JP2023123407A - 噴霧器のための供給装置、このような供給装置のためのモジュール、及びこのような供給装置を備えるコーティング製品の適用設備 - Google Patents

Abstract

【課題】噴霧器のための供給装置、供給装置のためのモジュール、及び供給装置を備えるコーティング製品の適用設備を提供する。【解決手段】コーティング剤及び／又は洗浄剤を噴霧器に供給するための本装置は環状の構造を有し、環状のプレート１１０、複数の接続モジュール１２０、複数の機能モジュール１４０及び複数の入口モジュール１５０を備える。それぞれの接続モジュールは、取外し可能に取付けられ、環状のプレートの１つの側１１０Ｂに対向する。それぞれの機能モジュールは、接続モジュールの外側面に取外し可能に取付けられる。それぞれの機能モジュールは、接続モジュールに流体的に連結される。それぞれの入口モジュールは、接続モジュールの入口面に取外し可能に取付けられる。それぞれの入口モジュールは、それが取付けられる入口面において接続モジュールと逆に配向された、入口モジュールの面にアクセス可能な流体連結要素を有する。【選択図】図１２

Description

本発明は、コーティング製品及び／又は洗浄製品で噴霧器を供給するための装置に関する。さらに、本発明は、このような供給装置のための予備部品を形成するモジュール、及びコーティング製品を適用するための設備に関するものであり、設備は、ロボット、好ましくは多軸ロボットと、ロボットのアームに取り付けられていて、供給装置によってコーティング製品及び／又は洗浄製品で供給される噴霧器とを備える。

本発明の技術分野は、特に静電噴霧器による、物体への、例えば自動車ボディ、車両又は家庭用機器構成部品、より一般的にはコーティング製品の層を受ける任意の物体への、コーティング製品の適用の技術分野である。

当分野において、欧州特許出願公開第１５４３８８３号明細書から、二成分製品で噴霧器を供給するためのバルブシステムの使用の仕方が知られていて、バルブシステムは噴霧器の近くに取り付けられている。

日本国特許第６２４６２００号明細書から、空気バルブ及び溶剤バルブが取り付けられた多岐菅を供給する、１つ又は複数の行に配置された塗料バルブの組を噴霧器の上流に組み込むことも知られている。塗料バルブの組は、組が吸引ポンプの中間位置で、噴霧器からある距離で配置される必要がある点で、体積が大きい。その結果、噴霧される塗料の色を変更する場合には、塗料及び溶剤の有意な損失が起こる。

一方で、欧州特許出願公開第１５０２６５８号明細書から、ロボットアームの端部にバルブの組及び噴霧器を取り付けることが知られている。色変更バルブは、並置されたユニットに配置されていて、直線状の、中央にある捕集チャネルに開口していて、隣接する平面でチャネルの周りに分配されている。このような構造は、特に投与されるコーティング製品の数又はその性質、例えば一成分又は二成分、に適合させることを含む場合に、実施することが困難である。１つのバルブユニットの取り付け又は取り外しは、他のバルブユニットの位置に影響を与える。さらに、バルブの組がロボットアームの端部中に組み込まれるとき、組は、噴霧器のためのパイロット空気ホース又は動力供給電気ケーブルの通過を妨げる場合がある。

公知の機器は、適用専用のバルブブロックを備え、適用専用のバルブブロックは、ときには、とりわけ関連する噴霧器及び供給器を組み込んだ適用設備についての最終使用者の要求に応じて設計される。したがって、多くの専用のブロックを設計して製造する必要があり、このことは、特に費用価格及び在庫管理の点で、不利である。さらに、このような異なる専用のブロックは、専用のメンテナンス操作を必要とし、このことは経済的に不利である。

一方で、適用設備の稼働期間の間、コーティング製品及び／又は洗浄製品で噴霧器を供給する装置は、ときには、実施される塗装方法の適応を考慮して改良される必要がある。公知の機器では、このような向上をするのは難しく、時間がかかる。

より具体的には、本発明は、コーティング製品及び／又は洗浄製品で噴霧器を供給するための新規の装置であって、装置を、標準化された要素から、装置の使用の条件に適合させるために容易に構成することができるという範囲で改善したモジュール性を有する装置を提案することによって、このような欠点を克服することを意図するものである。

この目的のために、本発明は、噴霧器をコーティング製品及び／又は洗浄製品で供給するための装置に関するものであり、装置は、少なくとも１つの制御バルブ、製品をバルブに運ぶための供給導管、及びバルブから噴霧器を供給するための少なくとも１つの導管を備える。本発明によれば、
供給装置は、環状の構造を有し、
環状のプレート、
複数の接続モジュール、
複数の機能モジュール、及び
複数の入口モジュール
を備え；
プレートは貫通穴を有し；
それぞれの接続モジュールは、接触プレートによって接触して、環状プレートの一方の側に取り外し可能に取り付けられていて；
それぞれの接続モジュールは、少なくとも１つのパイロット操作バルブに製品を供給するための少なくとも１つの導管を備え；
それぞれの機能モジュールは、環状のプレートとの接触面とは異なる接続モジュールの外側面に取り外し可能に取り付けられていて；
それぞれの機能モジュールは、それが取り付けられている外側面において、接続モジュールの供給導管に流体的に接続されていて；
それぞれの機能モジュールは、接地されることを意図された導管の一部か、又は少なくとも１つのパイロット操作バルブ及び少なくとも１つの導管のいずれかを備え；
それぞれの入口モジュールは、接触面とは逆にある接続モジュールの入口面に取り外し可能に取り付けられていて；
それぞれの入口モジュールは、それが取り付けられている入口面において接続モジュールとは逆に配向された、入口モジュールの面にアクセス可能な流体連結要素を有する。

本発明によって、プレートは、供給装置に全体的に環状の形状を与え、異なる種類のモジュールを支持する。接続モジュールは、入口モジュール、機能モジュールに属するバルブ及び／又は導管から、供給回路を作るために使用される。入口モジュールは、コーティング又は洗浄製品を運ぶための供給パイプへの供給装置の容易な接続のために使用することができる。異なるモジュールが取り外し可能に取り付けられることは、メンテナンス操作をすること、及び供給装置をその使用条件に適合させることを、容易にする。

