JP2023101297A - 車両 - Google Patents

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JP2023101297A JP2022001848A JP2022001848A JP2023101297A JP 2023101297 A JP2023101297 A JP 2023101297A JP 2022001848 A JP2022001848 A JP 2022001848A JP 2022001848 A JP2022001848 A JP 2022001848A JP 2023101297 A JP2023101297 A JP 2023101297A
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Abstract

【課題】既存の車体構造材を有効利用した簡易な構造によって、バッテリから発生するガスを車両後方に排出可能にする。【解決手段】車両は、車両の構造材として、前記車両の前後方向に延びるように車体の下面に設けられ、中空部材からなる少なくとも1本のフレームと、前記車体の下面において前記フレームに対して前記車両の幅方向の両側に設けられ、前記フレームにより支持される複数のバッテリモジュールと、を備え、前記フレームの中空空間は、排気ダクトとして機能する第1空間を含む複数の空間に区分されており、前記フレームと前記バッテリモジュールのそれぞれとの接続部には通気口が貫通形成され、前記通気口にはベントバルブが装着されており、前記フレームの前記第1空間の後端部は開放され、前記フレームの前記第1空間の前端部は閉塞されている。【選択図】図4

Description

本発明は、バッテリセルを搭載する車両に関する。
電気自動車、ハイブリット自動車などでは、自動車の動力源としてモータが利用され、モータに電力を供給するために複数のバッテリセルが搭載されている。バッテリセルは、充放電により異常な熱が発生した場合や、バッテリセルに損傷が生じた場合に、有害ガス等のガスを発生させることがある。そのため、バッテリセルを搭載する車両には、バッテリから発生し得るガスを車両後方に排出するための排出経路を設けることが好ましい。例えば、特許文献1では、バッテリパック自体の全周に、内部が空洞の側部材を設け、当該側部材を通じて、車両後方のガス排出ポートにガスを排出する技術が開示されている。
特開2012-212659号公報
しかしながら、特許文献1のように、ガスを排出するための排出経路を確保するために、バッテリパック自体の全周に側部材を追加設置する構造であると、バッテリパックの構造が複雑化するとともに、車両全体の重量とコストの増加を招くという問題がある。特に、複数のバッテリパックを車両に搭載する場合に、この問題が顕著になる。したがって、従来では、既存の車体構造材を有効利用した簡易な構造で、ガスを車両後方に排出することが望まれていた。
そこで、本発明は、既存の車体構造材を有効利用した簡易な構造によって、バッテリから発生するガスを車両後方に排出可能にすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る車両は、
車両の構造材として、前記車両の前後方向に延びるように車体の下面に設けられ、中空部材からなる少なくとも1本のフレームと、
前記車体の下面において前記フレームに対して前記車両の幅方向の両側に設けられ、前記フレームにより支持される複数のバッテリモジュールと、
を備え、
前記フレームの中空空間は、排気ダクトとして機能する第1空間を含む複数の空間に区分されており、
前記フレームと前記バッテリモジュールのそれぞれとの接続部には通気口が貫通形成され、前記通気口にはベントバルブが装着されており、
前記フレームの前記第1空間の後端部は開放され、前記フレームの前記第1空間の前端部は閉塞されている。
3本以上の前記フレームが、前記車体の下面において前記幅方向に間隔を空けて配列されており、
3本以上の前記フレームは、前記幅方向の両端に配置される2本の外側フレームと、前記幅方向の中央側に配置される1本以上の内側フレームとを含み、前記内側フレームの前記第1空間が、前記通気口を通じて前記バッテリモジュールの内部空間と連通しており、前記外側フレームの中空空間は、前記バッテリモジュールの内部空間と連通していないようにしてもよい。
前記内側フレームの前記幅方向の両側には、前記バッテリモジュールが前記幅方向に互い違いに配置されており、
当該互い違いに配置された前記バッテリモジュールと、前記内側フレームとの接続部に、前記通気口および前記ベントバルブが前記幅方向に互い違いに配置されているようにしてもよい。
