JP2023114920A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝送効率の向上を可能とすること。【解決手段】基地局装置と、他の無線通信装置と通信を行う無線通信装置であって、無線フレームを受信する受信部と、無線フレームを送信する送信部と、無線フレームの送受信を制御する制御部を備え、前記受信部が無線フレームを受信し、前記受信した無線フレームのPHYヘッダを復調し、現在受信中のPHYヘッダに含まれる無線システムを識別するための第1の情報が、該無線通信装置が属する無線システムを示している場合であって、所定の条件を満たす場合に前記現在受信中のPHYヘッダのNAVに収まるように無線フレームを送信する。【選択図】図14

Description

本発明は、通信装置および通信方法に関する。
IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers Inc.)は、無線LAN(Local Area Network)通信の速度高速化、周波数利用効率化を実現するために無線LAN標準規格であるIEEE802.11の仕様更新に継続して取り組んでいる。無線LANでは、国・地域からの許可(免許)を必要とせずに使用することが可能なアンライセンスバンドを用いて、無線通信を行うことができる。家庭などの個人向け用途では、インターネットなどへのWAN(Wide Area Network)回線に接続するための回線終端装置に無線LANアクセスポイント機能を含める、もしくは無線LANアクセスポイント装置(AP)を回線終端装置に接続するなどして、住居内からのインターネットアクセスが無線化されてきた。つまり、スマートフォンやPCなどの無線LANステーション装置(STA)は無線LANアクセスポイント装置に接続して、インターネットにアクセスできる。
2021年に2月にはIEEE802.11axの仕様策定完了し、仕様準拠した無線LANデバイスや、前記無線LANデバイスを搭載したスマートフォンやPC(Personal Computer)などの通信機器がWi-Fi6(登録商標、Wi-Fi Allianceの認証を受けたIEEE-802.11ax準拠品に対する呼称)対応製品として市場に登場している。そして、現在、IEEE802.11axの後継規格として、IEEE802.11beの標準化活動が開始されている。無線LANデバイスの急速な普及に伴い、IEEE802.11be標準化においては、無線LANデバイスの過密配置環境においてユーザあたりの更なるスループット向上の検討が行われている。
IEEE802.11n以降の標準規格では、オーバーヘッド低減によるスループットの高速化技術として、フレームアグリゲーションの仕組みが導入されている。フレームアグリゲーションには、A-MSDU(Aggregated MAC Service Data Unit)とA-MPDU(Aggregated MAC Protocol Data Unit)に大別される。フレームアグリゲーションは、1度に多くのデータを送信可能とし伝送効率を向上させる一方で、伝送誤りの可能性を高める。このことから、IEEE802.11ax以降の標準規格では、スループットの高速化に主要な要素技術として、フレームアグリゲーションによる伝送効率の向上に加え、各々のMPDUに対する効率的な誤り制御が見込まれる。また、OFDMAやinter-BSS spatical reuseといったTXOPを増やすための仕組みが取り入れられ、伝送効率の改善が期待されている。
IEEE 802.11-20/1046-08-00be、July.2020
無線LAN機器の普及が進んだことで、都市部では無線LAN機器が使用されているエリアが広がり、場所によっては周辺で二桁の無線LAN機器が使用されている。このような過密環境でトラフィックを増やしていった場合、IEEE802.11仕様で用いられているCSMA(Carrier Sense Multiple Access)ベースの無線媒体アクセスを行うと、衝突の発生やさらし端末の発生によりTXOPの確保できる時間が減少することで伝送効率が低下する。IEEE802.11axの標準規格はInter-BSS spatial reuse技術が採用しこの問題を一部緩和しているが十分ではない。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、同じ無線システム(BSS)内でspatial reuse operationを実現することで、TXOPを確保できる機会を増やし、伝送効率の向上を可能とする通信装置および通信方法を開示するものである。
上述した課題を解決するための本発明に係る通信装置および通信方法は、次の通りである。
(1)すなわち、本発明の一態様に係る通信装置は、基地局装置と、他の無線通信装置と通信を行う無線通信装置であって、無線フレームを受信する受信部と、無線フレームを送信する送信部と、無線フレームの送受信を制御する制御部を備え、前記受信部が無線フレームを受信し、前記受信した無線フレームのPHYヘッダを復調し、現在受信中のPHYヘッダに含まれる無線システムを識別するための第1の情報が、該無線通信装置が属する無線システムを示している場合であって、前記現在受信中のPHYヘッダに含まれる第2の情報が特定の情報であった場合、前記現在受信中のPHYヘッダのNAVに収まるように無線フレームを送信する。
(2)また、本発明の一態様に係る通信装置は、前記第2の情報はセクタを示す情報であり、前記第2の情報が、該無線通信装置が属するセクタを示していない場合に、前記無線フレームを送信する。
(3)また、本発明の一態様に係る通信装置は、前記第2の情報は、基地局装置に対する通信か否かを示す情報であり、前記第2の情報が、基地局装置に対する通信であることを示している場合に、前記無線フレームを送信する。
(4)また、本発明の一態様に係る通信装置は、前記第2の情報は、宛先の無線通信装置を識別する情報であり、前記第2の情報が、前記送信する無線フレームの宛先を示していない場合に、前記無線フレームを送信する。
(5)また、本発明の一態様に係る通信装置は、前記第2の情報が、ダイレクトリンクか否かを示す情報であり、前記第2の情報がダイレクトリンクを示している場合に、前記無線フレームを送信することを特徴とする無線通信装置。
(6)また、本発明の一態様に係る通信方法は、無線フレームを受信し、前記受信した無線フレームのPHYヘッダを復調し、現在受信中のPHYヘッダに含まれる無線システムを識別するための第1の情報が、該無線通信装置が属する無線システムを示している場合であって、前記現在受信中のPHYヘッダに含まれる第2の情報が特定の情報であった場合、前記現在受信中のPHYヘッダのNAVに収まるように無線フレームを送信する。
本発明によれば、IEEE802.11規格に準じた無線通信装置を利用した通信において、通信効率の向上に寄与できる。
本発明の一態様に係る無線リソースの分割例を示す概要図である。 本発明の一態様に係るフレーム構成の一例を示す図である。 本発明の一態様に係るフレーム構成の一例を示す図である。 本発明の一態様に係る通信の一例を示す図である。 本発明の一態様に係る通信システムの一構成例を示す図である。 本発明の一態様に係る無線通信装置の一構成例を示すブロック図である。 本発明の一態様に係る無線通信装置の一構成例を示すブロック図である。 本発明の一態様に係る無線フレーム送信の概要図である。 本発明の一態様に係るフレームフォーマットの一例を示す概要図である。 本発明の一態様に係る無線フレーム送信の概要図である。 本発明の一態様に係るセクタ運用の概要図である。 本発明の一態様に係る無線フレーム送信の概要図である。 発明の一態様に係る無線通信装置間のメッセージフロー図である。 発明の一態様に係るタイミングチャート図である。
本実施形態における通信システムは、アクセスポイント装置(もしくは、基地局装置とも呼称)、および複数のステーション装置(もしくは、端末装置とも呼称)を備える。また、アクセスポイント装置とステーション装置とで構成される通信システム、ネットワークを基本サービスセット(BSS: Basic service set、管理範囲、セル)と呼ぶ。また、本実施形態に係るステーション装置は、アクセスポイント装置の機能を備えることができる。同様に、本実施形態に係るアクセスポイント装置は、ステーション装置(端末装置、無線通信装置)の機能を備えることができる。そのため、以下では、単に通信装置と述べた場合、該通信装置は、ステーション装置とアクセスポイント装置の両方を示すことができる。また、アクセスポイント装置は他のアクセスポイント装置と通信しても良い。
BSS内の基地局装置および端末装置は、それぞれCSMA/CA(Carrier sense multiple access with collision avoidance)に基づいて、通信を行なうものとする。本実施形態においては、基地局装置が複数の端末装置と通信を行なうインフラストラクチャモードを対象とするが、本実施形態の方法は、端末装置同士が通信を直接行なうアドホックモードでも実施可能である。アドホックモードでは、端末装置が、基地局装置の代わりとなりBSSを形成する。アドホックモードにおけるBSSを、IBSS(Independent Basic Service Set)とも呼称する。以下では、アドホックモードにおいてIBSSを形成する端末装置を、基地局装置とみなすこともできる。本実施形態の方法は、端末装置同士が通信を直接行なうP2P(Peer to Peer)通信でも実施可能である。P2P通信の実施方法の一つにTDLS(Tunneled Direct Link Setup)がある。TDLSでは、基地局装置に接続している端末装置間を流れるトラフィックが、基地局装置を経由せずに、端末装置間で直接送受信される。本実施形態の方法は、WiFi Direct(登録商標)でも実施可能である。WiFi Directでは、端末装置が、基地局装置の代わりとなりGroupを形成する。以下では、WiFi DirectにおいてGroupを形成するGroup ownerの端末装置を、基地局装置とみなすこともできる。