本発明の有利ではあるが必須ではない態様によれば、このような供給装置は、１つ又は複数の以下の特徴を、個別に、又は任意の技術的に許容可能な組み合わせで組み込むことができる。
流体接続要素を設けられている全ての入口モジュールのボディが、互いに同一である。
少なくとも１つの入口モジュール、好ましくはそれぞれの入口モジュールが、流体連結構成要素のための識別マークを有するラベルを設けられていて、好ましくは、ラベルは接続モジュールの外側面を拡張している入口モジュール１つの面に付されていて、入口モジュールは、入口面に取り付けられている。
少なくとも１つの機能モジュール、好ましくはそれぞれの機能モジュール、及び／又はプレートが、バルブ、導管又は連結具を識別するためのラベルを設けられ、ラベルは、機能モジュール又はプレートの固定された部分に取り外し可能に取り付けられる。
それぞれの接続モジュールが、その外側面にある少なくとも１つの機能モジュールと、その入口面に取り付けられた単一の入口モジュールとを有する。
接続モジュールが、環状構造又はリング部分構造をともに画定していて、その中で、それぞれの接続モジュールを通る制御回路が延在している。
装置が平行なバーを備え、並行なバーが環状のプレートを支持していて、それぞれの接続モジュール及び／又はそれぞれの入口モジュールが、２つの隣接する平行なバーの組に支えられている。
環状のプレートが、電気伝導性材料で作られていて、それぞれの接続モジュールが、電気伝導性材料で作られた、少なくとも１つのねじ切りされたインサートを備えていて、それぞれのねじ切りされたインサートが、接続モジュールを環状のプレート及び／若しくは隣接する接続モジュールに、機能モジュールを接続モジュールに、又は入口モジュールを接続モジュールに取り付けるためのねじを受け入れるために構成されていて、ねじ及びねじ切りされたインサートは、接続モジュールと、機能モジュールと、入口モジュールと、環状のプレートとの間の等電位のトラックをともに形成する。

さらに、本発明は、上記の供給装置のための予備部品を形成するモジュールに関する。

このようなモジュールは、接続モジュールであって、取り外し可能な手法で、環状プレートの１つの側に対向することが意図された接触面と、接触面とは異なる、取り外し可能な手法で、少なくとも１つの機能モジュールを受け入れることが意図された外側面と、その接触面とは逆にある、取り外し可能な手法で入口モジュールを支持することが意図された入口面とを備える、接続モジュールであってよい。

このようなモジュールは、機能モジュールであって、少なくとも１つのパイロット操作バルブと、少なくとも１つの内部導管と、取り外し可能に接続モジュールの外側面に取り付けるための手段とを備える、機能モジュールであってもよい。

このようなモジュールは、入口モジュールであって、取り外し可能な手法で、接続モジュールの入口面に対向することが意図された第一の面と、第二の面であって、第一の面とは逆にある、それを介して入口モジュールが有する流体連結要素の入口がアクセス可能である第二の面とを備える、入口モジュールであってもよい。

１つの別の態様において、本発明は、コーティング製品を適用するための設備であって、ロボット、好ましくは多軸ロボットと、噴霧器であって、ロボットのアームに取り付けられていて、かつ上記のもの等の供給装置によってコーティング製品及び／又は洗浄製品で供給される噴霧器とを備える、設備に関する。

このような設備の利点は、コーティング製品及び／又は洗浄製品のためのその供給装置の利点に起因する。

有利には、空気圧バルブのための制御空気を供給するための導管、噴霧器に高電圧を供給するコネクタ及び／又は電気ケーブルが、環状のプレートによって画定される、供給装置の中央領域を通っているか、又はその中央領域に収容されている。

例示のためにのみ与えられ、添付の図面を参照してされる、本発明の原理にしたがう供給装置及び適用設備の２つの実施態様の以下の説明に照らして、本発明はより良く理解され、本発明の他の利点はより明確になる。

本発明による供給装置を組み込んだ、本発明によるコーティング製品を適用するための設備の原理の模式的な斜視図である。 図１に示される細部ＩＩの拡大スケールでの図である。 図２の角度とは異なる２つの角度での、それぞれ、斜視の並びに斜視及び断面の、図２に見られる部分の設備の同じ部分を示す。 図１～３に示される設備に属する、本発明による供給装置の斜視図であり；図４において、挿入図Ａ）は、平面Ａに沿った部分的な図に対応する。 図４に示される平面Ｐ５に沿った図である。 図４に示される平面Ｐ６に沿った斜視図である。 平面Ｐ７に沿って切断された、図２の細部ＶＩＩの拡大図である。 図４～６に示される供給装置に属する入口モジュールの、２つの異なる角度からの、２つの斜視図を示す。 図４～６に示される供給装置に属する機能モジュールの３つの斜視図を示していて、それぞれの機能モジュールを２つの異なる角度から見ている。 より小さいスケールで、図４～６において示される供給装置において使用することができる３つの接続モジュールを示していて、それぞれの接続モジュールは２つの異なる角度からの斜視図で示されている。 図１０と同じスケールで、図４～６に示される供給装置において使用することができる２つの他の接続モジュールを示していて、それぞれの接続モジュールは２つの異なる角度からの斜視図で示されている。 先の図４～６に示される装置の部分的な分解斜視図である。 図１２とは異なる分解での、図４～６及び１２に示される供給装置の１つの別の分解斜視図である。 図２に相当する斜視図、及び供給装置の一部の斜視図によって、本発明による供給装置及び設備の第二の実施態様を示す。

図１に示される設備２は、本発明によるものであり、コーティング製品、例えば塗料又はワニスを、運搬軸Ａ４に沿ってコンベヤ４によって移動される自動車のボディＣに適用するために使用される。設備２は、複数のロボットを備え、そのうち１つのみが符号６を付して図１に示されている。それぞれのロボット６のアーム６１は、コーティング製品のための噴霧器８を有する。

実際には、及び図示されていない本発明の態様によれば、ロボット６は、コンベヤ４の両側に、運搬軸Ａ４に沿って配置されている。

図１に見られるように、ロボット６は多軸ロボット型である。ある１つの変形において、ロボットは別の型、特にはレシプロケータ型であってよい。

図１において、物体は正確なスケールでは示されていない。ロボット６及び噴霧器８のスケールは、ボディＣのスケールと比較して拡大されている。

噴霧器８は回転式であり、長さ方向の軸Ａ８を画定するボディ８２と、軸Ａ８の周りで回転するように取り付けられていて、かつタービン（図示されていない）、有利には空気タービンによって回転されるボウル８４とを備える。

この例において、噴霧器８は静電式であり、噴霧器８は、軸Ａ８の周りで回転されるボウル８４によって噴霧されるコーティング製品を帯電させる、－６０ｋＶ程度のＤＣ電圧を噴霧器にかける高電圧ユニット９を伴っている。

