JP2023107186A - 搬送装置 - Google Patents

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誠一 勅使河原
Seiichi Teshigawara
澄玲 ▲高▼橋
Sumire Takahashi
創 杉浦
So Sugiura
弘人 吉岡
Hiroto Yoshioka
紘 藤岡
Ko Fujioka
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Abstract

【課題】多様な搬送対象を安定的かつ迅速に搬送することができる搬送装置を提供する。【解決手段】搬送装置1は、装置本体10に支持されて装置本体10を搬送する駆動輪20と、搬送対象Bの下方から上昇することで搬送対象Bに接続しかつ下降することで搬送対象Bから接続を解除する接続機構100と、装置本体10と接続機構100とを接続し、かつ装置本体10に対して水平な一方向(第1実施形態では、前後方向)に移動可能に設けられる直動部材(摺動部材30)の移動に伴って接続機構100を装置本体10に対して昇降させる昇降機構40と、直動部材を一方向に移動させる駆動機構(直動アクチュエータ50)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、搬送装置に関する。
宅配ロボット、無人搬送台車(AGV;Auto Guided Vehicle)、搬送用カート、ストレッチャー等、搬送物を積載して床面上を走行する搬送車両の移動を実現する搬送装置が知られている。
例えば、特許文献1には、全方向へ直進可能なホイール駆動装置とこれを備える全方向移動台車が開示されている。また、特許文献2には、全方向移動車輪を備える無人搬送車と、無人搬送車と搬送物を積載する台車とを一体化する一体化機構と、を備える搬送機構が開示されている。
特開2020-138586号公報 特開2021-094966号公報
しかしながら、特許文献1の搬送装置は、ホイール駆動装置と台車とが着脱可能であるものでないため、多様な運用には向かないものである。また、特許文献2の搬送装置は、牽引型であるため、小回りが利かないという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多様な搬送対象を安定的かつ迅速に搬送することができる搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る搬送装置は、装置本体に支持されて前記装置本体を搬送する駆動輪と、搬送対象の下方から上昇することで前記搬送対象に接続しかつ下降することで前記搬送対象から接続を解除する接続機構と、前記装置本体と前記接続機構とを接続し、かつ前記装置本体に対して水平な一方向に移動可能に設けられる直動部材の移動に伴って前記接続機構を前記装置本体に対して昇降させる昇降機構と、前記直動部材を前記一方向に移動させる駆動機構と、を備える。
これにより、搬送装置が搬送対象の下に潜り込んで、接続機構が下方から搬送対象に接続するので、牽引する搬送装置と比較して、右左折や旋回、前進と後進との切り換え等が容易であり、安定的な走行が可能である。また、搬送対象への接続前に搬送対象の下方に潜り込む際は、接続機構を下降させることにより、搬送装置の全高を小さくできるので、低床の搬送対象にも対応が可能である。また、接続機構を下降させることにより搬送対象との接続が容易に解除できるので、複数の搬送対象を次々に搬送可能である。
本発明の一態様に係る搬送装置において、前記昇降機構は、一端が前記接続機構に対して回動可能に支持され、かつ他端が前記直動部材に対して回動可能に支持されるとともに、前記直動部材の移動に伴って前記接続機構を前記装置本体に対して昇降させる伝達アームを有する。
これにより、簡素な構成で、装置本体に対して接続機構を昇降させることができる。
本発明の一態様に係る搬送装置において、前記駆動機構は、前記装置本体に固定される固定部と、前記直動部材に固定されかつ前記固定部に対して前記一方向に移動可能な可動部と、を含んで前記可動部の移動に伴って前記一方向に伸長及び縮小する直動アクチュエータを含み、前記直動部材は、前記伝達アームとの接続部に対して、前記直動アクチュエータの可動部との接続部が、直動アクチュエータが伸長する方向に位置するように形成される。
これにより、直動アクチュエータが伸縮する方向の装置本体の長さを最小化することができる。
本発明の一態様に係る搬送装置において、前記直動部材は、一対のナットであり、前記昇降機構は、前記装置本体に対して下端が回動可能に支持される一対の下アームと、前記接続機構に対して上端が回動可能に支持される一対の上アームと、前記下アームの上端と前記上アームの下端とを互いに回動可能に連結する一対の連結支持軸部材と、前記一対の連結支持軸部材に各々支持されかつ前記一対の連結支持軸部材の各々の軸方向と直交する方向に沿って延びる雌ねじ穴を有する前記一対のナットと、前記一対のナットに螺合しかつ軸心回りの回動に伴って前記一対のナットを互いに近接及び離隔する方向に移動させる左右ねじと、前記左右ねじを軸心回りに回動させる回転モータと、を有し、前記一対のナットの前記左右ねじに対する移動に伴って前記接続機構を前記装置本体に対して昇降させる。
これにより、平面視におけるサイズを、小さくすることができる。具体的には、昇降機構は、左右ねじの両側に各々螺合する一対のナットの接近及び離隔によって、昇降動作するため、左右ねじの軸方向のサイズが、上昇時と下降時とで変化しない。
本発明の一態様に係る搬送装置は、一端が前記左右ねじの軸心回りに回動可能に支持される支持アームと、前記回転モータの出力軸の回転を前記左右ねじの軸心回りの回転に伝達する動力伝達機構と、前記装置本体に対して下端が回動可能に支持されかつ上端が前記支持アームの他端と回動可能に連結する連結アームと、を有し、前記回転モータは、前記出力軸が前記左右ねじの軸心と平行になるように前記支持アームに支持される。
これにより、平面視において、昇降機構に接続する接続機構の外形より外側に位置する領域では、昇降動作に伴い昇降する回転モータの昇降距離が、支持アーム及び連結アームによるリンク機構によって小さくできるので、搬送装置の装置本体内部において、他部品と干渉しないための回転モータが通過する空間を小さくすることができる。
本発明の一態様に係る搬送装置において、前記接続機構は、分離可能な接続部材と被接続部材とを有し、前記接続部材を前記搬送対象に固定した前記被接続部材の下方から上昇させることで、前記搬送対象を保持可能、かつ下降させることで前記搬送対象から離脱可能なように前記被接続部材に対して前記接続部材を接続可能である。
すなわち、接続及び分離が容易な固有の接続部材及び被接続部材を備え、予め搬送対象に被接続部材を取り付けておくことで、搬送装置による搬送対象の搬送時に、搬送装置と搬送対象との接続及び分離を容易に行うことができる。例えば、複数の搬送対象に対して、繰り返し搬送を行う場合に有用である。
本発明の一態様に係る搬送装置において、前記接続部材は、上面側から上方に向かって凸状に形成される凸状部を有し、前記被接続部材は、上下方向に貫通し、下方から前記凸状部が嵌合可能な嵌合孔を有する。
これにより、接続部材と被接続部材との接続及び分離を簡単な構造で実現できる。
本発明の一態様に係る搬送装置において、前記接続機構は、前記装置本体に対して最も下降している状態において、上面が、前記装置本体の上面と同一の高さ又は下方に位置する。
これにより、接続機構を下降させた状態では、接続機構を装置本体の上面と同一の高さより下方に収容させることができ、搬送対象への接続前に搬送対象の下方に潜り込む際の搬送装置の全高を最小化できるので、低床の搬送対象にも対応が可能である。
