JP2023122530A - 三次元造形装置、三次元造形方法、及び、三次元造形システム - Google Patents

三次元造形装置、三次元造形方法、及び、三次元造形システム Download PDF

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Yoichi Ito
剛志 荒生
Tsuyoshi Arao
智美 秋枝
Tomomi Akieda
貴志 松村
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Abstract

Figure 2023122530000001
【課題】吐出ヘッドの損傷を軽減することができる三次元造形装置を提供する。
【解決手段】三次元造形装置100は、液滴を吐出する吐出ヘッド10を備える三次元造形装置であって、吐出ヘッド10の状態を検知する検知部7と、吐出ヘッド10に非接触で吐出ヘッド10をクリーニングする非接触クリーニング部50と、非接触クリーニング部50が吐出ヘッド10をクリーニングした後に、検知部7によって検知された吐出ヘッド10の状態に応じて、三次元造形装置100の動作を制御する制御部500と、を備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、三次元造形装置、三次元造形方法、及び、三次元造形システムに関する。
従来より、三次元造形物を形成する三次元造形装置が知られている。また、三次元造形装置のクリーニングを行う技術として、ノズル面の状態を観察し、観察結果に基づいてノズル面をメンテナンスする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1では、ノズル面の損傷を抑えつつ信頼性の高いクリーニングを行う点において改善の余地がある。
本発明は、吐出ヘッドの損傷を抑えつつ信頼性の高いクリーニングを実行可能な三次元造形装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、液滴を吐出する吐出ヘッドを備え、三次元造形物を造形する三次元造形装置であって、吐出ヘッドの状態を検知する検知部と、非接触で吐出ヘッドをクリーニングする非接触クリーニング部と、非接触クリーニング部が吐出ヘッドをクリーニングした後に、検知部によって検知された吐出ヘッドの状態に応じて、三次元造形装置の動作を制御する制御部と、を備える。
本発明によれば、吐出ヘッドの損傷を抑えつつ信頼性の高いクリーニングを実行可能な三次元造形装置を提供できる。
第1実施形態に係る三次元造形装置の平面図である。 第1実施形態に係る三次元造形装置の部分断面図である。 吐出ヘッドを搭載するキャリッジ、及び非接触クリーニング部を示す平面図である。 吐出ヘッドを搭載するキャリッジ、及び非接触クリーニング部を示す側面図である。 複数のノズルNが形成されたノズル面を有する吐出ヘッドの底面図である。 吐出ヘッドのノズル面に対して非接触クリーニングを実行するクリーニング部を示す側面図である。 吐出ヘッドのノズル面に対して非接触クリーニングを実行するクリーニング部を示す側面図である。 吐出ヘッドのノズル面とワイパーとの間のギャップを示す側面図である。 第1実施形態に係る三次元造形装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る三次元造形装置の機能ブロック図である。 三次元造形装置で実行されるクリーニング処理の手順を示すフローチャートである。 非接触クリーニング動作の手順を示すフローチャートである。 吐出検知動作の手順を示すフローチャートである。 接触クリーニング動作の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る三次元造形装置のクリーニング部を示す側面図であり、吐出ヘッドのノズル面に対して非接触クリーニングを実行する非接触クリーニング部を示す図である。 第2実施形態に係る三次元造形装置のクリーニング部を示す側面図であり、吐出ヘッドのノズル面に対して非接触クリーニングを実行する非接触クリーニング部を示す図である。
以下、各実施形態に係る三次元造形装置について、添付の図面を参照しながら説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く場合がある。
[第1実施形態]
図1乃至図13を参照して、第1実施形態に係る三次元造形装置100の一例について説明する。図1は、第1実施形態に係る三次元造形装置100の平面図である。図2は、第1実施形態に係る三次元造形装置100の部分断面図である。図3は、複数の吐出ヘッド10を有するキャリッジ6、及びクリーニング部50を示す平面図である。図4は、複数の吐出ヘッド10を有するキャリッジ6、及びクリーニング部50を示す側面図である。図5は、複数のノズルNが形成されたノズル面11を有する吐出ヘッド10の底面図である。図6は、吐出ヘッド10のノズル面11に対して非接触クリーニングを実行するクリーニング部50を示す側面図である。図7は、吐出ヘッド10のノズル面11に対して非接触クリーニングを実行するクリーニング部50を示す側面図である。
なお、図1では、粉体供給部2が仮想線で示されている。また、各図において、互いに直交する3方向として、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向を示す矢印が適宜図示されている。X軸方向は、粉体供給部2の進行方向に沿う。Y軸方向は、粉体供給部2の進行方向に交差する方向である。Z軸方向は、上下方向に沿う。
図1及び図2には、三次元造形装置100、粉体1、粉体供給部2、造形槽3、リコートローラ4、造形ステージ5、キャリッジ6、状態検知部7、光源8、余剰粉体受け槽9、吐出ヘッド10、吐出検知部12、及び層201が図示されている。図2には、ノズル面11が図示されている。図3及び図4には、吐出ヘッド10、キャリッジ6、クリーニング部50、基部51、及びワイパー52が図示されている。図4には、ノズル面11が図示されている。図5には、吐出ヘッド10、ノズル面11、ノズルN、及びノズル列NLが図示されている。図6及び図7には、キャリッジ6、吐出ヘッド10、ノズル面11、付着物215、クリーニング部50、基部51、及びワイパー52が図示されている。
三次元造形装置100は、樹脂、金属又はセラミックス等の粉体1を積層し、インクジェット方式で液滴を吐出して固化させる工程を繰り返すことで、三次元造形物を造形する。吐出ヘッド10に付着し得る付着物として粉体1が想定されるが、付着物は粉体1に限られず、その他のものでもよい。例えば、吐出ヘッド10に付着するインク等の液体も付着物に含まれる。吐出ヘッド10に付着する付着物は、ノズル面11に付着する付着物を含む。吐出ヘッド10に付着物は、ノズルNの側面に付着する付着物を含む。ノズルNの側面は、ノズルNの内周面でもよい。
三次元造形装置100は、BJ方式の三次元造形装置を前提として説明するが、三次元造形装置100は、BJ(Binder Jetting)方式の三次元造形装置に限定されず、例えばHSS(High Speed Sintering)方式の三次元造形装置でもよく、MJ(Material Jet)方式の三次元造形装置でもよくその他の方式の三次元造形装置でもよい。
三次元造形装置100は、粉体供給部2、造形槽3、リコートローラ4、吐出ヘッド10、キャリッジ6、状態検知部7、光源8、及び余剰粉体受け槽9を備える。三次元造形装置100は、クリーニング部50を備える。
