JP2023102387A - 作業管理方法、作業管理システム、及び作業管理プログラム - Google Patents

作業管理方法、作業管理システム、及び作業管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】圃場内における作業を行っていない情報を除外することで、作業に関する作業時間、作業量などをより正確に決定する作業管理方法、システム及びプログラムを提供する。【解決手段】作業管理システムにおける作業管理方法は、作業装置の状態を表す状態情報と、状態情報が測定された時刻を表す情報とを含む複数の稼働情報から、作業装置により圃場での作業が行われていないときの非作業情報を決定し、非作業情報と複数の稼働情報とに基づき、圃場で行われた作業の評価情報を決定する。【選択図】図5

Description

本発明は、作業管理方法、作業管理システム、及び作業管理プログラムに関するものである。
近年、圃場において行われた作業に関する情報を用いて栽培管理の分析を行うことが研究されている。
特許文献1には、作業車両の位置を周期的に測定して、測定位置に基づき、作業車両が作業を行った圃場と、その作業での作業時間とを算出する技術が開示されている。この作業時間は、作業車両のエンジンが停止している期間を除外することで、より正確に算出される。
特開2020-107112号公報
しかし、作業者は、圃場で作業車両のエンジンを停止することなく、アイドル状態で休憩を行ったり、他の作業を行ったりする場合がある。このため、圃場での作業時間に、休憩や他の作業の作業時間が含まれ、正確に作業車両の作業時間が算出できない場合がある。また、作業車両が圃場外に存在していても、測定誤差により、圃場内の位置が測定される場合がある。このため、作業車両の位置が圃場内であっても、圃場外での作業を表す場合もあり、作業内容が正確に決定されない場合がある。
上記の状況に鑑み、本開示は、圃場内における作業を行っていない情報を除外することで、作業に関する評価情報、例えば作業時間、作業量などをより正確に決定することを目的の1つとする。他の目的については、以下の記載及び実施の形態の説明から理解することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
上記目的を達成するための一実施の形態による作業管理方法は、作業装置(30)の状態を表す状態情報と、状態情報が測定された時刻を表す情報とを含む複数の稼働情報から、作業装置(30)により圃場(400)での作業が行われていないときの非作業情報を決定することを含む。また、作業管理方法は、非作業情報と、複数の稼働情報とに基づき、圃場(400)で行われた作業の評価情報を決定することを含む。また、前述の非作業情報を決定することは、複数の稼働情報のうち、作業装置(30)の位置情報(460)を含まない第1稼働情報群を非作業情報として決定することと、複数の稼働情報から、除外領域(500)内の位置を表す作業装置(30)の位置情報(460)を含む第2稼働情報群を非作業情報として決定することと、状態情報に基づき、複数の稼働情報から、作業装置(30)がアイドル状態を表す第3稼働情報群を非作業情報として決定することとのいずれかを含む。
上記目的を達成するための一実施の形態による作業管理システム(1000)は、非作業情報決定部(160)と、評価決定部(170)とを備える。非作業情報決定部(160)は、作業装置(30)の状態を表す状態情報と、状態情報が測定された時刻を表す情報とを含む複数の稼働情報から、作業装置(30)により圃場(400)での作業が行われていないときの非作業情報を決定する。評価決定部(170)は、非作業情報と、複数の稼働情報とに基づき、圃場(400)で行われた作業の評価情報を決定する。また、非作業情報決定部(160)は、複数の稼働情報のうち、作業装置(30)の位置情報(460)を含まない第1稼働情報群を非作業情報として決定することと、複数の稼働情報から、除外領域(500)内の位置を表す作業装置(30)の位置情報(460)を含む第2稼働情報群を非作業情報として決定することと、状態情報に基づき、複数の稼働情報から、作業装置(30)がアイドル状態を表す第3稼働情報群を非作業情報として決定することとのいずれかを実行する。
上記目的を達成するための一実施の形態による作業管理プログラム(320)は、作業装置(30)の状態を表す状態情報と、状態情報が測定された時刻を表す情報とを含む複数の稼働情報から、作業装置(30)により圃場(400)での作業が行われていないときの非作業情報を決定することを演算装置(120、220)に実行させる。また、作業管理プログラム(320)は、非作業情報と、複数の稼働情報とに基づき、圃場(400)で行われた作業の評価情報を決定することを演算装置(120、220)に実行させる。また、前述の非作業情報を決定することは、複数の稼働情報のうち、作業装置(30)の位置情報(460)を含まない第1稼働情報群を非作業情報として決定することと、複数の稼働情報から、除外領域(500)内の位置を表す作業装置(30)の位置情報(460)を含む第2稼働情報群を非作業情報として決定することと、状態情報に基づき、複数の稼働情報から、作業装置(30)がアイドル状態を表す第3稼働情報群を非作業情報として決定することとのいずれかを含む。
