JP2023120218A - 表示装置、表示制御装置、表示方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】表示対象文字列を比較的容易に読解することが可能な表示技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置(タブレット端末等)は、表示対象の文字列である表示対象文字列を取得するとともに、表示対象文字列を動的に表示する。表示対象文字列は、主たる注目対象の行である注目行73と当該注目行の周辺に位置する第1周辺行74,75とを含む複数の行に跨がって配置される。注目行73内の文字列は、左右方向において直線状に配置され、第1周辺行74,75内の文字列は、注目行73の上側において、上向き凸の円弧状に配置される。表示対象文字列内の各文字は、注目行73に表示された後に第1周辺行74,75に表示される。
【選択図】図2
【解決手段】情報処理装置(タブレット端末等)は、表示対象の文字列である表示対象文字列を取得するとともに、表示対象文字列を動的に表示する。表示対象文字列は、主たる注目対象の行である注目行73と当該注目行の周辺に位置する第1周辺行74,75とを含む複数の行に跨がって配置される。注目行73内の文字列は、左右方向において直線状に配置され、第1周辺行74,75内の文字列は、注目行73の上側において、上向き凸の円弧状に配置される。表示対象文字列内の各文字は、注目行73に表示された後に第1周辺行74,75に表示される。
【選択図】図2
Description
本発明は、タブレット型端末などの表示装置、およびそれに関連する技術に関する。
コンピュータ等で文書を表示する際には、一般的には、表示対象の文字列(表示対象文字列)が水平方向および垂直方向に展開されて方形状(矩形状)に配置される。より詳細には、一行あたりの最大文字数が設定されており、表示対象文字列が最大文字数を超える場合には、改行が発生する。最大文字数を超える残りの文字を次の行以降に配置する改行動作が繰り返されることによって、表示対象の文字列が複数の行に跨がって表示される。
このような文書を読解するユーザは、左から右へと配列された文字列を順次に眼で追って(視線を左から右へと移動しながら)判読しつつ、改行が発生すると右端から左端へと一気に視線を移動する。その後、当該ユーザは、次の行内にて再び左から右への視線移動を伴いつつ判読動作を継続する。このような動作が繰り返される。
また、電光掲示板に関する表示技術も存在する。たとえば、電光掲示板では、右端から左端へ向けて文字列が流れるように移動していく。ユーザは、たとえば、電光掲示板の左右方向における中央位置を注視しつつ、当該中央位置へ向けて右から移動してくる文字列を順次に判読することによって文書を読解する。
しかしながら、上述のような方形状に配置された文字列を読解する技術においては、複数の行のそれぞれにおける文字列が何れも直線状に配列されている。複数の行が互いに同様の形状を有する状態で配列されているので、何れの行を読み進めているかが判り難く注目対象行を見失うことがある、などの問題が存在する。
また、電光掲示板の表示技術においては、或る時点では、多数行に相当する文字数を有する表示対象文字列のうち1行に相当する一部の文字列のみが表示されるに過ぎない。それ故、既に読み終えた文字列の内容を覚えておかなくては理解が進まないことがあり、一定程度以上の集中力と記憶力とを要するなどの問題が存在する。
これらの技術においては、表示対象文字列の読解が十分に容易であるとは言えない。
そこで、この発明の課題は、表示対象文字列をより容易に読解することが可能な表示技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、文字列を動的に表示する表示制御装置であって、表示対象の文字列である表示対象文字列を取得する取得手段と、前記表示対象文字列の表示態様を制御する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記表示対象文字列を、主たる注目対象の行である注目行と前記注目行の周辺に位置する第1周辺行とを含む複数の行に跨がって配置し、前記注目行内の文字列は、左右方向において直線状に配置され、前記第1周辺行内の文字列は、前記注目行の上側において、上向き凸の円弧状に配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行に表示された後に前記第1周辺行に表示されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る表示制御装置において、前記表示対象文字列を、前記注目行と前記第1周辺行と第2周辺行とを含む前記複数の行に跨がって配置し、前記第2周辺行内の文字列は、前記注目行の下側において、下向き凸の円弧状に配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行に表示される前に前記第2周辺行に表示されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る表示制御装置において、前記注目行内の文字の平均サイズは、前記第1周辺行内の文字の平均サイズよりも大きく且つ前記第2周辺行内の文字の平均サイズよりも大きいことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る表示制御装置において、前記注目行内の複数の文字のうち、前記注目行内における中央部に配置される文字は、前記注目行内における側方部に配置される文字よりも大きく表示されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る表示制御装置において、前記表示対象文字列の各文字は、前記表示対象文字列内でのその配列位置が前記注目行内の注視基準位置から離れていくにつれて、より小さく表示されることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る表示制御装置において、前記表示対象文字列の各文字は、各行内において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するとともに、前記複数の行のうち文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて移動するように、表示されることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る表示制御装置において、前記表示対象文字列は、前記複数の行のうち文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて行単位で移動していくように表示されることを特徴とする。
請求項8の発明は、表示装置であって、請求項1から請求項7のいずれかの発明に係る表示制御装置と、前記表示対象文字列を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
請求項9の発明は、表示方法であって、a)表示対象の文字列である表示対象文字列を取得するステップと、b)前記表示対象文字列を表示するステップと、を備え、前記ステップb)においては、前記表示対象文字列が、注目行と第1周辺行とを含む複数の行に跨がって配置され、前記注目行内の文字列は、所定方向に伸延する直線に沿って配置され、前記第1周辺行内の文字列は、前記注目行の上側において円弧状に配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行に表示された後に前記第1周辺行に表示されることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9の発明に係る表示方法において、前記ステップb)においては、前記表示対象文字列が、前記注目行と前記第1周辺行と第2周辺行とを含む前記複数の行に跨がって配置され、前記第2周辺行内の文字列は、前記注目行の下側において、下向き凸の円弧状に配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行に表示される前に前記第2周辺行に表示されることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10の発明に係る表示方法において、前記注目行内の文字の平均サイズは、前記第1周辺行内の文字の平均サイズよりも大きく且つ前記第2周辺行内の文字の平均サイズよりも大きいことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項9から請求項11のいずれかの発明に係る表示方法において、前記注目行内の複数の文字のうち、前記注目行内における中央部に配置される文字は、前記注目行内における側方部に配置される文字よりも大きく表示されることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項9から請求項12のいずれかの発明に係る表示方法において、前記表示対象文字列の各文字は、前記表示対象文字列内でのその配列位置が前記注目行内の注視基準位置から離れていくにつれて、より小さく表示されることを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項9から請求項13のいずれかの発明に係る表示方法において、前記表示対象文字列の各文字は、各行内において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するとともに、前記複数の行のうち文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて移動するように、表示されることを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項9から請求項13のいずれかの発明に係る表示方法において、前記表示対象文字列は、前記複数の行のうち文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて行単位で移動していくように表示されることを特徴とする。