IEEE802.11システムでは、各装置は、共通のフレームフォーマットを持った複数のフレームタイプの送信フレームを送信することが可能である。送信フレームは、物理(Physical:PHY)層、媒体アクセス制御(Medium access control:MAC)層、論理リンク制御(LLC: Logical Link Control)層、でそれぞれ定義されている。それぞれ前記物理層はPHYレイヤ,前記MAC層はMACレイヤとも呼称される。
PHYレイヤの送信フレームは、物理プロトコルデータユニット(PPDU: PHY protocol data unit、物理層フレーム)と呼ばれる。PPDUは、物理層での信号処理を行なうためのヘッダ情報等が含まれる物理層ヘッダ(PHYヘッダ)と、物理層で処理されるデータユニットである物理サービスデータユニット(PSDU: PHY service data unit、MACレイヤフレーム)等から構成される。PSDUは無線区間における再送単位となるMACプロトコルデータユニット(MPDU: MAC protocol data unit)が複数集約された集約MPDU(A-MPDU: Aggregated MPDU)で構成されることが可能である。
PHYヘッダには、信号の検出・同期等に用いられるショートトレーニングフィールド(STF: Short training field)、データ復調のためのチャネル情報を取得するために用いられるロングトレーニングフィールド(LTF: Long training field)などの参照信号と、データ復調のための制御情報が含まれているシグナル(Signal:SIG)などの制御信号が含まれる。また、STFは、対応する規格に応じて、レガシーSTF(L-STF: Legacy-STF)や、高スループットSTF(HT-STF: High throughput-STF)や、超高スループットSTF(VHT-STF: Very high throughput-STF)や、高効率STF(HE-STF: High efficiency-STF)や、超高スループットSTF(EHT-STF:Extremely High Throughput-STF)等に分類され、LTFやSIGも同様にL-LTF、HT-LTF、VHT-LTF、HE-LTF、L-SIG、HT-SIG、VHT-SIG、HE-SIG、EHT-SIGに分類される。VHT-SIGは更にVHT-SIG-A1とVHT-SIG-A2とVHT-SIG-Bに分類される。同様に、HE-SIGは、HE-SIG-A1~4と、HE-SIG-Bに分類される。また、同一規格における技術更新を想定し、追加の制御情報が含まれているUniversal SIGNAL(U-SIG)フィールドが含まれることができる。
さらに、PHYヘッダは当該送信フレームの送信元のBSSを識別する情報(以下、BSS識別情報とも呼称する)を含むことができる。BSSを識別する情報は、例えば、当該BSSのSSID(Service Set Identifier)や当該BSSの基地局装置のMACアドレスであることができる。また、BSSを識別する情報は、SSIDやMACアドレス以外の、BSSに固有な値(例えばBSS Color等)であることができる。
PPDUは対応する規格に応じて変調される。例えば、IEEE802.11n規格であれば、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal frequency division multiplexing)信号に変調される。
MPDUはMACレイヤでの信号処理を行なうためのヘッダ情報等が含まれるMACレイヤヘッダ(MAC header)と、MACレイヤで処理されるデータユニットであるMACサービスデータユニット(MSDU: MAC service data unit)もしくはフレームボディ、ならびにフレームに誤りがないかをどうかをチェックするフレーム検査部(Frame check sequence:FCS)で構成されている。また、複数のMSDUは集約MSDU(A-MSDU: Aggregated MSDU)として集約されることも可能である。
MACレイヤの送信フレームのフレームタイプは、装置間の接続状態などを管理するマネジメントフレーム、装置間の通信状態を管理するコントロールフレーム、および実際の送信データを含むデータフレームの3つに大きく分類され、それぞれは更に複数種類のサブフレームタイプに分類される。コントロールフレームには、受信完了通知(Ack: Acknowledge)フレーム、送信要求(RTS: Request to send)フレーム、受信準備完了(CTS: Clear to send)フレーム等が含まれる。マネジメントフレームには、ビーコン(Beacon)フレーム、プローブ要求(Probe request)フレーム、プローブ応答(Probe response)フレーム、認証(Authentication)フレーム、接続要求(Association request)フレーム、接続応答(Association response)フレーム等が含まれる。データフレームには、データ(Data)フレーム、ポーリング(CF-poll)フレーム等が含まれる。各装置は、MACヘッダに含まれるフレームコントロールフィールドの内容を読み取ることで、受信したフレームのフレームタイプおよびサブフレームタイプを把握することができる。
なお、Ackには、Block Ackが含まれても良い。Block Ackは、複数のMPDUに対する受信完了通知を実施可能である。また、Ackには、複数の通信装置に対する受信完了通知を含むMulti STA Block Ack(M-BA)が含まれても良い。
ビーコンフレームには、ビーコンが送信される周期(Beacon interval)やSSIDを記載するフィールド(Field)が含まれる。基地局装置は、ビーコンフレームを周期的にBSS内に報知することが可能であり、端末装置はビーコンフレームを受信することで、端末装置周辺の基地局装置を把握することが可能である。端末装置が基地局装置より報知されるビーコンフレームに基づいて基地局装置を把握することを受動的スキャニング(Passive scanning)と呼ぶ。一方、端末装置がプローブ要求フレームをBSS内に報知することで、基地局装置を探査することを能動的スキャニング(Active scanning)と呼ぶ。基地局装置は該プローブ要求フレームへの応答としてプローブ応答フレームを送信することが可能であり、該プローブ応答フレームの記載内容は、ビーコンフレームと同等である。
端末装置は基地局装置を認識したあとに、該基地局装置に対して接続処理を行なう。接続処理は認証(Authentication)手続きと接続(Association)手続きに分類される。端末装置は接続を希望する基地局装置に対して、認証フレーム(認証要求)を送信する。基地局装置は、認証フレームを受信すると、該端末装置に対する認証の可否などを示すステータスコードを含んだ認証フレーム(認証応答)を該端末装置に送信する。端末装置は、該認証フレームに記載されたステータスコードを読み取ることで、自装置が該基地局装置に認証を許可されたか否かを判断することができる。なお、基地局装置と端末装置は認証フレームを複数回やり取りすることが可能である。
端末装置は認証手続きに続いて、基地局装置に対して接続手続きを行なうために、接続要求フレームを送信する。基地局装置は接続要求フレームを受信すると、該端末装置の接続を許可するか否かを判断し、その旨を通知するために、接続応答フレームを送信する。接続応答フレームには、接続処理の可否を示すステータスコードに加えて、端末装置を識別するためのアソシエーション識別番号(AID: Association identifier)が記載されている。基地局装置は接続許可を出した端末装置にそれぞれ異なるAIDを設定することで、複数の端末装置を管理することが可能となる。
接続処理が行われたのち、基地局装置と端末装置は実際のデータ伝送を行なう。IEEE802.11システムでは、分散制御機構(DCF: Distributed Coordination Function)と集中制御機構(PCF: Point Coordination Function)、およびこれらが拡張された機構(拡張分散チャネルアクセス(EDCA: Enhanced distributed channel access)や、ハイブリッド制御機構(HCF: Hybrid coordination function)等)が定義されている。以下では、基地局装置が端末装置にDCFで信号を送信する場合を例にとって説明するが、端末装置から基地局装置にDCFで信号を送信する場合も同様である。
DCFでは、基地局装置および端末装置は、通信に先立ち、自装置周辺の無線チャネルの使用状況を確認するキャリアセンス(CS: Carrier sense)を行なう。例えば、送信局である基地局装置は予め定められたクリアチャネル評価レベル(CCAレベル: Clear channel assessment level)よりも高い信号を該無線チャネルで受信した場合、該無線チャネルでの送信フレームの送信を延期する。以下では、該無線チャネルにおいて、CCAレベル以上の信号が検出される状態をビジー(Busy)状態、CCAレベル以上の信号が検出されない状態をアイドル(Idle)状態と呼ぶ。このように、各装置が実際に受信した信号の電力(受信電力レベル)に基づいて行なうCSを物理キャリアセンス(物理CS)と呼ぶ。なおCCAレベルをキャリアセンスレベル(CS level)、もしくはCCA閾値(CCA threshold:CCAT)とも呼ぶ。なお、基地局装置および端末装置は、CCAレベル以上の信号を検出した場合は、少なくともPHYレイヤの信号を復調する動作に入る。