上記の形態によれば、より正確な評価情報を決定することができる。
一実施の形態における作業管理システムの構成図である。 一実施の形態において、作業装置が取得する位置情報を説明するための図である。 一実施の形態における作業装置の構成を説明するための図である。 一実施の形態における作業管理システムが実行する機能ブロックを表す図である。 一実施の形態における作業管理システムによる処理を表すフローチャートである。 一実施の形態においる除外領域を説明するための図である。
(実施の形態)
本発明の本実施の形態による作業管理システム1000を、図面を参照して説明する。本実施の形態において、図1に示すように、作業管理システム1000は、作業管理装置100と、端末200とを備える。作業管理装置100は、ネットワーク20、例えばインターネットを介して、端末200と、作業装置30と通信可能に接続されている。
作業装置30は、測位装置、例えばGNSS(Global Navigation Satellite System)の受信機を備え、図2に示すように、各時刻の位置を表す位置情報460を取得する。このため、位置情報460は、作業装置30が移動した軌道450に沿った位置を表す。作業装置30は、各時刻における作業装置30の位置を表す位置情報460を取得する。
また、作業装置30は、作業装置30の状態を表す状態情報、例えば作業装置30の速度、操舵角、エンジン回転数、エンジン負荷、各種クラッチのON/OFF状況などを表す情報を取得する。例えば、作業装置30は、図3に示すように、原動機31、例えばエンジン、モータなどを備え、原動機31により発生する力を用いて、走行部32、例えば車輪、クローラを動かす。状態情報に含まれる作業装置30の速度は、例えば、原動機31から走行部32に伝わる力、例えば車輪の回転数に基づき、測定される。作業装置30が作業機械を牽引する車両、例えばトラクターであるとき、状態情報には、作業機械に動力を伝達するときのPTO(power take-off)回転数、作業機械の姿勢を示すヒッチ高さやリフトアーム角度などの情報が含まれてもよい。例えば、図3に示すように、作業装置30が作業機械としてロータリー耕耘機を牽引するとき、状態情報は、このロータリー耕耘機が下降しているか、上昇しているかを表す情報を含んでもよい。作業装置30は、ロータリー耕耘機を下降して、かつ、移動しているとき、圃場400の耕耘作業を行う。作業装置30は、作業機械と一体に形成された車両、例えばコンバインなどでもよい。また、作業装置30は、農薬を散布するドローンでもよい。
作業装置30は、通信装置33を備え、状態情報と位置情報460とを含む稼働情報を作業管理装置100に出力する。例えば、1つの稼働情報は、ある時刻における状態情報と位置情報460とを表す。また、1つの稼働情報は、表された状態情報と位置情報460とが測定された時刻とを表す。作業装置30は、エンジンを停止したときに、エンジンを起動してから停止するまでの各時刻における複数の稼働情報を作業管理装置100の演算装置120に送信する。作業装置30は、逐次、稼働情報を作業管理装置100に出力してもよい。また、作業装置30は、蓄積された複数の稼働情報を外部記憶装置、例えばUSBメモリ(Universal Serial Bus flash drive)などを介して、作業管理装置100に出力してもよい。
作業管理装置100は、作業装置30から取得した複数の稼働情報に基づき、圃場400における評価情報、例えば作業時間、播種量、植付量、単位時間当たりの播種量または植付量、散布した農薬量、収穫量などを決定する。複数の稼働情報には、作業装置30が作業を行っていないときの情報、例えば、圃場400の外を作業装置30が移動したときの情報、アイドル状態で休憩していたときの情報などを含む。例えば、図2の例において、圃場400の外の位置を表す第1位置情報460-1は、作業装置30が作業を行っていないときの稼働情報に含まれる。また、第2位置情報460-2と、第3位置情報460-3と、第4位置情報460-4と、第5位置情報460-5とは、アイドル状態で休憩していたときの位置を表し、作業装置30が作業を行っていないときの稼働情報に含まれる。このため、作業管理装置100は、複数の稼働情報のうち、作業装置30により圃場400内での作業が行われていないときの稼働情報を表す非作業情報を決定する。作業管理装置100は、複数の稼働情報と、非作業情報とに基づき、評価情報を決定する。例えば、作業管理装置100は、複数の稼働情報に基づき決定される評価情報から非作業情報に基づき決定される評価情報を除外して、圃場400における作業の評価情報を決定する。
