JP2023110497A - 洗濯機 - Google Patents

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Kodai Yamada
裕士 遠藤
Yuji Endo
陽祐 池田
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    • D06F39/02Devices for adding soap or other washing agents
    • D06F39/022Devices for adding soap or other washing agents in a liquid state

Abstract

【課題】自動投入装置の清掃を容易にした洗濯機を提供する。【解決手段】洗濯機は、内部に衣類を収容する水槽と、水槽に所定量の処理剤を自動で投入する自動投入装置と、を備える。自動投入装置は、洗濯運転複数回分の量の処理剤を貯留可能なタンクと、周壁部を有し、タンクを内部に収容するタンクケースと、タンクケースを引き出し可能に収容する収容部と、を有する。タンクは、タンクの外周面に設けられた開口であってタンクの内部と外部とを連通しタンク内に貯留された処理剤をタンクの外部に吐出可能な吐出口と、タンクの外周面に設けられて吐出口を少なくとも下方から覆い、タンクケースにタンクが収容された状態でタンクケースの周壁部の外部に延びるガイド部と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
近年、洗剤や柔軟剤などの衣類処理剤を自動投入用のタンク内に予め複数回分貯留しておき、運転中に必要量をタンクから自動的に水槽内へ投入する自動投入部を備えた洗濯機が開発されている。
特開2017-74081号公報
自動投入用のタンクは、着脱可能にタンク収容部に収容される。タンク内の処理剤は、タンク収容部の内部又は外部に設けられたシリンジポンプによって必要量が吸い出される。タンクを収容部から取り外した際に、タンク内部に設けられた逆止弁と、シリンジポンプとを接続する部分から、処理剤が若干漏れ出てしまうことがある。その際、タンクを収容する部材の底部に処理剤が溜まってしまったり、タンクの外周面に処理剤が付着してしまったりといった可能性がある。ユーザにとってタンクやタンクを収容する部材の清掃は煩わしい作業である。
そこで、自動投入装置の清掃を容易にした洗濯機を提供する。
実施形態の洗濯機は、内部に衣類を収容する水槽と、前記水槽に所定量の処理剤を自動で投入する自動投入装置と、を備える。前記自動投入装置は、洗濯運転複数回分の量の前記処理剤を貯留可能なタンクと、周壁部を有し、前記タンクを内部に収容するタンクケースと、前記タンクケースを引き出し可能に収容する収容部と、を有する。前記タンクは、前記タンクの外周面に設けられた開口であって前記タンクの内部と外部とを連通し前記タンク内に貯留された前記処理剤を前記タンクの外部に吐出可能な吐出口と、前記タンクの前記外周面に設けられて前記吐出口を少なくとも下方から覆い、前記タンクケースに前記タンクが収容された状態で前記タンクケースの前記周壁部の外部に延びるガイド部と、を有する。
第1実施形態による洗濯機の外観を示すもので、蓋部材が開いた状態を示す斜視図 第1実施形態による洗濯機の内部構成を概略的に示す図 第1実施形態による洗濯機の一例についてトップカバーの前部の一部を取り除いて示す斜視図 第1実施形態による洗濯機の一例について収容部の上部を取り除いて示す斜視図 第1実施形態による洗濯機の一例のタンクケース及びタンクを収容部から取り出して斜め後方から示す斜視図 第1実施形態による洗濯機の一例のタンクケースの平面図 第1実施形態による洗濯機の一例についてタンクケース及びタンクを収容部から取り出して示す背面図 第1実施形態による洗濯機の一例についてタンクケースから取り出したタンクの構成を斜め後方から示す斜視図 第1実施形態による洗濯機の一例についてタンクケース及びタンクを収容部から取り出して図7のI-I線に沿って示す断面図 第1実施形態による洗濯機の一例について図9の楕円II部分を拡大して示す断面図 第1実施形態による洗濯機の一例についてタンクケース及びタンクを収容部から引き出している過程を示す平面図 第1実施形態による洗濯機の一例についてタンクケース及びタンクを収容部に収容した状態で図11のIII-III線に沿って示す断面図 第1実施形態による洗濯機の一例についてタンクケース及びタンクを収容部から引き出す過程を図11のIII-III線に沿って示す断面図(その1) 第1実施形態による洗濯機の一例についてタンクケース及びタンクを収容部から引き出す過程を図11のIII-III線に沿って示す断面図(その2) 第2実施形態による洗濯機の一例についてタンクケースから取り出したタンクの構成を、蓋部材を外して斜め後方から示す斜視図
以下、複数の実施形態による洗濯機について、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態による洗濯機について、図1~図14を参照して説明する。洗濯機1は、洗濯機本体10、水槽11、回転槽12、モータ13、排水弁14、注水装置30、及び自動投入装置40を備えている。なお、図1の紙面左側を洗濯機1の前側とし、図1の紙面右側を洗濯機1の後ろ側とする。この場合、通常ユーザは、洗濯機1の前側に位置するものとする。また、洗濯機1の設置面側つまり鉛直下側を、洗濯機1の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を、洗濯機1の上側とする。そして、洗濯機1の前後方向及び上下方向に対して直角な方向を、洗濯機1の幅方向すなわち左右方向とする。
本実施形態の洗濯機1は、回転槽12の回転軸が鉛直方向を向いたいわゆる縦軸型の洗濯機である。なお、洗濯機1は、いわゆる縦型の洗濯機に限られず、回転槽の回転軸が水平又は傾斜したいわゆるドラム式であっても良い。また、洗濯機1は、乾燥機能を備えていても良いし、備えていなくても良い。
