JP2023116869A - 評価用モデルおよびガイドエクステンションカテーテルの評価方法 - Google Patents

評価用モデルおよびガイドエクステンションカテーテルの評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023116869A
JP2023116869A JP2022019221A JP2022019221A JP2023116869A JP 2023116869 A JP2023116869 A JP 2023116869A JP 2022019221 A JP2022019221 A JP 2022019221A JP 2022019221 A JP2022019221 A JP 2022019221A JP 2023116869 A JP2023116869 A JP 2023116869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catheter
curved portion
curved
opening
inner diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022019221A
Other languages
English (en)
Inventor
春佳 杉村
Haruka SUGIMURA
健一 堀場
Kenichi Horiba
大 冨田
Masaru Tomita
春佳 浅見
Haruka ASAMI
有希子 鬼頭
Yukiko Kito
透 住吉
Toru Sumiyoshi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP2022019221A priority Critical patent/JP2023116869A/ja
Publication of JP2023116869A publication Critical patent/JP2023116869A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)

Abstract

Figure 2023116869000001
【課題】ガイドエクステンションカテーテルの基端開口への治療用カテーテルの通過性を効果的に評価できる評価用モデルおよびガイドエクステンションカテーテルの評価方法を提供する。
【解決手段】ガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54への治療用カテーテル70の通過性を評価するための評価用モデル10であって、ガイディングカテーテルのルーメンを模擬する通路13を有し、通路13は、当該通路13の軸心が湾曲する少なくとも1つの湾曲部を有し、各々の湾曲部の軸心は、50mm以下の曲率半径Rで湾曲し、各々の湾曲部の軸心の、曲率半径Rの中心Oにおける中心角θは90度以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガイドエクステンションカテーテルを評価するための評価用モデルおよび評価方法に関する。
血管等の生体管腔へ挿入して治療や診断等を行うための治療用カテーテル(バルーンカテーテルやステント留置用カテーテルなど)を目的部位へ案内するために、ガイディングカテーテルが用いられる。
例えば、冠動脈の治療を行うPCIの1つである経皮的冠動脈形成術(PTCA)では、ガイディングカテーテル用のガイドワイヤを手首や大腿部の皮膚から動脈内へ挿入し、冠動脈の入口へ到達させる。次に、ガイドワイヤに沿ってガイディングカテーテルを動脈内に挿入し、続いて、ガイディングカテーテル用のガイドワイヤを抜去し、冠動脈口に係合させる。次に、術者は、ガイディングカテーテルの内腔に治療用カテーテル用のより細いガイドワイヤを挿入して、冠動脈内の病変部を通過させる。この後、術者は、治療用カテーテル用のガイドワイヤに沿って病変部に治療用カテーテルを挿入し、病変部の治療を行う。
術者は、ガイディングカテーテルの先端を所定の部位(例えば、冠動脈口)に係合させた後に、治療用カテーテルを、ガイディングカテーテル先端開口から病変部までの湾曲あるいは屈曲した冠動脈内でスムーズに進めるために、ガイドエクステンションカテーテルを使用する場合がある(例えば、特許文献1を参照)。ガイドエクステンションカテーテルは、ガイディングカテーテルよりも病変部の近くまで挿入することが可能であり、さらに、治療用カテーテルに安定したバックアップ力を与えることができる。
ガイドエクステンションカテーテルは、ガイディングカテーテルのルーメンを移動して、ガイディングカテーテル先端開口から先端側へ突出可能な先端チューブと、先端チューブに連結されて先端チューブから基端側へ延在する線状シャフトとを有するカテーテルである。先端チューブの基端には、開口部が形成される。ガイドエクステンションカテーテルは、先端チューブの基端側が線状シャフトであるため、先端チューブの長さが短い。このため、ガイディングカテーテルの内部にガイドワイヤを挿入した状態で、ガイドワイヤを抜去することなく、ガイドエクステンションカテーテルをガイドワイヤに沿ってガイディングカテーテルに対して抜き差しすることが容易となる。すなわち、このような手技を行う際には、ガイディングカテーテルよりも基端側に突出しているガイドワイヤの長さが、ガイドエクステンションカテーテルの管状の部位(先端チューブ)の長さよりも長いことが必要である。ガイドエクステンションカテーテルは、線状シャフトを有することで、管状の部位の長さを短くできるため、必要以上に長いガイドワイヤを使用する必要がなく、手技が容易となる。