本発明によれば、多様な搬送対象を安定的かつ迅速に搬送することができる搬送装置を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る搬送装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、図1に示す搬送装置の平面図である。 図3は、図1に示す搬送装置の昇降機構の構成例を示す斜視図である。 図4は、図3の昇降機構の上昇状態を示す斜視図である。 図5は、図4の状態における摺動部材の構成例を示す斜視図である。 図6は、図1に示す搬送装置の搬送対象への接続前の状態を一部断面で示す側面図である。 図7は、図1に示す搬送装置の搬送対象への接続後の状態を一部断面で示す側面図である。 図8は、第1変形例に係る搬送装置の駆動輪の配置を説明する底面図である。 図9は、第2変形例に係る搬送装置の駆動輪の配置を説明する底面図である。 図10は、第3変形例に係る搬送装置の駆動輪の配置を説明する底面図である。 図11は、第2実施形態に係る搬送装置の昇降機構の構成例を示す斜視図である。 図12は、図11の昇降機構の駆動機構を示す斜視図である。 図13は、最も下降した状態における昇降機構の正面図である。 図14は、最も上昇した状態における昇降機構の正面図である。 図15は、最も下降した状態における昇降機構の平面図である。 図16は、最も上昇した状態における昇降機構の平面図である。 図17は、最も下降した状態における昇降機構の側面図である。 図18は、下降途中又は上昇途中の状態における昇降機構の側面図である。 図19は、最も上昇した状態における昇降機構の側面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る搬送装置1の構成について、図1から図5までを参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る搬送装置1の構成例を示す斜視図である。図2は、図1に示す搬送装置1の平面図である。図3は、図1に示す搬送装置1の昇降機構40の構成例を示す斜視図である。図4は、図3の昇降機構40の上昇状態を示す斜視図である。図5は、図4の状態における摺動部材30の構成例を示す斜視図である。なお、これらの図において、発明に係る構成要素以外の構成要素は、適宜省略して図示される。また、以下の説明では、搬送装置1の水平な長手方向(図2の左右方向)を「前後方向」、短手方向(図2の上下方向)を「幅方向」と言う。
搬送装置1は、搬送対象B(図6及び図7参照)の下に潜り込んで下方から搬送対象Bに接続し、走行することで搬送対象Bを搬送する装置である。搬送対象Bは、少なくとも、車体と、車体を水平姿勢に維持して水平方向に移動させることが可能な複数の従動輪とを備え、搬送装置1が車体の下に潜り込める隙間を有する搬送車両である。搬送対象Bは、例えば、台車、搬送カート、ストレッチャー等である。図1に示すように、第1実施形態の搬送装置1は、装置本体10と、4つの駆動輪20と、摺動部材30と、昇降機構40と、直動アクチュエータ50と、接続機構100と、を備える。
装置本体10は、水平姿勢の板状の基台11上に、駆動輪20、摺動部材30、昇降機構40、及び直動アクチュエータ50等の搬送装置1の主な構成要素を支持する。基台11には、各々の駆動輪20の一部を基台11より下方に露出させるための駆動輪用開口11aが形成されている。また、基台11は、各々の駆動輪20の回転軸を支持する4組8つの駆動輪支持部12と、直動アクチュエータ50の固定部51(図3等参照)を基台11に固定するアクチュエータ支持部13と、基台11に設けられる他の構成要素の各種支持部材と、を有する。
また、装置本体10は、基台11に設けられる構成要素の側方及び上方を覆うカバー部材15を有する。カバー部材15は、昇降機構用開口15aを有する。昇降機構用開口15aは、カバー部材15の上面15bの中央部分に設けられる。昇降機構用開口15aからは、後述の接続機構100が昇降に伴って出没する。第1実施形態の搬送装置1において、駆動輪20の走行面との接地面からカバー部材15の上面15bまでの高さは、125mmである。装置本体10は、基台11とカバー部材15とが略直方体形状の筐体をなす。
駆動輪20は、第1実施形態において、装置本体10に対して前後左右に合計4つ設けられる。駆動輪20は、第1実施形態において、全方向移動が可能なメカナムホイールであるが、例えば、オムニホイールであってもよい。各々の駆動輪20は、基台11に固定された駆動輪支持部12によって、回転軸回りに回動可能に設けられる。1組の駆動輪支持部12は、第1実施形態において、1つの駆動輪20を挟み対向して配置される2つの支持部材を含む。支持部材は、1つの駆動輪20の回転軸の両端部を各々支持する。
駆動輪20は、回転アクチュエータ21から回転駆動力が伝達される。回転アクチュエータ21は、各々の駆動輪20を駆動する4つの回転アクチュエータ21を含む。回転アクチュエータ21は、例えば、BLDC(Brush-Less Direct-Current)モータを含む。回転アクチュエータ21は、第1実施形態において、前後に配置される駆動輪20の間に空間において、出力軸が駆動輪20の回転軸と平行となるように駆動輪20に隣接して配置され、プーリ及びベルト等を介して駆動輪20にトルクを伝達する。
回転アクチュエータ21は、モータドライバ22によって制御される。モータドライバ22は、第1実施形態において、装置本体10の前後方向の一方の端部側であって、後述の直動アクチュエータ50の固定部51の上方に4つ配置される。また、回転アクチュエータ21及びモータドライバ22は、バッテリ23から電力が供給されて駆動する。バッテリ23は、装置本体10の前後方向の他方の端部側に配置される。さらに、装置本体10には、非常停止ボタン24と、リレースイッチ25と、が設けられる。搬送装置1は、非常停止ボタン24が操作者によって押されると、リレースイッチ25が主電源を切り、バッテリ23からの電力供給が停止される。
摺動部材30は、装置本体10の基台11に対して前後方向に移動可能に設けられる。摺動部材30は、例えば、水平姿勢かつ前後方向に平行に設けられるガイドレールに沿って移動可能なように設けられてもよい。摺動部材30は、一対のガイド軸部31と、被固定部32と、を有する。
ガイド軸部31は、装置本体10の幅方向に延びる軸部材である。ガイド軸部31は、後述の昇降機構40の一対のガイド孔41bに各々挿通する摺動軸部材44bと同芯かつ一体に設けられるか、摺動軸部材44bに固定されるか、あるいは摺動軸部材44bと共用で設けられる。摺動部材30は、ガイド軸部31及び摺動軸部材44bがガイド孔41b内を移動可能な範囲で、基台11に対して前後方向に移動可能である。
被固定部32には、後述の直動アクチュエータ50の可動部52が固定される。摺動部材30は、直動アクチュエータ50が駆動して伸縮することによって、可動部52とともに基台11に対して前後方向に移動する。
摺動部材30は、第1実施形態において、平面視形状が、直動アクチュエータ50に固定される被固定部32が凹状部33となるコ字形状に形成される。すなわち、被固定部32に対して、直動アクチュエータ50が収縮する方向の端部が二叉となる形状を有する。ガイド軸部31は、二叉の端部に各々設けられる。摺動部材30は、凹状部33がガイド軸部31に対して、直動アクチュエータ50の伸長する方向に設けられる。すなわち、摺動部材30は、昇降機構40との接続部に対して、直動アクチュエータ50の可動部52との接続部が、直動アクチュエータ50が伸長する方向に位置するように形成される。
昇降機構40は、第1実施形態において、X状のリンクを含むシザースリンク機構を含む。昇降機構40は、装置本体10の基台11と後述の接続機構100とを接続し、かつ接続機構100の水平姿勢を維持した状態で上下動可能に支持する。昇降機構40は、摺動部材30の前後方向の移動に伴って、接続機構100を装置本体10に対して昇降させる。第1実施形態の昇降機構40は、基台固定部41と、接続機構固定部42と、第1リンクアーム43と、第2リンクアーム44と、中央軸部材45と、を含む。
基台固定部41は、装置本体10の基台11に対して固定される。基台固定部41は、第1実施形態において、前後方向に延びる断面L字形状の一対の支持フレームを含む。基台固定部41は、L字の底面部分が、基台11に固定される。基台固定部41は、L字の底面部分の幅方向の一方の端辺から上方に折り曲げたフランジ部に、軸孔41aと、ガイド孔41bと、を有する。
