JP2023097780A - 周波数シンセサイザー - Google Patents
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Abstract
【課題】回路規模の増大を抑えながら周波数精度の高い信号を出力可能な周波数シンセサイザーを提供すること。【解決手段】基準信号に対するトリガー信号の時間イベントに対応する時間デジタル値を出力する時間デジタル変換器と、前記時間デジタル値に基づく値と目標値とを比較する比較部と、前記シンセサイザー信号を生成する発振部と、前記比較部の比較結果に基づいて、前記シンセサイザー信号の周波数を調整する周波数調整部と、を備え、前記時間デジタル変換器は、前記トリガー信号の時間イベントに基づいて、内部状態が遷移する状態遷移を開始し、前記内部状態を示す状態情報を出力する状態遷移部と、前記基準信号に同期して、前記状態情報を取得して保持する遷移状態取得部と、前記遷移状態取得部が取得した前記状態情報に基づいて、前記内部状態の遷移回数に応じた前記時間デジタル値を算出する演算部と、を備える、周波数シンセサイザー。【選択図】図1
Description
本発明は、周波数シンセサイザーに関する。
特許文献1には、電圧制御発振器から出力されるクロック信号と基準信号との周波数比を計測する周波数デルタシグマ変調部と、周波数の目標値と周波数デルタシグマ変調部の出力信号をk倍した信号が示す周波数とを比較する周波数比較器と、周波数比較器の出力信号をk0倍した信号を積分する積分部と、積分部から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換器と、デジタルアナログ変換器の出力信号の電圧に応じた周波数のクロック信号を生成する電圧制御発振器と、を有する周波数シンセサイザーが記載されている。この周波数シンセサイザーによれば、クロック信号の周波数または位相のロックに要する時間を低減することができ、ロック時のクロック信号にゆらぎがある場合でもアイドルトーンを抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の周波数シンセサイザーでは、クロック信号と基準信号との周波数比を精度良く計測して高精度のクロック信号を生成するためには、多数の周波数デルタシグマ変調部を並列に設ける必要があり、回路規模が大幅に増大してしまう。
本発明に係る周波数シンセサイザーの一態様は、
参照周期信号とシンセサイザー信号とが入力され、前記参照周期信号と前記シンセサイザー信号のうち周期が短い方の信号を基準信号とし、周期が長い方の信号をトリガー信号としたとき、前記基準信号に対する前記トリガー信号の時間イベントに対応する時間デジタル値を出力する時間デジタル変換器と、
前記時間デジタル変換器から出力される前記時間デジタル値に基づく値と目標値とを比較する比較部と、
前記シンセサイザー信号を生成する発振部と、
前記比較部の比較結果に基づいて、前記シンセサイザー信号の周波数を調整する周波数調整部と、
を備え、
前記時間デジタル変換器は、
前記トリガー信号の時間イベントに基づいて、内部状態が遷移する状態遷移を開始し、前記内部状態を示す状態情報を出力する状態遷移部と、
前記基準信号に同期して、前記状態遷移部から前記状態情報を取得して保持する遷移状態取得部と、
前記遷移状態取得部が取得した前記状態情報に基づいて、前記内部状態の遷移回数に応じた前記時間デジタル値を算出する演算部と、
を備える。
参照周期信号とシンセサイザー信号とが入力され、前記参照周期信号と前記シンセサイザー信号のうち周期が短い方の信号を基準信号とし、周期が長い方の信号をトリガー信号としたとき、前記基準信号に対する前記トリガー信号の時間イベントに対応する時間デジタル値を出力する時間デジタル変換器と、
前記時間デジタル変換器から出力される前記時間デジタル値に基づく値と目標値とを比較する比較部と、
前記シンセサイザー信号を生成する発振部と、
前記比較部の比較結果に基づいて、前記シンセサイザー信号の周波数を調整する周波数調整部と、
を備え、
前記時間デジタル変換器は、
前記トリガー信号の時間イベントに基づいて、内部状態が遷移する状態遷移を開始し、前記内部状態を示す状態情報を出力する状態遷移部と、
前記基準信号に同期して、前記状態遷移部から前記状態情報を取得して保持する遷移状態取得部と、
前記遷移状態取得部が取得した前記状態情報に基づいて、前記内部状態の遷移回数に応じた前記時間デジタル値を算出する演算部と、
を備える。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態
1-1.周波数シンセサイザーの構成及び動作
図1は、第1実施形態の周波数シンセサイザーの構成例を示すブロック図である。また、図2は、第1実施形態の周波数シンセサイザーの他の構成例を示すブロック図である。図1及び図2に示すように、第1実施形態の周波数シンセサイザー1は、時間デジタル変換器10と、比較部20と、周波数調整部30と、発振部40と、を備える。
1-1.周波数シンセサイザーの構成及び動作
図1は、第1実施形態の周波数シンセサイザーの構成例を示すブロック図である。また、図2は、第1実施形態の周波数シンセサイザーの他の構成例を示すブロック図である。図1及び図2に示すように、第1実施形態の周波数シンセサイザー1は、時間デジタル変換器10と、比較部20と、周波数調整部30と、発振部40と、を備える。
時間デジタル変換器10は、参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOとが入力され、参照周期信号Srefと発振部40から出力されるシンセサイザー信号SVCOのうち周期が短い方の信号を基準信号RCLKとし、周期が長い方の信号をトリガー信号TRGとしたとき、基準信号RCLKに対するトリガー信号TRGの時間イベントに対応する時間デジタル値TDを出力する。参照周期信号Srefは、例えば、周波数シンセサイザー1の外部から入力される信号であってもよいし、周波数シンセサイザー1の不図示の発振回路により生成された信号であってもよい。
図1の例では、参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOのうち、周期が短い方の信号がシンセサイザー信号SVCOであり、周期が長い方の信号が参照周期信号Srefである。したがって、時間デジタル変換器10は、シンセサイザー信号SVCOを基準信号RCLKとし、参照周期信号Srefをトリガー信号TRGとしたときの時間デジタル値TDを出力する。逆に、図2の例では、参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOのうち、周期が短い方の信号が参照周期信号Srefであり、周期が長い方
の信号がシンセサイザー信号SVCOである。したがって、時間デジタル変換器10は、参照周期信号Srefを基準信号RCLKとし、シンセサイザー信号SVCOをトリガー信号TRGとしたときの時間デジタル値TDを出力する。
の信号がシンセサイザー信号SVCOである。したがって、時間デジタル変換器10は、参照周期信号Srefを基準信号RCLKとし、シンセサイザー信号SVCOをトリガー信号TRGとしたときの時間デジタル値TDを出力する。
本実施形態では、時間デジタル変換器10は、基準信号RCLKの時間イベントとトリガー信号TRGの時間イベントとの位相差に対応する時間デジタル値TDを出力する位相検出部として機能する。トリガー信号TRGの時間イベントとは、トリガー信号TRGが変化するタイミングであり、例えば、トリガー信号TRGの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジであってもよいし、トリガー信号TRGの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジであってもよい。同様に、基準信号RCLKの時間イベントとは、基準信号RCLKが変化するタイミングであり、例えば、基準信号RCLKの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジであってもよいし、基準信号RCLKの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジであってもよい。
なお、時間デジタル変換器10の詳細な構成例については後述する。
時間デジタル変換器10から出力される時間デジタル値TDは、位相信号PVCOとして比較部20に入力される。比較部20は、位相信号PVCOである時間デジタル値TDに基づく値と目標値とを比較し、比較結果である誤差信号εを出力する。本実施形態では、比較部20は、時間デジタル値TDの変化量と設定値FCWとを比較し、比較結果として時間デジタル値TDの変化量と設定値FCWとの差を誤差信号εとして出力する。すなわち、本実施形態では、比較部20による比較対象の一方である時間デジタル値TDに基づく値は、時間デジタル値TDの変化量であり、比較対象の他方である目標値は、設定値FCWである。設定値FCWは、例えば、あらかじめ設定された逓倍比又は分周比に基づいて決まる値であり、周波数シンセサイザー1の外部から入力される信号の値であってもよいし、周波数シンセサイザー1の不図示の記憶部に予め記憶されたデータを読み出した値であってもよい。
図1及び図2に示すように、例えば、比較部20は、複数のDフリップフロップからなるラッチ回路21と、他の複数のDフリップフロップからなるラッチ回路22と、加減算器23と、を含む。ラッチ回路21,22は、参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOのうち周期が長い方の信号をサンプリング信号Ssとして動作する。ラッチ回路21,22に入力されるサンプリング信号Ssは、図1の例では参照周期信号Srefであり、図2の例ではシンセサイザー信号SVCOである。ラッチ回路21は、サンプリング信号Ssの立ち上がりエッジに同期して、位相信号PVCOである時間デジタル値TDを取り込んで保持する。ラッチ回路22は、サンプリング信号Ssの立ち上がりエッジに同期して、ラッチ回路21が保持する信号を取り込んで保持する。なお、ラッチ回路21,22は、サンプリング信号Ssの立ち下がりエッジに同期して動作してもよい。加減算器23は、ラッチ回路21が保持する信号とラッチ回路22が保持する信号との差分、すなわちサンプリング信号Ssの1周期の時間における時間デジタル値TDの変化量と、設定値FCWとの差に相当する誤差信号εを出力する。時間デジタル値TDの変化量が設定値FCWと一致するときは誤差信号εがゼロであり、時間デジタル値TDの変化量が設定値FCWよりも大きいときは誤差信号εが正の値であり、時間デジタル値TDの変化量が設定値FCWよりも小さいときは誤差信号εが負の値である。
周波数調整部30は、比較部20の比較結果である誤差信号εに基づいて、シンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOを調整する。本実施形態では、周波数調整部30は、誤差信号εに基づいて、シンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOを調整するための制御信号VCを出力する。
本実施形態では、周波数調整部30は、誤差信号εに基づいて、時間デジタル値TDの変化量と、当該変化量の目標値である設定値FCWとの差が一定となるように、シンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOを調整する。周波数調整部30は、時間デジタル値TDの変化量と設定値FCWとの差がゼロとなるように周波数fVCOを調整してもよいし、時間デジタル値TDの変化量と設定値FCWとの差が正又は負の一定値となるように周波数fVCOを調整してもよい。
