JP2023107548A - センサ固定具及び温度検出装置 - Google Patents

センサ固定具及び温度検出装置 Download PDF

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Nobunao Suzuki
行孝 阿部
Yukitaka Abe
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Abstract

Figure 2023107548000001
【課題】センサ固定具をブレーキシューに強固に取り付けることができる技術を提供すること。
【解決手段】センサ固定具9は、リム部19を挟むようにして装着可能な装着部41と温度センサ7を固定する固定部43と、を備えている。装着部41は、リム部19の内周面19a側に配置される弾性湾曲部61を備えており、弾性湾曲部61の一端側に内周側係止部67を備えるとともに、弾性湾曲部61の他端側に外周側係止部69を備える。センサ固定具9は、弾性湾曲部61の弾性力により、内周側係止部67及び固定押圧部47をリム部19側に押圧して温度センサ7を固定するとともに、内周側係止部67と外周側係止部69とによってリム部19を挟んで、センサ固定具9自身をリム部19に装着可能に構成されている。
【選択図】図6

Description

本開示は、ドラムブレーキの異常を検出するための技術に関する。
従来、トラック、バス及びトレーラ等の車両で使用されるドラムブレーキのブレーキシューに取り付けられた温度センサを用いて、ドラムブレーキ機構や軸受け機構の調整不良によって高温が発生する異常状態を検出する異常検出装置が知られている。
ドラムブレーキのブレーキシューに取り付けられるブレーキライニングは、ドラムブレーキの使用によって摩耗するため、定期点検又は定期交換が行われる。この定期点検又は定期交換の際には、温度センサが容易に取り外し及び取り付けできることが望ましい。
特許文献1には、ブレーキシューに対して温度センサを容易に着脱可能に取り付けることができる取付治具であるセンサ固定具が開示されている。このセンサ固定具は、ブレーキシューにおけるブレーキライニングが取り付けられる板状のリム部を、板バネの弾性力により挟み込むことによって、自身をブレーキシューに対して装着するものである。
詳しくは、前記センサ固定具は、金属製の板材がU字形状に曲げられた形状を有しており、中央部分の弾性部と、弾性部の一端に設けられて温度センサが取り付けられる取付部と、弾性部の他端に設けられてブレーキシューのリム部の内周面(即ち、ブレーキライニング取付面)に係合させる係合部と、を備えている。
このうち、取付部は、短冊形状であり、ブレーキシューに取り付けられた2つのブレーキライニングの隙間(以下、ライニング隙間)に差し込まれている。つまり、取付部は、厚み方向の内側面がリム部の外周面と接触するように、ライニング隙間に差し込まれている。
特許第6905854号公報
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、従来の技術について、下記のような課題が見出された。
センサ固定具の取付部の幅は、構造上、ライニング隙間以上の寸法にできない。また、弾性部における弾性力を増加させるために、弾性部の断面積を取付部の断面積より大きくすると、弾性部と取付部との間で形状が変化する。よって、形状が変化する部分に応力が集中して破断の起点となる恐れがあるので、弾性部と取付部とは、滑らかな形状で連結する必要がある。このようなことから、センサ固定具の強度は、ライニング隙間によって大きな影響を受けることが分かる。
そのため、従来技術のように、センサ固定具の取付部をライニング隙間に配置し、弾性部の弾性力を利用して、センサ固定具自身をブレーキシューに固定する構造では、ライニング隙間が小さい場合には、弾性力を上げることが容易ではないという問題がある。
つまり、ライニング隙間が小さいときには、自身の弾性力によってセンサ固定具をブレーキシューのリム部に強固に取り付けることは容易ではないという問題があった。
本開示の一局面は、センサ固定具をブレーキシューに強固に取り付けることができる技術を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、車両のドラムブレーキ(3)のブレーキシュー(5)に温度センサ(7)を取り付けるためのセンサ固定具である。
このセンサ固定具は、ブレーキシューのブレーキライニング(11)が取り付けられる板状のリム部(19)に、リム部を挟むようにして装着可能な装着部(41)と、リム部の内周面側に配置されて、温度センサを固定する固定部(43)と、を備えている。
前記装着部は、リム部の内周面側に配置されるとともに、弾性力を有する弾性部(61)を備えている。さらに、弾性部の一端側に、リム部の内周面と接触する内周側係止部(67)を設けるとともに、弾性部の他端側に、リム部の外周面と接触する外周側係止部(69)を設ける。
そして、センサ固定具は、弾性部の弾性力により、固定部を押圧して温度センサを固定するとともに、内周側係止部と外周側係止部とによってリム部を挟んで、センサ固定具自身をリム部に装着可能に構成されている。
このような構成によれば、本開示のセンサ固定具は、自身をブレーキシューのリム部に強固に取り付けることができる。
