JP2023113227A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気調和装置において、風路を流れる送風によって発生する乱流を抑制し、送風騒音を低減する技術を提供することを目的とする。【解決手段】吸気口2からフィルター32の風上面までの風路であるフィルタ上流側風路60と、フィルター32の風下面から送風機6の吸込口15までの風路であるフィルタ下流側風路61と、を分離する分離板15aを有している。送風機6は、フィルタ上流側風路60側に配置され、分離板15aは、送風機6の吸込口15を有する吸込口面15bの周縁から、本体ケース1の吸気口2を有する本体ケース1の両側面に延び、送風機6の吸込口15は、第1方向における中央部に配置され、フィルタ下流側風路61には、フィルター32を通過した空気を、送風機6の吸込口15に案内する案内部62を設けたことを特徴とする空気調和装置。【選択図】図5

Description

本発明は、貯水容器内の水に一部を浸したフィルターを回転するとともに、フィルターに通風して加湿する空気調和装置に関するものである。
従来の空気調和装置は、吹出口と吸気口とを有する本体ケースと、水を貯水する貯水容器と、貯水容器の水に一部が浸漬されたフィルターと、吸気口から吸い込んだ空気を、フィルターを介して、吹出口へ送風する送風機と、を有している。複数の吸気口は、本体ケースにおける左右方向において対向した側面の上部に設けられ、フィルターは、本体ケースにおける下部に配置されている。送風機によって吸気口から吸い込まれた空気は、吸気口から下方へ流れ、次にフィルターにおける一方側の面である風上面から横方向に進み、フィルターにおける他方側の面である風下面へ流れ、風下面を通過した空気は、上方に進み、送風機の吸込口へ流れ込む。吸気口からフィルターの風上面までの風路であるフィルタ上流側風路と、フィルターの風下面から送風機の吸込口までの風路であるフィルタ下流側風路と、を分離する分離板を有している。送風機は、フィルタ上流側風路側に配置され、分離板は、送風機の吸込口を有する吸込口面の周縁から、本体ケースの吸気口を有する本体ケースの両側面に延びている。
特許第6715434号公報
このような従来例の空気調和装置は、風路が長く複雑である為、風路において乱流が発生し、送風騒音が増加するという課題がある。
そして、この目的を達成するために、本発明は、吹出口と吸気口とを有する本体ケースと、水を貯水する貯水容器と、前記貯水容器の水に一部が浸漬されたフィルターと、前記吸気口から吸い込んだ空気を、前記フィルターを介して、前記吹出口へ送風する送風機と、を有し、複数の前記吸気口は、前記本体ケースにおける第1方向において対向した側面の上部に設けられ、前記フィルターは、前記本体ケースにおける下部に配置され、前記送風機によって前記吸気口から吸い込まれた空気は、前記吸気口から下方へ流れ、次に前記フィルターにおける一方側の面である風上面から横方向に進み、前記フィルターにおける他方側の面である風下面へ流れ、前記風下面を通過した空気は、上方に進み、前記送風機の吸込口へ流れ、前記吸気口から前記フィルターの前記風上面までの風路であるフィルタ上流側風路と、前記フィルターの前記風下面から前記送風機の前記吸込口までの風路であるフィルタ下流側風路と、を分離する分離板を有し、前記送風機は、前記フィルタ上流側風路側に配置され、前記分離板は、前記送風機の吸込口を有する吸込口面の周縁から、前記本体ケースの前記吸気口を有する前記本体ケースの両側面に延び、前記送風機の前記吸込口は、前記第1方向における中央部に配置され、前記フィルタ下流側風路には、前記フィルターを通過した空気を、前記送風機の前記吸込口に案内する案内部を設けたことを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
以上のように本発明は、風路において発生する乱流を抑制し、送風騒音を低減する。
本発明の実施の形態1の空気調和装置の斜視図 同空気調和装置の扉を開いた状態の斜視図 同空気調和装置の構造を示す断面図 同空気調和装置の貯水部の斜視図 同空気調和装置の内部構造を示す斜視図 同空気調和装置の貯水部の斜視図 同空気調和装置の貯水部の平面図 同空気調和装置の貯水部の平面図 同空気調和装置の給水手段の斜視図 同空気調和装置の電解槽の斜視図 同空気調和装置の電解槽の斜視図 同空気調和装置の電解槽の断面図 同空気調和装置の錠剤投入機構の斜視図 同空気調和装置の錠剤投入機構の錠剤投入ケース内を示す斜視図 同空気調和装置の風路内部を示す斜視図 同空気調和装置の風路内部を示す斜視図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1の空気調和装置の斜視図である。なお、図1は、空気調和装置を前面側から見た図である。図2は、扉を開いて貯水部を取り外した空気調和装置を前面側から見た図である。図3は、実施の形態1の空気調和装置を側面から見た断面図である。
