JP2023096753A - 出没式筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のペン先出没操作感を維持した上で、出没動作不良を起こし難く、出没操作時の回転部材と他部材との衝突やクリップ体のがたつきによる音が発生し難い出没式筆記具を提供する。【解決手段】本発明は、軸筒2の側壁より突出しているクリップ体7を前方にスライド操作することにより、ペン先131を出没可能な出没式筆記具である。クリップ体7と回転部材6とが前後方向のあそびを有する状態で互いに抜け止め係止される。クリップ体7と回転部材6との間に第2の弾発体12が介在される。第2の弾発体12が、クリップ体7に対して回転部材6を前方に付勢する。回転部材6が、第2の弾発体12の前端を係止する前側係止壁部64を備える。クリップ体7が、第2の弾発体12の後端を係止する後側係止壁部96を備える。前側係止壁部64または後側係止壁部96が第2の弾発体12と摺接可能に係止される。【選択図】 図16
Description
本発明は、出没式筆記具に関する。詳細には軸筒内に筆記体を前後方向に移動可能に収容し、クリップ体を前方にスライド操作することによって筆記体のペン先を出没可能に構成したクリップスライド式の出没式筆記具に関する。
特許文献1には、軸筒の側壁に前後方向に延びるスライド孔を備え、前記スライド孔から径方向外方にクリップ体が突出され、前記クリップ体が前記スライド孔に沿って前後方向に移動可能に構成され、ペン先没入状態から前記クリップ体を前方にスライド操作することによりペン先を前記軸筒の前端孔から突出状態にし、前記ペン先突出状態から前記クリップ体を前方にスライド操作することによりペン先を没入状態にする出没機構を備えた出没式筆記具が記載されている。
前記出没機構は、前記軸筒内面に形成されたカム部と、前記カム部に係合し且つ筆記体の後端に当接する回転部材と、前記回転部材に係合するカム歯を備えたクリップ体と、前記軸筒内に収容され且つ前記筆記体を後方に付勢する弾発体と、を備え、前記クリップ体と前記回転部材とが互いに前後方向にあそびを有する状態で互いに抜け止め係止されている。
特許文献2には、軸筒と、該軸筒に対し第1の範囲前後へ移動するように該軸筒内に支持されるとともに後端側を軸筒外に露出したノック体と、前記ノック体に押動されて前進する回転子(回転部材)と、前進した際の回転子をカム斜面(カム歯)により回転させて係止するカム機構と、前記回転子の前端側に接続され該回転子の前進により筆記部を軸筒前端から突出させる中芯(筆記体)と、前記回転子を前記軸筒に対し後方へ付勢する第1の付勢部材(第1の弾発体)と備え、前記ノック体が前記回転子に対し前記第1の範囲よりも小さい第2の範囲前後へ微動可能に接続され、このノック体を前記軸筒に対し後方へ付勢する第2の付勢部材(第2の弾発体)が設けられていることにより、ノック体が前後方向にがたついて音が発生することを防ぐことができる出没式筆記具が記載されている。
また、特許文献2の段落番号0055には、第2の付勢部材(第2の弾発体)の荷重は、筆記部の収納状態にて、伸長した第1の付勢部材(第1の弾発体)の荷重よりも大きく、筆記部(ペン先)の突出状態では、収縮した第1の付勢部材の荷重よりも小さいことが記載されている。
特許文献1に開示された出没式筆記具では、前記クリップ体と前記回転部材とが互いに前後方向のあそびを有する状態で互いに抜け止め係止されているため、ペン先突出状態において筆記具に振動が加わると、クリップ体があそびの分だけ前後にがたついて音が発生する。また、ペン先の没入状態と突出状態を切り替える際は、回転部材とクリップ体のカム歯と、または回転部材とカム部とが衝突して衝突音が発生する。しかし、静粛な環境で出没式筆記具を使用する場合など、可能な限り発生する音を低減することが求められている。特に、クリップスライド式の出没式筆記具はクリップ体ががたつきやすい他、軸筒の側壁にスライド孔が設けられており、スライド孔から音が放出し、軸筒で音を遮ることができないため、さらなる音の低減が求められている。
特許文献2に開示された出没式筆記具は、ペン先没入状態では、第2の弾発体の荷重が第1の弾発体の荷重よりも大きいため、ペン先突出操作の途中で回転部材とカム歯を接触させることとなる。特許文献2に開示されている出没式筆記具は出没操作時に使用者に違和感を与えるおそれがある。
また、特許文献2では第2の弾発体としてコイルスプリングが使用されている。特許文献2の第2実施形態において、第2の弾発体の下端は回転部材によって係止されているが、出没操作時に第2の弾発体が回転部材に引っかかり、回転部材の適正な回転が阻害され、ペン先出没動作が正常に行えなくなる可能性がある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するためのものであって、クリップ体を前方にスライド操作することによりペン先を出没させる出没機構を備えた出没式筆記具において、従来のペン先出没操作感を維持した上で、出没動作不良を起こし難く、出没操作時の回転部材と他部材との衝突やクリップ体のがたつきによる音が発生し難い出没式筆記具を提供することを目的とする。尚、本発明では、出没式筆記具において「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対側を指す。
本願の第1の発明は、軸筒内に筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記筆記体のペン先を軸筒の前端孔から出没可能に構成した出没式筆記具であって、
前記軸筒の側壁に前後方向に延びるスライド孔を備え、
前記スライド孔から径方向外方にクリップ体が突出され、
前記クリップ体が前記スライド孔に沿って前後方向に移動可能に構成され、
ペン先没入状態から前記クリップ体を前方にスライド操作することによりペン先を前記軸筒の前端孔から突出状態にし、前記ペン先突出状態から前記クリップ体を前方にスライド操作することによりペン先を没入状態にする出没機構を備え、
前記出没機構が、
前記軸筒内面に形成されたカム部と、
前記カム部に係合し且つ筆記体の後端に当接する回転部材と、
前記回転部材に係合するカム歯を備えたクリップ体と、
前記軸筒内に収容され且つ前記筆記体を後方に付勢する第1の弾発体と、を備え、
前記クリップ体と前記回転部材とが互いに前後方向のあそびを有する状態で互いに抜け止め係止され、
前記クリップ体と前記回転部材との間に第2の弾発体が介在され、
前記第2の弾発体が、前記クリップ体に対して前記回転部材を前方に付勢し、
前記回転部材が、前記第2の弾発体の前端を係止する前側係止壁部を備え、
前記クリップ体が、前記第2の弾発体の後端を係止する後側係止壁部を備え、
