JP2023111694A - 薬剤発泡器具および2剤混合器具 - Google Patents

薬剤発泡器具および2剤混合器具 Download PDF

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Abstract

【課題】薬剤を混合する際に薬剤の混合物を器具内で泡立てることができる薬剤発泡器具と、その薬剤発泡器具を備え1回分の使用量毎に薬剤を混合して器具内で発泡して使用することができる2剤混合器具を提供する。【解決手段】容積が可変であり薬剤を収容した容器に吐出口215を差し込んで前記吐出口215から薬剤を吸入および吐出することが可能なスポイト部21と、前記吐出口215に取り付けられ前記吐出口215を通過する薬剤を泡立てる発泡部213と、を備える薬剤発泡器具2。【選択図】図1

Description

本発明は、薬剤を発泡するための薬剤発泡器具、およびこの薬剤発泡器具を備え2種類の薬剤を混合して発泡するための2剤混合器具に関する。
2種類の薬剤を別個に収容する2つの収容空間を備え、使用時にはこれらの薬剤を器具内で混合して吐出することができる2剤混合器具がある(特許文献1参照)。
こうした2剤混合器具は、スポイト部と容器を主な構成要素として備えている。スポイト部内には液状の薬剤(水を含む)が収容され、容器内には他の薬剤が収容されていて、使用時にはスポイト部内の薬剤が容器内に吐出されて容器内の他の薬剤と混合された後、容器内にある混合液をスポイト部で吸い取り、使用者の手のひら等、目的の場所に混合物を吐出することが行われる。
そして、作成された混合物は容器内で保存され、次の使用にまたスポイト部を用いて吸い取られ吐出することが行われる。
特開2021-070520号公報
ところで、一方の薬剤が酵素を使用した酵素洗顔パウダーや化粧水用酵素パウダー等であり、これを水や化粧水等の他の薬剤と混合して使用する際には、混合物を手のひらに吐出して泡立てることが行われているが、泡立ての最中に混合物が手のひらから零れ落ちてしまい、不便である。
また、酵素を含む薬剤を水や化粧水等と混合する場合、酵素は短時間で失活するため混合物を作り置きすることができず、1回の使用に必要な量の混合物をその都度作成する必要がある。しかし、このように1回分の量だけ薬剤を混合することに適した2剤混合器具は無かった。
本発明はこのような問題を解決することを課題とするものであって、薬剤を混合する際に薬剤の混合物を器具内で泡立てることができる薬剤発泡器具と、その薬剤発泡器具を備え1回分の使用量毎に薬剤を混合して器具内で発泡して使用することができる2剤混合器具を提供することを目的とする。
本発明は、容積が可変であり薬剤を収容した容器に吐出口を差し込んで前記吐出口から薬剤を吸入および吐出することが可能なスポイト部と、前記吐出口に取り付けられ前記吐出口を通過する薬剤を泡立てる発泡部と、を備える薬剤発泡器具であることを特徴とする。
上記薬剤発泡器具について、前記スポイト部は、蛇腹部と、前記蛇腹部に連続して形成され先端に前記吐出口が形成されたノズル部とを有し、前記発泡部は複数の小孔が形成されたメッシュシートを有している請求項1に記載の薬剤発泡器具を有していることが好ましい。
また、上記薬剤発泡器具について、前記スポイト部は、前記蛇腹部の一端側において形成された蛇腹開口部と、前記蛇腹開口部に開閉可能に設けられた蓋部とを備えることが好ましい。
また、本発明は、上記薬剤発泡器具と前記容器とを備える2剤混合器具であって、前記容器は、有底筒状であり、第1開口部を有し、内部に第1薬剤を収容する第1容器と、有底筒状であり、第2開口部と、前記第2開口部を覆い閉鎖するフィルムと、を有し、内部に第2薬剤を収容する第2容器と、を備え、前記薬剤発泡器具は、前記ノズル部の外側に取り付けられ前記ノズル部に沿いスライド移動が可能なジョイント部を備え、前記ジョイント部は、前記吐出口に向かって前記ジョイント部をスライドさせた際に前記吐出口から突出する先鋭部を有し、前記第1容器は、前記第1開口部に前記ジョイント部を取付可能であり、前記第2容器は、前記第2開口部に前記ジョイント部を取付可能であって、前記第2開口部に前記ジョイント部を取り付けると前記先鋭部が前記フィルムを貫通する2剤混合器具であることを特徴とする。
