JP2023122169A - タップ選択器のタップ切換機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制できるタップ選択器のタップ切換機構を提供することである。【解決手段】実施形態のタップ選択器のタップ切換機構は、基準部材と、第1駆動部材と、第2駆動部材と、を持つ。基準部材は、基準軸を中心に回転する。第1駆動部材は、前記基準部材の回転に連動して第1可動接点を駆動する。第2駆動部材は、前記基準部材の回転に連動して第2可動接点を駆動する。前記第1駆動部材及び前記第2駆動部材は、倍角駆動と停止駆動とを交互に繰り返す。倍角駆動は、前記基準部材の回転方向に沿う順方向へ移動し、前記基準部材の回転角度に対して所定倍だけ移動する駆動である。停止駆動は、前記順方向とは逆の逆方向へ移動し、前記基準部材の回転に対して相殺させる駆動である。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、タップ選択器のタップ切換機構に関する。
負荷時タップ切換器は、変圧器運転中(負荷時)にタップを切り換える装置である。一般に、負荷時タップ切換器は、タップ選択器と、切換開閉器と、を備える。タップ選択器は、変圧器タップ巻線において運転するタップを選択する。切換開閉器は、選択されたタップに回路を切り換える。タップ選択器は、固定接点に向けて移動可能な可動接点を備える。運転するタップの選択時には、固定接点に可動接点を接続する。タップ選択器は、ゼネバドライバの回転に連動して回転するゼネバギアを備える。可動接点は、ゼネバギアの回転に連動して移動することにより、固定接点との接触と離反とを繰り返す。タップ選択器のタップ点数(接点数)は、電圧調整範囲等に応じて変動する。変動するタップ点数に対応するために、互いに異なる種類のゼネバドライバと対応するゼネバギアを使い分けている。変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加の抑制が求められる。
本発明が解決しようとする課題は、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制できるタップ選択器のタップ切換機構を提供することである。
実施形態のタップ選択器のタップ切換機構は、基準部材と、第1駆動部材と、第2駆動部材と、を持つ。基準部材は、基準軸を中心に回転する。第1駆動部材は、前記基準部材の回転に連動して第1可動接点を駆動する。第2駆動部材は、前記基準部材の回転に連動して第2可動接点を駆動する。前記第1駆動部材及び前記第2駆動部材は、倍角駆動と停止駆動とを交互に繰り返す。倍角駆動は、前記基準部材の回転方向に沿う順方向へ移動し、前記基準部材の回転角度に対して所定倍だけ移動する駆動である。停止駆動は、前記順方向とは逆の逆方向へ移動し、前記基準部材の回転に対して相殺させる駆動である。
以下、実施形態のタップ選択器のタップ切換機構を、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態の負荷時タップ切換器の斜視図である。図2は、第1実施形態のタップ選択器の駆動伝達部の斜視図である。図3は、第1実施形態のタップ選択器の斜視図である。
負荷時タップ切換器1は、運転状態において変圧器の巻数比(変圧比)を変えることで電圧を調整する装置である。図1に示すように、負荷時タップ切換器1は、タップ選択器2と、駆動機構3と、減速機構4と、切換開閉器5と、油槽6と、を備える。
負荷時タップ切換器1は、運転状態において変圧器の巻数比(変圧比)を変えることで電圧を調整する装置である。図1に示すように、負荷時タップ切換器1は、タップ選択器2と、駆動機構3と、減速機構4と、切換開閉器5と、油槽6と、を備える。
タップ選択器2は、変圧器タップ巻線において運転するタップを選択する。
駆動機構3は、電動操作装置(不図示)から駆動軸7を介して伝達される駆動力により、タップ選択器2を駆動する。
減速機構4は、電動操作装置(不図示)から駆動軸7に伝達される回転動作の回転数を減速する。
駆動機構3は、電動操作装置(不図示)から駆動軸7を介して伝達される駆動力により、タップ選択器2を駆動する。
減速機構4は、電動操作装置(不図示)から駆動軸7に伝達される回転動作の回転数を減速する。
切換開閉器5は、選択されたタップに回路を切り換える。切換開閉器5は、油槽6の内部に配置される。切換開閉器5は、油槽6の内部で絶縁油に浸漬される。切換開閉器5は、複数のタップ端子(不図示)を備える。複数のタップ端子は、タップ選択器2に対して配線8により接続される。配線8により、両者に電流が伝達される。切換開閉器5は、取付脚10により、タップ選択器2の上部に取り付けられる。駆動機構3に対して駆動軸7により回転駆動力が伝達されて、タップ切換が行われる。
図2に示すように、駆動軸7の下部には駆動継手11が取り付けられる。駆動軸7を介して伝達される駆動力は、駆動継手11を介して駆動伝達歯車列12を回転駆動する。駆動伝達歯車列12の回転により、駆動カップリング13が回転駆動する。駆動カップリング13には、ゼネバドライバ30が連結される。駆動カップリング13の回転により、ゼネバドライバ30が回転駆動する。ゼネバドライバ30の回転により、ゼネバギア40(例えば12接点用ゼネバギア40A)が回転駆動する。
一般に、タップ選択器の切換方式は、単一切換方式と並列切換方式とがある。単一切換方式は、2つの可動接点を同時に動作させ、一方の可動接点を無電流で他方の可動接点を通電状態のまま切り換える方式である。並列切換方式は、2つの可動接点の両方を無電流でのみ動作させ、奇数タップ及び偶数タップを交互に並列に切り換える方式である。実施形態では、1枚のゼネバギアにより並列切換ができるタップ選択器について説明する。
タップ選択器のタップ点数(接点数)は、系統電圧の調整範囲によって種々要求される。例えば、タップ点数は、10以上40以下の範囲に設定される。以下の例では、10接点のタップ選択器(以下「10接点用タップ選択器」ともいう。)及び12接点のタップ選択器(以下「12接点用タップ選択器」ともいう。)を挙げて説明する。
まず、第1実施形態の12接点用タップ選択器について詳しく説明する。
図3は、第1実施形態の12接点用タップ選択器2の斜視図である。
図3に示すように、12接点用タップ選択器2は、上板20と、下板21と、支柱22A,22Bと、を備える。
上板20及び下板21は、それぞれ水平方向に延びる。上板20は、12接点用タップ選択器2の上部を支持する。下板21は、12接点用タップ選択器2の下部(底部)を支持する。
支柱22A,22Bは、上下方向に延びる。支柱22A,22Bは、上板20と下板21とを連結する。支柱22A,22Bは、複数設けられる。実施形態では、上板20と下板21との間に6本の支柱22A,22Bが渡され、筐体構造を構成する。
図3は、第1実施形態の12接点用タップ選択器2の斜視図である。
図3に示すように、12接点用タップ選択器2は、上板20と、下板21と、支柱22A,22Bと、を備える。
上板20及び下板21は、それぞれ水平方向に延びる。上板20は、12接点用タップ選択器2の上部を支持する。下板21は、12接点用タップ選択器2の下部(底部)を支持する。
支柱22A,22Bは、上下方向に延びる。支柱22A,22Bは、上板20と下板21とを連結する。支柱22A,22Bは、複数設けられる。実施形態では、上板20と下板21との間に6本の支柱22A,22Bが渡され、筐体構造を構成する。
12接点用タップ選択器2は、接点を切り換えるための複数の切換器110,120を備える。複数の切換器110,120は、主切換器110と、ゼネバドライバを介して主切換器110に連結された副切換器120と、を含む。複数の支柱22A,22Bには、主切換器110を支持する主支柱22Aと、副切換器120を支持する副支柱22Bとが含まれる。主切換器110は、4本の主支柱22Aにより支持される。副切換器120は、2本の副支柱22Bにより支持される。
主切換器110は、固定接点を有する主固定ユニット111A,111Bと、主固定ユニット111A,111Bに対して移動可能な主可動ユニット112A,112Bと、を備える。主固定ユニット111A,111Bは、4本の主支柱22Aに形成された取付穴により、主支柱22Aに取り付けられる。主固定ユニット111A,111Bは、上下方向に間隔をあけて複数設けられる。実施形態では、6個の主固定ユニット111A,111B(3個の主固定ユニット111A、及び、3個の主固定ユニット111B)が上下方向に等間隔に設けられる。
副切換器120は、固定接点を有する副固定ユニット121と、副固定ユニット121に対して移動可能な副可動ユニット122と、を備える。副固定ユニット121は、2本の副支柱22Bに形成された取付穴により、副支柱22Bに取り付けられる。副固定ユニット121は、上下方向に間隔をあけて複数設けられる。実施形態では、3個の副固定ユニット121が上下方向に等間隔に設けられる。
主可動ユニット112A,112Bは、12接点用ゼネバギア40Aの回転により、駆動する。主可動ユニット112A,112Bは、可動接点140A,140Bを支持する駆動支柱141A,141Bを備える。12接点用ゼネバギア40Aが回転すると、駆動支柱141A,141Bを介して可動接点140A,140Bが駆動する。可動接点140A,140Bの駆動により、タップ切換動作が行われる。タップ選択器2のタップ切換機構100は、主切換器110の駆動機構部を構成する。
以下、12接点用タップ選択器2において主切換器110の構成(駆動機構部)について詳しく説明する。副切換器120は、主切換器110と同様の構成を有するため詳細説明は省略する。
図4は、第1実施形態のゼネバギア駆動部の斜視図である。図5は、第1実施形態の可動接点駆動部の斜視図である。図6は、第1実施形態のタップ切換機構の斜視図である。
図4は、第1実施形態のゼネバギア駆動部の斜視図である。図5は、第1実施形態の可動接点駆動部の斜視図である。図6は、第1実施形態のタップ切換機構の斜視図である。
図4に示すように、12接点用ゼネバギア40Aは、12接点用ゼネバコマ41Aと、12接点用ゼネバコマ41Aが着脱可能に取り付けられるゼネバベース42と、を備える。12接点用ゼネバギア40Aは、上支持フランジ24により、ゼネバ支持ベアリング26を介して回転可能に支持される。ゼネバベース42には、12接点用ゼネバコマ41Aと同じ溝間隔でゼネバ溝が形成される。10接点用ゼネバコマには、前者の2倍の間隔で前者と異なる高さにゼネバ溝が形成される。
12接点用ゼネバギア40Aの隣接位置には、ゼネバ駆動軸31に連結されたゼネバドライバ30が設けられる。ゼネバ駆動軸31は、駆動カップリング13(図3参照)に係合する。ゼネバドライバ30の外周部には、12接点用のゼネバ溝、及び、10接点用ゼネバ溝の各々に対応する位置に各一対のゼネバ駆動ピン32,33が設けられる。一対のゼネバ駆動ピン32(通常角用)は、12接点用のゼネバ溝に対応する。一対のゼネバ駆動ピン33(倍角用)は、10接点用のゼネバ溝に対応する。ゼネバドライバ30の各ゼネバ駆動ピン32,33は、対応する各ゼネバギア40の回転位相において各ゼネバ溝と噛み合う。実施形態では、各ゼネバ駆動ピン32,33が対応する各ゼネバ溝と噛み合うことにより、各ゼネバギア40が所定の角度回転するよう構成されている。
図5に示すように、12接点用ゼネバギア40Aの下方には、12接点用スライダガイド70Aが設けられる。12接点用スライダガイド70Aの下方には、駆動スライダ60が設けられる。駆動スライダ60は、12接点用ゼネバギア40Aに対して摺動可能に支持される。12接点用スライダガイド70Aは、駆動スライダ60に係合する。12接点用スライダガイド70Aは、定位置に固定される。12接点用スライダガイド70Aは、12接点用ゼネバギア40Aの回転に連動して駆動スライダ60の移動を案内する。
駆動スライダ60の下方には、一対の駆動部材50A,50Bが設けられる。一対の駆動部材50A,50Bは、12接点用ゼネバギア40Aの回転に連動して第1可動接点140Aを駆動する第1駆動部材50Aと、12接点用ゼネバギア40Aの回転に連動して第2可動接点140Bを駆動する第2駆動部材50Bと、である。第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、駆動スライダ60に係合する。第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、駆動スライダ60の移動に連動して回転駆動する。各可動接点140A,140Bは、各駆動支柱141A,141Bを介して各駆動部材50A,50Bに取り付けられる。各可動接点140A,140Bは、各駆動部材50A,50Bに連動する各駆動支柱141A,141Bと一体に駆動する。
図6に示すように、12接点用ゼネバギア40Aは、基準軸G(絶縁支持筒23の中心軸)と同心に配置される。以下、基準軸Gに沿う方向を「軸方向」、軸方向と直交する方向を「径方向」、基準軸Gの周りの方向を「周方向」ともいう。実施形態では、軸方向は、水平方向に対して直交する方向(上下方向)である。実施形態では、ゼネバギアの周方向は、ゼネバギアの回転方向と一致する。
駆動支柱141A,141Bは、駆動部材50A,50Bに対応して一対設けられる。一対の駆動支柱141A,141Bは、基準軸Gに沿う上下方向に延びる。一対の駆動支柱141A,141Bは、第1可動接点140Aを支持する第1駆動支柱141Aと、第2可動接点140Bを支持する第2駆動支柱141Bと、である。
第1可動接点140A及び第2可動接点140Bは、U相、V相及びW相の三相に対応した数だけ設けられる。実施形態では、U相、V相及びW相の各相につき1個ずつ計3個の第1可動接点140Aと、U相、V相及びW相の各相につき1個ずつ計3個の第2可動接点140Bとが設けられる。第1駆動支柱141Aには、U相、V相及びW相の3個の第1可動接点140Aが取り付けられる。第2駆動支柱141Bには、U相、V相及びW相の3個の第2可動接点140Bが取り付けられる。
