JP2023095810A - 配線基板、発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光装置を小型化できる配線基板を提供する。【解決手段】本配線基板は、第1配線層が設けられる第1上面、及び前記第1上面よりも上方に位置する第2上面を備え、前記第1上面は、上面視で、前記第2上面と重ならず、露出する領域に設けられた配線領域を有し、前記第1配線層は、前記配線領域から、前記配線領域と接続し、上面視で前記第2上面と重なり、露出しない接続領域に延伸して設けられており、前記第1配線層は、前記配線領域に位置する第1パッド部と、前記接続領域に位置する第1パターン部と、を有し、前記第1配線層が延伸する方向に垂直な第1方向において、前記第1パターン部の長さは、前記第1パッド部の長さよりも長い。【選択図】図4

Description

本開示は、配線基板、発光装置に関する。
特許文献1には、ベース基板上に半導体レーザ、光部品モジュールが配置されており、これがパッケージ内に収納されたレーザ光源装置が開示されている。光部品モジュールは、レンズやアイソレータ用素子群を含み、ベース基板には、半導体レーザの出射光側に、レンズを搭載する凹部と、アイソレータ用素子群を搭載する凹部が形成されている。
特開2004-151393号公報
本開示は、発光装置などの電子デバイスを小型化できる配線基板の提供を目的とする。また、この配線基板を有する発光装置の提供を目的とする。
本開示の一実施形態に係る配線基板は、第1配線層が設けられる第1上面、及び前記第1上面よりも上方に位置する第2上面を備え、前記第1上面は、上面視で、前記第2上面と重ならず、露出する領域に設けられた配線領域を有し、前記第1配線層は、前記配線領域から、前記配線領域と接続し、上面視で前記第2上面と重なり、露出しない接続領域に延伸して設けられており、前記第1配線層は、前記配線領域に位置する第1パッド部と、前記接続領域に位置する第1パターン部と、を有し、前記第1配線層が延伸する方向に垂直な第1方向において、前記第1パターン部の長さは、前記第1パッド部の長さよりも長い。
本開示の一実施形態に係る発光装置は、配線層が設けられた第1実装面、前記第1実装面よりも上方に位置する上面、及び前記第1実装面よりも下方に位置する第2実装面、を有する配線基板と、前記第1実装面に配置される1以上の発光素子と、前記第2実装面に配置される1または複数の光学部材と、を備え、上面視で、前記上面は、前記第1実装面と前記第2実装面に挟まれた領域を含み、前記第1実装面は、配線領域を有し、前記配線層は、前記配線領域と、上面視で前記上面の下方に位置する接続領域に延伸して設けられ、前記配線層は、前記配線領域に位置する第1パッド部と、前記接続領域に位置する第1パターン部と、を有し、前記配線層が延伸する方向に垂直な第1方向において、前記第1パターン部の長さは、前記第1パッド部の長さよりも長い。
本開示の一実施形態によれば、発光装置を小型化できる配線基板を提供できる。また、この配線基板を有する発光装置を提供できる。
第1実施形態に係る配線基板を例示する斜視図である。 図1のII-II線における断面図である。 第1実施形態に係る配線基板を例示する上面図である。 図3の第1配線領域及び第1接続領域並びにそれらの近傍の部分拡大図である。 図3の第2配線領域及び第2接続領域並びにそれらの近傍の部分拡大図である。 第1実施形態の配線基板の別の構成例を例示する上面図である。 第2実施形態に係る発光装置を例示する斜視図である。 第2実施形態に係る発光装置から第2キャップ及び蓋部材を除いた状態の斜視図である。 図8のIV-IV線における断面図である。 第2実施形態に係る発光装置から第1キャップ、第2キャップ、及び蓋部材を除いた状態の斜視図である。 図10に示される斜視図に対応する上面図である。 図11の第1上面とその周囲の第2上面を拡大した部分拡大図である。 第2実施形態の変形例に係る発光装置から第1キャップ、第2キャップ及び蓋部材を除いた状態の上面図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いる。しかし、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、実際の向きが異なっているものを含み得る。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
また、本開示において、三角形や四角形等の多角形に関しては、多角形の隅に角丸め、面取り、角取り、丸取り等の加工が施された形状も含めて、多角形と呼ぶものとする。また、隅(辺の端)に限らず、辺の中間部分に加工が施された形状も同様に、多角形と呼ぶものとする。つまり、多角形をベースに残しつつ、部分的な加工が施された形状は、本開示で記載される"多角形"の解釈に含まれるものとする。
また、多角形に限らず、台形や円形や凹凸等、特定の形状を表す言葉についても同様である。また、その形状を形成する各辺を扱う場合も同様である。つまり、ある辺において、隅や中間部分に加工が施されていたとしても、"辺"の解釈には加工された部分も含まれる。なお、部分的な加工のない"多角形"や"辺"を、加工された形状と区別する場合は"厳密な"を付して、例えば、"厳密な四角形"等と記載するものとする。
さらに、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための発光装置等を例示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施形態において説明する内容は、他の実施形態や変形例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。さらに、図面が過度に複雑になることを避けるために、一部の要素の図示を省略した模式図を用いたり、断面図として切断面のみを示す端面図を用いたりすることがある。
〈第1実施形態〉
図1は、第1実施形態に係る配線基板を例示する斜視図である。図2は、図1のII-II線における断面図である。図3は、第1実施形態に係る配線基板を例示する上面図である。図4は、図3の第1配線領域及び第1接続領域並びにそれらの近傍の部分拡大図である。図5は、図3の第2配線領域及び第2接続領域並びにそれらの近傍の部分拡大図である。
図1~図5に示すように、配線基板10は、第1配線層11が設けられる第1上面10a、及び第1上面10aよりも上方に位置する第2上面10bを備える。第1上面10a及び第2上面10bは、平面である。第1上面10aと第2上面10bとは、例えば、平行である。なお、ここでの平行は±5度以内の差を含む。
第1上面10aは、上面視で第2上面10bと重ならず、露出する。本明細書において、配線基板に関し「ある対象が露出する」とは、配線基板を上面視でみたときに、その対象において見える領域を指すものとする。つまり、配線基板において、その対象の直上に、その対象以外の部分が存在しない領域をいうものとする。例えば、図示される配線基板において、第1上面10aは、第1配線層11を含む配線層が設けられている領域を除く領域で露出しているといえる。なお、露出しているか否かは、配線基板単体でみて判断され、例えば、発光装置において他の構成要素が実装されることで、上面視で見えなくなる領域を指すものではない。
図示される配線基板10は、第1上面10aよりも下方に位置する第3上面10cをさらに備える。第3上面10cは、平面である。第3上面10cと、第1上面10aとは、例えば、平行である。なお、ここでの平行は±5度以内の差を含む。上面視で、第2上面10bは、第1上面10aと第3上面10cに挟まれた領域を含む。上面視で、第1上面10aは、第2上面10bに挟まれた領域を含む。さらに、上面視で、第1上面10aは、第2上面10bと第3上面10cに挟まれた領域を含む。上面視で、第3上面10cは、第1上面10aとの間に第2上面10bが位置するため、第1上面10aと第2上面10bとによって挟まれない。上面視で、第3上面10cは、第2上面10bに挟まれた領域を含む。第2方向Yにおいて、上面視で、第1上面10aの長さは、第3上面10cの長さよりも短い。なお、第2方向Yにおいて、第1上面10aの長さは、第3上面10cの長さと同じ長さでも良いし、図6に開示される配線基板10Mのように、長くても良い。また、配線基板10は、第3上面10cを有さなくても良い。
図1~図5には、参考のため、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。X軸、Y軸、及びZ軸と平行な方向を、それぞれ第1方向X、第2方向Y、第3方向Zとしている。第1方向X及び第2方向Yは配線基板10の第1上面10aに平行であり、第3方向Zは配線基板10の第1上面10aに垂直である。なお、図6以降の図においても、必要に応じてX軸、Y軸、及びZ軸を示す。
配線基板10は、下面10dと、1又は複数の側面10eとをさらに備える。下面10dは、第1上面10a及び第2上面10bと平行であってもよい。図示される配線基板10は、上面視で矩形であり、4つの側面10eを備える。配線基板10の各側面10eは、上面視で、第1方向X又は第2方向Yと平行又は垂直である。
配線基板10において、第3上面10cに囲まれ、下面10d側に窪む1又は複数の凹部10xが設けられてもよい。凹部10xは、例えば、配線基板10を発光装置等に用いる場合に、部品を位置決めするために利用できる。また、1つの側面10eには、第2上面10b及び第3上面10cと接続する開口部10yが設けられてもよい。開口部10yは、例えば、配線基板10を発光装置等に用いる場合に、光が通過する領域として利用できる。
第1上面10aには、1又は複数の配線層が設けられる。第1上面10aは、上面視で、1又は複数の配線層が設けられた配線領域31を有する。図3において、第1上面10aの第2方向Yに延伸する2辺の中点を結んだ直線を中線Mとする。図3に図示される配線基板10の例では、配線領域31は、中線Mで二分される第1上面10aのうち一方に位置する第1配線領域31aと、他方に位置する第2配線領域31bとを備えている。第1配線領域31a、及び第1配線領域31aに設けられる配線層は、中線Mと交わらない。同様に、第2配線領域31b、及び第2配線領域31bに設けられる配線層は、中線Mと交わらない。図示される例において、配線領域31とは別に、中線Mにまたがって設けられる金属領域31cをさらに備える。金属領域31cには、例えば1つの配線層が設けられる。金属領域31cは、中線Mに交わる。
