JP2023104472A - 画質評価方法、画質評価装置、画質評価システム及びプログラム - Google Patents

画質評価方法、画質評価装置、画質評価システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像部と基材部との境界部の段差の高さだけに着目する場合とは異なり、画像部の光沢度も含めたレリーフ感の定量的な評価を可能にする。【解決手段】情報処理装置により実行される画質評価方法として、(1)記録材により形成された画像部と、画像部の下地となる基材部との境界部分の段差に関する情報と、画像部の光沢度とを取得する処理と、(2)取得された段差に関する情報と光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する処理と、を設ける。【選択図】図7

Description

本発明は、画質評価方法、画質評価装置、画質評価システム及びプログラムに関する。
トナーや顔料系インクを使用して画像を形成する場合における欠陥の1つにレリーフ感がある。レリーフ感は、トナーや顔料系インクが定着されている領域(以下「画像部」ともいう。)とトナーや顔料系インクが定着されていない領域(以下「基材部」ともいう。)との境界部分における段差が視覚的に検知されることをいう。特に濃度が高い領域や複数色のトナーや顔料系インクが積層される領域では段差が大きくなり易く、レリーフ感が視認され易い。レリーフ感は段差感や凹凸感と呼ばれることもある。
井出収, 鷲野滋基, 菅原勝彦「光沢プリントにおける段差感の解析」, Japan Hardcopy Fall Meeting, pp.49-52 (2004).
レリーフ感は、境界部の段差の高さや傾きと相関があることが分かっている。しかし、目視によるレリーフ感の評価では、定量的な評価が困難である。また、レーザ変位計やレーザ顕微鏡を使った段差の高さを計測できたとしても、レリーフ感の評価は段差の高さだけでは決まらない。例えば段差の高さは同じでも、画像部の光沢度の違いによりレリーフ感の見え方に違いが生じる。
本発明は、画像部と基材部との境界部の段差の高さだけに着目する場合とは異なり、画像部の光沢度も含めたレリーフ感の定量的な評価を可能にすることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、情報処理装置により実行される画質評価方法であって、記録材により形成された画像部と、当該画像部の下地となる基材部との境界部分の段差に関する情報と、当該画像部の光沢度とを取得する処理と、取得された前記段差に関する情報と前記光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する処理と、を有する画質評価方法である。
請求項2に記載の発明は、前記算出する処理は、前記段差に関する情報と前記光沢度に加え、前記基材部と前記画像部との間の前記光沢度の差を用いて前記評価値を算出する、請求項1に記載の画質評価方法である。
請求項3に記載の発明は、前記段差に関する情報は、前記基材部と前記画像部との段差の高さである、請求項1又は2に記載の画質評価方法である。
請求項4に記載の発明は、前記取得する処理は、前記段差に関する情報として、前記基材部と前記画像部との段差の高さを測定する、請求項1又は2に記載の画質評価方法である。
請求項5に記載の発明は、前記段差に関する情報は、前記画像部と前記基材部との接続部分の傾斜角である、請求項1又は2に記載の画質評価方法である。
請求項6に記載の発明は、前記取得する処理は、前記段差に関する情報として、前記画像部と前記基材部との接続部分の傾斜角を測定する、請求項1又は2に記載の画質評価方法である。
請求項7に記載の発明は、前記取得する処理は、前記段差に関する情報及び前記光沢度を、評価に使用する印刷物の特定の領域を測定する、請求項1又は2に記載の画質評価方法である。
請求項8に記載の発明は、前記特定の領域は、積層される記録材の厚みが異なる複数の前記画像部であり、前記算出する処理は、前記複数の画像部のそれぞれにおける前記評価値の総和を算出する請求項7に記載の画質評価方法である。
請求項9に記載の発明は、前記算出する処理は、前記段差に関する情報と前記光沢度に加え、第1の厚みを有する第1の画像部と第2の厚みを有する第2の画像部との間における前記光沢度の差を用いて前記評価値を算出する、請求項1又は2に記載の画質評価方法である。
請求項10に記載の発明は、第1の軸を前記段差に関する情報、第2の軸を前記光沢度とする図表に、許容範囲を与える線と、算出された前記評価値とを表示する、請求項1又は2に記載の画質評価方法である。
請求項11に記載の発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、記録材により形成された画像部と、当該画像部の下地となる基材部との境界部分の段差に関する情報と、当該画像部の光沢度とを取得し、取得された前記段差に関する情報と前記光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する、画質評価装置である。
