JP2023107146A - 害獣罠捕獲検知システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で設置が容易にでき、扉を含めた箱罠の状態、箱罠周辺の地面の状態及び対象となる害獣の姿を正確に把握できる害獣罠捕獲検知システムを提供すること。【解決手段】害獣罠捕獲検知システム10は、箱罠50に害獣が捕獲されたことを検知するシステムである。箱罠50は、開口部51が形成された本体部52及び開口部51を開閉する扉53を備え、害獣が本体部52に入ると扉53が閉じる構造である。害獣罠捕獲検知システム10は、箱罠53を撮影可能な位置に設けられたカメラ機構20と、ネットワーク11を介して接続された解析機構30と、結果表示部40とを備えている。解析部は、記憶した画像データ70と記憶した後に受信した画像データ70とを比較し扉53部分に所定の閾値以上の変化が生じたときに扉53が閉じたと判定して害獣が捕獲されたことを検知する。【選択図】図1

Description

本発明は、遠隔地に設置された罠に害獣が捕獲されたことを検知する害獣罠捕獲検知システムに関するものである。
従来、害獣を捕獲するために、数十キロ離れた遠隔地に複数個の罠を設置することがある。罠を設置して直ぐに害獣がかかる訳ではないため、毎日罠の状況を確認する必要がある。各罠の状況を確認するために2、3時間以上かかることもあり、全ての罠を確認するには多大な時間と労力がかかる。
そこで、遠隔地に設置された罠に害獣が捕獲されたことを検知するシステムが近年では使用されている。このような、罠に害獣が捕獲されたことを検知する害獣罠捕獲検知システムの一例として特許文献1に示す技術が知られている。
特許文献1の害獣罠捕獲検知システムでは、捕獲対象動物の生息領域内に複数の罠装置を設置すると共に送受信装置を複数の罠装置の略中心区域に設置し、扉を上昇させて、罠の本体内に、害獣(動物)を誘き寄せるためにエサを設置する。そして、エサを食べようとして、害獣が罠の本体内に入ったことが検知されると、扉が下降し、発信装置からワイヤの一端が外れ、この発信装置に内蔵された検知装置が害獣を捕獲したことを検知することとなり、発信装置は捕獲関連情報を発信する。送受信装置の受信装置が捕獲関連情報を受信すると、メール送信装置がパケット通信を介して少なくとも一つのユーザー端末に無線で「平成○年○月○日○時○分 罠装置番号○○が作動しました。」なる旨の電子メールを送信する。
ところで、罠は、捕獲の有無の確認のみならず、罠に取り付けられる検知装置が適正に設置された状態が保たれているか、扉の開閉等の罠の状態はどうか、害獣により罠周辺の地面が荒らされていないか、対象となる害獣の姿はどうか、など様々な状態を正確に把握できれば好ましい。
しかし、特許文献1の害獣罠捕獲検知システムでは、罠の本体に発信装置を設け、発信装置に接続されたワイヤの他端を扉に接続しているため、仮に扉が開いた状態で害獣がワイヤを引っ張って外した場合でも検知装置が作動したものとして捕獲関連情報を発信してしまう。
また、特許文献2の動物捕獲システムCでは、マイクにより音を拾い動物がいることを検知するものである。さらに、特許文献2の防犯システムBでは、マイクにより音を拾い侵入者を検出してカメラを駆動させるものである。しかし、カメラを駆動させて侵入者が入った現在の状態を表示器に表示するにしても、マイクの設置が必要になるため罠が設置される山林などのように風の音が強くノイズが入り易い場所では誤動作を招き易く、マイクとカメラが必要になるため、設置作業が大変になるうえ装置が大がかりになる。
特開2015-122976号公報 特開2001-33551号公報
本発明は、以上の点に鑑み、簡易な構成で設置が容易にでき、扉を含めた罠の状態、罠周辺の地面の状態及び対象となる害獣の姿を正確に把握できる害獣罠捕獲検知システムを提供することを課題とする。
開口部が形成された本体部及び前記開口部を開閉する開閉部を備え、害獣が前記本体部に入ると前記開閉部が閉じる罠を遠隔地に設置し、この罠に前記害獣が捕獲されたことを検知する害獣罠捕獲検知システムであって、
前記罠を撮影可能な位置に設けられたカメラ機構と、このカメラ機構にネットワークを介して接続された解析機構と、この解析機構に前記ネットワークを介して接続された結果表示部とを備え、
前記カメラ機構は、前記開閉部を含めた前記罠を撮影するカメラと、このカメラに接続され撮影及び撮影した前記画像データの前記解析機構への送信を制御する撮影通信部と、撮影通信部への給電を管理する電源制御部からなる制御部を備え、
前記解析機構は、前記カメラ機構から送信された前記画像データを受信する受信部と、受信した前記画像データから前記開閉部の開閉を解析する解析部と備え、
前記解析部は、前記罠の前記開閉部が開いた状態の前記画像データを記憶し、この記憶した前記画像データと記憶した後に受信した前記画像データとを比較して前記開閉部部分に所定の閾値以上の変化が生じたときに前記開閉部が閉じたと判定して前記害獣が捕獲されたことを検知し、検知結果を結果表示部に送信することを特徴とする。
かかる構成によれば、罠の設置場所には、その近傍に扉を含めた罠を撮影するカメラと、撮影及び撮影した画像データの解析機構への送信を制御する撮影通信部と、撮影通信部への給電を管理する電源制御部からなる制御部とを備えたカメラ機構のみを設置するだけである。このため、簡易な構成で設置が容易にできる。さらに、解析機構は、カメラ機構から送信された画像データから開閉部の開閉を解析する。詳細には解析部は、罠の開閉部が開いた状態の画像データを記憶し、この記憶した画像データと記憶した後に受信した画像データとを比較して開閉部部分に所定の閾値以上の変化が生じたときに開閉部が閉じたと判定して害獣が捕獲されたことを検知し、画像データを含めた検知結果を結果表示部に送信する。このように、画像データから、開閉部を含めた罠の状態、罠周辺の地面の状態及び対象となる害獣の姿を正確に把握できる。さらに、罠の状態を画像として確認するため予期せぬ異常であっても点検できる。さらに、画像によりシステムが正常に動作していることを確認できる。
好ましくは、前記解析部は、前記罠の前記開閉部が開いた状態の前記画像データから特徴点を検出して記憶し、この記憶した前記画像データの特徴点と記憶した後に受信した前記画像データから検出した特徴点から特徴量記述子間の距離を計算して前記開閉部部分に所定の閾値以上の変化が生じたときに前記開閉部が閉じたと判定して前記害獣が捕獲されたことを検知し、検知結果を結果表示部に送信する。
かかる構成によれば、人口知能により画像データの特徴量を用いて検知するので、扉を含めた罠の状態、罠周辺の地面の状態及び対象となる害獣の姿をより正確に把握できる。
