JP2023109560A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性の向上を図ることができる冷蔵庫を提供することである。【解決手段】実施形態の冷蔵庫は、サーバと通信可能な冷蔵庫であって、取得部と、冷却部と、制御部とを備える。前記取得部は、前記サーバからの制御指令を取得可能である。前記冷却部は、前記冷蔵庫に含まれる複数の貯蔵部を冷却する。前記制御部は、ユーザの操作または予め設定された条件に基づいて実行される第1冷却制御と、前記取得部により取得される前記制御指令に基づいて実行される第2冷却制御とにより前記冷却部を制御可能であり、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記第1冷却制御を優先して実行するとともに、前記複数の貯蔵部に含まれる前記第1冷却制御による冷却対象の貯蔵部の種類に基づき、前記第2冷却制御の実行内容を決定する。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
サーバからの指示に基づいて圧縮機とファンとを制御する冷蔵庫が知られている。ところで、冷蔵庫は、利便性のさらなる向上が期待されている。
特開2021-101145号公報
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる冷蔵庫を提供することである。
実施形態の冷蔵庫は、サーバと通信可能な冷蔵庫であって、取得部と、冷却部と、制御部とを備える。前記取得部は、前記サーバからの制御指令を取得可能である。前記冷却部は、前記冷蔵庫に含まれる複数の貯蔵部を冷却する。前記制御部は、ユーザの操作または予め設定された条件に基づいて実行される第1冷却制御と、前記取得部により取得される前記制御指令に基づいて実行される第2冷却制御とにより前記冷却部を制御可能であり、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記第1冷却制御を優先して実行するとともに、前記複数の貯蔵部に含まれる前記第1冷却制御による冷却対象の貯蔵部の種類に基づき、前記第2冷却制御の実行内容を決定する。
実施形態の冷蔵庫システムの全体構成を示す図。 実施形態の冷蔵庫の概略構成を示す正面図。 実施形態の冷蔵庫の機能構成を示すブロック図。 実施形態のサーバの機能構成を示すブロック図。 実施形態の運転計画生成部により作成される運転計画の一例を示す図。 実施形態の端末装置の機能構成を示すブロック図。 実施形態の特別チルドの制御モードが実行される場合のチルド室温度の変化を示す図。 実施形態の本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合におけるサーバ指示冷却モードの実行内容を説明するための図。 実施形態の第1制御例の処理の流れを示すシーケンス図。 実施形態の第2制御例の処理の流れを示すシーケンス図。
以下、実施形態の冷蔵庫を、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本出願で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本出願で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。
本出願で「取得する」とは、送信要求を送信して能動的に取得する場合に限定されず、他の装置から送信される情報を受動的に受信することで取得する場合も含み得る。本出願で「抑制する」とは、少なくとも部分的に抑制することを意味し、例えば、所定の時期または所定の温度帯に限って抑制する場合も含み得る。
(実施形態)
<1.冷蔵庫システムの全体構成>
図1は、実施形態の冷蔵庫システム1の全体構成を示す図である。冷蔵庫システム1は、例えば、冷蔵庫100と、サーバ200とを含む。冷蔵庫システム1は、後述する端末装置300(または端末装置300の家電管理アプリAPP)を含んでもよい。冷蔵庫システム1は、「情報処理システム」の一例である。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
冷蔵庫100は、ユーザUの住居内に設置される。冷蔵庫100は、例えば、ユーザUの住居内に設置される無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。冷蔵庫100は、ネットワークNWを介して、サーバ200または端末装置300と通信可能である。
サーバ200は、冷蔵庫100を管理する管理サーバである。サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。サーバ200は、「サーバシステム」と称されてもよい。サーバ200は、ネットワークNWを介して、冷蔵庫100または端末装置300と通信可能である。サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータなどでもよい。
端末装置300は、冷蔵庫100のユーザUが使用する端末装置である。端末装置300は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、端末装置300は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよいし、スマートスピーカのような音声対話装置などでもよい。端末装置300は、例えば、種々の情報を表示可能な表示画面301aを含む表示装置301と、ユーザUの入力を受け付け可能な入力装置302とを有する。入力装置302は、例えば表示装置301の表示画面301aと重ねて設けられたタッチパネルである。入力装置302は、端末装置300に設けられたカメラやマイクなどを含み得る。
端末装置300には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。アプリケーションプログラムPは、冷蔵庫100を管理するためのアプリケーションプログラムである。以下では、アプリケーションプログラムPが実行されることで起動されるアプリケーションソフトウェアを「家電管理アプリAPP」と称する。
<2.冷蔵庫>
まず、冷蔵庫100について詳しく説明する。
図2は、冷蔵庫100の概略構成を示す正面図である。冷蔵庫100は、例えば、筐体10と、複数の扉20とを備えている。
筐体10は、断熱性を有し、矩形箱状に形成されている。筐体10の内部には、複数の貯蔵室30が設けられている。複数の貯蔵室30は、例えば、冷蔵室31、チルド室31A、野菜室32、製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35を含む。冷蔵室31および野菜室32は、冷蔵温度帯(例えば、1~4℃の温度帯)の貯蔵室である。チルド室31Aは、チルド温度帯(例えば、-1℃~+1℃の温度帯)の貯蔵室である。製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35は、冷凍温度帯(例えば、-10~-20℃の温度帯)の貯蔵室である。以下では、冷蔵室31、チルド室31A、および野菜室32を区別しない場合、「貯蔵室30R」と称する場合がある。以下では説明の便宜上、冷蔵温度帯とチルド温度帯とを纏めて「冷蔵温度帯」と称する場合がある。以下では、製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35を区別しない場合、「貯蔵室30F」と称する場合がある。
上述した冷蔵室31、チルド室31A、野菜室32、製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35の各々は、「貯蔵部」の一例である。なお本出願でいう「貯蔵部」は、上記例に限定されず、パーシャル温度帯(約-4℃~-2℃)に冷却されるパーシャル室や、複数の温度帯(例えば冷蔵温度帯と冷凍温度帯)で温度が切り替え可能な温度切替室などでもよい。本実施形態では、複数の貯蔵室30のうち後述する第1冷却制御の冷却対象の貯蔵室は、「第1貯蔵部」の一例である。一方で、複数の貯蔵室30のうち第1貯蔵部とは異なる1つ以上の貯蔵室は、「第2貯蔵部」の一例である。
複数の貯蔵室30の開口は、複数の扉20によって開閉可能に閉じられる。複数の扉20は、冷蔵室31の開口を閉じる左右の冷蔵室扉21A,21B、野菜室32の開口を閉じる野菜室扉22、製氷室33の開口を閉じる製氷室扉23、小冷凍室34の開口を閉じる小冷凍室扉24、および主冷凍室35の開口を閉じる主冷凍室扉25を含む。以下では、左右の冷蔵室扉21A,21Bを区別しない場合、「冷蔵室扉21」と称する。
図3は、冷蔵庫100の機能構成を示すブロック図である。冷蔵庫100は、例えば、扉開閉検知センサ110、温度センサ120、冷却部130、紫外線照射装置139、操作部140、通信部150、制御装置160、および記憶部190を有する。
<2.1 扉開閉検知センサ>
扉開閉検知センサ110は、扉20の開閉を検出するセンサである。扉開閉検知センサ110は、例えば、冷蔵室扉21の開閉を検出する冷蔵室扉センサ111、野菜室扉22の開閉を検出する野菜室扉センサ112、製氷室扉23の開閉を検出する製氷室扉センサ113、小冷凍室扉24の開閉を検出する小冷凍室扉センサ114、および主冷凍室扉25の開閉を検出する主冷凍室扉センサ115を含む。扉開閉検知センサ110の検出結果は、制御装置160に出力される。
<2.2 温度センサ>
温度センサ120は、貯蔵室30の温度(例えば貯蔵室30内の空気温度)を検出する温度センサである。温度センサ120は、例えば、冷蔵室31の温度(冷蔵室温度)を検出する冷蔵室温度センサ121、チルド室31Aの温度(チルド室温度)を検出するチルド室温度センサ122、および主冷凍室35の温度(冷凍室温度)を検出する主冷凍室温度センサ123を含む。温度センサ120の検出結果は、制御装置160に出力される。
<2.3 冷却部>
冷却部130は、複数の貯蔵室30を冷却する装置である。冷却部130は、例えば、第1冷却器131、第2冷却器132、圧縮機133、三方弁134と、第1送風機135、および第2送風機136を含む。