第1駆動部材50Aは、第1駆動支柱141Aの上部及び下部に一対設けられる。第2駆動部材50Bは、第2駆動支柱141Bの上部及び下部に一対設けられる。上側の第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、上支持フランジ24により回転可能に支持される。下側の第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、下支持フランジ25により回転可能に支持される。
上支持フランジ24は、上下方向に延びる絶縁支持筒23の上端部に連結される。絶縁支持筒23は、絶縁性を有し、かつ、上下方向に延びる筒状に形成される。下支持フランジ25は、絶縁支持筒23の下端部に連結される。上側の第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、絶縁支持筒23の上端側に設けられる。下側の第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、絶縁支持筒23の下端側に設けられる。上側の第1駆動部材50A及び第2駆動部材50B、並びに、下側の第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、絶縁支持筒23の周りに回転可能である。各駆動部材50A,50Bは、基準軸Gを中心に回転可能である。
第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、1つの種類の駆動部材を上下反転させることで、各駆動支柱141A,141Bの上部及び下部に設置可能な形状とされる。実施形態では、上下一対の第1駆動部材50Aは、互いに上下位置は異なるが、互いに同じ形状とされる。上下一対の第2駆動部材50Bは、互いに上下位置は異なるが、互いに同じ形状とされる。第2駆動部材50Bは、第1駆動部材50Aを上下反転した形状とされる。4個の駆動部材50A,50B(上下一対の第1駆動部材50A、及び、上下一対の第2駆動部材50B)は、共通の駆動部材により構成される。
絶縁支持筒23には、U相に対応したU相ユニット111Uと、V相に対応したV相ユニット111Vと、W相に対応したW相ユニット111Wと、が設けられる。3相ユニット111U,111V,111Wは、上段側からU相ユニット111U、V相ユニット111V、W相ユニット111Wの順に配置される。各相ユニット111U,111V,111Wは、上段側の主固定ユニット111B(奇数タップ側)と、下段側の主固定ユニット111A(偶数タップ側)と、を備える。
絶縁支持筒23において主固定ユニット111A,111Bに対応する位置には、集電リング27A,27Bが設けられる。集電リング27A,27Bは、軸方向から見て円環状に形成される。集電リング27A,27Bは、各相ユニット111U,111V,111Wの上段側に配置される集電リング27B(奇数タップ側)と、各相ユニット111U,111V,111Wの下段側に配置される集電リング27A(偶数タップ側)と、で構成される。
次に、駆動機構部の詳細構造について説明する。
図7は、第1実施形態のタップ切換機構を上側から見た分解斜視図である。図8は、第1実施形態のタップ切換機構を上側から見た他の分解斜視図である。図9は、第1実施形態のタップ切換機構を下側から見た分解斜視図である。図10は、第1実施形態のタップ切換機構を下側から見た他の分解斜視図である。
図7は、第1実施形態のタップ切換機構を上側から見た分解斜視図である。図8は、第1実施形態のタップ切換機構を上側から見た他の分解斜視図である。図9は、第1実施形態のタップ切換機構を下側から見た分解斜視図である。図10は、第1実施形態のタップ切換機構を下側から見た他の分解斜視図である。
駆動スライダ60は、12接点用ゼネバギア40Aに対して摺動可能に支持される。駆動スライダ60は、水平方向に延びる板状に形成される。駆動スライダ60は、絶縁支持筒23と直交する方向に長手を有する。駆動スライダ60は、絶縁支持筒23が通る長孔を有する。駆動スライダ60は、板金で形成される。例えば、駆動スライダ60は、板金をブランク加工した部品である。
図8に示すように、駆動スライダ60は、複数(実施形態では4本)のスライド溝63を有する。スライド溝63は、駆動スライダ60の長手方向に沿って延びる。4本のスライド溝63は、駆動スライダ63の短手方向(幅方向)の外側に2本ずつ配置される。駆動スライダ63の短手方向外側の2本のスライド溝63は、駆動スライダ60の長手方向に互いに間隔をあけて配置される。
図10に示すように、12接点用ゼネバギア40A(ゼネバギア40の一例)の下面には、複数(実施形態では4本)のスライダ支持ピン65が設けられる。スライダ支持ピン65は、12接点用ゼネバギア40Aの下面から下方に延びる。スライダ支持ピン65の下端部には、スライドローラ66が取り付けられる。スライドローラ66は、駆動スライダ60の各スライド溝63に配置される。駆動スライダ60は、スライドローラ66を介してスライダ支持ピン65に支持される。
駆動スライダ60の長手方向の外端部には、スライダ駆動ローラ61が取り付けられる。スライダ駆動ローラ61は、駆動スライダ60の短手方向の中央に配置される。スライダ駆動ローラ61は、駆動スライダ60の上面に設けられる。12接点用スライダガイド70A(スライダガイド70の一例)の下面には、スライダ駆動溝73が形成される。スライダ駆動ローラ61は、スライダ駆動溝73に配置される。12接点用スライダガイド70Aは、スライダ駆動ローラ61を介して駆動スライダ60に係合する。12接点用スライダガイド70Aは、12接点用ゼネバギア40Aの回転に連動して駆動スライダ60の移動を案内する。
図8に示すように、駆動スライダ60は、一対のアーム係合溝62A,62Bを有する。アーム係合溝62A,62Bは、駆動スライダ60の短手方向に沿って延びる。アーム係合溝62A,62Bは、駆動スライダ60の短手方向の外側に配置される。アーム係合溝62A,62Bは、駆動スライダ60の長手方向に並ぶ2本のスライド溝63の間に配置される。
第1駆動部材50Aの上面には、第1アーム駆動ローラ51Aが取り付けられる。第2駆動部材50Bの上面には、第2アーム駆動ローラ51Bが取り付けられる。第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、アーム支持ベアリング52を介して上支持フランジ24に支持される。第1アーム駆動ローラ51A及び第2アーム駆動ローラ51Bは、アーム支持ベアリング52を介して互いに間隔をあけて配置される。
第1アーム駆動ローラ51Aは、一方のアーム係合溝62Aに配置される。第2アーム駆動ローラ51Bは、他方のアーム係合溝62Bに配置される。第1駆動部材50Aは、第1アーム駆動ローラ51Aを介して駆動スライダ60に係合する。第2駆動部材50Bは、第2アーム駆動ローラ51Bを介して駆動スライダ60に係合する。第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、駆動スライダ60の移動に連動して回転駆動する。
次に、12接点(通常角駆動)用及び10接点(部分的に倍角駆動)用の構成部品の詳細について説明する。
図11は、第1実施形態のゼネバギアの分解斜視図である。図12は、第1実施形態の12接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図13は、第1実施形態の10接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。
図11は、第1実施形態のゼネバギアの分解斜視図である。図12は、第1実施形態の12接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図13は、第1実施形態の10接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。
図11に示すように、ゼネバギアは、12接点(通常角駆動)用及び10接点(部分的に倍角駆動)用において共通のギアベース42を備える。ギアベース42は、ゼネバコマ41A,41Bが着脱可能に取り付けられるゼネバコマ取付部44を有する。1つの種類のギアベース42のゼネバコマ取付部44に対し、互いに異なる種類のゼネバコマ41A,41Bが付け替え可能とされる。実施形態では、1つの種類のギアベース42のゼネバコマ取付部44に対し、12接点用ゼネバコマ41A及び10接点用ゼネバコマ41Bが付け替え可能とされる。
ゼネバコマ取付部44は、ギアベース42の周方向の一部に設けられた凹部である。ゼネバコマ取付部44は、軸方向から見て、ゼネバコマ41A,41Bの外形に沿う形状を有する。例えば、ゼネバコマ41A,41Bは、ゼネバコマ取付部44に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりギアベース42に固定される。
ギアベース42は、複数(実施形態では8本)のゼネバ溝43を有する。8本のゼネバ溝43は、ギアベース42の外周に沿って等間隔に配置される。8本のゼネバ溝43は、30度間隔で配置される。ここで、ゼネバ溝43の間隔は、軸方向から見て、周方向に隣り合う2本のゼネバ溝43の中心線同士のなす角度(中心角)の間隔を意味する。
図12に示すように、12接点用ゼネバギア40Aは、12接点用ゼネバコマ41Aと、ギアベース42と、を備える。12接点用ゼネバコマ41Aは、12接点用ゼネバギア40Aの回転方向の一部に設けられる。12接点用ゼネバコマ41Aは、ギアベース42のゼネバコマ取付部44に対して着脱可能に取り付けられる。
12接点用ゼネバコマ41Aは、複数(実施形態では4本)のコマ側溝45Aを有する。4本のコマ側溝45Aは、12接点用ゼネバコマ41Aの外周に沿って等間隔に配置される。4本のコマ側溝45Aは、30度間隔で配置される。ここで、コマ側溝45Aの間隔は、軸方向から見て、周方向に隣り合う2本のコマ側溝45Aの中心線同士のなす角度(中心角)の間隔を意味する。
12接点用ゼネバギア40Aは、軸方向から見て互いに同じ形状の溝43,45Aを有する。溝43,45Aは、12接点用ゼネバギア40Aの外周面から径方向内方に窪む。12接点用ゼネバギア40Aにおいては、計12本の溝43,45Aが同じ分割角度で、且つ、同じ高さ位置(上下方向位置)に設けられる。
図13に示すように、10接点用ゼネバギア40Bは、10接点用ゼネバコマ41Bと、ギアベース42と、を備える。10接点用ゼネバコマ41Bは、10接点用ゼネバギア40Bの回転方向の一部に設けられる。10接点用ゼネバコマ41Bは、ギアベース42のゼネバコマ取付部44に対して着脱可能に取り付けられる。
10接点用ゼネバコマ41Bは、複数(実施形態では2本)のコマ側溝45Bを有する。2本のコマ側溝45Bは、10接点用ゼネバコマ41Bの外周に沿って間隔をあけて配置される。
10接点用ゼネバギア40Bは、通常角駆動用の溝43と、倍角駆動用の溝45Bと、を有する。溝43,45Bは、10接点用ゼネバギア40Bの外周面から径方向内方に窪む。10接点用ゼネバギア40Bにおいては、計10本の溝43,45Bが配置される。10接点用ゼネバギア40Bにおいては、ギアベース42に形成された溝43の分割角の倍角にて2本の溝45Bが設けられる。10接点用ゼネバギア40Bにおいては、2本の溝45Bが8本の溝43に対して高さ位置(上下方向位置)を変えて設けられる。
ゼネバドライバ30のゼネバ駆動ピン33(倍角用)は、2本の溝45Bに対応する高さ位置に配置される。一方、ゼネバドライバ30のゼネバ駆動ピン32(通常角用)は、他の溝43,45Aに対応する高さ位置に配置される(図12参照)。ゼネバ駆動ピン32(通常角用)又はゼネバ駆動ピン33(倍角用)が対応する溝43,45A,45Bに係合することで、ゼネバギア40A,40Bが所定の角度だけ回転する。
次に、上述の12接点用及び10接点用に対応するスライダガイドの部品構成について説明する。
図14は、第1実施形態のスライダガイドの分解斜視図である。図15は、第1実施形態の12接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図16は、第1実施形態の10接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。
図14は、第1実施形態のスライダガイドの分解斜視図である。図15は、第1実施形態の12接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図16は、第1実施形態の10接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。
図14に示すように、スライダガイドは、12接点(通常角駆動)用及び10接点(部分的に倍角駆動)用において共通のガイドベース72を備える。スライダガイドは、樹脂で形成される。ガイドベース72は、ガイドコマ71A,71Bが着脱可能に取り付けられるガイドコマ取付部74を有する。1つの種類のガイドベース72のガイドコマ取付部74に対し、互いに異なる種類のガイドコマ71A,71Bが付け替え可能とされる。実施形態では、1つの種類のガイドベース72のガイドコマ取付部74に対し、12接点用ガイドコマ71A及び10接点用ガイドコマ71Bが付け替え可能とされる。
ガイドコマ取付部74は、ガイドベース72の周方向の一部に設けられた凹部である。ガイドコマ取付部74は、軸方向から見て、ガイドコマ71A,71Bの外形に沿う形状を有する。例えば、ガイドコマ71A,71Bは、ガイドコマ取付部74に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりガイドベース72に固定される。