前記前側係止壁部または前記後側係止壁部が前記第2の弾発体と摺接可能に係止されることを特徴とする。
前記軸筒の側壁に前後方向に延びるスライド孔を備え、
前記スライド孔から径方向外方にクリップ体が突出され、
前記クリップ体が前記スライド孔に沿って前後方向に移動可能に構成され、
ペン先没入状態から前記クリップ体を前方にスライド操作することによりペン先を前記軸筒の前端孔から突出状態にし、前記ペン先突出状態から前記クリップ体を前方にスライド操作することによりペン先を没入状態にする出没機構を備え、
前記出没機構が、
前記軸筒内面に形成されたカム部と、
前記カム部に係合し且つ筆記体の後端に当接する回転部材と、
前記回転部材に係合するカム歯を備えたクリップ体と、
前記軸筒内に収容され且つ前記筆記体を後方に付勢する第1の弾発体と、を備え、
前記クリップ体と前記回転部材とが互いに前後方向のあそびを有する状態で互いに抜け止め係止され、
前記クリップ体と前記回転部材との間に第2の弾発体が介在され、
前記第2の弾発体が、前記クリップ体に対して前記回転部材を前方に付勢し、
前記回転部材が、前記第2の弾発体の前端を係止する前側係止壁部を備え、
前記クリップ体が、前記第2の弾発体の後端を係止する後側係止壁部を備え、
前記前側係止壁部または前記後側係止壁部が前記第2の弾発体と摺接可能に係止されることを特徴とする。
本願の第1の発明の出没式筆記具は、前記構成により、クリップ体と回転部材との前後方向のあそびの範囲内で、第2の弾発体によりクリップ体が常に後方に付勢されているため、クリップ体のがたつきによる音が発生し難い。さらに、第2の弾発体により回転部材が前方に付勢されているため、回転部材と他部材との衝突時の衝撃が緩和されることにより、回転部材と他部材との衝突によって発生する音を低減することができる。
また、前側係止壁部または後側係止壁部が第2の弾発体と摺接可能に係止されることにより、出没操作時の回転部材の回転が第2の弾発体によって止められることがないため、確実にペン先出没動作を行うことができる。
本願の第2の発明は、前記第1の発明において、
前記第2の弾発体が圧縮コイルスプリングであり、
前記出没式筆記具の後方から見て、前記第2の弾発体が 前記第2の弾発体の線材に沿って前方に向かう際の螺旋状の巻き方向が、前記軸筒内で出没操作時に回転する前記回転部材の回転方向と同じ方向であることを特徴とする。
前記第2の弾発体が圧縮コイルスプリングであり、
前記出没式筆記具の後方から見て、前記第2の弾発体が 前記第2の弾発体の線材に沿って前方に向かう際の螺旋状の巻き方向が、前記軸筒内で出没操作時に回転する前記回転部材の回転方向と同じ方向であることを特徴とする。
本願の第2の発明の出没式筆記具は、前記構成により、出没操作時に第2の弾発体の巻き始め部(巻き終わり部)が回転部材またはクリップ体に引っかかり難くなり、出没操作時の回転部材の回転が第2の弾発体によって止められることがないため、より確実にペン先出没動作を行うことができる。
本願の第3の発明は、前記第2の発明において、
前記前側係止壁部の後端が軸方向に垂直な平面であり、前記前側係止壁部と前記第2の弾発体の最前端とが接触すること、または前記後側係止壁部の前端が軸方向に垂直な平面であり、前記後側係止壁部と前記第2の弾発体の最後端とが接触することを特徴とする。
前記前側係止壁部の後端が軸方向に垂直な平面であり、前記前側係止壁部と前記第2の弾発体の最前端とが接触すること、または前記後側係止壁部の前端が軸方向に垂直な平面であり、前記後側係止壁部と前記第2の弾発体の最後端とが接触することを特徴とする。
本願の第3の発明の出没式筆記具は、前記構成により、出没操作時に第2の弾発体が回転部材またはクリップ体にさらに引っかかり難くなり、回転部材の回転が第2の弾発体によって止められることがないため、より確実にペン先出没動作を行うことができる。
本願の第4の発明は、前記第1乃至第3の何れかの発明において、
前記第1の弾発体及び前記第2の弾発体が前記軸筒内に収容された状態において、
前記第1の弾発体の荷重が、前記第2の弾発体の荷重より常時に大きく設定されていることを特徴とする。
前記第1の弾発体及び前記第2の弾発体が前記軸筒内に収容された状態において、
前記第1の弾発体の荷重が、前記第2の弾発体の荷重より常時に大きく設定されていることを特徴とする。
本願の第4の発明の出没式筆記具は、前記構成により、ペン先を突出状態から没入状態にする際を除いて、回転部材とクリップ体のカム歯とが接触しているため、従来の出没式筆記具と同様のペン先出没操作感を維持しながら、発生する音を低減することができる。
本願の第5の発明は、前記第1乃至第4の発明において、
前記第1の弾発体及び前記第2の弾発体が前記軸筒内に収容された状態において、
ペン先を突出させた状態で、前記第2の弾発体の荷重が、前記第1の弾発体の荷重の25%~50%の範囲に設定されていることを特徴とする。
前記第1の弾発体及び前記第2の弾発体が前記軸筒内に収容された状態において、
ペン先を突出させた状態で、前記第2の弾発体の荷重が、前記第1の弾発体の荷重の25%~50%の範囲に設定されていることを特徴とする。
本願の第5の発明の出没式筆記具は、前記構成により、ペン先を突出状態から没入状態にする場合において、第2の弾発体の抵抗を感じ難く、従来のペン先出没操作感を損なうことがない。
本発明は、クリップ体を前方にスライド操作することによりペン先を出没させる出没機構を備えた出没式筆記具において、出没動作不良を起こし難く、出没操作時の回転部材と他部材との衝突やクリップ体のがたつきによる音が発生し難い出没式筆記具を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至図17に本発明の実施の形態を示す。本実施の形態の出没式筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体13と、該筆記体13のペン先131を軸筒2の前端孔31より出没自在にさせる出没機構とを備える。本実施の形態では、ペン先没入状態において、出没式筆記具1の軸方向の全長は150mmである。
・筆記体
図3及び図4に示すように、前記筆記体13は、ペン先131と、該ペン先131が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管132と、該インキ収容管132内に充填されるインキ133と、インキ133の後端に充填され且つインキ133の消費に伴い前進する追従体134(例えば高粘度流体)とからなる。本実施の形態では、筆記体13の重量は4.9グラムである。