このように、作業管理システム1000は、作業装置30が作業を行っていない非作業情報を除外することで、より正確な評価情報を決定することができる。これにより、ユーザ、例えば作業者、圃場400の所有者などは、決定された評価情報に基づき、より詳細な栽培管理の分析を行うことができる。
(作業管理システムの構成)
作業管理システム1000に含まれる作業管理装置100の構成を説明する。作業管理装置100は、図1に示すように、入出力装置110と、演算装置120と、通信装置130と、記憶装置140とを備える。作業管理装置100は、例えば、コンピュータである。入出力装置110には、演算装置120が処理を実行するための情報が入力される。また、入出力装置110は、演算装置120が処理を実行した結果を出力する。入出力装置110は、様々な入力装置と出力装置とを含み、例えば、キーボード、マウス、マイク、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。入出力装置110は省略されてもよい。
通信装置130は、ネットワーク20に電気的に接続され、ネットワーク20を介して各々の装置との通信を行う。通信装置130は、作業装置30から取得する複数の稼働情報を演算装置120に転送する。また、演算装置120が生成した信号を端末200に転送する。通信装置130は、例えば、NIC(Network Interface Card)、USB(Universal Serial Bus)などの種々のインタフェースを含む。
記憶装置140は、作業装置30が作業を行っていない非作業情報を除外した評価情報を決定するための様々なデータ、例えば圃場データ300と、除外領域データ310と、作業管理プログラム320とを格納する。記憶装置140は、作業管理プログラム320を記憶する非一時的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)として用いられる。作業管理プログラム320は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体1に記録されたコンピュータプログラム製品(computer program product)として提供されてもよく、または、サーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。
圃場データ300は、作業装置30が作業を行う圃場400の領域を表す。例えば、圃場データ300は、複数の圃場400の領域を表してもよい。
除外領域データ310は、圃場400における作業に関係のない除外領域を表す。例えば、除外領域は、作業装置30を整備する整備センターを含む。作業装置30が除外領域に存在するとき、作業装置30は圃場400における作業を行っていないことを表す。
演算装置120は、作業管理プログラム320を記憶装置140から読み出し実行して、評価情報を決定するための様々なデータ処理を行う。例えば、演算装置120は、中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)などを含む。
演算装置120は、作業管理プログラム320を読み出し実行することで、図4に示すように、データ記憶部150と、非作業情報決定部160と、評価決定部170とを実現する。データ記憶部150は、圃場データ300と、除外領域データ310とを記憶する。非作業情報決定部160は、複数の稼働情報のうち、圃場400における作業が行われていないときの非作業情報を決定する。評価決定部170は、決定された非作業情報と、複数の稼働情報とに基づき、評価情報を決定する。決定された評価情報は、評価決定部170により端末200に出力される。
次に、端末200の構成を説明する。端末200は、図1に示すように、入出力装置210と、演算装置220と、通信装置230と、記憶装置240とを備える。端末200は、例えば、コンピュータ、タブレット、携帯電話などを含む。入出力装置210には、演算装置220が処理を実行するための情報が入力される。また、入出力装置210は、演算装置220が処理を実行した結果を出力する。入出力装置210は、様々な入力装置と出力装置とを含み、例えば、キーボード、マウス、マイク、ディスプレイ、スピーカー、タッチパネルなどを含む。
通信装置230は、ネットワーク20に電気的に接続され、ネットワーク20を介して各々の装置との通信を行う。通信装置230は、作業管理装置100から取得する信号を演算装置220に転送する。また、演算装置220が生成した信号を作業管理装置100に転送する。通信装置230は、例えば、無線LAN(Local Area Network)やセルラーネットワークなどの無線通信に用いられる送受信機、NIC(Network Interface Card)、USB(Universal Serial Bus)などの種々のインタフェースを含む。
