JP2023104272A - 信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路規模を削減して機器を小型化する。【解決手段】第1のローパスフィルタ5A,5Bから出力されるベースバンド信号を処理する際に、第1の乗算器62Aが同相成分のベースバンド信号と同位相の局部発振信号とを乗算して同相成分の直交変調高周波信号を生成して出力し、また、第2の乗算器62Bが直交成分のベースバンド信号と直交位相の局部発振信号とを乗算して直交成分の直交変調高周波信号を生成して出力し、増幅部7から出力される高周波信号を処理する際に、第1の乗算器62Aが高周波信号と同位相の局部発振信号とを乗算して同相成分の直交復調ベースバンド信号を生成して第1のローパスフィルタ5Aに対して出力し、また、第2の乗算器62Bが高周波信号と直交位相の局部発振信号とを乗算して直交成分の直交復調ベースバンド信号を生成して第2のローパスフィルタ5Bに対して出力する。【選択図】図1
Description
この発明は、直交変調および直交復調を行う通信に用いられる信号処理装置に関する。
直交変調および直交復調を行う通信に用いられる従来の信号処理装置として、直交変調で得られた変調信号を直交復調することにより得られる復調信号と、直交変調で用いられる送信側キャリアと、直交復調で用いられる受信側キャリアとの位相差である変復調位相差と、復調信号を、変復調位相差によって補正したキャリアリカバリ信号とを取得する取得部と、復調信号、変復調位相差、および、キャリアリカバリ信号を用いて、送信側キャリアの位相誤差、および、受信側キャリアの位相誤差のうちの少なくとも一方を求める誤差検出部とを備える信号処理装置が知られている(特許文献1参照)。
例えば特許文献1のような従来の信号処理装置では、送信系と受信系との2系統の高周波(RF:Radio Frequency)回路が必要であり、回路規模が大きくなる、という問題がある。
そこでこの発明は、回路規模を削減して機器を小型化することが可能な、信号処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明に係る信号処理装置は、第1のローパスフィルタと、第2のローパスフィルタと、直交変復調部と、増幅部と、を有し、前記直交変復調部が、第1のハイブリッド回路と、第2のハイブリッド回路と、第1の乗算器と、第2の乗算器と、を含み、前記第1のハイブリッド回路が、局部発振信号の入力を受けて前記局部発振信号を振幅が等しく且つ位相が相互に直交する2つの信号に分岐して同位相の局部発振信号を前記第1の乗算器へと供給するとともに直交位相の局部発振信号を前記第2の乗算器へと供給し、前記第1のローパスフィルタから出力される同相成分のベースバンド信号と前記第2のローパスフィルタから出力される直交成分のベースバンド信号とを処理する際に、前記第1の乗算器が前記同相成分のベースバンド信号と前記同位相の局部発振信号とを乗算して同相成分の直交変調高周波信号を生成して出力し、また、前記第2の乗算器が前記直交成分のベースバンド信号と前記直交位相の局部発振信号とを乗算して直交成分の直交変調高周波信号を生成して出力し、そして、前記第2のハイブリッド回路が前記同相成分の直交変調高周波信号と前記直交成分の直交変調高周波信号とを合成して前記増幅部に対して出力し、前記増幅部から出力される高周波信号を処理する際に、前記第2のハイブリッド回路が、前記高周波信号を同振幅且つ同位相の2つの信号に分岐して前記第1の乗算器および前記第2の乗算器に対して出力し、そして、前記第1の乗算器が前記高周波信号と前記同位相の局部発振信号とを乗算して同相成分の直交復調ベースバンド信号を生成して前記第1のローパスフィルタに対して出力し、また、前記第2の乗算器が前記高周波信号と前記直交位相の局部発振信号とを乗算して直交成分の直交復調ベースバンド信号を生成して前記第2のローパスフィルタに対して出力する、ことを特徴とする。
この発明に係る信号処理装置は、前記増幅部が、前記直交変復調部から出力される信号を増幅する処理と前記直交変復調部へと出力する信号を増幅する処理とで共用の1つの増幅器を含む、ようにしてもよい。
