JP2023111535A - セマフォリン3a発現促進剤 - Google Patents

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Yayoi Kamata
未麗 藤田
Mirei Fujita
光俊 冨永
Mitsutoshi Tominaga
建二 ▲高▼森
Kenji Takamori
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Abstract

【課題】セマフォリン3Aの発現を促進させる新たな技術を提供すること。【解決手段】下記式(1)で表される化合物を有効成分とする、セマフォリン3A発現促進剤。TIFF2023111535000011.tif41170〔式(1)中、R1は、炭素数6~14の芳香族炭化水素基又は炭素数1~12の脂肪族炭化水素基を示し、R2は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を示し、Xは、単結合、酸素原子又は硫黄原子を示す。〕【選択図】なし

Description

本発明はセマフォリン3A発現促進剤に関する。より詳細には、セマフォリン3A発現促進剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、並びに骨粗鬆症予防及び/又は治療剤に関する。
アトピー性皮膚炎や乾皮症の病変部位では表皮内に神経線維が多数増生し、これがかゆみ過敏の原因になる。
また、セマフォリンは、免疫応答や骨代謝の制御、がんの進展など様々な病態に関与することが知られるたんぱく質群である。正常皮膚(表皮)ではセマフォリン3A(Sema3A、神経反発因子)がNGF(神経伸張因子)より優位になっているが、アトピー性皮膚炎や乾皮症の病変部位では、セマフォリン3Aの発現が低下してNGFの発現が亢進する。その結果、NGF優位となり、神経線維の表皮内侵入が惹起されるため、表皮内神経線維の増生は表皮角化細胞が産生するセマフォリン3Aの発現減少が一因と考えられており、セマフォリン3Aをアトピー性皮膚炎病変部に塗布又は皮下注射した場合にかゆみや皮膚炎の改善が認められたという報告がある(非特許文献1、2)。
また、セマフォリン3Aの発現減少はアレルギー性鼻炎の鼻粘膜上皮でも見られ、セマフォリン3Aの鼻腔内投与により鼻炎が軽減されるという報告もある(非特許文献3)。また、セマフォリン3Aは、破骨細胞の分化抑制と分化促進を同時に行うことで骨量を増加させる作用をもつことが知られている(非特許文献4)。
このようなセマフォリン3Aの発現を促進するものとして、植物由来スフィンゴ糖脂質や緑茶抽出物がこれまでに報告されている(特許文献1、2)。
特開2017-197501号公報 特開2021-130641号公報
Negi et al,J DermatolSci,2012,66:37-43. Yamaguchi et al,J.Invest.Dermatol.,128(12),2842-9,2008 Sawaki et al.,J PharmacolSci 117,34-44,2011 林ら,実験医学,Vol.31,No.4,2013年
一方、パーベンダゾールやフェンベンダゾール、アルベンダゾールに代表されるベンズイミダゾール誘導体は、駆虫に有効ということが知られているが、セマフォリン3A発現促進効果やアトピー性皮膚炎予防及び/又は治療効果、乾皮症予防及び/又は治療効果、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療効果、骨粗鬆症予防及び/又は治療効果があるか否かを検討したという報告はない。
本発明の課題は、セマフォリン3Aの発現を促進させる新たな技術を提供することにある。
本発明者らは鋭意検討した結果、パーベンダゾールやフェンベンダゾール、アルベンダゾールに代表される特定のベンズイミダゾール誘導体が優れたセマフォリン3A発現促進効果を有することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の<1>~<7>を提供するものである。
<1> 下記式(1)で表される化合物(以下、化合物(1)ともいう)を有効成分とする、セマフォリン3A発現促進剤(以下、本発明のセマフォリン3A発現促進剤ともいう)。
Figure 2023111535000001
〔式(1)中、
1は、炭素数6~14の芳香族炭化水素基又は炭素数1~12の脂肪族炭化水素基を示し、
2は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を示し、
Xは、単結合、酸素原子又は硫黄原子を示す。〕
<2> 化合物(1)を有効成分とする、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤(以下、本発明のアトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤ともいう)。
<3> 化合物(1)を有効成分とする、乾皮症予防及び/又は治療剤(以下、本発明の乾皮症予防及び/又は治療剤ともいう)。