図3は、周波数調整部30の構成例を示す図である。図3の例では、周波数調整部30は、フィルター31とゲイン調整回路32とを含む。フィルター31は、時間デジタル値TDの変化量と目標値である設定値FCWとの差である誤差信号εが入力され、サンプリング信号Ssに同期して動作するデジタルフィルターであり、ノイズ成分が低減された信号FLTOを出力するループフィルターとして機能する。フィルター31は、ローパスフィルター、リードフィルター、ラグフィルター又はラグリードフィルターを含んでもよい。例えば、フィルター31は、図4に示すような1次IIRフィルターとして実現され、その伝達関数H(z)は式(1)で表される。1次IIRフィルターは、伝達関数H(z)の係数a0,a1,b1を調整することにより、ローパスフィルター、リードフィルター、ラグフィルター又はラグリードフィルターとして機能する。
例えば、参照周期信号Srefの周波数frefが260MHzであり、シンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOが12MHzである場合、サンプリング信号Ssの周波数fsは12MHzであり、a0=a1≒0.01292,b1≒0.97416に設定することにより、カットオフ周波数fc=100kHzのローパスフィルターが実現される。また、参照周期信号Srefの周波数frefが260MHzであり、シンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOが26.4MHzである場合、サンプリング信号Ssの周波数fsは26.4MHzであり、a0=a1≒0.0591,b1≒0.98817に設定することにより、カットオフ周波数fc=100kHzのローパスフィルターが実現される。図5及び図6に、カットオフ周波数fc=100kHzのローパスフィルターのゲイン特性及び位相特性をそれぞれ示す。
ゲイン調整回路32は、フィルター31の出力信号FLTOが一定となるように、シンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOを調整するための制御信号VCを出力する。
図1及び図2の説明に戻り、発振部40は、周波数調整部30から出力される制御信号VCに基づいて、シンセサイザー信号SVCOを生成する。例えば、発振部40は、制御信号VCの電圧値に応じた周波数の信号を出力する不図示の電圧制御型発振器を含んでもよい。発振部40は、当該電圧制御型発振器の出力信号をシンセサイザー信号SVCOとして出力してもよいし、当該電圧制御型発振器の出力信号を分周する不図示の分周器をさらに含み、当該分周器の出力信号をシンセサイザー信号SVCOとして出力してもよい。
図1又は図2のように構成される第1実施形態の周波数シンセサイザー1では、周波数調整部30が、時間デジタル値TDの変化量と設定値FCWとの差が一定となるようにシンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOを調整することにより、シンセサイザー信号SVCOが所望の周波数となる状態で安定するFLLが形成される。FLLは、Frequency Locked Loopの略である。
1-2.時間デジタル変換器の構成及び動作
図7は、第1実施形態における時間デジタル変換器10の構成例を示す図である。図7に示すように、時間デジタル変換器10は、状態遷移部11と、遷移状態取得部12と、演算部13と、を備える。
図7は、第1実施形態における時間デジタル変換器10の構成例を示す図である。図7に示すように、時間デジタル変換器10は、状態遷移部11と、遷移状態取得部12と、演算部13と、を備える。
状態遷移部11は、トリガー信号TRGの時間イベントに基づいて、内部状態が遷移する状態遷移を開始し、内部状態を示す状態情報を出力する。図7に示すように、本実施形態では、状態遷移部11は、論理積回路111、論理反転回路112及びカウンター113を含む。
論理積回路111は、トリガー信号TRGと論理反転回路112の出力信号との論理積信号を出力する。論理積回路111から出力される論理積信号は、トリガー信号TRGがローレベルのときにローレベルとなり、トリガー信号TRGがハイレベルのときに論理反転回路112の出力信号と同じ論理レベルとなる。
論理反転回路112は、論理積回路111から出力される論理積信号の論理レベルを反転した信号を出力する。したがって、トリガー信号TRGがハイレベルのとき、論理積信号の論理レベルは、ローレベルとハイレベルを交互に繰り返す。すなわち、論理積回路111と論理反転回路112とによってリング状発振回路が構成され、状態遷移部11は、論理積回路111から出力される論理積信号を発振信号GROとして出力する。発振信号GROの論理レベルの変化は、状態遷移部11の内部状態の変化に相当すると考えることができる。すなわち、状態遷移部11は、トリガー信号TRGの立ち上がりエッジに基づいて内部状態が遷移する状態遷移を開始し、トリガー信号TRGの立ち下がりエッジに基づいて状態遷移を停止する。
カウンター113は、状態遷移部11から出力される発振信号GROの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの少なくとも一方をカウントしてカウント値CNTを出力する。カウント値CNTは、状態遷移部11の内部状態を示す状態情報であり、本実施形態では、状態遷移部11が状態遷移を開始してからの内部状態の遷移回数に対応する。カウンター113は、カウント値CNTがあらかじめ決められた上限値に達するとカウント動作を停止し、カウント値CNTとして当該上限値を出力してもよい。なお、カウント値CNTは、トリガー信号TRGの次の時間イベントまでにゼロに初期化される。
遷移状態取得部12は、基準信号RCLKに同期して、状態遷移部11から状態情報であるカウント値CNTを取得して保持する。図7に示すように、本実施形態では、遷移状態取得部12は、複数のDフリップフロップからなるラッチ回路121を含む。ラッチ回路121は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期して状態情報であるカウント値CNTを取得し、状態情報であるカウント値DCNTとして保持する。カウント値DCNTは、状態遷移部11が状態遷移を開始してから基準信号RCLKの各立ち上がりエッジが発生するまでの間における状態遷移部11の内部状態の遷移回数に対応する。
演算部13は、遷移状態取得部12が取得して保持する状態情報であるカウント値DCNTに基づいて、状態遷移部11の内部状態の遷移回数に応じた時間デジタル値TDを算出する。演算部13は、カウント値DCNTに基づいて状態遷移部11の内部状態の遷移回数を積算した積算値を算出し、当該積算値に基づいて時間デジタル値TDを算出してもよい。例えば、演算部13は、時間経過に応じて重み付けされた値及び状態遷移部11の内部状態の遷移回数を積算した積算値に対して所定の演算を行って時間デジタル値TDを算出してもよい。所定の演算は、例えば、減算であってもよい。
図7に示すように、本実施形態では、演算部13は、積算器130と、積算器131と
、乗算器132と、減算器133と、を含む。
、乗算器132と、減算器133と、を含む。
積算器130は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期して状態情報であるカウント値DCNTを積算し、積算値ACNTを出力する。積算値ACNTは、状態遷移部11が状態遷移を開始してから基準信号RCLKの各立ち上がりエッジが発生するまでの間における状態遷移部11の内部状態の遷移回数を積算した積算値である。
積算器131は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期して1を積算する。積算器131から出力される積算値は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジの総数を示す。
乗算器132は、積算器131から出力される積算値に整数Nを乗算する。整数Nは、例えば、カウント値CNTの上限値に設定される。乗算器132による乗算値は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジの総数のN倍の値であり、時間経過に応じて重み付けされた値である。すなわち、乗算器132は重み係数値WCを出力する。
減算器133は、重み係数値WCから積算値ACNTを減算した値を時間デジタル値TDとして出力する。この時間デジタル値TDは、基準信号RCLKの時間イベントとトリガー信号TRGの時間イベントとの位相差に応じた値となる。
なお、ラッチ回路121及び積算器131は、ともに、基準信号RCLKの立ち下がりエッジに同期して動作してもよいし、基準信号RCLKの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方に同期して動作してもよい。
図8及び図9は、時間デジタル変換器10の動作タイミングの一例を示すタイミングチャート図である。図8及び図9において、図7の整数Nは64であり、基準信号RCLKの時間イベントは立ち上がりエッジである。また、基準信号RCLKの1周期の時間Tに対して、基準信号RCLKの時間イベントとトリガー信号TRGの時間イベントとの位相差PDは、図8の例ではT×0.5であり、図9の例ではT×0.7である。
図8及び図9の例では、トリガー信号TRGの時間イベントが発生すると、状態遷移部11が状態遷移を開始し、発振信号GROの論理レベルがローレベルとハイレベルを交互に繰り返し、発振信号GROの立ち上がりエッジに同期してカウント値CNTが0から1ずつ増加する。
そして、図8の例では、基準信号RCLKの時間イベントが発生する毎に、カウント値DCNTが0,4,12,20,29,37のように増加し、これに伴い、積算値ACNTが0,4,16,36,65のように増加していく。また、基準信号RCLKの時間イベントが発生する毎に、重み係数値WCが、0,64,128,192,256,320のように増加していく。その結果、時間デジタル値TDが0,64,124,176,220,255のように増加していく。
一方、図9の例では、基準信号RCLKの時間イベントが発生する毎に、カウント値DCNTが0,2,10,19,27,35のように増加し、これに伴い、積算値ACNTが0,2,12,31,58のように増加していく。また、基準信号RCLKの時間イベントが発生する毎に、重み係数値WCが、0,64,128,192,256,320のように増加していく。その結果、時間デジタル値TDが0,64,126,180,225,262のように増加していく。
図8と図9を比較すると、位相差PDがより大きい図9の例における時間デジタル値TDは、位相差PDがより小さい図8の例における時間デジタル値TDよりも大きい値とな
っている。すなわち、時間デジタル変換器10は、位相差PDが大きいほど大きい値となる時間デジタル値TDを出力する。ただし、時間デジタル変換器10は、位相差PDが大きいほど小さい値となる時間デジタル値TDを出力してもよい。
っている。すなわち、時間デジタル変換器10は、位相差PDが大きいほど大きい値となる時間デジタル値TDを出力する。ただし、時間デジタル変換器10は、位相差PDが大きいほど小さい値となる時間デジタル値TDを出力してもよい。
図10は、位相差PDとカウント値DCNT及び時間デジタル値TDとの関係を示す図である。図10では、カウント値CNTの上限値が64である。図10に示すように、基準信号RCLKの時間イベントが発生する毎に、カウント値DCNTが積算されて時間デジタル値TDが増加する。基準信号RCLKの時間イベントを0番目の立ち上がりエッジとしたとき、位相差PDがT×0.5,T×0.7の場合は基準信号RCLKの9番目の立ち上がりエッジでカウント値DCNTがカウント値CNTの上限値である64に達している。また、位相差PDがT×1.5,T×1.7の場合は基準信号RCLKの10番目の立ち上がりエッジでカウント値DCNTがカウント値CNTの上限値である64に達している。そして、基準信号RCLKの10番目の立ち上がりエッジ以降では、位相差PDがT×1.5の場合の時間デジタル値TDと位相差PDがT×0.5の場合の時間デジタル値TDとの差が常に64であり、位相差PDがT×1.7の場合の時間デジタル値TDと位相差PDがT×0.7の場合の時間デジタル値TDとの差が常に64である。すなわち、位相差PDが基準信号RCLKの1周期の時間Tだけ増えると、時間デジタル値TDは64だけ増加する関係になる。