前記フレームの中空空間は、前記第1空間と、前記バッテリモジュールに接続される配線が挿通される第2空間とに区分されているようにしてもよい。
前記バッテリモジュールは、
複数のバッテリセルと、
前記複数のバッテリセルを収容する収容部と、
を有し、
前記バッテリモジュールの前記収容部と前記フレームとの接続部に前記通気口が貫通形成されており、
前記収容部と、前記通気口に装着された前記ベントバルブとによって、前記バッテリモジュールの内部空間が密閉されており、
前記バッテリモジュールの内部空間の気圧の上昇に応じて、前記ベントバルブが破断することによって、前記バッテリモジュールの内部空間と前記フレームの前記第1空間とが前記通気口を通じて連通することが可能に構成されるようにしてもよい。
本発明によれば、既存の車体構造材を有効利用した簡易な構造によって、バッテリから発生するガスを車両後方に排出可能にすることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両を示す側面図である。 図2は、同実施形態に係る車両を示す背面図である。 図3は、同実施形態に係る車両の底面に配置されるバッテリモジュールとフレームを模式的に示す底面図である。 図4は、同実施形態に係る車両のフレームおよびバッテリモジュールの一部を示す水平断面図である。 図5は、同実施形態に係る車両のフレームおよびバッテリモジュールの一部を示す垂直断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料、数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[1.車両の全体構成]
まず、図1、図2、図3を参照して、本発明の一実施形態に係るフレーム40およびバッテリモジュール50を備えた車両1の全体構成について説明する。図1は、本実施形態に係る車両1を示す側面図である。図2は、本実施形態に係る車両1を示す背面図である。図3は、本実施形態に係る車両1の底面に配置されるバッテリモジュール50とフレーム40を模式的に示す底面図である。なお、図1~図3等において、図中のX軸方向が車両1の前後方向であり、Y軸方向が車両1の幅方向であり、Z軸方向が車両1の上下方向である。
なお、本実施形態では、車両1がモータスポーツ車両である例について説明するが、本発明の車両は、かかる例に限定されず、例えば、普通自動車、小型自動車、軽自動車、大型特殊自動車などであってもよい。
図1、図2に示すように、本実施形態に係る車両1は、車体フレーム10と、フロアパネル12と、駆動輪20と、ドライブシャフト21と、ステアリングホイール30と、外側フレーム41と、内側フレーム42と(以下、外側フレーム41と内側フレーム42とを総称して「フレーム40」ということもある。)、バッテリモジュール50と、を備える。
車体フレーム10は、車両1の全体構造を形成するための構造材である。例えば、車両1のエンジンルームや車室は、車体フレーム10によって形成される。フロアパネル12は、車両1の車室などの底部を形成するための構造材である。車両1は、例えば、モノコック構造であり、車体フレーム10とフロアパネル12は一体となって形成される。
ドライブシャフト21は、車両1のモータ(不図示)からの動力を駆動輪20に伝達する。また、ステアリングホイール30は、運転者が車両1を操舵するために用いられる。
フレーム40は、車両1の構造材として、中空部材からなるフレームである。フレーム40は、車両1の前後方向に延びるようにフロアパネル12の下面に設けられる。フレーム40は、例えば、フロアパネル12に螺合して固定される。図2に示すように、フレーム40のうち、車両1の幅方向(以下、単に「幅方向」という。)の両端に配置される2本のフレームが外側フレーム41である。また、フレーム40のうち、幅方向の中央側に配置される2本のフレームが内側フレーム42である。
また、図3に示すように、フレーム40は、フロアパネル12の下面において、幅方向に間隔を空けて配列される。内側フレーム42は、外側フレーム41よりも長く形成されている。車両1は、フレーム40を備えることで、車体フレーム10およびフロアパネル12の接地荷重に対する強度および剛性を強化することができる。