<4> 化合物(1)を有効成分とする、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤(以下、本発明のアレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤ともいう)。
<5> 化合物(1)を有効成分とする、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤(以下、本発明の骨粗鬆症予防及び/又は治療剤ともいう)。
<6> 化合物(1)を有効成分とする、NGF発現抑制剤(以下、本発明のNGF発現抑制剤ともいう)。
<7> 式(1)で表される化合物が、パーベンダゾール、フェンベンダゾール及びアルベンダゾールから選ばれる1種又は2種以上である、<1>~<6>のいずれかに記載の剤。
本発明のセマフォリン3A発現促進剤は、優れたセマフォリン3A発現促進効果を有する。また、本発明のNGF発現抑制剤は、優れたNGF発現抑制効果を有する。
本発明のアトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤は、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療効果に優れる。
本発明の乾皮症予防及び/又は治療剤は、乾皮症予防及び/又は治療効果に優れる。
本発明のアレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤は、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療効果に優れる。
本発明の骨粗鬆症予防及び/又は治療剤は、骨粗鬆症予防及び/又は治療効果に優れる。
パーベンダゾール添加による分泌Sema3Aタンパク質量の増大を示す図。 パーベンダゾールのSema3A mRNA発現促進効果を示す図。 パーベンダゾールのNGF mRNA発現抑制効果を示す図。 パーベンダゾールの低毒性を示す図。 フェンベンダゾールのSema3A mRNA発現促進効果を示す図。 アルベンダゾールのSema3A mRNA発現促進効果を示す図。 フェンベンダゾールのNGF mRNA発現抑制効果を示す図。 アルベンダゾールのNGF mRNA発現抑制効果を示す図。 三次元表皮モデル角層表面にパーベンダゾールを添加した場合のセマフォリン3A発現促進効果を示す図。 三次元表皮モデル培地にパーベンダゾールを添加した場合のセマフォリン3A発現促進効果を示す図。 三次元表皮モデル角層表面にパーベンダゾールを添加した場合の低毒性を示す図。 三次元表皮モデル培地にパーベンダゾールを添加した場合の低毒性を示す図。 パーベンダゾールによるセマフォリン3A発現促進効果と転写因子(C-JUN、C-FOS)との関連を示す図。 AP-1阻害剤存在下におけるパーベンダゾールによるセマフォリン3A発現促進効果を示す図。
本発明のセマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、並びに骨粗鬆症予防及び/又は治療剤は、下記式(1)で表される化合物を有効成分とする。
まず、化合物(1)について詳細に説明する。
Figure 2023111535000002
〔式(1)中、
1は、炭素数6~14の芳香族炭化水素基又は炭素数1~12の脂肪族炭化水素基を示し、
2は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を示し、
Xは、単結合、酸素原子又は硫黄原子を示す。〕
化合物(1)としては、下記式(1B)で表される化合物が好ましい。
Figure 2023111535000003
〔式(1B)中、R1、R2及びXは、前記と同義である。〕
式(1)及び(1B)中、Xは、単結合、酸素原子又は硫黄原子を示すが、セマフォリン3A発現促進効果、NGF発現抑制効果、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療効果、乾皮症予防及び/又は治療効果、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療効果、骨粗鬆症予防及び/又は治療効果並びに低毒性の観点から、単結合又は硫黄原子が好ましく、単結合が特に好ましい。
1で示される芳香族炭化水素基の炭素数は6~14であるが、好ましくは6~12であり、より好ましくは6~8である。また、芳香族炭化水素基としては、具体的には、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基が挙げられる。これらの中では、セマフォリン3A発現促進効果、NGF発現抑制効果、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療効果、乾皮症予防及び/又は治療効果、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療効果、骨粗鬆症予防及び/又は治療効果並びに低毒性の観点から、フェニル基が好ましい。
