JP2023099967A - 撮像装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023099967000001
【課題】より高画質な画像を取得する。
【解決手段】撮像装置は、それぞれ異なる種類の画像の取得に用いられる少なくとも3つ以上のセンサチップと、1つの光軸に沿って入射する入射光を、センサチップそれぞれに向かう方向の少なくとも3つ以上の光軸に沿って分岐させる分岐光学素子と、少なくとも3つ以上のセンサチップから出力される信号に対する信号処理を施して、1枚の画像を出力する信号処理部とを備える。本技術は、例えば、スマートフォンに組み込まれる撮像装置に適用できる。
【選択図】図1

Description

本開示は、撮像装置および電子機器に関し、特に、より高画質な画像を取得することができるようにした撮像装置および電子機器に関する。
従来、複数の撮像素子が並んで配置された撮像装置において、それぞれの撮像素子から出力される画像信号を用いた信号処理を行って、1枚の画像を出力することが行われている。
ところで、このような撮像装置では、望遠レンズや大口径レンズを用いる場合には光路長が長くなることより、モジュール高さが高くなり小型化が困難であることが懸念される。また、複数の撮像素子が並んで配置された構成では、それぞれの撮像素子に対する光軸がズレているのに伴って視差が生じるため、視差補正などの余分な処理が必要となり、信号処理の負荷が大きくなることが懸念される。
そこで、特許文献1では、高変倍比と小型化とを両立するために、光路をほぼ90゜折り曲げるハーフミラーを備えたハーフミラープリズムを利用し、ハーフミラー面で反射された光は副撮像素子によって受光され、ハーフミラー面を透過した光は主撮像素子によって受光される撮像装置が提案されている。
特開2008-107617号公報
ところで、上述の特許文献1で開示されているように、従来からもハーフミラープリズムなどを利用して撮像装置の小型化が図られているが、そのような小型化された撮像装置における高画質化が求められている。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より高画質な画像を取得することができるようにするものである。
本開示の一側面の撮像装置は、それぞれ異なる種類の画像の取得に用いられる少なくとも3つ以上のセンサチップと、1つの光軸に沿って入射する入射光を、前記センサチップそれぞれに向かう方向の少なくとも3つ以上の光軸に沿って分岐させる分岐光学素子と、少なくとも3つ以上の前記センサチップから出力される信号に対する信号処理を施して、1枚の画像を出力する信号処理部とを備える。
本開示の一側面の電子機器は、それぞれ異なる種類の画像の取得に用いられる少なくとも3つ以上のセンサチップと、1つの光軸に沿って入射する入射光を、前記センサチップそれぞれに向かう方向の少なくとも3つ以上の光軸に沿って分岐させる分岐光学素子と、少なくとも3つ以上の前記センサチップから出力される信号に対する信号処理を施して、1枚の画像を出力する信号処理部とを有する撮像装置を備える。
本開示の一側面においては、1つの光軸に沿って入射する入射光が、それぞれ異なる種類の画像の取得に用いられる少なくとも3つ以上のセンサチップそれぞれに向かう方向の少なくとも3つ以上の光軸に沿って分岐される。そして、少なくとも3つ以上のセンサチップから出力される信号に対する信号処理が施されて、1枚の画像が出力される。
本技術を適用した撮像装置の第1の実施の形態の構成例を示す図である。 ハーフミラーおよびダイクロイックミラーと光の波長との関係について説明する図である。 図1の撮像装置の信号処理部の構成例を示すブロック図である。 ボケ画像生成処理について説明するフローチャートである。 コンボリューション処理で用いるカーネルの一例を示す図である。 ボケ画像の一例を示す図である。 本技術を適用した撮像装置の第2の実施の形態の構成例を示す図である。 図7の撮像装置の変形例の構成例を示す図である。 第1のハーフミラーおよび第2のハーフミラーと光の波長との関係について説明する図である。 図7の撮像装置の信号処理部の構成例を示すブロック図である。 本技術を適用した撮像装置の第3の実施の形態の構成例を示す図である。 図11の撮像装置の変形例の構成例を示す図である。 第1のハーフミラーおよび第2のハーフミラーと光の波長との関係について説明する図である。 図11の撮像装置の信号処理部の構成例を示すブロック図である。 本技術を適用した撮像装置の第4の実施の形態の構成例を示す図である。 ハーフミラーおよびダイクロイックミラーと光の波長との関係について説明する図である。 図15の撮像装置の信号処理部の構成例を示すブロック図である。 撮像装置の構成例を示すブロック図である。 イメージセンサを使用する使用例を示す図である。
以下、本技術を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<撮像装置の第1の構成例>
図1は、本技術を適用した撮像装置の第1の実施の形態の構成例を示す図である。
図1のAには、撮像装置11のトップビューにおける構成例が示されており、図1のBには、撮像装置11のサイドビューにおける構成例が示されている。
図1に示すように、撮像装置11は、RGBセンサチップ21、輝度センサチップ22、およびIR(Infrared Rays)距離センサチップ23の3つの撮像素子を備えて構成される。また、RGBセンサチップ21のセンサ面にはIRカットフィルター31が配置され、IR距離センサチップ23のセンサ面にはバンドパスフィルター32が配置されている。さらに、撮像装置11は、第1のレンズ41、第2のレンズ42、第1のプリズム43、第3のレンズ44、第4のレンズ45、AF(Auto Focus)レンズ46、第2のプリズム47、およびIR収差補正レンズ48から構成される光学系を備えて構成される。
RGBセンサチップ21は、カラー画像の撮像に用いられ、例えば、赤色の光を透過するカラーフィルタ、緑色の光を透過するカラーフィルタ、および、青色の光を透過するカラーフィルタが、例えば、ベイヤ配列で配置されており、各色の波長域の光を検出し、それぞれの色の光の輝度値を示すRGB信号を出力する。
輝度センサチップ22は、白黒画像の撮像に用いられ、全ての波長域の光を検出し、その光の輝度値を示すY信号を出力する。
IR距離センサチップ23は、被写体までの距離情報により表される画像であるデプスマップの取得に用いられ、赤外の波長域の光の速さを利用して求められる被写体までの距離を示す距離信号を出力する。
IRカットフィルター31は、赤外線の波長域の光をカットし、可視光の波長域の光を透過して、RGBセンサチップ21に照射させる。
バンドパスフィルター32は、特定の波長域の光のみを透過して、例えば、赤外線の波長域の光を透過して、IR距離センサチップ23に照射させる。
第1のレンズ41、第2のレンズ42、第3のレンズ44、第4のレンズ45、および、AFレンズ46は、RGBセンサチップ21、輝度センサチップ22、およびIR距離センサチップ23のセンサ面に被写体の像を結像する機能を備える第1のレンズ群を構成する。また、AFレンズ46は、白抜きの矢印で表すように光軸方向に沿って前後に移動することで、画像のフォーカスを調整する機能を備える。
IR収差補正レンズ48は、IR距離センサチップ23のセンサ面における赤外光の収差を補正する機能を備える第2のレンズ群により構成される。
第1のプリズム43は、撮像装置11に入射した光の光軸を略直交する方向に屈折させる光学素子である。