好ましくは、前記カメラ機構は、周囲の照度を計測するカメラモジュールを備え、撮影時に照度を計測するとともに照度データを前記解析機構へ送信し、前記解析部は、撮影時の照度が所定の値よりも大きい場合は前記画像データを除外する。
かかる構成によれば、カメラモジュールにより照度を計測し日光の影響が大きいと推測される高照度条件の画像を除外することで検知精度を向上させることができる。なお、対象となる害獣(動物)の活動は日没後2時間前後や深夜または早朝に集中しており実用上の問題はない。
好ましくは、前記解析部は、前記画像データのデータ量が規定値の70%未満のときに前記画像データを除外する。
霧や結露により明瞭でない画像が記録された場合は判定から除外する必要がある。明瞭でない画像は周波数成分の変化により画像圧縮率が向上しデータ量が小さくなる。かかる構成によれば、この特徴を利用し設置時の画像ファイルサイズに比して70%以下に減少した場合は明瞭でない画像と判断し除外するので検知精度をより向上させることができる。
好ましくは、前記電源制御部は、所定の第1の時間毎に前記撮影通信部の電源をONにする。
かかる構成によれば、電源制御部は、電源制御を所定の第1の時間毎に前記撮影通信部の電源をONにするので、少ない消費電力で待機することができる。
好ましくは、前記電源制御部は、前記撮影通信部の電源がONとなったときに前記解析機構と接続が可能か確認し、通信が失敗したときは電源をOFFにして前記第1の時間よりも短い所定の第2の時間後に再度前記撮影通信部の電源をONにする。
かかる構成によれば、罠は山間部に設置されるので気象状況などにより、通信が良好に行うことができない場合がある。かかる構成によれば、通信が失敗したときは前記撮影通信部の電源をOFFにして第1の時間よりも短い所定の第2の時間後に再度電源をONにするので、通信が失敗した場合であっても消費電力を抑えつつ長い時間を空けることなく罠などの状態を検知することができる。
好ましくは、前記カメラ機構は、周囲の照度を計測するカメラモジュールと、赤外線による照明とを備え、前記撮影通信部は、計測した照度が所定の値よりも小さいときは前記照明をONにしてから撮影するように制御する。
直射日光による陰影により判定精度が低下する場合がある。かかる構成によれば、周囲の照度を計測するカメラモジュールと、赤外線による照明とを備え、前記撮影通信部は、計測した照度が所定の値よりも小さいときは照明をONにしてから撮影するように制御するので、日没後や早朝または赤外線LEDにて照明を行う夜間の撮影はこの影響を受けない。
好ましくは、前記解析機構は、前記受信部に前記画像データを蓄積画像として保存するストレージを有し、
前記解析部は、新たに受信した前記画像データを検証画像とし、前記蓄積画像のデータ量と前記検証画像のデータ量から標準偏差を計算し、前記検証画像のデータ量の偏差が-2未満のときに検知の判定処理を終了する。
霧や結露により明瞭でない画像が記録された場合は判定から除外する必要がある。かかる構成によれば、ストレージに画像データを蓄積画像として保存し、解析部は、新たに受信した画像データを検証画像とし、蓄積画像のデータ量と検証画像のデータ量から標準偏差を計算する。検証画像のデータ量の偏差が-2未満のときに検知の判定処理を終了するので、蓄積画像から不明瞭な範囲が求められ、不明瞭と判定された検証画像を判定しない。この結果、罠の状態を正確に判定して検知精度を向上させることができる。
好ましくは、前記カメラ機構は、周囲の照度を計測するカメラモジュールを備え、撮影時に照度を計測するとともに照度データを前記解析機構へ送信し、
前記解析機構は、前記ストレージに前記照度データを保存し、
前記解析部は、前記蓄積画像からこの蓄積画像の照度が前記検証画像の照度と近いものをn個選択し、撮影日時で古い順にソートして参照画像i1~inとし、
前記参照画像i1~inからそれぞれの特徴点k1~knを検出し、
前記特徴点k1~knからそれぞれ特徴量記述子f1~fnを計算し、
前記特徴量記述子f1と前記特徴量記述子f2にてハミング距離によりマッチングを行い前記特徴量記述子間の距離d12を計算し、残りの前記特徴量記述子間の距離d23~dn1を計算し、
前記特徴量記述子間の距離d12~dn1のうち最も小さい値が得られた前記参照画像の組み合せから、撮影日時の新しい前記参照画像を選択して標準画像irとし、この標準画像irの前記特徴点kr及び前記特徴量記述子frを抽出し、
前記検証画像i0の特徴点を検出し特徴点k0とし、
前記特徴点k0から特徴量記述子f0を計算し、
前記特徴量記述子f0と前記標準画像の前記特徴量記述子frとの間の距離d0rを計算し、
前記特徴量記述子間の距離d12~dn1、d0rから標準偏差を計算し、前記特徴量記述子間の距離d0rの偏差が1.6以上のときに前記害獣が捕獲された状態と判定する。
かかる構成によれば、蓄積画像からこの蓄積画像の照度が検証画像の照度と近いものをn個選択して参照画像i1~inとし、特徴点k1~knを検出する。特徴点k1~knからそれぞれ特徴量記述子f1~fnを計算し、ハミング距離によりマッチングを行い特徴量記述子間の距離d12~n1を計算し、最も小さい値が得られた参照画像の組み合せから選択して標準画像irとし、この標準画像irの特徴点kr及び特徴量記述子frを抽出する。検証画像i0の特徴点を検出し特徴点k0とし、特徴点k0から特徴量記述子f0を計算し、徴量記述子f0と標準画像の特徴量記述子frとの間の距離d0rを計算し、特徴量記述子間の距離d12~dn1、d0rから標準偏差を計算し、特徴量記述子間の距離d0rの偏差が1.6以上のときに害獣が捕獲された状態とするので、より正確に害獣の捕獲を把握することができる。
簡易な構成で設置が容易にでき、開閉部を含めた罠の状態、罠周辺の地面の状態及び対象となる害獣の姿を正確に把握できる。