特開2001-343891号公報
ガイディングカテーテルの先端開口からガイドエクステンションカテーテルの先端チューブを突出させた状態で、先端チューブの基端開口は、ガイディングカテーテルの内部に配置される。したがって、ガイディングカテーテルおよびガイドエクステンションカテーテルの連通するルーメンを利用して、治療用カテーテルを先端方向へ案内する際には、治療用カテーテルを、ガイディングカテーテルのルーメン内で、ガイドエクステンションカテーテルの先端チューブの基端開口に挿入する必要がある。しかしながら、この際に、治療用カテーテルの先端が、先端チューブの基端開口に引っ掛かる可能性があり、治療用カテーテルの円滑な操作が阻害される可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ガイドエクステンションカテーテルの基端開口への治療用カテーテルの通過性を効果的に評価できる評価用モデルおよびガイドエクステンションカテーテルの評価方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る評価用モデルは、ガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテルの基端開口への治療用カテーテルの通過性を評価するための評価用モデルであって、ガイディングカテーテルのルーメンを模擬する通路を有し、前記通路は、当該通路の軸心が湾曲する少なくとも1つの湾曲部を有し、各々の前記湾曲部の軸心は、50mm以下の曲率半径で湾曲し、各々の前記湾曲部の軸心の、曲率半径の中心における中心角は90度以上であることを特徴とする。
上記目的を達成する本発明に係るガイドエクステンションカテーテルの評価方法は、ガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテルの基端開口への治療用カテーテルの通過性を評価するガイドエクステンションカテーテルの評価方法であって、前記ガイディングカテーテルのルーメンを模擬する通路を有し、前記通路は、当該通路の軸心が湾曲する少なくとも1つの湾曲部を有し、各々の前記湾曲部の軸心は50mm以下の曲率半径で湾曲し、各々の前記湾曲部の軸心の、曲率半径の中心における中心角は90度以上である評価用モデルを準備するステップと、前記ガイドエクステンションカテーテルを前記通路に挿入して前記ガイドエクステンションカテーテルの基端開口を前記湾曲部の内部に配置するステップと、前記治療用カテーテルを前記通路に挿入し、前記治療用カテーテルの前記基端開口への通過性を評価するステップと、を有することを特徴とする。
上記のように構成された評価用モデルおよびガイドエクステンションカテーテルの評価方法は、湾曲部により、血管内で湾曲するガイディングカテーテルのルーメンを模擬できるため、通路にガイドエクステンションカテーテルを挿入してガイドエクステンションカテーテルの基端開口を湾曲部に配置することで、血管内で曲がったガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテルの基端開口への治療用カテーテルの通過性を、効果的に評価できる。
前記湾曲部の中心角は、180度以上であってもよい。これにより、方向が180度以上変化する血管に挿入されるガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテルの基端開口への治療用カテーテルの通過性を、効果的に評価できる。
前記湾曲部は、当該湾曲部の延在方向に沿って一定の内径を有してもよい。これにより、評価用モデルは、内径が一定のガイディングカテーテルのルーメンを効果的に模擬できる。また、湾曲部の内径が一定であることで、湾曲部のどの位置にガイドエクステンションカテーテルの基端開口を配置しても湾曲部の内径に差が生じず、評価試験の再現性を高めやすい。このため、評価用モデルは、評価試験の信頼性を向上できる。
前記湾曲部は、当該湾曲部の延在方向に沿って一定の曲率半径を有してもよい。これにより、湾曲部のどの位置にガイドエクステンションカテーテルの基端開口を配置しても湾曲部の曲率半径に差が生じず、評価試験の再現性を高めやすい。このため、評価用モデルは、評価試験の信頼性を向上できる。
前記評価用モデルは、内径が等しく前記軸心の曲率半径が異なる複数の前記湾曲部を有してもよい。これにより、模擬するガイディングカテーテルの内径を変化させずに、血管内でのガイディングカテーテルの湾曲の程度を変化させた異なる条件の試験を、1つの評価用モデルで行うことができる。
