JP2023107535A - モータジェネレータの冷却構造 - Google Patents

モータジェネレータの冷却構造 Download PDF

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Hiroki Kato
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Abstract

【課題】動力線の断面積が大きくなることを抑制しつつ、動力線の冷却効率を向上する。【解決手段】トランスアクスル20は、ステータ72と、U相動力線76Uと、端子台79と、を備えている。U相動力線76Uの第1端は、ステータ72のコイル74に接続している。U相動力線76Uの第2端は、端子台79に接続している。U相動力線76Uの第1端を含む箇所を基準箇所Zとし、U相動力線76Uの延設方向に直交する基準箇所Zの断面を基準断面とする。U相動力線76Uのうちスリット76UBが位置する箇所を特定箇所Xとし、U相動力線76Uの延設方向に直交する特定箇所Xの断面を特定断面とする。特定断面の外周の寸法である特定外周寸法を特定箇所Xの特定断面積で除算した値は、基準断面の外周の寸法である基準外周寸法を基準箇所Zの基準断面積で除算した値よりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、モータジェネレータの冷却構造に関する。
特許文献1のモータジェネレータの冷却構造は、モータジェネレータと、噴射装置とを備えている。モータジェネレータは、ロータと、ステータと、3つの動力線と、端子台と、モールド部とを備えている。ステータは、略円筒状である。また、ステータは、コイルを含んでいる。ロータは、ステータの内部に位置している。各動力線の第1端は、ステータのコイルに接続している。各動力線の第2端は、端子台に接続している。すなわち、3つの動力線は、コイルに電力を供給するための配線である。モールド部は、3つの動力線の全域を覆っている。噴射装置は、モールド部へとオイルを噴射する。モールド部は、オイルにより冷却される。また、冷却されたモールド部により各動力線も冷却される。
特開2008-312324号公報
特許文献1のようなモータジェネレータの冷却構造では、動力線の冷却効率を向上するにあたって、モールド部から動力線を露出させ、噴射装置から噴射されたオイルを動力線に直接供給することが考えられる。しかし、このようにオイルを動力線に直接供給しても、動力線の構造によっては、動力線を十分に冷却できないおそれがある。
上記課題を解決するためのモータジェネレータの冷却構造は、筒形状のステータコア、及び前記ステータコアに取り付けられているコイルを含むステータと、前記ステータから視て当該ステータの内側に位置するロータと、第1端が前記コイルに接続しており、前記コイルに電力を供給するための動力線と、前記動力線の第2端に接続している端子台と、前記動力線へとオイルを噴射するための噴射孔を有する噴射装置と、を備えているモータジェネレータの冷却構造であって、前記動力線の延設方向に直交し且つ前記第1端を含む前記動力線の断面を基準断面とし、当該基準断面の面積を基準断面積としたとき、前記動力線は、前記第1端から視て前記第2端側に、前記動力線の延設方向に直交する断面での断面積が、前記基準断面積と等しい特定箇所を有し、前記動力線の延設方向に直交し且つ前記特定箇所を含む前記動力線の断面を特定断面とし、当該特定断面の面積を特定断面積としたとき、前記特定断面の外周の寸法を前記特定断面積で除した値は、前記基準断面の外周の寸法を前記基準断面積で除した値よりも大きい。
上記構成によれば、特定箇所及び基準断面の断面積が等しい一方で、特定箇所の周囲の表面積は、基準断面の周囲の表面積に比べて大きくなる。そのため、例えば特定箇所の周囲及び基準断面の周囲に供給されるオイルの量が同じであっても、特定箇所の周囲においてはオイルと接触する面積が大きくなりやすい。これにより、特定箇所の断面積が大きくなることを抑制しつつ、特定箇所の冷却効率を向上できる。
車両の概略構成図である。 トランスアクスルの部分断面図である。 図2における3-3線での部分断面図である。 図3における4-4線での部分断面図である。 図2における5-5線での部分断面図である。 第1の変更例に係る図3における4-4線での部分断面図である。 第2の変更例に係る図3における4-4線での部分断面図である。