請求項12に記載の発明は、記録材により形成された画像部と、当該画像部の下地となる基材部との境界部分の段差に関する情報を測定する第1の測定部と、前記画像部の光沢度を測定する第2の測定部と、取得された前記段差に関する情報と前記光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出するプロセッサと、を有する画質評価システムである。
請求項13に記載の発明は、コンピュータに、記録材により形成された画像部と、当該画像部の下地となる基材部との境界部分の段差に関する情報と、当該画像部の光沢度とを取得する機能と、取得された前記段差に関する情報と前記光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、画像部と基材部との境界部分の段差の高さだけに着目する場合とは異なり、画像部の光沢度も含めたレリーフ感の定量的な評価を可能にできる。
請求項2記載の発明によれば、基材部の光沢度と記録材の光沢度との差の影響も含めてレリーフ感を評価できる。
請求項3記載の発明によれば、物理的な段差の高さの違いと光沢度の違いがレリーフ感に与える影響を定量的に評価できる。
請求項4記載の発明によれば、物理的な段差の高さの違いと光沢度の違いがレリーフ感に与える影響を定量的に評価できる。
請求項5記載の発明によれば、物理的な傾斜角の違いと光沢度の違いがレリーフ感に与える影響を定量的に評価できる。
請求項6記載の発明によれば、物理的な傾斜角の違いと光沢度の違いがレリーフ感に与える影響を定量的に評価できる。
請求項7記載の発明によれば、レリーフ感が現れ易い特定の領域に着目して評価を実行できる。
請求項8記載の発明によれば、厚みが異なる複数の画像部の情報により総合的な評価値を算出できる。
請求項9記載の発明によれば、厚みが異なる画像部の光沢度の差の影響も含めてレリーフ感を評価できる。
請求項10記載の発明によれば、印刷物のレリーフ感の定量的な評価を視覚的に確認できる。
請求項11記載の発明によれば、画像部と基材部との境界部分の段差の高さだけに着目する場合とは異なり、画像部の光沢度も含めたレリーフ感の定量的な評価を可能にできる。
請求項12記載の発明によれば、画像部と基材部との境界部分の段差の高さだけに着目する場合とは異なり、画像部の光沢度も含めたレリーフ感の定量的な評価を可能にできる。
請求項13記載の発明によれば、画像部と基材部との境界部分の段差の高さだけに着目する場合とは異なり、画像部の光沢度も含めたレリーフ感の定量的な評価を可能にできる。
各実施の形態で使用する画質評価装置のハードウェア構成の一例を説明する図である。 印刷物のうちレリーフ感が現れ易い部位の断面構造の一例を模式的に説明する図である。 印刷物のうちレリーフ感が現れ易い部位の断面構造の他の例を模式的に説明する図である。 正反射光受光器の出力プロファイルの例を示す図である。 表面高さ測位計による測定例を説明する図である。(A)は測定対象とする領域部分の断面構造の一例を示し、(B)は測定波形の一例を示す。 評価用の印刷物のレイアウト例を説明する図である。 実施の形態1に係る画質評価装置の機能上の構成例を説明する図である。 評価値の出力例を説明する図である。 実施の形態2に係る画質評価装置の機能上の構成例を説明する図である。 実施の形態3に係る画質評価装置の機能上の構成例を説明する図である。 実施の形態4に係る画質評価装置の機能上の構成例を説明する図である。 実施の形態5に係る画質評価装置の機能上の構成例を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
<画質評価装置の構成>
図1は、各実施の形態で使用する画質評価装置1のハードウェア構成の一例を説明する図である。
図1に示す画質評価装置1は、文書等の画像を用紙などの基材に印刷する装置とは独立した装置として構成されている。
以下では、文書等の画像を用紙などの基材に印刷する装置を、「印刷装置」とも、「画像形成装置」ともいう。文書等の画像には、例えば文字、図、表、グラフ、写真、これらが混在する画像が含まれる。
図1に示す画質評価装置1は、装置全体の動作を制御するプロセッサ101と、BIOS(=Basic Input Output System)等が記憶されたROM(=Read Only Memory)102と、プロセッサ101のワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)103と、プログラムその他のデータを記憶する補助記憶装置104と、評価の結果や操作に関する情報が表示されるディスプレイ105と、作業者の操作を受け付ける操作受付装置106と、照明光を発生する光源107と、評価の対象である印刷物の表面で正反射された照明光の成分を受光する正反射光受光器108と、評価の対象である印刷物の表面の高さを測位する表面高さ測位計109と、外部との通信に用いられる通信IF(=InterFace)110と、を有している。
また、プロセッサ101と各部は、バス等の信号線111を通じて接続されている。
プロセッサ101と、ROM102と、RAM103は、いわゆるコンピュータとして機能する。
プロセッサ101は、プログラムの実行を通じて各種の機能を実現する。例えばプロセッサ101は、プログラムの実行を通じ、評価の対象である印刷物におけるレリーフ感の評価値を算出する機能等を実行する。
