JP2023114977A - 基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板に対する塗布液の塗布に関して、利便性が高い基板処理装置を提供すること。
【解決手段】レジスト塗布装置1は、基板Wを保持して回転させるスピンチャック12aと、スピンチャック12aに保持された基板Wを囲むようにして配置されたカップ21aと、基板Wに対して塗布液を吐出可能に構成された塗布液ノズル41と、を備える。また、レジスト塗布装置1は、除去液ノズル50aと、塗布液ノズル41を保持するノズルアーム133に取り付けられることにより塗布液ノズル41に追従して移動し、塗布液ノズル41を撮像可能に構成されたノズル追従カメラ60と、を備える。更に、レジスト塗布装置1は、スピンチャック12a上の処理空間を撮像可能に構成された処理空間用カメラと、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】レジスト塗布装置1は、基板Wを保持して回転させるスピンチャック12aと、スピンチャック12aに保持された基板Wを囲むようにして配置されたカップ21aと、基板Wに対して塗布液を吐出可能に構成された塗布液ノズル41と、を備える。また、レジスト塗布装置1は、除去液ノズル50aと、塗布液ノズル41を保持するノズルアーム133に取り付けられることにより塗布液ノズル41に追従して移動し、塗布液ノズル41を撮像可能に構成されたノズル追従カメラ60と、を備える。更に、レジスト塗布装置1は、スピンチャック12a上の処理空間を撮像可能に構成された処理空間用カメラと、を備える。
【選択図】図1
Description
本開示は、基板処理装置、基板処理方法及び記憶媒体に関する。
特許文献1には、基板に塗布液を塗布する装置において、基板のロットの切り替え時に、次ロットの基板の処理に速やかに移行することができる技術が開示されている。
本開示は、基板に対する塗布液の塗布に関して、利便性が高い基板処理装置を提供する。
本開示の一側面に係る基板処理装置は、基板を保持して回転させる回転保持部と、回転保持部に保持された基板を囲むようにして配置されたカップと、基板に対して塗布液を吐出可能に構成された塗布液ノズルと、基板に対して該基板の周縁部の膜除去用の除去液を吐出可能に構成された除去液ノズルと、塗布液ノズルを保持するノズルアームに取り付けられることにより塗布液ノズルに追従して移動し、塗布液ノズルを撮像可能に構成されたノズル追従カメラと、回転保持部上の処理空間を撮像可能に構成された処理空間用カメラと、を備える。
本開示によれば、基板に対する塗布液の塗布に関して、利便性が高い基板処理装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係るレジスト塗布装置1の平面図である。レジスト塗布装置1は、基板に対し、感光性被膜の形成、当該感光性被膜の露光、及び当該感光性被膜の現像を施す基板処理システムに含まれる装置(基板処理装置)である。処理対象の基板としては、半導体ウエハ、ガラス基板、マスク基板、又はFPD(Flat Panel Display)等が挙げられる。基板は、半導体ウエハ等の上に、前段の処理において被膜等が形成されたものも含む。レジスト塗布装置1は、基板処理システムに含まれる露光装置(不図示)による露光処理の前に、基板の表面にレジスト膜を形成する処理を行う。より具体的には、レジスト塗布装置1は、レジスト膜形成用の塗布液を基板の表面に供給し、上記ベーク前レジスト膜を形成する。また、レジスト塗布装置1は、基板の表面にベーク前レジスト膜を形成した後に、基板の周縁部に除去液を供給することで、ベーク前レジスト膜の周縁部を除去する。
レジスト塗布装置1は、図1に示されるように、2つの塗布処理部1a,1bと、ノズルユニット40と、第1待機バス80(塗布液ノズル用待機バス)と、移動機構3と、を備える。更に、レジスト塗布装置1は、2つの除去液ノズル50a,50bと、2つの第2待機バス90a,90b(除去液ノズル用待機バス)と、ノズル追従カメラ60と、2つの処理空間用カメラ70a,70bと、を備える。更に、レジスト塗布装置1は、2つのバスカメラ95a,95bと、排気ダクト110と、制御部7(図2参照)と、を備える。
2つの塗布処理部1a,1bは、互いに隣り合って並んで配置されている。塗布処理部1aは、スピンチャック12a(回転保持部)及びカップ21a等を含んで構成されている。塗布処理部1bは、スピンチャック12b(回転保持部)及びカップ21b等を含んで構成されている。塗布処理部1a,1bは、互いに同様の構成とされているので、以下では図2を参照して、塗布処理部1aのみを例に挙げて説明する。
塗布処理部1aは、図2に示されるように、基板Wの裏面中央部を吸着して水平に保持すると共に基板Wを回転させる回転保持部であるスピンチャック12aを備えている。スピンチャック12aは、回転軸13aを介して回転駆動機構14aと接続されている。スピンチャック12aは、回転駆動機構14aを介して基板Wを保持した状態で鉛直軸回りに回転自在に構成されており、その回転軸上に基板Wの中心が位置するように設定されている。回転駆動機構14aは、制御部7からの制御信号を受けてスピンチャック12aの回転速度を制御する。
スピンチャック12aの周囲には、スピンチャック12a上の基板Wを囲むようにして上方側に開口部20aを備えたカップ21aが設けられている。カップ21aの側周面上端側は内側に傾斜した傾斜部22aを形成している。カップ21aの底部側には例えば凹部状をなす液受け部23aが設けられている。液受け部23aは、隔壁24aにより基板Wの周縁下方側に全周に亘って外側領域と内側領域とに区画されている。外側領域の底部には貯留したレジストなどを排出するための排液口25aが設けられ、内側領域の底部には処理雰囲気を排気するための排気口26aが設けられている。
排気口26aには排気ダクト110の一端が接続されており、排気ダクト110の他端は、排気ダンパを介して工場の排気源(図1参照)に接続されている。このように、排気ダクト110は、カップ21aの排気口26aに接続されると共に排気源に接続されている。
カップ21a内には、3本の昇降ピン15aが設けられている(図2では便宜上2本のみ表示している)。昇降ピン15aは、昇降機構16aにより昇降することで、レジスト塗布装置1に基板Wを搬送する図示しない基板搬送機構とスピンチャック12aとの間で基板Wの受け渡しを行うことができる。
ここで、カップ21aは、図3に示されるように、詳細には、カップベース21yと、可動カップ部21xとを有している。カップベース21yは、可動カップ部21xを支持する部分である。可動カップ部21xは、取り外し可能な状態でカップベース21yに載置されている。可動カップ部21xは、カップ引き出し構造120によって引き出し可能に構成されている。
