JP2023124971A - 電動ポンプ - Google Patents

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泰之 森田
Yasuyuki Morita
直丈 藤田
Naotake Fujita
丹 丹生
Tan Nyu
卓 久保田
Taku Kubota
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Abstract

【課題】電動ポンプで吸入した流体にコンタミが混入していたとしても、軸受に入るのを抑制して回転不良が起こらないようにする。【解決手段】電動ポンプ1は、ハウジング5内の高圧領域に連通するとともにステータコア20のインペラ4と反対側まで延びる第1流路81と、第1流路81から分岐し、モータ2の径方向内側へ向けて回転軸24の一端部まで延びる第2流路82と、第2流路82に連通し、回転軸24と軸受25との間を延びる第3流路83と、回転軸24内の第4流路84とを備えている。第1流路81におけるインペラ4と反対側部分と、第3流路83とは、回転軸24の他端部で第4流路84に接続されている。第4流路84は、回転軸24の一端部においてハウジング5内の低圧領域に連通している。【選択図】図3

Description

本開示は、インペラの回転動作により流体の吸入・吐出を行う電動ポンプに関する。
例えば特許文献1、2には、インペラを収容するポンプ室と、インペラが固定された回転軸を回転させる電動モータとを備えた遠心ポンプが開示されている。この特許文献1の遠心ポンプの回転軸は中空軸とされており、回転軸の内部は軸芯方向に延びる流体の導出通路を構成している。導出通路の一端はポンプ室の低圧領域と連通し、他端は高圧領域と連通している。
また、特許文献3には、ロータとステータコアとが回転軸方向に対向するように配置されたアキシャルギャップモータを備えた流体ポンプが開示されている。この流体ポンプでは、ステータコアのロータ側の端面に沿って形成された水路と、ステータコアのロータと反対側の端面に沿って形成された水路とが形成され、これら水路に流体が流通可能になっている。
国際公開第2019/98357号公報 特開2019-94794号公報 特開2006-299975号公報
特許文献1、2のように回転軸として中空軸を採用することで、回転軸の内部に流体を流通させることができ、各部の冷却効率を向上させることが可能になる。また、特許文献3のようにアキシャルギャップモータを構成しているステータコアの軸方向両面側にそれぞれ流体を流通可能にすることによっても、各部の冷却効率を向上させることが可能になる。
ところで、電動ポンプで圧送する流体にはコンタミと呼ばれる異物が混入している場合があり、そのコンタミの一部はフィルタ等で捕捉できるとしても、小さなコンタミは捕捉されることなく、電動ポンプに吸入されるおそれがある。電動ポンプに吸入されたコンタミを含む流体は、特許文献1~3の冷却のための流路を流通することになるが、冷却のための流路断面積は比較的大きいので、小さなコンタミが混入していたとしても問題とはならない。
しかし、電動ポンプでは回転軸を回転可能に支持している軸受の潤滑も必要である。軸受の潤滑を電動ポンプに吸入した流体を用いて行えば、軸受の冷却も兼ねることが可能になり、好ましいのであるが、回転軸と軸受との間にはがたつきができない程度の極めて小さなクリアランスしか許容できないので、小さなコンタミが軸受に入ってしまい、回転不良の発生原因となるおそれがある。
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、電動ポンプで吸入した流体にコンタミが混入していたとしても、軸受に入るのを抑制して回転不良が起こらないようにすることにある。
上記目的を達成するために、本開示の第1の態様では、アキシャルギャップモータによって回転駆動されるインペラと、当該インペラを収容するハウジングとを備えた遠心式の電動ポンプを前提とすることができる。前記アキシャルギャップモータは、モータ筐体に固定されたステータコア及び当該ステータコアに巻装されたコイルと、前記インペラに固定された第1磁石及び第1バックヨークと、中空軸からなる支軸と、前記支軸を受ける軸受とを備え、前記支軸及び前記軸受の一方の部材が前記モータ筐体に固定され、他方の部材が一方の部材に対して回転可能とされるとともに他方の部材の一端部に前記インペラが固定され、前記ステータコアの一端面と前記第1磁石とが回転中心線方向に所定の隙間をあけて並ぶように配置され、前記ハウジング内の前記ステータコアよりも前記インペラ側に形成される高圧領域に連通するとともに前記ステータコアの前記インペラと反対側まで前記回転中心線方向に延び、円換算した時の断面の直径が前記隙間よりも大きな第1流路と、前記第1流路から分岐し、前記隙間を前記モータの径方向内側へ向けて前記支軸の一端部まで延びる第2流路と、前記第2流路の前記径方向内側部分に連通し、前記支軸と前記軸受との間を前記支軸の他端部まで延びる第3流路と、前記支軸の内部を前記回転中心線方向に延びる第4流路とを備え、前記第1流路における前記インペラと反対側部分と、前記第3流路における前記支軸の他端部側とは、前記支軸の他端部で前記第4流路に接続され、前記第4流路は、前記支軸の一端部において前記ハウジング内に形成される低圧領域に連通している。