洗濯機本体10は、図1に示すように、外箱21、トップカバー22、本体蓋23、及びバックカバー24を有する。外箱21は、洗濯機1の外殻を構成している。外箱21は、例えば鋼板等によって略矩形の箱状に形成されており、上側が開口している。図2に示すように、水槽11は、洗濯機本体10の内部すなわち外箱21の内部に収容されている。回転槽12は、水槽11の内部に収容されている。水槽11は、上側が開口した有底円筒形状形成されている。
トップカバー22は、図1に示すようにトップカバー開口部221を有しており、矩形の環状に構成されている。トップカバー22は、外箱21の上部に設けられている。本体蓋23は、トップカバー22に回動可能に支持されており、トップカバー開口部221を開閉する。バックカバー24は、洗濯機1の左右方向に長い矩形状に構成されている。バックカバー24は、トップカバー22上部の後端部に設けられている。
モータ13は、水槽11の底部の外側に設けられており、水槽11を貫いて回転槽12に接続されている。モータ13は、例えばアウターロータ型のDCブラシレスモータである。モータ13は、回転槽12を回転させる。
排水弁14は、電磁駆動可能な液体用の開閉弁であり、図示しない制御装置によって駆動制御される。排水弁14の入力側は、水槽11内に接続されており、排水弁14の出力側は、洗濯機1の外部に接続されている。排水弁14は、水槽11内に貯留されている水を洗濯機1の外部に排水するための排水経路を開閉する。排水弁14が閉じると、水槽11内は水を貯留可能な状態となる。また、排水弁14が開くと、水槽11内に貯留された水が切外へ排水可能となる。
注水装置30は、洗濯機本体10内の上側後部であって、トップカバー22の内部に設けられている。注水装置30は、図2に示すように、給水弁31、第1給水経路32、第2給水経路33、注水ケース34、処理剤ケース35、供給部36、及び注水口37を有している。注水装置30は、例えば図示しない給水ホース等を介して、同じく図示しない水道の蛇口等外部の水源に接続される。
給水弁31は、電磁駆動可能な液体用の開閉弁であり、図示しない制御装置によって受動制御される。給水弁31の入力側は、水道等の外部の水源に接続されており、給水弁31の出力側は、第1給水経路32及び第2給水経路33に接続されている。給水弁31は、例えば三方弁であって、水道等の外部の水源から注水ケース34及び又は供給部36を介して水槽11内へ給水するための給水経路を開閉する。なお、複数の給水弁によって、第1給水経路32及び第2給水経路33を開閉する構成であっても良い。
図2に示すように、第1給水経路32及び第2給水経路33は、給水弁31と水槽11とを接続している。第1給水経路32及び第2給水経路33は、例えばホースなどのように筒状に形成されて、内部を外部の水源からの水及び処理剤を通して水槽11に供給する。第1給水経路32は、経路の途中に注水ケース34を含んで構成されている。第2給水経路33は、経路の途中に供給部36を含んで構成されている。
注水ケース34は、例えば樹脂製であって箱状に形成されている。注水ケース34の上流側は給水弁31に接続されており、注水ケース34の下流側は注水口37を介して水槽11に接続されている。
処理剤ケース35は、例えば樹脂製の容器であって、一回の洗濯運転で使用する量の洗剤及び柔軟剤等の処理剤を収容可能に構成されている。処理剤ケース35は、例えばトップカバー22の内部において前方へ引き出し可能に構成されている。処理剤ケース35は、注水ケース34内に収容された状態において、第1給水経路32を介して注水ケース34内に供給された水を受ける位置に設けられている。ユーザは、処理剤を手動で水槽11内に投入する場合に、処理剤ケース35を前方へ引き出した状態で、洗剤や柔軟剤を処理剤ケース35に投入する。処理剤ケース35内に貯留された洗濯運転1回分の処理剤は、第1給水経路32を介して水槽11に注水される水と共に水槽11内に流し落とされる。
図2に示すように、供給部36は第2給水経路33の経路の途中に形成されている。供給部36は、自動投入装置40からの処理剤の供給を受ける部位である。供給部36に投入された処理剤は、第2給水経路33を介して水槽11に注水される水と共に水槽11内に流し落とされる。
自動投入装置40は、予め洗濯運転複数回分の処理剤を貯留しておき、複数回分の洗濯運転に亘って所定量の処理剤を自動で水槽11内に供給する機能を有している。本実施形態の場合、自動投入装置40は、図1に示すように、外箱21内で且つ水槽11の上方にあって、洗濯機1の左右方向の一方側寄り例えば左側寄りに設けられている。
自動投入装置40は、図1~図3等に示すように、収容部41、供給ポンプ42、タンクケース50、及び一又は複数この場合二個のタンク60を有している。収容部41は、洗濯機本体10この場合トップカバー22に設けられており、一部が開口した略矩形箱状に形成されている。収容部41は、内部にタンクケース50及びタンク60を着脱可能に収容する。供給ポンプ42は、収容部41の内部又は外部に設けられて、タンク60内部に貯留された処理剤を吸出して供給部36に供給する。タンクケース50は、内部にタンク60を着脱可能に収容し、タンク60が内部に収容された状態で、引き出し可能に収容部41に収容される。タンク60は、複数回分の処理剤を貯留可能に構成されており、ユーザの操作によって収容部41に着脱される。
なお、以下の説明において、収容部41、タンクケース50、及びタンク60の前後、上下、及び左右若しくは幅方向とは、ユーザが洗濯機1を使用する際に通常ユーザが立つと想定される位置を基準にしたものである。つまり、収容部41、タンクケース50、及びタンク60の前後、上下、及び左右若しくは幅方向とは、洗濯機1の前後、上下、及び左右若しくは幅方向と必ずしも一致している必要はないが、本実施形態では説明の便宜上、洗濯機1の各方向の定義と一致させている。
収容部41は、図1及び図3に示すように、トップカバー22の後部においてトップカバー開口部221から水槽11及び回転槽12に臨むように設けられている。図4は、収容部41をトップカバー22から取り出して、収容部41の上部を取り除いて斜め前方から示した斜視図である。この場合、収容部41は前方に向かって開口している。収容部41は、前部の開口411と対向する面この場合背面部412に、収容部41の内部と外部とを連通する一又は複数この場合2個の連通孔43を有している。連通孔43の個数は、タンク60の個数と一致する。