カップ引き出し構造120は、カップ昇降機121と、スライドレールを構成する第1レール122及び第2レール123と、カップ位置決め部125と、を有している。カップ昇降機121は、上下に移動することにより、スライドレール及びカップ位置決め部125を上下に移動させて、スライドレールに保持された可動カップ部21xを昇降させる構成である。カップ位置決め部125は、スライドレールに保持された可動カップ部21xの上方に位置し、可動カップ部21xの位置決めを行う構成である。第1レール122及び第2レール123は、可動カップ部21xを保持すると共に、所定の方向(詳細には作業者領域側)に延びることによって可動カップ部21xを引き出し可能且つ押入れ可能に構成されたスライドレールである。第1レール122は、可動カップ部21xを直接的に保持する構成である。第2レール123は、第1レール122を保持する構成である。カップ位置決め部125は、引き出される前の位置(通常位置)にある可動カップ部21xに対し、その外側周方向で接触する円弧状の接触部を持つ。可動カップ部21xよりも可動カップ部21xを強固に固定可能なカップ固定機構(図示無し)が、第1レール122と第2レール123に設けられていてもよい。そのカップ固定機構は、例えば、第1レール122と第2のレールを相対的に固定する機構であって、ラッチといった物理的な固定部材や、電磁石などを用いた電気的制御による固定部材でもよい。このカップ固定機構がある場合、可動カップ部21xを押し入れる作業の際は、カップ位置決め部による円弧状の接触で可動カップを水平方向と高さ方向の位置が大まかに規定される。そして、押し入れの後でカップ固定機構を用いて最終的に可動カップ部21xが固定される様態となる。つまり、他部材への干渉による破損といった心配が少なく、カップを押し入れて設置し易くなる。
図4では、スライドレールを構成する第1レール122及び第2レール123が延びることによって可動カップ部21xが作業者領域側に引き出される状態が示されている。なお、作業者領域とは、平面視した際の作業者側の領域(前側領域)であり、基板Wの搬送処理が行われる領域である搬送領域(後側領域)の反対側の領域である。図4に示されるように、可動カップ部21xを引き出す場合には、最初に、可動カップ部21xが収納されていた状態からカップ昇降機121が上昇し、つづいて、作業者領域側に第2レール123が延びる。更に、作業者領域側に第1レール122が延びることにより、可動カップ部21xが作業者領域側に引き出される。このように、第1レール122及び第2レール123が2段階で延びることにより、可動カップ部21xをより手前(作業者領域側)に引き出すことができ、可動カップ部21xの引き出しに係る作業性を向上させることができる。
ノズルユニット40は、後述する移動機構3のノズルアーム133の先端部に取り付けられている。ノズルユニット40は、図2に示されるように、複数種類(例えば10種類)のレジストを基板Wに対して吐出可能に構成された複数の塗布液ノズル41を有する。また、ノズルユニット40は、基板W上でレジストを広がりやすくする処理液(例えばシンナー)を吐出可能に構成された処理液ノズル42を有する。塗布液ノズル41及び処理液ノズル42は、鉛直下方に開口した吐出口を有している。塗布液ノズル41及び処理液ノズル42から吐出された薬液は遠心力により基板Wの周縁部への展伸するいわゆるスピンコーティングによって基板Wの表面全体に塗布される。
塗布液ノズル41及び処理液ノズル42は、図2に示されるように、薬液供給ユニット43から薬液の供給を受ける。薬液供給ユニット43は、塗布液ノズル41に供給する薬液が貯留されタンクと、タンク内を加圧して当該タンク内の薬液の塗布液ノズルへ送液するための送液機構と、を備えたレジスト供給機構44を有している。レジスト供給機構44は、塗布液ノズル41と同じ数だけ設けられている。また、薬液供給ユニット43は、処理液ノズル42に供給する薬液が貯留されたタンクと、タンク内を加圧して当該タンク内の薬液を処理液ノズル42へ送液するための送液機構と、を備えたシンナー供給機構6を有している。
塗布液ノズル41とレジスト供給機構44とを接続すると共に、処理液ノズル42とシンナー供給機構6とを接続するように、薬液供給ライン45が設けられている。薬液供給ライン45には、バルブ46を含む流量制御部47が介設されている。制御部7からの制御信号に応じて各バルブ46が開閉制御されることにより、各種類のレジスト及びシンナーが切り替えられて基板Wに供給される。
塗布液ノズル41及び処理液ノズル42の一次側には、ノズルヘッド34内において、吐出バルブV及びサックバックバルブSVが、吐出側からこの順に直列に設けられている。吐出バルブV及びサックバックバルブSVは、例えば空気圧を動力として動作する。吐出バルブVは、空気圧により各薬液供給ライン45と各塗布液ノズル41及び処理液ノズル42との間にて流路の開閉を行う。サックバックバルブSVは、空気圧により動作するピストン機構により、容積及び薬液圧力を調整可能となっている。
なお、図3に示されるように、ノズルアーム133より作業者領域側には、塗布液ノズル41用の配管這いまわしケーブルベア領域160と、補機搭載領域150とが設けられている。補機搭載領域150には、供給系用バルブや小型電装品が配置される。
排気ダクト110は、複数の処理空間を1つの排気源で共用して排気する場合は特に、排気性能を考慮してある程度の断面積が必要になる。もし、排気ダクト110をカップに対してノズルの移動機構3と同じ側に水平方向に並べて設けると、カップ引き出し構造120のカップ引出しに必要なストロークが伸びてこの機構自体の大型化や更なる強度改善設計が必要になるといった課題がある。排気ダクト110をノズルの移動機構または補機搭載領域150と縦に並べて配置するとカップ引出しに必要な経路への干渉または接近により、カップ引出しの作業性を損ねることに繋がる。このことは、内部空間をコンパクトにしてその内部を直接的に手作業でメンテナンスすることが困難になる基板処理装置において、必要な作業を成立させるために極力避けたい課題である。つまり、本基板処理装置では、カップ21aを挟んでノズルの移動機構3と反対側に排気ダクト110が配置されていることで、上記のような課題が解消される。
第1待機バス80は、図1及び図5に示されるように、塗布液ノズル41を含むノズルユニット40の待機区域に設けられた待機用のバスである。第1待機バス80は、例えば、2つの塗布処理部1a,1bの間の領域に設けられている(図1参照)。図5に示されるように、第1待機バス80の上面の高さは、収納された状態の可動カップ部21xの上面の高さと略同等又は少し高くされている。また、第1待機バス80の上面の高さは、2つのカップ21a,21b間におけるノズルユニット40の移動経路の高さよりも低くされている。これにより、ノズルユニット40の昇降ストロークを短くすることができ、レジスト塗布装置1の高さ方向のスペースを抑制することができる。
移動機構3は、ノズルユニット40を保持して移動させる構成である。移動機構3は、図1に示されるように、ノズル移動軸131と、ノズル駆動部132と、ノズルアーム133と、水平移動部134と、を有している。