請求項16の発明は、コンピュータに、請求項9から請求項15のいずれかの発明に係る表示方法を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項1から請求項16に記載の発明によれば、表示対象文字列をより容易に読解することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1-1.構成概要>
図1は、情報処理装置1の構成を示す概略図である。当該情報処理装置1は、タブレット型端末あるいはスマートフォンなどとして構成される。なお、これに限定されず、情報処理装置1は、いわゆるパーソナルコンピュータなどであってもよい。当該情報処理装置1は、表示装置(および表示制御装置)とも称される。
<1-1.構成概要>
図1は、情報処理装置1の構成を示す概略図である。当該情報処理装置1は、タブレット型端末あるいはスマートフォンなどとして構成される。なお、これに限定されず、情報処理装置1は、いわゆるパーソナルコンピュータなどであってもよい。当該情報処理装置1は、表示装置(および表示制御装置)とも称される。
情報処理装置1は、ネットワークを介して他の装置(ウエブサーバおよび他のコンピュータ等)と通信可能に接続される。当該ネットワークは、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどによって構成される。また、当該ネットワークに対する接続態様は、有線接続であってもよく、あるいは無線接続であってもよい。
情報処理装置1は、図1の機能ブロック図に示すように、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ(制御部)9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部4は、ネットワークを介したネットワーク通信を行うことが可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、情報処理装置1は、所望の相手先(ウエブサーバおよび他のコンピュータ等)との間で各種データの授受を行うことが可能である。通信部4は、各種データを送信する送信部4aと各種データを受信する受信部4bとを有する。
格納部5は、半導体メモリ等の記憶装置(揮発性および/または不揮発性の記憶装置)で構成される。
操作部6は、情報処理装置1に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。この情報処理装置1においては、操作パネル部が操作部6として設けられている。当該操作パネル部6cは、タッチパネルを有している。このタッチパネルは、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。当該タッチパネルは、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者(ユーザ)からの各種の操作入力(タッチ操作等)を受け付けることが可能である。
コントローラ(制御部)9は、情報処理装置1に内蔵され、情報処理装置1を統括的に制御する制御装置である。
コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のプログラム(アプリケーションプログラム)をOS(オペレーティングシステム)上で実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されて情報処理装置1にインストールされてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされて情報処理装置1にインストールされるようにしてもよい。
コントローラ9は、上記プログラム等の実行により、通信制御部11と入力制御部12と取得部14と表示制御部15とを含む各種の処理部を実現し、表示部6bにおける表示動作を制御する表示制御装置などとして機能する。
通信制御部11は、通信部4等と協働して、他の通信装置(ウエブサーバあるいは他のコンピュータ等)との通信動作を制御する処理部である。
入力制御部12は、ユーザによる操作入力(タッチ操作入力等)を操作入力部6aと協働して受け付ける動作(操作入力動作)等を制御する制御部である。
取得部14は、表示対象の文字列(表示対象文字列とも称する)を取得する処理部である。
表示制御部15は、表示部6bにおける表示動作を制御する処理部である。たとえば、表示制御部15は、表示対象文字列の表示態様等を制御する。具体的には、表示制御部15は、表示対象文字列を複数の行(たとえば5つの行71,72,73,74,75)に分割して表示画面50内に配置する(図12等参照)。また、表示制御部15は、表示対象文字列を動的に表示する。表示対象文字列の表示動作等については次に詳述する。なお、図12は、表示部6bに表示される表示画面50の一例を示す図である。また、図2は、図12の表示画面50に補助線を追加した図である。
なお、ここでは、主にコントローラ9のCPUにてソフトウエアプログラムを実行することによって、各種の動作が実行されるが、これに限定されず、専用ハードウエア等を用いて、各種の動作が実行されてもよい。たとえば、通信制御部11、入力制御部12、取得部14および表示制御部15等の全部または一部が、1または複数の専用ハードウエアを用いて実現されてもよい。
<1-2.表示対象文字列の表示>
ユーザは、上記のアプリケーションプログラム(以下、特定アプリケーションとも称する)の実行前(あるいは実行中でもよい)に、表示対象文字列をコピーしておく。たとえば、ユーザは、情報処理装置1で実行中の他のアプリケーション(ウエブブラウザ等)の表示画面(不図示)において表示されている文字列を選択した状態で当該文字列(表示対象文字列)をコピーする操作(コピー操作)を実行する。当該コピー操作に応じて、表示対象文字列が一時記憶領域(メモリー上のクリップボード等)に一時的に保存される。
ユーザは、上記のアプリケーションプログラム(以下、特定アプリケーションとも称する)の実行前(あるいは実行中でもよい)に、表示対象文字列をコピーしておく。たとえば、ユーザは、情報処理装置1で実行中の他のアプリケーション(ウエブブラウザ等)の表示画面(不図示)において表示されている文字列を選択した状態で当該文字列(表示対象文字列)をコピーする操作(コピー操作)を実行する。当該コピー操作に応じて、表示対象文字列が一時記憶領域(メモリー上のクリップボード等)に一時的に保存される。
その後、ユーザは、所定の操作によって特定アプリケーションをアクティブ状態に遷移させる。
そして、ユーザによる特定操作(たとえば、ロングタップ操作(画面上の一箇所を指で長押しする操作(比較的長い所定期間に亘って押下する操作)))に応じて、当該表示対象文字列(他のアプリケーションにてコピーされていた表示対象文字列)が、特定アプリケーション内にてペーストされ、特定アプリケーションに取り込まれる。このようにして、取得部14は、表示対象文字列を取得(表示対象文字列を新規取得あるいは更新)する。なお、ペーストによる表示対象文字列の取得(更新)の可否を確認する確認画面が、ロングタップ操作直後に更に表示されるようにしてもよい。
その後、特定アプリケーションにおいて、表示部6bにおける表示画面(表示画像とも称する)50が微小時間間隔で更新され、表示対象文字列が動的に表示される(図3~図12等参照)。
まず、表示画面50の構成について、その静的構成を中心に説明する。
図2および図12に示されるように、表示制御部15は、表示対象文字列(図では「ABCDEFG...」)を複数の行(ここでは5つの行71,72,73,74,75)に分割して配置する。換言すれば、表示対象文字列は、その配列順序を維持したまま、当該複数の行に跨がって表示される。具体的には、図12においては、表示対象文字列の先頭文字「A」とその後続の文字列「BCD...RST」が最も上の行75に表示され、さらに後続の文字列「UVW...HIJ」が行74に表示され、さらに後続の文字列「KLMNOPQR」が行73に表示されている。また、その後続の文字列「STU...FGH」が行72に表示され、更に後続の文字列「IJK...YZA」が行71に表示されている。
5つの行71~75のうちの中央行73内に配置される文字列は、左右方向に伸延する直線(仮想直線)67に沿って左右方向において直線状に配置される。より詳細には、中央行73内に配置される文字列は、左右方向に長軸を有する略楕円形状の表示領域63(図2参照)内に表示される。
また、行74は、中央行73の上側に配置される。行74内の文字列は、上向き凸の円弧状に配置される。換言すれば、当該行74内の文字列は、上向き凸の円弧状曲線(仮想曲線)に沿って配置される。さらに、行75は、中央行73の上側且つ行74の上側に配置される。行75内の文字列も、上向き凸の円弧状に配置される。行75内の文字列が配置される円弧状曲線の曲率半径は、行74内の文字列が配置される円弧状曲線の曲率半径よりも小さい。行74,75内の文字列は、それぞれ、略円環状領域の部分領域である表示領域64,65内にそれぞれ表示される。
また、行72は、中央行73の下側に配置される。行72内の文字列は、下向き凸の円弧状に配置される。さらに、行71は、中央行73の下側且つ行72の下側に配置される。行71内の文字列も、下向き凸の円弧状に配置される。行71内の文字列が配置される円弧状曲線の曲率半径は、行72内の文字列が配置される円弧状曲線の曲率半径よりも小さい。行72,71内の文字列は、それぞれ、略円環状領域の部分領域である表示領域62,61内にそれぞれ表示される。
