JP2023122929A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023122929A
JP2023122929A JP2022026707A JP2022026707A JP2023122929A JP 2023122929 A JP2023122929 A JP 2023122929A JP 2022026707 A JP2022026707 A JP 2022026707A JP 2022026707 A JP2022026707 A JP 2022026707A JP 2023122929 A JP2023122929 A JP 2023122929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
exhaust
internal combustion
combustion engine
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022026707A
Other languages
English (en)
Inventor
道隆 山本
Michitaka Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2022026707A priority Critical patent/JP2023122929A/ja
Publication of JP2023122929A publication Critical patent/JP2023122929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】機関停止した後に排気バルブとバルブシートとの間に氷が付着することを抑制する。【解決手段】内燃機関は、3つの気筒と、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁4と、排気ポートを開閉する排気バルブと、クランクシャフトから伝達されるトルクにより回転するとともに排気バルブを開閉駆動する排気側カムシャフト12と、筒内噴射弁4に燃料を供給するとともに排気側カムシャフト12によって駆動される高圧ポンプ318と、を備える。制御装置100は、内燃機関の運転を停止する際、内燃機関が停止したときの排気バルブの開度が既定の微小開度を避けた開度になるように高圧ポンプ318の駆動負荷を調整する駆動負荷調整処理を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関するものである。
例えば特許文献1に記載の内燃機関では、機関停止に際して吸気バルブのバルブタイミングを次回始動に適したバルブタイミングにて保持するために、筒内噴射弁に燃料を供給する高圧ポンプの駆動負荷を調整するようにしている。
特開2007-154823号公報
ところで、3気筒内燃機関では、機関停止によりクランクシャフトの回転が停止したときの排気バルブの開度が既定の微小開度になりやすいことを本発明者は確認している。機関停止したときの排気バルブの開度がそうした微小開度になっていると、排気バルブとバルブシートとの間に水膜が形成されることがある。こうした水膜は氷点下において氷になるため、機関停止した後に排気バルブとバルブシートとの間に氷が付着した状態になる。このようにして氷が付着すると、例えば次回の機関始動時において排気バルブを閉じきることができなくなる。排気バルブを閉じきることができなくなると、混合気の圧縮不良が起こるために失火が生じるおそれがある。
上記課題を解決する内燃機関の制御装置は、3つの気筒と、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁と、排気ポートを開閉する排気バルブと、クランクシャフトから伝達されるトルクにより回転するとともに前記排気バルブを開閉駆動する排気側カムシャフトと、前記筒内噴射弁に燃料を供給するとともに前記排気側カムシャフトによって駆動される高圧ポンプと、を備える内燃機関に適用される。この制御装置は、前記内燃機関の運転を停止する際には、前記内燃機関が停止したときの前記排気バルブの開度が、既定の微小開度を避けた開度になるように前記高圧ポンプの駆動負荷を調整する駆動負荷調整処理を実行する。
同構成によれば、上記駆動負荷調整処理が実行されることにより、内燃機関が停止したときの排気バルブの開度は微小開度を避けた開度となる。従って、排気バルブとバルブシートとの間における水膜の形成が抑えられる。そのため、機関停止した後に排気バルブとバルブシートとの間に氷が付着することを抑えることができる。
なお、上記「既定の微小開度」としては、例えば排気バルブと、排気バルブのバルブシートとの間に水膜が形成される程度の隙間が生じる開度を挙げることができる。