ノズルアーム133は、塗布液ノズル41を含むノズルユニット40を保持する保持部材である。ノズルアーム133は、その先端においてノズルユニット40を保持している。ノズルアーム133は、図3等に示されるように、シリンダ・モータ等によって上下に昇降可能とされている。水平移動部134は、ノズルアーム133の基端に設けられており、ノズル移動軸131に沿って水平移動可能に構成されている。ノズル移動軸131は、作業者領域側において、2つの塗布処理部1a,1bの配列方向に沿って延びている。ノズル移動軸131は、水平移動部134の水平移動をガイドすることにより、該水平移動部134から延びるノズルアーム133の移動をガイドする。ノズル駆動部132は、例えばモータ等であり、ノズル移動軸131に沿って水平移動部134を移動させる。ノズル駆動部132は、制御部7からの制御信号に応じて水平移動部134の移動を制御する。
上述したようにノズル移動軸131が作業者領域側に配置されているのに対して、図1に示されるように、排気ダクト110は作業者領域とは反対側の搬送領域側に配置されている。すなわち、排気ダクト110とノズル移動軸131とが搬送領域側と作業者領域側とに分かれて配置されている。これにより、レジスト塗布装置1の高さ方向のスペースを抑制することができる。なお、排気ダクト110及びノズル移動軸131の位置関係は、互いに反対であってもよい。すなわち、排気ダクト110が作業者領域側及び搬送領域側の一方に配置されると共に、ノズル移動軸131が作業者領域側及び搬送領域側の他方に配置されていればよい。また、排気ダクト110は、図1に示す構成には限定されず、例えば、搬送側領域にてカップ21a、21bそれぞれの中央に対向する位置から分岐して各カップに向けて伸びるダクト分岐部(図示無し)がそれぞれのカップの排気口26aに接続されてもよい。また、その排気口26aが1つのカップにおいて複数設けられ、その排気口26aの個数に合う様にダクト分岐部から更に分岐されたものが複数の排気口26aのそれぞれに接続されてもよい。
ノズル追従カメラ60は、図1に示されるように、ノズルアーム133に取り付けられることにより、塗布液ノズル41を含むノズルユニット40に追従して移動し、塗布液ノズル41及び処理液ノズル42を撮像可能に構成されたカメラである。なお、ノズルアーム133の先端には、ノズル追従カメラ60用の照明61が設けられている(図3参照)。ノズル追従カメラ60は、第1待機バス80に対する塗布液ノズル41及び処理液ノズル42の位置に係る情報を撮像可能に構成されると共に、塗布液ノズル41及び処理液ノズル42の液挙動に係る情報を撮像可能に構成されている。ノズル追従カメラ60は、ノズルユニット40として一体的に動く塗布液ノズル41及び処理液ノズル42の双方にピントを合わせることが可能な液体レンズを有していてもよい。
処理空間用カメラ70aは、図1に示されるように、搬送領域側に設けられ、スピンチャック12a上の処理空間を撮像可能に構成されたカメラである。処理空間用カメラ70bは、図1に示されるように、搬送領域側に設けられ、スピンチャック12b上の処理空間を撮像可能に構成されたカメラである。
ここで、本実施形態に係るレジスト塗布装置1では、塗布液ノズル41等のノズルのセンタリング調整において、ノズル追従カメラ60によって撮像された情報と、処理空間用カメラ70a(又は処理空間用カメラ70b)によって撮像された情報とが用いられる。図6に示される例では、ノズル追従カメラ60が、スピンチャック12aに対する塗布液ノズル41のセンタリングに係る情報として、塗布液ノズル41を含むノズルユニット40を撮像している。また、処理空間用カメラ70aが、スピンチャック12aに対する塗布液ノズル41のセンタリングに係る情報として、ノズル追従カメラ60とは異なる角度から、塗布液ノズル41を含むノズルユニット40を撮像している。この場合の撮像角度の差は、例えば90度程度とされてもよい。このように、ノズル追従カメラ60及び処理空間用カメラ70aによって、互いに異なる角度から塗布液ノズル41が撮像されることにより、塗布液ノズル41を3次元的に高精度にセンタリング調整することが可能になっている。なお、処理空間用カメラ70a,70bは、上面視において撮像対象ノズルである塗布液ノズル41と照明61とを結ぶ直線上からずれた位置に設けられている。また、図1と図3で示すように、レジスト塗布装置1内において隣り合う塗布処理部1a,1bのそれぞれに対応するように設けられた処理空間用カメラ70a,70bは、ノズル追従カメラ60よりも上方である。処理空間用カメラ70a,70bは、カップ21a,21bから横方向に外れた位置(カップの外側の位置)に設けられる。処理空間用カメラ70a,70bはそれぞれ、上記の位置から対応する塗布処理部に存在する基板に対し斜め下方向の視野で撮像する。ノズル追従カメラ60よりも上方で、対応するカップ21a又は21bの外側の位置にあることから、処理による液跳ねや揮発した液の結露などによる液の付着のリスクを低くしながら、狭い空間内に配置し易い。また、レジスト塗布装置1をコンパクトにできる。また、処理空間用カメラ70a,70bは、基板上方に位置するときの塗布液ノズル41に対する撮像視野が、ノズル追従カメラ60のそれに比べて鉛直方向面(例えば、図3で見た時の面)内で異なる方向になる。このため、両方のカメラで略水平に撮像する場合よりも、塗布液ノズル41の3次元的な位置・姿勢の変化を捉え易くなる。つまり、上記のセンタリング調整を高精度に実施可能となる。
上述したノズルのセンタリング調整は、以下の第1工程~第3工程を含む基板処理方法により実現される。第1工程では、ノズル追従カメラ60によって、第1の方向から塗布液ノズル41が撮像される。第2工程では、処理空間用カメラ70a(又は処理空間用カメラ70b)によって、第1の方向とは異なる第2の方向から塗布液ノズル41が撮像される。第3工程では、ノズル追従カメラ60の撮像結果、及び、処理空間用カメラ70a(又は処理空間用カメラ70b)の撮像結果に基づき、塗布液ノズル41のセンタリング調整が行われる。なお、第3工程については、制御部7が制御信号を出力することによって自動的に行われてもよい。
除去液ノズル50a,50bは、図1に示されるように、基板Wに対して基板Wの周縁部の膜除去用の除去液を吐出可能に構成されたノズルである。除去液ノズル50aは、塗布処理部1aに対応して設けられている。除去液ノズル50bは、塗布処理部1bに対応して設けられている。
第2待機バス90aは、図1に示されるように、除去液ノズル50aの待機区間に設けられた除去液ノズル50aの待機用のバスである。第2待機バス90bは、除去液ノズル50bの待機区間に設けられた除去液ノズル50bの待機用のバスである。なお、除去液ノズル50aの待機区間と基板Wに除去液を吐出する位置との間における移動は、図1の矢印が示すような旋回移動に限られず、例えば直線移動をさせる除去液ノズル移動機構が設けられていてもよい。また、除去液ノズル移動機構は昇降移動が可能であってもよい。