この構成によれば、インペラがアキシャルギャップモータによって回転すると、ハウジング内の流体がインペラの回転中心線近傍から吸い込まれて径方向外方へ向けて吐出されるので、ハウジング内には、インペラの回転中心線近傍の低圧領域と、インペラの径方向外側の高圧領域が形成される。高圧領域には、第1流路が連通しているので、高圧領域の流体の一部が第1流路に流入してステータコアのインペラと反対側まで流れる。この第1流路を流れる流体によってステータコア等が冷却される。また、第1流路から分岐した第2流路にも流体が流入し、その流体は第3流路を流れることで軸受の潤滑や冷却が可能になる。
このとき、第2流路は、ステータコアの端面と第1磁石との間の隙間に形成されているものなので極めて薄い形状となり、第1流路に比べて流体の流通抵抗が大きくなる。よって、流体の主流は第1流路を流れることになるので、混入していたコンタミは第1流路に流れ、第2流路には流れ難くなる。よって、コンタミが軸受に入らなくなる。また、第1流路及び第3流路を流れた流体は、共に第4流路、即ち支軸の内部に流入してハウジング内の低圧領域まで流れる。
本開示の第2の態様では、筒状に形成された前記軸受の端面が摺動する摺動部を備え、前記軸受の端面と前記摺動部の少なくとも一方には、径方向外端部から内端部まで延びる溝が形成され、前記第3流路の一部は前記溝で構成されている。
この構成によれば、スラスト力を軸受で受けることができる。この場合に、溝によって流体を支軸と軸受との間に流して軸受を潤滑できる。
本開示の第3の態様に係るアキシャルギャップモータは、前記支軸または前記軸受の他方の部材の他端部に固定された第2磁石及び第2バックヨークを備え、前記ステータコアの他端面と前記第2磁石とが回転中心線方向に並ぶように配置されていてもよい。前記第1流路における前記インペラと反対側部分は、前記ステータコアの他端面と前記第2磁石との間を径方向内側へ向けて前記支軸の他端部まで延び、前記第4流路に接続することができる。
この構成によれば、第1磁石及び第1バックヨークと、第2磁石及び第2バックヨークとの両方によって回転力が得られるので、アキシャルギャップモータのトルクを高めることができる。この場合に、ステータコアにおける第2磁石側も、第1流路を流れる流体によって冷却できる。
本開示の第4の態様では、前記第2バックヨークを前記ステータコアと反対側から覆うカバーを備えていてもよい。前記第2バックヨークと前記カバーとの間には、前記第1流路に連通し、径方向内側へ向けて延びる第5流路が形成されていてもよい。前記第5流路は、前記支軸の他端部で前記第4流路に接続することができる。
本開示の第5の態様に係るカバーの外側には、前記アキシャルギャップモータを制御する制御基板が当該カバーと接触した状態で配設することができる。この構成によれば、制御基板を流体によって冷却することができる。
以上説明したように、ハウジング内に吸入された流体を利用して各部の冷却と軸受の潤滑とを行うことができ、その流体にコンタミが混入していた場合には、コンタミが支軸と軸受との間へ流れ難くなるので、コンタミが軸受に入るのを抑制して、支軸の回転不良が起こらないようにすることができる。
本発明の実施形態に係る電動ポンプの斜視図である。 本発明の実施形態に係る電動ポンプの平面図である。 図2におけるIII-III線断面図である。 ステータアッセンブリと軸受をモータ筐体にインサート成形する前の分離状態を示す斜視図である。 ステータアッセンブリの分解斜視図である。 回転軸の斜視図である。 軸受の斜視図である。 ワッシャの斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る遠心式の電動ポンプ1の外観を示す図である。本実施形態では、電動ポンプ1が電動ウォーターポンプである場合について説明する。従って、本発明の実施形態に係る電動ポンプ1は、車両に搭載されている各種機器を冷却する冷却水を所定の経路内で循環させるためのものである。前記各種機器としては、例えば走行用モータ、インバータ回路、エンジン、変速機、空調機器等を挙げることができるが、これらに限られるものではなく、他の機器の冷却水を循環させることもできる。この実施形態の説明では、図2の上側を電動ポンプ1の上側といい、図2の下側を電動ポンプ1の下側というものとするが、これは説明の便宜を図るために定義するだけであり、実際の使用時の姿勢を限定するものではなく、どのような姿勢で電動ポンプ1を使用してもよい。
以下の説明では、本発明を電動ポンプ1に適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明は、様々な液体や気体を送る電動ポンプに適用することもできる。また、気体を送る電動ポンプは、ブロアーやファン、圧縮機等であってもよい。