複数の行71,72,73,74,75の各文字列は、それぞれ、左右方向においてセンタリングされて配置される。また、上述のように、上向き凸の円弧状の行74,75は、行73の上側に配置されており、下向き凸の円弧状の行72,71は、行73の下側に配置されている。換言すれば、行74,75,72,71内の各文字列は、行73内の文字列を上側と下側との両側から包み込むように、配置される。
5つの行71~75のうちの中央行73内に配置される文字のサイズ(詳細には、平均サイズ)は、他の行71,72,74,75に配置される文字のサイズ(平均サイズ)よりも大きい。ここでは、中央行73内の各文字のサイズ(特に中央行73内の注視基準位置(後述)69付近(中央部)に配置される文字のサイズ等)は、いずれも、比較的上側の行74,75内の文字のサイズよりも大きく且つ比較的下側の周辺行72,71内の文字のサイズよりも大きい。なお、これに限定されず、たとえば、中央行73内の左端の文字「K」のサイズは、行74内の文字のサイズと同じであってもよく、中央行73内の右端の文字「R」のサイズは、行72内の文字のサイズと同じであってもよい。
また、(行73よりも下側の)行72内に配置される各文字は、当該行72の更に下側(文字配列における後方側)の行71に配置される文字よりも大きく表示される。また、(行73よりも上側の)行74内に配置される各文字は、当該行74の更に上側の行75に配置される文字よりも大きく表示される。端的に言えば、その行が中央行に近い行である程、当該行内の文字は大きく表示される。逆に言えば、その行が中央行から遠く離れた行である程、当該行内の文字は小さく表示される。
このように、中央行73の文字列が最も大きく表示され、他の各行の文字列は、当該中央行から離れるにつれて徐々に(段階的に)小さく表示される。
また、注目行73内の複数の文字のうち、注目行73内における中央部(注視基準位置(後述)69付近の部分)に配置される文字(たとえば「N」、「O」)の大きさは、注目行73内における側方部(左端付近あるいは右端付近の部分)に配置される文字(たとえば「K」、「R」)の大きさよりも大きい。
また、表示対象文字列は、動的に表示される。表示対象文字列の各文字は、行(最下行)71、行72、行(中央行)73、行74、行(最上行)75の順に移動していく。より具体的には、表示対象文字列内の各文字は、中央行73に表示された後に行74,75に表示される。また、表示対象文字列内の各文字は、中央行73に表示される前に行72,71に表示される。端的に言えば、表示対象文字列の各文字は、最下行71から中央行73等を経由して最上行75へと徐々に移動していく。この際、表示対象文字列に含まれる複数の文字は、その配列順序を崩すことなく、順次に移動されて表示される。なお、最上行75は、各文字の移動の向きを考慮すると、最も「前方側」の行であり、最下行71は、最も「後方側」の行である、とも表現される。
また、表示対象文字列の各文字は、各行内においては右から左へと文字単位で移動していく。文字列の移動の向きを考慮すると、各行内においては、左側の位置が前方側の位置(行内位置)であり、右側の位置が後方側の位置(行内位置)である、とも表現される。この実施形態では、表示対象文字列が文字配列(文字配置)における前方側に向けて文字単位で移動していくように表示される態様を例示する(図3~図12等参照)。
ユーザは、基本的には、中央行73(特に、当該中央行73の左右方向における中央位置69)を注視しておく。そして、中央行73において、左右方向における中央位置69付近を右から左へと移動していく文字列を順次に読むことによって、表示対象文字列の各文字を順次に視認することが可能である。
中央行73はユーザによって主に注目される行(主たる注目対象の行)であることから、本願では、この中央行73を「注目行」とも称する。また、中央行73の左右方向における中央位置69は、ユーザによって主たる注目対象位置(注視すべき位置(基準位置))であることから、当該中央位置を「注目位置」(または、注視位置あるいは注視基準位置)とも称する。なお、表示画面50においては、注視基準位置69を指し示すインジケータ68(図2)が赤色で表示されている。ここでは、多重同心円がインジケータ68として例示されているが、これに限定されず、インジケータ68は他の形状を有するものであってもよい。
一方、行71,72,74,75は、注目行73の周辺に位置する行であることから、「周辺行」とも称される。
また、行74,75は、中央行73の周辺に存在し且つ中央行73よりも前方側(表示対象文字列の配列方向において前方側)に存在する行であることから、「前方側周辺行」とも称される。行71,72は、中央行73の周辺に存在し且つ中央行73よりも後方側(表示対象文字列の配列方向において後方側)に存在する行であることから、「後方側周辺行」とも称される。
行74,75は、中央行(注目行)73内の注視基準位置(中央位置)69に到達した後の文字列(「到達後文字列」とも称する)を表示する行であることから、「到達後文字列表示行」とも称される。行71,72は、中央行(注目行)73内の注視基準位置(中央位置)69に到達する前の文字列(「到達前文字列」とも称する)を表示する行であることから、「到達前文字列表示行」とも称される。
また、上述のように、注目行73内の複数の文字のうち、注目行73内における中央部に配置される文字の大きさは、注目行73内における側方部に配置される文字の大きさよりも大きい。それ故、表示対象文字列が移動していく際においては、中央行73においては、注視基準位置69に未だ到達していない文字は注視基準位置69に近づくにつれて大きく表示され、注視基準位置69を通過した文字は注視基準位置69から遠ざかるにつれて小さく表示される。
次に、表示対象文字列が動的に表示される状況について、図3~図12等を参照しつつ、詳細に説明する。
ここでは、図3に示すように表示対象文字列の表示が行73の右端から開始される場合について説明する。
まず、図3に示されるように、表示画面50(51)の行73内において、表示対象文字列の先頭文字(ここでは「A」)のみが表示される。当該先頭文字は、当該行73の右端位置(表示領域63の右端位置)に表示される。また、表示対象文字列のうち後続の文字列(たとえば、16個の文字「BCDEFG...」)が後方側の行(後方側周辺行)72に表示され、さらに後続の文字列(たとえば、20個の文字「RSTUV...」)が更に後方側の行71に表示される。
次に、所定時間後(たとえば0.5秒後)において表示が更新され、表示画面50が図4のような画面に更新される。図4に示されるように、表示対象文字列の先頭から2文字(ここでは「AB」)が表示画面50において行73の右端側に表示される。また、表示対象文字列のうち後続の文字列(たとえば、16個の文字「CDE...」)が後方側の行72に表示され、さらに後続の文字列(たとえば、20個の文字「STU...」)が更に後方側の行71に表示される。特に、行72(詳細には、その左端側)に表示されていた文字「B」は、前方側の行73(詳細には、その右端側)へと移動し、行71(詳細には、その左端側)に表示されていた文字「R」は、前方側の行72(詳細には、その右端側)へと移動する。また、各行72,行71内の各文字は、1文字分、左へと移動する。
その後、同様の動作が所定時間ごとに繰り返され、表示対象文字列が文字配列における前方側に向けて文字単位で移動していく。より具体的には、図5の表示画面50、図6~図12の各表示画面50等が順次に表示される。
たとえば、図5の表示画面50においては、表示対象文字列の先頭から5文字(ここでは「ABCDE」)が行73の中央付近から右端に亘って表示されるとともに、表示対象文字列のうち後続の文字列(「FGH...」)が後方側の行72,71に表示される。特に、図4では行72(詳細には、その左端側)に表示されていた文字「CDE」は、前方側の行73(詳細には、その右端側)へと移動し、図4では行71(詳細には、その左端側)に表示されていた文字「STU」は、前方側の行72(詳細には、その右端側)へと移動する。また、各行72,行71内の各文字は、1文字分、左へと移動する。このように、表示対象文字列の各文字は、1文字分、前方側へ移動する。
図6の表示画面50においては、表示対象文字列の先頭から8文字(ここでは「ABCDEFGH」)が行73の左端から右端に亘って表示される。他の文字もそれぞれ前方側に移動する。
このように、図3から図4等を経由して図6へと到達する画面遷移においては、表示対象文字列(先頭文字「A」およびその後続の文字列等)が、行73内において、行73の(文字配列に関する)後方側(図3では右端)から行73の前方側(図6では左端)へ向けて徐々に移動する。他の行72,71においても同様に、表示対象文字列が各行内において(文字配列に関する)後方側から前方側に向けて移動する。また、後方側の行72に表示されていた文字列が前方側の行73に向けて移動し、更に後方側の行71に表示されていた文字列が(比較的)前方側の行72に向けて移動する。特に、ユーザは、中央行73において、左右方向における注視基準位置69付近を右から左へと移動していく文字列「ABCDE...」を順次に読むことによって、当該文字列の各文字を順次に視認することが可能である。
図7の表示画面50においては、表示対象文字列の先頭から1文字(ここでは「A」)が前方側周辺行74の右端に表示され、後続の文字列が中央行73および後方側周辺行72,71に表示される。
図8の表示画面50においては、表示対象文字列の先頭から2文字(ここでは「AB」)が前方側周辺行74の右端側に表示され、後続の文字列が中央行73および後方側周辺行72,71に表示される。
図9の表示画面50においては、表示対象文字列の先頭から8文字(ここでは「ABCDEFGH」)が前方側周辺行74の中央付近から右端に亘って表示され、後続の文字列が中央行73および後方側周辺行72,71に表示される。