バスカメラ95aは、図1に示されるように、第2待機バス90aに位置する除去液ノズル50aを撮像可能に構成されたカメラである。バスカメラ95bは、第2待機バス90bに位置する除去液ノズル50bを撮像可能に構成されたカメラである。
第2待機バス90a及びバスカメラ95aについて、図7を参照して説明する。なお、図7には第2待機バス90a及びバスカメラ95aのみが示されているが、第2待機バス90bについては第2待機バス90aと同様であり、バスカメラ95bについてはバスカメラ95aと同様である。
図7に示されるように、第2待機バス90aは、略直方体形状に形成されている。第2待機バス90aの上面部分は開口とされており、該開口から除去液ノズル50aを出し入れすることができる。第2待機バス90aにおけるカップ21aに対向する面には、採光用の窓97が設けられている。また、第2待機バス90aにおける窓97に対向する面には、バスカメラ95aが設けられている。すなわち、バスカメラ95aは、第2待機バス90aにおける、カップ21aに対向しない領域に設けられている。バスカメラ95aが設けられている面には、カメラ用の窓96が設けられている。なお、バスカメラ95aには、被液及び反射防止用のカバーが設けられていてもよい。
第2待機バス90aは、窓96,97以外の領域が黒面で形成されていてもよい。また、第2待機バス90aは、全面又は一部が鏡面で形成されていてもよい。
制御部7は、レジスト塗布装置1の各構成を制御する。制御部7は、一つ又は複数の制御用コンピュータにより構成される。図8に示されるように、制御部7は回路190を有する。回路190は、少なくとも一つのプロセッサ191と、メモリ192と、ストレージ193と、入出力ポート194と、入力デバイス195と、表示デバイス196とを含む。
ストレージ193は、例えばハードディスク等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有する。ストレージ193は、基板処理装置の情報処理方法を制御部7に実行させるためのプログラムを記憶している。
メモリ192は、ストレージ193の記憶媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ191による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ191は、メモリ192と協働して上記プログラムを実行することで、上述した各機能モジュールを構成する。入出力ポート194は、プロセッサ191からの指令に応じて各構成との間で電気信号の入出力を行う。
入力デバイス195及び表示デバイス196は、制御部7のユーザインタフェースとして機能する。入力デバイス195は、例えばキーボード等であり、ユーザによる入力情報を取得する。表示デバイス196は、例えば液晶モニタ等を含み、ユーザに対する情報表示に用いられる。入力デバイス195及び表示デバイス196は、所謂タッチパネルとして一体化されていてもよい。
次に、本実施形態に係るレジスト塗布装置1の作用効果について説明する。
本実施形態に係るレジスト塗布装置1は、基板Wを保持して回転させるスピンチャック12aと、スピンチャック12aに保持された基板Wを囲むようにして配置されたカップ21aと、基板Wに対して塗布液を吐出可能に構成された塗布液ノズル41と、を備える。また、レジスト塗布装置1は、除去液ノズル50aと、塗布液ノズル41を保持するノズルアーム133に取り付けられることにより塗布液ノズル41に追従して移動し、塗布液ノズル41を撮像可能に構成されたノズル追従カメラ60と、を備える。更に、レジスト塗布装置1は、スピンチャック12a上の処理空間を撮像可能に構成された処理空間用カメラと、を備える。
本実施形態に係るレジスト塗布装置1では、塗布液ノズル41を撮像可能に構成されたノズル追従カメラ60と、スピンチャック12a上の処理空間を撮像可能に構成された処理空間用カメラ70aとが設けられている。このような構成によれば、塗布液ノズル41に係る動作監視、及び、処理空間に係る動作監視を好適に実施することができる。そして、動作監視結果に基づいて、種々のハード調整やメンテナンスを好適に実施することができる。以上のように、本実施形態に係るレジスト塗布装置1によれば、塗布処理に係る利便性を向上させることができる。
本レジスト塗布装置1は、カップ21aの排気口26aに接続されると共に排気源に接続される排気ダクト110と、塗布液ノズル41を保持するノズルアーム133の移動をガイドするノズル移動軸131と、を更に備えている。そして、排気ダクト110は搬送領域側に配置されており、ノズル移動軸131は作業者領域側に配置されている。このように、排気ダクト110とノズル移動軸131とが搬送領域側と作業者領域側とに分かれて配置されることにより、レジスト塗布装置1の高さを薄くすることができる。レジスト塗布装置1が薄型になることによって、多数搭載が可能になり、高トランザクション処理を実現することができる。
本レジスト塗布装置1は、可動カップ部21xを保持する第1レール122と、該第1レール122を保持する第2レール123と、を有する。そして、レジスト塗布装置1では、所定の方向に第2レール123が延び、更に所定の方向に第1レール122が延びることにより、可動カップ部21xを引き出す。このように第1レール122及び第2レール123が2段階で延びることにより、可動カップ部21xをより手前まで引き出すことができ、可動カップ部21xの引き出しに係る作業性を向上させることができる。
本レジスト塗布装置1は、塗布液ノズル41の待機区域に設けられた第1待機バス80を更に備える。そして、ノズル追従カメラ60は、第1待機バス80に対する塗布液ノズル41の位置に係る情報を撮像可能に構成されると共に、塗布液ノズル41の液挙動に係る情報を撮像可能に構成されている。このような構成によれば、ノズル追従カメラ60によって、第1待機バス80における塗布液ノズル41の位置が認識されると共に、塗布液ノズル41の液挙動が認識される。このように、塗布液ノズル41の位置だけでなく液挙動についてもノズル追従カメラ60により監視されることにより、塗布液ノズル41に係る動作監視をより適切に実施することができる。
本レジスト塗布装置1は、除去液ノズル50aの待機区域に設けられた第2待機バス90aと、第2待機バス90aに位置する除去液ノズル50aを撮像可能に構成されたバスカメラ95aと、を更に備えている。そして、バスカメラ95aは、第2待機バス90aにおける、カップ21aに対向しない領域に設けられている。このような構成によれば、バスカメラ95aによって、第2待機バス90aにおける除去液ノズル50aの動作監視を適切に実施することができる。そして、バスカメラ95aがカップ21aに対向しない領域に設けられていることにより、カップ21aから飛び散る液体等の影響を抑制しながら、バスカメラ95aで適切に除去液ノズル50aを撮像することができる。