第2のプリズム47は、撮像装置11に入射して第1のプリズム43によって屈折された光軸を、RGBセンサチップ21に向かう光軸、輝度センサチップ22に向かう光軸、および、IR距離センサチップ23に向かう光軸に分岐させる光学素子である。例えば、第2のプリズム47は、第2のプリズム47に入射してくる光の光軸に対して約45°で傾斜した光入射面にハーフミラー47HMが設けられ、第2のプリズム47を透過する光軸に対して約45°で傾斜した光出射面にダイクロイックミラー47DMが設けられて構成される。
ハーフミラー47HMは、透過光と反射光とが1:1となるように光を反射する。ダイクロイックミラー47DMは、特定の波長の光のみを透過させ、特定の波長域以外の光を反射する。
そして、図示する構成例では、ハーフミラー47HMによって反射された光がRGBセンサチップ21で受光され、ダイクロイックミラー47DMによって反射されたが輝度センサチップ22で受光され、第2のプリズム47を透過した光がIR距離センサチップ23で受光されるように光学系が構成されている。
図2を参照して、ハーフミラー47HMおよびダイクロイックミラー47DMと光の波長との関係について説明する。
図2のAには、ハーフミラー47HMで反射される反射光の波長特性が破線で示されており、図2のBには、ハーフミラー47HMを透過する透過光の波長特性が実線で示さている。図示するように、ハーフミラー47HMは、それぞれ1:1の比率で、反射光および透過光を分割する。また、図2のAには、IRカットフィルター31を透過する光の波長特性IRCF、RGBセンサチップ21の赤色の画素が受光する光の波長特性R、RGBセンサチップ21の緑色の画素が受光する光の波長特性G、およびRGBセンサチップ21の青色の画素が受光する光の波長特性Bが示されている。
図2のCには、ダイクロイックミラー47DMを透過する透過光の波長特性が実線で示されており、図2のDには、ダイクロイックミラー47DMで反射される反射光の波長特性が実線で示さている。図示するように、ダイクロイックミラー47DMは、約400nm以下および約600nm以上の波長域の光を透過し、約400nmから約600nmまでの波長域の光を反射する。また、図2のCには、バンドパスフィルター32を透過する光の波長特性BPFが破線で示されている。
以上のように構成される撮像装置11は、第1のプリズム43によって入射光の光軸を屈折させることによって、従来よりも低背化を図ること、即ち、サイドビューにおけるモジュール高さを低く抑えることができる。これにより、例えば、スマートフォンなどの電子機器に撮像装置11を組み込むことによって、電子機器が備えるディスプレイの下方にける空間の有効活用を図ることができる。
また、撮像装置11は、第2のプリズム47により入射光の光軸を3方向に分岐させる構成によって、例えば、複数の撮像素子が並んで配置される構成の撮像装置のような視差が生じることを回避することができる。従って、撮像装置11は、視差補正が不要であることより、マクロ撮影にも対応することができる。また、撮像装置11は、1つのAFレンズ46を駆動するだけで、RGBセンサチップ21、輝度センサチップ22、およびIR距離センサチップ23のオートフォーカスを実現することができ、例えば、それぞれ個別のAFレンズを駆動する構成と比較して、低消費電力化を図ることができる。
図3は、撮像装置11が備える信号処理部51の機能的な構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、信号処理部51は、第1のカメラ部52-1、第2のカメラ部52-2、第3のカメラ部52-3、第1の信号処理部53、第2の信号処理部54、ドライバI/F(Interface)55、および表示ドライバ56を備えて構成される。
第1のカメラ部52-1は、RGBセンサチップ21が有するセンサ61-1および回路62-1、第1のカメラI/F63-1、同期回路64-1、並びに、画像取り込み部65-1を備えて構成される。第1のカメラ部52-1では、センサ61-1から出力されるRGB信号に対して、回路62-1においてAD(Analog to Digital)変換処理やノイズ除去処理などが施された後、第1のカメラI/F63-1を介して、同期回路64-1にRGB信号が入力される。そして、同期回路64-1において、第2のカメラ部52-2のY信号および第3のカメラ部52-3の距離信号との間で同期が取られたRGB信号が、画像取り込み部65-1に取り込まれる。
また、第1のカメラ部52-1は、RGBセンサチップ21から出力されるRGB信号を、次の式(1)に従ってYUV信号に変換して出力する。
Figure 2023099967000002
第2のカメラ部52-2は、輝度センサチップ22が有するセンサ61-2および回路62-2、第2のカメラI/F63-2、同期回路64-2、並びに、画像取り込み部65-2を備えて構成される。第2のカメラ部52-2では、センサ61-2から出力されるY信号に対して、回路62-2においてAD変換処理やノイズ除去処理などが施された後、第2のカメラI/F63-2を介して、同期回路64-2にY信号が入力される。そして、同期回路64-2において、第1のカメラ部52-1のRGB信号および第3のカメラ部52-3の距離信号との間で同期が取られたY信号が、画像取り込み部65-2に取り込まれ、第2のカメラ部52-2から出力される。
第3のカメラ部52-3は、IR距離センサチップ23が有するセンサ61-3および回路62-3、第3のカメラI/F63-3、同期回路64-3、画像取り込み部65-3、並びに、AF駆動部66を備えて構成される。第3のカメラ部52-3では、センサ61-3から出力されるIR信号に基づいて、回路62-3において被写体までの距離を示す距離信号が生成された後、第3のカメラI/F63-3を介して、同期回路64-3に距離信号が入力される。そして、同期回路64-3において、第1のカメラ部52-1のRGB信号および第2のカメラ部52-2のY信号との間で同期が取られた距離信号が、画像取り込み部65-3に取り込まれ、第3のカメラ部52-3からデプスマップ(距離情報)が出力される。また、第3のカメラ部52-3では、回路62-3から出力される距離信号がAF駆動部66にも供給される。AF駆動部66は、距離信号に従って、図1のAFレンズ46を駆動する。
第1の信号処理部53には、第1のカメラ部52-1から出力されるYUV信号が入力され、第2のカメラ部52-2から出力されるY信号が入力される。第1の信号処理部53は、第1のカメラ部52-1により得られたYUV信号および第2のカメラ部52-2により得られたY信号を組み合わせることによって、色再現性および解像度(Y信号による感度向上も含む)を向上させる第1の信号処理を行う。例えば、第1の信号処理部53は、次の式(2)を演算することにより色再現性および解像度が向上したYUV信号を取得し、第2の信号処理部54に供給する。
Figure 2023099967000003
第2の信号処理部54には、第1の信号処理部53から出力されるYUV信号が入力され、第3のカメラ部52-3から出力されるデプスマップが入力される。第2の信号処理部54は、YUV信号に対して、デプスマップの距離情報に基づいたコンボリューション処理を行うことにより、ピントを合わせたい距離の被写体が強調され、ピントから外れた距離の被写体がボカされるボケ画像を生成し、ドライバI/F55に供給する。
ドライバI/F55は、第2の信号処理部54から供給されたボケ画像を、例えば、図示しない表示デバイスのカラー画素の画素配列(例えば、Bayer配列やQuad配列など)に応じて変換し、表示ドライバ56に供給する。
表示ドライバ56は、ドライバI/F55から供給されるボケ画像を、図示しないディスプレイに表示させるための駆動を行う。