配線基板10は、配線領域31と接続し、上面視で第2上面10bと重なり、露出しない接続領域32を有する。接続領域32のすべてが第2上面10bと重なっており、第2上面10bから露出しない。配線領域31と接続領域32は、同一平面上に位置してもよい。図示される配線基板10の例では、接続領域32は、第1配線領域31aと第1上面10aと第2上面10bとの境界において接続し、第1方向Xに延伸する第1接続領域32aと、第2配線領域31bと第1上面10aと第2上面10bとの境界において接続し、第1方向Xに延伸する第2接続領域32bとを備える。金属領域31cは、第1接続領域32a及び第2接続領域32bのいずれか一方/両方と接続する。
配線基板10は、金属領域31cを備えず、金属領域31cに配線層が設けられなく手も良い。また、配線基板10は、第1配線領域31a及び第1接続領域32aと、第2配線領域31b及び第2接続領域32bとのうち、一方のみを備えてもよい。
図4に示すように、第1配線層11は、第2方向Yに延伸する。具体的には、第1配線層11は、第1配線領域31aから第1接続領域32aに延伸して設けられている。第1配線層11は、第1配線領域31aに位置する第1パッド部11aと、第1接続領域32aに位置する第1パターン部11bとを有している。第1パターン部11bは、配線基板10の第2上面10bの下方に位置する第1接続領域32aに配置されており、外部に露出していない。図示される例において、第1パターン部11bは、第2上面10bの直下に位置する第1接続領域32aに配置される。
第1配線層11が延伸する第2方向Yに垂直な第1方向Xにおいて、第1パターン部11bの長さL1は、第1パッド部11aの長さL2よりも長い。第1パターン部11bの長さL1は、例えば、50μm以上1000μm以下である。また、第1パッド部11aの長さL2は、例えば、20μm以上500μm以下である。
このように、配線基板10では、第1パターン部11bは、第2上面10bの下方に位置する第1接続領域32aに配置される。第1配線領域31aには、第1方向Xの長さL2が、第1パターン部11bの第1方向Xの長さL1よりも短い第1パッド部11aが配置される。そのため、第1パターン部11bが第1配線領域31aに配置される場合と比して、第1方向Xにおける第1配線領域31aの長さが短くなるように、第1配線層11を第1上面10aに設けることが可能である。これにより、配線基板10を第1方向Xにおいて小型化できる。
第2方向Yにおいて、第1パターン部11bの長さL10は、第1パッド部11aの長さL11よりも短い。なお、第2方向Yにおける、第1パッド部の長さL10と第2パッド部の長さL11の大小関係は、これに限定されない。第1パターン部11bの長さL10は、例えば、50μm以上1000μm以下である。また、第1パッド部11aの長さL11は、例えば、50μm以上1500μm以下である。
配線基板10には、第1パターン部11bの下方から第1パターン部11bに延伸する貫通孔25aが設けられる。上面視で、第1パターン部11bは、貫通孔25aの外縁を包含する。つまり、上面視で、第1パターン部11bは、貫通孔25aよりも面積が大きく、貫通孔25aの長さL3よりも、第1パターン部11bの第1方向Xの長さL1、及び第2方向Yの長さL10の方が長い。なお、L1及びL10は、貫通孔25aの長さL3に300μmを足した長さよりも短い。より好ましくは貫通孔25aの長さL3に200μmを足した長さよりも短い。このような長さとすることで、第1パターン部の大型化を抑制できる。図示される例において、貫通孔25aは、第1上面10aに対して垂直方向に延伸する。なお、貫通孔25aが延伸する方向は、これに限定されない。なお、後述するように、貫通孔25aに金属材料が設けられる場合であっても、配線基板10の主材料に貫通孔25aが設けられていれば、「配線基板10に、貫通孔25aが設けられている」とみなす。
貫通孔25aには、さらに、金属等の導電部材が設けられる。これにより、配線基板10は、第1パターン部11bに接続し、貫通孔25aに設けられるビア配線25bを有する。第1パターン部11bは、ビア配線を介して配線基板10の下面10dに設けられた金属膜27と電気的に接続する。図示される例において、ビア配線25bは、第1パターン部11bと接続する側と反対側において、配線基板10の下面10dに設けられた金属膜27と接続される。このように、第1パターン部11bを、ビア配線を介して第1パターン部11bと同一平面にない他の配線層(金属膜27等)と接続する。これによって、第1パッド部11aの第1方向の長さを大きくすることなく、第1パッド部11aと金属膜27を接続することができる。
貫通孔25aは、上面視で、例えば、円形、楕円形、矩形等である。第1方向Xにおいて、第1パッド部11aの長さL2は、貫通孔25aの長さL3よりも短い。この貫通孔25aの長さL3は、その形成の容易さを考慮すると、例えば、40μm以上1000μm以下であることが好ましい。なお、第1パッド部11aの長さL2は、貫通孔25aの長さL3だけでなく、貫通孔25aの形状が円であればその直径、楕円であればその短径、矩形であればその短辺よりも短いことが好ましい。このような長さとすることで、第1上面10aの第1方向Xの長さを短くすることができる。
上述のように、貫通孔25aの第1方向Xにおける長さL3よりも第1方向Xにおける長さL1が長い第1パターン部11bが、第1接続領域32aに配置される。第1上面10aの第1配線領域31aには、貫通孔25aの第1方向Xにおける長さL3よりも第1方向Xにおける長さL2が短い第1パッド部11aが配置される。このように、配線基板10に貫通孔25aを設ける場合においても、第1上面10aの第1方向Xの長さが短くなるように、第1配線層11を設けることができる。
図示される例において、第1配線層11は、第1接続領域32aに配置される、第1パッド部11aと第1パターン部11bとを接続する第1接続部11cを有する。なお、第1パッド部11aは、第1パターン部11bと直接接続してもよい。図示される例において、第1パッド部11aと第1パターン部11bと第1接続部11cは、同一平面上に位置する。また、第1方向Xにおいて、第1接続部11cの長さは、第1パターン部11bの長さL1及び第1パッド部11aの長さL2より短い。なお、第1パッド部11a、第1パターン部11b、第1接続部11cの高さ方向(第3方向Z)の位置関係、及び第1方向Xにおける長さの大小関係は、これに限定されない。
配線基板10は、さらに、第2配線層12を有する。第2配線層12は、第1配線層11と同様に第2方向Yに延伸する。図示される配線基板10の例では、第2配線層12は、第1配線領域31aから第1接続領域32aに延伸して設けられている。第1配線層11と、第2配線層12は、第1方向Xに並んで設けられている。第1方向Xから見る側面視で、第2配線層12は、第1配線層11とその大部分が重なる。第2配線層12は、第1配線領域31aに位置する第2パッド部12aと、第1接続領域32aに位置する第2パターン部12bを有する。さらに、第2配線層12は、第2パッド部12aと第2パターン部12bとを接続する第2接続部12cを有している。第1方向Xにおける、第2パッド部12a、第2パターン部12b、及び第2接続部12cの大小関係は、第1方向Xにおける、第1パッド部11a、第1パターン部11b、及び第1接続部11cの大小関係と同じであり得る。
第1方向Xにおいて、第2パターン部12bの長さL4は、例えば、50μm以上1000μm以下である。また、第2パッド部12aの長さL5は、例えば、20μm以上500μm以下である。また、第2方向Yにおいて、第2パッド部12a、及び第2パターン部12bは、第1パッド部11a、及び第1パターン部11bと同じ長さであり得る。
第1方向Xにおいて、第1パターン部11bと第2パターン部12bの長さの和(L1+L4)は、第1パッド部11aと第2パッド部12aとの長さの和(L2+L5)よりも長い。第1パターン部11b及び第2パターン部12bを第1接続領域32aに配置するため、第1配線層11、第2配線層12が並べて設けられる配線基板10においても、第1方向Xにおいて小型化することができる。
第1方向Xにおいて、第1パッド部11aの第2パッド部12aから最も離れた第1点と、第2パッド部12aの第1パッド部11aから最も離れた第2点との距離L6は、第1パターン部11b及び第2パターン部12bの長さの和(L1+L4)に、第1パッド部11aと第2パッド部12aとを近づけることができる最小距離を足した長さよりも短い。最小距離に基づいて導かれる数値の例として、20μmが挙げられる。距離L6は、例えば、60μm以上1020μm以下である。第1配線層11と第2配線層12との最小間隔は、例えば、20μmである。
第1パターン部11b及び第2パターン部12bを第1接続領域32aに配置することで、第1パターン部11bと第2パターン部12bを第1配線領域31aに配置する場合と比して、少なくとも、(L1+L4)に20μmを足した長さと、距離L6との差の分、配線基板10を第1方向Xにおいて小型化することができる。さらに、図示の例のように、距離L6を(L1+L4)未満とすることがより好ましい。これにより、配線基板10を第1方向Xにおいてさらに小型化することができる。
第2方向Yにおいて、第1パッド部11aから第1パターン部11bまでの長さL8は、第2パッド部12aから第2パターン部12bまでの長さL9よりも長い。また、第2方向Yにおいて、長さL8は、第2パターン部12bの長さL12よりも長い。図示される例においては、L8、L9は、それぞれ第1接続部11cの長さ、第2接続部12cの長さと一致する。さらに、長さL8は、第2パターン部12bと第2接続部12cの第2方向Yにおける長さの和であるL9+L12よりも長いことが好ましい。このような長さとすることで、第1パッド部11a、第2パッド部12aに対して、それぞれ第1方向Xにおける長さが長い、第1パターン部11b及び第2パターン部12bが、第1方向Xから見る側面視で重ならない。第2パターン部12bを第1接続部11cに近づけて配置することが可能となり、配線基板10の第1方向Xにおける小型化を奏することができる。長さL8は、例えば、200μm以上2000μm以下である。長さL9は、例えば、長さL8より短く、且つ、100μm以上1800μm以下である。
さらに、第1方向Xにおいて、第1パターン部11bの第2パターン部12bから最も離れた第3点と、第2パターン部12bの第1パターン部11bから最も離れた第4点との距離L7は、第1パターン部11b及び前記第2パターン部12bの長さの和(L1+L4)以下の長さとすることができる。距離L7は、例えば、50μm以上1000μm以下である。