図2に示すように、電動ポンプ1は、アキシャルギャップモータ2と、モータ筐体3と、アキシャルギャップモータ2によって回転駆動されるインペラ4と、ハウジング5と、回路基板(制御基板)6と、背面部材7とを備えている。インペラ4はハウジング5内に収容されており、このハウジング5内に収容されたインペラ4がアキシャルギャップモータ2によって所定の方向に回転駆動されるようになっている。
(ハウジング5の構成)
ハウジング5は、例えば樹脂材を射出成形してなる射出成形品である。図2に示すように、ハウジング5の中央に位置する部分には、インペラ4の回転中心線方向に突出する吸入管部50が一体成形されている。吸入管部50の先端部(上流端部)には、吸入口50aが開口している。吸入口50aには、図示しない吸入側配管を流通した冷却水が吸入されるようになっている。
ハウジング5は、吸入管部50の基端部(下流端部)から径方向に延びるポンプ室形成壁部51を有しており、吸入管部50の突出方向と反対側は略全体が開放された形状となっている。ポンプ室形成壁部51の内方には、吸入管部50の下流端部に連通するポンプ室S1(図3に示す)が形成されており、このポンプ室S1内にインペラ4が収容されている。図2に示すように、ポンプ室形成壁部51には、吸入管部50の基端部から径方向に離れた部分に膨出部51aが形成されている。膨出部51aは、インペラ4の回転中心線周りに円弧状に延びるように形成されており、その膨出部51aの内方には、ポンプ室S1に連通する流出通路S2(図3に示す)が形成されている。つまり、電動ポンプ1は、インペラ4の回転により、流体を回転中心線に沿う方向に吸入した後、径方向に吐出するように構成されている。
図1及び図2に示すように、ハウジング5における流出通路S2の下流端部に対応する部分には、吐出管部52が一体成形されている。吐出管部52は、インペラ4の回転中心を中心とする仮想円の接線方向に突出するように形成されている。吐出管部52の基端部(上流端部)は、流出通路S2の下流端部と連通している。吐出管部52の先端部(下流端部)には、吐出口52a(図1にのみ示す)が開口している。吐出口52aには、図示しない吐出側配管が連通しており、吐出管部52を流通した冷却水が吐出側配管に流入するようになっている。
(モータ筐体3の構成)
図3に示すように、モータ筐体3は、例えば樹脂材を射出成形してなる射出成形品であり、ハウジング5を開放側から覆うように形成されている。モータ筐体3は、後述するアキシャルギャップモータ2を構成する複数のステータコア20及び複数のコイル21が埋め込まれた状態で固定されるステータ埋込部31を有している。ステータ埋込部31は、厚肉な板状をなしている。ステータ埋込部31と、ハウジング5のポンプ室形成壁部51との間に、上記ポンプ室S1が形成されている。
また、モータ筐体3には、ハウジング5のポンプ室形成壁部51の内側に嵌まるように形成された環状部30が設けられている。図4にも示すように、環状部30は、ステータ埋込部31の周縁部からハウジング5内へ向けて突出するように形成されており、図3に示すように、環状部30の外周面と、ポンプ室形成壁部51の内周面とは互いに密着するようになっている。環状部30の外周面と、ポンプ室形成壁部51の内周面とを密着させることにより、両者間の水密性が確保される。
環状部30の外周面と、ポンプ室形成壁部51の内周面とを密着、もしくは接着することにより、両者間の水密性及び気密性が確保される。他の接合例として、環状部30とポンプ室形成壁部51とを例えばスピン融着(溶着)することもでき、これにより、ガスケットなどの封止部品とボルト締結を廃止しながら2部品を接合して水密性及び気密性を確保できる。また、融着等することなく、環状部30とポンプ室形成壁部51との間にガスケットなどの封止部品300(図3に示す)を介在させた状態で、ボルト締結して両者を接合してもよい。環状部30とポンプ室形成壁部51との接合構造は、水密性及び気密性を確保できればよいので、上述した構造以外の接合構造を用いることも可能である。
図3における符号100は、電動モータ1を取り付けるためのブラケットである。ブラケット100の先端部には、例えば防振ゴムなどで構成された筒状の弾性材101が装着される。弾性材101の内部には、金属製のカラー102が挿入されている。ボルトBの軸部を、カラー102に挿入してエンジン等(図示せず)に締結することで電動ポンプ1をエンジン等にフローティングマウントすることができる。この取付構造は一例であり、必要に応じて変更することができる。また、電動ポンプ1は車体に取り付けてもよい。
(アキシャルギャップモータ2の構成)
図3に示すように、アキシャルギャップモータ2は、モータ筐体3に固定された複数のステータコア20及び当該各ステータコア20に巻装された複数のコイル21と、第1磁石22A及び第1バックヨーク23Aと、第2磁石22B及び第2バックヨーク23Bと、回転軸(支軸)24と、軸受25とを備えている。図3において、インペラ4は、ステータコア20及びコイル21の右側に配置され、回路基板6は、ステータコア20及びコイル21の左側に配置される。
