JP2023116273A - アンカー部用補強筋及びコンクリート基礎 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンカーホールやアンカーボルトからなるアンカー部の周囲におけるコンクリートの剥落を防止すると共に、基礎の強度確保と耐久性の確保とを両立させることができるアンカー部用補強筋及びコンクリート基礎を得る。【解決手段】アンカー部用補強筋44は、二つ一組の鉄筋材52を部分的に溶接することで、一体化して形成された剥落防止筋50を備えている。剥落防止筋50は、溶接される筋材同士の重なり部58と、アンカーホール42を挟んで立ち上がり部14の厚さ方向両側に配置される一対の剥落防止部54とを有している。また、重なり部は、アンカーホール42を挟んで立ち上がり部14の基礎長手方向両側に配置され、一対の剥落防止部54よりも下方側に溶接部Yを有している。【選択図】図5

Description

本発明は、アンカー部用補強筋及びコンクリート基礎に関する。
従来から、アンカーボルトを用いて建物の構造材を鉄筋コンクリート造の基礎に固定することが行われている。例えば、基礎の立ち上がり部の天端に開口するようにアンカーホール( シース管) を埋設しておき、建物の構造材の下端部に接続されるアンカーボルトを、グラウトが充填されたシース管内へ挿入する。これにより、アンカーボルトを用いて、建物の構造材を鉄筋コンクリート造の基礎に固定することができる。
ここで、地震発生時等に建物の構造材からアンカーボルトを介して伝達される振動により、アンカーホールが埋設されている立ち上がり部の厚さ方向の角部が剥落するおそれがある。
このような剥落を防止する方策として、特許文献1では、アンカーホールの周囲にアンカー部用補強筋を配する技術が提案されている。このアンカー部用補強筋は、二つ一組の鉄筋材を結合して構成された剥落防止筋を有している。剥落防止筋は、アンカーホールを挟んで立ち上がり部の厚さ方向両側に配置される一対の剥落防止部を有し、一対の剥落防止部によって立ち上がり部の厚さ方向両側の角部の剥落を防止している。
特開2011-190590号公報
ところで、特許文献1に記載の技術のような剥落防止筋を採用する場合、基礎の強度を確保する観点からは、筋材同士を溶接の方法を用いて接合することが望ましい。
しかしながら、上記特許文献1に係る剥落防止筋では、二つ一組の筋材の上端が結合金具を用いて結合されている。筋材の上端には一対の剥落防止部が設けられており、一対の剥落防止部は、立ち上がり部の角部の剥落を防止するために、立ち上がり部の上部に配される。従って、結合金具に替えて筋材の上端同士を溶接の方法を用いて接合した場合、立ち上がり部内において溶接部による高さ方向のかぶり厚さが比較的小さくなる。その結果、酸化傾向にある溶接部がコンクリートの中性化による影響を受けやすくなり、耐久性の確保との両立が課題となる。
本発明は上記事実を考慮し、アンカーホールやアンカーボルトからなるアンカー部の周囲におけるコンクリートの剥落を防止すると共に、基礎の強度確保と耐久性の確保とを両立させることができるアンカー部用補強筋及びコンクリート基礎を得ることを目的とする。
第1の態様に係るアンカー部用補強筋は、鉄筋コンクリート造の基礎における立ち上がり部に適用され、前記立ち上がり部の天端側に露出されるアンカー部を補強するアンカー部用補強筋であって、二つ一組の筋材を部分的に溶接することで一体化して形成された剥落防止筋を備え、前記剥落防止筋は、溶接される筋材同士の重なり部と、前記アンカー部を挟んで前記立ち上がり部の厚さ方向両側に配置される一対の剥落防止部と、を有し、前記重なり部は、前記アンカー部を挟んで前記立ち上がり部の基礎長手方向両側に配置され、前記一対の剥落防止部よりも下方側に溶接部を有している。
第1の態様によれば、アンカー部用補強筋は、二つ一組の筋材を部分的に溶接することで、一体化して形成された剥落防止筋を備えている。この剥落防止筋は、溶接される筋材同士の重なり部と、アンカー部を挟んで立ち上がり部の厚さ方向両側に配置される一対の剥落防止部とを有している。これにより、一対の剥落防止部によって立ち上がり部の厚さ方向両側の角部の剥落を防止することができる。また、二つ一組の筋材が溶接することで一体化されているため、筋材同士の接合強度が高められ、基礎の強度を確保することができる。
更に、溶接される筋材同士の重なり部は、アンカー部を挟んで立ち上がり部の基礎長手方向両側に配置され、一対の剥落防止部よりも下方側に溶接部を有している。これにより、溶接部において立ち上がり部の高さ方向のかぶり厚さを充分に確保することができ、溶接部の腐食が効果的に抑制される。その結果、一対の剥落防止部においてかぶり厚さが比較的小さい場合でも、基礎の耐久性を確保することができる。
