JP2023109248A - インプリント装置、インプリント方法、及び物品の製造方法 - Google Patents

インプリント装置、インプリント方法、及び物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インプリント処理におけるパターン欠陥等を抑制可能なインプリント装置を提供する。【解決手段】インプリント装置であって、型と基板の周囲の空間に気体を供給する気体供給部と、インプリント領域上のインプリント材に型のパターン部を接触するように型と基板とを相対的に移動させる移動部と、所定のインプリント領域上のインプリント材にパターンを形成する際に、気体供給部から気体の供給が行われるように制御する制御部と、を有し、制御部は、所定のインプリント領域のインプリント処理の直後に基板の外周に配置された外周インプリント領域にパターンを形成する場合には、所定のインプリント領域のインプリント処理の直後に外周インプリント領域にパターンを形成しない場合よりも、所定のインプリント領域から型を引き離す際のパターン部と基板との間の間隔が広くなるように移動部を制御することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、インプリント装置、インプリント方法、及び物品の製造方法に関するものである。
半導体デバイスの微細化の要求が進み、従来のフォトリソグラフィ技術に加えて、基板上のインプリント材をモールド(型)で成形(成型)して硬化させ、基板上にパターンを形成する微細加工技術が注目されている。かかる技術はインプリント技術と呼ばれ、基板上に数ナノメートルオーダーの微細のパターンを形成することができる。
インプリント技術の一つとして、例えば、光硬化法がある。光硬化法を採用したインプリント装置は、基板上に塗布された光硬化性のインプリント材にモールドを接触させ(押印)、光を照射してインプリント材を硬化させ、硬化したインプリント材からモールドを引き離す(離型)ことで、基板上にパターンを形成する。
押印の際、型とインプリント材との間の空気(残留ガス)が未硬化のインプリント材に気泡として混入して未充填欠陥(パターン欠陥)が生じることがある。
そこで、特許文献1では、モールドと基板との間の空間をインプリント材に対して溶解性が高いか、拡散性が高いか、あるいはその両方の特性を有するガス(以下、単に「ガス」という)で飽和することにより、気泡の残留を抑止している。また、特許文献2のインプリント装置は、型とインプリント材とを接触させた状態でガスの供給を行い、型とインプリント材を引き離す際に型と基板との間の空間にガスを供給する構成が示されている。
特表2007-509769号公報 特開2019-91741号公報
しかしながら、インプリント装置において、基板を基板ステージに配置する際、インプリント動作時に型が基板ステージと接触しないように基板表面より基板ステージ表面が低くなるよう段差を設けている。この段差の影響で、基板の外周に配置されたインプリント領域にインプリント動作を行う際、特許文献1や特許文献2における方法では、気体を効率よく基板の外周に配置されたインプリント領域に供給できない。効率よく気体9を供給できないと、インプリント材の未充填によるパターン欠陥等が発生する場合がある。
そこで本発明においては、インプリント処理におけるパターン欠陥等を抑制可能なインプリント装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのインプリント装置は、パターン部を有する型を用いて、インプリント材が塗布された基板上の複数のインプリント領域に、順次インプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、型と基板の周囲の空間に気体を供給する気体供給部と、インプリント領域上のインプリント材に型のパターン部を接触するように型と基板とを相対的に移動させる移動部と、所定のインプリント領域上のインプリント材にパターンを形成する際に、気体供給部から気体の供給が行われるように制御する制御部と、を有し、制御部は、所定のインプリント領域のインプリント処理の直後に基板の外周に配置された外周インプリント領域にパターンを形成する場合には、所定のインプリント領域のインプリント処理の直後に外周インプリント領域にパターンを形成しない場合よりも、所定のインプリント領域から型を引き離す際のパターン部と基板との間の間隔が広くなるように移動部を制御することを特徴とする。
本発明によれば、インプリント処理におけるパターン欠陥等を抑制可能なインプリント装置を提供することができる。
実施例1に係るインプリント装置を示す概略図である。 実施例1に係る基板上のインプリント領域を示した図である。 実施例1に係る基板の中央付近のインプリント領域の気体供給方法を示した図である。 実施例1に係る外周インプリント領域の気体供給方法を示した図である。 実施例1及び実施例2に係る気体供給方法の一例を示した図である。 物品の製造方法を説明するための概略図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について実施例や図を用いて説明する。尚、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略ないし簡略化する。また、以下では、基板2上のインプリント材7に対して照射光21を照射する光照射部20の光軸と平行な方向をZ軸とし、Z軸に垂直な平面内において互いに直交する方向をX軸及びY軸とする。