前記評価用モデルは、前記中心角が一致し、前記湾曲部の曲率半径の中心が一致する複数の前記湾曲部を有してもよい。これにより、複数の湾曲部を、コンパクトにまとめて配置できるため、評価用モデルの大型化を防止し、作業性を向上できる。
各々の前記湾曲部の両端の少なくとも一方は、軸心が直線状の直線部に連通し、当該直線部は、連通する前記湾曲部の反対側で外部へ開口する開口部を有してもよい。これにより、評価用モデルは、血管の湾曲した部位に隣接する直線的な血管に配置されたガイディングカテーテルを、直線部により効果的に模擬できる。
前記通路は、前記湾曲部の内径よりも大きな内径を有して外部へ開口する開口部を有してもよい。これにより、開口部に、ガイディングカテーテルやガイドエクステンションカテーテルを通路へ誘導するための連結チューブを連結できるため、実際の血管内のガイディングカテーテルを適切に模擬できるように、適宜望ましい連結チューブを選択して開口部に接続できる。
実施形態に係る評価用モデルを示す平面図である。 図1の矢線Aから見た評価用モデルの側面図である。 評価を行うガイドエクステンションカテーテルを示す平面図である。 評価用モデルを用いた評価試験を説明するための平面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法は、説明の都合上、誇張されて実際の寸法とは異なる場合がある。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態に係る評価用モデル10は、図4に示すように、冠動脈へ挿入される治療用カテーテル70を冠動脈へ導くために大動脈へ挿入されたガイディングカテーテル(図示せず)の内部にガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54を配置した状態において、基端開口54への治療用カテーテル70の通過性を評価するために、湾曲したガイディングカテーテルのルーメンを模擬したモデルである。
まず、評価が行われるガイドエクステンションカテーテル50について説明する。ガイドエクステンションカテーテル50は、治療用カテーテル70をガイドするための管体をガイディングカテーテルから延長させるために使用される。ガイドエクステンションカテーテル50は、例えば、血管内に配置されたガイディングカテーテルの先端開口から病変部までの湾曲あるいは屈曲した冠動脈内に配置されて、治療用カテーテル70を病変部まで円滑に到達させるためのルーメンを提供する。ガイドエクステンションカテーテル50は、ガイディングカテーテルよりも病変部の近くまで挿入することが可能であり、さらに、治療用カテーテル70に安定したバックアップ力を与えることができる。ガイドエクステンションカテーテル50は、図3に示すように、管状の先端チューブ51と、先端チューブ51に連結されて先端チューブ51から基端側へ延在する線状シャフト52とを備えている。
先端チューブ51は、可撓性を有する管体であり、先端から基端へ貫通する先端ルーメン53を有する。先端チューブ51の基端部には、先端ルーメン53が開口する基端開口54が形成される。先端チューブ51の基端部は、先端チューブ51の軸心に対して傾斜して形成され、基端開口54も傾斜して形成される。したがって、先端チューブ51の基端部は、側方(軸心と垂直な方向)へ開口しているがあるいは、ハーフパイプ状に形成されてもよい。先端チューブ51の基端開口54は、治療用カテーテル70が通る部位であり、治療用カテーテル70が引っ掛かりにくい形状であることが好ましい。
線状シャフト52は、可撓性を有する線材であり、先端チューブ51に連結されて先端チューブ51から基端側へ延在している。
先端チューブ51は、ガイディングカテーテルのルーメンを移動して、ガイディングカテーテルの先端開口から先端側へ突出可能である。これにより、先端チューブ51の先端ルーメン53は、ガイディングカテーテルのルーメンから先端方向へ連続する。したがって、手技において、ガイドエクステンションカテーテル50の先端チューブ51は、ガイディングカテーテルよりも病変部の近くまで挿入されて、治療用カテーテル70に安定したバックアップ力を与えることができる。
次に、評価用モデル10について説明する。評価用モデル10は、図1、2に示すように、2枚の分割板11を備えている。2枚の分割板11は、ガイディングカテーテルのルーメンを模擬する溝が対向面12側に形成された略長方形の平板である。2枚の分割板11は、面対称形状で形成されている。このため、2枚の分割板11は、対向面12で重なってボルトおよびナット等で固定されることで、溝が重なり、断面が円形のガイディングカテーテルのルーメンを模擬する通路13が形成される。分割板11は、内部を目視できるように透明または半透明であり、実際のガイディングカテーテルに近い柔軟な材料により形成されることが好ましい。分割板11の構成材料は、特に限定されないが、例えばシリコーン樹脂、各種エラストマー樹脂としてSEBS、ポリオレフィンエラストマー、ポリアミドエラストマー、アクリル系エラストマー、含フッ素エラストマーなどである。分割板11は、金型を用いて良好に形成されるが、形成方法は特に限定されず、例えば3Dプリンタにより形成されてもよい。評価用モデル10は、分割板11に分割されずに、例えば3Dプリンタにより一体的に形成されてもよい。
