JP2023109491A - 胚移植用カテーテル - Google Patents

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【課題】簡便かつ的確に胚移植を行うことが可能な胚移植用カテーテルを提供する。【解決手段】実施形態の一例である胚移植用カテーテルは、カテーテル基端側に配置され、金属線を含む複層構造を有する第1管部と、第1管部よりカテーテル先端側に配置された透明な第2管部と、カテーテル先端に配置され、第1管部および第2管部より柔軟性が高い、透明な先端チップとを備える。第2管部と先端チップの内径は、例えば、第1管部の内径以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、胚移植用カテーテルに関する。
従来、生体外で受精された胚(受精卵)を子宮内に移植する際に使用される胚移植用器具が知られている。例えば、特許文献1には、可撓性のシースと、シース内に抜去可能に挿入される可撓性のスタイレットと、シースの先端より所定長さ突出する柔軟な移植用カテーテルとを備えた胚移植用器具が開示されている。
特許文献1の器具を用いた胚移植の手順は、下記の通りである。
(1)カテーテルの先端から胚を吸引する。
(2)スタイレットをシースに内挿し、挿入部位の形状に合わせてスタイレットの形状を整える。
(3)スタイレットが内挿されたシースを内子宮口まで挿入する。
(4)シースからスタイレットを抜き、カテーテルをシース内に挿入する。
(5)カテーテルの先端を子宮底から数cmの位置に留置する。
(6)胚を移植し、カテーテルおよびシースを患者から抜く。
特開2004-129789号公報
特許文献1の胚移植器具によれば、挿入部位の形状に合わせてスタイレットの形状を調整することで胚移植を的確に行うことができる。一方、シース、スタイレット、およびカテーテルの3つの器具を準備する必要がある。
また、胚を含む培養液の量が多過ぎると、胚が子宮から流れ出て子宮外妊娠を起こすリスクがあるため、適切な量の培養液を子宮に注入する必要がある。このため、適切な量の培養液を簡便に注入することが可能な器具が求められている。
本発明の目的は、簡便かつ的確に胚移植を行うことが可能な胚移植用カテーテルを提供することであって、上記課題の少なくとも1つを解決する。
本発明の一態様である胚移植用カテーテルは、カテーテル基端側に配置され、金属線を含む複層構造を有する第1管部と、前記第1管部よりカテーテル先端側に配置された透明な第2管部と、カテーテル先端に配置され、前記第1管部および前記第2管部より柔軟性が高い、透明な先端チップとを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、柔軟性の高い先端チップをカテーテルの先端部に設けると共に、カテーテルの基端側に先端部よりも硬い第1管部を設けることにより、挿入部位における粘膜の損傷を防止しつつ、良好な操作性を確保することができる。第1管部の機能により、シースおよびスタイレットを使用しなくても、子宮にカテーテルを容易に挿入することが可能である。上記構成によれば、簡便かつ的確に胚移植を行うことが可能である。
本発明の他の一態様である胚移植用カテーテルは、カテーテル基端側に配置され、金属線を含む複層構造を有する第1管部と、前記第1管部よりカテーテル先端側に配置される透明な第2管部とを備え、前記第2管部の内径は、前記第1管部の内径以下であることを特徴とする。
上記構成によれば、カテーテルの先端側に配置される透明な第2管部の内径を小さくすることで、胚を含む培養液の量を減らすことができ、子宮に注入する液量をより簡便かつ的確に制御することが可能になる。
本発明に係る胚移植用カテーテルにおいて、前記第2管部は、単層構造を有することが好ましい。
上記構成によれば、カテーテルの先端側は柔らかくなり、挿入部位における粘膜の損傷が防止される。また、カテーテルの基端側が硬くて捻じれ難く、良好な操作性が得られ、シースおよびスタイレットを使用しなくても、子宮にカテーテルを容易に挿入することが可能である。
本発明に係る胚移植用カテーテルにおいて、前記第1管部と前記第2管部は、互いに接合されていることが好ましい。