<実施例1>
図1は、本発明のインプリント装置1の概略構成を示す図である。図1(A)はインプリント装置1をY方向から見た図であり、図1(A)はモールド4の周辺を-Z方向から+Z方向に見た図である。
インプリント装置1は、半導体デバイスなどのデバイスの製造に使用される。インプリント装置1は、被処理の基板2上の未硬化のインプリント材(樹脂)にインプリント処理によって転写することで、基板2上にインプリント材のパターンを形成する装置である。
尚、実施例1のインプリント装置1は、光硬化法を採用したインプリント装置とする。基板2上にインプリント材のパターンを形成するために行うインプリント処理(インプリント工程)を以下に説明する。
インプリント処理として、モールド4と基板2とが所定の位置関係に位置決めされた後、インプリント材7にモールド4のパターン部5を接触させる(接触工程)。次に、モールド4のパターン部5をインプリント材7に接触させた状態でインプリント材7を硬化させる(硬化工程)。次に、インプリント材7からモールド4を引き離す(離型工程)、一連の工程を実施することで、基板2上にインプリント材のパターンを形成する。このインプリント処理は、基板2上におけるパターンを形成するインプリント領域8毎に行う。また、上記したインプリント処理に、接触工程の前にインプリント材7を基板2のインプリント領域8上に塗布(供給)する工程(塗布工程)を含めてもよい。
基板2は、例えば、単結晶シリコン基板やSOI(Silicon on Insulator)基板であり、この被処理面には、モールド4に形成されたパターン部5によりパターン成形されるインプリント材7が塗布される。また基板2は、ガリ砒素ウエハ、複合接着ウエハ、石英を材料に含むガラスウエハ、液晶パネル基板、レクチルなど各種基板でもよい。また、外形形状も円形だけでなく方形などでもよく、その場合、後述する基板チャック200の外形も基板2の外形に合わせた形状にすればよい。
モールド(型)4は、矩形の外周形状を有し、基板2に対向する面(パターン面)に3次元状に形成されたパターン(回路パターンなどの基板2に転写すべき凹凸パターン)を備えたパターン部(メサ部)5を有する。モールド4は、光を透過させることが可能な材料、例えば、石英で構成される。また、モールド4は、露光光源(不図示)より照射される照射光が照射される面に、平面形状が円形で、かつ、ある程度の深さのキャビティを有していてもよい。
インプリント材7は、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が150nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光である。インプリント材7の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。インプリント材7の塗布量(供給量)は、具体的には、0.1~10pL/滴の範囲で調整可能であり、通常、約1pL/滴で使用する場合がありうる。尚、インプリント材7の全塗布量は、パターン部5の密度、及び所望の残膜厚により決定される。インプリント材7は、スピンコータやスリットコートにより基板2上に膜状に付与されてもよい。
硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。このうち、光により硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。また光硬化性組成物(光硬化性樹脂)を使用する際には、光硬化法を用いて硬化させる。尚、加熱により硬化する組成物である熱硬化性組成物(熱硬化性樹脂)を使用する場合は熱硬化法を用いて硬化させる。
実施例1におけるインプリント装置1は、光照射部20と、モールド保持部6と、基板ステージ(移動部)3と、気体供給部10と、制御部11を有する。
光照射部20は、インプリント処理の際に、基板2上に塗布されたインプリント材7に対して、例えば紫外線等の照射光21を照射する。光照射部20は、不図示であるが露光光源と、この露光光源から照射された照射光21をインプリントに適切な光に調整する光学素子とから構成される。
モールド保持部6は、モールド4を保持しながら、モールド4を移動させる駆動機構を有する。モールド保持部6は、モールド4における照射光21の照射面の外周領域を真空吸着力や静電力により引き付けることでモールド4の保持が可能である。
また、モールド保持部6は、モールド4のパターン部5と基板2上のインプリント材7との接触、または、引き離しを選択的に行うようにモールド4を各軸方向に相対的に移動させる移動部としても機能する。また、モールド4の高精度な位置決めに対応するために、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成されていてもよい。さらに、Z軸方向だけでなく、X軸方向やY軸方向、または各軸のθ方向の位置調整機能や、モールド4の傾きを補正するためのチルト機能などを有する構成としてもよい。