<車両の機械的構成>
以下、本発明の一実施形態を図1~図5にしたがって説明する。先ず、車両100の概略構成について説明する。
図1に示すように、車両100は、動力が伝達される経路として、内燃機関10、トランスアクスル20、及び複数の駆動輪69を備えている。トランスアクスル20は、ケース35、第1遊星歯車機構40、第2遊星歯車機構50、第1モータジェネレータ61、第2モータジェネレータ62、減速機構66、及びディファレンシャル67を備えている。すなわち、トランスアクスル20は、いわゆるハイブリッドトランスアクスルである。
内燃機関10は、出力軸としてクランク軸11を備えている。クランク軸11は、第1遊星歯車機構40に接続している。第1遊星歯車機構40は、サンギア41、キャリア42、複数のピニオンギア43、リングギア44、及びリングギア軸45を備えている。外歯歯車のサンギア41及び内歯歯車のリングギア44は、同軸上に位置している。サンギア41は、複数のピニオンギア43を介してリングギア44に連結している。キャリア42は、ピニオンギア43を自転可能な状態で支持している。また、キャリア42は、ピニオンギア43を公転可能に支持している。すなわち、ピニオンギア43は、キャリア42の回転に伴い公転する。キャリア42は、クランク軸11に接続している。サンギア41は、第1モータジェネレータ61に接続している。
第1モータジェネレータ61は、ロータ61A、及びステータ61Bを備えている。ロータ61Aは、ステータ61Bに対して回転可能になっている。ロータ61Aは、サンギア41に接続している。なお、第1モータジェネレータ61の一例は、三相同期型のモータジェネレータである。
内燃機関10のトルクがキャリア42に入力されると、当該内燃機関10のトルクは、サンギア41側とリングギア44側とに分配される。そして、サンギア41を介して伝達された内燃機関10のトルクが第1モータジェネレータ61のロータ61Aに入力されると、第1モータジェネレータ61が発電機として機能する。
一方、第1モータジェネレータ61を電動機として機能させた場合、ステータ61Bに対してロータ61Aが回転することで第1モータジェネレータ61のトルクがサンギア41に入力される。すると、サンギア41に入力された第1モータジェネレータ61のトルクは、キャリア42側とリングギア44側とに分配される。そして、キャリア42を介して伝達された第1モータジェネレータ61のトルクが内燃機関10のクランク軸11に入力されると、内燃機関10のクランク軸11が回転する。
リングギア44は、リングギア軸45に連結している。リングギア軸45は、リングギア44と一体に回転する。リングギア軸45は、減速機構66に接続している。減速機構66は、例えば減速歯車機構である。減速機構66は、ディファレンシャル67を介して駆動輪69に接続している。ディファレンシャル67は、左右の駆動輪69に回転速度差が生じることを許容する。
また、リングギア軸45は、第2遊星歯車機構50に接続している。第2遊星歯車機構50は、サンギア51、キャリア52、複数のピニオンギア53、及びリングギア54を備えている。外歯歯車のサンギア51及び内歯歯車のリングギア54は、同軸上に位置している。サンギア51は、複数のピニオンギア53を介してリングギア54に連結している。キャリア52は、ピニオンギア53を自転可能な状態で支持している。キャリア52は、ケース35に固定されている。すなわち、キャリア52は、回転不可能であり、ピニオンギア53は、キャリア52により公転不可能な状態になっている。リングギア54は、リングギア軸45に接続している。サンギア51は、第2モータジェネレータ62に接続している。
第2モータジェネレータ62は、ロータ71、及びステータ72を備えている。ロータ71は、ステータ72に対して回転可能になっている。ロータ71は、サンギア51に接続している。なお、第2モータジェネレータ62の一例は、三相同期型のモータジェネレータである。また、第2モータジェネレータ62の具体的な周辺構成は後述する。
第2モータジェネレータ62は、車両100を減速させる際に発電機として機能することで、第2モータジェネレータ62の発電量に応じた回生制動力を車両100に発生させることができる。