上記2剤混合器具について、前記第2容器の底部に、前記ノズル部が前記底部に接触した際に前記吐出口と前記第2容器の内部とを通じさせる溝部が形成されていることが好ましい。
また、本発明は、上記薬剤発泡器具と前記容器とを備える2剤混合器具であって、前記容器は、有底筒状であり、第3開口部と、前記第3開口部を覆い閉鎖するフィルムと、中央部分に向けて深くなるように傾斜した傾斜底部と、を有し、内部に第3薬剤を収容する第3容器と、を備え、前記ノズル部の先端部に取り付けられニードル部を有する漏斗状のキャップ部を備え、前記ニードル部が前記フィルムを貫通可能であり、前記第3容器は、前記ニードル部が前記フィルムを貫通した際に前記第3開口部に前記キャップ部を取付可能である2剤混合器具であることを特徴とする。
上記2剤混合器具について、前記ノズル部の外周には前記キャップ部を位置決めするフランジ部が形成され、前記フランジ部には前記ノズル部の軸線方向に沿い空気導入溝が形成されていることが好ましい。
本発明の薬剤発泡器具によれば、混合した薬剤を器具内で泡立てることができ、泡立ての際に混合物を零して減らしてしまうことを防止することができる。
また、本発明の2剤混合器具によれば、1回分の使用量毎に薬剤を混合して器具内で発泡して使用することができる。
本発明の第1実施形態に係る2剤混合器具を示す正面断面図である。 図1の領域Aの拡大図である。 図1の領域Bの拡大図である。 図1の領域Cの拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る2剤混合器具について、水が収容されている第1容器から薬剤発泡器具で水を吸い取る様子を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る2剤混合器具について、薬剤が収容されている第2容器に水を吸い取った状態の薬剤発泡器具を取り付ける途中の状態を示す正面断面図である。 図6の領域Dの拡大図である。 本発明の第1実施形態に係る2剤混合器具について、薬剤発泡器具を第2容器に取り付けた状態を示し、(a)は薬剤発泡器具内の水を第2容器内に吐出し薬剤と混合した状態を示す正面断面図であり、(b)は第2容器内に生成された水と薬剤の混合物を薬剤発泡器具で吸い取り吐出することを繰り返して混合物を発泡させる様子を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る2剤混合器具について、薬剤発泡器具内に収容された混合物の泡を吐出する様子を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る2剤混合器具を示し、(a)は正面断面図であり、(b)は2剤混合器具について断面図としない状態において(a)のG線に相当する位置で切断した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る2剤混合器具について、蛇口から薬剤発泡器具内に水を注入する様子を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る2剤混合器具について、水を収容した薬剤発泡器具を、薬剤が収容されている第3容器に取り付ける途中の状態を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る2剤混合器具について、薬剤発泡器具を第3容器に取り付けた状態を示し、(a)は薬剤発泡器具内の水を第3容器内に吐出し薬剤と混合した状態を示す正面断面図であり、(b)は第3容器内に生成された水と薬剤の混合物を薬剤発泡器具で吸い取り吐出することを繰り返して混合物を発泡させる様子を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る2剤混合器具について、薬剤発泡器具内に収容された発泡混合物を吐出する様子を示す正面断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に従う2剤混合器具の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る2剤混合器具について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る2剤混合器具1を示す正面断面図である。また、図2は図1の領域Aの拡大図であり、図3は図1の領域Bの拡大図であり、図4は図1の領域Cの拡大図である。