上記構成によれば、別々に作製した部材が接合されるので、各管部において胚移植に好適な物性、構造等を容易に設定できる。
本発明に係る胚移植用カテーテルによれば、簡便かつ的確に胚移植を行うことが可能である。本発明に係る胚移植用カテーテルによれば、例えば、シースおよびスタイレットを必要とせずカテーテルだけを用いて、適切な量の培養液を子宮に注入でき、簡便かつ的確な胚移植を行うことができる。
実施形態の一例である胚移植用カテーテルを示す図である。 実施形態の一例である胚移植用カテーテルを構成する第1管部の断面図である。 実施形態の一例である胚移植用カテーテルの先端部の拡大図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る胚移植用カテーテルの実施形態の一例について詳細に説明する。以下で説明する実施形態はあくまでも一例であって、本発明は以下の実施形態に限定されない。また、以下で説明する複数の実施形態、変形例を選択的に組み合わせてなる形態は本発明に含まれている。
図1に示すように、胚移植用カテーテル1は、細線状のチューブからなるカテーテル本体2と、カテーテル本体2の基端にジョイントチューブ4を介して取り付けられたコネクタ3とを備える。カテーテル本体2には、胚を子宮内に移植する際に、胚を含む培養液が先端から充填される。コネクタ3には、カテーテル本体2に充填された胚を含む培養液を子宮内に押し出すために、シリンジが取り付けられる。コネクタ3は、シリンジを取り付け可能な構造であればよく、その構造は特に限定されない。ジョイントチューブ4は、カテーテル本体2の基端部とコネクタ3の先端部に接合され、カテーテル本体2とコネクタ3を連結する可撓性チューブである。
カテーテル本体2は、基端側と先端側とで構造が異なり、胚移植用カテーテル1の基端側に配置される第1管部10と、第1管部10より胚移植用カテーテル1の先端側に配置される透明な第2管部20とを備える。第1管部10と第2管部20は、互いに接合されていることが好ましい。即ち、カテーテル本体2は、別々の部材である第1管部10と第2管部20を接合することで構成される。この場合、各管部において胚移植に好適な物性、構造等を容易に設定できる。第1管部10と第2管部20は接着剤を用いて接合されてもよいが、好ましくは溶着により接合される。本実施形態では、第1管部10と第2管部20の連結部に溶着部5が形成されている。
カテーテル本体2は、第1管部10と第2管部20の2種類の管部で構成されてもよいが、好ましくは第1管部10および第2管部20より柔軟性が高い、透明な先端チップ30をさらに備える。先端チップ30は、胚移植用カテーテル1の先端に設けられている。本実施形態では、コネクタ3が設けられたカテーテル本体2の基端側から、第1管部10、第2管部20、および先端チップ30の順で配置されている。先端チップ30を設けることにより、胚移植用カテーテル1の挿入部位における粘膜の損傷をより効果的に抑制できる。第2管部20と先端チップ30の連結部には、溶着部6が形成されている。
第2管部20は、第1管部10と剛性が略同じか、又は第1管部10よりも剛性が高くてもよい。この場合、カテーテル本体2を構成する各管部の剛性(硬さ)の関係は、第2管部20≦第1管部20<先端チップ30の順となる。柔軟性の関係はこの逆となる。また、第2管部20の内径は、第1管部10の内径以下であることが好ましい。本実施形態では、第2管部20の内径が第1管部10の内径より小さくなっている。先端チップ30の内径は、例えば、第2管部20の内径と実質的に同じである。また、第1管部10は金属線11を含む複層構造であり、第2管部20および先端チップ30は単層構造であることが好ましい。胚移植用カテーテル1を用いて胚移植を行う際、胚を含む培養液は第2管部20に充填される。
なお、各管部の硬さは、曲げ強度を測定することで評価できる。各管部の曲げ強度測定には、各管部を40mmの長さにカットしたサンプルを用いる。そして、サンプルをオートグラフにセットし、3点曲げ試験を行う。支点間距離を15mm、ヘッドスピードを0.2mm/秒、ストロークを1.0mmにそれぞれ設定した。各管部について3点曲げ試験を5回ずつ行い、測定値を平均化して各管部の曲げ強度とした。
