JP2023115575A - 文字照合装置、プログラム及び封入物確認システム - Google Patents

文字照合装置、プログラム及び封入物確認システム Download PDF

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Abstract

【課題】OCRの精度を補う工夫をした文字照合装置、プログラム及び封入物確認システムを提供する。【解決手段】封入物確認装置1は、封入物を撮影して得られた画像に対して文字認識処理を行う文字認識部15と、複数の封入物に対応する各文字列を比較して照合する文字照合部18と、照合対象になる領域の画像を書類間で比較して、画像類似度を算出する画像類似度算出部20と、文字照合部18による照合結果と、画像類似度算出部20が算出した画像類似度とに基づいて、識別文字情報が一致しているか否かを判定する文字判定部21と、判定結果をモニタ4に出力する確認結果出力部23と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、文字照合装置、プログラム及び封入物確認システムに関する。
従来、同一人物に対して発送する通知書や明細書等の複数の書類を、封筒に封入する業務が行われている。書類には、例えば、住所や氏名等の個人を特定する情報を含むため、誤って他の送付先の書類を封入してしまうと、個人情報の流出につながる。そのため、封入作業を行う際に、封入する書類が同一人物への書類であることを確認する必要がある。確認作業を補助する取り組みには、様々なものがある。
例えば、同じ封筒に封入する書類に、二次元コードやバーコードといった光学的に自動読み取り可能な光学式認識コードを印字することで、同一人物への書類であることを確認するものがある。しかし、デザインを重視する等の理由で、光学式認識コードを帳票に印刷できない場合がある。
そこで、例えば、「帳票を撮影するためのカメラ装置と、同じ封筒に封入する帳票を検査する帳票検査装置と、帳票の検査履歴を記憶させる検査履歴データベースを備えたデータ記憶装置とから少なくとも構成され、前記帳票検査装置は、画像に含まれる文字を文字認識する文字認識部と、同じ封筒に封入する帳票を検査する帳票検査部を備え、前記帳票検査部は、通数連番と枝番で少なくとも構成される帳票番号をユーザが撮影した画像が前記カメラ装置から出力されると、前記カメラ装置から出力された帳票番号の画像をメモリに保持する画像取得処理と、同じ封筒に封入する全ての帳票について帳票番号の撮影が完了したことが示されると、メモリに保持している帳票番号の画像全てを前記文字認識部に文字認識させ、同じ封筒に封入する全ての帳票において帳票番号の通数連番が一致するか確認する照合検査を少なくとも実行する帳票検査処理と、前記帳票検査処理が終了すると、前記照合検査の結果を関連付けた状態で、メモリに保持している帳票番号の画像を前記データ記憶装置の前記検査履歴データベースに記憶させる履歴記憶処理を実行する、ことを特徴とする帳票検査システム」が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-4365号公報
特許文献1に記載されているものを含み、画像に含まれる文字を文字認識するのには、例えば、OCR(Optical Character Recognition)が用いられる。しかし、OCRの精度には限界があり、誤認識が発生してしまう危険性を有している。特に、認識対象文字の周囲に枠があったり、他の文字があったりする場合に、誤認識をする危険性がある。また、髪の毛や紙シワ等を数字として誤って認識してしまうケースもある。
そこで、本発明は、OCRの精度を補う工夫をした文字照合装置、プログラム及び封入物確認システムを提供することを目的とする。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
第1の発明は、同一の識別文字情報を有する複数種類の書類を照合する文字照合装置であって、前記書類を撮影した画像に対して文字認識処理を行う認識処理手段と、複数の前記書類に対応する各文字列を比較して照合する文字照合手段と、照合対象になる領域の画像を書類間で比較して、画像類似度を算出する画像類似度算出手段と、前記文字照合手段による照合結果と、前記画像類似度算出手段が算出した画像類似度とに基づいて、前記識別文字情報が一致しているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を、表示部に出力する判定結果出力手段と、を備える、文字照合装置である。
第2の発明は、第1の発明の文字照合装置において、前記画像類似度算出手段は、前記照合対象になる領域に有する文字ごとの画像を書類間で比較して、画像類似度を算出する、文字照合装置である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の文字照合装置において、前記認識処理手段により得られた文字列から、前記照合対象になる領域を特定する領域特定手段を備え、前記文字照合手段は、前記領域特定手段が特定した前記照合対象になる領域に対応する各文字列を比較して照合する、文字照合装置である。
第4の発明は、第1の発明又は第2の発明の文字照合装置において、前記書類ごとに前記照合対象になる領域が記憶されており、前記書類を撮影した画像を分析して前記書類の種別を認識する種別認識手段を備え、前記文字照合手段は、前記種別認識手段が認識した前記書類の種別に基づいて、前記書類ごとの前記照合対象になる領域に対応する各文字列を比較して照合する、文字照合装置である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかの文字照合装置において、前記書類を撮影した画像に対して前処理を行う前処理手段と、前記前処理手段による前処理後の画像に対して文字認識処理を行う前処理後認識処理手段と、を備え、前記文字照合手段は、前記認識処理手段で得られた複数の前記書類に対応する各文字列と、前記前処理後認識処理手段で得られた複数の前記書類に対応する各文字列とを用いて照合する、文字照合装置である。