図1に示すように、2剤混合器具1は、薬剤発泡器具2と、第1容器3と、第2容器4を備えて構成されている。
薬剤発泡器具2は、容積が可変であり吐出口215から液状の薬剤(水を含む)を吸入および吐出することが可能なスポイト部21と、吐出口215に取り付けられ吐出口215を通過する薬剤を泡立てる発泡部213と、スポイト部21の外側に取り付けられスポイト部21に沿いスライド移動が可能なジョイント部214を備えている。
スポイト部21は、蛇腹部212と、蛇腹部212に連続して形成され先端に吐出口215が形成されたノズル部211とを有している。
蛇腹部212は、内部が空洞であり、上端部(図1の紙面上方)には平坦な上面部212aが形成されている。スポイト部21による薬剤の吸い取りと吐出を行う際には、使用者によりこの上面部212aが押下されて蛇腹部212の容積を変化させることが行われる。
ノズル部211は、中空筒状であり、先端に吐出口215が形成されている。図2に示すように、ノズル部211の先端の外周部分は肉薄部211aになっていて、肉薄部211aの上端部(図2の紙面上方)に段部211bが形成されている。
発泡部213は、図2に示すように、ノズル部211の先端を覆って取り付けられる有底円筒状のキャップ状の部材であり、円筒状の外周壁213aと、複数の小孔が形成されたメッシュシート213bにより形成されている。ノズル部211への発泡部213の取り付けは、外周壁213aの上端部213eがノズル部211の段部211bに当接するまでノズル部211の肉薄部211aを外周壁213aに挿入し、両者を嵌合することで行われる。メッシュシート213bには複数の小孔が形成されていて、発泡性の薬剤や薬剤混合物がメッシュシート213bを通過することで薬剤や薬剤混合物の発泡が行われる。
ジョイント部214は、スポイト部21のノズル部211の外側に取り付けられ、ノズル部211に沿いスライド移動可能になっている。ジョイント部214は、ノズル部211を覆う円筒状のシース部214aと、シース部214aの下方(図1の紙面下方)においてシース部214aに連続して設けられた平面視が円盤状のフランジ部214bと、フランジ部214bから下垂して設けられた円筒状の外周壁214cと、外周壁214cの内側においてフランジ部214bから下垂して設けられた先鋭部214eを備えて構成されている。
フランジ部214bは、平板状になっていて、使用者が薬剤発泡器具2の使用時にフランジ部214bに指を掛けることにより、蛇腹部212を押下しやすくすることができる(図9参照)。
外周壁214cの内周面には、周方向に沿い係止突条214dが形成されている。また、外周壁214cの外周面には、周方向に沿い係止突起214gが形成されている。
先鋭部214eは、図1および図3に示すように、先端(図1および図3の紙面下方)に向かうに従い縮径していく円錐状の構成であり、鋭利な先端部を有している。先端部の内側はノズル部211を通過可能な開口になっていて、先端部の近傍は開口径がシース部214aの内径よりも拡径されている拡径部214fになっているとともに、拡径部214fの上端(図3の紙面上方)は段部214hになっている。拡径部214fは、ノズル部211およびその先端に取り付けられた発泡部213を収容可能になっている。
図1に戻り、第1容器3は、有底円筒状の部材であり、底部31と、底部31の外周縁部から垂直に立設される外周壁32を有している。外周壁32の先端部は内径が拡径された薄肉部321になっていて、薄肉部321の開口部近傍には周方向に沿い係止凹部322が形成されていて、薄肉部321の下端部(図1の紙面下方)は段部323になっている。
2剤混合器具1の未使用時には、図1に示すように、薬剤発泡器具2が第1容器3に取り付けられた状態になっている。このとき、薬剤発泡器具2の外周壁214cの外周面に形成された係止突起214gが、第1容器3の内周面に形成された係止凹部322に係止することで、薬剤発泡器具2が第1容器3に固定される。この薬剤発泡器具2の第1容器3への固定は、使用者が人力で容易に解除することができる程度の固定になっている。