基地局装置は送信する送信フレームに種類に応じたフレーム間隔(IFS: Inter frame space)だけキャリアセンスを行ない、無線チャネルがビジー状態かアイドル状態かを判断する。基地局装置がキャリアセンスする期間は、これから基地局装置が送信する送信フレームのフレームタイプおよびサブフレームタイプによって異なる。IEEE802.11システムでは、期間の異なる複数のIFSが定義されており、最も高い優先度が与えられた送信フレームに用いられる短フレーム間隔(SIFS: Short IFS)、優先度が比較的高い送信フレームに用いられるポーリング用フレーム間隔(PCF IFS: PIFS)、最も優先度の低い送信フレームに用いられる分散制御用フレーム間隔(DCF IFS: DIFS)などがある。基地局装置がDCFでデータフレームを送信する場合、基地局装置はDIFSを用いる。
基地局装置はDIFSだけ待機したあとで、フレームの衝突を防ぐためのランダムバックオフ時間だけ更に待機する。IEEE802.11システムにおいては、コンテンションウィンドウ(CW: Contention window)と呼ばれるランダムバックオフ時間が用いられる。CSMA/CAでは、ある送信局が送信した送信フレームは、他送信局からの干渉が無い状態で受信局に受信されることを前提としている。そのため、送信局同士が同じタイミングで送信フレームを送信してしまうと、フレーム同士が衝突してしまい、受信局は正しく受信することができない。そこで、各送信局が送信開始前に、ランダムに設定される時間だけ待機することで、フレームの衝突が回避される。基地局装置はキャリアセンスによって無線チャネルがアイドル状態であると判断すると、CWのカウントダウンを開始し、CWが0となって初めて送信権を獲得し、端末装置に送信フレームを送信できる。なお、CWのカウントダウン中に基地局装置がキャリアセンスによって無線チャネルをビジー状態と判断した場合は、CWのカウントダウンを停止する。そして、無線チャネルがアイドル状態となった場合、先のIFSに続いて、基地局装置は残留するCWのカウントダウンを再開する。
次に、フレーム受信の詳細について説明する。受信局である端末装置は、送信フレームを受信し、該送信フレームのPHYヘッダを読み取り、受信した送信フレームを復調する。そして、端末装置は復調した信号のMACヘッダを読み取ることで、該送信フレームが自装置宛てのものか否かを認識することができる。なお、端末装置は、PHYヘッダに記載の情報(例えばVHT-SIG-Aの記載されるグループ識別番号(GID: Group identifier, Group ID))に基づいて、該送信フレームの宛先を判断することも可能である。
端末装置は、受信した送信フレームが自装置宛てのものと判断し、そして誤りなく送信フレームを復調できた場合、フレームを正しく受信できたことを示すACKフレームを送信局である基地局装置に送信しなければならない。ACKフレームは、SIFS期間の待機だけ(ランダムバックオフ時間は取られない)で送信される最も優先度の高い送信フレームの一つである。基地局装置は端末装置から送信されるACKフレームの受信をもって、一連の通信を終了する。なお、端末装置がフレームを正しく受信できなかった場合、端末装置はACKを送信しない。よって基地局装置は、フレーム送信後、一定期間(SIFS+ACKフレーム長)の間、受信局からのACKフレームを受信しなかった場合、通信は失敗したものとして、通信を終了する。このように、IEEE802.11システムの1回の通信(バーストとも呼ぶ)の終了は、ビーコンフレームなどの報知信号の送信の場合や、送信データを分割するフラグメンテーションが用いられる場合などの特別な場合を除き、必ずACKフレームの受信の有無で判断されることになる。
端末装置は、受信した送信フレームが自装置宛てのものではないと判断した場合、PHYヘッダ等に記載されている該送信フレームの長さ(Length)に基づいて、ネットワークアロケーションベクタ(NAV: Network allocation vector)を設定する。端末装置は、NAVに設定された期間は通信を試行しない。つまり、端末装置は物理CSによって無線チャネルがビジー状態と判断した場合と同じ動作をNAVに設定された期間行なうことになるから、NAVによる通信制御は仮想キャリアセンス(仮想CS)とも呼ばれる。NAVは、PHYヘッダに記載の情報に基づいて設定される場合に加えて、隠れ端末問題を解消するために導入される送信要求(RTS: Request to send)フレームや、受信準備完了(CTS: Clear to send)フレームによっても設定される。
各装置がキャリアセンスを行ない、自律的に送信権を獲得するDCFに対して、PCFは、ポイントコーディネータ(PC: Point coordinator)と呼ばれる制御局が、BSS内の各装置の送信権を制御する。一般に基地局装置がPCとなり、BSS内の端末装置の送信権を獲得することになる。
PCFによる通信期間には、非競合期間(CFP: Contention free period)と競合期間(CP: Contention period)が含まれる。CPの間は、前述してきたDCFに基づいて通信が行われ、PCが送信権を制御するのはCFPの間となる。PCである基地局装置は、CFPの期間(CFP Max duration)などが記載されたビーコンフレームをPCFの通信に先立ちBSS内に報知する。なお、PCFの送信開始時に報知されるビーコンフレームの送信にはPIFSが用いられ、CWを待たずに送信される。該ビーコンフレームを受信した端末装置は、該ビーコンフレームに記載されたCFPの期間をNAVに設定する。以降、NAVが経過する、もしくはCFPの終了をBSS内に報知する信号(例えばCF-endを含んだデータフレーム)が受信されるまでは、端末装置はPCより送信される送信権獲得をシグナリングする信号(例えばCF-pollを含んだデータフレーム)を受信した場合のみ、送信権を獲得可能である。なお、CFPの期間内では、同一BSS内でのフレームの衝突は発生しないから、各端末装置はDCFで用いられるランダムバックオフ時間を取らない。
無線媒体は複数のリソースユニット(Resource unit:RU)に分割されることができる。図1は無線媒体の分割状態の1例を示す概要図である。例えば、リソース分割例1では、無線通信装置は無線媒体である周波数リソース(サブキャリア)を9個のRUに分割することができる。同様に、リソース分割例2では、無線通信装置は無線媒体であるサブキャリアを5個のRUに分割することができる。当然ながら、図1に示すリソース分割例はあくまで1例であり、例えば、複数のRUはそれぞれ異なるサブキャリア数によって構成されることも可能である。また、RUとして分割される無線媒体には周波数リソースだけではなく空間リソースも含まれることができる。無線通信装置(例えばアクセスポイント装置)は、各RUに異なる端末装置宛てのフレームを配置することで、複数の端末装置(例えば複数のステーション装置)に同時にフレームを送信することができる。アクセスポイント装置は、無線媒体の分割の状態を示す情報(Resource allocation information)を、共通制御情報として、自装置が送信するフレームのPHYヘッダに記載することができる。更に、アクセスポイント装置は、各ステーション装置宛てのフレームが配置されたRUを示す情報(resource unit assignment information)を、固有制御情報として、自装置が送信するフレームのPHYヘッダに記載することができる。
また、複数の端末装置(例えば複数のステーション装置)は、それぞれ割り当てられたRUにフレームを配置して送信することで、同時にフレームを送信することができる。複数のステーション装置は、アクセスポイント装置から送信されるトリガ情報を含んだフレーム(Trigger frame:TF)を受信した後、所定の期間待機したのち、フレーム送信を行なうことができる。各ステーション装置は、該TFに記載の情報に基づいて自装置に割り当てられたRUを把握することができる。また、各ステーション装置は、該TFを基準としたランダムアクセスによりRUを獲得することができる。
アクセスポイント装置は、1つのステーション装置に複数のRUを同時に割り当てることができる。該複数のRUは、連続するサブキャリアで構成されることも出来るし、不連続のサブキャリアで構成されることも出来る。アクセスポイント装置は、1つのステーション装置に割り当てた複数のRUを用いて、1つのフレームを送信することが出来るし、複数のフレームをそれぞれ異なるRUに割り当てて送信することができる。該複数のフレームの少なくとも1つは、Resource allocation informationを送信する複数の端末装置に対する共通の制御情報を含むフレームであることができる。
1つのステーション装置は、アクセスポイント装置より複数のRUを割り当てられることができる。ステーション装置は、割り当てられた複数のRUを用いて、1つのフレームを送信することができる。また、ステーション装置は割り当てられた複数のRUを用いて、複数のフレームをそれぞれ異なるRUに割り当てて送信することができる。該複数のフレームは、それぞれ異なるフレームタイプのフレームであることができる。
アクセスポイント装置は、1つのステーション装置に複数のAIDを割り当てることもできる。アクセスポイント装置は、1つのステーション装置に割り当てた複数のAIDに対して、それぞれRUを割り当てることができる。アクセスポイント装置は、1つのステーション装置に割り当てた複数のAIDに対して、それぞれ割り当てたRUを用いて、それぞれ異なるフレームを送信することができる。該異なるフレームは、それぞれ異なるフレームタイプのフレームであることができる。