この発明に係る信号処理装置によれば、双方向の処理で直交変復調部が供用されるようにしているので、変調回路と復調回路とを共通化することができ、回路規模を削減して機器を小型化することが可能となるとともに、部品点数を削減して低コスト化を図ることが可能となる。
この発明に係る信号処理装置によれば、増幅部が双方向の処理で共用の1つの増幅器を含むようにした場合には、回路規模を一層削減することが可能となる。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る信号処理装置の概略構成を示す機能ブロック図である。この実施の形態では、信号処理装置が、位相が相互に直交する同相成分(In-phase;Ich)のベースバンド(BB:baseband)周波数帯の信号および直交成分(Quadrature-phase;Qch)のベースバンド(BB)周波数帯の信号と、高周波(RF:Radio Frequency)信号と、の間で直交変調や直交復調により直接周波数変換(具体的には、アップコンバート,ダウンコンバート)を行うダイレクトコンバージョン方式を用いて無線通信を行う無線通信装置として構成される場合を例に挙げて説明する。なお、この発明の要点には関係しない回路素子については図示および説明を省略するものとし、図示や説明が為されていないとしても無線通信装置に必要とされる回路素子が適宜備えられているものとする。
実施の形態に係る信号処理装置は、位相が相互に直交する同相成分(Ich)のベースバンド(BB)信号および直交成分(Qch)のベースバンド(BB)信号と、高周波(RF)の信号と、の間で直交変調や直交復調により周波数変換を行うダイレクトコンバージョン方式を用いて無線通信を行う送受信回路を備える無線通信装置として用いられ、主として、ベースバンド信号処理部1,第1のD/A変換器2A,第2のD/A変換器2B,第1のA/D変換器3A,第2のA/D変換器3B,第1の加算器4A,第2の加算器4B,第1のローパスフィルタ5A,第2のローパスフィルタ5B,直交変復調部6,増幅部7,ローパスフィルタ8,およびアンテナ9を有する。
無線通信装置として用いられる信号処理装置を構成する第1の加算器4A,第2の加算器4B,第1のローパスフィルタ5A,第2のローパスフィルタ5B,直交変復調部6,増幅部7,およびローパスフィルタ8は、送信系としても受信系としても用いられる構成であり、送信と受信との双方向対応の構成であって送受信共用の構成である。また、アンテナ9は、送信と受信との共用のアンテナである。
そして、実施の形態に係る信号処理装置は、第1のローパスフィルタ5Aと、第2のローパスフィルタ5Bと、直交変復調部6と、増幅部7と、を有し、直交変復調部6が、第1のハイブリッド回路61Aと、第2のハイブリッド回路61Bと、第1の乗算器62Aと、第2の乗算器62Bと、を含み、第1のハイブリッド回路61Aが、局部発振信号の入力を受けて前記局部発振信号を振幅が等しく且つ位相が相互に直交する2つの信号に分岐して同位相の局部発振信号を第1の乗算器62Aへと供給するとともに直交位相の局部発振信号を第2の乗算器62Bへと供給し、第1のローパスフィルタ5Aから出力される同相成分のベースバンド信号と第2のローパスフィルタ5Bから出力される直交成分のベースバンド信号とを処理する際に、第1の乗算器62Aが同相成分のベースバンド信号と同位相の局部発振信号とを乗算して同相成分の直交変調高周波信号を生成して出力し、また、第2の乗算器62Bが直交成分のベースバンド信号と直交位相の局部発振信号とを乗算して直交成分の直交変調高周波信号を生成して出力し、そして、第2のハイブリッド回路61Bが同相成分の直交変調高周波信号と直交成分の直交変調高周波信号とを合成して増幅部7に対して出力し、増幅部7から出力される高周波信号を処理する際に、第2のハイブリッド回路61Bが、前記高周波信号を同振幅且つ同位相の2つの信号に分岐して第1の乗算器62Aおよび第2の乗算器62Bに対して出力し、そして、第1の乗算器62Aが前記高周波信号と同位相の局部発振信号とを乗算して同相成分の直交復調ベースバンド信号を生成して第1のローパスフィルタ5Aに対して出力し、また、第2の乗算器62Bが前記高周波信号と直交位相の局部発振信号とを乗算して直交成分の直交復調ベースバンド信号を生成して第2のローパスフィルタ5Bに対して出力し、さらに、増幅部7が、直交変復調部6から出力される信号を増幅する処理と直交変復調部6へと出力する信号を増幅する処理とで共用の1つの増幅器75を含む、ようにしている。