粉体供給部2は、粉体1を貯留するホッパーを有する。粉体供給部2は、造形槽3の上方を移動可能である。粉体供給部2は、造形槽3上を移動しながら、造形槽3内に粉体1を供給する。
造形槽3は、粉体供給部2から供給された粉体1を貯留する。造形槽3の内部には、造形ステージ5が設けられている。粉体供給部2から供給された粉体1は、造形ステージ5上に堆積する。造形ステージ5には、複数の層201が形成される。粉体供給部2から供給された粉体1は、層状を成し、複数の層201を形成する。例えば、粉体供給部2がX軸方向に1回移動すると、造形ステージ5上に1層目の層201が形成される。1層目の層201が形成された後、造形ステージ5が降下して、1層目の層上に、2層目の層201が堆積可能なスペースが1層目の層201上に形成される。次に、粉体供給部2がX軸方向に移動すると、1層目の層201上に2層目の層201が形成される。粉体供給部2が複数回移動すると、造形槽3内に複数の層201が形成される。造形ステージ5は、層201の数量に応じて、適宜、降下する。このように、造形ステージ5の降下、及び粉体1の供給を繰り返すことで、造形ステージ5上に複数の層201が形成される。
リコートローラ4は、粉体供給部2とともに、造形槽3上をX軸方向に移動する。リコートローラ4は、回転しながら移動することで、造形槽3の表面の粉体1を平滑化する。粉体供給部2から造形槽3内に供給された粉体1は、リコートローラ4によって均される。
造形槽3の周囲には、余剰粉体受け槽9が形成されている。余剰粉体受け槽9は、造形槽3からあふれた粉体1を回収する。造形槽3内の粉体1のうち、余剰な粉体1は、リコートローラ4によって描き寄せられて、余剰粉体受け槽9内に落下する。余剰粉体受け槽9内に落下した粉体1は、余剰粉体受け槽9の底部から回収されて、粉体供給部2に戻される。
造形槽3内への粉体1の供給は、造形槽3の上方の粉体供給部2から造形槽3内に粉体1を供給するものに限定されない。例えば、粉体供給部2は、造形槽3の周囲に形成されたステージ上に粉体1を供給してもよく、リコートローラ4は、ステージ上の粉体1を掻き寄せて、造形槽3内に供給してもよい。リコートローラ4は、粉体供給部2とともに移動可能なものでもよく、粉体供給部2とは別に移動するものでもよい。また、三次元造形装置100は、リコートローラ4によって粉体1を平滑化するものに限定されず、例えば、ブレードによって、造形槽3内の粉体1を平滑化してもよく、その他の刷毛等を用いて、粉体1を平滑化してもよい。
キャリッジ6は、複数の吐出ヘッド10を搭載する。キャリッジ6は、例えば、X軸方向及びY軸方向に移動できる。キャリッジ6は、造形槽3の上方を移動して、複数の吐出ヘッド10を搬送する。キャリッジ6は、造形槽3の上方から外れる位置への移動も可能であり、造形槽3の上方から外れた位置から、造形槽3の上方への移動も可能である。
吐出ヘッド10は、液滴を吐出する。図5示すように、吐出ヘッド10の底面には、ノズル面11が形成されている。ノズル面11には、複数のノズルNが形成されている。複数のノズルNは、X軸方向に並ぶノズル列NLを構成する。ノズル面11には、複数のノズル列NLが形成されている。吐出ヘッド10内には、ノズルNに連通する圧力室が形成されている。複数のノズルNは、複数の圧力室にそれぞれ連通する。吐出ヘッド10は、圧力室内の液体の圧力を変動させるアクチュエータを有する。アクチュエータは、圧力室内の液体の圧力を増加して、吐出ヘッド10はノズルNから液体を吐出する。アクチュエータは、例えば圧電素子を含む。
吐出ヘッド10は、造形槽3内の粉体1に対して、液滴を吐出することにより、粉体1を固化させる。吐出ヘッド10は、層201ごとに、粉体1に対して液滴を吐出する。粉体供給部2及びリコートローラ4が、造形槽3上を移動する際には、キャリッジ6は、造形槽3の側方に配置されて待機している。造形槽3内の粉体1の表面がリコートローラ4によって平滑された後、キャリッジ6が造形槽3上に移動して、所定の位置に液滴を吐出することで、所定の位置の粉体1を固化する。三次元造形装置100では、層201ごとに粉体1の固化を繰り返し、三次元造形物を造形する。
図3及び図4に示されるクリーニング部50は、造形槽3から外れた位置に配置されている。クリーニング部50は、状態検知部7及び光源8とは異なる位置に配置されている。クリーニング部50は、非接触クリーニング部の一例であるが、接触クリーニング部とすることも可能である。クリーニング部50は、基部51及び複数のワイパー52を備える。ワイパー52は、非接触ワイパーの一例である。基部51は、複数のワイパー52を支持する。ワイパー52は、吐出ヘッド10のノズル面11に非接触でノズル面11に付着する付着物を取り除く。ワイパー52は、吐出ヘッド10に非接触で吐出ヘッド10に付着する付着物を取り除く。
ワイパー52は、吐出ヘッド10のノズル面11に対して相対的に移動可能である。ワイパー52は、Y軸方向に所定の長さを有する。ワイパー52のY軸方向の長さは、ノズル面11に形成された複数のノズルNの領域に対応する長さとなる。例えば、ワイパー52は、静止しているノズル面11に対して移動可能である。ワイパー52は、ノズル列NLが延在する方向であるX軸方向に移動することができる。なお、ワイパー52は、ノズル面11の短手方向であるY軸方向に移動することができる。また、静止状態のワイパー52に対して、吐出ヘッド10を移動させてもよい。ワイパー52は、ノズル面11に付着する付着物215を掻き寄せて取り除くことができる。
図6では、クリーニング部50による非接触クリーニングの実行前の状態が示されている。図7では、クリーニング部50による非接触クリーニングの実行中の状態が示されている。吐出ヘッド10のノズル面11には、例えば液滴である付着物215が付着している。ワイパー52をノズル面11に対して相対的に移動させることで、ノズル面11に付着する付着物215を取り除くことができる。ノズル面11に付着する液体としては、ノズルNから吐出された液滴の一部がノズル面11に付着して付着物215となることが想定される。また、洗浄液によるノズルNの洗浄後、洗浄液の一部がノズル面11に残存して付着物215になるおそれがある。ノズル面11に付着する付着物215は、液体に限定されず、例えば媒体の一部を含んでもよい。粉体1である媒体は、ノズル面11に付着するおそれがある。
図8は、吐出ヘッド10のノズル面11とワイパー52との間のギャップG1を示す側面図である。図8には、吐出ヘッド10のノズル面11、クリーニング部50のワイパー52、ワイパー52の先端部52a、及び、先端部52aとノズル面11との間のギャップG1が図示されている。ワイパー52は、非接触ワイパーの一例である。ワイパー52は、ノズル面11との間にギャップG1を設けて配置される。ギャップG1は、例えば1mm以下でもよい。
ワイパー52は、ギャップG1よりも大きい付着物をノズル面11から取り除くことができる。一方、ワイパー52は、ギャップG1よりも小さい付着物を取り除くことができない。三次元造形装置100では、非接触クリーニングの実行後に、接触クリーニングを実行できる。
なお、非接触ワイパーを用いた非接触クリーニング後における吐出異常の発生確率を減少させる方法としては、非接触ワイパーを可能な限り、ノズル面11に近づけることが挙げられる。また、非接触ワイパーの材質を変えることによって、吐出異常の発生確率を減少させる方法がある。また、ノズルNから吐出される液体の表面張力や粘度を調整することで、吐出異常の発生確率を減少させる方法がある。また、ノズル洗浄に使用される洗浄液の表面張力や粘度を調整することで、吐出異常の発生確率を減少させる方法がある。