第6の発明は、第5の発明の文字照合装置において、前記前処理手段は、前記書類を撮影した画像に対して複数種類の前記前処理を行う、文字照合装置である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの文字照合装置において、出力文字列を取得する出力文字列取得手段を備え、前記判定結果出力手段は、さらに前記出力文字列取得手段が取得した前記出力文字列と、前記照合対象になる各領域の画像とを出力する、文字照合装置である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの文字照合装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
第9の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの文字照合装置を含む封入物確認システムであって、複数の前記書類である封入物を並べて載置可能な載置台と、前記載置台を撮影可能な撮影部と、前記撮影部を介して、前記載置台に載置された複数の前記書類を撮影した画像を含む撮影画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段が取得した前記撮影画像から各書類の画像を切り出す画像切出手段と、を備える、封入物確認システムである。
第10の発明は、第9の発明の封入物確認システムにおいて、前記載置台のうち各封入物の載置領域に設けられた重量検出部と、前記複数の封入物の種別ごとの重量を記憶する重量記憶部と、前記重量検出部が検出した各封入物の重量が、前記重量記憶部に記憶された各封入物の重量と一致しているか否かを確認する重量確認手段と、前記重量確認手段により重量が不一致であることを確認した場合に、報知する報知手段と、を備える、封入物確認システムである。
本発明によれば、OCRの精度を補う工夫をした文字照合装置、プログラム及び封入物確認システムを提供することができる。
本実施形態に係る封入物確認システムの概要を示す図である。 本実施形態に係る封入物確認装置の機能ブロックを示す図である。 本実施形態に係る封入物確認装置の記憶部の例を示す図である。 本実施形態に係る封入物確認装置での封入物確認処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る封入物確認装置での照合領域特定処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る封入物確認装置での文字照合処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係るモニタに出力される画面の例を示す図である。 本実施形態に係る封入物確認装置における処理を説明するための図である。 本実施形態に係るモニタに出力される判定結果画面の例を示す図である。 本実施形態に係るモニタに出力される判定結果画面の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(実施形態)
<封入物確認システム100>
図1は、本実施形態に係る封入物確認システム100の概要を示す図である。
封入物確認システム100は、例えば、取引先から依頼を受けた業務委託会社が、取引先の顧客に対して発送する複数の書類(封入物)を封筒に封入する作業の過程において使用するものであり、同一人物に対する複数の書類を封入する際の確認に使用するものである。
図1に示すように、封入物確認システム100では、作業者Pが、作業者Pの右側の書類置き場に載置されている書類の束51から54から、それぞれ上から1枚ずつ取って、書類置き場に載置されている書類の順番に、作業者Pの前にある載置台40に載置する。図1の例では、書類置き場には、4種類の書類がそれぞれ印刷した順に重ねられた書類の束51から54が載置されている。
ここで、書類は、例えば、銀行やクレジットカード会社等の金融機関や、生命保険や損害保険等の保険会社等の取引先が、その顧客に発送する通知書や明細書等である。各書類は、顧客を識別するためのキー情報(識別文字情報)が付与されている。キー情報は、例えば、キャッシュカードやクレジットカードの番号の少なくとも一部や、保険証書番号等である。また、書類は、取引先から受領したデータに基づいて印刷されたものであり、書類の束51から54は、いずれも同じ順番に書類が重ねられている。つまり、いずれの書類の束51から54は、顧客X、顧客Y、・・・の順番になっている。
載置台40には、例えば、緑色の単一色の布素材又は紙素材が敷かれている。載置台40が緑色であれば、画像処理の際にグリーンバック(背景)として、載置台40に載置された物体の画像を切り出しやすい利点がある。なお、緑色ではなく、青色であってもよい。そして、載置台40には、書類を載置する載置領域41から44が、作業者Pが視認可能に設けられている。そこで、作業者Pは、載置領域41から44に、それぞれの書類51aから54aが収まるように、書類51aから54aを載置する。
そして、作業者Pが載置台40に設けられたスイッチ8を操作することで、カメラ5(撮影部)が載置台40を撮影する。すると、撮影画像を含む、同一人物のものであるかの確認結果が、モニタ4(表示部)に表示される。スイッチ8は、カメラ5を介して画像を取得するための操作部材である。スイッチ8は、載置台40の作業者Pから見て右手前に設けられ、作業者Pの右手で操作可能になっている。なお、スイッチ8は、作業者Pの左手で操作が可能な位置に設けられていてもよい。カメラ5は、載置台40を撮影可能な位置に予め調整されて設けられている。