(信号を送信する際の各部の動作)
無線通信装置として用いられる信号処理装置は、下記のように動作してアンテナ9を介して信号を送信する。
無線通信装置として用いられる信号処理装置は、下記のように動作してアンテナ9を介して信号を送信する。
ベースバンド信号処理部1は、例えば音声やデータなどの、当該の無線通信装置からの送信対象のデータの供給を受け、前記送信対象のデータに基づいて送信信号としてのデジタルのベースバンド信号を生成して出力する。ベースバンド信号は、位相が相互に直交する(即ち、90°の位相差を有する)同相成分(Ich)と直交成分(Qch)とを有する。
第1のD/A変換器(DAC:Digital-to-Analog Converter)2Aは、ベースバンド信号処理部1から出力される同相成分(Ich)のベースバンド信号の入力を受け、前記同相成分(Ich)のベースバンド信号に対してデジタル-アナログ変換処理を施してアナログ信号波形に変換した(即ち、アナログ化した)同相成分(Ich)のベースバンド信号を出力する。
第2のD/A変換器(DAC)2Bは、ベースバンド信号処理部1から出力される直交成分(Qch)のベースバンド信号の入力を受け、前記直交成分(Qch)のベースバンド信号に対してデジタル-アナログ変換処理を施してアナログ信号波形に変換した(即ち、アナログ化した)直交成分(Qch)のベースバンド信号を出力する。
信号を送信する際の第1のD/A変換器2Aおよび第2のD/A変換器2Bの後段の各部ではアナログ信号を扱う処理が行われる。
第1の加算器4Aは、第1のD/A変換器2Aから出力されるアナログ化された同相成分(Ich)のベースバンド信号の入力を受け、前記アナログ化された同相成分(Ich)のベースバンド信号を第1のローパスフィルタ5Aに対して出力する。
第2の加算器4Bは、第2のD/A変換器2Bから出力されるアナログ化された直交成分(Qch)のベースバンド信号の入力を受け、前記アナログ化された直交成分(Qch)のベースバンド信号を第2のローパスフィルタ5Bに対して出力する。
第1のローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)5Aは、第1の加算器4Aから出力されるアナログ化された同相成分(Ich)のベースバンド信号の入力を受け、前記同相成分(Ich)のベースバンド信号に対して帯域制限処理を施して出力する(具体的には、不要な高周波数成分を取り除いて低周波数成分のみを通過させる)。
第2のローパスフィルタ(LPF)5Bは、第2の加算器4Bから出力されるアナログ化された直交成分(Qch)のベースバンド信号の入力を受け、前記直交成分(Qch)のベースバンド信号に対して帯域制限処理を施して出力する(具体的には、不要な高周波数成分を取り除いて低周波数成分のみを通過させる)。
直交変復調部6は、ダイレクトコンバージョン方式の直交変調および直交復調を行う回路として構成され、第1のハイブリッド回路61A,第2のハイブリッド回路61B,第1の乗算器62A,および第2の乗算器62Bを含む。
第1のハイブリッド(H:Hybrid)回路61Aは、分配器として機能/動作し、局部発振器(図示していない)から供給される、高周波帯変調信号の所定の中心周波数を備える局部発振信号(ローカル信号)の入力を受け、前記局部発振信号を振幅が等しく(即ち、同電力,同レベル)且つ位相が相互に直交する(即ち、90°の位相差を有する)2つの信号に分岐して第1の乗算器62Aと第2の乗算器62Bとに対して出力する。第1のハイブリッド回路61Aは「90°ハイブリッド回路」や「直交ハイブリッド回路」などとも呼ばれる。
第1のハイブリッド回路61Aから出力される局部発振信号としての90°の位相差を有する2つの信号は、位相が相互に直交する関係にある局部発振波であり、具体的には高周波帯変調信号の所定の中心周波数を備えるsin波とcos波である。
図に示す例では具体的には、局部発振器から供給される局部発振信号の位相と位相差が0°(或いは、180°でもよい)の信号(「同位相の局部発振信号」と呼ぶ)が0°出力端子から出力されて第1の乗算器62Aへと供給され、また、局部発振器から供給される局部発振信号の位相と位相差が90°(或いは、270°でもよい)の信号(「直交位相の局部発振信号」と呼ぶ)が90°出力端子から出力されて第2の乗算器62Bへと供給される。