第2の態様に係るアンカー部用補強筋は、第1の態様に記載の構成において、前記重なり部は、前記一対の剥落防止部よりも前記立ち上がり部の厚さ方向内側に前記溶接部を有している。
第2の態様によれば、筋材同士の重なり部は、剥落防止部よりも立ち上がり部の厚さ方向内側に溶接部を有している。これにより、溶接部における立ち上がり部の厚さ方向のかぶり厚さが剥落防止部における厚さ方向のかぶり厚さよりも大きく設定されるため、溶接部の腐食防止の効果をより一層効高めることができる。
第3の態様に係るアンカー部用補強筋は、第1の態様又は第2の態様に記載の構成において、前記重なり部は、前記立ち上がり部の基礎長手方向から見て前記アンカー部と重なる位置に配置されている。
第3の態様によれば、溶接される筋材同士の重なり部が、立ち上がり部の基礎長手方向から見てアンカー部と重なる位置に配置されている。これにより、重なり部を基準にアンカー部とアンカー部用補強筋との相対的な位置合わせをすることができ、位置決めが容易である。また、アンカー部を中心に立ち上がり部の厚みを設定した場合に、溶接部におけるかぶり厚さを立ち上がり部の厚み方向両側で均一にすることができるため、腐食防止の効果を立ち上がり部の両側で均一に高めることができる。
第4の態様に係るアンカー部用補強筋は、第1の態様~第3の態様の何れか1態様に記載の構成において、前記剥落防止筋は、前記重なり部より下方側に設けられ、前記立ち上り部内に配置され基礎長手方向に延在する主筋の上側に当接することにより、前記立ち上り部内における前記剥落防止筋の高さ位置を規定する当接部を有し、前記当接部は、二つ一組の筋材のうち少なくとも一方の筋材の前記重なり部より下方側を曲げ加工することにより前記剥落防止筋に一体に設けられている。
第4の態様によれば、アンカー部用補強筋は、一対の剥落防止部とは別に重なり部の下方側に設けられた当接部によって主筋に対する高さ位置を規定することができる。そのため、主筋の位置にかかわらず一対の剥落防止部の高さ位置を自由に設定することができる。また、当接部は、二つ一組の筋材のうち少なくとも一方の筋材の重なり部より下方側を曲げ加工することによって剥落防止筋に一体に設けられている。これにより、剥落防止筋に対して剥落防止筋とは別の部材で構成された筋材を溶接することにより当接部を設ける構成と比較して、剥落防止筋に形成される溶接部の数が少なくなり、基礎の耐久性をより高めることができる。また、アンカー部用補強筋の製造工程を削減することができる。
第5の態様に係るアンカー部用補強筋は、第4の態様に記載の構成において、前記剥落防止筋は、前記厚さ方向において前記アンカー部を挟んで前記剥落防止部とは反対側に配置され、前記剥落防止部及び前記重なり部よりも下方側に延びる鉛直部を有し、二つ一組の筋材のうち少なくとも一方の筋材は、前記剥落防止部と前記重なり部の上端を繋ぐ第1折れ点と、前記重なり部の下端と前記当接部を繋ぐ第2折れ点と、前記当接部と前記鉛直部の上端を繋ぐ第3折れ点とを有するように曲げ加工が施され、前記剥落防止部、前記重なり部、前記当接部及び前記鉛直部が一体に設けられている。
第5の態様によれば、剥落防止部、重なり部、当接部及び鉛直部を一本の筋材の曲げ加工により容易に形成することができるため、アンカー部用補強筋の製造を容易にすることができる。また、この場合、二つ一組の筋材の構成を立ち上がり部の厚さ方向両側で対称とすることにより、一対の剥落防止部をどちらに配置しても機能上の差異は生じないため、アンカー部用補強筋について組み付け方向の間違いが生じることを抑制できる。
第6の態様に係るアンカー部用補強筋は、第5の態様に記載の構成において、前記鉛直部は、前記一対の剥落防止部よりも前記立ち上がり部の厚さ方向内側に配置されている。
第6の態様によれば、重なり部よりも下方側に延びる鉛直部は、一対の剥落防止部よりも立ち上がり部の厚さ方向内側に配置されている。これにより、鉛直部において立ち上がり部の厚さ方向のかぶり厚さが剥落防止部における厚さ方向のかぶり厚さよりも大きく設定される。これにより、剥落防止の効果を高めるために一対の剥落防止部の間の幅を広くした場合でも、鉛直部のかぶり厚さを充分に確保することができるため、剥落防止の効果を高めつつ、基礎の耐久性を確保することができる。
第7の態様に係るコンクリート基礎は、鉄筋コンクリート造の立ち上がり部と、前記立ち上がり部の天端側に露出されるアンカー部と、前記立ち上がり部内で主筋に係止された状態で埋設され、前記アンカー部を補強する請求項1~請求項6の何れか1項に記載されたアンカー部用補強筋と、を備えている。
第7の態様に係るコンクリート基礎によれば、上述したように、アンカーホールやアンカーボルトからなるアンカー部の周囲におけるコンクリートの剥落を防止すると共に、基礎の強度確保と耐久性の確保とを両立させることができる。