補助記憶装置104には、例えば半導体メモリ、ハードディスク装置を使用する。補助記憶装置104には、正反射光受光器108で測定されたデータ、表面高さ測位計109で測定されたデータの他、オペレーティングシステム、ファームウェア、アプリケーションプログラム等も記憶される。以下では、オペレーティングシステム、ファームウェア、アプリケーションプログラムを総称して「プログラム」という。
ディスプレイ105は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイであり、評価者としてのユーザが操作する画面の表示に用いられる。ここでの画面には、算出された評価値を含む評価の結果も表示される。
本実施の形態の場合、ディスプレイ105は、装置本体に一体的に設けられているが、通信IF110を通じて接続されるモニタでもよいし、通信IF110を通じて接続される端末装置、例えば印刷装置やコンピュータのディスプレイでもよい。ここでのコンピュータは、デスクトップ型のコンピュータに限らず、ノート型のコンピュータやスマートフォンでもよい。
操作受付装置106は、ディスプレイ105に配置されるタッチセンサや装置の筐体に配置される物理的なスイッチ、ボタン等で構成される。
もっとも、操作受付装置106は、画質評価装置1に接続されるキーボードその他の入力デバイスでもよく、マウスその他のポインティングデバイスでもよい。
ディスプレイ105と操作受付装置106を一体化したデバイスは、タッチパネルと呼ばれる。タッチパネルは、ソフトウェア的に表示されたキー(以下「ソフトキー」とも呼ぶ)に対するユーザの操作の受け付けに使用される。
本実施の形態では、光源107として、平行光源を使用する。このため、印刷物の表面を照明する照明光の各光線は互いに平行である。もっとも、ここでの平行は、実用上許容される範囲の意味で使用する。また、本実施の形態では、光源107として、白色光源を使用する。
本実施の形態では、評価の対象である印刷物の測定面の法線に対して60°の角度で照明光を照射する位置に光源107を配置する。
正反射光受光器108は、印刷物の表面で正反射された照明光の成分を受光するデバイスであり、例えば、光源107と正反射光受光器108が一体化された光沢計を使用する。
本実施の形態における正反射光受光器108は、測定面の法線に対して60°の方向に反射される照明光の成分を受光する位置に設けられる。
ここでの光源107と正反射光受光器108は同じ面内に配置される。光源107と正反射光受光器108は、第2の測定部の一例である。
本実施の形態では、測定角として60°を用いるが、他の角度でもよい。例えば20°や45°、75°、85°でもよい。
また、測定角は固定ではなく、評価の対象である印刷物に応じて測定角の切り替えが可能でもよい。測定角の切り替えは、ユーザの操作に基づいて実行してもよいし、受光された光量に応じてプロセッサ101の制御を通じて実行してもよい。
表面高さ測位計109は、走査方向に対する印刷物の表面の凹凸の変位を測定するデバイスであり、例えばレーザ変位計、レーザ顕微鏡を使用する。表面高さ測位計109は、第1の測定部の一例である。
通信IF110は、有線や無線による通信規格に準拠したモジュールで構成される。通信IF110には、例えばイーサネット(登録商標)モジュール、USB(=Universal Serial Bus)モジュール、無線LAN(=Local Area Network)モジュールその他を使用する。
<評価に使用する領域部分の断面構造と各物理量の関係>
図2は、印刷物のうちレリーフ感が現れ易い部位の断面構造の一例を模式的に説明する図である。図2においては、基材の表面に積層された記録材の端部に形成される傾斜を誇張して表現している。
本実施の形態の場合、基材には、例えば用紙、フィルム、メタル紙がある。
用紙には、紙質と厚みで区別される。
フィルムには、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、PP(ポリプロピレン)フィルム、PVC(ポリ塩化ビニル)フィルムが含まれる。
メタル紙には、例えばパール顔料を含む塗料を表面に塗布した紙、アルミホイルを表面に貼り付けた紙、アルミ層を表面に蒸着したペットフィルムを貼り付けた紙、フォログラムフィルムを表面に貼り付けた紙、アルミ層を表面に蒸着したペットフィルムを貼り付けた後にフィルムだけを取り除いて蒸着層だけを表面に残した紙が含まれる。
記録材には、例えばトナーやインクがある。トナーは、電子写真で使用され、インクはオフセット印刷やインクジェット印刷で使用される。
図2に示す例は、基材の表面と、その表面に積層された記録材との境界部分を拡大した図である。
図2においては、基材が露出している領域を「基材部」といい、基材の表面のうち記録材で覆われる領域を「画像部」という。また、図2では、画像部の端部に形成される基材部との接続部分をエッジ部という。エッジ部の厚みは、外縁部に近づくにつれて薄くなる。
図2の場合、基材の表面に積層された記録材の厚みを、基材の表面と画像部の上段表面との間の段差の高さΔH1として表す。なお、段差の高さΔH1は、表面高さ測位計109によって測定される。段差の高さΔH1は、段差に関する情報の一例である。
図2には、光源107から出力された照明光の光線と、基材部及び画像部における反射光の光路も描いている。どの地点でも、正反射成分と拡散反射成分が生じるが、図2の場合、基材部の表面領域と、エッジ部を除く画像部の表面領域における正反射成分が正反射光受光器108に入射され、エッジ部の表面領域における正反射成分は正反射光受光器108に入射されない。