通路13は、第1模擬部20と、第2模擬部30と、第3模擬部40とを有している。本実施形態において、第1模擬部20、第2模擬部30および第3模擬部40は、互いに連通しない独立した通路13により形成される。
第1模擬部20は、通路13の軸心が湾曲する第1湾曲部21と、第1湾曲部21の延在方向の一端側と連通する第1直線部22と、第1湾曲部21の延在方向の他端側と連通する第2直線部23とを有している。第1湾曲部21は、一方側へ湾曲しつつ一定の内径で延在している。
第1直線部22は、第1湾曲部21の延在方向の一端側から連通し、一定の内径で直線的に延在し、第1開口部24で外部へ開口している。第1直線部22の内径は、第1開口部24を除き、第1湾曲部21の内径と一致することが好ましいが、第1湾曲部21の内径と異なってもよい。第1開口部24は、第1湾曲部21の内径よりも大きな内径を有することが好ましい。これにより、第1開口部24は、別途準備される連結チューブ26が差し込まれて連結可能である。連結チューブ26は、第1直線部22に連通するルーメンを提供する。なお、第1開口部24の内径は、第1湾曲部21の内径と一致してもよい。
第2直線部23は、第1湾曲部21の第1直線部22が連結される側と反対側から連通し、一定の内径で直線的に延在し、第2開口部25で外部へ開口している。第2直線部23の内径は、第2開口部25を除き、第1湾曲部21の内径と一致することが好ましいが、第1湾曲部21の内径と異なってもよい。第2開口部25は、第1湾曲部21の内径よりも大きな内径を有することが好ましい。これにより、第2開口部25は、別途準備される連結チューブ26が差し込まれて連結可能である。連結チューブ26は、第2直線部23に連通するルーメンを提供する。なお、第2開口部25の内径は、第1湾曲部21の内径と一致してもよい。
第2模擬部30は、通路13の軸心が湾曲する第2湾曲部31と、第2湾曲部31の延在方向の一端側と連通する第3直線部32と、第2湾曲部31の延在方向の他端側と連通する第4直線部33とを有している。第2模擬部30は、第1模擬部20に囲まれる範囲内に配置される。第2湾曲部31は、湾曲しつつ一定の内径で延在している。
第3直線部32は、第2湾曲部31の延在方向の一端側から連通し、一定の内径で直線的に延在し、第3開口部34で外部へ開口している。第3直線部32の内径は、第3開口部34を除き、第2湾曲部31の内径と一致することが好ましいが、第2湾曲部31の内径と異なってもよい。第3開口部34は、第2湾曲部31の内径よりも大きな内径を有することが好ましい。これにより、第3開口部34は、別途準備される連結チューブ26が差し込まれて連結可能である。なお、第3開口部34の内径は、第2湾曲部31の内径と一致してもよい。
第4直線部33は、第2湾曲部31の第3直線部32が連結される側と反対側から連通し、一定の内径で直線的に延在し、第4開口部35で外部へ開口している。第4直線部33の内径は、第4開口部35を除き、第2湾曲部31の内径と一致することが好ましいが、第2湾曲部31の内径と異なってもよい。第4開口部35は、第2湾曲部31の内径よりも大きな内径を有することが好ましい。これにより、第4開口部35は、別途準備される連結チューブ26が差し込まれて連結可能である。なお、第4開口部35の内径は、第2湾曲部31の内径と一致してもよい。
第3模擬部40は、通路13の軸心が湾曲する第3湾曲部41と、第3湾曲部41の延在方向の一端側と連通する第5直線部42と、第3湾曲部41の延在方向の他端側と連通する第6直線部43とを有している。第3模擬部40は、第3模擬部40に囲まれる範囲内に配置される。第3湾曲部41は、湾曲しつつ一定の内径で延在している。
第5直線部42は、第3湾曲部41の延在方向の一端側から連通し、一定の内径で直線的に延在し、第5開口部44で外部へ開口している。第5直線部42の内径は、第5開口部44を除き、第3湾曲部41の内径と一致することが好ましいが、第3湾曲部41の内径と異なってもよい。第5開口部44は、第3湾曲部41の内径よりも大きな内径を有することが好ましい。これにより、第5開口部44は、別途準備される連結チューブ26が差し込まれて連結可能である。なお、第5開口部44の内径は、第3湾曲部41の内径と一致してもよい。
第6直線部43は、第3湾曲部41の延在方向の第5直線部42が連結される側と反対側から連通し、一定の内径で直線的に延在し、第6開口部45で外部へ開口している。第6直線部43の内径は、第6開口部45を除き、第3湾曲部41の内径と一致することが好ましいが、第3湾曲部41の内径と異なってもよい。第6開口部45は、第3湾曲部41の内径よりも大きな内径を有することが好ましい。これにより、第6開口部45は、別途準備される連結チューブ26が差し込まれて連結可能である。なお、第6開口部45の内径は、第3湾曲部41の内径と一致してもよい。
第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41は、湾曲した血管(例えば、大動脈弓)の内部に配置されたガイディングカテーテルを模擬している。