1つのステーション装置は、アクセスポイント装置より複数のAIDを割り当てられることもできる。1つのステーション装置は割り当てられた複数のAIDに対して、それぞれRUを割り当てられることができる。1つのステーション装置は、自装置に割り当てられた複数のAIDにそれぞれ割り当てられたRUは、全て自装置に割り当てられたRUと認識し、該割り当てられた複数のRUを用いて、1つのフレームを送信することができる。また、1つのステーション装置は、該割り当てられた複数のRUを用いて、複数のフレームを送信することができる。この場合、該複数のフレームには、それぞれ割り当てられたRUに関連付けられたAIDを示す情報を記載して送信することができる。アクセスポイント装置は、1つのステーション装置に割り当てた複数のAIDに対して、それぞれ割り当てたRUを用いて、それぞれ異なるフレームを送信することができる。該異なるフレームは、異なるフレームタイプのフレームであることができる。
以下では、基地局装置、端末装置を総称して、無線通信装置もしくは通信装置とも呼称する。また、ある無線通信装置が別の無線通信装置と通信を行う際にやりとりされる情報をデータ(data)とも呼称する。つまり、無線通信装置は、基地局装置及び端末装置を含む。
無線通信装置は、PPDUを送信する機能と受信する機能のいずれか、または両方を備える。図2は、無線通信装置が送信するPPDUの構成の一例を示した図である。IEEE802.11a/b/g規格に対応するPPDUはL-STF、L-LTF、L-SIG及びDataフレーム(MAC Frame、MACフレーム、ペイロード、データ部、データ、情報ビット等)を含んだ構成である。IEEE802.11n規格に対応するPPDUはL-STF、L-LTF、L-SIG、HT-SIG、HT-STF、HT-LTF及びDataフレームを含んだ構成である。IEEE802.11ac規格に対応するPPDUはL-STF、L-LTF、L-SIG、VHT-SIG-A、VHT-STF、VHT-LTF、VHT-SIG-B及びMACフレームの一部あるいは全てを含んだ構成である。IEEE802.11ax標準におけるPPDUは、L-STF、L-LTF、L-SIG、L-SIGが時間的に繰り返されたRL-SIG、HE-SIG-A、HE-STF、HE-LTF、HE-SIG-B及びDataフレームの一部あるいは全てを含んだ構成である。IEEE802.11be標準で検討されているPPDUは、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIG、EHT-STF、EHT-LTF及びDataフレームの一部あるいは全てを含んだ構成である。
図2中の点線で囲まれているL-STF、L-LTF及びL-SIGはIEEE802.11規格において共通に用いられる構成である(以下では、L-STF、L-LTF及びL-SIGをまとめてL-ヘッダとも呼称する)。例えばIEEE802.11a/b/g規格に対応する無線通信装置は、IEEE802.11n/ac規格に対応するPPDU内のL-ヘッダを適切に受信することが可能である。IEEE802.11a/b/g規格に対応する無線通信装置は、IEEE802.11n/ac規格に対応するPPDUを、IEEE802.11a/b/g規格に対応するPPDUとみなして受信することができる。
ただし、IEEE802.11a/b/g規格に対応する無線通信装置はL-ヘッダの後に続く、IEEE802.11n/ac規格に対応するPPDUを復調することができないため、送信アドレス(TA:Transmitter Address)や受信アドレス(RA:Receiver Address)やNAVの設定に用いられるDuration/IDフィールドに関する情報を復調することができない。
IEEE802.11a/b/g規格に対応する無線通信装置が適切にNAVを設定する(あるいは所定の期間受信動作を行う)ための方法として、IEEE802.11は、L-SIGにDuration情報を挿入する方法を規定している。L-SIG内の伝送速度に関する情報(RATE field、L-RATE field、L-RATE、L_DATARATE、L_DATARATE field)、伝送期間に関する情報(LENGTH field、L-LENGTH field、L-LENGTH)は、IEEE802.11a/b/g規格に対応する無線通信装置が適切にNAVを設定するために使用される。
図3は、L-SIGに挿入されるDuration情報の方法の一例を示す図である。図3においては、一例としてIEEE802.11ac規格に対応するPPDU構成を示しているが、PPDU構成はこれに限定されない。IEEE802.11n規格に対応のPPDU構成及びIEEE802.11ax規格に対応するPPDU構成でも良い。TXTIMEは、PPDUの長さに関する情報を備え、aPreambleLengthは、プリアンブル(L-STF+L-LTF)の長さに関する情報を備え、aPLCPHeaderLengthは、PLCPヘッダ(L-SIG)の長さに関する情報を備える。L_LENGTHは、IEEE802.11規格の互換性をとるために設定される仮想的な期間であるSignal Extension、L_RATEに関連するNops、1シンボル(symbol,OFDM symbol等)の期間に関する情報であるaSymbolLength、PLCP Service fieldが含むビット数を示すaPLCPServiceLength、畳みこみ符号のテールビット数を示すaPLCPConvolutionalTailLengthに基づいて算出される。無線通信装置は、L_LENGTHを算出し、L-SIGに挿入することができる。また、無線通信装置は、L-SIG Durationを算出することができる。L-SIG Durationは、L_LENGTHを含むPPDUと、その応答として宛先の無線通信装置より送信されることが期待されるAckとSIFSの期間を合計した期間に関する情報を示す。
図9にMAC Frameのフォーマットの例を示す。ここでのMAC Frameとは、図2におけるDataフレーム(MAC Frame、MACフレーム、ペイロード、データ部、データ、情報ビット等)、図3におけるMAC Frameのことを指す。MAC Frameは、Frame Control、Duration/ID、Address1、Address2、Address3、Sequence Control、Address4、QoS Control、HT Control、Frame Body、FCSを含んでいる。
図4は、L-SIG TXOP Protectionにおける、L-SIG Durationの一例を示した図である。DATA(フレーム、ペイロード、データ等)は、MACフレームとPLCPヘッダの一部または両方から構成される。また、BAはBlock Ack、またはAckである。PPDUは、L-STF,L-LTF,L-SIGを含み、さらにDATA,BA、RTSあるいはCTSのいずれかまたはいずれか複数を含んで構成されることができる。図4に示す一例では、RTS/CTSを用いたL-SIG TXOP Protectionを示しているが、CTS-to-Selfを用いても良い。ここで、MAC Durationは、Duration/ID fieldの値によって示される期間である。また、InitiatorはL-SIG TXOP Protection期間の終了を通知するためにCF_Endフレームを送信することができる。
続いて、無線通信装置が受信するフレームからBSSを識別する方法について説明する。無線通信装置が、受信するフレームからBSSを識別するためには、PPDUを送信する無線通信装置が当該PPDUにBSSを識別するための情報(BSS color,BSS識別情報、BSSに固有な値)を挿入することが好適であり、BSS colorを示す情報をHE-SIG-Aに記載することが可能である。
無線通信装置は、L-SIGを複数回送信する(L-SIG Repetition)ことができる。例えば、受信側の無線通信装置は、複数回送信されるL-SIGをMRC(Maximum Ratio Combining)を用いて受信することで、L-SIGの復調精度が向上する。さらに無線通信装置は、MRCによりL-SIGを正しく受信完了した場合に、当該L-SIGを含むPPDUがIEEE802.11ax規格に対応するPPDUであると解釈することができる。
無線通信装置は、PPDUの受信動作中も、当該PPDU以外のPPDUの一部(例えば、IEEE802.11により規定されるプリアンブル、L-STF、L-LTF、PLCPヘッダ等)の受信動作を行うことができる(二重受信動作とも呼称する)。無線通信装置は、PPDUの受信動作中に、当該PPDU以外のPPDUの一部を検出した場合に、宛先アドレスや、送信元アドレスや、PPDUあるいはDATA期間に関する情報の一部または全部を更新することができる。
Ack及びBAは、応答(応答フレーム)とも呼称されることができる。また、プローブ応答や、認証応答、接続応答を応答と呼称することができる。
[1.第1の実施形態]
図5は、本実施形態に係る無線通信システムの一例を示した図である。無線通信システム3-1は、無線通信装置1-1及び無線通信装置2-1~2-3を備えている。なお、無線通信装置1-1を基地局装置1-1とも呼称し、無線通信装置2-1~2-3を端末装置2-1~2-3とも呼称する。また、無線通信装置2-1~2-3および端末装置2-1~2-3を、無線通信装置1-1に接続されている装置として、無線通信装置2Aおよび端末装置2Aとも呼称する。無線通信装置1-1及び無線通信装置2Aは、無線接続されており、お互いにPPDUの送受信を行うことができる状態にある。また、本実施形態に係る無線通信システムは、無線通信システム3-1の他に無線通信システム3-2を備えてもよい。無線通信システム3-2は、無線通信装置1-2及び無線通信装置2-4~2-6を備えている。なお、無線通信装置1-2を基地局装置1-2とも呼称し、無線通信装置2-4~2-6を端末装置2-4~2-6とも呼称する。また、また、無線通信装置2-4~2-6および端末装置2-4~2-6を、無線通信装置1-2に接続されている装置として、無線通信装置2Bおよび端末装置2Bとも呼称する。無線通信システム3-1、無線通信システム3-2は異なるBSSを形成するが、これはESS(Extended Service Set)が異なることを必ずしも意味していない。ESSは、LAN(Local Area Network)を形成するサービスセットを示している。つまり、同じESSに属する無線通信装置は、上位層から同一のネットワークに属しているとみなされることができる。また、BSSはDS(Distribution System)を介して結合されてESSを形成する。なお、無線通信システム3-1、3-2のそれぞれは、さらに複数の無線通信装置を備えることも可能である。