例えば、バインダージェットタイプの三次元造形装置100では、被記録媒体である数十ミクロンの造形粉(粉体1)のノズル面11への付着により吐出異常が発生するおそれがある。このような粉体1がノズル面11に付着している場合には、粉体1が小さいので、非接触ワイパーを用いて取り除くことは容易ではない。そのため、ノズル面11に付着する粉体1を洗い流すためのパージ動作や、洗浄液によるノズルNの洗浄動作を行うことで、ノズル面11に付着する付着物及びノズルN内に存在する付着物を取り除くことが必要となる。
パージ動作では、ノズルNから、液体を流出させて、ノズルNの内周面に付着する付着物を取り除くことができる。例えば、吐出ヘッド10では、パージ動作を実施していない状態では、ノズルN内を負圧として、ノズルNから液体が垂れないようにする。パージ動作を行う場合には、吐出ヘッド10は、吐出ヘッド10の内部から液体を加圧して、ノズルNから液体を垂らす。これにより、ノズルNから流出する液体は、ノズルN内に存在する付着物を洗い流す。吐出ヘッド10は、ノズルN内を負圧状態から加圧状態に切り替えることで、ノズルNから液体を垂らすことができる。吐出ヘッド10は、圧力室内の液体に圧力を付与する圧電素子を駆動して、ノズルN内の液体を加圧できる。三次元造形装置100は、吐出ヘッド10に液体を供給するためのポンプを用いて、ノズルNを正圧から負圧に切り替えることができる。
ワイパー52を用いた非接触クリーニング動作では、パージ動作後にノズル面11に残存する液体の除去、及び洗浄液によるノズルNの洗浄後にノズル面11に残存する液体を取り除くことができる。ワイパー52を用いた非接触クリーニング動作では、吐出ヘッド10に付着する付着物を取り除くことができる。
一方、接触クリーニング動作は、ノズル面11にワイパー52の先端部52aを接触させて、ノズル面11に付着する付着物を取り除く。接触クリーニング動作では、ノズル面11に付着するインク(液体)や、インクと粉体1との混合物などを取り除くことができる。接触クリーニン動作では、ゴム製のブレードを使用できる。接触クリーニング動作では、ワイパー52をノズル面11に接触させて移動させることで、ノズル面11に付着する付着物を取り除くことができる。なお、接触クリーニング動作の頻度が増えると、ノズル面11の撥水膜などの耐久性が低下するおそれがある。接触クリーニング動作では、吐出ヘッド10に付着する付着物を取り除くことができる。
なお、非接触クリーニング動作後に、ノズル面11及びノズルN内に付着物が残るおそれがある。ノズルN内に付着物が残っていると、そのノズルN内においてメニスカスが作られないおそれがある。同様に、ノズル面11に付着する付着物がノズルNにかかっていると、そのノズルN内においてメニスカスが作られないおそれがある。ノズルN内でメニスカスが作られない場合には、ノズルNは、液体を吐出できない。ノズルNの周辺に付着物が付着していると、ノズルNから吐出される液体がノズルNの周辺に付着する付着物と接触して、ノズルNから吐出される液体の吐出方向が曲がるおそれがある。また、ノズルN内に付着物が残存していると、ノズルNから吐出される液体の吐出方向が曲がるおそれがある。ノズルNに付着物が残存していると、吐出される液体の吐出量が不足するおそれがある。
三次元造形装置100は、ワイパー52を昇降させることができる。三次元造形装置100は、基部51及びワイパー52を昇降させるワイパー昇降機構を備える。ワイパー昇降機構は、例えばワイパー52を昇降させるモータを備えている。ワイパー52は、ノズル面11に対して接近または離間するように移動できる。三次元造形装置100は、ワイパー52をノズル面11に接触させることで、接触クリーニング動作を実行できる。三次元造形装置100は、ワイパー52をノズル面11から離間させて、ギャップG1を設けることで、非接触クリーニング動作を実行できる。ワイパー52は、非接触ワイパー及び接触ワイパーの両方の機能を有する。
三次元造形装置100は、ワイパー52を用いて、非接触クリーニング動作及び接触クリーニング動作の両方を行う。三次元造形装置100は、吐出ヘッド10の状態に応じて、非接触クリーニング動作及び接触クリーニング動作を切り替えることができる。三次元造形装置100は、簡素な構成により、ノズル面11の耐久性の低下を抑制可能であるとともに、信頼性の向上を図ることができる。三次元造形装置100は、吐出ヘッド10の状態に応じて、三次元造形装置100における動作を変更できる。三次元造形装置100は、吐出ヘッド10の状態に応じて、三次元造形装置100における造形動作を変更してもよい。
三次元造形装置100は、洗浄液によるノズル洗浄を行うノズル洗浄機構を備えていてもよい。ノズル洗浄機構は、例えば洗浄液を貯留する洗浄液タンク、洗浄液を移送するためのポンプ、洗浄液が流れる流路等を含む。また、ノズル洗浄機構は、洗浄液タンクをノズルNに連通するように流路を切り替える切換え弁を含む。なお、ノズル洗浄は、吐出ヘッド10のクリーニングに含まれる。
図1及び図2に示されるように、状態検知部7及び光源8は、X軸方向において、造形槽3から外れた位置に配置されている。状態検知部7は、吐出ヘッド10の状態を検知する検知部の一例である。状態検知部7及び光源8は、造形槽3から外れた位置で待機する吐出ヘッド10の下方に配置されている。状態検知部7は、例えば光学カメラである。状態検知部7は、ノズル面11を撮像し、ノズル面11の状態を検知できる。状態検知部7は、例えばノズル面11に付着する付着物を検知できる。また、状態検知部7は、ノズルNの閉塞状態を検知できる。光源8は、ノズル面11に光を照射することができる。状態検知部7は、ノズルNの状態を検知できる。状態検知部7は、ノズルN内に残存する付着物を検知できる。
三次元造形装置100は、ノズル面11を撮影して画像処理を行い、吐出ヘッド10における吐出異常の有無を判断できる。三次元造形装置100は、吐出ヘッド10から実際に液滴を吐出させてなくても、ノズル面11を撮影して画像処理を行うだけで、吐出異常を検知できる。これにより、三次元造形装置100は、吐出異常を検知するための動作の高速化を図ることができる。三次元造形装置100では、吐出異常を検知するための動作時間を短縮できる。
キャリッジ6は、吐出ヘッド10を搬送して、状態検知部7及び光源8の上方に移動させることができる。キャリッジ6は、状態検知部7によるノズル面11を観察する際に、吐出ヘッド10を所定の位置に移動させることができる。状態検知部7は、一度にノズル面11全体を観察できない場合であっても、吐出ヘッド10を適宜移動させて、複数回に分けて、ノズル面11全体を観察できる。状態検知部7は、吐出ヘッド10を移動させないで、一度にノズル面11全体を観察してもよい。
状態検知部7は、光学カメラに限定されず、例えばレーザ変位計でもよく、その他のものでもよい。レーザ変位計は、ノズル面11の形状を立体的に捉えることができる。状態検知部7は、ノズル面11及びノズルNを観察できるものであればよい。
光源8は、ノズル面11と粉体1とを区別可能な波長の光を発光してもよい。光源8は、ノズル面11に対して所定の角度で光を照射することができる。また、光源8は、光学カメラによってノズル面11に付着した粉体1を立体的に捉えるために、光源8が複数の幅の縞模様の光をノズル面11に照射した状態で、状態検知部7がノズル面11を観察してもよい。
