JP2023116921A - カメラ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で絞り径を調整することができる小型のカメラ装置を提供する。【解決手段】カメラ装置1は、フロントカバー2と、フロントカバー2の内部に収容される鏡筒部10と、中心軸Pを中心として回転できるようにフロントカバー2の突出部8の外表面に取り付けられる回転レバー20と、回転可能に鏡筒部10に取り付けられる軸部31と、複数の絞り開口38A~38Dが形成された絞りプレート32と、軸部31を回転させる駆動ピン39と、Z方向に沿って移動可能なスライダ50とを備える。回転レバー20は、フロントカバー2の内部に向かって延びる係合突起29を有する。絞りプレート32は、軸部31とともに回転するように軸部31に接続される。スライダ50には、Z方向において回転レバー20の係合突起29と係合する第1の係合溝52と、Z方向において駆動ピン39と係合する第2の係合溝53とが形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、カメラ装置に係り、特に絞り径を調整可能な機構を有するカメラ装置に関するものである。
従来から、複数の異なる径の絞り開口が形成された絞りプレートを回転させることでレンズの絞り径を調整できるようにしたカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなカメラにおいては、撮影者がレンズ鏡筒の周囲に取り付けられた操作環をレンズ鏡筒に対して回転させることで、レンズ鏡筒の内部に配置された歯車機構を介して絞りプレートが回転し、絞り径が変化するようになっている。
このようなカメラでは、レンズ鏡筒の周囲にリング状の操作環が配置されるため、カメラのレンズ鏡筒周りの外径が大きくなってしまい、カメラの小型化を実現することが難しい。また、操作環の回転を絞りプレートに伝達して絞りプレートを回転させる構造となっているために、複雑な歯車機構をレンズ鏡筒の内部に配置する必要がある。
特開2014-59349号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で絞り径を調整することができる小型のカメラ装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、簡単な構造で絞り径を調整することができる小型のカメラ装置が提供される。このカメラ装置は、ハウジングと、上記ハウジングの内部に収容される鏡筒部と、第1の回転軸を中心として回転できるように上記ハウジングの外表面に取り付けられる回転レバーと、第2の回転軸を中心として回転できるように上記鏡筒部に取り付けられる軸部と、複数の絞り開口が形成された絞りプレートと、上記軸部に接続され、上記軸部を上記第2の回転軸を中心として回転させる駆動部と、上記ハウジングの内部でスライド方向に沿って移動可能なスライダとを備える。上記回転レバーは、上記ハウジングの内部に向かって延びる係合突起を有する。上記絞りプレートは、上記軸部とともに回転するように上記軸部に接続される。上記スライダには、上記スライド方向において上記回転レバーの上記係合突起と係合する第1の係合溝と、上記スライド方向において上記駆動部と係合する第2の係合溝とが形成される。
図1は、本発明の一実施形態におけるカメラ装置を示す斜視図である。 図2は、図1のカメラ装置のハウジングの内部に収容される構成要素を示す斜視図である。 図3は、図1のカメラ装置の回転レバーをフロントカバーから取り外した状態を示す斜視図である。 図4は、図3に示す回転レバーの分解斜視図である。 図5は、図3に示すフロントカバーの一部を拡大して示す側面図である。 図6は、図2に示す構成要素の分解斜視図である。 図7は、図6に示す絞り調整部材の平面図である。 図8Aは、図6に示すスライダの正面図である。 図8Bは、図8Aに示すスライダの右側面図である。 図8Cは、図8Aに示すスライダの背面図である。 図9は、図2の右側面図である。 図10は、図2に示す構成要素の第4の絞り状態を示す斜視図である。 図11は、図10の右側面図である。