第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の内径は、模擬したいガイディングカテーテルのルーメンの内径と一致することが好ましく、例えば1.8mm以上2.0mm以下であり、本実施形態ではいずれの湾曲部も2mmである。第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の各々の内径は、等しいことが好ましい。これにより、第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41が模擬するガイディングカテーテルのルーメンの内径を一致させることができる。このため、模擬したいガイディングカテーテルに対して、評価試験を行うことができる条件の異なる複数の湾曲部を、1つの評価用モデル10により提供できる。なお、第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の各々の内径は、異なってもよい。
本実施形態において、第1湾曲部21の内側に第2湾曲部31が配置されて、第2湾曲部31の内側に第3湾曲部41が配置される。そして、第1湾曲部21の湾曲する軸心の曲率半径Rよりも、第2湾曲部31の湾曲する軸心の曲率半径Rの方が小さく、第2湾曲部31の湾曲する軸心の曲率半径Rよりも、第3湾曲部41の湾曲する軸心の曲率半径Rの方が小さい。さらに、第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の各々の曲率半径Rの中心Oが、一致する。これにより、第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41を、コンパクトにまとめて配置できる。
第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の各々の軸心の曲率半径Rは、軸心の延在方向に沿って一定であることが好ましいが、変化してもよい。例えば、第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の各々の軸心の形状は、曲率半径Rが一定である真円の一部であってもよいが、曲率半径Rが変化する楕円の一部であってもよい。
第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の湾曲する軸心の曲率半径Rは、特に限定されないが、50mm以下であることが好ましく、より好ましくは45mm以下であり、さらに好ましくは30mm以下である。本実施形態では、第1湾曲部21の軸心の曲率半径Rは21mm、第2湾曲部31の軸心の曲率半径Rは11mm、第3湾曲部41の軸心の曲率半径Rは4.75mmである。これにより、湾曲部は、湾曲の曲率半径が大きくても40mm程度である大動脈弓を効果的に模擬できる。
第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の各々の軸心の延在方向は、湾曲によって変化する。第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の各々の軸心の延在方向が変化する角度である、曲率半径Rの中心Oにおける中心角θは、好ましくは90度以上270度以下、より好ましくは135度以上225度以下、さらに好ましくは180度である。または、各々の湾曲部の軸心の中心Oにおける中心角θは、90度以上180度以下であってもよい。本実施形態では、各々の湾曲部の軸心の中心Oにおける中心角θは180度である。第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の各々の軸心の中心Oにおける中心角θは、等しいことが好ましが、異なってもよい。第1湾曲部21、第2湾曲部31および第3湾曲部41の各々の軸心の中心Oにおける中心角θが等しい場合、第1直線部22、第3直線部32および第5直線部42を平行に配置し、かつ第2直線部23、第4直線部33および第6直線部43を平行に配置することができる。このため、第1模擬部20、第2模擬部30および第3模擬部40を、コンパクトにまとめて配置できる。各々の湾曲部の軸心の形状が楕円の一部である場合、楕円の長軸と短軸の交点を楕円の中心(曲率半径の中心O)とし、楕円の中心から楕円弧の両端までを結んだ線分で形成される角度を中心角θとしてもよい。この場合の中心角θの好ましい範囲は、前述したように、湾曲部の軸心の形状が真円の一部である場合と同様であってよい。
次に、本実施形態に係る評価用モデル10を用いたガイドエクステンションカテーテル50の評価方法を説明する。
初めに、評価試験を行う試験者は、ガイドエクステンションカテーテル50を挿入する模擬部の開口部を決定する。一例として、試験者は、図4に示すように、第1模擬部20の第1開口部24からガイドエクステンションカテーテル50を挿入することを決定する。