このように、時間デジタル値TDは、基準信号RCLKの時間イベントとトリガー信号TRGの時間イベントとの位相差に応じた値となるので、時間デジタル変換器10は、基準信号RCLKとトリガー信号TRGとの位相差を検出する位相検出部として機能する。そして、前述の通り、基準信号RCLKとトリガー信号TRGはそれぞれ参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOのいずれかである。したがって、周波数調整部30が時間デジタル値TDの変化量と設定値FCWとの差が一定となるようにシンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOを調整することにより、設定値FCWに応じて参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOの位相差が変化しつつシンセサイザー信号SVCOが所望の周波数となる状態で安定するFLLが形成される。なお、状態遷移部11が状態遷移を開始する前に積算器131をリセットする構成とした場合は、参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOの位相差が一定であり、かつ、シンセサイザー信号SVCOが所望の周波数となる状態で安定するPLLが形成される。PLLは、Phase Locked Loopの略である。
1-3.作用効果
以上に説明したように、第1実施形態の周波数シンセサイザー1では、時間デジタル変換器10は基準信号RCLKに対するトリガー信号TRGの時間イベントに対応する時間デジタル値TDを出力し、基準信号RCLKは参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOのうち周期が短い方の信号であり、トリガー信号TRGは周期が長い方の信号である。そして、比較部20は、時間デジタル値TDの変化量と、設定値FCWである目標値とを比較し、周波数調整部30は、時間デジタル値TDの変化量と目標値との差が一定となるように、シンセサイザー信号SVCOの周波数を調整する。したがって、時間デジタル変換器10は参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOとの位相差を検出する位相検出部として機能し、時間デジタル変換器10、比較部20、周波数調整部30及び発振部40によって、FLLが形成されるので、所望の周波数のシンセサイザー信号SVCOを出力することができる。そして、時間デジタル変換器10は、状態遷移部11、遷移状態取得部12及び演算部13を含む比較的簡易な構成であって、時間デジタル値TDのビット数を大きくすることにより位相検出の分解能が向上するので、シンセサイザー信号SVCOの周波数精度を高めることができる。したがって、第1実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、時間デジタル変換器10に代えて多数の周波数デルタシグマ変調部を並列に設けた回路を用いた周波数シンセサイザーと比較して、回路規模の増大
を抑えながら周波数精度の高いシンセサイザー信号SVCOを出力することができる。
以上に説明したように、第1実施形態の周波数シンセサイザー1では、時間デジタル変換器10は基準信号RCLKに対するトリガー信号TRGの時間イベントに対応する時間デジタル値TDを出力し、基準信号RCLKは参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOのうち周期が短い方の信号であり、トリガー信号TRGは周期が長い方の信号である。そして、比較部20は、時間デジタル値TDの変化量と、設定値FCWである目標値とを比較し、周波数調整部30は、時間デジタル値TDの変化量と目標値との差が一定となるように、シンセサイザー信号SVCOの周波数を調整する。したがって、時間デジタル変換器10は参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOとの位相差を検出する位相検出部として機能し、時間デジタル変換器10、比較部20、周波数調整部30及び発振部40によって、FLLが形成されるので、所望の周波数のシンセサイザー信号SVCOを出力することができる。そして、時間デジタル変換器10は、状態遷移部11、遷移状態取得部12及び演算部13を含む比較的簡易な構成であって、時間デジタル値TDのビット数を大きくすることにより位相検出の分解能が向上するので、シンセサイザー信号SVCOの周波数精度を高めることができる。したがって、第1実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、時間デジタル変換器10に代えて多数の周波数デルタシグマ変調部を並列に設けた回路を用いた周波数シンセサイザーと比較して、回路規模の増大
を抑えながら周波数精度の高いシンセサイザー信号SVCOを出力することができる。
また、第1実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、周波数調整部30のフィルター31によってノイズ成分が低減されるので、シンセサイザー信号SVCOのSNRが向上する。SNRは、Signal to Noise Ratioの略である。
また、第1実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、時間デジタル変換器10の演算部13が、遷移状態取得部12が取得したカウント値DCNTを積算した積算値ACNTに基づいて時間デジタル値TDを算出するので、この積算回数を増やすことで位相検出の分解能が向上し、シンセサイザー信号SVCOの周波数精度を高めることができる。
2.第2実施形態
以下、第2実施形態の周波数シンセサイザー1について、第1実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、第1実施形態と重複する説明は省略または簡略し、主に第1実施形態と異なる内容について説明する。
以下、第2実施形態の周波数シンセサイザー1について、第1実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、第1実施形態と重複する説明は省略または簡略し、主に第1実施形態と異なる内容について説明する。
第2実施形態の周波数シンセサイザー1の構成は、図1と同様であるため、その図示及び説明を省略する。第2実施形態の周波数シンセサイザー1では、時間デジタル変換器10の構成が第1実施形態と異なる。
図11は、第2実施形態における時間デジタル変換器10の構成例を示す図である。図11に示すように、時間デジタル変換器10は、状態遷移部11と、遷移状態取得部12と、演算部13と、を備える。
状態遷移部11は、トリガー信号TRGの時間イベントに基づいて、内部状態が遷移する状態遷移を開始し、内部状態を示す状態情報を出力する。図11に示すように、本実施形態では、状態遷移部11は、論理積回路111、論理反転回路112及びカウンター113を含む。状態遷移部11は、複数の遅延素子114-1~114-qを有する多段遅延回路を含む。qは2以上の整数である。
遅延素子114-1~114-qは、チェーン状に接続されており、1つの入力端とq個の出力端とを有する多段遅延回路を構成する。遅延素子114-1~114-qは、それぞれ、バッファー素子や論理反転素子である。遅延素子114-1~114-qの遅延時間はほぼ等しいことが望ましいため、遅延素子114-1~114-qとして同じ種類の素子が用いられる。以下では、遅延素子114-1~114-qがすべてバッファー素子であるものとして説明する。
遅延素子114-1の入力端は、多段遅延回路の入力端となる。また、遅延素子114-1~114-qの各々の出力端は、多段遅延回路のq個の出力端となる。多段遅延回路のq個の出力端からは、多段遅延回路の入力端側から順に、信号D1~Dqが出力される。
遅延素子114-1の入力端にはトリガー信号TRGが入力される。トリガー信号TRGがローレベルからハイレベルに変化し、ハイレベルの信号が遅延素子114-1を伝搬することで信号D1がローレベルからハイレベルに変化する。そして、2以上q以下の各整数iに対して、ハイレベルの信号Di-1が遅延素子114-iを伝搬することで信号Diがローレベルからハイレベルに変化する。すなわち、トリガー信号TRGがローレベルからハイレベルに変化すると、ハイレベルの信号が遅延素子114-1~114-qを順番に伝搬していき、信号D1~Dqが順番にローレベルからハイレベルに変化する。
同様に、トリガー信号TRGがハイレベルからローレベルに変化し、ローレベルの信号が遅延素子114-1を伝搬することで信号D1がハイレベルからローレベルに変化する。そして、2以上q以下の各整数iに対して、ローレベルの信号Di-1が遅延素子114-iを伝搬することで信号Diがハイレベルからローレベルに変化する。すなわち、トリガー信号TRGがハイレベルからローレベルに変化すると、ローレベルの信号が遅延素子114-1~114-qを順番に伝搬していき、信号D1~Dqが順番にハイレベルからローレベルに変化する。
このように、トリガー信号TRG及びq個の信号D1~Dqの論理レベルの組み合わせは多段遅延回路の状態を示し、多段遅延回路は、トリガー信号TRGの時間イベントに基づいて状態遷移を開始する。多段遅延回路の状態は状態遷移部11の内部状態に相当し、トリガー信号TRG及びq個の信号D1~Dqは、状態遷移部11の内部状態を示す状態情報に相当する。
遷移状態取得部12は、基準信号RCLKに同期して、状態遷移部11から状態情報であるトリガー信号TRG及びq個の信号D1~Dqを取得して保持する。図11に示すように、本実施形態では、遷移状態取得部12は、複数のDフリップフロップ122-0~122-qを含む。Dフリップフロップ122-0は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期してトリガー信号TRGを取得し、信号S0として保持する。また、1以上q以下の各整数iに対して、Dフリップフロップ122-iは、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期して信号Diを取得し、信号Siとして保持する。
演算部13は、遷移状態取得部12が取得して保持する状態情報であるカウント値DCNTに基づいて、状態遷移部11の内部状態の遷移回数に応じた時間デジタル値TDを算出する。演算部13は、基準信号RCLKに同期して、状態遷移部11の内部状態の遷移回数を積算した積算値に基づいて、時間デジタル値TDを算出してもよい。所定の演算は、例えば、減算であってもよい。
図11に示すように、本実施形態では、演算部13は、エンコーダー134と、変換部135と、積算器136と、積算器137と、乗算器138と、減算器139と、を含む。
エンコーダー134は、遷移状態取得部12が保持するq個の信号S0~Sqのうちハイレベルの信号の数をカウントし、カウント値CNTXを出力する。すなわち、信号S0~Sqのうちのハイレベルの信号がj個であれば、カウント値CNTXはjである。
変換部135は、エンコーダー134から出力されるカウント値CNTXを、トリガー信号TRGの時間イベントに基づいて状態遷移部11が状態遷移を開始してからの状態遷移数に相当するカウント値CNTに変換して出力する。トリガー信号TRGの時間イベントが立ち上がりエッジである場合は、カウント値CNTXが状態遷移部11の状態遷移数に相当する。したがって、変換部135は、トリガー信号TRGがハイレベルのときは、カウント値CNTXと同じカウント値CNTを出力する。一方、トリガー信号TRGの時間イベントが立ち下がりエッジである場合は、q+1からカウント値CNTXを減算した値が状態遷移部11の状態遷移数に相当する。したがって、変換部135は、トリガー信号TRGがローレベルのときは、q+1からカウント値CNTXを減算したカウント値CNTを出力する。