軸孔41aは、前後方向に延びる基台固定部41の直動アクチュエータ50が伸長する方向の端部に設けられる丸孔である。軸孔41aは、水平姿勢かつ装置本体10の幅方向に貫通して設けられる。軸孔41aには、第1リンクアーム43の下端側に設けられる回転軸部材43aが挿通する。
ガイド孔41bは、前後方向に延びる基台固定部41の直動アクチュエータ50が収縮する側の端部から中央に亘って設けられる長孔である。ガイド孔41bは、水平姿勢かつ装置本体10の幅方向に貫通して設けられる。ガイド孔41bには、第2リンクアーム44の下端側に設けられる摺動軸部材44bが挿通する。
接続機構固定部42は、後述の接続機構100の下端に位置するセンサ取付部材110に対して固定される。接続機構固定部42は、第1実施形態において、前後方向に延びる断面逆L字形状の一対の支持フレームを含む。接続機構固定部42は、倒L字の天面部分が、センサ取付部材110に固定される。接続機構固定部42は、倒L字の天面部分の幅方向の一方の端辺から下方に折り曲げたフランジ部に、軸孔42aと、ガイド孔42bと、を有する。
軸孔42aは、前後方向に延びる接続機構固定部42の直動アクチュエータ50が伸長する方向の端部に設けられる丸孔である。軸孔42aは、水平姿勢かつ装置本体10の幅方向に貫通して設けられる。軸孔42aには、第2リンクアーム44の上端側に設けられる回転軸部材44aが挿通する。
ガイド孔42bは、前後方向に延びる接続機構固定部42の直動アクチュエータ50が収縮する側の端部から中央に亘って設けられる長孔である。ガイド孔42bは、水平姿勢かつ装置本体10の幅方向に貫通して設けられる。ガイド孔42bには、第1リンクアーム43の上端側に設けられる摺動軸部材43bが挿通する。
第1リンクアーム43は、基台固定部41と接続機構固定部42とを連結する。第1リンクアーム43は、長手方向の下端部に設けられた回転軸部材43aを介し、基台固定部41に対して、装置本体10の幅方向に平行な軸回りに回動可能に支持される。回転軸部材43aは、基台固定部41に設けられた軸孔41aに挿通する。回転軸部材43aは、例えば、ピン部材である。
第1リンクアーム43は、長手方向の上端部に設けられた摺動軸部材43bを介し、接続機構固定部42に対して、装置本体10の前後方向に摺動可能かつ装置本体10の幅方向に平行な軸回りに回動可能に支持される。摺動軸部材43bは、接続機構固定部42に設けられたガイド孔42bに挿通する。摺動軸部材43bは、例えば、ピン部材である。
第2リンクアーム44は、基台固定部41と接続機構固定部42とを連結する。第2リンクアーム44は、長手方向の上端部に設けられた回転軸部材44aを介し、接続機構固定部42に対して、装置本体10の幅方向に平行な軸回りに回動可能に支持される。回転軸部材44aは、接続機構固定部42に設けられた軸孔42aに挿通する。回転軸部材44aは、例えば、ピン部材である。
第2リンクアーム44は、長手方向の下端部に設けられた摺動軸部材44bを介し、基台固定部41に対して、装置本体10の前後方向に摺動可能かつ装置本体10の幅方向に平行な軸回りに回動可能に支持される。摺動軸部材44bは、基台固定部41に設けられたガイド孔42bに挿通する。摺動軸部材44bは、摺動部材30のガイド軸部31と同芯であるように、ガイド軸部31に固定される。摺動軸部材44bは、例えば、ボルトである。
中央軸部材45は、第1リンクアーム43及び第2リンクアーム44の各々の長手方向の中央部同士を、回動可能に連結する。中央軸部材45は、例えば、ピン部材である。
直動アクチュエータ50は、装置本体10の前後方向に伸縮する一軸アクチュエータである。直動アクチュエータ50は、例えば、装置本体10に搭載される制御装置が駆動源を駆動させることによって、駆動源の駆動力により伸縮する。直動アクチュエータ50は、固定部51と、可動部52と、を含む。
固定部51は、第1実施形態において、軸心が水平姿勢かつ装置本体10の前後方向に平行な筒形状のハウジングである。固定部51は、長手方向の一方の端部が開口し、可動部52の一部を内部に収容する。固定部51は、長手方向の他方の端部が、装置本体10の基台11に設けられたアクチュエータ支持部13に固定される。
可動部52は、第1実施形態において、軸心が水平姿勢かつ装置本体10の前後方向に平行なシャフトである。可動部52は、長手方向の一方の端部側の一部が、固定部51の内部に収容される。可動部52は、長手方向の他方の端部が、摺動部材30の被固定部32に固定される。
可動部52は、固定部51及び装置本体10に対して前後方向に直動移動可能である。可動部52は、直動アクチュエータ50が伸縮することによって、固定部51及び装置本体10に対して前後方向に直動移動する。直動アクチュエータ50は、可動部52が前後方向に直動移動することによって、摺動部材30を前後方向に直動移動させる。
接続機構100は、搬送対象B(図6及び図7参照)に対し、下方から上昇することで接続する。接続機構100は、第1実施形態において、センサ取付部材110と、複数のセンサ120と、接続部材130と、カバー部材140と、被接続部材150と、を備える。接続機構100は、センサ取付部材110、複数のセンサ120、接続部材130、カバー部材140が、摺動部材30の前後方向への移動に伴い昇降機構40によって昇降する。
センサ取付部材110は、昇降機構40の接続機構固定部42に固定される。センサ取付部材110には、複数のセンサ120が取り付けられる。センサ取付部材110は、例えば、上面の中央から下方に向かって形成され、接続部材130を収容する凹部(不図示)の底面に、各々センサ120を収容して支持する。センサ取付部材110は、例えば、凹部の周りの上面から下方に向かって形成され、凹部の側面に開口する複数のスリット(不図示)に、各々センサ120を収容して支持する。センサ取付部材110は、複数のセンサ120を介して接続部材130を支持する。
複数のセンサ120は、第1実施形態において、荷重を検出するロードセルを含む。複数のセンサ120は、例えば、10個のロードセルを含む4軸センサである。複数のセンサ120には、被接続部材150及び搬送対象B(図6及び図7参照)から接続部材130にかかる力が、接続部材130から伝達される。
接続部材130は、複数のセンサ120を介してセンサ取付部材110に支持される。接続部材130は、センサ取付部材110に対して、直接接触しないように設けられる。接続部材130は、上面側に、上方に向かって凸状に形成された凸状部131を有する。凸状部131は、被接続部材150の嵌合孔151に嵌合可能である。
凸状部131の嵌合孔151に嵌合する部分は、第1実施形態において、平面視形状が角部に丸みを含む四角形状である柱形状が、平面視形状が真円形以外の柱形状であればどのような形状でもよい。接続部材130が昇降機構40によって最も下降している状態において、凸状部131の上面131aは、装置本体10のカバー部材15の上面15bと同一の高さ、又は上面150aより下方に位置する。
カバー部材140は、センサ取付部材110に支持されたセンサ120の上方を覆う保護部材である。カバー部材140は、センサ取付部材110に固定され、接続部材130に対して直接接触しないように設けられる。
被接続部材150は、接続部材130と分離可能に設けられる。被接続部材150は、搬送対象B(図6及び図7参照)の下面側に取り付けられる。被接続部材150は、例えば、ねじ等で、上面150aが搬送対象Bの下面に固定される。被接続部材150は、嵌合孔151を有する。
嵌合孔151は、被接続部材150を上下方向に貫通する孔であって、接続部材130の凸状部131が下方から嵌合可能である。嵌合孔151に凸状部131が嵌合することによって、接続部材130は、被接続部材150に対して、少なくとも水平方向に位置決めされる。また、接続部材130は、凸状部131の周りの平坦面部分が被接続部材150の底面に接して支持することにより、垂直方向に位置決めされる。さらに、第1実施形態では、凸状部131及び嵌合孔151の嵌合部分の水平断面形状が角丸の多角形状、具体的には四角形状であるため(図1等参照)、垂直軸回りの回転方向にも位置決めされる。