ガイドベース72は、軸方向から見て花びら形状のスライダ駆動溝73を有する。スライダ駆動溝73は、ガイドベース72の下面に形成される。スライダ駆動溝73は、ガイドベース72の外周側に配置される。スライダ駆動溝73は、ガイドベース72の周方向に沿って湾曲しつつ連続するとともに、ガイドコマ取付部74に連なる。
ガイドベース72の外周には、径方向外方に突出する複数(実施形態では4個)の凸部79が設けられる。4個の凸部79は、ガイドベース72の外周に沿って等間隔で配置される。例えば、スライダガイド70は、ガイドベース72の凸部79を主支柱22Aの取付孔に差し込むことにより、主支柱22Aに取り付けられる(図3参照)。
図15に示すように、12接点用スライダガイド70Aは、12接点用ガイドコマ71Aと、ガイドベース72と、を備える。12接点用ガイドコマ71Aは、12接点用スライダガイド70Aの周方向の一部に設けられる。12接点用ガイドコマ71Aは、ガイドベース72のガイドコマ取付部74に対して着脱可能に取り付けられる。
12接点用ガイドコマ71Aは、スライダ駆動溝73に連なるコマ側溝75A(通常角駆動用)を有する。12接点用ガイドコマ71Aのコマ側溝75A(通常角駆動用)は、軸方向から見て径方向外方に向かって湾曲する形状を有する。
固定接点130は、固定板131に設けられる。固定板131は、軸方向から見て環状に形成される。例えば、固定板131は、絶縁性を有する樹脂等の絶縁体で形成される。固定板131は、固定接点130が着脱可能に取り付けられる接点取付部132を有する。接点取付部132は、固定接点130を外方から嵌め込み可能に固定板131の外面から内側に窪む。接点取付部132は、固定板130の周方向に間隔をあけて複数設けられる。複数の接点取付部132の一部は、ガイドコマ取付部74に対応する位置に設けられる。
固定板131の外周には、径方向外方に突出する複数(実施形態では4個)の固定凸部139が設けられる。4個の固定凸部139は、固定板131の外周に沿って等間隔で配置される。固定板131及び固定凸部139は、主固定ユニット111A,111Bを構成する(図3参照)。例えば、主固定ユニット111A,111Bは、固定凸部139を主支柱22Aの取付孔に差し込むことにより、主支柱22Aに取り付けられる(図3参照)。
図15に示すように、12接点用スライダガイド70Aの組立状態においては、固定接点130がガイドコマ取付部74に対応する位置に設けられる。例えば、12接点用スライダガイド70Aの組立状態においては、固定接点130は、固定板131が有する全ての接点取付部132に取り付けられる。
図16に示すように、10接点用スライダガイド70Bは、10接点用ガイドコマ71Bと、ガイドベース72と、を備える。10接点用ガイドコマ71Bは、10接点用スライダガイド70Bの周方向の一部に設けられる。10接点用ガイドコマ71Bは、ガイドベース72のガイドコマ取付部74に対して着脱可能に取り付けられる。
10接点用ガイドコマ71Bは、スライダ駆動溝73に連なるコマ側溝75B(倍角駆動用)を有する。10接点用ガイドコマ71Bのコマ側溝75B(倍角駆動用)は、軸方向から見て径方向内方に向かって湾曲する形状を有する。
10接点用スライダガイド70Bの組立状態においては、固定接点130がガイドコマ取付部74に対応する位置に設けられない。例えば、10接点用スライダガイド70Bの組立状態においては、10接点用ガイドコマ71Bが取り付けられる位相の固定接点130が接点取付部132から取り外される。
次に、駆動スライダにより駆動される各駆動部材の動きと、各駆動部材の動きを決定する各スライダガイドの溝軌跡について説明する。
図17は、第1実施形態の12接点用スライダガイドの組立状態の平面図である。図18は、第1実施形態の10接点用スライダガイドの組立状態の平面図である。図19は、第1実施形態の12接点用スライダガイドの溝軌跡の説明図である。図20は、第1実施形態の10接点用スライダガイドの溝軌跡の説明図である。図21は、第1実施形態の駆動スライダ及び各駆動部材の関係の説明図である。
図17は、第1実施形態の12接点用スライダガイドの組立状態の平面図である。図18は、第1実施形態の10接点用スライダガイドの組立状態の平面図である。図19は、第1実施形態の12接点用スライダガイドの溝軌跡の説明図である。図20は、第1実施形態の10接点用スライダガイドの溝軌跡の説明図である。図21は、第1実施形態の駆動スライダ及び各駆動部材の関係の説明図である。
図17及び図18においては、各スライダガイドの溝軌跡の一部76A,76Bを太線で示す。図19から図21において、寸法Aは駆動スライダ60の中心(アーム係合溝の中心線)からスライダ駆動ローラ61の中心までの距離、寸法Dは駆動部材50A(50B)の回転中心(基準軸G)からアーム駆動ローラ51A(51B)の中心までの距離、寸法Cは寸法D×sin30度、寸法BはA-C、をそれぞれ意味する。
図20に示すように、倍角駆動用の溝軌跡76Bは、同一中心に対する、寸法Aと±30度位置にある寸法A+Cと、寸法B(A-C)とに対応する各点を通る円弧により決定される。ここで、30度は、12接点用ゼネバギアの溝分割角度(通常角)に対応する角度である。
図19に示すように、通常角駆動用の溝軌跡76Aは、倍角駆動用の溝軌跡76B(図20参照)を30度中間点と基準軸Gとを結ぶ線で鏡像させた軌跡を連結することにより得られる。この理由は、30度間隔で駆動部材50A(50B)の回転駆動を反転動作させることからである。
次に、駆動スライダの移動に対する各駆動部材の相対的な動きについて説明する。
図21の紙面中央の状態は、一対のアーム駆動ローラ51A,51Bの中心同士を結ぶ線と、駆動部材50A,50Bの回転中心(基準軸G)とが同一直線上にある状態を示す。図21の紙面中央の状態では、一対の駆動部材50A,50Bの挟角が60度になる。ここで、一対の駆動部材50A,50Bの挟角は、軸方向から見て、駆動部材50A,50Bにおいてアーム駆動ローラ51A,51Bから外方に延びる部分(アーム部)同士がなす角度(中心角)を意味する。
図21の紙面中央の状態は、一対のアーム駆動ローラ51A,51Bの中心同士を結ぶ線と、駆動部材50A,50Bの回転中心(基準軸G)とが同一直線上にある状態を示す。図21の紙面中央の状態では、一対の駆動部材50A,50Bの挟角が60度になる。ここで、一対の駆動部材50A,50Bの挟角は、軸方向から見て、駆動部材50A,50Bにおいてアーム駆動ローラ51A,51Bから外方に延びる部分(アーム部)同士がなす角度(中心角)を意味する。
図21の紙面左側の状態は、紙面中央の状態から駆動スライダ60が寸法Cだけ外周側に移動した状態を示す。図21の紙面左側の状態では、紙面中央の状態から各駆動部材50A,50Bが互いに接近する方向に30度だけ回転した位置にある。図21の紙面左側の状態では、一対の駆動部材50A,50Bの挟角が0度になる。
図21の紙面右側の状態は、紙面中央の状態から駆動スライダ60が寸法Cだけ中心側に移動した状態を示す。図21の紙面右側の状態では、紙面中央の状態から各駆動部材50A,50Bが互いに離反する方向に30度だけ回転した位置にある。図21の紙面右側の状態では、一対の駆動部材50A,50Bの挟角が120度になる。
したがって、通常角駆動時においては、ゼネバギアの30度回転毎に、図21の紙面左側の状態と紙面中央の状態との間での往復動作が行われる。すなわち、通常角駆動時においては、ゼネバギアの30度回転毎に、一対の駆動部材50A,50Bの挟角が0度から60度になる開閉動作が繰り返される。
一方、倍角駆動時においては、ゼネバギアの30度回転毎に、図21の紙面左側の状態と紙面右側の状態との間での往復動作が行われる。すなわち、倍角駆動時においては、ゼネバギアの30度回転毎に、一対の駆動部材50A,50Bの挟角が0度から120度になる開閉動作が繰り返される。
駆動スライダ60は、ゼネバギアの回転に連動して外周側又は中心側に摺動するとともに、ゼネバギアと一体に回転する。駆動スライダ60は、ゼネバギアの回転に連動して、30度回転(通常回転)又は60度回転(倍角回転)を行う。これにより、一対の駆動部材50A,50Bの回転駆動は、奇数タップ側、偶数タップ側において、回転方向により、相殺と加算とを交互に繰り返す。
ここで、相殺は、駆動部材がゼネバギアの回転方向に沿う順方向とは逆方向へ移動し、ゼネバギアの回転に対して相殺されることを意味する。すなわち、相殺は、ゼネバギアの回転分だけ駆動部材が戻ることにより、実質停止することである(停止駆動)。加算は、駆動部材がゼネバギアの回転方向に沿う順方向へ移動し、ゼネバギアの回転角が加算されることを意味する。すなわち、加算は、駆動部材の回転角にゼネバギアの回転角が加算されて倍となることである(倍角駆動)。
実施形態では、ゼネバギアの回転に連動して駆動部材50A,50Bが停止駆動と倍角駆動とを交互に繰り返す。これにより、1枚のゼネバギアの回転によって、奇数タップ側、偶数タップ側の切換が交互に行われる並列切換を実現することができる。
次に、12接点仕様のタップ切換機構の切換動作を説明する。
図22は、第1実施形態の12接点用スライダガイドによるタップ切換動作の説明図である。図23は、図22の斜視図である。図24は、図22に続く、タップ切換動作の説明図である。図25は、図24の斜視図である。図26は、図24に続く、タップ切換動作の説明図である。図27は、図26の斜視図である。図28は、図26に続く、タップ切換動作の説明図である。図29は、図28の斜視図である。図30は、図28に続く、タップ切換動作の説明図である。図31は、図30の斜視図である。図22から図31においては、12接点用スライダガイドの一部を透過して示し、スライダ駆動溝等を実線で示す。
図22は、第1実施形態の12接点用スライダガイドによるタップ切換動作の説明図である。図23は、図22の斜視図である。図24は、図22に続く、タップ切換動作の説明図である。図25は、図24の斜視図である。図26は、図24に続く、タップ切換動作の説明図である。図27は、図26の斜視図である。図28は、図26に続く、タップ切換動作の説明図である。図29は、図28の斜視図である。図30は、図28に続く、タップ切換動作の説明図である。図31は、図30の斜視図である。図22から図31においては、12接点用スライダガイドの一部を透過して示し、スライダ駆動溝等を実線で示す。
図22及び図23の状態では、第1可動接点140A(偶数タップ側)及び第2可動接点140B(奇数タップ側)が縦方向(上下方向)に並ぶ。図23の状態では、第2可動接点140B(奇数タップ側)が固定接点130(タップN)上に配置される。図23の状態では、第1可動接点140A(偶数タップ側)が固定接点130(タップN+1)上に配置される。図23の状態では、第1可動接点140A(偶数タップ側)で通電する。
図24及び図25の状態では、図22及び図23の状態から第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bが先行して左回転(反時計回りに回転)する。一方、第1可動接点140A(偶数タップ側)は、図24及び図25の状態でも、図22及び図23の状態と同様、通電を継続する。図24においては、ゼネバギアの回転方向を矢印J、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bの回転方向を矢印Qでそれぞれ示す。
例えば、ゼネバギアが矢印J方向に回転すると、スライダ駆動ローラ61がスライダ駆動溝73に導かれることで、駆動スライダ60が中心側に移動する。これにより、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、ゼネバギアの回転方向(矢印J方向)とは逆方向へ同じ角度だけ移動し、駆動スライダ60の回転に対して相殺される。そのため、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、停止状態を維持する(停止駆動)。
一方、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、ゼネバギアの回転方向(矢印J方向)に沿う順方向へ同じ角度だけ移動し、ゼネバギアの回転角度に対して2倍回転する。そのため、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、ゼネバギアの回転角度の2倍進む(倍角駆動)。
図26及び図27の状態では、1ステップ目のタップ切換が完了する。図26及び図27の状態では、第2可動接点140B(奇数タップ側)で通電する。図26及び図27の状態では、図22及び図23の状態からゼネバギアが30度だけ回転したことで、第2可動接点140B(奇数タップ側)が固定接点130(タップN+2)上に配置される。図26の状態では、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、図22の状態から60度だけ回転する。
一方、第1可動接点140A(偶数タップ側)は、図26及び図27の状態でも、図22及び図23の状態と同様、固定接点130(タップN+1)上に配置される。すなわち、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、停止状態を維持する(停止駆動)。
図28及び図29の状態では、図26及び図27の状態から第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aが先行して左回転(反時計回りに回転)する。一方、第2可動接点140B(偶数タップ側)は、図28及び図29の状態でも、図26及び図27の状態と同様、通電を継続する。図28においては、ゼネバギアの回転方向を矢印J、第1可動接点140A(奇数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aの回転方向を矢印Rでそれぞれ示す。