図5において、以下の説明においては、無線通信装置2Aが送信する信号は、無線通信装置1-1および無線通信装置2Bには到達する一方で、無線通信装置1-2には到達しないものとする。つまり、無線通信装置2Aがあるチャネルを使って信号を送信すると、無線通信装置1-1と、無線通信装置2Bは、当該チャネルをビジー状態と判断する一方で、無線通信装置1-2は、当該チャネルをアイドル状態と判断する。また、無線通信装置2Bが送信する信号は、無線送信装置1-2および無線通信装置2Aには到達する一方で、無線通信装置1-1には到達しないものとする。つまり、無線通信装置2Bがあるチャネルを使って信号を送信すると、無線通信装置1-2と、無線通信装置2Aは、当該チャネルをビジー状態と判断する一方で、無線通信装置1-1は、当該チャネルをアイドル状態と判断する。
図6は、無線通信装置1-1、1-2、2A及び2B(以下では、まとめて無線通信装置10-1もしくはステーション装置10-1もしくは単にステーション装置とも呼称)の装置構成の一例を示した図である。無線通信装置10-1は、上位層部(上位層処理ステップ)10001-1と、自律分散制御部(自律分散制御ステップ)10002-1と、送信部(送信ステップ)10003-1と、受信部(受信ステップ)10004-1と、アンテナ部10005-1と、を含んだ構成である。
上位層処理部10001-1は、自無線通信装置内で扱う情報(送信フレームに関わる情報やMIB(Management Information Base)など)および他無線通信装置から受信したフレームについて、物理層よりも上位の層、例えばMAC層やLLC層の情報処理を行う。
上位層部10001-1は、自律分散制御部10002-1に、無線媒体に送信されているフレームやトラフィックに関する情報を通知することができる。フレームやトラフィックに関する情報とは、例えば、ビーコンなどのマネジメントフレームに含まれる制御情報であってもよいし、自無線通信装置宛てに他の無線通信装置が報告する測定情報であってもよい。さらには、宛先を限定せず(自装置宛であってもよいし、他装置宛であってもよいし、ブロードキャスト、マルチキャストでもよい)、マネジメントフレームやコントロールフレームに含まれる制御情報であってもよい。
図7は、自律分散制御部10002-1の装置構成の一例を示した図である。自律分散制御部10002-1は制御部10002-1とも呼称するが、CCA部(CCAステップ)10002a-1と、バックオフ部(バックオフステップ)10002b-1と、送信判断部(送信判断ステップ)10002c-1とを含んだ構成である。
CCA部10002a-1は、受信部10004-1から通知される、無線リソースを介して受信する受信信号電力に関する情報と、受信信号に関する情報(復号後の情報を含む)のいずれか一方、または両方を用いて、当該無線リソースの状態判断(busyまたはidleの判断を含む)を行うことができる。CCA部10002a-1は、当該無線リソースの状態判断情報を、バックオフ部10002b-1及び送信判断部10002c-1に通知することができる。
バックオフ部10002b-1は、無線リソースの状態判断情報を用いて、バックオフを行うことができる。バックオフ部10002b-1は、CWを生成し、カウントダウン機能を有する。例えば、無線リソースの状態判断情報がアイドル状態を示す場合に、CWのカウントダウンを実行し、無線リソースの状態判断情報がビジー状態を示す場合に、CWのカウントダウンを停止することができる。バックオフ部10002b-1は、CWの値を送信判断部10002c-1に通知することができる。
送信判断部10002c-1は、無線リソースの状態判断情報、またはCWの値のいずれか一方、あるいは両方を用いて送信判断を行う。例えば、無線リソースの状態判断情報がidleを示し、CWの値が0の時に送信判断情報を送信部10003-1に通知することができる。また、無線リソースの状態判断情報がidleを示す場合に送信判断情報を送信部10003-1に通知することができる。
送信部10003-1は、物理層フレーム生成部(物理層フレーム生成ステップ)10003a-1と、無線送信部(無線送信ステップ)10003b-1とを含んだ構成である。なお、物理層フレーム生成部(物理層フレーム生成ステップ)は、フレーム生成部(フレーム生成ステップ)と呼称してもよい。物理層フレーム生成部10003a-1は、送信判断部10002c-1から通知される送信判断情報に基づき、物理層フレーム(以下、フレーム、PPDUとも呼称する)を生成する機能を有する。物理層フレーム生成部10003a-1は、上位層から受け取るデータに対して誤り訂正符号化処理をして符号化ブロックを生成する符号化部が含まれる。また、物理層フレーム生成部10003a-1は、変調、プレコーディングフィルタ乗算等を実施する機能も有する。物理層フレーム生成部10003a-1は、生成した物理層フレームを無線送信部10003b-1に送る。
また、物理層フレーム生成部10003a-1が生成するフレームには、宛先端末である無線通信装置にフレーム送信を指示するトリガーフレームが含まれる。該トリガーフレームには、フレーム送信を指示された無線通信装置がフレームを送信する際に用いるRUを示す情報が含まれている。
無線送信部10003b-1は、物理層フレーム生成部10003a-1が生成する物理層フレームを、無線周波数(RF: Radio Frequency)帯の信号に変換し、無線周波数信号を生成する。無線送信部10003b-1が行う処理には、デジタル・アナログ変換、フィルタリング、ベースバンド帯からRF帯への周波数変換等が含まれる。
受信部10004-1は、無線受信部(無線受信ステップ)10004a-1と、信号復調部(信号復調ステップ)10004b-1を含んだ構成である。受信部10004-1は、アンテナ部10005-1が受信するRF帯の信号から受信信号電力に関する情報を生成する。受信部10004-1は、受信信号電力に関する情報と、受信信号に関する情報をCCA部10002a-1に通知することができる。
無線受信部10004a-1は、アンテナ部10005-1が受信するRF帯の信号をベースバンド信号に変換し、物理層信号(例えば、物理層フレーム)を生成する機能を有する。無線受信部10004a-1が行う処理には、RF帯からベースバンド帯への周波数変換処理、フィルタリング、アナログ・デジタル変換が含まれる。
信号復調部10004b-1は、無線受信部10004a-1が生成する物理層信号を復調する機能を有する。信号復調部10004b-1が行う処理には、チャネル等化、デマッピング、誤り訂正復号化等が含まれる。信号復調部10004b-1は、物理層信号から、例えば、PHYヘッダが含む情報と、MACヘッダが含む情報と、送信フレームが含む情報とを取り出すことができる。信号復調部10004b-1は、取り出した情報を上位層部10001-1に通知することができる。なお、信号復調部10004b-1は、PHYヘッダが含む情報と、MACヘッダが含む情報と、送信フレームが含む情報のいずれか、あるいは全てを取り出すことができる。このように取り出したPHYヘッダやMACヘッダなどが含む情報を、評価部(評価ステップ)(10004c-1)は所定の評価を実施し、評価に応じた内容を上位層部に通知する。
アンテナ部10005-1は、無線送信部10003b-1が生成する無線周波数信号を、無線空間に送信する機能を有する。また、アンテナ部10005-1は、無線周波数信号を受信し、無線受信部10004a-1に渡す機能を有する。
無線通信装置10-1は、送信するフレームのPHYヘッダやMACヘッダに、自無線通信装置が無線媒体を利用する期間を示す情報を記載することにより、自無線通信装置周辺の無線通信装置に当該期間だけNAVを設定させることができる。例えば、無線通信装置10-1は送信するフレームのDuration/IDフィールドまたはLengthフィールドに当該期間を示す情報を記載することができる。自無線通信装置周辺の無線通信装置に設定されたNAV期間を、無線通信装置10-1が獲得したTXOP期間(もしくは単にTXOP)と呼ぶこととする。そして、該TXOPを獲得した無線通信装置10-1を、TXOP獲得者(TXOP holder、TXOPホルダー)と呼ぶ。無線通信装置10-1がTXOPを獲得するために送信するフレームのフレームタイプは何かに限定されるものではなく、コントロールフレーム(例えばRTSフレームやCTS-to-selfフレーム)でも良いし、データフレームでも良い。
TXOPホルダーである無線通信装置10-1は、該TXOPの間で、自無線通信装置以外の無線通信装置に対して、フレームを送信することができる。無線通信装置1-1がTXOPホルダーであった場合、該TXOPの期間内で、無線通信装置1-1は無線通信装置2Aに対してフレームを送信することができる。また、無線通信装置1-1は、該TXOP期間内で、無線通信装置2Aに対して、無線通信装置1-1宛てのフレーム送信を指示することができる。無線通信装置1-1は、該TXOP期間内で、無線通信装置2Aに対して、無線通信装置1-1宛てのフレーム送信を指示する情報を含むトリガーフレームを送信することができる。