以上説明したように、上記各態様に係るアンカー部用補強筋及びコンクリート基礎によれば、アンカーホールやアンカーボルトからなるアンカー部の周囲におけるコンクリートの剥落を防止すると共に、基礎の強度確保と耐久性の確保とを両立させることができるという優れた効果を有する。
実施形態に係るコンクリート基礎の断面構造を示す断面図である。 実施形態に係るコンクリート基礎の背筋構造を示す斜視図である。 実施形態に係るアンカー部用補強筋の構成を示す斜視図である。 (A)は、図3のA方向から見たアンカー部用補強筋の平面図であり、(B)は、図3のB方向から見たアンカー部用補強筋の側面図であり、(C)は、図3のC方向から見たアンカー部用補強筋の側面図である。 立ち上がり部におけるアンカー部用補強筋の設置状態を示す断面図である。 アンカー部用補強筋の第1の変形例を示す図5に対応する断面図である。 アンカー部用補強筋の第2の変形例を示す図5に対応する断面図である。 アンカー部用補強筋の第3の変形例を示す図5に対応する断面図である。
以下、図1~図5を参照して、本実施形態に係るアンカー部用補強筋44が適用されたコンクリート基礎10について説明する。
図1及び図2に示されるように、コンクリート基礎10(以下、単に「基礎10」と称する。)は、住宅等の建物に用いられる鉄筋コンクリート造りの基礎として構成されており、一例として、布基礎とされている。
基礎10は、地中に埋設されるフーチング12と、フーチング12から上方に延び地上に露出して設けられる立ち上がり部14とを有している。なお、フーチング12の下方には砕石16が敷設されている。そして、基礎10の内部に基礎配筋が配設されている。なお、本実施形態での配筋構造はシングル配筋である。
基礎配筋は、フーチング部分において略水平に設けられるベース配筋部20と、そのベース配筋部20に対して略垂直に立ち上げられた状態で連結されている立ち上がり配筋部30とから構成されている。
ベース配筋部20は、基礎10の長手方向に平行に延びる一対のベース配力筋22と、基礎10の幅方向に延びて前記一対のベース配力筋22に溶接等にて固定されている複数本のベース筋24とを備えている。ベース筋24は、基礎10の長手方向に所定間隔をおいて複数設けられている。ベース配力筋22及びベース筋24は、一般に布基礎に用いられる異形鉄筋により構成されている。
立ち上がり配筋部30は、基礎10の長手方向に延びる横鉄筋としての上端主筋32、腹筋34及び下端主筋36と、鉛直方向に延びる縦鉄筋としてのあばら筋38とを備えている。具体的には、立ち上がり配筋部30の上端には上端主筋32が、下端には下端主筋36が、それらの略中央には腹筋34が、それぞれ平行となるように配設されている。そして、これら上端主筋32、腹筋34及び下端主筋36は、あばら筋38に溶接等によって固定されることにより、筋材同士の間隔が保持されている。あばら筋38は、基礎10の長手方向に所定の間隔をおいて複数形成されている。ベース筋24とあばら筋38とは略同一の間隔で設置されている。これら上端主筋32、腹筋34、下端主筋36及びあばら筋38は、一般的に布基礎に用いられる異形鉄筋によって構成されている。
立ち上がり配筋部30は、下端主筋36がベース配筋部20のベース筋24の上に載置された状態で設けられている。
また、基礎10の立ち上がり部14には、建物の構造材を基礎10上に固定するためのアンカーボルト40が挿入されるアンカーホール42が埋設されている。さらに、立ち上がり部14には、アンカーホール42を補強するアンカー部用補強筋44が埋設されている。前述した上端主筋21は本発明における「主筋」に相当し、アンカーホール42は「アンカー部」に相当する。以下、アンカー部用補強筋44に関する構成について詳述する。
アンカーボルト40は、梁や柱等の建物の構造材の下端部に接続されている。本実施形態では一例として、ユニット建物を構成する建物ユニットの床大梁46にアンカーボルト40が連結されており、アンカーボルト40は、床大梁46の下端部(溝形鋼の下フランジ)から下方に向けて突出して設けられている。また、アンカーホール42は、所謂シース管で構成され、基礎10の立ち上がり部14の天端に開口させて設けられている。
基礎10上に建物ユニットを設置する際には、アンカーホール42内にモルタル等の充填材(グラウト)を充填しておき、アンカーホール42内に、床大梁46(建物ユニットの下端部)から下方に突出するアンカーボルト40を挿入する。その後、充填材の固化によりアンカーボルト40が基礎10に対して強固に固定されることにより、建物ユニットを基礎10上に固定することができる。なお、図1において、床大梁46は建物内側に向けて溝部が開口する向きで設置されており、図の右側が建物内側である。
図3及び図4に示されるように、アンカー部用補強筋44は、二つ一組の筋材が組み合わされることにより立体形状で構成されており、立ち上がり部14内においてアンカーホール42を囲むようにして配置される。