第1の乗算器62Aは、第1のローパスフィルタ5Aから出力される帯域制限処理後の同相成分(Ich)のベースバンド信号の入力を受けるとともに、第1のハイブリッド回路61Aから出力される同位相の局部発振信号の入力を受け、前記同相成分(Ich)のベースバンド信号と前記同位相の局部発振信号とを乗算/混合して同相成分(Ich)の直交変調高周波信号へと直交変調/周波数変換(具体的には、アップコンバート)して出力する。
第2の乗算器62Bは、第2のローパスフィルタ5Bから出力される帯域制限処理後の直交成分(Qch)のベースバンド信号の入力を受けるとともに、第1のハイブリッド回路61Aから出力される直交位相の局部発振信号の入力を受け、前記直交成分(Qch)のベースバンド信号と前記直交位相の局部発振信号とを乗算/混合して直交成分(Qch)の直交変調高周波信号へと直交変調/周波数変換(具体的には、アップコンバート)して出力する。
第2のハイブリッド(H)回路61Bは、信号を送信する際には合成器として機能/動作し、第1の乗算器62Aから出力される同相成分(Ich)の直交変調高周波信号の入力を受けるとともに、第2の乗算器62Bから出力される直交成分(Qch)の直交変調高周波信号の入力を受け、前記同相成分(Ich)の直交変調高周波信号と前記直交成分(Qch)の直交変調高周波信号とをベクトル合成して高周波送信信号として増幅部7に対して出力する。
増幅部7は、直交変復調部6(具体的には、第2のハイブリッド回路61B)から出力される高周波送信信号の入力を受け、前記高周波送信信号に対して送信レベルまで電力(別言すると、レベル)を増幅する増幅処理を施して出力する。
増幅部7は、トランスファースイッチと増幅器とを含んで構成され、具体的には、第1のスイッチ71,第2のスイッチ72,第3のスイッチ73,第4のスイッチ74,および増幅器75を含む。
図に示す例(尚、あくまでも機能ブロック図である)では、第1のスイッチ71の一端および第4のスイッチ74の一端が直交変復調部6の第2のハイブリッド回路61Bと接続するとともに、第2のスイッチ72の一端および第3のスイッチ73の一端がローパスフィルタ8と接続し、さらに、第1のスイッチ71の他端と第2のスイッチ72の他端とが接続するとともに、第3のスイッチ73の他端と第4のスイッチ74の他端とが接続する。また、第1のスイッチ71の他端および第2のスイッチ72の他端が増幅器75の出力側と接続するとともに、第3のスイッチ73の他端および第4のスイッチ74の他端が増幅器75の入力側と接続する。
上記の構成により、第1のスイッチ71によって第2のハイブリッド回路61Bと増幅器75の出力側との接続/切断が切り替えられ、第2のスイッチ72によってローパスフィルタ8と増幅器75の出力側との接続/切断が切り替えられ、第3のスイッチ73によってローパスフィルタ8と増幅器75の入力側との接続/切断が切り替えられ、さらに、第4のスイッチ74によって第2のハイブリッド回路61Bと増幅器75の入力側との接続/切断が切り替えられる。
増幅部7の各スイッチ71~74は、信号を送信する際には、それぞれ下記のように動作する(図1に示す状態)。
第1のスイッチ71:開(OFF)
第2のスイッチ72:閉(ON)
第3のスイッチ73:開(OFF)
第4のスイッチ74:閉(ON)
第1のスイッチ71:開(OFF)
第2のスイッチ72:閉(ON)
第3のスイッチ73:開(OFF)
第4のスイッチ74:閉(ON)
増幅部7の各スイッチ71~74が上記のように動作することにより、直交変復調部6(具体的には、第2のハイブリッド回路61B)から出力される高周波送信信号が第4のスイッチ74を通過して増幅器75へと供給されて当該増幅器75によって増幅されたうえで第2のスイッチ72を通過してローパスフィルタ8に対して出力される。
ローパスフィルタ(LPF)8は、増幅部7から出力される増幅処理後の高周波送信信号の入力を受け、前記高周波送信信号に対して帯域制限処理を施して出力する(具体的には、不要な高周波数成分を取り除いて低周波数成分のみを通過させる)。
