JP2023095619A - 情報処理装置および車載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】経路記憶型自動駐車の安全性を向上させることができる情報処理装置および車載装置を提供する。【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、画像データ取得部と、出力部とを備える。画像データ取得部は、運転者の手動運転により教師走行をする車両を撮影した第1の画像データと、自動運転により走行する車両を撮影した第2の画像データとを取得する。出力部は、第1の画像データに描出された車両の第1の走行経路と、第2の画像データに描出された車両の第2の走行経路との差異の大きさが規定の基準以上である場合に、当該差異についての情報を出力する。【選択図】図7

Description

本開示は、情報処理装置および車載装置に関する。
従来、運転者による教師走行に基づいて走行経路を記録し、当該記録された走行経路に基づいて車両を自動走行させる経路記憶型自動駐車の技術が知られている。
このような経路記憶型自動駐車では、車載装置は、車両が自動走行する際に車両に搭載された各種センサにより自己位置を推定し、記録された教師走行の経路から車両の位置が乖離した場合には車両を停止させていた。
特開2021-92837号公報
経路記憶型自動駐車における自動走行中に車両を停止させる機能について、さらに冗長化して安全性を高めることについての課題があった。
本開示は、経路記憶型自動駐車の安全性を向上させることができる情報処理装置および車載装置を提供する。
本開示に係る情報処理装置は、画像データ取得部と、出力部とを備える。画像データ取得部は、運転者の手動運転により教師走行をする車両を撮影した第1の画像データと、自動運転により走行する車両を撮影した第2の画像データとを取得する。出力部は、第1の画像データに描出された車両の第1の走行経路と、第2の画像データに描出された車両の第2の走行経路との差異の大きさが規定の基準以上である場合に、当該差異についての情報を出力する。
本開示に係る情報処理装置および車載装置によれば、経路記憶型自動駐車の安全性を向上させることができる。
図1は、第1の実施形態に係るサーバ装置により管理される駐車場の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る車載装置を備える車両の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る車両の運転席近傍の構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る車載装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る車載装置が備える機能の一例を示すブロック図である。 図6は、第1の実施形態に係るサーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係るサーバ装置の機能の一例を示すブロック図である。 図8は、第1の実施形態に係る駐車場管理システムで実行される第1の走行経路の記録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図9は、第1の実施形態に係る駐車場管理システムで実行される駐車支援処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図10は、第2の実施形態に係る監視装置の機能の一例を示すブロック図である。 図11は、第2の実施形態に係る監視装置のディスプレイに表示される監視画面の一例を示す図である。 図12は、第2の実施形態に係る監視装置のディスプレイに表示される監視画面の他の一例を示す図である。 図13は、第2の実施形態に係る駐車場管理システムで実行される駐車支援処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図14は、第3の実施形態に係る駐車場管理システムで実行される駐車支援処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図15は、第4の実施形態に係る駐車場管理システムで実行される駐車支援処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る情報処理装置および車載装置の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る駐車場管理システムS1が適用される駐車場90の一例を示す図である。駐車場管理システムS1は、サーバ装置200とカメラ5を含む。サーバ装置200は、本実施形態における情報処理装置の一例である。
駐車場90は、車両1が駐車可能な駐車枠901を含む駐車場である。なお、図1では駐車場90は複数の駐車枠を含むが、駐車枠の数は1以上であればよい。
車両1は、車載装置100を備える。車載装置100は、運転者の手動運転による教師走行に基づいて走行経路を学習し、当該学習結果を利用して駐車支援を行う。このような駐車支援は、ホームゾーンパーキングまたは経路記憶型自動駐車と呼ばれる。なお、車載装置100が駐車場管理システムS1に含まれてもよい。
駐車場90には、カメラ5が設置される。カメラ5は、駐車場90全体または一部を撮影可能な固定カメラとする。本実施形態においては、少なくとも、カメラ5は車両1が駐車場90内の駐車枠901に駐車するまでの第1の走行経路81を含む範囲を撮影可能であるものとする。なお、カメラ5は、防犯カメラまたは監視カメラ等を兼ねてもよい。本実施形態においては、カメラ5が撮影する画像データは動画データとするが、静止画データでもよい。
図1に示す例では、サーバ装置200とカメラ5とは、ケーブル3により、通信可能に接続している。なお、サーバ装置200とカメラ5との通信手法は直接的な有線接続に限定されるものではなく、無線通信によって接続しても良いし、他の情報処理装置等を介して間接的に接続しても良い。
また、サーバ装置200と車載装置100とは、無線通信によって接続する。サーバ装置200と車載装置100およびカメラ5との間の無線通信には、例えば、LTE(Long Term Evolution)(登録商標)等の公衆回線、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の近距離通信等が採用されてもよい。また、サーバ装置200と車載装置100およびカメラ5とは、直接的に無線通信してもよいし、駐車場90内に設けられたアクセスポイント、他の情報処理装置、管制サーバ、または基地局等を介して、間接的に通信してもよい。
サーバ装置200は、車両1が教師走行により駐車動作を行う際に、カメラ5によって撮影された画像データから車両1の教師走行の走行経路を認識する。図1では、車両1の教師走行の走行経路を、第1の走行経路81として図示する。また、サーバ装置200は、車両1が自動走行により駐車動作を行う際に、カメラ5によって撮影された画像データから車両1の教師走行の走行経路を認識する。図1では、車両1の自動走行の走行経路を、第2の走行経路82として図示する。サーバ装置200は、車両1が自動走行により駐車動作を行う際に、第2の走行経路82と第1の走行経路81とを比較し、第2の走行経路82と第1の走行経路81の差異の大きさが規定の基準以上である場合、車両1に停止信号を送信して車両1を停止させる。
なお、サーバ装置200の設置場所は特に限定しない。例えば、サーバ装置200は、駐車場90内に設けられてもよいし、駐車場90近傍の管理施設等に設けられても良い。なお、サーバ装置200の代わりに、PC(Personal Computer)等のコンピュータがナビゲーション装置および外部装置として用いられてもよい。
次に、図2~図5を用いて本実施形態における車両1および車載装置100について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る車載装置100を備える車両1の一例を示す図である。図2に示すように、車両1は、車体12と、車体12に所定方向に沿って配置された2対の車輪13とを備える。2対の車輪13は、1対のフロントタイヤ13f及び1対のリアタイヤ13rを備える。
図2に示すフロントタイヤ13fは、本実施形態における第1の車輪の一例である。また、リアタイヤ13rは、本実施形態における第2の車輪の一例である。車両1の2つのフロントタイヤ13fと2つのリアタイヤ13rとを総称して車輪13という。なお、図2に示す車両1は、4つの車輪13を備えるが、車輪13の数はこれに限定されるものではない。例えば、車両1は2輪車であってもよい。