第2容器4は、有底筒状の容器であり、円板状の底部42と、底部42の周縁部から垂直に立設される筒状の周壁部41と、底部42の周縁部から周壁部41とは反対方向に立設される筒状の脚部43と、周壁部41の開口部を覆い閉鎖するフィルム44を備え、内部に発泡性の粉状酵素洗顔パウダーである薬剤P(第2薬剤)を収納している。
底部42には、図4に示すように、ノズル部211が底部42に接触した際に吐出口215と第2容器4の内部とを通じさせる溝部421が形成されている。
周壁部41の外周部分には、周方向に沿い係止凸部45が形成されている。
フィルム44は、例えば熱圧着や接着フィルムにより第2容器4の開口部に貼り付けられている薄膜であり、後述するように、ジョイント部214の先鋭部214eにより貫通可能になっている。
次に、上述した構成を備える2剤混合器具1の使用方法について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態に係る2剤混合器具1について、第1薬剤として水Wが収容されている第1容器3から薬剤発泡器具2で水Wを吸い取る様子を示す正面断面図である。図5に示すように、2剤混合器具1を使用する際には、まず薬剤発泡器具2と第1容器3とを分離し、第1容器3に第1薬剤を入れることが行われる。本実施形態においては第1薬剤として水Wを用いているが、本発明においては薬剤の種類は問わない。
次に、水Wを収容する第1容器3に、薬剤発泡器具2のノズル部211を挿入し、蛇腹部212を押下した後戻すことにより、薬剤発泡器具2内への水Wの吸い込みが行われる。
次に、薬剤発泡器具2内の水を第2容器4内に注入することが行われる。図6は、本発明の第1実施形態に係る2剤混合器具1について、薬剤Pが収容されている第2容器4に水を吸い取った状態の薬剤発泡器具2を取り付ける途中の状態を示す正面断面図である。
図6に示すように、第2容器4の周壁部41を薬剤発泡器具2の外周壁214cで覆うようにして、薬剤発泡器具2が第2容器4内に押し込まれていく。
図7は、図6の領域Dの拡大図である。このとき、図6および図7に示すように、薬剤発泡器具2のノズル部211はフィルム44に当接してジョイント部214内へと押し込まれて退避するとともに、先鋭部214eの先端部がフィルム44に突き刺さっていく。ノズル部211のジョイント部214内への退避は、発泡部213の上端部213eが先鋭部214eの段部214hに当接するまで可能であり、この当接状態においてノズル部211はジョイント部214内に完全に退避した状態になり、先鋭部214eの先端部は発泡部213の底板213bよりも突出するため、先鋭部214eの先端部がフィルム44に突き刺さってフィルム44が破断し始める。
次に、薬剤発泡器具2を第2容器4内に更に押し込み固定することが行われる。図8は、本発明の第1実施形態に係る2剤混合器具1について、薬剤発泡器具2を第2容器4に取り付けた状態を示し、(a)は薬剤発泡器具2内の水Wを第2容器4内に吐出し薬剤Pと混合した状態を示す正面断面図であり、(b)は第2容器4内に生成された水Wと薬剤Pの混合物Mを薬剤発泡器具2で吸い取り吐出することを繰り返して混合物Mを発泡させる様子を示す正面断面図である。
図8(a)に示す状態まで薬剤発泡器具2を第2容器4内に押し込むと、先鋭部214eによりフィルム44が破断され、ジョイント部214内に退避していたノズル部211が突出し、第2容器4内に進入するとともに、ジョイント部214の係止突条214dが第2容器4の係止凸部45に係止することで、薬剤発泡器具2が第2容器4に固定される。この固定は、使用者が人力で容易に解除することができる程度の固定になっている。
この状態で蛇腹部212を押圧することにより、薬剤発泡器具2内の水Wが第2容器4内に吐出され、薬剤Pと混合される。
そして、図8(b)に示すように、蛇腹部212の押圧と弛緩を繰り返すことにより、水Wと薬剤Pとの混合物Mが生成されるとともに、薬剤発泡器具2の発泡部213により混合物Mが泡立てられ、発泡混合物Fが生成される。この際、ノズル部211が発泡部213を介して底部42に接触した状態になるが、図4に示したように溝部421が形成されていることにより、吐出口215と第2容器4の内部とが通じた状態になり、水Wや薬剤Pの混合物Mが発泡部213を出入りすることが可能となる。また、この溝部421を混合物Mが通過することにより、混合物Mの発泡をより促進することができる。