例えば、ゼネバギアが矢印J方向に回転すると、スライダ駆動ローラ61がスライダ駆動溝73に連なるコマ側溝75Aに導かれることで、駆動スライダ60が外周側に移動する。これにより、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、ゼネバギアの回転方向(矢印J方向)とは逆方向へ同じ角度だけ移動し、駆動スライダ60の回転に対して相殺される。そのため、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、停止状態を維持する(停止駆動)。
一方、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、ゼネバギアの回転方向(矢印J方向)に沿う順方向へ同じ角度だけ移動し、ゼネバギアの回転角度に対して2倍回転する。そのため、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、ゼネバギアの回転角度の2倍進む(倍角駆動)。
図30及び図31の状態では、2ステップ目のタップ切換が完了する。これにより、第1可動接点140A(偶数タップ側)及び第2可動接点140B(奇数タップ側)が縦方向(上下方向)に並ぶ。図30及び図31の状態では、第1可動接点140A(偶数タップ側)で通電する。図30及び図31の状態では、図26及び図27の状態からゼネバギアが30度だけ回転したことで、第1可動接点140A(偶数タップ側)が固定接点130(タップN+3)上に配置される。図30の状態では、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、図26の状態から60度だけ回転する。
一方、第2可動接点140B(奇数タップ側)は、図30及び図31の状態でも、図26及び図27の状態と同様、固定接点130(タップN+2)上に配置される。すなわち、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、停止状態を維持する(停止駆動)。
以上のように、ゼネバギアは、2ステップの切換動作により、60度(1ステップ目の30度に加え、2ステップ目の30度)だけ回転する。これにより、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、及び、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、それぞれ60度だけ回転する。
次に、10接点仕様(倍角駆動時)のタップ切換機構の切換動作を説明する。
図32は、第1実施形態の10接点用スライダガイドによるタップ切換動作の説明図である。図33は、図32の斜視図である。図34は、図32に続く、タップ切換動作の説明図である。図35は、図34の斜視図である。図36は、図34に続く、タップ切換動作の説明図である。図37は、図36の斜視図である。図38は、図36に続く、タップ切換動作の説明図である。図39は、図38の斜視図である。図40は、図38に続く、タップ切換動作の説明図である。図41は、図40の斜視図である。図32から図41においては、10接点用スライダガイドの一部を透過して示し、スライダ駆動溝等を実線で示す。
図32は、第1実施形態の10接点用スライダガイドによるタップ切換動作の説明図である。図33は、図32の斜視図である。図34は、図32に続く、タップ切換動作の説明図である。図35は、図34の斜視図である。図36は、図34に続く、タップ切換動作の説明図である。図37は、図36の斜視図である。図38は、図36に続く、タップ切換動作の説明図である。図39は、図38の斜視図である。図40は、図38に続く、タップ切換動作の説明図である。図41は、図40の斜視図である。図32から図41においては、10接点用スライダガイドの一部を透過して示し、スライダ駆動溝等を実線で示す。
図32及び図33の状態では、第1可動接点140A(偶数タップ側)及び第2可動接点140B(奇数タップ側)が縦方向(上下方向)に並ぶ。図33の状態では、第2可動接点140B(奇数タップ側)が固定接点130(タップN)上に配置される。図33の状態では、第1可動接点140A(偶数タップ側)が固定接点130(タップN+1)上に配置される。図33の状態では、第1可動接点140A(偶数タップ側)で通電する。
図34及び図35の状態では、図32及び図33の状態から第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bが先行して左回転(反時計回りに回転)する。一方、第1可動接点140A(偶数タップ側)は、図34及び図35の状態でも、図32及び図33の状態と同様、通電を継続する。図34においては、ゼネバギアの回転方向を矢印J、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bの回転方向を矢印Qでそれぞれ示す。
例えば、ゼネバギアが矢印J方向に回転すると、スライダ駆動ローラ61がスライダ駆動溝73及びコマ側溝75Bに導かれることで、駆動スライダ60が中心側に移動する。これにより、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、ゼネバギアの回転方向(矢印J方向)とは逆方向へ同じ角度だけ移動し、駆動スライダ60の回転に対して相殺される。そのため、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、停止状態を維持する(停止駆動)。
一方、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、ゼネバギアの回転方向(矢印J方向)に沿う順方向へ同じ角度だけ移動し、ゼネバギアの回転角度に対して2倍回転する。そのため、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、ゼネバギアの回転角度の2倍進む(倍角駆動)。
図36及び図37の状態では、1ステップ目のタップ切換が完了する。図36及び図37の状態では、第2可動接点140B(奇数タップ側)で通電する。図36及び図37の状態では、図32及び図33の状態からゼネバギアが60度だけ回転したことで、第2可動接点140B(奇数タップ側)が固定接点130(タップN+2)上に配置される。図36の状態では、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、図32の状態から120度だけ回転する。
一方、第1可動接点140A(偶数タップ側)は、図36及び図37の状態でも、図32及び図33の状態と同様、固定接点130(タップN+1)上に配置される。すなわち、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、停止状態を維持する(停止駆動)。
図38及び図39の状態では、図36及び図37の状態から第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aが先行して左回転(反時計回りに回転)する。一方、第2可動接点140B(偶数タップ側)は、図38及び図39の状態でも、図36及び図37の状態と同様、通電を継続する。図38においては、ゼネバギアの回転方向を矢印J、第1可動接点140A(奇数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aの回転方向を矢印Rでそれぞれ示す。
例えば、ゼネバギアが矢印J方向に回転すると、スライダ駆動ローラ61がコマ側溝75B及びスライダ駆動溝73に導かれることで、駆動スライダ60が外周側に移動する。これにより、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、ゼネバギアの回転方向(矢印J方向)とは逆方向へ同じ角度だけ移動し、駆動スライダ60の回転に対して相殺される。そのため、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、停止状態を維持する(停止駆動)。
一方、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、ゼネバギアの回転方向(矢印J方向)に沿う順方向へ同じ角度だけ移動し、ゼネバギアの回転角度に対して2倍回転する。そのため、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、ゼネバギアの回転角度の2倍進む(倍角駆動)。
図40及び図41の状態では、2ステップ目のタップ切換が完了する。これにより、第1可動接点140A(偶数タップ側)及び第2可動接点140B(奇数タップ側)が縦方向(上下方向)に並ぶ。図40及び図41の状態では、第1可動接点140A(偶数タップ側)で通電する。図40及び図41の状態では、図36及び図37の状態からゼネバギアが60度だけ回転したことで、第1可動接点140A(偶数タップ側)が固定接点130(タップN+3)上に配置される。図40の状態では、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、図36の状態から120度だけ回転する。
一方、第2可動接点140B(奇数タップ側)は、図40及び図41の状態でも、図36及び図37の状態と同様、固定接点130(タップN+2)上に配置される。すなわち、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、停止状態を維持する(停止駆動)。
以上のように、ゼネバギアは、2ステップの切換動作により、120度(1ステップ目の60度に加え、2ステップ目の60度)だけ回転する。これにより、第1可動接点140A(偶数タップ側)を駆動する第1駆動部材50Aは、及び、第2可動接点140B(奇数タップ側)を駆動する第2駆動部材50Bは、それぞれ120度だけ回転する。
以上に説明されたように、本実施形態のタップ選択器2のタップ切換機構100は、ゼネバギア40と、第1駆動部材50Aと、第2駆動部材50Bと、を持つ。ゼネバギア40は、基準軸Gを中心に回転する。第1駆動部材50Aは、ゼネバギア40の回転に連動して第1可動接点140Aを駆動する。第2駆動部材50Bは、ゼネバギア40の回転に連動して第2可動接点140Bを駆動する。第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、倍角駆動と停止駆動とを交互に繰り返す。倍角駆動は、ゼネバギア40の回転方向Jに沿う順方向へ移動し、ゼネバギア40の回転角度に対して所定倍だけ移動する駆動である。停止駆動は、前記順方向とは逆の逆方向へ移動し、ゼネバギア40の回転に対して相殺させる駆動である。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
1枚のゼネバギア40により、第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bが倍角駆動と停止駆動とを交互に繰り返すことができる。したがって、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。
1枚のゼネバギア40により、第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bが倍角駆動と停止駆動とを交互に繰り返すことができる。したがって、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。
本実施形態のタップ切換機構100は、ゼネバギア40に対して摺動可能に支持される駆動スライダ60と、駆動スライダ60に係合し、ゼネバギア40の回転に連動して駆動スライダ60の移動を案内するスライダガイド70と、を備える。第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、駆動スライダ60に係合し、駆動スライダ60の移動に連動して倍角駆動と停止駆動とを交互に繰り返す。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
ゼネバギア40の回転に連動した駆動スライダ60の移動(摺動)動作と、駆動スライダ60とスライダガイド70との係合とにより、第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bが倍角駆動と停止駆動とを交互に繰り返すことができる。
ゼネバギア40の回転に連動した駆動スライダ60の移動(摺動)動作と、駆動スライダ60とスライダガイド70との係合とにより、第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bが倍角駆動と停止駆動とを交互に繰り返すことができる。
本実施形態のスライダガイド70は、樹脂で形成されることで、以下の効果を奏する。
スライダガイド70が金属で形成される場合と比較して、軽量化、摺動耐久性の向上、及び、コスト削減を図ることができる。
スライダガイド70が金属で形成される場合と比較して、軽量化、摺動耐久性の向上、及び、コスト削減を図ることができる。
本実施形態の駆動スライダ60は、板金で形成されることで、以下の効果を奏する。
駆動スライダ60が樹脂で形成される場合と比較して、薄型化を図ることができる。
加えて、本実施形態の駆動スライダ60は、板金をブランク加工した部品であることで、コスト削減に寄与する。
駆動スライダ60が樹脂で形成される場合と比較して、薄型化を図ることができる。
加えて、本実施形態の駆動スライダ60は、板金をブランク加工した部品であることで、コスト削減に寄与する。
本実施形態のタップ切換機構100は、基準軸Gに沿う上下方向に延び、第1可動接点140Aを支持する第1駆動支柱141Aと、前記上下方向に延び、第2可動接点140Bを支持する第2駆動支柱141Bと、を備える。第1駆動部材50Aは、第1駆動支柱141Aの上部及び下部に一対設けられる。第2駆動部材50Bは、第2駆動支柱141Bの上部及び下部に一対設けられる。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