車体12は、車輪13に結合され、車輪13によって移動可能である。この場合、2対の車輪13が配置される所定方向が車両1の走行方向となる。車両1は、不図示のギアの切り替え等により前進または後退することができる。また、車両1は、操舵により右左折することもできる。
また、車体12は、フロントタイヤ13f側の端部である前端部Fと、リアタイヤ13r側の端部である後端部Rを有する。車体12は上面視で略矩形をしており、略矩形状の4つの角部を端部と呼ぶ場合もある。また、図2では図示を省略するが、車両1は、表示装置、スピーカ、マイク、および操作部を備える。
車体12の前後端部F,Rであって、車体12の下端付近には1対のバンパー14が設けられている。1対のバンパー14のうち、フロントバンパー14fは車体12の下端部付近の前面全体と側面の一部を覆う。1対のバンパー14のうち、リアバンパー14rは車体12の下端部付近の後面全体と側面の一部を覆う。
車体12の所定の端部には、超音波等の音波の送受波を行う送受波部15f,15rが配置される。例えば、フロントバンパー14fには1つ以上の送受波部15fが配置され、リアバンパー14rには1つ以上の送受波部15rが配置される。以下、送受波部15f,15rを特に限定しない場合には、単に送受波部15という。また、送受波部15の数および位置は、図2に示す例に限定されるものではない。例えば、車両1は、左右の側方に送受波部15を備えてもよい。
本実施形態においては、超音波を使用したソナーを送受波部15の一例として説明するが、送受波部15は、電磁波を送受波するレーダーであってもよい。あるいは、車両1は、ソナーとレーダーの両方を備えてもよい。また、送受波部15を単にセンサと称してもよい。
送受波部15は、音波または電磁波の送受結果に基づいて、車両1の周囲の障害物を検出する。また、送受波部15は、音波または電磁波の送受結果に基づいて、車両1の周囲の障害物と車両1との距離を計測する。
また、車両1は、車両1の前方を撮影する第1の車載カメラ16a、車両1の後方を撮影する第2の車載カメラ16b、車両1の左側方を撮影する第3の車載カメラ16c、および車両1の右側方を撮影する第4の車載カメラを備える。第4の車載カメラは図示を省略する。
以下、第1の車載カメラ16a、第2の車載カメラ16b、第3の車載カメラ16c、および第4の車載カメラを特に区別しない場合には単に車載カメラ16という。車載カメラの位置及び数は図2に示す例に限定されるものではない。例えば、車両1は、また、第1の車載カメラ16aおよび第2の車載カメラ16bの2台のみを備えてもよい。あるいは、車両1は、上述の例の他に、さらに他の車載カメラを有してもよい。
車載カメラ16は、車両1の周囲の映像を撮影可能であり、例えば、カラー画像データを撮影するカメラである。なお、車載カメラ16が撮影する撮影画像データは、動画でもよいし、静止画でもよい。また、車載カメラ16は、車両1に内蔵されたカメラであってもよいし、車両1に後付けされたドライブレコーダのカメラ等であってもよい。
また、車両1には、車載装置100が搭載される。車載装置100は、車両1に搭載可能な情報処理装置であり、例えば、車両1の内部に設けられたECU(Electronic Control Unit)、もしくはOBU(On Board Unit)である。あるいは、車載装置100は、車両1のダッシュボード付近に設置された外付けの装置であってもよい。なお、車載装置100はカーナビゲーション装置等を兼ねてもよい。
また、車両1は、図2に図示した構成の他に、不図示のジャイロセンサおよび車輪速センサ等の各種センサを備えてもよい。ジャイロセンサは、前後左右や旋回など車両1の回転挙動を計測する。また、車輪速センサは、車両1の各車輪13の車輪速を計測する。
次に、本実施形態の車両1の運転席近傍の構成について説明する。図3は、第1の実施形態に係る車両1の運転席130a近傍の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、車両1は運転席130a、および助手席130bを備える。また、運転席130aの前方にはフロントガラス180、ダッシュボード190、ステアリングホイール140、表示装置120、および操作ボタン141が設けられる。
表示装置120は、車両1のダッシュボード190に設けられたディスプレイである。表示装置120は、一例として、図3に示すようにダッシュボード190の中央に位置する。表示装置120は例えば液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。また、表示装置120は、タッチパネルを兼ねてもよい。表示装置120は、本実施形態における表示部の一例である。なお、車両1は、表示部としてヘッドアップディスプレイを備えてもよい。
また、ステアリングホイール140は、運転席130aの正面に設けられ、運転者によって操作可能である。ステアリングホイール140の回転角度、つまり操舵角は、操舵輪であるフロントタイヤ13fの向きの変化と電気的または機械的に連動する。なお、操舵輪はリアタイヤ13rでもよいし、フロントタイヤ13fとリアタイヤ13rの両方が操舵輪であってもよい。
操作ボタン141は、ユーザによる操作を受け付け可能なボタンである。なお、本実施形態においてユーザは、例えば車両1の運転者である。なお、操作ボタン141の位置は図3に示す例に限定されるものでなく、例えばステアリングホイール140に設けられてもよい。また、図3では1つの操作ボタン141を図示するが、複数の操作ボタン141が設けられてもよい。操作ボタン141は、操作部の一例である。また、表示装置120がタッチパネルを兼ねる場合は、表示装置120が操作部の一例であってもよい。
次に、車載装置100のハードウェア構成について説明する。
図4は、第1の実施形態に係る車載装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、車載装置100は、CPU(Central Processing Unit)11A、ROM11B、RAM11C、デバイスI/F(インタフェース)11D、CAN(Controller Area Network)I/F11E、NW(NetWork) I/F11F、HDD(Hard Disk Drive)11G等がバス11Hにより相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
CPU11Aは、車載装置100全体を制御する演算装置である。なお、CPU11Aは、本実施形態の車載装置100におけるプロセッサの一例であり、他のプロセッサまたは処理回路がCPU11Aの代わりに設けられてもよい。
ROM11B、RAM11C、およびHDD11Gは、記憶部として機能する。例えば、ROM11Bは、CPU11Aによる各種処理を実現するプログラム等を記憶する。RAM11Cは、例えば車載装置100の主記憶装置であり、CPU11Aによる各種処理に必要なデータを記憶する。なお、車載装置100は、HDD11Gの代わりに、あるいはHDD11Gに加えて、フラッシュメモリ等の他の不揮発性の記憶媒体を備えてもよい。
デバイスI/F11Dは、各種のデバイスと接続可能なインタフェースである。例えば、デバイスI/F11Dは、GPS装置11lと接続し、GPS装置11lから、車両1の現在位置を示すGPS位置情報を取得する。当該GPS位置情報は、例えば、車両1の絶対位置を示す緯度と経度の値である。
GPS装置11lは、GPSアンテナ11Jが受信したGPS信号に基づいて車両1の位置を表すGPS座標を特定する装置である。GPSアンテナ11Jは、GPS信号を受信可能なアンテナである。
また、デバイスI/F11Dは、車載カメラ16および送受波部15から画像データおよび検知結果等を取得する。また、デバイスI/F11Dは、車両1に搭載された不図示のジャイロセンサおよび車輪速センサから計測結果を取得してもよい。
CAN I/F11Eは、車両1内のCANを介して車両1に搭載された他のECUとの間で情報の送受信をするためのインタフェースである。なお、CAN以外の通信規格を採用してもよい。
NW I/F11Fは、サーバ装置200とネットワークを介して通信可能な通信装置である。
なお、図2~図4では、表示装置120は、車載装置100とは別個の装置として図示しているが、表示装置120は車載装置100に含まれてもよい。