第1冷却器131は、冷蔵温度帯の貯蔵室30R(冷蔵室31、チルド室31A、および野菜室32)に対応して配置されている。第2冷却器132は、冷凍温度帯の貯蔵室30F(製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35)に対応して配置されている。圧縮機133は、第1冷却器131および第2冷却器132に冷媒を供給する。
三方弁134は、圧縮機133により圧縮された冷媒が第1冷却器131に供給される第1状態と、圧縮機133により圧縮された冷媒が第2冷却器132に供給される第2状態とに切り替えられる。第1送風機135は、第1冷却器131により冷却された冷気を冷蔵温度帯の貯蔵室30R(冷蔵室31、チルド室31A、および野菜室32)に供給する。第2送風機136は、第2冷却器132により冷却された冷気を冷凍温度帯の貯蔵室30F(製氷室33、小冷凍室34、および主冷凍室35)に供給する。
<2.4 紫外線照射装置>
紫外線照射装置139は、貯蔵室30内または扉20の取手や内面に対して紫外線を照射する照射装置である。紫外線は、菌またはウイルスを抑制する効果を有する光である。除菌紫外線照射装置139は、例えば、冷蔵室31、チルド室31A、または野菜室32のうち1つ以上に配置されている。紫外線照射装置139は、冷蔵庫100の制御モードとして、除菌モードが設定された場合に紫外線を照射する。
<2.5 操作部>
操作部140は、冷蔵庫100に対するユーザUの操作を受け付け可能な操作部である。操作部140は、例えば、扉20の表面または筐体10の内面に設けられた1つ以上のボタンを含む。ユーザUは、操作部140を操作することで、冷蔵庫100の制御モードとして、後述する各種の冷却制御モード、節電モード、または除菌モードなどを設定可能である。本出願で「制御モードを設定する」とは、制御モードをON状態にすることを意味する。操作部140は、端末装置300に代えて/加えて、後述する学習制御モードを設定する(すなわちON状態にする)ユーザUの操作を受け付け可能でもよい。
<2.6 通信部>
通信部150は、例えば無線通信モジュールである。通信部150は、ユーザUの住居に配置された無線ルータWRおよびモデムMを介してサーバ200と通信可能である。
<2.7 制御装置>
制御装置160は、冷蔵庫100の全体を統括的に制御する。制御装置160は、制御指令取得部161、受付部162、制御部163、状態管理部164、および送信部165を有する。これら機能部は、冷蔵庫100に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。
制御指令取得部161は、冷蔵庫100の冷却制御に関する制御指令をサーバ200から取得する。本実施形態では、制御指令取得部161は、学習制御モードが設定された場合、サーバ200によって生成された冷蔵庫100の冷却制御に関する制御指令をサーバ200から取得する。上記制御指令は、例えば、冷蔵庫100の消費電力を低減させる特別運転の運転指示である。本実施形態では、冷蔵庫100の運転動作は、複数の運転モード(冷却モード)を含む。複数の運転モードは、例えば、通常運転、エコ運転(第1特別運転)、および予冷運転(第2特別運転)を含む。これら各運転モードの詳細は、サーバ200に関する説明のなかで述べる。制御指令取得部161は、「取得部」の一例である。
受付部162は、操作部140または端末装置300に対するユーザUの操作に基づき、後述する本体冷却モードに含まれる各種制御モードのうち1つ以上と、後述するサーバ指示冷却モードとの優先順位の変更を受け付け可能である。例えば、受付部162は、後述する本体冷却モードに含まれる各種制御モードのうち1つ以上よりもサーバ指示冷却モードを優先して実行させるためのユーザUの指示を受け付け可能である。
制御部163は、冷却部130を制御することで、冷却部130により各貯蔵室30を冷却する。例えば、制御部163は、各貯蔵室30の設定温度(目標温度)と温度センサ120の検出結果とに基づき冷却部130を制御する。例えば、制御部163は、各貯蔵室30の設定温度(目標温度)と、温度センサ120により検出された温度との差分に基づくPID(Proportional-Integral-Differential)制御のようなフィードバック制御により冷却部130に含まれる圧縮機133、第1送風機135、および第2送風機136を制御する。本出願で言う「設定温度(目標温度)」とは、例えば後述する設定温度帯の下限値を意味する。
本実施形態では、制御部163は、後述する学習制御モードが設定された場合、制御指令取得部161により取得される制御指令(サーバ200からの制御指令)に基づき、冷却部130を制御する。すなわち、制御部163は、制御指令により指示される通常運転、エコ運転、または予冷運転を実行する。ただし、制御部163は、エコ運転または予冷運転を実行中に所定条件が満たされた場合、エコ運転または予冷運転を中断して通常運転を行ってもよい。上記所定条件は、例えば、後述するエコ運転または予冷運転の設定に用いられる条件(扉開閉回数や貯蔵室30の温度上昇)が満たされないことである。
状態管理部164は、冷蔵庫100の状態を示す情報(以下「状態情報」と称する)を記憶部190に記憶させる。状態情報は、例えば、サーバ200によって冷蔵庫100に対する制御指令の生成に用いられる学習用状態情報191と、冷蔵庫100の運転動作の実行結果を示す実行結果情報192とを含む。
学習用状態情報191は、扉開閉検知センサ110の検出結果を示す扉開閉情報191aと、温度センサ120の検出結果を示す温度情報191bとを含む。扉開閉情報191aは、所定単位時間(例えば1時間)ごとの扉開閉に関する情報を含む。例えば、扉開閉情報191aは、所定単位時間ごとの扉開閉回数または扉開時間を示す情報を含む。「扉開時間」とは、扉が開き状態にある時間の合計である。温度情報191bは、所定単位時間(例えば1時間)ごとの貯蔵室30の温度に関する情報を含む。例えば、温度情報191bは、貯蔵室30の設定温度(目標温度)に対する温度センサ120の乖離度の平均値を示す情報を含む。
実行結果情報192は、サーバ200からの制御指令により運転モードが指示された時間帯における、冷蔵庫100が実際に実行した運転モードの種類を示す情報である。実行結果情報192は、所定単位時間ごとの冷蔵庫100が実際に実行した運転モードの種類を示す情報である。
送信部165は、通信部150を介してサーバ200と通信を行い、学習用状態情報191および実行結果情報192をサーバ200に送信する。例えば、送信部165は、学習用状態情報191および実行結果情報192を所定の周期でサーバ200に送信する。
<2.8 記憶部>
記憶部190は、各種情報を記憶する機能部である。記憶部190は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、またはSSD(Solid State Drove)などの組み合わせにより実現される。記憶部190は、学習用状態情報191と、実行結果情報192とを記憶する。
<3.サーバ>
次に、サーバ200について詳しく説明する。
図4は、サーバ200の機能構成を示すブロック図である。サーバ200は、例えば、情報取得部210、運転計画生成部220、制御指令送信部230、表示情報送信部240、および記憶部290を有する。
情報取得部210、運転計画生成部220、制御指令送信部230、および表示情報送信部240は、サーバ200に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC、PLD、またはFPGAなどのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。なお、これら機能部は、複数のサーバ装置に分かれて設けられてもよい。また、これら機能部のうち1つ以上は、サーバ200に代えて、冷蔵庫100または端末装置300に設けられてもよい。
<3.1 情報取得部>
情報取得部210は、冷蔵庫100から送信される学習用状態情報191および実行結果情報192を取得する。情報取得部210は、取得した学習用状態情報191を学習用蓄積情報291の一部として蓄積させ、取得した実行結果情報192を実行結果蓄積情報292の一部として蓄積させる。
<3.2 運転計画生成部>
運転計画生成部220は、学習用蓄積情報291に基づいて得られる所定期間(例えば過去2週間)の冷蔵庫100の使用状態に基づきユーザUの生活パターン(冷蔵庫100の使用パターン)を分析し、ユーザUの生活パターンに応じた冷蔵庫100の運転計画を生成する。言い換えると、運転計画生成部220は、ユーザUの生活パターンを学習する学習機能部である。本出願で「学習」とは、ニューラルネットワークなどを用いた機械学習に限定されず、新しい情報に基づき過去の決定内容を更新することを広く意味する。
本実施形態では、運転計画生成部220は、学習用蓄積情報291に含まれる過去2週間の同じ曜日の学習用状態情報191に基づき、次回の同じ曜日の運転計画を生成する。例えば、運転計画生成部220は、前回及び前々回の月曜日の学習用状態情報191に基づき、次回の月曜日の運転計画を生成する。火曜日から日曜日についても同様である。
本実施形態では、冷蔵庫100の運転計画は、冷蔵庫100が通常運転を実行する時間帯と、冷蔵庫100が特別運転を実行する時間帯とを規定した計画である。特別運転は、冷蔵庫100の消費電力を低減させる運転である。本実施形態では、特別運転は、エコ運転(第1特別運転)と、予冷運転(第2特別運転)とを含む。なお以下では、扉開閉回数に基づきエコ運転が実行される例について説明する。これに代えて/加えて、扉開時間に基づきエコ運転が実行されてもよい。
(通常運転)
通常運転は、冷蔵庫100の基本となる運転である。例えば、通常運転は、運転計画生成部220により学習が行われない場合に設定される運転である。例えば、通常運転は、ユーザUによって冷蔵庫100が使用される(例えば扉20が開閉される)ことを前提とした運転である。すなわち、通常運転は、扉20が開閉された場合でも貯蔵室30の温度を一定以下に抑えることができるように、ある程度低めの設定温度(目標温度)が設定された運転である。