次に、試験者は、通路13内に水、生理食塩水、または界面活性剤入り水溶液等を注入した評価用モデル10の第1開口部24に連結チューブ26を連結し、連結チューブ26から、先端ルーメン53に挿入したガイドワイヤ60およびガイドエクステンションカテーテル50を挿入し、基端開口54を、第1湾曲部21の内部に配置する。第1湾曲部21は、例えば大動脈弓のような湾曲した血管内に配置されて湾曲したガイディングカテーテルを模擬している。
次に、試験者は、ガイドワイヤ60を治療用カテーテル70のガイドワイヤルーメンに挿入し、ガイドワイヤ60に沿って、治療用カテーテル70を連結チューブ26から第1模擬部20内へ押し進める。治療用カテーテル70は、例えばステント留置用カテーテルであり、先端に配置されるバルーン71の外周面にステント72が配置されている。したがって、試験者によって押された治療用カテーテル70は、ガイドワイヤ60に沿って移動し、ガイドエクステンションカテーテル50の先端ルーメン53に、基端開口54から入り込む。このとき、基端開口54が湾曲した第1湾曲部21の中心に開口面を向けて配置されているため、治療用カテーテル70のステント72やバルーン71は、基端開口54に引っ掛かりやすい。試験者は、本評価用モデル10の第1湾曲部21に配置したガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54へ、治療用カテーテル70を円滑に挿入できるか否かを、透明な評価用モデル10の外側から観察できる。したがって、試験者は、評価用モデル10によって、第1湾曲部21に配置したガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54への治療用カテーテル70の通過性を評価できる。基端開口54への治療用カテーテル70の通過性の評価は、治療用カテーテル70を基端開口54へ挿入する際に観察される基端開口54の移動や変形の程度や、治療用カテーテル70を押し込む際に手に伝わる反力の大きさ等により行うことができる。評価のために、例えば、基端開口54の変形した長さや、移動した長さを測定してよく、または力を測定してもよい。力の測定は、例えば、治療用カテーテル70や評価用モデル10に取り付けた力センサにより行うことができる。試験者は、得られた結果を元に、ガイドエクステンションカテーテル50の主に基端開口54の形態を、効果的に改良することができる。
以上のように、本実施形態に係る評価用モデル10は、ガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54への治療用カテーテル70の通過性を評価するための評価用モデル10であって、ガイディングカテーテルのルーメンを模擬する通路13を有し、通路13は、当該通路13の軸心が湾曲する少なくとも1つの湾曲部を有し、各々の湾曲部の軸心は、50mm以下の曲率半径Rで湾曲し、各々の湾曲部の軸心の、曲率半径Rの中心Oにおける中心角θは90度以上である。これにより、評価用モデル10は、湾曲部により、血管内で湾曲するガイディングカテーテルのルーメンを模擬できるため、通路13にガイドエクステンションカテーテル50を挿入してガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54を湾曲部に配置することで、血管内で曲がったガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54への治療用カテーテル70の通過性を、効果的に評価できる。
湾曲部の中心角θは、180度以上である。これにより、方向が180度以上変化する血管に挿入されるガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54への治療用カテーテル70の通過性を、効果的に評価できる。
湾曲部は、当該湾曲部の延在方向に沿って一定の内径を有している。これにより、評価用モデル10は、内径が一定のガイディングカテーテルのルーメンを効果的に模擬できる。また、湾曲部の内径が一定であることで、湾曲部のどの位置にガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54を配置しても湾曲部の内径に差が生じず、評価試験の再現性を高めやすい。このため、評価用モデル10は、評価試験の信頼性を向上できる。
湾曲部は、当該湾曲部の延在方向に沿って一定の曲率半径Rを有している。これにより、湾曲部のどの位置にガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54を配置しても湾曲部の曲率半径Rに差が生じず、評価試験の再現性を高めやすい。このため、評価用モデル10は、評価試験の信頼性を向上できる。
評価用モデル10は、内径が等しく軸心の曲率半径Rが異なる複数の湾曲部を有している。これにより、模擬するガイディングカテーテルの内径を変化させずに、血管内でのガイディングカテーテルの湾曲の程度を変化させた異なる条件の試験を、1つの評価用モデル10で行うことができる。
評価用モデル10は、中心Oにおける中心角θが一致し、湾曲部の曲率半径Rの中心Oが一致する複数の湾曲部を有している。これにより、複数の湾曲部を、コンパクトにまとめて配置できるため、評価用モデル10の大型化を防止し、作業性を向上できる。