また、前記制御装置において、前記内燃機関は、吸気ポートを開閉する吸気バルブと、前記クランクシャフトから伝達されるトルクにより回転するとともに前記吸気バルブを開閉駆動する吸気側カムシャフトと、を備えている。そして、前記吸気バルブから前記吸気側カムシャフトに加わるトルクを第1トルクとし、前記排気バルブから前記排気側カムシャフトに加わるトルクを第2トルクとし、前記高圧ポンプから前記排気側カムシャフトに加わるトルクを第3トルクとしたときに、前記駆動負荷調整処理は、前記排気バルブの開度が前記微小開度を避けた開度になるときに、前記第1トルク及び前記第2トルク及び前記第3トルクの和が「0」となるように前記高圧ポンプの駆動負荷を調整する処理を実行してもよい。
同構成によれば、排気バルブの開度が微小開度を避けた開度となるときに、吸気側カムシャフト及び排気側カムシャフトからクランクシャフトに加わるトルクが「0」になる。そのため、排気バルブの開度が微小開度を避けた開度となるときにクランクシャフトは停止する。従って、内燃機関が停止したときの排気バルブの開度を、上記微小開度を避けた開度とすることが可能になる。
また、前記制御装置において、前記高圧ポンプは、前記筒内噴射弁に供給する燃料の圧力を調整する電磁弁を有している。そして、前記駆動負荷調整処理は、前記電磁弁の通電時期の制御を行う処理でもよい。
高圧ポンプから筒内噴射弁に供給される燃料の圧力は、上記電磁弁の通電時期を制御することによって調整される。また、そうした燃料の圧力が高くなるように電磁弁の通電時期が制御されると高圧ポンプの駆動負荷は高くなる。そこで、同構成によるように、駆動負荷調整処理として上記電磁弁の通電時期の制御を行うことにより、高圧ポンプの駆動負荷を調整することができる。
一実施形態にかかる内燃機関及び制御装置を示す模式図である。 同実施形態の内燃機関の燃料供給系を示す模式図である。 同実施形態の制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 同実施形態の駆動負荷調整処理による作用を説明するグラフである。 同実施形態の変更例における駆動負荷調整処理の実行態様を説明するグラフである。 同実施形態の変更例における駆動負荷調整処理の実行態様を説明するグラフである。
以下、内燃機関の制御装置を具体化した一実施形態について説明する。
<内燃機関及び制御装置について>
本実施形態の内燃機関は、3つの気筒が直列に配列された3気筒の内燃機関であり、各気筒を以下では配列順に、第1気筒#1、第2気筒#2、第3気筒#3という。この3気筒の内燃機関では、クランクシャフトが240°回転する毎に、第1気筒#1、第2気筒#2、第3気筒#3の順に混合気の点火が行われる。なお、本実施形態では、第1気筒#1の圧縮上死点をクランク角の基準位置である「0°」としている。
図1に示すように、内燃機関1には、吸気通路3及び吸気ポート3aを通じて燃焼室2に空気が吸入される。また、燃焼室2内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁4からの燃料噴射によって燃料が燃焼室2に供給される。空気及び燃料で構成される混合気に対して点火プラグ5による点火が行われると、混合気が燃焼してピストン6が往復移動し、内燃機関1の出力軸であるクランクシャフト7が回転する。燃焼後の混合気は排気として燃焼室2から排気通路8に排出される。排気通路8には、排気を浄化する触媒50が設けられている。
内燃機関1の吸気通路3には、吸入空気量を調量するスロットルバルブ29が設けられている。このスロットルバルブ29は、電動モータによって開度が調整される。
吸気通路3に繋がる吸気ポート3aには、吸気ポート3aを開閉する吸気バルブ9が設けられている。排気通路8に繋がる排気ポート8aには、排気ポート8aを開閉する排気バルブ10が設けられている。
吸気バルブ9は、クランクシャフト7から伝達されるトルクによって回転する吸気側カムシャフト11によって開閉駆動される。
排気バルブ10は、クランクシャフト7から伝達されるトルクによって回転する排気側カムシャフト12によって開閉駆動される。
吸気側カムシャフト11には、クランクシャフト7に対する吸気側カムシャフト11の相対位相を変更することにより吸気バルブ9のバルブタイミングを変更する吸気側可変動弁機構13が設けられている。
排気側カムシャフト12には、クランクシャフト7に対する排気側カムシャフト12の相対位相を変更することにより排気バルブ10のバルブタイミングを変更する排気側可変動弁機構16が設けられている。
図2に、内燃機関1の燃料供給系を示す。本実施形態の燃料供給系は、燃料タンク210内に設置された電動式のフィードポンプ212や、フィードポンプ212から送油された燃料を加圧して吐出する高圧ポンプ318などを備えている。
フィードポンプ212には、燃料タンク210から汲み出した燃料が吐出される低圧燃料配管211が接続されており、低圧燃料配管211においてフィードポンプ212の燃料吐出口が接続される部分には、燃料を濾過するフィルタ214が設けられている。また、低圧燃料配管211においてフィルタ214の下流には、燃料の逆流を防止する逆止弁213が設けられている。
また、燃料タンク210内には、リリーフ弁216が設けられている。リリーフ弁216は、低圧燃料配管211内の燃圧が規定のリリーフ圧を上回ったときに開弁して、低圧燃料配管211内の燃料を燃料タンク210に戻す。