詳しくは、従来のセンサ固定具の取付部の幅は、ライニング隙間以上の寸法にできないので、取付部に連接された弾性部の断面積を大きくすることは難しく、そのため、センサ固定具をリム部に固定する弾性力を高めることは容易ではなかった。
それに対して、本開示のセンサ固定具では、リム部の内周面側に弾性部を配置することができるので、弾性部及び外周側係止部は、従来のようなライニング隙間による制約を受けにくくなる。つまり、弾性部をリム部の内周面側に配置することにより、弾性部の形状を高い弾性力を得ることができる形状にすることができ、しかも、外周側係止部も弾性部による高い弾性力に耐える大きな強度を有する形状にすることができる。
よって、そのような高い弾性力を有する弾性部を用いることにより、温度センサを強固に固定することができ、しかも、内周側係止部と外周側係止部とによって強固にリム部を挟むことができるので、センサ固定具自身をリム部に強固に取り付けることができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
ブレーキシューに取付けられた状態の第1実施形態の温度検出装置を示す斜視図である。 ドラムブレーキの構成を示す説明図である。 ブレーキシューに取付けられた状態の第1実施形態の温度検出装置の正面図である。 ブレーキシューに取付けられた状態の第1実施形態の温度検出装置の平面図である。 図5Aは図3のVA-VA断面図、図5Bは図3のVB-VB断面図である。 図6Aは図4のVIA-VIA断面図、図6Bは図4のVIB-VIB断面図である。 第1実施形態の固定部の斜視図である。 固定部を図7の右下方から見た面を正面とした場合、図8Aは固定部の平面図、図8Bは固定部の正面図、図8Cは固定部の底面図である。 固定部を図7の右下方から見た面を正面とした場合、図9Aは固定部の左側面図、図9Bは固定部の右側面図である。 第1実施形態の装着部の斜視図である。 装着部を図10の左下方から見た面を正面とした場合、図11Aは装着部の平面図、図11Bは装着部の正面図、図11Cは装着部の左側面図、図11Dは装着部の右側面図である。 装着部を図10の左下方から見た面を正面とした場合、図12Aは装着部の底面図、図11Bは装着部の背面図である。 ブレーキシューに取付けられた状態の第2実施形態の温度検出装置を示す斜視図である。 ブレーキシューに取付けられた状態の第3実施形態の温度検出装置を示す斜視図である。 図14のXA-XA断面図である。 図16Aはブレーキシューに取付けられた状態の第4実施形態の温度検出装置の正面図、図16Bはブレーキシューに取付けられた状態の第4実施形態の温度検出装置の斜視図である。 第1実施形態の変形例について、図4のVIB-VIB断面に対応する部分を示す説明図である。 第1実施形態の変形例の固定部を示し、その固定部を図7の右下方に対応した位置から見た面を正面とした場合、図18Aはその固定部の平面図、図18Bはその固定部の正面図である。
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.概要]
図1に示すように、温度検出装置1は、トラック、バス及びトレーラ等の車両に搭載されるドラムブレーキ3のブレーキシュー5に設けられる。
温度検出装置1は、温度センサ7と、温度センサ7をブレーキシュー5に着脱可能に装着するセンサ固定具9と、を備える。この温度検出装置1は、ブレーキシュー5の温度を検出することによって、ブレーキライニング11の摩耗及びブレーキ過熱等のブレーキの異常を検出するために用いられる。
[1-2.ドラムブレーキ]
まず、温度検出装置1の取り付け対象となるドラムブレーキ3の構成を説明する。
図2に示すように、ドラムブレーキ3は、ブレーキドラム13と、ブレーキシュー5と、ブレーキライニング11と、Sカム15と、リターンスプリング17と、を備える。
ブレーキシュー5は、リム部(即ち、シューリム)19と、補強部(即ち、シューウェブ)21と、を有する。リム部19は、所定の幅及び厚みで長手方向に延びる帯状(即ち、長尺の板状)であって、長手方向に沿って円弧状に湾曲した部材である。つまり、リム部19は、周方向に湾曲して延びる帯状の板材である。
補強部21は、リム部19の凹面(即ち、ブレーキライニング11と反対側の内周面19a)から、リム部19の周方向に沿って、リム部19に対して垂直に突出する部材である。つまり、補強部21は、リム部19の幅方向(図4のZ軸方向)の中央部分において、リム部19の周方向に沿って形成された板状の部材である。なお、リム部19の幅方向とは、ドラムブレーキ3が取り付けられる車軸の方向である。
従って、ブレーキシュー5は、その断面形状(即ち、車軸に沿って切断した断面形状)がT字状となるように構成されている。
ブレーキシュー5は、1つのドラムブレーキ3に2つ設けられる。一対のブレーキシュー5は、リム部19の凸面(即ち、外周面19b)側が、ブレーキドラム13の内周壁13aと一定の隙間を空けて対向する位置に配置されるように、それぞれの一端が、アンカピン23によって回動自在に軸支されている。以下では、ブレーキシュー5において、アンカピン23によって軸支されている端部とは反対側の端部を開放端という。