以下、本発明に係るカメラ装置の実施形態について図1から図11を参照して詳細に説明する。図1から図11において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図11においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。以下の説明では、特に言及がない場合には、「第1」や「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用されているだけであり、特定の順位や順番を表すものではない。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるカメラ装置1を示す斜視図である。本実施形態におけるカメラ装置1は、撮影後に自動的に現像が可能な写真フィルムを用いるカメラ(インスタントカメラ)であるが、本発明はこのようなインスタントカメラ以外にも適用できることは言うまでもない。なお、本実施形態では、便宜的に、図1における+X方向を「前」又は「前方」、-X方向を「後」又は「後方」、+Z方向を「上」又は「上方」、-Z方向を「下」又は「下方」ということとする。
図1に示すように、カメラ装置1は、フロントカバー2と、フロントカバー2の後方に装着されるリアカバー3と、フロントカバー2とリアカバー3とに挟まれるトップカバー4とを備えている。フロントカバー2にはファインダ窓5が形成されている。ファインダ窓5の-Z方向側にはレリーズボタン6が配置されている。トップカバー4には、Y方向に延びる排出スリット4Aが形成されており、この排出スリット4Aから撮影後に現像された写真フィルムが排出されるようになっている。
フロントカバー2、リアカバー3、及びトップカバー4は、図2に示す鏡筒部10を内部に収容するハウジングを構成している。鏡筒部10は、現像液を内包した写真フィルムを収容可能なフレーム(図示せず)に取り付けられるものであり、フレームに固定される基部11と、基部11から+X方向に延びる角錐台状の中間部12と、中間部12から+X方向に延びる円筒部13と、円筒部13からXY平面に沿って延びる平板部14とを有している。円筒部13の前方には、図示しないレンズフレームが取り付けられており、このレンズフレーム内に1枚以上のレンズが保持される。
図1に戻って、フロントカバー2は、直方体状の基部7と、基部7から+X方向に延び、上述した鏡筒部10の円筒部13を内部に収容する突出部8とを含んでいる。突出部8の側方の外表面には、突出部8に対して回転可能な回転レバー20が取り付けられている。図3は、この回転レバー20をフロントカバー2から取り外した状態を示す斜視図、図4は、回転レバー20の分解斜視図、図5は、フロントカバー2の一部を拡大して示す側面図である。
図3及び図4に示すように、回転レバー20は、レバー本体21と、レバー本体21に取り付けられるバネ部材22と、バネ部材22に形成された挿通孔22Aに挿通され、レバー本体21に形成されたネジ孔21Aに螺合されるネジ23とを含んでいる。バネ部材22としては例えば板バネを用いることができ、バネ部材22は、その両端に接触部22C,22Dを有している。
図4に示すように、レバー本体21は、円板状の基部24と、基部24上で基部24の直径を超えて延びるノブ25と、基部24に形成された3つの爪部26と、基部24から延びる係合突起29を含んでいる。それぞれの爪部26は、基部24から延びる支柱部26Aと、支柱部26Aの端部から半径方向外側に延びる係合部26Bとを含んでいる。レバー本体21の基部24には、バネ部材22を収容するための凹部27と、バネ部材22の位置決め孔22Bに挿通される位置決め突起28とが形成されている。
このような構成により、レバー本体21の基部24の位置決め突起28をバネ部材22の位置決め孔22Bに挿通させることにより、バネ部材22を所定の位置に位置決めした状態で基部24の凹部27に収容することができる。そして、ネジ23をバネ部材22の挿通孔22Aに挿通し、レバー本体21のネジ孔21Aに螺合させることにより、バネ部材22をレバー本体21に取り付けることができる。