内側フレーム42の中空空間は、複数の空間に区分されている。例えば、内側フレーム42の中空空間は、図5に示すように、排気ダクトとして機能する第1空間42aと、後述するバッテリモジュール50に接続される配線が挿通される第2空間42bとを含む。第1空間42a、第2空間42bはそれぞれ、車両1の前後方向に延びるように形成されており、前後方向に長い矩形断面の中空空間となっている。図2に示すように、内側フレーム42は、車両1の前後方向の後端部に排気口42cを含む。内側フレーム42の第1空間42aは、排気口42cに接続され、排気口42cを介して、外部空間と連通する。つまり、内側フレーム42の第1空間42aの後端部は、排気口42cにより開放される。また、内側フレーム42の第1空間42aの前端部は、閉塞されている。
外側フレーム41の内部は、車両1の前後方向に延びるように中空空間を有するが、かかる例に限定されない。例えば、外側フレーム41は、中空空間を有さなくてもよいし、外側フレーム41の中空空間が複数の空間に区分されていてもよい。また、外側フレーム41の車両1の前後方向の両端部は、閉塞されている。
バッテリモジュール50は、例えば、直方体の筐体で形成される。バッテリモジュール50は、フロアパネル12の下面において、内側フレーム42の幅方向の両側に設けられる。バッテリモジュール50は、フレーム40により支持される。
図3に示すように、車両1は、複数のバッテリモジュール50を備える。バッテリモジュール50は、例えば、幅方向外側に2つずつ配置され、幅方向中央に3つ配置され、計7つ配置される。
バッテリモジュール50は、内側フレーム42の幅方向の両側に互い違いに配置される。具体的に、複数のバッテリモジュール50は、内側フレーム42の幅方向の左右両側に配置され、内側フレーム42を挟んで相互に正対しておらず、車両1の前後方向にずれて配置される。
[2.フレームおよびバッテリモジュールの構成]
図4、図5を参照して、本発明の一実施形態に係る車両1のフレーム40およびバッテリモジュール50の構成について詳細に説明する。図4は、図3の7つのバッテリモジュール50のうち、中央に位置するバッテリモジュール50を拡大して示す水平断面図である。図5は、内側フレーム42およびバッテリモジュール50を拡大して示す垂直断面図である。
図4に示すように、内側フレーム42は、側壁部42dと、通気口42eを含む。側壁部42dは、内側フレーム42の幅方向の左右の側壁である。通気口42eは、内側フレーム42の第1空間42aと外部を連通させるための通気口である。通気口42eは、第1空間42aを画成する側壁部42dに貫通形成される。内側フレーム42の側壁部42dのうち、内側フレーム42に隣接する複数のバッテリモジュール50に対応する位置に、複数の通気口42eがそれぞれ形成される。例えば、本実施形態では、7つのバッテリモジュール50にそれぞれ対応する合計7つの通気口42eが、2本の内側フレーム42に形成されている。
バッテリモジュール50は、複数のバッテリセル51と、バッテリセル51を収容する収容部52とを有する。バッテリセル51は、例えば、ラミネート型の二次電池である。また、バッテリセル51は、リチウムイオン二次電池であるが、かかる例に限定されない。バッテリセル51は、例えば、ニッケル水素二次電池やナトリウムイオン二次電池、鉛蓄電池であってもよい。バッテリセル51は、例えば、1つのバッテリモジュール50の内部に、X軸方向に4列、Y軸方向に3列、Z軸方向に10列の計120個配置される。
収容部52は、例えば、直方体の筐体である。収容部52は、複数のバッテリセル51を収容する。収容部52は、例えば、フロアパネル12およびフレーム40に螺合して固定される。収容部52は、バッテリセル51を収容し、外部の衝撃からバッテリセル51を保護する。
収容部52は、側壁部52aと通気口52bとを含む。側壁部52aは、収容部52の幅方向の左右の側壁である。側壁部52aは、例えば、厚さが数mm~十数mmであってよい。通気口52bは、収容部52の内部空間、すなわち、バッテリモジュール50の内部空間と、外部とを連通させるための通気口である。通気口52bは、バッテリモジュール50の内部空間を画成する側壁部52aに貫通形成される。例えば、ある1つのバッテリモジュール50の収容部52の側壁部52aにおいて、当該バッテリモジュール50に隣接する内側フレーム42の通気口42eに対応する位置に、1つの通気口52bが形成される。
内側フレーム42と各バッテリモジュール50との接続部100に、内側フレーム42の通気口42eおよびバッテリモジュール50の通気口52bが貫通形成される。接続部100は、内側フレーム42とバッテリモジュール50とが接続されている部分である。例えば、本実施形態に係る接続部100は、内側フレーム42の側壁部42dとバッテリモジュール50の収容部52の側壁部52aとが接触している部分である。内側フレーム42の通気口42eとバッテリモジュール50の通気口52bとは、接続部100において相互に対向する位置に配置される。接続部100において、内側フレーム42の第1空間42aとバッテリモジュール50の内部空間とが、通気口42eおよび通気口52bを通じて、相互に連通するように、内側フレーム42とバッテリモジュール50とが接続される。