なお、以下の説明では、アンカー部用補強筋44の基礎への設置状態を想定し、かかる状態で水平となる方向を水平方向、鉛直となる方向を鉛直方向とする。
アンカー部用補強筋44は剥落防止筋50を有している。剥落防止筋50は、基本構成が同じとされ、二つ一組となる一対の鉄筋材(筋材)52を部分的に溶接することで一体化して形成されている。各鉄筋材52は、水平方向に沿って延びる剥落防止部54、水平部56、及び当接部60と、鉛直方向に沿って延びる重なり部58及び鉛直部62とを有する。なお、鉄筋材52の各構成の延在方向は、水平方向又は鉛直方向の各方向に対して平行な方向のみに限定されず、各方向に対して若干傾いた方向も含まれる。
それぞれの鉄筋材52において、剥落防止部54は、鉄筋材52の上端に設けられている。剥落防止部54は、立ち上がり部14の基礎長手方向に沿って延びており、その両端には、一対の水平部56が形成されている。一対の水平部56の端部(剥落防止部54とは逆側の端部)には、曲げ加工により第1折れ点P1が形成され、下方側に延びる重なり部の上端に繋がっている。重なり部58の下端には、曲げ加工により第2折れ点P2が形成され、重なり部58より下方側に設けられる当接部60に繋がっている。そして、当接部60の端部(重なり部58とは逆側の端部)には、更に、曲げ加工により第3折れ点P3が形成され、剥落防止部54及び重なり部58よりも下方側に延びる鉛直部62が設けられている。
本実施形態では、剥落防止部54と水平部56とは水平面内で垂直に折り曲げられた状態で形成され、水平部56と重なり部58とは第1折れ点P1により鉛直面内で垂直に折り曲げられた状態で形成されている。また、重なり部58と当接部60とは第2折れ点P2により鉛直面内で垂直に折り曲げられた状態で形成されている。そして、当接部60と鉛直部62とは第3折れ点P3により鉛直面内で垂直に折り曲げられた状態で形成されている。
換言すると、鉄筋材52は、剥落防止部54と鉛直部62との間を鉛直面内でクランク状に折り曲げることにより、水平部56、重なり部58及び当接部60の各構成を形成している。そして、一対の鉄筋材52は、重なり部58同士を重ねた状態で互いに逆向きの姿勢で組み合わされ、立体形状を成す剥落防止筋50を構成している。
図4Cに示されるように、剥落防止筋50において、一対の剥落防止部54と一対の水平部56とは同一水平面内に存在し、それらにより囲まれて上部開口部Kが形成されている。この上部開口部Kは略正方形をなし、その上部開口部Kに挿通させてアンカーホール42が配置される。
図5に示されるように、アンカー部用補強筋44の埋設状態では、各鉄筋材52の重なり部58は、立ち上がり部14の基礎長手方向から見てアンカーホール42と重なる位置に配置される。アンカーホール42は一例として、立ち上がり部14の厚み方向の中心に配置される。アンカー部用補強筋44は、アンカーホール42の位置に合わせて重なり部58を配置することで、アンカーホール42との位置決めを容易に行うことができる。
この状態では、一対の剥落防止部54が、アンカーホール42を挟んで立ち上がり部14の厚さ方向両側に配置される。また、一対の重なり部58が、アンカーホール42を挟んで立ち上がり部14の基礎長手方向の両側に配置される。
ここで、各鉄筋材52の重なり部58は、水平方向に(すなわち基礎長手方向から見て重なる位置に) 横並びで配置され、重なり部58同士が溶接の方法により接合されている。そして、重なり部58同士を接合する溶接部Yは、重なり部58の下端側に設けられることで一対の剥落防止部54よりも下方側、且つ、立ち上がり部14の厚さ方向内側に配置されている。
これにより、鉄筋材52同士の溶接部Yにおける立ち上がり部14の高さ方向のかぶり厚さが、剥落防止部54におけるかぶり厚さよりも大きく設定される。また、溶接部Yにおける立ち上がり部14の厚さ方向のかぶり厚さにおいても、剥落防止部54におけるかぶり厚さよりも大きく設定される。なお、図5では、溶接部Yにおける厚さ方向の被り厚さを符号「L1」で示し、高さ方向のかぶり厚さを符号「L2」で示している。
更に、各鉄筋材52の鉛直部62は、アンカーホール42を挟んで剥落防止部54とは反対側に配置されている。本実施形態では、一方の鉄筋材52の剥落防止部54と他方の鉄筋材の鉛直部62とが、立ち上がり部14の厚さ方向において同じ位置に配置されている。従って、アンカー部用補強筋44において、剥落防止部54と鉛直部62の厚さ方向のかぶり厚さが同一になっている。
そして、立ち上がり部14の厚さ方向の中心位置に対して僅かに外側(屋外側)にオフセットされた位置に上端主筋32が配置されている。この上端主筋32の近傍に配置された一方側の鉄筋材52は、一対の当接部60のそれぞれが同鉄筋材52の重なり部58の下端と鉛直部62の上端との間に架け渡された状態で、上端主筋32の上側に当接している。これにより、アンカー部用補強筋44は、当接部60を介して上端主筋32に係止された状態となる。また、当接部によって、立ち上がり部14内における剥落防止筋50の高さ位置が規定される。