図3及び図4に示すように、前記筆記体13は、ペン先131と、該ペン先131が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管132と、該インキ収容管132内に充填されるインキ133と、インキ133の後端に充填され且つインキ133の消費に伴い前進する追従体134(例えば高粘度流体)とからなる。本実施の形態では、筆記体13の重量は4.9グラムである。
前記ペン先131は、例えば、前端に回転可能にボールを抱持した金属製のボールペンチップのみからなる構成、または前記ボールペンチップの後部外面を保持した合成樹脂製のペン先ホルダーからなる構成のいずれであってもよい。また、前記インキ収容管132の後端開口部に、インキ収容管132と外部とが通気可能な通気孔を備えた尾栓135が取り付けられる。前記ペン先131の内部には、前端のボールを前方に押圧するスプリングが収容される。前記スプリングは、圧縮コイルスプリングの前端部にロッド部を備えた構成であり、前記ロッド部の前端がボール後面に接触している。非筆記時、前記スプリングの前方付勢によりボールがボールペンチップ前端の内向きの前端縁部内面に密接され、ペン先131の前端からのインキ133の漏出及びインキ133の蒸発を防止できる。
・軸筒
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸3と、該前軸3の後端部に連結される円筒状の中間軸4と、該中間軸4の後端部に連結される円筒状の後軸5とからなる。
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸3と、該前軸3の後端部に連結される円筒状の中間軸4と、該中間軸4の後端部に連結される円筒状の後軸5とからなる。
図5に前軸3を示す。前記前軸3は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)の成形体からなる先細円筒状の本体3aと、該本体3a外面に設けられる弾性材料からなる把持部3bとからなる。前記把持部3bは、2色成形または本体3a外面への装着により設けられる。前記前軸3の後端部は縮径され、その外面にはオネジ部32が形成される。前記前軸3の前端には、前端孔31が前後方向に貫設される。前軸3の後方には装飾リング33が設けられている。
図6に中間軸4を示す。前記中間軸4は、円筒状の合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)の成形体からなる。前記中間軸4の前端部内面には、メネジ部46が形成される。前記メネジ部46に前記前軸3のオネジ部32が螺合可能である。前記中間軸4の後端部には、縮径部43が一体に形成される。前記中間軸4の後端部側壁には、前端が閉鎖され且つ後端が開放された、前後方向に延びる第1の長孔44が形成される。さらに、前記縮径部43の外面には外向突起45が一体に形成される。前記縮径部43よりも前方の前記中間軸4の内面には、段部42が一体に形成される。前記段部42より前方の前記中間軸4の内面には、カム歯41aとカム溝41bとからなるカム部41が一体に形成される。また、前記第1の長孔44の前端は、前記段部42(即ち前記カム部41の後端)よりも僅かに前方に位置し且つカム部41のカム歯41aよりも後方に位置している。また、前記第1の長孔44より前方の中間軸4の外面には、前後方向に延びるガイド孔48が形成される。前記ガイド孔48に、クリップ体7の玉部81が常時係合し、クリップ体7の前後方向の移動に伴って、玉部81が前記ガイド孔48に沿って前後方向に移動可能である。
図7に後軸5を示す。前記後軸5は、円筒状の合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)の成形体からなる。前記後軸5の前端部側壁には、前端が開放され且つ後端が閉鎖された、前後方向に延びる第2の長孔51が形成される。インキ133が熱変色性インキ(後述)である場合、前記後軸5の後端部には、摩擦部14が装着されていてもよい。また、前記後軸5の内面には、内向突起52が一体に形成される。前記第2の長孔51の幅寸法は、前記第1の長孔44の幅寸法と等しく設定され、それにより、スライド孔21に沿ってクリップ体7の前後方向のスムーズな移動が可能となる。
・クリップ体
図9乃至図11にクリップ体7を示す。前記クリップ体7は、前後方向に延びるクリップ本体8と、該クリップ本体8の後部に連設されるクリップベース9と、該クリップベース9の前部に装着される円筒体10とからなる。本実施の形態では、クリップ体7の重量は5.9グラムである。尚、クリップ体7は一つの部品として一体に形成されていてもよい。
図9乃至図11にクリップ体7を示す。前記クリップ体7は、前後方向に延びるクリップ本体8と、該クリップ本体8の後部に連設されるクリップベース9と、該クリップベース9の前部に装着される円筒体10とからなる。本実施の形態では、クリップ体7の重量は5.9グラムである。尚、クリップ体7は一つの部品として一体に形成されていてもよい。
クリップ本体8は合成樹脂または金属からなる。クリップ本体8の内面には板状の玉部81が一体に突設される。クリップ本体8はクリップベース9の突出部91の前部に固着されている。
クリップベース9は、軸筒2から露出し、ペン先131の出没時に押圧操作する突出部部91と、突出部91と一体に連設され、軸方向に内孔が貫通する円筒状の基部92と、該基部92と一体に連設され且つ基部92より前方に延びる円筒状の接続部93とからなる。基部92及び接続部93の径方向内方には、基部92及び接続部93を軸方向に貫通する貫通孔94が設けられている。クリップベース9は合成樹脂(例えば、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂)の成形体により得られる。
突出部91は押圧部91aと連結部91bとからなる。押圧部91aは軸筒2のスライド孔21より外方に露出する。押圧部91aの前部にはクリップ本体8が固着されている。連結部91bによって、押圧部91aと基部92とが一体に接続されている。図11に示すように、連結部91bの幅寸法は押圧部91aの幅寸法よりも小さい。出没式筆記具1が組み立てられた状態で、連結部91bはスライド孔21内に前後方向に移動可能に設けられている。
基部92の外面には、前後方向に延びるリブ92aが形成される。前記リブ92aが、中間軸4の後端部内面に形成した前後方向に延びる溝49に係合し、前記リブ92aが前記溝49に沿って前後方向に移動する。それによって、クリップ体7の周方向のぐらつきを抑えることができる。
接続部93は、大径部93aと、該大径部93aより前方に連設され、大径部93aより小さい外径を有する小径部93bとからなる。前記小径部93bの外面には外向突起93cが一体に形成される。外向突起93cは、例えば、環状突起または複数個が周状に分散された分散状突起が挙げられる。