積算器136は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期して、変換部135から出力されるカウント値CNTを積算し、積算値ACNTを出力する。
積算器137は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期して1を積算する。積算器137から出力される積算値は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジの総数を示す。
乗算器138は、積算器137から出力される積算値に整数Nを乗算する。整数Nは、例えば、カウント値CNTの上限値に設定される。乗算器138による乗算値は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジの総数のN倍の値であり、時間経過に応じて重み付けされた値である。すなわち、乗算器138は重み係数値WCを出力する。
減算器139は、重み係数値WCから積算値ACNTを減算した値を時間デジタル値TDとして出力する。この時間デジタル値TDは、基準信号RCLKの時間イベントとトリガー信号TRGの時間イベントとの位相差に応じた値となる。
図12は、第2実施形態における時間デジタル変換器10の動作タイミングの一例を示すタイミングチャート図である。図12において、図11のカウント値CNTの上限値及び整数Nはともに64であり、整数qは63である。また、基準信号RCLKの時間イベントは立ち上がりエッジであり、トリガー信号TRGの時間イベントは立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジである。
図12の例では、基準信号RCLKの1番目の立ち上がりエッジと2番目の立ち上がりエッジの間でトリガー信号TRGの立ち上がりエッジが発生し、状態遷移部11が状態遷移を開始する。そして、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期してカウント値CNTXが4,12,20,29,37,45,53,62のように増加して上限値の64に達すると状態遷移部11が状態遷移を停止する。カウント値CNTも4,12,20,29,37,45,53,62のように増加して上限値の64に達し、これに伴い、積算値ACNTが0,4,16,36,65,102,147,200,262,326,390のように増加していく。また、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期して、重み係数値WCが、64,128,192,256,320,384,448,512,576,640,704のように増加していく。その結果、時間デジタル値TDが64,124,176,220,255,282,301,312,314のように増加していき、314を維持する。
また、図12の例では、基準信号RCLKの12番目の立ち上がりエッジと13番目の立ち上がりエッジの間でトリガー信号TRGの立ち下がりエッジが発生し、状態遷移部11が状態遷移を開始する。そして、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期してカウント値CNTXが62,54,45,37,29,21,14,4のように減少して下限値の0に達すると状態遷移部11が状態遷移を停止する。カウント値CNTは2,10,19,27,35,43,51,60のように増加して上限値の64に達し、これに伴い、積算値ACNTが0,2,12,31,58,93,136,187,247,311,375のように増加していく。また、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期して、重み係数値WCが、768,832,896,960,1024,1088,1152,1216,1280,1344,1408のように増加していく。その結果、時間デジタル値TDが768,830,884,929,966,995,1016,1029,1033のように増加していき、1033を維持する。
また、図12の例では、基準信号RCLKの23番目の立ち上がりエッジと24番目の立ち上がりエッジの間でトリガー信号TRGの立ち上がりエッジが発生し、状態遷移部11が状態遷移を開始する。そして、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期してカウント値CNTXが1,9,17,26,34のように増加していく。カウント値CNTも1,9,17,26,34のように増加していき、これに伴い、積算値ACNTが0,1,10,27,53のように増加していく。また、基準信号RCLKの立ち上がりエッジ
に同期して、重み係数値WCが、1472,1536,1600,1664,1728のように増加していく。その結果、時間デジタル値TDが1472,1535,1590,1637,1675のように増加していく。
に同期して、重み係数値WCが、1472,1536,1600,1664,1728のように増加していく。その結果、時間デジタル値TDが1472,1535,1590,1637,1675のように増加していく。
以上に説明した第2実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、第2実施形態の周波数シンセサイザー1では、状態遷移部11は、トリガー信号TRGが伝搬する複数の遅延素子114-1~114-qを有する多段遅延回路を含む。したがって、第2実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、遅延素子114-1~114-qの数に応じて状態遷移部11の内部状態の数を増やすことができるので、時間デジタル変換器10による位相検出の分解能を向上させ、シンセサイザー信号SVCOの周波数精度を高めることができる。
なお、状態遷移部11の多段遅延回路において、トリガー信号TRGの論理レベルが一定の期間において遅延素子114-qから出力される信号Dqを遅延素子114-1に入力させるようにループが形成されてもよい。この場合、演算部13は、トリガー信号TRGが多段遅延回路を伝搬した回数をカウントし、当該カウント値と信号S0~Sqとに基づいて時間デジタル値TDを算出することができる。このようにすれば、遅延素子114-1~114-qやDフリップフロップ122-0~122-qの数を減らすことができる。
3.第3実施形態
以下、第3実施形態の周波数シンセサイザー1について、第1実施形態又は第2実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、第1実施形態又は第2実施形態と重複する説明は省略または簡略し、主に第1実施形態及び第2実施形態と異なる内容について説明する。
以下、第3実施形態の周波数シンセサイザー1について、第1実施形態又は第2実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、第1実施形態又は第2実施形態と重複する説明は省略または簡略し、主に第1実施形態及び第2実施形態と異なる内容について説明する。
第3実施形態の周波数シンセサイザー1では、第2実施形態の周波数シンセサイザー1と同様、時間デジタル変換器10は、多段遅延回路を含む状態遷移部11と、多段遅延回路の入力信号及び複数の出力信号を取得する遷移状態取得部12と、演算部13と、を備える。
第2実施形態における時間デジタル変換器10は、トリガー信号TRGの連続する2つの時間イベントの時間間隔が、状態遷移部11が状態遷移を開始してから停止するまでの時間よりも長い場合に正常に動作する。すなわち、第2実施形態における時間デジタル変換器10は、トリガー信号TRGの連続する2つの時間イベントの時間間隔が、トリガー信号TRGが遷移状態取得部12に含まれる多段遅延回路を伝搬する時間よりも長い場合に、多段遅延回路がトリガー信号TRGの1回の時間イベントに基づいて状態遷移を行うことにより、正しい時間デジタル値TDを算出することができる。これに対して、第3実施形態における時間デジタル変換器10は、トリガー信号TRGの連続する2つの時間イベントの時間間隔が、状態遷移部11が状態遷移を開始してから停止するまでの時間の1/2よりも長い場合に正常に動作する。すなわち、第3実施形態における時間デジタル変換器10は、トリガー信号TRGの連続する2つの時間イベントの時間間隔が、トリガー信号TRGが遷移状態取得部12に含まれる多段遅延回路を伝搬する時間の1/2よりも長く、多段遅延回路がトリガー信号TRGの2回以下の時間イベントに基づいて状態遷移を行う場合に、正しい時間デジタル値TDを算出することができる。
第3実施形態における時間デジタル変換器10では、状態遷移部11及び遷移状態取得部12の構成は第2実施形態と同様であり、演算部13の構成が第2実施形態と異なる。
図13は、第3実施形態における演算部13の構成例を示す図である。なお、図13は、遷移状態取得部12から64個の信号S0~S63が出力する場合、すなわちq=63の場合の演算部13の構成例を示しているが、qは63以外の数であってもよい。また、図13において、64ビットの信号S[63:0]は64個の信号S63~S0に相当する。また、信号S[63:0]の上位32ビットの信号S[63:32]は32個の信号S63~S32に相当し、信号S[63:0]の下位32ビットの信号S[31:0]は32個の信号S31~S0に相当する。また、信号S[63:0]の最上位ビットの信号S[63]は信号S63に相当し、信号S[63:0]の最下位ビットの信号S[0]は信号S0に相当する。
図13は、第3実施形態における演算部13の構成例を示す図である。なお、図13は、遷移状態取得部12から64個の信号S0~S63が出力する場合、すなわちq=63の場合の演算部13の構成例を示しているが、qは63以外の数であってもよい。また、図13において、64ビットの信号S[63:0]は64個の信号S63~S0に相当する。また、信号S[63:0]の上位32ビットの信号S[63:32]は32個の信号S63~S32に相当し、信号S[63:0]の下位32ビットの信号S[31:0]は32個の信号S31~S0に相当する。また、信号S[63:0]の最上位ビットの信号S[63]は信号S63に相当し、信号S[63:0]の最下位ビットの信号S[0]は信号S0に相当する。
図13に示すように、第3実施形態における演算部13は、ビット分離部201、論理反転回路202,203、セレクター204,205,206,207、選択信号生成部208,209、Σ算出部210,211、Σ整合部212、積算器213、乗算器214、積算器215、減算器216、ラッチ回路217、積算器218、減算器219、ラッチ回路220及びTD選択部221を含む。
ビット分離部201は、信号S[63:0]を、下位32ビットの信号S[31:0]と上位32ビットの信号S[63:32]とに分離して出力する。また、ビット分離部201は、信号S[63:0]の最下位ビットの信号S[0]及び最上位ビットの信号S[63]を出力する。
論理反転回路202は、ビット分離部201から出力される32ビットの信号S[63:32]の各々の論理レベルを反転した32ビットの論理反転信号を出力する。
論理反転回路203は、ビット分離部201から出力される32ビットの信号S[31:0]の各々の論理レベルを反転した32ビットの論理反転信号を出力する。
セレクター204は、選択信号生成部208から出力される上位選択信号Sel10upに応じて、32ビットの信号S[63:32]及び論理反転回路202から出力される32ビットの論理反転信号のいずれか1つを選択し、64ビットの信号S10[63:0]の上位32ビットの信号S10[63:32]として出力する。