作業者Pは、モニタ4に表示された確認結果によって同一人物のものであることを確認できた場合に、載置台40に載置した書類51aから54aを再び手に取って、当該書類51aから54aまでを順番に重ね、作業者Pの左側の封筒置き場にある空の封筒55に当該書類を封入する。これら一連の作業者Pによる作業によって、同一人物に対する複数の書類51aから54aが、1つの封筒55に封入封緘される。
<封入物確認装置1>
次に、封入物確認システム100で用いる、書類が同一人物のものであるかを確認する封入物確認装置1(文字照合装置)の機能ブロックについて説明する。
図2は、本実施形態に係る封入物確認装置1の機能ブロックを示す図である。
図3は、本実施形態に係る封入物確認装置1の記憶部30の例を示す図である。
封入物確認装置1は、図1に示す載置台40に載置された複数の書類51aから54aが、同一人物に発送するべきものであることを確認するための装置である。
図2に示すように、封入物確認装置1は、制御部10と、記憶部30と、モニタ4と、カメラ5と、スピーカ6と、重量センサ71から74(重量検出部)と、スイッチ8とを備える。
制御部10は、封入物確認装置1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部30に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部10は、開始受付部11と、画像取得部12(画像取得手段)と、画像切出部13(画像切出手段)と、照合領域特定部14(種別認識手段、領域特定手段)と、文字認識部15(認識処理手段)と、前処理部16(前処理手段)と、前処理後文字認識部17(前処理後認識処理手段)と、文字照合部18(文字照合手段)と、出力文字列取得部19(出力文字列取得手段)と、画像類似度算出部20(画像類似度算出手段)と、文字判定部21(判定手段)と、重量確認部22(重量確認手段)と、確認結果出力部23(判定結果出力手段、報知手段)とを備える。
開始受付部11は、作業者Pによるスイッチ8に対する操作を受け付けることで、処理の開始を受け付ける。
画像取得部12は、開始受付部11による受け付けに応じて、カメラ5を介して載置台40の撮影画像を取得する。
画像切出部13は、画像取得部12が取得した撮影画像から書類部分の画像である書類画像(書類を撮影した画像)を切り出す。上記したように、載置台40は、グリーンバック背景から色情報を用いて書類領域である書類の輪郭線を検出し、書類画像を切り出すことができる。なお、画像切出部13は、切り出した書類画像に対して台形補正をしてもよい。
照合領域特定部14は、画像切出部13により切り出された書類画像を分析して、書類の種別を認識する。照合領域特定部14は、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)等の技術を用いて、各書類画像の種別を認識してもよい。また、書類画像を分析することで書類を識別するのではなく、撮影画像の全体に対する書類画像の位置に、書類の種別を予め対応付けることで、書類を識別してもよい。
そして、照合領域特定部14は、画像切出部13により切り出された書類画像から照合領域(照合対象になる領域)を特定する。照合領域は、照合対象である顧客を識別するためのキー情報を含む領域である。例えば、識別領域を、書類ごとに事前に座標領域として登録しておくことで、照合領域特定部14は、照合領域を特定できる。
文字認識部15は、照合領域特定部14が特定した照合領域に対してOCR処理(文字認識処理)をすることで、文字列を得る。
前処理部16は、照合領域特定部14が特定した照合領域に対して前処理を行う。前処理部16は、複数の異なる様々な前処理の手法を用いて処理をすることができる。前処理の手法としては、例えば、先鋭化、輝度変換、細線化、色抽出等がある。先鋭化とは、画像のエッジを強調することをいい、シャープな画像を得ることができる。輝度変換は、ガンマ補正をすることをいい、輝度の低い領域を強調することができる。細線化とは、二値化された画像において、線の中心1画素分だけを残すように線を細くして中心線を算出する処理をいう。色抽出は、例えば、画像のヒストグラムを確認することで、出現頻度の高い代表色を抽出することをいう。例えば、赤色の文字画像であれば、色抽出をすることで、赤色の文字画像を抽出することができる。
前処理後文字認識部17は、前処理部16による前処理後の照合領域に対してOCR処理をすることで、文字列を得る。
文字照合部18は、文字認識部15により得られた文字列と、前処理後文字認識部17により得られた文字列とを用いて照合する。文字照合部18は、例えば、同じ照合領域について文字認識部15により得られた文字列同士を照合し、かつ、前処理後文字認識部17により得られた文字列同士を照合してもよい。また、文字照合部18は、例えば、複数の前処理の手法を用いた場合に、前処理の手法ごとに前処理後文字認識部17により得られた複数の文字列同士を照合してもよいし、前処理の手法に関係なく前処理後文字認識部17により得られた全ての文字列を照合してもよい。
出力文字列取得部19は、複数の文字列から出力文字列を取得する。出力文字列取得部19は、例えば、文字認識部15により得られた文字列を、出力文字列として取得してもよい。また、出力文字列取得部19は、例えば、文字照合部18が照合した結果として一致度が一番高い文字列を、出力文字列として取得してもよい。