三次元造形装置100は、ノズルNの吐出異常を検知する吐出検知部12を含む。吐出検知部12は、印字結果の画像から吐出異常を検知する。吐出ヘッド10は、ノズルNから実際に液滴を吐出して印字を行い、吐出検知部は、その印字結果の画像から吐出異常を検知できる。また、三次元造形装置100は、個々のノズルNから複数回液滴を吐出させて、液滴の着弾先の電気量を測定し、その測定結果から吐出異常を検知してもよい。また、三次元造形装置100は、ノズルNから液滴を吐出させて、光学センサを用いて検知用の光を横切る液滴を検知することで、吐出異常を検知してもよい。当業者は、ノズルNから吐出される液滴の大きさ、吐出された液滴の速度、液滴の種類(インクの種類、例えばインクが透明かどうか)などを考慮し、さらには、三次元造形装置100の条件等を考慮して、吐出異常の検知方法を適宜設計してもよい。吐出検知部12は、ノズルNから吐出される液滴を検知する。吐出検知部12は、ノズルNから吐出され、媒体に着弾後の液滴を観察するものでもよく、飛翔中の液滴を観察するものでもよい。吐出検知部12は、検知部の一例である。吐出ヘッド10の状態を検知する検知部は、ノズル面11の状態を検知するものでもよく、ノズルから吐出される液滴を検知するものでもよい。
[ハードウェア構成]
次に、図9を参照して、第1実施形態に係る三次元造形装置のハードウェア構成について説明する。図9は、第1実施形態に係る三次元造形装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図9には、三次元造形装置100の制御部500、CPU(Center Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、NVRAM(Random Access Memory)504、ASIC505、外部I/F506、I/O507、ヘッド制御部510、モータ制御部511~515、ポンプ制御部516、及びカメラ制御部517が示されている。図9には、吐出ヘッド10、キャリッジ搬送機構31、造形ステージ昇降機構32、モータ33、粉体供給部搬送機構34、ワイパー昇降機構35、ノズル洗浄機構36、状態検知部7、光源8、及びセンサ類15が示されている。また、図9には、三次元造形システム700の造形データ作成装置600が示されている。
三次元造形装置100は、制御部500を備える。制御部500は、CPU501、ROM502、RAM503、NVRAM504を有する。CPU501は、三次元造形装置100全体の制御を司る。ROM502には、CPU501に三次元造形制御を実行させるための造形プログラム等の各種プログラムの他、固定データ等が記憶されている。また、ROM502には、吐出ヘッド10のノズル面11の観察動作を実行するためのプログラムが記憶されている。
RAM503は、造形データ等を一時的に記憶する。NVRAM504は、不揮発性メモリであり、三次元造形装置100の電源が遮断されている間もデータを保持できる。制御部500は、主制御部500Aを有し、主制御部500Aは、CPU501、ROM502及びRAM503を含む。
制御部500は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)505を有する。ASIC505は、三次元造形装置100の装置全体を制御するための入出力信号を処理する。また、ASIC505は、画像データに対して各種信号処理を実行できる。ASIC505は、状態検知部7であるカメラによって取得されたノズル面11の撮像画像について画像処理を実行できる。
また、制御部500は、外部機器である造形データ作成装置600との間で造形データ等の送受信を行うための外部インタフェース(外部I/F)506を備える。造形データ作成装置600は、最終形態の造形物を各造形層にスライスした造形データを作成する装置である。造形データ作成装置600は、例えばパーソナルコンピュータ装置等の情報処理装置から構成されている。
また、制御部500は、センサ類15から出力された検知信号を取り込むための入出力部(I/O)507を含む。制御部500は、吐出ヘッド10を駆動制御するヘッド制御部510を含む。ヘッド制御部510は、吐出ヘッド10のアクチュエータを制御できる。ヘッド制御部510は、吐出ヘッド10のアクチュエータを制御して、液体吐出を実行できる。ヘッド制御部510は、吐出ヘッド10のアクチュエータを制御して、ノズル面11に付着する付着物を洗い流すためのパージ動作を実行できる。
また、制御部500は、各種モータ制御部511~515を含む。三次元造形装置100は、キャリッジ6を移動させるキャリッジ搬送機構31、造形ステージ5を昇降させる造形ステージ昇降機構32、リコートローラ4を回転させるモータ33、粉体供給部2及びリコートローラ4を搬送する粉体供給部搬送機構34、及びワイパー52を昇降させるワイパー昇降機構35を備える。モータ制御部511は、キャリッジ搬送機構31のモータを制御する。モータ制御部512は、造形ステージ昇降機構32のモータを制御する。モータ制御部513は、リコートローラ4を回転させるモータ33を制御する。モータ制御部514は、粉体供給部搬送機構34のモータを制御する。モータ制御部515は、ワイパー昇降機構35のモータを制御する。
三次元造形装置100は、ノズル洗浄機構36を備える。制御部500は、ノズル洗浄機構36のポンプを制御するポンプ制御部516を含む。制御部500は、ポンプ制御部516を制御して、洗浄液によるノズル洗浄を行うことができる。
また、制御部500は、光源8を制御する光源制御部518を備える。光源制御部518は、光源8を制御して、ノズル面11に対して所定の光を照射できる。
I/O507には、状態検知部7としてカメラが電気的に接続されている。状態検知部7で取得されたデータは、I/O507を介して制御部500に入力される。
なお、三次元造形システム700は、三次元造形装置100及び造形データ作成装置600を備える。
[機能構成]
次に、図10を参照して、第1実施形態に係る三次元造形装置100の機能構成について説明する。図10は、第1実施形態に係る三次元造形装置の機能ブロック図である。図10には、汚れ状態分析部121、クリーニング判断部122、光源駆動制御部123、非接触クリーニング制御部131、接触クリーニング制御部132、吐出制御部141、造形制御部142、及び通信制御部143が示されている。
図8に示すCPU501は、ROM502等の記憶部に記憶されているプログラムを実行することで、図10に示す汚れ状態分析部121、クリーニング判断部122、光源駆動制御部123、非接触クリーニング制御部131、接触クリーニング制御部132、吐出制御部141、造形制御部142、及び通信制御部143の各機能を実現する。汚れ状態分析部121は、ノズル面11に付着する汚れの状態を分析する。クリーニング判断部122は、ノズル面11の汚れの状態に基づいて、非接触クリーニング動作を実行するか否かを判断できる。クリーニング判断部122は、ノズル面11の汚れの状態に基づいて、非接触クリーニング動作を終了するか否かを判断できる。クリーニング判断部122は、ノズル面11の汚れの状態に基づいて、接触クリーニング動作を実行するか否かを判断できる。