図３の下部に見られるように、高電圧ユニット９は噴霧器８の部分８６に収容され、それはボディ８２に対して、ボウル８４の逆に配置される。

コーティング製品及び洗浄製品で噴霧器８を供給するための装置１０は、噴霧器８と、アーム６１の端部を形成するロボット６のリスト６２との間に挿入される。供給装置１０は、リスト６２と噴霧器８との間にメカニカルインターフェースを提供し、コーティング製品及び洗浄製品で噴霧器を供給する。

特に、供給装置１０は、リスト６２から噴霧器８を支持する。

１０Ａは、噴霧器８が装置１０に取り付けられた構成における、噴霧器８に配向している、供給装置１０の前方側を示している。１０Ｂは、装置１０がロボット６に取り付けられた構成における、ロボットのリスト６２に配向している、装置１０の後方側を示している。同様に、噴霧器８が装置１０に取り付けられた構成における、噴霧器８に向かって配向している、供給装置１０の構成要素の側面又は前方面は、先述の構成要素と同じ符号にＡを足したもの有し、一方で装置１０がロボット６に取り付けられた構成における、ロボットのリスト６２に配向している、このような構成要素の側面又は後方面は、先述の構成要素と同じ符号にＢを足したものを有する。

供給装置１０は、その後方側１０Ｂに、任意の適した手段で、特には内部のねじ山又はねじ（図示されていない）でロボット６のリスト６２に固定されることが意図されたフランジ１０２を備える。

フランジは円形であり、供給装置１０の長さ方向の軸である軸Ａ１０を中心としている。

図の例において、軸Ａ８及びＡ１０は平行ではなく、交差し、このことはボディ８２の形状に起因する。

本発明のある１つの変形（図示されていない）において、軸Ａ８及び１０は平行である。

フランジ１０２から、６つのタイボルト１０４が軸Ａ１０に平行に、リスト６２の逆で延在していて、それぞれがねじ穴端部１０６を設けられている。

供給装置１０は、電気伝導性材料、例えばアルミニウムで作られた環状のプレート１１０をさらに備え、環状のプレート１１０は供給装置１０のためのフレームを形成している。プレート１１０は、６つの貫通ポート１１２であって、それぞれがタイボルト１０４の１つの端部１０６を受け入れるために構成されている貫通ポート１１２を設けられている。ナット１１４は、端部１０６にねじ留めされ、タイボルト１０４にプレート１１０を固定するために使用することができる。６つのナット１１４があり、そのうち４つはカラー１１６を備え、それらはタップ切りされたリング１１８をプレート１１０に留めるために使用することができる。リング１１８は、ボディ８２の逆で、噴霧器８の部分８６の端部を形成するねじ付き端部ピース８８をねじ留めするために使用することができる。

実際には、供給装置１０を備えるロボット６に噴霧器８を取り付けることが必要であるとき、ねじ付き端部ピース８８は軸Ａ１０に整列されていて、フランジリング１０２に近づけられ、次いで、大きい直径を有するナットを形成するねじ穴リング１１８は、ねじ付き端部ピース８８にねじ留めされるように、噴霧器８が固定されるまで、図７に示される矢印Ｆ１の方向に回転を始める。一方で、噴霧器８を取り外すことが必要であるとき、リング１１８は、軸Ａ１０に沿って、供給装置１０から噴霧器８を離す前に、ねじ付き端部ピース８８からリングのねじ留めを外すように、図７における矢印Ｆ２の方向の回転を始める。

図を明確にするために、ナット１１４及びリング１１８は図１２においては示されていない。しかし、これらは図１～３、７及び１３においては見られる。

供給装置１０は、６つの接続モジュール１２０をさらに備える。図１～１３に示される例において、６つの接続モジュール１２０は、軸Ａ１０の周り全体に延在している環状の構造体をともに形成する。

それぞれの接続モジュール１２０は環状の領域にわたって延在していて、その頂角α１２０は６０°に等しい。

それぞれの接続モジュール１２０は、全体として台形の基部を有する円筒状の形状を有していて、モジュールがプレート１１０に取り付けられた構成において軸Ａ１０に配向される内部面１２２と、モジュール１２０がプレート１１０に取り付けられた構成において軸Ａ１０と逆に配向される外側面１２４と、モジュール１２０がプレート１１０に取り付けられた構成において軸Ａ１０に対して半径方向の平面にそれぞれ延在している２つの横方向の面１２６及び１２８とを備える。プレート１１０に取り付けられた２つの隣接するモジュール１２０は、モジュールのうち１つの横方向の面１２６及び他のモジュールの横方向の面１２８を介して接触している。

それぞれのモジュール１２０は、それらの内部面１２２とそれらの横方向の面１２６及び１２８との間の連結部に、２つのノッチ１３０及び１３２を画定している。

ノッチ１３０及び１３２は、２つの隣接するタイボルト１０４の間でモジュール１２０の内部面１２２を画定するモジュール１２０の部分をかみ合わせることによって、ノッチ１３０及び１３２が２つのタイボルト１０４を部分的に覆うまで、外側から、軸Ａ１０の方向に沿って、軸Ａ１０に対して半径方向に沿って、２つの隣接するタイボルト１０４に面して、接続モジュール１２０を配置することを可能とする。

次いで、それぞれのモジュール１２０を、プレート１１０の後方側１１０Ｂに向かってスライドさせることができる。

それぞれの接続モジュール１２０は、前方面１２０Ａと、その前方面とは逆にある後方面１２０Ｂとを備える。

有利には、接続モジュール１２０の前方面１２０Ａと後方面１２０Ｂとは平行である。

有利には、接続モジュールの前方面１２０Ａは、その内部面１２２、外側面１２４及び横方向の面１２６、１１８に対して垂直である。

有利には、供給装置１０の組み立てられた構成において、接続モジュール１２０の面１２２、１２４、１２６及び１２８は、長さ方向の軸Ａ１０に対して平行であり、前方面１２０Ａ及び後方面１２０Ｂは、軸Ａ１０に対して半径方向の平面においてそれぞれ延在している。

供給装置１０の組み立てられた構成において、それぞれの接続モジュール１２０は、前方面１２０Ａを介して、プレート１１０の後方側１１０Ｂに対向する。したがって、モジュール１２０の前方面１２０Ａは、環状のプレート１１０との接触面を形成する。

図１０及び１１に見られるように、接続モジュール１２０は異なる種類であってよい。それぞれの接続モジュール１２０は、一般に、合成材料、例えばポリオキシメチレンプラスチック、好ましくはＰＯＭＣ等のコポリマー、又は特定の場合には金属、特にステンレス鋼、で作られる場合があるボディ１２１を備える。それぞれの接続モジュール１２０は、流体のための１つ又は複数の循環導管を画定する。このような導管は、コーティング製品の循環のための導管、洗浄製品の循環のための導管又は制御空気の循環のための導管であってよい。これらの種々の導管は、流体用の構成要素、例えば機能モジュール１４０に属するバルブに流体的に接続されるように配置され、これによって機能モジュール１４０は、コーティング製品、洗浄製品又は制御空気の分配を制御することを可能とする。接続モジュール１２０の異なる導管は、空気制御回路Ｃ１３８を作るためにさらに使用することができる。