このように、第1方向Xから視て、第1接続部11cが設けられる範囲内に、第2パターン部12bが重なるように設けられる。さらに、第2方向Yから視て、第1パターン部11bと重複する部分を有するように、第2パターン部12bが配置される。これにより、配線基板10を第1方向Xにおいて小型化することができる。
図1及び図2に示すように、配線基板10は、第1上面10aと、配線領域31と接続領域32との境界で接続する内側面10fをさらに備えてもよい。内側面10fは、第2上面10bと交わる。内側面10fは、第1上面10aと垂直であってもよい。これにより、内側面10fを第2上面10b側が広くなるような傾斜面とする場合と比べて、配線基板10を第1方向X及び第2方向Yにおいて小型化することができる。
配線基板10は、第1配線領域31aに、第3配線層13、第4配線層14、第5配線層15、第6配線層16を有してもよい。第3配線層13、第4配線層14、第5配線層15、及び第6配線層16は、第1配線層11及び第2配線層12と同様に、第2方向Yに延伸し、第1配線領域31aに配置されるパッド部と、第1接続領域32aに配置されるパターン部及び接続部を有する。第3配線層13、第4配線層14、第5配線層15、及び第6配線層16は、接続部を有さなくてもよい。図示される例において、第3配線層13、第4配線層14は、それぞれ、第1配線層11、第2配線層12と第1方向X、第2方向Yにおける長さが同じであり得る。なお、第1配線領域31aに設けられる複数の配線層は、第1方向Xにおいて、パッド部の長さが、パターン部の長さ以上の長さである配線層を含み得る。図示される例において、第5配線層15及び第6配線層16は、第1方向Xにおいて、パッド部の長さがパターン部の長さよりも長い。このような長さとすることで、例えば、第5配線層15及び第6配線層16のパッド部に、第1方向Xの長さが長い部材を配置することができる。
次に、第2配線領域31b、第2接続領域32bに設けられる、第7配線層17、第8配線層18、について説明する。第7配線層17は、第2方向Yに延伸して設けられ、第2配線領域31bに配置される第7パッド部17aと、第2接続領域32bに配置される第7パターン部17bとを有する。さらに、第7パッド部17aと第7パターン部17bを接続する第7接続部17cを有し得る。同様に、第8配線層18は、第2方向Yに延伸して設けられ、第2配線領域31bに配置される第8パッド部18aと、第2接続領域32bに配置される第8パターン部18bとを有する。さらに、第8パッド部18aと第8パターン部18bを接続する第8接続部18cを有し得る。第7配線層17及び第8配線層18は、中線Mに対して、第1配線層11及び第2配線層12と線対称になるように配置され得る。なお、第7配線層17及び第8配線層18の配置は、これに限定されない。
第1方向Xにおいて、第7パッド部17a、第7パターン部17bの長さは、第8パッド部18a、第8パターン部18bの長さと、それぞれ同じであり得る。また、第1方向Xにおいて、第7パッド部17a、第7パターン部17bの長さは、第1パッド部11a、第1パターン部11bの長さとそれぞれ同じであり得る。さらに、第8パッド部18a、第8パターン部18bの長さは、第2パッド部12a、第2パターン部12bの長さとそれぞれ同じであり得る。
第2配線領域31bには、さらに、第9配線層19、第10配線層20、第11配線層21、及び第12配線層22が設けられ得る。第9配線層19、第10配線層20、第11配線層21、及び第12配線層22は、それぞれ第2方向Yに延伸し、第2配線領域31bに配置されるパッド部、第2接続領域32bに配置されるパターン部、及びパッド部とパターン部を接続する接続部を備え得る。
第1方向Xにおいて、第9配線層19のパッド部及びパターン部の長さは、第3配線層13のパッド部及びパターン部の長さと、それぞれ同じであり得る。同様に、第1方向Xにおいて、第10配線層20のパッド部及びパターン部の長さは、第4配線層14のパッド部及びパターン部の長さと、それぞれ同じであり得る。また、第1方向Xにおいて、第7配線層17から第10配線層20のパッド部の長さは、それぞれのパターン部の長さよりも短い。
第1方向Xにおいて、第11配線層21のパッド部の長さは、第5配線層15のパッド部の長さと異なる。図示される例において、第11配線層21のパッド部の長さのほうが、第5配線層15のパッド部の長さよりも長い。また、第1方向Xにおいて、第12配線層22のパッド部の長さは、第6配線層16のパッド部の長さと異なる。図示される例において、第12配線層22のパッド部の長さのほうが、第6配線層16のパッド部の長さよりも短い。第1方向Xにおいて、第11配線層21のパッド部の長さは、パターン部の長さよりも長い。第12配線層22のパッド部の長さは、パターン部の長さよりも短い。このような長さとすることで、例えば、第11配線層21に第1方向Xの長さが長い部材、第12配線層22に第1方向Xの長さが短い部材を配置することができる。
配線基板10において、第2上面10bには、上面視で第1上面10aの周囲を囲う領域に、枠状の金属膜26が設けられ得る。金属膜26を設けることで、例えば、配線基板10を発光装置として用いる場合に、キャップ等の部材を接合することができる。また、下面10dには、1又は複数の金属膜27が設けられ得る。ビア配線を介して金属膜27を配線層と接続することで、金属膜27を外部回路との接続用端子とすることができる。金属膜26及び27の材料としては、例えば、ニッケル、金、チタン、プラチナ、銅、アルミニウム、鉄、銅モリブデン、銅タングステン、タングステン等が挙げられる。さらに、その表面に、Ni/Au(Ni、Auの順で積層した金属膜)やTi/Pt/Au(Ti、Pt、Auの順で積層した金属膜)等でメッキをしても良い。
第1配線層11を含む各配線層は、上面視で金属膜26と重なる部分を有してもよい。図示される例では、接続領域32に設けられる各配線層と、金属膜26は、上面視で重なる。なお、各配線層と、金属膜26の間には、後述する絶縁部材である配線基板の主材料が配置されるため、各配線層と金属膜26は、直接接触せず、電気的に接続しない。キャップ等の部材を接合する金属膜26と上面視で重なる領域を有効に活用して各配線層を配置することで、配線基板10を第2方向Yにおいて小型化することができる。
同じ配線領域31内の隣り合う配線層において、接続部の長さが短い方の配線層は、そのパターン部が、金属膜26と上面視で重なる。また、上面視で、接続部の長さが短い方の配線層のパターン部と金属膜26が重なる面積は、接続部の長さが長い方の配線層のパターン部と金属膜26が重なる面積よりも大きい。さらに、第2方向Yにおいて、接続部の長さが長い方の配線層のパターン部は、例えば、第1配線層11の第1パターン部11bの一部が上面視で金属膜26と重なり、第1パターン部11bの他部が上面視で金属膜26と重ならなくてもよい。また、第2配線層12の第2パターン部12bの全部が上面視で金属膜26と重なってもよい。
次に、金属領域31cに設けられる第13配線層23について説明する。第13配線層23は、第1上面10aの中線Mと交わる。上面視で、第2方向Yにおいて第1配線領域31aと第2配線領域31bの間に位置する部分と、第1方向Xにおいて第1配線領域31a及び第2配線領域31bの第3上面10c側に位置する部分とを有する。第13配線層23は、例えば、第1接続領域32a及び第2接続領域32bの両方/いずれか一方に配置される第13パターン部23bと、第13接続部23cとを有する。図示される例において、第13パターン部23b及び第13接続部23cは、第1接続領域32a及び第2接続領域32bにそれぞれ配置される。第13パターン部23bの下方には、貫通孔25a、及び、配線基板10の下面10dに位置する金属膜27と接続するビア配線25bが設けられ得る。このビア配線は、例えば、メタライズした配線基板10を焼成した後に、電解メッキを施す際の、導通部材として用いられる。
配線基板10は、セラミックを主材料として形成することができる。セラミックの例は、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、炭化ケイ素などを含む。配線基板10の主材料は、例えば、絶縁部材である。第1配線層11及び第2配線層12を含む各配線層の材料としては、例えば、ニッケル、金、チタン、プラチナ、銅、アルミニウム、鉄、銅モリブデン、銅タングステン、タングステン等が挙げられる。なお、各配線層のパッド部には、その表面に、Ni/Au(Ni、Auの順で積層した金属膜)やTi/Pt/Au(Ti、Pt、Auの順で積層した金属膜) 等でメッキをしても良い。
配線基板10がセラミックを主材料とする場合、配線基板10は、例えば、セラミック材料を含むグリーンシートを積層することで作製できる。具体的には、複数のグリーンシートを積層して形成される母材の所望の位置に、1又は複数の貫通孔25aを形成し、金属等の導電部材を埋め込みビア配線を形成する。さらに、母材の上面に画定された領域に導電性ペーストを形成し、導電性ペーストが形成された領域の一部を被覆するように、母材の上面にグリーンシートを積層し、焼成することで形成できる。導電性ペーストがメタライズされた領域は配線層となり、グリーンシートで被覆された領域をパッド部、被覆されない領域をパターン部/接続部とすることができる。この場合、パッド部とパターン部は、同一平面上に位置する。
さらに、焼成されて形成された配線基板10の配線層に電解メッキを施すことができる。電解メッキは、貫通孔25aに形成されたビア配線を導電部材として、電解液の中で施すことができる。電解メッキを施した後に、例えばダイシング工程を有しても良い。なお、配線基板10の形成方法は、上述の方法に限定されず、セラミック以外の材料から形成されても良いし、電解メッキを施さなくても良い。
上述のように形成された配線層は、パターン部の直下に、貫通孔25aが設けられ、金属等の導電部材が設けられる場合、配線層のパターン部は、その他の部分に比べて上方に盛り上がり得る。これは、各配線層に共通する。
〈第2実施形態〉
第2実施形態では、第1実施形態に係る配線基板10を備えた発光装置の例を示す。第2実施形態に係る発光装置は、配線基板と、第1実装面に配置される1以上の発光素子と、第2実装面に配置される1または複数の光学部材とを備える。
以下、図7~図12を参照しながら、第2実施形態に係る発光装置の一例について説明する。図7は、第2実施形態に係る発光装置を例示する斜視図である。図8は、第2実施形態に係る発光装置から第2キャップ及び蓋部材を除いた状態の斜視図である。図9は、図8のIV-IV線における断面図である。図10は、第2実施形態に係る発光装置から第1キャップ、第2キャップ、及び蓋部材を除いた状態の斜視図である。図11は、図10に示される斜視図に対応する上面図である。図12は、図11の第1上面とその周囲の第2上面を拡大した部分拡大図である。