図10の表示画面50においては、表示対象文字列の先頭から16文字(ここでは「ABCDEFGHIJKLMNOP」)が前方側周辺行74の左端から右端に亘って表示され、後続の文字列が中央行73および後方側周辺行72,71に表示される。
このように、図7から図8等を経由して図10へと到達する画面遷移においては、表示対象文字列(先頭文字「A」およびその後続の文字列等)が、行74内において、行74の後方側(図7では右端側)から行74の前方側(図10では左端側)へ向けて徐々に移動する。他の行73,72,71においても同様に、表示対象文字列が各行内において後方側から前方側に向けて移動する。また、後方側の行73に表示されていた文字列が前方側の行74に向けて移動し、後方側の行72に表示されていた文字列が(比較的)前方側の行73に向けて移動し、後方側の行71に表示されていた文字列が(比較的)前方側の行72に向けて移動する。特に、ユーザは、中央行73において、左右方向における注視基準位置69付近を右から左へと移動していく文字列「...EFGHIJKLMNOPQRSTU...」を順次に読むことによって、当該文字列の各文字を順次に視認することが可能である。
図11の表示画面50においては、表示対象文字列の先頭から3文字(ここでは「ABC」)が前方側周辺行75の右端側に表示され、後続の文字列が前方側周辺行74、中央行73および後方側周辺行72,71に表示される。
図12の表示画面50においては、表示対象文字列の先頭から20文字(ここでは「ABCDEFGHIJKLMNOPQRST」)が前方側周辺行75の左端から右端に亘って表示され、後続の文字列が前方側周辺行74、中央行73および後方側周辺行72,71に表示される。
このように、図10から図11を経由して図12へと到達する画面遷移においても、表示対象文字列が、各行内において後方側から前方側へ向けて徐々に移動する。また、表示対象文字列の各文字は、複数の行のうち、文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて移動する。特に、ユーザは、中央行73において、注視基準位置69付近を右から左へと移動していく文字列「...UVWXYZABCDEFGHIJKLMNO...」を順次に読むことによって、当該文字列の各文字を順次に視認することが可能である。
以上のように、表示対象文字列の各文字は、複数の行の相互間の関係において文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて移動するとともに、各行内においても文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動する。端的に言えば、表示対象文字列が文字配列における前方側に向けて(詳細には、中央行73等から前方側周辺行に向けて)文字単位で移動していくように表示される(図3~図12等参照)。
ここにおいて、「文字単位」は、「行単位」(後述)と対比される用語として用いるものとする。「文字単位」で移動する態様には、1行を超えない文字列(たとえば、1文字から数文字の所定数の文字列)を単位として移動する態様が含まれるものとする。また、「文字単位」で移動する態様には、1文字よりも細かい微小幅ずつ移動する様子を示すために複数の画像が微小時間(たとえば、1/30(秒))間隔で表示される態様(動画的態様)もが含まれるものとする。端的に言えば、「文字単位」で移動する態様には、表示対象文字列の各文字が行内で移動する態様が含まれる。
なお、ここでは、図4に示すように表示対象文字列の先頭文字が行73から表示される態様を例示したが、これに限定されない。たとえば、表示対象文字列の先頭文字が行71から表示されてもよい。より詳細には、表示対象文字列が行71内において右から左へと移動するように動的な表示が行われ、表示対象文字列の先頭文字が行71の左端にまで到達すると、次に行72内での表示が開始されてもよい。さらに、表示対象文字列が行72内においても左から右へと移動するように動的な表示が行われ、表示対象文字列の先頭文字が行72の左端にまで到達すると、次に行73内での表示が開始されてもよい。その後は、図4以降と同様の表示動作が実行されればよい。
<1-3.実施形態の効果>
上記のような態様においては、直線状の中央行73の上方に上向き凸の円弧状の周辺行74,75が配置されており且つ直線状の中央行73の下方に下向き凸の円弧状の周辺行71,72が配置されている。より詳細には、左右方向中央部の高さが比較的大きく且つ左右方向両端部の高さが比較的小さな略楕円形状(横向きの紡錘形形状あるいはラグビーボール形状とも称される)の表示領域60(図2)内に丁度収まるように表示文字列が配置されている。
上記のような態様においては、直線状の中央行73の上方に上向き凸の円弧状の周辺行74,75が配置されており且つ直線状の中央行73の下方に下向き凸の円弧状の周辺行71,72が配置されている。より詳細には、左右方向中央部の高さが比較的大きく且つ左右方向両端部の高さが比較的小さな略楕円形状(横向きの紡錘形形状あるいはラグビーボール形状とも称される)の表示領域60(図2)内に丁度収まるように表示文字列が配置されている。
ここにおいて、人間は左右方向に並んだ2つの眼球で対象物を視認する、との事情に基づき、人間の視野は左右方向に比較的長く且つ上下方向には比較的短いという特性を有している。また、人間の視野の上下方向における長さは、左右方向の両端部よりも左右方向の中央部の方が長いという特性をも有している。
上述のように、表示画面50内の表示領域60の形状は紡錘形(横向きの紡錘形)であり、人間の視野特性に合わせた形状を有していることから、ユーザは表示領域60の全体を把握し易いなどの利点を得ることが可能である。
また、中央行(注目行)73内の文字列は、左右方向に伸延する直線に沿って左右方向において直線状に配置され、前方側周辺行74,75内の文字列は、中央行73の上側において上向き凸の円弧状に配置される。また、表示対象文字列内の各文字は、中央行73に表示された後に前方側周辺行74,75に表示される。
これによれば、ユーザは、たとえば、図3~図6において、中央行73に表示される文字列「ABCDEFGH」を視認することが可能である。特に、ユーザは、中央行73において、左右方向における注視基準位置69付近を右から左へと移動していく文字列「ABCDE...」を順次に読むことによって、当該文字列の各文字を順次に視認することが可能である。また、中央行73での表示中に読み損ねた文字列(あるいは中央行73での表示完了後に再確認したい文字列)等が発生した場合においても、その発生時点以後での表示画面50(図9~図12参照)内の前方側周辺行74,75において当該文字列等(たとえば、「DEF」)を視認することが可能である。それ故、ユーザは、既に読み終えた文字列を覚えていない場合等においても、既に読み終えた文字列の内容を再度確認することができる。したがって、(電光掲示板の表示技術等において)表示対象文字列の多数の文字列のうち1行に相当する一部の文字列のみが表示される場合に比べて、ユーザは、表示対象文字列を容易に読解することが可能である。
その際、中央行73における文字列は直線状に配列され、前方側周辺行74,75における文字列は上向き凸の円弧状に配列されている。すなわち、中央行73における文字列の配置形状と前方側周辺行74,75における文字列の配置形状とが互いに異なっている。したがって、ユーザは、配置形状の相違に基づき中央行73と前方側周辺行74,75とを容易に区別することが可能である。より具体的には、(方形状に配置された文字列を読解する技術等において)複数の行のそれぞれにおける文字列が何れも直線状に配列されている場合に比べて、主たる注目対象の中央行73と他の行とを区別し易い。それ故、ユーザは、主たる注目対象の中央行73を見失いにくく、表示対象文字列を容易に読解することが可能である。また、直線状の中央行73と上向き凸の円弧状の前方側周辺行74との間において、特に左右方向中央部分(注視基準位置69)の近傍では、左右方向側方部よりも大きな空間が存在するため、行73内の注視基準位置69付近の文字が他の行74から更に明確に離れて見える。したがって、行73内の注視基準位置69付近の文字の視認性が向上する。
また、前方側周辺行74,75は、中央行73の上側において上向き凸の円弧状に配列されているので、その左右方向の中央部分において比較的大きな高さを有し、その左右方向の両端部分において比較的小さな高さを有している。中央行73と前方側周辺行74,75とを覆うように構成される上側表示領域60U(図11参照)は、横向きの紡錘形(横長楕円)の略上半分の部分に相当する。
したがって、表示画面50内の表示領域60Uの形状は、人間の視野特性(特に視野の上半領域)に合わせた形状を有していることから、ユーザは表示領域60Uの全体を把握し易いなどの利点を得ることが可能である。
また、中央行(注目行)73内の文字列は、左右方向に伸延する直線に沿って左右方向において直線状に配置され、後方側周辺行72,71内の文字列は、中央行73の下側において下向き凸の円弧状に配置される。また、表示対象文字列内の各文字は、中央行73に表示される前に後方側周辺行72,71に表示される。
これによれば、ユーザは、たとえば、表示画面50(図8~図12参照)内の後方側周辺行72,71において、後に中央行73に表示される予定の文字列「CDEFGH」を中央行73での実際の表示前に視認すること(先読みすること)ができる。したがって、ユーザは、読解速度を微調整しつつ自分のペースで文字列を読み進めることができるので、表示対象文字列を比較的容易に読解することが可能である。
その際、中央行73における文字列は直線状に配列され、後方側周辺行72,71における文字列は下向き凸の円弧状に配列されている。すなわち、中央行73における文字列の配置形状と後方側周辺行72,71における文字列の配置形状とが互いに異なっている。したがって、配置形状の相違に基づき中央行73と後方側周辺行72,71とを容易に区別することが可能である。より具体的には、(方形状に配置された文字列を読解する技術等において)複数の行のそれぞれにおける文字列が何れも直線状に配列されている場合に比べて、主たる注目対象の中央行73と他の行とを区別し易い。それ故、ユーザは、主たる注目対象の中央行73を見失いにくく、表示対象文字列を容易に読解することが可能である。