基板ステージ3は、基板2を保持し、モールド4のパターン部5を基板2上のインプリント領域8のインプリント材7と接触させるに際して、基板2を相対的に移動させてモールド4とインプリント領域8との位置合わせを実施する基板移動部として機能する。
また、基板ステージ3は、各軸方向に移動可能とするステージ駆動機構(不図示)を有する。ステージ駆動機構は、X軸及びY軸の各方向に対して、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成されていてもよい。さらに、Z軸方向の位置調整のための駆動系や、基板2のθ方向の位置調整機能、または基板2の傾きを補正するためのチルト機能などを有する構成としてもよい。尚、インプリント装置1におけるモールド4のパターン部5のインプリント材7との接触及び引き離し動作は、モールド4をZ軸方向に移動させることで実現してもよいが、基板ステージ3をZ軸方向に移動させることで実現してもよい。または、その双方を相対的に移動させてもよい。
また、モールド4を基板2上のインプリント材7に接触させる際、基板ステージ3の表面が基板2の表面より高いと、モールド4と基板ステージ3とが接触し、モールド4または基板ステージ3が破損する可能性がある。よって、実施例1における基板ステージ3は、図1に例示しているように基板2を保持した時に基板2の表面が基板ステージ3の表面よりも高くなるように構成される。
気体供給部10は、モールド4と基板2の周囲の空間に気体9を供給し、モールド4と基板2との間の空間を気体9に置換する。インプリント材7を硬化させるときにモールド4とインプリント材7との間に気泡が含まれると、気泡の箇所にはインプリント材7が充填されず、硬化物のパターンに欠損が生じうる。
気体供給部10が供給する気体9は、インプリント材7を硬化させる際に酸素阻害を抑制するため空気より酸素濃度が低い気体であって、押印時にモールド4またはインプリント材7に透過しやすい透過性ガスを使用する。透過性ガスとしては、例えば、ヘリウム(He)等の希ガスが用いられる。さらに気体9は、窒素ガス、及び凝縮性ガス(例えば、ペンタフルオロプロパン(PFP))等の少なくとも1つを含むガスであってもよい。尚、気体9は、インプリント材7の硬化を阻害しないのであれば、上記したように微量の酸素を含んでいてもよいが、酸素を含まない気体とすることが好ましい。
気体供給部10は、モールド4を取り囲むようにモールド4の外周に配置される。実施例1の気体供給部10は、図1(B)に示すように、複数の気体供給部10a、10b、10c、10dに分割される。さらに、複数の気体供給部10a、10b、10c、10dは、気体9を供給するための気体供給口を夫々に備える。1つの気体供給部10a、10b、10c、10dのぞれぞれは複数の気体供給口を備えている。尚、気体供給口は1つの気体供給部10に複数備えられていることが好ましいが、1つ以上備えられていればよい。
尚、気体供給部10は、気体9の供給だけではなく、気体9を含む周囲の気体を吸引することができる吸引機能を備えていてもよい。気体9を含む周囲の気体を吸引する際は、気体供給部10に備える気体供給口を吸引口として使用してもよいし、気体供給口と同じ流路とならないように、別途吸引口を気体供給部10に備えてもよい。
制御部11は、CPUやメモリ(記憶部)などを含み、少なくとも1つのコンピュータで構成される。制御部11は、インプリント装置1の各構成要素に回線を介して接続される。また、制御部11は、メモリに格納されたプログラムに従って、インプリント装置1全体の各構成要素の動作調整などを統括的に制御する。また、制御部11は、インプリント装置1の他の部分と一体で(共通の筐体内に)構成してもよい。さらに、インプリント装置1の他の部分とは別体で(別の筐体内に)構成してもよいし、インプリント装置1とは別の場所に設置し遠隔で制御してもよい。
また、制御部11は、気体供給部10a、10b、10c、10dの夫々の気体供給口から供給する気体9の供給量及び供給時間の制御に加え、気体9の供給の開始及び供給の停止を制御することができる。
図2は、実施例1に係る基板2上のインプリント領域を示した図である。ここで、図2に示すように、基板2上には複数のインプリント領域8が設定されている。この複数のインプリント領域8に順次インプリント処理を実施することで基板2上に複数のインプリント材のパターンが形成される。実施例1では、例として、図2中に示している黒矢印の順番でインプリント処理を行うが、インプリント処理の順番は図2に示している順番に限らない。
ここで、図2中のstaetとは、インプリント処理を行う初めのインプリント領域の位置であり、endとは、インプリント処理を行う最後のインプリント領域の位置である。また、インプリント領域80とインプリント領域81は、基板2の中央領域におけるインプリント領域であり、説明の都合上、異なる参照番号を付しているがインプリント領域8と同様のインプリント領域である。
以下に、図2及び図3を用いて実施例1における基板2の中央領域に配置されたインプリント領域80及びインプリント領域81にインプリント処理を行う際の気体供給方法の一例を説明する。