画像類似度算出部20は、照合領域特定部14が特定した照合領域に有する文字ごとの画像を、複数の書類間で比較して、文字ごとの画像類似度を算出する。画像類似度は、例えば、AKAZE(Accelerated KAZE)アルゴリズムを用いた特徴点マッチングや、テンプレートマッチング等の手法を採用して算出することができる。これらの手法は、いずれも同じ文字は、近い画像特徴量(構造情報)を持っているであろうという前提によるものであり、同じ文字であれば、画像類似度が高く算出される。
文字判定部21は、文字照合部18による照合結果に基づいて、キー情報が一致しているか否かを判定する。また、文字判定部21は、文字照合部18による照合結果と、画像類似度算出部20が算出した画像類似度とに基づいて、キー情報が一致しているか否かを判定する。文字判定部21は、例えば、画像類似度算出部20が算出した画像類似度が、閾値以上である場合に、キー情報が一致していると判定してもよい。ここで、閾値は、統計的に決定してよく、例えば、直近1ヶ月の画像類似度の分布に基づいて決定してもよい。
重量確認部22は、開始受付部11による受け付けに応じて重量センサ71から74が重量を検出する。そして、重量確認部22は、検出した書類の重量が、後述する書類記憶部32(重量記憶部)に記憶された各書類の重量と一致しているか否かを確認する。
確認結果出力部23は、文字判定部21による判定結果を、モニタ4に出力する。確認結果出力部23は、出力文字列取得部19が取得した出力文字列と、各照合領域の画像とを、判定結果にさらに加えて出力してもよい。
また、確認結果出力部23は、重量確認部22により重量が不一致であることを確認した場合には、例えば、モニタ4に重量が不一致である旨の報知を行う。なお、確認結果出力部23は、例えば、重量の不一致を確認した場合に、スピーカ6から警告音による報知をしてもよい。
なお、各処理の詳細については、後述する。
記憶部30は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
ここで、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、封入物確認装置1は、制御部10、記憶部30等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
記憶部30は、プログラム記憶部31と、書類記憶部32と、封入順記憶部33とを備える。
プログラム記憶部31は、各種プログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部31は、封入物確認装置1の制御部10が実行する各種機能を行うためのプログラム(図示せず)を記憶している。
書類記憶部32は、書類の重量を含む書類に関する情報を記憶する記憶領域である。図3(A)に、書類記憶部32の項目例を示す。図3(A)に示す書類記憶部32は、書類ID(IDentification)と、画像と、書類名と、キー領域座標と、重量とを対応付けて記憶している。
書類IDは、書類の種別を識別する識別情報であり、書類A、書類B、書類C、・・・ごとに異なるIDが付与される。
画像は、書類の画像であり、書類名は、書類の名称である。
キー領域座標は、書類内でのキー情報の座標である。
重量は、封入する1書類あたりの重量であり、単位は、例えば、mg(ミリグラム)である。
封入順記憶部33は、取引先からの依頼に対応した作業ごとに、封入する書類の重ね順と、載置台40の位置に対応した書類IDとを対応付けて記憶する記憶領域である。図3(B)に、封入順記憶部33の項目例を示す。図3(B)に示す封入順記憶部33は、作業IDごとに、重ね順と、場所と、書類IDとを対応付けて記憶している。
作業IDは、取引先からの依頼に対応して、依頼ごとに1つの作業IDを付与する。
重ね順は、封入する書類を重ねる順番である。
場所は、名称と載置台40の位置とを有する。名称は、KEYが最上位に重ねるものであり、例えば、封筒の窓部から視認可能な書類である。SUB1からSUB3は、重ね順に対応した名称である。
書類IDは、書類の種別を識別する識別情報である。
その他、記憶部30は、例えば、取引先と作業IDとを記憶した取引先情報記憶部等を有してもよいが、詳細な説明は省略する。
モニタ4は、図1に示すように、例えば、載置台40の作業者Pから見て奥側であって、載置台40に書類を載置する作業者Pが視認しやすい位置に設けられている。モニタ4は、例えば、液晶パネル等で構成される表示部としての機能を有する表示装置である。
カメラ5は、撮影装置である。カメラ5は、載置台40の鉛直方向上側に、レンズ(図示せず)が載置台40に対向するように設けられ、載置台40を撮影する。
スピーカ6は、音声出力装置であり、例えば、モニタ4の近傍に設けられている。
重量センサ71から74は、載置台40に設けられた重量を検出するセンサである。重量センサ71から74は、それぞれ重量センサ71から74に載置された書類の重量を検出する。重量センサ71は、例えば、載置領域41の中央付近に設けられる。重量センサ72から74までも、重量センサ71と同様に、それぞれ載置領域42から44の中央付近に設けられる。
スイッチ8は、作業者Pが操作する釦である。
<処理の説明>
次に、封入物確認装置1による処理について説明する。
図4は、本実施形態に係る封入物確認装置1での封入物確認処理を示すフローチャートである。
図5は、本実施形態に係る封入物確認装置1での照合領域特定処理を示すフローチャートである。
図6は、本実施形態に係る封入物確認装置1での文字照合処理を示すフローチャートである。
図7は、本実施形態に係るモニタ4に出力される画面60の例を示す図である。
図8は、本実施形態に係る封入物確認装置1における処理を説明するための図である。
図9及び図10は、本実施形態に係るモニタ4に出力される判定結果画面90の例を示す図である。
事前作業として、例えば、作業者Pは、照合対象の書類に関する情報を、書類記憶部32に登録しておく。