(エコ運転)
エコ運転は、扉20の開閉回数が少ないと推定される時間帯に貯蔵室30の設定温度(目標温度)を通常運転と比べて高め、冷却部130の運転を抑制することで冷蔵庫100の消費電力を低減させる運転である。例えば、エコ運転は、通常運転と比べて貯蔵室30の設定温度を1℃または2℃高めることで、圧縮機133の運転周波数、第1送風機135の回転速度、または第2送風機136の回転速度を低下させる。
本実施形態では、運転計画生成部220は、過去2週間の同じ曜日の同じ時間帯において、所定単位時間(例えば1時間)における扉20の扉開閉回数が所定回数以下(例えば5回以下)である場合に、次回の同じ曜日の同じ時間帯にエコ運転を実行する。一方で、運転計画生成部220は、過去2週間の同じ曜日の同じ時間帯において、上記所定単位時間における扉20の扉開閉回数が上記所定回数を超える日がある場合、次回の同じ曜日の同じ時間帯にはエコ運転を実行せず、通常運転を実行する。
なお、扉20の扉開閉回数とは、例えば、冷蔵庫100に含まれる全ての扉20(冷蔵室扉21、野菜室扉22、製氷室扉23、小冷凍室扉24、および主冷凍室扉25)の扉開閉回数の合計値である。これに代えて、扉20の扉開閉回数とは、代表的な特定の扉(例えば、冷蔵室扉21、野菜室扉22、および主冷凍室扉25)の扉開閉回数の合計値でもよい。
(予冷運転)
予冷運転は、貯蔵室30で大きな温度上昇(閾値を超える温度上昇)が予想される場合に、貯蔵室30の温度を事前に低下させておく(いわゆる冷やし込みを行う)ことで、貯蔵室30の温度上昇のピークをカットして冷却効率(COP:Coefficient Of Performance)の低下を抑制し、冷蔵庫100の消費電力を低減させる運転である。以下では説明の便宜上、予冷運転の対象となる貯蔵室30の温度上昇を「閾値を超える温度上昇」と称する。例えば、予冷運転は、特定の貯蔵室30で閾値を超える温度上昇があることが推定される所定単位時間に対して、当該所定単位時間およびその直前の所定単位時間に上記特定の貯蔵室30の設定温度(目標温度)を通常運転と比べて低く設定し、上記特定の貯蔵室30の温度を事前に低下させる。例えば、予冷運転は、通常運転と比べて貯蔵室30の設定温度を1℃または2℃低下させることで、圧縮機133の運転周波数、第1送風機135の回転速度、または第2送風機136の回転速度を増加させる。
本実施形態では、運転計画生成部220は、過去2週間の同じ曜日の同じ時間帯において、貯蔵室30で閾値を超える温度上昇が検出された場合に、次回の同じ曜日の同じ時間帯およびその直前の時間帯に、予冷運転を実行する。一方で、運転計画生成部220は、過去2週間の同じ曜日の同じ時間帯において、貯蔵室30で閾値を超える温度上昇が検出されない日がある場合、次回の同じ曜日では予冷運転を実行せず、通常運転またはエコ運転を実行する。
本実施形態では、冷蔵庫100の運転計画は、所定単位時間ごと(例えば1時間ごと)に、通常運転、エコ運転、または予冷運転のいずれを行うかを規定した計画である。なお、運転計画生成部220は、同じ時間帯において、エコ運転の実行予定と、予冷運転の実行予定とが重なる場合、予冷運転を優先して設定する。
図5は、運転計画生成部220により作成される運転計画の一例を示す図である。図5に示す例は、前回および前々回の月曜日の学習用状態情報191に基づき、次回の月曜日の運転計画が生成される場合を示す。
図5中に示す例では、(A)0時から6時までの各時間帯は、前回および前々回の月曜日の扉開閉回数が所定回数以下であり、且つ、所定の閾値を超える温度上昇も検出されていないため、次回の月曜日の運転計画としてエコ運転の実施時間帯として割り当てられる。(B)6時から8時までの各時間帯は、前回および前々回の月曜日において7時から8時の間に所定の閾値を超える温度上昇が検出されているため、次回の月曜日の運転計画として予冷運転の実施時間帯として割り当てられる。(C)8時から9時までの時間帯は、前回および前々回の月曜日において、所定の閾値を超える温度上昇は検出されていないが、扉開閉回数が所定回数以上の日があるため、次回の月曜日の運転計画として通常運転の実施時間帯として割り当てられる。(D)9時から11時までの各時間帯は、前回および前々回の月曜日の扉開閉回数が所定回数以下であり、且つ、所定の閾値を超える温度上昇も検出されていないため、次回の月曜日の運転計画としてエコ運転の実施時間帯として割り当てられる。
<3.3 制御指令送信部>
制御指令送信部230は、運転計画生成部220により生成された運転計画に応じた制御指令を、冷蔵庫100に送信する。例えば、制御指令送信部230は、所定単位時間ごと(例えば1時間ごと)に、次の所定単位時間に関する制御指令を冷蔵庫100に送信する。本実施形態では、制御指令は、通常運転の実行命令、エコ運転の実行命令、または予冷運転の実行命令のいずれかを含む。
<3.4 表示情報送信部>
表示情報送信部240は、端末装置300の表示画面301aに表示させる情報(以下「表示情報」と称する)を生成し、生成した表示情報を端末装置300に送信する。表示情報は、実行結果情報192に基づいて生成される冷蔵庫100の運転動作の実行結果を示す情報を含む。
<3.5 記憶部>
記憶部290は、RAM、ROM、EEPROM、またはSSDなどの組み合わせにより実現される。記憶部290には、学習用蓄積情報291および実行結果蓄積情報292が蓄積される。
<4.端末装置>
次に、端末装置300について詳しく説明する。
図6は、端末装置300の機能構成を示すブロック図である。端末装置300は、例えば、情報取得部310、操作受付部320、表示制御部330、および記憶部390を有する。
情報取得部310、操作受付部320、および表示制御部330は、端末装置300に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがアプリケーションプログラムPを実行することにより実現される。言い換えると、情報取得部310、操作受付部320、および表示制御部330は、家電管理アプリAPPに含まれるソフトウェア機能部である。
<4.1 情報取得部>
情報取得部310は、家電管理アプリAPPに関連してサーバ200から受信する情報を取得する。例えば、情報取得部310は、サーバ200により生成された表示情報をサーバ200から取得する。
<4.2 操作受付部>
操作受付部320は、家電管理アプリAPPに関連して入力装置302に対して行われるユーザUの操作を受け付ける。例えば、操作受付部320は、表示画面301aに表示される操作部に対するユーザUの操作を受け付ける。操作受付部320は、受け付けたユーザUの操作内容を示す信号をサーバ200に送信する。これにより、受け付けたユーザUの操作内容に対応する処理がサーバ200上で行われる。
本実施形態では、操作受付部320は、ユーザUの操作に基づき、学習制御モードの設定(すなわち、学習制御モードをON状態にすること)を受け付ける。本実施形態では、ユーザUによって端末装置400上で学習制御モードの設定が行われることで、サーバ200により学習が行われ、サーバ200により冷蔵庫100の冷却制御に関する制御指令が生成され、生成された制御指令がサーバ200から冷蔵庫100に送信される。
<4.3 表示制御部>
表示制御部330は、端末装置300の表示装置301を制御することで、表示装置301の表示画面301aに表示される内容を制御する。例えば、表示制御部330は、情報取得部310により取得される表示情報を表示画面301aに表示させる。
<4.4 記憶部>
記憶部390は、RAM、ROM、EEPROM、またはSSDなどの組み合わせにより実現される。記憶部390は、アプリケーションプログラムPを記憶する。
<5.冷蔵庫の運転モード>
<5.1 基本運転>
次に、冷蔵庫100の基本運転について説明する。冷蔵庫100の制御部163は、冷蔵庫100の基本運転として、「冷蔵運転」および「冷凍運転」を実行する。「冷蔵運転」とは、三方弁134が切り替えられて圧縮機133から第1冷却器131に冷媒が供給される運転を意味する。一方で、「冷凍運転」は、三方弁134が切り替えられて圧縮機133から第2冷却器132に冷媒が供給される運転を意味する。
制御部163は、例えば、冷蔵運転と冷凍運転とを交互に行うことにより、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rと、冷凍温度帯の貯蔵室30Fとがそれぞれの所定の温度帯に保たれるように、冷却部130を制御する。例えば、制御部163は、第1所定時間(例えば20分)に亘り冷蔵運転を行い、第2所定時間(例えば40分)に亘り冷凍運転を行うことを交互に繰り返す。
なお、制御部163は、冷蔵運転中に、温度センサ120により検出された冷蔵室温度が冷蔵室31の設定温度帯の下限値に達した場合(または、チルド室温度がチルド室31Aの設定温度帯の下限値に達した場合)や、温度センサ120により検出される検出された冷凍室温度が主冷凍室35の設定温度帯の上限値に達した場合などに、第1所定時間の途中であっても冷蔵運転を終了して冷凍運転を開始してもよい。また、制御部163は、冷凍運転中に、温度センサ120により検出された冷凍室温度が主冷凍室35の設定温度帯の下限値に達した場合や、温度センサ120により検出された冷蔵室温度が冷蔵室31の設定温度帯の上限値に達した場合(または、チルド室温度がチルド室31Aの設定温度帯の上限値に達した場合)などに、第2所定時間の途中であっても冷凍凍転を終了して冷蔵運転を開始してもよい。
ここで、冷蔵運転が行われる間は、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rの空気温度は低下するが、冷凍温度帯の貯蔵室30Fの空気温度は上昇する。一方で、冷凍運転が行われる間は、冷凍温度帯の貯蔵室30Fの空気温度は低下するが、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rの空気温度は上昇する。このため、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rの空気温度と、冷凍温度帯の貯蔵室30Fの空気温度は、それぞれ鋸歯状に上下することを繰り返す。