ここで、地震発生時等には建物の構造材からアンカーボルト40を介して伝達される振
動(水平力)により、アンカーホール42が埋設されている立ち上がり部14の厚さ方向の角部が剥落するおそれがある。つまり、図5に示すように、基礎10の立ち上がり部14においては、立ち上がり部14の天端におけるアンカーホール42の開口部を起点として、その外側及び内側の角部が他よりも剥落が生じやすくなっている。より具体的には、アンカーホール42に挿通されたアンカーボルト40を起点として所定の斜め角度(例えば約45°)で拡がる部分が、剥落のおそれのある剥落箇所Hである。剥落箇所Hは、立ち上がり部14の屋外側及び屋内側の両方に存在している。
これに対して、本実施形態の基礎10によれば、立ち上がり部14において一対の剥落防止部54がアンカーホール42を挟んで立ち上がり部14の厚さ方向の両側に配置される。かかる場合、外側及び内側の両剥落箇所Hの領域内にそれぞれ剥落防止部54が存在し、これら両剥落箇所Hについて剥落の発生を防止できる。特に、本実施形態では、各剥落防止部54の全体が剥落箇所Hの領域内に配置されているため、剥落防止効果が一層高められている。
(作用・効果)
以上説明したように、本実施形態に係るアンカー部用補強筋44は、二つ一組の鉄筋材(筋材)52を部分的に溶接することで、一体化して形成された剥落防止筋50を備えている。この剥落防止筋50は、溶接される鉄筋材52同士の重なり部58と、アンカーホール42を挟んで立ち上がり部14の厚さ方向両側に配置される一対の剥落防止部54とを有している。
かかる構成によれば、一対の剥落防止部54によって立ち上がり部14の厚さ方向両側の角部の剥落を防止することができる。また、二つ一組の鉄筋材52が溶接することで一体化されているため、鉄筋材同士の接合強度が高められ、基礎の強度を確保することができる。
ここで、溶接される鉄筋材52同士の重なり部58は、アンカーホール42を挟んで立ち上がり部の基礎長手方向両側に配置され、一対の剥落防止部54よりも下方側に溶接部Yを有している。これにより、溶接部Yにおいて立ち上がり部14の高さ方向のかぶり厚さ(L1)を充分に確保することができ、溶接部Yの腐食が効果的に抑制される。その結果、一対の剥落防止部54においてかぶり厚さが比較的小さい場合でも、基礎の耐久性を確保することができる。
鉄筋材52同士の重なり部58は、剥落防止部54よりも立ち上がり部14の厚さ方向内側に溶接部Yを有している。これにより、溶接部Yにおける立ち上がり部14の厚さ方向のかぶり厚さが剥落防止部54における厚さ方向のかぶり厚さよりも大きく設定されるため、溶接部Yの腐食防止の効果をより一層高めることができる。
溶接される鉄筋材52同士の重なり部58が、立ち上がり部14の基礎長手方向から見てアンカーホール42と重なる位置に配置されている。これにより、重なり部58を基準にアンカーホール42とアンカー部用補強筋44との相対的な位置合わせをすることができ、位置決めが容易である。また、アンカーホール42を中心に立ち上がり部14の厚みを設定した場合に、溶接部Yにおけるかぶり厚さを立ち上がり部14の厚み方向両側で均一にすることができるため、腐食防止の効果を立ち上がり部14の両側で均一に高めることができる。
アンカー部用補強筋44は、一対の剥落防止部54とは別に重なり部58の下方側に設けられた当接部60によって上端主筋(主筋)32に対する高さ位置を規定することができる。そのため、上端主筋32の位置にかかわらず一対の剥落防止部54の高さ位置を自由に設定することができる。
また、当接部60は、二つ一組の鉄筋材52のうち少なくとも一方の鉄筋材52の重なり部58より下方側を曲げ加工することによって剥落防止筋50に一体に設けられている。これにより、剥落防止筋に対して剥落防止筋とは別の部材で構成された鉄筋材を溶接することにより当接部を設ける構成と比較して、剥落防止筋50に形成される溶接部の数が少なくなり、基礎10の耐久性をより高めることができる。また、アンカー部用補強筋44の製造工程を削減することができる。
剥落防止筋50では、剥落防止部54、重なり部58、当接部60及び鉛直部62を一本の鉄筋材52の曲げ加工により容易に形成することができるため、アンカー部用補強筋44の製造を容易にすることができる。また、この場合、二つ一組の鉄筋材52の構成を立ち上がり部14の厚さ方向両側で対称とすることにより、一対の剥落防止部54をどちらに配置しても機能上の差異は生じないため、アンカー部用補強筋44について組み付け方向の間違いが生じることを抑制できる。