このように撮像装置11の信号処理部51は構成されており、RGBセンサチップ21から出力されるRGB信号と輝度センサチップ22から出力されるY信号とを組み合わせることで、色再現性および解像度の両立を図ることができるのに加えて、IR距離センサチップ23から出力される距離信号に応じてピントが調整されたボケ画像を生成することができ、より高画質な画像を取得することができる。
このとき、撮像装置11は、第2のプリズム47により入射光の光軸を3方向に分岐させることによって、RGBセンサチップ21、輝度センサチップ22、および、IR距離センサチップ23が互いに視差が生じない構成となっている。これにより、撮像装置11の信号処理部51は、例えば、視差補正などの余分な処理が不要となるシンプルな信号処理を行うことができる結果、低消費電力化や高速化(例えば、動画像への対応が可能)を図ることができる。
図4に示すフローチャートを参照して、撮像装置11の信号処理部51においてボケ画像を生成するボケ画像生成処理について説明する。
ステップS11において、IR距離センサチップ23は、例えば、赤外線の照射から反射までの時間差に基づいて被写体までの距離を測定する測距処理を行い、被写体までの距離を示す距離信号を出力する。
ステップS12において、画像取り込み部65-3は、ステップS11でIR距離センサチップ23の各画素から出力される距離信号を取り込み、1フレーム分の画像と同様に、被写体までの距離情報を画像化したデプスマップを作成する。
ステップS13において、第2の信号処理部54は、第1の信号処理部53から出力されるYUV信号に対して、ステップS12で作成されたデプスマップの距離情報に基づいたコンボリューション処理を行う。例えば、第2の信号処理部54は、ピントを合わせたい距離にある被写体が撮像された領域に対して図5のAに示すようなカーネルAをコンボリューションし、ピントから外れた距離の被写体が撮像された領域に対して図5のBに示すようなカーネルBをコンボリューションする。このようなコンボリューション処理によって、第2の信号処理部54は、ピントを合わせたい距離の被写体が強調され、ピントから外れた距離の被写体がボカされるボケ画像を生成する。
ステップS14において、表示ドライバ56は、ステップS13で生成されたボケ画像を、図示しない表示デバイスに出力し、処理は終了される。
図6を参照して、撮像装置11の信号処理部51において生成されるボケ画像について説明する。
図6のAには、撮像装置11から1m先の距離にある被写体(人物)にピントが合わされたボケ画像の一例が示されている。例えば、二点鎖線で囲われた領域を、ピントを合わせたい距離にある被写体が撮像された領域としてコンボリューション処理が行われることで、図示するように人物にピントが合わされたボケ画像が生成される。
図6のBには、撮像装置11から10m先の距離にある被写体(風景)にピントが合わされたボケ画像の一例が示されている。例えば、二点鎖線で囲われた領域を、ピントを合わせたい距離にある被写体が撮像された領域としてコンボリューション処理が行われることで、図示するように風景にピントが合わされたボケ画像が生成される。
<撮像装置の第2の構成例>
図7は、本技術を適用した撮像装置の第2の実施の形態の構成例を示す図である。なお、図7に示す撮像装置11Aにおいて、図1の撮像装置11と共通する構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7のAには、撮像装置11Aのトップビューにおける構成例が示されており、図7のBには、撮像装置11Aのサイドビューにおける構成例が示されている。
図7に示すように、撮像装置11Aは、RGBセンサチップ21、輝度センサチップ22、IRカットフィルター31、第1のレンズ41、第2のレンズ42、第1のプリズム43、第3のレンズ44、第4のレンズ45、およびAFレンズ46を備えて構成される点で、図1の撮像装置11と共通の構成となっている。
そして、撮像装置11Aは、図1のIR距離センサチップ23に替えて、マルチバンドセンサチップ24が設けられ、図1の第2のプリズム47に替えて、第2のプリズム47Aが設けられ、図1のIR収差補正レンズ48に替えて、広域収差補正レンズ49が設けられる点で、図1の撮像装置11と異なる構成となっている。
マルチバンドセンサチップ24は、マルチバンド画像の取得に用いられ、3つ以上の所定数の波長帯の光を検出し、それぞれの波長帯の光の輝度値を示すマルチバンド画像信号を出力する。
第2のプリズム47Aは、撮像装置11Aに入射して第1のプリズム43によって屈折された光軸を、RGBセンサチップ21に向かう光軸、輝度センサチップ22に向かう光軸、および、マルチバンドセンサチップ24に向かう光軸に分岐させる光学素子である。例えば、第2のプリズム47Aは、第2のプリズム47Aに入射してくる光の光軸に対して約45°で傾斜した光入射面に第1のハーフミラー47HM-1が設けられ、第2のプリズム47Aを透過する光軸に対して約45°で傾斜した光出射面に第2のハーフミラー47HM-2が設けられて構成される。
広域収差補正レンズ49は、マルチバンドセンサチップ24のセンサ面における広い波長域の光の収差を補正する機能を備える第2のレンズ群により構成される。
このように構成される撮像装置11Aでは、第1のハーフミラー47HM-1によって反射された光がRGBセンサチップ21で受光され、第2のハーフミラー47HM-2によって反射されたが輝度センサチップ22で受光され、第2のプリズム47Aを透過した光がマルチバンドセンサチップ24で受光されるように光学系が構成されている。
図8には、撮像装置11Aの変形例の構成例が示されている。
図8に示す撮像装置11A-1は、輝度センサチップ22のセンサ面にIRカットフィルター33が配置されている点で、図7の撮像装置11Aと異なる構成となっている。即ち、撮像装置11A-1は、IRカットフィルター33によって赤外線の波長域の光がカットされ、可視光の波長域の光が輝度センサチップ22に照射されるように構成されている。
図9を参照して、第1のハーフミラー47HM-1および第2のハーフミラー47HM-2と光の波長との関係について説明する。
図9のAには、第1のハーフミラー47HM-1で反射される反射光の波長特性が破線で示されており、図9のBには、第1のハーフミラー47HM-1を透過する透過光の波長特性が実線で示さている。図示するように、第1のハーフミラー47HM-1は、それぞれ1:1の比率で、反射光および透過光を分割する。また、図9のAには、IRカットフィルター31を透過する光の波長特性IRCF、RGBセンサチップ21の赤色の画素が受光する光の波長特性R、RGBセンサチップ21の緑色の画素が受光する光の波長特性G、およびRGBセンサチップ21の青色の画素が受光する光の波長特性Bが示されている。
図9のCには、第2のハーフミラー47HM-2を透過する透過光の波長特性が破線で示されており、図9のDには、第2のハーフミラー47HM-2で反射される反射光の波長特性が破線で示さている。図示するように、第2のハーフミラー47HM-2は、それぞれ1:1の比率で、反射光および透過光を分割する。図9のCには、マルチバンドセンサチップ24が7つの波長帯の光を受光する構成である場合において、各波長帯の画素が受光する光の波長特性MB1乃至MB7が示されている。また、図9のDには、IRカットフィルター33を透過する光の波長特性IRCFが実線で示されている。
以上のように構成される撮像装置11Aは、図1の撮像装置11と同様に、従来よりも低背化を図ること、視差が生じることを回避すること、マクロ撮影にも対応すること、および、低消費電力化を図ることができる。