1で示される脂肪族炭化水素基の炭素数は1~12であるが、セマフォリン3A発現促進効果、NGF発現抑制効果、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療効果、乾皮症予防及び/又は治療効果、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療効果、骨粗鬆症予防及び/又は治療効果並びに低毒性の観点から、好ましくは1~10であり、より好ましくは2~6であり、特に好ましくは3~4である。
また、R2は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を示すが、好ましくは脂肪族炭化水素基である。R2で示される脂肪族炭化水素基の炭素数は、セマフォリン3A発現促進効果、NGF発現抑制効果、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療効果、乾皮症予防及び/又は治療効果、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療効果、骨粗鬆症予防及び/又は治療効果並びに低毒性の観点から、好ましくは1~10であり、より好ましくは1~6であり、更に好ましくは1~4であり、特に好ましくは1~2である。
1、R2で示される脂肪族炭化水素基は直鎖状でも分岐状でもよい。また、脂肪族炭化水素基としては、アルキル基が好ましい。アルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等が挙げられる。
1で示されるアルキル基の中では、セマフォリン3A発現促進効果、NGF発現抑制効果、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療効果、乾皮症予防及び/又は治療効果、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療効果、骨粗鬆症予防及び/又は治療効果並びに低毒性の観点から、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基が好ましい。また、R2で示されるアルキル基の中では、セマフォリン3A発現促進効果、NGF発現抑制効果、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療効果、乾皮症予防及び/又は治療効果、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療効果、骨粗鬆症予防及び/又は治療効果並びに低毒性の観点から、メチル基、エチル基が好ましい。
1で示される芳香族炭化水素基は、置換芳香族炭化水素基でも非置換芳香族炭化水素基でもよく、R1、R2で示される脂肪族炭化水素基は、置換脂肪族炭化水素基でも非置換脂肪族炭化水素基でもよい。
1、R2における置換基としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子が挙げられる。
化合物(1)としては、セマフォリン3A発現促進効果、NGF発現抑制効果、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療効果、乾皮症予防及び/又は治療効果、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療効果、骨粗鬆症予防及び/又は治療効果並びに低毒性の観点から、パーベンダゾール、フェンベンダゾール及びアルベンダゾールから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、パーベンダゾールが特に好ましい。
化合物(1)は市販品を用いても常法に従って合成して得たものを用いてもよい。
そして、後記実施例に示すように、化合物(1)は、セマフォリン3A発現促進効果、NGF発現抑制効果、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療効果、乾皮症予防及び/又は治療効果、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療効果、骨粗鬆症予防及び/又は治療効果に優れる。また、細胞毒性が低い。
したがって、化合物(1)は、細胞のセマフォリン3Aの発現を促進することができ、また、細胞のNGFの発現を抑制することができるところ、セマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤として有用である。
ここで、本明細書において「セマフォリン3A発現促進」とは、細胞のセマフォリン3Aの発現を促進することをいい、また、本明細書において「NGF発現抑制」とは、細胞のNGFの発現を抑制することをいう。上記細胞としては、好ましくは皮膚細胞であり、表皮角化細胞、線維芽細胞、及びメラノサイトから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
また、本明細書において「アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療」とは、アトピー性皮膚炎を予防及び/又は治療することをいい、具体的には、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみを抑制することをいう。