以上、実施形態の一例について説明したが、本発明はこれに限らない。アンカー部用補強筋を、以下に説明する第1変形例~第3変形例の態様で実施してもよい。なお、各変形例において、上記実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
(第1の変形例)
図6には、立ち上がり部14における第1の変形例に係るアンカー部用補強筋70の設置状態が示されている。この図に示されるように、第1の変形例に係るアンカー部用補強筋70では、鉛直部62が、一対の剥落防止部54よりも立ち上がり部14の厚さ方向内側にオフセットして配置されていることを特徴とする。他の構成は、上記実施形態と同一である。
かかる構成によれば、鉛直部62において立ち上がり部14の厚さ方向のかぶり厚さが剥落防止部54における厚さ方向のかぶり厚さよりも大きく設定される。これにより、コンクリートの剥落が懸念される剥落防止筋50の上部において、一対の剥落防止部54間の幅(間隔)を広くして剥落防止機能を高めることができ、剥落防止筋50の下部において、鉛直部のかぶり厚さを充分に確保することで基礎の耐久性を高めることができる。
(第2の変形例)
図7には、立ち上がり部14における第2の変形例に係るアンカー部用補強筋80の設置状態が示されている。この図に示されるように、第2の変形例に係るアンカー部用補強筋80では、剥落防止筋81が、互いに異なる形状で構成された二つ一組の鉄筋材82,84で構成される点に特徴がある。他の構成は、上記実施形態と同一である。
アンカー部用補強筋80は、二つ一組の第1鉄筋材82と第2鉄筋材84を部分的に溶接することで一体化された剥落防止筋81を備える。また、第1鉄筋材82及び第2鉄筋材84は、それぞれ、一本の鉄筋材を曲げ加工して形成されている。
第1鉄筋材82は、上記実施形態に係る鉄筋材52と同一に構成されており、剥落防止部54、水平部56、重なり部58、当接部60、鉛直部62を有する。各構成については、詳細な説明を割愛する。
第2鉄筋材84は、剥落防止部86、水平部88、鉛直部90を有する。剥落防止部86は、第1鉄筋材82の剥落防止部54の対となる構成であり、第2鉄筋材84の上端に設けられている。剥落防止部86は、立ち上がり部14の基礎長手方向に沿って延びている。水平部88は、剥落防止部86の両端からそれぞれ水平方向に沿って延び、一対設けられている。一対の水平部88の端部(剥落防止部86とは逆側の端部)には、曲げ加工により下方側に延びる鉛直部90が形成されている。第2鉄筋材84では、鉛直部90の上部が第1鉄筋材82と重なる「重なり部」としての構成も兼ねており、鉛直部90は、一対の剥落防止部54,86よりも下方側、且つ、厚さ方向の内側に第1鉄筋材82と第2鉄筋材84とを溶接する溶接部Yを有している。
本実施形態では、第2鉄筋材84の剥落防止部86と水平部88とは第1鉄筋材の剥落防止部54と同一の水平面内で垂直に折り曲げられた状態で形成され、水平部88と鉛直部90とは、鉛直面内で垂直に折り曲げられた状態で形成されている。かかる構成では、第1鉄筋材82の剥落防止部54と一対の水平部56、及び、第2鉄筋材84の剥落防止部86と一対の水平部88により囲まれて略正方形状を成す上部開口部K(図示省略)が形成されている。そして、上部開口部Kに挿通させてアンカーホール42が配置される。
なお、本実施形態では、第1鉄筋材82の一対の剥落防止部54の内側に第2鉄筋材84の一対の剥落防止部86が配置される構成としたが、これに限らず、内外の関係を逆にしてもよい。
この第2変形例に係るアンカー部用補強筋80によれば、立ち上がり部14に埋設された状態において、アンカーホール42を挟んで立ち上がり部14の厚さ方向両側に一対の剥落防止部54,86が配置される。
また、第1鉄筋材82と第2鉄筋材84とを溶接する溶接部Yは、一対の剥落防止部54,86よりも下方側、且つ立ち上がり部14の厚さ方向の内側に設けられている。
そして、第1鉄筋材82の当接部60が上端主筋32に当接することにより剥落防止筋81の高さ位置を規定することができる。
更に、第1鉄筋材82と第2鉄筋材84との重なり部58,90は、立ち上がり部14の基礎長手方向から見てアンカーホール42と重なる位置に配置される。
このように、アンカー部用補強筋80は、基本的には上記実施形態に係るアンカー部用補強筋44の構成を踏襲しているため、同様の作用及び効果を得ることができる。また、当接部60は、二つ一組の鉄筋材82,84のうち、少なくとも一方の鉄筋材(第1鉄筋材52)が備えていればよく、上記第2の変形例では、第2鉄筋材84の構成を第1鉄筋材82に比べて簡単にすることができる。
(第3の変形例)
図8には、立ち上がり部14における第3の変形例に係るアンカー部用補強筋100の設置状態が示されている。この図に示されるように、第3の変形例に係るアンカー部用補強筋100では、第2の変形例と同様に、剥落防止筋101が互いに異なる形状で構成された二つ一組の鉄筋材110,120で構成される点に特徴がある。他の構成は、上記実施形態と同一である。
