JP2023110379A - 電子情報記憶媒体、icカード、処理方法、及びプログラム - Google Patents

電子情報記憶媒体、icカード、処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの待ち時間軽減による利便性を向上することが可能な電子情報記憶媒体、ICカード、処理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】ICカードCは、前回の取引において用いられた前回指紋データが記憶部4に保存されているか否かを判定し、保存されていると判定された場合に、当該前回指紋データを用いた指紋認証を認証部3に実行させる。【選択図】図4

Description

人の生体データを取得可能なICカード等の技術分野に関する。
従来、指紋認証機能付きICカードが提案されている。例えば特許文献1には、RF(Radio Frequency)信号を受信するためのアンテナ、当該アンテナを利用した非接触通信により電力がもたらされるRFIDチップ及び指紋認証エンジン等を備えるRFIDデバイスが開示されている。指紋認証エンジンは、指紋読み取り機により読み取られた指紋と予め保存された指紋データと比較するように構成されている。
特表2017-538188号公報
しかしながら、ICカードがユーザから指紋データを取得する処理は、例えばスマートフォンの端末に比べてCPU能力が低いため、数秒程度の時間がかかってしまう。そのため、ICカードによる指紋認証が行われる度にユーザを待たせることになり利便性が良くない。
そこで、本発明は、このような問題等に鑑みてなされたものであり、ユーザの待ち時間軽減による利便性を向上することが可能な電子情報記憶媒体、ICカード、処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、取引に利用可能な電子情報記憶媒体であって、生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを保存するための記憶部と、取引において前記生体データを用いて生体認証を実行する認証手段と、前回の取引において用いられた前回の前記生体データが前記記憶部に保存されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前回の前記生体データが前記記憶部に保存されていると判定された場合に、当該前回の前記生体データを用いた生体認証を前記認証手段に実行させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子情報記憶媒体において、前記制御手段は、前記生体認証の実行と並列して、前記生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを今回の前記生体データとして当該生体データ取得センサから取得し前記記憶部に保存させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子情報記憶媒体において、前記判定手段により前回の前記生体データが前記記憶部に保存されていないと判定された場合に、前記制御手段は、前記生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを今回の前記生体データとして当該生体データ取得センサから取得し前記記憶部に保存させ、当該今回の前記生体データを用いた生体認証を前記認証手段に実行させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体において、前記制御手段は、前記生体認証の実行と並列して、前記取引に係る取引処理を実行することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子情報記憶媒体において、外部機器から前記取引の開始を示すコマンドを受信する受信手段と、前記生体認証が成功し、且つ前記取引に係る処理が正常終了した場合に前記取引の成立を示すレスポンスを前記外部機器へ送信する送信手段と、を更に備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、取引に利用可能なICカードであって、ICカードのユーザの身体から生体データを取得する生体データ取得センサと、前記生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを保存するための記憶部と、取引において前記生体データを用いて生体認証を実行する認証手段と、前回の取引において用いられた前回の前記生体データが前記記憶部に保存されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前回の前記生体データが前記記憶部に保存されていると判定された場合に、当該前回の前記生体データを用いた生体認証を前記認証手段に実行させる制御手段と、を備えることを特徴とするICカード。