図示される発光装置200は、第2実施形態に係る発光装置の一例である。図示される発光装置200は、配線基板10を有する。また、図示される発光装置200は、光学部材の一例としてレンズ部材280を備えるが、光学部材はレンズ部材280には限定されない。図示される発光装置200は、さらに、第1キャップ210、サブマウント230、光学素子240、光検出器250、保護素子260A、温度測定素子260B、ビームコンバイナ290、第2キャップ310、及び蓋部材320を備える。ただし、これらの構成要素は必須ではない。
図示される発光装置200において、配線基板10と第1キャップ210とで規定される空間に、複数の発光素子220、サブマウント230、光学素子240、光検出器250、複数の保護素子260A、及び温度測定素子260Bが配置されている。また、この空間の外側に、レンズ部材280およびビームコンバイナ290が配置されている。
本実施形態における発光装置200は、概ね箱型形状を有する。第1方向Xの長さは、例えば15mm以下でありえる。また、第2方向Yの長さは、例えば10mm以下であり得る。また、第3方向Zの長さは、例えば10mm以下であり得る。
先ず、各構成要素を説明する。
(配線基板10)
配線基板10については、第1実施形態で説明した通りである。ただし、第2実施形態では、便宜上、配線基板10において、第1実施形態の第1上面10aに対応する面を第1実装面10g、第2上面10bに対応する面を上面10h、第3上面10cに対応する面を第2実装面10iとする。
すなわち、第2実施形態において、配線基板10は、配線層(図3に示す第1配線層11等)が設けられた第1実装面10g、第1実装面10gよりも上方に位置する上面10h、及び第1実装面10gよりも下方に位置する第2実装面10iを有する。また、上面視で、配線基板10の上面10hは、第1実装面10gと第2実装面10iに挟まれた領域を含む。また、第1実装面10gは、配線領域31を有する。なお、第2実施形態では、一部を除き配線基板10の各配線層の符号は省略するが、各配線層の構成は図3に示した通りであり得る。
配線基板10において、第1実装面10gの法線方向において、第1実装面10gから上面10hまでの距離D1は、第2実装面10iから上面10hまでの距離D2よりも短い。さらに、距離D1は、第1実装面10gから第2実装面10iまでの距離(D2-D1)よりも短いことが好ましい。このような高さ関係とすることで、第1実装面10gに比較的高さの低い部品を配置し、第2実装面10iに比較的高さの高い部品を配置することで、発光装置200の第3方向Zの高さを低く抑えることができる。なお、距離D1と距離D2は同じであり得る。
第1実装面10gの法線方向において、第1実装面10gから上面10hまでの距離D1は、例えば、0.05mm以上1.0mm以下である。第2実装面10iから上面10hまでの距離D2は、例えば、0.05mm以上1.05mm以下である。また、第1実装面10gから第2実装面10iまでの距離(D2-D1の絶対値)は、例えば、0mm以上1.0mm以下である。第2方向Yにおいて、上面視で、第1実装面10gの長さL13は、第2実装面10iの長さL14よりも短い。
(第1キャップ210)
第1キャップ210は、側壁部211と、上部212とを含む。第1キャップ210は凹形状である。第1キャップ210の外形は、上面視で矩形である。ただし、第1キャップ210の外形は矩形である必要はなく、例えば、四角形以外の多角形または円形などであってもよい。配線基板10、側壁部211、及び上部212で囲まれる内部空間は、封止された空間とすることができる。また、この内部空間は、気密された状態とすることができる。
側壁部211は、配線基板10の第1実装面10gを囲い、上面10hよりも上方に延びる。第1実装面10gに配置された1以上の構成要素は、側壁部211に囲まれる。側壁部211は、配線基板10の第2実装面10iを囲わない。第2実装面10iに配置された1以上の構成要素は、側壁部211によって囲まれない。上部212は、上面10hよりも上方において、側壁部211に接続する。第1実装面10gに配置された1以上の構成要素の直上には、上部212が位置する。
第1キャップ210は、例えば、ガラス、プラスチック、石英、サファイアなどの透光性材料から、成形又はエッチングなどの加工技術を利用して作製することが可能である。第1キャップ210は、異なる材料を主材料に用いて上部212と側壁部211を個別に形成し、これらを接合して形成してもよい。例えば、上部212の主材料は単結晶又は多結晶シリコン等の非透光性材料であり、側壁部211の主材料はガラス等の透光性材料であり得る。
第1キャップ210は、側壁部211に透光性の光入射面211A及び光取出面211Bを有する。側壁部211を構成する1又は複数の外側面のうちの少なくとも1つの面が光取出面211Bとなり得る。光取出面211Bは上面10hに対して垂直であり得る。なお、ここでの垂直は、±5度以内の誤差を含む。光取出面211Bは、上面10hに対して傾斜していてもよい。
光取出面211Bの少なくとも一部の領域は透光性を有している。この透光性を有する領域を透光性領域213と呼ぶ(図9を参照)。ここで「透光性を有する」とは、そこに入射する主要な光の透過率が80%以上である性質を満たすことを意味する。透光性領域213は、第1キャップ210の複数の外側面に跨っていてもよい。また、第1キャップ210において透光性を有する領域は、透光性領域213に限らなくてよい。図示される第1キャップ210の例では、第1キャップ210は矩形の外形に対応する4つの外側面を有している。4つの外側面の全てが透光性を有している。4つの外側面のうちの1つの面が光取出面211Bである。
(発光素子220)
発光素子220の例は、半導体レーザ素子(またはレーザダイオード)である。発光素子220は、上面視で長方形の外形を有し得る。発光素子220が端面発光型の半導体レーザ素子である場合、この長方形の2つの短辺のうちの一辺と交わる側面が、出射端面である。発光素子220の上面及び下面は、出射端面よりも面積が大きい。発光素子220は、端面発光型の半導体レーザ素子に限定されず、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)などの面発光型の半導体レーザ素子、または発光ダイオード(LED)であってもよい。
本実施形態における発光素子220は、1以上の発光点を出射端面に有する。発光素子220は、1つの発光点を出射端面に有するシングルエミッタでもよく、2つ以上の発光点を出射端面に有するマルチエミッタでもよい。図示される発光素子220の例はシングルエミッタである。
発光素子220が端面発光型の半導体レーザ素子である場合、半導体レーザ素子の出射端面から出射される光(レーザ光)は、拡がりを有する発散光である。レーザ光は、出射端面に平行な面において楕円形状のファーフィールドパターン(以下、「FFP」という。)を形成する。FFPとは、出射端面から離れた位置における出射光の形状や光強度分布である。
FFPの楕円形状の中心を通る光、言い換えると、FFPの光強度分布においてピーク強度を示す光を、光軸を進む光と呼ぶ。光軸を進む光の光路を、その光の光軸と呼ぶ。本実施形態では、FFPの光強度分布において、ピーク強度値に対して1/e以上の強度を有する光を、「主要部分」の光と呼ぶ。なお、FFPの光強度分布において強度がピーク強度値の半分以上の強度を有する光を「主要部分」の光と呼んでもよい。
半導体レーザ素子である発光素子220から出射される光のFFPの楕円形状において、楕円の短径方向を遅軸方向、長径方向を速軸方向と呼ぶ。半導体レーザ素子を構成する、活性層を含んだ複数の層は、速軸方向に積層され得る。
FFPの光強度分布に基づき、光強度分布の1/eに相当する角度を、その半導体レーザ素子の光の拡がり角とする。速軸方向における光の拡がり角を速軸方向の拡がり角、遅軸方向における光の拡がり角を遅軸方向の拡がり角という。半導体レーザ素子から出射される遅軸方向における拡がり角は、3°以上とすることができる。
発光素子220として、例えば、赤色の光を出射する半導体レーザ素子、緑色の光を出射する半導体レーザ素子、または、青色の光を出射する半導体レーザ素子などを採用することができる。なお、発光素子220は、これら以外の光を出射してもよい。また、発光素子220は、可視光以外の光を出射してもよい。
ここで、青色の光は、その発光ピーク波長が420nm~494nmの範囲内にある光をいうものとする。緑色の光は、その発光ピーク波長が495nm~570nmの範囲内にある光をいうものとする。赤色の光は、その発光ピーク波長が605nm~750nmの範囲内にある光をいうものとする。
青色の光を発する半導体レーザ素子、または、緑色の光を発する半導体レーザ素子として、窒化物半導体を含む半導体レーザ素子が挙げられる。窒化物半導体としては、例えば、GaN、InGaN、及びAlGaNを用いることができる。赤色の光を発する半導体レーザ素子として、InAlGaP系やGaInP系、GaAs系やAlGaAs系の半導体を含むものが挙げられる。
(サブマウント230)
サブマウント230は、上面230a及び上面230aの反対側に位置する下面を有し、直方体の形状を有し得る。上面230a及び下面は、それぞれ、接合面として機能する。上面230a及び下面の間の距離が他の対向する2面の間の距離よりも短い。サブマウント230の形状は直方体に限らなくてよい。サブマウント230は、例えば、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、または炭化ケイ素から形成することができる。上面230a及び下面のそれぞれには、接合のための金属膜が設けられている。上面230aに、他の構成要素に電気的に接続される1または複数の配線領域が設けられ得る。
(光学素子240)
光学素子240は、部分反射面を有する。部分反射面は、入射した光のうちの一部の光を反射し、残りの光を透過させる。部分反射面は、ビームスプリッタの機能を果たす。部分反射面に入射した光は、それぞれ異なる方向に進む2つの光に分けられる。分けられた2つの光は、それぞれ、同じ波長の光を含む。光学素子240は、入射した光の同じ波長成分を、所定の割合で2つに分ける。例えば、光学素子240によって分けられた2つの光の一方は、主な光(以下、「メイン光」と呼ぶ)として利用され、他方はこのメイン光を制御するためのモニタ用の光(以下、「モニタ光」と呼ぶ)として利用され得る。本実施形態における光学素子240は、直方体であり得る。また、上面と側面が交わる長辺のうちの一辺に、切り欠き部を設けてよい。このような切り欠き部を設けることで、反射面の向きを判別することが容易となり、実装の容易性を向上させることができる。