なお、以下では、図1に示すように空気調和装置が設置された状態(以下「設置状態」ともいう)での鉛直方向を上下方向として、水平方向を左右方向として記載する場合がある。また、以下では、設置状態において、空気調和装置の、扉3が設けられている側の面を「前面」とし、空気調和装置の前面に対向する面を「背面」とし、空気調和装置の前面側から見て右側の側面を「右側面」、左側の側面を「左側面」とする。
以下、空気調和装置の詳細な構成について説明する。図1に示すように、本実施の形態の空気調和装置においては、略箱形状の本体ケース1を備え、本体ケース1の両側面には、略四角形状の吸気口2を有している。本体ケース1の前面には、開閉可能な扉3を備え、扉3を開くと後述する本体ケース1内の空気浄化ユニット7の一部を取り出すことが出来る。本体ケース1の天面には、開閉式の吹出口4を備えている。
図2、図3に示すように、本体ケース1内には、仕切板5と、送風機6と、空気浄化ユニット7と、風路8と、制御部9と、を備えている。
仕切板5は、本体ケース1の中央に設けられた板であり、後述する隔壁と共に本体ケース1の前面側と背面側を隔てるものであり、背面側は風路8となる。
送風機6は、空気を送風する、即ち吸気口2から本体ケース内に空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹出口4から吹き出すものである。送風機6は、本体ケース1内の中央に設けられ、モータ部10と、モータ部10により回転するファン部11と、それらを囲むケーシング部12とを備えている。
本実施の形態における送風機6の動作は、本体ケース1に備えられた操作部1Aによって決定されるものである。図1、図2、図3に示すように、操作部1Aは、本体ケース1の天面に設けられた開閉式のカバー1Bによって覆われている。本発明の空気調和装置の使用者は、操作部1Aに備えられた風量切り替えボタン(図示せず)を操作することによって送風機6の風量を段階的に調節可能であり、その操作した情報は制御部9へと信号として送られる。
ファン部11は、シロッコファンで、モータ部10から水平方向に延びたモータ軸13に固定され、モータ部10は、ケーシング部12に固定されている。ケーシング部12は、ケーシング部12の本体ケース1における上面側に吐出口14を備え、ケーシング部12の本体ケース1における背面側に吸込口15を有している。
図4は実施の形態1の空気調和装置の貯水容器を本体ケース内に配置した状態での斜視図である。図5は実施の形態1の空気調和装置の構成部品の一部を取り除き内部の構造を示す斜視図である。図6は実施の形態1の空気調和装置の貯水部の斜視図である。
図2、図3、図4、図5、図6に示すように、空気浄化ユニットは、給水手段からの水を電解槽に貯水し、錠剤投入機構により電解槽内の水に電解促進錠剤を投入し、電気分解して次亜塩素酸を含んだ水を生成し、生成した次亜塩素酸を含んだ水を、送風機により吸気口から本体ケース内に吸い込んだ空気に接触させて吹出口から散布する装置である。
空気浄化ユニット7は、貯水部16と、電解部17と、水供給部18と、活性酸素種補給部19と、水補給部20と、を備えている。
貯水部16は、水を貯水し除菌を行う。貯水部16は、貯水容器21と、給水手段22と、気液接触手段23と、を有する。
図7は実施の形態1の空気調和装置の貯水部の平面図である。図8は実施の形態1の空気調和装置の貯水部の構成部品の一部を取り除き内部の構造を示す平面図である。
図4、図6、図7、図8に示すように、貯水容器21は、本体ケース1の下部に配置され、天面を開口した箱形状をしており、水を貯水できる構造となっており、隔壁24と、給水区画25と、除菌区画26と、を有する。
図4に示すように、隔壁24は、貯水容器21において、本体ケース1の前面側(風路8外)と本体ケース1の背面側(風路8)とを仕切る板であり、貯水容器21の底面から上方に延び、その上端は貯水容器21の上端より上方に配置されている。
図6、図7、図8に示すように、隔壁24の上端の一部の面は仕切板5の壁面に面で接しており、これによって本体ケース1の前面側(風路8外)と本体ケース1の背面側(風路8)とは、互いに空気の出入りがないように隔てられている。