ブレーキライニング11は、ブレーキシュー5に取り付けられる。具体的には、リム部19の凸面である外周面19b側に取り付けられる。ブレーキライニング11は、ブレーキシュー5によって、ブレーキドラム13の内周壁13aに押さえつけられることによって制動力を発生させる。ブレーキライニング11は、各ブレーキシュー5に対して2つずつ取り付けられる。
ここでは、同じブレーキシュー5に取り付けられる2つのブレーキライニング11は、両者の間にブレーキシュー5が露出する間隙25が形成されるように、数mm離して配置される。
なお、後述するように、センサ固定具9は、一対のブレーキライニング11の間隙25を利用して、ブレーキシュー5に取り付けられる。
Sカム15は、一対のブレーキシュー5の開放端にそれぞれ接触する回動自在に取り付けられたS字状の部材である。そして、ブレーキペダルが踏み込まれると、アクチュエータ26が、一対のブレーキシュー5の開放端の間を広げる方向、すなわち、ブレーキライニング11をブレーキドラム13に押し付ける方向に、Sカム15を回動させる。これにより、ブレーキライニング11と回転するブレーキドラム13との間で発生する摩擦力によって制動が行われる。
リターンスプリング17は、一対のブレーキシュー5の開放端の間に接続される。そして、ブレーキペダルの踏み込みが解除されると、アクチュエータ26が、一対のブレーキシュー5の開放端の間を狭める方向に、Sカム15を回動させる。その結果、リターンスプリング17の付勢力により、ブレーキライニング11は、ブレーキドラム13とは隙間を空けた位置に保持されることで制動が解除される。
[1-3.温度検出装置の構成]
次に、温度検出装置1の構成を説明する。
図3及び図4に示すように、温度検出装置1は、温度センサ7と、センサ固定具9と、を備える。
なお、以下の説明では、三次元直交座標系であるXYZ座標系を用いて、温度検出装置1やドラムブレーキ3の構成を説明する。例えば、温度検出装置1が取り付けられた位置において、図3のY軸方向の上側が、リム部19の内周面19a側(即ち、ドラムブレーキ3の軸中心側:車軸側)であり、Y軸方向の下側がリム部19の外周面19b側である。また、図4のZ軸方向の上側が、リム部19の幅方向における内部側(即ち、補強部21側)であり、Z軸方向の下側が、リム部19の幅方向における外部側(即ち、内部側と反対側)である。なお、図1、図3~図6では、ブレーキシュー5において、補強部21やリム部19のZ軸方向における一方の側を示している。
温度センサ7は、センサ固定具9によりブレーキシュー5に取り付けられ、ブレーキシュー5の温度を検出する。温度センサ7は、2箇所で屈曲した棒状の部材であり、外部側の直線状の検知部27と、検知部27の内部側から屈曲して伸びるセンサ延長部29と、を備えている。なお、センサ延長部29の先端側(図4の左端)には、円柱状の接続部31が接続されており、この接続部31には、図示しないリード部が接続されている。
温度センサ7のうち、検知部27及びセンサ延長部29は、金属製の円筒状部材に覆われ、その断面の外形形状が円形状である。検知部27は、その内部に温度によって電気的特性が変化する図示しない感温部を有する。
なお、ブレーキシュー5には、略三角形の壁状の補助部5aが、複数箇所に設けられている。この補助部5aは、リム部19及び補強部21に対して垂直に、リム部19及び補強部21と一体に形成されている。
[1-4.センサ固定具の構成]
次に、センサ固定具9について説明する。
図5及び図6に示すように、センサ固定具9は、装着部41と固定部43とを備えており、装着部41と固定部43とは、それぞれ金属板(例えば、ステンレス製の板材)を加工した別体の部材である。
固定部43は、リム部19の内周面19a側に配置されて、温度センサ7を固定する部材である。つまり、後述するように(例えば、図6B参照)、固定部43の一部(即ち、固定押圧部47)は、温度センサ7の検知部27を覆うように配置されて、装着部41の弾性力によって、検知部27をリム部19側に押圧して固定するように構成されている。
また、装着部41は、自身の弾性力により、固定押圧部47を押圧することによって温度センサ7の検知部27を固定するとともに、リム部19を挟むようにして、センサ固定具9自身をリム部19に装着可能に(即ち、着脱可能に)固定する部材である。
以下、各構成について詳細に説明する。
<固定部>
図7~図9に示すように、固定部43は、基部45と、固定押圧部47と、第1保持部49と、第2保持部51と、立設部53と、一対の突起部55と、を備える。
基部45は、平板形状であって、図8Aにおいて上側の部分である。なお、基部45の上端は、折り返されて2層構造となっている。
固定押圧部47は、温度センサ7の検知部27を固定する部分であり、基部45の一端(図8Bの左側)に設けられている。固定押圧部47は、固定湾曲部47aを有している。この固定湾曲部47aは、前記図6Bに示すように、検知部27の上方を囲むように、同図の上方に凸となるように湾曲しており、前記図6Aに示すように、検知部27の長手方向(同図の上下方向)に沿って延びる半円筒状である。従って、固定押圧部47は、固定湾曲部47aの部分にて温度センサ7の検知部27を押圧して、自身とリム部19の内周面19aとの間にて検知部27を固定する。
図7~図9に示すように、第1保持部49は、温度センサ7のセンサ延長部29や接続部31を保持する部分である。この第1保持部49は、基部45の一端(図8Aの右側の下端)から、基部45に対して斜め上方(図9参照)に延びるように構成されている。