図10は、撮像装置11Aが備える信号処理部51Aの機能的な構成例を示すブロック図である。なお、図10に示す信号処理部51Aにおいて、図3の信号処理部51と共通する構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10に示すように、信号処理部51Aは、第1のカメラ部52-1、ドライバI/F55、および表示ドライバ56を備えて構成される点で、図3の信号処理部51と共通する構成となっている。即ち、第1のカメラ部52-1は、RGBセンサチップ21から出力されるRGB信号を、次の式(3)に従ってYUV信号に変換して出力する。
Figure 2023099967000004
そして、信号処理部51Aは、第2のカメラ部52A-2、第3のカメラ部52A-3、第1の信号処理部53A、および第2の信号処理部54Aを備えて構成される点で、図3の信号処理部51と異なる構成となっている。
第2のカメラ部52A-2は、第2のカメラI/F63-2、同期回路64-2、および、画像取り込み部65-2を備えて構成される点で、図3の第2のカメラ部52-2と共通の構成となっている。そして、第2のカメラ部52A-2は、図3の輝度センサチップ22に替えて、マルチバンドセンサチップ24が設けられて構成される。
例えば、第2のカメラ部52A-2は、マルチバンドセンサチップ24から出力されるnバンドのマルチバンド画像信号S乃至Sを、次の式(4)に従ってYUV信号に変換して出力する。
Figure 2023099967000005
第3のカメラ部52A-3は、第3のカメラI/F63-3、同期回路64-3、および、画像取り込み部65-3を備えて構成される点で、図3の第3のカメラ部52-3と共通の構成となっている。そして、第3のカメラ部52A-3は、図3のIR距離センサチップ23に替えて、輝度センサチップ22が設けられて構成される。つまり、第3のカメラ部52A-3は、図3の第2のカメラ部52-2と同様に構成され、Y信号を出力する。
第1の信号処理部53Aには、第1のカメラ部52-1から出力されるYUV信号が入力され、第2のカメラ部52A-2ら出力されるYUV信号が入力される。第1の信号処理部53Aは、第1のカメラ部52-1により得られたYUV信号および第2のカメラ部52A-2により得られたYUV信号を組み合わせることによって、高い色再現性を得るための第1の信号処理を行う。例えば、第1の信号処理部53Aは、次の式(5)を演算することにより高い色再現性が得られたYUV信号を取得し、第2の信号処理部54Aに供給する。
Figure 2023099967000006
第2の信号処理部54Aには、第1の信号処理部53から出力されるYUV信号が入力され、第3のカメラ部52A-3から出力されるY信号が入力される。第2の信号処理部54Aは、第1の信号処理部53により得られたYUV信号および第3のカメラ部52A-3により得られたY信号を組み合わせることによって、解像度および感度を向上させる第2の信号処理を行う。例えば、第2の信号処理部54Aは、次の式(6)を演算することにより解像度および感度が向上されたYUV信号を取得し、ドライバI/F55に供給する。
Figure 2023099967000007
このように撮像装置11Aの信号処理部51Aは構成されており、RGBセンサチップ21から出力されるRGB信号とマルチバンドセンサチップ24から出力されるマルチバンド画像信号とを組み合わせることで、高い色再現性を得ることができるのに加えて、輝度センサチップ22から出力されるY信号とを組み合わせることで、解像度および感度を向上させた画像を生成することができ、より高画質な画像を取得することができる。
このとき、撮像装置11Aは、第2のプリズム47Aにより入射光の光軸を3方向に分岐させることによって、RGBセンサチップ21、輝度センサチップ22、および、マルチバンドセンサチップ24が互いに視差が生じない構成となっている。これにより、撮像装置11Aの信号処理部51Aは、例えば、視差補正などの余分な処理が不要となるシンプルな信号処理を行うことができる結果、低消費電力化や高速化(例えば、動画像への対応が可能)を図ることができる。
<撮像装置の第3の構成例>
図11は、本技術を適用した撮像装置の第3の実施の形態の構成例を示す図である。なお、図11に示す撮像装置11Bにおいて、図1の撮像装置11と共通する構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11のAには、撮像装置11Bのトップビューにおける構成例が示されており、図1のBには、撮像装置11Bのサイドビューにおける構成例が示されている。
図11に示すように、撮像装置11Bは、RGBセンサチップ21、輝度センサチップ22、IRカットフィルター31、第1のレンズ41、第2のレンズ42、第1のプリズム43、第3のレンズ44、第4のレンズ45、およびAFレンズ46を備えて構成される点で、図1の撮像装置11と共通の構成となっている。
そして、撮像装置11Bは、図1のIR距離センサチップ23に替えて、CMYセンサチップ25が設けられ、図1のバンドパスフィルター32に替えて、IRカットフィルター34が設けられ、図1の第2のプリズム47に替えて、第2のプリズム47Bが設けられる点で、図1の撮像装置11と異なる構成となっている。
CMYセンサチップ25は、カラー画像の撮像に用いられ、例えば、シアンの光を透過するカラーフィルタ、マゼンタの光を透過するカラーフィルタ、および、イエローの光を透過するカラーフィルタが、例えば、ベイヤ配列で配置されており、各色の波長域の光を検出し、それぞれの色の光の輝度値を示すCMY信号を出力する。
IRカットフィルター34は、赤外線の波長域の光をカットし、可視光の波長域の光を透過して、CMYセンサチップ25に照射させる。
第2のプリズム47Bは、撮像装置11Bに入射して第1のプリズム43によって屈折された光軸を、RGBセンサチップ21に向かう光軸、輝度センサチップ22に向かう光軸、および、CMYセンサチップ25に向かう光軸に分岐させる光学素子である。例えば、第2のプリズム47Bは、第2のプリズム47Bに入射してくる光の光軸に対して約45°で傾斜した光入射面に第1のハーフミラー47HM-1が設けられ、第2のプリズム47Bを透過する光軸に対して約45°で傾斜した光出射面に第2のハーフミラー47HM-2が設けられて構成される。
このように構成される撮像装置11Bでは、第1のハーフミラー47HM-1によって反射された光がRGBセンサチップ21で受光され、第2のハーフミラー47HM-2によって反射されたが輝度センサチップ22で受光され、第2のプリズム47Aを透過した光がCMYセンサチップ25で受光されるように光学系が構成されている。
図12には、撮像装置11Bの変形例の構成例が示されている。
図12のAに示す撮像装置11B-1は、輝度センサチップ22のセンサ面にIRカットフィルター35が配置されている点で、図11の撮像装置11Bと異なる構成となっている。即ち、撮像装置11B-1は、IRカットフィルター35によって赤外線の波長域の光がカットされ、可視光の波長域の光が輝度センサチップ22に照射されるように構成されている。
図12のBに示す撮像装置11B-2は、CMYセンサチップ25のセンサ面にIRカットフィルター34が配置されずに、第2のプリズム47Bを透過する光の光軸上(第2のプリズム47Bは、2つのプリズムが接合されて構成されており、その接合面)に、IRカットフィルター36が配置されている点で、図11の撮像装置11Bと異なる構成となっている。即ち、撮像装置11B-2は、IRカットフィルター36によって赤外線の波長域の光がカットされ、可視光の波長域の光が輝度センサチップ22およびCMYセンサチップ25に照射されるように構成されている。