低圧燃料配管211は、高圧ポンプ318に設けられた低圧燃料通路344に接続されている。低圧燃料通路344の途中には、燃料室321が設けられており、この燃料室321の内部には、燃圧脈動を減衰させるパルセーションダンパ323が設置されている。この燃料室321は、高圧ポンプ318においてフィードポンプ212から吐出された低圧燃料が流れる低圧燃料通路344の一部を構成している。
高圧ポンプ318は、シリンダ340と、上記排気側カムシャフト12に設けられたカム326の回転に応じてシリンダ340内を往復移動するプランジャ327と、シリンダ340及びプランジャ327によって区画される加圧室322とを備えている。
プランジャ327の端部には、カム326に当接しながら回転する3カムフォロワ43が設けられている。
燃料室321と加圧室322とは、電磁弁324を介して接続されている。電磁弁324は、通電時に閉弁するノーマルオープン式の弁であり、開弁時には燃料室321と加圧室322とを連通し、閉弁時には燃料室321と加圧室322との連通を遮断する。
加圧室322には、チェック弁328が設けられた高圧燃料通路345が接続されており、この高圧燃料通路345はデリバリパイプ430に接続されている。チェック弁328は、加圧室322内の燃圧がデリバリパイプ430内の燃圧よりも規定の吐出開始圧以上に高くなったときに開弁して、加圧室322からデリバリパイプ430への燃料吐出を許容する。
デリバリパイプ430には、上記筒内噴射弁4が接続されている。また、デリバリパイプ430には、デリバリパイプ430内の燃料圧力である燃圧Pmを検出する燃圧センサ432が取り付けられている。
高圧ポンプ318の加圧動作は、以下のようにして行われる。なお、以下の説明では、カム326によるプランジャ327の往復移動において、加圧室322の容積を拡大する方向への移動をプランジャ327の下降と記載し、加圧室322の容積を縮小する方向への移動をプランジャ327の上昇と記載する。
電磁弁324が開弁した状態でプランジャ327が下降すると、加圧室322の容積が拡大し、低圧燃料配管211を通じてフィードポンプ212から燃料室321に送られた燃料がその容積の拡大に応じて加圧室322内に吸引される。プランジャ327が下降から上昇に転じると、加圧室322の容積が次第に縮小していく。こうしたプランジャ327の上昇中に、電磁弁324への通電を開始して同電磁弁324を閉弁させると、加圧室322が密閉されることにより、加圧室322内の燃圧はプランジャ327の上昇に伴って高まる。そして、加圧室322内の燃圧が、デリバリパイプ430内の燃圧よりも上記吐出開始圧以上に高くなるまで上昇すると、チェック弁328が開くことにより、加圧室322内の燃料はデリバリパイプ430に吐出される。
こうした高圧ポンプ318におけるデリバリパイプ430への高圧燃料の吐出量は、プランジャ327の上昇期間における電磁弁324の通電開始時期を変更することによって調整される。そして、高圧ポンプ318の吐出量が多くなるに伴って高圧ポンプ318から筒内噴射弁4に供給される燃料の圧力は高くなる。従って、高圧ポンプ318から筒内噴射弁4に供給される燃料の圧力は、電磁弁324の通電開始時期を制御することによって調整される。なお、高圧ポンプ318から筒内噴射弁4に供給される燃料の圧力が高くなるように電磁弁324の通電開始時期が制御されると、高圧ポンプ318の駆動負荷は高くなる。高圧ポンプ318の駆動負荷が高くなると、高圧ポンプ318から排気側カムシャフト12に付与されるトルクであって同排気側カムシャフト12の回転に抗するトルクが大きくなる。
図1に示す制御装置100は、スロットルバルブ29、筒内噴射弁4、点火プラグ5、吸気側可変動弁機構13、排気側可変動弁機構16、フィードポンプ212、高圧ポンプ318等を制御することによって内燃機関1の各種制御を実施する。この制御装置100は、CPU110や、ROM及びRAMなどから構成されるメモリ120を備えており、メモリ120に記憶されたプログラムをCPU110が実行することにより、各種制御を実施する。
制御装置100は、各種制御を実施する際に、エアフロメータ31によって検出される吸入空気量GAや、スロットルセンサ30によって検出されるスロットルバルブ29の開度であるスロットル開度TAを参照する。また、制御装置100は、水温センサ33によって検出される冷却水温THW、クランク角センサ34の出力信号Scrから算出される機関回転速度NEを参照する。また、制御装置100は、吸気側カムシャフト11の回転角度を検出する吸気側カム角センサ35の出力信号Scaiや、排気側カムシャフト12の回転角度を検出する排気側カム角センサ36の出力信号Scaeを参照する。また、制御装置100は、内燃機関1を搭載した車両の運転者によって操作されるアクセルペダル27の操作量(アクセル操作量ACCP)を検出するアクセルポジションセンサ28の出力信号を参照する。
<制御装置が実行する処理>