第2保持部51は、センサ延長部29を保持して、センサ延長部29の振動や移動を抑制する部分である。第2保持部51は、基部45の一端(図8Aの左側の下端)から、基部45に対して斜め上方(図8B参照)に延びるように構成されている。
立設部53は、装着部41の移動を規制する部分である。立設部53は、基部45の一端(図8Aの左側)から、基部45に対して上方(図8B参照)に延びるように構成されている。つまり、立設部53は、前記図6Bに示すように、装着部41の右側(図6Bの右側)に配置されて、装着部41の右側への移動を規制する。なお、装着部41の左側への移動は、補助部5aにより規制される。
一対の突起部55は、リム部19に対して固定部43を位置決めする部材、即ち、固定部43をリム部19に係止めする突起である。この突起部55は、基部45の左右の端部(図8Aの左右)から、基部45に対して下方(図8B参照)に突出している。
詳しくは、前記図6Bに示すように、リム部19には、ブレーキライニング11を固定するために複数の貫通孔57が設けてあり、各貫通孔57にはそれぞれリベット59が配置されている。各リベット59の頭部59aには凹部59bが形成されており、その凹部59bに各突起部55の先端が嵌り込むことにより、固定部43の位置決めができるように構成されている。
なお、貫通孔57の内周面19a側の開口側には、貫通孔57より大径の開口凹部57aが設けられており。リベット59の頭部59aは、開口凹部57aに嵌るように構成されている。
<装着部>
図10~図12に示すように、装着部41は、弾性湾曲部61と、第1延長部63と、第2延長部65と、内周側係止部67と、外周側係止部69と、連結部71と、位置決め部73と、を備えている。
弾性湾曲部61は、第1延長部63と第2延長部65とを繋ぐように、板材が略U字形状(図11B参照)に曲げられた部分である。つまり、弾性湾曲部61を構成する部分の板材は、X軸方向と平行な軸の周りを回るように曲げられて、外部側が開口するように湾曲している。この弾性湾曲部61は、第1延長部63と第2延長部65との間を狭くするような外力が加わった場合には、その外力に反発する弾性力を発生する。
第1延長部63は、弾性湾曲部61の一端(図11Bの下側の一端)から図11Bの左側、即ち、リム部19に装着した場合の外部側に延びる板状の部分である。
第2延長部65は、弾性湾曲部61の他端(図11Bの上側の一端)から図11Bの左側に延びる板状の部分である。
なお、第1延長部63及び第2延長部65の幅方向(即ち、前記延びる方向と垂直の方向)は、X軸方向と平行であり、第1延長部63及び第2延長部65は、図11Bの左側にゆくほど、徐々に間隔が広がるように配置されている。
内周側係止部67は、第1延長部63の先端側から図11Bの左側に延びる板状の部分である。内周側係止部67には、図11Bの上方に凸となるように滑らかに湾曲する係止湾曲部67aが、図11Bの左右方向に沿って設けられている。
内周側係止部67は、固定押圧部47に接触して固定押圧部47を覆うように配置される部分である(図6B参照)。つまり、内周側係止部67は固定押圧部47の上部(リム部19と反対側)を覆うように配置されるが、その場合には、係止湾曲部67aが固定湾曲部47aを覆うように配置される。
外周側係止部69は、前記図6Bに示すように、センサ固定具9をリム部19に固定する際に、左右のブレーキライニング11の間隙25に配置される帯状の板材である。
この外周側係止部69は、連結部71の先端(図11Bの下端)から図11Bの右側に向かって、即ち、第1延長部63や第2延長部65の長手方向に沿って延びるように設けられている。
詳しくは、帯状の外周側係止部69は、第1延長部63や第2延長部65を含む各平面に対して垂直となるように、即ち、図6Bに示すように、YZ平面に沿ってリム部19の外周面19bに対して垂直に配置されている。つまり、帯状の外周側係止部69は、自身の幅方向(Z軸方向)が外周面19bに垂直方向になるように、且つ、自身の厚み方向(X軸方向)が外周面19bの周方向、即ち、間隙25の幅方向(即ち、左右のブレーキライニング11の方向)となるように配置されている。
連結部71は、第2延長部65と外周側係止部69とを繋ぐ板状の部分である。
位置決め部73は、内周側係止部67の先端(図11Bの左端)から下方(図11Bの下方)延びる板状の部分である。この位置決め部73は、後述するように、装着部41をリム部19に押し込む際に、リム部19の外部側の側面19c(図5B参照)に当接して、装着部41がそれ以上押し込まれることを規制する(即ち、位置決めする)部分である。
[1-5.温度センサの取付方法]
次に、温度センサ7をセンサ固定具9によってブレーキシュー5に取り付ける取付方法について説明する。
図1等に示すように、まず、固定部43をリム部19の内周面19a側に配置する。
具体的には、固定部43によって、温度センサ7を保持した状態で、即ち、センサ延長部29の先端側や接続部31を、第1保持部49で保持するとともに、センサ延長部29の中間部分を、第2保持部51で保持した状態で、固定部43をリム部19の内周面19a側に配置する。