第2待機バス90aは、全面又は一部が鏡面で形成されていてもよい。このような構成によれば、光を反射させて、バスカメラ95aによる撮像性を向上させることができる。
第2待機バス90aは、窓96,97以外の領域が黒面で形成されていてもよい。このような構成によれば、不必要な光の反射が抑制され、バスカメラ95aによる撮像性を向上させることができる。
ノズル追従カメラ60は、スピンチャック12aに対する塗布液ノズル41のセンタリングに係る情報として、塗布液ノズル41を撮像可能に構成されている。処理空間用カメラ70aは、塗布液ノズル41のセンタリングに係る情報として、ノズル追従カメラ60とは異なる角度から塗布液ノズル41を撮像可能に構成されている。このような構成によれば、互いに異なる角度から塗布液ノズル41を撮像することができ、塗布液ノズル41の3次元的なセンタリングを実現することができる。
本レジスト塗布装置1は、塗布液ノズル41と共にノズルアーム133に取り付けられ、基板Wに対して塗布液を広がりやすくする処理液を吐出可能に構成された処理液ノズル42を更に備える。ノズル追従カメラ60は、一体的に動く塗布液ノズル41及び処理液ノズル42の双方にピントを合わせることが可能な液体レンズを有していてもよい。一体的に動く塗布液ノズル41及び処理液ノズル42の双方にピントを合わせることが可能な液体レンズを有するノズル追従カメラ60が用いられることにより、塗布液ノズル41及び処理液ノズル42についての動作監視をより適切に実施することができる。
本開示は、上記実施形態に限定されない。例えば、除去液ノズル50bの待機用のバスとして第2待機バス90aを説明したが、当該第2待機バス90aに関する構成は、上記実施形態に限定されない。図9~図11は、変形例に係る第2待機バス90aに関する構成を説明する図である。図9~図11においては、互いに交差する3つの方向である、X方向、Y方向、Z方向が示されている。X方向は平面視した際に2つの塗布処理部が隣り合う方向であり、Y方向は平面視した際にX方向に交差する方向であり、Z方向は上下方向(高さ方向)である。図9は第2待機バス90aのXZ断面を模式的に示した図であり、図10は第2待機バス90aのXY断面を模式的に示した図であり、図11は第2待機バス90aのYZ断面を模式的に示した図である。
図9~図11に示される構成では、第2待機バス90aに関する構成として、照明部210が更に設けられている。照明部210は、第2待機バス90aに位置する除去液ノズル50b方向に光を照射する照明である。照明部210は、例えばLED(Light Emitting Diode)照明を含んで構成されていてもよい。照明部210は、バスカメラ95aとの間に第2待機バス90aを挟むように、バスカメラ95aの反対側に設けられている。このような配置で照明部210及びバスカメラ95aが設けられていることにより、照明部210は、第2待機バス90aよりも上方に設けられており、上方から、除去液ノズル50bに光を照射する。図10及び図11に示されるように、照明部210は、第2待機バス90aの長尺方向であるY方向に沿って設けられている。照明部210は、第2待機バス90aにおける上部の開口部分の略全域(Y方向の略全域)に設けられている。これにより、照明部210から照射される光によって、第2待機バス90aの内部の全域を明確に確認することができる。このような構成によれば、図10及び図11に示されるような、ノズル多系統化の構成にも適切に対応することができる。
なお、第2待機バス90aにおいては、少なくともバスカメラ95aに対向する面が、黒色表面処理が施された面とされていてもよい。また、第2待機バス90aの各表面の表面粗さは鏡面仕上げとされていてもよい。これにより、第2待機バス90a内において視認したい対象を高コントラストで明瞭に確認することができる。また、バスカメラ95aは、除去液ノズル50bの吐出方向に交差する方向から撮像可能に配置されていてもよい。すなわち、図9に示されるように、例えば、除去液ノズル50bからZ方向に吐出される液柱を、Z方向に交差するX方向側から監視可能になるように、バスカメラ95aが配置されていてもよい。
また、カップ引き出し構造は、上述したカップ引き出し構造120の構成に限定されず、例えば、図12に示される変形例に係るカップ引き出し構造420であってもよい。図12は、変形例に係るカップ引き出し構造420の斜視図である。カップ引き出し構造420は、カップ昇降機421と、スライドレールを構成する第1レール422及び第2レール423と、カップ載置部430と、液受け部440と、ストッパー450と、を備えている。また、カップ引き出し構造420は、引き出し時ロックマグネット460と、収納時ロックマグネット470と、カップ抑え480と、を備えている。
カップ昇降機421、第1レール422、及び第2レール423は、それぞれ、上述したカップ引き出し構造120のカップ昇降機121、第1レール122、及び第2レール123と同様の構成である。第1レール422及び第2レール423によるカップ21aの引き出し量は、例えば450mm程度とされてもよい。カップ載置部430は、一対の第1レール422間に架け渡されるように延びている部分であり、可動カップ部21xの一部が載置される部分である。カップ載置部430における幅方向の中央部には、上下方向に貫通した貫通孔430xが形成されている。当該貫通孔430xには、カップ21aのカップ側ドレイン配管601(図15(b)等参照)が挿入される。カップ側ドレイン配管601(図15(b)等参照)は、カップ21aの排液口25a(図2参照)につながる配管であり、カップ21aの下端から下方に延びる配管である。
液受け部440は、カップ載置部430の幅方向の中央部に設けられており、カップ側ドレイン配管601に蓋をするドレインパンである。ストッパー450は、液受け部440に接触することにより液受け部440を変位させる構成である。液受け部440及びストッパー450の詳細については、図15を参照して後述する。
引き出し時ロックマグネット460は、カップ載置部430の前端(作業者領域側の端部)に設けられており、カップ21aが引き出される際においてカップ21aを引き付けてロックし、カップ載置部430にカップ21aを載せやすくする構成である。収納時ロックマグネット470は、カップ昇降機421の近傍に設けられており、カップ21aが収納される際においてカップ21aを引き付けてロックする構成である。カップ抑え480は、カップ昇降機421の上方に設けられており、カップ21aを上方から抑えてカップ21aの位置決めを行う構成である。カップ引き出し構造420は、その他、カップ昇降機121によるカップ21aの昇降状態を検知する昇降センサや、第1レール422及び第2レール423によるカップ21aの引き出し状態を検知する引き出しセンサ等を備えていてもよい。