こうして生成された発泡混合物Fは、薬剤発泡器具2により吸い取られ、目的の場所に吐出される。図9は、本発明の第1実施形態に係る2剤混合器具1について、薬剤発泡器具2内に収容された発泡混合物Fを吐出する様子を示す正面断面図である。図9に示すように、使用者は人差し指と中指をジョイント部214のフランジ部214bに掛けつつ外周壁214cを把持することで薬剤発泡器具2を片手Hで保持することができ、この状態で親指を用いて蛇腹部212の上面部212aを押下することにより、薬剤発泡器具2内の発泡混合物Fをノズル部211の吐出口215から外部に吐出することができる。
上述した第1実施形態に係る2剤混合器具1によると、薬剤発泡器具2を用いることにより混合した薬剤を器具内で泡立てることができ、泡立ての際に混合物を零して減らしてしまうことを防止することができる。また、2剤混合器具1の第1容器3により1回分の使用量に相当する水Wを計量することができ、第2容器4内には1回分の使用量に相当する薬剤Pを封入しておけば、1回分の使用量毎に2種類の薬剤(本実施形態においては水Wと薬剤P)を混合して器具内で発泡して使用することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る2剤混合器具について説明する。図10は、本発明の第2実施形態に係る2剤混合器具10を示し、(a)は正面断面図であり、(b)は2剤混合器具10について断面図としない状態において(a)のG線に相当する位置で切断した断面図である。
図10に示すように、2剤混合器具10は、薬剤発泡器具5と、第3容器6を備えて構成されている。
薬剤発泡器具5は、容積が可変であり吐出口515から薬剤を吸入および吐出することが可能なスポイト部51と、吐出口515に取り付けられ吐出口515を通過する薬剤を泡立てる発泡部513と、スポイト部51の先端部分に取り付けられるキャップ部54とを備えて構成されている。
スポイト部51は、上方(図10の紙面上方)に蛇腹開口部522を有する蛇腹部52と、蛇腹開口部522に開閉可能に取り付けられた蓋部53と、蛇腹部52の下方(図10の紙面下方)において蛇腹部52と連続して形成されたノズル部514を有している。
蛇腹部52は、内部が空洞であり、蛇腹521と、蛇腹521の上方に形成されている蛇腹開口部522を有している。蛇腹開口部522を規定する周壁の外部には、周方向に沿い係止突条523が形成されている。
蓋部53は、円筒状の周壁部531と、周壁部の先端部においてヒンジ533を介して周壁部531に対して開閉可能に取り付けられた蓋体532を有している。周壁部531は蛇腹開口部522を覆うようにしてこれに取り付け可能であり、蛇腹開口部522に取り付けた際に係止突条523が係止する係止凹部531aが周方向に沿い形成されている。蓋体532のヒンジ533の連結部位と対向する端部には、蓋体532の開閉時に使用者が指をかけ開閉を容易に行うことができるように、指掛け部534が形成されている。使用者は蓋体532を押圧することで蛇腹部52を押し潰してその容積を変えることができる。
ノズル部514は、中空筒状であり、先端に吐出口515が形成されている。ノズル部514の先端部近傍の外周部には係止凸部512が周方向に沿い形成されている。また、係止凸部512の上方において、ノズル部514の外周部には、周方向に沿い係止凸部512よりも高くフランジ部511が形成されている。図10(b)に示すように、フランジ部511の外周面には、ノズル部514の軸線方向に沿い空気導入溝511aが形成されている。
発泡部513は、ノズル部514の吐出口515に挿入され固定される有底円筒状の部材であり、ノズル部514内に嵌合され固定される円筒状の外周壁513aと、メッシュシート513bにより形成されている。メッシュシート513bには複数の小孔(不図示)が形成されていて、発泡性の薬剤や薬剤混合物がこの小孔を通過することで薬剤や薬剤混合物の発泡が行われる。