なお、図4に示す構成は一例であり、車載装置100のハードウェア構成はこれに限定されるものではない。また、車載装置100は、図4に示す構成の他に、不図示のスピーカおよびマイクを備えてもよい。あるいは、車載装置100のデバイスI/F11Dは、車載装置100とは別個の装置として車両1に備えられた不図示のスピーカおよびマイクとの間で音声データの入出力を行ってもよい。
次に、本実施形態の車載装置100の機能の詳細について説明する。図5は、第1の実施形態に係る車載装置100が備える機能の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施形態の車載装置100は、受付部101、送信部102、取得部103、抽出部104、記録処理部105、推定部106、検出部107、表示制御部108、音声制御部109、受信部110、走行制御部111、および記憶部150を備える。
記憶部150は、例えばROM11B、RAM11C、またはHDD11Gによって構成される。なお、図5では1つの記憶部150が車載装置100に含まれるように記載したが、複数の記憶媒体が記憶部150として機能してもよい。
記憶部150は、車載装置100で実行される各種の処理で使用されるプログラムおよびデータを記憶する。例えば、本実施形態の車載装置100で実行されるプログラムは、上述した各機能部(受付部101、送信部102、取得部103、抽出部104、記録処理部105、推定部106、検出部107、表示制御部108、音声制御部109、受信部110、および走行制御部111)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU11Aが記憶部150からプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM11C上にロードされ、受付部101、送信部102、取得部103、抽出部104、記録処理部105、推定部106、検出部107、表示制御部108、音声制御部109、受信部110、および走行制御部111がRAM11C上に生成されるようになっている。なお、車載装置100の各機能部が実現する処理を、ステップともいう。
本実施形態の車載装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでフラッシュメモリ、CD-ROM、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の車載装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の車載装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、本実施形態の車載装置100で実行されるプログラムを、ROM11B等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
受付部101は、ユーザからの各種の操作を受け付ける。受付部101は、例えば、操作ボタン141またはタッチパネル上の画像ボタンが押下された場合に、ユーザによる教師走行の開始および終了の操作、および自動駐車の開始および終了の操作を受け付ける。なお、自動駐車の終了については、必ずしもユーザによる操作によって指示されなくともよい。例えば、後述の走行制御部111は、車両が規定の位置に駐車したら自動的に自動走行を終了してもよい。この場合、受付部101は、ユーザによる自動駐車の終了の操作を受け付けなくともよい。
なお、自動駐車の開始および終了の操作については、車両1から降車したユーザによって行われてもよい。この場合、受付部101は、リモートコントローラー、インテリジェントキー、およびスマートフォンの各種端末等からユーザによる自動駐車の開始および終了の操作を受け付けてもよい。
また、受付部101は、車両1に設けられたマイクから入力されたユーザの音声により、ユーザによる各種の操作を受け付けても良い。
送信部102は、車両1がサーバ装置200の通信圏内に入った場合、または車両1がサーバ装置200から規定の距離内に入った場合に、サーバ装置200に接続要求を送信する。また、送信部102は、受付部101によってユーザによる教師走行の開始の操作が受け付けられた場合に、NW I/F11Fを介してサーバ装置200に教師走行開始通知を送信する。また、送信部102は、受付部101によってユーザによる教師走行の終了の操作が受け付けられた場合に、NW I/F11Fを介してサーバ装置200に教師走行終了通知を送信する。
また、送信部102は、受付部101によってユーザによる自動駐車の開始の操作が受け付けられた場合に、NW I/F11Fを介してサーバ装置200に自動駐車開始通知を送信する。また、送信部102は、受付部101によってユーザによる自動駐車の終了の操作が受け付けられた場合に、NW I/F11Fを介してサーバ装置200に自動駐車終了通知を送信する。
取得部103は、車両1の周囲を車両1の移動と共に時系列に撮影した複数の画像データを、複数の車載カメラ16a~16cから取得する。なお、当該画像は、車両1の周辺を撮影した画像データであるため、本実施形態において周辺画像データという。
また、取得部103は、車両1の周囲の物体と車両1との間の距離に関する情報を取得する。車両1の周囲の物体と車両1との間の距離に関する情報は、例えば、送受波部15によって検出された障害物の有無、および検出された車両1の周囲の障害物と車両1との距離の長さである。送受波部15によって検出された障害物の有無、送受波部15によって計測された車両1の周囲の障害物と車両1との距離、および周辺画像データを、車両1の周囲の環境に関する環境情報と称してもよい。なお、環境情報は、これらの情報に限定されるものではない。
また、取得部103は、デバイスI/F11Dを介してGPS装置11lからGPS位置情報を取得する。
また、取得部103は、車両1の各種センサまたは他のECUから、車両1の車両情報を取得する。車両情報は、例えば、車両1の速度、操舵角、および制動動作に関する情報を含む。車両1の車両情報に含まれる各情報は、各情報が検出された時刻と対応付けられて記憶部150に記憶される。なお、車両1の車両情報は、さらに、車輪速または車輪13の回転数、ジャイロセンサ等で計測された車両1の加速度等を含んでもよい。
抽出部104は、車載カメラ16によって車両1の周囲が撮影された周辺画像データ、または、送受波部15により車両1の周囲がセンシングされた結果から、車両1の周囲の特徴点を抽出する。抽出部104による特徴点の抽出の手法は特に限定されるものではなく、公知の手法を適用してよい。例えば、抽出部104は、FAST(Features from Accelerated Segment Test)またはORB(Oriented FAST and Rotated BRIEF)等の手法により特徴点を抽出する。また、抽出部104は、第1の走行経路81の学習の際は、抽出した特徴点のうち、規定の条件を満たす特徴点を、優先的に記録してもよい。例えば、抽出部104は、特徴点のうち、時系列で連続する複数の周辺画像データに描出された特徴点であって、当該特徴点が描出された複数の周辺画像データが撮影された間に車両1が移動した距離が長いものほど、自己位置推定に使用する特徴点として優先的に選定してもよい。
記録処理部105は、運転者による教師走行に基づく車両1の第1の走行経路81を記録する。記録処理部105は、例えば、抽出部104により抽出された特徴点の変化、および車両1の車両情報に基づいて、教師走行中の車両1の位置を推定し、当該位置の時系列の変化から、第1の走行経路81を特定する。
より詳細には、記録処理部105は、教師走行中に抽出された特徴点の時系列の変化に基づいて、車両1の位置の変化を特定する。また、記録処理部105は、特徴点から特定された車両1の位置を、取得された車両情報に基づいて補正してもよい。また、記録処理部105は、車両1のGPS位置情報に基づく車両1の絶対位置の変化から、教師走行中の車両1の位置を推定してもよい。なお、走行経路の記録手法は当該例に限定されるものではない。
また、記録処理部105は教師走行中に撮影された周辺画像データから抽出された特徴点に基づいて車両1の周囲の環境を地図(マップ)情報として定義し、当該地図情報を記憶部150に記憶させる。なお、教師走行に基づく第1の走行経路81の記録処理を、学習処理と呼んでもよい。なお、地図情報は特徴点によって構成されるものに限定されず、記録処理部105は、車両1の周囲の複数の物体の相対位置、色、輪郭についての情報を記録してもよい。