供給ポンプ42は、図3に示すように、本実施形態では収容部41の外部この場合収容部41の背部に設けられている。供給ポンプ42は、例えばピストン式のシリンジポンプであり、図2に示すように一又は複数この場合二個の管部421を有する。管部421は、収容部41の外部から連通孔43を貫通して収容部41の内部に延びている。
タンクケース50は、図3、図5~図7等に示すように、上部が開口した略矩形の箱状に形成され、収容部41の内部に引き出し可能に収容されている。タンクケース50が収容部41に出し入れされる際の、タンクケース50の移動方向を、タンクケース50又はタンク60の挿抜方向と称する。本実施形態の場合、タンクケース50又はタンク60の挿抜方向は前後方向である。そして、タンクケース50が収容部41から引き出される際の、タンクケース50の移動方向をタンクケース50又はタンク60の引き出し方向と称する。本実施形態の場合、タンクケース50又はタンク60の引き出し方向は前方向である。また、タンクケース50が収容部41に押し戻される際の、タンクケース50の移動方向をタンクケース50又はタンク60の挿入方向と称する。本実施形態の場合、タンクケース50又はタンク60の挿入方向は後方向である。
タンクケース50は、前壁部51と、側壁部52と、背壁部53と、底面部54と、上部開口55と、を有する。タンクケース50は、内部に複数この場合二個のタンク60を収容可能である。本実施形態の場合、二個のタンク60は、左右方向に並べてタンクケース50の内部に収容される。洗濯機1の左右方向の中央寄りつまり右側のタンク60を第1タンク601と、洗濯機1の左右方向の側面よりつまり左側のタンク60を第2タンク602と称する。第1タンク601と第2タンク602とを区別する必要がない場合には、両者をタンク60と総称する。
前壁部51と、左右の側壁部52と、背壁部53とは、複数のタンク60を水平方向に取り囲む、タンクケース50の周壁部を形成する。タンクケース50の前壁部51には、タンク60の個数に応じた数この場合二個の窓部511が形成されている。窓部511は、前壁部51の一部を貫通又は切り欠いて形成されて、タンクケース50の内部と外部とを連通する。窓部511には例えば透明又は半透明の部材が嵌め込まれていても良いし、嵌め込まれていなくても良い。本実施形態では、窓部511には部材が嵌め込まれていない。複数の窓部511は、複数のタンク60が内部に収容された状態で、各タンク60に対応した位置に設けられている。ユーザは、タンクケース50及びタンク60が収容部41に収容された状態で、タンク60内部に貯留された処理剤の量を目視で確認することができる。
タンク60は、図2、図3、図5及び図8等に示すように、前後方向又は左右方向に長い矩形状で中空の容器で構成されており、液状の処理剤を貯留することができる。この場合、タンク60は透明又は半透明の部材例えば合成樹脂で構成することができる。またこの場合、タンク60は、複数回の洗濯運転で使用する処理剤を貯留するために十分な容量を有している。この場合、タンク60の容量は特に限定されないが、ユーザの利便性を考慮すると、少なくとも数百mL~2L程度に設定することが好ましい。
また、本実施形態の場合、自動投入装置40は、タンク60を2つ有している。この場合、2つのタンク60のうち一方は、例えば処理剤として洗剤を貯留することができる。また、2つのタンク60のうち他方は、処理剤として柔軟剤を貯留することができる。なお、これら2つのタンク60の容量は同一であっても良いし異なっていても良い。本実施形態では、タンク601,602の容積は異なっており、第1タンク601の容量が第2タンク602よりも大きく設定されている。この場合、ユーザは、より頻繁に使用する又は一回当たりの使用量がより多い処理剤例えば洗剤を第1タンク601に貯留することができる。
図8には、第2タンク602の構成が示されている。第1タンク601の構成も概ね同様である。タンク60は、図8及び図9等に示すように、タンク本体61、蓋部材62、吸込み管63、漏出防止弁64、図示しないフィルタを有している。タンク本体61は、タンク60の外殻を構成している。蓋部材62は、略矩形の板状に形成され、タンク本体61の上部に着脱可能に取り付けられて開口部616を閉塞する。吸込み管63は、タンク本体61に貯留された処理剤を吸い込んで漏出防止弁64を通して供給ポンプ42に供給する。漏出防止弁64は、タンク本体61から処理剤が不用意に排出されてしまうことを防止する。図示しないフィルタは、処理剤が吸込み管63から供給ポンプ42に吸い込まれる際に、その処理剤中に含まれている埃などの異物を捕集する機能を有する。
本実施形態の場合、図8等に示すように、タンク本体61は、全体として直方体状に形成されており、吐出口611、前面部612、側面部613、背面部614、底部615、及び開口部616を有している。前面部612は、タンク本体61の前面を構成する。側面部613は、タンク本体61の側面を構成する。背面部614は、タンク本体61の背面を構成する。前面部612、側面部613、及び背面部614は、タンク60の外周面を形成する。底部615は、タンク本体61の底面を構成する。開口部616は、タンク本体61の上部に設けられた開口、すなわち前面部612、側面部613、及び背面部614に囲まれて形成された開口で、タンク本体61の内部をタンク本体61の外部に露出する。
吐出口611は、図5、図7及び図8等に示すようにタンク本体61の挿入方向側端部、この場合背面部614に設けられている。吐出口611は、タンク60の内部と外部とを連通する。そして、タンク60が収容部41の正しい位置に挿入されると、吐出口611に管部421が挿し込まれて接続される。これにより、タンク60内に貯留されている処理剤が、吐出口611及び連通孔43を貫通する管部421を通って、タンク60及び収容部41の外部に流出可能となる。