入射した光をメイン光とモニタ光とに分岐する場合、モニタ光の強度は、メイン光の強度よりも小さい。部分反射面は、例えば、入射した光の80%以上99.5%以下を透過し、入射した光の0.5%以上20.0%以下を反射する。
(光検出器250)
光検出器250は、接合面と、受光面と、複数の側面とを有する。受光面は、接合面の反対側に位置する。光検出器250の外形は直方体である。なお、直方体とは異なる外形であってもよい。
受光面は、矩形の外形を有し、受光面の第2方向Yの長さは、受光面の第1方向Xの長さよりも長い。受光面には、複数の受光領域が設けられ得る。受光面を有する光検出器250の例として、入射光の強度または光量に応じた電気信号を出力する光電変換素子(フォトダイオード)が挙げられる。
光検出器250は、複数の配線領域250aを有する。複数の配線領域250aは、受光面に設けられ得る。なお、複数の配線領域250aは、受光面以外の面、例えば側面に設けられていてよい。配線領域250aは受光領域に電気的に接続される。受光面に、配線領域250aと、受光領域とを電気的に接続する配線が設けられ得る。
(保護素子260A)
保護素子260Aは、特定の素子(例えば発光素子220)に過剰な電流が流れて破壊されてしまうことを防ぐための回路要素である。保護素子260Aの典型例は、ツェナーダイオードなどの定電圧ダイオードである。ツェナーダイオードとしては、Siダイオードを採用できる。
(温度測定素子260B)
温度測定素子260Bは、周辺の温度を測定するための温度センサとして利用される素子である。温度測定素子260Bとしては、例えば、サーミスタを用いることができる。
(配線270)
配線270は、両端を接合部とする線状の形状を有する導電体から構成される。言い換えると、配線270は、線状部分の両端に、他の構成要素に接合する接合部を有する。配線270は、例えば、金属のワイヤである。金属の例は、金、アルミニウム、銀、銅などを含む。
(レンズ部材280)
レンズ部材280は、発光素子220から出射する光をコリメートする。レンズ部材280は、複数のレンズ形状283を有する。複数のレンズ形状283は、それぞれ個別に離隔して形成されている。複数のレンズ形状283のそれぞれは、発光素子220が出射する光の進行方向において、発光素子220の側を向くレンズ面281と、その反対側に位置するレンズ面282を有し得る。レンズ面281は入射面となり得、レンズ面282は出射端面となり得る。
図示される発光装置200では、レンズ部材280は、1つのレンズ面282を有するレンズ形状283が複数配置される。本実施形態において、複数のレンズ面282のそれぞれは、例えば、レンズ面282を通過する光の波長に応じて異なる形状を有し得る。レンズ部材280は、透光性を有する材料、例えばガラスまたはプラスチック、樹脂から形成され得る。
(ビームコンバイナ290)
ビームコンバイナ290は、入射する複数の光ビームを同軸に合わせることにより、合波した光を出射する。ビームコンバイナ290は複数の光学素子291を配置した構造を有し得る。光学素子291は、可視光を透過するガラスまたはプラスチックなどの透明材料から形成され得る。光学素子291は、例えばダイクロイックミラーによって実現される。ダイクロイックミラーは、所定の波長選択性を有する誘電体多層膜によって形成され得る。誘電体多層膜は、Ta/SiO、TiO/SiO、Nb/SiOなどから形成され得る。なお、複数の光学素子291を接合して、ビームコンバイナ290を形成してもよい。
(第2キャップ310)
図示される発光装置200の例において、第2キャップ310は、凹形状である。第2キャップ310の外形は、上面視で矩形である。配線基板10の上面10hの法線方向から見る上面視において、第2キャップ310は、第1キャップ210を包含する。第2キャップ310は配線基板10に固定される。第2キャップ310は、上面10hの外縁に沿った周辺領域に接合される。配線基板10に第2キャップ310を接合することで、第2キャップ310の内部空間が形成される。この内部空間は、封止された空間となり得る。配線基板10の上面10hに配置される1または複数の構成要素のすべてが、この内部空間に収容され得る。
図示される第2キャップ310の例は、第1方向X側から見る側面視において、配線基板10の開口部10yに対応する位置に開口が設けられている。第2キャップ310は、光を遮光する遮光性材料から形成することができる。例えば、第2キャップ310は、ガラスから第2キャップ310の形状を成形し、その表面に遮光膜を設けることで作製することができる。
(蓋部材320)
蓋部材320は透光性を有する。蓋部材320は、例えば、平板形状である。蓋部材320は、配線基板10と第2キャップ310とに接合される。蓋部材320は、第2キャップ310に設けられた開口を覆う。第2キャップ310の開口を蓋部材320で塞ぐことにより、第2キャップ310が形成する内部空間を、閉空間とすることができる。
(発光装置200)
次に、発光装置200について説明する。
図示される発光装置200では、複数の発光素子220のそれぞれは端面発光型の半導体レーザ素子である。複数の発光素子220は、第1発光素子220a、第2発光素子220bを含んで構成され得る。また、複数の発光素子220は、さらに第3発光素子220cを含んで構成され得る。なお、複数の発光素子220は、4つ以上の発光素子を含んでもよい。複数の発光素子220について、例えば、第1発光素子220aを赤い光を出射する半導体レーザ素子、第2発光素子220bを緑の光を出射する半導体レーザ素子、第3発光素子220cを青の光を出射する半導体レーザ素子とすることができる。複数の発光素子220には、発光ピーク波長の等しい2つ以上の発光素子を含んでもよい。
図示される発光装置200では、複数の発光素子220、サブマウント230、光学素子240、光検出器250、複数の保護素子260A及び温度測定素子260Bが、配線基板10の第1実装面10gに配置される。第1キャップ210は、第1実装面10gに配置される1又は複数の部材を囲む。複数の発光素子220は、サブマウント230を介して第1実装面10gに配置される。光検出器250は、第1実装面10gに配置され、光検出器250の受光面に、光学素子240は配置される。光学素子240及び光検出器250は、複数の発光素子220と第1キャップ210との間の、発光素子220から出射された光を横切る位置に配置される。複数の発光素子220、及び第1実装面10gに配置される他の部材は、配線基板10及び第1キャップ210、あるいは配線基板10、第2キャップ310、及び蓋部材320によって気密封止される。発光素子220が配置される空間を気密封止することにより、集塵による品質劣化を抑制することができる。
図示される発光装置200において、配線基板10は、サブマウント230の第2方向Yにおける側方に位置する第1実装面10g上の領域に、上面視で、上面10hと重ならず、露出する領域に設けられた第1配線領域31a、及び第2配線領域31bを備えている。第1配線領域31a及び第2配線領域31bには、図3に示したように複数の配線層が配置されている。さらに、第1配線領域31a、第2配線領域31bとに挟まれるように金属領域31cが設けられている。金属領域31cは、1つの配線層が設けられており、第1配線領域31aと第2配線領域31bの間に挟まれた部分と、第1配線領域31a及び第2配線領域31bよりも第2実装面10i側に位置する部分とを有する。また、図示される配線基板10は、第1配線領域31aと接続し、上面視で上面10hと重なり、露出しない第1接続領域32a、及び、第2配線領域31bと接続し、上面視で上面10hと重なり、露出しない第2接続領域32bを備えている。
サブマウント230は、第1実装面10gの金属領域31cに配置される。さらに詳しくは、金属領域31cの、第1配線領域31aと第2配線領域31bの間に挟まれた部分に配置される。サブマウント230の下面は、第1実装面10gに接合される。サブマウント230は、例えばAu粒子などを含む金属接着剤を介して第1実装面10gに接合することができる。サブマウント230は、複数の発光素子220を支持する。複数の発光素子220は、それぞれ、例えばAuSnなどの金属接着剤を介して、サブマウント230の上面230aに接合される。複数の発光素子220の少なくとも1つは、後述するように、その光軸が隣り合う発光素子の光軸に対して傾斜するように配置される。
1または複数の保護素子260Aは、第1実装面10gの第1配線領域31a及び/又は第2配線領域31bに配置され得る。図示される発光装置200では、3つの発光素子220にそれぞれ対応した3つの保護素子260Aが第1配線領域31a及び第2配線領域31bに設けられた複数の配線層に配置される。1つの保護素子260Aは、2つの配線層にまたがって配置される。より具体的には、第3配線層13と第4配線層14にまたがって配置される保護素子260A、第5配線層15と第6配線層16にまたがって配置される保護素子260Aが第1配線領域31aに配置される。また、他の1つの保護素子260Aは、第9配線層19と第10配線層20にまたがって配置される。第1方向Xにおいて、それぞれの保護素子260Aは、2つの配線層のパッド部からはみ出して配置される。このような配置とすることで、配線基板10、及び発光装置200の第1方向Xの小型化を奏することができる。第1方向Xにおいて、保護素子260Aの長さは、各配線層のパターン部よりも長くてもよい。また、第1方向Xにおいて、第3配線層13及び第4配線層14のパッド部の長さの和よりも長くてもよい。第1方向Xにおいて、第5配線層15のパッド部、第6配線層16のパッド部のそれぞれの長さよりも長くてもよい。
温度測定素子260Bは、第1実装面10gの第1配線領域31a及び/又は第2配線領域31bに配置され得る。図示される発光装置200では、温度測定素子260Bは、第2配線領域31bの第11配線層21のパッド部に配置されている。温度測定素子260Bの上面に、配線270の一端が接合される。また、第12配線層22のパッド部に、温度測定素子260Bと接続する配線270の他端が接合される。なお、第1方向Xにおいて、温度測定素子260Bの長さは、第11配線層21のパッド部の長さよりも短く、各配線層のパターン部の長さよりも長い。