給水区画25は、略椀形状であり、給水手段22から供給された水を貯水する区画であり、本体ケース1の下部に配置された状態の貯水容器21において隔壁24よりも本体ケース1の前面側に位置し、給水手段22を保持可能な構造をしており、底部には給水手段22を保持する位置に円柱形状の突起27を有している。
除菌区画26は、略椀形状であり、所定の濃度の次亜塩素酸を含んだ水を貯水する区画であり、隔壁24の前面側と背面側にまたがるように設けられており、隔壁24の水面より下方に設けられた開口(図示せず)により連通している。除菌区画26は、除菌区画26の水位を検知する第1の水量検知手段28と、第2の水量検知手段29とを有している。
第1の水量検知手段28は、除菌区画26内の水位が目標水位より低い渇水水位より低下したことを検知する。なお、目標水位とは、本発明の空気調和装置の空気浄化動作において、構成部品毎に設定されている最大水量の水位を指す。渇水水位とは、本発明の空気調和装置の空気浄化動作において、構成部品毎に設定されている最小水量の水位を指す。
第1の水量検知手段28は、除菌区画26における隔壁24の背面側に位置し、浮力を有する第1フロート部分28aと、第1フロート部分28aの位置を検知する第1検知センサー(図示せず)とで構成されている。
第1フロート部分28aは、除菌区画26内に配置されており、第1検知センサーは、本体ケース1の壁部における第1フロート部分28aの近傍に埋め込まれている。
第1検知センサーは、除菌区画26内の水位が低下し、渇水水位より低下した際、それに伴う第1フロート部分28aの浮動により、第1フロート部分28aを検知できなくなる。この時、第1検知センサーは、除菌区画26内の水位が渇水水位より低下したことを示す信号を制御部9に送る。
第2の水量検知手段29は、除菌区画26内の水位が目標水位に達したことを検知する。
第2の水量検知手段29は、除菌区画26における隔壁24の前面側に位置し、浮力を有する第2フロート部分29aと、第2フロート部分29aの位置を検知する第2検知センサー(図示せず)とで構成されている。
第2フロート部分29aは、除菌区画26内に配置され、第2検知センサーは、本体ケース1の壁部における第2フロート部分29aの近傍に埋め込まれている。
第2検知センサーは、除菌区画26内の水位が上昇し、目標水位に達した際、それに伴う第2フロート部分29aの浮動により、第2フロート部分29aを検知する。この時、第2検知センサーは、除菌区画26内の水位が目標水位に達したことを示す信号を制御部9に送る。
図9は、実施の形態1の空気調和装置の給水手段の斜視図である。
図2、図9に示すように、給水手段22は、給水区画25に設置され、給水区画25に着脱可能な構造となっており、給水区画25の水位が一定になるよう自動給水をするものである。給水手段22は、水を貯水する中空形状であるタンク30と、タンク30の上部に取手30aを設け、この取手30aはタンク30と一体となっており、取手30aを持った状態で給水区画25へと着脱を行う。
タンク30は、給水区画25に装着した状態において、底面中央に円形状のタンク開口(図示せず)を備え、このタンク開口は中心軸方向が上下方向に延びた円筒形状で、タンク開口の外周に着脱可能なキャップ31により密閉できる構造となっている。
キャップ31は、中心軸方向が上下方向に延びた円筒形状で、貯水容器21に装着した状態における底面中央には円筒形状で上下方向に開口したキャップ開口31aを有しており、キャップ開口31aには蓋開口を開閉する水栓31bを備えている。
水栓31bは、円柱形状の軸(図示せず)と、キャップ開口31aを塞ぐように軸の一方に備えられた開閉弁(図示せず)と、軸を自身の中心に通すように設けられたコイル状のばね(図示せず)と、軸の他方に備えられたばね止め部分(図示せず)と、を備えている。
給水区画25にタンク30を設置すると、給水区画25の突起27にばね止め部分が当たり、このばね止め部分がばねを縮めながら上方へ移動する。それに伴い、開閉弁も上方に移動し、キャップ31のキャップ開口31aから開閉弁が離れることにより、キャップ31のキャップ開口31aからタンク30内の水が給水区画25へ流れ込むものである。ここで、キャップ開口31aの下端まで給水区画25に水が溜まると、キャップ開口31aの下端からタンク30内に空気が入ることが無くなるので、タンク30内の水が給水区画25に流れ込まない。つまり、給水区画25の水が減ると、キャップ開口31aの下端まで水位が増え、このキャップ開口31aの下端で水位が一定に保たれるため、常に一定の水位を維持することができる。