本発明の実施例1に係る害獣罠捕獲検知システムの説明図である。 本発明の実施例1に係るカメラ機構の説明図である。 本発明の実施例1に係るカメラ機構の制御部の構成の説明図である。 本発明の実施例1に係るカメラ機構の制御部のフローである。 本発明の実施例1に係る解析機構の解析部のデータ受信のフローである。 本発明の実施例1に係る解析機構の解析部の画像解析のフローである。 害獣が箱罠に入り扉が閉まる作用図である。 カメラ機構を箱罠の斜め前方に設置した場合に扉が開いたままの状態を撮影した画像データの解析例を説明する図である。 カメラ機構を箱罠の斜め前方に設置した場合に扉の開状態と閉状態を撮影した画像データの解析例を説明する図である。 カメラ機構を箱罠の後方に設置した場合に扉が開いたままの状態を撮影した画像データの解析例を説明する図である。 カメラ機構を箱罠の後方に設置した場合に扉の開状態と閉状態を撮影した画像データの解析例を説明する図である。 本発明の実施例2に係る解析機構の解析部の画像解析のフローである。 本発明の実施例2に係る解析機構の画像抽出から特徴量記述子間の距離を計算するまでを説明する図である。 本発明の実施例2に係る解析機構の別態様の画像抽出から特徴量記述子間の距離を計算するまでを説明する図である。 扉に記号が記載された場合の状態を説明する図である。 図17~図20の画像配置を説明する図である。 くくり罠を使用した場合の画像解析を説明する図である。 くくり罠を使用した場合の画像解析のうち捕獲状態の例を説明する図である。 箱罠を使用した場合の画像解析を説明する図である。 箱罠を使用した場合の画像解析のうち記号を標準画像とした捕獲状態の例を説明する図である。 カメラ機構を箱罠の後方に設置し記号を標準画像とした場合の非捕獲状態のマッチング結果と捕獲状態のマッチング結果を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図1は害獣罠捕獲検知システム10の説明図は概念的に示すものとする。
図1に示されるように、害獣罠捕獲検知システム10は、山間部などの遠隔地に設置された罠(以下、箱罠という)50に害獣(動物)60(図7(a)参照)が捕獲されたことを検知するものである。箱罠50は、開口部51が形成された本体部52及び開口部51を開閉する開閉部(以下、扉という)53を備えている。害獣60が本体部52に入り、餌を取る又は所定の場所を踏んだり接触したりすると開いていた扉53が閉じる構造となっている。
なお、実施例では、箱罠50の本体部52がドラム形状であり、扉53が網状であるが、これに限定されず、本体部52が直方体の格子状であり、扉53が板状でもよい。さらには、扉53が上下にスライドすることで開閉するものに限定されず、扉53がヒンジを介して揺動することで開閉するものなどでもよく、害獣60を捕獲することができれば箱罠50の形状や構造は問わず、他の一般的な罠でも差し支えない。
害獣罠捕獲検知システム10は、箱罠50を撮影可能な位置に設けられたカメラ機構20と、このカメラ機構20にネットワーク11を介して接続された解析機構30と、この解析機構30にネットワーク11を介して接続された結果表示部40とを備えている。カメラ機構20は箱罠50及び扉53の開閉が撮影可能な位置に設けられている。カメラ機構20は撮影した画像(以下、画像データという)70(図8~図11参照)を、ネットワーク11を介して解析機構30に送信する。解析機構30は、送信された画像データ70により箱罠50の状態や害獣罠捕獲検知システム10の稼働状況を確認し、画像解析により害獣60の捕獲状態を検出し、結果表示部40に通知を送信する。
また、カメラ機構20、解析機構30、及び結果表示部40は、インターネットによるネットワーク11を介してそれぞれが接続されている。カメラ機構20、解析機構30、及び結果表示部40は、インターネットによるネットワーク11を介してそれぞれが接続されているので、離れた場所であっても容易に箱罠50に害獣60が捕獲されたことや箱罠50を含めた周辺の状況を確認することができる。なお、実施例では、カメラ機構20、解析機構30、及び結果表示部40は、インターネットによるネットワーク11を介してそれぞれが接続されているものとしたが、これに限定されず、部分的にサービス提供者独自の無線又は有線のネットワーク11を採用してもよい。
次にカメラ機構20について説明する。
図1、図2(a)、図2(b)に示されるように、カメラ機構20は、扉52を含めた箱罠50を撮影するカメラ21と、このカメラ21に接続され撮影及び撮影した画像データ70(図8~図11参照)の解析機構30への送信を行う撮影通信部と、撮影通信部への給電を管理する電源制御部からなる制御部22と、この制御部22に給電する電源23と、制御部22及びカメラ21を覆うように保持する筐体24と、この筐体24を支持すると共に地面61に突き刺すように設けられる支持部24aとを備えている。
筐体24は箱状であり、一面が開口している。カメラ21はこの開口側に向けて配置されている。なお、実施例では、筐体24の前面側が開口しているが、この開口部分に透明なガラスや透明な樹脂材を設け、カメラ21等を風雨からより一層保護できるようにしてもよい。また、実施例では、近傍に設置した2つの箱罠50の画像を得るために支持部24aに2つの筐体24(2つのカメラ21)を設けたが、これに限定されず、支持部24aに1つ又は複数の筐体24を設けてもよい。さらには、実施例では、支持部24aを棒状にして地面61に突き刺す形で設置したが、これに限定されず、支持部24aを地面61に置く台状の部材や、木にくくり付けるバンド状の部材としてもよい。
図2、図3に示すように、カメラ機構20は、電源(電池)23と、制御部22を備えている。制御部22は、電源の制御を行う電源制御部25と、撮影や通信等の制御を行う撮影通信部26とを備えている。
電源制御部25は、常時電源23に接続された第1マイコン(マイコン1)25aと、電源23に接続され第1マイコン25aによりONとOFFの制御がなされる第1リレー(リレー1)25bとを備えている。
撮影通信部26は、第1リレー25bがONになることで作動する第2マイコン(マイコン2)26aと、電源23に接続され第2マイコン26aによりONとOFFの制御がなされる第2リレー(リレー2)26bと、第2マイコン26aに接続され撮影及び照度計測を行うカメラモジュール26cと、第2マイコン26aに接続され通信を行う通信モジュール(LTE-Mモジュール)26dと、第2リレー26bに接続された赤外線による照明(赤外線LED)26eと、を備えている。
カメラモジュール26cは、撮影を行うカメラ21と、照度の計測する照度計測部(不図示)とを含んで構成されている。また、実施例では、通信モジュール26dは、いわゆるLTE-M(Long Term Evolution for machine-type-communication)と呼ばれる通信規格によりインターネット(ネットワーク11)に通信するものとしたが、これに限定されず、ネットワーク11を介して通信できれば通信規格は問わない。
このように、カメラ機構20は、周囲の照度を計測するカメラモジュール26cと、赤外線による照明26eとを備え、撮影時に照度を計測するとともに照度データを解析機構30へ送信する。