貫通孔94の内面(基部92の径方向内方)には内向突起95が設けられている。内向突起95は環状突起である。内向突起95の内径は後方に向かうにつれて徐々に縮径していることにより、回転部材6とクリップ体7とを乗り越え係合させる際の挿入組立性が向上する。内向突起95の前方には、前端に軸方向に垂直な平面を有する後側係止壁部96が連設されている。後側係止壁部96は環状である。後側係止壁部96の内径は内向突起95の最大内径と同一である。且つ、後側係止壁部96の内径は第2の弾圧体12の内径より小さい。内向突起95の後方には、後端に軸方向に垂直な平面を有する回転部材係止壁部97が連設されている。回転部材係止壁部97は環状である。回転部材係止壁部97の内径は内向突起95の最小内径と同一である。本実施の形態では、前側係止壁部64より前方の貫通孔94の内径は3.05mmである。回転部材係止壁部97の内径は1.55mmである。
円筒体10は、円筒状であり、クリップベース9の接続部93の外面に取り付けられる。円筒体10の前端には、カム歯10aが形成される。前記円筒体10の内部には、内孔が前後方向に貫通され、円筒体10の内面に内向突起10bが一体に形成される。内向突起10bとクリップベース9の外向突起93cとが乗り越え係合することにより、クリップベース9と円筒体10とが一体となって前後方向に移動可能となる。前記円筒体10の外面には、複数のガイド突起10cが一体に形成され、前記ガイド突起10cが、カム部41のカム溝41bに沿って前後方向に移動可能に係合し、それによって、軸筒2内での円筒体10の回転が阻止される。前記円筒体10は合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)の成形体により得られる。好ましくは、円筒体10は潤滑剤が配合された摺動性の高いグレードのポリアセタール樹脂により形成される。基部92と円筒体10とは一体に形成されていてもよい。
・回転部材
図12及び図13に回転部材6を示す。回転部材6は第1の筒部61と、その外面に前後方向に延びる複数本(例えば4本)の突条62と、第1の筒部61の後方に連設される第2の筒部63と、第2の筒部63の後方に連設される軸部65とからなる。第1の筒部61は円筒形状である。第1の筒部61の後方には、段部61aを介して第2の筒部63が一体に連設されている。突条62は第1の筒部61の外面及び段部61aに一体に設けられている。突状62はカム部41のカム歯41a及びカム部41のカム溝41bと係合する。第2の筒部63は有底状の円筒形状である。第2の筒部63の後方には、後端に軸方向に垂直な平面を有する円形の前側係止壁部64が一体に設けられている。前側係止壁部64の外径は第2の筒部63の外径より小さい。第2の筒部63と前側係止壁部64との間には面取り部63aが設けられている。面取り部63aの外面は後方に向かうにつれて徐々に縮径していることにより、回転部材6を円筒体10に挿入する際の組立性が向上する。前側係止壁部64の後方には軸方向に延びる円柱形状の軸部65が一体に設けられている。軸部65は回転部材6の軸心に設けられている。本実施の形態では、軸部65の外径は1.90mmである。回転部材6は合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)の成形体により得られる。好ましくは、回転部材6は潤滑剤が配合された摺動性の高いグレードのポリアセタール樹脂により形成される。
図12及び図13に回転部材6を示す。回転部材6は第1の筒部61と、その外面に前後方向に延びる複数本(例えば4本)の突条62と、第1の筒部61の後方に連設される第2の筒部63と、第2の筒部63の後方に連設される軸部65とからなる。第1の筒部61は円筒形状である。第1の筒部61の後方には、段部61aを介して第2の筒部63が一体に連設されている。突条62は第1の筒部61の外面及び段部61aに一体に設けられている。突状62はカム部41のカム歯41a及びカム部41のカム溝41bと係合する。第2の筒部63は有底状の円筒形状である。第2の筒部63の後方には、後端に軸方向に垂直な平面を有する円形の前側係止壁部64が一体に設けられている。前側係止壁部64の外径は第2の筒部63の外径より小さい。第2の筒部63と前側係止壁部64との間には面取り部63aが設けられている。面取り部63aの外面は後方に向かうにつれて徐々に縮径していることにより、回転部材6を円筒体10に挿入する際の組立性が向上する。前側係止壁部64の後方には軸方向に延びる円柱形状の軸部65が一体に設けられている。軸部65は回転部材6の軸心に設けられている。本実施の形態では、軸部65の外径は1.90mmである。回転部材6は合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂)の成形体により得られる。好ましくは、回転部材6は潤滑剤が配合された摺動性の高いグレードのポリアセタール樹脂により形成される。
軸部65の後方には、軸部65の外径より小さい外径を有する小径軸部66が設けられている。軸部65と小径軸部66との間の外径は後方に向かうにつれて徐々に縮径していることにより、軸部65と小径軸部66との間で折れが発生し難い。小径軸部66の外径はクリップベース9の内向突起95の最小内径(回転部材係止壁部97の内径)より小さい。本実施の形態では、小径軸部66の外径は1.40mmである。
小径軸部66の後方には外向突起67が設けられている。外向突起67の側面はクリップベース9と接触しないため、外向突起67によって回転部材6の回転が妨げられることがない。外向突起67の外径は内向突起95の最小内径(回転部材係止壁部97の内径)より大きい。本実施の形態では、外向突起67の外径は1.77mmである。外向突起67の後方には先端部67aが連設されている。先端部67aの外径が後方に向かうにつれて徐々に縮径していることにより、回転部材6とクリップ体7とを乗り越え係合させる際の挿入組立性が向上する。外向突起67は軸筒2の外方に露出しないため、先端部67aの形状及び軸方向の長さは自由に設定できる。先端部67aの軸方向の長さは内向突起95の軸方向の長さより長い。より好ましくは、先端部67aの軸方向の長さは内向突起95と後側係止壁部96と回転部材係止壁部97とを合わせた軸方向の長さより長い。前記構成により、回転部材6とクリップ体7とをより滑らかに乗り越え係合させることができる。先端部67aを長く設定したことにより、先端部67aが基部92より後方に突出しているが、先端部67aは軸筒2内に収容されているため、他の物品と接触して外向突起67が破損するおそれがない。小径軸部66と外向突起67との間には段部67bが設けられている。段部67bの外径は後方に向かうにつれて徐々に拡径していることにより、外向突起67と回転部材係止壁部97とが環状に線接触するため、外向突起67と回転部材係止壁部97との接触面積を減らすことができ、外向突起67と回転部材係止壁部97とが軸方向に衝突した際に発生する音を低減することができる。