図8等に示すように、蓋部材62は、蓋部材本体621と、投入口622と、開閉蓋623とを有する。蓋部材本体621は、蓋部材62の外殻を構成する。蓋部材本体621は、略矩形の板状に形成され、一部に投入口622を有する。投入口622は、ユーザが処理剤をタンク60に貯留する際に処理剤を投入する開口である。投入口622は、この場合、蓋部材本体621のうち、引き出し方向の端部つまり前端部よりの部分に設けられている。開閉蓋623は、蓋部材本体621にヒンジ部を介して回動可能に設けられ、投入口622を開閉する。
ユーザは、タンク60に処理剤を貯留する場合、まず、例えば図3に示すように収容部41からタンクケース50ごとタンク60を引き出す。続いてユーザは、開閉蓋623を開き、投入口622を通して処理剤をタンク60に投入する。ユーザは、複数回分の処理剤、例えば液面が所定の位置となるまで処理剤を投入した後、開閉蓋623を閉じ、再びタンクケース50ごとタンク60を収容部41に挿入する。なお、ユーザは、タンクケース50及びタンク60を収容部41から完全に引き出さなくとも、開閉蓋623を開き、処理剤をタンク60に投入することができる。またなお、ユーザは、蓋部材62をタンク本体61から取り外して、開口部616から処理剤を投入しても良い。
図9は、タンク60がタンクケース50に収容された状態の縦断面図である。図10は、図10の一部を拡大して示す部分縦断面図である。吸込み管63は、吐出口611に接続されており、タンク本体の底部615の近傍まで垂直下方に延びる。吸込み管63の下端部は、タンク本体61の底部615からわずかに空間を隔てて位置している。なお、底部615のタンク本体61の内側の面は、前後方向及び左右方向に関して傾斜している。すなわち、底部615は、後方に向けて下降するように僅かに傾斜している。また、底部615は、吸込み管63の下端部に対面する位置に向けて下降するように左右方向に傾斜している。これにより、吸込み管63の下端部に対面する位置に処理剤が流れやすくなる。
漏出防止弁64は、吐出口611と吸込み管63との間に設けられている。漏出防止弁64は、タンク60が収容部41から取り外されて、吐出口611が管部421に接続されていない場合に、タンク本体61内に貯留されている処理剤が吐出口611からタンク本体61外部へ漏れ出ることを防止する機能を有する。漏出防止弁64は、吐出口611に管部421が接続されている場合には、吐出口611と吸込み管63との間の経路を開く。これにより、供給ポンプ42は、タンク本体61内に貯留されている処理剤を吸い出すことが可能になる。一方、漏出防止弁64は、吐出口611に管部421が接続されていない場合には、吐出口611と吸込み管63との間の経路を閉じ、これによりタンク本体61内の処理剤が吐出口611から外部へ流出することを防ぐ。
供給ポンプ42は、タンク60が収容部41に収容されて吐出口611に管部421が接続された状態で、タンク60から所定量の処理剤を吸い出し、その吸い出した処理剤を第2給水経路33に投入する。洗濯機1は、例えば洗濯運転の洗い工程やすすぎ工程における注水中に供給ポンプ42を動作させることで、洗濯運転に必要な処理剤を、第2給水経路33を流れる水に乗せて水槽11に投入することができる。なお、供給ポンプ42は、タンク60に設けても良いし、収容部41の内部に設けても良い。
タンク60は、更にガイド部70を有する。ガイド部70は、タンク本体61の外表面であって吐出口611を少なくとも下方から覆う位置に設けられている。この場合、ガイド部70は、タンク本体61の挿入方向側の壁部つまりこの場合背面部614の外表面に設けられている。ガイド部70は、吐出口611から垂れ落ちる処理剤を1箇所に集めて、タンクケース50の周壁部の外部に導く機能を有する。タンクケース50及びタンク60が引き出された際に、管部421が相対的に吐出口611から抜き出されて吐出口611との接続を失った際に吐出口611と漏出防止弁64との間に少量の処理剤が残されることがある。吐出口611は挿入方向この場合後方に向けて開放されているため、残された少量の処理剤は、後方に垂れ落ちる。ガイド部70は、吐出口611を少なくとも下方から覆って、吐出口611から垂れ落ちる処理剤を一次的に受け止める。
ガイド部70は、図8等に示すように、底面部71と、側面部72とを有する。底面部71と、側面部72とは、背面部614から挿入方向つまり後方に向けて突出して面を形成する。底面部71は、吐出口611の下方に位置し、概ね上下方向に対して垂直な面を形成する。側面部72は、底面部71の両端部この場合左右の端部から上方に向けて延びている。
底面部71は、タンク本体61の底部615よりも吐出口611寄りの位置に設けられている。本実施形態では、吐出口611は、タンク本体61の上下方向の中心よりも上方例えば底部615からタンク本体61の高さ寸法の約75%の位置に位置しており、底面部71は、タンク本体61の上下方向の中心のやや上方例えば底部615からタンク本体61の高さ寸法の約55%の位置に位置している。
側面部72の上端部の位置は、少なくとも吐出口611の中心の高さ位置以上に設定されている。本実施形態では、側面部72の上端部の位置は、吐出口611の中心の高さ位置に概ね一致する。
底面部71は、下方に向けて窪ませて形成された溝部73を有する。溝部73は、底面部71の挿入方向に垂直な方向に関してつまり左右方向に関する中心に位置して、挿入方向つまり前後方向に延びている。この場合、溝部73の位置は、吐出口611の中心線を下方に延長した線上となる。
底面部71の上面つまり吐出口611に対向する面は、後方に向かうほど僅かに下降する傾斜面となっている。当該傾斜角は約0.5°~約2°の範囲内に設定することができる。本実施形態では、底面部71の上面の傾斜角は約1°に設定されている。また、溝部73の上面つまり吐出口611に対向する面のうち、最も窪みが深い部分は、後方に向かうほど僅かに下降する傾斜面を形成している。当該傾斜角は約2.5°~約3.5°の範囲内に設定することができる。本実施形態では、溝部73の最も窪みが深い部分の傾斜角は約3°に設定されている。