また、本明細書において「乾皮症予防及び/又は治療」とは、乾皮症を予防及び/又は治療することをいい、具体的には、乾皮症の炎症やかゆみを抑制することをいう。
また、本明細書において「アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療」とは、アレルギー性鼻炎を予防及び/又は治療することをいい、具体的には、鼻みず、鼻づまり、くしゃみ等の鼻のアレルギー症状を緩和することをいう。
また、本明細書において「骨粗鬆症予防及び/又は治療」とは、骨粗鬆症を予防及び/又は治療することをいう。
また、化合物(1)は、セマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤となり得、セマフォリン3A発現促進、NGF発現抑制、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療、乾皮症予防及び/又は治療、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療、骨粗鬆症予防及び/又は治療のために使用することができ、また、セマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤を製造するために使用できる。
ここで、上記「使用」は、ヒト若しくは非ヒト動物への投与又は摂取であり得、また治療的使用であっても非治療的使用であってもよい。なお、「非治療的」とは、医療行為を含まない概念、すなわち人間を手術、治療又は診断する方法を含まない概念、より具体的には、医師又は医師の指示を受けた者が人間に対して手術、治療又は診断を実施する方法を含まない概念である。
本発明のセマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤は、セマフォリン3A発現促進やNGF発現抑制、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療、乾皮症予防及び/又は治療、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療、骨粗鬆症予防及び/又は治療に有効な医薬品、医薬部外品、化粧品若しくは食品として、又は医薬品、医薬部外品、化粧品若しくは食品に配合する素材として使用可能である。
なお、食品は、セマフォリン3A発現促進やNGF発現抑制、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療、乾皮症予防及び/又は治療、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療、骨粗鬆症予防及び/又は治療をコンセプトとし、必要に応じてその旨を表示した保健機能食品(例えば機能性表示食品、特定保健用食品、栄養機能食品等)とすることが可能である。
本発明のセマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤の適用手段は、経口、注射、皮膚外用等のいずれでもよいが、皮膚外用又は注射が好ましく、皮膚外用がより好ましい。なお、このような皮膚を適用部位とする形態としては、例えば、皮膚外用剤、入浴剤、注射用製剤が挙げられる。なお、「皮膚」は、顔や身体、手足の皮膚、及び頭皮を包含する概念である。
本発明のセマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤を経口投与する場合、その剤形としては、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、丸剤、カプセル剤、ドライシロップ剤等の固形製剤;半固形製剤;懸濁剤、シロップ剤等の液状製剤等が挙げられる。医薬品、医薬部外品、食品のいずれの場合においても、これらの剤形にしてよい。また、経口投与用組成物とする場合には、上記の有効成分に加えて、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等の添加剤を含有せしめることができる。
また、上記食品の具体的な形態としては、錠剤等の上記剤形の保健機能食品やサプリメントの他、ウエハース、ビスケット、ガム等の各種食品が挙げられる。
本発明のセマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤を経皮用(皮膚外用剤)とする場合、その剤形としては、軟膏剤、クリーム剤、乳液、ゲル剤、ペースト剤、ローション、スプレー剤、貼付剤等が挙げられる。また、皮膚外用剤は、例えば、化粧水、美容液、パック、乳液、クリーム、サンスクリーン、サンオイル等の形態にしてもよい。
皮膚を適用部位とする形態とする場合には、上記の有効成分に加えて、通常の外用剤や入浴剤において基材や添加剤として用いられる各種成分を含有せしめることができる。