・出没式筆記具の組立
出没式筆記具1の組立について説明する。前記中間軸4の第1の長孔44の後端開放部より、該第1の長孔44内にクリップ体7の基部92を挿入する。続いて円筒体10を中間軸4の前方から挿入し、円筒体10の内向突起10bとクリップベース9の接続部93とを乗り越え係合させる。さらに、回転部材6の軸部65に第2の弾発体12を挿着した上で中間軸4の前方から回転部材6を挿入し、回転部材6の外向突起67とクリップ体7の内向突起95とを乗り越え係合させる。それにより、クリップ体7と回転部材6との抜け止め係止がなされる。この時、回転部材6が前後方向のあそびを有するとともに、回転可能に取り付けられる。前後方向のあそび(移動可能量)は、回転部材6の突条61とカム部41のカム歯41aとの係脱が可能な程度の小さい寸法に設定される。第2の弾発体12によって、回転部材6は常時前方に付勢されており、クリップ体7は前後方向のあそびの範囲内で常時後方に付勢されている。本実施の形態では、回転部材6の前後方向のあそびは0.50mmである。
出没式筆記具1の組立について説明する。前記中間軸4の第1の長孔44の後端開放部より、該第1の長孔44内にクリップ体7の基部92を挿入する。続いて円筒体10を中間軸4の前方から挿入し、円筒体10の内向突起10bとクリップベース9の接続部93とを乗り越え係合させる。さらに、回転部材6の軸部65に第2の弾発体12を挿着した上で中間軸4の前方から回転部材6を挿入し、回転部材6の外向突起67とクリップ体7の内向突起95とを乗り越え係合させる。それにより、クリップ体7と回転部材6との抜け止め係止がなされる。この時、回転部材6が前後方向のあそびを有するとともに、回転可能に取り付けられる。前後方向のあそび(移動可能量)は、回転部材6の突条61とカム部41のカム歯41aとの係脱が可能な程度の小さい寸法に設定される。第2の弾発体12によって、回転部材6は常時前方に付勢されており、クリップ体7は前後方向のあそびの範囲内で常時後方に付勢されている。本実施の形態では、回転部材6の前後方向のあそびは0.50mmである。
その後、中間軸4の第1の長孔44と後軸5の第2の長孔51とを径方向に連通させるように(径方向に重なるように)、前記後軸5の内面を前記中間軸4の縮径部43の外面に嵌合させるとともに、クリップ体7の基部92を、第2の長孔51の前端開放部より、該第2の長孔51内に挿入する。それにより、前記中間軸4と前記後軸5とが連結され、前記第1の長孔44と第2の長孔51とにより、図8に示すように前後方向に延びるスライド孔21が形成されるとともに、前記スライド孔21より径方向外方にクリップ体7(クリップ本体8及び突出部91)が突出され、前記クリップ体7がスライド孔21に沿って前後方向にスライド可能(前後方向に摺動可能)に構成される。尚、このとき、前記中間軸4の縮径部43外面の外向突起45と後軸5の内面の内向突起53が乗り越え係合される。
中間軸4の前方から筆記体13を挿入し、前軸3の後方から第1の弾発体11を挿入した上で、前軸3と中間軸4とを螺合により着脱自在に連結させる。前軸3と中間軸4との螺合を解除することで筆記体13を交換することができる。
・出没機構
前記出没機構は、回転カム機構を用いたサイドスライド式出没機構である。前記出没機構は、中間軸4内面に形成されたカム部41と、該カム部41に係合し且つ筆記体13の後端に当接する回転部材6と、該回転部材6に係合し且つスライド孔21より径方向外方に突出するクリップ体7と、軸筒2内に収容され且つ筆記体9を後方に付勢する第1の弾発体11と、クリップ体7と回転部材6との間に設けられ且つ回転部材6とクリップ体7とを互いに離間させる方向に付勢する第2の弾発体12とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがクリップ体7を前方にスライド操作するダブルノック式である。
前記出没機構は、回転カム機構を用いたサイドスライド式出没機構である。前記出没機構は、中間軸4内面に形成されたカム部41と、該カム部41に係合し且つ筆記体13の後端に当接する回転部材6と、該回転部材6に係合し且つスライド孔21より径方向外方に突出するクリップ体7と、軸筒2内に収容され且つ筆記体9を後方に付勢する第1の弾発体11と、クリップ体7と回転部材6との間に設けられ且つ回転部材6とクリップ体7とを互いに離間させる方向に付勢する第2の弾発体12とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがクリップ体7を前方にスライド操作するダブルノック式である。
前記カム部41は、前方に突出する鋸歯状の複数のカム歯41aと、該カム歯41a間に形成される、前後方向に延びる複数のカム溝41bとを備える。前記回転部材6は、その外面に長手方向に延びる複数本(例えば4本)の突条62を備え、該突条62が、カム部41のカム歯41a及びカム部41のカム溝41bと係合される。前記クリップ体7の接続部93に取り付けられた円筒体10の前端には、回転部材6の突条62の後端と係合するカム歯10aが一体に形成される。
第1の弾発体11及び第2の弾発体12は圧縮コイルスプリングである。特に第2の弾発体12は、図14に示すように、出没式筆記具1の後方から見て、第2の弾発体12の線材に沿って前方に向かう際の螺旋状の巻き方向(b)が軸筒2内で出没操作時に回転する回転部材6の回転方向(a)と同じ方向である。本実施の形態では、第2の弾発体12の巻き方向は右巻きである。本実施の形態では、出没式筆記具1の後方から見て、ペン先出没操作時に回転部材6の回転方向は右回転(時計回り)である。
ペン先突出状態において、第1の弾発体11の荷重が、150グラム~250グラムの範囲にあることが好ましい。第1の弾発体11の荷重が、200グラム~250グラムの範囲にあるとより好ましい。第1の弾発体11の荷重が小さすぎるとペン先出没動作が行えなくなり、大きすぎるとペン先出没操作時に発生する回転部材6と他部材(具体的には、回転部材6とカム部41のカム歯41a、及びクリップ体7の円筒体10のカム歯10a)との衝突音が大きくなる。
第2の弾発体12の荷重は、クリップ体7の自重より大きく設定されている。前記構成により、ペン先突出状態でクリップ体7ががたつくことがない。