底面部71及び側面部72の背面部614からの突出長さつまり、底面部71及び側面部72の挿抜方向この場合前後方向の奥行き寸法は、例えば3mm以上に設定することができる。本実施形態では、側面部72の奥行き寸法は5mmに設定されている。また、本実施形態では、タンク本体61の背面部614は吐出口611の下方においてタンク60の内側に向かって窪んでいる。そのため、底面部71の挿抜方向この場合前後方向の奥行き寸法は、吐出口611の下方となる左右方向の中央部において深く、左右の両端部において浅く設定されている。底面部71の挿抜方向この場合前後方向の奥行き寸法は、深い位置で例えば10mmに、浅い位置で例えば5mmに設定されている。
なお、本実施形態では、タンク本体61の背面部614は吐出口611の下方においてタンク60の内側に向かって窪んでいるが、これに限らない。他の実施形態では、タンク本体61の背面部614は、吐出口611の下方において窪んでおらず平坦に形成されていても良い。
タンクケース50は、図5~図7及び図9等に示すように、切欠き部531と受け部56と凹部57とを有する。切欠き部531は、背壁部53の上部の一部を切り欠いて形成されており、そのため背壁部53は上端部の一部が下方に向けて窪んでいる。受け部56は、背壁部53から後方に突出して上部が開放した容器状に形成されている。凹部57は、背壁部53の佐生方向に関する一部をタンク60に向けてつまりタンクケース50の内側に向けて僅かに凹ませて形成されている。
切欠き部531は、背壁部53においてタンクケース50にタンク60が収容された状態でガイド部70に対応した位置に設けられている。すなわち背面から見ると、切欠き部531は、ガイド部70を左右及び下方から取り囲み内部に収めるように位置する。そのため、タンク601,602それぞれのガイド部70と吐出口611とは、タンクケース50の背面側に向けて露出している。
受け部56は、背壁部53の下部つまり切欠き部531よりも下方に位置している。受け部56は、左右の側面部561と、背面部562と、底面部563と、上部開口564とを有している。受け部56の容器形状の前面は、背壁部53の一部によって形成されている。上部開口564の上下方向の位置は、切欠き部531の凹みの底部の上下方向の位置と同一又はそれよりも低く設定されている。例えば、本実施形態では、上部開口564の上下方向の位置は、切欠き部531の窪みの底部の上下方向の位置よりも低く設定されている。
タンクケース50の背壁部53と、収容部41の背面部412との間には、空間が形成されている。更に、収容部41は、図4に示すように窪み部413を有する。窪み部413は、背面部412の一部を後方に向けて窪ませて形成されている。窪み部413は、背面部412の下部であって、連通孔43の下方に位置する。タンクケース50が収容部41に収容された状態で、窪み部413は、内部に受け部56を受け入れる。
受け部56は、背面視で切欠き部531の少なくとも一部及び各ガイド部70の少なくとも一部を下方に延長した領域に位置している。受け部56の挿抜方向に垂直な方向つまり左右方向に関する幅寸法は、少なくとも第1タンク601の吐出口611の右端から第2タンク602の吐出口611の左端までに亘って設定されている。本実施形態では、受け部56の右の側面部561は、左右方向に関して、第1タンク601のガイド部70の右の側面部72と第1タンク601の吐出口611の右端との間に位置し、受け部56の左の側面部561は、左右方向に関して、第2タンク602のガイド部70の左の側面部72と第2タンク602の吐出口611の左端との間に位置している。なお、受け部56を、背壁部53の左右方向の全幅に亘って形成しても良いが、本実施形態のように背壁部53の幅の一部に形成することにより、供給ポンプ42側のスペースを圧迫することひいては洗濯機1の大型化を抑制することができる。
凹部57は、図5~図7に示すように、背壁部53のうち切欠き部531の位置する部分に形成されている。凹部57は複数この場合二個形成され、各凹部57は、タンク60がタンクケース50に収容された状態で、各ガイド部70に対応した位置に形成されている。すなわち、背面視において、各凹部57は、各ガイド部70を下方に延長した領域に設けられている。また、背面視において、各凹部57の左右方向の中心の位置は、各ガイド部70及び各吐出口611の中心の位置に一致する。凹部57は、少なくとも背壁部53の上端部つまり切欠き部531の窪みの底を形成する部分に形成されている。本実施形態では、凹部57は、背壁部53の上下方向全体に亘って、つまりこの場合切欠き部531の窪みの底から背壁部53が底面部54と接続する部分まで形成されている。
凹部57の凹み深さつまりこの場合前後方向の長さ寸法は、最も深い位置で例えば約1mm~約10mmの範囲内に設定することができる。本実施形態では、凹部57の前後方向の凹み深さは、最も深い位置で約3mmに設定されている。
ガイド部70は、少なくとも一部が背壁部53と上下方向に重なっている。この場合、ガイド部70は、少なくとも一部が凹部57と上下方向に重なっている。そして、底面部71の挿入方向側の先端部つまりこの場合後端部711は、凹部57よりも挿入方向つまり後方に突出して、受け部56と上下方向に重なっている。そのため、吐出口611からガイド部70に垂れ落ちた処理剤は、タンクケース50の周壁部つまりタンク60を収容するスペースではなく、周壁部の外側つまり受け部56に誘導される。
続いて、図11から図14を参照して、タンクケース50及びタンク60が収容部41から引き出された場合のガイド部70及び受け部56等の機能について説明する。図11は、タンク60及びタンクケース50を、収容部41から引き出す過程における収容部周辺の構成を示している。図12から図14は、図11のIII-III線に沿った断面図を示す。図12は、タンク60及びタンクケース50が収容部41に収容された状態を示している。図13は、タンク60及びタンクケース50が収容部41からわずかに引き出された状態を示している。図14は、タンク60及びタンクケース50が収容部41から更に引き出された状態を示している。なお、図12~図14において、吸込み管63及び漏出防止弁64は省略されている。