次に、作業者Pは、図1で説明したように、1つの封筒に封入する複数種類の書類を順番に載置台40に載置する。
図4のステップS(以下、「S」という。)11において、封入物確認装置1の制御部10(開始受付部11)は、スイッチ8の操作を受け付けたか否かを判断する。作業者Pが載置台40の載置領域41から44までに、各領域に対応する書類を載置してスイッチ8を押下操作することで、制御部10は、スイッチ8の操作を受け付けたと判断する。スイッチ8の操作を受け付けた(S11:YES)には、制御部10は、処理をS12に移す。他方、スイッチ8の操作を受け付けていない場合(S11:NO)には、制御部10は、スイッチ8の操作を受け付けるまで、本処理にとどまる。
S12において、制御部10は、重量検出処理を行う。より具体的には、制御部10は、S11の処理によりスイッチ操作を受け付けたことに応じて、重量センサ71から74がそれぞれ重量を検出する。そして、制御部10は、検出した重量を、記憶部30に一時記憶する。
S13において、制御部10は、照合領域特定処理を行う。
ここで、照合領域特定処理について、図5に基づき説明する。
図5のS21において、制御部10(画像取得部12)は、載置台40を撮影し、撮影画像を取得する。図1の例の場合には、取得した撮影画像に、4つの異なる書類51aから54aまでを含む。
S22において、制御部10は、取得した撮影画像を、モニタ4に出力する。
図7は、モニタ4に出力された画面60の例である。
画面60は、図1に示す載置領域41から44に対応する書類領域61から64を含む。
作業者Pは、自身がスイッチ8を操作したことによってカメラ5が撮影したことを、モニタ4の画面60を見て確認できる。
S23において、制御部10(画像切出部13)は、撮影画像から書類画像を切り出す。なお、制御部10は、切り出した書類画像を台形補正して長方形状にする処理を行ってもよい。
S24において、制御部10(照合領域特定部14)は、切り出した書類画像ごとに照合領域を特定する。制御部10は、書類記憶部32を参照して書類ごとに照合領域の位置を特定した上で、照合領域を特定する。例えば、図8(A)に示す画像81Aは、例えば、書類51aの照合領域を特定したものであり、図8(B)に示す画像81Bは、例えば、書類52aの照合領域を特定したものである。その後、制御部10は、処理を図4のS14に移す。
図4のS14において、制御部10は、文字照合処理を行う。
ここで、文字照合処理について、図6に基づき説明する。
図6のS31において、制御部10(文字認識部15)は、各照合領域に対してOCR処理を行って、各照合領域に含まれる文字を取得する。
図8(A)に示す文字列81Xは、照合領域の画像81Aから得られた文字列である。ここで、図8(A)では、画像81Aの文字列と、文字列81Xとは同一である。他方、図8(B)に示す文字列81Yは、照合領域の画像81Bから得られた文字列である。図8(B)では、画像81Bの文字列と、文字列81Yとが同一ではない。これは、画像81Bに対してOCR処理をした際に、数字9の左側にある線を、数字の1と認識したためである。
このように、OCR処理では、OCRの精度によって誤認識が生じてしまう。
図6のS32において、制御部10(前処理部16)は、各照合領域に対して前処理を行う。
図8(A)に示す画像82Aから85Aは、それぞれ、画像81Aに対して先鋭化、輝度変換、細線化、代表色の色抽出を行った画像である。図8(B)に示す画像82Bから85Bも同様である。
図6のS33において、制御部10(前処理後文字認識部17)は、前処理後の各照合領域に対してOCR処理を行い、各照合領域に含まれる文字列を取得する。
図8(A)に示す文字列82Xから85Xは、それぞれ照合領域の画像82Aから85Aにより得られた文字列である。また、図8(B)に示す文字列82Yから85Yは、それぞれ照合領域の画像82Bから85Bにより得られた文字列である。
図6のS34において、制御部10(文字照合部18)は、取得した各文字列を照合する。より具体的には、制御部10は、同じ照合領域について、S31の処理で取得した文字列同士を照合する。
また、制御部10は、S33の処理により得られた文字列同士を照合する。そして、制御部10(文字判定部21)は、キー情報の一致を判定する。
S31の処理で取得した文字列同士を照合した結果、各文字列同士が同じであれば、制御部10は、一致していると判断し、さらに、S33の処理により得られた文字列同士を照合して一致しているか否かを判断する。他方、S31の処理で取得した文字列同士を照合した結果、各文字列同士が同じでなければ、制御部10は、不一致であると判断する。
ここで、複数の前処理をした後にOCR処理により取得した複数の文字列の照合方法には、各種の方法を用いることができる。
方法の1つは、例えば、同じ前処理をしたOCR結果同士で照合を行うものである。この場合、各前処理に対する照合成功率を確信度とし、確信度が100%であれば、制御部10は、一致すると判定し、確信度が100%以外であれば、制御部10は、後述する判定結果の出力において、アラートで警告する等の処理を行う。
例えば、制御部10は、書類51aの先鋭化後のOCR処理で認識した文字列と、同一人物の書類である書類52aの先鋭化後のOCR処理で認識した文字列とが同一であるか否かを確認する。同様に、制御部10は、書類51aの輝度変換後のOCR処理で認識した文字列と、同一人物の書類である書類52aの輝度変換後のOCR処理で認識した文字列とが同一であるか否かを確認する。そして、制御部10は、照合した個数に対する同一であった個数を、確信度とする。照合した個数、すなわち、前処理の手法の種類が4つであり、照合して同一であったものが3つであった場合には、確信度は、3/4(=0.75)である。