エッジ部の傾斜角は、例えばエッジ部のX軸方向の長さと段差の高さΔH1から算出が可能である。エッジ部の傾斜角は、X軸方向の長さが同じであれば段差の高さΔH1が高いほど大きくなり、段差の高さΔH1が同じであればX軸方向の長さが短いほど大きくなる。エッジ部の傾斜角も、段差に関する情報の一例である。
図3は、印刷物のうちレリーフ感が現れ易い部位の断面構造の他の例を模式的に説明する図である。図3には、図2との対応部分に対応する符号を付して示している。
図3では、基材の表面に記録材Aが積層され、記録材Aの表面の一部に別の記録材Bが積層されている。
図3の場合、正反射光受光器108は、画像部Aの表面領域における正反射成分と画像部Bの上段表面における正反射成分を受光するが、エッジ部の表面領域における正反射成分は正反射光受光器108に入射されない。
また、図3では、記録材Aと記録材Bの境界部分における段差の高さをΔH2として表している。ここでの高さΔH2も、表面高さ測位計109によって測定される。段差の高さΔH2は、段差に関する情報の一例である。
図4は、正反射光受光器108の出力プロファイルの例を示す図である。縦軸は受光された正反射光の輝度値を示し、横軸は評価に用いた領域部分の位置を示している。
輝度値は、上端に近いほど大きく、下端に近いほど小さい。位置の単位は、ミクロン(μm)である。
図4に示す出力プロファイルは、図2や図3に例示した断面構造に対応する。正反射光受光器108で測定される正反射光の輝度値は、上段面となる画像部の上段部分で最も高く、下段面となる基材部や下層の画像部の部分が次に高く、エッジ部は最も低くなる。
後述する各実施の形態では、上段面に対応する輝度値を画像部の「光沢度」として使用し、下段面の光沢度に対する上段面の光沢度の差分を「光沢度差」として使用する。
図5は、表面高さ測位計109による測定例を説明する図である。(A)は測定対象とする領域部分の断面構造の一例を示し、(B)は測定波形の一例を示す。
図5(A)に示す例は、基材の表面と記録材の上段面との間に形成される段差の高さΔH1を測位の対象とする。
図5(B)における縦軸は表面高さ測位計109で測定された表面の高さを示し、横軸は評価に用いた領域部分の位置を示している。表面の高さは上端に近いほど高く、下端に近いほど低い。位置の単位は、ミクロン(μm)である。
図5(B)に示すように、測定波形は、表面の微小な凹凸を反映した波形として現れる。以下の説明では、画像部の平均高さと基材部の平均高さの差分を、基材部と画像部の段差の高さΔH1として使用する。
<評価用の印刷物の例>
後述する各実施の形態では、レリーフ感の評価に専用の印刷物を用意する。
図6は、評価用の印刷物のレイアウト例を説明する図である。図6の場合、記録材の表面にレリーフ感が現れ易い画像データのパターンAR1~12を配置している。因みに、パターンAR1~6は段差の高さΔHの測定用であり、パターンAR7~12は光沢度の測定用である。
図6の場合、段差の高さΔHの測定に使用するパターンは線状のパターンであり、光沢度の測定に使用するパターンは矩形のパターンである。
パターンAR1、AR7は、コンピュータその他の情報処理装置が扱う画像データにおける、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各階調レベルが100%で与えられるパターンである。
パターンAR2、AR8は、同様に、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色の各階調レベルが100%で与えられるパターンである。
パターンAR3、AR9は、同様に、C(シアン)、M(マゼンタ)の2色の階調レベルが100%で与えられるパターンである。
パターンAR4、AR10は、同様に、C(シアン)、Y(イエロー)の2色の階調レベルが100%で与えられるパターンである。
パターンAR5、AR11は、同様に、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色の階調レベルが80%で与えられるパターンである。
パターンAR6、AR12は、同様に、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3色の階調レベルが40%で与えられるパターンである。
基材の表面に積層される画像部の膜厚は、画像データの階調レベルが同じであれば、印刷に使用する記録材の色数が増えるほど厚くなる。従って、1色で印刷されるパターンの膜厚よりは2色(以下「2次色」ともいう)で印刷されるパターンの膜厚が厚くなる。同様に、2色で印刷されるパターンの膜厚よりは3色で印刷されるパターンの膜厚が厚くなり、3色(以下「3次色」ともいう)で印刷されるパターンの膜厚よりは4色(以下「4次色」ともいう)で印刷されるパターンの膜厚が厚くなる。
また、基材の表面に積層される画像部の膜厚は、各色に対応する画像データの階調レベルの大きさに比例する。従って、40%で印刷されるパターンの膜厚よりは80%で印刷されるパターンの膜厚の方が厚くなり、80%で印刷されるパターンの膜厚よりは100%で印刷されるパターンの膜厚の方が厚くなる。