各駆動部材50A,50Bが各駆動支柱141A,141Bの一端部側のみに設けられる場合と比較して、各可動接点140A,140Bを精度よく安定して駆動することができる。
各駆動部材50A,50Bが各駆動支柱141A,141Bの一端部側のみに設けられる場合と比較して、各可動接点140A,140Bを精度よく安定して駆動することができる。
本実施形態の第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bは、1つの種類の駆動部材を上下反転させることで、第1駆動支柱141Aの上部及び第2駆動支柱141Bの上部、並びに、第1駆動支柱141Aの下部及び第2駆動支柱141Bの下部に設置可能な形状とされる。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
各駆動支柱141A,141Bの上部及び下部に対して対応する駆動部材50A,50Bを設置する場合でも、共通の駆動部材を用いることができる。したがって、部品点数の増加を抑制することができる。
各駆動支柱141A,141Bの上部及び下部に対して対応する駆動部材50A,50Bを設置する場合でも、共通の駆動部材を用いることができる。したがって、部品点数の増加を抑制することができる。
本実施形態のゼネバギア40は、ゼネバギア40の回転方向の一部に設けられるゼネバコマ41A,41Bと、ゼネバコマ41A,41Bが着脱可能に取り付けられるゼネバコマ取付部44を有するギアベース42と、を備える。1つの種類のギアベース42のゼネバコマ取付部44に対し、互いに異なる種類のゼネバコマ41A,41Bが付け替え可能とされる。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
変動するタップ点数に対応するためにゼネバコマ取付部44に対してゼネバコマ41A,41Bを付け替える場合でも、共通のギアベース42を用いることができる。したがって、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。
変動するタップ点数に対応するためにゼネバコマ取付部44に対してゼネバコマ41A,41Bを付け替える場合でも、共通のギアベース42を用いることができる。したがって、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。
本実施形態のスライダガイド70は、スライダガイド70の周方向の一部に設けられるガイドコマ71A,71Bと、ガイドコマ71A,71Bが着脱可能に取り付けられるガイドコマ取付部74を有するガイドベース72と、を備える。1つの種類のガイドベース72のガイドコマ取付部74に対し、互いに異なる種類のガイドコマ71A,71Bが付け替え可能とされる。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
変動するタップ点数に対応するためにガイドコマ取付部74に対してガイドコマ71A,71Bを付け替える場合でも、共通のガイドベース72を用いることができる。したがって、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。
変動するタップ点数に対応するためにガイドコマ取付部74に対してガイドコマ71A,71Bを付け替える場合でも、共通のガイドベース72を用いることができる。したがって、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。
本実施形態のタップ切換機構100は、複数の固定接点130と、固定接点130が着脱可能に取り付けられる接点取付部132を有する環状の固定板131と、を備える。接点取付部132は、固定板131の周方向に間隔をあけて複数設けられる。複数の接点取付部132の一部は、ガイドコマ取付部74に対応する位置に設けられる。以上の構成によって、以下の効果を奏する。
変動するタップ点数に対応するために接点取付部132に対して固定接点130を着脱する場合でも、共通の固定板131を用いることができる。したがって、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。
変動するタップ点数に対応するために接点取付部132に対して固定接点130を着脱する場合でも、共通の固定板131を用いることができる。したがって、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。
ところで、上述の通り、タップ選択器の切換方式は、単一切換方式と並列切換方式とがある。単一切換方式は、1枚のゼネバギアで2つの可動接点を同時に動作させ、一方の可動接点を無通電とし、他方の可動接点を通電状態で切換する方式である。並列切換方式は、2枚のゼネバギアにより、無通電側の可動接点を交互に駆動し、奇数タップ及び偶数タップを交互に並列に切換する方式である。
従来から、中容量から大容量の負荷時タップ切換器においては、集電リング側の接点を通電状態にて移動させる単一切換方式の適用は、電流容量上、困難である。そのため、中容量から大容量の負荷時タップ切換器においては、2枚のゼネバギアを使用する並列切換方式を用いてきた。
ここで、比較例として、2枚のゼネバギアを使用する並列切換方式のタップ選択器の一例を説明する。
図72は、比較例のタップ選択器の斜視図である。図73は、比較例のゼネバギア駆動部の斜視図である。
図72及び図73に示すように、比較例のタップ選択器1000において、符号1001は配線、符号1002は第1ゼネバギア(偶数タップ側)、符号1003は第2ゼネバギア(奇数タップ側)、符号1004は2枚のゼネバギア1002,1003を支持するゼネバ支持ホルダ、符号1005は2枚のゼネバギア1002,1003を駆動するゼネバドライバ、符号1006はゼネバドライバ1005の端部に取り付けられた第1駆動ローラ(偶数タップ側)、符号1007は第1駆動ローラ1006と対称位置に取り付けられた第2駆動ローラ(奇数タップ側)、符号1008は第1ゼネバギア1002と一体に回転する第1駆動アーム(偶数タップ側)、符号1009は第2ゼネバギア1003と一体に回転する第2駆動アーム(奇数タップ側)、符号1010は固定接点、符号1011は複数の固定接点1010を支持する固定支柱、符号1012Aは第1可動接点(偶数タップ側)、符号1012Bは第2可動接点(奇数タップ側)、符号1013Aは第1駆動アーム1008に連結される第1駆動支柱、符号1013Bは第2駆動アーム1009に連結される第2駆動支柱、符号1110は主切換器、符号1111は主固定ユニット、符号1112Aは第1主可動ユニット(偶数タップ側)、符号1112Bは第2主可動ユニット(奇数タップ側)、符号1120は副切換器、をそれぞれ示す。
図72は、比較例のタップ選択器の斜視図である。図73は、比較例のゼネバギア駆動部の斜視図である。
図72及び図73に示すように、比較例のタップ選択器1000において、符号1001は配線、符号1002は第1ゼネバギア(偶数タップ側)、符号1003は第2ゼネバギア(奇数タップ側)、符号1004は2枚のゼネバギア1002,1003を支持するゼネバ支持ホルダ、符号1005は2枚のゼネバギア1002,1003を駆動するゼネバドライバ、符号1006はゼネバドライバ1005の端部に取り付けられた第1駆動ローラ(偶数タップ側)、符号1007は第1駆動ローラ1006と対称位置に取り付けられた第2駆動ローラ(奇数タップ側)、符号1008は第1ゼネバギア1002と一体に回転する第1駆動アーム(偶数タップ側)、符号1009は第2ゼネバギア1003と一体に回転する第2駆動アーム(奇数タップ側)、符号1010は固定接点、符号1011は複数の固定接点1010を支持する固定支柱、符号1012Aは第1可動接点(偶数タップ側)、符号1012Bは第2可動接点(奇数タップ側)、符号1013Aは第1駆動アーム1008に連結される第1駆動支柱、符号1013Bは第2駆動アーム1009に連結される第2駆動支柱、符号1110は主切換器、符号1111は主固定ユニット、符号1112Aは第1主可動ユニット(偶数タップ側)、符号1112Bは第2主可動ユニット(奇数タップ側)、符号1120は副切換器、をそれぞれ示す。
比較例のタップ選択器1000においては、2枚のゼネバギア1002,1003の交互の回転に従い、一対の駆動アーム1008,1009が交互に駆動される。これにより、対応する可動接点1012A,1012Bが交互に所定の角度だけ移動することで、奇数タップ側又は偶数タップ側のタップ切換が行われる。
しかしながら、比較例の切換方式においては、以下の問題点(1)から(5)がある。
(1)高精度及び高強度が要求されるゼネバギアとして、奇数タップ側及び偶数タップ側の各専用の2枚のゼネバギアが必要となる。
(2)2枚のゼネバギアを縦方向(上下方向)に並べて回転支持するために、同心精度及び高強度が要求されるゼネバ支持ホルダが必要になるとともに、高さ方向(上下方向)にスペースが必要になる。
(3)上側のゼネバギアとこれに対応する可動接点との接続のために、下側のゼネバギアに開口部を設けて上側のゼネバギアに形成した接続用突起を通す必要がある。そのため、部品形状が複雑になるとともに、強度上の配慮が必要となる。
(4)上記の制約のため、奇数タップ側及び偶数タップ側の各ゼネバギアは、非常に高額な部品にならざるを得ない。
(5)多重タップ点数に対応するためには、各々に対応する専用のゼネバギアが2組ずつ必要になるとともに、固定接点の取付位置も変えなければならない。そのため、部品の共通化が困難となり、各部品の調達数量が減少してコストアップにつながる。さらに、部品種類の増加は、工数低減や品質向上の障害となる。
(1)高精度及び高強度が要求されるゼネバギアとして、奇数タップ側及び偶数タップ側の各専用の2枚のゼネバギアが必要となる。
(2)2枚のゼネバギアを縦方向(上下方向)に並べて回転支持するために、同心精度及び高強度が要求されるゼネバ支持ホルダが必要になるとともに、高さ方向(上下方向)にスペースが必要になる。
(3)上側のゼネバギアとこれに対応する可動接点との接続のために、下側のゼネバギアに開口部を設けて上側のゼネバギアに形成した接続用突起を通す必要がある。そのため、部品形状が複雑になるとともに、強度上の配慮が必要となる。
(4)上記の制約のため、奇数タップ側及び偶数タップ側の各ゼネバギアは、非常に高額な部品にならざるを得ない。
(5)多重タップ点数に対応するためには、各々に対応する専用のゼネバギアが2組ずつ必要になるとともに、固定接点の取付位置も変えなければならない。そのため、部品の共通化が困難となり、各部品の調達数量が減少してコストアップにつながる。さらに、部品種類の増加は、工数低減や品質向上の障害となる。
これに対し本実施形態によれば、1枚のゼネバギア40により、第1駆動部材50A及び第2駆動部材50Bが倍角駆動と停止駆動とを交互に繰り返すことができる。したがって、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。加えて、1枚のゼネバギア40で並列切換ができるため、中容量から大容量の負荷時タップ切換器においても対応することができる。また、1枚のゼネバギア40と、薄板で安価な板状部品(駆動スライダ60、スライダガイド70)との組み合わせにより、タップ選択器2の薄型化が可能となるとともに、比較例で示したゼネバギア及びゼネバ支持ホルダ等の高額部品の削除が可能となる。さらに、組立性向上による工数低減や品質向上が実現可能となる。加えて、本実施形態によれば、1枚のゼネバギア40で並列切換ができ、2枚のゼネバギアは必要としないため、上記の問題点(1)から(5)を解決することができる。
これまで説明した第1実施形態は、10接点仕様と12接点仕様とを共通のベース部品で構成する適用例である。しかしながら、タップ選択器は、10接点仕様から18接点仕様までのバリエーションがある。そのため、副切換器の適用により、9タップから35タップまでのタップ点数に対応しなければならない。以下の実施形態では、本発明の技術が10接点仕様から18接点仕様(9タップから35タップ)全てのバリエーションに対応可能であることを説明する。
次に、18接点仕様の一例として第2実施形態について説明する。第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。第2実施形態は、18接点用タップ選択器の構成が第1実施形態と異なる。
図42は、第2実施形態の18接点用タップ選択器の斜視図である。図43は、第2実施形態の18接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図44は、第2実施形態の18接点用ゼネバギアの分解斜視図である。図45は、第2実施形態の18接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図46は、第2実施形態の18接点用スライダガイドの分解斜視図である。図47は、第2実施形態の18接点用の固定接点の組立状態の斜視図である。
図42は、第2実施形態の18接点用タップ選択器の斜視図である。図43は、第2実施形態の18接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図44は、第2実施形態の18接点用ゼネバギアの分解斜視図である。図45は、第2実施形態の18接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図46は、第2実施形態の18接点用スライダガイドの分解斜視図である。図47は、第2実施形態の18接点用の固定接点の組立状態の斜視図である。