それとともに、図6Bに示すように、固定部43の固定押圧部47の固定湾曲部47aの下側(図6Bの下側)に検知部27を配置し、固定押圧部47とリム部19との間にて検知部27を挟むようにする。
このとき、固定部43の一対の突起部55を、各貫通孔57に配置された各リベット59の頭部59aの凹部59bに嵌めるようにする。これによって、固定部43の位置決めを行う。
次に、図6Aに示すように、上述のように固定部43を配置した状態で、固定部43の一部(即ち、固定押圧部47)を押さえるようにして、装着部41をリム部19に装着する。
具体的には、装着部41の弾性湾曲部61や外周側係止部69の先端側を、リム部19の内部側(図6Aの上側)に向ける。このとき、図6Bに示すように、装着部41の外周側係止部69は、一対のブレーキライニング11の間隙25の位置に配置する。
なお、この状態では、内周側係止部67と外周側係止部69との間の寸法は、リム部19の下側から固定押圧部47の上側に到る厚み方向の寸法よりも小さいが、内周側係止部67と外周側係止部69とは、弾性湾曲部61の弾性力によって、内周側係止部67と外周側係止部69との間が広がる方向(即ち、Z軸方向における上側及び外側)に移動可能である。
次に、内周側係止部67と外周側係止部69との間に固定押圧部47及びリム部19を挟むようにして、弾性湾曲部61の弾性力に抗するように、装着部41をリム部19の外部側(図6Aの下側)から内部側(図6Aの上側)に向けて押圧し、装着部41をリム部19に装着する。
このとき、図6Bに示すように、固定部43の固定押圧部47の上方を装着部41の内周側係止部67で覆う状態、詳しくは、係止湾曲部67aが固定湾曲部47aの上方を覆う状態となる。
従って、弾性湾曲部61の弾性力によって、内周側係止部67は図6Bの下方に押圧され、内周側係止部67によって固定押圧部47が下方に押圧され、固定押圧部47によって検知部27がリム部19に押圧されて固定される。また、固定押圧部47は、内周側係止部67に押圧されて固定されるので、装着部41によって固定部43もリム部19に固定されることになる。
このように、弾性湾曲部61の弾性力によって、固定押圧部47を介して検知部27がリム部19に固定されるとともに、固定部43及び装着部41自身がリム部19に装着される。つまり、センサ固定具9自身がリム部19に装着されるとともに、温度センサ7がブレーキシュー5に取り付けられる。
[1-6.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)本第1実施形態のセンサ固定具9は、リム部19を挟むようにして装着可能な装着部41と温度センサ7を固定する固定部43と、を備えている。装着部41は、リム部19の内周面19a側に配置される弾性湾曲部61を備えており、弾性湾曲部61の一端側に第1延長部63及び内周側係止部67を備えるとともに、弾性湾曲部61の他端側に第2延長部65及び外周側係止部69を備える。
このセンサ固定具9は、弾性湾曲部61の弾性力により、内周側係止部67及び固定押圧部47をリム部19側に押圧して温度センサ7を固定するとともに、内周側係止部67と外周側係止部69とによってリム部19を挟んで、センサ固定具9自身をリム部19に装着可能に構成されている。
このような構成によれば、センサ固定具9は、自身をブレーキシュー5のリム部19に強固に取り付けることができる。
詳しくは、センサ固定具9は、リム部19の内周面19a側に弾性湾曲部61を配置するので、弾性湾曲部61や外周側係止部69は、従来のようなライニング隙間による制約を受けにくくなる。
つまり、弾性湾曲部61をリム部19の内周面19a側に配置することにより、弾性湾曲部61の形状を高い弾性力を得ることができるような好適な形状にすることができる。しかも、外周側係止部69を弾性湾曲部61による高い弾性力に耐える大きな強度を有する形状にすることができる。即ち、外周側係止部69をリム部19の外周面19bに対して垂直に配置して、断面係数が高い形状にすることができる。
よって、そのような高い弾性力を有する弾性湾曲部61を用いることにより、温度センサ7を強固に固定することができ、しかも、内周側係止部67と外周側係止部69とによって強固にリム部19を挟むことができるので、センサ固定具9自身をリム部19に強固に取り付けることができる。
なお、外周側係止部69はリム部19の外周面19bに対して垂直に配置されるので、高い弾性力に対して十分な強度を有するとともに、ライニング隙間が狭い場合でも、容易に外周側係止部69を配置することができる。
(1b)本第1実施形態のセンサ固定具9は、内周側係止部67と検知部27との間に、固定押圧部47が配置されている。従って、この固定押圧部47の厚みや形状等を調節することにより、内周側係止部67と検知部27との間の寸法を調節することができる。これによって、内周側係止部67や検知部27に加わる押圧力、従って、装着部41をリム部19に装着する際の弾性力を調節することができる。
例えば、図17に示すように、固定押圧部47の固定湾曲部47aの左側(図17の左側:下向きの矢印参照)で内周側係止部67と接するような形状にする場合には、一点鎖線で示すように、検知部27と、左側の突起部55が嵌合する側の開口凹部57aの角部との2点(上向きの矢印参照)でリム部19に接する。このような構成により、センサ固定具9の装着後のガタツキを低減することができ、剛性感を出すことができる。なお、図17では、第1実施形態の構成に重ねて、変形例の特徴部分を一点鎖線で示している。