推定部106は、車両1が後述の走行制御部111により第1の走行経路81に基づく自動走行をする際に抽出部104により抽出された特徴点と、教師走行時に記録された地図情報とに基づいて、車両1の位置および向きを推定する。
例えば、推定部106は、教師走行の際に車載カメラ16により撮影された周辺画像データの特徴点と、現在の周辺画像データの特徴点とを比較することにより、車両1の位置を推定する。なお、推定部106による車両1の位置および向きの推定の手法は当該例に限定されるものではない。また、推定部106は、推定した車両1の位置を、車両1のGPS位置情報に基づく車両1の絶対位置に基づいて補正してもよい。
検出部107は、車両1の周囲の物体を検出する。より詳細には、検出部107は、駐車支援による自動走行の開始前および自動走行中に、取得部103によって取得された送受波部15によって検出された障害物の有無、送受波部15によって計測された車両1の周囲の障害物と車両1との距離、および周辺画像データ等の環境情報に基づいて、車両1の周囲の物体を検出する。本実施形態において、物体という場合、他の車両、建物、樹木、および人等も含まれる。
表示制御部108は、表示装置120またはヘッドアップディスプレイに各種の情報を表示させる。例えば、表示制御部108は、車両1が走行中に、駐車支援が可能な位置に車両1がある場合、駐車支援が可能であることを表示装置120に表示させることにより、運転者に通知する。また、表示制御部108は、表示装置120に、教師走行の開始および終了の操作、および自動駐車の開始および終了の操作を受け付け可能な画像ボタンを表示させてもよい。また、表示制御部108は、後述の走行制御部111が自動走行中に車両1を停止させる場合に、車両1の停止をユーザに知らせる通知を表示装置120に表示させてもよい。
音声制御部109は、車両1に設けられたスピーカに音または音声を出力させる。例えば、音声制御部109は、車両1が走行中に、自動駐車の開始が可能な位置に車両1がある場合、自動駐車の開始が可能であることをスピーカから音声メッセージとして出力させることにより、運転者に通知してもよい。
受信部110は、外部から停止信号を受信する。より詳細には、本実施形態の受信部110は、NW I/F11Fを介してサーバ装置200から、停止信号を受信する。
走行制御部111は、第1の走行経路81に基づいて、車両1を駐車位置へ自動走行させる。駐車位置は、例えば図1に示した駐車枠901である。当該処理を自動駐車という。例えば、走行制御部111は、車両1の操舵、制動、および加減速を制御することにより、第1の走行経路81に沿って車両1を自動走行させる。走行制御部111は、車両1が駐車位置まで到達した場合に、自動的に自動駐車を終了させてもよいし、ユーザによる自動駐車の終了の操作によって自動駐車を終了させてもよい。
走行制御部111は、推定部106によって推定された自己位置が第1の走行経路81上にあるように車両1を走行させるが、車両1の周囲の環境の状態、あるいは車載カメラ16または送受波部15の状態によっては自己位置推定の精度が低下し、第1の走行経路81から逸脱する場合がある。このような場合、車両1の自動走行における第2の走行経路82と、第1の走行経路81に差異が生じる。走行制御部111は、差異の発生後、推定部106による自己位置推定によって車両1の正しい位置が推定され、第2の走行経路82が第1の走行経路81から乖離したことが特定された場合は、車両1を制動制御して停止させる。また、走行制御部111は、検出部107によって検出された障害物と車両1との距離に応じて、車両1を停止させてもよい。
また、本実施形態の走行制御部111は、推定部106によって第2の走行経路82が第1の走行経路81から乖離したことが特定されたか否かに関わらず、自動走行中に受信部110によって停止信号が受信された場合に車両1を停止させる。つまり、本実施形態の車載装置100においては、推定部106による自己位置推定に基づく停止制御と、サーバ装置200からの指示に基づく停止制御により、車両1の停止制御の機能が冗長化されている。
なお、走行制御部111による自動走行中は、運転者が車両1の運転席130aに着座していてもよいし、車両1から降車していてもよい。
次に、図6、および図7を用いて、本実施形態に係るサーバ装置200について説明する。
図6は、第1の実施形態に係るサーバ装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。図6に示すように、サーバ装置200は、CPU21A、ROM21B、RAM21C、デバイスI/F21D、NW I/F21E、HDD21F等がバス21Gにより相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
CPU21Aは、サーバ装置200を制御する演算装置である。なお、CPU21Aは、本実施形態のサーバ装置200におけるプロセッサの一例であり、他のプロセッサまたは処理回路がCPU21Aの代わりに設けられても良い。
ROM21B、RAM21C、およびHDD21Fは、サーバ装置200の記憶部として機能する。例えば、ROM21Bは、CPU21Aによる各種処理を実現するプログラム等を記憶する。RAM21Cは、例えばサーバ装置200の主記憶装置であり、CPU21Aによる各種処理に必要なデータを記憶する。
デバイスI/F21Dは、各種のデバイスと接続可能なインタフェースである。例えば、デバイスI/F21Dは、カメラ5とケーブル3を介して接続する。
NW I/F21Eは、車載装置100と通信可能な通信装置である。なお、サーバ装置200は、NW I/F21Eによってカメラ5と通信してもよい。
なお、図6に示すサーバ装置200のハードウェア構成は一例であり、これに限定されるものではない。
次に、本実施形態のサーバ装置200が備える機能について説明する。
図7は、第1の実施形態に係るサーバ装置200の機能の一例を示すブロック図である。図7に示すように、サーバ装置200は、受信部201、画像データ取得部202、認識部203、記録処理部204、判定部205、出力部206、および記憶部250を備える。
記憶部250は、例えばROM21B、RAM21C、またはHDD21Fによって構成される。なお、図7では1つの記憶部250がサーバ装置200に含まれるように記載したが、複数の記憶媒体が記憶部250として機能しても良い。
記憶部250は、駐車場90内の駐車枠の位置と大きさ、および、駐車場90内の車道の位置と車道の走行方向の情報を含む地図データを記憶する。また、記憶部250は、後述の記録処理部204によって記録された教師走行情報を記憶する。また、記憶部250は、サーバ装置200で実行される各種の処理で使用されるプログラムおよびデータを記憶する。
受信部201、画像データ取得部202、認識部203、記録処理部204、判定部205、および出力部206は、例えば、ROM21BまたはHDD21Fに記憶されたプログラムをCPU21Aが読み出すことにより、実行される機能である。あるいは、これらの機能を備えるハードウェア回路がサーバ装置200に設けられても良い。なお、サーバ装置200の各機能部が実現する処理を、ステップともいう。
本実施形態のサーバ装置200で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでフラッシュメモリ、CD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態のサーバ装置200で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態のサーバ装置200で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、本実施形態のサーバ装置200で実行されるプログラムを、ROM21B等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
受信部201は、NW I/F21Eを介して車載装置100と通信する。例えば、受信部201は、車載装置100から教師走行開始通知、教師走行終了通知、自動駐車開始通知、および自動駐車終了通知を受信する。また、受信部201は、車載装置100から車載装置100または車両1を特定可能なID等の識別情報を受信してもよい。なお、後述の認識部203によるナンバープレートの読み取り処理が行われる場合には、受信部201によるID等の識別情報の受信は必須ではない。