また、後方側周辺行72,71は、中央行73の下側において下向き凸の円弧状に配列されているので、その左右方向の中央部分において比較的大きな高さを有し、その左右方向の両端部分において比較的小さな高さを有している。中央行73と前方側周辺行74,75とを覆うように構成される下側表示領域60D(図10参照)は、横向きの紡錘形(横長楕円)の略下半分の部分に相当する領域である。
したがって、表示画面50内の表示領域60Dの形状は、人間の視野特性(特に視野の下半領域)に合わせた形状を有していることから、ユーザは表示領域60Dの全体を把握し易いなどの利点を得ることが可能である。
また、5つの行71~75のうちの中央行73内に配置される各文字は、他の行71,72,74,75に配置される文字のサイズ以上のサイズ(フォントサイズ)で表示される。したがって、ユーザは、注目すべき行73の位置を容易に把握し、注目行73の文字列を素早く認識することが可能である。また、注視基準位置69を含む中央行73の文字が比較的大きなフォントサイズで表示され、当該中央行73以外の周辺行72,71,74,75の文字が比較的小さなフォントで表示されるので、注視すべき文字を大きなサイズで容易に判読可能(少ない労力で判読可能)であるとともに、中央行73以外の比較的多くの文字列をも俯瞰することが可能である。特に、複数の周辺行のうち、中央行73に比較的近い行72,74の文字サイズよりも中央行73から比較的離れた行71,75の文字サイズの方が小さい。端的に言えば、中央行73(表示対象文字列の文字配列における注目行(ないし注視基準位置))から離れるに従って、周辺行の文字サイズが段階的に小さくなっていく。したがって、文字列の前後関係を視覚的(直感的に)に把握しつつ、全体を俯瞰することが可能である。
また、注目行73内における中央部に配置される文字の大きさは、注目行73内における両側方部に配置される文字の大きさよりも大きい。端的に言えば、中央行73においては、注視基準位置69に未だ到達していない文字は注視基準位置69に近づくにつれて大きく表示され、注視基準位置69を通過した文字は注視基準位置69から遠ざかるにつれて小さく表示される。したがって、ユーザは、主に注視基準位置69に視点を置きつつ右側から左側へと移動していく文字列を、最も大きく拡大された状態で視認することが可能である。それ故、少ない労力で文章を読解することが可能である。
<1-4.その他の操作等>
上記特定のアプリケーションプログラムにおいては、ユーザは、各種の動作指示をタッチ操作を用いて付与することが可能である。
上記特定のアプリケーションプログラムにおいては、ユーザは、各種の動作指示をタッチ操作を用いて付与することが可能である。
上述のような表示動作の継続中において、ユーザは、「タップ操作」(ロングタップ操作よりも短い期間に亘って画面内の一箇所を押下する操作)を行うことによって、動的な表示を一時停止することが可能である。たとえば、図4の画面50から図6の画面50へと向けて動的表示が継続されている途中(図4の画面50から図6の画面50への遷移中)にタップ操作が行われると、図5の画面50が表示された状態が継続される。すなわち、図5の画面が表示された状態で動的表示が一時停止される。このような一時停止動作は、ユーザが特定文字列をゆっくりと視認したい場合等において、特に有用である。
文字が(右から左へと)左向きに移動していく上述の表示動作の途中において、左向きドラッグ操作が付与されると文字の移動速度(左向きの移動速さ)が増大し、右向きドラッグ操作が付与されると文字の移動速度(左向きの移動速さ)が減少する。端的に言えば、文字列表示用動画像の「再生速度」を調整することが可能である。なお、文字の移動速度の変化量は、ドラッグ操作の移動量および速さ等に基づいて調整され得る。このような速度調整動作(再生速度調整動作)によって、ユーザは所望の速度で文書を読み進めることが可能である。また、上述の動作のように左向きに文字が移動している途中で右向きドラッグ操作の付与が継続されていくと、文字の移動速度が徐々に減少し、或る時点でゼロになる。このような操作によっても、動的表示が一時停止され得る。また、文字の移動速度がゼロになった後に更に右向きドラッグ操作が付与されると、文字の移動速度が「マイナス」(逆向き)に変更され、今度は各文字が右向きに移動する。すなわち、「逆向き再生」が行われる。たとえば、図10の状態から、図9、図8、図7、図6、図5、図4、図3の各状態へ向けて、この順序での状態遷移(上述の通常動作とは逆向きの画面遷移)が発生する。文字が右向きに移動していく「逆向き再生動作」の途中においては、右向きドラッグ操作が付与されると文字の右向きの移動速さが増大し、左向きドラッグ操作が付与されると文字の右向きの移動速さが減少する。
また、上向きドラッグ操作が付与されると中央行73の表示対象文字が行単位で更新され、「行送り」動作が実行される。具体的には、後方側周辺行72の先頭側(前方側)の所定数の文字が中央行73に移動して表示されるとともに、それまで中央行73に表示されていた文字列が前方側周辺行74,75へと移動する。また、それまで前方側周辺行74,75に表示されていた文字列は、より前方側に移動する。また、中央行73における更新後の表示対象文字に対する後続の文字列が、後方側周辺行72,71において、前方側に移動した状態で表示される。
たとえば、図6から図9への画面遷移が瞬時に発生する。具体的には、後方側周辺行72の先頭側(前方側)の所定数の文字(たとえば8文字「IJKLMNOP」)が中央行73に移動して表示されるとともに、それまで中央行73に表示されていた文字列(行単位の文字列「ABCDEFGH」)が前方側周辺行74,75へと移動する。また、中央行73における更新後の表示対象文字に対する後続の文字列「QRS...」が、後方側周辺行72,71において、前方側に移動した状態で表示される。
このように、上向きドラッグ操作が付与されると、「行送り」動作が実現される。行送り動作によれば、「読み飛ばし」等を行うことが可能である。
逆に、下向きドラッグ操作が付与されると、上向きドラッグ操作の付与時の動作とは逆向きの動作(「行戻し」動作)が実現される。具体的には、前方側周辺行74内の最後尾側(後方側)の所定数の文字(たとえば8文字)が中央行73に移動して再表示されるとともに、それまで中央行73に表示されていた文字列(行単位の文字列)が後方側周辺行72へと移動する。また、それまで後方側周辺行72,71に表示されていた他の文字列は、より後方側に移動する。また、前方側周辺行74,75に表示されていた他の文字列も、より後方側に移動する。このように、下向きドラッグ操作が付与されると、「行戻し」動作が実現される。行戻し動作によれば、読み逃した文字列(前方側の行に既に移動してしまった文字列)を中央行73等に再び表示させて読み直すこと等が可能である。
また、2本指によるピンチアウト操作が付与されると、拡大動作(各行内での文字数を低減しつつ各文字の文字サイズを増大する動作)が行われる。逆に、2本指によるピンチイン操作が付与されると、縮小動作(各行内での文字数を増大しつつ各文字の文字サイズを低減する動作)が行われる。このような文字サイズの調整動作によれば、ユーザは所望のサイズで文字列を視認することが可能である。
また、上述したようなロングタップ操作を行うことによって、表示対象文字列の更新動作が行われる。具体的には、他のアプリケーションプログラム等において別の文字列のコピー操作を行った後に、上記特定のアプリケーション内においてロングタップ操作を行うことによって、当該別の文字列を新たな表示対象文字列として設定することが可能である。
<2.第2実施形態>
上記第1実施形態においては、中央行73においては行内での各文字の大きさは、注視基準位置69から離れていくにつれて徐々に小さくなる一方で、中央行73以外の行71,72,74,75においては、行内での各文字の大きさは一定である態様を例示した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。たとえば、中央行73において行内での各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から離れていくにつれて、徐々に小さく表示され、且つ、中央行73以外の行71,72,74,75においても各行内での各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から離れていくにつれて、徐々に小さく表示されるようにしてもよい。第2実施形態においては、このような態様について説明する。第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態においては、中央行73においては行内での各文字の大きさは、注視基準位置69から離れていくにつれて徐々に小さくなる一方で、中央行73以外の行71,72,74,75においては、行内での各文字の大きさは一定である態様を例示した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。たとえば、中央行73において行内での各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から離れていくにつれて、徐々に小さく表示され、且つ、中央行73以外の行71,72,74,75においても各行内での各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から離れていくにつれて、徐々に小さく表示されるようにしてもよい。第2実施形態においては、このような態様について説明する。第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図14は、第2実施形態に係る表示画面50(50Bとも称する)を示す図である。図14に示されるように、中央行73以外の各行71,72,74,75の内部においても、文字の大きさが徐々に変化している。