制御装置100は、クランク角センサ34の出力信号Scrと吸気側カム角センサ35の出力信号Scaiとに基づいて吸気バルブ9の実際のバルブタイミングである吸気側タイミングVTinrを算出する。ちなみに、本実施形態では、吸気バルブタイミングが最も遅角側のタイミングになっている状態を初期値の「0」とし、この初期値からのバルブタイミングの進角量にて吸気バルブ9のバルブタイミングを把握するようにしている。
また、制御装置100は、クランク角センサ34の出力信号Scrと排気側カム角センサ36の出力信号Scaeとに基づいて排気バルブ10の実際のバルブタイミングである排気側タイミングVTexrを算出する。ちなみに、本実施形態では、排気バルブタイミングが最も進角側のタイミングになっている状態を初期値の「0」とし、この初期値からのバルブタイミングの遅角量にて排気バルブ10のバルブタイミングを把握するようにしている。
また、制御装置100は、機関負荷率KLを算出する。機関負荷率KLは、燃焼室2に充填される空気量を定めるパラメータであり、基準流入空気量に対する1気筒の1燃焼サイクル当たりの流入空気量の比である。なお、基準流入空気量は、機関回転速度NEに応じて可変設定される量としてもよい。
制御装置100は、吸気バルブ9のバルブタイミング制御を実施する。すなわち、制御装置100は、機関回転速度NEや機関負荷率KLなどに基づき、吸気バルブ9のバルブタイミングの目標値である吸気側目標値VTintを算出する。吸気側目標値VTintは、上述した初期値からの吸気バルブタイミングの進角量である。この吸気側目標値VTintを算出すると、制御装置100は、吸気側タイミングVTinrが吸気側目標値VTintと一致するように吸気側可変動弁機構13の駆動を制御する。なお、機関始動時の吸気バルブタイミングは上述した初期値のタイミングにされている。
また、制御装置100は、排気バルブ10のバルブタイミング制御を実施する。すなわち、制御装置100は、機関回転速度NEや機関負荷率KLなどに基づき、排気バルブ10のバルブタイミングの目標値である排気側目標値VTextを算出する。排気側目標値VTextは、上述した初期値からの排気バルブタイミングの遅角量である。この排気側目標値VTextを算出すると、制御装置100は、排気側タイミングVTexrが排気側目標値VTextと一致するように排気側可変動弁機構16の駆動を制御する。なお、機関始動時の排気バルブタイミングは上述した初期値のタイミングにされている。
制御装置100は、予め定められた自動停止条件や自動始動条件が成立したときに内燃機関1の自動停止や自動始動を実施する。
また、制御装置100は、内燃機関1の停止要求が生じると、筒内噴射弁4の燃料噴射と点火プラグ5の放電動作とを停止することにより機関運転を停止させる。なお、内燃機関1の停止要求としては、例えば上記自動停止の実行要求や車両運転者による内燃機関1の運転停止要求等がある。この機関停止に際して、制御装置100は、吸気側タイミングVTinrが機関始動時の初期値のタイミングとなるように吸気側可変動弁機構13の駆動を制御する。同様に、この機関停止に際して、制御装置100は、排気側タイミングVTexrが機関始動時の初期値のタイミングとなるように排気側可変動弁機構16の駆動を制御する。
<駆動負荷調整処理について>
図3に、機関停止要求が生じると制御装置100が実行する処理手順を示す。この図3示す処理は、制御装置100のメモリ120に記憶されたプログラムをCPU110が所定周期毎に実行することにより実施される。なお、以下では、先頭に「S」が付与された数字によって、ステップ番号を表現する。
本処理を開始すると、制御装置100は、機関回転速度NEを取得して、その取得した機関回転速度NEが既定の閾値NEref以下であるか否かを判定する(S100)。閾値NErefは、機関停止によりクランクシャフト7の回転が停止する直前であるか否かを判定するための適合値である。つまり、機関回転速度NEが閾値NEref以下であれば、クランクシャフト7の回転が停止する直前である、言い換えれば内燃機関1が停止する直前であると判定するのに適した値が閾値NErefには設定されている。
そして、取得した機関回転速度NEが閾値NEref以下であると判定する場合(S100:YES)、制御装置100は、駆動負荷調整処理を実行する(S110)。
この駆動負荷調整処理は、内燃機関1が停止したときの排気バルブ10の開度が、既定の微小開度を避けた開度になるように高圧ポンプ318の駆動負荷を調整する処理である。この駆動負荷調整処理では、電磁弁324の通電開始時期の制御を行うことにより、高圧ポンプ318の駆動負荷が調整される。また、既定の上記微小開度とは、排気バルブ10と、排気バルブ10のバルブシートとの間に水膜が形成される程度の隙間(例えば0.3mm以上0.8mm以下程度の隙間)が生じる開度である。
図4に示すように、本実施形態の内燃機関1では、第1気筒#1の吸気上死点(360°CA)よりもクランク角が進角側になる一部の期間において、排気バルブ10が上記微小開度になる第1期間PR1が存在する。より詳細には、この第1期間PR1では、第2気筒#2及び第3気筒#3の排気バルブ10はともに完全に閉弁しているが、第1気筒#1の排気バルブ10は閉弁直前の開度になっており、上記微小開度になっている。