各々の湾曲部の両端の少なくとも一方は、軸心が直線状の直線部に連通し、当該直線部は、連通する湾曲部の反対側で外部へ開口する開口部を有している。これにより、評価用モデル10は、血管の湾曲した部位に隣接する直線的な血管に配置されたガイディングカテーテルを、直線部により効果的に模擬できる。
通路13は、湾曲部の内径よりも大きな内径を有して外部へ開口する開口部を有している。これにより、開口部に、ガイディングカテーテルやガイドエクステンションカテーテル50を通路13へ誘導するための連結チューブ26を連結できるため、実際の血管内のガイディングカテーテルを適切に模擬できるように、適宜望ましい連結チューブ26を選択して開口部に接続できる。
また、本実施形態におけるガイドエクステンションカテーテル50の評価方法は、ガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54への治療用カテーテル70の通過性を評価するガイドエクステンションカテーテル50の評価方法であって、ガイディングカテーテルのルーメンを模擬する通路13を有し、通路13は、当該通路13の軸心が湾曲する少なくとも1つの湾曲部を有し、各々の湾曲部の軸心は50mm以下の曲率半径Rで湾曲し、各々の湾曲部の軸心の、曲率半径Rの中心Oにおける中心角θは90度以上である評価用モデル10を準備するステップと、ガイドエクステンションカテーテル50を通路13に挿入してガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54を湾曲部の内部に配置するステップと、治療用カテーテル70を通路13に挿入し、治療用カテーテル70の基端開口54への通過性を評価するステップと、を有する。これにおり、ガイドエクステンションカテーテル50の評価方法は、湾曲部により、血管内で湾曲するガイディングカテーテルのルーメンを模擬できるため、通路13にガイドエクステンションカテーテル50を挿入してガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54を湾曲部に配置することで、血管内で曲がったガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテル50の基端開口54への治療用カテーテル70の通過性を、効果的に評価できる。
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。
例えば、評価用モデル10の用途は、ガイドエクステンションカテーテル50の評価のための使用に限定されず、例えば手技の訓練のために使用されてもよい。また、評価用モデル10が模擬するガイディングカテーテルが挿入される血管は、大動脈弓に限定されない。
10 評価用モデル
13 通路
20 第1模擬部
21 第1湾曲部
22 第1直線部
23 第2直線部
24 第1開口部
25 第2開口部
26 連結チューブ
30 第2模擬部
31 第2湾曲部
32 第3直線部
33 第4直線部
34 第3開口部
35 第4開口部
40 第3模擬部
41 第3湾曲部
42 第5直線部
43 第6直線部
44 第5開口部
45 第6開口部
50 ガイドエクステンションカテーテル
51 先端チューブ
52 線状シャフト
53 先端ルーメン
54 基端開口
60 ガイドワイヤ
70 治療用カテーテル
72 ステント
O 中心
R 曲率半径
θ 中心角

Claims (9)

  1. ガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテルの基端開口への治療用カテーテルの通過性を評価するための評価用モデルであって、
    ガイディングカテーテルのルーメンを模擬する通路を有し、
    前記通路は、当該通路の軸心が湾曲する少なくとも1つの湾曲部を有し、
    各々の前記湾曲部の軸心は、50mm以下の曲率半径で湾曲し、
    各々の前記湾曲部の軸心の、曲率半径の中心における中心角は90度以上であることを特徴とする評価用モデル。
  2. 前記湾曲部の中心角は、180度以上であることを特徴とする請求項1に記載の評価用モデル。
  3. 前記湾曲部は、当該湾曲部の延在方向に沿って一定の内径を有することを特徴とする請求項1または2に記載の評価用モデル。
  4. 前記湾曲部は、当該湾曲部の延在方向に沿って一定の曲率半径を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の評価用モデル。
  5. 内径が等しく前記軸心の曲率半径が異なる複数の前記湾曲部を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の評価用モデル。
  6. 前記中心角が一致し、前記湾曲部の曲率半径の中心が一致する複数の前記湾曲部を有することを特徴とする請求項5に記載の評価用モデル。
  7. 各々の前記湾曲部の両端の少なくとも一方は、軸心が直線状の直線部に連通し、当該直線部は、連通する前記湾曲部の反対側で外部へ開口する開口部を有する請求項1~6のいずれか1項に記載の評価用モデル。