図3は、実施例1に係る基板2の中央近傍のインプリント領域81に対する気体供給方法を示した図である。図3(A)は、インプリント領域80上のインプリント材7にモールド4を接触させた状態で気体供給部10aから気体9を供給している様子を示す図である。図3(B)は、インプリント領域80上のインプリント材7からモールド4を引き離した様子を示す図である。図3(C)は、インプリント領域80からインプリント領域81の方向へ基板ステージ3を動作させた際の様子を示す図である。図3(D)は、インプリント領域81上のインプリント材7にインプリント処理をしている様子を示す図である。
例として、図2に示した基板2上において隣接したインプリント領域80、インプリント領域81の順にインプリント処理を行う場合を説明する。尚、あるインプリント領域にインプリント処理をする直前にインプリント処理をするインプリント領域を事前インプリント領域とも呼ぶ。この場合は、インプリント領域80が事前インプリント領域に該当する。
以下に示すインプリント処理と気体供給処理は、制御部11がメモリ等の記憶媒体に保存されているコンピュータプログラムを実行することによって、夫々制御される。
まず、図3(A)に示すように、インプリント領域80にインプリント処理をしてパターンを形成する際、光照射部20からの光をインプリント領域80上のインプリント材7に照射し、インプリント材7を硬化させる(硬化工程)。その後、インプリント領域80のモールド4との間の空間に気体9の供給を開始する(気体供給工程)。この時、制御部11は、少なくともインプリント領域80上のインプリント材7とパターン部5が接触している状態で、次にインプリント処理を行い、パターンを形成するインプリント領域81側に配置された気体供給部10から気体9を供給する。この場合は、制御部11は、気体供給部10aの気体供給口から気体9の供給が行われるように気体供給部10を制御する。
次に、図3(B)に示すように、パターン部5をインプリント領域80のインプリント材7から引き離す(離型工程)。この時、モールド保持部6がパターン部5をインプリント領域80から引き離す時の距離を引き離し距離をh1とする。引き離し距離は、モールド4のパターン部5と基板2表面との間の間隔(距離)である。
パターン部5とインプリント領域80のインプリント材7とが接触している間のモールド4と基板2との間隙は非常に狭く、流体抵抗が大きい為、気体9はほとんど侵入できない。モールド4の周囲の空間が気体9で満たされている状態で、インプリント領域80からパターン部5を引き離すと、モールド4と基板2との間隙の体積が大きくなりモールド4の周囲の空間に対して負圧となる。これによって、気流F1が起こり、X軸の+方向(図中左側方向)に気体9が引き込まれる。即ち、気流F1によりモールド4と基板2の間に気体9が引き込まれる。
次に、図3(C)に示すように、パターン部5直下がインプリント領域80から次にインプリント処理をする領域であるインプリント領域81の直上に配置されるように基板ステージ3を移動させる。この時、気体9は、図3(B)時より基板ステージ3の移動に伴うクエット流れF2でX軸の+方向にさらに引き込まれる。
次に、図3(D)に示すように、パターン部5をインプリント領域81のインプリント材7に接触させる。この時、パターン部5とインプリント領域81との間に引き込まれた気体9は、パターン部5がインプリント領域81のインプリント材7に近づく間に、基板2とモールド4の間の周囲空間に押し広げられる。そして、インプリント領域81上が充分に気体9で置換された状態でパターン部5をインプリント材7に接触させ(押し付け)て、インプリント処理をすることができる。
ここで、図2及び図4を用いて実施例1における基板2の外周領域に配置されたインプリント領域8にインプリント処理を行う際の気体供給方法の一例を説明する。図4は、実施例1に係る外周インプリント領域に対する気体供給方法を示した図である。
例として、図2に示した基板2上において隣接したインプリント領域82、インプリント領域83の順にインプリント処理を行う場合を説明する。
インプリント領域83は上記したように、インプリント領域82の次にインプリント処理をする領域である。また、インプリント領域83は、基板2の外周側に配置されており、基板2の端部を含む領域である。また、インプリント領域83は、インプリント領域82に隣接する領域である。
ここで、インプリント領域83と同様の特徴を有するインプリント領域を外周インプリント領域ともいう。さらに外周インプリント領域以外のインプリント領域を所定のインプリント領域ともいう。また、外周インプリント領域は、上記したように基板2の外周側に配置されており、基板2の端部を含んでいるため、上記した所定のインプリント領域より小さい面積で構成される。
この場合、インプリント領域82が所定のインプリント領域となり、インプリント領域83が外周インプリント領域となる。また、この時、インプリント領域82はインプリント領域83の直前にインプリント処理をする領域でもあるため事前インプリント領域に該当する。