例えば上述したカップ引き出し構造420を備える構成において、図13及び図14に示されるように、ドレイン管300を更に備えていてもよい。図13は、変形例に係るレジスト塗布装置1Xの平面図である。図14は、図13に示されるレジスト塗布装置1Xの縦断側面図である。ドレイン管300は、カップ側ドレイン配管601(図15(b)等参照)に接続される(すなわち、カップ21aの排液口25a(図2参照)に接続される)管である。ドレイン管300は、カップ側ドレイン配管601(図15(b)等参照)に接続される、2つの塗布処理部1a,1bに対応した接続管302,302と、接続管302,302間をつなぐ配管301と、を備えている。
ドレイン管300は、図14に示されるように、排気ダクト110よりも垂直断面における面積が小さく、高さが低く構成されている。そして、ドレイン管300は、図13に示されるように、平面視した際の作業者領域及び搬送領域の内、排気ダクト110が配置された領域の反対側(他方側)に配置されている。図13に示される例では、排気ダクト110が搬送領域側に設けられており、ドレイン管300が作業領域側に設けられている。このように、ドレイン管300の高さが小さくされることにより、上述したように、ドレイン管300及び排気ダクト110を、作業者領域及び搬送領域に分けて配置することが可能になる。このことで、例えば同じ領域上において排気ダクト110に重ねてドレイン管300が配置される構成と比較して、高さ方向において小型化された構成を実現することができる。
図15は、上述した変形例に係るカップ引き出し構造420及びドレイン管300におけるカップ交換の動作フローを示す図である。図15(a)等に示されるように、カップ引き出し構造420の液受け部440は、蓋部441と、取手部442と、を有している。蓋部441は、カップ側ドレイン配管601(排液口)の下方から蓋をするように配置可能に構成された構成である。取手部442は、蓋部441に連続するように蓋部441と一体的に設けられた構成である。液受け部440は、取手部442に力が加わることにより、所定の箇所を回転軸にして回転動作可能に構成されている。液受け部440では、取手部442に対して下方に向かって力が加えられることにより、液受け部440が上方に変位して、図15(c)に示されるように、液受け部440がカップ側ドレイン配管601に蓋をする。また、液受け部440では、取手部442がストッパー450の上部に接触し、取手部442に対して上方に向かって力が加えられることにより、液受け部440が下方に変位して、液受け部440がカップ側ドレイン配管601から取り外される。このように、ストッパー450は、カップ側ドレイン配管601とドレイン管300の接続管302とを接続するためにカップ21aを移動させる際に、取手部442に接触する。これにより、液受け部440が回転し、カップ側ドレイン配管601に取り付けられた蓋部441がカップ側ドレイン配管601から取り外される。
このような動作について、図15(a)~図15(f)を参照して説明する。図15(a)は、カップ21aが収納されており、カップ側ドレイン配管601とドレイン管300の接続管302とが接続された状態を示している。この状態から、例えばカップ交換が行われる場合においては、カップ21aが上方に引き上げられる(図15(b)参照)。
そして、図15(c)に示されるように、カップ交換のためにカップ21aが作業者領域側に引き出される前の状態において、液受け部440の取手部442に下方に向けて力が加わる。これにより、蓋部441が上方に向かって回転し、蓋部441が、カップ側ドレイン配管601に蓋をする。
そして、図15(d)に示されるようにカップ21aの交換が完了すると、図15(e)に示されるように、カップ側ドレイン配管601とドレイン管300の接続管302とを接続するためにカップ21aが下方に移動させられる。この場合、図15(e)に示されるように、ストッパー450の上部が取手部442に接触することにより、液受け部440が回転し、カップ側ドレイン配管601に取り付けられた蓋部441がカップ側ドレイン配管601から取り外される。そして、図15(f)に示されるように、更に下方に向けてカップ21aが移動させられることにより、蓋部441が取り外されたカップ側ドレイン配管601とドレイン管300の接続管302とが接続される。
このような構成によれば、カップ21aを下方に移動させる動作において、ストッパー450によって蓋部441が自動的にカップ側ドレイン配管601から取り外される。このことで、容易且つ確実に、カップ側ドレイン配管601とドレイン管300の接続管302との接続を行うことができる。
最後に、本開示に含まれる種々の例示的実施形態を、以下の[E1]~[E14]に記載する。
[E1]
基板を保持して回転させる回転保持部と、
前記回転保持部に保持された前記基板を囲むようにして配置されたカップと、
前記基板に対して塗布液を吐出可能に構成された塗布液ノズルと、
前記基板に対して該基板の周縁部の膜除去用の除去液を吐出可能に構成された除去液ノズルと、
前記塗布液ノズルを保持するノズルアームに取り付けられることにより前記塗布液ノズルに追従して移動し、前記塗布液ノズルを撮像可能に構成されたノズル追従カメラと、
前記回転保持部上の処理空間を撮像可能に構成された処理空間用カメラと、を備える基板処理装置。
基板を保持して回転させる回転保持部と、
前記回転保持部に保持された前記基板を囲むようにして配置されたカップと、
前記基板に対して塗布液を吐出可能に構成された塗布液ノズルと、
前記基板に対して該基板の周縁部の膜除去用の除去液を吐出可能に構成された除去液ノズルと、
前記塗布液ノズルを保持するノズルアームに取り付けられることにより前記塗布液ノズルに追従して移動し、前記塗布液ノズルを撮像可能に構成されたノズル追従カメラと、
前記回転保持部上の処理空間を撮像可能に構成された処理空間用カメラと、を備える基板処理装置。
[E2]
前記カップの排気口に接続されると共に排気源に接続される排気ダクトと、
前記塗布液ノズルを保持する前記ノズルアームの移動をガイドするノズル移動軸と、を更に備え、
平面視した際の作業者側の領域を前側領域、該前側領域の反対側の領域であって搬送処理が行われる領域を後側領域とする。その場合に、前記排気ダクトは前記前側領域及び前記後側領域の一方側に配置されており、前記ノズル移動軸は前記前側領域及び前記後側領域の他方側に配置されている、[E1]記載の基板処理装置。
前記カップの排気口に接続されると共に排気源に接続される排気ダクトと、
前記塗布液ノズルを保持する前記ノズルアームの移動をガイドするノズル移動軸と、を更に備え、
平面視した際の作業者側の領域を前側領域、該前側領域の反対側の領域であって搬送処理が行われる領域を後側領域とする。その場合に、前記排気ダクトは前記前側領域及び前記後側領域の一方側に配置されており、前記ノズル移動軸は前記前側領域及び前記後側領域の他方側に配置されている、[E1]記載の基板処理装置。
[E3]
前記カップを保持すると共に、所定の方向に延びることによって前記カップを引き出し可能に構成されたスライドレールを更に備え、
前記スライドレールは、
前記カップを保持する第1レールと、該第1レールを保持する第2レールと、を有し、