たとえば、行72内の文字列「BCDEFGHIJ」の各文字は、当該行72の左端側(文字列の前方側)から右端側(文字列の後方側)にかけて徐々に小さく表示される。すなわち、行72内においては、右に行くにつれて文字の文字サイズが小さくなっていく。具体的には、行72内の左端の文字「B」は、その行内において最も大きなサイズを有している。当該文字「B」の右隣の文字「C」は、当該文字「B」よりも小さく表示され、当該文字「C」の右隣の文字「D」は、当該文字「C」よりも小さく表示される。以降同様に、行内の或る文字の右隣の文字は、当該或る文字よりも小さく表示される。また、各文字の行72内での配列位置が右にいくほど、当該各文字の表示対象文字列内での配列位置は注視基準位置69から離れていく。このように、行72内の各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から離れていくにつれて、徐々に小さく表示される。
行71についても同様であり、行71内の文字列「KLMNOPQRSTU」は、当該行71の左端側(文字列の前方側)から右端側(文字列の後方側)に向けて徐々に小さく表示される。すなわち、行71内の各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から離れていくにつれて、徐々に小さく表示される。
さらに、上述のように、行73内においては、中央の注視基準位置69から右端側へと離れていくにつれてその文字のサイズが小さくなっている。すなわち、行73内の各文字「XYZA」は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から離れていくにつれて、徐々に小さく表示される。
このように、各行73,72,71内の文字相互間の関係に関して、各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から離れていくにつれて、徐々に小さく表示される。逆に言えば、行71,72,73内の各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69に近づくにつれて徐々に大きく表示される。
また、第1実施形態と同様に、その行が中央行73から遠く離れた行である程、当該行内の文字は小さく表示される。具体的には、後方側周辺行72内に配置される各文字は、当該行72の前方側の行73に配置される文字よりも小さく表示され、後方側周辺行71内に配置される各文字は、当該行71の前方側の行72に配置される文字よりも小さく表示される。
このように、行71,72,73内の各文字は、その所属行の相互間の関係に関しても、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から(後方側へと)離れていくにつれて、徐々に小さく表示される。
同様に、各行75,74,73内の文字相互間の関係に関して、各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から(前方側へと)離れていくにつれて、徐々に小さく表示される。
具体的には、行73内においては、中央の注視基準位置69から左端側(前方側)へと離れていくにつれてその文字のサイズが小さくなっている。また、行74内の文字列「LMNOPQRST」の各文字は、当該行74の右端側(後方側の文字「T」)から左端側(前方側の文字「L」)に向かうほど徐々に小さく表示される。また、行75内の文字列「ABCDEFGHIJK」の各文字は、当該行75の右端側(後方側の文字「K」)から左端側(前方側の文字「A」)に向かうほど徐々に小さく表示される。
このように、各行73,74,75内の文字相互間の関係に関して、各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から離れていくにつれて、徐々に小さく表示される。逆に言えば、行75,74,73内の各文字は、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69に近づくにつれて、徐々に大きく表示される。
また、第1実施形態と同様に、その行が中央行73から遠く離れた行である程、当該行内の文字は小さく表示される。具体的には、前方側周辺行74内に配置される各文字は、(当該行74の後方側の)中央行73に配置される文字よりも小さく表示され、前方側周辺行75内に配置される各文字は、当該行75の後方側の行74に配置される文字よりも小さく表示される。
このように、行75,74,73内の各文字は、その所属行の相互間の関係に関しても、表示対象文字列内でのその配列位置が注目行内の注視基準位置69から(前方側へと)離れていくにつれて、徐々に小さく表示される。
したがって、各文字の大きさは、所属行の相互間の関係と所属行内での文字相互間の関係とのいずれにおいても、注視基準位置69から離れていくにつれて徐々に小さくなっている(注視基準位置69に近づくにつれて徐々に大きくなっている)。
そして、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に表示対象文字列が動的に表示される。表示対象文字列の各文字は、行(最下行)71、行72、行(中央行)73、行74、行(最上行)75の順に移動していく。また、表示対象文字列の各文字は、各行内においては右から左へと文字単位で移動していく。
以上のような態様によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、表示対象文字列の各文字は、当該表示対象文字列内でのその配列位置が中央行73内の注視基準位置69から離れていくにつれて、より小さく表示される。逆に言えば、表示対象文字列の各文字は、当該表示対象文字列内でのその配列位置が中央行73内の注視基準位置69へと近づくにつれて、より大きく表示される。したがって、表示対象文字列内でのその配列位置に応じて各文字の大きさが変更されるので、注視基準位置69からの各文字までの配列距離(各文字の注視基準位置69からの離れ度合い)を考慮しつつ、注視基準位置69付近の文字以外の各文字を視認することが可能である。
<3.第3実施形態>
上記各実施形態においては、動的な表示態様として、表示対象文字列の各文字が、複数の行の相互間において文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて移動するとともに、各行内においても文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動する態様(端的に言えば、各文字が文字単位で移動していく態様)を例示したが、これに限定されない。
上記各実施形態においては、動的な表示態様として、表示対象文字列の各文字が、複数の行の相互間において文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて移動するとともに、各行内においても文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動する態様(端的に言えば、各文字が文字単位で移動していく態様)を例示したが、これに限定されない。
たとえば、表示対象文字列の各文字が、各行内においては後方側から前方側に向けて移動することなく、複数の行の相互間において文字配列に関する後方側の行から前方側の行(画面内における上方側の行)に向けて「行単位」で移動していくように表示されてもよい。第3実施形態では、このような態様について説明する。
この第3実施形態では、たとえば、1行の最大文字数(図15では8文字)が設定されるとともに、表示対象文字列が当該最大文字数ごとに区切られて複数の行に分割配置される(図15)。図15の表示画面50(50C)においては、最上段の行(先頭行)75に8文字の文字列「ABCDEFGH」が配置され、次の行74に次の8文字の文字列「IJKLMNOP」が配置され、中央行73に次の8文字の文字列「QRSTUVWX」が配置される。さらに、次の行72に次の8文字の文字列「YZABCDEF」が配置され、最下段の行(最終行)71に次の8文字の文字列「GHIJKLMN」が配置される。
図15の画面50(50C)が表示された後、一定時間(たとえば1秒)が経過すると、今度は図16のような画面50(50C)が表示される。
図16の画面50においては、図15の画面50における各行の文字列が行単位で上側(行相互間の関係における前方側)に向けて移動された状態で表示されている。
具体的には、行75に表示されていた文字列が表示されなくなるとともに、行74に表示されていた文字列「IJKLMNOP」が行75に表示され、行73に表示されていた文字列「QRSTUVWX」が行74に表示される。また、行72に表示されていた文字列「YZABCDEF」が行73に表示され、行71に表示されていた文字列「GHIJKLMN」が行72に表示され、未だ表示されていなかった後続の文字列「OPQRSTUV」が行71に表示される。
以後も同様に、一定時間が経過するごとに、上側に向けて各行の文字列が行単位で移動していく。
このように、表示対象文字列が複数の行の相互間において文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて「行単位」で移動してもよい。