図6、図7に示すように、気液接触手段23は、除菌区画26における隔壁24の背面側に位置し、除菌区画26に貯水された水と、送風機6によって本体ケース1内に吸込まれた室内空気とを接触させる部材である。気液接触手段23は、フィルター32と、フィルター枠33と、駆動部(図示せず)とを有している。
フィルター32は、保水性を有し、円筒状に構成され、円周部分に空気が流通可能な孔が設けられた構成である。フィルター32は、フィルター32の一端が除菌区画26の水に浸漬するように、フィルター枠33に装着されている。
フィルター枠33は、貯水容器21に設けられた軸受け部(図示せず)に回転支持されている。フィルター32とフィルター枠33とは、駆動部によって回転する構造となっている。
図10は、実施の形態1の空気調和装置の電解槽の斜視図である。図11は、実施の形態1の空気調和装置の電解槽の構成部品の一部を取り除き内部の構造を示す斜視図である。
図12は、実施の形態1の空気調和装置の電解槽の側面から見た断面図である。
図10、図11、図12に示すように、電解部17は、電解槽34内の水を電気分解して次亜塩素酸を含んだ水を生成するものである。
電解部17は、電解槽34と、錠剤投入機構35と、電解ユニット36と、を備えている。
電解槽34は、貯水容器21の上方に設けられており、天面が開口した略箱形状をしている。電解槽34は、電解槽34内に水供給部18によって貯水部16から輸送される水を貯水する。電解槽34は、電解槽34の水位を検知する第3の水量検知手段37と、第4の水量検知手段38とを有している。
第3の水量検知手段37は、電解槽34内の水位が渇水水位以上になったこと、また渇水水位より低下したことを検知する。第3の水量検知手段37は、浮力を有する第3フロート部分37aと、第3フロート部分37aの位置を検知する第3検知センサー(図示せず)とで構成されている。
第3フロート部分37aは、電解槽34に配置され、本体ケース1の壁部における第3フロート部分37aの近傍に埋め込まれている。
第3検知センサーは、電解槽34内の水位が渇水水位より低い水位から上昇し、渇水水位に達した際、それに伴う第3フロート部分37aの浮動により、第3フロート部分37aを検知する。この時、第3検知センサーは、電解槽34内の水位が渇水水位以上になったことを示す信号を制御部9に送る。
また、第3検知センサーは、電解槽34内の水位が低下し、渇水水位より低下した際、それに伴う第3フロート部分37aの浮動により、第3フロート部分37aを検知できなくなる。この時、第3検知センサーは、電解槽34内の水位が渇水水位より低下したことを示す信号を制御部9に送る。
第4の水量検知手段38は、電解槽34内の水位が目標水位に達したことを検知する。第4の水量検知手段38は、浮力を有する第4フロート部分38aと、第4フロート部分38aの位置を検知する第4検知センサー(図示せず)とで構成されている。
第4フロート部分38aは、電解槽34に配置され、本体ケース1の壁部における第4フロート部分38aの近傍に埋め込まれている。
第4検知センサーは、電解槽34内の水位が上昇し、目標水位に達した際、それに伴う第4フロート部分38aの浮動により、第4フロート部分38aを検知する。この時、第4検知センサーは、電解槽34内の水位が目標水位に達したことを示す信号を制御部9に送る。
図13は、実施の形態1の空気調和装置の錠剤投入機構の斜視図である。図14は、実施の形態1の空気調和装置の錠剤投入機構の錠剤投入ケース内を示す斜視図である。
図13、図14に示すように、錠剤投入機構35は、電解槽34の上方に設置され、錠剤投入ケース39と、錠剤投入ケース39内に設けた錠剤投入部材40と、錠剤投入ケース39の上部に着脱自在に設けられた錠剤投入カバー41とを備えている。錠剤投入ケース39から錠剤投入カバー41を外し、錠剤投入ケース39内に電解促進錠剤42を入れておくと、錠剤投入部材40が回動し、自動的に電解促進錠剤42は錠剤投入ケース39の底面の開口39aより電解槽34へと落下する。なお、例として電解促進錠剤42には塩化ナトリウムを用いることができる。
電解ユニット36は、電解槽34の水に第1の電極(図示せず)、第2の電極(図示せず)を浸らせ、これら第1の電極と第2の電極とに電圧を印加し、錠剤投入機構35によって投入される後述する電解促進錠剤42が入った電解槽34内の水を電気化学的に処理し、次亜塩素酸を生成するものである。なお、電解促進溶剤の一例は、塩化ナトリウムであり、電解ユニット36によって、塩化ナトリウム水溶液を電気化学的に電気分解することで、活性酸素種(本実施の形態では一例として次亜塩素酸とする)を含む電解水を生成する。