図3及び図5に示すように、フロントカバー2の突出部8の側面には、上述した回転レバー20のネジ23が収容される円形孔80と、円形孔80を中心として周方向に延びる3つのガイド溝81と、ガイド溝81のうちの1つと円形孔80との間で周方向に沿って延びる開口部83とが形成されている。それぞれのガイド溝81には、レバー本体21の爪部26の支柱部26Aが位置するようになっている。それぞれのガイド溝81の径方向に沿った幅は、レバー本体21の爪部26の支柱部26Aの径方向に沿った幅よりもわずかに大きく、係合部26Bの径方向に沿った幅よりも小さくなっている。これにより、レバー本体21の爪部26の係合部26Bがフロントカバー2の内面に係合するとともに、レバー本体21の爪部26の支柱部26Aがフロントカバー2のガイド溝81にガイドされ、レバー本体21がガイド溝81の中心軸P(第1の回転軸)を中心として回転するようになっている。
ガイド溝81の端部には、レバー本体21の爪部26の係合部26Bの径方向に沿った幅よりも大きな幅を有する連絡口82が形成されている。このような構成によれば、レバー本体21の爪部26の係合部26Bを連絡口82から挿入してフロントカバー2の内側に位置させた後、レバー本体21を回転させることで、回転レバー20をフロントカバー2に取り付けることができる。このとき、回転レバー20のレバー本体21の係合突起29がフロントカバー2の開口部83を通ってフロントカバー2の内側に突出するようになっている。
また、図3及び図5に示すように、ガイド溝81の半径方向内側には凹凸部84が形成されている。この凹凸部84は、回転レバー20のバネ部材22の接触部22C(第1の接触部)に当接する位置に形成されており、図5において時計回りに凹部86A、凸部87A、凹部86B、凸部87B、凹部86C、凸部87C、及び凹部86Dが順番に並んでいる。バネ部材22の接触部22Cは、凹部86A~86Dのそれぞれに嵌まり込むようになっている。以下では、バネ部材22の接触部22Cが凹部86A~86Dのそれぞれに嵌まり込んだ状態の回転レバー20の位置をレバー作動位置ということとし、図5において時計回りに順番に第1のレバー作動位置から第4のレバー作動位置ということとする。
回転レバー20がそれぞれのレバー作動位置にあるときのノブ25の位置の近傍には、レバー作動位置をわかりやすくするためのマーカ88A~88Dが形成されている。回転レバー20をそれぞれのレバー作動位置から隣接するレバー作動位置に回転させようとすると、バネ部材22の接触部22Cがそれぞれの凹部86A~86Dに隣接する凸部87A~87Cに接触するため、バネ部材22の接触部22Cが凸部87A~87Cを乗り越えるようにバネ部材22を弾性変形させる必要がある。このように、バネ部材22の接触部22Cが凸部87A~87Cを乗り越えるまではノブ25を回す力を増す必要があり、バネ部材22の接触部22Cが凸部87A~87Cを乗り越えた後はバネ部材22の接触部22Cがその弾性力によって隣接する凹部86A~86Dに自然と嵌まり込むため、それぞれのレバー作動位置においてクリック感が得られる。
また、このとき回転レバー20のバネ部材22の接触部22D(第2の接触部)は、ガイド溝81の半径方向内側に形成されたガイド片85に当接しており、バネ部材22がわずかに弾性変形した状態となっている。このため、バネ部材22の接触部22Cをより確実に凸部87A~87Cに接触させることができるとともに、バネ部材22の接触部22Cに生じる力と接触部22Dに生じる力のバランスを適切に調整することができる。
図6は、図2に示す構成要素の分解斜視図である。図2及び図6に示すように、鏡筒部10の円筒部13には、レンズの絞り径を調整するための絞り調整部材30が取り付けられている。図7は、絞り調整部材30の平面図である。図6及び図7に示すように、絞り調整部材30は、X方向に延びる軸部31と、軸部31の+X方向側の端部近傍からYZ平面に沿って延びる絞りプレート32と、軸部31の-X方向側の端部近傍から延びる腕部33とを含んでいる。本実施形態では、軸部31、絞りプレート32、及び腕部33は一体的に形成されているが、これらの構成要素を別個の部材により形成し、互いに接合してもよい。