ここにおいて、「行単位」は、「文字単位」と対比される用語として用いるものとする。「行単位」で移動する態様には、各行を構成する文字列(文字の数および種類)がそれぞれ変更されない状態で、各行の表示位置が上下方向に移動していく態様が含まれる。また、「行単位」で移動する態様には、1行よりも細かい微小高さずつ移動していく様子を示すために複数の画像が微小時間(たとえば、1/30(秒))間隔で表示される態様(動画的態様)もが含まれるものとする。具体的には、図15の画面50と図16の画面50との間に当該両画面を滑らかに接続するような複数枚の画像が微小時間間隔で表示されるようにしてもよい。詳細には、各行71~75の文字列が、それぞれ、1行未満の微小距離を(上方(厳密には斜め上方)に向けて)徐々に移動していくように表示されてもよい。換言すれば、図15の画面50から図16の画面50への画面遷移が動画的態様(動画的表示態様)で行われるようにしてもよい。
<4.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態においては、行73内において、中央の文字のサイズが両端部の文字のサイズよりも大きい態様が例示されているが、これに限定されない。たとえば、第1実施形態において、図13に示されるように行73内における各文字のサイズが互いに同じであってもよい。第3実施形態(図15参照)に関しても同様であり、中央行73に配置される複数の文字(ここでは、8個の文字)の文字サイズが全て同じであってもよい。
また、上記各実施形態においては、中央行73の上側に2つの前方側周辺行74,75が設けられるとともに中央行73の下側に2つの後方側周辺行72,71が設けられている(図2参照)が、これに限定されない。
たとえば、単一行の前方側周辺行が設けられてもよく、あるいは3行以上の前方側周辺行が設けられてもよい。同様に、単一行の後方側周辺行が設けられてもよく、あるいは3行以上の後方側周辺行が設けられてもよい。
また、中央行73の上側に前方側周辺行(74,75等)が設けられる一方で、中央行73の下側には後方側周辺行(72,71等)が設けられないようにしてもよい。換言すれば、表示対象文字列の各文字が、前方側周辺行(74,75等)と中央行73とにおいてこの行順序で順次に表示されていく一方で、後方側周辺行には表示されないようにしてもよい。
あるいは、中央行73の下側に後方側周辺行(72,71等)が設けられる一方で、中央行73の上側には前方側周辺行(74,75等)が設けられないようにしてもよい。換言すれば、表示対象文字列の各文字が、前方側周辺行には表示されず、且つ、中央行73と後方側周辺行(72,71等)とにおいてこの行順序で順次に表示されていくようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、表示部と一体的に構成された情報処理装置が表示装置(表示制御装置を内蔵する表示装置)として例示されているが、これに限定されない。たとえば、表示部が分離された情報処理装置(表示部を有しない情報処理装置)と表示部を有する表示装置とによって上記と同様の思想が実現されてもよい。なお、この際には、表示部を有しない情報処理装置が表示制御装置等として機能すればよい。
1 情報処理装置(表示装置等)
50 表示画面(表示画像)
60 表示領域
60D (下側)表示領域
60U (上側)表示領域
69 注視基準位置
72,71 後方側周辺行
73 中央行
74,75 前方側周辺行
50 表示画面(表示画像)
60 表示領域
60D (下側)表示領域
60U (上側)表示領域
69 注視基準位置
72,71 後方側周辺行
73 中央行
74,75 前方側周辺行
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、文字列を動的に表示する表示制御装置であって、表示対象の文字列である表示対象文字列を取得する取得手段と、前記表示対象文字列の表示態様を制御する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記表示対象文字列を、主たる注目対象の行である注目行と前記注目行の周辺に位置する第1周辺行および第2周辺行とを含む複数の行に跨がって配置し、前記注目行内の文字列は、左右方向において直線状に配置され、前記第1周辺行内の文字列は、前記注目行の上側において、上向き凸の円弧状仮想曲線に沿って配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するように表示された後、前記第1周辺行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて前記上向き凸の円弧状仮想曲線に沿って移動するように表示され、前記第2周辺行内の文字列は、前記注目行の下側において、下向き凸の円弧状仮想曲線に沿って配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記第2周辺行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて前記下向き凸の円弧状仮想曲線に沿って移動するように表示された後、前記注目行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するように表示され、前記注目行内の各文字は、互いに同じ文字サイズで表示され、前記第1周辺行内の各文字は、互いに同じ文字サイズで表示され、前記第2周辺行内の各文字は、互いに同じ文字サイズで表示されることを特徴とする。
請求項2の発明は、文字列を動的に表示する表示制御装置であって、表示対象の文字列である表示対象文字列を取得する取得手段と、前記表示対象文字列の表示態様を制御する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記表示対象文字列を、主たる注目対象の行である注目行と前記注目行の周辺に位置する第1周辺行および第2周辺行とを含む複数の行に跨がって配置し、前記注目行内の文字列は、左右方向において直線状に配置され、前記第1周辺行内の文字列は、前記注目行の上側において、上向き凸の円弧状仮想曲線に沿って配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するように表示された後、前記第1周辺行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて前記上向き凸の円弧状仮想曲線に沿って移動するように表示され、前記第2周辺行内の文字列は、前記注目行の下側において、下向き凸の円弧状仮想曲線に沿って配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記第2周辺行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて前記下向き凸の円弧状仮想曲線に沿って移動するように表示された後、前記注目行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するように表示され、前記注目行内の各文字は、前記注目行内の注視基準位置に近づくにつれて大きく表示され且つ前記注視基準位置から遠ざかるにつれて小さく表示され、前記第1周辺行の各文字は、前記注目行内の各文字よりも小さく表示され、前記第1周辺行の各文字は、前記第1周辺行の前記後方側から前記第1周辺行の前記前方側にいくにつれて小さく表示され、前記第2周辺行の各文字は、前記注目行内の各文字よりも小さく表示され、前記第2周辺行の各文字は、前記第2周辺行の前記後方側から前記第2周辺行の前記前方側にいくにつれて大きく表示されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る表示制御装置において、前記注目行内の複数の文字のうち、前記注目行内における中央部に配置される文字は、前記注目行内における側方部に配置される文字よりも大きく表示されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る表示制御装置において、前記表示対象文字列の各文字は、各行内において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するとともに、前記複数の行のうち文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて移動するように、表示されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの発明に係る表示制御装置において、前記複数の行は、横向きの紡錘形形状の領域内に収まるように表示されることを特徴とする。
請求項6の発明は、表示装置であって、請求項1から請求項5のいずれかの発明に係る表示制御装置と、前記表示対象文字列を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、表示方法であって、a)表示対象の文字列である表示対象文字列を取得するステップと、b)前記表示対象文字列を表示するステップと、を備え、前記ステップb)においては、前記表示対象文字列が、主たる注目対象の行である注目行と前記注目行の周辺に位置する第1周辺行および第2周辺行とを含む複数の行に跨がって配置され、前記注目行内の文字列は、所定方向に伸延する直線に沿って配置され、前記第1周辺行内の文字列は、前記注目行の上側において、上向き凸の円弧状仮想曲線に沿って配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するように表示された後、前記第1周辺行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて前記上向き凸の円弧状仮想曲線に沿って移動するように表示され、前記第2周辺行内の文字列は、前記注目行の下側において、下向き凸の円弧状仮想曲線に沿って配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記第2周辺行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて前記下向き凸の円弧状仮想曲線に沿って移動するように表示された後、前記注目行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するように表示され、前記注目行内の各文字は、互いに同じ文字サイズで表示され、前記第1周辺行内の各文字は、互いに同じ文字サイズで表示され、前記第2周辺行内の各文字は、互いに同じ文字サイズで表示されることを特徴とする。