請求項7に記載の発明は、取引に利用可能な電子情報記憶媒体に含まれるコンピュータにより実行される処理方法であって、生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを記憶部に保存させるステップと、前回の取引において用いられた前回の前記生体データが前記記憶部に保存されているか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて前回の前記生体データが前記記憶部に保存されていると判定された場合に、当該前回の前記生体データを用いた生体認証を認証手段に実行させるステップと、を含むことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、取引に利用可能な電子情報記憶媒体であって、生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを保存するための記憶部を備える電子情報記憶媒体に含まれるコンピュータを、取引において前記生体データを用いて生体認証を実行する認証手段と、前回の取引において用いられた前回の前記生体データが前記記憶部に保存されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前回の前記生体データが前記記憶部に保存されていると判定された場合に、当該前回の前記生体データを用いた生体認証を前記認証手段に実行させる制御手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの待ち時間軽減による利便性を向上することができる。
ICカードCの概要構成の一例を示す図である。 記憶部4のメモリマップの一例を示す図である。 ICカードCの制御部5により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3に示す処理が時系列で複数回実行されたときの認証回数と、保存及び使用される指紋データとの関係の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下に説明する実施形態は、指紋認証機能付きICカードに対して本発明を適用した場合の実施の形態である。
[1.ICカードCの構成及び機能]
先ず、図1を参照して、本実施形態に係るICカードCの構成及び機能について説明する。図1は、ICカードCの概要構成の一例を示す図である。図1に示すように、ICカードCは、アンテナ部1、指紋センサ2、認証部3、記憶部4、及び制御部5を備えて構成される。なお、認証部3、記憶部4、及び制御部5は、1つのICチップにより構成されてもよいし、複数のICチップにより構成されてもよい。ICカードCは、取引に利用可能な電子情報記憶媒体の一例である。ICカードCの例として、クレジットカード、キャッシュカード(銀行カード)、電子マネーカード等が挙げられる。取引の例として、店舗や自動販売機における商品売買またはサービス授受に係る取引、銀行やATM(Automatic Teller Machine)における入出金に係る取引が挙げられる。
アンテナ部1は、外部機器Eが備えるリーダライタ(RW)から発信された電波(RF信号)を受信しその電気信号を制御部5へ出力する。また、アンテナ部11は、制御部5から出力された電気信号を電波として発信する。これにより、制御部5と外部機器Eとの間で非接触通信が行われる。なお、ICカードCの各構成要素には、アンテナ部1による誘導電圧により電力が供給可能になっている。
指紋センサ2(生体データ取得センサの一例)は、ICカードCの表面に実装され、ICカードCを使用するユーザの指の腹から指紋を読み取り、その指紋データ(生体データの一例)を取得し、当該指紋データを認証部3または制御部5へ出力する。例えば、指紋センサ2は、数万個の電極、及びユーザの指の腹が接触する接触面等を有し、この接触面にユーザの指の腹が接触することで、上記電極にはユーザの指の腹における凹凸(つまり、指紋を構成する凹凸)による当該接触面までの近さに応じた量の電荷がたまる。指紋センサ2は、それぞれの電極にたまった電荷の量を検出して数値(つまり、電荷の量に応じた数値)に変換することで指紋データを取得する。なお、指紋センサ2は、上記以外の方法で指紋データを取得してもよい。
認証部3(認証手段の一例)は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びCPU(Central Processing Unit)等を備え、指紋センサ2から出力された指紋データを用いて指紋認証(生体認証の一例)を実行し、その認証結果(認証成功または認証失敗)を制御部5へ出力する。かかる指紋認証は、指紋センサ2から出力された指紋データを用いてその指紋を有するユーザが予め初期登録された本人であるかを確かめるための処理である。
記憶部4は、NVM(Nonvolatile Memory)を備える。図2は、記憶部4のメモリマップの一例を示す図である。記憶部4には、図2に示すように、オペレーティングシステム及びアプリケーション(本発明のプログラムを含む)が記憶される。また、記憶部4には、初期登録用として、指紋センサ2により読み取られた指紋に係る指紋データが登録指紋データ(テンプレート)として記憶(初期登録)される。指紋データの初期登録は、例えばICカードCと共にユーザに配送された小型の指紋登録用装置(外部機器Eの一例)、または店舗等の所定の場所に設置された指紋登録用装置(外部機器Eの一例)からのコマンドに応じて実施される。
また、記憶部4には、指紋センサ2により取得された指紋データを保存するための記憶領域41と記憶領域42が設けられている。指紋センサ2により指紋データが取得される度に、当該指紋データが記憶領域41と記憶領域42との何れか一方に交互に指紋データが書き込まれる(上書きされる)。例えば、取引の度に取得される指紋データは、1回目の取引の際には記憶領域41に書き込まれ、2回目の取引の際には記憶領域42に書き込まれ、3回目の取引の際には記憶領域41に書き込まれ、4回目の取引の際には記憶領域42に書き込まれる。つまり、指紋データは、前回保存された記憶領域とは別の記憶領域に保存される。これにより、後述するように、指紋データの保存と指紋認証とを同時に処理することが可能となる。