発光素子220のp側電極およびn側電極の一方が、サブマウント230の上面230aに設けられる配線領域に電気的に接続される。配線270の一端は、上面230aにおける当該配線領域に電気的に接合される。配線270の他端は、第1配線領域31a及び/又は第2配線領域31bに位置する配線層に電気的に接合される。図示される発光装置200では、第1発光素子220aと接続する2つの配線270は、その一端がそれぞれ第9配線層19のパッド部、第10配線層20のパッド部に接合される。第2発光素子220bと電気的に接続する2つの配線270は、その一端がそれぞれ第5配線層15のパッド部、及び第6配線層16のパッド部に接合される。第3発光素子220cと接続する2つの配線270は、第3配線層13のパッド部及び第4配線層14のパッド部に接合される。
複数の発光素子220と接続する配線270の一端が接合される配線層と、保護素子260Aがまたがって配置される配線層は、それぞれ一致する。
光学素子240及び光検出器250は、第1実装面10gの金属領域31cに配置される。より具体的には、金属領域31cに設けられた第13配線層23に設けられる。図示される例では、第2方向Yにおいて、光学素子240及び光検出器250の長さは、サブマウント230よりも長い。これに対応して、光学素子240及び光検出器250は、金属領域31cの第1配線領域31a及び第2配線領域31bよりも第2実装面10i側に位置する部分に配置される。このように、光学素子240及び光検出器250を、サブマウント230が配置される金属領域31cの部分よりも第2方向Yの長さが長い部分に配置することで、第1上面10aに、各部材を効率よく配置することができる。光検出器250は、その接合面において、第13配線層23に接合される。光検出器250は、例えばAu粒子などを含む金属接着剤を介して第13配線層23に接合することができる。
ここで、サブマウント230、光学素子240、及び光検出器250が、金属領域31cに設けられた第13配線層23に配置される場合、貫通孔25a、及び第13配線層23のパターン部を、接続領域32に配置することが好ましい。先述したように、配線層のパターン部は、他の配線層の部分に対して盛り上がり得る。サブマウント230、光学素子240、及び光検出器250が配置される金属領域31cに貫通孔25a、パターン部を設けないことで、各部材を安定して配置することができる。また、第13配線層23のパターン部は、第1方向Xに関して、第1配線層11から第12配線層22までの各配線層のパターン部よりも第2実装面10i側(第1方向Xの正方向側)に配置されることが好ましい。このような配置とすることで、第13配線層23の金属領域31cに配置される部分との距離を短くすることができる。さらに、第13配線層23のパターン部は、第1方向Xに関して、第2実装面10iよりも第1実装面10g側(第1方向Xの負方向側)に配置されることが好ましい。これにより、接続領域32の第1方向Xの長さを短くすることができる。
光検出器250の配線領域250aは、配線270を介して、第1配線領域31a及び/又は第2配線領域31bに位置する配線層に電気的に接続され得る。図示される例において、光検出器250は、4つの配線領域250aを有する。4つの配線領域250aに接合される4つの配線270は、それぞれ第1配線層11のパッド部、第2配線層のパッド部、第7配線層17のパッド部、第8配線層18のパッド部に接合される。第1配線層11、第2配線層12、第7配線層17、第8配線層18には、配線270のみが接合されており、その他の部材は配置されない。
発光装置200は、配線基板10と接合して、発光素子220を封止する第1キャップ210をさらに備えてもよい。図示される発光装置200では、第1キャップ210は、複数の発光素子220及び第1実装面10gに配置される他の1又は複数の部材を囲むように、上面10hに実装されている。詳細には、上面視で、配線基板10の上面10hは、第1実装面10gの周囲を囲む包囲領域を有しており、第1キャップ210は、包囲領域に設けられた接合部材を介して、配線基板10の金属膜26に接合されている。接合部材としては、例えば、AuSn等のはんだが挙げられる。
上面視において、配線基板10は、各配線層が有するパターン部が、第1キャップ210と重なる。なお、パターン部が重ならない配線層を有していても良い。また、配線基板10は、上面視で、パターン部が第1キャップよりも外側に達する配線層を有し得る。図示される例において、第1配線層11のパターン部は、上面視で、一部が第1キャップ210に重なる。また、第1配線層11のパターン部の、第1実装面10gから最も遠い点は、第1キャップ210の外側に位置する。第1配線層11のパターン部の、第1実装面10gから最も遠い点は、第2キャップ310よりも内側に位置する。なお、第1配線層11のパターン部は、上面視で、第2キャップ310と一部が重なり得る。このような配置とすることにより、発光装置200の小型化を奏することができる。
図示される発光装置200において、レンズ部材280及びビームコンバイナ290は、配線基板10の第2実装面10iに配置される。レンズ部材280及びビームコンバイナ290は、複数の発光素子220に近い側から、この順番で配置されている。レンズ部材280は、発光素子220から出射される光を受ける。ビームコンバイナ290は、レンズ部材280よりも発光素子220から遠い側に配置され、レンズ部材280から出射される光を受ける。レンズ部材280は、突起部280pを有してもよい。第2実装面10iに突起部280pが挿入される凹部10xが設けられている場合、突起部280pが凹部10xに挿入され、凹部10xには、レンズ部材280と配線基板10とを接着する樹脂300が配置され得る。凹部10xにより、レンズ部材280を位置決めすることができる。また、レンズ部材280の突起部280pが凹部10xに挿入されることで、発光装置200を第3方向Zにおいて小型化することができる。
第1方向Xから見る側面視において、蓋部材320から最も遠い位置に配置される発光素子220の発光点は、蓋部材320に重ならない。これにより、不要な箇所から光が漏れることを抑制することができる。
図示される発光装置200において、それぞれの発光素子220から出射された光は、光学素子240に入射する。光学素子240に入射した光の一部は、部分反射面で反射され、光検出器250の受光面における受光領域に向けられる。受光領域に入射する光はモニタ光として利用される。光学素子240に入射した光の一部は、部分反射面を透過して第1キャップ210の側壁部211に向けて出射する。
光学素子240から出射した光は、側壁部211の光入射面211Aに入射し、透光性領域213を透過して光取出面211Bから出射する。光取出面211Bから出射した光は、レンズ部材280のレンズ面281に入射する。発光素子220から出射した光の主要部分は、レンズ部材280の入射面となるレンズ面281に入射するときに、上面10hよりも下方に存在する光を含む。
さらに、レンズ部材280によってコリメートされた複数の光は、それぞれビームコンバイナ290に入射する。複数の光は同軸上に結合され、合波された光がビームコンバイナ290から出射される。ビームコンバイナ290から出射される合波された光は、蓋部材320の入射面を透過し、蓋部材320の出射端面から発光装置200の外部に出射される。
本実施形態における発光装置200において、隣り合う発光素子220が一方に対して他方が傾斜するようにサブマウント230上に配置され得る。図示される例において、第2発光素子220bに対し第1発光素子220a及び第3発光素子220cは傾斜して配置されている。
上面視において、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cは、それぞれの発光点が第2方向Yに平行に延びるサブマウント230の辺に沿って並ぶように配置される。第2方向Yにおいて、第2発光素子220bは、第1発光素子220aと第3発光素子220cとの間に存在する。
図11において、第1発光素子220aが出射する光の光軸223aと、第2発光素子220bが出射する光の光軸223bと、第3発光素子220cが出射する光の光軸223cとを破線で示している。第2発光素子220bは、光軸223bが第1方向Xに平行になるように配置される。ここでの平行は±2°以内の誤差を含む。
第1発光素子220aは、光軸223aが光軸223bに対して傾斜するように配置される。第3発光素子220cは、光軸223cが光軸223bに対して傾斜するように配置される。この配置において、光軸223aと光軸223bとは非平行であり、光軸223cと光軸223bとは非平行である。
本明細書において、2本の光軸に関し、「平行」という用語は、隣り合う発光素子の2本の光軸の間の角度が厳密には0°ではない場合の誤差も含み得る。ただし、その場合においても、2本の光軸の間の角度は3°以上にならない。「非平行」という用語は、隣り合う発光素子の2本の光軸の間の角度が3°以上であることを意味する。
光軸223aと光軸223b、及び光軸223cと光軸223bとが非平行とすることで、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cを実装するスペースを第2方向Yにおいて短くすることができる。そのため、第2方向Yにおいて、上面視で、第1実装面10gの長さL13が第2実装面10iの長さL14より短くても、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cを実装するスペースを確保することができる。
レンズ部材280は、別体に形成される複数のレンズ形状283を有するため、発光素子220の傾斜角度に応じて、その配置を自由に変更できる。配線基板の大きさ、及び発光素子の傾きに応じて、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cの出射する光の主要部分がそれぞれのレンズ形状283のレンズ面282を通過するように、それぞれのレンズ形状283を配置することができる。
このように、発光装置200は、配線基板10を備えているため、第1方向X及び第2方向Yにおいて小型化することができる。
また、発光装置200において、発光素子220や光学素子240は第1実装面10gに配置される。そして、第1実装面10gは、上面10hよりも下方に位置する。そのため、第1実装面10gに、発光素子220や光学素子240を配置することで、第1実装面10gに設けられる配線層の一部を、上面10hの下方に配置することができる。また、配線基板10の上面10hから発光素子220や光学素子240の上面までの高さを低く抑えることができる。その結果、発光装置200を、第3方向Zにおいて小型化することができる。