セレクター205は、選択信号生成部208から出力される下位選択信号Sel10lowに応じて、各ビットの論理値が1である32ビットのハイレベル信号、32ビットの信号S[31:0]及び論理反転回路203から出力される32ビットの論理反転信号のいずれか1つを選択し、64ビットの信号S10[63:0]の下位32ビットの信号S10[31:0]として出力する。
セレクター206は、選択信号生成部209から出力される上位選択信号Sel01upに応じて、論理反転回路202から出力される32ビットの論理反転信号、32ビットの信号S[63:32]及び各ビットの論理値が1である32ビットのハイレベル信号のいずれか1つを選択し、64ビットの信号S01[63:0]の上位32ビットの信号S01[63:32]として出力する。
セレクター207は、選択信号生成部209から出力される下位選択信号Sel01lowに応じて、論理反転回路203から出力される32ビットの論理反転信号及び32ビットの信号S[31:0]のいずれか1つを選択し、64ビットの信号S01[63:0]の下位32ビットの信号S01[31:0]として出力する。
選択信号生成部208は、ビット分離部201から出力される信号S[0]及び信号S
[63]に基づいて、上位選択信号Sel10up及び下位選択信号Sel10lowを生成して出力する。具体的には、選択信号生成部208は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値が異なる場合は、セレクター204に32ビットの信号S[63:32]を選択させ、セレクター205に32ビットの信号S[31:0]を選択させる、上位選択信号Sel10up及び下位選択信号Sel10lowを出力する。また、選択信号生成部208は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値がともに0である場合は、セレクター204に32ビットの信号S[63:32]を選択させ、セレクター205に32ビットのハイレベル信号を選択させる、上位選択信号Sel10up及び下位選択信号Sel10lowを出力する。また、選択信号生成部208は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値がともに1である場合は、セレクター204に32ビットの信号S[63:32]の論理反転信号を選択させ、セレクター205に32ビットのハイレベル信号を選択させる、上位選択信号Sel10up及び下位選択信号Sel10lowを出力する。
[63]に基づいて、上位選択信号Sel10up及び下位選択信号Sel10lowを生成して出力する。具体的には、選択信号生成部208は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値が異なる場合は、セレクター204に32ビットの信号S[63:32]を選択させ、セレクター205に32ビットの信号S[31:0]を選択させる、上位選択信号Sel10up及び下位選択信号Sel10lowを出力する。また、選択信号生成部208は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値がともに0である場合は、セレクター204に32ビットの信号S[63:32]を選択させ、セレクター205に32ビットのハイレベル信号を選択させる、上位選択信号Sel10up及び下位選択信号Sel10lowを出力する。また、選択信号生成部208は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値がともに1である場合は、セレクター204に32ビットの信号S[63:32]の論理反転信号を選択させ、セレクター205に32ビットのハイレベル信号を選択させる、上位選択信号Sel10up及び下位選択信号Sel10lowを出力する。
選択信号生成部209は、ビット分離部201から出力される信号S[0]及び信号S[63]に基づいて、上位選択信号Sel01up及び下位選択信号Sel01lowを生成して出力する。具体的には、選択信号生成部209は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値が異なる場合は、セレクター206に32ビットの信号S[63:32]を選択させ、セレクター207に32ビットの信号S[31:0]を選択させる、上位選択信号Sel01up及び下位選択信号Sel01lowを出力する。また、選択信号生成部209は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値がともに0である場合は、セレクター206に32ビットのハイレベル信号を選択させ、セレクター207に32ビットの信号S[31:0]を選択させる、上位選択信号Sel01up及び下位選択信号Sel01lowを出力する。また、選択信号生成部209は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値がともに1である場合は、セレクター206に32ビットのハイレベル信号を選択させ、セレクター207に32ビットの信号S[31:0]の論理反転信号を選択させる、上位選択信号Sel01up及び下位選択信号Sel01lowを出力する。
Σ算出部210は、セレクター204から出力される32ビットの信号S10[63:32]とセレクター205から出力される32ビットの信号S10[31:0]とからなる64ビットの信号S10[63:0]が入力され、信号S10[63:0]の論理値が1のビット数をカウントしてカウント値Σ10’を算出する。そして、Σ算出部210は、最下位ビットの信号S10[0]の論理値が1の場合はカウント値Σ10’をカウント値Σ10として出力し、最下位ビットの信号S10[0]の論理値が0の場合は64からカウント値Σ10’を減算した値をカウント値Σ10として出力する。
Σ算出部211は、セレクター206から出力される32ビットの信号S01[63:32]とセレクター207から出力される32ビットの信号S01[31:0]とからなる64ビットの信号S01[63:0]が入力され、信号S01[63:0]の論理値が1のビット数をカウントしてカウント値Σ01’を算出する。そして、Σ算出部211は、最下位ビットの信号S01[0]の論理値が1の場合はカウント値Σ01’をカウント値Σ01として出力し、最下位ビットの信号S01[0]の論理値が0の場合は64からカウント値Σ01’を減算した値をカウント値Σ01として出力する。
Σ整合部212は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値がともに0の場合はカウント値Σ10をカウント値Σiとして出力し、信号S[0]の論理値が1の場合はカウント値Σ01をカウント値Σiとして出力し、信号S[0]の論理値が0であり、かつ、信号S[63]の論理値が1の場合は64をカウント値Σiとして出力する。また、Σ整合部212は、信号S[0]の論理値と信号S[63]の論理値がともに1の場合は
カウント値Σ10をカウント値Σjとして出力し、信号S[0]の論理値が0の場合はカウント値Σ01をカウント値Σjとして出力し、信号S[0]の論理値が1であり、かつ、信号S[63]の論理値が0の場合は64をカウント値Σjとして出力する。カウント値Σiは、トリガー信号TRGの立ち上がりエッジによって状態遷移部11が状態遷移を開始してから基準信号RCLKの各立ち上がりエッジが発生するまでの間における状態遷移部11の内部状態の遷移回数である。また、カウント値Σjは、トリガー信号TRGの立ち下がりエッジによって状態遷移部11が状態遷移を開始してから基準信号RCLKの各立ち上がりエッジが発生するまでの間における状態遷移部11の内部状態の遷移回数である。
カウント値Σ10をカウント値Σjとして出力し、信号S[0]の論理値が0の場合はカウント値Σ01をカウント値Σjとして出力し、信号S[0]の論理値が1であり、かつ、信号S[63]の論理値が0の場合は64をカウント値Σjとして出力する。カウント値Σiは、トリガー信号TRGの立ち上がりエッジによって状態遷移部11が状態遷移を開始してから基準信号RCLKの各立ち上がりエッジが発生するまでの間における状態遷移部11の内部状態の遷移回数である。また、カウント値Σjは、トリガー信号TRGの立ち下がりエッジによって状態遷移部11が状態遷移を開始してから基準信号RCLKの各立ち上がりエッジが発生するまでの間における状態遷移部11の内部状態の遷移回数である。
積算器213は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期して1を積算する。積算器213から出力される積算値は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジの総数を示す。
乗算器214は、積算器213から出力される積算値に64を乗算する。64は、カウント値Σiの上限値である。乗算器214による乗算値は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジの総数のN倍の値であり、時間経過に応じて重み付けされた値である。すなわち、乗算器214は重み係数値WCを出力する。
積算器215は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期してカウント値Σiを積算し、積算値ΣAiを出力する。積算値ΣAiは、トリガー信号TRGの立ち上がりエッジによって状態遷移部11が状態遷移を開始してから基準信号RCLKの各立ち上がりエッジが発生するまでの間における状態遷移部11の内部状態の遷移回数を積算した積算値である。積算器215は、カウント値Σiを規定回数積算し、信号S[0]の論理値が0から1に変化する毎に積算値ΣAiを0に初期化する。
減算器216は、重み係数値WCから積算値ΣAiを減算した値を出力する。
ラッチ回路217は、複数のDフリップフロップによって構成されており、Σ整合部212から出力されるタイミング信号TMiの立ち上がりエッジに同期して減算器216から出力される値を取得し、時間デジタル値TDiとして保持する。例えば、Σ整合部212は、信号S[0]の論理値が0から1に変化するとタイミング信号TMiをハイレベルにし、信号S[0]の論理値が1から0に変化するとタイミング信号TMiをローレベルにする。時間デジタル値TDiは、基準信号RCLKの立ち上がりエッジとトリガー信号TRGの立ち上がりエッジとの位相差に応じた値となる。
積算器218は、基準信号RCLKの立ち上がりエッジに同期してカウント値Σjを積算し、積算値ΣAjを出力する。積算値ΣAjは、トリガー信号TRGの立ち下がりエッジによって状態遷移部11が状態遷移を開始してから基準信号RCLKの各立ち上がりエッジが発生するまでの間における状態遷移部11の内部状態の遷移回数を積算した積算値である。積算器218は、カウント値Σjを規定回数積算し、信号S[0]の論理値が1から0に変化する毎に積算値ΣAjを0に初期化する。
減算器219は、重み係数値WCから積算値ΣAjを減算した値を出力する。
ラッチ回路220は、複数のDフリップフロップによって構成されており、Σ整合部212から出力されるタイミング信号TMjの立ち上がりエッジに同期して減算器219から出力される値を取得し、時間デジタル値TDjとして保持する。例えば、Σ整合部212は、信号S[0]の論理値が1から0に変化するとタイミング信号TMjをハイレベルにし、信号S[0]の論理値が0から1に変化するとタイミング信号TMjをローレベルにする。時間デジタル値TDjは、基準信号RCLKの立ち上がりエッジとトリガー信号
TRGの立ち下がりエッジとの位相差に応じた値となる。
TRGの立ち下がりエッジとの位相差に応じた値となる。
TD選択部221は、トリガー信号TRGに応じて、時間デジタル値TDi及び時間デジタル値TDjのいずれか1つを選択し、時間デジタル値TDとして出力する。具体的には、TD選択部221は、トリガー信号TRGがローレベルのときは時間デジタル値TDjを選択し、トリガー信号TRGがハイレベルのときは時間デジタル値TDiを選択する。