図12に示す状態では、吐出口611と管部421とが接続されており、漏出防止弁64等の働きにより、吐出口611からも、管部421からも外部に処理剤は漏れ出さない。この状態において、タンクケース50の背壁部53と、収容部41の背面部412とは、互いに接触しておらず、背壁部53と背面部412との間には空間が形成されている。図13に示すように、ユーザの引き出し操作によってタンクケース50及びタンク60が引き出し方向つまりこの場合前方に移動すると、吐出口611と管部421との接続が失われて、管部421の先端部が吐出口611から解放される。この際、吐出口611と漏出防止弁64との間に残された処理剤の一部は、吐出口611からタンク60の外部に排出されることがある。また、管部421内部に残されていた処理剤の一部は、管部421の引き出し方向側の先端部つまり前端部から外部に排出されることがある。
吐出口611から排出された処理剤は、ガイド部70の底面部71に落ちる。タンクケース50の引き出し開始直後において、管部421はガイド部70の上方に位置するため、管部421から排出された処理剤もガイド部70に落ちる。ガイド部70の底面部71に落ちた処理剤は、溝部73に集められながら、底面部71の傾斜に沿って後方へと流れる。底面部71の後端部711から流れ落ちた処理剤は、受け部56によって受け止められる。
図14に示すように、タンクケース50が更に引き出されると、管部421の先端は相対的にガイド部70よりも後方に移動し、受け部56の上方に位置するようになるこの位置では、管部421の先端部から排出された処理剤は受け部56内部に直接落ちる。このようにして、タンクケース50及びタンク60が収容部41から引き出されたことによって、吐出口611及び又は管部421の先端部から排出された処理剤は、受け部56に受け止められ、受け部56内に溜まる。
なお、再度タンクケース50及びタンク60を収容部41に挿入された状態において、上述のようにタンクケース50の背壁部53と、収容部41の背面部412との間には空間が形成されている。そのため、仮に背壁部53の後側表面に処理剤が付着していたとしても、背面部412に付着して収容部41を汚す虞が抑制される。
ここで、タンク60にガイド部70が設けられていない場合について検討する。この場合、タンク60とタンクケース50とを収容部41から引き出すと、吐出口611からタンクケース50内部に処理剤が垂れ落ちて、タンクケース50内部に処理剤が溜まってしまうことがある。また、吐出口611から垂れ落ちる過程の処理剤や、タンクケース50内部に溜まった処理剤が、タンク60の外周面に付着することがある。そのため、ユーザはタンク60を取り外してタンクケース50ややタンクを清掃することが必要となる。タンクケース50は、内部にタンク60を収容するためにある程度の面積があり、処理剤が内部で広範囲に広がってしまう虞がある。また、タンク60の下部やタンクケース50の内部は、タンク60をタンクケース50に固定するために凹凸形状が設けられることがあり、このような場合に、タンク60及びタンクケース50を含めた自動投入装置40の清掃作業は容易ではない。
これに対して、以上説明した本実施形態によれば、洗濯機1は、水槽11と、自動投入装置40と、を備える。水槽11は、内部に衣類を収容する。自動投入装置40は、水槽11に所定量の処理剤を自動で投入する機能を有する。自動投入装置40は、タンク60と、タンクケース50と、収容部41と、を有する。タンク60は、洗濯運転複数回分の量の処理剤を貯留可能に構成されている。タンクケース50は、周壁部としての前壁部51、左右の側壁部52、背壁部53を有し、タンク60を内部に収容する。収容部41は、タンクケース50を引き出し可能に収容する。タンク60は、吐出口611とガイド部70とを有する。吐出口611は、タンク60の外周面としての前面部612、側面部613、又は背面部614に設けられた開口であって、タンク60の内部と外部とを連通しタンク60内に貯留された処理剤をタンク60の外部に吐出可能に構成されている。ガイド部70は、タンク60の外周面としての前面部612、側面部613、背面部614に設けられて吐出口611を少なくとも下方から覆い、タンクケース50の周壁部としての前壁部51、左右の側壁部52、背壁部53の外部に延びる。本実施形態では、ガイド部70は、タンク60の外周面のうち挿入方向の面つまりタンクの背面部614に設けられて、タンクケース50の周壁部の挿入方向の面つまり背壁部53よりも後方に延びている。
これにより、吐出口611から垂れ落ちた処理剤がタンクケース50内にこぼれることが抑制される。そのため、タンクケース50の内部に処理剤が溜まってしまうことや、タンク60の外周面に処理剤が付着してしまうことを抑制する。したがって、ユーザは広い面積を有するタンクケース50の内部やタンク60の外周面を清掃する手間が省ける。したがって、自動投入装置40の清掃を容易にした洗濯機1が提供される。
ガイド部70は、底面部71と左右の側面部72とを有し、底面部71に下方に向けて凹みタンクケース50の挿抜方向に延びて形成された溝部73を有する。本実施形態では、溝部73は前後方向に延びている。
これにより、ガイド部70に落ちた処理剤等の液体は、溝部73に溜まるため、一カ所からタンクケース50の外部に排出するよう促すことができる。したがって、処理剤を一カ所に集めることができるため、ガイド部70の広範囲な場所からタンクケース50の外部に排出される場合と比較して、処理剤があちこちに広がらず、一層清掃作業が容易となる。
タンクケース50は、タンクケース50にタンク60が収容された状態で周壁部のガイド部70に対向する面つまり背壁部53の外側であってガイド部70の下方に容器形状に形成された受け部56を有する。
これにより、収容部41に処理剤が垂れ落ちることを抑制できる。また、タンク60をタンクケース50から取り外した時にユーザから液溜まりが見えにくくなるため、ユーザに不潔感などの悪印象を与えない。
なお、本実施形態では、吐出口611よりも前方からつまりガイド部70の底面部71の前端部から後端部711にかけて溝部73が形成されているがこれに限らない。例えば、他の実施形態では、少なくとも吐出口611の鉛直下方から底面部71の後端部711に向けて溝部73が形成されていても良い。