絞り調整部材30の軸部31は両端に支軸34A,34Bを有しており、+X方向側の支軸34Aは上述したレンズフレームに設けられる軸受に支持され、-X方向側の支軸34Bは鏡筒部10に設けられた軸受16(図6)に支持される。これにより、絞り調整部材30は、X方向に延びる軸部31(第2の回転軸)を中心として回転できるようになっている。絞り調整部材30の腕部33は、X方向に沿って延びる円筒部35を有しており、この円筒部35には、図6に示すように、例えば駆動ピン39を挿通させるための挿通孔35Aが形成されている。
絞り調整部材30の絞りプレート32には、複数の(本実施形態では4つの)絞り開口38A~38Dが軸部31を中心とする円周上に並んで形成されている。この絞りプレート32は、鏡筒部10の円筒部13の前方に配置されるスペーサ17の前方に位置しており、絞りプレート32の絞り開口38A~38Dは、絞りプレート32が軸部31を中心として回転した際に、スペーサ17に形成された窓17Aを通過する位置に配置されている。
図2及び図6に示すように、鏡筒部10の平板部14には、2本のガイドレール40の一方の端部を支持するレール支持部15が設けられており、このレール支持部15によってガイドレール40がZ方向に沿って延びるように支持されている。これらのガイドレール40の他端部は、円筒部13に着脱自在に取り付けられる保持プレート41によって支持されている。この保持プレート41には、ガイドレール40の他端部を保持するための保持孔(図示せず)が形成されており、この保持孔にガイドレール40の他端部が挿入されている。
保持プレート41には、ネジ42が挿通される挿通孔41Aと、円筒部13に形成された位置決め突起13Aが挿入される位置決め孔41Bとが形成されている。保持プレート41の位置決め孔41Bに円筒部13の位置決め突起13Aを挿入することで円筒部13に対して保持プレート41を位置決めし、保持プレート41の挿通孔41Aにネジ42を挿通してこのネジ42を円筒部13に形成されたネジ孔13Bに螺合させることにより、保持プレート41が円筒部13に固定される。
保持プレート41と鏡筒部10の平板部14との間には、ガイドレール40に沿ってZ方向(スライド方向)に移動可能なスライダ50が配置されている。このスライダ50には、ガイドレール40が挿通される貫通孔51が形成されており、スライダ50は、ガイドレール40上を摺動して、Z方向に移動できるようになっている。なお、スライダ50と平板部14のレール支持部15との間又はスライダ50と保持プレート41との間に例えばコイルバネのような付勢部材を配置し、スライダ50をZ方向に付勢してもよい。
図8Aはスライダ50の正面図、図8Bは右側面図、図8Cは背面図である。図8Aから図8Cに示すように、スライダ50には、全体としてX方向に延びる第1の係合溝52と、Y方向に延びる第2の係合溝53とが形成されている。図9に示すように、第1の係合溝52の内部には、上述した回転レバー20のレバー本体21の係合突起29が位置するようになっている。この第1の係合溝52のZ方向に沿った幅は、レバー本体21の係合突起29の外径よりもわずかに大きい程度となっている。したがって、レバー本体21の係合突起29は、第1の係合溝52内でX方向に移動できるが、Z方向においては第1の係合溝52に係合するようになっている。これにより、回転レバー20の回転に伴ってレバー本体21の係合突起29がXZ平面内で移動すると、スライダ50は、レバー本体21の係合突起29とスライダ50の第1の係合溝52との係合によってガイドレール40上をZ方向に移動するようになっている。
また、図9に示すように、スライダ50の第2の係合溝53の内部には、絞り調整部材30の腕部33の円筒部35に取り付けられた駆動ピン39の先端が位置するようになっている。この第2の係合溝53のZ方向に沿った幅は、駆動ピン39の外径よりもわずかに大きい程度となっている。したがって、駆動ピン39は、第2の係合溝53内でY方向に移動できるが、Z方向においては第2の係合溝53に係合するようになっている。これにより、スライダ50がZ方向に移動すると、駆動ピン39は、第2の係合溝53内でY方向に移動しつつ、駆動ピン39とスライダ50の第2の係合溝53との係合によってZ方向に移動する、すなわち、絞り調整部材30の軸部31を中心として回転するようになっている。