供給装置１０は、接続モジュール１２０の外側面１２４にそれぞれ取り付けられた複数の機能モジュール１４０を備える。

有利には、機能モジュール１４０は、デッドゾーン（ｄｅａｄ ｚｏｎｅ）、すなわち製品の循環回路に接続されているが流の外側に位置するパイプの部分、を最小化する回路を形成するように配置される。グローブフィンガー（ｇｌｏｖｅ ｆｉｎｇｅｒ）とも呼ばれるこのようなデッドゾーンは、システムが供給されているときに製品で満たされ、システムが排出されているときに洗浄される必要があり、これはコーティング製品の損失を意味する。したがって、機能モジュール１４０のバルブは、回路中のデッドゾーンの存在を制限するように配置され制御される。

このようにして、消費される製品の量及び時間の観点で、材料のバランスを、それによって製品の変更の間の製品の損失を最適化すること、及びすすぎの間の性能を改善することができる。

図５に見られるように、それぞれの接続モジュール１２０のボディ１２１は、コーティング製品又は洗浄製品のための１つ又は複数の循環導管１３４を備える。ダクト１３４の形状及び位置は、接続モジュール１２０の外側面１２４に取り付けられる機能モジュールの種類に応じて、接続モジュール１２０の１つの種類から１つの別の種類へと変わる。言い換えれば、異なる接続モジュール１２０のボディ１２１の形状は、それぞれの接続モジュールの種類に応じて変わり、それに関連する機能モジュールの種類に依存する。

３つの種類の機能モジュールを図９に示す。

図９の上部に示される第一の種類の機能モジュール１４０は、４つの異なるコーティング製品、例えば異なる色の４つの塗料で、図５に見られる、共通収集器を形成する分配コーティング製品導管１４３を供給することを可能とする４つの空気バルブ１４２を備える機能モジュールである。

機能モジュール１４０は、一般に、合成材料、例えばポリオキシメチレンプラスチック、好ましくはＰＯＭＣ等のコポリマーで、又は金属、特に特定の場合にはステンレス鋼で作られるボディ１４１を備える。バルブ１４２は、導管１４３を確定するボディ１４１に受け入れられる。４つのねじ１４６は、ボディ１４１全体を通って横切っていて、また４つのねじ１４６は、機能モジュール１４０を受け入れるために適した接続モジュール１２０の外側面１２４において開口している、対応するタップ切りされたインサート１３６にねじ留めされることを意図されている。タップ切りされたインサート１３６は、電気伝導性材料、例えば鋼又は真鍮で作られる。

図９の中部に示される第二の種類の機能モジュール１４０は、そのボディ１４１に取り付けられた２つのバルブ１４２を備えていて、ボディ１４１は、内部導管１４３を画定していて、かつ接続モジュール１２０の対応するタップ切りされたインサート１３６にねじ留めされる２つのねじ１４６によって接続モジュール１２０に取り付けられるように構成されている。

図９の下部に示される第三の種類の機能モジュール１４０は、ボディ１４１に取り付けられた３つのバルブ１４２を備えていて、ボディ１４１は、内部導管１４３を画定していて、２つの取り付けねじ１４６を接続モジュール１２０の外側面１２４に到達させ、外側面は、ねじ１４６を受け入れるために適しているタップ切りされたインサート１３６を備えている。

ある１つの変形において、機能モジュール１４０は、複数の内部ダクト１４３を備えてよい。

異なるバルブの数及び／又は形状を有する他の機能モジュールもまた把握され得る。例えば単一の導管を有する機能モジュールを、図９に示されるモジュールの１つの代わりに使用することができる。このような場合、有利には機能モジュールのボディは電気伝導性であり、このことは、ボディを所定の電位の物体に接続することによって、画定される導管を所定の電位、例えば接地電位にすることを可能とする。

異なる機能モジュール１４０のボディ１４１の形状は、それぞれの機能モジュールの種類に応じて可変である。

ねじ１４６は金属で作られていて、したがって電気伝導性である。機能モジュール１４０を接続モジュール１２０に、より好ましくはその外側面１２４に、可逆的な手法で固定するために、ねじを使用することができる。ねじ付きインサート１３６及びねじ１４６の電気伝導性の特徴は、接続モジュール１２０と機能モジュール１４９との間の電気的連続性を提供する。

図６に示されるように、機能ブロック１４０を関連する接続ブロック１２０に取り外し可能に固定するのに使用される２つのねじ１４６は、同じ長さを有するが、異なる埋め込み深さを有する。このことは、それぞれの末端ブロック１４０を、それが取り付けられる外側面１２４において、接続ブロック１２０に配置するための確実な手段である。

図２～６に見られるように、図９の中部に示される種類の２つの機能モジュール１４０は、同じ接続モジュール１２０の外側面１２４に隣り合って取り付けることができる。

図４の右上の象限及び図５の右下の象限に見られるように、１つ又は複数の接続モジュール１２０の外側面１２４に、図９の中部に示される種類の第一の機能モジュール１４０と、ロボット６のリスト６２を通って噴霧器に向かって流れる流体を、所与の電位に、すなわち環状のプレート１０の電位に上げることを可能とする第二の機能モジュール１４０’と、を取り付けることもできる。第一の機能モジュール１４０においてフリーなホースを有しない場合、同じ接続モジュール１２０に取り付けられた入口モジュール１５０にホースを接続するために、第二の機能モジュール１４０’を使用することができる。第二の機能モジュール１４０’はまた、噴霧器８の特定の構成要素、例えばボウル８４、を洗浄するためのモジュールであってもよく、その要素に、空気及び溶媒の流並びに乾燥空気を、注入することを可能とする。このような場合、第二の機能モジュール１４０’は、供給装置１０によって形成される後方部分の洗浄及び乾燥を、噴霧器８によって形成される前方部分の洗浄及び乾燥から分離することを可能とする。したがって、洗浄及び乾燥の操作を並行して行うことができ、このことは時間を節約する。