前記所定の方向に前記第2レールが延び、更に前記所定の方向に前記第1レールが延びることにより、前記カップを引き出す、[E1]又は[E2]記載の基板処理装置。
前記カップを保持すると共に、所定の方向に延びることによって前記カップを引き出し可能に構成されたスライドレールを更に備え、
前記スライドレールは、
前記カップを保持する第1レールと、該第1レールを保持する第2レールと、を有し、
前記所定の方向に前記第2レールが延び、更に前記所定の方向に前記第1レールが延びることにより、前記カップを引き出す、[E1]又は[E2]記載の基板処理装置。
[E4]
前記塗布液ノズルの待機区域に設けられた塗布液ノズル用待機バスを更に備え、
前記ノズル追従カメラは、前記塗布液ノズル用待機バスに対する前記塗布液ノズルの位置に係る情報を撮像可能に構成されると共に、前記塗布液ノズルの液挙動に係る情報を撮像可能に構成されている、[E1]~[E3]のいずれか一項記載の基板処理装置。
前記塗布液ノズルの待機区域に設けられた塗布液ノズル用待機バスを更に備え、
前記ノズル追従カメラは、前記塗布液ノズル用待機バスに対する前記塗布液ノズルの位置に係る情報を撮像可能に構成されると共に、前記塗布液ノズルの液挙動に係る情報を撮像可能に構成されている、[E1]~[E3]のいずれか一項記載の基板処理装置。
[E5]
前記除去液ノズルの待機区域に設けられた除去液ノズル用待機バスと、
前記除去液ノズル用待機バスに位置する前記除去液ノズルを撮像可能に構成されたバスカメラと、を更に備え、
前記バスカメラは、前記除去液ノズル用待機バスにおける、前記カップに対向しない領域に設けられている、[E1]~[E4]のいずれか一項記載の基板処理装置。
前記除去液ノズルの待機区域に設けられた除去液ノズル用待機バスと、
前記除去液ノズル用待機バスに位置する前記除去液ノズルを撮像可能に構成されたバスカメラと、を更に備え、
前記バスカメラは、前記除去液ノズル用待機バスにおける、前記カップに対向しない領域に設けられている、[E1]~[E4]のいずれか一項記載の基板処理装置。
[E6]
前記除去液ノズル用待機バスは、全面又は一部が鏡面で形成されている、[E5]記載の基板処理装置。
前記除去液ノズル用待機バスは、全面又は一部が鏡面で形成されている、[E5]記載の基板処理装置。
[E7]
前記除去液ノズル用待機バスは、採光用の窓以外の領域が黒面で形成されている、[E5]記載の基板処理装置。
前記除去液ノズル用待機バスは、採光用の窓以外の領域が黒面で形成されている、[E5]記載の基板処理装置。
[E8]
前記ノズル追従カメラは、前記回転保持部に対する前記塗布液ノズルのセンタリングに係る情報として、前記塗布液ノズルを撮像可能に構成されており、
前記処理空間用カメラは、前記回転保持部に対する前記塗布液ノズルのセンタリングに係る情報として、前記ノズル追従カメラとは異なる角度から前記塗布液ノズルを撮像可能に構成されている、[E1]~[E7]のいずれか一項記載の基板処理装置。
前記ノズル追従カメラは、前記回転保持部に対する前記塗布液ノズルのセンタリングに係る情報として、前記塗布液ノズルを撮像可能に構成されており、
前記処理空間用カメラは、前記回転保持部に対する前記塗布液ノズルのセンタリングに係る情報として、前記ノズル追従カメラとは異なる角度から前記塗布液ノズルを撮像可能に構成されている、[E1]~[E7]のいずれか一項記載の基板処理装置。
[E9]
前記塗布液ノズルと共に前記ノズルアームに取り付けられ、前記基板に対して前記塗布液を広がりやすくする処理液を吐出可能に構成された処理液ノズルを更に備え、
前記ノズル追従カメラは、一体的に動く前記塗布液ノズル及び前記処理液ノズルの双方にピントを合わせることが可能な液体レンズを有している、[E1]~[E8]のいずれか一項記載の基板処理装置。
前記塗布液ノズルと共に前記ノズルアームに取り付けられ、前記基板に対して前記塗布液を広がりやすくする処理液を吐出可能に構成された処理液ノズルを更に備え、
前記ノズル追従カメラは、一体的に動く前記塗布液ノズル及び前記処理液ノズルの双方にピントを合わせることが可能な液体レンズを有している、[E1]~[E8]のいずれか一項記載の基板処理装置。
[E10]
前記カップの排液口に接続されるドレイン管を更に備え、
前記ドレイン管は、前記排気ダクトよりも高さが低く構成されており、前記他方側に配置されている、[E2]記載の基板処理装置。
前記カップの排液口に接続されるドレイン管を更に備え、
前記ドレイン管は、前記排気ダクトよりも高さが低く構成されており、前記他方側に配置されている、[E2]記載の基板処理装置。
[E11]
前記排液口に蓋をするように配置可能に構成された蓋部と、前記蓋部に連続する取手部と、を有する液受け部を更に備える。
また、前記排液口と前記ドレイン管とを接続するために前記カップを移動させる際に、前記取手部に接触することにより、前記排液口に取り付けられた前記蓋部を前記排液口から取り外すストッパーと、を更に備える、[E10]記載の基板処理装置。
前記排液口に蓋をするように配置可能に構成された蓋部と、前記蓋部に連続する取手部と、を有する液受け部を更に備える。
また、前記排液口と前記ドレイン管とを接続するために前記カップを移動させる際に、前記取手部に接触することにより、前記排液口に取り付けられた前記蓋部を前記排液口から取り外すストッパーと、を更に備える、[E10]記載の基板処理装置。
[E12]
前記除去液ノズル用待機バスに位置する前記除去液ノズル方向に光を照射する照明部を更に備え、
前記照明部は、前記バスカメラとの間に前記除去液ノズル用待機バスを挟むように、前記バスカメラの反対側に設けられている、[E5]~[E7]のいずれか一項記載の基板処理装置。
前記除去液ノズル用待機バスに位置する前記除去液ノズル方向に光を照射する照明部を更に備え、
前記照明部は、前記バスカメラとの間に前記除去液ノズル用待機バスを挟むように、前記バスカメラの反対側に設けられている、[E5]~[E7]のいずれか一項記載の基板処理装置。
[E13]
回転保持部と、塗布液ノズルと、ノズル追従カメラと、処理空間用カメラと、を備える基板処理装置を用いて実施する基板処理方法であって、
前記ノズル追従カメラによって、第1の方向から前記塗布液ノズルを撮像する第1工程と、
前記処理空間用カメラによって、前記第1の方向とは異なる第2の方向から前記塗布液ノズルを撮像する第2工程と、
前記ノズル追従カメラの撮像結果、及び、前記処理空間用カメラの撮像結果に基づき、前記回転保持部に対する前記塗布液ノズルのセンタリング調整を行う第3工程と、を含む基板処理方法。
回転保持部と、塗布液ノズルと、ノズル追従カメラと、処理空間用カメラと、を備える基板処理装置を用いて実施する基板処理方法であって、
前記ノズル追従カメラによって、第1の方向から前記塗布液ノズルを撮像する第1工程と、
前記処理空間用カメラによって、前記第1の方向とは異なる第2の方向から前記塗布液ノズルを撮像する第2工程と、