さらに、記憶部4には、取引に必要な取引用データが記憶される。ここで、店舗等での商品売買またはサービス授受に係る取引の場合、その取引用データには、クレジットカード決済等の決済方法に応じた決済に必要な情報が含まれる。例えば、クレジットカード決済である場合、決済に必要な情報の例として、クレジットカード番号、名義人の氏名、及び有効期限等のデータが挙げられる。なお、決済に必要な情報は、ICカードCのユーザに固有の決済用ID(識別情報)であってもよい。一方、銀行等での入出金に係る取引の場合、その取引用データには、入出金に必要な情報として、口座番号等が含まれる。
制御部5(コンピュータの一例)は、RAM、ROM、及びCPU等を備えて構成される。制御部5は、本発明のプログラムを実行することで、本発明における判定手段、制御手段、受信手段、及び送信手段として機能する。具体的には、制御部5は、前回の取引において用いられた前回の指紋データ(以下、「前回指紋データ」という)が記憶部4(記憶領域41または記憶領域42)に保存されているか否かを判定する。前回指紋データが記憶部4に保存されていると判定された場合に、制御部5は、当該前回指紋データを用いた指紋認証を認証部3に実行させる。このとき、制御部5は、指紋認証の実行と並列して、指紋センサ2により取得された指紋データを今回の指紋データ(以下、「今回指紋データ」という)として指紋センサ2から取得し記憶部4に保存(保管)させるとよい。
一方、前回指紋データが記憶部4に保存されていないと判定された場合に、制御部5は、指紋センサ2により取得された今回指紋データを指紋センサ2から取得し記憶部4に保存させ、当該今回指紋データを用いた指紋認証を認証部3に実行させる。さらに、制御部5は、指紋認証の実行と並列して、取引に係る取引処理を実行するとよい。つまり、指紋認証の結果が得られる前に、取引に係る取引処理が実行されるとよい。かかる取引処理では、例えば、外部機器Eの正当性検証、及び取引用データの取得が行われる。
[2.ICカードCの動作]
次に、図3を参照して、ICカードCの動作について説明する。図3は、ICカードCの制御部5により実行される処理の一例を示すフローチャートである。ユーザはICカードCの指紋センサ2に指の腹を接触させながらICカードCを外部機器Eに翳すと、外部機器Eは、ICカードCを認識し無線通信を開始する。これにより、外部機器Eは、ICカードCの制御部5との間で取引に係る初期シーケンス(やり取り)を実施する。かかる初期シーケンスにおいて、外部機器EとICカードCとの間で、今回の取引額が特定される。そして、外部機器Eから取引の開始を示すコマンドがICカードCへ送信され、当該コマンドがICカードCのアンテナ部1を介して制御部5により受信されると、図3に示す処理が開始される。
図3に示す処理が開始されると、制御部5は、取引処理(ステップS1)と認証処理(ステップS2)とを並列的に実行する。例えば、制御部5が2つ以上のCPUを備える場合、制御部5は、第1のCPUにより取引処理を実行し、第2のCPUにより認証処理を実行する。或いは、制御部5が2つ以上のコアを有する1つのCPUを備える場合、制御部5は、第1のコアにより取引処理を実行し、第2のコアにより認証処理を実行する。一方、制御部5が1つのコアを有する1つのCPUを備える場合、制御部5は、マルチタスク機能により取引処理と認証処理とを並列的に実行する。
ステップS1では、制御部5は、外部機器Eから取引処理に必要な情報を取得して取引可能であるか否かを判定する。ここで、取引処理に必要な情報とは、例えばICカードCが外部機器Eを認証するための認証用データであり、取引の開始を示すコマンドに含まれているとよい。認証用データには、例えば、認証局により発行された外部機器Eの証明書データ(外部機器Eの公開鍵を含む)、及び外部機器Eの秘密鍵で署名された署名データなどが含まれる。この場合、制御部5は、当該認証データに基づいて外部機器Eの正当性検証を行う。かかる正当性検証では、例えば、外部機器Eの証明書データに含まれる公開鍵により外部機器Eの署名データの署名検証(つまり、外部機器Eの公開鍵で復号)が行われる。そして、外部機器Eの正当性検証が良好である(つまり、署名検証が成功した)場合に、取引可能であると判定し、取引用データを記憶部4から取得する。これにより、セキュリティを高めることができる。
ステップS2では、制御部5は、前回指紋データが記憶部4に保存されているか否かを判定する(ステップS21)。つまり、初めて指紋認証を利用した取引が実施されるか否かが判定される。制御部5は、前回指紋データが記憶部4に保存されていない(つまり、初めて指紋認証を利用した取引が実施される)と判定した場合(ステップS21:NO)、処理をステップS22へ進める。一方、制御部5は、前回指紋データが記憶部4に保存されている(つまり、指紋認証を利用した取引実施は2回目以降である)と判定した場合(ステップS21:YES)、処理をステップS25及びステップS26へ進める。なお、図3に示す処理が実行される毎に、ステップS21において、前回指紋データが記憶領域41に保存されているか否かの判定と、前回指紋データが記憶領域42に保存されているか否かの判定とが交互に実行されるとよい(同一ユーザに限る)。