一方、第2モータジェネレータ62を電動機として機能させた場合、ステータ72に対してロータ71が回転する。そして、第2モータジェネレータ62のトルクは、第2遊星歯車機構50、リングギア軸45、減速機構66、及びディファレンシャル67を介して駆動輪69に入力される。すると、第2モータジェネレータ62のトルクによって、駆動輪69が回転する。
図1に示すように、車両100は、オイルを供給するための機構として、供給通路86、オイルポンプ87、オイルパン88、及び排出通路89を備えている。オイルパン88は、オイルを貯留する。オイルポンプ87は、ディファレンシャル67に機械的に連結しており、当該ディファレンシャル67から伝達されるトルクにより駆動する。つまり、オイルポンプ87は、いわゆる機械式のオイルポンプである。オイルポンプ87は、オイルパン88に貯留されるオイルを、供給通路86を介してトランスアクスル20の各所に供給する。また、排出通路89は、トランスアクスル20の各所を流通したオイルをオイルパン88に還流させる。
車両100は、電力を授受するための装置として、第1インバータ81、第2インバータ82、及びバッテリ83を備えている。第1インバータ81は、第1モータジェネレータ61とバッテリ83との間の電力の授受量を調整する。第2インバータ82は、第2モータジェネレータ62とバッテリ83との間の電力の授受量を調整する。
車両100は、制御装置90を備えている。制御装置90は、内燃機関10に制御信号を出力することにより、内燃機関10を制御する。制御装置90は、第1インバータ81に制御信号を出力することにより、第1インバータ81を介して第1モータジェネレータ61を制御する。制御装置90は、第2インバータ82に制御信号を出力することにより、第2インバータ82を介して第2モータジェネレータ62を制御する。
<冷却構造>
次に、第2モータジェネレータ62を冷却するための冷却構造について説明する。以下では、トランスアクスル20が車両100に搭載された状態において、車両100の上下、及び前後を基準として説明する。また、車両100の内部から視た左右を基準として説明する。なお、第1モータジェネレータ61の冷却構造は、第2モータジェネレータ62の冷却構造と同様であるため、説明を省略する。先ず、第2モータジェネレータ62の具体的な構成について説明する。
図2に示すように、ステータ72は、ステータコア73、及びコイル74を備えている。ステータコア73の形状は、概ね円筒形状である。本実施形態において、ステータコア73の中心軸線は、車両100の左右に延びている。また、ステータコア73は、図示しない第2モータジェネレータ62のケース等を介して、ケース35に固定されている。
コイル74は、ステータコア73の内周面に固定されている。コイル74は、U相コイル、V相コイル、及びW相コイルを含んでいる。コイル74のU相コイル、V相コイル、及びW相コイルは、ステータコア73の周方向において交互に並んでいる。また、コイル74のU相コイル、V相コイル、及びW相コイルは、ステータコア73の端面から突出している。なお、図2では、各相のコイルを簡略化し、コイル74全体を略円筒状に図示している。
ロータ71は、ステータ72から視て当該ステータ72の内側に位置している。すなわち、第2モータジェネレータ62は、インナーロータ型のモータジェネレータである。ロータ71の形状は、略円柱形状である。
図3に示すように、第2モータジェネレータ62は、上述したロータ71及びステータ72に加えて、U相動力線76U、V相動力線76V、W相動力線76W、及び端子台79を備えている。端子台79は、ケース35に固定されている。端子台79は、ケース35のうち、左方に位置する壁部を貫通している。図2に示すように、端子台79は、ステータコア73の中心軸線から視て上方側に位置している。また、端子台79は、ステータコア73の中心軸線から視て後方側に位置している。
図2及び図3に示すように、U相動力線76Uの形状は、全体として帯状である。U相動力線76Uの第1端は、コイル74のうちのU相コイルに接続している。U相動力線76Uの第2端は、端子台79に接続している。U相動力線76Uは、途中で屈曲を繰り返しつつ延びている。その結果として、U相動力線76Uは、車両100の前後に延びる水平部分76UAを有している。水平部分76UAの2つの主面のうちの1つは、上方を向いている。なお、2つの主面とは、板状の物体の外表面のうち、最も面積の大きい平面、及びその平面とは反対側の平面のことである。