一方で、図５に見られるとおり、導管１３８の一部は、異なる接続ブロック１２０に設けられて、異なる接続ジュール１２０の互いに対する適した締め付け及び適した配置を確認するために使用される、空気のための空気循環回路Ｃ１３８をともに形成する。回路Ｃ１３８は閉じたループ１３８Ａを備えていて、閉じたループ１３８Ａは、それぞれの接続モジュール１２０を通っていて、かつ接続モジュール１２０の横方向の面１２６と１２８との間に延在している導管１３８の一部からなる。回路Ｃ１３８は、導管１３８の一部によって形成される枝路１３８Ｂをさらに備えていて、枝路１３８Ｂは、ループ１３８Ａを異なる機能モジュール１４０に接続していて、かつ接続モジュール１２０の外側面１２４で開口している。外側面及び側面１２４、１２６及び１２８における導管部分１３８の出口は、シール１３９によって囲まれている。シール１３９は回路Ｃ１３８を外部から隔離している。それによって、接続モジュール１２０がプレート１１０に取り付けられていて、かつ機能モジュール１４０が接続モジュールに取り付けられているとき、回路Ｃ１３８を加圧して、接続モジュール１２０又は機能モジュール１４０の少なくとも１つの不完全な接合に対応する任意の漏洩を検出することを可能とする。一方で、漏洩が検出されない場合、接続モジュール１２０と機能モジュール１４０とは互いに対して正しく取り付けられていると推測される。

異なる接続ブロック１２０は、金属ねじ１４７であって、プレート１１０の前方側１１０Ａと後方側１１０Ｂとの間でプレート１１０を通って横切り、かつ接続モジュール１２０のそれぞれの前方面１２０Ａに開口しているタップ切りされた穴１３７にねじ留めされる金属ねじ１４７によって、環状のプレート１１０に固定される。したがって、プレート１１０への接続モジュール１２０の取り付けは、可逆又は取り外し可能である、すなわち、必要な場合には、接続モジュールはプレートから取り外すことができる。

特に図７に見られるように、タップ切りされた穴１３７は、それぞれのモジュール１２０の前方面１２０Ａから、それぞれのモジュール１２０の後方面１２０Ｂまで、それぞれのモジュール１２０を通って横切っている金属インサートによって形成されている。したがって、タップ切りされた穴１３７は、接続モジュール１２０の後方面１２０Ｂに開口している。

プレート１１０、ねじ１４７及びインサート１３７の電気伝導性の特徴を考慮すると、プレート１１０への接続モジュール１２０の取り付けは、これらの要素についての電気的連続性を提供することを、特にプレート１１０自体が接地されているときには接続モジュール１２０を接地電位にすることを可能とする。

供給装置１０は入口モジュール１５０をさらに備え、そのうち１つが、図８において２つの異なる角度からの斜視図で示されている。

それぞれの入口モジュール１５０は、一般に、合成材料で、例えばポリオキシメチレンプラスチックで、好ましくはＰＯＭＣなどのコポリマーで、又は金属で、特に特定の場合にはステンレス鋼で作られるボディ１５１を備える。それぞれの入口モジュールは、接続モジュール１２０の断面と類似した断面を有する全体として台形の基部を有する円筒の形状を有する。それぞれの入口モジュール１５０は、内側面１５２と、外側面１５４と、２つの横方向の面１５６及び１５８との間に画定される。ノッチ１６０及び１６２は、接続モジュール１２０のノッチ１３０及び１３２に類似の手法で画定され、接続モジュール１２０に関して上で説明されたように、それぞれの入口モジュール１５０をタイボルト１０４に取り付けることを可能とする。

供給装置１０の全ての入口モジュール１５０のボディ１５１は同一であり、このことは、製造及びメンテナンスの点で有利である。言い換えれば、協働する接続モジュール１２０とは関係なしに、それぞれのモジュール１５０は同じ基本構造のままである。

それぞれの入口モジュール１５０のボディ１５１は、流体連結要素１６４を備えていて、その入口１６６は、対応する入口モジュールの後方面１５０Ｂに配置されている。それによって、それぞれの流体連結具１６４は、それが取り付けられている入口モジュール１５０の後方面１５０Ｂにアクセス可能である。

供給装置１０の後方側１０Ｂから見て、異なる入口モジュール１５０はポート１６８と同じ形状を有し、その幾つかは、流体連結要素１６４の入口１６６によって埋められている。

図８に示される入口モジュール１５０は、そのボディ１５１が支持することができる最大の数の流体連結要素１６４を設けられている。しかしながら、このことは必須ではなく、図３の上部は、特に、図９の下部に示される機能モジュールの種類の３つのバルブ１４２を有する機能モジュール１４０が取り付けられている接続モジュール１２０に取り付けられた入口モジュール１５０において、連結要素１６４によって占められていないポート１６８と、それらの要素によって占められている他のポートとを区別することを可能とする。

連結要素１６４は、それを流れる流体の性質に応じて（これらの流体は、コーティング製品、洗浄製品又は空気であってよい）、異なる種類であってよく、特に異なる直径を有していてよい。

金属ねじ１７０は、可逆的な手法で入口モジュール１５０を固定するために設けられていて、それぞれは、前方面１５０Ａによって、接続モジュール１２０の後方面１２０Ｂに対向している。したがって、接続モジュールの面１２０Ｂは、流体をそのモジュールに入れる入口面である。

入口モジュール１５０の後方面１５０Ｂは、その前方面１５０Ａの逆にある。

ねじ１７０は、接続モジュール１２０の後方面１２０Ｂに開口している、その側部に沿ったタップ切りされた穴１３７にねじ留めされる。

図８の上部に見られるように、それぞれの連結要素１６４は、それが取り付けられている入口モジュール１５０の前方面１５０Ａから突き出ている。

したがって、関連する入口モジュール１５０の連結要素１６４の数及び分布を考慮して、それぞれの接続モジュール１２０は、その後方面１２０Ｂに、連結要素１６４の雄端部ピース１６３を受け入れるためのポート１３３を囲む１つ又は複数の座ぐり１３５を備える。

それぞれの入口モジュール１５０における連結要素１６４の数及び分布は、接続モジュール１２０の内部導管、特には受け入れポート１３３、の数、形状及び分布に応じて決定される。それによって、供給装置１０の異なる接続モジュール１２０に応じて、同じボディ１５１から始めて、接続要素１６４を取り付けることによって異なる入口モジュール１５０が形成される。言い換えれば、流体連結要素１６４の、したがって入口１６６の数及び分布は、１つの入口モジュール１５０と、１つの別の入口モジュール１５０とで変わり、特にそれが取り付けられる接続モジュールに依存する。

入口モジュール１５０が、その前方面１５０Ａを介して接続モジュール１２０の後方面１２０Ｂに対向しているとき、及び機能モジュール１４０が、その同じ接続モジュール１２０の外側面１２４に対向しているとき、その接続モジュールは、その１つ又は複数の導管１３４によって、入口モジュール１５０及び機能モジュール１４０を接続する、すなわち流体的に連結する。