また、第1実装面10gから上面10hまでの距離D1が0.05mm以上であることで、第1配線層等の上面を上面10hよりも下方に位置させることができる。また、第1実装面10gから上面10hまでの距離D1が1.0mm以下であることで、発光素子220から出射した光の主要部分が上面10hよりも上側を通るように発光素子220を配置することができる。すなわち、発光素子220から出射した光の主要部分が配線基板10の内側面10fに当たることを回避できる。
また、発光装置200において、レンズ部材280やビームコンバイナ290の光学部材は第2実装面10iに配置される。第2実装面10iは、第1実装面10gよりもさら下方に位置し、配線基板10において一番低い平面であることが好ましい。第2実装面10iに、レンズ部材280やビームコンバイナ290等の比較的高さの高い光学部材を配置することで、配線基板10の上面10hからレンズ部材280やビームコンバイナ290等の光学部材の上面までの高さを低く抑えることができる。その結果、発光装置200を、第3方向Zにおいて小型化することができる。
また、第2実装面10iから上面10hまでの距離D2を0.05mm以上とすることで、発光素子220から出射した光の主要部分のすべてを、レンズ部材280に取り込むことができる。例えば、発光素子220から出射した光の主要部分が、レンズ部材280の入射面となるレンズ面281に入射するときに、上面10hよりも下方に存在する光を含む場合であっても、上面10hよりも下方に存在する光を含む発光素子220から出射した光の主要部分のすべてを、レンズ部材280に取り込むことができる。
また、第2実装面10iから上面10hまでの距離D2を1.05mm以下とすることで、複数の発光素子220の出射点の高さと、レンズ部材280のそれぞれのレンズ形状の光軸の高さをおおよそ揃えることができる。
〈第2実施形態の変形例〉
第2実施形態の変形例では、第1実施形態に係る配線基板10Mを備えた発光装置の例を示す。第2実施形態に係る発光装置は、配線基板と、第1実装面に配置される1以上の発光素子と、第2実装面に配置される1または複数の光学部材とを備える。以下の説明では、第2実施形態に係る発光装置200と相違する構成を説明し、共通する部分の説明は適宜省略する。
図13は、第2実施形態の変形例に係る発光装置から第1キャップ210、第2キャップ310、蓋部材320、及び配線270を除いた状態の上面図である。第2実施形態の変形例に係る発光装置200Aは、配線基板10Mを備えている。第2方向Yにおいて、上面視で、配線基板10Mの第1実装面10gの長さL15は、第2実装面10iの長さL16よりも長い。
図13に示すように、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cは、サブマウント230の1つの側面に、それぞれの出射端面が向くように配置される。第1方向Xにおいて、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cの長さは異なっていてもよいし、等しくてもよい。図示の例では、第1方向Xにおいて、第2発光素子220bと第3発光素子220cとは長さが等しく、第1発光素子220aは第2発光素子220b及び第3発光素子220cよりも長さが長い。
上面視で、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cは、長手方向を第1方向Xに向けて、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cの順番で第2方向Yに互いに離隔して配置されている。つまり、上面視で、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cは、平行である。また、第1発光素子220aの光軸223a、第2発光素子220bの光軸223b、及び第3発光素子220cの光軸223cは、平行であり、第1方向Xを向く。
第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cは、それぞれの出射端面を同一側に向けて配置される。図示される例では、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cがそれぞれ有する出射端面は、すべて第2方向Y側に向くように配置される。第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cがそれぞれ有する出射端面は、上面視で、第2方向Yに平行な同一直線上に位置し得る。ここで、同一直線上に位置するとは、第1方向Xに±50μmのずれを許容する。
レンズ部材280において、複数のレンズ形状283は同一形状であり得る。各レンズ形状283において、レンズ面281は第2方向Yに平行な同一直線上に位置し得る。ここで、同一平面上にあるとは、第1方向Xに±50μmのずれを許容する。つまり、各レンズ形状283のレンズ面281は、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cがそれぞれ有する出射端面と平行であり得る。
このように、発光装置200Aに用いる配線基板10Mは、第2方向Yにおいて、上面視で、第1実装面10gの長さL15が第2実装面10iの長さL16よりも長い。これにより、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cを互いに平行に実装するスペースを確保することができる。そのため、第1発光素子220a、第2発光素子220b、及び第3発光素子220cの実装が容易となる。
なお、発光装置200、200Aが備える配線基板は、第1実施形態に係る配線基板10、及び10Mの特徴を一部備えないものを用いても良い。例えば、発光装置200、200Aに用いる配線基板が高さの異なる第1実装面、第2実装面、上面を有することで、発光装置200、200Aの第3方向Zの小型化を奏することができる。このとき、配線基板は、配線層が、配線領域に位置する第1パッド部、及び接続領域に位置する第1パターン部を有する構成には限定されなくてもよい。
このような配線基板でも、第1実装面10gを上面10hよりも低くすることにより、配線層を配線領域31と接続領域32にまたがって設けることができる。また、第2実装面10iを第1実装面10gよりも低くし、第2実装面10iに光学部材を配置することで、発光装置200を第3方向Zにおいて小型化することができる。また、第2実装面10iを第1実装面10gよりも低くすることにより、第2実装面10iが第1実装面10gよりも高い場合に比べて、発光素子220の出射点の第2実装面10iに対する高さを高くできる。そのため、発光素子220から出射した光の主要部分が上面10hよりも上側を通るように発光素子220を配置することができる。すなわち、発光素子220から出射した光の主要部分が配線基板の内側面10fに当たることを回避できる。
本開示における発光装置は、ヘッドマウントディスプレイ、プロジェクタ、照明、ディスプレイ等に使用することができる。
以上、好ましい実施形態等について詳説したが、前述した実施形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、前述した実施形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
以上の実施形態に加えて、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
第1配線層が設けられる第1上面、及び前記第1上面よりも上方に位置する第2上面を備え、
前記第1上面は、上面視で、前記第2上面と重ならず、露出する領域に設けられた配線領域を有し、
前記第1配線層は、前記配線領域から、前記配線領域と接続し、上面視で前記第2上面と重なり、露出しない接続領域に延伸して設けられており、
前記第1配線層は、前記配線領域に位置する第1パッド部と、前記接続領域に位置する第1パターン部と、を有し、
前記第1配線層が延伸する方向に垂直な第1方向において、前記第1パターン部の長さは、前記第1パッド部の長さよりも長い、配線基板。
(付記2)
前記第1パターン部の下方から第1パターン部に延伸する貫通孔が設けられ、さらに、前記第1パターン部に接続し、前記貫通孔に設けられるビア配線を有し、
上面視で、前記第1パターン部は、前記貫通孔の外縁を包含する付記1に記載の配線基板。
(付記3)
前記第1方向において、
前記第1パッド部の長さは、前記貫通孔の長さよりも短い、付記2に記載の配線基板。
(付記4)
前記配線領域から前記接続領域に延伸して設けられる第2配線層をさらに有し、
前記第1配線層と、前記第2配線層は、前記第1方向に並んで設けられ、
前記第2配線層は、前記配線領域に位置する第2パッド部、及び前記接続領域に位置する第2パターン部を有し、
前記第1方向において、
前記第1パターン部と前記第2パターン部の長さの和は、前記第1パッド部と前記第2パッド部との長さの和よりも長い、付記1から3のいずれか1に記載の配線基板。
(付記5)
前記第1方向において、
前記第1パッド部の前記第2パッド部から最も離れた第1点と、前記第2パッド部の前記第1パッド部から最も離れた第2点との距離は、前記第1パターン部及び第2パターン部の長さの和に、20μmを足した長さよりも短い、付記4に記載の配線基板。
(付記6)
前記第1方向において、
前記第1パターン部の前記第2パターン部から最も離れた第3点と、前記第2パターン部の前記第1パターン部から最も離れた第4点との距離は、前記第1パターン部及び前記第2パターン部の長さの和よりも短く、
前記第1方向に垂直な第2方向において、前記第1パッド部から前記第1パターン部までの長さは、前記第2パッド部から前記第2パターン部よりも長い、付記4または5に記載の配線基板。
(付記7)
前記第2上面において、上面視で前記第1上面の周囲を囲う領域に、枠状の金属膜が設けられ、
前記第1配線層は、上面視で前記金属膜と重なる、付記1から6のいずれか一項に記載の配線基板。
(付記8)
前記第1上面と、前記配線領域と前記接続領域との境界で接続し、前記第2上面と交わる内側面をさらに備え、
前記内側面は、前記第1上面と垂直である、付記1から7のいずれか1に記載の配線基板。
(付記9)
前記第1上面よりも下方に位置する第3上面をさらに備え、
上面視で、前記第2上面は、前記第1上面と前記第3上面に挟まれた領域を含む、付記1から8のいずれか1に記載の配線基板。
(付記10)
配線層が設けられた第1実装面、前記第1実装面よりも上方に位置する上面、及び第2実装面、を有する配線基板と、
前記第1実装面に配置される1以上の発光素子と、
前記第2実装面に配置される1または複数の光学部材と、を備え、
上面視で、前記上面は、前記第1実装面と前記第2実装面に挟まれた領域を含み、
前記第1実装面は、配線領域を有し、