ローパスフィルタ8から出力される高周波送信信号は、アンテナ9へと入力され、前記アンテナ9を介して電波として空間へと放射/送信される。
(信号を受信する際の各部の動作)
無線通信装置として用いられる信号処理装置は、アンテナ9を介して高周波信号を受信して下記のように動作する。
無線通信装置として用いられる信号処理装置は、アンテナ9を介して高周波信号を受信して下記のように動作する。
アンテナ9は、他の装置から放射/送信された電波を受信してその結果得られるアナログの高周波受信信号を出力する。
信号を受信する際のローパスフィルタ8から第1の加算器4Aおよび第2の加算器4Bまでの各部ではアナログ信号を扱う処理が行われる。
ローパスフィルタ(LPF)8は、アンテナ9から出力される高周波受信信号の入力を受け、前記高周波受信信号に対して帯域制限処理を施して出力する(具体的には、不要な高周波数成分を取り除いて低周波数成分のみを通過させる)。
増幅部7は、ローパスフィルタ8から出力される帯域制限処理後の高周波受信信号の入力を受け、前記高周波受信信号に対して電力(別言すると、レベル)を増幅する増幅処理を施して出力する。
なお、実施の形態に係る、無線通信装置として用いられる信号処理装置が特定小電力機器(具体的には、特定小電力無線機器,特定小電力無線局)として構成され、送信電力が例えば10[mW]程度である場合には、送信系の増幅器と受信系の増幅器とを同様の性能(具体的には、増幅率)のものとすることができ、送信系としての増幅器と受信系としての増幅器とを共通化することが可能である。
増幅部7の各スイッチ71~74は、信号を受信する際には、それぞれ下記のように動作する。
第1のスイッチ71:閉(ON)
第2のスイッチ72:開(OFF)
第3のスイッチ73:閉(ON)
第4のスイッチ74:開(OFF)
第1のスイッチ71:閉(ON)
第2のスイッチ72:開(OFF)
第3のスイッチ73:閉(ON)
第4のスイッチ74:開(OFF)
増幅部7の各スイッチ71~74が上記のように動作することにより、ローパスフィルタ8から出力される高周波受信信号が第3のスイッチ73を通過して増幅器75へと供給されて当該増幅器75によって増幅されたうえで第1のスイッチ71を通過して直交変復調部6に対して出力される。
直交変復調部6の第2のハイブリッド(H)回路61Bは、信号を受信する際には分配器として機能/動作し、増幅部7から出力される増幅処理後の高周波受信信号の入力を受け、前記高周波受信信号を同振幅(即ち、同電力,同レベル)且つ同位相の2つの信号に分岐して第1の乗算器62Aと第2の乗算器62Bとに対して出力する。
第1の乗算器62Aは、第2のハイブリッド回路61Bから出力される高周波受信信号の入力を受けるとともに、第1のハイブリッド回路61Aから出力される同位相の局部発振信号の入力を受け、前記高周波受信信号と前記同位相の局部発振信号とを乗算/混合して同相成分(Ich)の直交復調ベースバンド信号へと直交復調/周波数変換(具体的には、ダウンコンバート)して出力する。
第2の乗算器62Bは、第2のハイブリッド回路61Bから出力される高周波受信信号の入力を受けるとともに、第1のハイブリッド回路61Aから出力される直交位相の局部発振信号の入力を受け、前記高周波受信信号と前記直交位相の局部発振信号とを乗算/混合して直交成分(Qch)の直交復調ベースバンド信号へと直交復調/周波数変換(具体的には、ダウンコンバート)して出力する。
第1のローパスフィルタ(LPF)5Aは、第1の乗算器62Aから出力される同相成分(Ich)の直交復調ベースバンド信号の入力を受け、前記同相成分(Ich)の直交復調ベースバンド信号に対して帯域制限処理を施して出力する(具体的には、不要な高周波数成分を取り除いて低周波数成分のみを通過させる)。
第2のローパスフィルタ(LPF)5Bは、第2の乗算器62Bから出力される直交成分(Qch)の直交復調ベースバンド信号の入力を受け、前記直交成分(Qch)の直交復調ベースバンド信号に対して帯域制限処理を施して出力する(具体的には、不要な高周波数成分を取り除いて低周波数成分のみを通過させる)。
第1の加算器4Aは、第1のローパスフィルタ5Aから出力される帯域制限処理後の同相成分(Ich)の直交復調ベースバンド信号の入力を受け、前記同相成分(Ich)の直交復調ベースバンド信号を第1のA/D変換器3Aに対して出力する。