図5に示すように、複数のステータコア20は1つのコアホルダ60に保持され、また複数のコイル21は1つのコイルホルダ70に保持されるようになっている。図4に示すように、複数のステータコア20、複数のコイル21、コアホルダ60及びコイルホルダ70により、ステータアッセンブリCが構成されている。
図5に示すように、本例では6つのステータコア20が回転中心線を囲むように環状に配設され、6つのステータコア20の周方向の間隔は等間隔に設定されている。6つのステータコア20は同じものであり、例えば鉄等の金属製の部材で構成され、回転中心線方向に長い柱状をなしている。ステータコア20の長手方向に直交する方向の断面は、回転中心線に最も近い部分に頂点が位置する略三角形状とされている。この断面形状は、ステータコア20の長手方向一端から他端まで略同じになっている。尚、ステータコア20の数は6つに限られるものではなく、任意の個数に設定できる。以下、ステータコア20の数に応じてコイル21の数、コアホルダ60の形状、コイルホルダ70の形状を変更することができる。
コアホルダ60は、6つのステータコア20をそれぞれ保持する6つのコア保持部61と、6つのコア保持部61を連結する連結板部62とを有しており、コア保持部61及び連結板部62は、電気絶縁性を持った樹脂材料で一体成形されている。6つのコア保持部61は、6つのステータコア20の位置に対応しており、回転中心線を囲むように環状に設けられている。各コア保持部61の形状は筒状であり、ステータコア20の外周面を囲むように形成されている。ステータコア20とコイル21との間にコア保持部61が介在することになるので、コア保持部61によってステータコア20とコイル21とが絶縁される。
連結板部62は、回転中心線と同心上に配置される円盤状をなしており、環状に並ぶ6つのコア保持部61の基端部同士を連結することにより、6つのコア保持部61の間隔を所定の間隔で維持する。連結板部62は、各ステータコア20の一端面(図3の右側の端面、即ちインペラ4側の端面)を覆う板状の第1覆い部62aを有している。ステータコア20が6つあるので、第1覆い部62aも回転中心線の周方向に互いに間隔をあけて6つ設けられている。各第1覆い部62aは、ステータコア20の一端面に沿って延びており、略三角形状となっている。コア保持部61は、第1覆い部62aの周縁部からステータコア20の他端側へ突出するように形成されている。
各コイル21は、各コア保持部61を囲むように配置される。よって、コイル21は、コアホルダ60にも保持されるが、本例ではコイルホルダ70を設けてコイル21の保持をより確実なものにしている。すなわち、図5に示すように、コイルホルダ70は、6つのコイル21の外周面を囲む周壁部71と、端壁部72とを有しており、周壁部71及び端壁部72は電気絶縁性を持った樹脂材料で一体成形されている。端壁部72は、回転中心線に直交する方向に延びており、ステータコア20の他端面(図3の左側の端面、即ち反インペラ4側の端面)を覆う板状の第2覆い部72aを有している。各第2覆い部72aは、ステータコア20の他端面に沿って延びており、略三角形状となっている。
図3に示すように、コア保持部61の突出方向先端部と、第2覆い部72aとの間には、スリットDが形成されている。スリットDが形成されていることで、部品の寸法バラツキを吸収でき、また二次成形樹脂をステータコア20に密着させることができる。尚、スリットDを形成することなく、コア保持部61の突出方向先端部を第2覆い部72aに突き当ててもよい。また、図示しないが、第2覆い部72aからステータコア20を覆う形状の筒状部を突出させ、この筒状部の突出方向先端部と、コア保持部61の突出方向先端部とを突き合わせるようにしてもよい。この場合、筒状部とコア保持部61との合わせ面は、筒状部の軸線に対して傾斜した面であってもよい。
端壁部72の中央部には開口72bが形成されており、この開口72bの形成により、後述するインサート成形時の溶融樹脂の流動性を高めている。
周壁部71は、端壁部72の周縁部からコイル21の外周部に沿うように突出している。周壁部71の一部は、径方向へ膨出するように形成されており、この径方向へ膨出した部分には、コイル21から延びる導線21aを保持する導線保持部71aが形成されている。また、周壁部71における径方向へ膨出した部分には、後述するインサート成形時の溶融樹脂の流動性を高めるための開口71bも形成されている。
6つのステータコア20を保持し、かつ、6つのコイル21がコア保持部61を囲むように配置されたコアホルダ60がモータ筐体3にインサート成形されている。また、コイルホルダ70はコアホルダ60に固定された状態でモータ筐体3にインサート成形されている。つまり、ステータアッセンブリCはモータ筐体3にインサート成形されている。