以下、図2および図3をさらに参照しながら、カテーテル本体2を構成する第1管部10、第2管部20、および先端チップ30について詳説する。図2は第1管部10の断面図、図3はカテーテル本体2の先端部の拡大図である。
図1に示すように、第1管部10は、第2管部20よりも長く、例えば、カテーテル本体2の全長の75~90%の長さを有する。また、第1管部10は、先端チップ30より硬く剛性が高い。胚移植用カテーテル1は、カテーテル本体2の先端を子宮内に挿入する際に、第1管部10を持って操作される。第1管部10の機能により、カテーテル本体2が捻じれることなく、胚が充填された第2管部20を子宮内の目的の位置に容易に配置できる。このため、胚移植用カテーテル1によれば、シースおよびスタイレットを使用する必要がない。
図2に示すように、第1管部10は、金属線11を含む複層構造を有する。金属線11を含む複層構造を採用することで、第1管部10の剛性が高くなり胚移植用カテーテル1の操作性が向上する。第1管部10の複層構造は、金属線11、内層12、および外層13を含み、金属線11が内層12と外層13の間に介在した三層構造である。第1管部10は、着色されており不透明である。
外層13は、例えば着色剤を含み、金属線11を隠蔽する。第1管部10の曲げ強度は、0.8N以上が好ましく、0.8~4.0Nがより好ましい。第1管部10の曲げ強度が当該範囲内であれば、子宮に損傷を与えることなく、良好な操作性が得られやすい。曲げ強度が0.8Nより小さくなると、カテーテル本体2が蛇行して当該本体を子宮にうまく挿入できない場合がある。
金属線11には、例えば、鉄線を用いることができる。金属線11は、網状に形成されて補強層を構成している。金属線11は、ワイヤーブレードとも呼ばれる。金属線11を用いることにより、胚移植用カテーテル1の操作性をより効果的に向上させることができる。第1管部10は肉薄であってもブレードの効果によりキンクしにくく、内径を大きくすることができる。
第1管部10は第2管部20と剛性が同程度であっても、ブレードの効果により膣壁に沿って柔軟に変形可能である。内層12と外層13は、樹脂層である。内層12の構成する樹脂は特に限定されないが、一例としては12-ナイロンとエラストマーの混合物が挙げられる。外層13は、内層12と異なる樹脂で構成されてもよい。外層13を構成する樹脂は特に限定されないが、一例としては11-ナイロンが挙げられる。
第1管部10の内径は、第2管部20の内径よりも大きい。他方、第1管部10の外径は、第2管部20の外径と実質的に同一である。或いは、第1管部10の外径は、第2管部20の外径よりも僅かに大きくてもよい。本実施形態では、第1管部10と第2管部20の外径が略同じであるため、カテーテル本体2の表面には段差がなく、子宮内にカテーテル本体2をスムーズに挿入できる。第1管部10の内径の一例は、0.3~1.2mmである。第1管部10(カテーテル本体2)の外径の一例は、0.8~1.6mmである。
第1管部10と第2管部20の連結部には、上述の通り、溶着部5が形成されている。溶着部5では、第2管部20が第1管部10に被せられ、第1管部10の外周面に第2管部20の内周面が溶着されている。溶着部5は、第1管部10の外周面を削って第2管部20を第1管部10に被せた後、熱処理して各管部を一体化させることにより形成される。また、連結部分を加熱圧縮しつつ引き延ばしてもよい。
本実施形態において、第1管部10の先端部は、先端に向かって次第に外径が小さくなったテーパー形状を有し、第2管部20の基端部は、基端に向かって次第に内径が大きくなった形状を有する。そして、溶着部5では、第1管部10の先端部が第2管部20の内部に挿入された状態となっている。このため、溶着部5においてカテーテル本体2の外径が殆ど変化せず、カテーテル本体2の長さ方向に沿って略一定の外径となる。例えば、第1管部10と第2管部20が同じ材質のエラストマーを含ませて構成される場合、溶着部5を容易に形成できる。