搬送装置1は、被接続部材150を取り付けた搬送対象B(図6及び図7参照)の下方に潜り込み、昇降機構40によって接続部材130を上昇させ、凸状部131を嵌合孔151に挿通して嵌合することによって、搬送対象Bと接続する。搬送装置1は、凸状部131と嵌合孔151とが嵌合することで、搬送対象Bに対して少なくとも水平方向及び垂直方向の3軸で位置決めされる。この際、搬送装置1が走行すると、走行した方向に接続機構100が移動する。搬送装置1は、接続機構100を介して搬送対象Bを走行方向に引っ張る。その結果、搬送装置1が移動した方向に、搬送対象Bが搬送される。
接続部材130が被接続部材150に対して第1実施形態のように垂直軸回りの回転方向にも位置決めされる場合、凸状部131と嵌合孔151とが嵌合することで、搬送装置1は、搬送対象Bに対して4軸で位置決めされる。この場合、搬送装置1が右左折移動又は旋回移動をすると、右左折移動又は旋回移動した方向に接続機構100が右左折移動又は旋回移動する。搬送装置1は、接続機構100を介して搬送対象Bを右左折移動方向又は旋回移動方向に引っ張る。その結果、搬送装置1の右左折動作又は旋回動作に従って、搬送対象Bが右左折又は旋回する。
接続部材130の凸状部131は、嵌合孔151に嵌合され被接続部材150を下方から支持している状態において、上面131aが被接続部材150の上面150aと同一の高さ、又は上面150aより下方の位置に維持される。なお、搬送装置1は、接続部材130と接続可能な被接続部材150を複数備えていてもよい。複数の搬送対象Bに各々被接続部材150を取り付けておくことで、搬送装置1で複数の搬送対象Bを順次搬送することができる。
次に、搬送装置1の搬送対象Bへの接続動作について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、図1に示す搬送装置1の搬送対象Bへの接続前の状態を一部断面で示す側面図である。図7は、図1に示す搬送装置1の搬送対象Bへの接続後の状態を一部断面で示す側面図である。
第1実施形態の搬送装置1で搬送対象Bを搬送する場合、作業者は、搬送対象Bに予め被接続部材150を取り付けておく。作業者は、例えば、ねじ(不図示)等で、被接続部材150の上面150aを搬送対象Bの下面側に固定する。搬送装置1が搬送する搬送対象Bが複数である場合は、全ての搬送対象Bに予め被接続部材150を取り付けておく。また、作業者は、直動アクチュエータ50によって摺動部材30を介して昇降機構40を駆動させ、センサ取付部材110及び接続部材130を下降させておく。
接続時には、まず、駆動輪20を駆動して、図6に示すように、被接続部材150を取り付けた搬送対象Bの下方に潜り込ませるよう、搬送装置1を走行させる。次に、被接続部材150の嵌合孔151の直下に接続部材130の凸状部131を対向させるように位置づける。
次に、直動アクチュエータ50を伸長させる方向に駆動する。直動アクチュエータ50の伸長に伴って、可動部52が摺動部材30を前後方向の回転軸部材43a側(図6及び図7に示す右方)に移動させる。すると、図7に示すように、摺動部材30とともに、第2リンクアーム44の摺動軸部材44bが基台固定部41のガイド孔41b内で回転軸部材43a側に移動する。
これとともに、第2リンクアーム44は、回転軸部材44aの軸心回りに回転し、中央軸部材45を介して連結される第1リンクアーム43は、回転軸部材43aの軸心回りに回転するとともに、摺動軸部材43bが接続機構固定部42のガイド孔42b内で回転軸部材44a側に移動する。これにより、接続機構固定部42とともにセンサ取付部材110及び接続部材130が上昇する。
上昇した接続部材130は、被接続部材150に下方から接近し、凸状部131が嵌合孔151に下方から挿通して嵌合する。これにより、接続部材130が被接続部材150の水平方向及び垂直軸回りの旋回方向への移動を制限しかつ下方から支持して搬送対象Bを保持するので、接続機構100を介して、搬送装置1が搬送対象Bに接続される。
搬送装置1を搬送対象Bから離脱させる際には、直動アクチュエータ50を収縮させる方向に駆動する。直動アクチュエータ50の収縮に伴って、可動部52が摺動部材30を前後方向の固定部51側(図6及び図7に示す左方)に移動させる。すると、摺動部材30とともに、第2リンクアーム44の摺動軸部材44bが基台固定部41のガイド孔41b内で固定部51側に移動する。
これとともに、第2リンクアーム44は、回転軸部材44aの軸心回りに回転し、中央軸部材45を介して連結される第1リンクアーム43は、回転軸部材43aの軸心回りに回転するとともに、摺動軸部材43bが接続機構固定部42のガイド孔42b内で固定部51側に移動する。これにより、接続機構固定部42とともにセンサ取付部材110及び接続部材130が下降する。
下降した接続部材130は、凸状部131が嵌合孔151から下方に抜けて、被接続部材150の下方に離隔する。これにより、搬送装置1が搬送対象Bから離脱される。
以上説明したように、第1実施形態の搬送装置1は、装置本体10に支持されて装置本体10を搬送する駆動輪20と、搬送対象Bの下方から上昇することで搬送対象Bに接続しかつ下降することで搬送対象Bから接続を解除する接続機構100と、装置本体10と接続機構100とを接続し、かつ装置本体10に対して水平な一方向(第1実施形態では、前後方向)に移動可能に設けられる直動部材(摺動部材30)の移動に伴って接続機構100を装置本体10に対して昇降させる昇降機構40と、直動部材を一方向に移動させる駆動機構(直動アクチュエータ50)と、を備える。
これによれば、搬送装置1が搬送対象Bの下に潜り込んで、接続機構100が下方から搬送対象Bに接続するので、牽引する搬送装置と比較して、右左折や旋回、前進と後進との切り換え等が容易であり、安定的な走行が可能である。また、搬送対象Bへの接続前に搬送対象Bの下方に潜り込む際は、接続機構100を下降させることにより、搬送装置1の全高を小さくできるので、低床の搬送対象Bにも対応が可能である。また、接続機構100を下降させることにより搬送対象Bとの接続が容易に解除できるので、複数の搬送対象Bを次々に搬送可能である。
また、第1実施形態の搬送装置1において、昇降機構40は、一端が接続機構100に対して回動可能に支持され、かつ他端が直動部材(摺動部材30)に対して回動可能に支持されるとともに、直動部材の移動に伴って接続機構100を装置本体10に対して昇降させる伝達アーム(昇降機構40の第2リンクアーム44)を有する。
これによれば、簡素な構成で、装置本体10に対して接続機構100を昇降させることができる。
また、第1実施形態の搬送装置1において、駆動機構は、装置本体10に固定される固定部51と、直動部材(摺動部材30)に固定されかつ固定部51に対して一方向第1実施形態では、前後方向)に移動可能な可動部52と、を含んで可動部52の移動に伴って一方向に伸長及び縮小する直動アクチュエータ50を含み、直動部材は、伝達アーム(昇降機構40の第2リンクアーム44)との接続部(ガイド軸部31、摺動軸部材44b)に対して、直動アクチュエータ50の可動部52との接続部(被固定部32)が、直動アクチュエータ50が伸長する方向に位置するように形成される。
これによれば、直動アクチュエータ50が伸縮する方向の装置本体10の長さを最小化することができる。
また、第1実施形態の搬送装置1において、接続機構100は、分離可能な接続部材130と被接続部材150とを有し、接続部材130を搬送対象Bに固定した被接続部材150の下方から上昇させることで、搬送対象Bを保持可能、かつ下降させることで搬送対象Bから離脱可能なように被接続部材150に対して接続部材130を接続可能である。
これによれば、接続及び分離が容易な固有の接続部材130及び被接続部材150を備え、予め搬送対象Bに被接続部材150を取り付けておくことで、搬送装置1による搬送対象Bの搬送時に、搬送装置1と搬送対象Bとの接続及び分離を容易に行うことができる。例えば、複数の搬送対象Bに対して、繰り返し搬送を行う場合に有用である。