記憶装置240は、評価情報を表示するための様々なデータ、例えば表示プログラム330を格納する。記憶装置240は、表示プログラム330を記憶する非一時的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)として用いられる。表示プログラム330は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体2に記録されたコンピュータプログラム製品(computer program product)として提供されてもよく、または、サーバからダウンロード可能なコンピュータプログラム製品として提供されてもよい。
演算装置220は、表示プログラム330を読み出し実行することで、図4に示すように、入出力装置210と協働して、表示部250を実現する。表示部250は、作業管理装置100から評価情報を取得して、取得した評価情報を表示する。
(作業管理システムの動作)
図1に示す作業装置30は、圃場400での作業を行うと、複数の稼働情報を作業管理装置100の演算装置120に送信する。演算装置120は、作業装置30から複数の稼働情報を受信すると、作業管理プログラム320を読み出し実行する。作業管理プログラム320が読み出し実行されると、演算装置120は、作業管理方法の一部である図5に示す処理を開始する。
ステップS110において、演算装置120により実現される非作業情報決定部160は、複数の稼働情報から、位置情報460を含まない第1稼働情報群を決定し、除外する。例えば、作業装置30は、所定の間隔、例えば1秒間隔で、位置情報460と、状態情報とを取得し、同じ時刻に取得された位置情報460と状態情報とを関連付けた稼働情報を生成する。ここで、作業装置30の測位装置は、GNSSの信号を受信できないなどの理由により、作業装置30の位置を測定できない場合がある。このため、稼働情報は、位置情報460を含まない場合がある。非作業情報決定部160が複数の稼働情報から位置情報460を含まない第1稼働情報群を除外することで、評価情報はより正確に決定されうる。
ステップS120において、非作業情報決定部160は、複数の稼働情報から、作業装置30が作業を行わない除外領域内の第2稼働情報群を決定する。例えば、図6に示すように、除外領域500は、圃場400に隣接している場合がある。このため、作業装置30が除外領域500内で移動していても、作業装置30の測位装置の測定誤差により、測定された作業装置30の位置が圃場400の領域に含まれる場合がある。このため、非作業情報決定部160は、稼働情報のうち、作業装置30が除外領域500内にあると推定される稼働情報を、除外領域500内の第2稼働情報群として決定する。
例えば、最初に、非作業情報決定部160は、除外領域500に含まれる位置を表す1つ以上の稼働情報を第2稼働情報群として決定する。例えば、図6に示す例において、非作業情報決定部160は、除外領域500に含まれる位置を表す第6位置情報460-6と、第7位置情報460-7と、第9位置情報460-9~第13位置情報460-13とに対応する稼働情報を第2稼働情報群として決定する。また、非作業情報決定部160は、測定された時間の順番において、複数の稼働情報のうち、除外領域500に含まれる位置を表す稼働情報が第1閾値より多く連続するとき、連続する稼働情報を第2稼働情報群として決定してもよい。ここで、第1閾値は任意の数を表してもよい。
次に、非作業情報決定部160は、測定された時間の順番において、第2稼働情報群として決定された2つの稼働情報に挟まれた稼働情報を第2稼働情報群として決定してもよい。例えば、図6に示す例において、第8位置情報460-8は、除外領域500に含まれない位置を表すが、時間の順番において、第2稼働情報群として決定された第7位置情報460-7と第9位置情報460-9とに挟まれている。このため、第8位置情報460-8に対応する稼働情報は、第2稼働情報群として決定される。非作業情報決定部160は、時間の順番において、第2稼働情報群の2つの稼働情報に挟まれた連続する稼働情報の数が第2閾値より小さいときに、この第2稼働情報群に挟まれた稼働情報を第2稼働情報群として決定してもよい。例えば、第2閾値が「3」であるとき、時間の順番において、第2稼働情報群の2つの稼働情報に連続する3つの稼働情報が挟まれているとき、この3つの稼働情報は第2稼働情報群に含まれない。また、時間の順番において、第2稼働情報群の2つの稼働情報に2つの稼働情報が挟まれているとき、この2つの稼働情報は第2稼働情報群に含まれる。
図5に示すステップS130において、非作業情報決定部160は、複数の稼働情報から、圃場400に含まれる位置を表す圃場稼働情報群を抽出する。例えば、非作業情報決定部160は、圃場データ300から圃場400の領域を表す情報を取得する。非作業情報決定部160は、受信された複数の稼働情報から、圃場400の領域内の位置を表す位置情報460に対応する稼働情報を含む圃場稼働情報群を抽出する。例えば、図2に示す例において、非作業情報決定部160は、圃場400の領域に含まれない第1位置情報460-1に対応する稼働情報を除外して、時間の順番において第2位置情報460-2に対応する稼働情報以降の稼働情報を圃場稼働情報群として抽出する。