第2の加算器4Bは、第2のローパスフィルタ5Bから出力される帯域制限処理後の直交成分(Qch)の直交復調ベースバンド信号の入力を受け、前記直交成分(Qch)の直交復調ベースバンド信号を第2のA/D変換器3Bに対して出力する。
第1のA/D変換器(ADC:Analog-to-Digital Converter)3Aは、第1の加算器4Aから出力される同相成分(Ich)の直交復調ベースバンド信号の入力を受け、前記同相成分(Ich)の直交復調ベースバンド信号に対してアナログ-デジタル変換処理を施してデジタル化した同相成分(Ich)のベースバンド信号を出力する。
第2のA/D変換器(ADC)3Bは、第2の加算器4Bから出力される直交成分(Qch)の直交復調ベースバンド信号の入力を受け、前記直交成分(Qch)の直交復調ベースバンド信号に対してアナログ-デジタル変換処理を施してデジタル化した直交成分(Qch)のベースバンド信号を出力する。
ベースバンド信号処理部1は、第1のA/D変換器3Aから出力されるデジタル化された同相成分(Ich)のベースバンド信号の入力を受けるとともに、第2のA/D変換器3Bから出力されるデジタル化された直交成分(Qch)のベースバンド信号の入力を受け、前記ベースバンド信号の同相成分(Ich)および直交成分(Qch)から元のデータ(即ち、他の装置から送信された信号)を復調して出力する。
実施の形態に係る信号処理装置によれば、双方向の処理で直交変復調部6や増幅部7が供用されるようにしているので、送信系(特に、変調回路および増幅器)と受信系(特に、復調回路および増幅器)とを共通化することができ、回路規模を削減して機器を小型化することが可能となるとともに、部品点数を削減して低コスト化を図ることが可能となる。また、実施の形態に係る信号処理装置は、集積化に適した回路構成であり、IC(Integrated Circuit:集積回路)化し易く、例えば信号処理装置のマルチチャネル化に有効である。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。
例えば、上記の実施の形態では増幅部7が送信と受信とで共用の1つの増幅器75を備えるようにしているが、例えば送信系として必要とされる増幅率と受信系として必要とされる増幅率とが大きく異なる場合には、信号を送信する際に用いられる(即ち、送信系としての)増幅器と信号を受信する際に用いられる(即ち、受信系としての)増幅器とのそれぞれを備えるようにしてもよい。この場合には、例えば図2に示すように、増幅部7が、切替スイッチ76と、信号を送信する際に用いられる送信用増幅器77と、信号を受信する際に用いられる受信用増幅器78と、を備えるようにしてもよい。そして、切替スイッチ76の切り替え動作により、信号を送信する際は第2のハイブリッド回路61Bと送信用増幅器77の入力側とが切替スイッチ76を介して接続されて(図2に示す状態)第2のハイブリッド回路61Bから出力されて送信用増幅器77で増幅された高周波送信信号がローパスフィルタ8に対して出力され、また、信号を受信する際は受信用増幅器78の出力側と第2のハイブリッド回路61Bとが切替スイッチ76を介して接続されてローパスフィルタ8から出力されて受信用増幅器78で増幅された高周波受信信号が第2のハイブリッド回路61Bに対して出力される。
また、上記の実施の形態ではこの発明に係る信号処理装置が無線通信装置として用いられる場合を例として挙げたが、この発明が適用される機序は無線通信装置に限定されるものではなく、この発明は、直交変調/周波数変換(具体的には、アップコンバート)および直交復調/周波数変換(具体的には、ダウンコンバート)を行う種々の機序に適用され得る。
1 ベースバンド信号処理部
2A 第1のD/A変換器
2B 第2のD/A変換器
3A 第1のA/D変換器
3B 第2のA/D変換器
4A 第1の加算器
4B 第2の加算器
5A 第1のローパスフィルタ
5B 第2のローパスフィルタ
6 直交変復調部
61A 第1のハイブリッド回路
61B 第2のハイブリッド回路
62A 第1の乗算器
62B 第2の乗算器
7 増幅部
71 第1のスイッチ
72 第2のスイッチ
73 第3のスイッチ