洗濯機1は、供給ポンプ42と、管部421とを備える。供給ポンプ42は、タンク60から所定量の処理剤を吸い出して水槽11に供給する機能を有する。管部421は、供給ポンプ42からタンク60に向けて延びて吐出口611と接続する。受け部56は、タンクケース50が収容部41に収容された状態で、管部421の下方であって少なくとも一部が平面視で管部421と重なる位置に設けられる。すなわち、受け部56と管部421とは、タンクケース50が収容部41に収容された状態で少なくとも一部が上下方向に重なっている。
これによれば、受け部56は、ガイド部70から落ちる処理剤に加えて、供給ポンプ42の管部421の先端から落ちる処理剤を受け止めることができる。したがって、収容部41に処理剤が垂れ落ちることを一層抑制できる。
ここで、洗濯機1がタンク60を複数備える場合に、各タンク60に対応して複数の受け部56を設けると、タンクケース50の構造が複雑化し、タンクケース50の成形工程や清掃作業が煩雑となる虞がある。
これに対して、洗濯機1は、タンクケース50の挿抜方向に直交する方向に並べられた複数のタンク601,602を備える。受け部56は、少なくとも、複数のタンク601,602のうち、一のタンク例えば第1タンク601の吐出口611から他のタンク例えば第2タンク602の吐出口611までの幅に亘って形成されている。
これによれば、複数のタンク601,602に対応する受け部56の個数を1つとすることで、タンクケース50の構造を単純化することができる。その結果、タンクケース50の成形作業や清掃作業を簡易にすることができる。
タンクケース50の周壁部としての前壁部51、側壁部52、及び背壁部53のうち受け部56に接する面である背壁部53は、ガイド部70の下方に位置して、タンク60に向けて凹ませて形成された凹部57を有する。
これにより、ガイド部70の後端部711と受け部56とが重なり合う距離が長くなる。したがって、ガイド部70から受け部56内部以外の空間に処理剤が排出されてしまうことを抑制する。
(第2実施形態)
図15を参照して、第2実施形態について説明する。本実施形態では、洗濯機1は、タンク60に替えて、一又は複数この場合二個のタンク80を備える。また、洗濯機1は、タンクケース50及び窪み部413を備えていない。すなわち、タンク80は、収容部41に直接、引き出し可能に収容される。また、タンク80は、凹み部90を有する。
タンク80は、概ね矩形の箱状に形成されている。図14に示すように、タンク80は、外殻を構成するタンク本体81と、詳細は図示しない蓋部材と、吸込み管と、漏出防止弁と、フィルタと、を有する。
タンク本体81は、全体として直方体状に形成されており、吐出口811と、前面部812、側面部813、背面部814、底部615、及び開口部616を有している。前面部612は、タンク本体61の前面を構成する。前面部812は、タンク本体81の前面を構成する。側面部813は、タンク本体81の側面を構成する。背面部814は、タンク本体81の背面を構成する。底部815は、タンク本体81の底面を構成する。開口部816は、タンク本体81の上部に設けられた開口、すなわち前面部812、側面部813、及び背面部814に囲まれて形成された開口で、タンク本体81の内部をタンク本体81の外部に露出する。
吐出口811は、タンク80の挿入方向側端面つまりこの場合背面部814に設けられている開口である。吐出口811は、タンク80の内部と外部とを連通する。そして、タンク80が収容部41の正しい位置に挿入されると、吐出口811に管部421が挿し込まれて接続される。これにより、タンク80内に貯留されている処理剤が、吐出口811及び連通孔43を貫通する管部421を通って、タンク80及び収容部41の外部に流出可能となる。
この場合、凹み部90は、背面部814の一部をタンク本体81の内部に向けて窪ませて形成されている。凹み部90は、タンク80の挿入方向側つまり後部が開口しており、前面部91と、左右の側面部92と、底面部93と、上面部94と、後部開口95と、を有する。前面部91の上部に吐出口811が形成されている。後部開口95の下端部には、立ち上がり部96が形成されている。立ち上がり部96は、底面部93から上方に向けて突出して形成されている。そのため、後部開口95の下端部は前面部91の下端部よりも上方に位置している。すなわち、凹み部90は、下部に受け部97を有する。受け部97は、内部に処理剤を貯留可能な容器形状を形成している。なお、立ち上がり部96は、背面部814の窪んでいない面と同一面上つまり面一となっている。
吐出口811は、筒状に形成されて、前面部91からタンク80の挿入方向つまり後方に向けて若干突出している。吐出口811の挿入方向側先端部つまり後端部は、立ち上がり部96よりも引き出し方向側つまり前側に位置している。すなわち、吐出口811の後端部は、受け部97の後端部よりも前側に位置している。なお、本実施形態では、吐出口811は、筒状に形成されて、前面部91からタンク80の挿入方向つまり後方に向けて若干突出しているがこれに限らない。例えば、他の実施形態では、吐出口811の後端部は、前面部91と同一の面上つまり面一となっていても良い。
タンク80が収容部41から引き出された場合について説明する。タンク80が引き出し方向つまりこの場合前方に移動すると、吐出口811と管部421との接続が失われて、管部421の先端部が吐出口811から解放される。吐出口811から排出された処理剤は、凹み部90の底面部93に落ちる。タンクケース50の引き出し開始直後において、管部421は凹み部90の上方に位置するため、管部421から排出された処理剤も底面部93に落ちる。底面部93に落ちた処理剤は、立ち上がり部96によって堰き止められ、タンク80の外周部に設けられた受け部97内部に貯留される。