もっとも、現実には、印刷装置や画像形成装置側の制約により、膜厚は色数の増加や階調レベルの増加に対して非線形となる。
<実施の形態1>
図7は、実施の形態1に係る画質評価装置1の機能上の構成例を説明する図である。図7に示す機能上の構成は、プロセッサ101(図1参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。
実施の形態1に係るプロセッサ101は、段差高さ取得部201と、光沢度取得部202と、評価値算出部203と、評価値提示部204として機能する。
段差高さ取得部201は、表面高さ測位計109(図1参照)により測定された印刷物の表面の凹凸の情報から基材部と画像部との間に形成される段差の高さを取得する。評価の対象である印刷物が図6に示すレイアウトを有する場合、段差高さ取得部201は、段差の高さが最も高くなる部位、すなわち4次色に対応するパターンAR1(図6参照)の高さを取得する。
光沢度取得部202は、段差の高さを取得した画像部、又は、同領域と同じ条件で印刷された他の画像部の光沢度を取得する。本実施の形態では、4次色に対応するパターンAR7(図6参照)の光沢度を取得する。
評価の対象である印刷物がレイアウトを有する場合、光沢度取得部202は、パターンAR1又はこれと同じ条件で印刷された他のパターンAR7の光沢度を取得する。
「同じ条件で印刷され」るとは、同じ基材に、同じ色の記録材を用いて、同じ階調レベルで印刷されることを意味する。
評価値算出部203は、取得された段差の高さと光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する。具体的には、評価値算出部203は、次式により、レリーフ感の評価値を算出する。
評価値=k1×段差の高さ×光沢度 …(式1)
ここでのk1は係数である。k1の値は、事前に与えられる。
評価値提示部204は、算出された印刷物の評価値をディスプレイ105等に表示する。ここでの評価値は、印刷物の印刷に使用した特定の印刷装置の評価値として使用することも可能であり、印刷に使用された記録材の評価値として使用することも可能である。
本実施の形態における評価値提示部204は、算出された評価値を、レリーフ感の視認の度合いを表す2種類の曲線と関連づけて表示する。
2種類の曲線の1つは、人がレリーフ感に気づく評価値の下限値(以下「検知限界」という)を与える曲線であり、他の1つは、視認が許容されるレリーフ感を与える評価値の上限値(以下「許容限界」という)を与える曲線である。
図8は、評価値の出力例を説明する図である。縦軸は光沢度であり、横軸は段差の高さである。光沢度は、図表の上端に近いほど大きく、下端に近いほど小さい。段差の高さは、図表の右端に近いほど高く、左端に近いほど低い。なお、横軸は第1の軸の一例であり、縦軸は第2の軸の一例である。
図8に示す2軸グラフには、レリーフ感の検知限界を与える曲線と、品質上の許容限界を与える曲線も表示されている。
図8の場合、検知限界を与える曲線は評価値の「1.5」に対応し、許容限界を与える曲線は評価値の「3.5」に対応する。
段差の高さが高いほど、画像部の光沢度が小さくてもレリーフ感が検知され易くなる。一方、段差の高さが低くなると、画像部の光沢度が高くてもレリーフ感は検知され難くなる。
検知限界を与える曲線よりも評価値が下方に位置する印刷物にはレリーフ感は検知されない。例えば図8の場合、「1.2」の評価値が算出された印刷物ではレリーフ感が検知されない。このように、検知限界を与える曲線と「1.2」に対応する記号との位置関係が視覚的に認識されるので、レリーフ感が検知されないことの確認が容易になる。
これに対し、検知限界を与える曲線と許容限界を与える曲線とで挟まれる範囲に位置する印刷物は、レリーフ感が視認されるものの、品質上は許される印刷物である。例えば図8の場合、「1.6」の評価値が算出された印刷物ではレリーフ感が視認されてもわずかであるとの確認が容易である。
ところで、許容限界を与える曲線よりも上方に位置する印刷物は、レリーフ感が目立ち過ぎるために品質上の観点からは許容されない印刷物である。例えば図8の場合、「4」の評価値が算出された印刷物ではレリーフ感が顕著に視認されることの確認が容易である。
以上のように、検知限界を与える曲線と許容限界を与える曲線とともに、レリーフ感の評価値を表示することにより、評価値を数値だけで表示する場合に比して、レリーフ感に対する評価の確認が容易になる。
<実施の形態2>
図9は、実施の形態2に係る画質評価装置1の機能上の構成例を説明する図である。図9には、図7との対応部分に対応する符号を付して示している。
図9に示す機能上の構成も、プロセッサ101(図1参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。
実施の形態2に係るプロセッサ101は、段差傾き取得部211と、光沢度取得部202と、評価値算出部203Aと、評価値提示部204Aとして機能する。
本実施の形態と実施の形態1との違いは、段差の高さに代えて段差の傾き、すなわち傾斜角を使用してレリーフ感の評価値を算出する点である。
このため、本実施の形態では、段差傾き取得部211を段差高さ取得部201(図7参照)に代えて使用している。
段差傾き取得部211は、エッジ部の水平方向の長さと段差の高さに基づいて傾斜角を算出する。