また、第1実施形態の搬送装置1において、接続部材130は、上面側から上方に向かって凸状に形成される凸状部131を有し、被接続部材150は、上下方向に貫通し、下方から凸状部131が嵌合可能な嵌合孔151を有する。
これによれば、接続部材130と被接続部材150との接続及び分離を簡単な構造で実現できる。
また、第1実施形態の搬送装置1において、接続機構100は、装置本体10に対して最も下降している状態において、上面131aが、装置本体10の上面15bと同一の高さ又は下方に位置する。
これによれば、接続機構100を下降させた状態では、接続機構100を装置本体10の上面15bと同一の高さより下方に収容させることができ、搬送対象Bへの接続前に搬送対象Bの下方に潜り込む際の搬送装置1の全高を最小化できるので、低床の搬送対象Bにも対応が可能である。
[第1変形例]
図8は、第1変形例に係る搬送装置1Aの駆動輪20Aの配置を説明する底面図である。なお、図8では、紙面の上下方向が搬送装置1Aの前後方向であり、紙面の左右方向が搬送装置1Aの幅方向である。第1実施形態の搬送装置1がメカナムホイールの駆動輪20を備えるのに対し、第1変形例の搬送装置1Aは、オムニホイールの駆動輪20Aを備える。搬送装置1Aは、4つの駆動輪20Aと、回転アクチュエータ21Aと、を備える。
また、第1実施形態の装置本体10の平面視形状が前後方向に長い長方形状であるのに対し、第1変形例の装置本体10Aは、平面視形状が正方形状である。4つの駆動輪20Aは、平面視において、装置本体10Aの基台11Aの4辺の各々の中心近傍に配置される。対向する平行な2辺の近傍に各々配置された2つの駆動輪20Aは、回転軸が、基台11Aの中心部を通る水平軸であって、互いに同軸となるように配置される。
回転アクチュエータ21Aは、各々の駆動輪20Aを駆動する4つの回転アクチュエータ21Aを含む。回転アクチュエータ21Aは、例えば、BLDCモータを含む。回転アクチュエータ21Aは、第1変形例において、出力軸が駆動輪20Aの回転軸と平行となるように駆動輪20Aに隣接して配置され、不図示のプーリ及びベルト等を介して駆動輪20Aにトルクを伝達する。
[第2変形例]
図9は、第2変形例に係る搬送装置1Bの駆動輪20Bの配置を説明する底面図である。なお、図9では、紙面の上下方向が搬送装置1Bの前後方向であり、紙面の左右方向が搬送装置1Aの幅方向である。第1実施形態の搬送装置1がメカナムホイールの駆動輪20を備えるのに対し、第2変形例の搬送装置1Bは、オムニホイールの駆動輪20Bを備える。搬送装置1Bは、4つの駆動輪20Bと、回転アクチュエータ21Bと、を備える。
また、第1実施形態の装置本体10の平面視形状が前後方向に長い長方形状であるのに対し、第2変形例の装置本体10Bは、平面視形状が正方形状である。4つの駆動輪20Bは、平面視において、装置本体10Bの基台11Bの4角の各々の近傍に配置される。同一対角線上の対向する2角の近傍に各々配置された2つの駆動輪20Bは、回転軸が、基台11Bの中心軸を通る水平軸であって、互いに同軸となるように配置される。すなわち、第2変形例における基台11Bの正方形状に対する駆動輪20Bの配置は、第1変形例における基台11Aの正方形状に対する駆動輪20Aの配置に対して、平面視で45度回転した配置である。
回転アクチュエータ21Bは、各々の駆動輪20Bを駆動する4つの回転アクチュエータ21Bを含む。回転アクチュエータ21Bは、例えば、BLDCモータを含む。回転アクチュエータ21Bは、第2変形例において、出力軸が駆動輪20Bの回転軸と平行となるように駆動輪20Bに隣接して配置され、不図示のプーリ及びベルト等を介して駆動輪20Bにトルクを伝達する。
[第3変形例]
図10は、第3変形例に係る搬送装置1Cの駆動輪20Cの配置を説明する底面図である。なお、図10では、紙面の上下方向が搬送装置1Cの前後方向であり、紙面の左右方向が搬送装置1Aの幅方向である。第1実施形態の搬送装置1がメカナムホイールの駆動輪20を備えるのに対し、第3変形例の搬送装置1Cは、オムニホイールの駆動輪20Cを備える。搬送装置1Cは、3つの駆動輪20Cと、回転アクチュエータ21Cと、を備える。
また、第1実施形態の装置本体10の平面視形状が前後方向に長い長方形状であるのに対し、第3変形例の装置本体10Cは、平面視形状が真円形状である。3つの駆動輪20Cは、平面視において、装置本体10Cの基台11Cの外周近傍において、回転対称であるように均等に配置される。各々の駆動輪20Cは、回転軸が、基台11Cの径方向に平行な水平軸であるように配置される。
回転アクチュエータ21Cは、各々の駆動輪20Cを駆動する3つの回転アクチュエータ21Cを含む。回転アクチュエータ21Cは、例えば、BLDCモータを含む。回転アクチュエータ21Cは、第2変形例において、出力軸が駆動輪20Cの回転軸と平行となるように駆動輪20Cに隣接して配置され、不図示のプーリ及びベルト等を介して駆動輪20Cにトルクを伝達する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る搬送装置2の構成について、図11から図19までを参照して説明する。搬送装置2は、実施形態の搬送装置1と比較して、装置本体10に対して接続機構100を上昇及び下降させるための昇降機構40の構成が異なる。より詳しくは、第2実施形態の搬送装置2は、実施形態の搬送装置1と比較して、摺動部材30、昇降機構40、及び直動アクチュエータ50の代わりに、昇降機構60を備える点で異なる。
まず、昇降機構60の構成要素について、図11及び図12を参照して説明する。図11は、第2実施形態に係る搬送装置2の昇降機構60の構成例を示す斜視図である。図12は、図11の昇降機構60の駆動機構80を示す斜視図である。なお、第2実施形態の説明では、水平な一方向(図13及び図14の左右方向)を「左右方向」、左右方向に直交する水平な交差方向(図17から図19までの左右方向)を「前後方向」と言う。
昇降機構60は、装置本体10の基台11と接続機構100(図1等参照)とを接続し、かつ接続機構100の水平姿勢を維持した状態で上下動可能に支持する。昇降機構60は、受部材61と、基台固定部62と、接続機構固定部63と、駆動機構支持部64と、パンタグラフ状のジャッキ機構70と、これを駆動する駆動機構80と、を含む。
受部材61は、昇降機構60によって昇降する板状の土台であって、接続機構100の下端に位置するセンサ取付部材110の下面側に固定される。昇降機構60は、基台11に対して受部材61を昇降させることによって、装置本体10に対して接続機構100を昇降させる。
基台固定部62は、基台11に対して固定される。基台固定部62は、第2実施形態において、左右方向に延びる断面L字形状の一対の支持フレームを含む。基台固定部62は、L字の底面部分が、基台11に固定される。基台固定部62は、L字の底面部分の一方の端辺から上方に折り曲げたフランジ部に、後述の連結軸部材73が挿通する軸孔を有する。なお、基台固定部62は、基台11と一体成形された1つの部材であってもよい。
接続機構固定部63は、受部材61に対して固定される。接続機構固定部63は、第2実施形態において、左右方向に延びる断面逆L字形状の一対の支持フレームを含む。接続機構固定部63は、倒L字の天面部分が、受部材61の下面に固定される。接続機構固定部63は、倒L字の天面部分の一方の端辺から下方に折り曲げたフランジ部に、後述の連結軸部材74が挿通する軸孔を有する。なお、接続機構固定部63は、受部材61と一体成形された1つの部材であってもよい。
駆動機構支持部64は、基台11に対して固定される。駆動機構支持部64は、後述の連結軸部材84を軸心が基台11に対して水平かつ左右方向に延びるように、軸心回りに回動可能に支持する。駆動機構支持部64は、例えば、サドルバンド等のΩ形状の固定部と、連結軸部材84を軸心回りに回動可能に支持する円筒部と、を有する。