バッテリモジュール50の通気口52bには、ベントバルブ60が装着される。バッテリモジュール50は、収容部52とベントバルブ60によって、密閉される。ベントバルブ60は、例えば、金属で形成されたねじ込み式の筒状のフレームと、フレームの開閉部を被覆する合成樹脂のダイヤフラムとを備える。例えば、ある1つのバッテリモジュール50に対して、1つのベントバルブ60が設けられる。ベントバルブ60は、通常時、ダイヤフラムによって、バッテリモジュール50の内部空間と内側フレーム42の第1空間42aとの間を遮断する。しかし、例えば、バッテリセル51の破損等によりバッテリモジュール50の収容部52内に、有害ガス等のガスが充満した場合に、ベントバルブ60のダイヤフラムは、バッテリモジュール50の内部空間の気圧の上昇によって破断する。これにより、バッテリモジュール50の内部空間と内側フレーム42の第1空間42aとが、通気口42eおよび通気口52bを介して連通するので、バッテリモジュール50の内部空間に充満したガスを、内側フレーム42の第1空間42aに排出することができる。第1空間42aに排出されたガスは、図4の点線矢印に示すように、第1空間42aを車両1の後方に向けて流通して、内側フレーム42の後端の排気口42cから車両1の外部に排出される。
図3に示すように、各ベントバルブ60は、各バッテリモジュール50と内側フレーム42との接続部100に配置される。複数のベントバルブ60は、内側フレーム42の幅方向両側の接続部100に互い違いに配置される。複数のベントバルブ60は、相互に正対しておらず、車両1の前後方向にずれて配置される。内側フレーム42の複数の通気口42eも、ベントバルブ60と同様に、幅方向に互い違いに配置される。また、バッテリモジュール50の通気口52bも、ベントバルブ60同様に、幅方向に互い違いに配置される。一方、バッテリモジュール50と外側フレーム41との接続部には、ベントバルブ60は配置されない。よって、外側フレーム41の中空空間は、バッテリモジュール50の内部空間と連通しない。
図5に示すように、内側フレーム42は、スキッドブロック42fを含む。スキッドブロック42fは、内側フレーム42の一部として、台形状に形成された内側フレーム42の底部である。スキッドブロック42fは、バッテリモジュール50よりも、下側に位置する。これにより、スキッドブロック42fは、車両1が走行中に何かしらの理由によりバウンドした際に、車体フレーム10およびバッテリモジュール50を、路面との接触から保護する。
内側フレーム42の中空空間において、第1空間42aは、第2空間42bよりも下側に配置される。第2空間42bは、バッテリモジュール50に接続される高圧ケーブル70が挿通される。高圧ケーブル70は、バッテリモジュール50に接続される配線の一例である。また、第2空間42bは、バッテリマネジメントユニット80が設置される。
バッテリモジュール50は、ヒートシンク90を有する。ヒートシンク90は、バッテリモジュール50の上側および下側に設けられる。ヒートシンク90は、バッテリモジュール50の上側または下側に起立する複数のフィンを有する。フィンは、幅方向に間隔をあけて配置され、車両1の前後方向に延在する。これにより、ヒートシンク90は、バッテリモジュール50から伝熱する熱を、フィン間を流通する外気に放熱する。
以上のように、本実施形態に係る車両1では、車両1の構造材としての内側フレーム42の第1空間42aを、排気ダクトとして利用し、第1空間42aとバッテリモジュール50の内部空間を連通させる。これにより、既存の車体構造材を有効利用した簡易な構造によって、バッテリから発生するガスを車両1の後方に排出可能にすることができる。
また、本実施形態に係る車両1では、通気口52bにベントバルブ60を設ける。これにより、通常時は、バッテリモジュール50の気密性を確保することができる。一方、バッテリセル51の破損等の緊急時に、ベントバルブ60のダイヤフラムが、ガス圧で自然に破断することにより、バッテリモジュール50内で発生したガスを、内側フレーム42の第1空間42aを通じで、車両1の後方に送り、車両1の後方の排気口42cから外部に排出することができる。これにより、車両1の車室下側に配置されたバッテリモジュール50内で発生したガスが、車室内に流入することを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る車両1では、内側フレーム42の前端部が閉塞されており、内側フレーム42の後端部が排気口42cによって開放されている。