図42に示すように、第2実施形態の18接点用タップ選択器202は、第1実施形態と共通のゼネバドライバ30(通常角、倍角兼用)を有する。第2実施形態の18接点用タップ選択器202は、主固定ユニット211A,211B、18接点用ゼネバギア240、及び、18接点用スライダガイド270の構成が第1実施形態とは異なる。
図43に示すように、18接点用ゼネバギア240は、4つの第1ゼネバコマ241と、ギアベース242と、を備える。第1ゼネバコマ241は、18接点用ゼネバギア240の回転方向の一部に設けられる。ギアベース242は、第1ゼネバコマ241が着脱可能に取り付けられるゼネバコマ取付部244を有する。1つの種類のギアベース242のゼネバコマ取付部244に対し、互いに異なる種類のゼネバコマが付け替え可能とされる。ギアベース242は、10接点仕様から18接点仕様までの全てのバリエーションに対応する共通部品である。
図44に示すように、ゼネバコマ取付部244は、ギアベース242の周方向の一部に設けられた凹部である。ゼネバコマ取付部244は、軸方向から見て、4つの第1ゼネバコマ241を連ねた外形に沿う形状を有する。ゼネバコマ取付部244は、軸方向から見て、C字状に形成される。例えば、4つの第1ゼネバコマ241は、ゼネバコマ取付部244に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりギアベース242に固定される。
ギアベース242は、複数(実施形態では2本)のゼネバ溝243を有する。2本のゼネバ溝243は、ギアベース242の外周に沿って間隔をあけて配置される。
第1ゼネバコマ241は、複数(実施形態では4本)のコマ側溝245を有する。4本のコマ側溝245は、第1ゼネバコマ241の外周に沿って等間隔に配置される。4本のコマ側溝245は、20度間隔で配置される。ここで、コマ側溝245の間隔は、軸方向から見て、周方向に隣り合う2本のコマ側溝245の中心線同士のなす角度(中心角)の間隔を意味する。
第1ゼネバコマ241は、複数(実施形態では4本)のコマ側溝245を有する。4本のコマ側溝245は、第1ゼネバコマ241の外周に沿って等間隔に配置される。4本のコマ側溝245は、20度間隔で配置される。ここで、コマ側溝245の間隔は、軸方向から見て、周方向に隣り合う2本のコマ側溝245の中心線同士のなす角度(中心角)の間隔を意味する。
図43に示すように、18接点用ゼネバギア240は、軸方向から見て互いに同じ形状の溝243,245を有する。溝243,245は、18接点用ゼネバギア240の外周面から径方向内方に窪む。18接点用ゼネバギア240においては、計18本の溝243,245が同じ分割角度で、且つ、同じ高さ位置(上下方向位置)に設けられる。
次に、18接点用ゼネバギア240に対応する18接点用スライダガイド270について説明する。
図45に示すように、18接点用スライダガイド270は、4つの第1ガイドコマ271と、ガイドベース272と、を備える。第1ガイドコマ271は、18接点用スライダガイド270の周方向の一部に設けられる。ガイドベース272は、第1ガイドコマ271が着脱可能に取り付けられるガイドコマ取付部274を有する。1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマが付け替え可能とされる。ガイドベース272は、10接点仕様から18接点仕様までの全てのバリエーションに対応する共通部品である。
図45に示すように、18接点用スライダガイド270は、4つの第1ガイドコマ271と、ガイドベース272と、を備える。第1ガイドコマ271は、18接点用スライダガイド270の周方向の一部に設けられる。ガイドベース272は、第1ガイドコマ271が着脱可能に取り付けられるガイドコマ取付部274を有する。1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマが付け替え可能とされる。ガイドベース272は、10接点仕様から18接点仕様までの全てのバリエーションに対応する共通部品である。
図46に示すように、ガイドコマ取付部274は、ガイドベース272の周方向の一部に設けられた凹部である。ガイドコマ取付部274は、ガイドベース272の周方向に間隔をあけて複数(実施形態では4つ)設けられる。ガイドコマ取付部274は、軸方向から見て、第1ガイドコマ271の外形に沿う形状を有する。例えば、第1ガイドコマ271は、ガイドコマ取付部274に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりガイドベース272に固定される。
ガイドベース272は、軸方向から見て花びら形状のスライダ駆動溝273を有する。スライダ駆動溝273は、ガイドベース272の下面に形成される。スライダ駆動溝273は、ガイドベース272の外周側に配置される。スライダ駆動溝273は、ガイドベース272の周方向に沿って湾曲しつつ連続するとともに、ガイドコマ取付部274に連なる。
図45に示すように、第1ガイドコマ271は、スライダ駆動溝273に連なるコマ側溝275(通常角駆動用)を有する。第1ガイドコマ271のコマ側溝275(通常角駆動用)は、軸方向から見て径方向外方に向かって湾曲する形状を有する。
次に、18接点用スライダガイド270に対応する18接点用固定ユニット211A,211Bについて説明する。
図47に示すように、18接点用固定ユニット211A,211Bは、複数の固定接点230と、環状の固定板231と、を備える。18接点用固定ユニット211A,211Bにおいて、固定接点230は、固定板231の周方向に間隔をあけて9個設けられる。固定板231は、固定接点230が着脱可能に取り付けられる接点取付部232を有する。接点取付部232は、固定接点230を外方から嵌め込み可能に固定板231の外面から内側に窪む。接点取付部232は、固定板230の周方向に間隔をあけて複数(実施形態では9個)設けられる。複数の接点取付部232の一部は、ガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられる。18接点仕様においては、18個の接点取付部232の全てに固定接点230が取り付けられる。
図47に示すように、18接点用固定ユニット211A,211Bは、複数の固定接点230と、環状の固定板231と、を備える。18接点用固定ユニット211A,211Bにおいて、固定接点230は、固定板231の周方向に間隔をあけて9個設けられる。固定板231は、固定接点230が着脱可能に取り付けられる接点取付部232を有する。接点取付部232は、固定接点230を外方から嵌め込み可能に固定板231の外面から内側に窪む。接点取付部232は、固定板230の周方向に間隔をあけて複数(実施形態では9個)設けられる。複数の接点取付部232の一部は、ガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられる。18接点仕様においては、18個の接点取付部232の全てに固定接点230が取り付けられる。
次に、16接点仕様の一例として第3実施形態について説明する。第3実施形態において、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。第3実施形態は、16接点用タップ選択器の構成が第1実施形態と異なる。
図48は、第3実施形態の16接点用タップ選択器の斜視図である。図49は、第3実施形態の16接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図50は、第3実施形態の16接点用ゼネバギアの分解斜視図である。図51は、第3実施形態の16接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図52は、第3実施形態の16接点用スライダガイドの分解斜視図である。図53は、第3実施形態の16接点用の固定接点の組立状態の斜視図である。
図48は、第3実施形態の16接点用タップ選択器の斜視図である。図49は、第3実施形態の16接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図50は、第3実施形態の16接点用ゼネバギアの分解斜視図である。図51は、第3実施形態の16接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図52は、第3実施形態の16接点用スライダガイドの分解斜視図である。図53は、第3実施形態の16接点用の固定接点の組立状態の斜視図である。
図48に示すように、第3実施形態の16接点用タップ選択器302は、第1実施形態と共通のゼネバドライバ30(通常角、倍角兼用)を有する。第3実施形態の16接点用タップ選択器302は、16接点用固定ユニット311A,311B、16接点用ゼネバギア340、及び、16接点用スライダガイド370の構成が第1実施形態とは異なる。
図49に示すように、16接点用ゼネバギア340は、3つの第1ゼネバコマ241(通常角駆動用)と、1つの第2ゼネバコマ341(倍角駆動用)と、ギアベース242と、を備える。第1ゼネバコマ241及び第2ゼネバコマ341は、16接点用ゼネバギア340の回転方向の一部に設けられる。1つの種類のギアベース242のゼネバコマ取付部244に対し、互いに異なる種類のゼネバコマ241,341が付け替え可能とされる。例えば、第1ゼネバコマ241及び第2ゼネバコマ341は、対応するゼネバコマ取付部244に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりギアベース242に固定される。
図50に示すように、第2ゼネバコマ341は、複数(実施形態では2本)のコマ側溝345を有する。2本のコマ側溝345は、第2ゼネバコマ341の外周に沿って間隔をあけて配置される。
図49に示すように、16接点用ゼネバギア340は、通常角駆動用の溝243,245と、倍角駆動用の溝345と、を有する。溝243,245,345は、16接点用ゼネバギア340の外周面から径方向内方に窪む。16接点用ゼネバギア340においては、計16本の溝243,245,345が配置される。16接点用ゼネバギア340においては、ギアベース242及び第1ゼネバコマ241に形成された溝243,245(計14本の溝)の分割角の倍角にて2本の溝345が設けられる。16接点用ゼネバギア340においては、2本の溝345が14本の溝243,245に対して高さ位置(上下方向位置)を変えて設けられる。
次に、16接点用ゼネバギア340に対応する16接点用スライダガイド370について説明する。
図51に示すように、16接点用スライダガイド370は、3つの第1ガイドコマ271と、1つの第2ガイドコマ371と、ガイドベース272と、を備える。第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、16接点用スライダガイド370の周方向の一部に設けられる。1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマ271,371が付け替え可能とされる。例えば、第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、対応するガイドコマ取付部274に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりガイドベース272に固定される。
図51に示すように、16接点用スライダガイド370は、3つの第1ガイドコマ271と、1つの第2ガイドコマ371と、ガイドベース272と、を備える。第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、16接点用スライダガイド370の周方向の一部に設けられる。1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマ271,371が付け替え可能とされる。例えば、第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、対応するガイドコマ取付部274に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりガイドベース272に固定される。
図52に示すように、第2ガイドコマ371は、スライダ駆動溝273に連なるコマ側溝375(倍角駆動用)を有する。第2ガイドコマ371のコマ側溝375(倍角駆動用)は、軸方向から見て径方向内方に向かって湾曲する形状を有する。
次に、16接点用スライダガイド370に対応する16接点用固定ユニット311A,311Bについて説明する。
図53に示すように、16接点用固定ユニット311A,311Bにおいて、固定接点230は、固定板231の周方向に間隔をあけて8個設けられる。16接点仕様においては、固定接点230は、第2ガイドコマ371(倍角駆動用)が取り付けられるガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられない。例えば、16接点仕様においては、第2ガイドコマ371が取り付けられる位相の固定接点230が接点取付部232から取り外される。16接点仕様においては、上記の位相を除いた16個の接点取付部232に固定接点230が取り付けられる。
図53に示すように、16接点用固定ユニット311A,311Bにおいて、固定接点230は、固定板231の周方向に間隔をあけて8個設けられる。16接点仕様においては、固定接点230は、第2ガイドコマ371(倍角駆動用)が取り付けられるガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられない。例えば、16接点仕様においては、第2ガイドコマ371が取り付けられる位相の固定接点230が接点取付部232から取り外される。16接点仕様においては、上記の位相を除いた16個の接点取付部232に固定接点230が取り付けられる。