<5.2 設定温度帯>
次に、「設定温度帯」について説明する。「設定温度帯」は、冷蔵運転および冷凍運転のそれぞれにおいて、温度管理の主対象となる貯蔵室30(例えば、冷蔵室31、チルド室31A、または主冷凍室35)の空気温度が維持される温度範囲を意味する。「設定温度帯」とは、上限値と下限値とにより規定される温度範囲を意味する。制御部163は、例えば、冷蔵室温度(またはチルド室温度)や冷凍室温度に基づくPID制御を行うことで、温度管理の主対象となる貯蔵室30の空気温度を設定温度帯の上限値と下限値との間に収める。
ここで「設定温度帯」としては、冷蔵運転と冷凍運転のそれぞれについて、複数の段階(複数のレベル)が設けられる。冷蔵運転の設定温度帯として例えば3段階の設定温度帯が設けられる場合、冷蔵運転の設定温度帯は、冷蔵運転強設定(以下「R強設定」と称する)、冷蔵運転中設定(以下「R中設定」と称する)、および冷蔵運転弱設定(以下「R弱設定」と称する)を含む。「R強設定」の設定温度帯の上限値および下限値は、「R中設定」の設定温度帯の上限値および下限値よりも低い。「R中設定」の設定温度帯の上限値および下限値は、「R弱設定」の設定温度帯の上限値および下限値よりも低い。
同様に、冷凍運転の設定温度帯として例えば3段階の設定温度帯が設けられる場合、冷凍運転の設定温度帯は、冷凍運転強設定(以下「F強設定」と称する)、冷凍運転中設定(以下「F中設定」と称する)、および冷凍運転弱設定(以下「F弱設定」と称する)を含む。「F強設定」の設定温度帯の上限値および下限値は、「F中設定」の設定温度帯の上限値および下限値よりも低い。「F中設定」の設定温度帯の上限値および下限値は、「F弱設定」の設定温度帯の上限値および下限値よりも低い。
<5.3 各種制御モード>
次に、制御部163が実行可能ないくつかの制御モードについて説明する。以下に説明する各種制御モードの設定(すなわち、各制御モードをON状態にすること)は、例えば、冷蔵庫100の操作部140に対するユーザUの操作または予め設定された条件に基づいて実行される。なお以下で説明する「基本運転」とは、「R中設定」で冷蔵運転を行い、「F中設定」で冷凍運転を行うものとする。また以下の説明中に登場する「通常チルド」とは、「R中設定」で冷蔵運転を行われる場合のチルド室の状態を意味する。
(特別チルド)
「特別チルド」の制御モードは、チルド室31Aが低温温度帯で冷却される時間と、チルド室31Aが高温温度帯で冷却される時間とを交互に繰り返す制御モードである。「特別チルド」の制御モードでは、チルド室31A(すなわち貯蔵室30R)が冷却対象の貯蔵室30である。
図5は、「特別チルド」の制御モードが実行される場合のチルド室温度の変化を示す図である。制御部163は、「特別チルド」の制御モードでは、チルド室31Aを第1温度帯Taで冷却する低温冷却制御と、チルド室31Aを第1温度帯Taよりも高い第2温度帯Tbで冷却する高温冷却制御とを交互に繰り返す。
第1温度帯Taは、低温冷却制御時のチルド室31Aの設定温度帯である。第1温度帯Taの平均温度は、例えば-5℃である。第1温度帯Taの平均温度は、氷点以下の温度であり、0℃未満の温度である。第1温度帯Taは、チルド室31Aの食品の表面を微凍結させる温度である。第1温度帯Taは、チルド室31Aの食品の真ん中のほうまで氷結させるのではなく、表面のみに氷結した層を作ることができる温度帯である。低温冷却制御は、所定の実施時間Sa(例えば2時間)に亘り実施される。
第2温度帯Tbは、高温冷却制御時のチルド室31Aの設定温度帯である。第2温度帯Tbの平均温度は、例えば+1℃である。第2温度帯Tbの平均温度は、氷点よりも高い温度であり、0℃以上の温度である。第2温度帯Tbは、チルド室31Aの食品の表面を作られた微凍結の層を融解させることができる温度である。高温冷却制御は、低温冷却制御の実施時間Saよりも長い所定の実施時間Sb(例えば7時間)に亘り実施される。
このような「特別チルド」の制御モードによれば、所定の実施時間Saの間、例えば-5℃を平均温度とする低温冷却制御と、所定の実施時間Sbの間、例えば+1℃を平均温度とする高温冷却制御とを交互に繰り返すことで、食品表面のみ微凍結することにより、食品の乾燥および酸化を抑制することができる。これにより、通常チルドと比べて食品の鮮度をより長く維持することができる。「特別チルド」の制御モードは、通常チルドと比べてチルド室温度を低下させる制御を含む。「特別チルド」の制御モードは、ON状態に設定された場合、ユーザUによってON状態が解除されるまで継続される。
(急速チルド)
「急速チルド」の制御モードでは、通常チルドと比べてチルド室温度を一気に低下させることで、チルド室31Aに新しく入れられた食品の温度を一気に下げ、食品の鮮度低下を抑制する制御モードである。「急速チルド」の制御モードでは、所定時間(例えば60分)に亘り「R強設定」が選択される。なおここで言う「所定時間(例えば60分)に亘り」とは、その所定時間の間、継続して冷蔵運転が行われるという意味ではなく、「所定時間(例えば60分)」の間に冷蔵運転と冷凍運転とが交互に行われ、その間に行われる冷蔵運転の設定が「R強設定」になることを意味する。この定義は以下の説明でも同様である。「急速チルド」の制御モードでは、チルド室温度は、例えば0.5℃を平均温度とする一定の温度帯に収まる。「急速チルド」の制御モードでは、チルド室31A(すなわち貯蔵室30R)が冷却対象の貯蔵室30である。
(解凍モード)
「解凍モード」の制御モードは、通常チルドと比べてチルド室温度を上昇させてチルド室31Aの食品の解凍を促進させる制御モードである。「解凍モード」の制御モードでは、所定時間(例えば60分)に亘り「R弱設定」が選択される。本実施形態の「解凍モード」の制御モードでは、「解凍モード」の制御モードが実行される間、「F強設定」が選択される、または貯蔵室30Fの設定温度帯の上限値および下限値がそれぞれ所定温度(例えば+1℃)ずつ低く設定される。すなわち、冷凍温度帯の貯蔵室30Fに関する設定温度を下げることで、冷凍運転が行われる時間を長くし、冷凍運転から冷蔵運転への切り替えを遅らせることでチルド室温度の上昇をさらに促進させる。「解凍モード」の制御モードでは、チルド室温度は、例えば1.5℃を平均温度とする一定の温度帯に収まる。「解凍モード」の制御モードでは、チルド室31A(すなわち貯蔵室30R)が冷却対象の貯蔵室30である。
(急速冷凍)
「急速冷凍」の制御モードは、基本運転と比べて冷凍室温度を一気に低下させる制御モードである。このような「急速冷凍」によれば、食品の水分が凍る-1℃~-5℃の温度帯を急速に通過させることで、冷凍時の食品の細胞損傷を抑制することができる。「急速冷凍」の制御モードでは、所定時間(例えば120分)に亘り「F強設定」が選択される。本実施形態の「急速冷凍」の制御モードでは、「急速冷凍」の制御モードが実行される間、「R弱設定」が選択される、または貯蔵室30Rの設定温度帯の上限値および下限値がそれぞれ所定温度(例えば+1℃)ずつ高められる。これにより、冷凍運転が行われる時間を長くするとともに、冷蔵運転から冷凍運転への切り替えを早めることで、貯蔵室30Fの温度低下をさらに促進する。「急速冷凍」の制御モードでは、小冷凍室34または主冷凍室35(すなわち貯蔵室30F)が冷却対象の貯蔵室30である。
(急速製氷)
「急速製氷」の制御モードは、基本運転と比べて冷凍室温度を一気に低下させる制御モードである。このような「急速製氷」によれば、基本運転と比べて製氷時間を短縮することができる。「急速製氷」の制御モードでは、所定時間(例えば480分)に亘り「F強設定」が選択される。本実施形態の「急速製氷」の制御モードでは、「急速製氷」の制御モードが実行される間、「R弱設定」が選択される、または貯蔵室30Rの設定温度帯の上限値および下限値がそれぞれ所定温度(例えば+1℃)ずつ高められる。これにより、冷凍運転が行われる時間を長くするとともに、冷蔵運転から冷凍運転への切り替えを早めることで、貯蔵室30Fの温度低下をさらに促進する。「急速製氷」の制御モードでは、製氷室33(すなわち貯蔵室30F)が冷却対象の貯蔵室30である。
(野菜冷凍)
「野菜冷凍」の制御モードは、基本運転と比べて冷凍室温度を緩やかに低下させる制御モードである。このような「野菜冷凍」によれば、野菜の細胞破壊を抑制して野菜を冷凍することができる。「野菜冷凍」の制御モードでは、所定時間(例えば180分)に亘り「F弱設定」が選択される。「野菜冷凍」の制御モードでは、小冷凍室34または主冷凍室35(すなわち貯蔵室30F)が冷却対象の貯蔵室30である。
(節電モード)
節電モードは、基本運転と比べて冷蔵庫100の消費電力を低減させる制御モードである。節電モードが設定されると、「R弱設定」が選択されるとともに、「F弱設定」が選択される。これに代えて、節電モードでは、貯蔵室30Rの設定温度帯の上限値および下限値がそれぞれ所定温度ずつ高められるとともに、貯蔵室30Fの設定温度帯の上限値および下限値がそれぞれ所定温度ずつ高められてもよい。節電モードは、上述した学習制御モードとは異なり、冷蔵庫100の消費電力を低減させる制御モードが常に実行される制御モードである。節電モードは、ON状態に設定された場合、ユーザUによってON状態が解除されるまで継続される。「節電モード」の制御モードでは、貯蔵室30Rおよび貯蔵室30Fが冷却対象の貯蔵室30である。
(除霜モード)
除霜モードは、所定の条件が満たされる場合に第1冷却器131または第2冷却器132の温度を上昇させ、第1冷却器131または第2冷却器132に付着した霜を溶かす制御モードである。除霜モードは、事前に冷やし込みを行うプリクールと、不図示の除霜ヒータの通電と、温度の上がった冷却室を設定温度帯まで復帰させる制御を含む。除霜モードは、ユーザUによる設定ではなく、冷蔵庫100に設けられたセンサ値などに基づいて実行される制御モードである。「除霜モード」の制御モードでは、貯蔵室30Rおよび/または貯蔵室30Fが冷却対象の貯蔵室30である。
(除菌モード)
除菌モードは、所定の条件が満たされる場合(例えば扉20が閉められた場合に)紫外線照射装置139により冷蔵庫100内に紫外線を照射させ、菌またはウイルスを抑制する制御モードである。除菌モードは、ON状態に設定された場合、ユーザUによってON状態が解除されるまで継続される。「除菌モード」の制御モードでは、貯蔵室30Rおよび/または貯蔵室30Fが冷却対象の貯蔵室30である。