図2及び図9は、回転レバー20が第1のレバー作動位置にある状態を示している。この状態では、最も大きな絞り開口38Aがスペーサ17の窓17Aの前に位置しており、絞り開口38Aがレンズの絞り径を規定する。この状態から回転レバー20を時計回りに回転させると、レバー本体21の係合突起29が中心軸Pを中心として回転し、上述したように係合突起29とスライダ50の第1の係合溝52との係合によってスライダ50が-Z方向に移動する。スライダ50が-Z方向に移動すると、スライダ50の第2の係合溝53に係合している駆動ピン39が+Y方向及び-Z方向に移動し、これにより、絞り調整部材30が軸部31を中心として回転する。
やがて、回転レバー20の回転に伴って、バネ部材22の接触部22Cが上述した凸部87Aを乗り越えて隣接する凹部86Bに嵌まり込み、回転レバー20が第2のレバー作動位置に移動する。このとき、2番目に大きな絞り開口38Bがスペーサ17の窓17Aの前に位置し、絞り開口38Bがレンズの絞り径を規定する。さらに回転レバー20を回転させると、同様に絞り調整部材30が軸部31を中心として回転し、回転レバー20が第3のレバー作動位置に移動する。このとき、3番目に大きな絞り開口38Cがスペーサ17の窓17Aの前に位置し、絞り開口38Cがレンズの絞り径を規定する。さらに回転レバー20を回転させると、絞り調整部材30が軸部31を中心として回転し、回転レバー20が第4のレバー作動位置に移動する。このとき、最も小さい絞り開口38Dがスペーサ17の窓17Aの前に位置し、絞り開口38Dがレンズの絞り径を規定する。このときの状態を図10及び図11に示す。
上述したように、本実施形態では、中心軸Pを中心に回転レバー20を回転させることにより、回転レバー20の係合突起29とスライダ50の第1の係合溝52との係合によってスライダ50をスライド方向(Z方向)に移動させることができる。このスライダ50の移動によって、スライダ50の第2の係合溝53に係合している駆動ピン39を移動させることができ、これにより軸部31を中心として絞りプレート32を回転させることができる。このように、フロントカバー2の突出部8の外表面に取り付けた回転レバー20を回転させることによって、絞りプレート32を回転させることができ、所望の絞り開口38A~38Dを窓17Aの前方に移動させることができる。したがって、絞り径を調整するためにフロントカバー2の内部に複雑な歯車機構などを配置する必要もなく、またフロントカバー2の突出部8の周囲に操作環を配置する必要もないので、簡単な構造で絞り径を調整することができる小型のカメラ装置を実現することができる。
このようなカメラ装置1を組み立てる際は、まず、絞り調整部材30の支軸34A,34Bをそれぞれレンズフレームの軸受と鏡筒部10の軸受16に挿入して絞り調整部材30を鏡筒部10に取り付ける。その後、2本のガイドレール40を平板部14のレール支持部15に装着し、スライダ50の貫通孔51にガイドレール40を挿通させる。その後、保持プレート41を円筒部13に固定することで、保持プレート41とレール支持部15との間にガイドレール40を保持する。そして、スライダ50をZ方向に移動させるとともに、軸部31を中心として絞り調整部材30を回転させることで、スライダ50と絞り調整部材30の円筒部35のZ方向の位置を合わせ、この状態で駆動ピン39を絞り調整部材30の円筒部35に挿通させることで、スライダ50と絞り調整部材30の円筒部35(腕部33)とを連結することができる。
また、上述のように、フロントカバー2の突出部8に回転レバー20を取り付けると、突出部8の開口部83からレバー本体21の係合突起29が突出した状態となるが、この状態で鏡筒部10の前方からフロントカバー2を取り付ける。このとき、スライダ50をZ方向に移動させることで、回転レバー20の係合突起29とスライダ50の第1の係合溝52のZ方向の位置を合わせることができるが、図8Bに示すように、本実施形態では、スライダ50の第1の係合溝52の端部の側壁54は、開口面積が次第に広くなるように形成されているため、回転レバー20の係合突起29とスライダ50の第1の係合溝52のZ方向の位置が多少ずれていても、回転レバー20の係合突起29を第1の係合溝52の側壁54の間に受け入れることができ、フロントカバー2を組み付けることで係合突起29をZ方向における適切な位置に導くことができる。