図14に、状態遷移部11の状態遷移によって変化する信号S[63:0]とカウント値Σ10’,Σ01’,Σ10,Σ01,Σi,Σj、積算値ΣAi,ΣAj、重み係数値WC及び時間デジタル値TDi,TDj,TDとの関係の一例を示す。
なお、選択信号生成部208,209、Σ算出部210,211、Σ整合部212及び積算器213,215,218は、ともに、基準信号RCLKの立ち下がりエッジに同期して動作してもよいし、基準信号RCLKの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの両方に同期して動作してもよい。
以上に説明した第3実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、第1実施形態又は第2実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、第3実施形態の周波数シンセサイザー1では、状態遷移部11に含まれる多段遅延回路は、トリガー信号TRGの2回以下の時間イベントに基づいて、状態遷移を行う。すなわち、トリガー信号TRGが多段遅延回路の入力端から最後の出力端まで伝搬するのに要する時間、すなわち多段遅延回路の遅延時間は、トリガー信号TRGの1周期よりも短い。したがって、第3実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、トリガー信号TRGの各々の時間イベントに基づく状態遷移部11の内部状態の遷移回数をカウント値Σiとカウント値Σjとに簡単に分離することができるので、時間デジタル値TDの算出に複雑な演算を必要とせずにシンセサイザー信号SVCOの周波数精度を高めることができる。
なお、図13の構成の演算部13は、多段遅延回路の遅延時間が、トリガー信号TRGの1/2周期よりも長く、かつ、トリガー信号TRGの1周期よりも短い場合に、状態遷移部11の内部状態の遷移回数を2つのカウント値Σi,Σjに分離する。これを拡張し、1以上の任意の整数nに対して、演算部13を、多段遅延回路の遅延時間が、トリガー信号TRGのn/2周期よりも長く、かつ、トリガー信号TRGの(n+1)/2周期よりも短い場合に、状態遷移部11の内部状態の遷移回数をn+1個のカウント値Σi,Σjに分離するように構成してもよい。
4.第4実施形態
以下、第4実施形態の周波数シンセサイザー1について、第1実施形態~第3実施形態のいずれかと同様の構成要素には同じ符号を付し、第1実施形態~第3実施形態のいずれかと重複する説明は省略または簡略し、主に第1実施形態~第3実施形態のいずれとも異なる内容について説明する。
以下、第4実施形態の周波数シンセサイザー1について、第1実施形態~第3実施形態のいずれかと同様の構成要素には同じ符号を付し、第1実施形態~第3実施形態のいずれかと重複する説明は省略または簡略し、主に第1実施形態~第3実施形態のいずれとも異なる内容について説明する。
第4実施形態の周波数シンセサイザー1では、第2実施形態又は第3実施形態の周波数シンセサイザー1と同様、時間デジタル変換器10は、多段遅延回路を含む状態遷移部11と、多段遅延回路の入力信号及び複数の出力信号を取得する遷移状態取得部12と、演算部13と、を備える。
第2実施形態又は第3実施形態における時間デジタル変換器10では、状態遷移部11
に含まれる多段遅延回路において、トリガー信号TRGは複数の遅延素子114-1~114-qを順番に伝搬し、遷移状態取得部12は、状態情報であるトリガー信号TRG及び遅延素子114-1~114-qの出力信号を取得する。これに対して、第4実施形態における時間デジタル変換器10では、多段遅延回路において、トリガー信号TRGは分岐して複数の遅延素子114-1~114-rを伝搬し、遷移状態取得部12は、状態情報であるトリガー信号TRG及び遅延素子114-1~114-rの出力信号を取得する。rは2以上の整数であり、かつ、qよりも大きい整数である。
に含まれる多段遅延回路において、トリガー信号TRGは複数の遅延素子114-1~114-qを順番に伝搬し、遷移状態取得部12は、状態情報であるトリガー信号TRG及び遅延素子114-1~114-qの出力信号を取得する。これに対して、第4実施形態における時間デジタル変換器10では、多段遅延回路において、トリガー信号TRGは分岐して複数の遅延素子114-1~114-rを伝搬し、遷移状態取得部12は、状態情報であるトリガー信号TRG及び遅延素子114-1~114-rの出力信号を取得する。rは2以上の整数であり、かつ、qよりも大きい整数である。
第4実施形態における時間デジタル変換器10では、遷移状態取得部12及び演算部13の構成は第2実施形態又は第3実施形態と同様であり、状態遷移部11の構成が第2実施形態及び第3実施形態と異なる。
図15、図16及び図17は、それぞれ第3実施形態における状態遷移部11の構成例を示す図である。図15、図16及び図17の例では、状態遷移部11が有する多段遅延回路はr個の遅延素子114-1~114-rを含む。遅延素子114-1~114-rの遅延時間はほぼ等しいものとする。
図15、図16及び図17の例では、トリガー信号TRGは、分岐して4つの遅延素子114-1~114-4に入力される。この分岐点から4つの遅延素子114-1~114-4の入力端子までの配線長は互いに異なり、これらの配線遅延の差により、トリガー信号TRGの時間イベントは、最初に遅延素子114-1の入力端子に到達し、次に遅延素子114-2の入力端子に到達し、次に遅延素子114-3の入力端子に到達し、最後に遅延素子114-4の入力端子に到達する。
図15の例では、多段遅延回路は、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-5,遅延素子114-9,…,遅延素子114-(r-3)の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-2,遅延素子114-6,遅延素子114-10,…,遅延素子114-(r-2)の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-3,遅延素子114-7,遅延素子114-11,…,遅延素子114-(r-1)の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-4,遅延素子114-8,遅延素子114-12,…,遅延素子114-rの順に伝搬する信号経路と、を有する。
図16の例では、多段遅延回路は、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-5,遅延素子114-9,…,遅延素子114-(r-3)の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-2,遅延素子114-6,遅延素子114-10,…,遅延素子114-(r-2)の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-2,遅延素子114-7,遅延素子114-11,…,遅延素子114-(r-1)の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-2,遅延素子114-7,遅延素子114-12,…,遅延素子114-rの順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-2,遅延素子114-8の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-3を伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-4を伝搬する信号経路と、を有する。
図17の例では、多段遅延回路は、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-5,遅延素子114-9,遅延素子114-13,…,遅延素子114-(r-3)の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-6,遅延素子114-10,遅延素子114-14,…,遅延素子114-(r-2)の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-6,遅延素子114-11,遅延素子114-15,…,遅延素子114-(r
-1)の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-6,遅延素子114-11,遅延素子114-16,…,遅延素子114-rの順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-6,遅延素子114-15の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-7の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-8の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-2を伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-3を伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-4を伝搬する信号経路と、を有する。
-1)の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-6,遅延素子114-11,遅延素子114-16,…,遅延素子114-rの順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-6,遅延素子114-15の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-7の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-1,遅延素子114-8の順に伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-2を伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-3を伝搬する信号経路と、トリガー信号TRGが遅延素子114-4を伝搬する信号経路と、を有する。
図15、図16及び図17の例において、遅延素子114-1~114-4の入力端子の信号をD0~D3とし、1以上r以下の各整数jに対して、遅延素子114-jの出力信号をDj+3とすると、トリガー信号TRGの時間イベントが発生すると、これに伴い、例えば、信号D0,D1,D2,Drの順に時間イベントが発生する。すなわち、信号D0~Drは状態遷移部11の内部状態を示す状態情報であり、遷移状態取得部12は状態情報である信号D0~Drを取得して信号S0~Srを出力する。そして、演算部13は、信号S0~Srに基づいて、時間デジタル値TDを算出する。ここで、図15、図16及び図17の例において、状態遷移部11に含まれる遅延素子の数rが、図11又は図13の状態遷移部11に含まれる遅延素子の数qの4倍であるとすると、内部状態の数も4倍となる。
なお、多段遅延回路に含まれる遅延素子の数や分岐位置、トリガー信号TRGが伝搬する信号経路の数等は、図15、図16及び図17の例に限定されず、適宜選択可能である。
以上に説明した第4実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、第1実施形態~第3実施形態のいずれかと同様の効果が得られる。