ジャッキ機構70は、基台固定部62と接続機構固定部63との間に設けられる菱形状に連結された複数のアームを有する収縮機構である。ジャッキ機構70は、一対の下アーム71と、一対の上アーム72と、一対の連結軸部材73と、一対の連結軸部材74と、4つの連結支持軸部材75と、一対のナット76と、左右ねじ77と、を含む。
一対の下アーム71は、互いに左右方向に対称に配置される。下アーム71は、基台固定部62とナット76とを、各々連結軸部材73と連結支持軸部材75とを介して連結する。下アーム71は、長手方向の下端部が、連結軸部材73を介して、基台固定部62に対して連結軸部材73の軸心回りに回動可能に支持される。すなわち、下アーム71は、装置本体10に対して下端が回動可能に支持される。また、一対の下アーム71は、下端部において互いに噛み合う歯を有する歯車部(不図示)を含む。これにより、一方の下アーム71の一方向の回転と、他方の下アーム71の一方向とは反対方向の回転とが連動する。下アーム71は、長手方向の上端部が、連結支持軸部材75を介して、上アーム72に対して連結支持軸部材75の軸心回りに回動可能に連結する。各々の下アーム71は、実施形態において、一対の基台固定部62と各々連結して前後方向に並ぶ一対のアームと、一対のアームが前後方向視で一体的に回動するように前後方向に連結する連結部と、を有する。
一対の上アーム72は、互いに左右方向に対称に配置される。上アーム72は、接続機構固定部63とナット76とを、各々連結軸部材74と連結支持軸部材75とを介して連結する。上アーム72は、長手方向の上端部が、連結軸部材74を介して、接続機構固定部63に対して連結軸部材74の軸心回りに回動可能に支持される。すなわち、上アーム72は、接続機構100に対して上端が回動可能に支持される。また、一対の上アーム72は、上端部において互いに噛み合う歯を有する歯車部(不図示)を含む。これにより、一方の上アーム72の一方向の回転と、他方の上アーム72の一方向とは反対方向の回転とが連動する。上アーム72は、長手方向の下端部が、連結支持軸部材75を介して、下アーム71に対して連結支持軸部材75の軸心回りに回動可能に連結する。各々の上アーム72は、実施形態において、一対の接続機構固定部63と各々連結して前後方向に並ぶ一対のアームと、一対のアームが前後方向視で一体的に回動するように前後方向に連結する連結部と、を有する。
一対の連結軸部材73は、互いに左右方向に対称に配置される。軸心が基台11に対して水平かつ前後方向に延びる軸部材である。連結軸部材73は、一対の基台固定部62の間に支持される。連結軸部材73は、各々、下アーム71を軸心回りに回動可能に支持する。
一対の連結軸部材74は、互いに左右方向に対称に配置される。軸心が受部材61に対して水平かつ前後方向に延びる軸部材である。連結軸部材74は、一対の接続機構固定部63の間に支持される。連結軸部材74は、各々、上アーム72を軸心回りに回動可能に支持する。
連結支持軸部材75は、下アーム71の上端部と上アーム72の下端部とを互いに軸心回りに回動可能に連結する。実施形態では、一対の下アーム71の各々一対のアームと、一対の上アーム72の各々一対のアームとを連結する4つの連結支持軸部材75が取り付けられる。左右方向に並ぶ連結支持軸部材75が互いに離隔すると、基台固定部62と接続機構固定部63とが接近し、受部材61が基台11に対して下降する。左右方向に並ぶ連結支持軸部材75が互いに接近すると、基台固定部62と接続機構固定部63とが離隔し、受部材61が基台11に対して上昇する。前後方向に並ぶ連結支持軸部材75は、ナット76を介して連結する。
一対のナット76は、各々連結支持軸部材75に支持される。ナット76は、連結支持軸部材75の軸心と直交する方向に延びる雌ねじ穴を有する。一対のナット76は、一方が左雌ねじ穴を有する左ねじナットであり、他方が右雌ねじ穴を有する右ねじナットである。一対のナット76は、左右ねじ77に沿って、装置本体10及び接続機構100に対して水平な一方向に移動可能である。一対のナット76は、左右ねじ77の両側に各々螺合し、左右ねじ77の軸心回りの回動に伴って、互いに接近又は離隔する。一対のナット76の接近に伴って、左右方向に並ぶ連結支持軸部材75が互いに接近し、これに伴い、受部材61が基台11に対して上昇する。一対のナット76の離隔に伴って、左右方向に並ぶ連結支持軸部材75が互いに離隔し、これに伴い、受部材61が基台11に対して下降する。
左右ねじ77は、軸方向の中心で隔てた一方に右ねじが切られ、他方に左ねじが切られる棒状部材である。左右ねじ77は、例えば、台形ねじ等の滑りねじ、又はボールねじを含む。左右ねじ77は、両側の各々が一対のナット76に螺合して支持される。左右ねじ77は、軸心回りに回動することで、一対のナット76が接近する方向又は離隔する方向に移動させる。左右ねじ77は、一対のナット76の接近に伴って、連結支持軸部材75及びナット76とともに基台11に対して上昇する。左右ねじ77は、一対のナット76の離隔に伴って、連結支持軸部材75及びナット76とともに基台11に対して下降する。左右ねじ77の両端には、各々同芯の連結軸部材83が固定される又は連結軸部材83が一体で設けられる。左右ねじ77は、連結軸部材83を介して後述の支持アーム81を軸心回りに回動可能に支持する。
駆動機構80は、左右ねじ77を軸心回りに回動させる回転駆動力を供給する。駆動機構80は、支持アーム81と、連結アーム82と、連結軸部材83と、連結軸部材84と、連結軸部材85と、動力伝達機構86と、回転モータ90と、を含む。
支持アーム81は、長手方向の上端部が、連結軸部材83を介して、左右ねじ77に対して軸心回りに回動可能に支持される。支持アーム81は、下端部で回転モータ90を支持する。より詳しくは、支持アーム81は、回転モータ90の筐体を、回転モータ90の出力軸が左右ねじ77の軸心と平行になるように支持する。支持アーム81は、実施形態において、前後方向に並ぶ一対のアームと、一対のアームが左右方向視で一体的に回動するよう左右方向に連結する連結部と、を有する。
連結アーム82は、駆動機構支持部64と支持アーム81とを、各々連結軸部材84と連結軸部材85とを介して連結する。連結アーム82は、長手方向の下端部が、連結軸部材84を介して駆動機構支持部64に対して連結軸部材84の軸心回りに回動可能に支持される。連結アーム82は、長手方向の上端部が、連結軸部材85を介して、支持アーム81に対して連結軸部材85の軸心回りに回動可能に連結する。
連結軸部材83は、軸心が基台11及び受部材61に対して水平かつ左右方向に延びる軸部材である。連結軸部材83は、左右ねじ77と同芯であるように、左右ねじ77の両端に延設して設けられる。連結軸部材83は、左右ねじ77とともに昇降する。なお、連結軸部材83は、左右ねじ77と別体で設けられて左右ねじ77に対して固定されてもよいし、左右ねじ77と一体成形で設けられてもよい。連結軸部材83は、支持アーム81を軸心回りに回動可能に支持する。
連結軸部材84は、軸心が基台11に対して水平かつ左右方向に延びる軸部材である。連結軸部材84は、駆動機構支持部64に支持され、連結アーム82を軸心回りに回動可能に支持する。
連結軸部材85は、軸心が基台11に対して水平かつ左右方向に延びる軸部材である。連結軸部材85は、支持アーム81の下端部と、連結アーム82の上端部とを互いに軸心回りに回動可能に連結する。
支持アーム81及び連結アーム82は、左右方向視において、連結軸部材85を折れ部としたV字形状に配置される。連結軸部材83が左右ねじ77とともに上昇すると、連結アーム82が連結軸部材83を基点に連結軸部材85に引き起こされる方向に回転する。また、連結軸部材83が左右ねじ77とともに下降すると、連結アーム82が連結軸部材83を基点に連結軸部材85に押し倒される方向に回転する。