第2の弾発体12は回転部材6とクリップ体7との間(具体的には、回転部材6の軸部65の径方向外方、且つ円筒体10の径方向内方)に設けられる。第2の弾発体12の軸心には軸部65が貫通している。第2の弾発体12の外径は、前側係止壁部64より前方の貫通孔94の内径より小さい。第2の弾発体12の内径は軸部65の外径より大きい。第2の弾発体12によって、回転部材6とクリップ体7とは互いに離間する方向に付勢されているが、回転部材6とクリップ体7とは抜け止め係止されているため、互いに外れることがない。
第2の弾発体12は前後対称の形状であり、両端部に座巻部12aを有する。座巻部12aの座巻数は2巻き以上である。より好ましくは、座巻部12aの座巻数は5巻き以上である。さらに好ましくは、座巻部12aの座巻数は8巻き以上である。前記構成により、出没式筆記具1を組み立てる際に座巻部12aがガイドとなり、軸部65に第2の弾発体12を円滑に挿着することができ、出没式筆記具1の組立性が向上する。また、座巻部12aにより巻き始め部(巻き終わり部)12bの軸方向に垂直な平面に対する傾斜角度が小さくなるため、巻き始め部(巻き終わり部)12bが前側係止壁部64または後側係止壁部96に引っかかり難くなり、確実にペン先出没動作を行うことができる。
先端部67aの軸方向の長さが座巻部12aの軸方向の長さより長いことにより、軸部65に第2の弾発体12を円滑に挿着することができる。また、外向突起67と先端部67aとを合わせた軸方向の長さが第2の弾発体12を構成する線材の間隙より長いことにより、第2の弾発体12と外向突起67とが引っかかり難くなる。
前側係止壁部64または後側係止壁部96と第2の弾発体12とが摺接可能に係止されている。前側係止壁部64及び後側係止壁部96と第2の弾発体12とが摺接可能に係止されていてもよい。前側係止壁部64と第2の弾発体12とが摺接可能に係止されている場合、前側係止壁部64と線接触する第2の弾発体12の最前端は、座巻部12aにおける線材の最前端の一部である周状の線状領域Aである。後側係止壁部96と第2の弾発体12とが摺接可能に係止されている場合、後側係止壁部96と線接触する第2の弾発体12の最後端は、座巻部12aにおける最後端の一部である周状の線状領域Bである(図14、図15参照)。前記構成により、第2の弾発体12の巻き始め部(巻き終わり部)12bが前側係止壁部64または後側係止壁部96に引っかかることがないため、出没操作時に第2の弾発体12が回転部材6に引っかかり難くなり、より確実にペン先出没動作を行うことができる。
前側係止壁部64または後側係止壁部96が軸方向に垂直な平面を有していない場合(例えばテーパ形状、半球形状等)、第2の弾発体12の巻き始め部(巻き終わり部)12bが前側係止壁部64または後側係止壁部96に食い込んで引っかかるおそれがある。
第1の弾発体11及び第2の弾発体12が前記軸筒内に収容された状態において、第1の弾発体11の荷重が、第2の弾発体12の荷重より常時に大きく設定されている。前記構成により、ペン先を突出状態から没入状態にする際を除いて、回転部材6の突条62と円筒体10のカム歯10aとが接触しているため、従来の出没式筆記具と同様のペン先出没操作感を維持しながら、発生する音を低減することができる。ペン先を突出状態から没入状態にする際は、あそびの分だけ後方に付勢されているクリップ体7を、第2の弾発体12の付勢に抗してスライド操作する必要があるが、第2の弾発体12の荷重が、第1の弾発体11の荷重の25%~50%の範囲に設定されているため、ペン先没入操作時に第2の弾発体12が大きな抵抗として感じられることはない。第2の弾発体12の荷重が、第1の弾発体11の荷重の30%~40%の範囲に設定されているとより好ましい。
ペン先没入状態からペン先突出状態にする際の出没機構の動作を説明する。図1、図3、図16に示すようなペン先没入状態から、第1の弾発体11による後方付勢に抗してクリップ体7を前方にスライド操作すると、クリップ体7の円筒体10によって回転部材6が前方に押圧され、前記回転部材6の突条62がカム溝41bに沿って前方に移動するに伴って、前記回転部材6が筆記体13の後端を前方に押圧し、ペン先131が前端孔31より外部に突出される。このとき、円筒体10のカム歯10aと前記回転部材6の突条62との当接によって回転部材6がカム部41に対して一定角度だけ回転する。それにより、前記回転部材6の突条62がカム部41のカム歯41aに係合され、ペン先突出状態が維持される。円筒体10のカム歯10aと前記回転部材6の突条62とが当接する際、及び回転部材6の突条62がカム部41のカム歯41aに係合される際には衝突音が発生する。
ペン先突出状態からペン先没入状態にする際の出没機構の動作を説明する。図2、図4、図17に示すようなペン先突出状態からクリップ体7を前方にスライド操作すると、まずは第2の弾発体12による後方付勢に抗して円筒体10のカム歯10aと回転部材6の突条62とを接触させることとなる。引き続きクリップ体7を前方にスライド操作すると、第1の弾発体11の後方付勢に抗して円筒体10が回転部材6を前方に押圧し、前記円筒体10のカム歯10aと前記回転部材6の突条62との当接によって回転部材6がカム部41に対して一定角度だけ回転する。それによって、前記突条62とカム部41のカム歯41aとの係合状態が解除され、第1の弾発体11による後方付勢により、前記突条62がカム部41のカム溝41bに沿って後方に移動する。前記回転部材6が後方に移動することに伴って、筆記体13が後方に移動し、ペン先没入状態となる。円筒体10のカム歯10aと前記回転部材6の突条62とが当接する際、及び突条62がカム部41のカム溝41bの位置に移動した際には衝突音が発生する。
ペン先131を出没させる際、回転部材6は第2の弾発体12によって前方への付勢力を受ける。前記前方への付勢力により、第1の弾発体11の後方付勢によって回転部材6と他部材とが軸方向に衝突する際の勢いが抑えられる。同時に、回転部材6は第2の弾発体12によって、軸心を中心とした回転方向の摩擦力を受ける。前記摩擦力により、出没操作時の回転部材6の回転に対して逆方向の力が働き、回転部材6と他部材とが回転方向に衝突する際の勢いが抑えられる。前記摩擦力はペン先出没動作を妨げるほどの大きさの力ではない。このように、第2の弾発体12によって回転部材6と他部材とが衝突する際の勢いが抑えられることにより、回転部材6と他部材とが衝突する際に発生する音を低減することができる。
・摩擦部