図5に示すステップS140において、非作業情報決定部160は、圃場400に含まれる位置を表す圃場稼働情報群から、作業装置30がアイドル状態を表す第3稼働情報群を決定する。例えば、非作業情報決定部160は、稼働情報に含まれる状態情報に基づき、作業装置30がアイドル状態か否かを判定する。例えば、非作業情報決定部160は、状態情報に含まれる作業装置30の車速に基づき、この状態情報を含む稼働情報がアイドル状態を表すか否かを判定する。例えば作業装置30の車速が第3閾値以下であるとき、非作業情報決定部160は、対応する稼働情報がアイドル状態を表すと判定する。例えば、非作業情報決定部160は、作業装置30の車速が「0」であるとき、対応する稼働情報がアイドル状態を表すと判定してもよい。
また、非作業情報決定部160は、状態情報に含まれる操舵角、例えば車輪の切れ角に基づき、稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すかを判定してもよい。例えば、非作業情報決定部160は、第4閾値より長い時間連続して操舵角が変化しないとき、対応する稼働情報がアイドル状態を表すと判定する。例えば、非作業情報決定部160は、時間の順番に並べたときに、操舵角が変化しない稼働情報が所定の回数以上連続しているとき、対応する稼働情報がアイドル状態を表すと判定する。
また、非作業情報決定部160は、状態情報に含まれる原動機31の回転数、例えばエンジン回転数に基づき、稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すかを判定してもよい。例えば、非作業情報決定部160は、作業装置30のアイドル状態における原動機31の回転数を記憶し、記憶された回転数と状態情報に含まれる原動機31の回転数とを比較する。非作業情報決定部160は、記憶された回転数と原動機31の回転数との差が所定の値より小さいとき、対応する稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すと判定する。また、非作業情報決定部160は、作業装置30のアイドル状態における原動機31の回転数の範囲を記憶してもよい。この場合、非作業情報決定部160は、原動機31の回転数が記憶された回転数の範囲に含まれるとき、対応する稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すと判定する。
また、非作業情報決定部160は、原動機31の回転数が所定の時間連続してアイドル状態を表すときに、稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すかを判定してもよい。例えば、非作業情報決定部160は、時間の順番に並べたときに、作業装置30のアイドル状態を表す稼働情報が所定の回数以上連続しているとき、対応する稼働情報がアイドル状態を表すと判定する。
また、非作業情報決定部160は、状態情報に含まれる原動機31の負荷、例えばエンジン負荷に基づき、稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すかを判定してもよい。例えば、非作業情報決定部160は、原動機31の負荷が閾値より小さいとき、対応する稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すと判定する。また、非作業情報決定部160は、原動機31の負荷が所定の時間連続してアイドル状態を表すときに、稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すかを判定してもよい。
非作業情報決定部160は、状態情報に含まれる複数の情報、例えば車速と、操舵角とを組み合わせて、稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すかを判定してもよい。また、非作業情報決定部160は、状態情報に含まれる他の情報を用いて、稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すかを判定してもよい。
非作業情報決定部160は、状態情報に基づき、作業装置30がアイドル状態を表すと判定した稼働情報を第3稼働情報群として決定する。状態情報を利用することで、非作業情報決定部160は、作業装置30の測位装置による測定誤差の影響を受けずに、作業装置30のアイドル状態を判定することができる。このため、例えば、図2に示すように、第2位置情報460-2が表す位置と、第3位置情報460-3が表す位置とが異なっていても、非作業情報決定部160は、第2位置情報460-2と、第3位置情報460-3とに対応する稼働情報がアイドル状態を表すと判定し得る。同様に、非作業情報決定部160は、第4位置情報460-4と、第5位置情報460-5とに対応する稼働情報がアイドル状態を表すと判定し得る。