非接触クリーニング制御部131は、非接触クリーニング動作の実行を制御する。接触クリーニング制御部132は、接触クリーニング動作を制御する。吐出制御部141は、吐出ヘッド10による液体の吐出を制御する。造形制御部142は、三次元造形物の造形を制御する。造形制御部142は、粉体1の造形槽3への供給、及び造形ステージ5の昇降等を制御する。通信制御部143は、制御部500に接続されている造形データ作成装置600等との通信制御を行う。通信制御部143は、制御部500に接続されている外部機器との通信制御を行う。
なお、各部121~123、131、132、141~143は、記憶部に記憶されているプログラムにより、ソフトウェアで実現できる。これらのうち全部又は一部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
また、プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイル情報でCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録され、このような記録媒体を介して、三次元造形装置100に提供され得る。また、プログラムは、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録され、このような記録媒体を介して、三次元造形装置100に提供され得る。また、プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールする態様で三次元造形装置100に提供されるものでもよい。また、プログラムは、三次元造形装置100内のROM等に予め組み込まれていてもよい。
[三次元造形装置の動作]
次に、図11を参照して、三次元造形装置100で実行されるクリーニング処理について説明する。図11は、三次元造形装置100で実行されるクリーニング処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS1では、CPU501は、非接触クリーニング動作を実行するように、キャリッジ搬送機構31及びクリーニング部50を制御する。例えば、ステップS1における非接触クリーニング動作は、造形槽3内に粉体1が供給され、リコートローラ4によって粉体1の層201の平滑化が実行されているときに実行される。
ステップS2では、CPU501は、吐出検知動作を実行するように、キャリッジ搬送機構31、状態検知部7、及び光源8を制御する。吐出検知動作では、状態検知部7であるカメラが、吐出ヘッド10のノズル面11を撮像する。CPU501は、ノズル面11の撮像データに基づいて、ノズル面11に付着物の量を検知できる。CPU501は、ノズル面11の撮像データに基づいて、ノズルNのつまりの状況を検知できる。キャリッジ搬送機構31は、キャリッジ6を移動させて、吐出ヘッド10を適切な位置に配置される。光源8は、ノズル面11に光を照射する。状態検知部7は、光が照射されたノズル面11を撮像できる。
ステップS3では、CPU501は、取得された撮像データに基づいて、ノズル面11の汚れの状態を判断する。ここでは、CPU501は、汚れ状態分析部として機能する。CPU501は、ノズルNの閉塞率を算出してもよい。CPU501は、液滴を吐出できない不吐出ノズルの個数を算出してもよい。CPU501は、ノズル面11に付着する付着物の量を算出してもよい。付着物の量は、付着物が付着する面積の割合でもよい。付着物の量は、ノズル面11に付着する付着物の厚さでもよい。
ステップS4では、CPU501は、状態検知部7によって取得された検知結果である吐出ヘッド10の状態に基づいて、クリーニング処理を終了するか否かを判断する。なお、吐出ヘッド10の状態は、ノズルNの状態を含むことができる。吐出ヘッド10の状態は、ノズル面11の状態を含むことができる。CPU501は、クリーニング処理を終了すると判断した場合(ステップS4;YES)には、ここでのクリーニング処理を終了する。CPU501は、クリーニング処理を終了しない判断した場合(ステップS4;NO)には、ステップS5に進む。
当業者は、例えば、ノズルNにおける液滴の不吐出が、造形物の造形に与える影響を鑑みて、ステップS4における判断基準を設計できる。例えば、不吐出のノズルNの個数が、判定基準以上ある場合には、CPU501は、クリーニング処理を終了しないと判断することができる。また、隣り合う2つのノズルNが不吐出である場合には、CPU501は、クリーニング処理を終了しないと判断できる。
また、三次元造形装置100で造形される造形物の信頼性の目標値に応じて、ステップS4における判断基準を変更してもよい。CPU501は、造形物の信頼性の目標値が高い場合には、信頼性の目標値が低い場合と比較して、判断基準を高く設定してもよい。なお、ここでの判断基準が高いとは、クリーニング処理を終了しないと判断する判断基準が高いことをいう。例えば、CPU501は、ノズル面11の汚れの状態が同じであっても、目標値の信頼性が高い場合に、クリーニング処理を終了しないと判断し、目標値の信頼性が低い場合に、クリーニング処理を終了すると判断してもよい。また、造形物の信頼性の目標値が高いとは、例えば、造形物における造形の精度が高いことをいう。
ステップS5では、CPU501は、非接触クリーニン動作の実施回数が所定回数以下であるか否かを判定する。非接触クリーニング動作の実施回数が所定回数以下である場合(ステップS5;YES)には、ステップS1に戻り、非接触クリーニング動作を繰り返す。ステップS1の終了後、再び、ステップS2~ステップS4を実行する。
非接触クリーニング動作の実施回数が所定回数を超える場合(ステップS6;NO)には、ステップS6に進む。ステップS6では、クリーニング部50による接触クリーニング動作を実施する。ステップS6の接触クリーニング動作を実施した後、ステップS2に戻り、吐出検知動作を行う。ステップS2の終了後、再び、ステップS3及びステップS4を実行する。
次に、図12を参照して、非接触クリーニング動作の手順について説明する。図12は、非接触クリーニング動作の手順を示すフローチャートである。図12に示される非接触クリーニング動作は、図11のステップS1で実行される非接触クリーニング動作の一例である。
非接触クリーニング動作は、CPU501から出力されたクリーニング動作の開始命令に基づいて開始される。キャリッジ搬送機構31は、CPU501から出力された開始命令を受けて、キャリッジ6をクリーニング動作の開始位置に移動させる(ステップS21)。クリーニング動作の開始位置は、任意の位置でよい。
次に、吐出ヘッド10は、パージ動作を実行する(ステップS22)。ヘッド制御部510は、CPU501からの指令信号を受けて、吐出ヘッド10を制御し、ノズルNから液滴を流出させて、ノズルN周辺のノズル面11に付着する付着物を洗い落す。パージ動作において、ノズルNから吐出される液体の量は、クリーニング動作の頻度、ノズル面11に付着する付着物の大きさ、ワイパー52とノズル面11とのギャップG1、液体の物性などを考慮して適宜設定される。
また、三次元造形装置100では、パージ動作に代えて、洗浄液を用いて、ノズルNを洗浄してもよい。ポンプ制御部516は、CPU501からの指令信号を受けて、ポンプを制御して、洗浄液によるノズル洗浄を行う。これにより、ノズルN内に残存する付着物や、ノズルN周辺のノズル面11に付着する付着物を洗い流すことができる。三次元造形装置100では、洗浄液によるノズル洗浄において、吐出ヘッド10内の液体の圧力を通常の液滴の吐出時の圧力(第1圧力)よりも高い圧力(第2圧力)に制御できる。