次に、14接点仕様の一例として第4実施形態について説明する。第4実施形態において、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。第4実施形態は、14接点用タップ選択器の構成が第1実施形態と異なる。
図54は、第4実施形態の14接点用タップ選択器の斜視図である。図55は、第4実施形態の14接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図56は、第4実施形態の14接点用ゼネバギアの分解斜視図である。図57は、第4実施形態の14接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図58は、第4実施形態の14接点用スライダガイドの分解斜視図である。図59は、第4実施形態の14接点用の固定接点の組立状態の斜視図である。
図54は、第4実施形態の14接点用タップ選択器の斜視図である。図55は、第4実施形態の14接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図56は、第4実施形態の14接点用ゼネバギアの分解斜視図である。図57は、第4実施形態の14接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図58は、第4実施形態の14接点用スライダガイドの分解斜視図である。図59は、第4実施形態の14接点用の固定接点の組立状態の斜視図である。
図54に示すように、第4実施形態の14接点用タップ選択器402は、第1実施形態と共通のゼネバドライバ30(通常角、倍角兼用)を有する。第4実施形態の14接点用タップ選択器402は、14接点用固定ユニット411A,411B、14接点用ゼネバギア440、及び、14接点用スライダガイド470の構成が第1実施形態とは異なる。
図55に示すように、14接点用ゼネバギア440は、2つの第1ゼネバコマ241(通常角駆動用)と、2つの第2ゼネバコマ341(倍角駆動用)と、ギアベース242と、を備える。第1ゼネバコマ241及び第2ゼネバコマ341は、14接点用ゼネバギア440の回転方向の一部に設けられる。1つの種類のギアベース242のゼネバコマ取付部244に対し、互いに異なる種類のゼネバコマ241,341が付け替え可能とされる。例えば、第1ゼネバコマ241及び第2ゼネバコマ341は、対応するゼネバコマ取付部244に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりギアベース242に固定される。
14接点用ゼネバギア440は、通常角駆動用の溝243,245と、倍角駆動用の溝345と、を有する。溝243,245,345は、14接点用ゼネバギア440の外周面から径方向内方に窪む。14接点用ゼネバギア440においては、計14本の溝243,245,345が配置される。14接点用ゼネバギア440においては、ギアベース242及び第1ゼネバコマ241に形成された溝243,245(計10本の溝)の分割角の倍角にて4本の溝345が設けられる。14接点用ゼネバギア440においては、4本の溝345が10本の溝243,245に対して高さ位置(上下方向位置)を変えて設けられる。
次に、14接点用ゼネバギア440に対応する14接点用スライダガイド470について説明する。
図57に示すように、14接点用スライダガイド470は、2つの第1ガイドコマ271と、2つの第2ガイドコマ371と、ガイドベース272と、を備える。第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、14接点用スライダガイド470の周方向の一部に設けられる。1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマ271,371が付け替え可能とされる。例えば、第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、対応するガイドコマ取付部274に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりガイドベース272に固定される。
図57に示すように、14接点用スライダガイド470は、2つの第1ガイドコマ271と、2つの第2ガイドコマ371と、ガイドベース272と、を備える。第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、14接点用スライダガイド470の周方向の一部に設けられる。1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマ271,371が付け替え可能とされる。例えば、第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、対応するガイドコマ取付部274に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりガイドベース272に固定される。
次に、14接点用スライダガイド470に対応する14接点用固定ユニット411A,411Bについて説明する。
図59に示すように、14接点用固定ユニット411A,411Bにおいて、固定接点230は、固定板231の周方向に間隔をあけて7個設けられる。14接点仕様においては、固定接点230は、第2ガイドコマ371(倍角駆動用)が取り付けられるガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられない。例えば、14接点仕様においては、第2ガイドコマ371が取り付けられる位相の固定接点230が接点取付部232から取り外される。14接点仕様においては、上記の位相を除いた14個の接点取付部232に固定接点230が取り付けられる。
図59に示すように、14接点用固定ユニット411A,411Bにおいて、固定接点230は、固定板231の周方向に間隔をあけて7個設けられる。14接点仕様においては、固定接点230は、第2ガイドコマ371(倍角駆動用)が取り付けられるガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられない。例えば、14接点仕様においては、第2ガイドコマ371が取り付けられる位相の固定接点230が接点取付部232から取り外される。14接点仕様においては、上記の位相を除いた14個の接点取付部232に固定接点230が取り付けられる。
次に、12接点仕様の一例として第5実施形態について説明する。第5実施形態において、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。第5実施形態は、12接点用タップ選択器の構成が第1実施形態と異なる。
図60は、第5実施形態の12接点用タップ選択器の斜視図である。図61は、第5実施形態の12接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図62は、第5実施形態の12接点用ゼネバギアの分解斜視図である。図63は、第5実施形態の12接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図64は、第5実施形態の12接点用スライダガイドの分解斜視図である。図65は、第5実施形態の12接点用の固定接点の組立状態の斜視図である。
図60は、第5実施形態の12接点用タップ選択器の斜視図である。図61は、第5実施形態の12接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図62は、第5実施形態の12接点用ゼネバギアの分解斜視図である。図63は、第5実施形態の12接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図64は、第5実施形態の12接点用スライダガイドの分解斜視図である。図65は、第5実施形態の12接点用の固定接点の組立状態の斜視図である。
図60に示すように、第5実施形態の12接点用タップ選択器502は、第1実施形態と共通のゼネバドライバ30(通常角、倍角兼用)を有する。第5実施形態の12接点用タップ選択器502は、12接点用固定ユニット511A,511B、12接点用ゼネバギア540、及び、12接点用スライダガイド570の構成が第1実施形態とは異なる。
図61に示すように、12接点用ゼネバギア540は、1つの第1ゼネバコマ241(通常角駆動用)と、3つの第2ゼネバコマ341(倍角駆動用)と、ギアベース242と、を備える。第1ゼネバコマ241及び第2ゼネバコマ341は、12接点用ゼネバギア540の回転方向の一部に設けられる。1つの種類のギアベース242のゼネバコマ取付部244に対し、互いに異なる種類のゼネバコマ241,341が付け替え可能とされる。例えば、第1ゼネバコマ241及び第2ゼネバコマ341は、対応するゼネバコマ取付部244に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりギアベース242に固定される。
12接点用ゼネバギア540は、通常角駆動用の溝243,245と、倍角駆動用の溝345と、を有する。溝243,245,345は、12接点用ゼネバギア540の外周面から径方向内方に窪む。12接点用ゼネバギア540においては、計12本の溝243,245,345が配置される。12接点用ゼネバギア540においては、ギアベース242及び第1ゼネバコマ241に形成された溝243,245(計6本の溝)の分割角の倍角にて6本の溝345が設けられる。12接点用ゼネバギア540においては、6本の溝345が6本の溝243,245に対して高さ位置(上下方向位置)を変えて設けられる。
次に、12接点用ゼネバギア540に対応する12接点用スライダガイド570について説明する。
図63に示すように、12接点用スライダガイド570は、1つの第1ガイドコマ271と、3つの第2ガイドコマ371と、ガイドベース272と、を備える。第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、12接点用スライダガイド570の周方向の一部に設けられる。1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマ271,371が付け替え可能とされる。例えば、第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、対応するガイドコマ取付部274に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりガイドベース272に固定される。
図63に示すように、12接点用スライダガイド570は、1つの第1ガイドコマ271と、3つの第2ガイドコマ371と、ガイドベース272と、を備える。第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、12接点用スライダガイド570の周方向の一部に設けられる。1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマ271,371が付け替え可能とされる。例えば、第1ガイドコマ271及び第2ガイドコマ371は、対応するガイドコマ取付部274に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりガイドベース272に固定される。
次に、12接点用スライダガイド570に対応する12接点用固定ユニット511A,511Bについて説明する。
図65に示すように、12接点用固定ユニット511A,511Bにおいて、固定接点230は、固定板231の周方向に間隔をあけて6個設けられる。12接点仕様においては、固定接点230は、第2ガイドコマ371(倍角駆動用)が取り付けられるガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられない。例えば、12接点仕様においては、第2ガイドコマ371が取り付けられる位相の固定接点230が接点取付部232から取り外される。12接点仕様においては、上記の位相を除いた12個の接点取付部232に固定接点230が取り付けられる。
図65に示すように、12接点用固定ユニット511A,511Bにおいて、固定接点230は、固定板231の周方向に間隔をあけて6個設けられる。12接点仕様においては、固定接点230は、第2ガイドコマ371(倍角駆動用)が取り付けられるガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられない。例えば、12接点仕様においては、第2ガイドコマ371が取り付けられる位相の固定接点230が接点取付部232から取り外される。12接点仕様においては、上記の位相を除いた12個の接点取付部232に固定接点230が取り付けられる。
次に、10接点仕様の一例として第6実施形態について説明する。第6実施形態において、上記実施形態と同様の構成については説明を省略する。第6実施形態は、10接点用タップ選択器の構成が第1実施形態と異なる。
図66は、第6実施形態の10接点用タップ選択器の斜視図である。図67は、第6実施形態の10接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図68は、第6実施形態の10接点用ゼネバギアの分解斜視図である。図69は、第6実施形態の10接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図70は、第6実施形態の10接点用スライダガイドの分解斜視図である。図71は、第6実施形態の10接点用の固定接点の組立状態の斜視図である。