供給装置１０が、機能モジュール１４０を機械的に支持し、流体的に供給するために必要とされる数の接続モジュール１２０及び入口モジュール１５０を備えるという点で、供給装置１０はモジュール式であり、このことは、噴霧器８の正しい操作のために有用である。

このような数は、図１～１３の例においては６に等しいが、その数は下記で説明されるように、より小さくてもよい。

有利には、それぞれの入口モジュール１５０は、それが取り付けられているモジュール１２０の外側面１２４を拡張する入口モジュール１５０の外側面１５４に、連結要素１６４の動作中の入口１６６を識別するための符号１８２を有するラベル１８０を設けられている。異なる入口モジュール１５０によって形成される環状構造の外部に配置されているので、ラベル１８０は、操作者がそれぞれの入口モジュール１５０を、供給装置１０の流体供給パイプに接続しなければならない道筋を特定するために操作者にとって容易にアクセス可能であり、そのパイプは、図３においてのみ、その軸ラインＣＡによって表されていて、従来的には、リスト６２から供給装置１０の方向に沿って延在している柔軟な合成材料のチューブからなる。

ある１つの変形において、入口モジュール１５０のうち１つのみ、又はその幾つかは、ラベル１８０を有する。

さらに、図９の下部においてのみ単純化して示されているように、機能モジュール１４０のバルブ１４２のそれぞれは分割識別リング１９０によって識別することができ、分割識別リング１９０は、バルブを識別するマーク１９２を有しており、機能モジュール１４０のボディに設けられた溝１９４に取り付けられていて、対象のバルブ１４２を囲んでいる。図９の下部に示される例において、３つのバルブ１４２は、識別リング１９０によって、その空気バルブ番号、又は「ＰＶ」によって、すなわちＰＶ３３、ＰＶ４５及びＰＶ４６で識別される。空気バルブＰＶ４５の識別リング１９０は、対応する溝１９４に対する分解図で示されていて、他の２つの識別リング１９０は、機能モジュール１４０のボディ１４１に配置されて示されている。リング１９０は、バルブ１４２又は導管１４３のための識別ラベルをそれぞれ形成する。

当然ながら、識別リングの使用は、他の機能モジュール１４０に、特に図９の上部及び中部に示されるモジュールに適用することができる。

特に図４に見られるように、環状のプレート１１０は、プレート１１０の残部と一体となっているスリーブ１１９によってそれぞれ囲まれている１２個の貫通ポート１１３を設けられている。それぞれの接続モジュール１２０は、２つの貫通ポート１１３の１つの組に面して配置されている。接続モジュール１２０の種類に応じて、前方面１２０Ａは、噴霧器８にコーティング製品又は洗浄製品を供給するための導管１２３の出口ポートを設けられているか、又は設けられていないかのいずれかであってよい。このような出口ポートに到達するコーティング又は洗浄製品は、接続モジュール１２０に対して内部にある導管１２３の内側を流れ、その接続モジュールに取り付けられた機能モジュール１４０から来る。

連結具１１５は、ねじ込みリング１１７によって、接続モジュール１２０の供給導管１２３の外側ポートに面して配置されるそれぞれの貫通ポート１１３に固定される。したがって、それぞれの連結具１１５はコーティング製品及び／又は洗浄製品によって供給される。

よって、噴霧器８について提供される操作シーケンスにしたがって、噴霧器８をコーティング製品及び／又は洗浄製品で供給するために、噴霧器８に属する補完的な連結具を、環状のプレート１１０に適合する連結具１１５に接続することが可能である。

よって、接続モジュール１２０のうち少なくとも幾つかは接続の機能を有する、すなわち、その供給導管１２３によって、機能モジュール１４０をプレート１１０と、より具体的には、プレート１１０の１つ又は複数の連結具１１５に流体的に連結する。したがって、プレート１１０は、供給装置１０の出口部分又は下流部分を形成する。

図１２に見られるように、複数の接続モジュール１２０は、供給導管１２３を設けられている。よって、供給装置１０は、複数の供給導管１２３及び同じ数の連結具１１５を備える。

コーティング製品は、必然的に、接地された、かつ伝導性であるプレート１１０を通って横切っているので、コーティング製品もまた同じレベルに接地される。

連結具１１５の識別を容易にするために、図４及び挿入図Ａ）においてのみ図示されているように、連結具１１５を識別するためのマーク１９２を有する分割認識リング１９０が、連結具１１５が取り付けられている貫通ポート１１３を囲むスリーブ１１９の外側に設けられた溝１９４に取り付けられている。ここで、例Ｒ１において、識別マークは連結具１１５の数である。それぞれの分割リング１９０は、それが特定する連結具１１５を囲む。識別リング１９０は、連結具１１５が固定される貫通ポート１１３を囲むそれぞれのスリーブ１１９の周りに取り付けられる。リング１９０は、連結具１１５のための識別ラベルをそれぞれ形成する。

識別リング１９０は、取り外し可能な手法で、溝１９４の内側でのスナップ嵌めによって、供給装置１０の製造の間に、機能モジュール１４０及び環状のプレート１１０に取り付けられる。このような装置のあり得る変更に応じて、リングは移動され、取り外され、又は再配置されてよい。

ある１つの変形において、他の種類のラベルを、バルブ１４２、導管１２３又は連結具１１５を特定するために使用することができる。ボディ１４１又はプレート１１０へのその取り外し可能な取り付けは、スナップ嵌め以外の手段によって行うこともできる。

供給装置１０の取り付けられた構成において、プレート１１０によって画定されていて、モジュール１２０及び１５０の限りにおいて軸Ａ１０に沿って延在している供給装置１０の中央領域Ｚ１０は、供給装置１０の環状の構造によって空いたままである。中央領域Ｚ１０は、それを通して流体、特に制御空気を噴霧器８に供給する導管、又は噴霧器８のためのコネクタ若しくは動力ケーブルを通すために使用することができる。導管及び動力ケーブルは、図３においてのみ、軸ラインＣＡ及びＣＢによって、それぞれ表されている。

噴霧器８が高電圧ユニット９を備える図の例において、コネクタ２００の外側シェルのみが示されている図３において見られるように、コネクタ２００を領域Ｚ１０に取り付けることができる。

ある１つの変形（図示されていない）において、噴霧器８が高電圧ユニットを有しない場合、噴霧器の高電圧動力ケーブルのうち１つ又は複数は、ボディ８２に直接的に接続されるように、噴霧器８の部分８６を通る中央領域Ｚ１０を通されていてよい。