また、この変形例の場合には、図18Aに示すように、左側に延びる固定押圧部47の寸法を長くするように切れ込み48を長くし、さらに、固定湾曲部47aの右側にて、固定押圧部47から内周側係止部67側(図18Bの上方)に突出する突出部50を設けた構成を採用できる。
(1c)本第1実施形態のセンサ固定具9では、一対の突起部55を備えているので、この突起部55によって固定部43の位置がずれることを抑制できる。即ち、固定部43の位置決めができる。従って、センサ固定具9自体の位置決めを行うことができる。
[1-7.文言の対応関係]
本第1実施形態と本開示との関係において、ドラムブレーキ3がドラムブレーキに対応し、ブレーキシュー5がブレーキシューに対応し、温度センサ7が温度センサに対応し、センサ固定具9がセンサ固定具に対応し、ブレーキライニング11がブレーキライニングに対応し、リム部19がリム部に対応し、装着部41が装着部に対応し、固定部43が固定部に対応し、弾性湾曲部61が弾性部に対応し、内周側係止部67が内周側係止部67に対応し、外周側係止部69が外周側係止部に対応する。
[2.第2実施形態]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、以下では主として第1実施形態との相違点について説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本第2実施形態は、前記第1実施形態とは異なり、装着部と固定部とが一体に構成されている。以下、主に異なる構成について説明する。
図13に示すように、第2実施形態のセンサ固定具81は、一枚の金属板から形成された部材である。
このセンサ固定具81は、平板形状の基部83と、基部83の左側(図13の左側)に設けられた固定押圧部85と、基部83に右側に設けられた装着部87と、基部83の内部側(即ち、補強部21側)に設けられた保持部89と、を備えている。
固定押圧部85は、温度センサ7を固定する部材であり、温度センサ7の検知部27の上側を覆って固定する固定湾曲部85aを備える。固定湾曲部85aは、図13の上側に湾曲する半円筒状の凸部である。
装着部87は、第1実施形態と同様に、弾性湾曲部93と、第1延長部95と、第2延長部97と、内周側係止部99と、外周側係止部101と、連結部103と、を備える。なお、基部83の右端に第1延長部95が連接されている。
このうち、弾性湾曲部93は、板材が略円形に湾曲した形状を有しており、第1実施形態と同様に弾力を発生させる部分である。第1延長部95は、弾性湾曲部93の一端側からリム部19の幅方向に沿って外部(即ち、内部側と反対側)側に延びるように構成されている。第2延長部97は、弾性湾曲部93の他端側からリム部19の幅方向に沿って外部側に延びるように構成されている。
内周側係止部99は、第1延長部95の先端側に設けられており、リム部19の内周面19aに当接する。外周側係止部101は、第1実施形態と同様に、内周側係止部99を含む平面に対して垂直(即ち、リム部19の外周面19b)に配置されており、ブレーキライニング11の間隙25に配置される。連結部103は、第2延長部97と外周側係止部101とを連結する部分である。
保持部89は、基部83から内部側に向かって斜め上方に延びており、その先端には、温度センサ7のセンサ延長部29や接続部31を保持する先端保持部105が設けられている。
本第2実施形態では、第1実施形態と同様な効果を奏する。また、第1実施形態に比べて、構成を簡易化できるという利点がある。
なお、このセンサ固定具81の固定押圧部85や内周側係止部99にも、第1実施形態と同様な突起部を設けてもよい。
[3.第3実施形態]
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、以下では主として第1実施形態との相違点について説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本第3実施形態は、前記第1実施形態とは、主に、弾性力を発生する部材としてリング状のバネを用いる構成が異なるので、異なる構成について説明する。
図14及び図15に示すように、第3実施形態のセンサ固定具111は、一枚の金属板から形成された固定部113と、一枚の金属から形成された外側部材115と、リング状のバネ(即ち、コイルバネ)で構成された弾性部材117と、を備えている。
固定部113は、長い平板形状の部材であり、リム部19の内周面19a側にて周方向に沿って配置されている。固定部113は、図14の左側に、温度センサ7を固定する固定押圧部119を備えるとともに、同図の右側に、内周側係止部121を備える。
固定押圧部119は、温度センサ7の検知部27の上部を覆って固定する固定湾曲部119aを有する。固定湾曲部119aは、図14の上側に湾曲する半円筒状の凸部である。
内周側係止部121は、弾性部材117の弾性力によって、リム部19の内周面19aを押圧する部分であり、内周面19aに当接する。
外側部材115は、弾性部材117の一端側(図15の上方)に当接する上側部(即ち、内周延長部)123と、第1実施形態と同様な外周側係止部125と、上側部123と外周側係止部125とを連結する連結部127と、を有する。