無線通信装置1-1は、フレーム送信を行なう可能性のある全通信帯域(例えばOperation bandwidth)に対してTXOPを確保してもよいし、実際にフレームを送信する通信帯域(例えばTransmission bandwidth)等の特定の通信帯域(Band)に対して確保してもよい。
無線通信装置1-1が獲得したTXOPの期間内でフレーム送信の指示を行なう無線通信装置は、必ずしも自無線通信装置に接続されている無線通信装置には限定されない。例えば、無線通信装置は、自無線通信装置の周辺にいる無線通信装置にReassociationフレームなどのマネジメントフレームや、RTS/CTSフレーム等のコントロールフレームを送信させるために、自無線通信装置に接続されていない無線通信装置に、フレームの送信を指示することができる。
さらに、DCFとは異なるデータ伝送方法であるEDCAにおけるTXOPについても説明する。IEEE802.11e規格はEDCAに関わるもので、映像伝送やVoIPなどの各種サービスのためのQoS(Quality of Service)保証の観点からTXOPについて規定されている。サービスは大きくは、VO(VOice)、VI(VIdeo)、BE(Best Effort)、BK(BacK ground)の4つのアクセスカテゴリに分類されている。一般的には、優先度の高い方からVO、VI、BE、BKの順番である。それぞれのアクセスカテゴリでは、CWの最小値CWmin、最大値CWmax、IFSの一種であるAIFS(Arbitration IFS)、送信機会の上限値であるTXOP limitのパラメータがあり、優先度の高低差をつけるように値が設定される。例えば、音声伝送を目的とした優先度の一番高いVOのCWmin,CWmax、AIFSは、他のアクセスカテゴリに比較して相対的に小さい値を設定することで、他のアクセスカテゴリに優先したデータ伝送が可能となる。例えば、映像伝送のため送信データ量が比較的大きくなるVIでは、TXOP limitを大きく設定することで、他のアクセスカテゴリよりも送信機会を長くとることが可能となる。このように、各種サービスに応じたQoS保証を目的として、各アクセスカテゴリの4つのパラメータの値が調整される。
次に、図8を使用してダイレクトリンクの実装の一例を説明する。図8で使用している番号のなかで、図5と同じ番号は図5で説明したものと同様である。無線システム3-1は基地局装置1-1、無線通信装置2-1(端末装置2-1)、無線通信装置2-2(端末装置2-2)、無線通信装置2-3(端末装置2-3)を含む。無線通信装置2-2が無線通信装置2-1宛てにデータを送信する場合、基地局装置1-1を経由する通信(4-1)と、基地局装置1-1を経由せず、無線通信装置2-2から無線通信装置2-1に直接通信(4-2)することをダイレクトリンクとする。ダイレクトリンクを使用する場合、無線通信装置2-1は、基地局装置1-1を経由して無線通信装置2-2に対してダイレクトリンクディスカバリ要求を送信する。基地局装置1-1経由でダイレクトリンクディスカバリ要求を受信した無線通信装置2-2は、直接のパス(path)を利用して無線通信装置2-1に対してダイレクトリンクディスカバリ応答を送信する。無線通信装置2-1がこのダイレクトリンクディスカバリ応答の受信に成功することで、無線通信装置2-1と無線通信装置2-2の間で直接通信が可能であることが判る。
その後、無線通信装置2-1は、基地局装置1-1を経由して無線通信装置2-2に対してダイレクトリンクセットアップ要求を送信する。このダイレクトリンクセットアップ要求を送信する側の無線通信装置2-1をイニシエータと呼ぶこともある。ダイレクトリンクセットアップ要求を受信した無線通信装置2-2は、基地局装置1-1を経由し、ダイレクトセットアップ応答を無線通信装置2-1に送信する。このダイレクトセットアップ応答を送信する無線通信装置2-2をレスポンダと呼ぶこともある。これらのダイレクトリンクセットアップ要求と、ダイレクトリンクセットアップ応答の交換が正常に行われた後はダイレクトリンクが確立されたとし、無線通信装置2-1、ならびに無線通信装置2-2は、互いに通信する際に基地局装置1-1を経由せずに直接通信することが可能となる。ダイレクトリンクセットアップ要求、ダイレクトリンクセットアップ応答には、各種制御情報、一例として暗号通信で使用する情報、例えば鍵に関する情報などのような制御情報を含めてよい。暗号通信で使用する情報がダイレクトリンクセットアップ要求、ダイレクトリンクセットアップ応答の交換時に合わせて交換される場合、ダイレクトリンクで暗号を使用しても良い。
次に、図8を使用してinter-BSS spatial reuse operationについて説明する。無線通信において所望信号に対して干渉信号が加えられた場合、干渉信号と雑音の電力と、所望信号の電力の比が所定以上であれば、所望信号の復調、復号が可能となる。このことを利用すると、遠方で通信が行われている場合、つまり遠方で行われている無線通信装置と十分に離れている場合、遠保で行われる通信と、比較的近距離にある複数の無線通信装置の間で通信を同時に行うことが可能であることを意味する。このように配置状況により発生するパスロスを利用した無線媒体の重複利用による送信動作をSpatial Reuse operationとする。以下、Spatial Reuse operationのことを単にSRと略することがある。
一例として、無線システム3-1の中で、無線通信装置2-3が基地局装置1-1に送信している信号に対し、無線システム3-2の中の無線通信装置2-6がSRによる送信を行う場合を説明する。この場合、SRによる送信が問題なく行われるためには、基地局装置1-1で受信される無線通信装置2-3の信号のSINR(Signal to Interference Noise Ratio)が、無線通信装置2-6の送信によってどの程度劣化するかによる。無線通信装置2-6から基地局装置1-1までのパスロスが十分大きく、無線通信装置2-6の送信電力が十分に小さい場合、基地局装置1-1で受信される無線通信装置2-3の信号のSINRの劣化が許容されることになる。無線通信装置2-6から基地局装置1-1までのパスロスを担保する方法はさまざまな方法が使用できるが、一例として無線通信装置が属する無線システム(BSS)が異なる場合、十分なパスロスが担保されるものとし、SRを行うinter-BSS SRがある。無線システム3-2の中の無線通信装置2-6は、無線システム3-1の中の無線通信装置2-3が送信する信号4-3を受信すると、信号4-3の無線フレームのPHYヘッダを読み取り、信号4-3がどの無線システムから送信されているものか判断する。この時、PHYヘッダに含まれるBSScolorと呼ばれる無線システムを示すidentitierを短縮した情報を用い、無線システム3-2と異なる無線システムから送信された無線フレームの信号であることを識別しても良い。
信号4-3が他の無線システムから届いた無線フレームの信号であることが識別できたあと、無線通信装置2-6は信号4-3のPHYヘッダから信号4-3の送信時間を示すNAV(Network Allocation Vector)を読み、NAVで示される時間までに送信が終わるように送信データ(無線フレーム)を用意し、基地局装置1-2に対して送信してよい(4-4)。この送信時に無線通信装置2-6は送信電力を制御し、無線システム3-1に含まれる基地局装置、無線通信装置に対する干渉が小さくなるようにしてよい。この送信電力に使用する情報を、基地局装置1-2から受信しても良い。また、無線通信装置2-6は、信号4-3のプリアンブルに含まれる各種LTFを受信した場合の受信電力を利用して送信電力制御を行って良い。また、信号4-3のプリアンブルに含まれる各種LTFを受信した場合の受信電力を信号4-3の代表的な受信電力としてよい。
本実施の形態では、SRを行う対象として、同じ無線システム内の通信を利用する(intra-BSS SR opration)。図10を利用して、SRを行う場合にダイレクトリンクを使用する場合の一例を説明する。図10で使用している番号のなかで、図5と同じ番号は図5で説明したものと同様である。無線システム3-1は基地局装置1-1、無線通信装置2-1~2-3を含む。無線通信装置2-1と無線通信装置2-2はダイレクトリンクの設定が済んでいるものとする。無線通信装置2-3が基地局装置1-1に対して送信を行う(5-1)。無線通信装置2-2は、無線通信装置2-1向けに送信するデータ、言い換えるとダイレクトリンクを使用して送信可能なデータを持っているが、キャリアセンスにより(5-1)の信号を検出すると一旦送信を取りやめる。(5-1)の信号を検出した後、無線通信装置2-2は(5-1)の信号のPHYヘッダを受信する。このPHYヘッダから、(5-1)の信号の長さを示すNAV(duration情報)を得る。その後、無線通信装置2-2は送信データの長さ(無線フレームの長さ)が(5-1)の信号の長さ(無線フレームの長さ)を示すNAVを超えないように設定し、送信電力を設定後に(5-1)の信号に重ねて無線通信装置2-1に対してデータ(無線フレーム)を送信する(5-2)。
また、データ(無線フレーム)の送信(5-2)の条件として、PHYヘッダに含まれる上り方向の通信であることを示す情報を確認し、上り方向の通信であることを示す情報が上り方向を示していることを含めてよい。上り方向の通信であることが示され場合、無線フレームが基地局装置に対して送信されたことを示す。