  8. 前記通路は、前記湾曲部の内径よりも大きな内径を有して外部へ開口する開口部を有する請求項1~7のいずれか1項に記載の評価用モデル。
  9. ガイディングカテーテルの内部におけるガイドエクステンションカテーテルの基端開口への治療用カテーテルの通過性を評価するガイドエクステンションカテーテルの評価方法であって、
    前記ガイディングカテーテルのルーメンを模擬する通路を有し、前記通路は、当該通路の軸心が湾曲する少なくとも1つの湾曲部を有し、各々の前記湾曲部の軸心は50mm以下の曲率半径で湾曲し、各々の前記湾曲部の軸心の、曲率半径の中心における中心角は90度以上である評価用モデルを準備するステップと、
    前記ガイドエクステンションカテーテルを前記通路に挿入して前記ガイドエクステンションカテーテルの基端開口を前記湾曲部の内部に配置するステップと、
    前記治療用カテーテルを前記通路に挿入し、前記治療用カテーテルの前記基端開口への通過性を評価するステップと、を有することを特徴とするガイドエクステンションカテーテルの評価方法。
JP2022019221A 2022-02-10 2022-02-10 評価用モデルおよびガイドエクステンションカテーテルの評価方法 Pending JP2023116869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022019221A JP2023116869A (ja) 2022-02-10 2022-02-10 評価用モデルおよびガイドエクステンションカテーテルの評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022019221A JP2023116869A (ja) 2022-02-10 2022-02-10 評価用モデルおよびガイドエクステンションカテーテルの評価方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023116869A true JP2023116869A (ja) 2023-08-23

Family

ID=87579790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022019221A Pending JP2023116869A (ja) 2022-02-10 2022-02-10 評価用モデルおよびガイドエクステンションカテーテルの評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023116869A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4821947B2 (ja) 薬液注入装置
US10226203B2 (en) Device for anatomical lesion length estimation
JP4801213B2 (ja) 医療処置シミュレーションシステムに器械をインタフェース接続するためのインタフェース装置及び方法
US5411016A (en) Intravascular balloon catheter for use in combination with an angioscope
EP2887993B1 (en) Device utilizing a radiopaque element for anatomical lesion length estimation
ES2259392T3 (es) Cateter con un vastago de transmision de par mejorado.
WO2017185705A1 (zh) 球囊导管
JPWO2009054509A1 (ja) カテーテル
CN101448540A (zh) 用于输送医用有效负载的医用输送系统
JPS62197072A (ja) 位置決め手段を備えたカテ−テル
US10946170B2 (en) Catheter and method of engaging catheter
KR20030037233A (ko) 방사선 치료용 카테테르
US20110160682A1 (en) Medical device
CN111956934B (zh) 一种医用导丝
CN103480078A (zh) 可定向弯曲的球囊导管结构
JP7269803B2 (ja) 内視鏡治療シミュレーションモデル
JP2023116869A (ja) 評価用モデルおよびガイドエクステンションカテーテルの評価方法
EP3331437B1 (en) Curved sensorized catheter
JPWO2018092387A1 (ja) カテーテル組立体
JP2023116246A (ja) 血管モデルおよび医療用長尺体の評価方法
CN220360447U (zh) 一种穿刺器械
US11672950B2 (en) Flexible catheters and related methods
WO2021075245A1 (ja) 医療用拡張器具
WO2023199517A1 (ja) ガイドワイヤ
WO2023053245A1 (ja) ガイドワイヤ