上側部123は、リム部19の内周面19aと空間を空けて、外部側(図15の左側)から内部(図15の右側)側に延びる短冊状の部分であり、固定部113を含むと略平行に配置されている。
図15に示すように、弾性部材117は、上側部123と内周側係止部121との間に配置されて、上側部123(従って外側部材115)を上方に押圧するとともに、内周側係止部121(従って固定部113)を下方に押圧するように構成されている。
また、上側部123の中央には、弾性部材117側(同図下側)に環状に突出する上側環状部131が設けられ、内周側係止部121には、弾性部材117側(同図上側)に環状突出する下側環状部133が設けられている。そして、上側環状部131が弾性部材117の上部に内嵌し、下側環状部133が弾性部材117部の下部に内嵌することにより、弾性部材117の位置決めがなされている。
さらに、上側部123の先端には、棒状の延長部135が設けられており、この延長部135が補強部21の貫通孔137に嵌められることにより、上側部123の位置がずれないように規制されている。なお、貫通孔137以外に、上側部123の先端側を補強部21に係止できる各種の構成を採用してもよい。
本第3実施形態は、第1実施形態と同様な効果を奏する。また、弾性部材117が外側部材115(従って外周側係止部125)を上方に付勢するとともに、固定部113を下方に付勢することにより、外周側係止部125と内周側係止部121とによってリム部19を強固に挟んで、センサ固定具111自体を強固にリム部19に固定することができる。
なお、弾性部材117の付勢する方向(図15の上下方向)において、弾性部材117と上側部123との間や、弾性部材117と内周側係止部121又はリム部19との間に、隙間調整部材を配置してもよい。この隙間調整部材によって、前記各間の寸法や、弾性部材117の弾性力を調整することができる。
[4.第4実施形態]
第4実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、以下では主として第1実施形態との相違点について説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本第4実施形態は、前記第1実施形態とは、主に、弾性湾曲部や第1、第2延長部などの配置が異なるので、異なる構成について説明する。
図16に示すように、第4実施形態のセンサ固定具141は、一枚の金属板から形成された固定部143と、一枚の金属から形成された装着部145と、を備えている。
固定部143は、第1実施形態と同様に、温度センサ7の検知部27を押圧して固定する固定押圧部147と、固定押圧部147から立設されて温度センサ7のセンサ延長部29や接続部31を保持する保持部149と、を備えている。
装着部145は、第1実施形態と同様に、弾性湾曲部151と、第1延長部153と、第2延長部155と、内周側係止部157と、外周側係止部159と、連結部161と、備えている。
但し、本第2実施形態は、第1実施形態とは、弾性湾曲部151と、第1延長部153と、第2延長部155との向きが異なる。
つまり、本第2実施形態では、第1延長部153と第2延長部155とは、リム部の周方向に沿って延びており、その第1延長部153と第2延長部155との先端側(図16Aの右側)を接続するようには、弾性湾曲部151が設けられている。つまり、弾性湾曲部151は、車軸と直交する方向に曲げられており、第1延長部153と第2延長部155とは、車軸と直交する方向に延びている。
本第4実施形態は、第1実施形態と同様な効果を奏する。つまり、弾性湾曲部151の弾性力によって、内周側係止部157及び固定押圧部147をリム部19側に押圧して、検知部27を固定することができる。
また、弾性湾曲部151の弾性力によって、内周側係止部157及び外周側係止部159をリム部19側に押圧して、装着部145(従ってセンサ固定具141)を固定にリム部19に固定することができる。
さらに、本第4実施形態では、弾性湾曲部151から延びるように長い第1延長部153が設けてあるので、第1延長部153のたわみにより弾性力を生じさせることができる。よって、弾性湾曲部151で発生する応力を低減できるので、装着部145の耐久性が向上するという利点がある。
[5.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(5a)センサ固定具としては、一体の部材(即ち、単一の部材)から構成できるが、2以上の部材を組み合わせて構成できる。
(5b)弾性力を発生させる構成としては、1枚の板材を湾曲させた板バネやリング状のバネ等、各種の構成を採用できる。
(5c)突起部を、リム部自体の内周面側に開口する凹部又は貫通孔の開口部に係止する構成を採用できる。例えば、突起部を、リム部の内周面に設けられたディンプル状の凹部に係止する構成を採用できる。また、リム部に取り付けられた部品(例えば、リベット)において、リム部の内周面側に開口する凹部(例えば、リベットの頭部の凹部)又は貫通孔の開口部に係止する構成を採用できる。
(5d)弾性部材によって弾性力が付与される方向に配置された複数の部材の間、又は、弾性部材によって弾性力が付与される方向に配置された部材と弾性部材との間に、前記間の大きさ又は前記弾性力を調整する隙間調整部材を配置してもよい。この隙間調整部材を用いることにより、センサ固定具を、サイズの異なる各種のドラムブレーキに適用することができる。