また、第2マイコン26a、第2マイコン26aに接続されるカメラモジュール26c及び通信モジュール26dは、第1リレー25bにより電源回路が開閉され待機中は電力を消費しない。照明(赤外線LED)26eは、必要時に第2リレー26dにより電源回路が開閉され、第2マイコン26aの電源容量に依存しない。このため、カメラ機構20は待機時間を考慮して消費電力を軽減でき、特に電力供給が難しい山間部の山奥では、電源(電池)23の交換頻度を少なくして監視者の労力を大幅に軽減することができる。
次にカメラ機構20のフローについて説明する。なお、図面ではSTEPを、Sと表示する。
図4に示されるように、カメラ機構20への電源23の接続により、第1マイコン25aに電源を投入し(STEP1)、第1リレー25bをONにし(STEP2)、通知待機とする(STEP3)。
撮影通信部26の第2マイコン26aは、カメラ21の初期化を行い、AWB(automatic white balance)を開始し(STEP4)、通信を初期化してSIM(Subscriber Identity Module)番号を取得し(STEP5)、解析機構30との通信の接続確認を行う(STEP6)。STEP6の接続確認で接続が成功であれば明度判定(STEP7)に進む。STEP6の接続確認で接続が失敗であれば第1マイコン25aにエラー通知を行う。
STEP7ではカメラモジュール26cで計測した照度(明度)が所定の値を越えている場合は昼間と判定してSTEP8に進み、計測した照度(明度)が所定の値を越えていない場合は夜間と判定してSTEP10に進む。
STEP8ではカメラ21で箱罠50及びその周辺を撮影し、STEP9で画像データ70を解析機構30へ送信し、第1マイコン25aに処理の終了通知を行う。また、STEP10では第2リレー26bをONにして赤外線による照明26eを点灯した状態としてカメラ21で箱罠50及びその周辺を撮影し(STEP11)、第2リレー26bをOFFとし(STEP12)、STEP9に進む。このように、制御部22は、計測した照度が所定の値よりも小さいときは照明26eをONにしてから撮影するように制御する。
そして、電源制御部25の第1マイコン25aでは、STEP6のエラー通知、又はSTEP9の終了通知を受信し(STEP13)、第1リレー25bをOFFにし(STEP14)、省電力待機とする(STEP15)。STEP15では、STEP13でエラー通知を受信した場合は20分待機とし、STEP13で終了通知を受信した場合は60分待機とし、待機時間経過後にSTEP2に戻る。このように、制御部22は、カメラ21の電源がONとなったときに解析機構30と接続が可能か確認し、通信が失敗したときは電源をOFFにして第1の時間(例えば60分)よりも短い所定の第2の時間(例えば20分)後に再度カメラ21の電源をONにする。また、所定の第1の時間は、例えば60分とする。なお、実施例では、所定の第1の時間を60分としたが、これに限定されず、30分90分、120分などでもよく、適宜時間間隔を変更して設定してもよい。
次に解析機構30の構成について説明する。
図5、図6に示されるように、解析機構30は、カメラ機構20から送信された画像データ70を受信する受信部31と、受信した画像データ31から扉53の開閉を解析する解析部35と備えている。
次に解析機構30を構成するサーバの受信部31における画像データ70を受信するフローについて説明する。
図5に示されるように、解析機構30において、ネットワーク11を介してカメラ機構20からの画像データ70の受信を開始し(STEP16)、要求電文を受信し(STEP17)、識別番号を照合する(STEP18)。
STEP18の識別番号照合で成功すると、照度や電源23の電圧等の情報を含むテレメトリを受信してデータベース32にログを残し(STEP19)、さらに画像データ70を受信してストレージ33に画像データ70を保存し(STEP20)、接続を断ち切る(STEP21)。また、STEP18の識別番号照合で失敗すると、STEP21に進み接続を断ち切る。
次に解析機構30の解析部35における画像解析のフローについて説明する。
図6に示されるように、解析機構30において、画像データ70による箱罠50に害獣60が捕獲されたことを検知する判定を開始し(STEP22)、対比対象となる画像データ70の数をカウントし(STEP23)、画像データ70の数nが2以上であればSTEP24に進み、画像データ70の数nが2未満であればSTEP29に進み終了する。
STEP24では、撮影時の照度(明度)を確認し、検知を夜間に限定している場合はテレメトリから撮影時の照度を取得し、低照度時(例えば1000ルクス未満)の場合は解析を続けSTEP25に進み、高照度時(例えば1000ルクス以上)の場合は画像データ70を除外しSTEP29に進み終了する。このように、解析部35は、撮影時の照度が所定の値(例えば1000ルクス)よりも大きい場合は画像データ70を除外する。
STEP25では、画像データ70のデータ量(ファイルサイズ)を確認し、データ量の減少が抑えられている(例えばデータ量が規定値の70%以上)の場合は解析を続けSTEP26に進み、データ量が減少した(例えばデータ量が規定値の70%未満)場合は明確ではない画像と判断して画像データ70を除外しSTEP29に進み終了する。このように、解析部35は、画像データ70のデータ量が規定値の70%未満のときに画像データ70を除外する。
STEP26では、画像データ70の変化を検出する。具体的には、解析部35は、予め箱罠50の扉53が開いた状態の画像データ70を記憶し、この記憶した画像データ70と記憶した後に受信した画像データ70とを比較する。比較は特徴点を検出し特徴量記述子間の距離を求めることで行う。扉53部分に特徴量記述子間の距離が所定の閾値以上(例えば500以上)となる変化が生じたときに扉53が閉じたと判定して害獣60が捕獲されたことを検知し(STEP27)、検知結果を結果表示部に送信し(STEP28)、その後STEP29に進み終了する。特徴量記述子間の距離が、扉53部分に所定の閾値未満(例えば500未満)となった場合は変化が生じていないとしてSTEP29に進み終了する。
なお、STEP28における結果の通知送信は、画像を確認できるURLを記載した通知を設置者宛に送信し、送信手段には電子メール、SNS、プッシュ通知等を用いる。