摩擦部14を構成する弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が好ましく、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン-ブタジエン-スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。前記摩擦部14を構成する弾性を有する合成樹脂は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性材料からなることが好ましい。
摩擦部14を構成する弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が好ましく、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂(スチレン-ブタジエン-スチレン共重合体)、SEBS樹脂(スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン共重合体)、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。前記摩擦部14を構成する弾性を有する合成樹脂は、高摩耗性の弾性材料(例えば、消しゴム等)からなるものよりも、摩擦時に摩耗カス(消しカス)が殆ど生じない低摩耗性の弾性材料からなることが好ましい。
摩擦部14は、軸筒2の後方に設ければよく、例えば、軸筒2の後端部もしくは後軸5の後方に弾性材料よりなる摩擦部14を圧入、係合、螺合、嵌合、接着、2色成形等によって固着する構成、または軸筒2の全体もしくは後軸5の全体が弾性材料により一体に形成される構成が挙げられる。さらに、摩擦部14を固着させた保持体15を介して、摩擦部14を軸筒2に取り付けてもよい。本実施の形態では、後軸5と保持体15とが螺合によって着脱可能に装着されていることにより、保持体15を取り外すことで摩擦部14を容易に交換することができる。
・熱変色性インキ
本実施の形態において、インキ133は、可逆熱変色性インキであってもよい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。可逆熱変色性インキによる筆跡は摩擦部14による摩擦熱で容易に変色することができる。
本実施の形態において、インキ133は、可逆熱変色性インキであってもよい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。可逆熱変色性インキによる筆跡は摩擦部14による摩擦熱で容易に変色することができる。
本実施の形態の出没式筆記具1は、軸筒2内に筆記体13を前後方向に移動可能に収容し、筆記体13のペン先131を軸筒の前端孔31から出没可能に構成した出没式筆記具であって、軸筒2の側壁に前後方向に延びるスライド孔21を備え、スライド孔21から径方向外方にクリップ体7が突出され、クリップ体7が前記スライド孔21に沿って前後方向に移動可能に構成され、ペン先没入状態からクリップ体7を前方にスライド操作することによりペン先131を軸筒2の前端孔31から突出状態にし、ペン先突出状態からクリップ体7を前方にスライド操作することによりペン先131を没入状態にする出没機構を備え、前記出没機構が、軸筒2内面に形成されたカム部41と、カム部41に係合し且つ筆記体13の後端に当接する回転部材6と、回転部材6に係合するカム歯10aを備えたクリップ体7と、軸筒2内に収容され且つ筆記体13を後方に付勢する第1の弾発体11と、を備え、クリップ体7と回転部材6とが互いに前後方向のあそびを有する状態で互いに抜け止め係止され、クリップ体7と回転部材6との間に第2の弾発体12が介在され、第2の弾発体12が、クリップ体7に対して回転部材6を前方に付勢し、回転部材6が、第2の弾発体12の前端を係止する前側係止壁部64を備え、クリップ体7が、第2の弾発体12の後端を係止する後側係止壁部96を備え、前側係止壁部64または後側係止壁部96が第2の弾発体12と摺接可能に係止されることにより、クリップ体7と回転部材6との前後方向のあそびの範囲内で、第2の弾発体12によりクリップ体7が常に後方に付勢されているため、クリップ体7のがたつきによる音が発生し難い。さらに、第2の弾発体12により回転部材6が前方に付勢されているため、回転部材6と他部材との衝突時の衝撃が緩和されることにより、回転部材6と他部材との衝突によって発生する音を低減することができる。また、前側係止壁部64または後側係止壁部96が第2の弾発体12と摺接可能に係止されることにより、出没操作時の回転部材6の回転が第2の弾発体12によって止められることがないため、確実にペン先出没動作を行うことができる。
本実施の形態の出没式筆記具1は、第2の弾発体12が圧縮コイルスプリングであり、出没式筆記具1の後方から見て、第2の弾発体12が 第2の弾発体12の線材に沿って前方に向かう際の螺旋状の巻き方向が、軸筒2内で出没操作時に回転する回転部材6の回転方向と同じ方向であることにより、出没操作時に第2の弾発体12の巻き始め部(巻き終わり部)12bが回転部材6またはクリップ体7に引っかかり難くなり、出没操作時の回転部材6の回転が第2の弾発体12によって止められることがないため、より確実にペン先出没動作を行うことができる。
本実施の形態の出没式筆記具1は、前側係止壁部64の後端が軸方向に垂直な平面であり、前側係止壁部64と第2の弾発体12の最前端Aとが接触すること、または後側係止壁部96の前端が軸方向に垂直な平面であり、後側係止壁部96と第2の弾発体12の最後端Bとが接触することにより、出没操作時に第2の弾発体12が回転部材6またはクリップ体7にさらに引っかかり難くなり、回転部材6の回転が第2の弾発体12によって止められることがないため、より確実にペン先出没動作を行うことができる。
本実施の形態の出没式筆記具1は、第1の弾発体11及び第2の弾発体12が軸筒2内に収容された状態において、第1の弾発体11の荷重が、第2の弾発体12の荷重より常時に大きく設定されていることにより、ペン先131を突出状態から没入状態にする際を除いて、回転部材6の突条62とクリップ体7のカム歯10aとが接触しているため、従来の出没式筆記具と同様のペン先出没操作感を維持しながら、発生する音を低減することができる。
本実施の形態の出没式筆記具1は、第1の弾発体11及び第2の弾発体12が軸筒2内に収容された状態において、ペン先131を突出させた状態で、第2の弾発体12の荷重が、第1の弾発体11の荷重の25%~50%の範囲に設定されていることにより、ペン先131を突出状態から没入状態にする場合において、第2の弾発体12の抵抗を感じ難く、従来のペン先出没操作感を損なうことがない。
1 出没式筆記具
2 軸筒
21 スライド孔
3 前軸
31 前端孔
32 オネジ部
33 装飾リング
3a 本体
3b 把持部
4 中間軸
41 カム部