これにより、内側フレーム42の第1空間42aに排出されたガスを確実に車両1の後方に排出することができる。また、バッテリモジュール50の燃焼が発生した場合も、第1空間42aを介して、車両1の後方にガスを排出するため、車体への類焼を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態に係る車両1では、バッテリモジュール50の内部空間と内側フレーム42の第1空間42aとが連通し、バッテリモジュール50の内部空間と外側フレーム41の中空空間とが連通していない。これにより、バッテリモジュール50内で発生したガスを、幅方向中央の内側フレーム42から集中的に排出し、幅方向外側の外側フレーム41には、ガスを流通させない。これにより、幅方向外側のドアから乗員が脱出する際に、ガスを吸ってしまうことを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る車両1では、複数のバッテリモジュール50にそれぞれ設けられる複数のベントバルブ60は、幅方向に互い違いに配置される。これにより、一部のバッテリモジュール50内でガスが発生し、当該バッテリモジュール50のベントバルブ60が破断した場合であっても、他のバッテリモジュール50に設けられたベントバルブ60が連動して破断することを抑制できる。したがって、他のバッテリモジュール50の破損を防ぐことができる。
また、本実施形態に係る車両1では、内側フレーム42の第2空間42bに高圧ケーブル70等のバッテリ関連部品を挿通させる。これにより、高圧ケーブル70等のバッテリ関連部品を挿通させるための部材を別途設ける必要がなくなり、車両1全体の重量の減少およびコストの削減を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記の実施形態では、ベントバルブ60は、バッテリモジュール50の通気口52bに装着されているが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、ベントバルブ60は、内側フレーム42の通気口42eに装着されてもよい。また、ベントバルブ60は、バッテリモジュール50の通気口52bおよび内側フレーム42の通気口42eの両方に跨って装着されてもよい。
上記の実施形態では、2本の内側フレーム42が設けられているが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、内側フレーム42の設置本数は、1本または3本以上であってもよい。
上記の実施形態では、2本の内側フレーム42の側壁部42dに対して、内側フレーム42の通気口42eが7つ形成されているが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、内側フレーム42の側壁部42dに対して通気口42eが6つ以下または8つ以上形成されてもよい。
上記の実施形態では、1つのバッテリモジュール50に対して1つの通気口52bが形成されるが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、1つのバッテリモジュール50に対して複数の通気口52bが形成されてもよい。
上記の実施形態では、1つのバッテリモジュール50に対して1つのベントバルブ60が設けられるが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、1つのバッテリモジュール50に対して複数のベントバルブ60が設けられてもよい。
上記の実施形態では、モノコック構造であり、車体フレーム10とフロアパネル12は一体となって形成されているが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、車両1は、ラダーフレーム構造で形成されてもよい。
上記の実施形態では、7つのバッテリモジュール50が配置されているが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、バッテリモジュール50は、車両1に6つ以下または8つ以上配置されてもよい。
上記の実施形態では、内側フレーム42の中空空間に、高圧ケーブル70等の配線が挿通されているが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、当該配線は、外側フレーム41の中空空間に挿通されてもよい。