請求項8の発明は、表示方法であって、a)表示対象の文字列である表示対象文字列を取得するステップと、b)前記表示対象文字列を表示するステップと、を備え、前記ステップb)においては、前記表示対象文字列が、主たる注目対象の行である注目行と前記注目行の周辺に位置する第1周辺行および第2周辺行とを含む複数の行に跨がって配置され、前記注目行内の文字列は、所定方向に伸延する直線に沿って配置され、前記第1周辺行内の文字列は、前記注目行の上側において、上向き凸の円弧状仮想曲線に沿って配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するように表示された後、前記第1周辺行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて前記上向き凸の円弧状仮想曲線に沿って移動するように表示され、前記第2周辺行内の文字列は、前記注目行の下側において、下向き凸の円弧状仮想曲線に沿って配置され、前記表示対象文字列内の各文字は、前記第2周辺行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて前記下向き凸の円弧状仮想曲線に沿って移動するように表示された後、前記注目行において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するように表示され、前記注目行内の各文字は、前記注目行内の注視基準位置に近づくにつれて大きく表示され且つ前記注視基準位置から遠ざかるにつれて小さく表示され、前記第1周辺行の各文字は、前記注目行内の各文字よりも小さく表示され、前記第1周辺行の各文字は、前記第1周辺行の前記後方側から前記第1周辺行の前記前方側にいくにつれて小さく表示され、前記第2周辺行の各文字は、前記注目行内の各文字よりも小さく表示され、前記第2周辺行の各文字は、前記第2周辺行の前記後方側から前記第2周辺行の前記前方側にいくにつれて大きく表示されることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8の発明に係る表示方法において、前記注目行内の複数の文字のうち、前記注目行内における中央部に配置される文字は、前記注目行内における側方部に配置される文字よりも大きく表示されることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項7から請求項9のいずれかの発明に係る表示方法において、前記表示対象文字列の各文字は、各行内において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するとともに、前記複数の行のうち文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて移動するように、表示されることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項7から請求項10のいずれかの発明に係る表示方法において、前記複数の行は、横向きの紡錘形形状の領域内に収まるように表示されることを特徴とする。
請求項12の発明は、コンピュータに、請求項7から請求項11のいずれかの発明に係る表示方法を実行させるためのプログラム、であることを特徴とする。
請求項1から請求項12に記載の発明によれば、表示対象文字列をより容易に読解することが可能である。
Claims (16)
- 文字列を動的に表示する表示制御装置であって、
表示対象の文字列である表示対象文字列を取得する取得手段と、
前記表示対象文字列の表示態様を制御する表示制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、前記表示対象文字列を、主たる注目対象の行である注目行と前記注目行の周辺に位置する第1周辺行とを含む複数の行に跨がって配置し、
前記注目行内の文字列は、左右方向において直線状に配置され、
前記第1周辺行内の文字列は、前記注目行の上側において、上向き凸の円弧状に配置され、
前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行に表示された後に前記第1周辺行に表示されることを特徴とする表示制御装置。 - 請求項1に記載の表示制御装置において、
前記表示対象文字列を、前記注目行と前記第1周辺行と第2周辺行とを含む前記複数の行に跨がって配置し、
前記第2周辺行内の文字列は、前記注目行の下側において、下向き凸の円弧状に配置され、
前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行に表示される前に前記第2周辺行に表示されることを特徴とする表示制御装置。 - 請求項2に記載の表示制御装置において、
前記注目行内の文字の平均サイズは、前記第1周辺行内の文字の平均サイズよりも大きく且つ前記第2周辺行内の文字の平均サイズよりも大きいことを特徴とする表示制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の表示制御装置において、
前記注目行内の複数の文字のうち、前記注目行内における中央部に配置される文字は、前記注目行内における側方部に配置される文字よりも大きく表示されることを特徴とする表示制御装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の表示制御装置において、
前記表示対象文字列の各文字は、前記表示対象文字列内でのその配列位置が前記注目行内の注視基準位置から離れていくにつれて、より小さく表示されることを特徴とする表示制御装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の表示制御装置において、
前記表示対象文字列の各文字は、各行内において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するとともに、前記複数の行のうち文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて移動するように、表示されることを特徴とする表示制御装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の表示制御装置において、
前記表示対象文字列は、前記複数の行のうち文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて行単位で移動していくように表示されることを特徴とする表示制御装置。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の表示制御装置と、
前記表示対象文字列を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。 - 表示方法であって、
a)表示対象の文字列である表示対象文字列を取得するステップと、
b)前記表示対象文字列を表示するステップと、
を備え、
前記ステップb)においては、
前記表示対象文字列が、注目行と第1周辺行とを含む複数の行に跨がって配置され、
前記注目行内の文字列は、所定方向に伸延する直線に沿って配置され、
前記第1周辺行内の文字列は、前記注目行の上側において円弧状に配置され、
前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行に表示された後に前記第1周辺行に表示されることを特徴とする表示方法。 - 請求項9に記載の表示方法において、
前記ステップb)においては、
前記表示対象文字列が、前記注目行と前記第1周辺行と第2周辺行とを含む前記複数の行に跨がって配置され、
前記第2周辺行内の文字列は、前記注目行の下側において、下向き凸の円弧状に配置され、
前記表示対象文字列内の各文字は、前記注目行に表示される前に前記第2周辺行に表示されることを特徴とする表示方法。 - 請求項10に記載の表示方法において、
前記注目行内の文字の平均サイズは、前記第1周辺行内の文字の平均サイズよりも大きく且つ前記第2周辺行内の文字の平均サイズよりも大きいことを特徴とする表示方法。 - 請求項9から請求項11のいずれかに記載の表示方法において、
前記注目行内の複数の文字のうち、前記注目行内における中央部に配置される文字は、前記注目行内における側方部に配置される文字よりも大きく表示されることを特徴とする表示方法。 - 請求項9から請求項12のいずれかに記載の表示方法において、
前記表示対象文字列の各文字は、前記表示対象文字列内でのその配列位置が前記注目行内の注視基準位置から離れていくにつれて、より小さく表示されることを特徴とする表示方法。 - 請求項9から請求項13のいずれかに記載の表示方法において、
前記表示対象文字列の各文字は、各行内において文字配列に関する後方側から前方側に向けて移動するとともに、前記複数の行のうち文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて移動するように、表示されることを特徴とする表示方法。 - 請求項9から請求項13のいずれかに記載の表示方法において、
前記表示対象文字列は、前記複数の行のうち文字配列に関する後方側の行から前方側の行に向けて行単位で移動していくように表示されることを特徴とする表示方法。 - コンピュータに、
請求項9から請求項15のいずれかに記載の表示方法を実行させるためのプログラム。
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