画像データ取得部202は、車両1が教師走行をする際に、カメラ5から、教師走行をする車両1を撮影した第1の画像データを取得する。また、画像データ取得部202は、車両1が自動駐車をする際に、自動運転により走行する車両1を撮影した第2の画像データを取得する。
また、認識部203は、画像データ取得部202によって取得された第1の画像データおよび第2の画像データに描出された車両1のナンバープレートから車両1の車両番号を読み取る。車両番号は、車両1の識別情報の一例である。なお、受信部201が車載装置100または車両1を特定可能なID等の識別情報を受信する場合には、認識部203によるナンバープレートの読み取りは必須ではない。
また、認識部203は、画像データ取得部202によって取得された第1の画像データから、教師走行における車両1の第1の走行経路81を特定する。また、認識部203は、画像データ取得部202によって取得された第2の画像データから、自動駐車時における車両1の第2の走行経路82を特定する。例えば、認識部203は、画像処理により第1の画像データおよび第2の画像データに描出された車両1を認識し、当該車両1の時系列に沿った移動の軌跡を第1の走行経路81および第2の走行経路82として特定する。
記録処理部204は、認識部203によって特定された第1の走行経路81を、背景画像データと共に、車載装置100または車両1を特定可能な車両番号またはID等の識別情報と対応付けて記録する。第1の走行経路81、背景画像データ、および識別情報を対応付けた情報を教師走行情報という。例えば、記録処理部204は教師走行情報を記憶部250に保存する。背景画像データは、第1の画像データのうち車両1が描出された領域以外の領域の画像データである。
判定部205は、第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の大きさが規定の基準以上であるか否かを判定する。規定の基準は特に限定されるものではないが、例えば、第2の画像データに描出された第2の走行経路82と第1の走行経路81との距離を駐車場90における実距離に換算した距離の長さが、規定の基準として用いられてもよい。
判定部205は、例えば、記憶部250に記憶された教師走行情報のうち、第2の画像データから読み取られた車両番号と同じ車両番号に対応付けられた第1の走行経路81を読み出す。そして、判定部205は、読み出した第1の走行経路81と、当該車両番号を読み取った第2の画像データに描出された第2の走行経路82とを比較することにより、第1の走行経路81と第2の走行経路82の差異の大きさを判定する。
また、判定部205は、第2の走行経路82における車両1の位置と車両1の周囲の障害物との距離が規定の距離以下であるか否かも判定してもよい。
出力部206は、第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の大きさが規定の基準以上である場合に、当該差異についての情報を出力する。本実施形態においては、当該情報は車両1の停止信号である。出力部206は、判定部205によって第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の大きさが規定の基準以上であると判定された場合に、車載装置100に停止信号を送信する。
次に、以上のように構成された本実施形態の車載装置100およびサーバ装置200で実行される処理の流れについて説明する。
図8は、第1の実施形態に係る駐車場管理システムS1で実行される第1の走行経路81の記録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、車載装置100の送信部102は、サーバ装置200の通信圏内に入った場合、またはサーバ装置200から規定の距離内に入った場合に、サーバ装置200に接続要求を送信する(S101)。
サーバ装置200の受信部201は、車載装置100から送信された接続要求を受信する。この場合、サーバ装置200は車載装置100との車両連携を開始する(S102)。
そして、サーバ装置200の画像データ取得部202は、カメラ5から第1の画像データを取得する(S103)。なお、図8では図示を省略するが、画像データ取得部202は、少なくとも車載装置100から教師走行終了通知が送信されるまでは、継続して第1の画像データを取得する。
そして、サーバ装置200の認識部203は、第1の画像データから車両1の車両番号を読み取る(S104)。
また、車載装置100の受付部101は、ユーザによる教師走行開始の操作を受け付ける(S105)。
この場合、車載装置100の送信部102は、教師走行開始通知をサーバ装置200に送信する(S106)。また、車載装置100が搭載された車両1の運転者により、車両1の教師走行が開始される。
また、車載装置100の記録処理部105は、教師走行に基づく車両1の第1の走行経路81を記録する(S107)。
また、サーバ装置200の認識部203は、車載装置100から教師走行開始通知が送信された場合、第1の画像データから、教師走行における車両1の第1の走行経路81を特定する。サーバ装置200の記録処理部204は、認識部203によって特定された第1の走行経路81を、背景画像データと共に、車載装置100または車両1を特定可能な車両番号またはID等の識別情報と対応付けて、教師走行情報として記録する(S108)。
そして、車載装置100の受付部101は、ユーザによる教師走行終了の操作を受け付ける(S109)。
この場合、車載装置100の送信部102は、教師走行終了通知をサーバ装置200に送信する(S110)。この場合、サーバ装置200の記録処理部204は、教師走行情報の記録を終了する。ここで、このシーケンス図の処理は終了する。
図9は、第1の実施形態に係る駐車場管理システムS1で実行される駐車支援処理の流れの一例を示すシーケンス図である。このシーケンス図の処理が開始する前に、図8で説明した第1の走行経路81の記録処理が実行済みであるものとする。
まず、車載装置100の送信部102は、サーバ装置200の通信圏内に入った場合、またはサーバ装置200から規定の距離内に入った場合に、サーバ装置200に接続要求を送信する(S201)。
サーバ装置200の受信部201は、車載装置100から送信された接続要求を受信する。この場合、サーバ装置200は車載装置100との車両連携を開始する(S202)。
そして、サーバ装置200の画像データ取得部202は、カメラ5から第2の画像データを取得する(S203)。なお、図9では図示を省略するが、画像データ取得部202は、少なくとも車両1が自動駐車を終了するまでは、継続して第2の画像データを取得する。
そして、サーバ装置200の認識部203は、第2の画像データから車両1の車両番号を読み取る(S204)。
また、車載装置100の表示制御部108は、自動駐車の開始が可能な位置に車両1がある場合、自動駐車の開始が可能であることを表示装置120に表示させることにより、運転者に通知する(S205)。
そして、車載装置100の受付部101は、ユーザによる自動駐車開始の操作を受け付ける(S206)。
この場合、車載装置100の送信部102は、自動駐車開始通知をサーバ装置200に送信する(S207)。
また、車載装置100の走行制御部111は、第1の走行経路81に基づく自動駐車を開始する(S208)。
サーバ装置200の認識部203は、画像データ取得部202によって取得された第2の画像データから、自動駐車時における車両1の第2の走行経路82を特定する。そして、サーバ装置200の判定部205は、第1の走行経路81(つまり、教師走行の走行経路)と、第2の走行経路82(つまり、現在の走行経路)との差異を判定する(S209)。
サーバ装置200の判定部205が第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の大きさが規定の基準以上であると判定した場合、サーバ装置200の出力部206は、車載装置100に停止信号を送信する(S210)。
車載装置100の受信部110がサーバ装置200から停止信号を受信した場合、車載装置100の走行制御部111は、車両1を停止させる(S211)。