ここで、活性酸素種とは、通常の酸素よりも高い酸化活性を持つ酸素分子と、その関連物質とのことである。例えば、活性酸素種には、スーパーオキシドアニオン、一重項酸素、ヒドロキシラジカル、あるいは過酸化水素といった所謂狭義の活性酸素だけでなく、オゾン、次亜塩素酸(次亜ハロゲン酸)等といった所謂広義の活性酸素が含まれる。また、本実施の形態では、活性酸素種(ここでは次亜塩素酸)を含む電解水を生成することを、活性酸素種(ここでは次亜塩素酸)を発生させると表現する場合がある。
図4、図5、図6に示すように、水供給部18は、貯水部16から電解部17へと水を輸送するものである。水供給部18は、給水区画25の水に浸漬するように設けられた水供給ポンプ43と、水供給ポンプ43に接続された水供給水路44と、を有している。
水供給ポンプ43は、汲み上げ式のポンプであり、給水手段22から給水区画25へと給水された水を水供給水路44へと移動させ、電解槽34へと輸送するものである。
水供給水路44は、両端を開口とした円筒管であり、一端は水供給ポンプ43と接続されており、他端は電解槽34の天面の上方に位置している。
図4、図5、図11、図12に示すように、活性酸素種補給部19は、電解槽34から水を貯水部16へと輸送するものである。活性酸素種補給部19は、活性酸素種連通部19aと、活性酸素種ポンプユニット19bと、を有る。
活性酸素種連通部19aは、電解槽34と除菌区画26と連通する流路であり、活性酸素種ポンプユニット19bは、電解槽34内の水を活性酸素種連通部19aに供給する機構である。
図6、図7に示すように、水補給部20は、給水区画25の水を除菌区画26へ輸送するものである。水補給部20は、給水区画25の水に浸漬するように設けられた水補給ポンプ51と、水補給ポンプ51に接続された水補給水路52である。
水補給ポンプ51は、汲み上げ式のポンプであり、給水手段22から給水区画25へと給水された水を水補給水路52へと移動させ、除菌区画26へと輸送するものである。
水補給水路52は、両端を開口とした円筒管であり、一端は水補給ポンプ51と接続されており、他端は除菌区画26の隔壁24の前面側の水面の直上に位置している。
即ち、本体ケース1は、給水区画25の水を除菌区画26へ輸送する水補給部20を有している構成である。
これによって、電解槽34から輸送される次亜塩素酸を含んだ水と給水区画25水を任意の割合で混合することが可能となり、除菌区画26の次亜塩素酸の濃度を所定の濃度へと調整可能となる。
図3に示すように、風路8は、吸気口2と吹出口4とを連通し、この風路8には、吸気口2から順に、気液接触手段23、送風機6、吹出口4を備えている。モータ部10によってファン部11が回転すると、吸気口2から風路8内に入った外部の空気は、順に、気液接触手段23、送風機6、吹出口4を介して、吹き出される。
制御部9は、本体ケース1内に設けられており、第1の水量検知手段28と第2の水量検知手段29と第3の水量検知手段37と第4の水量検知手段38と、操作部1A、から信号を受け取り、電解ユニット36と、水供給部18と、活性酸素種補給部19と、水補給部20と、錠剤投入機構35の動作を制御するものであり、除菌区画26の次亜塩素酸を含んだ水の濃度と水量を調整するものである。また、制御部9は、操作部1Aから伝えられた送風機6の風量を示す信号より、除菌区画26内の次亜塩素酸を含んだ水の次亜塩素酸の消費量と、水量の減少量とを推定可能である。
上記構成の装置における除菌区画26の次亜塩素酸を含んだ水の濃度と水量の調整の一例を示す。
制御部9は、第3の水量検知手段37により電解槽34内の水位が渇水水位より低下していることを検知した際には、水供給ポンプ43を動作させ、水供給水路44を介して給水区画25から電解槽34への水の輸送が開始する。次に、制御部9は、第3の水量検知手段37により渇水水位までの水位上昇が検知されると、錠剤投入機構35を動作させ、電解槽34へと電解促進錠剤42を投入させる。次に、制御部9は、電解槽34の水位が更に上昇し、第4の水量検知手段38により目標水位までの水位上昇が検知されると、水供給ポンプ43の動作を停止させる。次に、制御部9は、電解ユニット36の動作を開始させ、所定の時間が経過した後に停止させる。これにより、一定の濃度の次亜塩素酸を含んだ水が生成され、電解槽34において保持される。