CPU501は、ステップS22の実行後、ステップS23に進み、非接触ワイピング動作を実行する。モータ制御部511は、キャリッジ搬送機構31のモータを制御して、キャリッジ6を移動させる。キャリッジ6は、ワイパー52の上方において、吐出ヘッド10を移動させて、非接触ワイピング動作を実行する。非接触ワイピング動作では、非接触ワイパーとして機能するワイパー52を用いて、ノズル面11に付着する付着物を取り除く。CPU501は、ステップS23が終了すると、ここでの非接触クリーニング動作を終了する。CPU501は、図12に示される非接触クリーニング動作が終了すると、図11に示される吐出検知動作(ステップS2)を実行する。
次に、図13を参照して、吐出検知動作の手順について説明する。図13は、吐出検知動作の手順を示すフローチャートである。図13に示される吐出検知動作は、図11のステップS2で実行される吐出検知動作の一例である。
まず、ステップS31では、モータ制御部511は、CPU501からの指令信号を受けて、キャリッジ搬送機構31のモータを制御して、キャリッジ6をカメラ撮影位置に移動する。
ステップS32では、光源制御部518は、CPU501からの指令信号を受けて、光源8を点灯する。これにより、光源8から照射されて光によって、ノズル面11を照らすことができる。
ステップS33では、カメラ制御部517は、CPU501からの指令信号を受けて、カメラを制御し、ノズル面11を撮像する。制御部500は、カメラによって撮像されたノズル面11の撮像画像のデータを、I/O507を介して入力する。
ステップS34では、撮像画像の画像処理を行う。制御部500のASIC505は、ノズル面11の撮像画像について画像処理を行う。ステップS34が終了すると、ここでの吐出検知動作が終了する。吐出検知動作が終了すると、制御部500は、図11に示されるステップS4として、吐出ヘッド10の状態を分析する。
次に、図14を参照して、接触クリーニング動作の手順について説明する。図14は、接触クリーニング動作の手順を示すフローチャートである。図14に示される接触クリーニング動作は、図11のステップS6で実行される接触クリーニング動作の一例である。
接触クリーニング動作は、CPU501から出力された命令に基づいて開始される。キャリッジ搬送機構31は、CPU501から出力された命令を受けて、キャリッジ6をクリーニング動作の開始位置に移動させる(ステップS41)。クリーニング動作の開始位置は、任意の位置でよい。
次に、吐出ヘッド10は、パージ動作を実行する(ステップS42)。ヘッド制御部510は、CPU501からの指令信号を受けて、吐出ヘッド10を制御し、ノズルNから液滴を流出させて、ノズルN周辺のノズル面11に付着する付着物を洗い落す。パージ動作において、ノズルNから吐出される液体の量は、クリーニング動作の頻度、ノズル面11に付着する付着物の大きさ、ワイパー52とノズル面11とのギャップG1、液体の物性などを考慮して適宜設定される。
CPU501は、ステップS42の実行後、ステップS43に進む。ステップS43では、CPU501は、接触ワイピング動作を実行させる。モータ制御部515は、CPU501からの指令を受けて、ワイパー昇降機構35を制御する。ワイパー昇降機構35は、ワイパー52を上昇させて、ワイパー52の先端部52aをノズル面11に接触させる。これにより、ワイパー52は接触ワイパーとして機能できる。モータ制御部511は、キャリッジ搬送機構31のモータを制御して、キャリッジ6を移動させる。キャリッジ6は、ワイパー52の上方において、吐出ヘッド10を移動させて、接触ワイピング動作を実行する。接触ワイピング動作では、接触ワイパーとして機能するワイパー52を用いて、ノズル面11に付着する付着物を取り除く。ワイパー昇降機構35は、接触ワイパー動作の実行後、ワイパー52を降下させて、ワイパー52の先端部52aとノズル面11との間にギャップG1を設ける。なお、ワイパー52の降下は、非接触クリーニング動作の実行前に実施してもよい。CPU501は、ステップS43が終了すると、ここでの接触クリーニング動作を終了させる。図14に示される接触クリーニング動作が終了すると、CPU501は、図11に示される吐出検知動作(ステップS2)を実行する。
図11に示される一連のクリーニング動作の終了後、三次元造形装置100は、吐出ヘッド10による液体吐出を行い、三次元造形物を造形できる。制御部500は、キャリッジ搬送機構31を制御して、キャリッジ6を造形槽3の上方に移動させる。制御部500は、吐出ヘッド10を制御して、造形槽3内の粉体1に液体を吐出する。三次元造形装置100は、粉体1を固化して、造形物を造形する。
三次元造形装置100は、吐出ヘッド10の状態に応じて、三次元造形装置100の動作を制御できる。三次元造形装置100は、吐出ヘッド10の状態において、吐出ヘッド10における液体吐出動作を制御できる。三次元造形装置100は、吐出ヘッド10の状態に応じて、三次元造形装置100における造形動作を制御できる。三次元造形装置100は、吐出ヘッド10における吐出異常が検知された場合に、造形動作を中止してもよい。
このような三次元造形装置100によれば、ノズル面11の状態に応じて、ノズル面11のクリーニングを制御することができる。制御部500は、ノズル面11に付着する付着物の量が多い場合には、リカバリー動作として接触クリーニング動作を実行できる。そのため、非接触クリーニング動作で取り除くことできなかった汚れを接触クリーニング動作で取り除くことができる。
三次元造形装置100では、ノズル面11に付着する付着物の量が少ない場合には、接触クリーニング動作を実施しないので、接触クリーニング動作の頻度を減らすことができる。そのため、三次元造形装置100では、ノズル面11の損傷を抑制することができる。その結果、三次元造形装置100は、ノズル面11の損傷を抑えつつ信頼性の高いクリーニングを実行できる。制御部500は、非接触クリーニング動作及び接触クリーニング動作を選択的に実行できる。なお、ノズル面11の損傷は、ノズルNの損傷を含む。ノズルNの損傷は、ノズルNの開口が大きくなることを含む。
三次元造形装置100では、制御部500がノズル面11の状態を検知して、検知結果に応じて、クリーニング動作の終了を判断できる。三次元造形装置100では、非接触クリーニング後に、ノズルNにおける不吐出がないことを確認した後に、吐出ヘッド10を造形槽3上に移動させて液滴の吐出を開始できる。三次元造形装置100では、吐出ヘッド10による液滴の吐出前に、非接触クリーニングを実行し、ノズルNによる液滴の吐出に影響を与えるような付着物がノズル面11に付着していないことを確認できる。三次元造形装置100は、ノズル面11の状態を確認した後に液滴を吐出するので、信頼性の高い造形を実現できる。
また、三次元造形装置100は、吐出ヘッド10の内圧を制御する内圧制御部を有し、内圧制御部は、ノズル洗浄機構によるノズル洗浄を実行する際に、通常の液滴吐出時における第1圧力より高い第2圧力に吐出ヘッド10の内圧を制御してもよい。ヘッド制御部510は、内圧制御部の一例である。吐出ヘッド10の内圧は、例えば、吐出ヘッド10の圧力室の圧力である。ここでの「通常の液滴吐出時」とは、ノズル面11及びノズルNのクリーニングのための液滴吐出時を含まない。例えば、パージ動作における液滴の吐出は、「通常の液滴吐出時」に含まれない。また、洗浄液の吐出は、「通常の液滴吐出時」に含まれない。「通常の液滴吐出時」とは、例えば、インクを吐出する場合(印字時)や、三次元造形装置100においてバインダー液を吐出する場合などがある。三次元造形装置100は、通常の液滴吐出時における第1圧力よりも高い第2圧力で、洗浄液によるノズル洗浄を行うことで、ノズルNに残存する付着物及びノズルNの周辺のノズル面11に付着する付着物を確実に除去できる。例えば第1圧力が負圧で、第2圧力が正圧でもよい。