以上説明した本実施形態によれば、洗濯機1は、水槽11と、自動投入装置40と、を備える。水槽11は、内部に衣類を収容する。自動投入装置40は、水槽11に所定量の処理剤を自動で投入する機能を有する。自動投入装置40は、タンク80と、収容部41と、を有する。タンク80は、洗濯運転複数回分の量の処理剤を貯留可能に構成されている。収容部41は、タンク80を引き出し可能に収容する。タンク80は、吐出口811と受け部97とを有する。吐出口811は、タンク80の外周面としての前面部812、側面部813、又は背面部814に設けられた開口であって、タンク80の内部と外部とを連通しタンク80内に貯留された処理剤をタンク80の外部に吐出可能に構成されている。受け部97は、タンク80の外周部である前面部812、側面部813、又は背面部814において吐出口811の下方に位置し容器状に形成されている。受け部97の挿入方向側端面つまり立ち上がり部96は、吐出口811の挿入方向側端部よりも挿入方向側に位置している。本実施形態では、受け部97の後端面である立ち上がり部96は、吐出口811の後端部よりも後方に位置している。
これによれば、タンクケースがなく、タンク80を直接収容部41に挿抜する構成において、タンク80に、受け部97を設けた。これにより、吐出口811や管部421から垂れ落ちる処理剤を受け部に集めることができるため、タンクの受け部97以外の部分や、収容部41の内部に処理剤が付着することを抑制できる。したがって、このような構成によっても、自動投入装置の清掃を容易にした洗濯機1が提供される。
なお、上記に説明した複数の実施形態において、洗濯機1は二個のタンク601,602を備えているが、これに限らない。例えば、他の実施形態では洗濯機1は三個以上のタンク60を備えていても良い。この場合、受け部56は、右端のタンク60のガイド部70から左端のタンク60のガイド部70までに亘って設けられている構成とすることができる。また、上記の実施形態において、複数のタンク60は互いに左右方向に並び、タンク60の挿抜方向は前後方向であったが、これに限らない。例えば、他の実施形態では複数のタンク60は互いに前後方向に並び、タンク60の挿抜方向は左右方向であっても良い。この場合、連通孔43、ガイド部70、切欠き部531、受け部56、凹部57等の位置は、上述の意図に照らして適宜変更され得る。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…洗濯機、11…水槽、40…自動投入装置、41…収容部、42…供給ポンプ、421…管部、50…タンクケース、51…前壁部(周壁部)、52…側壁部(周壁部)、53…背壁部(周壁部)、56…受け部、57…凹部、60…タンク、601…第1タンク(タンク)、602…第2タンク(タンク)、611…吐出口、612…前面部(外周面)、613…側面部(外周面)、614…背面部(外周面)、70…ガイド部、71…底面部、72…側面部、73…溝部、80…タンク、811…吐出口、812…前面部(外周面)、813…側面部(外周面)、814…背面部(外周面)、96…立ち上がり部(後端面)、97…受け部

Claims (7)

  1. 内部に衣類を収容する水槽と、
    前記水槽に所定量の処理剤を自動で投入する自動投入装置と、を備え、
    前記自動投入装置は、
    洗濯運転複数回分の量の前記処理剤を貯留可能なタンクと、
    周壁部を有し、前記タンクを内部に収容するタンクケースと、
    前記タンクケースを引き出し可能に収容する収容部と、を有し、
    前記タンクは、前記タンクの外周面に設けられた開口であって前記タンクの内部と外部とを連通し前記タンク内に貯留された前記処理剤を前記タンクの外部に吐出可能な吐出口と、
    前記タンクの前記外周面に設けられて前記吐出口を少なくとも下方から覆い、前記タンクケースに前記タンクが収容された状態で前記タンクケースの前記周壁部の外部に延びるガイド部と、を有する、
    洗濯機。
  2. 前記ガイド部は、底面部と側面部とを有し、前記底面部に下方に向けて凹み前記タンクケースの挿抜方向に延びて形成された溝部を有する、請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記タンクケースは、前記タンクケースに前記タンクが収容された状態で前記周壁部の前記ガイド部に対向する面の外側であって前記ガイド部の下方に容器形状に形成された受け部を有する、請求項1又は2に記載の洗濯機。
  4. 前記タンクから所定量の前記処理剤を吸い出して前記水槽に供給する供給ポンプと、
    前記供給ポンプから前記タンクに向けて延びて前記吐出口と接続する管部と、を備え、
    前記受け部は、前記タンクケースが前記収容部に収容された状態で、前記管部の下方であって少なくとも一部が平面視で前記管部と重なる位置に設けられる、
    請求項3に記載の洗濯機。
  5. 前記タンクケースの挿抜方向に直交する方向に並べられた複数の前記タンクを備え、
    前記受け部は、少なくとも、複数の前記タンクのうち、一の前記タンクの前記吐出口から他の前記タンクの前記吐出口までの幅に亘って形成されている、
    請求項3又は4に記載の洗濯機。
  6. 前記タンクケースの前記周壁部のうち前記受け部に接する面は、前記ガイド部の下方に位置して、前記タンクに向けて凹ませて形成された凹部を有する、
    請求項3から5のいずれか一項に記載の洗濯機。
  7. 内部に衣類を収容する水槽と、
    前記水槽に所定量の処理剤を自動で投入する自動投入装置と、を備え、
    前記自動投入装置は、
    洗濯運転複数回分の量の前記処理剤を貯留可能なタンクと、
    前記タンクを引き出し可能に収容する収容部と、を備え、
    前記タンクは、前記タンクの挿入方向側端面に設けられた開口であって前記タンクの内部と外部とを連通し前記タンク内に貯留された前記処理剤を前記タンクの外部に吐出可能な吐出口と、
    前記タンクの外周部において前記吐出口の下方に位置し容器状に形成された受け部と、を有し、
    前記受け部の挿入方向側端面は、前記吐出口の挿入方向側端部よりも挿入方向側に位置している、
    洗濯機。
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