<6.複数の制御モードの重複設定>
次に、複数の制御モードの重複設定について説明する。本実施形態では、冷蔵庫100の操作部140に対するユーザUの操作または予め設定された条件に基づいて実行される制御モード(以下「本体冷却モード」と称する)と、サーバ200から冷蔵庫100に送信される制御指令に基づいて冷蔵庫100で実行される制御モード(以下「サーバ指示冷却モード」と称する)とを重複して設定可能である。すなわち、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとを重複してON状態に設定することができる。
本体冷却モードは、例えば上述した、特別チルド、急速チルド、解凍モード、急速冷凍、急速製氷、野菜冷凍、節電モード、除霜モード、または除菌モードである。本体冷却モードは、「第1冷却制御」の一例である。サーバ指示冷却モードは、例えば、学習制御モードである。サーバ指示冷却モードは、「第2冷却制御」の一例であり、「冷蔵庫側で設定できないサーバ指示の冷却モード」の一例である。サーバ指示冷却モードは、例えば、複数の貯蔵室30(冷蔵温度帯の貯蔵室30Rおよび冷凍温度帯の貯蔵室30F)に関する冷却制御である。
本実施形態では、制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、本体冷却モードを優先して実行するとともに、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の種類に基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。
「本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合」とは、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重複してON状態に設定される場合である。「本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合」とは、例えば、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードのうち一方が先にON状態に設定されている状態で、他方がON状態に設定されることである。言い換えると、「本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合」とは、本体冷却モードの実行予定と、サーバ指示冷却モードの実行予定とが重なる場合を意味する。
「貯蔵室の種類」とは、例えば、本体冷却モードの冷却対象が、冷蔵室31であるか、チルド室31Aであるか、野菜室32であるか、製氷室33であるか、小冷凍室34であるか、または主冷凍室35であるかを意味する。これに代えて、「貯蔵室の種類」とは、本体冷却モードの冷却対象が、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rであるか、または冷凍温度帯の貯蔵室30Fであるかを意味してもよい。
「サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する」とは、例えば、サーバ指示冷却モードをそのまま実行するか、一部に限って実行するか、または実行しないかなど、サーバ指示冷却モードとして選択可能な2つ以上の選択肢のうち1つの選択肢を決定する(例えば選択する)ことである。例えば、「サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する」とは、サーバ指示冷却モードに含まれる制御のうち、どの制御については実行し、どの制御については実行を抑制するかを決定することである。本出願で言う「サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する」とは、サーバ指示冷却モードを変更せずにそのまま実行することや、サーバ指示冷却モードを実行しないこと(すなわち、サーバ指示冷却モードに含まれる全ての制御を実行しないこと)を決定することを含み得る。
本実施形態では、制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、冷蔵庫100の複数の貯蔵室30のなかで、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30とは異なる1つ以上の貯蔵室30に対するサーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。すなわち、制御部163は、複数の貯蔵室30のなかで本体冷却モードによる直接の冷却対象でない貯蔵室30に対するサーバ指示冷却モードについて、そのまま実行するか、部分的に実行するか、実行しないかを決定する。
本実施形態では、制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の種類と、本体冷却モードの冷却の種類とに基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。「本体冷却モードの冷却の種類」とは、例えば、本体冷却モードの冷却の種類が、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の温度を基本運転と比べて低くする制御(特別チルドや急速チルド、急速冷凍、急速製氷など)であるか、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の温度を基本運転と比べて高くなる制御(解凍モードなど)であるかを意味する。
本実施形態では、制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の種類と、本体冷却モードの冷却の種類と、サーバ指示冷却モードの実行予定の冷却の種類とに基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。「サーバ指示冷却モードの実行予定の冷却の種類」とは、サーバ200からの制御指令により指示される冷却の種類である。「サーバ指示冷却モードの実行予定の冷却の種類」とは、例えば、サーバ指示冷却モードの冷却の種類が、通常運転と比べて温度が低くなる制御(予冷運転など)であるか、通常運転と比べて温度が高くなる制御(エコ運転など)であるかを意味する。
以下、具体例について説明する。
図8は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合におけるサーバ指示冷却モードの実行内容を説明するための図である。図8において「冷蔵室」とは、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rを意味し、「冷凍室」とは、冷凍温度帯の貯蔵室30Fを意味する。図8において「本体優先」とは、貯蔵室30Rおよび貯蔵室30Fの両方について本体冷却モードに基づく制御が実行され、サーバ指示冷却モードの制御は抑制されることを意味する。図8において「冷蔵室のみ」とは、貯蔵室30Fについては本体冷却モードが実行され、貯蔵室30Rについてサーバ指示冷却モードが実行されることを意味する。図8において「冷凍室のみ」とは、貯蔵室30Rについては本体冷却モードが実行され、貯蔵室30Fについてサーバ指示冷却モードが実行されることを意味する。
本実施形態では、制御部163は、サーバ指示冷却モードとして通常運転が指示される場合、本体冷却モードである全ての制御モードにおいて、貯蔵室30Rおよび貯蔵室30Fの両方について本体冷却モードに基づく制御を実行し、サーバ指示冷却モード固有の制御の実行は抑制する。このため以下では、サーバ指示冷却モードとして、エコ運転または予冷運転が指示される場合について説明する。
(本体冷却モードが設定されていない場合)
制御部163は、本体冷却モードとしていずれの制御モードも設定されていない場合は、貯蔵室30Rおよび貯蔵室30Fの両方に対して、サーバ200からのエコ運転の制御指令に応じてエコ運転を実行し、サーバ200からの予冷運転の制御指令に応じて予冷運転を実行する。
(特別チルド)
特別チルドは、冷蔵温度帯の貯蔵室30R(例えばチルド室31A)を冷却対象とする制御モードである。制御部163は、特別チルドとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、特別チルドを優先して実行するとともに、特別チルドの冷却対象とは異なる1つ以上の貯蔵室30(例えば貯蔵室30F)に対してはサーバ指示冷却モードを実行する。
具体例としては、制御部163は、特別チルドとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rについては、特別チルドに基づく冷却を優先して実行し、サーバ指示冷却モードの実行を抑制する。一方で、制御部163は、冷凍温度帯の貯蔵室30Fについては、サーバ指示冷却モード(エコ運転または予冷運転)を実行する。すなわち、制御部163は、冷凍温度帯の貯蔵室30Fについては、サーバ200からのエコ運転の制御指令に応じてエコ運転を実行し、サーバ200からの予冷運転の制御指令に応じて予冷運転を実行する。
(急速チルド)
急速チルドは、冷蔵温度帯の貯蔵室30R(例えばチルド室31A)を冷却対象とする制御モードである。ここで、サーバ指示冷却モードは、冷凍温度帯の貯蔵室30Fに対する冷却制御として、チルド室31Aに対する急速チルドの冷却に影響を与える制御(例えば予冷運転)を含む。すなわち、急速チルドは、設定時間内に素早くチルド室31Aを冷やす必要があるが、冷凍温度帯の貯蔵室30Fに対する予冷運転を実行すると、チルド室31Aに対する冷却時間(冷蔵運転による冷却時間)が短くなり、急速チルドの冷却に影響が生じる。そこで本実施形態では、制御部163は、急速チルドとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、急速チルドを優先して実行するとともに、急速チルドの冷却対象とは異なる1つ以上の貯蔵室30(例えば貯蔵室30F)についてもサーバ指示冷却モードの実行を抑制する。例えば、制御部163は、急速チルドとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、サーバ指示冷却モードの実行予定の冷却の種類(例えば、エコ運転であるか、予冷運転であるか)に基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。