また、本実施形態の内燃機関1では、第1気筒#1の吸気上死点(360°CA)よりもクランク角が遅角側になる一部の期間において、排気バルブ10が上記微小開度になる第2期間PR2が存在する。より詳細には、この第2期間PR2では、第1気筒#1及び第3気筒#3の排気バルブ10はともに完全に閉弁しているが、第2気筒#2の排気バルブ10は開弁を開始した直後の開度になっており、上記微小開度になっている。
従って、内燃機関1が完全に停止したときのクランク角が、上記第1期間PR1及び上記第2期間PR2を避けた時期のクランク角になっていれば、各気筒の排気バルブ10はいずれも上記微小開度を避けた開度で停止することになる。そこで、本実施形態の駆動負荷調整処理では、第1期間PR1と第2期間PR2とで挟まれる期間内のクランク角Cra1(例えば第1気筒#1の吸気上死点である360°CAなど)においてクランクシャフト7が停止するように電磁弁324の通電開始時期を制御する。
より詳細には、吸気バルブ9から吸気側カムシャフト11に加わるトルクを第1トルクとする(図4に示す実線L1)。また、排気バルブ10から排気側カムシャフト12に加わるトルクを第2トルクとする(図4に示す実線L2)。また、高圧ポンプ318から排気側カムシャフト12に加わるトルクを第3トルクとする(図4に示す実線L3)。また、第1トルク及び第2トルク及び第3トルクの和を合成トルクとする(図4に示す二点鎖線L4)。なお、図4に示す第1トルク及び第2トルク及び第3トルクは、カムシャフトの回転方向に対して逆方向に作用するトルクを「+」、カムシャフトの回転方向に対して同一方向に作用するトルクを「ー」としている。そして、制御装置100は、上記クランク角Cra1において合成トルクが「0」となるように電磁弁324の通電開始時期を制御する。なお、本実施形態の内燃機関1では、第1期間PR1と第2期間PR2とで挟まれる期間内のクランク角Cra1においてクランクシャフト7が停止する場合、各気筒の排気バルブ10はいずれも完全に閉弁した状態で停止する。
そして、S110の処理を終了した場合、またはS100の処理にて否定判定する場合、制御装置100は、今回の周期における本処理を終了する。
<作用及び効果>
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)内燃機関1の運転を停止する際には、内燃機関1が停止したときの排気バルブ10の開度が、上記の微小開度を避けた開度になるように高圧ポンプ318の駆動負荷を調整する駆動負荷調整処理が実行される。この駆動負荷調整処理が実行されることにより、内燃機関1が停止したときの排気バルブ10の開度は上記微小開度を避けた開度となる。従って、排気バルブ10と排気バルブ10のバルブシートとの間における水膜の形成が抑えられる。そのため、機関停止した後に排気バルブ10と排気バルブ10のバルブシートとの間に氷が付着することを抑えることができる。
(2)駆動負荷調整処理は、排気バルブ10の開度が上記微小開度を避けた開度になるときのクランク角Cra1において、上述した合成トルクが「0」になるように高圧ポンプ318の駆動負荷を調整する処理を実行する。そのため、排気バルブ10の開度が微小開度を避けた開度となるときには、吸気側カムシャフト11及び排気側カムシャフト12からクランクシャフト7に加わるトルクが「0」になる。そのため、排気バルブ10の開度が微小開度を避けた開度となるときにクランクシャフト7は停止する。従って、内燃機関1が停止したときの排気バルブ10の開度を、上記微小開度を避けた開度とすることが可能になる。
(3)高圧ポンプ318から筒内噴射弁4に供給される燃料の圧力は、上記電磁弁324の通電開始時期を制御することによって調整される。また、そうした燃料の圧力が高くなるように電磁弁324の通電開始時期が制御されると高圧ポンプ318の駆動負荷は高くなる。そこで、本実施形態では、上記駆動負荷調整処理として電磁弁324の通電時期の制御を行うようにしており、これにより高圧ポンプ318の駆動負荷を調整することができる。
<変更例>
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上述したように、内燃機関1が完全に停止したときのクランク角が、上記第1期間PR1及び上記第2期間PR2を避けた時期のクランク角になっていれば、各気筒の排気バルブ10はいずれも上記微小開度を避けた開度で停止することになる。そこで、上記実施形態の駆動負荷調整処理では、第1期間PR1と第2期間PR2とで挟まれる期間内のクランク角Cra1においてクランクシャフト7が停止するように電磁弁324の通電開始時期を制御した。しかしながら、他のクランク角にてクランクシャフト7が停止するように電磁弁324の通電開始時期を制御してもよい。そうした例を図5及び図6に示す。