図9では図示を省略するが、車両1の停止の後、再度車両1が自動運転を開始した場合、サーバ装置200の認識部203による第2の走行経路82の特定、およびサーバ装置200の判定部205による第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の判定処理が繰り返される。また、車両1が第1の走行経路81に戻らず、再び第2の走行経路82が第1の走行経路81から乖離した場合、サーバ装置200の出力部206は、車載装置100に停止信号を送信する。これらの処理が、車両1の自動駐車の終了まで繰り返し実行される。車両1が駐車枠901に到達し、自動駐車が終了した場合、このシーケンス図の処理は終了する。
このように、本実施形態のサーバ装置200は、教師走行時の車両1の走行経路である第1の走行経路81と、自動駐車時の車両1の走行経路である第2の走行経路82との差異の大きさが規定の基準以上である場合に、車両1に搭載された車載装置100に停止信号を送信する。このため、本実施形態のサーバ装置200によれば、車載装置100の自己位置推定に基づく停止制御だけでなく、サーバ装置200からの指示に基づく停止制御により車両1の停止制御の機能を冗長化することができるため、安全性を向上させることができる。
例えば、従来、運転者が車両から降車した状態で車両の自動駐車が実行されるリモートパーキングの場合、運転者は車両が第1の走行経路から逸脱することを監視するために、自動駐車が終了するまで車両の周囲で待機していた。これに対して、本実施形態のサーバ装置200では、運転者による目視の監視の代わりに、カメラ5によって撮影された第2の画像データにより自動駐車中の車両1を監視することができる。
また、本実施形態では、車載装置100だけではなくサーバ装置200が教師走行における第1の走行経路81を正解データとして記録しているため、自動駐車中に車両1が第1の走行経路81から逸脱したか否かを、サーバ装置200側で判定することができる。このため、自動駐車中に車両1が第1の走行経路81から逸脱したか否かの判定のためにサーバ装置200が車載装置100と通信をしなくともよく、判定処理を迅速に行うことができる。
また、本実施形態のサーバ装置200は、第2の画像データに描出された車両1のナンバープレートから車両1の車両番号を識別情報として読み取ることにより、車両1からID等を受信できない場合でも、車両1を容易に特定することができる。
また、本実施形態の車載装置100は、教師走行に基づく第1の走行経路81に沿って自動駐車を実行する経路記憶型自動駐車の機能を備え、自動駐車中にサーバ装置200から送信された停止信号を受信した場合に車両1を停止させる。このため、本実施形態の車載装置100によれば、サーバ装置200による監視に基づいて車両1を停止させることができるため、安全性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、サーバ装置200が車載装置100に対して自動的に停止信号を送信していた。この第2の実施形態では、監視員による手動操作によって停止信号が送信される。
本実施形態のサーバ装置200および車載装置100は、第1の実施形態と同様のハードウェア構成を備える。
本実施形態のサーバ装置200は、第1の実施形態と同様に受信部201、画像データ取得部202、認識部203、記録処理部204、判定部205、出力部206、および記憶部250を備える。受信部201、画像データ取得部202、認識部203、記録処理部204、判定部205、および記憶部250は、第1の実施形態と同様の機能を備える。
本実施形態の出力部206は、後述の監視装置300に車両1の車両番号に対応する教師走行情報を送信する。また、出力部206は、判定部205が第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の大きさが規定の基準以上であると判定した場合、監視装置300に差異発生通知を送信する。なお、出力部206について、第1の実施形態と同様の機能については記載を省略する。
本実施形態の車載装置100は、第1の実施形態と同様に受付部101、送信部102、取得部103、抽出部104、記録処理部105、推定部106、検出部107、表示制御部108、音声制御部109、受信部110、走行制御部111、および記憶部150を備える。受付部101、送信部102、取得部103、抽出部104、記録処理部105、推定部106、検出部107、音声制御部109、および記憶部150は、第1の実施形態と同様の機能を備える。
本実施形態の受信部110は、後述の監視装置300から、監視を開始したことを表す監視開始通知を受信する。また、受信部110は、監視装置300から車両1の停止を指示する停止信号を受信する。
本実施形態の表示制御部108は、受信部110が監視開始通知を受信し、かつ、自動駐車の開始が可能な位置に車両1がある場合、自動駐車の開始が可能であることを運転者に通知する。
本実施形態の走行制御部111は、受信部110が監視装置300から停止信号を受信した場合、車両1を停止させる。
なお、表示制御部108、受信部110、および走行制御部111について、第1の実施形態と同様の機能については記載を省略する。
また、本実施形態の駐車場管理システムS1は、第1の実施形態と同様の構成に加えて、監視装置300を備える。図10は、第2の実施形態に係る監視装置300の機能の一例を示すブロック図である。監視装置300は、駐車場90の監視員によって使用されるPCまたはタブレット端末等の情報処理装置である。監視装置300は、例えば駐車場90の管理人室等に設置されるが、設置場所はこれに限定されるものではない。例えば、複数の駐車場を統括管理するセンター等に監視装置300が設置されてもよい。
監視装置300は、例えば、CPUなどの制御装置と、ROMやRAMなどの記憶装置と、HDDなどの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施形態の監視装置300は、車載装置100、サーバ装置200、およびカメラ5と通信可能に接続する。なお、監視装置300は、車載装置100、サーバ装置200、およびカメラ5と無線通信により接続してもよいし、サーバ装置200、およびカメラ5については、有線接続をしてもよい。
図10に示すように、本実施形態の監視装置300は、受信部301、画像データ取得部302、表示制御部303、受付部304、出力部305、および記憶部350を備える。
記憶部350は、例えばROM、RAM、またはHDDによって構成される。なお、図10では1つの記憶部350が監視装置300に含まれるように記載したが、複数の記憶媒体が記憶部350として機能してもよい。
記憶部350は、監視装置300で実行される各種の処理で使用されるプログラムおよびデータを記憶する。例えば、本実施形態の監視装置300で実行されるプログラムは、上述した各機能部(受信部301、画像データ取得部302、表示制御部303、受付部304、および出力部305)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが記憶部350からプログラムを読み出して実行することにより上記各部がRAM上にロードされ、受信部301、画像データ取得部302、表示制御部303、受付部304、および出力部305がRAM上に生成されるようになっている。なお、監視装置300の各機能部が実現する処理を、ステップともいう。
本実施形態の監視装置300で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでフラッシュメモリ、CD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の監視装置300で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の監視装置300で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、本実施形態の監視装置300で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
受信部301は、サーバ装置200から車両1の教師走行情報を受信する。また、受信部301は、第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の大きさが規定の基準以上である場合に、規定の基準以上の差異が発生したことを表す差異発生通知をサーバ装置200から受信する。
画像データ取得部202は、車両1が自動駐車をする際に、自動運転により走行する車両1を撮影した第2の画像データを取得する。
表示制御部303は、監視装置300のディスプレイに、監視画面を表示させる。