動力伝達機構86は、回転モータ90の出力軸の回転を、左右ねじ77へと伝達する。動力伝達機構86は、実施形態において、プーリ87、88と、ベルト89と、を含む。プーリ87は、連結軸部材83に対して軸心が一致するように固定される。プーリ88は、回転モータ90の出力軸に対して軸心が一致するように固定される。ベルト89は、プーリ87とプーリ88との間に掛け回される無端のベルトである。ベルト89は、プーリ88が回転モータ90の出力軸とともに軸心回りに回動することによって、プーリ87及びプーリ88の間を移動し、プーリ87を連結軸部材83及び左右ねじ77とともに回動させる。プーリ87、88は、例えば、タイミングプーリであり、ベルト89は、例えば、タイミングベルトである。動力伝達機構86は、ベルト89の代わりにチェーンを有していてもよい。また、動力伝達機構86は、歯車機構を含んでもよい。
回転モータ90は、動力伝達機構86を介して、左右ねじ77を軸心回りに回動させる。回転モータ90は、出力軸の軸心が左右ねじ77の軸心と平行になるように、支持アーム81に支持される。回転モータ90の筐体は、支持アーム81の下端部に固定され、支持アーム81の連結軸部材83の軸心回りの回動に伴って、左右ねじ77の軸心回りに揺動する。回転モータ90は、例えば、装置本体10に設けられたモータドライバ22等によって制御され、バッテリ23等から電力が供給されることによって駆動する。
次に、第2実施形態の昇降機構60の昇降動作について説明する。図13は、最も下降した状態における昇降機構60の正面図である。図14は、最も上昇した状態における昇降機構60の正面図である。図15は、最も下降した状態における昇降機構60の平面図である。図16は、最も上昇した状態における昇降機構60の平面図である。図17は、最も下降した状態における昇降機構60の側面図である。図18は、下降途中又は上昇途中の状態における昇降機構60の側面図である。図19は、最も上昇した状態における昇降機構60の側面図である。
まず、基台11に対して受部材61を上昇させる動作、すなわち、接続機構100の接続部材130を上昇させて、搬送器具に固定された被接続部材150に接続するための動作について説明する。図13及び図15に示すように、昇降機構60は、最も下降した状態において、ジャッキ機構70の一対のナット76が、左右方向に離隔している。すなわち、左右方向に並ぶ連結支持軸部材75が左右方向に離隔し、一対の下アーム71及び一対の上アーム72による菱形形状が垂直方向に潰れた形状をなす。また、図17に示すように、駆動機構80の支持アーム81がほぼ水平姿勢であり、回転モータ90の出力軸と連結軸部材83とが略同一の高さに位置する。
昇降機構60による上昇動作では、まず、回転モータ90を駆動し、出力軸を所定の方向に回転させる。出力軸の回転は、動力伝達機構86のプーリ88、ベルト89、プーリ87を介して、連結軸部材83及び左右ねじ77に伝達される。左右ねじ77が一方向に回転すると、図14及び図16に示すように、一対のナット76は、各々左右ねじ77のねじ山にねじ溝が導かれ、互いに接近する方向に移動する。これに伴い、左右方向に並ぶ連結支持軸部材75は、左右方向に接近する。
左右方向に並ぶ連結支持軸部材75が左右方向に接近すると、一対の下アーム71は、上端部が互いに接近する方向に連結軸部材73の軸心回りに回転し、一対の上アーム72は、下端部が互いに接近する方向に連結軸部材74の軸心回りに回転する。これにより、一対の下アーム71及び一対の上アーム72による菱形形状が垂直方向に伸びた形状に変形し、受部材61、接続機構固定部63及び連結軸部材74は、垂直方向に上昇する。
この際、一対のナット76が左右対称に移動するため、左右ねじ77は、左右方向の位置を変えず、水平姿勢を維持した状態で連結支持軸部材75及びナット76とともに上昇する。なお、第2実施形態のように、連結軸部材73及び連結支持軸部材75の軸間距離と、連結軸部材74及び連結支持軸部材75の軸間距離とが同一である場合、受部材61、接続機構固定部63及び連結軸部材74の上昇量は、左右ねじ77の上昇量の2倍である。
また、ジャッキ機構70の変形に伴い、左右ねじ77及び連結軸部材83が上昇すると、図17、図18及び図19に示すように、支持アーム81は、連結軸部材83の軸心回りに、連結軸部材85が連結軸部材83に対して相対的に下降する方向に回転する。これにより、図15及び図16に示すように、連結軸部材85が平面方向視で連結軸部材84に接近する方向に移動するので、連結アーム82は、連結軸部材84の軸心回りに、連結軸部材85が上昇する方向に回転する。
すなわち、支持アーム81の下端部では、左右ねじ77の昇降に伴う垂直方向の移動距離が、左右ねじ77と比較して小さくなっている。このような構成により、支持アーム81の下端部に固定された回転モータ90は、上昇量が左右ねじ77の上昇量に比べて小さいため、搬送装置2の装置本体10内部において、他部品と干渉しないための回転モータ90が通過する空間を小さくすることができる。
次に、図14、図16及び図19に示す状態から、基台11に対して受部材61を下降させる動作、すなわち、接続機構100の接続部材130を下降させて、搬送器具に固定された被接続部材150から離脱するための動作について説明する。
昇降機構60による下降動作では、まず、回転モータ90を駆動し、出力軸を上昇時で回転させた方向と逆方向に回転させる。出力軸の回転は、動力伝達機構86のプーリ88、ベルト89、プーリ87を介して、連結軸部材83及び左右ねじ77に伝達される。左右ねじ77が一方向に回転すると、図13及び図15に示すように、一対のナット76は、各々左右ねじ77のねじ山にねじ溝が導かれ、互いに離隔する方向に移動する。これに伴い、左右方向に並ぶ連結支持軸部材75は、左右方向に離隔する。
左右方向に並ぶ連結支持軸部材75が左右方向に離隔すると、一対の下アーム71は、上端部が互いに離隔する方向に連結軸部材73の軸心回りに回転し、一対の上アーム72は、下端部が互いに離隔する方向に連結軸部材74の軸心回りに回転する。これにより、一対の下アーム71及び一対の上アーム72による菱形形状が垂直方向に潰れた形状に変形し、受部材61、接続機構固定部63及び連結軸部材74は、垂直方向に下降する。
この際、一対のナット76が左右対称に移動するため、左右ねじ77は、左右方向の位置を変えず、水平姿勢を維持した状態で連結支持軸部材75及びナット76とともに下降する。なお、第2実施形態のように、連結軸部材73及び連結支持軸部材75の軸間距離と、連結軸部材74及び連結支持軸部材75の軸間距離とが同一である場合、受部材61、接続機構固定部63及び連結軸部材74の下降量は、左右ねじ77の下降量の2倍である。
また、ジャッキ機構70の変形に伴い、左右ねじ77及び連結軸部材83が下降すると、図19、図18及び図17に示すように、支持アーム81は、連結軸部材83の軸心回りに、連結軸部材85が連結軸部材83に対して相対的に上昇する方向に回転する。これにより、図16及び図15に示すように、連結軸部材85が平面方向視で連結軸部材84から離隔する方向に移動するので、連結アーム82は、連結軸部材84の軸心回りに、連結軸部材85が下降する方向に回転する。以上により、昇降機構60は、元の状態に復帰する。
昇降機構60では、回転モータ90を停止させることによって、受部材61の垂直方向の高さ位置を維持する。すなわち、受部材61を上昇させ、接続機構100の接続部材130と被接続部材150とを接続させた後、回転モータ90を停止させることによって、接続機構100の接続状態を維持することができる。
以上説明したように、第2実施形態の搬送装置2は、装置本体10に支持されて装置本体10を搬送する駆動輪20と、搬送対象Bの下方から上昇することで搬送対象Bに接続しかつ下降することで搬送対象Bから接続を解除する接続機構100と、装置本体10と接続機構100とを接続し、かつ装置本体10に対して水平な一方向(第2実施形態では、左右方向)に移動可能に設けられる直動部材(一対のナット76)の移動に伴って接続機構100を装置本体10に対して昇降させる昇降機構60と、直動部材を一方向に移動させる駆動機構80と、を備える。
これによれば、第1実施形態の搬送装置1と同様の効果を奏する。