アンカー部用補強筋100は、二つ一組の第1鉄筋材110と第2鉄筋材120を部分的に溶接することで一体化された剥落防止筋101を備える。また、第1鉄筋材110及び第2鉄筋材120は、それぞれ、一本の鉄筋材を曲げ加工して形成されている。
第1鉄筋材110は、上記実施形態に係る鉄筋材52において、水平部56に相当する構成を省略して形成されている。即ち、第1鉄筋材110は、剥落防止部111、重なり部112、当接部113及び鉛直部114を有している。剥落防止部111は、第1鉄筋材110の上端に設けられ、立ち上がり部14の基礎長手方向に沿って延びている。剥落防止部111の両端には、曲げ加工により第1折れ点P1がそれぞれ形成され、鉛直方向に沿って下方に延びる一対の重なり部112が形成されている。一対の重なり部112の端部(剥落防止部111とは逆側の端部)には、曲げ加工により第2折れ点P2が形成され、水平方向に沿って剥落防止部111と離間する方向に延びる当接部113が形成されている。そして、当接部113の端部(重なり部112とは逆側の端部)には、更に、曲げ加工により第3折れ点P3が形成されて、剥落防止部111及び重なり部112よりも下方側に延びる鉛直部114が設けられている。
また、本実施形態では、第1鉄筋材110の剥落防止部111と重なり部112とは基礎長手方向に沿った鉛直面内で垂直に折り曲げられた状態で形成されている。また、重なり部112、当接部113及び鉛直部114とは、基礎厚さ方向に沿った鉛直面内で垂直に折り曲げられた状態で形成されている。
一方、第2鉄筋材120は、第2の変形例に係る第2鉄筋材84と基本的な構成を同一にして構成されており、剥落防止部121、水平部122及び鉛直部124を有する。第3の変形例では、第2鉄筋材120の水平部122の長さがアンカーホール42を挟んで一対の剥落防止部111,121間の間隔と同等に設定されている点において、第2の変形例に係る第2鉄筋材84と構成が異なるが、他の構成は同一である。従って、第2鉄筋材120の各構成の詳細な説明を割愛する。
かかる構成により、第1鉄筋材110の剥落防止部111と、第2鉄筋材120の剥落防止部121、並びに一対の水平部122により囲まれて略正方形状を成す上部開口部K(図示省略)が形成されている。そして、上部開口部Kに挿通させてアンカーホール42が配置される。
なお、本実施形態では、第1鉄筋材110の一対の重なり部112の内側に第2鉄筋材120の一対の鉛直部123が配置される構成としたが、これに限らず、内外の関係を逆にしてもよい。
この第3変形例に係るアンカー部用補強筋100によれば、立ち上がり部14に埋設された状態において、アンカーホール42を挟んで立ち上がり部14の厚さ方向両側に一対の剥落防止部111,121が配置される。
また、第1鉄筋材110の重なり部112と第2鉄筋材120の鉛直部(重なり部)123とが重ねられ、溶接されている。そして、第1鉄筋材110と第2鉄筋材120とを溶接する溶接部Yが、一対の剥落防止部111,121よりも下方側に設けられている。更に、溶接部Yは、アンカーホール42よりも立ち上がり部の厚さ方向の一方側へオフセットされ、基礎厚さ方向において第1鉄筋材110の剥落防止部111と同じ位置に配置されている。
かかる構成では、溶接部Yにおいて、立ち上がり部14の厚さ方向のかぶり厚さは剥落防止部111と同等に設定されるところ、高さ方向のかぶり厚さは剥落防止部111よりも大きく設定される。従って、上記実施形態と同様に、溶接部Yの腐食防止の効果を発揮することができる。
このように、アンカー部用補強筋100においても、基本的には上記実施形態に係るアンカー部用補強筋44の構成を踏襲しているため、共通の構成について同様の作用及び効果を得ることができる。また、上記のように第1及び第2鉄筋材110,120同士の重なり部112(123)は、立ち上がり部14の基礎長手方向から見て、アンカーホール42と重ならない位置に配置されてもよい。
[補足説明]
上記実施形態及び各変形例では、剥落防止筋の有する一対の剥落防止部が立ち上がり部の高さ方向で同一の高さ位置に配置される構成としたが、これに限らない。一対の剥落防止部の高さ位置を異なる高さに設定してもよい。
また、剥落防止筋を構成する二つ一組の鉄筋材(筋材)の太さについても同一であることは必須ではなく、互いに太さの異なる鉄筋材を用いてもよい。
また、二つ一組の鉄筋材に係る剥落防止部、水平部、重なり部、当接部及び鉛直部の角構成について、上記実施形態及び各変形例では直線状に延在する構成としたが、これに限らない。例えば、コンクリートの膨張や収縮に伴うひび割れを防止する観点から、各構成の一部又は前部を波形に変形させてもよく、各構成の一部又は前部に凸部や凹部を設ける構成としてもよい。