また、三次元造形装置100の検知部は、第1検知部及び第2検知部を含んでもよい。第1検知部は、例えばカメラを有する。第2検知部は、例えば、液滴の着弾先の電気量を測定して、ノズルNの不吐出を検知するものでもよい。第1検知部及び第2検知部は、吐出ヘッド10の状態を検知できるものであればよい。
ノズル面11は、複数のノズルNを含む。「吐出ヘッド10の状態」は、ノズルNの閉塞により液滴が吐出できない状態である「ノズルの不吐出」を含む。「吐出ヘッド10の状態」は、ノズル面11のうちノズルNの周辺に付着物が付着して、ノズルNから吐出される液滴が曲がる状態を含む。「吐出ヘッド10の状態」は、ノズルN内にメニスカスが形成されない状態を含む。三次元造形装置100は、第1検知部及び第2検知部として、複数のカメラを有するものでもよい。三次元造形装置100は、3つ以上の検知部を有するものでもよい。
このような三次元造形装置100によれば、吐出ヘッド10の耐久性及び信頼性の両立を図ることができる。吐出ヘッド10における耐久性の向上を図ることで、吐出ヘッド10の寿命を延ばすことができる。また、ノズルNにおける液滴の不吐出を検知して、適宜、回復を図ることで、造形物の造形における信頼性を高めることができる。
また、三次元造形装置100は、実施形態に係る三次元造形方法を実施できる。三次元造形方法は、ノズルNから液滴を吐出する工程と、吐出ヘッド10の状態を検知する工程と、吐出ヘッド10に非接触で吐出ヘッド10をクリーニングする工程と、吐出ヘッド10に非接触で吐出ヘッド10をクリーニングした後に、吐出ヘッド10の状態に応じて、三次元造形装置100の動作を制御する工程と、を含む。なお、ここでいう「クリーニング」は、非接触クリーニングのみでもよく、非接触クリーニング及び接触クリーニングの両方を含んでもよい。「クリーニングする工程」は、ノズル面11をクリーニングすること、及びノズルN内をクリーニングすることを含む。三次元造形装置100の動作は、クリーニング動作、液体吐出動作、及び造形動作を含む。三次元造形装置100の動作は、吐出ヘッド10の状態を検知する動作、その他、三次元造形物を造形するための動作を含むことができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る三次元造形装置100Bについて説明する。図15及び図16は、第2実施形態に係る三次元造形装置100Bのクリーニング部を示す側面図であり、吐出ヘッドのノズル面に対して非接触クリーニングを実行する非接触クリーニング部を示す図である。第2実施形態に係る三次元造形装置100Bが、三次元造形装置100と違う点は、クリーニング部50に代えて、クリーニング部150を備える点である。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態の同様の説明は省略する場合がある。
図15では、ノズル面11をクリーニングする前の状態を示す。図16では、ノズル面11のクリーニング中の状態を示す。図15及び図16には、三次元造形装置100Bのキャリッジ6、吐出ヘッド10、ノズル面11、クリーニング部150、基部151、吸引ノズル152、流路153、及び付着物215が図示されている。付着物215は例えばインクである。
三次元造形装置100Bは、クリーニング部150を備える。クリーニング部150は、非接触クリーニング部の一例である。クリーニング部150は、基部151、及び吸引ノズル152を有する。基部151は、複数の吸引ノズル152を支持する。吸引ノズル152は、吐出ヘッド10のノズル面11に非接触でノズル面11に付着する付着物215を吸引する。吸引ノズル152は、ノズル面11に付着する液体である付着物215を吸引することで、吐出ヘッド10をクリーニングする。吸引ノズル152は、ノズルN内に残存する付着物を吸引することができる。
クリーニング部150は、吸引した液体が流れる流路153、及び負圧ポンプを含む。
吸引ノズルには、流路153が形成されている。また、流路153は、基部151の内部及び外部にも形成されていてもよい。流路153は、吸引ポンプに連通する。制御部500は、クリーニング部150の負圧ポンプを制御して、吸引ノズル152を用いて、ノズル面11に付着する液体を除去できる。クリーニング部150は、ノズル面11に対して相対的に移動しながら、吸引ノズル152を用いた吸引を実行できる。
三次元造形装置100Bは、クリーニング部150の他に、ノズル面11に接触するワイパー52を備えるクリーニング部50を備えていてもよい。三次元造形装置100Bは、クリーニング部50により接触クリーニング動作を実行してもよい。
このような第2実施形態に係る三次元造形装置100Bにおいても、第1実施形態の三次元造形装置100と同様の作用効果を奏する。吸引ノズル152によって、ノズル面11に付着する付着物215を吸引することで、ノズル面11に付着する付着物215を取り除くことができる。
三次元造形装置100Bでは、吸引ノズル152による吸引を行った後に、ワイパー52によってノズル面11に付着する付着物215を掻き寄せて取り除くことができる。三次元造形装置100Bでは、状態検知部7によって検知されたノズル面11の状態に基づいて、接触クリーニング動作を実行するか否かを判断できる。そのため、接触クリーニング動作の頻度を減らし、ノズル面11の損傷を抑制できる。三次元造形装置100Bでは、非接触クリーニングを行い、吐出ヘッド10の損傷を抑えつつ信頼性の高いクリーニングを実行できる。三次元造形装置100Bでは、吐出ヘッド10の状態に応じて、三次元造形装置100Bの動作を制御できる。
なお、上述の実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。また、実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
上記の第1実施形態に係る三次元造形装置100では、ワイパー52をノズル面11に接触するように駆動して、接触クリーニング動作を実行しているが、三次元造形装置100は、ワイパー52を用いて接触クリーニング動作を実行しなくてもよい。三次元造形装置100は、非接触ワイパーとして機能するワイパー52とは別に、接触ワイパーとして機能するワイパーを備える構成でもよい。
上記の実施形態に係る三次元造形装置100では、検知部として、状態検知部7及び吐出検知部12を備える場合について例示しているが、三次元造形装置100は、検知部として、吐出検知部12のみを備えるものでもよく、その他の検知部を備えるものでもよい。検知部は、吐出ヘッド10の状態を検知する。検知部は、吐出ヘッド10のノズル面11を観察することにより、吐出ヘッド10の状態を検知してもよい。検知部は、吐出ヘッド10のノズルNから吐出された液滴を観察することにより、吐出ヘッド10の状態を検知してもよい。検知部は、吐出ヘッド10のノズルNから吐出され媒体に着弾した後の液滴(印刷物)を観察することにより、吐出ヘッド10の状態を検知してもよい。制御部500は、検知部によって検知された吐出ヘッド10の状態に応じて、三次元造形装置の動作を制御することができる。制御部500は、吐出ヘッド10の状態に応じて、吐出ヘッド10に対するクリーニング動作を選択的に実行できる。