前記ノズル追従カメラの撮像結果、及び、前記処理空間用カメラの撮像結果に基づき、前記回転保持部に対する前記塗布液ノズルのセンタリング調整を行う第3工程と、を含む基板処理方法。
[E14]
[E13]記載の基板処理方法を装置に実行させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
[E13]記載の基板処理方法を装置に実行させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
1…レジスト塗布装置(基板処理装置)、12a,12b…スピンチャック(回転保持部)、21a,21b…カップ、26a…排気口、41…塗布液ノズル、42…処理液ノズル、50a,50b…除去液ノズル、60…ノズル追従カメラ、70a,70b…処理空間用カメラ、80…第1待機バス(塗布液ノズル用待機バス)、90a,90b…第2待機バス(除去液ノズル用待機バス)、95a,95b…バスカメラ、110…排気ダクト、122…第1レール、123…第2レール、131…ノズル移動軸、133…ノズルアーム、210…照明部、300…ドレイン管、440…液受け部、441…蓋部、442…取手部、450…ストッパー、601…カップ側ドレイン配管、W…基板。
Claims (14)
- 基板を保持して回転させる回転保持部と、
前記回転保持部に保持された前記基板を囲むようにして配置されたカップと、
前記基板に対して塗布液を吐出可能に構成された塗布液ノズルと、
前記基板に対して該基板の周縁部の膜除去用の除去液を吐出可能に構成された除去液ノズルと、
前記塗布液ノズルを保持するノズルアームに取り付けられることにより前記塗布液ノズルに追従して移動し、前記塗布液ノズルを撮像可能に構成されたノズル追従カメラと、
前記回転保持部上の処理空間を撮像可能に構成された処理空間用カメラと、を備える基板処理装置。 - 前記カップの排気口に接続されると共に排気源に接続される排気ダクトと、
前記塗布液ノズルを保持する前記ノズルアームの移動をガイドするノズル移動軸と、を更に備え、
平面視した際の作業者側の領域を前側領域、該前側領域の反対側の領域であって搬送処理が行われる領域を後側領域とした場合に、前記排気ダクトは前記前側領域及び前記後側領域の一方側に配置されており、前記ノズル移動軸は前記前側領域及び前記後側領域の他方側に配置されている、請求項1記載の基板処理装置。 - 前記カップを保持すると共に、所定の方向に延びることによって前記カップを引き出し可能に構成されたスライドレールを更に備え、
前記スライドレールは、
前記カップを保持する第1レールと、該第1レールを保持する第2レールと、を有し、
前記所定の方向に前記第2レールが延び、更に前記所定の方向に前記第1レールが延びることにより、前記カップを引き出す、請求項1又は2記載の基板処理装置。 - 前記塗布液ノズルの待機区域に設けられた塗布液ノズル用待機バスを更に備え、
前記ノズル追従カメラは、前記塗布液ノズル用待機バスに対する前記塗布液ノズルの位置に係る情報を撮像可能に構成されると共に、前記塗布液ノズルの液挙動に係る情報を撮像可能に構成されている、請求項1又は2記載の基板処理装置。 - 前記除去液ノズルの待機区域に設けられた除去液ノズル用待機バスと、
前記除去液ノズル用待機バスに位置する前記除去液ノズルを撮像可能に構成されたバスカメラと、を更に備え、
前記バスカメラは、前記除去液ノズル用待機バスにおける、前記カップに対向しない領域に設けられている、請求項1又は2記載の基板処理装置。 - 前記除去液ノズル用待機バスは、全面又は一部が鏡面で形成されている、請求項5記載の基板処理装置。
- 前記除去液ノズル用待機バスは、採光用の窓以外の領域が黒面で形成されている、請求項5記載の基板処理装置。
- 前記ノズル追従カメラは、前記回転保持部に対する前記塗布液ノズルのセンタリングに係る情報として、前記塗布液ノズルを撮像可能に構成されており、
前記処理空間用カメラは、前記回転保持部に対する前記塗布液ノズルのセンタリングに係る情報として、前記ノズル追従カメラとは異なる角度から前記塗布液ノズルを撮像可能に構成されている、請求項1又は2記載の基板処理装置。 - 前記塗布液ノズルと共に前記ノズルアームに取り付けられ、前記基板に対して前記塗布液を広がりやすくする処理液を吐出可能に構成された処理液ノズルを更に備え、
前記ノズル追従カメラは、一体的に動く前記塗布液ノズル及び前記処理液ノズルの双方にピントを合わせることが可能な液体レンズを有している、請求項1又は2記載の基板処理装置。 - 前記カップの排液口に接続されるドレイン管を更に備え、
前記ドレイン管は、前記排気ダクトよりも高さが低く構成されており、前記他方側に配置されている、請求項2記載の基板処理装置。 - 前記排液口に蓋をするように配置可能に構成された蓋部と、前記蓋部に連続する取手部と、を有する液受け部と、
前記排液口と前記ドレイン管とを接続するために前記カップを移動させる際に、前記取手部に接触することにより、前記液受け部を回転させて、前記排液口に取り付けられた前記蓋部を前記排液口から取り外すストッパーと、を更に備える、請求項10記載の基板処理装置。 - 前記除去液ノズル用待機バスに位置する前記除去液ノズル方向に光を照射する照明部を更に備え、
前記照明部は、前記バスカメラとの間に前記除去液ノズル用待機バスを挟むように、前記バスカメラの反対側に設けられている、請求項5記載の基板処理装置。 - 基板を保持して回転させる回転保持部と、前記基板に対して塗布液を吐出可能に構成された塗布液ノズルと、前記塗布液ノズルを保持するノズルアームに取り付けられることにより前記塗布液ノズルに追従して移動し、前記塗布液ノズルを撮像可能に構成されたノズル追従カメラと、前記回転保持部上の処理空間を撮像可能に構成された処理空間用カメラと、を備える基板処理装置を用いて実施する基板処理方法であって、
前記ノズル追従カメラによって、第1の方向から前記塗布液ノズルを撮像する第1工程と、
前記処理空間用カメラによって、前記第1の方向とは異なる第2の方向から前記塗布液ノズルを撮像する第2工程と、
前記ノズル追従カメラの撮像結果、及び、前記処理空間用カメラの撮像結果に基づき、前記回転保持部に対する前記塗布液ノズルのセンタリング調整を行う第3工程と、を含む基板処理方法。 - 請求項13記載の基板処理方法を装置に実行させるためのプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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US18/105,993 US20230253219A1 (en) | 2022-02-07 | 2023-02-06 | Substrate processing apparatus, substrate processing method, and storage medium |
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