すなわち、図5に示すように、まず、コアホルダ60及びコイルホルダ70を一次成形しておく。このときの樹脂は一次樹脂である。この一次成形時に、6つのステータコア20をインサート成形することも可能であり、この場合、コアホルダ60に6つのステータコア20を保持させる必要はない。コアホルダ60とコイルホルダ70は同時に成形しなくてもよく、このため、コアホルダ60とコイルホルダ70の樹脂が同一でなくてもよい。
その後、コアホルダ60に6つのステータコア20を保持させるとともに、コイル21を配置し、さらに、コアホルダ60をコイルホルダ70に組み付けることにより、図4に示すステータアッセンブリCを得る。尚、この実施形態では、ステータアッセンブリCを得ているが、コアホルダ60とコイルホルダ70をアッセンブリしなくてもよく、別々に二次成形の金型に置いてインサート成形することも可能である。
このステータアッセンブリCを、モータ筐体3を成形する金型(図示せず)内に収容して位置決めし、型締めした後、当該金型内に溶融樹脂(二次樹脂)を射出することで二次成形を行う。溶融樹脂が固化した後に脱型することで、ステータアッセンブリCがインサート成形されたモータ筐体(二次成形品)3が得られる。一次樹脂と二次樹脂とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
軸受25もインサート成形することができる。すなわち、ステータアッセンブリCを金型内に収容する時に軸受25も一緒に収容して位置決めしておく。その後、二次成形の樹脂が固化することにより、軸受25がモータ筐体3の所定の位置に固定された二次成形品が得られる。
軸受25は、回転中心線方向に延びる筒状に形成されており、上述したようにモータ筐体3に対して回転不能に固定されている。図3にも示す回転軸24は、軸受25に挿通された状態で回転可能に支持された中空軸で構成されており、回転軸24の長さは軸受25の長さよりも長く設定されている。したがって、軸受25に支持された状態で、回転軸24の一端部(インペラ4側の端部)は、軸受25の一端部から突出しており、また、回転軸24の他端部(反インペラ4側の端部)は、軸受25の他端部から突出している。尚、図示しないが、回転軸24をモータ筐体3に固定した非回転の支軸とし、この支軸に対して軸受25を回転可能に配設してもよい。
図6に示すように、回転軸24の一端部には、径方向外方へ突出して周方向に延びる摺動部24aが形成されている。摺動部24aは環状をなしている。回転軸24の摺動部24aよりも他端部寄りの部分には、第1大径部24bが形成されている。また、回転軸24の第1大径部24bよりも他端部寄りの部分には、第1大径部24bよりも小径の小径部24cが形成されている。回転軸24の小径部24cよりも他端部寄りの部分には、第1大径部24bと同径の第2大径部24dが形成されている。尚、摺動部24aは回転軸24とは別体であってもよい。
回転軸24の第2大径部24dよりも他端部寄りの部分には、他端側角柱部24eが形成されている。回転軸24の他端側角柱部24eと第2大径部24dとの間には、径方向に貫通する貫通孔24fが形成されている。また、回転軸24には、摺動部24aから軸方向に突出する一端側角柱部24gが形成されている。
図7に示す軸受25は、回転軸24における摺動部24aよりも他端部側が挿入される筒状に形成されている。軸受25の一端面25bは、摺動部24aに対して軸方向に当接しており、当該一端面25bには、径方向外端部から内端部まで延びる溝25cが形成されている。軸受25の他端面25dにも一端面25bと同様に、径方向外端部から内端部まで延びる溝25eが形成されている。さらに、軸受25の外周面には、平坦面25aが形成されている。軸受25をインサート成形すると、平坦面25aに沿うように二次樹脂が成形されて軸受25の回り止めとなる。
軸受25の内径は一端面25b側から他端面25d側まで同一径とされている。回転軸24の第1大径部24b及び第2大径部24dの外周面が軸受25の内周面に摺動するようになっており、回転軸24の小径部24cの外周面は軸受25の内周面から離れている。回転軸24の第1大径部24b及び第2大径部24dが軸受25の内周面に摺動するようになっているが、第1大径部24b及び第2大径部24dの外周面と軸受25の内周面との間には僅かなクリアランスが設定されており、液体が流通可能になっている。
図3に示すように、回転軸24の一端部の一部を構成している一端側角柱部24gには、インペラ4の径方向中心部が固定されている。具体的には、回転軸24の一端部の内面には雌ねじ部が形成されており、ボルトEの軸部を、インペラ4の径方向中心部を貫通させてから回転軸24の雌ねじ部に螺合させることで、インペラ4が回転軸24に対して相対回転不能に締結固定される。