また、STEP26の変化検出では、人工知能により特徴量を計算して判定するものとしてもよい。この場合、解析部35は、人工知能(AI:Artificial Intelligence )を備え、機械学習を用いて画像データ70を判別する。解析部35は、箱罠50の扉53が開いた状態の画像データ70から特徴量を抽出して記憶し、この記憶した画像データ70の特徴量と記憶した後に受信した画像データ70から抽出した特徴量とを比較して扉53部分に所定の閾値以上の変化が生じたときに扉53が閉じたと判定して害獣60が捕獲されたことを検知し、検知結果を結果表示部40に送信する。
また、人工知能を用いる手法としては、一例として、いわゆるOpenCV(Open Source Computer Vision Library)に実装されたA-KAZEと呼ばれる理論を用いてもよい。なお、理論の詳細は一般的に使用されているものであるため説明を省略する。
また、一般的に、機械学習とは、データから規則性や判断基準を学習し、学習した規則性や判断基準に基づき未知のものを予測、判断する技術と、人工知能に関わる分析技術をいう。機械学習に包含される関係にあるディープラーニングを用いてもよく、ディープラーニングはより基礎的で広範な機械学習の手法であるニューラルネットワークの分析手法を拡張したものであり、高精度の分析や活用を可能する手法である。実施例では、教師データなしの手法を用いてもよい。また、いわゆる教師あり学習といわれる正解にあたる教師データが与えられる機械学習を用いてもよい。この場合本発明では、事前に箱罠50の扉53が開いた状態と、箱罠50の扉53が閉じた状態の画像を複数枚撮影して教師データとして使用したり、受信部31のストレージ33に蓄積された、箱罠50の扉53が開いた状態と、箱罠50の扉53が閉じた状態の画像を教師データとして使用したりしてもよい。なお、教師あり学習の分析手法として、回帰分析や決定木などある。
また、ニューラルネットワークは、画像認識の分野にも応用されており、中間層(隠れ層)を2層以上に多層化したニューラルネットワークがディープラーニングと言われている。ディープラーニングは、与えられたデータのどこに着目すればよいか、具体的な特徴量を人間が指示せずとも自らそのデータの特徴づける特徴量を抽出し、データに含まれるルールや規則性を学習する手法である。
次に箱罠50に害獣60が捕獲される作用について説明する。
図7(a)に示されるように、箱罠50の扉53は開いており、箱罠50の近傍にカメラ機構20が配置されている。害獣(動物)60が、箱罠50の本体部52の中に置かれた餌を目当てに、開口部51から本体部52の中に入る。
図7(b)に示されるように、害獣60が餌を取る又は所定の場所を踏んだり接触したりすると開いていた扉53が閉じる。すると、明確に見えていた開口部51の前に扉53が移動するので、カメラ機構20で撮影した画像データ(画像)70に扉53が閉まる前後で変化が生じる。
さらには、所定の時間毎にカメラ機構20で撮影することで、箱罠50周辺の地面61の状態も認識することができる。
次に画像データ70と画像データ70の解析状態について説明する。
図8(a)は箱罠50を設置した直後の正面側の画像データ70a(70)である。扉53が開いた状態である。図8(b)は箱罠50を設置して数時間後又は数日後の画像データ70b(70)である。扉53が開いた状態である。図8(c)は前述の両者の画像データ70aと画像データ70bとを解析した状態である。図8(c)の画面左上に346.38との数値が記載されている。仮に閾値を500とすると、解析した状態の値346.38は閾値500よりも小さいため、両者の画像データ70aと画像データ70bは扉53が変化しておらず開いた状態のままと判定することができる。
図9(a)は箱罠50を設置した直後の正面側の画像データ70c(70)である。扉53が開いた状態である。図9(b)は箱罠50を設置して数時間後又は数日後の画像データ70d(70)である。扉53が閉じた状態である。図9(c)は前述の両者の画像データ70cと画像データ70dとを解析した状態である。図9(c)の画面左上に521.93との数値が記載されている。仮に閾値を500とすると、解析した状態の値521.93は閾値500よりも大きいため、両者の画像データ70cと画像データ70dは扉53が変化しており扉53が閉じて害獣60が捕獲されたと判定することができる。
図10(a)は箱罠50を設置した直後の背面側の画像データ70e(70)である。扉53が開いた状態である。図10(b)は箱罠50を設置して数時間後又は数日後の画像データ70f(70)である。扉53が開いた状態である。図10(c)は前述の両者の画像データ70eと画像データ70fとを解析した状態である。図10(c)の画面左上に412.67との数値が記載されている。仮に閾値を500とすると、解析した状態の値412.67は閾値500よりも小さいため、両者の画像データ70eと画像データ70fは扉53が変化しておらず開いた状態のままと判定することができる。
図11(a)は箱罠50を設置した直後の背面側の画像データ70g(70)である。扉53が開いた状態である。図11(b)は箱罠50を設置して数時間後又は数日後の画像データ70h(70)である。扉53が閉じた状態である。図11(c)は前述の両者の画像データ70gと画像データ70hとを解析した状態である。図11(c)の画面左上に579.23との数値が記載されている。仮に閾値を500とすると、解析した状態の値579.23は閾値500よりも大きいため、両者の画像データ70gと画像データ70hは扉53が変化しており扉53が閉じて害獣60が捕獲されたと判定することができる。
次に以上に述べた害獣罠捕獲検知システム10の作用、効果を説明する。
本発明の実施例では、罠(箱罠)50の設置場所には、その近傍に開閉部(扉)53を含めた箱罠50を撮影するカメラ21と、このカメラ21に接続され撮影及び撮影した画像の送信を行う撮影通信部と、撮影通信部への給電を管理する電源制御部からなる制御部22を備えたカメラ機構20のみを設置するだけである。このため、簡易な構成で設置が容易にできる。さらに、解析機構30は、カメラ機構20から送信された画像データ70から扉53の開閉を解析する。詳細には解析部35は、箱罠50の扉53が開いた状態の画像データ70を記憶し、この記憶した画像データ70と記憶した後に受信した画像データ70とを比較して扉53部分に所定の閾値以上の変化が生じたときに扉が閉じたと判定して害獣60が捕獲されたことを検知し、画像データ70を含めた検知結果を結果表示部40に送信する。このように、画像データ70から、扉53を含めた箱罠50の状態、箱罠50周辺の地面61の状態及び対象となる害獣60の姿を正確に把握できる。さらに、罠の状態を画像として確認するため予期せぬ異常であっても点検できる。さらに、画像によりシステムが正常に動作していることを確認できる。