図3に示すように、第2管部20は、カテーテル本体2の先端側において第1管部10と先端チップ30の間に配置されている。第2管部20は、第1管部10よりも短く、先端チップ30よりも長い。第2管部20は、例えば、カテーテル本体2の全長の8~20%、又は12~18%の長さを有する。第2管部20と先端チップ30を含むカテーテル本体2の先端部の長さは75mm以下が好ましい。カテーテル本体2の先端部の長さの好適な一例は、35~80mm、又は50~70mmである。
胚を含む培養液は、例えば、エアでサンドイッチされた状態で、カテーテル本体2の先端部に充填されるが、先端部の長さが上記範囲内であれば、良好な操作性が確保でき、より簡便で的確な胚移植が可能になる。カテーテル本体2の先端部の長さが短過ぎる場合、第1管部10に胚を含む培養液が位置し、外部から胚が視認できなくなることが想定される。一方、先端部の長さが長過ぎる場合、胚を含む培養液の量が多くなりやすく胚が子宮から流れ出て子宮外妊娠を起こすリスクが上がるため、より慎重な操作を余儀なくされ、操作の簡便性が損なわれることが想定される。
第2管部20は、上述のように、先端チップ30よりも硬く、第1管部10と同程度の硬さを有する。第2管部20の曲げ強度は、0.8N~4.0Nであることが好ましく、第1管部10の曲げ強度より高い値であってもよい。また、第2管部20は、透明であり内部が透けて見える。胚を含む培養液はカテーテル本体2の先端から第2管部20に充填され、子宮に注入された後、目視又は光学顕微鏡により第2管部20に残っていないことが確認される。このため、第2管部20は透明である必要があり、無色透明であることが好ましい。
第2管部20は、単層構造を有し、補強体(金属線)を含まないことが好ましい。補強体が存在しない場合、第2管部20の内部の観察が容易になる。第2管部20を構成する樹脂は特に限定されないが、一例としては、11-ナイロンとエラストマーの混合物が挙げられる。第2管部20の内径は、第1管部10の内径よりも小さいことが好ましい。胚を含む培養液の量が多過ぎると胚が子宮から流れ出て子宮外妊娠を起こすリスクがあるが、第2管部20の内径を小さくすれば、子宮に注入する液量をより簡便かつ的確に制御することが可能になる。
第2管部20の内径の好適な一例は、第2管部20の先端部および長さ方向中央部(後述のテーパー部21以外の部分)において0.4~1.1mmである。なお、第2管部20の内径は長さ方向に一定ではなく、第2管部20の基端側には、先端側に向かって次第に内径が小さくなったテーパー部21が形成されている。第2管部20は第1管部10に被せられるため、第2管部20の基端側にはテーパー部21が形成される。図3では、テーパー部21において内径が急峻に変化しているが、実際には内径の変化は緩やかである。
先端チップ30は、カテーテル本体2の先端を構成している。先端チップ30は、単層構造を有し、補強体(金属線)を含まないことが好ましい。また、先端チップ30の外径は第2管部20の外径と実質的に同じであり、第2管部20と先端チップ30の境界に位置する外周面には段差が存在しない。先端チップ30は、第1管部10および第2管部20と外径が同じである部分において、第1管部10および第2管部20よりも柔らかく、長さが短い。先端チップ30の曲げ強度は、0.8N以下が好ましく、0.1N以下がより好ましい。曲げ強度の好適な範囲の一例は、0.01~0.8Nである。カテーテル本体2の先端に短くて柔らかい先端チップ30を設けることにより、子宮粘膜の損傷を防止しつつ、良好な操作性を確保できる。
先端チップ30の長さは、カテーテル本体2の全長の5%以下が好ましく、3%以下がより好ましい。先端チップ30の長さの好適な一例は、2~4mmである。先端チップ30は、折れ曲がりにより操作性が損なわれない範囲の長さとされる。当該長さと上記曲げ強度を満たす先端チップ30によれば、クッション性とキンク防止の両立を図ることが容易になる。先端チップ30は、第2管部20と同様に透明であり、無色透明であることが好ましい。先端チップ30を構成する樹脂は特に限定されないが、一例としてはエラストマーが挙げられる。