V相動力線76Vの形状は、全体として帯状である。V相動力線76Vの第1端は、コイル74のうちのV相コイルに接続している。V相動力線76Vの第2端は、端子台79に接続している。V相動力線76Vは、途中で屈曲を繰り返しつつ延びている。その結果として、V相動力線76Vは、車両100の前後に延びる水平部分76VAを有している。水平部分76VAの2つの主面のうちの1つは、上方を向いている。また、V相動力線76Vの水平部分76VAは、U相動力線76Uの水平部分76UAから視て下方側に位置している。
W相動力線76Wの形状は、全体として帯状である。W相動力線76Wの第1端は、コイル74のうちのW相コイルに接続している。W相動力線76Wの第2端は、端子台79に接続している。W相動力線76Wは、途中で屈曲を繰り返しつつ延びている。その結果として、W相動力線76Wは、車両100の前後に延びる水平部分76WAを有している。水平部分76WAの2つの主面のうちの1つは、上方を向いている。W相動力線76Wの水平部分76WAは、U相動力線76Uの水平部分76UAから視て下方側に位置している。また、W相動力線76Wの水平部分76WAは、V相動力線76Vの水平部分76VAから視て下方側に位置している。
図2に示すように、トランスアクスル20は、噴射装置30を備えている。噴射装置30の形状は、略円管形状である。噴射装置30の中心軸線は、車両100の左右に延びている。噴射装置30は、第2モータジェネレータ62のステータ72から視て上方に位置している。また、噴射装置30は、U相動力線76Uの水平部分76UAから視て上方側に位置している。噴射装置30には、供給通路86を介してオイルポンプ87からのオイルが供給される。
噴射装置30は、複数の第1噴射孔31、及び複数の第2噴射孔32を備えている。第1噴射孔31は、噴射装置30の壁部を貫通している。複数の第1噴射孔31は、噴射装置30の中心軸線に沿って並んでいる。第1噴射孔31は、下方を向いている。ここで、第1噴射孔31の中心を通る仮想線を第1オイル噴射線31Aとする。図2に示すように、噴射装置30の中心軸線に沿う方向から視たときに、第1オイル噴射線31Aは、第2モータジェネレータ62のステータ72と交差している。したがって、噴射装置30は、当該噴射装置30に供給されたオイルを、複数の第1噴射孔31から第2モータジェネレータ62のステータ72に向かって噴射する。
なお、噴射孔の中心を通る仮想線について以下のとおり定義する。すなわち、噴射孔の開口面積が最も大きくなる向きで、当該噴射孔を平面視する。そして、その平面視において噴射孔の幾何中心を特定する。そして、上記平面視した向きに平行で、且つ幾何中心を通る仮想線を、噴射孔の中心を通る仮想線とする。
第2噴射孔32は、噴射装置30の壁部を貫通している。複数の第2噴射孔32は、噴射装置30の中心軸線に沿って並んでいる。第2噴射孔32は、下方側であって且つ後方側を向いている。ここで、第2噴射孔32の中心を通る仮想線を第2オイル噴射線32Aとする。図2に示すように、噴射装置30の中心軸線に沿う方向から視たときに、第2オイル噴射線32Aは、上下に延びる軸及び前後に延びる軸のいずれに対しても傾斜している。また、第2オイル噴射線32Aは、第2モータジェネレータ62におけるU相動力線76Uの水平部分76UAと交差している。したがって、噴射装置30は、当該噴射装置30に供給されたオイルを、複数の第2噴射孔32から第2モータジェネレータ62におけるU相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wに向かって噴射する。
図3に示すように、さらに、U相動力線76Uは、車両100の前後に延びるスリット76UBを有している。スリット76UBは、U相動力線76Uのうちの水平部分76UAにのみ存在しており、他の部分には存在しない。スリット76UBは、水平部分76UAを上下に貫通している。その結果、水平部分76UAは、スリット76UBにより車両100の左右に分割されている。