制御部9は、操作部1Aから送られた送風機6の風量を示す信号より、除菌区画26内の次亜塩素酸が所定量消費されたと推定した際には、活性酸素種ポンプ45を動作させ、活性酸素種前輸送水路46を介して電解槽34から供給槽47への次亜塩素酸を含んだ水の輸送が開始する。所定の時間経過後、制御部9は、活性酸素種ポンプ45の動作を停止させる。供給槽47へと輸送された次亜塩素酸を含んだ水は、落下開口50により徐々に活性酸素種後輸送水路48へと移動し、活性酸素種後輸送水路48を介して除菌区画26へと輸送される。
制御部9は、操作部1Aから送られた送風機6の風量を示す信号より、除菌区画26内の水量が所定量減少したと推定した際には、水補給ポンプ51を動作させ、給水区画25から除菌区画26への水の輸送が開始する。第2の水量検知手段29により目標水位までの水位の上昇が検知されると、制御部9は、水補給ポンプ51の動作を停止させる。活性酸素種補給部19から輸送された次亜塩素酸を含んだ水と、水補給部20から輸送された水との混合により、除菌区画26の次亜塩素酸の濃度は所定の濃度へと調整される。
これらの制御により、除菌区画26には決められた範囲の水量と決められた範囲の濃度の次亜塩素酸を含んだ水が保持される。これより、安定した除菌性能を奏する空気調和装置を提供することができる。
以上の構成のように、空気調和装置は、吹出口4と吸気口2とを有する本体ケース1と、水を貯水する貯水容器21と、貯水容器21の水に一部が浸漬されたフィルター32と、吸気口2から吸い込んだ空気を、フィルター32を介して、吹出口4へ送風する送風機6と、を有している。複数の吸気口2は、本体ケース1における左右方向(第1方向)において対向した側面の上部に設けられ、フィルター32は、本体ケース1における下部に配置されている。送風機6によって吸気口2から吸い込まれた空気は、吸気口2から下方へ流れ、次にフィルター32における一方側の面である風上面32aから横方向に進み、フィルター32における他方側の面である風下面32bへ流れ、風下面32bを通過した空気は、上方に進み、送風機6の吸込口15へ流れる。吸気口2からフィルター32の風上面32aまでの風路であるフィルタ上流側風路60と、フィルター32の風下面32bから送風機6の吸込口15までの風路であるフィルタ下流側風路61と、を分離する分離板15aを有している。送風機6は、フィルタ上流側風路60側に配置され、分離板15aは、送風機6の吸込口15を有する吸込口面15bの周縁から、本体ケース1の吸気口2を有する本体ケース1の両側面に延びている。送風機6の吸込口15は、左右方向(第1方向)における中央部に配置されている。
図15は、空気調和装置のフィルタ下流側風路における風路内部を示す斜視図である。図16は、空気調和装置のフィルタ下流側風路における風路内部を示す斜視図である。
図3、図15,図16に示すように、本実施形態における特徴は、フィルタ下流側風路61には、フィルター32を通過した空気を、送風機6の吸込口15に案内する案内部62を設けた点である。具体的には、案内部62は、送風機6の吸込口15に対向した本体ケース1の内面から送風機6側に突出した風向板63である。風向板63は、上面側に凸形状の横長板であり、本体ケース1における前面側から見ると円弧形状である。風向板63は、円形の吸込口15の上部の開口の縁である開口縁15cに対向するように配置され、送風機6と風向板63との間には、空間64を有する。風向板63の両端部間の長さは、送風機6の円形の吸込口15の直径よりも大きい。開口縁15cは、吸込口面15bからフィルタ下流側風路61側へ突出した突起であり、送風機6の回転軸方向における断面形状は、円弧形状である。
以上の構成において、フィルター32へ流れ込む空気は、フィルター32における一方側の面である風上面32aから横方向に進み、フィルター32における他方側の面である風下面32bへ流れ、風下面32bを通過した空気が、上方に進むので、フィルター32を通過した空気は、主に送風機6の吸込口15に対向した本体ケース1の内面である対向面65に沿うよう流れると考えられる。本体ケース1の対向面65に沿うよう流れる空気の一部が、案内部62である本体ケース1の対向面65から送風機6側に突出した風向板63に当たり、風向が変わり、円形の吸込口15の上部の開口縁15c近傍から送風機6の吸込口15へ流れ込み易くなる。結果として、吸込口15に流れ込まずに対向面65に沿うよう流れる空気が減るので、乱流を抑制し、送風騒音を低減することが出来ると考えられる。