図13を参照して、第1のハーフミラー47HM-1および第2のハーフミラー47HM-2と光の波長との関係について説明する。
図13のAには、第1のハーフミラー47HM-1で反射される反射光の波長特性が破線で示されており、図13のBには、第1のハーフミラー47HM-1を透過する透過光の波長特性が実線で示さている。図示するように、第1のハーフミラー47HM-1は、それぞれ1:1の比率で、反射光および透過光を分割する。また、図13のAには、IRカットフィルター31を透過する光の波長特性IRCF、RGBセンサチップ21の赤色の画素が受光する光の波長特性R、RGBセンサチップ21の緑色の画素が受光する光の波長特性G、およびRGBセンサチップ21の青色の画素が受光する光の波長特性Bが示されている。
図13のCには、第2のハーフミラー47HM-2を透過する透過光の波長特性が破線で示されており、図13のDには、第2のハーフミラー47HM-2で反射される反射光の波長特性が破線で示さている。図示するように、第2のハーフミラー47HM-2は、それぞれ1:1の比率で、反射光および透過光を分割する。図13のCには、CMYセンサチップ25のシアンの画素が受光する光の波長特性C、CMYセンサチップ25のマゼンタの画素が受光する光の波長特性M、およびCMYセンサチップ25のイエローの画素が受光する光の波長特性Yが示されている。また、図13のDには、IRカットフィルター35を透過する光の波長特性IRCFが実線で示されている。
以上のように構成される撮像装置11Bは、図1の撮像装置11と同様に、従来よりも低背化を図ること、視差が生じることを回避すること、マクロ撮影にも対応すること、および、低消費電力化を図ることができる。
図14は、撮像装置11Bが備える信号処理部51Bの機能的な構成例を示すブロック図である。なお、図14に示す信号処理部51Bにおいて、図3の信号処理部51と共通する構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図14に示すように、信号処理部51Bは、第1のカメラ部52-1、ドライバI/F55、および表示ドライバ56を備えて構成される点で、図3の信号処理部51と共通する構成となっている。即ち、第1のカメラ部52-1は、RGBセンサチップ21から出力されるRGB信号を、次の式(7)に従ってYUV信号に変換して出力する。
Figure 2023099967000008
そして、信号処理部51Bは、第2のカメラ部52B-2、第3のカメラ部52B-3、第1の信号処理部53B、および第2の信号処理部54Bを備えて構成される点で、図3の信号処理部51と異なる構成となっている。
第2のカメラ部52B-2は、第2のカメラI/F63-2、同期回路64-2、および、画像取り込み部65-2を備えて構成される点で、図3の第2のカメラ部52-2と共通の構成となっている。そして、第2のカメラ部52B-2は、図3の輝度センサチップ22に替えて、CMYセンサチップ25が設けられて構成される。
例えば、第2のカメラ部52B-2は、CMYセンサチップ25から出力されるCMY信号を、次の式(8)に従ってYUV信号に変換して出力する。
Figure 2023099967000009
第3のカメラ部52B-3は、第3のカメラI/F63-3、同期回路64-3、および、画像取り込み部65-3を備えて構成される点で、図3の第3のカメラ部52-3と共通の構成となっている。そして、第3のカメラ部52B-3は、図3のIR距離センサチップ23に替えて、輝度センサチップ22が設けられて構成される。つまり、第3のカメラ部52B-3は、図3の第2のカメラ部52-2と同様に構成され、Y信号を出力する。
第1の信号処理部53Bには、第1のカメラ部52-1から出力されるYUV信号が入力され、第2のカメラ部52B-2ら出力されるYUV信号が入力される。第1の信号処理部53Bは、第1のカメラ部52-1により得られたYUV信号および第2のカメラ部52B-2により得られたYUV信号を組み合わせることによって、高い色再現性を得るための第1の信号処理を行う。例えば、第1の信号処理部53Bは、次の式(9)を演算することにより高い色再現性が得られたYUV信号を取得し、第2の信号処理部54Bに供給する。
Figure 2023099967000010
第2の信号処理部54Bには、第1の信号処理部53から出力されるYUV信号が入力され、第3のカメラ部52B-3から出力されるY信号が入力される。第2の信号処理部54Bは、第1の信号処理部53により得られたYUV信号および第3のカメラ部52B-3により得られたY信号を組み合わせることによって、解像度および感度を向上させる第2の信号処理を行う。例えば、第2の信号処理部54Bは、次の式(10)を演算することにより解像度および感度が向上されたYUV信号を取得し、ドライバI/F55に供給する。
Figure 2023099967000011
このように撮像装置11Bの信号処理部51Bは構成されており、RGBセンサチップ21から出力されるRGB信号とCMYセンサチップ25から出力されるCMY信号とを組み合わせることで、高い色再現性を得ることができるのに加えて、輝度センサチップ22から出力されるY信号とを組み合わせることで、解像度および感度を向上させた画像を生成することができ、より高画質な画像を取得することができる。
このとき、撮像装置11Bは、第2のプリズム47Bにより入射光の光軸を3方向に分岐させることによって、RGBセンサチップ21、輝度センサチップ22、および、CMYセンサチップ25が互いに視差が生じない構成となっている。これにより、撮像装置11Bの信号処理部51Bは、例えば、視差補正などの余分な処理が不要となるシンプルな信号処理を行うことができる結果、低消費電力化や高速化(例えば、動画像への対応が可能)を図ることができる。
<撮像装置の第4の構成例>
図15は、本技術を適用した撮像装置の第4の実施の形態の構成例を示す図である。なお、図15に示す撮像装置11Cにおいて、図1の撮像装置11と共通する構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図15のAには、撮像装置11Cのトップビューにおける構成例が示されており、図15のBには、撮像装置11Cのサイドビューにおける構成例が示されている。
図15に示すように、撮像装置11Cは、RGBセンサチップ21、IR距離センサチップ23、IRカットフィルター31、バンドパスフィルター32、第1のレンズ41、第2のレンズ42、第1のプリズム43、第3のレンズ44、第4のレンズ45、AFレンズ46、第2のプリズム47、およびIR収差補正レンズ48を備えて構成される点で、図1の撮像装置11と共通の構成となっている。
そして、撮像装置11Cは、図1の輝度センサチップ22に替えて、CMYセンサチップ25が設けられる点で、図1の撮像装置11と異なる構成となっている。
CMYセンサチップ25は、カラー画像の撮像に用いられ、例えば、シアンの光を透過するカラーフィルタ、マゼンタの光を透過するカラーフィルタ、および、イエローの光を透過するカラーフィルタが、例えば、ベイヤ配列で配置されており、各色の波長域の光を検出し、それぞれの色の光の輝度値を示すCMY信号を出力する。
このように構成される撮像装置11Cでは、ハーフミラー47HMによって反射された光がRGBセンサチップ21で受光され、ダイクロイックミラー47DMによって反射されたがCMYセンサチップ25で受光され、ダイクロイックミラー47DMを透過した光がIR距離センサチップ23で受光されるように光学系が構成されている。
図16を参照して、ハーフミラー47HMおよびダイクロイックミラー47DMと光の波長との関係について説明する。