図5に示すように、第1期間PR1よりも進角側のクランク角Cra2においてクランクシャフト7が停止するように電磁弁324の通電開始時期を制御してもよい。つまり、上述した合成トルクが上記クランク角Cra2において「0」となるように電磁弁324の通電開始時期を制御してもよい。この変更例の場合には、上記クランク角Cra2においてクランクシャフト7が停止するようになる。本実施形態の内燃機関1では、上記クランク角Cra2においてクランクシャフト7が停止する場合、第2気筒#2及び第3気筒#3の排気バルブ10はいずれも完全に閉弁した状態で停止する。一方、第1気筒#1の排気バルブ10は閉弁途中で停止することになるが、その停止時点での開度は上記の微小開度よりも大きい開度になる。従って、この変更例でも、上記実施形態と同様な作用及び効果が得られる。
図6に示すように、第2期間PR2よりも遅角側のクランク角Cra3においてクランクシャフト7が停止するように電磁弁324の通電開始時期を制御してもよい。つまり、上述した合成トルクが上記クランク角Cra3において「0」となるように電磁弁324の通電開始時期を制御してもよい。この変更例の場合には、上記クランク角Cra3においてクランクシャフト7が停止するようになる。本実施形態の内燃機関1では、上記クランク角Cra3においてクランクシャフト7が停止する場合、第1気筒#1及び第3気筒#3の排気バルブ10はいずれも完全に閉弁した状態で停止する。一方、第2気筒#2の排気バルブ10は開弁途中で停止することになるが、その停止時点での開度は上記の微小開度よりも大きい開度になる。従って、この変更例でも、上記実施形態と同様な作用及び効果が得られる。
・内燃機関1は吸気側可変動弁機構13を備えていない内燃機関でもよい。
・内燃機関1は排気側可変動弁機構16を備えていない内燃機関でもよい。
・内燃機関1は吸気側可変動弁機構13及び排気側可変動弁機構16をともに備えていない内燃機関でもよい。
・上記制御装置100はCPU110とメモリ120とを備えており、ソフトウェア処理を実行する。しかしながら、これは例示に過ぎない。制御装置100は、例えば、上記実施形態において実行されるソフトウェア処理の少なくとも一部を処理する専用のハードウェア回路(たとえばASIC等)を備えてもよい。すなわち、制御装置100は、以下の(a)~(c)のいずれかの構成であればよい。(a)上記処理の全てをプログラムに従って実行する処理装置と、プログラムを記憶するメモリ等のプログラム格納装置とを備える。(b)上記処理の一部をプログラムに従って実行する処理装置及びプログラム格納装置と、残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備える。(c)上記処理の全てを実行する専用のハードウェア回路を備える。ここで、処理装置及びプログラム格納装置を備えたソフトウェア回路、及び専用のハードウェア回路は複数であってもよい。すなわち、上記処理は、1または複数のソフトウェア回路及び1または複数の専用のハードウェア回路の少なくとも一方を備えた処理回路によって実行されればよい。プログラム格納装置すなわちコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
1…内燃機関
2…燃焼室
3…吸気通路
4…筒内噴射弁
8…排気通路
9…吸気バルブ
10…排気バルブ
11…吸気側カムシャフト
12…排気側カムシャフト
13…吸気側可変動弁機構
16…排気側可変動弁機構
28…アクセルポジションセンサ
29…スロットルバルブ
30…スロットルセンサ
31…エアフロメータ
33…水温センサ
34…クランク角センサ
35…吸気側カム角センサ
36…排気側カム角センサ
50…触媒
100…制御装置
120…CPU
130…メモリ
318…高圧ポンプ
324…電磁弁

Claims (3)

  1. 3つの気筒と、燃焼室内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁と、排気ポートを開閉する排気バルブと、クランクシャフトから伝達されるトルクにより回転するとともに前記排気バルブを開閉駆動する排気側カムシャフトと、前記筒内噴射弁に燃料を供給するとともに前記排気側カムシャフトによって駆動される高圧ポンプと、を備える内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の運転を停止する際には、前記内燃機関が停止したときの前記排気バルブの開度が、既定の微小開度を避けた開度になるように前記高圧ポンプの駆動負荷を調整する駆動負荷調整処理を実行する
    内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関は、吸気ポートを開閉する吸気バルブと、前記クランクシャフトから伝達されるトルクにより回転するとともに前記吸気バルブを開閉駆動する吸気側カムシャフトと、を備えており、
    前記吸気バルブから前記吸気側カムシャフトに加わるトルクを第1トルクとし、前記排気バルブから前記排気側カムシャフトに加わるトルクを第2トルクとし、前記高圧ポンプから前記排気側カムシャフトに加わるトルクを第3トルクとしたときに、
    前記駆動負荷調整処理は、前記排気バルブの開度が前記微小開度を避けた開度になるときに、前記第1トルク及び前記第2トルク及び前記第3トルクの和が「0」となるように前記高圧ポンプの駆動負荷を調整する処理を実行する