さらに、V相動力線76Vは、車両100の前後に延びるスリット76VBを有している。スリット76VBは、V相動力線76Vのうちの水平部分76VAにのみ存在しており、他の部分には存在しない。スリット76VBは、水平部分76VAを上下に貫通している。その結果、水平部分76VAは、スリット76VBにより車両100の左右に分割されている。
さらに、W相動力線76Wは、車両100の前後に延びるスリット76WBを有している。スリット76WBは、W相動力線76Wのうちの水平部分76WAにのみ存在しており、他の部分には存在しない。スリット76WBは、水平部分76WAを上下に貫通している。その結果、水平部分76WAは、スリット76WBにより車両100の左右に分割されている。
ここで、図2に示すように、U相動力線76Uの第1端を含む箇所を基準箇所Zとし、図5に示すように、U相動力線76Uの延設方向に直交する断面であって基準箇所Zを含む断面を基準断面ZAとする。また、基準断面ZAの断面積を基準断面積ZBとする。なお、U相動力線76Uの第1端を含む一部分は、コイル74のうちのU相コイルから車両100の上方に向かって延びている。したがって、基準箇所ZについてのU相動力線76Uの延設方向は、車両100の上下に沿う方向である。
さらに、図3に示すように、U相動力線76Uの水平部分76UAのうち、U相動力線76Uの延設方向においてスリット76UBが位置する任意の箇所を、特定箇所Xとする。そして、図4に示すように、U相動力線76Uの延設方向に直交する断面であって特定箇所Xを含む断面を特定断面XAとする。また、特定断面XAの断面積を特定断面積XBとする。上述したように、U相動力線76Uの水平部分76UAは、車両100の前後に延びている。したがって、特定箇所XについてのU相動力線76Uの延設方向は、車両100の前後に沿う方向である。また、特定断面積XBは、基準断面積ZBと等しい。さらに、特定箇所Xは、U相動力線76Uのうち、当該U相動力線76Uの第1端から視て第2端側に位置している。なお、本実施形態において、特定箇所Xは、U相動力線76Uの水平部分76UAのうち、第2オイル噴射線32Aと交差する箇所である。
図5に示すように、基準断面ZAの外周の寸法を基準外周寸法ZCとする。換言すると、基準外周寸法ZCは、基準断面ZAを取り囲む縁の長さである。また、図4に示すように、特定断面XAの外周の寸法を特定外周寸法XCとする。換言すると、特定外周寸法XCは、分割された特定断面XAを取り囲む2つの縁の長さの合計である。このとき、特定外周寸法XCを特定断面積XBで除算した値は、基準外周寸法ZCを基準断面積ZBで除算した値よりも大きい。
換言すると、特定箇所X及び基準箇所Zについては、以下の式(1)が成立する。
式(1):(特定外周寸法XC/特定断面積XB)>(基準外周寸法ZC/基準断面積ZB)
なお、V相動力線76Vは、U相動力線76Uにおける特定箇所X及び基準箇所Zと同様の関係を有する構成を備えている。また、W相動力線76Wは、U相動力線76Uにおける特定箇所X及び基準箇所Zと同様の関係を有する構成を備えている。
<本実施形態の作用>
車両100では、例えば第2モータジェネレータ62を電動機として機能させる場合、バッテリ83からの直流電力が、第2インバータ82により三相の交流電力に変換される。そして、第2インバータ82からの三相の交流電力が、U相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wを介して、ステータ72のコイル74に供給される。そのため、U相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wを介してステータ72に供給される電力に応じて、当該U相動力線76U、V相動力線76V、W相動力線76W、ステータ72等が発熱する。また、このように第2モータジェネレータ62を電動機として機能する場合には、オイルポンプ87が駆動することにより、オイルポンプ87からのオイルが噴射装置30に供給される。そして、噴射装置30の第1噴射孔31から噴射されたオイルがステータ72に供給されることにより、ステータ72が冷却される。また、噴射装置30の第2噴射孔32から噴射されたオイルがU相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wに供給されることにより、U相動力線76U、V相動力線76V、及びW相動力線76Wが冷却される。