第1磁石22A及び第1バックヨーク23Aは、インペラ4とステータコア20との間に配設されており、インペラ4におけるステータコア20側の面に固定されている。また、第1バックヨーク23Aは、ボルトEによってインペラ4と共に回転軸24に共締めされている。第1磁石22A及び第1バックヨーク23Aは、樹脂製の被覆材26によって被覆されている。インペラ4は、回転軸24の一端部に対して回転不能に固定された部材であるため、このインペラ4に固定された第1磁石22A及び第1バックヨーク23Aも回転軸24の一端部に対して回転不能に固定されることになる。第1磁石22Aが回転軸24の一端部に固定された状態で、ステータコア20の一端面と第1磁石22Aとが回転中心線方向に所定の隙間をあけて並ぶように配置される。
第2磁石22B及び第2バックヨーク23Bは、回路基板6側に配置されており、回転軸24の他端部を構成している他端側角柱部24eに固定されている。具体的には、回転軸24の他端部の内面にも一端部と同様な雌ねじ部(図示せず)が形成されており、ボルトFの軸部を、第2バックヨーク23Bの径方向中心部を貫通させてから回転軸24の雌ねじ部に螺合させることで、第2バックヨーク23Bが回転軸24に締結固定される。第2バックヨーク23Bに第2磁石22Bが固定されており、第2磁石22Bは樹脂製の被覆材27によって被覆されている。従って、ステータコア20の他端面と第2磁石22Bとが回転中心線方向に並ぶように配置される。
第2バックヨーク23Bと、軸受25の他端面25dとの間にはワッシャ28(図8に示す)が配設されている。ワッシャ28は軸受25の他端面25dが摺動する摺動部を構成する部品である。ワッシャ28における軸受25の他端面25dが摺動する面に、径方向外端部から内端部まで延びる溝(図示せず)を形成してもよい。
ワッシャ28には、回転軸24の他端側角柱部24eが嵌合する角孔28aが形成されており、この角孔28aに他端側角柱部24eが嵌合することにより、回転軸24と相対回転不能になっている。尚、ワッシャ28は軸受25に対して相対回転不能になっていてもよい。一方、ワッシャ28と軸受25とは相対回転可能になっており、ワッシャ28が軸受25の他端面25dに摺接するようになっている。
第1磁石22A及び第2磁石22Bは、例えば樹脂磁石等を用いることができる。また、ハウジング5や二次樹脂は、例えば電磁シールド樹脂等で構成することができる。電磁シールド樹脂は、電磁波をシールドすることが可能な樹脂であり、従来から周知の材料である。例えばベース樹脂材に導電性炭素繊維を配合することによって得られた電磁シールド樹脂材を使用することができる。例えば、ポリフェニレンサルファイドをベース樹脂とした炭素繊維強化熱可塑性樹脂が好適であるが、これに限られるものではない。一方、コアホルダ60、コイルホルダ70、被覆材26、27は、電磁シールド樹脂でない樹脂で形成されている。
第1磁石22A及び第2磁石22Bは円板状に形成されている。第1磁石22A及び第2磁石22Bには、複数のN極部分とS極部分とが回転軸24周りに交互に設けられている。第1磁石22A及び第2磁石22Bとステータコア20との間隔ができるだけ小さな所定の間隔となるように、第1磁石22A及び第2磁石22Bのステータコア20に対する位置が設定されている。
第1バックヨーク23A及び第2バックヨーク23Bも円板状に形成され、それぞれ第1磁石22A及び第2磁石22Bにおけるステータコア20と反対側の面に積層されて当該第1磁石22A及び第2磁石22Bと一体化されている。第1バックヨーク23A及び第2バックヨーク23Bの外径は第1磁石22A及び第2磁石22Bの外径よりも大きく設定してもよいし、同程度に設定してもよい。
電動ポンプ1は、第2バックヨーク23Bをステータコア20と反対側から覆うカバー8を備えている。このカバー8によりモータ筐体3の内部空間が他端側において閉塞されている。カバー8は、例えばアルミニウム合金等の熱伝導性が高い材料で構成されている。カバー8の外側には、アキシャルギャップモータ2を制御するための回路基板6が当該カバー8と接触した状態で配設されている。回路基板6には、発熱する電気回路が搭載されている。回路基板6は、背面部材7によって覆われている。背面部材7は、回路基板6と共にカバー8に締結固定されている。背面部材7も例えばアルミニウム合金等の熱伝導性が高い材料で構成されている。
(流路の構成)
電動ポンプ1は、コイル21や回路基板6等を冷却するための流体や軸受25を潤滑するための流体が流通する流路として、第1流路81、第2流路82、第3流路83及び第4流路84を備えている。第1流路81は、モータ筐体3に形成されており、回転軸24に沿う方向に延びている。具体的には、第1流路81の一端部(上流端)は、ハウジング5内のステータコア20よりもインペラ4側に形成される高圧領域(流出通路S2)に連通している。この第1流路81は、ステータコア20のインペラ4と反対側まで回転中心線方向に延びた後、第1流路81の他端部(下流端)は、第2磁石22B及び第2バックヨーク23Bが配設されている空間Hに連通している。この空間Hは、カバー8によって閉塞されている。第1流路81の径は、第1磁石22Aとステータコア20との間に形成されている隙間よりも大きな径を有している。また、第1流路81の断面形状は、円や楕円であってもよいし、多角形やその他の形状であってもよい。つまり、第1流路81は、円換算した時の断面の直径が、第1磁石22Aとステータコア20との間に形成されている隙間よりも大きな流路となっている。