以上述べたように、本発明の一態様によれば、簡単な構造で絞り径を調整することができる小型のカメラ装置が提供される。このカメラ装置は、ハウジングと、上記ハウジングの内部に収容される鏡筒部と、第1の回転軸を中心として回転できるように上記ハウジングの外表面に取り付けられる回転レバーと、第2の回転軸を中心として回転できるように上記鏡筒部に取り付けられる軸部と、複数の絞り開口が形成された絞りプレートと、上記軸部に接続され、上記軸部を上記第2の回転軸を中心として回転させる駆動部と、上記ハウジングの内部でスライド方向に沿って移動可能なスライダとを備える。上記回転レバーは、上記ハウジングの内部に向かって延びる係合突起を有する。上記絞りプレートは、上記軸部とともに回転するように上記軸部に接続される。上記スライダには、上記スライド方向において上記回転レバーの上記係合突起と係合する第1の係合溝と、上記スライド方向において上記駆動部と係合する第2の係合溝とが形成される。
このような構成によれば、第1の回転軸を中心に回転レバーを回転させることにより、回転レバーの係合突起とスライダの第1の係合溝との係合によってスライダをスライド方向に移動させることができる。このスライダの移動によって、スライダの第2の係合溝に係合している駆動部を移動させることができ、これにより第2の回転軸を中心として軸部を回転させることができる。軸部の回転によって絞りプレートも第2の回転軸を中心として回転する。このように、ハウジングの外表面に取り付けた回転レバーを回転させることによって、絞りプレートを回転させることができ、所望の絞り開口を所定の位置に移動させることができる。したがって、絞り径を調整するためにハウジングの内部に複雑な歯車機構などを配置する必要もなく、またハウジングの周囲に操作環を配置する必要もないので、簡単な構造で絞り径を調整することができる小型のカメラ装置を実現することができる。
上記スライダの上記第1の係合溝は、上記スライド方向に垂直な方向に延び、その端部では開口面積が次第に広くなるように形成されていることが好ましい。このような構成によれば、ハウジングを組み付ける際に、ハウジングに取り付けた回転カバーの係合突起とスライダの第1の係合溝の位置が多少ずれていても、回転レバーの係合突起を第1の係合溝の端部で受け入れることができ、ハウジングを組み付けることで係合突起を適切な位置に導くことができる。
上記カメラ装置は、上記軸部から半径方向外側に延びる腕部をさらに備えていてもよい。この場合において、上記駆動部は、上記腕部の半径方向外側の端部に取り付けられるピンにより構成されていてもよい。このように駆動部を腕部とは別個のピンにより構成することで、スライダと腕部との位置合わせを容易に行うことができ、スライダと腕部の位置を合わせた状態で、駆動部としてのピンを腕部に取り付けることでスライダと腕部とを容易に連結することができる。
上記カメラ装置は、上記鏡筒部から上記スライド方向に延びるガイドレールをさらに備えていてもよい。この場合において、上記スライダは、上記ガイドレール上を摺動するように構成され得る。上記ガイドレールの取付を容易にするために、上記カメラ装置は、上記鏡筒部に着脱可能に取り付けられ、上記ガイドレールの端部を保持する保持プレートをさらに備えていてもよい。
上記ハウジングには、上記絞りプレートの上記複数の絞り開口に対応して上記回転レバーの周方向に沿って複数の凸部が形成されていてもよい。上記回転レバーは、上記回転レバーとともに回転し、上記ハウジングの上記複数の凸部に接触可能な第1の接触部を有するバネ部材を含んでいてもよい。上記バネ部材は、上記第1の接触部が上記ハウジングの上記複数の凸部を乗り越えるように弾性変形可能に構成されていてもよい。このような構成によれば、回転レバーを回転させる際に、バネ部材の第1の接触部がハウジングの凸部に接触するため、バネ部材の第1の接触部が凸部を乗り越えるまでは回転レバーを回転させる力を増す必要があり、バネ部材の第1の接触部が凸部を乗り越えた後はバネ部材の第1の接触部がその弾性力によって元の形状に戻るため、クリック感が得られる。