図16のAには、ハーフミラー47HMで反射される反射光の波長特性が破線で示されており、図16のBには、ハーフミラー47HMを透過する透過光の波長特性が実線で示さている。図示するように、ハーフミラー47HMは、それぞれ1:1の比率で、反射光および透過光を分割する。また、図16のAには、IRカットフィルター31を透過する光の波長特性IRCF、RGBセンサチップ21の赤色の画素が受光する光の波長特性R、RGBセンサチップ21の緑色の画素が受光する光の波長特性G、およびRGBセンサチップ21の青色の画素が受光する光の波長特性Bが示されている。
図16のCには、ダイクロイックミラー47DMを透過する透過光の波長特性が実線で示されており、図16のDには、ダイクロイックミラー47DMで反射される反射光の波長特性が破線で示さている。図示するように、ダイクロイックミラー47DMは、約400nm以下および約600nm以上の波長域の光を透過し、約400nmから約600nmまでの波長域の光を反射する。また、図16のCには、バンドパスフィルター32を透過する光の波長特性BPFが破線で示されている。また、図16のDには、CMYセンサチップ25のシアンの画素が受光する光の波長特性C、CMYセンサチップ25のマゼンタの画素が受光する光の波長特性M、およびCMYセンサチップ25のイエローの画素が受光する光の波長特性Yが示されている。
以上のように構成される撮像装置11Cは、図1の撮像装置11と同様に、従来よりも低背化を図ること、視差が生じることを回避すること、マクロ撮影にも対応すること、および、低消費電力化を図ることができる。
図17は、撮像装置11Cが備える信号処理部51Cの機能的な構成例を示すブロック図である。なお、図17に示す信号処理部51Cにおいて、図3の信号処理部51と共通する構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図17に示すように、信号処理部51Cは、第1のカメラ部52-1、第3のカメラ部52-3、第2の信号処理部54、ドライバI/F55、および表示ドライバ56を備えて構成される点で、図3の信号処理部51と共通する構成となっている。即ち、第1のカメラ部52-1は、RGBセンサチップ21から出力されるRGB信号を、次の式(11)に従ってYUV信号に変換して出力する。
Figure 2023099967000012
そして、信号処理部51Cは、第2のカメラ部52C-2、および第1の信号処理部53Cを備えて構成される点で、図3の信号処理部51と異なる構成となっている。
第2のカメラ部52C-2は、第2のカメラI/F63-2、同期回路64-2、および、画像取り込み部65-2を備えて構成される点で、図3の第2のカメラ部52-2と共通の構成となっている。そして、第2のカメラ部52C-2は、図3の輝度センサチップ22に替えて、CMYセンサチップ25が設けられて構成される。
例えば、第2のカメラ部52C-2は、CMYセンサチップ25から出力されるCMY信号を、次の式(12)に従ってYUV信号に変換して出力する。
Figure 2023099967000013
第1の信号処理部53Cには、第1のカメラ部52-1から出力されるYUV信号が入力され、第2のカメラ部52C-2ら出力されるYUV信号が入力される。第1の信号処理部53Cは、第1のカメラ部52-1により得られたYUV信号および第2のカメラ部52B-2により得られたYUV信号を組み合わせることによって、高い色再現性を得るための第1の信号処理を行う。例えば、第1の信号処理部53Cは、次の式(13)を演算することにより高い色再現性が得られたYUV信号を取得し、第2の信号処理部54に供給する。
Figure 2023099967000014
そして、第2の信号処理部54は、上述の図4乃至図6を参照して説明したように、デプスマップの距離情報に基づいたコンボリューション処理を行うことによってボケ画像を生成することができる。
このように撮像装置11Cの信号処理部51Cは構成されており、RGBセンサチップ21から出力されるRGB信号とCMYセンサチップ25から出力されるCMY信号とを組み合わせることで、高い色再現性を得ることができるのに加えて、IR距離センサチップ23から出力される距離信号に応じてピントが調整されたボケ画像を生成することができ、より高画質な画像を取得することができる。
このとき、撮像装置11Cは、第2のプリズム47により入射光の光軸を3方向に分岐させることによって、RGBセンサチップ21、CMYセンサチップ25、および、IR距離センサチップ23が互いに視差が生じない構成となっている。これにより、撮像装置11Cの信号処理部51Cは、例えば、視差補正などの余分な処理が不要となるシンプルな信号処理を行うことができる結果、低消費電力化や高速化(例えば、動画像への対応が可能)を図ることができる。
なお、上述した実施の形態では、1つの光軸を3つに分岐させて3つのセンサチップを用いた構成について説明しているが、1つの光軸を3つ以上に分岐させて3つ以上のセンサチップを用いた構成としてもよい。
<電子機器の構成例>
上述したような撮像装置11は、例えば、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像システム、撮像機能を備えた携帯電話機、または、撮像機能を備えた他の機器といった各種の電子機器に適用することができる。
図18は、電子機器に搭載される撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図18に示すように、撮像装置101は、光学系102、撮像素子103、信号処理回路104、モニタ105、およびメモリ106を備えて構成され、静止画像および動画像を撮像可能である。
光学系102は、1枚または複数枚のレンズを有して構成され、被写体からの像光(入射光)を撮像素子103に導き、撮像素子103の受光面(センサ部)に結像させる。
撮像素子103としては、上述したRGBセンサチップ21、輝度センサチップ22、およびIR距離センサチップ23が適用される。撮像素子103には、光学系102を介して受光面に結像される像に応じて、一定期間、電子が蓄積される。そして、撮像素子103に蓄積された電子に応じた信号が信号処理回路104に供給される。
信号処理回路104は、撮像素子103から出力された画素信号に対して各種の信号処理を施す。信号処理回路104が信号処理を施すことにより得られた画像(画像データ)は、モニタ105に供給されて表示されたり、メモリ106に供給されて記憶(記録)されたりする。
このように構成されている撮像装置101では、上述した撮像装置11を適用することで、例えば、より高画質な画像を撮像することができるとともに、撮像装置11の低背化に伴って薄型化を図ることができる。
<イメージセンサの使用例>
図19は、上述のイメージセンサ(撮像素子)を使用する使用例を示す図である。
上述したイメージセンサは、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。
・ディジタルカメラや、カメラ機能付きの携帯機器等の、鑑賞の用に供される画像を撮影する装置
・自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置
・ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、TVや、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置
・内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置