本発明の一態様は、以下のとおりでもよい。
<1>
液滴を吐出する吐出ヘッドを備え、三次元造形物を造形する三次元造形装置であって、
前記吐出ヘッドの状態を検知する検知部と、
非接触で前記吐出ヘッドをクリーニングする非接触クリーニング部と、
前記非接触クリーニング部が前記吐出ヘッドをクリーニングした後に、前記検知部によって検知された前記吐出ヘッドの状態に応じて、前記三次元造形装置の動作を制御する制御部と、を備える、三次元造形装置。
<2>
前記吐出ヘッドに接触して前記吐出ヘッドをクリーニングする接触クリーニング部を有し、
前記制御部は、前記非接触クリーニング部によるクリーニング及び前記接触クリーニング部によるクリーニングを選択的に実行するように、前記三次元造形装置の動作であるクリーニングを制御する、上記の<1>に記載の三次元造形装置。
<3>
前記非接触クリーニング部は、前記吐出ヘッドに非接触で前記吐出ヘッドをクリーニングする非接触ワイパーを有し、
前記制御部は、前記非接触ワイパーによるクリーニングを実行する前に、前記吐出ヘッドの吐出ノズルから液滴を吐出して前記吐出ノズル内の付着物をパージするように、前記クリーニングを制御する、上記の<1>又は<2>に記載の三次元造形装置。
<4>
洗浄液を用いて前記吐出ヘッドの吐出ノズルを洗浄するノズル洗浄機構を更に備え、
前記制御部は、前記非接触クリーニング部によるクリーニングを実行する前に、前記ノズル洗浄機構を制御して前記洗浄液によるクリーニングを実行する、上記の<1>~<3>のいずれか一つに記載の三次元造形装置。
<5>
前記吐出ヘッドの内圧を制御する内圧制御部を有し、
前記内圧制御部は、前記ノズル洗浄機構による洗浄を実行する際に、通常の液滴吐出時における第1圧力より高い第2圧力に前記吐出ヘッドの内圧を制御する、上記の<4>に記載の三次元造形装置。
<6>
前記検知部は、前記吐出ヘッドのノズル面の状態を検知する状態検知部である、上記の<1>~<5>のいずれか一つに記載の三次元造形装置。
<7>
前記検知部は、前記吐出ヘッドのノズルから吐出される液滴を検知する吐出検知部である、上記の<1>~<5>のいずれか一つに記載の三次元造形装置。
<8>
前記検知部は、前記吐出ヘッドを撮像するカメラを有し、
前記制御部は、前記吐出ヘッドを撮像した画像から前記吐出ヘッドの吐出異常を判断する、上記の<1>~<7>のいずれか一つに記載の三次元造形装置。
<9>
前記検知部は、第1検知部及び第2検知部を有し、
前記第1検知部は、前記カメラを有する、上記の<8>に記載の三次元造形装置。
<10>
吐出ヘッドから液滴を吐出する工程を含み三次元造形物を造形する三次元造形方法であって、
前記吐出ヘッドに非接触で前記吐出ヘッドをクリーニング工程と、
前記吐出ヘッドの状態を検知する工程と、
前記吐出ヘッドに非接触で前記吐出ヘッドをクリーニングした後に、前記吐出ヘッドの状態に応じて、前記三次元造形物を造形する三次元造形装置の動作を制御する工程と、を含む、三次元造形方法。
<11>
上記の<1>~<9>のいずれか一つに記載の三次元造形装置と、
三次元造形物の造形データを作成する造形データ作成装置と、を備え、
造形データ作成装置は、前記三次元造形装置に前記造形データを提供し、
前記三次元造形装置は、前記造形データに基づいて三次元造形物を造形する、三次元造形システム。
100、100B 三次元造形装置
1 粉体
7 状態検知部(検知部、カメラ)
10 吐出ヘッド
11 ノズル面
12 吐出検知部(検知部)
36 ノズル洗浄機構
50 クリーニング部(非接触クリーニング部、接触クリーニング部)
52 ワイパー(非接触ワイパー、接触ワイパー)
150 クリーニング部(非接触クリーニング部)
152 吸引ノズル
500 制御部
510 ヘッド制御部
600 造形データ作成装置
700 三次元造形システム
N ノズル(吐出ノズル)
特開2021-160338号公報

Claims (11)

  1. 液滴を吐出する吐出ヘッドを備え、三次元造形物を造形する三次元造形装置であって、
    前記吐出ヘッドの状態を検知する検知部と、
    非接触で前記吐出ヘッドをクリーニングする非接触クリーニング部と、
    前記非接触クリーニング部が前記吐出ヘッドをクリーニングした後に、前記検知部によって検知された前記吐出ヘッドの状態に応じて、前記三次元造形装置の動作を制御する制御部と、を備える、三次元造形装置。
  2. 前記吐出ヘッドに接触して前記吐出ヘッドをクリーニングする接触クリーニング部を有し、
    前記制御部は、前記非接触クリーニング部によるクリーニング及び前記接触クリーニング部によるクリーニングを選択的に実行するように、前記三次元造形装置の動作であるクリーニングを制御する、請求項1に記載の三次元造形装置。
  3. 前記非接触クリーニング部は、前記吐出ヘッドに非接触で前記吐出ヘッドをクリーニングする非接触ワイパーを有し、
    前記制御部は、前記非接触ワイパーによるクリーニングを実行する前に、前記吐出ヘッドの吐出ノズルから液滴を吐出して前記吐出ノズル内の付着物をパージするように、前記クリーニングを制御する、請求項1に記載の三次元造形装置。
  4. 洗浄液を用いて前記吐出ヘッドの吐出ノズルを洗浄するノズル洗浄機構を更に備え、
    前記制御部は、前記非接触クリーニング部によるクリーニングを実行する前に、前記ノズル洗浄機構を制御して前記洗浄液によるクリーニングを実行する、請求項1に記載の三次元造形装置。
  5. 前記吐出ヘッドの内圧を制御する内圧制御部を有し、
    前記内圧制御部は、前記ノズル洗浄機構による洗浄を実行する際に、通常の液滴吐出時における第1圧力より高い第2圧力に前記吐出ヘッドの内圧を制御する、請求項4に記載の三次元造形装置。
  6. 前記検知部は、前記吐出ヘッドのノズル面の状態を検知する状態検知部である、請求項1に記載の三次元造形装置。
  7. 前記検知部は、前記吐出ヘッドのノズルから吐出される液滴を検知する吐出検知部である、請求項1に記載の三次元造形装置。
  8. 前記検知部は、前記吐出ヘッドを撮像するカメラを有し、
    前記制御部は、前記吐出ヘッドを撮像した画像から前記吐出ヘッドの吐出異常を判断する、請求項1に記載の三次元造形装置。
  9. 前記検知部は、第1検知部及び第2検知部を有し、
    前記第1検知部は、前記カメラを有する、請求項8に記載の三次元造形装置。
  10. 吐出ヘッドから液滴を吐出する工程を含み三次元造形物を造形する三次元造形方法であって、
    前記吐出ヘッドに非接触で前記吐出ヘッドをクリーニングする工程と、
    前記吐出ヘッドの状態を検知する工程と、
    前記吐出ヘッドに非接触で前記吐出ヘッドをクリーニングした後に、前記吐出ヘッドの状態に応じて、前記三次元造形物を造形する三次元造形装置の動作を制御する工程と、を含む、三次元造形方法。
  11. 請求項1~9のいずれか一項に記載の三次元造形装置と、
    三次元造形物の造形データを作成する造形データ作成装置と、を備え、
    造形データ作成装置は、前記三次元造形装置に前記造形データを提供し、
    前記三次元造形装置は、前記造形データに基づいて三次元造形物を造形する、三次元造形システム。
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