ステップS22では、制御部5は、指紋読取指令を指紋センサ2へ出力することで、指紋センサ2により取得された今回指紋データを取得して記憶部4(記憶領域41または記憶領域42)に保存(保管)させる。次いで、制御部5は、ステップS22で保存された今回指紋データをRAM上でテンプレート化する(ステップS23)。ここで、テンプレート化とは、指紋データを登録指紋データと比較しやすいように定型化するこという。次いで、制御部5は、ステップS23でテンプレート化された今回指紋データ、及び記憶部4に記憶された登録指紋データ、及び指紋認証指令を認証部3へ出力することで指紋認証を認証部3に実行させる(ステップS24)。なお、認証部3は、制御部5からの指紋認証指令に応じて、制御部5からの今回指紋データと登録指紋データとを照合することにより指紋認証を実行し、その認証結果(認証成功または認証失敗)を制御部5へ出力する。ここで、今回指紋データと登録指紋データとの一致度が閾値以上である場合は認証結果には認証成功がセットされる一方、該一致度が閾値未満である場合は認証結果には認証失敗がセットされる。
ステップS25の処理とステップS26の処理は、制御部5により並列的に実行される。ステップS25では、制御部5は、指紋読取指令を指紋センサ2へ出力することで、指紋センサ2により取得された今回指紋データを取得して記憶部4(記憶領域41または記憶領域42)に保存させる。一方、ステップS26では、制御部5は、記憶部4に保存されている前回指紋データを取得し、当該前回指紋データをRAM上でテンプレート化する(ステップS261)。次いで、制御部5は、ステップS261でテンプレート化された前回指紋データ、及び記憶部4に記憶された登録指紋データ、及び指紋認証指令を認証部3へ出力することで指紋認証を認証部3に実行させる(ステップS262)。なお、認証部3は、制御部5からの指紋認証指令に応じて、制御部5からの前回指紋データと登録指紋データとを照合することにより指紋認証を実行し、その認証結果(認証成功または認証失敗)を制御部5へ出力する。ここで、前回指紋データと登録指紋データとの一致度が閾値以上である場合は認証結果には認証成功がセットされる一方、該一致度が閾値未満である場合は認証結果には認証失敗がセットされる。
図4は、図3に示す処理が時系列で複数回実行されたときの認証回数と、保存及び使用される指紋データとの関係の一例を示す図である。図4に示すように、1回目の指紋認証においては、今回取得された今回指紋データが記憶領域41に保存され、且つ、記憶領域41における今回指紋データが指紋認証に使用される。次に、2回目の指紋認証においては、今回取得された今回指紋データが記憶領域42に保存され、且つ、記憶領域41における前回指紋データが指紋認証に使用される。次に、3回目の指紋認証においては、今回取得された今回指紋データが記憶領域41に保存され、且つ、記憶領域42における前回指紋データが指紋認証に使用される。次に、4回目の指紋認証においては、今回取得された今回指紋データが記憶領域42に保存され、且つ、記憶領域41における前回指紋データが指紋認証に使用される。
ステップS3では、制御部5は、取引処理が正常終了し、且つ、指紋認証が成功したか否かを判定する。これにより、セキュリティを維持することができる。ステップS1で取引可能であると判定されて取引データが取得され、且つ、ステップS24またはステップS262における指紋認証の認証結果が認証成功である場合、取引処理が正常終了し、且つ、指紋認証が成功したと判定される(ステップS3:YES)。この場合、制御部5は、取引の成立を示すレスポンスをアンテナ部1を介して外部機器Eへ送信し(ステップS4)、処理を終了する。かかるレスポンスには、ステップS1で取得された取引データが含まれる。これにより、外部機器Eは、当該レスポンスから取引用データを取得し、取引用データに基づいて当該取引に係る処理を実行する。例えば、外部機器Eは、取引用データに基づいて商品またはサービスに対する料金の支払いをユーザに課すための決済処理を実行する。或いは、外部機器Eは、取引用データに基づいて出金処理を実行する。一方、ステップS1で取引可能でないと判定されるか(つまり、取引処理が正常終了しなかった)、または、ステップS24またはステップS262における指紋認証の認証結果が認証失敗である場合(ステップS3:NO)、制御部5は、取引の不成立を示すレスポンスをアンテナ部1を介して外部機器Eへ送信し(ステップS5)、処理を終了する。
以上説明したように、上記実施形態によれば、ICカードCは、前回の取引において用いられた前回指紋データが記憶部4に保存されているか否かを判定し、保存されていると判定された場合に、当該前回指紋データを用いた指紋認証を認証部3に実行させるように構成したので、ユーザの待ち時間軽減による利便性を向上することができる。このとき、ICカードCは、次回の取引のために、指紋認証の実行と並列して、今回指紋データを指紋センサ2から取得し記憶部4に保存させるように構成したので、より一層、利便性を向上することができる。さらに、ICカードCは、指紋認証の実行と並列して、取引に係る取引処理を実行するように構成したので、より一層、利便性を向上することができる。