第2流路82は、第1流路81における第1磁石22Aとステータコア20との間に対応する部分から分岐し、第1磁石22Aとステータコア20との隙間をアキシャルギャップモータ2の径方向内側へ向けて回転軸24の一端部まで延びている。第1磁石22Aとステータコア20との隙間は、上述したようにできるだけ狭くなるように設定されているので、第2流路82は薄い流路となる。また、第2流路82の上流端は、第1流路81の上流端を介して流出通路S2と連通している。
ここで、軸受25の外周側の樹脂400は、第2流路82の径方向内端部からステータコア20の他端面と第2磁石22Bとの間の流路に達するまで連続している。これにより、軸受25側及び第2流路82側からコイル21に流体が浸入するのを防止することができる。
第3流路83は、第2流路82の径方向内側部分に連通し、回転軸24と軸受25との間を回転軸24の他端部まで延びている。すなわち、上述したように回転軸24の第1大径部24b及び第2大径部24dの外周面と、軸受25の内周面との間には流体の流通が可能な僅かなクリアランスが設定されており、このクリアランによって第3流路83が構成されている。また、回転軸24の小径部24cの外周面と軸受25の内周面との間は、上記クリアランスよりも広くなっており、この部分によっても第3流路83が構成されている。また、軸受25の一端面25bに形成されている溝25cは、回転軸24の第1大径部24bの外周面に達するまで延びており、この溝25cにより第3流路83の一部が構成されている。尚、摺動部24aにおける軸受25側の面に、径方向外端部から内端部まで延びる溝(図示せず)を形成してもよい。
第4流路84は、回転軸24の内部を回転中心線方向に延びている。つまり、回転軸24が中空軸であることを利用して第4流路84を形成している。第4流路84の上流端は、回転軸24の他端部に位置している。回転軸24の他端部に螺合するボルトFには軸方向に貫通するボルト内流路86が形成されており、このボルト内流路86を介して回転軸24の内部に形成されている第4流路84が外部と連通している。ボルト内流路86は、第2バックヨーク23Bとカバー8との間に連通している。
また、第4流路84の下流端は、回転軸24の一端部に位置している。回転軸24の一端部に螺合するボルトEには軸方向に貫通するボルト内流路85が形成されており、このボルト内流路85を介して回転軸24の内部に形成されている第4流路84が外部と連通している。ボルト内流路85は、ハウジング5内に形成されるポンプ室S1に連通している。ポンプ室S1は吸入管部50の下流端部に連通しているので、流出通路S2に比べて低圧な低圧領域になる。つまり、第4流路84は、回転軸24の一端部において低圧領域に連通している。
第1流路81におけるインペラ4と反対側部分(下流側を構成している部分)は、ステータコア20の他端面と第2磁石22Bとの間を径方向内側へ向けて回転軸24の他端部まで延びている。そして、第1流路81の下流端は、第2磁石22B及び第2バックヨーク23Bが配設されている空間Hに連通している。空間Hは、軸受25の他端面25dに形成されている溝25eと連通している。軸受25の他端面25dの溝25eは、第4流路84と連通している。すなわち、第1流路81の下流端は、第2磁石22B及び第2バックヨーク23Bが配設されている空間Hと、軸受25の他端面25dの溝25eと、貫通孔24fとを介して回転軸24の他端部において第4流路84に接続されている。
また、第3流路83は、回転軸24の他端部まで延びているので、軸受25の他端面25dの溝25eに連通している。よって、第3流路83も回転軸24の他端部において第4流路84に接続されている。
また、第2バックヨーク23Bとカバー8との間には、第1流路81の下流側部分に連通し、径方向内側へ向けて延びる第5流路H1が形成されている。第5流路H1は、第2磁石22B及び第2バックヨーク23Bが配設されている空間Hの一部で構成されている。第5流路H1は、回転軸24の他端部でボルト内流路86を介して第4流路84に接続されている。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、インペラ4がアキシャルギャップモータ2によって回転すると、ハウジング5内の流体がインペラ4の回転中心線近傍から吸い込まれて径方向外方へ向けて吐出されるので、ハウジング5内には、インペラ4の回転中心線近傍の低圧領域と、インペラ4の径方向外側の高圧領域が形成される。高圧領域には、第1流路81が連通しているので、高圧領域の流体の一部が第1流路81に流入してステータコア20のインペラ4と反対側まで流れる。この第1流路81を流れる流体によってステータコア20等が冷却される。また、第1流路81から分岐した第2流路82にも流体が流入し、その流体は第3流路83を流れることで軸受25の潤滑や冷却が可能になる。