また、他の方法として、例えば、単純に各数字の出現頻度を比較するものであってもよい。制御部10は、例えば、書類ごとに各数字に対する出現回数を集計する。そして、制御部10は、数字ごとに、出現回数の差を算出し、差の絶対値の平均を不一致率とする。そして、不一致率が0であれば、制御部10は、一致すると判定し、不一致率が0以外の場合には、制御部10は、後述する判定結果の出力において、アラートで警告する等の処理を行う。
上記の方法例は、一例であって、他の方法によるものであってももちろんよい。
図6のS35において、制御部10(出力文字列取得部19)は、出力文字列を取得する。制御部10は、出力文字列を、例えば、S31の処理で取得したKEYの書類の文字列にすることができる。
S36において、制御部10(画像類似度算出部20)は、各照合領域に対して文字ごとに画像を比較して、画像類似度を算出する。
S37において、制御部10(文字判定部21)は、算出した画像類似度に基づいて、キー情報が一致しているか否かを、閾値に基づいて判定する。制御部10は、画像類似度が閾値以上である場合に、キー情報が一致していると判定する。その後、制御部10は、処理を図4のS15に移す。
図4のS15において、制御部10(重量確認部22)は、重量確認処理を行う。制御部10は、S12の処理で記憶部30に一時記憶した各重量センサ71から74までに対応した重量と、書類記憶部32に記憶された重量とが一致するか否かを確認する。制御部10は、重量に多少の誤差(例えば、書類記憶部32に記憶されている重量の前後10%程度の誤差等)が生じていても、一致するとしてもよい。重量の確認は、主に、複数枚を誤って載置したことを検出するのに用いるためものだからである。
S16において、制御部10(確認結果出力部23)は、判定結果をモニタ4に出力する。
図9は、モニタ4に出力される判定結果画面90の例を示す。判定結果画面90は、例えば、図7の画面60に重ねてポップアップ画面として出力してもよい。
判定結果画面90は、キー情報出力部91と、各書類の照合領域出力部92から95と、結果出力部96とを含む。
キー情報出力部91は、出力文字列を出力する領域である。図9の例では、2つのキー情報が抽出されたものであり、2つの出力文字列を出力している。
照合領域出力部92から95は、書類51aから54aまでの各書類の照合領域を出力する領域である。
結果出力部96は、照合結果を一目で分かりやすく示す領域であり、例えば、「○」、「×」、「△」等によって照合結果を表示する。
メッセージ出力部97は、メッセージを出力する領域である。
図9に示す判定結果画面90は、判定結果が一致である場合に出力される例である。そのため、結果出力部96には、一致である「○」のマークが出力される。ここで、一致である場合とは、例えば、
(a)照合領域に対して単純にOCR処理をして取得した文字列が一致し、
(b)前処理後にOCR処理をして取得した文字列が一致し、
(c)画像類似度により一致と判断されて、
(d)重量が一致している、
場合をいう。
図9の判定結果画面90に示すように、判定結果が一致している場合には、メッセージ出力部97には、特段のメッセージが出力されず、空欄である。
他方、図10に示す判定結果画面90-2は、判定結果が不一致である場合に出力される例である。図10の例では、照合領域出力部93-2が不一致である場合を示す。照合領域出力部93-2は、不一致である旨を明示するため、当該欄が着色されている。また、結果出力部96-2には、不一致である「×」のマークが出力される。ここで、不一致である場合とは、例えば、照合領域に対して単純にOCR処理をして取得した文字列が不一致である場合や、重量が不一致の場合をいう。重量が不一致の場合は、複数枚の帳票を重ねた場合や、載置する書類が不足している場合にも該当する。
判定結果画面90-2のメッセージ出力部97-2には、不一致の箇所がメッセージとして出力される。また、判定結果画面90-2には、ウィンドウ98がさらに出力される。ウィンドウ98は、作業者Pが解除キーを入力しない限りにおいて、次の処理に進めないようにして、作業者Pに確認を促す。
なお、重量が不一致だった場合には、文字列が不一致である場合と判別するために、制御部10(確認結果出力部23)は、例えば、スピーカ6から警告音を発するようにして作業者Pに報知してもよい。
なお、図示しないが、照合領域に対して単純にOCR処理をして取得した文字列が一致し、重量が一致している場合であっても、前処理後にOCR処理をして取得した文字列が不一致である場合や、画像類似度により不一致と判断された場合には、制御部10は、判定結果画面90の結果出力部96に「△」のマークを出力した判定結果画面を出力する。そして、例えば、上記した図10の判定結果画面90-2のようウィンドウ98を出力して、作業者Pに目視等で確認するように、作業者Pを促す。
その後、図4のS17において、制御部10は、処理を終了するか否かを判断する。例えば、書類の封入確認が終わったことで、作業者Pが図示しない終了のための操作をすることで、制御部10は、処理を終了すると判断する。処理を終了する場合(S17:YES)には、制御部10は、本処理を終了する。他方、処理を終了しない場合(S17:NO)には、制御部10は、処理をS11に移し、作業者Pによってスイッチ8の操作がされるまで本処理にとどまる。
このように、本実施形態の封入物確認システム100によれば、以下のような効果がある。
(1)封入物確認装置1は、書類画像からキー情報を含む照合領域を抽出し、照合領域に対してOCR処理を行って文字列を取得し、照合領域に対してノイズを除去する前処理を行った後にOCR処理を行って文字列を取得し、取得した文字列を照合する。また、封入物確認装置1は、照合領域の画像を書類間で比較して、画像類似度を算出する。そして、封入物確認装置1は、OCR処理に基づく照合結果と、算出した画像類似度とに基づいて、キー情報が一致しているか否かを判定する。