化合物(1)の含有量としては、本発明のセマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤中、0.001質量%以上80質量%以下が好ましく、本発明のセマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤が医薬品である場合は、0.01質量%以上40質量%以下がより好ましい。一方、本発明のセマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤が、医薬部外品、化粧品又は食品である場合、化合物(1)の含有量としては、医薬部外品、化粧品又は食品中に0.001質量%以上10質量%以下がより好ましい。
本発明のセマフォリン3A発現促進剤、NGF発現抑制剤、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤、乾皮症予防及び/又は治療剤、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤は、化合物(1)として、成人一日あたり、0.001~5mgを摂取又は塗布することが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
〔試験例〕
(1) 材料と試薬
T-5224はAdooQ Bioscience社の製品を使用した。c-Jun、c-Fos、Control siRNAは、Horizon Discovery社から購入したものを用いた。ベンズイミダゾール系駆虫薬のパーベンダゾール、フェンベンダゾール、アルベンダゾールは、Sigma-Aldrich社の製品を購入し、いずれもジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解後、実験に用いた。
(2) NHEKsの培養
正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)は、Lonza社のプロトコールに従い培養した。NHEKsを6ウェル組織培養用プレート内で培養し、細胞密度が50~80%の増殖期の細胞にパーベンダゾール(0.01μM、0.1μM、1μM、10μM)、フェンベンダゾール(1μM、10μM)またはアルベンダゾール(1μM、10μM)を添加した。駆虫薬添加から48時間後に細胞の培養上清を回収し、ELISAによりSema3Aタンパク質発現量の解析を行った。また、全RNAを抽出し、定量リアルタイムPCRによりmRNAの発現解析を行った。
(3) siRNAによるノックダウン解析
転写因子AP-1の構成成分であるc-Junとc-FosがパーベンダゾールによるSema3Aの発現促進作用に関与していることを証明するために、低分子干渉RNA(siRNA)を使用して、c-Junとc-Fosの発現を抑制後、細胞をパーベンダゾールで刺激し、Sema3AのmRNA発現量を解析した。
NHEKsにc-Jun及びc-Fosに対するsiRNAまたはControl siRNA(終濃度40nM)をそれぞれLipofectamine RNAi MAX(Invitrogen)を用いて、トランスフェクションした。細胞は抗菌剤を含まない培地で培養し、48時間後に1μMパーベンダゾールを添加した培地に交換し、細胞を刺激した。更に24時間後に細胞から全RNAを抽出し、定量リアルタイムPCRにより、各転写因子及びSema3AのmRNAの発現解析を行った。使用したsiRNAの配列(4種類の異なる配列のsiRNAの混合物(配列番号1~12))を表1に示す。
Figure 2023111535000004
(4) 阻害剤による解析
転写因子AP-1がパーベンダゾールによるSema3Aの発現促進作用に関与していることを証明するために、NHEKsにAP-1阻害剤T-5224(終濃度10μM)を添加して、AP-1のDNAへの結合を阻害後、細胞を1μMパーベンダゾールで刺激し、Sema3Aの発現量を解析した。
(5) 各遺伝子のmRNA発現の解析
各遺伝子の転写レベルを定量リアルタイムPCRにより解析した。RNeasy Mini Kit(Qiagen)を用いて、取扱説明書に従って培養細胞から全RNAを抽出し、PrimeScript RT reagent kit(Takara)を用いてcDNAに逆転写した。定量リアルタイムPCRは取扱説明書に従い、TB Green Premix Ex Taq(Takara)を使用して、Applied Biosystems 7900HT Fast Real-time PCR system(Applied Biosystems)により実施した。使用したプライマーに関する情報を表2に示す(配列番号13~22)。リボソームタンパク質S18(RPS18)を標準遺伝子として使用した。各mRNAの量はRPS18の量に対して標準化し、最終的に対照(溶媒添加)群のmRNAに対する比として示した。
Figure 2023111535000005
(6) Sema3Aタンパク質発現解析
Sema3Aタンパク質の発現レベルは、ELISAにより解析した。培養上清中のSema3A量を取扱説明書に従って、ELISA kit for human Sema3A(Uscn Life Science)を使用して測定した。
(7) パーベンダゾール添加後のNHEKsの細胞生存率の解析