このとき、第2流路82は、ステータコア20の端面と第1磁石22Aとの間の隙間に形成されているものなので極めて薄い形状となり、第1流路81に比べて流体の流通抵抗が大きくなる。よって、流体の主流は第1流路81を流れることになるので、混入していたコンタミは第1流路81に流れ、第2流路82には流れ難くなる。これにより、コンタミが軸受25に入らなくなる。また、第1流路81及び第3流路83を流れた流体は、共に軸受25の他端面25dの溝25eから回転軸24の貫通孔24fを流通して第4流路84に流入する。第4流路84に流入した流体は、ハウジング5内の低圧領域まで流れる。また、第1流路81を流れた流体は、ボルト内流路86から第4流路84へ直接流入する場合もある。
また、流体がステータコア20と第2磁石22Bとの間にも流れることになるので、ステータコア20における第2磁石22B側も冷却できる。さらに、流体がカバー8と第2バックヨーク23Bとの間にも流れるので、カバー8を介して回路基板6を冷却することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る電動ポンプは、例えば自動車に搭載される電動ウォーターポンプ等に適用することができる。
1 電動ポンプ
2 アキシャルギャップモータ
3 モータ筐体
4 インペラ
5 ハウジング
6 回路基板(制御基板)
8 カバー
20 ステータコア
21 コイル
22A 第1磁石
23A 第1バックヨーク
24 回転軸(支軸)
25 軸受
81 第1流路
82 第2流路
83 第3流路
84 第4流路
H1 第5流路

Claims (5)

  1. アキシャルギャップモータによって回転駆動されるインペラと、当該インペラを収容するハウジングとを備えた遠心式の電動ポンプにおいて、
    前記アキシャルギャップモータは、モータ筐体に固定されたステータコア及び当該ステータコアに巻装されたコイルと、前記インペラに固定された第1磁石及び第1バックヨークと、中空軸からなる支軸と、前記支軸を受ける軸受とを備え、前記支軸及び前記軸受の一方の部材が前記モータ筐体に固定され、他方の部材が一方の部材に対して回転可能とされるとともに他方の部材の一端部に前記インペラが固定され、前記ステータコアの一端面と前記第1磁石とが回転中心線方向に所定の隙間をあけて並ぶように配置され、
    前記ハウジング内の前記ステータコアよりも前記インペラ側に形成される高圧領域に連通するとともに前記ステータコアの前記インペラと反対側まで前記回転中心線方向に延び、円換算した時の断面の直径が前記隙間よりも大きな第1流路と、
    前記第1流路から分岐し、前記隙間を前記モータの径方向内側へ向けて前記支軸の一端部まで延びる第2流路と、
    前記第2流路の前記径方向内側部分に連通し、前記支軸と前記軸受との間を前記支軸の他端部まで延びる第3流路と、
    前記支軸の内部を前記回転中心線方向に延びる第4流路とを備え、
    前記第1流路における前記インペラと反対側部分と、前記第3流路における前記支軸の他端部側とは、前記支軸の他端部で前記第4流路に接続され、
    前記第4流路は、前記支軸の一端部において前記ハウジング内に形成される低圧領域に連通していることを特徴とする電動ポンプ。
  2. 請求項1に記載の電動ポンプにおいて、
    筒状に形成された前記軸受の端面が摺動する摺動部を備え、
    前記軸受の端面と前記摺動部の少なくとも一方には、径方向外端部から内端部まで延びる溝が形成され、前記第3流路の一部は前記溝で構成されていることを特徴とする電動ポンプ。
  3. 請求項1または2に記載の電動ポンプにおいて、
    前記アキシャルギャップモータは、前記支軸または前記軸受の他方の部材の他端部に固定された第2磁石及び第2バックヨークを備え、前記ステータコアの他端面と前記第2磁石とが回転中心線方向に並ぶように配置され、
    前記第1流路における前記インペラと反対側部分は、前記ステータコアの他端面と前記第2磁石との間を径方向内側へ向けて前記支軸の他端部まで延び、前記第4流路に接続されていることを特徴とする電動ポンプ。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の電動ポンプにおいて、
    前記第2バックヨークを前記ステータコアと反対側から覆うカバーを備えており、
    前記第2バックヨークと前記カバーとの間には、前記第1流路に連通し、径方向内側へ向けて延びる第5流路が形成され、
    前記第5流路は、前記支軸の他端部で前記第4流路に接続されていることを特徴とする電動ポンプ。
  5. 請求項4に記載の電動ポンプにおいて、
    前記カバーの外側には、前記アキシャルギャップモータを制御する制御基板が当該カバーと接触した状態で配設されていることを特徴とする電動ポンプ。
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