上記の実施形態では、内側フレーム42の第1空間42aが第2空間42bよりも下側に配置されているが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、第1空間42aは、第2空間42bよりも上側に配置されてもよい。
上記の実施形態では、第2空間42bに高圧ケーブル70が挿通され、バッテリマネジメントユニット80が設置されているが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、第2空間42bは、車両1に必要な配線等が挿通されていてもよいし、車両1に必要な機材等が設置されてもよい。
上記の実施形態では、内側フレーム42の中空空間は、第1空間42aと第2空間42bとからなる2つの空間に区分されているが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、内側フレーム42の中空空間は、3つ以上の空間に区分されてもよい。また、排気ダクトとして機能する第1空間42aを、例えば幅方向に2つのサブ空間にさらに分割してもよい。これにより、第1空間42aの一方のサブ空間に面しているベントバルブ60が破断した場合であっても、他方のサブ空間に面している他のベントバルブ60が連動して破断、破損することを確実に抑制できる。
上記の実施形態では、内側フレーム42の第1空間42aに送風装置は設けられていないが、本発明は、かかる例に限定されない。例えば、内側フレーム42の第1空間42aにファン等の送風装置を設けてもよい。これにより、バッテリモジュール50より発生したガスを、内側フレーム42を通じて車両1の後方へ、迅速かつ確実に排出することができる。
1 車両
10 車体フレーム
12 フロアパネル
40 フレーム
41 外側フレーム
42 内側フレーム
42a 第1空間
42b 第2空間
42c 排気口
42d 側壁部
42e 通気口
50 バッテリモジュール
51 バッテリセル
52 収容部
52a 側壁部
52b 通気口
60 ベントバルブ
70 高圧ケーブル
100 接続部

Claims (5)

  1. 車両の構造材として、前記車両の前後方向に延びるように車体の下面に設けられ、中空部材からなる少なくとも1本のフレームと、
    前記車体の下面において前記フレームに対して前記車両の幅方向の両側に設けられ、前記フレームにより支持される複数のバッテリモジュールと、
    を備え、
    前記フレームの中空空間は、排気ダクトとして機能する第1空間を含む複数の空間に区分されており、
    前記フレームと前記バッテリモジュールのそれぞれとの接続部には通気口が貫通形成され、前記通気口にはベントバルブが装着されており、
    前記フレームの前記第1空間の後端部は開放され、前記フレームの前記第1空間の前端部は閉塞されている、車両。
  2. 3本以上の前記フレームが、前記車体の下面において前記幅方向に間隔を空けて配列されており、
    3本以上の前記フレームは、前記幅方向の両端に配置される2本の外側フレームと、前記幅方向の中央側に配置される1本以上の内側フレームとを含み、前記内側フレームの前記第1空間が、前記通気口を通じて前記バッテリモジュールの内部空間と連通しており、前記外側フレームの中空空間は、前記バッテリモジュールの内部空間と連通していない、請求項1に記載の車両。
  3. 前記内側フレームの前記幅方向の両側には、前記バッテリモジュールが前記幅方向に互い違いに配置されており、
    当該互い違いに配置された前記バッテリモジュールと、前記内側フレームとの接続部に、前記通気口および前記ベントバルブが前記幅方向に互い違いに配置されている、請求項2に記載の車両。
  4. 前記フレームの中空空間は、前記第1空間と、前記バッテリモジュールに接続される配線が挿通される第2空間とに区分されている、請求項1~3のいずれかに記載の車両。
  5. 前記バッテリモジュールは、
    複数のバッテリセルと、
    前記複数のバッテリセルを収容する収容部と、
    を有し、
    前記バッテリモジュールの前記収容部と前記フレームとの接続部に前記通気口が貫通形成されており、
    前記収容部と、前記通気口に装着された前記ベントバルブとによって、前記バッテリモジュールの内部空間が密閉されており、
    前記バッテリモジュールの内部空間の気圧の上昇に応じて、前記ベントバルブが破断することによって、前記バッテリモジュールの内部空間と前記フレームの前記第1空間とが前記通気口を通じて連通することが可能に構成される、請求項1~4のいずれか1項に記載の車両。
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