図5に示すステップS150において、評価決定部170は、第2稼働情報群と、第3稼働情報群とを含む非作業情報に基づき、評価情報、例えば作業時間、播種量、植付量、単位時間当たりの播種量または植付量、散布した農薬量などを決定する。例えば、評価決定部170は、圃場400の領域に含まれる位置を表す圃場稼働情報群から、第2稼働情報群と第3稼働情報群とを除外して、評価情報を決定する。例えば、稼働情報に播種量が含まれている場合、評価決定部170は、圃場稼働情報群から、第2稼働情報群と第3稼働情報群とを除外した評価用稼働情報群を決定する。評価決定部170は、評価用稼働情報群に含まれる稼働情報に表された播種量を合算することで、圃場400における播種量を算出する。
また、評価情報として作業時間を算出する場合、評価決定部170は、圃場稼働情報群から、第2稼働情報群を除外した評価用稼働情報群と、第3稼働情報群とに基づき、作業時間を算出してもよい。例えば、評価決定部170は、評価用稼働情報群に含まれる稼働情報により、作業装置30が圃場400内で起動していた起動時間を算出する。例えば、評価決定部170は、複数の稼働情報のうち、時間の順番において、評価用稼働情報群に含まれる稼働情報が連続している期間を作業装置30が圃場400内で起動していた起動時間として算出する。例えば、評価用稼働情報群に含まれる稼働情報において、最後に測定された時刻と最初に測定された時刻との時間差を作業装置30が圃場400内に存在する圃場内時間として算出してもよい。また、評価決定部170は、評価用稼働情報群に含まれる稼働情報に表される圃場内時間において、作業装置30のエンジンが停止している時間があるとき、圃場内時間からエンジンが停止している時間を減算して、圃場内時間を修正してもよい。
また、評価決定部170は、第3稼働情報群に基づき、作業装置30がアイドル状態であった時間を算出する。例えば、評価決定部170は、複数の稼働情報のうち、時間の順番において、第3稼働情報群に含まれる稼働情報が連続している期間をアイドル状態の時間として算出する。例えば、図2に示す例において、評価決定部170は、連続している第2位置情報460-2が測定された時刻と、第3位置情報460-3が測定された時刻との時間差をアイドル状態の時間として算出する。また、評価決定部170は、第4位置情報460-4が測定された時刻と、第5位置情報460-5が測定された時刻との時間差をアイドル状態の時間として算出する。算出された1つ以上のアイドル状態の時間を合算して、評価決定部170は、圃場400内で作業装置30がアイドル状態であった時間を算出する。
評価決定部170は、圃場内時間と、アイドル状態の時間とに基づき、作業装置30が圃場400内で作業を行った作業時間を算出する。例えば、評価決定部170は、圃場内時間からアイドル状態の時間を減算することで、作業時間を算出する。これにより、評価決定部170は、作業装置30が起動された状態で休憩していた時間を除外した作業時間を算出することができる。
評価決定部170は、評価情報として単位時間当たりの作業量、例えば単位時間当たりの播種量を算出する場合、圃場内時間からアイドル状態の時間を減算して得られる作業時間を用いる。例えば、評価決定部170は、作業量、例えば播種量を作業時間で除算することで、単位時間当たりの作業量を算出する。これにより、評価決定部170は、より正確な評価情報を決定することができる。
評価決定部170は、決定された評価情報を端末200に出力する。例えば、評価決定部170は、評価情報を表す評価信号を生成する。生成された評価信号は、端末200に出力される。
ステップS160において、端末200の表示部250は、評価信号に基づき、評価情報を表示する。表示部250は、例えば、複数の圃場400における評価情報を、地図上の対応する圃場400の領域に表してもよい。評価情報は、評価情報が表す値、例えば作業時間、播種量、植付量、単位時間当たりの播種量または植付量などに応じて、区別可能に表示される。例えば、評価情報は、評価情報が表す値に応じて、色分けされて表示される。また、評価情報は、ハッチングの種類により、区別されてもよい。
このように、作業管理システム1000は、作業者が作業装置30を起動したアイドル状態で休憩した場合でも、より正確な評価情報を決定する。ユーザは、作業管理システム1000が表示するより正確な評価情報に基づき、詳細な栽培管理の分析を行うことができる。
(変形例)
実施の形態において説明した構成は一例であり、機能を阻害しない範囲で構成を変更することができる。例えば、非作業情報決定部160は、図5に示すステップS140において、状態情報と、位置情報460とに基づき、圃場稼働情報群から作業装置30のアイドル状態を表す第3稼働情報群を決定してもよい。例えば、状態情報に含まれる車速と、位置情報460により表される位置の変化とに基づき、非作業情報決定部160は、稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すかを判定してもよい。例えば、非作業情報決定部160は、対応する位置情報460が表す位置と、時間的に隣接する他の位置情報460が表す位置との距離が所定の距離より小さく、状態情報の車速が閾値より小さいとき、対応する稼働情報が作業装置30のアイドル状態を表すと判定する。