よって、画像類似度を用いることで、OCRの精度を補うことができ、書類の誤封入を未然に防止することができる。
(2)封入物確認装置1は、照合領域に有する文字ごとの画像を書類間で比較して、文字ごとの画像類似度を算出する。
よって、文字ごとの画像類似度を用いることで、より細かい単位で類似度を算出して、照合に生かすことができる。
(3)封入物確認装置1は、書類ごとに照合領域を記憶しておき、書類画像から書類の種別を認識することで、認識した書類種別に対応する照合領域を、書類画像から得ることができる。そして、封入物確認装置1は、照合領域に対応する文字列を比較して照合する。
よって、封入物確認装置1は、書類の種別を判定することで、照合領域を得ることができる。
(4)封入物確認装置1は、書類画像に対して前処理を行った後にOCR処理を行って文字列を取得し、取得した文字列と、前処理を行う前にOCR処理を行って得た文字列とを用いて照合する。
よって、封入物確認装置1は、単純にOCR処理したものをキー情報の一致に関する判定に用いるだけでなく、前処理を行った後にOCR処理をしたものをも判定に用いることができ、OCRの精度を補う工夫を加えることによって、書類の誤封入を未然に防止することができる。
(5)封入物確認装置1は、取得した文字列の照合を、照合領域に対してOCR処理を行って得た文字列同士を照合し、及び、ノイズを除去する前処理を行った後にOCR処理を行って得た文字列同士を照合して、各照合結果に基づいて、キー情報が一致しているか否かを判断する。
よって、ノイズを除去する前処理を行った後にOCR処理を行って得た文字列同士の照合を、照合領域に対してOCR処理を行って得た文字列同士の照合による照合の誤りの補完として用いることができる。
特に、キー情報が不一致であるにもかかわらず、OCR処理を行って得た文字列同士の照合が一致する場合が最もリスクが高い。そのようなものであっても、ノイズを除去する前処理を行った後にOCR処理を行って得た文字列同士を照合した結果を用いることで、実際にはキー情報が不一致であるにもかかわらず、一致と判定されるためのリスクを軽減できる。
(6)封入物確認装置1は、前処理の手法として、複数種類のものを用いるので、照合領域の画像の特徴にあった前処理を含めることができる。そのため、実際にはキー情報が不一致であるにもかかわらず、一致と判定してしまう照合処理の精度を向上させることができる。
(7)封入物確認装置1は、取得した文字列からキー情報を取得し、キー情報と照合領域の画像とをさらに含む判定結果を、モニタ4に出力する。
よって、キー情報が一致しているか否かを作業者Pが目視にて確認しやすい表示態様で、作業者Pに情報を提供できる。
(8)複数の書類を並べて載置可能な載置台40と、載置台40を撮影可能なカメラ5とを備え、カメラ5が撮影した撮影画像から、載置台40に載置された複数の書類画像を切り出す。
よって、載置台40に同一の封筒に封入する書類を並べて配置させるだけで、キー情報の照合ができる。
(9)載置台40のうち各書類の載置領域に重量センサ71から74を設け、重量センサ71から74が検出した各書類の重量が、複数の書類の各々の重量を記憶する書類記憶部32に記憶された各書類の重量と一致しているか否かを確認し、重量が不一致であることを確認した場合には、報知する。
よって、同一の封筒に封入する書類を、重量によっても確認することができ、例えば、次の封筒に封入する書類が混入していないかを含めて判断することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)本実施形態では、封入物確認装置が、照合領域に対してOCR処理を行って得た文字列を照合し、照合領域に対して前処理を行った後にOCR処理を行って得た文字列を照合し、照合領域に有する文字ごとの画像を複数の書類間で比較して算出した文字ごとの画像類似度に基づいて判定するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、照合領域に対して前処理を行った後にOCR処理を行って得た文字列を照合するもののみをし、照合領域に有する文字ごとの画像を複数の書類間で比較して算出した文字ごとの画像類似度に基づいて判定するものを省略してもよい。また、逆に、照合領域に有する文字ごとの画像を複数の書類間で比較して算出した文字ごとの画像類似度に基づいて判定するもののみにし、照合領域に対して前処理を行った後にOCR処理を行って得た文字列を照合するものを省略してもよい。いずれの場合にも、照合領域に対してOCR処理を行って得た文字列を照合するのみでなく、OCRの精度を補う他の処理を利用することで、書類の誤封入を未然に防止することができる。
(2)本実施形態では、全ての書類にキー情報を含むものを例に説明したが、これに限定されない。キー情報を含まない、例えば、全ての顧客に送付する、パンフレットのような同一内容の書類を、同一の封筒に一部封入する場合にも用いることができる。その場合には、OCRによる照合を、該当するキー情報を含まない書類の部分にのみ行わないようにして、重量センサによる検出は行うようにすればよい。
そのようにすれば、封入する順番を含み、パンフレットのような書類を含んで封入する際にも封入物があっているかどうかの確認を行うことができる。
(3)本実施形態では、予め照合領域を登録するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、封入物確認装置は、書類画像をOCRすることで得られた文字列から照合領域を特定し、特定した照合領域に対応する文字列を比較して照合してもよい。
そうすれば、封入物確認装置は、照合領域を予め登録しておく必要がなく、書類に含まれる文字列から照合領域を得ることができる。