NHEKsの細胞生存率はCell-counting kit-8(同仁化学)により解析した。96ウェル培養プレート内で細胞を培養し、細胞密度が50~80%の増殖期の細胞にパーベンダゾールを添加した。薬剤添加の48時間後、取扱説明書に従いCCK-8溶液を各ウェルに添加後、プレートをCO2インキュベーターに3時間静置し、呈色反応を行った。その後、ARVOX4マルチラベルプレートリーダー(Perkin Elmer)で450nmの吸光度測定を行った。
(8) 三次元培養ヒト表皮モデルの培養
三次元培養ヒト表皮モデルLabCyte EPI-MODEL(J-TEC)は、J-TEC社の取扱説明書に従い、キット付属のアッセイ培地で培養した。
試験の前日、24ウェル組織培養用プレート内で一晩、前培養した。その翌日、アッセイ培地で希釈したパーベンダゾール(1μM,10μM)を表皮モデル角層表面に50μL滴下して細胞を刺激、またはパーベンダゾール(1μM,10μM)を含む培地で表皮モデルを培養し基底層側から細胞を刺激した。24時間培養後、表皮を回収し、バイオマッシャーで細胞を破砕後、RNeasy Mini Kit(Qiagen)を用いて全RNAを抽出し、定量リアルタイムPCRによりmRNAの発現解析を行った。また、培養カップの外側にMTT(3-(4,5-di-methylthiazol-2-yl)-2,5-diphenyltetrazolium bromide)試薬(同仁化学)をアッセイ培地で希釈した溶液(終濃度0.5mg/mL)を加えて、CO2インキュベーターで3時間反応後、表皮を回収し、イソプロパノール300μLに浸漬して色素を抽出した。室温暗所で一晩静置後、抽出液はARVOX4マルチラベルプレートリーダー(Perkin Elmer)で450nmの吸光度測定を行った。
(9) 統計処理
統計処理ソフトGraph Pad Prism 9(Graph Pad Software)を用いて、Dunnett検定、Tukey検定またはStudentのt検定により有意差を求めた。*P < 0.05を統計学的に有意差ありとした。
(試験結果)
図1に、パーベンダゾールを添加したNHEKsの培養上清中に分泌されたSema3Aタンパク質をELISAで定量した結果を示す(パーベンダゾール無添加(0μM)群に対して、***P < 0.001、****P < 0.0001で有意差あり)。
図1に示すとおり、パーベンダゾールをNHEKsに添加することによって、培養上清中へのSema3Aタンパク質の分泌量が増加した。
図2に、パーベンダゾールを添加したNHEKsにおけるSema3AのmRNA発現を定量リアルタイムPCRで解析した結果を示す(パーベンダゾール無添加(0μM)群に対して、***P < 0.001、****P < 0.0001で有意差あり)。
図2に示すとおり、パーベンダゾールをNHEKsに添加することによって、Sema3A mRNA発現量が増加した。
図3に、パーベンダゾールを添加したNHEKsにおけるNGFのmRNA発現を定量リアルタイムPCRで解析した結果を示す(パーベンダゾール無添加(0μM)群に対して、****P < 0.0001で有意差あり)。
図3に示すとおり、NGF mRNAの発現はパーベンダゾール添加により減少した。
図4に、パーベンダゾールを添加したNHEKsの細胞生存率を、Cell-counting kit-8を用いて解析した結果を示す。
図4に示すとおり、パーベンダゾールは細胞毒性が低いものであった。
図5-1に、フェンベンダゾールを添加したNHEKsにおけるSema3AのmRNA発現を定量リアルタイムPCRで解析した結果を示す(フェンベンダゾール無添加(0μM)群に対して、****P < 0.0001で有意差あり)。
図5-1に示すとおり、フェンベンダゾールも、NHEKsに添加された場合にSema3A mRNA発現を促進した。
図5-2に、アルベンダゾールを添加したNHEKsにおけるSema3AのmRNA発現を定量リアルタイムPCRで解析した結果を示す(アルベンダゾール無添加(0μM)群に対して、****P < 0.0001で有意差あり)。
図5-2に示すとおり、アルベンダゾールも、NHEKsに添加された場合にSema3A mRNA発現を促進した。
図6-1に、フェンベンダゾールを添加したNHEKsにおけるNGFのmRNA発現を定量リアルタイムPCRで解析した結果を示す(フェンベンダゾール無添加(0μM)群に対して、****P < 0.0001で有意差あり)。
図6-1に示すとおり、フェンベンダゾールを添加したNHEKsでも、NGF mRNAの発現が抑制された。
図6-2に、アルベンダゾールを添加したNHEKsにおけるNGFのmRNA発現を定量リアルタイムPCRで解析した結果を示す(アルベンダゾール無添加(0μM)群に対して、****P < 0.0001で有意差あり)。
図6-2に示すとおり、アルベンダゾールを添加したNHEKsでも、NGF mRNAの発現が抑制された。
図7-1に、三次元培養ヒト表皮モデルの角層表面にパーベンダゾールを添加し、角層側から細胞を刺激したときのSema3A mRNA発現をリアルタイムPCRで解析した結果を示す(パーベンダゾール無添加(0μM)群に対して、**P < 0.01、****P < 0.0001で有意差あり)。