キャップ部54は、ノズル部514の先端部に取り付けられる漏斗状の部材であり、ノズル部514の先端部分を覆う周壁部541と、周壁部541の下端側に形成され下方に向かうに従い漸次縮径していくテーパ部542と、テーパ部542の下方に連続して形成された中空針状のニードル部543を有している。周壁部541の内周には、周方向に沿い係止凹部541aが形成されていて、キャップ部54をノズル部514に被せた際にこの係止凹部541aとノズル部の係止凸部512とが嵌合することで、キャップ部54がノズル部514に固定された状態になる。
第3容器6は、有底円筒状であり、上方に開口部が形成された管状の周壁部61と、周壁部61の上端部に形成されたフランジ部61aに接着され開口部を覆って閉鎖するフィルム62と、中央部分に向けて漸次深くなるように傾斜した傾斜底部63と、を有し、内部に薬剤P(第3薬剤)を収容する容器である。
フィルム62は、例えば熱圧着や接着シートにより第3容器6の開口部に貼り付けられている薄膜であり、後述するように、キャップ部54のニードル部543により貫通可能になっている。
次に、上述した構成を備える2剤混合器具10の使用方法について説明する。
図11は、本発明の第2実施形態に係る2剤混合器具10について、蛇口Tから薬剤発泡器具5内に第1薬剤としての水Wを注入する様子を示す正面断面図である。なお、本実施形態においては蛇口Tから薬剤発泡器具5内に水Wを注入しているが、本発明においてはこれに限らず、所定の容器等から水W等の第1薬剤を注入する態様であってもよい。
まず、図11に示すように、薬剤発泡器具5の蓋体532を開き、開口部から薬剤発泡器具5内に直接蛇口Tから放出される水Wが注入される。このとき、薬剤発泡器具5の下端(図11の紙面下方)にはニードル部543の開口部544が形成されているが、開口部544の開口径が小さいため、水Wの粘性により外力を加えない限り水Wが開口部544から外部に流出しないようになっている。
図12は、本発明の第2実施形態に係る2剤混合器具10について、水Wを収容した薬剤発泡器具5を、薬剤Pが収容されている第3容器6に取り付ける途中の状態を示す正面断面図である。
図12に示すように、第3容器6のフィルム62は、水Wを収容した薬剤発泡器具5のニードル部543により容易に貫通することができ、フィルム62を貫通したニードル部543と、これに連続するテーパ部542および周壁部541とがフランジ部511も含めて順に第3容器6内に進入する。
図13は、本発明の第2実施形態に係る2剤混合器具10について、薬剤発泡器具5を第3容器6に取り付けた状態を示し、(a)は薬剤発泡器具5内の水Wを第3容器6内に吐出し薬剤Pと混合した状態を示す正面断面図であり、(b)は第3容器6内に生成された水Wと薬剤Pの混合物を薬剤発泡器具で吸い取り吐出することを繰り返して混合物を発泡させる様子を示す正面断面図である。
図13(a)及び(b)に示すように、薬剤発泡器具5が第3容器6内に挿入された状態において、フランジ部511は第3容器6の周壁部61に密着した状態になるが、フランジ部511に空気導入溝511aが形成されているため、この空気導入溝511aを通じて第3容器6の内外が通じた状態になっている。
この図13(a)に示す状態において、使用者が親指以外の4本の指でノズル部514を掴み、親指により蓋体532を押下し離すという動作を繰り返すことにより(図14参照)、薬剤発泡器具5から水Wが第3容器6内に放出されて薬剤Pと混じった後、混合物が発泡部513を繰り返し通過することで、図13(b)に示すように発泡混合物Fが生成される。
図14は、本発明の第2実施形態に係る2剤混合器具10について、薬剤発泡器具5内に収容された発泡混合物Fを吐出する様子を示す正面断面図である。使用者が、生成された発泡混合物Fを内部に収容した状態の薬剤発泡器具5を、図14に示すように人差し指から小指の4本の指によりノズル部514を把持して持ちつつ、親指により蓋体532を押下して蛇腹部52を押し潰すことで、薬剤発泡器具5内の発泡混合物Fをノズル部514の吐出口515およびキャップ部54を通じて、外部に吐出することができる。
上述した第2実施形態に係る2剤混合器具10によると、薬剤発泡器具5を用いることにより混合した薬剤を器具内で泡立てることができ、泡立ての際に混合物を零して減らしてしまうことを防止することができる。また、2剤混合器具10の薬剤発泡器具5により1回分の使用量に相当する水Wを計量することができ、第3容器6内には1回分の使用量に相当する薬剤Pを封入しておけば、1回分の使用量毎に2種類の薬剤(本実施形態においては水Wと薬剤P)を混合して器具内で発泡して使用することができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されず、種々の変形を加えることができる。