また、風向板63における本体ケース1の内面である対向面65から送風機6方向への寸法は、風向板63と送風機6との距離(風向板63の先端と送風機6の開口縁15cとの空間64)より大きい。これにより、本体ケース1の対向面65に沿うよう流れる空気の一部が、案内部62である本体ケース1の対向面65から送風機6側に突出した風向板63に更に当たり易くなり、吸込口15へ流れ込み易くなる。
また、フィルタ下流側風路61は、分離板15aと、吸込口面15bと、対向面65と、一方側風路面66と、他方側風路面67と、上側風路面68と、に囲まれている。分離板15aは、送風機6の吸込口15を有する吸込口面15bの周縁から、本体ケース1の吸気口2を有する本体ケース1の両側面に延びている。対向面65は、送風機6の吸込口15を有する分離板15aと吸込口面15bとに対向した本体ケース1の内面である。一方側風路面66は、第1方向における一方側(本体ケース1の左右方向における右側)のフィルタ下流側風路61の内面である。他方側風路面67は、第1方向における他方側(本体ケース1の左右方向における左側)のフィルタ下流側風路61の内面である。上側風路面68は、風向板63より上方のフィルタ下流側風路61の内面である。一方側風路面66と他方側風路面67と上側風路面68とは、本体ケース1における前面側から見ると、下方が開口した略C字形状であり、吸込口面15bと対向面65との間に設けられている。
風向板63の上面である上面部63aとフィルタ下流側風路61における上側風路面68との間には空間である上側空間部69を有している。案内部62において第1方向における一方側端部と、フィルタ下流側風路61における一方側風路面66との間には空間である一方側空間部70を有している。案内部62において第1方向における他方側端部とフィルタ下流側風路61における他方側風路面67との間には空間である他方側空間部71を有している。
送風機6によって、本体ケース1における第1方向(左右方向)において対向した側面の上部に設けられた複数の吸気口2から吸い込まれた空気は、吸気口2から下方へ流れ、フィルター32へ流れ込む。複数の吸気口2は、本体ケース1における第1方向(左右方向)において対向した側面の上部に設けられているので、フィルター32へ流れ込む空気は、中心軸が水平方向に延びた円筒形状のフィルター32において、中央部よりも両端側に多くの空気が流れ込むと考えられる。フィルター32を通過した空気も、フィルター32の中央部よりも両端側から多くの空気が流れ出すと考えられる。このフィルター32の両端側から流れ出す空気の一部は、案内部62において第1方向における一方側端部とフィルタ下流側風路61における一方側風路面66との間には空間である一方側空間部70、または案内部62において第1方向(左右方向)における他方側端部とフィルタ下流側風路61における他方側風路面67との間には空間である他方側空間部71を通過し、風向板63の上面部63aとフィルタ下流側風路61における上側風路面68との間には空間である上側空間部69に流れ込むと考えられる。この流れ込んだ空気は、風向板63における上端部付近から送風機6の吸込口15へ流れ込み易くなるので、乱流を抑制し、送風騒音を低減することが出来ると考えられる。
また、上側空間部69における上下方向の寸法は、一方側空間部70における左右方向(第1方向)の寸法、および他方側空間部71における左右方向(第1方向)の寸法より小さい。具体的には、上側風路面68は、本体ケース1における前面側から見る断面形状が水平であり、風向板63は、本体ケース1における前面側から見る断面形状が上方に凸の円弧形状であるので、上側風路面68と風向板63の上面との距離は、第1方向における風向板63の両端部から中央部に向かうにつれて短くなる。これによって、上側空間部69に流れ込んだ空気は、風向板63の両端部から中央部に向かうにつれて徐々に送風機6の吸込口15へ流れ込むと考えられるので、結果として、乱流を抑制し、送風騒音を低減することが出来る。
本発明にかかる空気調和装置は、家庭用や事務所用などに使用される空気調和装置等として有用である。
1 本体ケース
1A 操作部
1B カバー
2 吸気口
3 扉
4 吹出口
5 仕切板
6 送風機
7 空気浄化ユニット
8 風路
9 制御部
10 モータ部
11 ファン部
12 ケーシング部
13 モータ軸
14 吐出口
15 吸込口
15a 分離板
15b 吸込口面
15c 開口縁
16 貯水部
17 電解部
18 水供給部
19 活性酸素種補給部
19a 活性酸素種連通部
19b 活性酸素種ポンプユニット
20 水補給部
21 貯水容器
22 給水手段
23 気液接触手段
24 隔壁
25 給水区画