評価値算出部203Aは、取得された段差の傾きと光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する。具体的には、評価値算出部203Aは、次式により、レリーフ感の評価値を算出する。
評価値=k11×段差の傾き×光沢度 …(式2)
ここでのk11は係数である。k11の値は、事前に与えられる。
評価値提示部204Aは、算出された印刷物の評価値をディスプレイ105等に表示する。
本実施の形態の場合も、評価値提示部204Aは、算出された評価値を、レリーフ感の視認の度合いを表す2種類の曲線と関連づけて表示する。
具体的には、評価値提示部204Aは、図8に示す2軸グラフの横軸を段差の傾きとし、2軸グラフ上に評価の対象である印刷物を表す記号と算出された評価値とを表示する。
<実施の形態3>
図10は、実施の形態3に係る画質評価装置1の機能上の構成例を説明する図である。図10には、図7との対応部分に対応する符号を付して示している。
図10に示す機能上の構成も、プロセッサ101(図1参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。
実施の形態3に係るプロセッサ101は、段差高さ取得部201と、光沢度取得部202と、光沢度差取得部212と、評価値算出部203Bと、評価値提示部204として機能する。
本実施の形態と実施の形態1との違いは、光沢度差取得部212が、画像部の光沢度と基材部の光沢度との差、すなわち光沢度差を算出し、算出された光沢度差を評価値算出部203Bに与える点である。換言すると、本実施の形態では、光沢度差も使用してレリーフ感の評価値を算出する点である。
評価値算出部203Bは、取得された段差の高さと、画像部の光沢度と、光沢度差とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する。具体的には、評価値算出部203Bは、次式により、レリーフ感の評価値を算出する。
評価値=k21×段差の高さ×光沢度+k22×光沢度差 …(式3)
ここでのk21、k22は係数である。k21、k22の値は、事前に与えられる。
本実施の形態における評価値算出部203Bは、基材部と4次色の画像部との光沢度差を定数と使用して評価値を算出する。
例えば基材部と画像部の光沢度差が大きい場合、式1で算出される評価値が小さくても、総合的な評価値は大きな値になる。基材部の光沢度と4次色の画像部の光沢度との差が大きいとレリーフ感が視認されやすくなるためである。
一方で、基材部と画像部の光沢度差が小さい場合には、式3で算出される評価値は、式1で算出される評価値に近くなる。
なお、本実施の形態では、段差の高さを使用して評価値を算出しているが、実施の形態2と同様に、段差の傾きを使用して評価値を算出してもよい。
<実施の形態4>
図11は、実施の形態4に係る画質評価装置1の機能上の構成例を説明する図である。図11には、図10との対応部分に対応する符号を付して示している。
図11に示す機能上の構成も、プロセッサ101(図1参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。
実施の形態4に係るプロセッサ101は、段差高さ取得部201Aと、光沢度取得部202Aと、光沢度差取得部212と、評価値算出部203Cと、評価値提示部204として機能する。
本実施の形態と実施の形態1との違いは、積層される記録材の数が異なる複数のパターンについて段差の高さと光沢度を測定し、総合的な評価値を算出する点である。
図11の場合、段差高さ取得部201Aは、2次色で印刷された線と、3次色で印刷された線と、4次色で印刷された線のそれぞれに対応する段差の高さを取得する。
2次色で印刷された線は、パターンAR3又はAR4(図6参照)に対応する線である。この線は、階調レベルが100%で与えられる2種類の色に対応する記録材が積層されて形成される線に対応する。2次色の線に対応する段差の高さは、1次色の線に対応する段差の高さの概略2倍となる。
3次色で印刷された線は、パターンAR2(図6参照)に対応する線である。この線は、階調レベルが100%で与えられる3種類の色に対応する記録材が積層されて形成される線に対応する。3次色の線に対応する段差の高さは、2次色の線よりも高くなるが、印刷装置側の制約により1次色の線に対応する段差の高さの概略3倍となるとは限らない。
光沢度取得部202Aは、2次色に対応するパターンAR9又は10の光沢度と、3次色に対応するパターンAR8の光沢度と、4次色に対応するパターンAR7の光沢度と、基材部の光沢度をそれぞれ取得する。
評価値算出部203Cは、取得された3種類の段差の高さと、対応する3種類の画像部の光沢度と、4次色の画像部と基材部との光沢度差とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する。具体的には、評価値算出部203Cは、次式により、レリーフ感の評価値を算出する。
評価値=k31×段差の高さ×光沢度(2次色)+k32×段差の高さ×光沢度(3次色)+k33×段差の高さ×光沢度(4次色)+k34×光沢度差 …(式4)
ここでのk31、k32、k33、k34は係数である。k31、k32、k33、k34の値は、事前に与えられる。