さらに、第4実施形態の周波数シンセサイザー1では、状態遷移部11において、トリガー信号TRGが分岐して複数の遅延素子114-1~114-rを伝搬することにより、第2実施形態又は第3実施形態よりも、状態遷移部11の内部状態の数が増えるので、遷移状態取得部12が取得する状態情報の分解能が向上し、演算部13のよって算出される時間デジタル値TDの精度が向上する。したがって、第4実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、時間デジタル変換器10から出力される時間デジタル値TDに基づいて、第2実施形態又は第3実施形態よりも周波数精度の高いシンセサイザー信号SVCOを生成することができる。
5.第5実施形態
以下、第5実施形態の周波数シンセサイザー1について、第1実施形態~第4実施形態のいずれかと同様の構成要素には同じ符号を付し、第1実施形態~第4実施形態のいずれかと重複する説明は省略または簡略し、主に第1実施形態~第4実施形態のいずれとも異なる内容について説明する。
以下、第5実施形態の周波数シンセサイザー1について、第1実施形態~第4実施形態のいずれかと同様の構成要素には同じ符号を付し、第1実施形態~第4実施形態のいずれかと重複する説明は省略または簡略し、主に第1実施形態~第4実施形態のいずれとも異なる内容について説明する。
図18は、第5実施形態の周波数シンセサイザー1の構成例を示すブロック図である。また、図19は、第5実施形態の周波数シンセサイザー1の他の構成例を示すブロック図である。図18及び図19に示すように、第5実施形態の周波数シンセサイザー1は、第1実施形態~第4実施形態と同様、時間デジタル変換器10と、比較部20と、周波数調整部30と、発振部40と、を備える。
時間デジタル変換器10は、参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOとが
入力され、参照周期信号Srefと発振部40から出力されるシンセサイザー信号SVCOのうち周期が短い方の信号を基準信号RCLKとし、周期が長い方の信号をトリガー信号TRGとしたとき、基準信号RCLKに対するトリガー信号TRGの時間イベントに対応する時間デジタル値TDを出力する。参照周期信号Srefは、例えば、周波数シンセサイザー1の外部から入力される信号であってもよいし、周波数シンセサイザー1の不図示の発振回路により生成された信号であってもよい。
入力され、参照周期信号Srefと発振部40から出力されるシンセサイザー信号SVCOのうち周期が短い方の信号を基準信号RCLKとし、周期が長い方の信号をトリガー信号TRGとしたとき、基準信号RCLKに対するトリガー信号TRGの時間イベントに対応する時間デジタル値TDを出力する。参照周期信号Srefは、例えば、周波数シンセサイザー1の外部から入力される信号であってもよいし、周波数シンセサイザー1の不図示の発振回路により生成された信号であってもよい。
図18の例では、参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOのうち、周期が短い方の信号がシンセサイザー信号SVCOであり、周期が長い方の信号が参照周期信号Srefである。したがって、時間デジタル変換器10は、シンセサイザー信号SVCOを基準信号RCLKとし、参照周期信号Srefをトリガー信号TRGとしたときの時間デジタル値TDを出力する。逆に、図19の例では、参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOのうち、周期が短い方の信号が参照周期信号Srefであり、周期が長い方の信号がシンセサイザー信号SVCOである。したがって、時間デジタル変換器10は、参照周期信号Srefを基準信号RCLKとし、シンセサイザー信号SVCOをトリガー信号TRGとしたときの時間デジタル値TDを出力する。
第5実施形態でも、第1実施形態~第4実施形態と同様、時間デジタル変換器10は、基準信号RCLKの時間イベントとトリガー信号TRGの時間イベントとの位相差に対応する時間デジタル値TDを出力する位相検出部として機能する。時間デジタル変換器10の詳細な構成例は、第1実施形態~第4実施形態のいずれかと同様であるため、その図示及び説明を省略する。
時間デジタル変換器10から出力される時間デジタル値TDは、位相信号PVCOとして比較部20に入力される。比較部20は、位相信号PVCOである時間デジタル値TDに基づく値と目標値とを比較し、比較結果である誤差信号εを出力する。本実施形態では、比較部20は、時間デジタル値TDを保持した値と設定値FCWの積算値とを比較し、比較結果として時間デジタル値TDを保持した値と設定値FCWの積算値との差を誤差信号εとして出力する。すなわち、本実施形態では、比較部20による比較対象の一方である時間デジタル値TDに基づく値は、時間デジタル値TDを保持した値であり、比較対象の他方である目標値は、設定値FCWの積算値である。設定値FCWは、例えば、あらかじめ設定された逓倍比又は分周比に基づいて決まる値であり、周波数シンセサイザー1の外部から入力される信号の値であってもよいし、周波数シンセサイザー1の不図示の記憶部に予め記憶されたデータを読み出した値であってもよい。
図18及び図19に示すように、例えば、比較部20は、複数のDフリップフロップからなるラッチ回路24と、積算器25と、減算器26と、を含む。ラッチ回路24と積算器25は、参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOのうち周期が長い方の信号をサンプリング信号Ssとして動作する。ラッチ回路24及び積算器25に入力されるサンプリング信号Ssは、図18の例では参照周期信号Srefであり、図19の例ではシンセサイザー信号SVCOである。ラッチ回路24は、サンプリング信号Ssの立ち上がりエッジに同期して、位相信号PVCOである時間デジタル値TDを取り込んで保持する。積算器25は、サンプリング信号Ssの立ち上がりエッジに同期して、設定値FCWを積算する。なお、ラッチ回路24と積算器25は、サンプリング信号Ssの立ち下がりエッジに同期して動作してもよい。減算器26は、ラッチ回路24から出力される時間デジタル値TDを保持した値と積算器25から出力される設定値FCWの積算値との差に相当する誤差信号εを出力する。時間デジタル値TDを保持した値が設定値FCWの積算値と一致するときは誤差信号εがゼロであり、時間デジタル値TDを保持した値が設定値FCWの積算値よりも大きいときは誤差信号εが正の値であり、時間デジタル値TDを保持した値が設定値FCWの積算値よりも小さいときは誤差信号εが負の値である。
周波数調整部30は、比較部20の比較結果である誤差信号εに基づいて、シンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOを調整する。本実施形態では、周波数調整部30は、誤差信号εに基づいて、シンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOを調整するための制御信号VCを出力する。
本実施形態では、周波数調整部30は、誤差信号εに基づいて、時間デジタル値TDを保持した値と、当該積算値の目標値である設定値FCWの積算値との差が一定となるように、シンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOを調整する。周波数調整部30は、時間デジタル値TDを保持した値と設定値FCWの積算値との差がゼロとなるように周波数fVCOを調整してもよいし、時間デジタル値TDを保持した値と設定値FCWの積算値との差が正又は負の一定値となるように周波数fVCOを調整してもよい。周波数調整部30の詳細な構成例は、第1実施形態~第4実施形態のいずれかと同様であるため、その図示及び説明を省略する。
発振部40は、周波数調整部30から出力される制御信号VCに基づいて、シンセサイザー信号SVCOを生成する。例えば、発振部40は、制御信号VCの電圧値に応じた周波数の信号を出力する不図示の電圧制御型発振器を含んでもよい。発振部40は、当該電圧制御型発振器の出力信号をシンセサイザー信号SVCOとして出力してもよいし、当該電圧制御型発振器の出力信号を分周する不図示の分周器をさらに含み、当該分周器の出力信号をシンセサイザー信号SVCOとして出力してもよい。
図18又は図19のように構成される第5実施形態の周波数シンセサイザー1では、周波数調整部30が、時間デジタル値TDを保持した値と設定値FCWの積算値との差が一定となるようにシンセサイザー信号SVCOの周波数fVCOを調整することにより、参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOの位相差が一定であり、かつ、シンセサイザー信号SVCOが所望の周波数となる状態で安定するPLLが形成される。
以上に説明したように、第5実施形態の周波数シンセサイザー1では、時間デジタル変換器10は基準信号RCLKに対するトリガー信号TRGの時間イベントに対応する時間デジタル値TDを出力し、基準信号RCLKは参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOのうち周期が短い方の信号であり、トリガー信号TRGは周期が長い方の信号である。そして、比較部20は、時間デジタル値TDを保持した値と、設定値FCWの積算値である目標値とを比較し、周波数調整部30は、時間デジタル値TDを保持した値と目標値との差が一定となるように、シンセサイザー信号SVCOの周波数を調整する。したがって、時間デジタル変換器10は参照周期信号Srefとシンセサイザー信号SVCOとの位相差を検出する位相検出部として機能し、時間デジタル変換器10、比較部20、周波数調整部30及び発振部40によって、PLLが形成されるので、所望の周波数のシンセサイザー信号SVCOを出力することができる。そして、時間デジタル変換器10は、状態遷移部11、遷移状態取得部12及び演算部13を含む比較的簡易な構成であって、時間デジタル値TDのビット数を大きくすることにより位相検出の分解能が向上するので、シンセサイザー信号SVCOの周波数精度を高めることができる。したがって、第5実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、時間デジタル変換器10に代えて多数の周波数デルタシグマ変調部を並列に設けた回路を用いた周波数シンセサイザーと比較して、回路規模の増大を抑えながら周波数精度の高いシンセサイザー信号SVCOを出力することができる。
その他、第5実施形態の周波数シンセサイザー1によれば、第1実施形態~第4実施形態のいずれかと同様の効果が得られる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
以上、実施形態及び変形例について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成、例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
上述した実施形態および変形例から以下の内容が導き出される。
周波数シンセサイザーの一態様は、
参照周期信号とシンセサイザー信号とが入力され、前記参照周期信号と前記シンセサイザー信号のうち周期が短い方の信号を基準信号とし、周期が長い方の信号をトリガー信号としたとき、前記基準信号に対する前記トリガー信号の時間イベントに対応する時間デジタル値を出力する時間デジタル変換器と、
前記時間デジタル変換器から出力される前記時間デジタル値に基づく値と目標値とを比較する比較部と、
前記シンセサイザー信号を生成する発振部と、
前記比較部の比較結果に基づいて、前記シンセサイザー信号の周波数を調整する周波数調整部と、
を備え、
前記時間デジタル変換器は、
前記トリガー信号の時間イベントに基づいて、内部状態が遷移する状態遷移を開始し、前記内部状態を示す状態情報を出力する状態遷移部と、
前記基準信号に同期して、前記状態遷移部から前記状態情報を取得して保持する遷移状態取得部と、
前記遷移状態取得部が取得した前記状態情報に基づいて、前記内部状態の遷移回数に応じた前記時間デジタル値を算出する演算部と、
を備える。