26 除菌区画
27 突起
28 第1の水量検知手段
28a 第1フロート部分
29 第2の水量検知手段
29a 第2フロート部分
30 タンク
30a 取手
31 キャップ
31a キャップ開口
31b 水栓
32 フィルター
32a 風上面
32b 風下面
33 フィルター枠
34 電解槽
35 錠剤投入機構
36 電解ユニット
37 第3の水量検知手段
37a 第3フロート部分
38 第4の水量検知手段
38a 第4フロート部分
39 錠剤投入ケース
39a 開口
40 錠剤投入部材
41 錠剤投入カバー
42 電解促進錠剤
43 水供給ポンプ
44 水供給水路
45 活性酸素種ポンプ
46 活性酸素種前輸送水路
47 供給槽
48 活性酸素種後輸送水路
50 落下開口
51 水補給ポンプ
52 水補給水路
60 フィルタ上流側風路
61 フィルタ下流側風路
62 案内部
63 風向板
63a 上面部
64 空間
65 対向面
66 一方側風路面
67 他方側風路面
68 上側風路面
69 上側空間部
70 一方側空間部
71 他方側空間部

Claims (5)

  1. 吹出口と吸気口とを有する本体ケースと、
    水を貯水する貯水容器と、
    前記貯水容器の水に一部が浸漬されたフィルターと、
    前記吸気口から吸い込んだ空気を、前記フィルターを介して、前記吹出口へ送風する送風機と、を有し、
    複数の前記吸気口は、前記本体ケースにおける第1方向において対向した側面の上部に設けられ、
    前記フィルターは、前記本体ケースにおける下部に配置され、
    前記送風機によって前記吸気口から吸い込まれた空気は、前記吸気口から下方へ流れ、次に前記フィルターにおける一方側の面である風上面から横方向に進み、前記フィルターにおける他方側の面である風下面へ流れ、前記風下面を通過した空気は、上方に進み、前記送風機の吸込口へ流れ、
    前記吸気口から前記フィルターの前記風上面までの風路であるフィルタ上流側風路と、前記フィルターの前記風下面から前記送風機の前記吸込口までの風路であるフィルタ下流側風路と、を分離する分離板を有し、
    前記送風機は、前記フィルタ上流側風路側に配置され、
    前記分離板は、前記送風機の吸込口を有する吸込口面の周縁から、前記本体ケースの前記吸気口を有する前記本体ケースの両側面に延び、
    前記送風機の前記吸込口は、前記第1方向における中央部に配置され、
    前記フィルタ下流側風路には、前記フィルターを通過した空気を、前記送風機の前記吸込口に案内する案内部を設けたことを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記案内部は、前記送風機の前記吸込口に対向した前記本体ケースの内面から前記送風機側に突出した風向板であり、
    前記風向板は、前記吸込口の上部の開口縁に対向するように配置され、前記送風機と前記風向板との間には、空間を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記風向板における前記本体ケースの内面から前記送風機方向への寸法は、
    前記風向板と前記送風機との距離より大きいことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 前記フィルタ下流側風路は、
    前記第1方向における一方側の風路内面である一方側風路面と、
    前記第1方向における他方側の風路内面である他方側風路面と、
    前記風向板の上方に設けられた風路内面である上側風路面と、に囲まれ、
    前記風向板の上端である上端部と前記フィルタ下流側風路における前記上側風路面との間には空間である上側空間部を有し、
    前記案内部において前記第1方向における一方側端部と前記フィルタ下流側風路における一方側風路面との間には空間である一方側空間部を有し、
    前記案内部において前記第1方向における他方側端部と前記フィルタ下流側風路における他方側風路面との間には空間である他方側空間部を有することを特徴とする請求項2または3に記載の空気調和装置。
  5. 前記上側空間部における上下方向の寸法は、
    前記一方側空間部における前記第1方向の寸法、および前記他方側空間部における前記第1方向の寸法より小さいことを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置。
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