先端チップ30の内径は、第2管部20の内径と実質的に同一であり、第1管部10の内径より小さいことが好ましい。先端チップ30は、例えば、全長に亘って一定の内径を有する。先端チップ30の内径の好適な一例は、0.4~0.6mmである。先端チップ30の内径を小さくすることで、胚を含む培養液の量を減らすことができ、子宮に注入する液量をより簡便かつ的確に制御することが可能になる。
第2管部20と先端チップ30の連結部には、上述の通り、溶着部6が形成されている。溶着部6では、先端チップ30が第2管部20に被せられ、第2管部20の外周面に先端チップ30の内周面が溶着されている。溶着部6は、溶着部5と同様に、第2管部20の外周面を削って先端チップ30を第2管部20に被せた後、熱処理して各部材を一体化させることにより形成される。第2管部20の先端部は、先端に向かって外径が次第に小さくなるようなテーパー形状を有していてもよい。また、先端チップ30の先端は、丸め加工され、外側に向かって凸となるように湾曲していることが好ましい。先端チップ30の先端が丸みを帯びた形状であれば、粘膜の損傷をより効果的に抑制できる。第2管部20と先端チップ30は熱処理により接合可能なエラストマーで構成されるため、熱処理により接合されて溶着部6が形成される。
上記構成を備えた胚移植用カテーテル1によれば、先端チップ30の機能により挿入部位における粘膜の損傷を防止しつつ、第1管部10の機能により良好な操作性を確保することができる。また、特に第2管部20の内径を小さくすることにより、適切な量の胚を含む培養液を簡単に子宮に注入できる。
胚移植用カテーテル1を用いた胚移植の手順は、下記の通りである。
(1)カテーテル本体2の先端から胚を含む培養液を吸引する。このとき、胚を含む培養液をエアでサンドイッチし、カテーテル本体2の透明な先端部に胚を含む培養液を位置させる。
(2)カテーテル本体2を子宮内に挿入し、カテーテル本体2の先端を子宮底から数cmの位置に留置する。
(3)胚を移植し、カテーテル本体2を患者から抜く。
上記のように、胚移植用カテーテル1によれば、シースおよびスタイレットを必要とせずカテーテルだけを用いて、簡便かつ的確に胚移植を行うことが可能である。一般的に、カテーテル本体2の進入状況は、エコーを使用して子宮の超音波画像により確認される。このため、カテーテル本体2の先端部である第2管部20および先端チップ30の少なくとも一方に、超音波画像の造影剤を添加してもよい。造影剤の一例としては、チタンが挙げられる。第2管部20は透明であることが好ましいため、例えば、造影剤は第2管部20の周方向の一部に配置される。
なお、上記実施形態は本発明の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。例えば、上記実施形態では、3種類の管部によりカテーテル本体2が構成されているが、カテーテル本体は4種類以上の管部により構成されていてもよい。
1 胚移植用カテーテル、2 カテーテル本体、3 コネクタ、4 ジョイントチューブ、5,6 溶着部、10 第1管部、11 金属線、12 内層、13 外層、20 第2管部、21 テーパー部、30 先端チップ

Claims (4)

  1. カテーテル基端側に配置され、金属線を含む積層構造を有する第1管部と、
    前記第1管部よりカテーテル先端側に配置された透明な第2管部と、
    カテーテル先端に配置され、前記第1管部および前記第2管部より柔軟性が高い、透明な先端チップと、
    を備える、胚移植用カテーテル。
  2. カテーテル基端側に配置され、金属線を含む積層構造を有する第1管部と、
    前記第1管部よりカテーテル先端側に配置される透明な第2管部と、
    を備え、
    前記第2管部の内径は、前記第1管部の内径以下である、胚移植用カテーテル。
  3. 前記第2管部は、単層構造を有する、請求項1又は2に記載の胚移植用カテーテル。
  4. 前記第1管部と前記第2管部は、互いに接合されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の胚移植用カテーテル。
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