<本実施形態の効果>
以下では、U相動力線76Uに関する効果を代表して記載するが、V相動力線76V及びW相動力線76Wも同様の効果を奏する。
(1)本実施形態のU相動力線76Uにおいて、特定外周寸法XCを特定断面積XBで除算した値は、基準外周寸法ZCを基準断面積ZBで除算した値よりも大きい。この構成によれば、特定箇所Xの特定断面積XB及び基準箇所Zの基準断面積ZBが等しい一方で、特定箇所Xの周囲の表面積は、基準箇所Zの周囲の表面積に比べて大きくなる。そのため、例えば、特定箇所Xの周囲及び基準箇所Zの周囲に供給されるオイルの量が同じであっても、特定箇所Xの周囲においてはオイルと接触する面積が大きくなりやすい。これにより、特定箇所Xの特定断面積XBが大きくなることを抑制しつつ、特定箇所Xの冷却効率を向上できる。
また、U相動力線76Uに所定の電流を流すためには、U相動力線76Uの断面積として一定以上の断面積を確保する必要がある。その一方で、U相動力線76Uの重量等を抑えるためには、U相動力線76Uの断面積は小さい方が好ましい。したがって、U相動力線76Uの好ましい断面積は、自ずと制限される。本実施形態では、特定箇所Xの特定断面積XBは、基準箇所Zの基準断面積ZBと等しい。つまり、従来好適な断面積として採用されていた基準断面積ZBと変わらない。したがって、U相動力線76Uの特定箇所Xの電気抵抗が増大したり、重量が増大したりすることはない。
(2)U相動力線76Uの特定箇所Xでは、スリット76UBにより2つの経路に分割されているため、渦電流の発生が抑制される。これにより、U相動力線76Uの特定箇所Xでは、渦電流による電力の損失、いわゆる渦電流損を抑制できる。
(3)本実施形態において、U相動力線76Uの特定箇所Xは、U相動力線76Uの水平部分76UAのうち、第2オイル噴射線32Aと交差する箇所である。これにより、噴射装置30の第2噴射孔32から噴射されたオイルは、特定箇所Xに当たりやすい。その結果、特定箇所Xの周囲に多くのオイルを供給できる。
(4)本実施形態では、スリット76UBがU相動力線76Uの水平部分76UAにのみ存在し、U相動力線76Uの端部には存在しない。したがって、スリット76UBをU相動力線76Uに適用するにあたり、U相動力線76Uの接続対象である端子台79及びコイル74の設計変更などを伴わない。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。なお、以下、代表してU相動力線76Uの変更例のみを記載したものは、V相動力線76V及びW相動力線76Wも同様に変更できる。
・上記実施形態において、U相動力線76Uの形状は変更してもよい。
例えば、U相動力線76Uは、複数のスリット76UBを備えていてもよい。
・また、例えば、図6に示すように、U相動力線76Uの水平部分76UAにおいては、スリット76UBに代えて、車両100の前後に延びるビード76UCを備えていてもよい。図6に示す例のビード76UCは、U相動力線76Uの水平部分76UAの下面から上方に向かって窪んでいる。そして、ビード76UCが設けられていることにより、特定箇所Xの特定断面積XBが基準箇所Zの基準断面積ZBと等しくなっている一方で、特定箇所Xは、基準箇所Zに比べて上下の厚みが薄くなっている。その結果、特定外周寸法XCを特定断面積XBで除算した値は、基準外周寸法ZCを基準断面積ZBで除算した値よりも大きい。この構成によれば、上記の(1)と同様の効果を奏する。さらに、U相動力線76Uの特定箇所Xでは、ビード76UCにより厚みが薄くなっているため、渦電流の発生が抑制される。なお、上記構成において、ビード76UCは、U相動力線76Uの水平部分76UAの上面から下方に向かって窪んでいてもよい。