上記バネ部材は、上記第1の回転軸に対して上記第1の接触部と反対側で上記ハウジングに接触可能な第2の接触部をさらに有することが好ましい。このような第2の接触部によってバネ部材をわずかに弾性変形させた状態とすることができ、バネ部材の第1の接触部をより確実に凸部に接触させることができるとともに、バネ部材の第1の接触部に生じる力と第2の接触部に生じる力のバランスを適切に調整することができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 カメラ装置
2 フロントカバー(ハウジング)
3 リアカバー(ハウジング)
7 基部
8 突出部
10 鏡筒部
11 基部
12 中間部
13 円筒部
14 平板部
15 レール支持部
16 軸受
17 スペーサ
17A 窓
20 回転レバー
21 レバー本体
22 バネ部材
22C (第1の)接触部
22D (第2の)接触部
23 ネジ
24 基部
25 ノブ
26 爪部
29 係合突起
30 絞り調整部材
31 軸部(第2の回転軸)
32 絞りプレート
33 腕部
34A,34B 支軸
35 円筒部
38A~38D 絞り開口
39 駆動ピン(駆動部)
40 ガイドレール
41 保持プレート
50 スライダ
51 貫通孔
52 第1の係合溝
53 第2の係合溝
54 側壁
80 円形孔
81 ガイド溝
82 連絡口
83 開口部
84 凹凸部
85 ガイド片
86A~86D 凹部
87A~87C 凸部
88A~88D マーカ
P 中心軸(第1の回転軸)

Claims (7)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングの内部に収容される鏡筒部と、
    第1の回転軸を中心として回転できるように前記ハウジングの外表面に取り付けられる回転レバーであって、前記ハウジングの内部に向かって延びる係合突起を有する回転レバーと、
    第2の回転軸を中心として回転できるように前記鏡筒部に取り付けられる軸部と、
    複数の絞り開口が形成された絞りプレートであって、前記軸部とともに回転するように前記軸部に接続される絞りプレートと、
    前記軸部に接続され、前記軸部を前記第2の回転軸を中心として回転させる駆動部と、
    前記ハウジングの内部でスライド方向に沿って移動可能なスライダであって、前記スライド方向において前記回転レバーの前記係合突起と係合する第1の係合溝と、前記スライド方向において前記駆動部と係合する第2の係合溝とが形成されたスライダと
    を備えた、カメラ装置。
  2. 前記スライダの前記第1の係合溝は、前記スライド方向に垂直な方向に延び、その端部では開口面積が次第に広くなるように形成される、請求項1に記載のカメラ装置。
  3. 前記軸部から半径方向外側に延びる腕部をさらに備え、
    前記駆動部は、前記腕部の半径方向外側の端部に取り付けられるピンにより構成される、
    請求項1又は2に記載のカメラ装置。
  4. 前記鏡筒部から前記スライド方向に延びるガイドレールをさらに備え、
    前記スライダは、前記ガイドレール上を摺動するように構成される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のカメラ装置。
  5. 前記鏡筒部に着脱可能に取り付けられ、前記ガイドレールの端部を保持する保持プレートをさらに備える、請求項4に記載のカメラ装置。
  6. 前記ハウジングには、前記絞りプレートの前記複数の絞り開口に対応して前記回転レバーの周方向に沿って複数の凸部が形成され、
    前記回転レバーは、前記回転レバーとともに回転し、前記ハウジングの前記複数の凸部に接触可能な第1の接触部を有するバネ部材を含み、
    前記バネ部材は、前記第1の接触部が前記ハウジングの前記複数の凸部を乗り越えるように弾性変形可能に構成される、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のカメラ装置。
  7. 前記バネ部材は、前記第1の回転軸に対して前記第1の接触部と反対側で前記ハウジングに接触可能な第2の接触部をさらに有する、請求項6に記載のカメラ装置。
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