例えば、上述した各実施形態においては、薬剤発泡器具2、5により薬剤を吸い取り吐出する機構として蛇腹部212、52を採用したが、本発明においてはこれに限らず、互いに密閉した状態でスライド可能な複数のシリンダーにより構成されたポンプ機構や、ドーム状の弾性部材が反転変形することによる容積変化を用いて吸入と吐出を行うポンプ機構等、容積を可変とすることができる任意の機構を採用することができる。
また、上述した各実施形態においては水Wと薬剤Pが混合されたが、本発明においてはこれに限らず、例えば水ではなく化粧水を薬剤Pと混合する等、本発明に係る薬剤発泡器具および2剤混合器具を種々の用途に用いることができる。
1、10:2剤混合器具
2、5:薬剤発泡器具
3:第1容器
4:第2容器
6:第3容器
21、51:スポイト部
44、62:フィルム
53:蓋部
54:キャップ部
211、514:ノズル部
212、52:蛇腹部
213、513:発泡部
213b、513b:メッシュシート
214:ジョイント部
214e:先鋭部
421:溝部
511:フランジ部
511a:空気導入溝
543:ニードル部
W:水
P:薬剤
M:混合物


Claims (7)

  1. 容積が可変であり薬剤を収容した容器に吐出口を差し込んで前記吐出口から薬剤を吸入および吐出することが可能なスポイト部と、
    前記吐出口に取り付けられ前記吐出口を通過する薬剤を泡立てる発泡部と、
    を備える薬剤発泡器具。
  2. 前記スポイト部は、蛇腹部と、前記蛇腹部に連続して形成され先端に前記吐出口が形成されたノズル部とを有し、
    前記発泡部は複数の小孔が形成されたメッシュシートを有している請求項1に記載の薬剤発泡器具。
  3. 前記スポイト部は、前記蛇腹部の一端側において形成された蛇腹開口部と、前記蛇腹開口部に開閉可能に設けられた蓋部とを備える請求項2に記載の薬剤発泡器具。
  4. 請求項2又は3に記載の薬剤発泡器具と前記容器とを備える2剤混合器具であって、
    前記容器は、
    有底筒状であり、第1開口部を有し、内部に第1薬剤を収容する第1容器と、
    有底筒状であり、第2開口部と、前記第2開口部を覆い閉鎖するフィルムと、を有し、内部に第2薬剤を収容する第2容器と、
    を備え、
    前記薬剤発泡器具は、前記ノズル部の外側に取り付けられ前記ノズル部に沿いスライド移動が可能なジョイント部を備え、
    前記ジョイント部は、前記吐出口に向かって前記ジョイント部をスライドさせた際に前記吐出口から突出する先鋭部を有し、
    前記第1容器は、前記第1開口部に前記ジョイント部を取付可能であり、
    前記第2容器は、前記第2開口部に前記ジョイント部を取付可能であって、前記第2開口部に前記ジョイント部を取り付けると前記先鋭部が前記フィルムを貫通する2剤混合器具。
  5. 前記第2容器の底部に、前記ノズル部が前記底部に接触した際に前記吐出口と前記第2容器の内部とを通じさせる溝部が形成されている請求項4に記載の2剤混合器具。
  6. 請求項2又は3に記載の薬剤発泡器具と前記容器とを備える2剤混合器具であって、
    前記容器は、
    有底筒状であり、第3開口部と、前記第3開口部を覆い閉鎖するフィルムと、中央部分に向けて深くなるように傾斜した傾斜底部と、を有し、内部に第3薬剤を収容する第3容器と、
    を備え、
    前記ノズル部の先端部に取り付けられニードル部を有する漏斗状のキャップ部を備え、
    前記ニードル部が前記フィルムを貫通可能であり、
    前記第3容器は、前記ニードル部が前記フィルムを貫通した際に前記第3開口部に前記キャップ部を取付可能である2剤混合器具。
  7. 前記ノズル部の外周には前記キャップ部を位置決めするフランジ部が形成され、
    前記フランジ部には前記ノズル部の軸線方向に沿い空気導入溝が形成されている請求項6に記載の2剤混合器具。

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