さらに、本発明の実施例では、人口知能により画像データ70の特徴量を用いて検知するので、扉53を含めた箱罠50の状態、箱罠50周辺の地面61の状態及び対象となる害獣60の姿をより正確に把握できる。
さらに、本発明の実施例では、カメラモジュール26cにより照度を計測し日光の影響が大きいと推測される高照度条件の画像を除外することで検知精度を向上させることができる。なお、対象となる害獣(動物)60の活動は日没後2時間前後や深夜または早朝に集中しており実用上の問題はない。
さらに、本発明の実施例では、霧や結露により明瞭でない画像が記録された場合は判定から除外する必要がある。明瞭でない画像は周波数成分の変化により画像圧縮率が向上しデータ量が小さくなる。かかる構成によれば、この特徴を利用し設置時の画像ファイルサイズに比して70%以下に減少した場合は明瞭でない画像と判断し除外するので検知精度をより向上させることができる。
さらに、本発明の実施例では、電源制御部25は、電源制御を所定の第1の時間毎に撮影通信部26の電源をONにするので、少ない消費電力で待機することができる。
さらに、本発明の実施例では、通信が失敗したときは電源をOFFにして第1の時間よりも短い所定の第2の時間後に再度カメラの電源をONにするので、通信が失敗した場合であっても消費電力を抑えつつ長い時間を空けることなく箱罠50などの状態を検知することができる。
さらに、本発明の実施例では、周囲の照度を計測するカメラモジュール26cと、赤外線による照明26eとを備え、撮影通信部26は、計測した照度が所定の値よりも小さいときは照明をONにしてから撮影するように制御するので、日没後や早朝または赤外線LEDにて照明を行う夜間の撮影はこの影響を受けない。
以上に述べたように、本発明では、省電力端末の作成および画像送信が実用的となった。本発明は、端末からは画像の送信のみを行い負荷の高い処理をクラウド上で行うことによって、省電力と高度な画像解析の両立を可能とする。さらに、本発明は、画像監視であるため、罠の状態を画像として確認するため予期せぬ異常であっても点検でき、画像によりシステムが正常に動作していることを確認できる。さらに、本発明は、非接触検知であるため、罠と接触する部品が無いため対象動物に破壊される恐れが少なく、罠から離れた場所に設置するため対象動物に警戒されにくい。さらに、本発明は、罠の構造に対する非依存であるため、罠の種類や方式に固有の検知器を必要としないため同一のシステムで幅広い罠に対応できる。さらに、本発明は、電磁的なセンサーを用いないため、部品点数を削減し、回路を単純化してコストを抑えることができる。
さらに、本発明は、設置作業は罠が見える場所にカメラを置いて電源スイッチを入れるだけであり容易、罠へのセンサー接続等の作業が不要、検知に用いるのは画像センサーのみであるため故障リスクが少なく信頼性が高い、画像で状況を確認できるため捕獲の有無のみならずあらゆる異常について確認できる、等の効果がある。
見回りは危険を伴うため指定管理鳥獣捕獲業務では2人組で行う必要があり、捕獲罠は近距離に設置するとは限らない。見回りは毎日行う必要があり労力と移動に伴う燃料の負担が問題となっているが、本発明によりそれら負担が不要となり、自宅に居ながら罠の点検を行うことが出来る。
次に実施例2の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、実施例1と同様の構成については図面を省略又は図面に符号を記載して説明を省略する。
解析機構30の解析部35における画像解析のフローについて説明する。
図12に示されるように、解析機構30において、画像データ70による罠50に害獣60が捕獲されたことを検知する判定を開始し(STEP30)、対比対象となる受信した最新の画像データ(以下、検証画像という)の撮影時照度を読み込み判定し(STEP31)、照度が通常(日中、任意の時間帯等)時20000ルクス以下、または夜間検知優先時1000ルクス以下の場合(YES)はSTEP32に進み解析を続け、通常時20000ルクスを越えている、または夜間検知優先時1000ルクスを越えている場合(NO)はSTEP45に進み判定を終了する。
STEP32では、解析機構30に保存されている過去に送信され解析機構30に保存されている画像データ(以下、蓄積画像という)のファイルサイズと検証画像のファイルサイズから標準偏差を計算し、検証画像のファイルサイズが偏差-2.0以上の場合(YES)はSTEP33に進み解析を続け、検証画像のファイルサイズが偏差-2.0未満の場合(NO)はSTEP45に進み判定を終了する。
図12~図14に示されるように、STEP33では、蓄積画像から撮影時照度が検証画像と近いn個を選択し、撮影日時で古い順にソートして参照画像(蓄積画像から選択された撮影時照度が検証画像と近い既定数の画像)i1~inとして選定する。
STEP34では、参照画像数をカウントし、参照画像数が5以上の場合(YES)はSTEP35に進み解析を続け、参照画像数が5未満の場合(NO)はSTEP44に進み検証画像を保存(検証画像i0を蓄積画像に追加)してさらにSTEP45に進み判定を終了する。なお、nを大きくすると判定の安定性が向上するが無視すべき時間経過による変化の影響も増大する。撮影設定を1時間毎とした場合、nを20とすると1週間分程度の画像が抽出され適当である。無視すべき時間経過による変化とは落ち葉の堆積や植物の成長等がある。
STEP35では、参照画像i1~inからそれぞれの特徴点k1~knを検出する。なお、特徴点の検出アルゴリズムには一般的は特徴点検出アルゴリズムを使用し例えば前述のAKAZEを使用してもよい。STEP36では、特徴点k1~knからそれぞれ特徴量記述子f1~fnを計算する。なお、特徴量記述子の計算アルゴリズムには一般的は特徴量記述子計算アルゴリズムを使用し例えば前述のAKAZEを使用してもよい。STEP37では、特徴量記述子f1と前記特徴量記述子f2にていわゆるハミング距離によりマッチングを行い前記特徴量記述子間の距離d12を計算し、残りの前記特徴量記述子間の距離d23~dn1を計算する。
STEP38では、特徴量記述子間の距離d12~dn1のうち最も小さい値が得られた参照画像の組み合せから、撮影日時の新しい参照画像を選択して標準画像irとし、この標準画像irの特徴点kr及び特徴量記述子frを抽出する。なお、不安定な参照画像を元に検証画像との距離を求めると判定精度が低下するため、参照画像の中で距離が小さく最も一致度が高い組み合わせを持つ画像を標準画像(参照画像から選択された標準的な画像)とする。