図６及び１２に見られるように、ねじ１４８は、接続モジュール１２０に挿入され、その横方向の面のうち少なくとも１つから突き出して、隣接する接続モジュール１２０にねじ留めされる。金属インサート１４９は、隣接する接続モジュールのねじ１４８を受け入れるために異なる接続モジュール１２０に設けられていて、このことは、一方で、接続モジュールの、互いに対する、及び軸Ａ１０の周りの良好な機械的固定を、すなわち、２つの隣接する接続モジュール間の長期間持続する組立を提供し、一方で、接続モジュール１２０間の電気的連続性を提供する。このような電気的連続性はまた、図６に見られるように、機能モジュール１４０であって、そのねじ１４６がインサート１４９に延在している機能モジュール１４０によって達成される。

それによって、ねじ１４６、１４７、１４８及び１７０並びにインサート１３６、１３７及び１４９は、接続モジュール１２０と、機能モジュール１４０と、入口モジュール１５０と、環状のプレート１１０との間の、伝導性材料で作られた等電位のトラックをともに形成する。したがって、環状のプレートの接地は、モジュール１２０、１４０及び１５０にも移される。

図１４に示される本発明の第二の実施態様において、第一の実施態様の要素と同様の要素は、同じ符号を有する。本明細書において記載がない限り、図１４において符号が使用される場合、その符号は第一の実施態様における同じ符号を有する物品に対応する。逆に、図１４に示されることなく、本明細書において符号が記載されている場合、その符号は、第一の実施態様について同じ符号を有する物品に対応する。以降では、第一の実施態様から第二の実施態様を区別するものについて主に説明する。

第二の実施態様において、供給装置１０は、環状プレート１１０の後方側１１０Ｂに、隣り合って、ねじ１４７によって取り外し可能に取り付けられている、２つのみの接続モジュール１２０、２つのみの機能モジュール１４０、及び２つのみの入口モジュール１５０を備える。

第二の実施態様において、モジュール１２０、１４０及び１５０によって形成された構造は、第一の実施態様のように軸Ａ１０の周りで３６０°にわたって延在しておらず、約１２０°に等しい角度βにわたって延在している。図１４に図示される例において、２つの接続モジュール１２０は同一であり、それらのそれぞれはプラグ１２７を有し、プラグ１２７は、図１１の下部に示されるモジュール１２０の構成に対応している。

図１に見られるように、それぞれのプラグ１２７は、第一の実施態様に関して記載されたねじ１４８のうち１つの代わりに、インサート１４９に挿入されるねじ１２９によって、対応する接続モジュール１２０に取り外し可能に固定される。

第二の実施態様において、単一の接続モジュール１２０は、供給導管１２３を設けられる。よって、供給装置１０は、単一の供給導管１２３と、プレート１１０に取り付けられた単一の連結具１１５とを備える。

ある１つの変形において、接続モジュール１２０の数は、噴霧器８の操作のために必要とされる機能モジュール１４０の数に応じて、３～５であってよい。このような場合において、入口モジュール１５０の数は、接続モジュール１２０の数に適合される。

どのような実施態様であっても、及び図示されていない本発明の態様によれば、コーティング製品の適用の間の、特に「オーバースプレー」と呼ばれることもある塗料の逆流による汚れから噴霧器を保護するように、カバーが、リスト６２と噴霧器のボディ８２との間で供給装置１０を囲む。

上記のとおり、ボディ１２１、１４１及び１５１のうち幾つかは、特に機能モジュール１４０のボディ１４１は、電気伝導性材料で、特にアルミニウム又はステンレス鋼で、又は電気絶縁性材料で作られていてよい。伝導性材料で作られている機能モジュール１４０のボディ１４１の利点は、プレート１１０に接続された、ねじ１４６、１４７、１４８及び１７０並びにインサート１３６、１３７及び１４９によって形成される等電位のトラックの電位を、機能モジュール１４０が備える伝導性構成要素、例えば流体構成要素のそれぞれに伝える能力にある。

機能モジュール１４０のボディ１４１が合成材料、例えばプラスチック材料で作られている場合、それは、有利には、機能モジュール１４０の流体要素間の等電位の経路を形成するように配置された金属インサートと、インサート１４９に取り付けられるように配置されたねじ１４６とを備える。

要約すると、噴霧器８を供給する全ての流体を、同じ電位、ここでは接地電位にすることを可能とするのは、プレート１１０である。モジュール１２０、１４０及び１５０のボディ１２１、１４１及び１５１は、電気伝導性又は電気絶縁性の材料、特には金属材料で作られていてよい。このような材料が電気絶縁性である場合、インサートは、全ての金属部品を互いに対して及びプレート１０に対して等電位にすることを可能とし、このことは、取り付けねじが浮遊電位となることを妨げる。このような材料が電気伝導性である場合、インサートの使用を伴わずに等電位にされる。ボディ１２１、１４１及び１５１のための材料の選択は、例えば２つの構成成分のコーティング製品を含む場合、輸送される１つ又は複数の流体の性質に依存し、及び／又は電気絶縁性材料の場合にはインサートを設置する、容認できる複雑さに依存する。

本発明は、回転ボウルを備えているか又は備えていない、静電型噴霧器又は非静電型噴霧器に適用可能である。

それぞれの接続モジュール１２０及びそれぞれの入口モジュール１５０が、ある角度の領域であって、頂角α１２０が軸Ａ１０の周りで取って６０°に等しい、ある角度の領域にわたって延在している場合の本発明が、図において示されている。ある１つの変形において、その角度は異なっていてよく、例えば４５°に等しくてよく、その場合、接続モジュール１２０の最大の数は８個である。接続モジュールの頂角及び数は他の値であることも考えられ得る。

噴霧器８が自動車のボディＣにコーティング製品を適用するために使用される場合の本発明が、図において示されている。本発明はまた、噴霧器が、乗り物の構成要素、例えばバンパー若しくはリムに、家庭用品のハウジングに、又はコーティングされる任意の他の物品にコーティング製品を適用するために使用される場合にも適用可能である。

上記の実施態様及び変形は、本発明の新たな実施態様を作り出すように組み合わせることができる。

Claims (14)