インプリント領域(外周インプリント領域)83にインプリント処理をする場合、図3のインプリント領域81側に配置されている気体供給部10aから気体9を供給し基板ステージ3の移動によるクエット流れを利用しても、気体9の引き込みは困難となる。
つまり、インプリント領域83は、基板2の外周に位置し、上記のように基板2と基板ステージ3との間には隙間があるため、押印時に圧力が高くなる基板2上まで気体9を引き込むのは困難となる。よって、図4に示している位置のインプリント領域83にインプリント処理をする際に、例えば、気体供給部10aから気体9を供給すると押印時に気体9がインプリント領域83の外側(X軸の-方向)に移動してしまう。この為、基板2とインプリント領域83の間の空間を効率良く気体9で置換することができない。
そこで、このような場合は、上記した中央近傍のインプリント領域81に気体を供給する気体供給部とは異なる気体供給部10から気体9を供給する。尚、以下に示すインプリント処理と気体供給処理は、制御部11がメモリ等の記憶媒体に保存されているコンピュータプログラムを実行することによって、夫々制御される。
まず、図4(A)に示すように、インプリント領域82にインプリント処理をしてパターンを形成する際、光照射部20からの光でインプリント領域83上のインプリント材7を硬化させる(硬化工程)。その後、制御部11は、少なくともインプリント領域82上のインプリント材7とパターン部5が接触している状態で気体9の供給を開始する(気体供給工程)。
この時、インプリント領域83が位置する側の気体供給部10より、インプリント領域83が位置する側とは異なる側の気体供給部10から気体9を供給する。具体的には、インプリント領域83の直上にパターン部5が位置した時に少なくとも一部が基板2上に位置している何れかの気体供給部10の気体供給口から気体9を供給する。
例えば、図4(A)を例にすると、インプリント領域8bからインプリント領域8aに向けて基板2が移動する方向に対して後方に位置する気体供給部10bの何れかの気体供給口から気体9をモールド4と基板2との間の空間に供給する。
尚、インプリント領域83の位置によっては、例えば、インプリント領域83が位置する側の気体供給部10と異なる側の気体供給部10に加えて、その他の位置にある気体供給部10の気体供給口からも気体9を供給してもよい。その場合、制御部11は、その他の位置にある気体供給部10よりもインプリント領域83が位置する側の気体供給部10と異なる側の気体供給部10から供給する気体9を多くするように気体供給部10を制御する。
次に、図4(B)に示すように、制御部11は、モールド保持部6を駆動させ、パターン部5をインプリント領域82のインプリント材7から引き離す。この時、モールド保持部6がパターン部5をインプリント領域82から引き離す時の距離を引き離し距離h2とする。
ここで、引き離し距離h2は、図3(B)における離型工程での引き離し距離h1よりモールド4のパターン部5と基板2表面との間の間隔(距離)を広く(長く)する。具体的には、引き離し距離h2は、インプリント領域82のインプリント処理の直後にインプリント領域83にパターンを形成しない場合よりも、インプリント領域82からモールド4を引き離す際の引き離し距離h2が広くなるようにする。この時、制御部11は、引き離し距離を、h2>h1の関係となるように、モールド保持部6または基板ステージ3を制御する。
引き離し距離h2を引き離し距離h1より増やすことによって、モールド4と基板2との間隙の体積がさらに大きくなりモールド4の周囲の空間に対する負圧もさらに大きくなる為、気体9がモールド4と基板2の間により引き込まれる効果が生まれる。
次に、図4(C)に示すように、パターン部5直下がインプリント領域82から次にインプリント処理を行う領域であるインプリント領域83の直上に配置されるように制御部11は、基板ステージ3を移動させる。この時、気体9は、基板ステージ3の移動に伴うクエット流れF2でX軸の+方向に図4(B)時より、一部が押し返されてしまう。
次に、図4(D)に示すように、制御部11は、モールド保持部6を駆動させ、パターン部5をインプリント領域83のインプリント材7に接触させる。この時、基板2表面と基板ステージ3表面との間には段差があり、基板2表面の方が高い位置にある為、モールド4下の空間では基板2上の圧力の方が基板ステージ3上の圧力より高くなる。この為、モールド4下では基板2上の気体9は、圧力の低い基板ステージ3側(X軸の-方向)に移動することで、基板2とインプリント領域83の間の空間が充分に気体9で置換される。これによりインプリント領域83上の空間が充分に気体9で置換された状態でパターン部5をインプリント材7に押し付けることができる。
以上の様に、実施例1によれば、基板2の中央近傍に加え、基板2の外周に配置されたインプリント領域であるインプリント領域83にインプリント処理を行う際、気体9を効率よくインプリント領域8と基板2との間に供給することができる。これにより、インプリント材7の未充填による欠陥が発生するのを抑制させたインプリント装置1を提供することができる。
尚、上記ではモールド保持部6がモールド4をZ方向に移動させることで、基板2上のインプリント材7への接触と引き離しを行っていたが、基板ステージ3が基板2を各軸に相対的に移動させて基板2上のインプリント材7への接触と引き離しを行ってもよい。