(5e)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記各実施形態の各構成を組み合わせてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…温度検出装置、3…ドラムブレーキ、5…ブレーキシュー、7…温度センサ、9、81、111、141…センサ固定具、11…ブレーキライニング、13…ブレーキドラム、19…リム部、41、145…装着部、43、113、143…固定部、47、85、119、147…固定押圧部、55…突起部、61、93、151…弾性湾曲部、63、95、153…第1延長部、65、97、155…第2延長部、67、99、121、157…内周側係止部、69、101、125、159…外周側係止部、117…弾性部材

Claims (11)

  1. 車両のドラムブレーキ(3)のブレーキシュー(5)に、温度センサ(7)を取り付けるためのセンサ固定具(9)であって、
    前記ブレーキシューのブレーキライニング(11)が取り付けられる板状のリム部(19)に、当該リム部を挟むようにして装着可能な装着部(41)と、
    前記リム部の内周面側に配置されて、前記温度センサを固定する固定部(43)と、
    を備えており、
    前記装着部は、前記リム部の内周面側に配置されるとともに、弾性力を有する弾性部(61)を備え、
    前記弾性部の一端側に、前記リム部の前記内周面側に配置される内周側係止部(67)を設けるとともに、前記弾性部の他端側に、前記リム部の外周面側に配置される外周側係止部(69)を設け、
    前記弾性部の弾性力により、前記固定部を押圧して前記温度センサを固定するとともに、前記内周側係止部と前記外周側係止部とによって前記リム部を挟んで、前記センサ固定具自身を前記リム部に装着可能に構成された、
    センサ固定具。
  2. 請求項1に記載のセンサ固定具であって、
    前記装着部と前記固定部とは、別体の部材から構成されている、
    センサ固定具。
  3. 請求項1または請求項2に記載のセンサ固定具であって、
    前記装着部の前記内周側係止部によって前記固定部を前記リム部側に押圧するように構成された、
    センサ固定具。
  4. 請求項1に記載のセンサ固定具であって、
    前記装着部と前記固定部とは、一体の部材から構成されている、
    センサ固定具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のセンサ固定具であって、
    前記弾性部は、前記リム部の幅方向において内部側に配置されるとともに、前記弾性部の一端側及び他端側に、当該一端側及び他端側からそれぞれ前記リム部の幅方向において外部側に延びる延長部(63、65)を備えた、
    センサ固定具。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のセンサ固定具であって、
    前記弾性部(117)と前記外周側係止部(125)とは、別体の部材から構成されており、
    前記外周側係止部は、前記リム部の前記内周面側に延びる内周延長部(123)を備え、
    前記弾性部は、前記内周延長部と前記リム部との間に配置されて、前記内周延長部と前記リム部との間を拡開する方向に弾性力を付与するように構成されている、
    センサ固定具。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のセンサ固定具であって、
    前記弾性部(151)の一端側及び他端側に、当該一端側及び他端側からそれぞれ前記リム部の周方向に沿って延びる延長部(153、155)を備えた、
    センサ固定具。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のセンサ固定具であって、
    前記弾性部によって弾性力が付与される方向に配置された複数の部材の間、又は、前記弾性部によって弾性力が付与される方向に配置された部材と前記弾性部との間に、前記間の大きさ又は前記弾性力を調整する隙間調整部材(47)が配置可能なように構成された、
    センサ固定具。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のセンサ固定具であって、
    前記センサ固体具自身を、前記リム部又は前記リム部に取り付けられた部品に係止めする突起部(55)を備えた、
    センサ固定具。
  10. 請求項9に記載のセンサ固定具であって、
    前記突起部は、前記リム部の前記内周面側に開口する凹部又は貫通孔、或いは、前記リム部に取り付けられた部品において前記リム部の前記内周面側に開口する凹部又は貫通孔に係止するように構成された、
    センサ固定具。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のセンサ固定具及び温度センサを備える温度検出装置(1)。
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