1. 噴霧器（８）をコーティング製品及び／又は洗浄製品で供給するための供給装置（１０）であって、前記供給装置が、少なくとも１つのパイロット操作バルブ（１４２）、製品を前記バルブに運ぶための導管（１３４）、及び前記バルブから前記噴霧器を供給するための少なくとも１つの導管（１２３）を備え、
   前記供給装置が、環状の構造を有し、
   環状のプレート（１１０）、
   複数の接続モジュール（１２０）、
   複数の機能モジュール（１４０）、及び
   複数の入口モジュール（１５０）
   を備えること；
   前記プレート（１１０）が貫通ポート（１１３）を設けられていること；
   それぞれの接続モジュール（１２０）が、接触面（１２０Ａ）によって接触して、前記環状のプレートの一方の側（１１０Ｂ）に取り外し可能に取り付けられていること；
   それぞれの接続モジュール（１２０）が、少なくとも１つのパイロット操作バルブ（１４２）に製品を運ぶための少なくとも１つの導管（１３４）を備えること；
   それぞれの機能モジュール（１４０）が、前記環状のプレートとの接触面とは異なる接続モジュール（１２０）の外側面（１２４）に取り外し可能に取り付けられていること；
   それぞれの機能モジュール（１４０）が、それが取り付けられている前記外側面において、前記接続モジュールの前記入口導管（１３４）に流体的に連結されていること；
   それぞれの機能モジュールが、接地されることを意図された導管の一部又は少なくとも１つのパイロット操作バルブ（１４２）及び少なくとも１つの導管（１４３）のいずれかを備えること；
   それぞれの入口モジュール（１５０）が、前記接触面（１２０Ａ）とは逆にある接続モジュール（１２０）の入口面（１２０Ｂ）に取り外し可能に取り付けられていること；並びに
   それぞれの入口モジュール（１５０）が、それが取り付けられている前記入口面（１２０Ｂ）において前記接続モジュール（１２０）とは逆に配向された、前記入口モジュールの面（１５０Ｂ）にアクセス可能な流体連結要素（１６４）を有すること
   を特徴とする、供給装置。
2. 前記流体連結要素（１６４）に設けられている全ての前記入口モジュール（１５０）のボディ（１５１）が、互いに同一であることを特徴とする、請求項１に記載の供給装置。
3. 少なくとも１つの入口モジュール（１５０）が、前記流体連結要素（１６４）を識別するためのマーク（１８２）を有するラベル（１８０）を設けられていることを特徴とする、請求項１又は２に記載の供給装置。
4. 前記ラベルが、前記接続モジュール（１２０）の前記外側面（１２４）を拡張している前記入口モジュールの１つの面（１５４）に付されていて、前記入口モジュールが、前記入口面（１２０Ｂ）に取り付けられていることを特徴とする、請求項３に記載の供給装置。
5. 少なくとも１つの機能モジュール（１４０）及び／又は前記プレート（１１０）が、バルブ（１４２）、導管（１２３）又は連結具（１１５）を識別するためのラベル（１９０）を有し、前記ラベルが、前記機能モジュール又は前記プレートの固定部分（１４１、１１９）に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項１又は２に記載の供給装置。
6. それぞれの接続モジュール（１２０）が、その前記外側面（１２４）にある少なくとも１つの機能モジュール（１４０、１４０’）と、その前記入口面（１２０Ｂ）にある単一の入口モジュール（１５０）とを有することを特徴とする、請求項１又は２に記載の供給装置。
7. 前記接続モジュール（１２０）が、環状構造又はｌリング部分構造をともに画定していて、その中で、それぞれの接続モジュールを通る制御回路（Ｃ１３８）が延在していることを特徴とする、請求項１又は２に記載の供給装置。
8. 前記供給装置が平行なバー（１０４）を備え、前記平行なバーが、前記環状のプレート（１１０）を支持していること、並びにそれぞれの接続モジュール（１２０）及び／又はそれぞれの入口モジュール（１５０）が、２つの隣接する平行なバーの組に支えられていることを特徴とする、請求項１又は２に記載の供給装置。
9. 前記環状のプレート（１１０）が、電気伝導性材料で作られていること；
   それぞれの接続モジュール（１２０）が、電気伝導性材料で作られた、少なくとも１つのねじ切りされたインサート（１３６、１３７、１４９）を備えていて、それぞれのねじ切りされたインサートが、接続モジュールを前記環状のプレート及び／若しくは隣接する接続モジュールに、機能モジュール（１４０）を接続モジュールに、又は入口モジュール（１５０）を接続モジュールに取り付けるためのねじ（１４６、１４７、１４８、１７０）を受け入れるために構成されていること；並びに
   前記ねじ（１４６、１４７、１４８、１７０）及び前記タップ切りされたインサート（１３６、１３７、１４９）が、前記接続モジュール（１２０）と、前記機能モジュール（１４０）と、前記入口モジュール（１５０）と、前記環状のプレート（１１０）との間の等電位の経路をともに形成すること
   を特徴とする、請求項１～８のいずれか１項に記載の供給装置。
10. 請求項１～９のいずれか１項に記載の供給装置（１０）のための予備部品接続モジュール（１２０）であって、
    取り外し可能な手法で、環状のプレート（１１０）の１つの側（１１０Ｂ）に対向することが意図された接触面（１２０Ａ）と；
    前記接触面とは異なる、少なくとも１つの機能モジュール（１４０）を取り外し可能に受け入れるための外側面（１２４）と；
    前記接触面とは逆にある、入口モジュール（１５０）を取り外し可能に受け入れることが意図された入口面（１２０Ｂ）と
    を備える、予備部品接続モジュール。
11. 請求項１～９のいずれか１項に記載の供給装置（１０）のための予備部品を形成する機能モジュール（１４０）であって、
    少なくとも１つのパイロット操作バルブ（１４２）と；
    少なくとも１つの内部導管（１４３）と；
    前記接続モジュールの外側面（１２４）に取り外し可能に取り付けるための手段（１４６）と
    を備える、機能モジュール。
12. 請求項１～９のいずれか１項に記載の供給装置（１０）のための予備部品を形成する入口モジュール（１５０）であって、
    取り外し可能な手法で、接続モジュール（１２０）の入口面（１２０Ｂ）に対向することが意図された、第一の面（１５０Ａ）と；
    前記第一の面とは逆にある、それを介して前記入口モジュールが有する流体連結要素（１６４）の入口（１６６）がアクセス可能である、第二の面（１５０Ｂ）と
    を備える、入口モジュール。
13. ロボット（６）と、前記ロボットのアーム（６１）に取り付けられていて、かつ請求項１～９のいずれか１項に記載の供給装置（１０）によってコーティング製品及び／又は洗浄製品で供給される噴霧器（８）とを備える、コーティング製品を適用するための適用設備（２）。
14. 空気圧バルブの制御のための空気供給ライン（ＣＡ）、前記噴霧器（８）に高電圧を供給するためのコネクタ（２００）及び／又は動力ケーブル（ＣＢ）が、前記環状のプレート（１１０）によって画定される、前記供給装置（１０）の中央領域（Ｚ１０）を通っているか、又は前記中央領域（Ｚ１０）に収容されていることを特徴とする、請求項１３に記載の適用設備。