前記配線層は、前記配線領域と、上面視で前記上面の下方に位置する接続領域に延伸して設けられ、
前記配線層は、前記配線領域に位置する第1パッド部と、前記接続領域に位置する第1パターン部と、を有し、
前記配線層が延伸する方向に垂直な第1方向において、前記第1パターン部の長さは、前記第1パッド部の長さよりも長い、発光装置。
(付記11)
前記第1実装面の法線方向において、
前記第1実装面から前記上面までの距離は、前記第1実装面から前記第2実装面までの距離よりも短い、付記10に記載の発光装置。
(付記12)
前記第1実装面の法線方向において、
前記第1実装面から前記上面までの距離は、0.05mm以上1.0mm以下であり、前記第2実装面から前記上面までの距離は、0.05mm以上1.05mm以下である付記10または11に記載の発光装置。
(付記13)
前記第1実装面から前記第2実装面までの距離は0mm以上1.0mm以下である、付記10から12のいずれか1に記載の発光装置。
(付記14)
前記1以上の発光素子は、第1発光素子と第2発光素子を含み、
上面視で、前記第1発光素子が出射する光の光軸と、前記第2発光素子が出射する光の光軸は非平行であり、
前記第1方向に垂直な第2方向において、
上面視で、前記第1実装面の長さは、前記第2実装面の長さよりも短い、付記10から13のいずれか1に記載の発光装置。
(付記15)
前記1以上の発光素子は、第1発光素子と、第2発光素子と、を含み、
上面視で、前記第1発光素子が出射する光の光軸と、前記第2発光素子が出射する光の光軸は平行であり、
前記第1方向に垂直な第2方向おいて、
上面視で、前記第1実装面の長さは、前記第2実装面の長さよりも長い、付記10から13のいずれか1に記載の発光装置。
(付記16)
1または複数の前記光学部材は、前記発光素子から出射する光をコリメートするレンズ部材を含み、
前記レンズ部材は、前記発光素子が出射する光の進行方向において、前記発光素子の側を向く入射面を有し、
前記発光素子から出射した光の主要部分は、前記入射面に入射するときに、前記上面よりも下方に存在する光を含む付記10から15のいずれか一項に記載の発光装置。
(付記17)
前記レンズ部材は突起部を有し、
前記第2実装面には、前記突起部が挿入される凹部が設けられ、該凹部には、前記レンズ部材と前記配線基板とを接着する樹脂が配置されている、付記16に記載の発光装置。
(付記18)
前記配線基板と接合して、前記発光素子を封止するキャップをさらに備え、
上面視で、前記上面は、前記第1実装面の周囲を囲む包囲領域を有しており、
前記キャップは、前記包囲領域に設けられた接合部材を介して、前記配線基板に接合される、付記10から17のいずれか1に記載の発光装置。
10,10M 配線基板
10a 第1上面
10b 第2上面
10c 第3上面
10d 下面
10e 側面
10f 内側面
10g 第1実装面
10h 上面
10i 第2実装面
10x 凹部
10y 開口部
11 第1配線層
11a 第1パッド部
11b 第1パターン部
11c 第1接続部
12 第2配線層
12a 第2パッド部
12b 第2パターン部
12c 第2接続部
13 第3配線層
14 第4配線層
15 第5配線層
16 第6配線層
17 第7配線層
18 第8配線層
19 第9配線層
20 第10配線層
21 第11配線層
22 第12配線層
23 第13配線層
23b 第13パターン部
23c 第13接続部
25a 貫通孔
25b ビア配線
26,27 金属膜
31 配線領域
31a 第1配線領域
31b 第2配線領域
31c 金属領域
32 接続領域
32a 第1接続領域
32b 第2接続領域
200,200A 発光装置
210 第1キャップ
211 側壁部
211A 光入射面
211B 光取出面
212 上部
213 透光性領域
220 発光素子
220a 第1発光素子
220b 第2発光素子
220c 第3発光素子
223a,223b,223c 光軸
230 サブマウント
230a 上面
240 光学素子
250 光検出器
250a 配線領域
260A 保護素子
260B 温度測定素子
270 配線
280 レンズ部材
280p 突起部
281,282 レンズ面
283 レンズ形状
290 ビームコンバイナ
291 光学素子
300 樹脂
310 第2キャップ
320 蓋部材

Claims (18)

  1. 第1配線層が設けられる第1上面、及び前記第1上面よりも上方に位置する第2上面を備え、
    前記第1上面は、上面視で、前記第2上面と重ならず、露出する領域に設けられた配線領域を有し、
    前記第1配線層は、前記配線領域から、前記配線領域と接続し、上面視で前記第2上面と重なり、露出しない接続領域に延伸して設けられており、
    前記第1配線層は、前記配線領域に位置する第1パッド部と、前記接続領域に位置する第1パターン部と、を有し、
    前記第1配線層が延伸する方向に垂直な第1方向において、前記第1パターン部の長さは、前記第1パッド部の長さよりも長い、配線基板。
  2. 前記第1パターン部の下方から第1パターン部に延伸する貫通孔が設けられ、さらに、前記第1パターン部に接続し、前記貫通孔に設けられるビア配線を有し、
    上面視で、前記第1パターン部は、前記貫通孔の外縁を包含する請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記第1方向において、
    前記第1パッド部の長さは、前記貫通孔の長さよりも短い、請求項2に記載の配線基板。
  4. 前記配線領域から前記接続領域に延伸して設けられる第2配線層をさらに有し、
    前記第1配線層と、前記第2配線層は、前記第1方向に並んで設けられ、
    前記第2配線層は、前記配線領域に位置する第2パッド部、及び前記接続領域に位置する第2パターン部を有し、
    前記第1方向において、
    前記第1パターン部と前記第2パターン部の長さの和は、前記第1パッド部と前記第2パッド部との長さの和よりも長い、請求項1に記載の配線基板。
  5. 前記第1方向において、
    前記第1パッド部の前記第2パッド部から最も離れた第1点と、前記第2パッド部の前記第1パッド部から最も離れた第2点との距離は、前記第1パターン部及び第2パターン部の長さの和に、20μmを足した長さよりも短い、請求項4に記載の配線基板。
  6. 前記第1方向において、
    前記第1パターン部の前記第2パターン部から最も離れた第3点と、前記第2パターン部の前記第1パターン部から最も離れた第4点との距離は、前記第1パターン部及び前記第2パターン部の長さの和よりも短く、
    前記第1方向に垂直な第2方向において、前記第1パッド部から前記第1パターン部までの長さは、前記第2パッド部から前記第2パターン部よりも長い、請求項4または5に記載の配線基板。
  7. 前記第2上面において、上面視で前記第1上面の周囲を囲う領域に、枠状の金属膜が設けられ、
    前記第1配線層は、上面視で前記金属膜と重なる、請求項1に記載の配線基板。
  8. 前記第1上面と、前記配線領域と前記接続領域との境界で接続し、前記第2上面と交わる内側面をさらに備え、
    前記内側面は、前記第1上面と垂直である、請求項1に記載の配線基板。
  9. 前記第1上面よりも下方に位置する第3上面をさらに備え、
    上面視で、前記第2上面は、前記第1上面と前記第3上面に挟まれた領域を含む、請求項1に記載の配線基板。
  10. 配線層が設けられた第1実装面、前記第1実装面よりも上方に位置する上面、及び第2実装面、を有する配線基板と、
    前記第1実装面に配置される1以上の発光素子と、
    前記第2実装面に配置される1または複数の光学部材と、を備え、
    上面視で、前記上面は、前記第1実装面と前記第2実装面に挟まれた領域を含み、
    前記第1実装面は、配線領域を有し、
    前記配線層は、前記配線領域と、上面視で前記上面の下方に位置する接続領域に延伸して設けられ、
    前記配線層は、前記配線領域に位置する第1パッド部と、前記接続領域に位置する第1パターン部と、を有し、
    前記配線層が延伸する方向に垂直な第1方向において、前記第1パターン部の長さは、前記第1パッド部の長さよりも長い、発光装置。
  11. 前記第1実装面の法線方向において、
    前記第1実装面から前記上面までの距離は、前記第1実装面から前記第2実装面までの距離よりも短い、請求項10に記載の発光装置。
  12. 前記第1実装面の法線方向において、
    前記第1実装面から前記上面までの距離は、0.05mm以上1.0mm以下であり、前記第2実装面から前記上面までの距離は、0.05mm以上1.05mm以下である請求項10または11に記載の発光装置。
  13. 前記第1実装面から前記第2実装面までの距離は0mm以上1.0mm以下である、請求項10に記載の発光装置。
  14. 前記1以上の発光素子は、第1発光素子と第2発光素子を含み、
    上面視で、前記第1発光素子が出射する光の光軸と、前記第2発光素子が出射する光の光軸は非平行であり、
    前記第1方向に垂直な第2方向において、
    上面視で、前記第1実装面の長さは、前記第2実装面の長さよりも短い、請求項10に記載の発光装置。
  15. 前記1以上の発光素子は、第1発光素子と、第2発光素子と、を含み、
    上面視で、前記第1発光素子が出射する光の光軸と、前記第2発光素子が出射する光の光軸は平行であり、
    前記第1方向に垂直な第2方向おいて、
    上面視で、前記第1実装面の長さは、前記第2実装面の長さよりも長い、請求項10に記載の発光装置。
  16. 1または複数の前記光学部材は、前記発光素子から出射する光をコリメートするレンズ部材を含み、
    前記レンズ部材は、前記発光素子が出射する光の進行方向において、前記発光素子の側を向く入射面を有し、
    前記発光素子から出射した光の主要部分は、前記入射面に入射するときに、前記上面よりも下方に存在する光を含む請求項10に記載の発光装置。
  17. 前記レンズ部材は突起部を有し、
    前記第2実装面には、前記突起部が挿入される凹部が設けられ、該凹部には、前記レンズ部材と前記配線基板とを接着する樹脂が配置されている、請求項16に記載の発光装置。
  18. 前記配線基板と接合して、前記発光素子を封止するキャップをさらに備え、
    上面視で、前記上面は、前記第1実装面の周囲を囲む包囲領域を有しており、
    前記キャップは、前記包囲領域に設けられた接合部材を介して、前記配線基板に接合される、請求項10に記載の発光装置。
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