図11は、第2の実施形態に係る監視装置300のディスプレイ320に表示される監視画面の一例を示す図である。例えば、監視画面は、第2の画像データ上に車両1の教師走行時の第1の走行経路81を表す画像と第2の走行経路82を表す画像とを重畳表示させた監視画像70と、車両1の停止操作を監視員が入力可能な車両停止ボタン321とを含む。なお、第2の走行経路82を表す画像については監視画像70に図示されなくともよい。
また、監視画面は図11に示す態様に限定されるものではない。図12は、第2の実施形態に係る監視装置300のディスプレイ320に表示される監視画面の他の一例を示す図である。図12に示す例では、監視画面は、第1の画像データ上に車両1の教師走行時の第1の走行経路81を表す画像が重畳表示された第1の監視画像71と、第2の画像データ上に第2の走行経路82を表す画像が重畳表示された第2の監視画像72と、車両停止ボタン321とを含む。なお、第2の監視画像72は、第2の走行経路82を表す画像を含まなくともよい。表示制御部303は、例えば、第2の画像データそのものを、第2の監視画像72として表示させてもよい。
また、表示制御部303は、受信部301がサーバ装置200から差異発生通知を受信した場合に、ディスプレイ320に規定の基準以上の差異が発生したことを表すメッセージを表示させるなどの手段により、差異の発生を報知する。
サーバ装置200から送信される差異発生通知は、本実施形態における差異についての情報の一例である。本実施形態のサーバ装置200の出力部206は、判定部205によって第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の大きさが規定の基準以上であると判定された場合に、監視装置300に差異発生通知を送信する。
なお、監視装置300による差異の発生の報知の手法はメッセージの表示に限定されるものではない。例えば、監視装置300は、音声で差異の発生を報知する音声制御部、または監視装置300が設置された管理人室のパトランプを点滅させる点灯制御部等を備えてもよい。
図10に戻り、受付部304は、監視員からの操作を受け付ける。より詳細には、受付部304は、例えば、監視員によるマウス等の操作により車両停止ボタン321が押下された場合に、車両1に対する停止指示を受け付ける。
出力部305は、監視装置300が車両1の監視を開始した場合に、監視を開始したことを表す監視開始通知を車載装置100に送信する。監視の開始のトリガは、例えば、車載装置100と監視装置300との間で通信接続が確立し、かつ、サーバ装置200から監視装置300に車両1の車両番号に対応する教師走行情報が送信された場合である。あるいは、監視の開始のトリガは、受付部304が監視員による監視開始の操作を受け付けたことであってもよい。また、出力部305は、受付部304によって監視員による車両1に対する停止指示が受け付けられた場合に、車載装置100に停止信号を送信する。本実施形態の車載装置100の走行制御部111は、監視装置300から停止信号を受信した場合に車両1を停止させる。
図13は、第2の実施形態に係る駐車場管理システムS1で実行される駐車支援処理の流れの一例を示すシーケンス図である。なお、このシーケンス図の処理が開始する前に、図8で説明した第1の走行経路81の記録処理が実行済みであるものとする。本実施形態においては、第1の走行経路81の記録処理は第1の実施形態と同様である。
まず、本実施形態の車載装置100の送信部102は、サーバ装置200および監視装置300の通信圏内に入った場合、またはサーバ装置200および監視装置300から規定の距離内に入った場合に、サーバ装置200および監視装置300に接続要求を送信する(S301)。
サーバ装置200の受信部201および監視装置300の受信部301は、車載装置100から送信された接続要求を受信する。この場合、サーバ装置200および監視装置300は車載装置100との車両連携を開始する(S302,S303)。
そして、サーバ装置200の画像データ取得部202および監視装置300の画像データ取得部302は、カメラ5から第2の画像データを取得する(S304)。なお、図9では図示を省略するが、サーバ装置200の画像データ取得部202および監視装置300の画像データ取得部302は、少なくとも車両1が自動駐車を終了するまでは、継続して第2の画像データを取得する。
そして、サーバ装置200の認識部203は、第2の画像データから車両1の車両番号を読み取る(S305)。
そして、サーバ装置200の出力部206は、監視装置300に車両1の車両番号に対応する教師走行情報を送信する(S306)。なお、このシーケンス図の処理の開始前に、第1の走行経路81の記録処理によって記録された教師走行情報をサーバ装置200が監視装置300に送信しておいてもよい。また、当該構成を採用する場合は車両1の車両番号の読み取りはサーバ装置200と監視装置300のそれぞれで実行されてもよい。
そして、監視装置300の表示制御部303は、監視画面の表示を開始する(S307)。なお、図9では図示を省略するが、表示制御部303は、少なくとも車両1が自動駐車を終了するまでは、継続して監視画面を表示させる。
また、監視装置300の出力部305は、監視を開始したことを表す監視開始通知を車載装置100に送信する(S308)。なお、監視装置300の受付部304が監視員による監視開始の操作を受け付けた場合に、監視装置300の出力部305が監視開始通知を車載装置100に送信するものとしてもよい。
また、車載装置100の表示制御部108は、受信部110が監視開始通知を受信し、かつ、自動駐車の開始が可能な位置に車両1がある場合、自動駐車の開始が可能であることを運転者に通知する(S309)。
そして、車載装置100の受付部101は、ユーザによる自動駐車開始の操作を受け付ける(S310)。
この場合、車載装置100の送信部102は、自動駐車開始通知をサーバ装置200に送信する(S311)。なお、車載装置100の送信部102は、監視装置300に対しても、自動駐車開始通知を送信してもよい。
また、車載装置100の走行制御部111は、第1の走行経路81に基づく自動駐車を開始する(S312)。
サーバ装置200の認識部203は、画像データ取得部202によって取得された第2の画像データから、自動駐車時における車両1の第2の走行経路82を特定する。そして、サーバ装置200の判定部205は、第1の走行経路81(つまり、教師走行の走行経路)と、第2の走行経路82(つまり、現在の走行経路)との差異を判定する(S313)。
サーバ装置200の判定部205が第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の大きさが規定の基準以上であると判定した場合、サーバ装置200の出力部206は、監視装置300に差異発生通知を送信する(S314)。
監視装置300の表示制御部303は、受信部301がサーバ装置200から差異発生通知を受信した場合に、差異の発生を報知する(S315)。
そして、監視装置300の受付部304は、監視員による車両1に対する停止指示を受け付ける(S316)。なお、図13では、差異の発生の報知の後に監視員による車両1に対する停止指示が実行されているが、停止指示の操作は差異の発生の報知の後に限定されるものではない。差異の発生の報知の有無に関わらず、監視員が監視画面を目視して車両1を停止させるべきであると判断した場合に、停止指示を入力可能である。例えば、車両1が第1の走行経路81上を走行している場合でも、車両1が障害物等と接近した場合に、監視員による判断で停止指示を入力してもよい。
そして、監視装置300の出力部305は、監視員による車両1に対する停止指示が受け付けられた場合に、車載装置100に停止信号を送信する(S317)。
車載装置100の受信部110が監視装置300から停止信号を受信した場合、車載装置100の走行制御部111は、車両1を停止させる(S318)。
このように、本実施形態では、サーバ装置200が駐車場90の監視装置300に対して差異発生通知を送信し、監視装置300が監視員による車両1に対する停止指示を受け付けた場合に車載装置100に停止信号を送信する。このため、本実施形態の駐車場管理システムS1では、第1の実施形態と同様の停止制御の機能を冗長化の効果を奏した上で、監視員による目視の確認によって状況に即した停止指示を行うことができる。
(第3の実施形態)
上述の第2の実施形態では、サーバ装置200が第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の大きさを判定していた。この第3の実施形態では、サーバ装置200による差異の判定の処理は実行せず、監視員による目視の判定を行う。