41a カム歯
41b カム溝
42 段部
43 縮径部
44 第1の長孔
45 外向突起
46 メネジ部
47 係止突起
48 ガイド孔
49 溝
5 後軸
51 第2の長孔
52 内向突起
6 回転部材
61 第1の筒部
61a 段部
62 突条
63 第2の筒部
63a 面取り部
64 前側係止壁部
65 軸部
66 小径軸部
67 外向突起
67a 先端部
67b 段部
7 クリップ体
8 クリップ本体
81 玉部
9 クリップベース
91 突出部
91a 押圧部
91b 連結部
92 基部
92a リブ
93 接続部
93a 大径部
93b 小径部
93c 外向突起
94 貫通孔
95 内向突起
96 後側係止壁部
97 回転部材係止壁部
10 円筒体
10a カム歯
10b 内向突起
10c ガイド突起
11 第1の弾発体
12 第2の弾発体
12a 座巻部
12b 巻き始め部(巻き終わり部)
13 筆記体
131 ペン先
132 インキ収容管
133 インキ
134 追従体
135 尾栓
14 摩擦部
15 保持体
2 軸筒
21 スライド孔
3 前軸
31 前端孔
32 オネジ部
33 装飾リング
3a 本体
3b 把持部
4 中間軸
41 カム部
41a カム歯
41b カム溝
42 段部
43 縮径部
44 第1の長孔
45 外向突起
46 メネジ部
47 係止突起
48 ガイド孔
49 溝
5 後軸
51 第2の長孔
52 内向突起
6 回転部材
61 第1の筒部
61a 段部
62 突条
63 第2の筒部
63a 面取り部
64 前側係止壁部
65 軸部
66 小径軸部
67 外向突起
67a 先端部
67b 段部
7 クリップ体
8 クリップ本体
81 玉部
9 クリップベース
91 突出部
91a 押圧部
91b 連結部
92 基部
92a リブ
93 接続部
93a 大径部
93b 小径部
93c 外向突起
94 貫通孔
95 内向突起
96 後側係止壁部
97 回転部材係止壁部
10 円筒体
10a カム歯
10b 内向突起
10c ガイド突起
11 第1の弾発体
12 第2の弾発体
12a 座巻部
12b 巻き始め部(巻き終わり部)
13 筆記体
131 ペン先
132 インキ収容管
133 インキ
134 追従体
135 尾栓
14 摩擦部
15 保持体
Claims (5)
- 軸筒内に筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記筆記体のペン先を軸筒の前端孔から出没可能に構成した出没式筆記具であって、
前記軸筒の側壁に前後方向に延びるスライド孔を備え、
前記スライド孔から径方向外方にクリップ体が突出され、
前記クリップ体が前記スライド孔に沿って前後方向に移動可能に構成され、
ペン先没入状態から前記クリップ体を前方にスライド操作することによりペン先を前記軸筒の前端孔から突出状態にし、前記ペン先突出状態から前記クリップ体を前方にスライド操作することによりペン先を没入状態にする出没機構を備え、
前記出没機構が、
前記軸筒内面に形成されたカム部と、
前記カム部に係合し且つ筆記体の後端に当接する回転部材と、
前記回転部材に係合するカム歯を備えたクリップ体と、
前記軸筒内に収容され且つ前記筆記体を後方に付勢する第1の弾発体と、を備え、
前記クリップ体と前記回転部材とが互いに前後方向のあそびを有する状態で互いに抜け止め係止され、
前記クリップ体と前記回転部材との間に第2の弾発体が介在され、
前記第2の弾発体が、前記クリップ体に対して前記回転部材を前方に付勢し、
前記回転部材が、前記第2の弾発体の前端を係止する前側係止壁部を備え、
前記クリップ体が、前記第2の弾発体の後端を係止する後側係止壁部を備え、
前記前側係止壁部または前記後側係止壁部が前記第2の弾発体と摺接可能に係止されることを特徴とする出没式筆記具。 - 前記第2の弾発体が圧縮コイルスプリングであり、
前記出没式筆記具の後方から見て、前記第2の弾発体の線材に沿って前方に向かう際の螺旋状の巻き方向が、前記軸筒内で出没操作時に回転する前記回転部材の回転方向と同じ方向であることを特徴とする請求項1に記載の出没式筆記具。 - 前記前側係止壁部の後端が軸方向に垂直な平面であり、前記前側係止壁部と前記第2の弾発体の最前端とが接触すること、または前記後側係止壁部の前端が軸方向に垂直な平面であり、前記後側係止壁部と前記第2の弾発体の最後端とが接触することを特徴とする請求項2に記載の出没式筆記具。
- 前記第1の弾発体及び前記第2の弾発体が前記軸筒内に収容された状態において、
前記第1の弾発体の荷重が、前記第2の弾発体の荷重より常時に大きく設定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の出没式筆記具。 - 前記第1の弾発体及び前記第2の弾発体が前記軸筒内に収容された状態において、
ペン先を突出させた状態で、前記第2の弾発体の荷重が、前記第1の弾発体の荷重の25%~50%の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の出没式筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021212719A JP2023096753A (ja) | 2021-12-27 | 2021-12-27 | 出没式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021212719A JP2023096753A (ja) | 2021-12-27 | 2021-12-27 | 出没式筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023096753A true JP2023096753A (ja) | 2023-07-07 |
Family
ID=87006160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021212719A Pending JP2023096753A (ja) | 2021-12-27 | 2021-12-27 | 出没式筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023096753A (ja) |
-
2021
- 2021-12-27 JP JP2021212719A patent/JP2023096753A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
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