(4)本実施形態では、前処理として、4つの異なる処理を説明したが、これに限定されない。4種類の処理を全て用いる必要はなく、1種類以上の処理を用いればよい。
(5)本実施形態では、封入物確認装置のシステム構成について、特段の説明をしなかったが、端末内で単独で照合処理を行う構成であるスタンドアロンの装置であってもよいし、制御部や記憶部をサーバに備えて、サーバで処理するものであってもよい。
1 封入物確認装置
4 モニタ
5 カメラ
6 スピーカ
8 スイッチ
10 制御部
11 開始受付部
12 画像取得部
13 画像切出部
14 照合領域特定部
15 文字認識部
16 前処理部
17 前処理後文字認識部
18 文字照合部
19 出力文字列取得部
20 画像類似度算出部
21 文字判定部
22 重量確認部
23 確認結果出力部
30 記憶部
32 書類記憶部
33 封入順記憶部
40 載置台
41,42,43,44 載置領域
51a,52a,53a,54a 書類
55 封筒
60 画面
61,62,63,64 書類領域
71,72,73,74 重量センサ
90,90-2 判定結果画面
100 封入物確認システム
P 作業者

Claims (10)

  1. 同一の識別文字情報を有する複数種類の書類を照合する文字照合装置であって、
    前記書類を撮影した画像に対して文字認識処理を行う認識処理手段と、
    複数の前記書類に対応する各文字列を比較して照合する文字照合手段と、
    照合対象になる領域の画像を書類間で比較して、画像類似度を算出する画像類似度算出手段と、
    前記文字照合手段による照合結果と、前記画像類似度算出手段が算出した画像類似度とに基づいて、前記識別文字情報が一致しているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を、表示部に出力する判定結果出力手段と、
    を備える、文字照合装置。
  2. 請求項1に記載の文字照合装置において、
    前記画像類似度算出手段は、前記照合対象になる領域に有する文字ごとの画像を書類間で比較して、画像類似度を算出する、文字照合装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の文字照合装置において、
    前記認識処理手段により得られた文字列から、前記照合対象になる領域を特定する領域特定手段を備え、
    前記文字照合手段は、前記領域特定手段が特定した前記照合対象になる領域に対応する各文字列を比較して照合する、文字照合装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の文字照合装置において、
    前記書類ごとに前記照合対象になる領域が記憶されており、
    前記書類を撮影した画像を分析して前記書類の種別を認識する種別認識手段を備え、
    前記文字照合手段は、前記種別認識手段が認識した前記書類の種別に基づいて、前記書類ごとの前記照合対象になる領域に対応する各文字列を比較して照合する、文字照合装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の文字照合装置において、
    前記書類を撮影した画像に対して前処理を行う前処理手段と、
    前記前処理手段による前処理後の画像に対して文字認識処理を行う前処理後認識処理手段と、
    を備え、
    前記文字照合手段は、前記認識処理手段で得られた複数の前記書類に対応する各文字列と、前記前処理後認識処理手段で得られた複数の前記書類に対応する各文字列とを用いて照合する、文字照合装置。
  6. 請求項5に記載の文字照合装置において、
    前記前処理手段は、前記書類を撮影した画像に対して複数種類の前記前処理を行う、文字照合装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の文字照合装置において、
    出力文字列を取得する出力文字列取得手段を備え、
    前記判定結果出力手段は、さらに前記出力文字列取得手段が取得した前記出力文字列と、前記照合対象になる各領域の画像とを出力する、文字照合装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の文字照合装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  9. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の文字照合装置を含む封入物確認システムであって、
    複数の前記書類である封入物を並べて載置可能な載置台と、
    前記載置台を撮影可能な撮影部と、
    前記撮影部を介して、前記載置台に載置された複数の前記書類を撮影した画像を含む撮影画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段が取得した前記撮影画像から各書類の画像を切り出す画像切出手段と、
    を備える、封入物確認システム。
  10. 請求項9に記載の封入物確認システムにおいて、
    前記載置台のうち各封入物の載置領域に設けられた重量検出部と、
    前記複数の封入物の種別ごとの重量を記憶する重量記憶部と、
    前記重量検出部が検出した各封入物の重量が、前記重量記憶部に記憶された各封入物の重量と一致しているか否かを確認する重量確認手段と、
    前記重量確認手段により重量が不一致であることを確認した場合に、報知する報知手段と、
    を備える、封入物確認システム。
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