STEP39では、検証画像i0の特徴点を検出し特徴点k0とする。STEP40では、特徴点k0から特徴量記述子f0を計算する。STEP41では、特徴量記述子f0と標準画像の特徴量記述子frとの間の距離d0rを計算する。
STEP42では、特徴量記述子間の距離d12~dn1、d0rから標準偏差を計算し、特徴量記述子間の距離d0rの偏差が1.6以上のとき(YES)は害獣が捕獲された状態と判定して通知を送信し(STEP43)、さらにSTEP44に進み検証画像を保存してさらにSTEP45に進み判定を終了する。STEP42で特徴量記述子間の距離d0rの偏差が1.6未満のとき(NO)はSTEP44に進み検証画像を保存してさらにSTEP45に進み判定を終了する。
なお、STEP42では、誤検知が続いた場合判定は閾値を2.0まで上げてもよい。
図15(a)、図15(b)に示されるように、開閉部(扉)53には記号54が記載されている。ここでは記号54は文字である。なお、板状の開閉扉53を有し捕獲時にその可視状態が変化する罠箱50ついて、開閉扉に文字や図柄からなる記号を記し当該記号を標準画像irとして特徴量記述子間の距離d1r、d2r、d3r、d4r、dnr、d0rを計算する。d1r、d2r、d3r、d4r、dnr、d0rから標準偏差を求め、d0rの偏差が1.6以上の場合に捕獲状態と判定する。
また、固定した標準画像により安定した特徴点で評価できるため、罠箱の動作により記号が不可視となった場合に高精度な検知を行うことができる。なお、標準画像から検出される特徴点が多いほど判定精度が向上するため、複雑な記号や図柄を使用することが望ましい。
次に罠50としてくくり罠を使用した場合の画像解析を説明する。
図17(a)は非捕獲状態を示す12個の画像であり、図16に示すとおり参照画像i1~i11,検証画像i0を配置したものである。それぞれの画像の中央にそれぞれの画像の特徴量記述子間の距離から標準偏差を求め算出した偏差が記載されている。検証画像i0の偏差は1.6未満であり、開閉部(ワイヤ保持部)53が閉じておらず、害獣60が捕獲されていない状態と判定することができる。
なお、参照画像i11の偏差が1.92となっているが、最も撮影時間の離れた参照画像i1とのマッチングにより特徴量記述子間の距離が大きくなるためである。時間経過による変動が大きい環境であるほどこの傾向が強い。このとき参照画像i11は非捕獲状態の最大値として分散に影響を与え検証画像i0の偏差の上昇を鈍らせ検知精度が向上する。
図17(b)は捕獲状態を示す検証画像i0と、非捕獲状態を示す参照画像i1~i11であり、それぞれの画像の中央にそれぞれの画像の偏差の計算結果が記載されている。検証画像i0の偏差は1.6以上であり、くくり罠50の開閉部(ワイヤ保持部)が閉じて害獣60が捕獲された状態と判定することができる。
図18に示されるように、くくり罠50を使用した場合の画像解析のうち、捕獲状態(捕獲動物は画面外)を示す検証画像i0と、非捕獲状態を示す参照画像i1~i11である。それぞれの画像の中央にそれぞれの画像の偏差の計算結果が記載されている。検証画像i0の偏差は1.6以上であり、くくり罠50の開閉部(ワイヤ保持部)が閉じて害獣60が捕獲された状態と判定することができる。なお、捕獲動物が茂みに隠れていたり、画面外に出ていたりする場合がある。本発明は捕獲動物が罠から逃れようと地面に残した跡によっても捕獲を検知することができる
次に罠50として箱罠を使用した場合の画像解析を説明する。
図19(a)は非捕獲状態を示す参照画像i1~i11、検証画像i0であり、それぞれの画像の中央にそれぞれの画像の偏差の計算結果が記載されている。検証画像i0の偏差は1.6未満であり、開閉部(扉)53が閉じておらず、害獣60が捕獲されていない状態と判定することができる。
図19(b)は捕獲状態を示す検証画像i0と、非捕獲状態を示す参照画像i1~i11であり、それぞれの画像の中央にそれぞれの画像の偏差の計算結果が記載されている。画像i0の偏差は1.6以上であり、箱罠50の開閉部(扉)53が閉じて害獣60が捕獲された状態と判定することができる。
次に罠50として箱罠50の扉53に記号54を使用した場合の画像解析を説明する。
図20(a)に示されるように、箱罠50を使用した場合の画像解析のうち、捕獲状態を示す検証画像i0と、非捕獲状態を示す参照画像i1~i11である。それぞれの画像の中央にそれぞれの画像の偏差の計算結果が記載されている。検証画像i0の偏差は1.6以上であり、箱罠50の開閉部(扉)53が閉じて害獣60が捕獲された状態と判定することができる。この際、判別には扉53に記載された記号(ここではQRコード(登録商標))54が使用されている。
図21(a)は非捕獲状態のマッチング結果を示す画像であり、箱罠50の扉53に記号54としてQRコード(登録商標)が記載されている。
図21(b)は捕獲状態のマッチング結果を示す画像であり、開閉部(扉)の閉鎖により箱罠50の扉53に記載された記号54のQRコード(登録商標)が隠れている。
次に以上に述べた害獣罠捕獲検知システム10の作用、効果を説明する。
本発明の実施例では、ストレージ33に画像データ70を蓄積画像として保存し、解析部35は、新たに受信した画像データ70を検証画像とし、蓄積画像のデータ量と検証画像のデータ量から標準偏差を計算する。検証画像のデータ量の偏差が-2未満のときに検知の判定処理を終了するので、蓄積画像から不明瞭な範囲が求められ、不明瞭と判定された検証画像を判定しない。この結果、罠50の状態を正確に判定して検知精度を向上させることができる。
さらに、蓄積画像からこの蓄積画像の照度が検証画像の照度と近いものをn個選択して参照画像i1~inとし、特徴点k1~knを検出する。特徴点k1~knからそれぞれ特徴量記述子f1~fnを計算し、ハミング距離によりマッチングを行い特徴量記述子間の距離d12~dn1を計算し、最も小さい値が得られた参照画像の組み合せから撮影日時の新しい画像を標準画像irとして選択し、この標準画像irの特徴点kr及び特徴量記述子frを抽出する。検証画像i0の特徴点を検出し特徴点k0とし、特徴点k0から特徴量記述子f0を計算し、特徴量記述子f0と標準画像の特徴量記述子frとの間の距離d0rを計算し、特徴量記述子間の距離d12~dn1、d0rから標準偏差を計算し、特徴量記述子間の距離d0rの偏差が1.6以上のときに害獣60が捕獲された状態とするので、より正確に害獣60の捕獲を把握することができる。
尚、実施例では、捕獲時には、対象動物の姿、扉の開閉等の罠の状態、対象動物による地面の荒れ、等の変化が画像に記録され、これらの変化を検出し捕獲状態を判別する。カメラは草地や軟弱な地面に設置する事が多く傾きや向きに変化が生じやすいところ、画角変化に耐性を持つ画像解析アルゴリズムを採用する。