上記動作の一例を、図14を使用して説明する。1401は、無線通信装置2-3が基地局装置1-1に送信する無線フレーム、1402はL-STF、1403はL-LTF、1404はL-SIG、1405はRL-SIG、1406はU-SIG、1407はEHT-SIG、1408はEHT-STF、1409はEHT-LTF、1410はデータフィールドである。L-SIG(1404)は無線フレーム(1401)の送信が終了するまでの期間、NAV(1411)を示す情報(duration情報)を含む。NAVを示す情報はL-SIG(1404)ではなく、U-SIG(1407)やEHT-SIG(1408)に含めてもよい。送信された無線フレーム(1401)を検出した無線通信装置2-2は、無線通信装置2-1に対する送信を一旦停止し、無線フレーム(1401)の受信を開始する。無線フレーム(1401)を受信した無線通信装置2-2は、無線フレーム(1401)のPHYヘッダを復調する。このPHYヘッダはL-SIG(1404)、RL-SIG(1405)、U-SIG(1406)、EHT-SIG(1407)の少なくとも1以上のフィールドが対応し、本実施の形態ではすべてのフィールドを復調するものとするが、無線フレームがいずれかのフィールドを含まない場合は、それ以外のフィールドを復調するものとしてよい。無線通信装置2-2は、復調したL-SIG(1404)からNAV(1411)を示す情報を得て、無線通信装置2-2が送信する無線フレーム(1421)の長さをNAV(1411)に収まるように設定し、無線フレーム(1421)を無線通信装置2-1に対して送信する。上り方向の通信であることを示す情報はU-SIG(1407)またはEHT-SIG(1407)に含まれてよく、上り方向の通信であることを示す情報を確認する場合はこのU-SIG(1407)、EHT-SIG(1407)を復調する。その後、上り方向の通信であることを示す情報が上り方向の通信であることを確認し、無線フレーム(1421を無線通信装置2-1に対して送信してよい。
この無線通信装置2-1に対して送信する(5-2)際の送信電力は、基地局装置1-1が無線通信装置2-3の通信(5-1)を受信することを妨げない程度に制御される。この電力制御のために使用する情報は、基地局装置1-1がビーコンに含めて報知しても良く、また、基地局装置1-1が送信するトリガーフレームに含めても良い。また、無線通信装置2-2がダイレクトリンクセットアップを行う際に、基地局装置1-1が無線通信装置2-2に通知しても良い。また、このinter-BSS SRで使用する電力制御のために使用する情報は、inter-BSS SRで使用する電力制御のために使用する情報と、別の情報として設定しても良い。また、intra-BSS SRで使用する電力制御のための情報が定義されていない場合、inter-BSS SRで使用する電力制御のために使用する情報をintra-BSS SRで使用する電力制御のための情報として使用しても良い。
無線通信装置2-2がintra-BSS SRとして無線通信装置2-1に送信する(5-2)の送信電力の設定は、intra-BSS SRで使用する電力制御のための情報と、無線通信装置2-2と無線通信装置2-1の間のパスロスに基づいて決めてよい。無線通信装置2-2と無線通信装置2-1の間のパスロスは、ダイレクトリンクディスカバリ、またはダイレクトリンクセットアップなどの無線通信装置2-2と無線通信装置2-1の間で通信する際に無線通信装置2-2と無線通信装置2-1それぞれの送信電力に関する情報を交換し、無線通信装置2-2または無線通信装置2-1が送信する参照信号を受信した際の受信電力から測定しても良い。一例として、intra-BSS SRの際の無線通信装置2-2の送信電力は以下の式を満たすように設定する。

(送信電力)+(無線通信装置2-2と無線通信装置2-1の間のパスロス)<(intra-BSS SRで使用する電力制御のための情報) (数1)

この時、無線通信装置2-1において想定される受信電力=(送信電力)-(無線通信装置2-2と無線通信装置2-1の間のパスロス)値が、無線通信装置2-2が送信する信号を復調する際に必要な値を下回る場合、無線通信装置2-2はintra-BSS SRによる送信をやめても良い。また、(数1)により設定可能な送信電力が0または負の値となる場合についても、無線通信装置2-2はintra-BSS SRによる送信をやめても良い。
また、無線通信装置2-2がintra-BSS SRとして無線通信装置2-1に送信する(5-2)の送信電力の設定の際に、無線通信装置2-2と基地局装置1との間のパスロスを示す値を合わせて考慮しても良い。無線通信装置2-2と基地局装置1-1の間のパスロスは、ダイレクトリンクディスカバリ、またはダイレクトリンクセットアップなどの無線通信装置2-2と基地局装置1-1の間で通信する際に無線通信装置2-2と基地局装置1-1それぞれの送信電力に関する情報を交換し、無線通信装置2-2または基地局装置1-1が送信する参照信号(各種LTF)を受信した際の受信電力から測定しても良い。一例として、一例として、intra-BSS SRの際の無線通信装置2-2の送信電力は以下の式を満たすように設定する。

(送信電力)-(無線通信装置2-2と基地局装置1-1の間のパスロス)<(intra-BSS SRで使用する電力制御のための情報) (数2)

この時、無線通信装置2-1において想定される受信電力=(送信電力)-(無線通信装置2-2と無線通信装置2-1の間のパスロス)値が、無線通信装置2-2が送信する信号を復調する際に必要な値を下回る場合、無線通信装置2-2はintra-BSS SRによる送信をやめても良い。また、(数2)により設定可能な送信電力が0または負の値となる場合についても、無線通信装置2-2はintra-BSS SRによる送信をやめても良い。
ここまでの説明は、無線通信装置2-2がintra-BSS SRによる送信を行う対象として上り方向の通信を使用する場合について記載している。これは、基地局装置1-1は全ての無線通信装置からも通信が可能で、ほとんどの場合移動しない事を想定できるため、無線通信装置と基地局装置1-1の間のパスロスを測定し、これを考慮したintra-BSS SRによる送信が可能であることによる。更に、PHYヘッダから同じ無線システム(BSS)の通信であり、上り方向の通信であることが判別できることで基地局装置1-1に対する通信であることが判るため、PHYヘッダを復調したところからintra-BSS SRによる送信が可能となる。
一方で、十分に広い無線システム内に存在する無線通信装置は一様に分布するとし、無線システム内の2つの無線通信装置間のパスロスはある確率で十分に大きいとみなせるのであれば、下り方向の通信に対してintra-BSS SRによる送信を行っても良い。同じ無線システムの下り方向の通信であることは、PHYヘッダに含まれる無線システム(BSS)を識別するための情報と、上り/下りを識別する情報から判断してよい。
次に1つの無線システム(BSS)の内部を複数のセクタに分けている場合に、intra-BSS SRによる送信を行う一例を、図11を使用して説明する。図11で使用している番号のなかで、図5と同じ番号は図5で説明したものと同様である。7-1~7-4は基地局装置1-1が管理する通信エリア(セクタ)である。基地局装置1-1が各セクタを管理する方法は限定されないが、一例として、基地局装置1-1は各セクタを構成するための複数のビームアンテナを用意し、セクタごとにビームを切り替えて使用しても良い。また、アレイアンテナのようなビームを変えられるアンテナを使用し、セクタごとに異なるビームを使用しても良い。セクタを使用する構成において、基地局装置1-1、無線通信装置2-1~2-3は送信するデータのPHYヘッダにセクタIDを示す情報を追加する。セクタIDが0の場合は全てのセクタを利用する通信を意味し、セクタIDが1以上の場合は各セクタ7-1~7-4のそれぞれを利用する事を意味する。無線通信装置2-1と無線通信装置2-2はセクタ7-3に属し、セクタID=3を使用する。無線通信装置2-3はセクタ7-1に属し、セクタID=1を使用する。セクタを示す情報はU-SIG(1406)またはEHT-SIG(1407)に含まれてよい。
基地局装置1-1は、PHYヘッダにセクタ7-1を示すセクタID=1を付した送信データ(6-1)を無線通信装置2-3に対して送信する。無線通信装置2-2は無線通信装置2-1向けに送信すべきデータを持っているが、基地局装置1-1が送信する送信データ(6-1)をキャリアセンスによって検出し、送信を行わない。無線通信装置2-2は、基地局装置1-1が送信する送信データ(6-1)のPHYヘッダを復調し、送信データ(6-1)のBSScolorとセクタIDの内容から、送信データ(6-1)が無線システム3-1内の通信であり、無線通信装置2-2が属するセクタIDと異なるセクタIDが使用されていることを確認する。そして、PHYヘッダから、(6-1)の信号の長さを示すNAV(duration情報)を得る。その後、無線通信装置2-2は送信データの長さが(5-1)の信号の長さを示すNAVを超えないように調整し、送信電力を調整後に(5-1)の信号に重ねて無線通信装置2-1に対してデータを送信する(5-2)。送信電力の調整方法は限定されないが、(数1)や(数2)を使用して設定してよい。また、inter-BSS SRで使用する電力制御のために使用する情報として、セクタを利用した場合のinter-BSS SR用の情報を別に設けても良い。
次に、下り方向の通信の宛先を示す情報をPHYヘッダに含め、通信の宛先の通信装置を識別できるようにし、下り方向の通信に対してSRを行う変形例を説明する。この形態では、一例としてPHYヘッダに宛先を示すカラー情報(dist-color)を追加する。dist-colorは宛先を示すための情報で、無線通信装置を特定するための情報、一例としてMACアドレスや、アソシエーションID(AID)の少なくともいずれかを、ハッシュ関数等を使用して短縮した情報としてよい。MACアドレスは48ビット長、アソシエーションIDは最大で16ビット長となるが、短縮して6ビット長としてよい。短縮したあとビット長は6ビットに限定されず、無線システム(BSS)内で無線通信装置を識別するために十分なビット長が設定されればよい。送信データに含まれるPHYヘッダを受信、復調した無線通信装置は、PHYヘッダに含まれるdist-colorから、その送信データの宛先が特定の無線通信装置宛てであるか、違う無線通信装置宛てであるか判断可能である。これは、この特定の無線通信装置のMACアドレス、AID、またはdist-colorの少なくともいずれかを予め知っておくことで、この特定の無線通信装置であることを示すdist-colorを知ることができるためである。dist-colorはMACアドレス、またはAIDなどを短縮した情報であるため、同じdist-colorを使用する無線通信装置が存在しうるが、dist-colorが異なる無線通信装置は同じ無線通信装置となりえないため、違う無線通信装置宛てであるかの判断に使用できる。