・防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置
・肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置
・スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置
・畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置
<構成の組み合わせ例>
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
それぞれ異なる種類の画像の取得に用いられる少なくとも3つ以上のセンサチップと、
1つの光軸に沿って入射する入射光を、前記センサチップそれぞれに向かう方向の少なくとも3つ以上の光軸に沿って分岐させる分岐光学素子と、
少なくとも3つ以上の前記センサチップから出力される信号に対する信号処理を施して、1枚の画像を出力する信号処理部と
を備える撮像装置。
(2)
前記撮像装置に入射する前記入射光を、前記分岐光学素子に向かって略直交する方向に屈折させる屈折光学素子
をさらに備える上記(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記分岐光学素子は、透過光と反射光とが1:1となるように光を反射するハーフミラーが光入射面に設けられ、特定の波長の光のみを透過させ、特定の波長域以外の光を反射するダイクロイックミラーが光出射面に設けられて構成される
上記(1)または(2)に記載の撮像装置。
(4)
前記センサチップとして、
赤色、緑色、および青色の波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すRGB信号を出力するRGBセンサチップと、
全ての波長域の光を検出し、その光の輝度値を示すY信号を出力する輝度センサチップと、
赤外の波長域の光の速さを利用して求められる被写体までの距離を示す距離信号を出力するIR距離センサチップと
が用いられる
上記(3)に記載の撮像装置。
(5)
前記信号処理部は、
前記RGBセンサチップから出力される前記RGB信号が変換されたYUV信号、および、前記輝度センサチップから出力される前記Y信号を組み合わせて、色再現性および解像度を向上させる第1の信号処理を施して、第1の信号処理済みのYUV信号を出力する第1の信号処理部と、
前記第1の信号処理済みのYUV信号に対して、前記IR距離センサチップから出力される距離信号から作成されるデプスマップに基づいたコンボリューション処理を行って、前記被写体までの距離に応じてピントが調整された画像を出力する第2の信号処理部と
を有する
上記(4)に記載の撮像装置。
(6)
前記センサチップとして、
赤色、緑色、および青色の波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すRGB信号を出力するRGBセンサチップと、
シアン、マゼンタ、およびイエローの波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すCMY信号を出力するCMYセンサチップと、
赤外の波長域の光の速さを利用して求められる被写体までの距離を示す距離信号を出力するIR距離センサチップと
が用いられる
上記(1)から(3)までのいずれかに記載の撮像装置。
(7)
前記信号処理部は、
前記RGBセンサチップから出力される前記RGB信号が変換されたYUV信号、および、前記CMYセンサチップから出力される前記CMY信号が変換されたYUV信号を組み合わせて、高い色再現性を得る第1の信号処理を施して、第1の信号処理済みのYUV信号を出力する第1の信号処理部と、
前記第1の信号処理済みのYUV信号に対して、前記IR距離センサチップから出力される距離信号から作成されるデプスマップに基づいたコンボリューション処理を行って、前記被写体までの距離に応じてピントが調整された画像を出力する第2の信号処理部と
を有する
上記(6)に記載の撮像装置。
(8)
前記分岐光学素子は、透過光と反射光とが1:1となるように光を反射する第1のハーフミラーが光入射面に設けられ、透過光と反射光とが1:1となるように光を反射する第2のハーフミラーが光出射面に設けられて構成される
上記(1)または(2)に記載の撮像装置。
(9)
前記センサチップとして、
赤色、緑色、および青色の波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すRGB信号を出力するRGBセンサチップと、
全ての波長域の光を検出し、その光の輝度値を示すY信号を出力する輝度センサチップと、
3つ以上の所定数の波長帯の光を検出し、それぞれの波長帯の光の輝度値を示すマルチバンド画像信号を出力するマルチバンドセンサチップと
が用いられる
上記(8)に記載の撮像装置。
(10)
前記信号処理部は、
前記RGBセンサチップから出力される前記RGB信号が変換されたYUV信号、および、前記マルチバンドセンサチップから出力される前記マルチバンド画像信号を組み合わせて、高い色再現性を得る第1の信号処理を施して、第1の信号処理済みのYUV信号を出力する第1の信号処理部と、
前記第1の信号処理済みのYUV信号に対して、前記輝度センサチップから出力されるY信号を組み合わせることによって、解像度および感度を向上させる第2の信号処理を行う第2の信号処理部と
を有する
上記(9)に記載の撮像装置。
(11)
前記センサチップとして、
赤色、緑色、および青色の波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すRGB信号を出力するRGBセンサチップと、
全ての波長域の光を検出し、その光の輝度値を示すY信号を出力する輝度センサチップと、
シアン、マゼンタ、およびイエローの波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すCMY信号を出力するCMYセンサチップと
が用いられる
上記(8)に記載の撮像装置。
(12)
前記信号処理部は、
前記RGBセンサチップから出力される前記RGB信号が変換されたYUV信号、および、前記CMYセンサチップから出力される前記CMY信号が変換されたYUV信号を組み合わせて、高い色再現性を得る第1の信号処理を施して、第1の信号処理済みのYUV信号を出力する第1の信号処理部と、
前記第1の信号処理済みのYUV信号に対して、前記輝度センサチップから出力されるY信号を組み合わせることによって、解像度および感度を向上させる第2の信号処理を行う第2の信号処理部と
を有する
上記(11)に記載の撮像装置。
(13)
それぞれ異なる種類の画像の取得に用いられる少なくとも3つ以上のセンサチップと、
1つの光軸に沿って入射する入射光を、前記センサチップそれぞれに向かう方向の少なくとも3つ以上の光軸に沿って分岐させる分岐光学素子と、
少なくとも3つ以上の前記センサチップから出力される信号に対する信号処理を施して、1枚の画像を出力する信号処理部と
を有する撮像装置を備える電子機器。
なお、本実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
11 撮像装置, 21 RGBセンサチップ, 22 輝度センサチップ, 23 IRセンサチップ, 24 マルチバンドセンサチップ, 25 CMYセンサチップ, 31 IRカットフィルター, 32 バンドパスフィルター, 33乃至36 IRカットフィルター, 41 第1のレンズ, 42 第2のレンズ, 43 第1のプリズム, 44 第3のレンズ, 45 第4のレンズ, 46 AFレンズ, 47 第2のプリズム, 48 IR収差補正レンズ, 49 広域収差補正レンズ, 51 信号処理部, 52 カメラ部, 53 第1の信号処理部, 54 第2の信号処理部, 55 ドライバI/F, 56 表示ドライバ, 61 センサ, 62 回路, 63 カメラI/F, 64 同期回路, 65 画像取り込み部, 66 AF駆動部