即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の技術は、遠隔地に設置された箱罠に害獣が捕獲されたことを検知する害獣罠捕獲検知システムに好適である。
10…害獣罠捕獲検知システム、11…ネットワーク、20…カメラ機構、21…カメラ、22…制御部、23…電源、25…電源制御部、26…撮影通信部、30…解析機構、31…受信部、35…解析部、40…結果表示部、50…罠(箱罠、くくり罠)、51…開口部、52…本体部、53…開閉部(扉、ワイヤ保持部)、60…害獣(動物)、70、70a、70b、70c、70d、70e、70f、70g、70h…画像データ(画像)。

Claims (9)

  1. 開口部が形成された本体部及び前記開口部を開閉する開閉部を備え、害獣が前記本体部に入ると前記開閉部が閉じる罠を遠隔地に設置し、この罠に前記害獣が捕獲されたことを検知する害獣罠捕獲検知システムであって、
    前記罠を撮影可能な位置に設けられたカメラ機構と、このカメラ機構にネットワークを介して接続された解析機構と、この解析機構に前記ネットワークを介して接続された結果表示部とを備え、
    前記カメラ機構は、前記開閉部を含めた前記罠を撮影するカメラと、このカメラに接続され撮影及び撮影した前記画像データの前記解析機構への送信を制御する撮影通信部と、この撮影通信部への給電を管理する電源制御部からなる制御部とを備え、
    前記解析機構は、前記カメラ機構から送信された前記画像データを受信する受信部と、受信した前記画像データから前記開閉部の開閉を解析する解析部と備え、
    前記解析部は、前記罠の前記開閉部が開いた状態の前記画像データを記憶し、この記憶した前記画像データと記憶した後に受信した前記画像データとを比較して前記開閉部部分に所定の閾値以上の変化が生じたときに前記開閉部が閉じたと判定して前記害獣が捕獲されたことを検知し、検知結果を結果表示部に送信することを特徴とする害獣罠捕獲検知システム。
  2. 請求項1記載の害獣罠捕獲検知システムであって、
    前記解析部は、前記罠の前記開閉部が開いた状態の前記画像データから特徴点を検出して記憶し、この記憶した前記画像データの特徴点と記憶した後に受信した前記画像データから検出した特徴点から特徴量記述子間の距離を計算して前記開閉部部分に所定の閾値以上の変化が生じたときに前記開閉部が閉じたと判定して前記害獣が捕獲されたことを検知し、検知結果を結果表示部に送信することを特徴とする害獣罠捕獲検知システム。
  3. 請求項1又は請求項2記載の害獣罠捕獲検知システムであって、
    前記カメラ機構は、周囲の照度を計測するカメラモジュールを備え、撮影時に照度を計測するとともに照度データを前記解析機構へ送信し、
    前記解析部は、撮影時の照度が所定の値よりも大きい場合は前記画像データを除外することを特徴とする害獣罠捕獲検知システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項記載の害獣罠捕獲検知システムであって、
    前記解析部は、前記画像データのデータ量が規定値の70%未満のときに前記画像データを除外することを特徴とする害獣罠捕獲検知システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項記載の害獣罠捕獲検知システムであって、
    前記電源制御部は、所定の第1の時間毎に前記撮影通信部の電源をONにすることを特徴とする害獣罠捕獲検知システム。
  6. 請求項5記載の害獣罠捕獲検知システムであって、
    前記電源制御部は、前記撮影通信部の電源がONとなったときに前記解析機構と接続が可能か確認し、通信が失敗したときは電源をOFFにして前記第1の時間よりも短い所定の第2の時間後に再度前記撮影通信部の電源をONにすることを特徴とする害獣罠捕獲検知システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項記載の害獣罠捕獲検知システムであって、
    前記カメラ機構は、周囲の照度を計測するカメラモジュールと、赤外線による照明とを備え、
    前記撮影通信部は、計測した照度が所定の値よりも小さいときは前記照明をONにしてから撮影するように制御することを特徴とする害獣罠捕獲検知システム。
  8. 請求項1記載の害獣罠捕獲検知システムであって、
    前記解析機構は、前記受信部に前記画像データを蓄積画像として保存するストレージを有し、
    前記解析部は、新たに受信した前記画像データを検証画像とし、前記蓄積画像のデータ量と前記検証画像のデータ量から標準偏差を計算し、前記検証画像のデータ量の偏差が-2未満のときに検知の判定処理を終了することを特徴とする害獣罠捕獲検知システム。
  9. 請求項8記載の害獣罠捕獲検知システムであって、
    前記カメラ機構は、周囲の照度を計測するカメラモジュールを備え、撮影時に照度を計測するとともに照度データを前記解析機構へ送信し、
    前記解析機構は、前記ストレージに前記照度データを保存し、
    前記解析部は、前記蓄積画像からこの蓄積画像の照度が前記検証画像の照度と近いものをn個選択し、撮影日時で古い順にソートして参照画像i1~inとし、
    前記参照画像i1~inからそれぞれの特徴点k1~knを検出し、
    前記特徴点k1~knからそれぞれ特徴量記述子f1~fnを計算し、
    前記特徴量記述子f1と前記特徴量記述子f2にてハミング距離によりマッチングを行い前記特徴量記述子間の距離d12を計算し、残りの前記特徴量記述子間の距離d23~dn1を計算し、
    前記特徴量記述子間の距離d12~dn1のうち最も小さい値が得られた前記参照画像の組み合せから、撮影日時の新しい前記参照画像を選択して標準画像irとし、この標準画像irの前記特徴点kr及び前記特徴量記述子frを抽出し、
    前記検証画像i0の特徴点を検出し特徴点k0とし、
    前記特徴点k0から特徴量記述子f0を計算し、
    前記特徴量記述子f0と前記標準画像の前記特徴量記述子frとの間の距離d0rを計算し、
    前記特徴量記述子間の距離d12~dn1、d0rから標準偏差を計算し、前記特徴量記述子間の距離d0rの偏差が1.6以上のときに前記害獣が捕獲された状態と判定することを特徴とする害獣罠捕獲検知システム。

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