また、第2実施形態の搬送装置2において、直動部材は、一対のナット76であり、昇降機構60は、装置本体10に対して下端が回動可能に支持される一対の下アーム71と、接続機構100に対して上端が回動可能に支持される一対の上アーム72と、下アーム71の上端と上アーム72の下端とを互いに回動可能に連結する一対の連結支持軸部材75と、一対の連結支持軸部材75に各々支持されかつ一対の連結支持軸部材75の各々の軸方向と直交する方向に沿って延びる雌ねじ穴を有する一対のナット76と、一対のナット76に螺合しかつ軸心回りの回動に伴って一対のナット76を互いに近接及び離隔する方向に移動させる左右ねじ77と、左右ねじ77を軸心回りに回動させる回転モータ90と、を有し、一対のナット76の左右ねじ77に対する移動に伴って接続機構100を装置本体10に対して昇降させる。
これによれば、平面視におけるサイズを、第1実施形態の昇降機構40(摺動部材30及び直動アクチュエータ50)と比較して、小さくすることができる。具体的には、昇降機構60は、左右ねじ77の両側に各々螺合する一対のナット76の接近及び離隔によって、ジャッキ機構70を作動させるため、左右ねじ77の軸方向のサイズが、上昇時と下降時とで変化しない。
また、第2実施形態の搬送装置2は、一端が左右ねじ77の軸心回りに回動可能に支持される支持アーム81と、回転モータ90の出力軸の回転を左右ねじ77の軸心回りの回転に伝達する動力伝達機構86と、装置本体10に対して下端が回動可能に支持されかつ上端が支持アーム81の他端と回動可能に連結する連結アーム82と、を有し、回転モータ90は、出力軸が左右ねじ77の軸心と平行になるように支持アーム81に支持される。
これによれば、平面視において、昇降機構60に接続する接続機構100の外形より外側に位置する領域では、ジャッキ機構70の昇降動作に伴い昇降する回転モータ90の昇降距離が、支持アーム81及び連結アーム82によるリンク機構によって小さくできるので、搬送装置2の装置本体10内部において、他部品と干渉しないための回転モータ90が通過する空間を小さくすることができる。
なお、本実施形態は、上記態様に限定されるものではない。即ち、本実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、接続機構100は、昇降可能な接続部材130と、搬送対象Bに取り付ける被接続部材150とが分離可能に設けられる実施形態の態様に限定されず、搬送対象Bの下方から上昇させることで、搬送対象Bの下面に吸着するマグネット又は吸盤を含んでもよい。
1、1A、1B、1C、2 搬送装置
10、10A、10B、10C 装置本体
11、11A、11B、11C 基台
11a 駆動輪用開口
12 駆動輪支持部
13 アクチュエータ支持部
15 カバー部材
15a 昇降機構用開口
15b 上面
20、20A、20B、20C 駆動輪
21、21A、21B、21C 回転アクチュエータ
22 モータドライバ
23 バッテリ
24 非常停止ボタン
25 リレースイッチ
30 摺動部材(直動部材)
31 ガイド軸部
32 被固定部
33 凹状部
40 昇降機構
41 基台固定部
41a 軸孔
41b ガイド孔
42 接続機構固定部
42a 軸孔
42b ガイド孔
43 第1リンクアーム
43a 回転軸部材
43b 摺動軸部材
44 第2リンクアーム(伝達アーム)
44a 回転軸部材
44b 摺動軸部材
45 中央軸部材
50 直動アクチュエータ(駆動機構)
51 固定部
52 可動部
60 昇降機構
61 受部材
62 基台固定部
63 接続機構固定部
64 駆動機構支持部
70 ジャッキ機構
71 下アーム
72 上アーム(伝達アーム)
73、74 連結軸部材
75 連結支持軸部材
76 ナット(直動部材)
77 左右ねじ
80 駆動機構
81 支持アーム
82 連結アーム
83、84、85 連結軸部材
86 動力伝達機構
87、88 プーリ
89 ベルト
90 回転モータ
100 接続機構
110 センサ取付部材
120 センサ
130 接続部材
131 凸状部
131a 上面
140 カバー部材
150 被接続部材
150a 上面
151 嵌合孔
B 搬送対象

Claims (8)

  1. 装置本体に支持されて前記装置本体を搬送する駆動輪と、
    搬送対象の下方から上昇することで前記搬送対象に接続しかつ下降することで前記搬送対象から接続を解除する接続機構と、
    前記装置本体と前記接続機構とを接続し、かつ前記装置本体に対して水平な一方向に移動可能に設けられる直動部材の移動に伴って前記接続機構を前記装置本体に対して昇降させる昇降機構と、
    前記直動部材を前記一方向に移動させる駆動機構と、
    を備える、搬送装置。
  2. 前記昇降機構は、
    一端が前記接続機構に対して回動可能に支持され、かつ他端が前記直動部材に対して回動可能に支持されるとともに、前記直動部材の移動に伴って前記接続機構を前記装置本体に対して昇降させる伝達アームを有する、
    請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記駆動機構は、前記装置本体に固定される固定部と、前記直動部材に固定されかつ前記固定部に対して前記一方向に移動可能な可動部と、を含んで前記可動部の移動に伴って前記一方向に伸長及び縮小する直動アクチュエータを含み、
    前記直動部材は、前記伝達アームとの接続部に対して、前記直動アクチュエータの可動部との接続部が、直動アクチュエータが伸長する方向に位置するように形成される、
    請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記直動部材は、一対のナットであり、
    前記昇降機構は、
    前記装置本体に対して下端が回動可能に支持される一対の下アームと、
    前記接続機構に対して上端が回動可能に支持される一対の上アームと、
    前記下アームの上端と前記上アームの下端とを互いに回動可能に連結する一対の連結支持軸部材と、
    前記一対の連結支持軸部材に各々支持されかつ前記一対の連結支持軸部材の各々の軸方向と直交する方向に沿って延びる雌ねじ穴を有する前記一対のナットと、
    前記一対のナットに螺合しかつ軸心回りの回動に伴って前記一対のナットを互いに近接及び離隔する方向に移動させる左右ねじと、
    前記左右ねじを軸心回りに回動させる回転モータと、
    を有し、
    前記一対のナットの前記左右ねじに対する移動に伴って前記接続機構を前記装置本体に対して昇降させる、
    請求項1に記載の搬送装置。
  5. 一端が前記左右ねじの軸心回りに回動可能に支持される支持アームと、
    前記回転モータの出力軸の回転を前記左右ねじの軸心回りの回転に伝達する動力伝達機構と、
    前記装置本体に対して下端が回動可能に支持されかつ上端が前記支持アームの他端と回動可能に連結する連結アームと、
    を有し、
    前記回転モータは、前記出力軸が前記左右ねじの軸心と平行になるように前記支持アームに支持される、
    請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記接続機構は、
    分離可能な接続部材と被接続部材とを有し、
    前記接続部材を前記搬送対象に固定した前記被接続部材の下方から上昇させることで前記搬送対象を保持可能、かつ下降させることで前記搬送対象から離脱可能なように前記被接続部材に対して前記接続部材を接続可能である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の搬送装置。
  7. 前記接続部材は、上面側から上方に向かって凸状に形成される凸状部を有し、
    前記被接続部材は、上下方向に貫通し、下方から前記凸状部が嵌合可能な嵌合孔を有する、
    請求項6に記載の搬送装置。
  8. 前記接続機構は、前記装置本体に対して最も下降している状態において、上面が、前記装置本体の上面と同一の高さ又は下方に位置する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の搬送装置。
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