本実施形態では、サーバ指示冷却モードは、貯蔵室30Fに対する冷却制御として、チルド室31Aに対する急速チルドの冷却に影響を与える第1制御(予冷運転)と、第1制御と比べてチルド室31Aに対する急速チルドの冷却に与える影響が小さい第2制御(エコ運転)とを含む。エコ運転は、通常運転(基本運転)と比べて温度を上げる制御であり、エコ運転を実行してもチルド室31Aに対する急速チルドの冷却には悪影響は与えないまたは与えにくい。そこで、制御部163は、急速チルドとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、第2制御(エコ運転)は実行し、第1制御(予冷運転)の実行は抑制する。本出願で「与える影響が小さい」とは、与える影響がゼロである場合も含み得る。
具体例としては、制御部163は、急速チルドとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rについては、急速チルドに基づく冷却を優先して実行し、サーバ指示冷却モードの実行は抑制する。一方で、制御部163は、冷凍温度帯の貯蔵室30Fについては、サーバ指示冷却モードとして、エコ運転は実行するが、予冷運転の実行は抑制する。すなわち、制御部163は、冷凍温度帯の貯蔵室30Fについては、サーバ200からのエコ運転の制御指令に応じてエコ運転は実行するが、サーバ200から予冷運転の制御指令があっても予冷運転の実行は抑制する(例えば実行しない)。
(解凍モード)
解凍モードは、冷蔵温度帯の貯蔵室30R(例えばチルド室31A)を冷却対象とする制御モードである。ここで、解凍モードは、冷凍温度帯の貯蔵室30Fの温度に影響を与える制御(例えば冷凍温度帯の貯蔵室30Fの設定温度帯を下げること)を含む。すなわち、解凍モードを実行する場合、冷蔵運転の時間を短くするために、冷凍運転の時間が延長される。その結果、基本運転と比べて冷凍温度帯の貯蔵室30Fの温度が低下する。そこで本実施形態では、制御部163は、解凍モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、解凍モードを優先して実行するとともに、解凍モードの冷却対象とは異なる1つ以上の貯蔵室30(例えば貯蔵室30F)についてもサーバ指示冷却モードの実行を抑制する。例えば、制御部163は、解凍モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、サーバ指示冷却モードの実行予定の冷却の種類(例えば、エコ運転であるか、予冷運転であるか)に基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。
本実施形態では、サーバ指示冷却モードは、貯蔵室30Fに対する冷却制御として、チルド室31Aに対する解凍モードに起因する貯蔵室30Fの温度変化に影響される第3制御(エコ運転)と、第3制御と比べてチルド室31Aに対する解凍モードに起因する温度変化による影響が小さい第4制御(予冷運転)とを含む。予冷運転は、通常運転(基本運転)と比べて温度を下げる制御である。解凍モードに起因する貯蔵室30Fの温度変化と、予冷運転による貯蔵室30Fの温度変化は、同じ方向の温度変化である。そこで、制御部163は、解凍モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、貯蔵室30Fに対する冷却制御として、第4制御(予冷運転)は実行し、第3制御(エコ運転)の実行は抑制する。本出願で「影響が小さい」とは、影響がゼロである場合も含み得る。
具体例としては、制御部163は、解凍モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rについては、解凍モードに基づく冷却を優先して実行し、サーバ指示冷却モードの実行は抑制する。一方で、制御部163は、冷凍温度帯の貯蔵室30Fについては、サーバ指示冷却モードとして、予冷運転は実行するが、エコ運転の実行は抑制する。すなわち、制御部163は、冷凍温度帯の貯蔵室30Fについては、サーバ200からの予冷運転の制御指令に応じて予冷運転は実行するが、サーバ200からエコ運転の制御指令があってもエコ運転の実行は抑制する(例えば実行しない)。
なお、制御部163は、本体動作モード(例えば解凍モード)とサーバ指示冷却モードとを同時に実行すると貯蔵室30Fの設定温度(目標温度)が予め設定された所定の温度範囲から外れる場合、サーバ指示冷却モード(例えば予冷運転)の実行を抑制する。例えば、本体動作モード(例えば解凍モード)の実行に伴い「F強設定」が選択される場合、「F強設定」が選択される状態で、予冷運転のために設定温度帯を下げる設定が追加で行われると、貯蔵室30Fの設定温度帯が過度に低く設定されることになる。この場合、制御部163は、貯蔵室30Fについてもサーバ指示冷却モードの実行を抑制する(例えば予冷運転は実行しない)。「所定の温度範囲から外れる」とは、例えば、「F強設定」の設定温度帯の下限値よりも設定温度が低下することである。
(急速冷凍)
急速冷凍は、冷凍温度帯の貯蔵室30Fを冷却対象とする制御モードである。ここで、急速冷凍は、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rの温度に影響を与える制御(例えば冷蔵温度帯の貯蔵室30Rの設定温度帯を高めること)を含む。すなわち、急速冷凍を実行する場合、冷凍運転の時間を長くするために、冷蔵運転の時間が短縮される。その結果、基本運転と比べて冷蔵温度帯の貯蔵室30Rの温度が上昇する。そこで本実施形態では、制御部163は、急速冷凍とサーバ指示冷却モードとが重なる場合、急速冷凍を優先して実行するとともに、急速冷凍の冷却対象とは異なる1つ以上の貯蔵室30(例えば貯蔵室30F)についてもサーバ指示冷却モードの実行を抑制する。例えば、制御部163は、急速冷凍とサーバ指示冷却モードとが重なる場合、サーバ指示冷却モードの実行予定の冷却の種類(例えば、エコ運転であるか、予冷運転であるか)に基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。
本実施形態では、サーバ指示冷却モードは、貯蔵室30Rに対する冷却制御として、貯蔵室30Fに対する急速冷凍に起因する貯蔵室30Rの温度変化に影響される第3制御(予冷運転)と、第3制御と比べて貯蔵室30Fに対する急速冷凍に起因する温度変化による影響が小さい第4制御(エコ運転)とを含む。エコ運転は、通常運転(基本運転)と比べて温度を上げる制御である。急速冷凍に起因する貯蔵室30Rの温度変化と、エコ運転による貯蔵室30Rの温度変化は、同じ方向の温度変化である。そこで、制御部163は、急速冷凍とサーバ指示冷却モードとが重なる場合、貯蔵室30Rに対する冷却制御として、第4制御(エコ運転)は実行し、第3制御(予冷運転)の実行は抑制する。
具体例としては、制御部163は、急速冷凍とサーバ指示冷却モードとが重なる場合、冷凍温度帯の貯蔵室30Fについては、急速冷凍に基づく冷却を優先して実行し、サーバ指示冷却モードの実行は抑制する。一方で、制御部163は、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rについては、サーバ指示冷却モードとして、エコ運転は実行するが、予冷運転の実行は抑制する。すなわち、制御部163は、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rについては、サーバ200からのエコ運転の制御指令に応じてエコ運転は実行するが、サーバ200から予冷運転の制御指令があっても予冷運転の実行は抑制する(例えば実行しない)。
なお、制御部163は、本体動作モード(例えば急速冷凍モード)とサーバ指示冷却モードとを同時に実行すると貯蔵室30Rの設定温度(目標温度)が予め設定された所定の温度範囲から外れる場合、サーバ指示冷却モード(例えばエコ運転)の実行を抑制する。例えば、本体動作モード(例えば急速冷凍)の実行に伴い「R弱設定」が選択される場合、「R弱設定」が選択される状態で、エコ運転のために設定温度帯を上げる設定が追加で行われると、貯蔵室30Rの設定温度帯が過度に高く設定されることになる。この場合、制御部163は、貯蔵室30Rについてもサーバ指示冷却モードの実行を抑制する(例えばエコ運転は実行しない)。「所定の温度範囲から外れる」とは、例えば、「R弱設定」の設定温度帯の上限値よりも設定温度が高くなることである。
(急速製氷)
急速製氷の制御モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合は、上述した急速冷凍とサーバ指示冷却モードとが重なる場合と同様である。急速製氷である場合は、上述した急速冷凍の説明において「急速冷凍」を「急速製氷」と読み替えればよい。
(野菜冷凍)
野菜冷凍は、冷凍温度帯の貯蔵室30Fを冷却対象とする制御モードである。制御部163は、野菜冷凍とサーバ指示冷却モードとが重なる場合、野菜冷凍の冷却対象とは異なる1つ以上の貯蔵室30(例えば貯蔵室30R)に対してはサーバ指示冷却モードを実行する。
具体例としては、制御部163は、野菜冷凍とサーバ指示冷却モードとが重なる場合、冷凍温度帯の貯蔵室30Fについては、野菜冷凍に基づく冷却を優先して実行し、サーバ指示冷却モードの実行を抑制する。一方で、制御部163は、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rについては、サーバ指示冷却モード(エコ運転または予冷運転)を実行する。例えば、制御部163は、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rについては、サーバ200からのエコ運転の制御指令に応じてエコ運転を実行し、サーバ200からの予冷運転の制御指令に応じて予冷運転を実行する。