また、制御部11は、外周インプリント領域上のインプリント材7からモールド4を引き離す速度を外周インプリント領域以外のインプリント領域(所定のインプリント領域)からモールド4を引き離す速度より早くなるように制御してもよい。この場合、制御部11は、モールド保持部6を制御して上記の速度を変更してもよいし、基板ステージ3を制御して上記の速度を変更してもよい。
<実施例2>
実施例2に係るインプリント装置1について図5を参照して以下に説明する。尚、実施例2におけるインプリント装置1の構成は、実施例1におけるインプリント装置1と同様の構成であるため説明を省略し、実施例2として言及しない事項は、実施例1に従う。
図5は、実施例1と実施例2に係る気体供給方法の一例を示した図である。図5(A)は、実施例1の気体供給部10による気体9の供給方法の一例を示す図である。図5(B)は、実施例2の気体供給部10による気体9の供給方法の一例を示す図である。
実施例2では、外周インプリント領域の配置に応じて各気体供給部10a、10b、10c、10dによる気体9の供給を制御する。また、隣接したインプリント領域8b、インプリント領域8aの順にインプリント処理を行う場合を説明する。実施例2では、インプリント領域8bが実施例1における事前インプリント領域に該当し、インプリント領域8aが外周インプリントに該当する。
図5(A)では、インプリント領域8bにインプリント処理を行う時に気体供給部10bから気体9を供給し、モールド4下の破線9bまで気体9を引き込んでいる。ただし、インプリント領域8bの次にインプリント処理をするインプリント領域8aに進む際、基板2がX軸の-方向に移動すると、クエット流れによって気体9は、パターン部5から離れるように黒線9aまで戻されてしまう。図5(A)の場合は、図中に示す矢印の方向(X軸の+方向)に戻されてしまう。
そこで、実施例2では、インプリント領域8bにインプリント処理を行う時に、インプリント領域8bからインプリント領域8aに向けて基板2が移動する方向と直交する方向(平行な方向)に位置する気体供給部10から気体9を供給する。加えて、気体供給部10から気体9を供給する際、インプリント領域8aにパターン部5が位置した時に少なくとも一部が基板2上に位置している気体供給部10の何れかの気体供給口から気体9を供給する。例えば、図5(B)の場合を例とすると、制御部11は、気体供給部10dの気体供給口から気体9を供給する。
インプリント領域8bにインプリント動作を行う時にモールド4下の破線9bまで引き込まれた気体9は、インプリント領域8aに進む際、クエット流れで黒線9aまで移動する。ここで、実施例2では、図5の時とは異なり、パターン部5から離れる方向に気体9は移動しない。これにより、実施例1と同様に、インプリント領域8aのインプリント材7にパターン部5を近づけた時、効率的にインプリント領域8a上を気体9で置換することができる。
図5におけるインプリント領域8aの位置では、図5(B)に示すように気体供給部10dから気体9を供給する方が効率的だが、その他の位置にある気体供給部10も使用してもよい。例えば、図5を例とすると、インプリント領域8aにパターン部5が位置した時に少なくとも一部が基板2上に位置している気体供給部10bを気体供給部10dと同時に使用してもよい。その場合、気体9の使用量が増えることで、インプリント領域8aの押印時に圧力が高くなるモールド4下の基板2上をより多くの気体9で満たせる。これにより、パターン部5と基板2との間により多くの気体9を供給することができる。
その場合、制御部11は、気体供給部10bと気体供給部10dから供給する気体9の供給量を調整するように気体供給部10を制御してもよい。例えば、この場合の気体9の供給に際し、効率的に気体9を供給できる気体供給部10dからの供給量を気体供給部10bからの供給量より増やすようにしてもよい。
また、気体供給部10bと気体供給部10dに加え、気体供給部10bと気体供給部10d以外の気体供給部10からも同時に気体を供給してもよい。この場合、制御部11は、上記した外周インプリント領域が位置する側の気体供給部10より、外周インプリント領域が位置する側とは異なる側の気体供給部10の気体供給口から気体9が多く供給されるように気体供給部10を制御する。
以上のように、実施例2によれば、実施例1の効果に加え、基板2の外周に配置されたインプリント領域8の位置応じて、気体9を効率よくインプリント領域8に供給することができる。
<物品製造方法に係る実施例>
本実施例にかかる物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施例の物品の製造方法は、基板に塗布された組成物に上記のインプリント装置1を用いてパターンを形成する工程(基板に処理を行う工程)と、かかる工程でパターンを形成された基板を加工する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、組成物剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施例の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