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記高圧ポンプは、前記筒内噴射弁に供給する燃料の圧力を調整する電磁弁を有しており、
    前記駆動負荷調整処理は、前記電磁弁の通電時期の制御を行う処理である
    請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
JP2022026707A 2022-02-24 2022-02-24 内燃機関の制御装置 Pending JP2023122929A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022026707A JP2023122929A (ja) 2022-02-24 2022-02-24 内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022026707A JP2023122929A (ja) 2022-02-24 2022-02-24 内燃機関の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023122929A true JP2023122929A (ja) 2023-09-05

Family

ID=87885922

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022026707A Pending JP2023122929A (ja) 2022-02-24 2022-02-24 内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023122929A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4765440B2 (ja) エンジンの燃料供給方法及びエンジンの燃料供給装置
US7124740B2 (en) Fuel injection control device for internal combustion engine
JP5282878B2 (ja) 筒内噴射式の内燃機関の制御装置
US20110162622A1 (en) Fuel supply apparatus and fuel supply method for internal combustion engine
US20040007209A1 (en) Fuel injection control apparatus of cylinder injection type internal combustion engine
US20140251280A1 (en) Control apparatus for internal combustion engine and control method for internal combustion engine
JP2006307800A (ja) エンジンの燃料供給装置
US10697384B2 (en) Control device and control method for engine
JP4023020B2 (ja) 高圧燃料噴射系の燃料圧制御装置
US7168410B2 (en) Idle speed controller for internal combustion engine
JP2011112017A (ja) ディーゼルエンジンの制御装置
JP5991268B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置
US9869260B2 (en) Control device of multi-cylinder internal combustion engine
JP2023122929A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4529943B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2007327409A (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JP2005147019A (ja) 筒内噴射型内燃機関の燃圧制御装置
JP4228799B2 (ja) ノック判定装置付き内燃機関
JP5018374B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射システム
JP4075567B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JP2012013019A (ja) エンジンの制御装置
JP2011085026A (ja) 内燃機関制御装置
JP4544024B2 (ja) 多気筒エンジンの燃料供給装置
JP2012052472A (ja) エンジンの制御装置
JP6222000B2 (ja) エンジンの制御装置