状態情報に含まれる原動機31の負荷、例えばエンジン負荷は、状態情報、例えば原動機31の回転数と、消費燃料などに基づき、非作業情報決定部160により決定されてもよい。この場合、作業装置30が測定する状態情報に原動機31の負荷は含まれなくてもよい。
評価決定部170は、ステップS150において、作業装置30が圃場400で作業を行った圃場内時間の開始時刻を、作業装置30が圃場400に進入後、最初の作業装置30のアイドル状態が終了した時刻としてもよい。例えば、作業者は、作業装置30を圃場400に進入させた後、作業装置30を起動させた状態(アイドル状態)で、作業を確認する場合がある。この場合、作業装置30が作業を開始する時刻は、作業装置30が圃場400に進入した後、最初のアイドル状態が終了した時刻を表す。
評価決定部170は、ステップS150において、作業装置30が圃場400で作業を行った圃場内時間の終了時刻を、圃場400における最後の作業装置30のアイドル状態が開始した時刻としてもよい。例えば、作業者は、圃場400での作業を終了した後に、作業装置30を起動させた状態(アイドル状態)で、作業の終了を確認する場合がある。この場合、作業装置30が圃場400での作業を終了する時刻は、圃場400において最後のアイドル状態が開始した時刻を表す。
以上において説明した実施の形態および変形例は一例であり、各実施の形態および変形例で説明した構成は、機能を阻害しない範囲で、任意に変更してもよく、または/および、任意に組み合わせてもよい。さらに、必要となる機能を実現できれば、実施の形態および変形例で説明した一部の機能を省略してもよい。例えば、図1に示す作業管理システム1000に端末200は含まれなくてもよい。また、作業管理装置100の処理は、すべてまたは一部が端末200で実行されてもよい。また、端末200の処理は、すべてまたは一部が作業管理装置100で実行されてもよい。また、作業管理プログラム320は、表示プログラム330を含んでもよい。また、稼働情報に表される時刻は、所定の基準時、例えば作業装置30が起動した時刻から経過した時刻でもよい。
作業管理装置100の演算装置120が取得する複数の稼働情報のすべてについて、位置情報460により表される位置が圃場400の領域に含まれてもよい。この場合、非作業情報決定部160は、図5に示すステップS110と、ステップS120と、ステップS130とを省略してもよく、ステップS130のみを省略してもよい。また、複数の稼働情報のすべてが位置情報460を含むとき、ステップS110は省略されてもよい。また、データ記憶部150は、図1に示す除外領域データ310を記憶しなくてもよい。この場合、図5に示すステップS120は省略される。
また、非作業情報決定部160は、第1稼働情報群と、第2稼働情報群と、第3稼働情報群とを決定する順番を変更してもよい。例えば、非作業情報決定部160は、最初に第3稼働情報群を決定し、次に第2稼働情報群を決定し、最後に第1稼働情報群を決定してもよい。この場合、非作業情報決定部160は、第1稼働情報群と、第2稼働情報群と、第3稼働情報群と、圃場400外の位置を表す圃場外情報とを表す非作業情報を決定する。評価決定部170は、複数の稼働情報により表される作業装置30が起動している時間から非作業情報により表される作業装置30が起動している時間を減算することで、作業装置30が圃場400において作業を行った作業時間を算出してもよい。ここで、複数の稼働情報のすべてについて、位置情報460に表される位置が圃場400の領域に含まれるとき、非作業情報決定部160は、第1稼働情報群と、第2稼働情報群と、第3稼働情報群とを表す非作業情報を決定してもよい。
1、2 :記憶媒体
20 :ネットワーク
30 :作業装置
31 :原動機
32 :走行部
33 :通信装置
100 :作業管理装置
110 :入出力装置
120 :演算装置
130 :通信装置
140 :記憶装置
150 :データ記憶部
160 :非作業情報決定部
170 :評価決定部
200 :端末
210 :入出力装置
220 :演算装置
230 :通信装置
240 :記憶装置
250 :表示部
300 :圃場データ
310 :除外領域データ
320 :作業管理プログラム
330 :表示プログラム
400 :圃場
450 :軌道
460 :位置情報
500 :除外領域
1000 :作業管理システム

Claims (10)

  1. 作業装置の状態を表す状態情報と、前記状態情報が測定された時刻を表す情報とを含む複数の稼働情報から、前記作業装置により圃場での作業が行われていないときの非作業情報を決定することと、
    前記非作業情報と、前記複数の稼働情報とに基づき、前記圃場で行われた前記作業の評価情報を決定することと、
    を含み、
    前記非作業情報を決定することは、
    前記複数の稼働情報のうち、前記作業装置の位置情報を含まない第1稼働情報群を前記非作業情報として決定することと、