なお、上記実施形態においては、生体データ取得センサの一例である指紋センサ2がICカードCに搭載される場合を例にとって説明したが、指紋センサ2はICカードCに搭載されない場合であっても本発明を適用可能である。この場合、指紋センサ2は、店舗等の所定の場所に設置され、ICカードCと通信を行うことが可能になっている。また、上記実施形態においては、ユーザの認証に用いられる生体データとして指紋データを例にとって説明したが、ユーザの顔、ユーザの掌の紋(掌紋)、ユーザの掌または指における血管(静脈)、またはユーザの眼の虹彩を生体データとして取得するように構成してもよく、かかる場合にも本発明を適用することができる。また、上記実施形態においては、外部機器Eとの間で非接触通信を行うことが可能なICカードCを例にとって説明したが、本発明は、外部機器Eとの間で接触通信を行うことが可能なICカード(例えば、国際規格ISO7816で規定されたC1~C8端子を有するICカード)にも適用可能である。
1 アンテナ部
2 指紋センサ
3 認証部
4 記憶部
5 制御部
C ICカード

Claims (8)

  1. 取引に利用可能な電子情報記憶媒体であって、
    生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを保存するための記憶部と、
    取引において前記生体データを用いて生体認証を実行する認証手段と、
    前回の取引において用いられた前回の前記生体データが前記記憶部に保存されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前回の前記生体データが前記記憶部に保存されていると判定された場合に、当該前回の前記生体データを用いた生体認証を前記認証手段に実行させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする電子情報記憶媒体。
  2. 前記制御手段は、前記生体認証の実行と並列して、前記生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを今回の前記生体データとして当該生体データ取得センサから取得し前記記憶部に保存させることを特徴とする請求項1に記載の電子情報記憶媒体。
  3. 前記判定手段により前回の前記生体データが前記記憶部に保存されていないと判定された場合に、前記制御手段は、前記生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを今回の前記生体データとして当該生体データ取得センサから取得し前記記憶部に保存させ、当該今回の前記生体データを用いた生体認証を前記認証手段に実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の電子情報記憶媒体。
  4. 前記制御手段は、前記生体認証の実行と並列して、前記取引に係る取引処理を実行することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子情報記憶媒体。
  5. 外部機器から前記取引の開始を示すコマンドを受信する受信手段と、
    前記生体認証が成功し、且つ前記取引に係る処理が正常終了した場合に前記取引の成立を示すレスポンスを前記外部機器へ送信する送信手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の電子情報記憶媒体。
  6. 取引に利用可能なICカードであって、
    ICカードのユーザの身体から生体データを取得する生体データ取得センサと、
    前記生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを保存するための記憶部と、
    取引において前記生体データを用いて生体認証を実行する認証手段と、
    前回の取引において用いられた前回の前記生体データが前記記憶部に保存されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前回の前記生体データが前記記憶部に保存されていると判定された場合に、当該前回の前記生体データを用いた生体認証を前記認証手段に実行させる制御手段と、
    を備えることを特徴とするICカード。
  7. 取引に利用可能な電子情報記憶媒体に含まれるコンピュータにより実行される処理方法であって、
    生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを記憶部に保存させるステップと、
    前回の取引において用いられた前回の前記生体データが前記記憶部に保存されているか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前回の前記生体データが前記記憶部に保存されていると判定された場合に、当該前回の前記生体データを用いた生体認証を認証手段に実行させるステップと、
    を含むことを特徴とする処理方法。
  8. 取引に利用可能な電子情報記憶媒体であって、生体データ取得センサによりユーザの身体から取得された生体データを保存するための記憶部を備える電子情報記憶媒体に含まれるコンピュータを、
    取引において前記生体データを用いて生体認証を実行する認証手段と、
    前回の取引において用いられた前回の前記生体データが前記記憶部に保存されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前回の前記生体データが前記記憶部に保存されていると判定された場合に、当該前回の前記生体データを用いた生体認証を前記認証手段に実行させる制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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