74 第4のスイッチ
75 増幅器
76 切替スイッチ
77 送信用増幅器
78 受信用増幅器
8 ローパスフィルタ
9 アンテナ
2A 第1のD/A変換器
2B 第2のD/A変換器
3A 第1のA/D変換器
3B 第2のA/D変換器
4A 第1の加算器
4B 第2の加算器
5A 第1のローパスフィルタ
5B 第2のローパスフィルタ
6 直交変復調部
61A 第1のハイブリッド回路
61B 第2のハイブリッド回路
62A 第1の乗算器
62B 第2の乗算器
7 増幅部
71 第1のスイッチ
72 第2のスイッチ
73 第3のスイッチ
74 第4のスイッチ
75 増幅器
76 切替スイッチ
77 送信用増幅器
78 受信用増幅器
8 ローパスフィルタ
9 アンテナ
Claims (2)
- 第1のローパスフィルタと、第2のローパスフィルタと、直交変復調部と、増幅部と、を有し、
前記直交変復調部が、第1のハイブリッド回路と、第2のハイブリッド回路と、第1の乗算器と、第2の乗算器と、を含み、
前記第1のハイブリッド回路が、局部発振信号の入力を受けて前記局部発振信号を振幅が等しく且つ位相が相互に直交する2つの信号に分岐して同位相の局部発振信号を前記第1の乗算器へと供給するとともに直交位相の局部発振信号を前記第2の乗算器へと供給し、
前記第1のローパスフィルタから出力される同相成分のベースバンド信号と前記第2のローパスフィルタから出力される直交成分のベースバンド信号とを処理する際に、前記第1の乗算器が前記同相成分のベースバンド信号と前記同位相の局部発振信号とを乗算して同相成分の直交変調高周波信号を生成して出力し、また、前記第2の乗算器が前記直交成分のベースバンド信号と前記直交位相の局部発振信号とを乗算して直交成分の直交変調高周波信号を生成して出力し、そして、前記第2のハイブリッド回路が前記同相成分の直交変調高周波信号と前記直交成分の直交変調高周波信号とを合成して前記増幅部に対して出力し、
前記増幅部から出力される高周波信号を処理する際に、前記第2のハイブリッド回路が、前記高周波信号を同振幅且つ同位相の2つの信号に分岐して前記第1の乗算器および前記第2の乗算器に対して出力し、そして、前記第1の乗算器が前記高周波信号と前記同位相の局部発振信号とを乗算して同相成分の直交復調ベースバンド信号を生成して前記第1のローパスフィルタに対して出力し、また、前記第2の乗算器が前記高周波信号と前記直交位相の局部発振信号とを乗算して直交成分の直交復調ベースバンド信号を生成して前記第2のローパスフィルタに対して出力する、
ことを特徴とする信号処理装置。 - 前記増幅部が、前記直交変復調部から出力される信号を増幅する処理と前記直交変復調部へと出力する信号を増幅する処理とで共用の1つの増幅器を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022005154A JP2023104272A (ja) | 2022-01-17 | 2022-01-17 | 信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022005154A JP2023104272A (ja) | 2022-01-17 | 2022-01-17 | 信号処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023104272A true JP2023104272A (ja) | 2023-07-28 |
Family
ID=87379470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022005154A Pending JP2023104272A (ja) | 2022-01-17 | 2022-01-17 | 信号処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023104272A (ja) |
-
2022
- 2022-01-17 JP JP2022005154A patent/JP2023104272A/ja active Pending
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