なお、コンクリートの膨張や収縮に伴うひび割れを防止する観点では、各鉄筋材の有する一対の鉛直部の間に架け渡すようにしてひび割れ防止筋を設けてもよい。
また、例えば、当接部を連続する波形に形成し、高さ方向上方側に凸をなす波形部が立ち上がり部の厚さ方向に複数形成される構成とした場合、各波形部を上端主筋32に引っ掛けるようにして当接させることで厚さ方向の位置決めを安定させることができる。また、上端主筋に係止される波形部の位置をずらすことにより、立ち上がり部の厚さ方向に沿って剥落防止筋の位置を調整することができる。
上記実施形態及び各変形例において、基礎10を布基礎として記載したが、これに限らず、ベタ基礎や独立基礎を採用してもよい。また、基礎10の配筋構造は、シングル配筋に限らずダブル配筋としてもよい。この場合、二つの主筋をアンカー部用補強筋の鉛直部よりも内側に配置する構成としてもよい。
上記実施形態及び各変形例では、鉄筋コンクリート造の基礎の上に建物ユニットを設置する場合について例示したが、他の形式の建物、例えば鉄骨軸組工法の建物や在来木造工法の建物が設置される場合にも適用可能である。
上記実施形態及び各変形例では、アンカーボルトを挿入固定するアンカーホールをアンカー部としたが、これに限らない。例えば、基礎の立ち上がり部に対してアンカーボルトが直接埋め込まれている場合に、アンカー部用補強筋の補強対象となるアンカー部を、アンカー部として構成してもよい。
10 コンクリート基礎
14 立ち上がり部
32 上端主筋(主筋)
40 アンカーボルト
42 アンカーホール(アンカー部)
44 アンカー部用補強筋
50 剥落防止筋
52 鉄筋材(筋材)
54 剥落防止部
58 重なり部
60 当接部
62 鉛直部
70 アンカー部用補強筋
80 アンカー部用補強筋
81 剥落防止筋
82 第1鉄筋材(筋材)
84 第2鉄筋材(筋材)
100 アンカー部用補強筋
101 剥落防止筋
110 第1鉄筋材(筋材)
120 第2鉄筋材(筋材)
Y 溶接部
P1 第1折れ点
P2 第2折れ点
P3 第3折れ点

Claims (7)

  1. 鉄筋コンクリート造の基礎における立ち上がり部に適用され、前記立ち上がり部の天端側に露出されるアンカー部を補強するアンカー部用補強筋であって、
    二つ一組の筋材を部分的に溶接することで一体化して形成された剥落防止筋を備え、
    前記剥落防止筋は、溶接される筋材同士の重なり部と、前記アンカー部を挟んで前記立ち上がり部の厚さ方向両側に配置される一対の剥落防止部と、を有し、
    前記重なり部は、前記アンカー部を挟んで前記立ち上がり部の基礎長手方向両側に配置され、前記一対の剥落防止部よりも下方側に溶接部を有する、アンカー部用補強筋。
  2. 前記重なり部は、前記一対の剥落防止部よりも前記立ち上がり部の厚さ方向内側に前記溶接部を有する、請求項1に記載のアンカー部用補強筋。
  3. 前記重なり部は、前記立ち上がり部の基礎長手方向から見て前記アンカー部と重なる位置に配置されている、請求項1又は請求項2に記載のアンカー部用補強筋。
  4. 前記剥落防止筋は、前記重なり部より下方側に設けられ、前記立ち上り部内に配置され基礎長手方向に延在する主筋の上側に当接することにより、前記立ち上り部内における前記剥落防止筋の高さ位置を規定する当接部を有し、
    前記当接部は、二つ一組の筋材のうち少なくとも一方の筋材の前記重なり部より下方側を曲げ加工することにより前記剥落防止筋に一体に設けられている、請求項1~請求項3の何れか1項に記載のアンカー部用補強筋。
  5. 前記剥落防止筋は、前記厚さ方向において前記アンカー部を挟んで前記剥落防止部とは反対側に配置され、前記剥落防止部及び前記重なり部よりも下方側に延びる鉛直部を有し、
    二つ一組の筋材のうち少なくとも一方の筋材は、前記剥落防止部と前記重なり部の上端を繋ぐ第1折れ点と、前記重なり部の下端と前記当接部を繋ぐ第2折れ点と、前記当接部と前記鉛直部の上端を繋ぐ第3折れ点とを有するように曲げ加工が施され、前記剥落防止部、前記重なり部、前記当接部及び前記鉛直部が一体に設けられている、請求項4に記載のアンカー部用補強筋。
  6. 前記鉛直部は、前記一対の剥落防止部よりも前記立ち上がり部の厚さ方向内側に配置されている、請求項5に記載のアンカー部用補強筋。
  7. 鉄筋コンクリート造の立ち上がり部と、
    前記立ち上がり部の天端側に露出されるアンカー部と、
    前記立ち上がり部内で主筋に係止された状態で埋設され、前記アンカー部を補強する請求項1~請求項6の何れか1項に記載されたアンカー部用補強筋と、
    を備えるコンクリート基礎。






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