図66は、第6実施形態の10接点用タップ選択器の斜視図である。図67は、第6実施形態の10接点用ゼネバギアの組立状態の斜視図である。図68は、第6実施形態の10接点用ゼネバギアの分解斜視図である。図69は、第6実施形態の10接点用スライダガイドの組立状態の斜視図である。図70は、第6実施形態の10接点用スライダガイドの分解斜視図である。図71は、第6実施形態の10接点用の固定接点の組立状態の斜視図である。
図66に示すように、第6実施形態の10接点用タップ選択器602は、第1実施形態と共通のゼネバドライバ30(通常角、倍角兼用)を有する。第6実施形態の10接点用タップ選択器602は、10接点用固定ユニット611A,611B、10接点用ゼネバギア640、及び、10接点用スライダガイド670の構成が第1実施形態とは異なる。
図67に示すように、10接点用ゼネバギア640は、4つの第2ゼネバコマ341(倍角駆動用)と、ギアベース242と、を備える。第2ゼネバコマ341は、10接点用ゼネバギア640の回転方向の一部に設けられる。1つの種類のギアベース242のゼネバコマ取付部244に対し、互いに異なる種類のゼネバコマが付け替え可能とされる。例えば、4つの第2ゼネバコマ341は、ゼネバコマ取付部244に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりギアベース242に固定される。
10接点用ゼネバギア640は、通常角駆動用の溝243と、倍角駆動用の溝345と、を有する。溝243,345は、10接点用ゼネバギア640の外周面から径方向内方に窪む。10接点用ゼネバギア640においては、計10本の溝243,345が配置される。10接点用ゼネバギア640においては、ギアベース242に形成された溝243(計2本の溝)の分割角の倍角にて8本の溝345が設けられる。10接点用ゼネバギア640においては、8本の溝345が2本の溝243に対して高さ位置(上下方向位置)を変えて設けられる。
次に、10接点用ゼネバギア640に対応する10接点用スライダガイド670について説明する。
図69に示すように、10接点用スライダガイド670は、4つの第2ガイドコマ371と、ガイドベース272と、を備える。第2ガイドコマ371は、10接点用スライダガイド670の周方向の一部に設けられる。1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマが付け替え可能とされる。例えば、第2ガイドコマ371は、ガイドコマ取付部274に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりガイドベース272に固定される。
図69に示すように、10接点用スライダガイド670は、4つの第2ガイドコマ371と、ガイドベース272と、を備える。第2ガイドコマ371は、10接点用スライダガイド670の周方向の一部に設けられる。1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマが付け替え可能とされる。例えば、第2ガイドコマ371は、ガイドコマ取付部274に配置された状態で、ボルト等の締結部材によりガイドベース272に固定される。
次に、10接点用スライダガイド670に対応する10接点用固定ユニット611A,611Bについて説明する。
図71に示すように、10接点用固定ユニット611A,611Bにおいて、固定接点230は、固定板231の周方向に間隔をあけて5個設けられる。10接点仕様においては、固定接点230は、第2ガイドコマ371(倍角駆動用)が取り付けられるガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられない。例えば、10接点仕様においては、第2ガイドコマ371が取り付けられる位相の固定接点230が接点取付部232から取り外される。10接点仕様においては、上記の位相を除いた10個の接点取付部232に固定接点230が取り付けられる。
図71に示すように、10接点用固定ユニット611A,611Bにおいて、固定接点230は、固定板231の周方向に間隔をあけて5個設けられる。10接点仕様においては、固定接点230は、第2ガイドコマ371(倍角駆動用)が取り付けられるガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられない。例えば、10接点仕様においては、第2ガイドコマ371が取り付けられる位相の固定接点230が接点取付部232から取り外される。10接点仕様においては、上記の位相を除いた10個の接点取付部232に固定接点230が取り付けられる。
以上に説明されたように、第2実施形態から第6実施形態では、主固定ユニット、ゼネバギア及びスライダガイドの構成が、10接点仕様から18接点仕様までの全てのバリエーションに対応可能である。具体的に、1つの種類のギアベース242のゼネバコマ取付部244に対し、互いに異なる種類のゼネバコマ241,341が付け替え可能とされる。そのため、10接点仕様から18接点仕様に対応するためにゼネバコマ取付部244に対してゼネバコマ241,341を付け替える場合でも、共通のギアベース242を用いることができる。加えて、1つの種類のガイドベース272のガイドコマ取付部274に対し、互いに異なる種類のガイドコマ271,371が付け替え可能とされる。そのため、10接点仕様から18接点仕様に対応するためにガイドコマ取付部274に対してガイドコマ271,371を付け替える場合でも、共通のガイドベース272を用いることができる。さらに、複数の接点取付部232の一部は、ガイドコマ取付部274に対応する位置に設けられる。そのため、10接点仕様から18接点仕様に対応するために接点取付部232に対して固定接点230を着脱する場合でも、共通の固定板231を用いることができる。したがって、10接点仕様から18接点仕様に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。また、限られた小部品の付け変えで10接点仕様から18接点仕様までの全てのバリエーション器を製作することができる。これにより、各部品の数量を落とすことなく、部品の調達が可能となる。さらに、部品のコスト削減と、組立工程一本化による工数削減、品質向上が可能となる。
次に、実施形態の変形例について説明する。
実施形態の基準部材は、ゼネバドライバの回転に連動して回転するゼネバギアである。これに対して、基準部材は、ゼネバギアでなくてもよい。例えば、基準部材は、駆動モータの駆動により回転する回転体であってもよい。例えば、基準部材は、基準軸を中心に回転可能であればよい。例えば、基準部材の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態の基準部材は、ゼネバドライバの回転に連動して回転するゼネバギアである。これに対して、基準部材は、ゼネバギアでなくてもよい。例えば、基準部材は、駆動モータの駆動により回転する回転体であってもよい。例えば、基準部材は、基準軸を中心に回転可能であればよい。例えば、基準部材の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態のスライダガイドは、樹脂で形成される。これに対して、スライダガイドは、樹脂で形成されなくてもよい。例えば、スライダガイドは、金属で形成されてもよい。例えば、スライダガイドは、樹脂と金属とを組み合わせて形成されてもよい。例えば、スライダガイドの態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
実施形態の駆動スライダは、板金で形成される。これに対して、駆動スライダは、板金で形成されなくてもよい。例えば、駆動スライダは、樹脂で形成されてもよい。例えば、駆動スライダは、樹脂と金属とを組み合わせて形成されてもよい。例えば、駆動スライダの態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、1枚のゼネバギアにより、第1駆動部材及び第2駆動部材が倍角駆動と停止駆動とを交互に繰り返す。これにより、変動するタップ点数に対応する場合でも、部品点数の増加を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
2…タップ選択器、30…ゼネバドライバ、40…ゼネバギア、40A…12接点用ゼネバギア、40B…10接点用ゼネバギア、41A…12接点用ゼネバコマ(ゼネバコマ)、41B…10接点用ゼネバコマ(ゼネバコマ)、44…ゼネバコマ取付部、50A…第1駆動部材、50B…第2駆動部材、60…駆動スライダ、70…スライダガイド、70A…12接点用スライダガイド、70B…10接点用スライダガイド、71A…12接点用ガイドコマ(ガイドコマ)、71B…10接点用ガイドコマ(ガイドコマ)、72…ガイドベース、74…ガイドコマ取付部、100…タップ切換機構、130…固定接点、131…固定板、132…接点取付部、140A…第1可動接点、140B…第2可動接点、141A…第1駆動支柱、141B…第2駆動支柱、G…基準軸、J…ゼネバギアの回転方向(基準部材の回転方向)
Claims (9)
- 基準軸を中心に回転する基準部材と、
前記基準部材の回転に連動して第1可動接点を駆動する第1駆動部材と、
前記基準部材の回転に連動して第2可動接点を駆動する第2駆動部材と、を備え、
前記第1駆動部材及び前記第2駆動部材は、
前記基準部材の回転方向に沿う順方向へ移動し、前記基準部材の回転角度に対して所定倍だけ移動する倍角駆動と、
前記順方向とは逆の逆方向へ移動し、前記基準部材の回転に対して相殺させる停止駆動と、を交互に繰り返す
タップ選択器のタップ切換機構。 - 前記基準部材は、ゼネバドライバの回転に連動して回転するゼネバギアであり、
前記タップ切換機構は、
前記ゼネバギアに対して摺動可能に支持される駆動スライダと、
前記駆動スライダに係合し、前記ゼネバギアの回転に連動して前記駆動スライダの移動を案内するスライダガイドと、を更に備え、
前記第1駆動部材及び前記第2駆動部材は、前記駆動スライダに係合し、前記駆動スライダの移動に連動して前記倍角駆動と前記停止駆動とを交互に繰り返す
請求項1に記載のタップ選択器のタップ切換機構。 - 前記スライダガイドは、樹脂で形成される
請求項2に記載のタップ選択器のタップ切換機構。 - 前記駆動スライダは、板金で形成される
請求項2又は3に記載のタップ選択器のタップ切換機構。 - 前記タップ切換機構は、
前記基準軸に沿う上下方向に延び、前記第1可動接点を支持する第1駆動支柱と、
前記上下方向に延び、前記第2可動接点を支持する第2駆動支柱と、を更に備え、
前記第1駆動部材は、前記第1駆動支柱の上部及び下部に一対設けられ、
前記第2駆動部材は、前記第2駆動支柱の上部及び下部に一対設けられる
請求項1から4の何れか一項に記載のタップ選択器のタップ切換機構。 - 前記第1駆動部材及び前記第2駆動部材は、1つの種類の駆動部材を上下反転させることで、前記第1駆動支柱の上部及び前記第2駆動支柱の上部、並びに、前記第1駆動支柱の下部及び前記第2駆動支柱の下部に設置可能な形状とされる
請求項5に記載のタップ選択器のタップ切換機構。 - 前記基準部材は、ゼネバドライバの回転に連動して回転するゼネバギアであり、
前記ゼネバギアは、
前記ゼネバギアの回転方向の一部に設けられるゼネバコマと、
前記ゼネバコマが着脱可能に取り付けられるゼネバコマ取付部を有するギアベースと、を備え、
1つの種類の前記ギアベースの前記ゼネバコマ取付部に対し、互いに異なる種類の前記ゼネバコマが付け替え可能とされる
請求項1から6の何れか一項に記載のタップ選択器のタップ切換機構。 - 前記タップ切換機構は、
前記ゼネバギアに対して摺動可能に支持される駆動スライダと、
前記駆動スライダに係合し、前記ゼネバギアの回転に連動して前記駆動スライダの移動を案内するスライダガイドと、を更に備え、
前記スライダガイドは、
前記スライダガイドの周方向の一部に設けられるガイドコマと、
前記ガイドコマが着脱可能に取り付けられるガイドコマ取付部を有するガイドベースと、を備え、
1つの種類の前記ガイドベースの前記ガイドコマ取付部に対し、互いに異なる種類の前記ガイドコマが付け替え可能とされる
請求項7に記載のタップ選択器のタップ切換機構。 - 前記タップ切換機構は、
複数の固定接点と、
前記固定接点が着脱可能に取り付けられる接点取付部を有する環状の固定板と、を更に備え、
前記接点取付部は、前記固定板の周方向に間隔をあけて複数設けられ、
複数の前記接点取付部の一部は、前記ガイドコマ取付部に対応する位置に設けられる
請求項8に記載のタップ選択器のタップ切換機構。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2023122169A true JP2023122169A (ja) | 2023-09-01 |
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Family Applications (1)
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JP2022025689A Pending JP2023122169A (ja) | 2022-02-22 | 2022-02-22 | タップ選択器のタップ切換機構 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7480015B2 (ja) * | 2020-10-21 | 2024-05-09 | 株式会社東芝 | 負荷時タップ切換器のタップ選択器 |
-
2022
- 2022-02-22 JP JP2022025689A patent/JP2023122169A/ja active Pending
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WO2023162285A1 (ja) | 2023-08-31 |
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