インプリント装置1を用いて成形した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、モールド(型)等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。モールドとしては、インプリント等の基板処理用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、組成物マスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチングまたはイオン注入等が行われた後、組成物マスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について図6を参照して説明する。図6(A)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコン基板等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面に組成物3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になった組成物3zが基板1z上に付与された様子を示している。
図6(B)に示すように、モールド4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板1z上の組成物3zに向け、対向させる。図6(C)に示すように、組成物3zが付与された基板1zとモールド4zとを接触させ、圧力を加える(接触工程)。組成物3zはモールド4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を、モールド4zを透して照射すると、組成物3zは硬化する(硬化工程)。このとき本実施例では、装置内で取得した分光感度特性に基づき、最適光重合度となるような照射量で組成物に光を照射することが可能となる。
図6(D)に示すように、組成物3zを硬化させた後、モールド4zと基板1zを引き離すと、基板1z上に組成物3zの硬化物のパターンが形成される(パターン形成工程、成形工程)。この硬化物のパターンは、モールド4zの凹部が硬化物の凸部に、モールド4zの凹部が硬化物の凸部に対応した形状になっており、即ち、組成物3zにモールド4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図6(E)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図6(F)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。尚、モールド4zとして、凹凸パターンを設けた回路パターン転写用のモールドを用いた例について述べたが、凹凸パターンがない平面部を有する平面テンプレートであってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。また、上述の実施形態を組み合わせて実施してもよい。
また、上述した各実施例における制御の一部または全部を上述した各実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワークまたは各種記憶媒体を介してインプリント装置1等に供給するようにしてもよい。そしてそのインプリント装置1等におけるコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
1 インプリント装置
2 基板
4 型
5 パターン部
6 モールド保持部
7 インプリント材
8 インプリント領域
9 気体
10 気体供給部
11 制御部

Claims (13)

  1. パターン部を有する型を用いて、インプリント材が塗布された基板上の複数のインプリント領域に順次、前記インプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、
    前記型と前記基板の周囲の空間に気体を供給する気体供給部と、
    前記インプリント領域上の前記インプリント材に前記型の前記パターン部を接触するように前記型と前記基板とを相対的に移動させる移動部と、
    所定のインプリント領域上の前記インプリント材に前記パターンを形成する際に、前記気体供給部から前記気体の供給が行われるように制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記所定のインプリント領域の前記インプリント処理の直後に前記基板の外周に配置された外周インプリント領域に前記パターンを形成する場合には、前記所定のインプリント領域の前記インプリント処理の直後に前記外周インプリント領域に前記パターンを形成しない場合よりも、前記所定のインプリント領域から前記型を引き離す際の前記パターン部と前記基板との間の間隔が広くなるように前記移動部を制御することを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記気体供給部は、複数の気体供給口を有し、前記制御部は、前記外周インプリント領域の前記基板上の位置に応じて前記複数の気体供給口の内のいずれの気体供給口から前記気体を供給するかを制御することを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記複数の気体供給口は、前記型の外周に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のインプリント装置。