(節電モード)
制御部163は、節電モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合は、貯蔵室30Rおよび貯蔵室30Fの両方について節電モードに基づく冷却が実行され、サーバ指示冷却モードの実行は抑制する。
(除霜モード)
制御部163は、除霜モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合は、貯蔵室30Rおよび貯蔵室30Fの両方について除霜モードに基づく制御が実行され、サーバ指示冷却モードの実行は抑制する。
(除菌モード)
制御部163は、除菌モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合は、貯蔵室30Rおよび貯蔵室30Fの両方について、除菌モードを実行するとともに、サーバ指示冷却モード(例えばエコ運転または予冷運転)を実行する。「除菌モード」は、設定温度帯に依存しない制御であるため、サーバ指示冷却モードと共存可能である。
<7.制御の流れ>
次に、いくつかの制御の流れについて説明する。ここでは、上述した各種制御モードの代表として特別チルドが設定される場合について説明する。
図9は、第1制御例の処理の流れを示すシーケンス図である。まず、冷蔵庫100の制御部163は、特別チルドを設定するユーザUの操作が操作部140に対して行われた場合、特別チルドを設定する(S101)。これにより、制御部163は、特別チルドの制御モードに基づき、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rの冷却を開始する。
次に、サーバ200は、所定の周期で(例えば1時間に1回)冷蔵庫100の運転動作に関する制御指令を冷蔵庫100に送信する(S102)。これにより、冷蔵庫100の制御指令取得部161は、サーバ200から制御指令を取得する(S103)。図9は、サーバ200からエコ運転の制御指令が送信される例を示す。
次に、冷蔵庫100の制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードが重なる場合、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の種類に基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。図9に示す例では、本体冷却モード(特別チルド)の冷却対象の貯蔵室30Rについては本体冷却モードを優先するとともに、本体冷却モードの冷却対象とは異なる貯蔵室30Fについては、サーバ指示冷却モード(エコ運転または予冷運転)を実行することを決定する。図9に示す例では、サーバ指示冷却モードがエコ運転であるため、貯蔵室30Fについてはエコ運転が実行される(S104)。
そして冷蔵庫100の制御部163は、特別チルドの設定を解除するユーザUの操作が操作部140に対して行われた場合、特別チルドの設定を解除する(S105)。これにより、制御部163は、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rおよび冷凍温度帯の貯蔵室30Fの両方に対して、サーバ指示冷却モード(エコ運転または予冷運転)を実行することを決定する。図9に示す例では、サーバ指示冷却モードがエコ運転であるため、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rおよび冷凍温度帯の貯蔵室30Fについてエコ運転が実行される(S106)。
図10は、第2制御例の処理の流れを示すシーケンス図である。第2制御例は、特別チルドと急速冷凍が設定される例である。
まず、冷蔵庫100の制御部163は、特別チルドおよび急速冷凍を設定するユーザUの操作が操作部140に対して行われた場合、特別チルドおよび急速冷凍を設定する(S201)。本実施形態では、制御部163は、特別チルドの設定と急速冷凍の設定とが重なる場合、急速冷凍を優先して実行する。これにより、制御部163は、急速冷凍の制御モードに基づき、冷凍温度帯の貯蔵室30の冷却を開始する(S202)。
次に、サーバ200は、所定の周期で(例えば1時間に1回)冷蔵庫100の運転動作に関する制御指令を冷蔵庫100に送信する(S203)。これにより、冷蔵庫100の制御指令取得部161は、サーバ200から制御指令を取得する(S204)。図10は、サーバ200からエコ運転の制御指令が送信される例を示す。
次に、冷蔵庫100の制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードが重なる場合、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の種類に基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。図10に示す例では、本体冷却モード(急速冷凍)の冷却対象の貯蔵室30Fについては本体冷却モード(急速冷凍)を優先するとともに、本体冷却モードの冷却対象とは異なる貯蔵室30Rについて、サーバ指示冷却モード(エコ運転)を実行することを決定する。図10に示す例では、サーバ指示冷却モードがエコ運転であるため、冷蔵温度帯の貯蔵室30についてはエコ運転が実行される(S205)。
次に、冷蔵庫100の制御部163は、急速冷凍として設定された所定時間(例えば120分)が経過した場合、急速冷凍を終了させ、特別チルドを開始する(S206)。これにより、制御部163は、特別チルドの制御モードに基づき、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rの冷却を開始する。
この場合、冷蔵庫100の制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードが重なる場合として、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の種類に基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を再び決定する。図9に示す例では、本体冷却モード(特別チルド)の冷却対象の貯蔵室30Rについては本体冷却モードを優先するとともに、本体冷却モードの冷却対象とは異なる貯蔵室30Fについてはサーバ指示冷却モード(エコ運転または予冷運転)を実行することを決定する。図10に示す例では、サーバ指示冷却モードがエコ運転であるため、貯蔵室30Fについてはエコ運転が実行される(S207)。
そして冷蔵庫100の制御部163は、特別チルドの設定を解除するユーザUの操作が操作部140に対して行われた場合、特別チルドの設定を解除する(S208)。これにより、制御部163は、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rおよび冷凍温度帯の貯蔵室30Fの両方に対して、サーバ指示冷却モード(エコ運転または予冷運転)を実行することを決定する。図10に示す例では、サーバ指示冷却モードがエコ運転であるため、冷蔵温度帯の貯蔵室30Rおよび冷凍温度帯の貯蔵室30Fについてエコ運転が実行される(S209)。
<8.利点>
冷蔵庫100側で設定された制御モードとして、例えば、急速冷凍の制御モードが設定されている場合に、サーバ200からの制御指令(例えばエコ運転指示)に基づいて冷蔵庫100が運転されると、「急速冷凍」の性能が低減する可能性がある。一方で、複数の制御モードを同時設定できないようにすると、ユーザUにとって使い勝手が悪い機能となり得る。
そこで本実施形態では、実施形態の冷蔵庫100は、制御指令取得部161と、制御部163とを有する。制御指令取得部161は、サーバ200からの制御指令を取得可能である。制御部163は、ユーザUの操作または予め設定された条件に基づいて実行される本体冷却モードと、制御指令取得部161により取得される制御指令に基づいて実行されるサーバ指示冷却モードとにより冷却部130を制御可能であり、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、本体冷却モードを優先して実行するとともに、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の種類に基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。このような構成によれば、冷蔵庫100で設定される本体制御モードと、サーバ200から指示に基づくサーバ指示冷却モードの間の関係を明確にすることができ、複数の制御モードを共存させる(複数の制御モードを同時設定する)ことができる。これにより、例えば「急速製氷」や「急速冷凍」のような本体冷却モードの性能を維持しつつ、サーバ指示冷却モードを一部実行することができる。これにより、ユーザUの利便性を向上させることができる。
本実施形態では、制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30とは異なる1つ以上の貯蔵室30に対するサーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。このような構成によれば、本体冷却モードに影響を与えないまたは与えにくい範囲でサーバ指示冷却モードを実行することができる。これにより、ユーザUの利便性をさらに向上させることができる。
本実施形態では、制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の種類と、本体冷却モードの冷却の種類とに基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。このような構成によれば、本体冷却モードの冷却の種類に応じて実行できる範囲でサーバ指示冷却モードを実行することができる。これにより、ユーザUの利便性をさらに向上させることができる。