図12を使用して、dist-colorを利用する変形例を説明する。図12で使用している番号のなかで、図5と同じ番号は図5で説明したものと同様である。基地局装置1-1が無線通信装置2-3に送信データ(7-1)を送信する。この場合、基地局装置1-1はPHYヘッダにダウンリンク方向の通信であることを示す情報と、無線通信装置2-3に割り当てられているAIDを利用したdist-colorを含める。ダウンリンク方向の通信であることを示す情報は、アップリンク方向の通信であるか否かを識別できる情報でも良い。無線通信装置2-2は無線通信装置2-1宛ての送信データを持っているが、送信データ(7-1)を受信しているので、無線媒体が使用中と判断して待機する。無線通信装置2-2は送信データ(7-1)を受信し、受信データ(7-1)に含まれるPHYヘッダを復調する。PHYヘッダに含まれるダウンリンク方向の通信であることを示す情報と、dist-colorが含まれる場合、dist-colorが無線通信装置2-1を示すかどうか確認する。dist-colorが無線通信装置2-1を示さない場合、無線通信装置2-2は送信電力を設定して無線通信装置2-1宛ての送信データ(7-2)を送信してよい。この電力設定は、先述の手順に従って良い。この時に使用するintra-BSS SRで使用する電力制御のための情報は、ダウンリンク方向の通信に対するSRで使用する制御情報を、アップリンク方向の通信に対するSRで使用する制御情報を別に設定しても良い。以上、ダウンリンク方向の通信であることを示す情報とdist-colorの両方を確認する手順を説明したが、dist-colorのみを確認するとしても良い。
次に、ダイレクトリンクによる送信データに対してSRを行う場合の一例を説明する。無線通信装置2-5は、無線通信装置2-6宛てに送信データ(7-4)を送信する。この送信データ(7-4)のPHYヘッダにdist-colorを含める。無線通信装置2-5は、アップリンク方向かダウンリンク方向かを示す情報はPHYヘッダに含めても含めなくても良く、含める場合はダウンリンク方向を示すとしても良い。また、無線通信装置2-5は、PHYヘッダにダイレクトリンク通信であることを示す情報を含めても良い。無線通信装置2-4は、基地局装置1-2宛ての送信データを持っているが、送信データ(7-4)を受信しているので、無線媒体が使用中と判断して待機する。無線通信装置2-4は送信データ(7-4)を受信し、受信データ(7-4)に含まれるPHYヘッダを復調する。無線通信装置2-4は、PHYヘッダにdist-colorが含まれている場合で、dist-colorが基地局装置1-2宛てを示さない場合、送信電力を設定して基地局装置1-1に対して送信データ(7-3)を送信する。この電力設定は、先述の手順に従って良い。この時に使用するintra-BSS SRで使用する電力制御のための情報は、ダウンリンク方向の通信に対するSRで使用する制御情報を、アップリンク方向の通信に対するSRで使用する制御情報を別に設定しても良い。以上、ダウンリンク方向の通信であることを示す情報とdist-colorの両方を確認する手順を説明したが、dist-colorのみを確認するとしても良い。
以上のように動作することで、無線通信装置の送信機会(TXOP)を増やし、伝送効率を向上させることが可能となる。送信機会(TXOP)の増加はレイテンシを減らす効果がある。そのため、上位層から低レイテンシ通信を行う設定があった場合や、無線フレームに含まれるデータが低レイテンシアプリケーションのデータである通知があった場合に、SRを行うようにしても良い。これにより、アプリケーションと連携して伝送効率を向上することが可能となる。
[2.全実施形態共通]
本発明に係る通信装置は、国や地域からの使用許可を必要としない、いわゆるアンライセンスバンド(unlicensed band)と呼ばれる周波数バンド(周波数スペクトラム)において通信を行うことができるが、使用可能な周波数バンドはこれに限定されない。本発明に係る通信装置は、例えば、国や地域から特定サービスへの使用許可が与えられているにも関わらず、周波数間の混信を防ぐ等の目的により、実際には使われていないホワイトバンドと呼ばれる周波数バンド(例えば、テレビ放送用として割り当てられたものの、地域によっては使われていない周波数バンド)や、複数の事業者で共用することが見込まれる共用スペクトラム(共用周波数バンド)においても、その効果を発揮することが可能である。
本発明に係る無線通信装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAMに蓄積され、その後、各種ROMやHDDに格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれる。また、上述した実施形態における通信装置の一部、または全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよい。通信装置の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。各機能ブロックを集積回路化した場合に、それらを制御する集積回路制御部が付加される。
また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本願発明の無線通信装置は、移動局装置への適用に限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などに適用出来ることは言うまでもない。
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
本発明は、通信装置、および通信方法に用いて好適である。
1-1、1-2、2-1~2-6、2A、2B 無線通信装置
3-1、3-2 管理範囲
7-1、7-2、7-3、7-4 セクタ
10-1 無線通信装置
10001-1 上位層部
10002-1 (自立分散)制御部
10002a-1 CCA部
10002b-1 バックオフ部
10002c-1 送信判断部
10003-1 送信部
10003a-1 物理層フレーム生成部
10003b-1 無線送信部
10004-1 受信部
10004a-1 無線受信部
10004b-1 信号復調部
10004c-1 評価部
10005-1 アンテナ部
100-1、100-3、100-6、100-11 ビジー状態
100-4、100-7 ランダムバックオフ
100-2、100-5、100-8、100-10 無線フレーム
1401,1421 無線フレーム

Claims (6)

  1. 基地局装置と、他の無線通信装置と通信を行う無線通信装置であって、
    無線フレームを受信する受信部と、
    無線フレームを送信する送信部と、
    無線フレームの送受信を制御する制御部を備え、
    前記受信部が無線フレームを受信し、
    前記受信した無線フレームのPHYヘッダを復調し、
    現在受信中のPHYヘッダに含まれる無線システムを識別するための第1の情報が、該無線通信装置が属する無線システムを示している場合であって、
    前記現在受信中のPHYヘッダに含まれる第2の情報が特定の情報であった場合、
    前記現在受信中のPHYヘッダのNAVに収まるように無線フレームを送信する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記第2の情報はセクタを示す情報であり、
    前記第2の情報が、該無線通信装置が属するセクタを示していない場合に、
    前記無線フレームを送信する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記第2の情報は、基地局装置に対する通信か否かを示す情報であり、
    前記第2の情報が、基地局装置に対する通信であることを示している場合に、
    前記無線フレームを送信する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記第2の情報は、宛先の無線通信装置を識別する情報であり、
    前記第2の情報が、前記送信する無線フレームの宛先を示していない場合に、
    前記無線フレームを送信する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記第2の情報が、ダイレクトリンクか否かを示す情報であり、
    前記第2の情報がダイレクトリンクを示している場合に、
    前記無線フレームを送信する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  6. 基地局装置と、他の無線通信装置と通信を行う無線通信装置で使用する無線通信方法であって、
    無線フレームを受信し、
    前記受信した無線フレームのPHYヘッダを復調し、
    現在受信中のPHYヘッダに含まれる無線システムを識別するための第1の情報が、該無線通信装置が属する無線システムを示している場合であって、
    前記現在受信中のPHYヘッダに含まれる第2の情報が特定の情報であった場合、
    前記現在受信中のPHYヘッダのNAVに収まるように無線フレームを送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
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