参照周期信号とシンセサイザー信号とが入力され、前記参照周期信号と前記シンセサイザー信号のうち周期が短い方の信号を基準信号とし、周期が長い方の信号をトリガー信号としたとき、前記基準信号に対する前記トリガー信号の時間イベントに対応する時間デジタル値を出力する時間デジタル変換器と、
前記時間デジタル変換器から出力される前記時間デジタル値に基づく値と目標値とを比較する比較部と、
前記シンセサイザー信号を生成する発振部と、
前記比較部の比較結果に基づいて、前記シンセサイザー信号の周波数を調整する周波数調整部と、
を備え、
前記時間デジタル変換器は、
前記トリガー信号の時間イベントに基づいて、内部状態が遷移する状態遷移を開始し、前記内部状態を示す状態情報を出力する状態遷移部と、
前記基準信号に同期して、前記状態遷移部から前記状態情報を取得して保持する遷移状態取得部と、
前記遷移状態取得部が取得した前記状態情報に基づいて、前記内部状態の遷移回数に応じた前記時間デジタル値を算出する演算部と、
を備える。
この周波数シンセサイザーでは、時間デジタル変換器は基準信号に対するトリガー信号の時間イベントに対応する時間デジタル値を出力し、基準信号は参照周期信号とシンセサイザー信号のうち周期が短い方の信号であり、トリガー信号は周期が長い方の信号である。したがって、時間デジタル変換器は参照周期信号とシンセサイザー信号との位相差を検出する位相検出部として機能し、時間デジタル変換器、比較部、周波数調整部及び発振部によって、所望の周波数のシンセサイザー信号を出力することができる。そして、時間デジタル変換器は、状態遷移部、遷移状態取得部及び演算部を含む比較的簡易な構成であって、時間デジタル値のビット数を大きくすることにより位相検出の分解能が向上するので、シンセサイザー信号の周波数精度を高めることができる。したがって、この周波数シンセサイザーによれば、時間デジタル変換器に代えて多数の周波数デルタシグマ変調部を並列に設けた回路を用いた周波数シンセサイザーと比較して、回路規模の増大を抑えながら周波数精度の高い信号を出力することができる。
前記周波数シンセサイザーの一態様において、
前記比較部は、前記時間デジタル値の変化量と、あらかじめ設定された逓倍比又は分周比に基づいて決まる前記目標値とを比較し、前記比較結果として前記時間デジタル値の前記変化量と前記目標値との差を出力し、
前記周波数調整部は、前記差が一定となるように、前記シンセサイザー信号の周波数を調整してもよい。
前記比較部は、前記時間デジタル値の変化量と、あらかじめ設定された逓倍比又は分周比に基づいて決まる前記目標値とを比較し、前記比較結果として前記時間デジタル値の前記変化量と前記目標値との差を出力し、
前記周波数調整部は、前記差が一定となるように、前記シンセサイザー信号の周波数を調整してもよい。
この周波数シンセサイザーによれば、時間デジタル変換器、比較部、周波数調整部及び発振部によってFLLが形成されるので、シンセサイザー信号が所望の周波数となる状態で安定する。
前記周波数シンセサイザーの一態様において、
前記比較部は、前記時間デジタル値を保持した値と、あらかじめ設定された逓倍比又は分周比に基づいて決まる前記目標値とを比較し、前記比較結果として前記時間デジタル値の前記保持した値と前記目標値との差を出力し、
前記周波数調整部は、前記差が一定となるように、前記シンセサイザー信号の周波数を調整してもよい。
前記比較部は、前記時間デジタル値を保持した値と、あらかじめ設定された逓倍比又は分周比に基づいて決まる前記目標値とを比較し、前記比較結果として前記時間デジタル値の前記保持した値と前記目標値との差を出力し、
前記周波数調整部は、前記差が一定となるように、前記シンセサイザー信号の周波数を調整してもよい。
この周波数シンセサイザーによれば、時間デジタル変換器、比較部、周波数調整部及び発振部によってPLLが形成されるので、参照周期信号とシンセサイザー信号の位相差が一定であり、かつ、シンセサイザー信号が所望の周波数となる状態で安定する。
前記周波数シンセサイザーの一態様において、
前記周波数調整部は、前記差が入力されるフィルターを含み、前記フィルターの出力信号が一定となるように、前記シンセサイザー信号の周波数を調整してもよい。
前記周波数調整部は、前記差が入力されるフィルターを含み、前記フィルターの出力信号が一定となるように、前記シンセサイザー信号の周波数を調整してもよい。
この周波数シンセサイザーによれば、フィルターによってノイズ成分が低減されるので、シンセサイザー信号のSNRが向上する。
前記周波数シンセサイザーの一態様において、
前記フィルターは、ローパスフィルター、リードフィルター、ラグフィルター又はラグリードフィルターを含んでもよい。
前記フィルターは、ローパスフィルター、リードフィルター、ラグフィルター又はラグリードフィルターを含んでもよい。
前記周波数シンセサイザーの一態様において、
前記演算部は、前記遷移状態取得部が取得した前記状態情報に基づいて前記内部状態の前記遷移回数を積算した積算値を算出し、当該積算値に基づいて前記時間デジタル値を算出してもよい。
前記演算部は、前記遷移状態取得部が取得した前記状態情報に基づいて前記内部状態の前記遷移回数を積算した積算値を算出し、当該積算値に基づいて前記時間デジタル値を算出してもよい。
この周波数シンセサイザーによれば、時間デジタル変換器の演算部において、状態遷移部の内部状態の遷移回数を積算する回数を増やすことで位相検出の分解能が向上するので、シンセサイザー信号の周波数精度を高めることができる。
前記周波数シンセサイザーの一態様において、
前記演算部は、時間経過に応じて重み付けされた値及び前記積算値に対して所定の演算を行って前記時間デジタル値を算出してもよい。
前記演算部は、時間経過に応じて重み付けされた値及び前記積算値に対して所定の演算を行って前記時間デジタル値を算出してもよい。
前記周波数シンセサイザーの一態様において、
前記状態遷移部は、前記トリガー信号が伝搬する複数の遅延素子を有し、前記トリガー信号の時間イベントに基づいて前記状態遷移を開始する多段遅延回路を含んでもよい。
前記状態遷移部は、前記トリガー信号が伝搬する複数の遅延素子を有し、前記トリガー信号の時間イベントに基づいて前記状態遷移を開始する多段遅延回路を含んでもよい。
この周波数シンセサイザーによれば、遅延素子の数に応じて状態遷移部の内部状態の数
を増やすことができるので、時間デジタル変換器による位相検出の分解能を向上させ、シンセサイザー信号の周波数精度を高めることができる。
を増やすことができるので、時間デジタル変換器による位相検出の分解能を向上させ、シンセサイザー信号の周波数精度を高めることができる。
前記周波数シンセサイザーの一態様において、
前記トリガー信号は、分岐して前記複数の遅延素子を伝搬してもよい。
前記トリガー信号は、分岐して前記複数の遅延素子を伝搬してもよい。
この周波数シンセサイザーによれば、多段遅延回路の最大遅延時間を短く保ちつつ状態遷移部の内部状態の数を増やすことができるので、時間デジタル値の算出に複雑な演算を必要とせずにシンセサイザー信号の周波数精度を高めることができる。
前記周波数シンセサイザーの一態様において、
前記多段遅延回路は、前記トリガー信号の2回以下の時間イベントに基づいて、前記状態遷移を行ってもよい。
前記多段遅延回路は、前記トリガー信号の2回以下の時間イベントに基づいて、前記状態遷移を行ってもよい。
この周波数シンセサイザーによれば、トリガー信号の各々の時間イベントに基づく状態遷移部の内部状態の遷移回数を簡単に分離することができるので、時間デジタル値の算出に複雑な演算を必要とせずにシンセサイザー信号の周波数精度を高めることができる。
1…周波数シンセサイザー、10…時間デジタル変換器、11…状態遷移部、12…遷移状態取得部、13…演算部、20…比較部、21…ラッチ回路、22…ラッチ回路、23…加減算器、24…ラッチ回路、25…積算器、26…減算器、30…周波数調整部、31…フィルター、32…ゲイン調整回路、40…発振部、論理積回路111、論理反転回路112及びカウンター113、114-1~114-q…遅延素子、121…ラッチ回路、122-0~122-q…Dフリップフロップ、130…積算器、131…積算器、132…乗算器、133…減算器、134…エンコーダー、135…変換部、136…積算器、137…積算器、138…乗算器、139…減算器、201…ビット分離部、202…論理反転回路、203…論理反転回路、204…セレクター、205…セレクター、206…セレクター、207…セレクター、208…選択信号生成部、209…選択信号生成部、210…Σ算出部、211…Σ算出部、212…Σ整合部、213…積算器、214…乗算器、215…積算器、216…減算器、217…ラッチ回路、218…積算器、219…減算器、220…ラッチ回路、221…TD選択部
Claims (10)
- 参照周期信号とシンセサイザー信号とが入力され、前記参照周期信号と前記シンセサイザー信号のうち周期が短い方の信号を基準信号とし、周期が長い方の信号をトリガー信号としたとき、前記基準信号に対する前記トリガー信号の時間イベントに対応する時間デジタル値を出力する時間デジタル変換器と、
前記時間デジタル変換器から出力される前記時間デジタル値に基づく値と目標値とを比較する比較部と、
前記シンセサイザー信号を生成する発振部と、
前記比較部の比較結果に基づいて、前記シンセサイザー信号の周波数を調整する周波数調整部と、
を備え、
前記時間デジタル変換器は、
前記トリガー信号の時間イベントに基づいて、内部状態が遷移する状態遷移を開始し、前記内部状態を示す状態情報を出力する状態遷移部と、
前記基準信号に同期して、前記状態遷移部から前記状態情報を取得して保持する遷移状態取得部と、
前記遷移状態取得部が取得した前記状態情報に基づいて、前記内部状態の遷移回数に応じた前記時間デジタル値を算出する演算部と、
を備える、周波数シンセサイザー。 - 請求項1において、
前記比較部は、前記時間デジタル値の変化量と、あらかじめ設定された逓倍比又は分周比に基づいて決まる前記目標値とを比較し、前記比較結果として前記時間デジタル値の前記変化量と前記目標値との差を出力し、
前記周波数調整部は、前記差が一定となるように、前記シンセサイザー信号の周波数を調整する、周波数シンセサイザー。 - 請求項1において、
前記比較部は、前記時間デジタル値を保持した値と、あらかじめ設定された逓倍比又は分周比に基づいて決まる前記目標値とを比較し、前記比較結果として前記時間デジタル値の前記保持した値と前記目標値との差を出力し、
前記周波数調整部は、前記差が一定となるように、前記シンセサイザー信号の周波数を調整する、周波数シンセサイザー。 - 請求項2又は3において、
前記周波数調整部は、前記差が入力されるフィルターを含み、前記フィルターの出力信号が一定となるように、前記シンセサイザー信号の周波数を調整する、周波数シンセサイザー。 - 請求項4において、
前記フィルターは、ローパスフィルター、リードフィルター、ラグフィルター又はラグリードフィルターを含む、周波数シンセサイザー。 - 請求項1乃至5のいずれか一項において、
前記演算部は、前記遷移状態取得部が取得した前記状態情報に基づいて前記内部状態の前記遷移回数を積算した積算値を算出し、当該積算値に基づいて前記時間デジタル値を算出する、周波数シンセサイザー。 - 請求項6において、
前記演算部は、時間経過に応じて重み付けされた値及び前記積算値に対して所定の演算を行って前記時間デジタル値を算出する、周波数シンセサイザー。 - 請求項1乃至7のいずれか一項において、
前記状態遷移部は、前記トリガー信号が伝搬する複数の遅延素子を有し、前記トリガー信号の時間イベントに基づいて前記状態遷移を開始する多段遅延回路を含む、周波数シンセサイザー。 - 請求項8において、
前記トリガー信号は、分岐して前記複数の遅延素子を伝搬する、周波数シンセサイザー。 - 請求項8又は9において、
前記多段遅延回路は、前記トリガー信号の2回以下の時間イベントに基づいて、前記状態遷移を行う、周波数シンセサイザー。
Priority Applications (3)
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