本実施の形態における評価値算出部203Cも、基材部と4次色の画像部との光沢度差を定数と使用して評価値を算出する。
本実施の形態における評価値算出部203Cは、2次色についての評価値と3次色についての評価値と4次色についての評価値も含めた総合的な評価値を算出することが可能である。実際の印刷物には、高さが異なる複数の段差や画像部が形成されるが、式4を用いれば、レリーフ感の総合的な評価が可能になる。
なお、本実施の形態では、段差の高さを使用して評価値を算出しているが、実施の形態2と同様に、段差の傾きを使用して評価値を算出してもよい。
<実施の形態5>
図12は、実施の形態5に係る画質評価装置1の機能上の構成例を説明する図である。図12には、図11との対応部分に対応する符号を付して示している。
図12に示す機能上の構成も、プロセッサ101(図1参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。
実施の形態5に係るプロセッサ101は、段差高さ取得部201Aと、光沢度取得部202Bと、光沢度差取得部212Aと、評価値算出部203Dと、評価値提示部204として機能する。
本実施の形態と実施の形態4との違いは、使用される記録材の総量が少ない画像部と、同部位に比して使用される記録材の総量が多い画像部との光沢度差を含めて、総合的な評価値を算出する点である。
図12の場合、光沢度取得部202Bは、2次色に対応するパターンAR9又は10(図6参照)の光沢度と、3次色に対応するパターンAR8の光沢度と、4次色に対応するパターンAR7の光沢度と、基材部の光沢度とに加え、記録材の総量が少ない3次色のパターンAR12の光沢度と、記録材の総量が多い4次色のパターンAR11の光沢度も取得する。
図12の場合、記録材の総量が少ない3次色のパターンAR12は、それぞれの階調レベルが40%で出力されるパターンである。一方、記録材の総量が多い4次色のパターンAR11は、それぞれの階調レベルが80%で出力されるパターンである。
評価値算出部203Dは、取得された3種類の段差の高さと、対応する3種類の画像部の光沢度と、4次色の画像部と基材部との光沢度差と、使用する記録材の総量が異なる2つの画像部間の光沢度差に基づいて、レリーフ感の評価値を算出する。具体的には、評価値算出部203Dは、次式により、レリーフ感の評価値を算出する。
評価値=k41×段差の高さ×光沢度(2次色)+k42×段差の高さ×光沢度(3次色)+k43×段差の高さ×光沢度(4次色)+k44×光沢度差(階調レベルが100%の画像部と基材部)+k45×光沢度差(階調レベルが40%の画像部と階調レベルが80%の画像部) …(式5)
ここでのk41、k42、k43、k44、k45は係数である。k41、k42、k43、k44、k45の値は、事前に与えられる。
本実施の形態における評価値算出部203Dでは、基材部と階調レベルが100%の画像部との光沢度差に加え、階調レベルが40%の画像部と階調レベルが80%の画像部との光沢度差を定数に使用して評価値を算出する。ここでの階調レベルが40%の画像部は第1の画像部の一例であり、第1の厚みを有する。階調レベルが80%の画像部は第2の画像部の一例であり、第2の厚み(>第1の厚み)を有する。
階調レベルが40%の画像部と階調レベルが80%の画像部との光沢度差を評価値の算出に使用する点が実施の形態4との違いである。
本実施の形態における評価値算出部203Dは、基材部と画像部との光沢度差だけでなく、階調レベルが異なる2種類の画像部間における光沢度差も含めた総合的な評価値を算出することが可能である。実際の印刷物には、同じ色調であっても記録材の総量が異なる複数の画像部が形成されるが、式5を用いることにより、レリーフ感の総合的な評価が可能になる。
なお、本実施の形態では、段差の高さを使用して評価値を算出しているが、実施の形態2と同様に、段差の傾きを使用して評価値を算出してもよい。
<他の実施の形態>
(1)以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は前述した実施の形態に記載の範囲に限定されない。前述した実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
(2)前述の実施の形態では、光沢度の測定に使用する光源107及び正反射光受光器108と、印刷物の表面に形成される凹凸を測定する表面高さ測位計109と、レリーフ感を評価するプロセッサ101との全てを備える画質評価装置1について説明したが、各機能に対応する複数の装置を通信可能に接続するシステムとして実現してもよい。
例えば光沢度を測定する光源107と正反射光受光器108とを含む光沢計と、表面高さ測位計109を含む装置と、プロセッサ101を含む情報処理装置とを通信線やネットワーク経由で接続した画質評価システムとして実現してもよいし、光沢度を測定する光源107と正反射光受光器108と、表面高さ測位計109を含む装置と、プロセッサ101を含む情報処理装置とを通信線やネットワーク経由で接続した画質評価システムとして実現してもよい。
(3)前述の実施の形態においては、光源107(図1参照)として白色光源を使用したが、照明光の色は任意でよい。また、照明光は、可視光に限らず、赤外光や紫外光等でもよい。