本実施形態では、制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30の種類と、本体冷却モードの冷却の種類と、サーバ指示冷却モードの実行予定の冷却の種類とに基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。このような構成によれば、サーバ指示冷却モードの実行予定の冷却の種類に応じて実行できる範囲でサーバ指示冷却モードを実行することができる。これにより、ユーザUの利便性をさらに向上させることができる。
本実施形態では、複数の貯蔵室30は、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30である第1貯蔵部と、第1貯蔵部とは異なる第2貯蔵部とを含む。サーバ指示冷却モードは、第2貯蔵部に対する冷却制御として、第1貯蔵部に対する本体冷却モードの冷却に影響を与える制御を含む。制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、サーバ指示冷却モードの実行を抑制する。このような構成によれば、本体冷却モードに悪い影響を与えないまたは与えにくい範囲でサーバ指示冷却モードを実行することができる。これにより、ユーザUの利便性をさらに向上させることができる。
本実施形態では、複数の貯蔵室30は、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30である第1貯蔵部と、第1貯蔵部とは異なる第2貯蔵部とを含む。本体冷却モードは、第2貯蔵部の温度に影響を与える制御を含む。制御部163は、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとが重なる場合、サーバ指示冷却モードの実行予定の冷却の種類に基づき、サーバ指示冷却モードの実行内容を決定する。このような構成によれば、本体冷却モードに起因する温度の影響を受けないまたは受けにくい範囲でサーバ指示冷却モードを実行することができる。これにより、ユーザUの利便性をさらに向上させることができる。
本実施形態では、複数の貯蔵室30は、本体冷却モードの冷却対象の貯蔵室30である第1貯蔵部と、第1貯蔵部とは異なる第2貯蔵部とを含む。制御部163は本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとを同時に実行すると第2貯蔵部の温度が所定の温度範囲から外れる場合、サーバ指示冷却モードの実行を抑制する。このような構成によれば、冷蔵庫100内の設定温度が所定の温度範囲よりも高くなり貯蔵される食品に影響が生じることを抑制することができたり、冷蔵庫100内の設定温度が所定の温度範囲よりも低くなり冷凍火傷などが生じるおそれを防止することができる。
本実施形態では、冷蔵庫100は、ユーザUの操作に基づき、本体冷却モードとサーバ指示冷却モードとの優先順位の変更を受け付け可能な受付部162をさらに備える。このような構成によれば、例えば、生活パターンに準じた制御動作を優先したい場合には、家電管理アプリAPP上などで優先順位の変更を行うことができる。これにより、ユーザUの利便性をさらに向上させることができる。
以上、1つの実施形態について説明したが、実施形態は上記例に限定されない。例えば、サーバ指示冷却モードは、学習制御モードに限定されず、端末装置300の家電管理アプリAPPに対する操作に基づき設定される制御モード(例えば、家電管理アプリAPP専用の冷却モード)などでもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、冷蔵庫は、ユーザの操作または予め設定された条件に基づいて実行される第1冷却制御と、サーバからの制御指令に基づいて実行される第2冷却制御とにより冷却部を制御可能であり、第1冷却制御と第2冷却制御とが重なる場合、第1冷却制御を優先して実行するとともに、第1冷却制御の冷却対象の貯蔵部の種類に基づき第2冷却制御の実行内容を決定する制御部を有する。このような構成によれば、利便性の向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…冷蔵庫システム、100…冷蔵庫、130…冷却部、140…操作部、160…制御装置、161…制御指令取得部(取得部)、162…受付部、163…制御部、200…サーバ、300…端末装置。

Claims (12)

  1. サーバと通信可能な冷蔵庫であって、
    前記サーバからの制御指令を取得可能である取得部と、
    前記冷蔵庫に含まれる複数の貯蔵部を冷却する冷却部と、
    ユーザの操作または予め設定された条件に基づいて実行される第1冷却制御と、前記取得部により取得される前記制御指令に基づいて実行される第2冷却制御とにより前記冷却部を制御可能であり、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記第1冷却制御を優先して実行するとともに、前記複数の貯蔵部に含まれる前記第1冷却制御の冷却対象の貯蔵部の種類に基づき、前記第2冷却制御の実行内容を決定する制御部と、
    を備えた冷蔵庫。
  2. 前記制御部は、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記複数の貯蔵部に含まれる前記第1冷却制御の冷却対象の貯蔵部とは異なる1つ以上の貯蔵部に対する前記第2冷却制御の実行内容を決定する、
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記制御部は、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記第1冷却制御の冷却対象の貯蔵部の種類と、前記第1冷却制御の冷却の種類とに基づき、前記第2冷却制御の実行内容を決定する、
    請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記制御部は、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記第1冷却制御の冷却対象の貯蔵部の種類と、前記第1冷却制御の冷却の種類と、前記第2冷却制御の実行予定の冷却の種類とに基づき、前記第2冷却制御の実行内容を決定する、
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記第2冷却制御は、前記複数の貯蔵部に関する冷却制御であり、
    前記制御部は、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記複数の貯蔵部に含まれる前記第1冷却制御の冷却対象の貯蔵部とは異なる1つ以上の貯蔵部に対して前記第2冷却制御を実行する、
    請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記複数の貯蔵部は、前記第1冷却制御の冷却対象の貯蔵部である第1貯蔵部と、前記第1貯蔵部とは異なる第2貯蔵部とを含み、
    前記第2冷却制御は、前記第2貯蔵部に対する冷却制御として、前記第1貯蔵部に対する前記第1冷却制御の冷却に影響を与える制御を含み、
    前記制御部は、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記第2冷却制御の実行を抑制する、
    請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記第2冷却制御は、前記第2貯蔵部に対する冷却制御として、前記第1貯蔵部に対する前記第1冷却制御の冷却に影響を与える第1制御と、前記第1制御と比べて前記第1貯蔵部に対する前記第1冷却制御の冷却に与える影響が小さい第2制御とを含み、
    前記制御部は、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記第2制御については実行し、前記第1制御については実行を抑制する、
    請求項6に記載の冷蔵庫。
  8. 前記複数の貯蔵部は、前記第1冷却制御の冷却対象の貯蔵部である第1貯蔵部と、前記第1貯蔵部とは異なる第2貯蔵部とを含み、
    前記第1冷却制御は、前記第2貯蔵部の温度に影響を与える制御を含み、
    前記制御部は、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記第2冷却制御の実行予定の冷却の種類に基づき、前記第2冷却制御の実行内容を決定する、
    請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記第2冷却制御は、前記第2貯蔵部に対する冷却制御として、前記第1冷却制御に起因する前記第2貯蔵部の温度変化に影響される第3制御と、前記第3制御と比べて前記温度変化による影響が小さい第4制御とを含み、
    前記制御部は、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とが重なる場合、前記第4制御については実行し、前記第3制御については実行を抑制する、
    請求項8に記載の冷蔵庫。
  10. 前記複数の貯蔵部は、前記第1冷却制御の冷却対象の貯蔵部である第1貯蔵部と、前記第1貯蔵部とは異なる第2貯蔵部とを含み、
    前記制御部は、前記第1冷却制御と前記第2冷却制御とを同時に実行すると前記第2貯蔵部の設定温度が所定の温度範囲から外れる場合、前記第2冷却制御の実行を抑制する、
    請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  11. 前記第1冷却制御と前記第2冷却制御との優先順位の変更を受け付け可能な受付部をさらに備える、
    請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  12. 前記第1冷却制御は、前記ユーザの操作に基づいて実行される冷却制御である、
    請求項1から請求項11のうちいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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