    前記複数の稼働情報から、除外領域内の位置を表す前記作業装置の前記位置情報を含む第2稼働情報群を前記非作業情報として決定することと、
    前記状態情報に基づき、前記複数の稼働情報から、前記作業装置がアイドル状態を表す第3稼働情報群を前記非作業情報として決定することと、
    のいずれかを含む作業管理方法。
  2. 前記状態情報は、前記作業装置の車速を表し、
    前記非作業情報を決定することは、
    前記状態情報に表される前記車速に基づき、前記複数の稼働情報から、前記作業装置がアイドル状態を表す第3稼働情報群を前記非作業情報として決定すること
    を含む請求項1に記載の作業管理方法。
  3. 前記状態情報は、前記作業装置の操舵角を表し、
    前記非作業情報を決定することは、
    前記状態情報に表される前記操舵角に基づき、前記複数の稼働情報から、前記作業装置が前記アイドル状態を表す第3稼働情報群を前記非作業情報として決定すること
    を含む請求項1または2に記載の作業管理方法。
  4. 前記操舵角に基づき前記第3稼働情報群を決定することは、
    前記複数の稼働情報において、閾値より長い時間連続して前記操舵角が変化しない稼働情報を前記第3稼働情報群として決定すること
    を含む請求項3に記載の作業管理方法。
  5. 前記状態情報は、前記作業装置の原動機の回転数を表し、
    前記非作業情報を決定することは、
    前記状態情報に表される前記回転数と、前記作業装置の前記アイドル状態における前記原動機の回転数とを比較することと、
    前記比較に基づき、前記複数の稼働情報から、前記作業装置が前記アイドル状態を表す前記第3稼働情報群を前記非作業情報として決定することと、
    を含む請求項1から4のいずれか1項に記載の作業管理方法。
  6. 前記状態情報は、前記作業装置の原動機の負荷を表し、
    前記非作業情報を決定することは、
    前記複数の稼働情報から、前記状態情報に表される前記負荷が閾値より小さい前記第3稼働情報群を前記非作業情報として決定すること
    を含む請求項1から5のいずれか1項に記載の作業管理方法。
  7. 前記非作業情報を決定することは、
    前記複数の稼働情報のうち、前記位置情報が表す位置が前記除外領域に含まれる前記第2稼働情報群を決定することと、
    決定された前記第2稼働情報群に含まれる2つの稼働情報に挟まれた連続する稼働情報の数が閾値より小さいとき、前記2つの稼働情報に挟まれた連続する前記稼働情報を前記第2稼働情報群として決定することと、
    を含む請求項1から6のいずれか1項に記載の作業管理方法。
  8. 前記評価情報を決定することは、
    前記複数の稼働情報により表される前記作業装置の起動時間から前記非作業情報により表される前記作業装置の起動時間を減算して算出される作業時間を用いて、前記評価情報を決定すること
    を含む請求項1から7のいずれか1項に記載の作業管理方法。
  9. 作業装置の状態を表す状態情報と、前記状態情報が測定された時刻を表す情報とを含む複数の稼働情報から、前記作業装置により圃場での作業が行われていないときの非作業情報を決定する非作業情報決定部と、
    前記非作業情報と、前記複数の稼働情報とに基づき、前記圃場で行われた前記作業の評価情報を決定する評価決定部と、
    を備え、
    前記非作業情報決定部は、
    前記複数の稼働情報のうち、前記作業装置の位置情報を含まない第1稼働情報群を前記非作業情報として決定することと、
    前記複数の稼働情報から、除外領域内の位置を表す前記作業装置の前記位置情報を含む第2稼働情報群を前記非作業情報として決定することと、
    前記状態情報に基づき、前記複数の稼働情報から、前記作業装置がアイドル状態を表す第3稼働情報群を前記非作業情報として決定することと、
    のいずれかを実行する作業管理システム。
  10. 作業装置の状態を表す状態情報と、前記状態情報が測定された時刻を表す情報とを含む複数の稼働情報から、前記作業装置により圃場での作業が行われていないときの非作業情報を決定することと、
    前記非作業情報と、前記複数の稼働情報とに基づき、前記圃場で行われた前記作業の評価情報を決定することと、
    を演算装置に実行させ、
    前記非作業情報を決定することは、
    前記複数の稼働情報のうち、前記作業装置の位置情報を含まない第1稼働情報群を前記非作業情報として決定することと、
    前記複数の稼働情報から、除外領域内の位置を表す前記作業装置の前記位置情報を含む第2稼働情報群を前記非作業情報として決定することと、
    前記状態情報に基づき、前記複数の稼働情報から、前記作業装置がアイドル状態を表す第3稼働情報群を前記非作業情報として決定することと、
    のいずれかを含む作業管理プログラム。
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