・例えば、図7に示すように、U相動力線76Uの水平部分76UAにおいては、スリット76UBに代えて、複数のディンプル76UDを備えていてもよい。図7に示す例のディンプル76UDは、U相動力線76Uの水平部分76UAの下面から上方に向かって窪んでいる。そして、ディンプル76UDが設けられていることにより、特定箇所Xの特定断面積XBが基準箇所Zの基準断面積ZBと等しくなっている一方で、特定箇所Xは、基準箇所Zに比べて上下の厚みが薄くなっている。その結果、特定外周寸法XCを特定断面積XBで除算した値は、基準外周寸法ZCを基準断面積ZBで除算した値よりも大きい。この構成によれば、上記の(1)と同様の効果を奏する。さらに、U相動力線76Uの特定箇所Xでは、ディンプル76UDにより厚みが薄くなっているため、渦電流の発生が抑制される。また、ディンプル76UDの大きさ等によっては、水平部分76UA上を流れるオイルの流通抵抗の低下が期待できる。なお、上記構成において、ディンプル76UDは、U相動力線76Uの水平部分76UAの上面から下方に向かって窪んでいてもよい。
・上記実施形態において、特定箇所Xの位置は変更してもよい。
例えば、水平部分76UA以外の部分にスリット76UBが位置していれば、そのスリット76UBが位置している部分は、U相動力線76Uの特定箇所Xになり得る。すなわち、当該U相動力線76Uの第1端から視て第2端側に位置し、且つ、基準断面積ZBと等しい特定断面積XBとなる箇所は、U相動力線76Uの特定箇所Xに該当し得る。
・さらに、特定箇所Xは、U相動力線76Uの延設方向において1箇所でも存在していればよい。
・また、例えば、特定箇所Xは、U相動力線76Uの水平部分76UAのうち、第2オイル噴射線32Aと交差しない箇所であってもよい。この構成であっても、少なくとも特定箇所Xは、当該特定箇所Xの周囲に存在する空気との熱交換により冷却され得る。
・上記実施形態において、U相動力線76Uの水平部分76UA、V相動力線76Vの水平部分76VA、W相動力線76Wの水平部分76WAの位置関係は変更してもよい。
例えば、U相動力線76Uに供給されたオイルの一部をV相動力線76Vでも利用する上では、V相動力線76Vの水平部分76VAの一部は、U相動力線76Uの水平部分76UAの縁から視て下方に位置していることが好ましい。この構成においては、U相動力線76Uの水平部分76UAに供給されたオイルの一部が当該水平部分76UAの縁から下方に落下すれば、そのオイルによりV相動力線76Vの水平部分76VAを冷却できる。
同様に、V相動力線76Vに供給されたオイルの一部をW相動力線76Wでも利用する上では、W相動力線76Wの水平部分76WAの一部は、V相動力線76Vの水平部分76VAの縁から視て下方に位置していることが好ましい。
X…特定箇所
XA…特定断面
XB…特定断面積
XC…特定外周寸法
Z…基準箇所
ZA…基準断面
ZB…基準断面積
ZC…基準外周寸法
10…内燃機関
11…クランク軸
20…トランスアクスル
30…噴射装置
35…ケース
40…第1遊星歯車機構
45…リングギア軸
50…第2遊星歯車機構
61…第1モータジェネレータ
62…第2モータジェネレータ
71…ロータ
72…ステータ
73…ステータコア
74…コイル
76U…U相動力線
76UA…水平部分
76UB…スリット
76V…V相動力線
76W…W相動力線
79…端子台
100…車両

Claims (1)

  1. 筒形状のステータコア、及び前記ステータコアに取り付けられているコイルを含むステータと、
    前記ステータから視て当該ステータの内側に位置するロータと、
    第1端が前記コイルに接続しており、前記コイルに電力を供給するための動力線と、
    前記動力線の第2端に接続している端子台と、
    前記動力線へとオイルを噴射するための噴射孔を有する噴射装置と、
    を備えているモータジェネレータの冷却構造であって、
    前記動力線の延設方向に直交し且つ前記第1端を含む前記動力線の断面を基準断面とし、当該基準断面の面積を基準断面積としたとき、
    前記動力線は、前記第1端から視て前記第2端側に、前記動力線の延設方向に直交する断面での断面積が、前記基準断面積と等しい特定箇所を有し、
    前記動力線の延設方向に直交し且つ前記特定箇所を含む前記動力線の断面を特定断面とし、当該特定断面の面積を特定断面積としたとき、
    前記特定断面の外周の寸法を前記特定断面積で除した値は、前記基準断面の外周の寸法を前記基準断面積で除した値よりも大きい
    モータジェネレータの冷却構造。
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