(4)前述の実施の形態においては、基材部は、用紙などの基材が露出した領域を想定しているが、画像部の下地として使用される印刷領域は、ハーフトーンパターンが印刷された領域でもよい。ハーフトーンパターンは、サイズが異なるドッドで濃度を表現するパターンである。
(5)前述した各実施の形態におけるプロセッサは、広義的な意味でのプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU等)の他、専用的なプロセッサ(例えばGPU(=Graphical Processing Unit)、ASIC(=Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(=Field Programmable Gate Array)、プログラム論理デバイス等)を含む。
また、前述した各実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサが単独で実行してもよいが、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して実行してもよい。また、プロセッサにおける各動作の実行の順番は、前述した各実施の形態に記載した順番のみに限定されるものでなく、個別に変更してもよい。
1…画質評価装置、101…プロセッサ、107…光源、108…正反射光受光器、109…表面高さ測位計、201、201A…段差高さ取得部、202、202A、202B…光沢度取得部、203、203A、203B、203C、203D…評価値算出部、204、204A…評価値提示部、211…段差傾き取得部、212、212A…光沢度差取得部

Claims (13)

  1. 情報処理装置により実行される画質評価方法であって、
    記録材により形成された画像部と、当該画像部の下地となる基材部との境界部分の段差に関する情報と、当該画像部の光沢度とを取得する処理と、
    取得された前記段差に関する情報と前記光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する処理と、
    を有する画質評価方法。
  2. 前記算出する処理は、前記段差に関する情報と前記光沢度に加え、前記基材部と前記画像部との間の前記光沢度の差を用いて前記評価値を算出する、
    請求項1に記載の画質評価方法。
  3. 前記段差に関する情報は、前記基材部と前記画像部との段差の高さである、
    請求項1又は2に記載の画質評価方法。
  4. 前記取得する処理は、前記段差に関する情報として、前記基材部と前記画像部との段差の高さを測定する、
    請求項1又は2に記載の画質評価方法。
  5. 前記段差に関する情報は、前記画像部と前記基材部との接続部分の傾斜角である、
    請求項1又は2に記載の画質評価方法。
  6. 前記取得する処理は、前記段差に関する情報として、前記画像部と前記基材部との接続部分の傾斜角を測定する、
    請求項1又は2に記載の画質評価方法。
  7. 前記取得する処理は、前記段差に関する情報及び前記光沢度を、評価に使用する印刷物の特定の領域を測定する、
    請求項1又は2に記載の画質評価方法。
  8. 前記特定の領域は、積層される記録材の厚みが異なる複数の前記画像部であり、
    前記算出する処理は、前記複数の画像部のそれぞれにおける前記評価値の総和を算出する
    請求項7に記載の画質評価方法。
  9. 前記算出する処理は、前記段差に関する情報と前記光沢度に加え、第1の厚みを有する第1の画像部と第2の厚みを有する第2の画像部との間における前記光沢度の差を用いて前記評価値を算出する、
    請求項1又は2に記載の画質評価方法。
  10. 第1の軸を前記段差に関する情報、第2の軸を前記光沢度とする図表に、許容範囲を与える線と、算出された前記評価値とを表示する、
    請求項1又は2に記載の画質評価方法。
  11. プロセッサを有し、
    前記プロセッサは、
    記録材により形成された画像部と、当該画像部の下地となる基材部との境界部分の段差に関する情報と、当該画像部の光沢度とを取得し、
    取得された前記段差に関する情報と前記光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する、
    画質評価装置。
  12. 記録材により形成された画像部と、当該画像部の下地となる基材部との境界部分の段差に関する情報を測定する第1の測定部と、
    前記画像部の光沢度を測定する第2の測定部と、
    取得された前記段差に関する情報と前記光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出するプロセッサと、
    を有する画質評価システム。
  13. コンピュータに、
    記録材により形成された画像部と、当該画像部の下地となる基材部との境界部分の段差に関する情報と、当該画像部の光沢度とを取得する機能と、
    取得された前記段差に関する情報と前記光沢度とに基づいて、レリーフ感の評価値を算出する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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