図7-1に示すとおり、三次元培養ヒト表皮モデルの角層表面にパーベンダゾール溶液を塗布したところ、Sema3A mRNA発現が増加した。
図7-2に、三次元培養ヒト表皮モデルの培地にパーベンダゾールを添加し、基底層側から細胞を刺激したときのSema3A mRNA発現をリアルタイムPCRで解析した結果を示す(パーベンダゾール無添加(0μM)群に対して、*P < 0.05、**P < 0.01で有意差あり)。
図7-2に示すとおり、培地で希釈したパーベンダゾール溶液を用いて、基底層側から細胞を刺激したときにも、Sema3A mRNAの発現が増加した。
図8-1に、三次元培養ヒト表皮モデルの角層表面にパーベンダゾールを添加したときの細胞生存率の解析結果を、図8-2に、三次元培養ヒト表皮モデルの培地にパーベンダゾールを添加し、基底層側から刺激したときの細胞生存率をMTTアッセイで解析した結果を、それぞれ示す。
図8-1、図8-2に示すとおり、三次元培養ヒト表皮モデルの角層側(図8-1)、基底層側(図8-2)からパーベンダゾールで細胞を刺激したとき、細胞生存率の有意な低下は見られなかった。
図9に、NHEKsにおける転写因子c-Junとc-Fosをノックダウン後、パーベンダゾールを添加したときのSema3A mRNA発現をリアルタイムPCRで解析した結果を示す(siControlのパーベンダゾール無添加(0μM)群に対して、****P < 0.0001で有意差あり。siControlの1μMパーベンダゾール添加群に対して、††††P < 0.0001で有意差あり)。
図9に示すとおり、パーベンダゾールによるSema3Aの発現促進作用は、転写因子AP-1の構成成分であるc-Junとc-Fosのノックダウンにより、有意に抑制された。
図10に、転写因子AP-1の阻害剤存在下でNHEKsをパーベンダゾールで刺激したときの、Sema3A mRNA発現をリアルタイムPCRで解析した結果を示す(パーベンダゾール無添加(0μM)群に対して、****P < 0.0001で有意差あり。1μMパーベンダゾールを添加したT-5224無添加(0 μM)群に対して、††††P < 0.0001で有意差あり)。
図10に示すとおり、AP-1阻害剤T-5224で細胞を処理したときも、パーベンダゾール添加によるSema3Aの発現増加は抑制された。

Claims (6)

  1. 下記式(1)で表される化合物を有効成分とする、セマフォリン3A発現促進剤。
    Figure 2023111535000006
    〔式(1)中、
    1は、炭素数6~14の芳香族炭化水素基又は炭素数1~12の脂肪族炭化水素基を示し、
    2は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を示し、
    Xは、単結合、酸素原子又は硫黄原子を示す。〕
  2. 下記式(1)で表される化合物を有効成分とする、アトピー性皮膚炎予防及び/又は治療剤。
    Figure 2023111535000007
    〔式(1)中、
    1は、炭素数6~14の芳香族炭化水素基又は炭素数1~12の脂肪族炭化水素基を示し、
    2は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を示し、
    Xは、単結合、酸素原子又は硫黄原子を示す。〕
  3. 下記式(1)で表される化合物を有効成分とする、乾皮症予防及び/又は治療剤。
    Figure 2023111535000008
    〔式(1)中、
    1は、炭素数6~14の芳香族炭化水素基又は炭素数1~12の脂肪族炭化水素基を示し、
    2は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を示し、
    Xは、単結合、酸素原子又は硫黄原子を示す。〕
  4. 下記式(1)で表される化合物を有効成分とする、アレルギー性鼻炎予防及び/又は治療剤。
    Figure 2023111535000009
    〔式(1)中、
    1は、炭素数6~14の芳香族炭化水素基又は炭素数1~12の脂肪族炭化水素基を示し、
    2は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を示し、
    Xは、単結合、酸素原子又は硫黄原子を示す。〕
  5. 下記式(1)で表される化合物を有効成分とする、骨粗鬆症予防及び/又は治療剤。
    Figure 2023111535000010
    〔式(1)中、
    1は、炭素数6~14の芳香族炭化水素基又は炭素数1~12の脂肪族炭化水素基を示し、
    2は、水素原子又は脂肪族炭化水素基を示し、
    Xは、単結合、酸素原子又は硫黄原子を示す。〕
  6. 式(1)で表される化合物が、パーベンダゾール、フェンベンダゾール及びアルベンダゾールから選ばれる1種又は2種以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の剤。
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