Claims (13)

  1. それぞれ異なる種類の画像の取得に用いられる少なくとも3つ以上のセンサチップと、
    1つの光軸に沿って入射する入射光を、前記センサチップそれぞれに向かう方向の少なくとも3つ以上の光軸に沿って分岐させる分岐光学素子と、
    少なくとも3つ以上の前記センサチップから出力される信号に対する信号処理を施して、1枚の画像を出力する信号処理部と
    を備える撮像装置。
  2. 前記撮像装置に入射する前記入射光を、前記分岐光学素子に向かって略直交する方向に屈折させる屈折光学素子
    をさらに備える請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記分岐光学素子は、透過光と反射光とが1:1となるように光を反射するハーフミラーが光入射面に設けられ、特定の波長の光のみを透過させ、特定の波長域以外の光を反射するダイクロイックミラーが光出射面に設けられて構成される
    請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記センサチップとして、
    赤色、緑色、および青色の波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すRGB信号を出力するRGBセンサチップと、
    全ての波長域の光を検出し、その光の輝度値を示すY信号を出力する輝度センサチップと、
    赤外の波長域の光の速さを利用して求められる被写体までの距離を示す距離信号を出力するIR距離センサチップと
    が用いられる
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記信号処理部は、
    前記RGBセンサチップから出力される前記RGB信号が変換されたYUV信号、および、前記輝度センサチップから出力される前記Y信号を組み合わせて、色再現性および解像度を向上させる第1の信号処理を施して、第1の信号処理済みのYUV信号を出力する第1の信号処理部と、
    前記第1の信号処理済みのYUV信号に対して、前記IR距離センサチップから出力される距離信号から作成されるデプスマップに基づいたコンボリューション処理を行って、前記被写体までの距離に応じてピントが調整された画像を出力する第2の信号処理部と
    を有する
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記センサチップとして、
    赤色、緑色、および青色の波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すRGB信号を出力するRGBセンサチップと、
    シアン、マゼンタ、およびイエローの波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すCMY信号を出力するCMYセンサチップと、
    赤外の波長域の光の速さを利用して求められる被写体までの距離を示す距離信号を出力するIR距離センサチップと
    が用いられる
    請求項3に記載の撮像装置。
  7. 前記信号処理部は、
    前記RGBセンサチップから出力される前記RGB信号が変換されたYUV信号、および、前記CMYセンサチップから出力される前記CMY信号が変換されたYUV信号を組み合わせて、高い色再現性を得る第1の信号処理を施して、第1の信号処理済みのYUV信号を出力する第1の信号処理部と、
    前記第1の信号処理済みのYUV信号に対して、前記IR距離センサチップから出力される距離信号から作成されるデプスマップに基づいたコンボリューション処理を行って、前記被写体までの距離に応じてピントが調整された画像を出力する第2の信号処理部と
    を有する
    請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記分岐光学素子は、透過光と反射光とが1:1となるように光を反射する第1のハーフミラーが光入射面に設けられ、透過光と反射光とが1:1となるように光を反射する第2のハーフミラーが光出射面に設けられて構成される
    請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記センサチップとして、
    赤色、緑色、および青色の波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すRGB信号を出力するRGBセンサチップと、
    全ての波長域の光を検出し、その光の輝度値を示すY信号を出力する輝度センサチップと、
    3つ以上の所定数の波長帯の光を検出し、それぞれの波長帯の光の輝度値を示すマルチバンド画像信号を出力するマルチバンドセンサチップと
    が用いられる
    請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記信号処理部は、
    前記RGBセンサチップから出力される前記RGB信号が変換されたYUV信号、および、前記マルチバンドセンサチップから出力される前記マルチバンド画像信号を組み合わせて、高い色再現性を得る第1の信号処理を施して、第1の信号処理済みのYUV信号を出力する第1の信号処理部と、
    前記第1の信号処理済みのYUV信号に対して、前記輝度センサチップから出力されるY信号を組み合わせることによって、解像度および感度を向上させる第2の信号処理を行う第2の信号処理部と
    を有する
    請求項9に記載の撮像装置。
  11. 前記センサチップとして、
    赤色、緑色、および青色の波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すRGB信号を出力するRGBセンサチップと、
    全ての波長域の光を検出し、その光の輝度値を示すY信号を出力する輝度センサチップと、
    シアン、マゼンタ、およびイエローの波長域の光を検出して、それぞれの色の光の輝度値を示すCMY信号を出力するCMYセンサチップと
    が用いられる
    請求項8に記載の撮像装置。
  12. 前記信号処理部は、
    前記RGBセンサチップから出力される前記RGB信号が変換されたYUV信号、および、前記CMYセンサチップから出力される前記CMY信号が変換されたYUV信号を組み合わせて、高い色再現性を得る第1の信号処理を施して、第1の信号処理済みのYUV信号を出力する第1の信号処理部と、
    前記第1の信号処理済みのYUV信号に対して、前記輝度センサチップから出力されるY信号を組み合わせることによって、解像度および感度を向上させる第2の信号処理を行う第2の信号処理部と
    を有する
    請求項11に記載の撮像装置。
  13. それぞれ異なる種類の画像の取得に用いられる少なくとも3つ以上のセンサチップと、
    1つの光軸に沿って入射する入射光を、前記センサチップそれぞれに向かう方向の少なくとも3つ以上の光軸に沿って分岐させる分岐光学素子と、
    少なくとも3つ以上の前記センサチップから出力される信号に対する信号処理を施して、1枚の画像を出力する信号処理部と
    を有する撮像装置を備える電子機器。
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