  4. 前記制御部は、前記所定のインプリント領域に前記パターンを形成する際に、前記複数の気体供給口のうち、前記外周インプリント領域が位置する側の気体供給部より、前記外周インプリント領域が位置する側とは異なる側の前記気体供給口から前記気体が多く供給されるように制御することを特徴とする請求項2または3に記載のインプリント装置。
  5. 前記制御部は、前記基板を前記所定のインプリント領域から前記外周インプリント領域に向けて移動する方向に対して直交する方向に位置する前記気体供給口から前記気体を供給するように前記気体供給部を制御することを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  6. 前記制御部は、前記基板を前記所定のインプリント領域から前記外周インプリント領域が位置する方向に向けて移動する方向に対して後方に位置する前記気体供給口から前記気体を供給させることを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  7. パターン部を有する型を用いて、インプリント材が塗布された基板上の複数のインプリント領域に順次、前記インプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント装置であって、
    前記型と前記基板の周囲の空間に気体を供給する複数の気体供給部と、
    前記インプリント領域上の前記インプリント材に前記型の前記パターン部を接触するように前記型と前記基板とを相対的に移動させる移動部と、
    所定のインプリント領域上の前記インプリント材に前記パターンを形成する際に、前記複数の気体供給部から前記気体の供給が行われるように制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記所定のインプリント領域の前記インプリント処理の直後に前記基板の外周に配置された外周インプリント領域に前記パターンを形成する場合には、前記複数の気体供給部のうち、前記外周インプリント領域が位置する側の気体供給部より、前記外周インプリント領域が位置する側とは異なる側の気体供給部から前記気体が多く供給されるように制御する制御部と、
    を有することを特徴とするインプリント装置。
  8. 前記制御部は、少なくとも前記インプリント材と前記パターン部とが接触している際に、前記気体供給部から前記気体の供給が行われるように制御することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  9. 前記所定のインプリント領域は、前記外周インプリント領域に隣接する領域であることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  10. 前記外周インプリント領域は、前記基板の端部を含んで前記インプリント処理が行われる領域であることを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  11. 前記気体は、空気より酸素濃度が低いことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  12. パターン部を有する型を用いて、インプリント材が塗布された基板上の複数のインプリント領域に順次、前記インプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行うインプリント方法であって、
    前記インプリント領域上の前記インプリント材に前記型の前記パターン部を接触させる接触工程と、
    前記型と前記基板の周囲の空間に気体を供給する気体供給工程と、
    前記インプリント領域から前記型を引き離す離型工程と、を有し、
    前記離型工程において、所定のインプリント領域の前記インプリント処理の直後に前記基板の外周に配置された外周インプリント領域に前記パターンを形成する場合には、前記所定のインプリント領域の前記インプリント処理の直後に前記外周インプリント領域に前記パターンを形成しない場合よりも、前記所定のインプリント領域から前記型を引き離した後の前記パターン部と前記基板との間の間隔が広くすることを特徴とするインプリント方法。
  13. 請求項1~11のいずれか1項に記載のインプリント装置を用いて前記基板に前記パターンを形成するパターン形成工程と、
    前記パターン形成工程で前記パターンが形成された前記基板を加工する加工工程と、
    前記加工工程で加工された前記基板から物品を製造する工程と、
    を含むことを特徴とする物品の製造方法。

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