図14は、第3の実施形態に係る駐車場管理システムS1で実行される駐車支援処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本実施形態の駐車場管理システムS1は、第2の実施形態と同様に監視装置300を備える。なお、このシーケンス図の処理が開始する前に、図8で説明した第1の走行経路81の記録処理が実行済みであるものとする。本実施形態においては、第1の走行経路81の記録処理は第1の実施形態と同様である。
S401の接続要求の処理から、S410の自動駐車開始操作受付の処理までは、図13で説明した第2の実施形態におけるS301~S310の処理と同様である。
そして、S411の車載装置100の走行制御部111による自動駐車の処理は、図13で説明した第2の実施形態におけるS312の処理と同様である。
そして、監視装置300の受付部304は、監視員による車両1に対する停止指示を受け付ける(S412)。本実施形態では、S407で表示が開始された監視画面を、監視員が目視して、車両1を停止させるべきであると判断した場合に、停止指示を入力する。本実施形態の監視画面の表示態様は、例えば、図11および図12で図示した例であってもよい。
そして、監視装置300の出力部305は、監視員による車両1に対する停止指示が受け付けられた場合に、車載装置100に停止信号を送信する(S413)。
車載装置100の受信部110が監視装置300から停止信号を受信した場合、車載装置100の走行制御部111は、車両1を停止させる(S414)。
このように、本実施形態では、監視装置300が監視員による目視確認が可能な監視画面を提示することで、監視員による停止の判断を支援する。本実施形態の駐車場管理システムS1では、サーバ装置200が第1の走行経路81と第2の走行経路82との比較機能を有さなくとも、車両1の停止制御の機能を冗長化することができる。また、本実施形態の駐車場管理システムS1では、監視員による目視の確認によって状況に即した停止指示を行うことができる。
(第4の実施形態)
上述の第1~第3の実施形態では、サーバ装置200が車両1の教師走行時における第1の走行経路81を記録していた。この第4の実施形態では、サーバ装置200による第1の走行経路81を記録の記録処理、および第1の走行経路81と第2の走行経路82との差異の判定の処理は実行せず、監視員による目視の判定を行う。
図15は、第4の実施形態に係る駐車場管理システムS1で実行される駐車支援処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本実施形態の駐車場管理システムS1は、第2の実施形態と同様に監視装置300を備えるが、サーバ装置200は備えなくともよい。本実施形態では、図15に示すように、車載装置100、監視装置300、およびカメラ5により処理が実行される。
また、本実施形態では、サーバ装置200による第1の走行経路81の記録処理は実行されないが、車載装置100単体で教師走行に基づく第1の走行経路81の記録処理が実行される。図15のシーケンス図の処理が実行される前に、車載装置100による第1の走行経路81の記録処理が実行済みであるものとする。
まず、車載装置100の送信部102は、監視装置300の通信圏内に入った場合、または監視装置300から規定の距離内に入った場合に、監視装置300に接続要求を送信する(S501)。
監視装置300の受信部301は、車載装置100から送信された接続要求を受信する。この場合、監視装置300は車載装置100との車両連携を開始する(S502)。
そして、監視装置300の画像データ取得部302は、カメラ5から第2の画像データを取得する(S503)。なお、図15では図示を省略するが、画像データ取得部302は、少なくとも車両1が自動駐車を終了するまでは、継続して第2の画像データを取得する。
そして、監視装置300の表示制御部303は、監視画面の表示を開始する(S504)。本実施形態では、第1の画像データが事前に取得されていないため、監視装置300の表示制御部303は、ディスプレイ320上の監視画面に、第2の画像データと、車両停止ボタン321とを表示させる。なお、図15では図示を省略するが、表示制御部303は、少なくとも車両1が自動駐車を終了するまでは、継続して監視画面を表示させる。
また、監視装置300の出力部305は、監視を開始したことを表す監視開始通知を車載装置100に送信する(S505)。なお、監視装置300の受付部304が監視員による監視開始の操作を受け付けた場合に、監視装置300の出力部305が監視開始通知を車載装置100に送信するものとしてもよい。
また、車載装置100の表示制御部108は、受信部110が監視開始通知を受信し、かつ、自動駐車の開始が可能な位置に車両1がある場合、自動駐車の開始が可能であることを運転者に通知する(S506)。
そして、車載装置100の受付部101は、ユーザによる自動駐車開始の操作を受け付ける(S507)。
そして、車載装置100の走行制御部111は、第1の走行経路81に基づく自動駐車を開始する(S508)。
そして、監視装置300の受付部304は、監視員による車両1に対する停止指示を受け付ける(S509)。本実施形態では、S504で表示が開始された監視画面を、監視員が目視して、車両1を停止させるべきであると判断した場合に、停止指示を入力する。
そして、監視装置300の出力部305は、監視員による車両1に対する停止指示が受け付けられた場合に、車載装置100に停止信号を送信する(S510)。
車載装置100の受信部110が監視装置300から停止信号を受信した場合、車載装置100の走行制御部111は、車両1を停止させる(S511)。
このように、本実施形態では、監視装置300が監視員による目視確認が可能な監視画面を提示することで、監視員による停止の判断を支援する。本実施形態の駐車場管理システムS1では、サーバ装置200の必須としない簡易な構成で、車両1の停止制御の機能を冗長化することができる。
(変形例1)
上述の第1~第4の実施形態では、サーバ装置200および監視装置300が車載装置100に停止信号を送信していたが、サーバ装置200および監視装置300から車載装置100へ送信される差異についての情報は停止信号に限定されるものではない。
例えば、自動駐車中に車両1に運転者が乗車している場合には、サーバ装置200および監視装置300は、車両1が第1の走行経路81から逸脱したことを知らせる通知を送信してもよい。この場合、車載装置100の表示制御部108は、表示装置120に、運転者に対して停止を促す通知を表示させてもよい。
(変形例2)
上述の第1~第3の実施形態のサーバ装置200は、駐車場90に設置される物理サーバに限定されるものではない。例えば、サーバ装置200の機能の一部またはすべてが、クラウド環境で実現されてもよい。
(変形例3)
また、上述の第1~第3の実施形態のサーバ装置200の機能が、カメラ5によって実現されてもよい。例えば、カメラ5が、CPUなどの制御装置と、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの記憶装置とを備え、第1~第3の実施形態のサーバ装置200と同様の機能を実行してもよい。この場合、カメラ5が情報処理装置の一例となる。
(変形例4)
上述の第2~第4の実施形態では監視装置300をサーバ装置200とは異なる装置として説明したが、監視装置300がサーバ装置200の機能を備えてもよい。この場合、監視装置300が情報処理装置の一例となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 車両
5 カメラ
70 監視画像
71 第1の監視画像
72 第2の監視画像
81 第1の走行経路
82 第2の走行経路
90 駐車場
100 車載装置
101 受付部
102 送信部
103 取得部
104 抽出部
105 記録処理部
106 推定部
107 検出部
108 表示制御部
109 音声制御部
110 受信部
111 走行制御部
120 表示装置
150 記憶部
200 サーバ装置
201 受信部
202 画像データ取得部
203 認識部
204 記録処理部
205 判定部
206 出力部
250 記憶部
300 監視装置
301 受信部
302 画像データ取得部
303 表示制御部
304 受付部
305 出力部
320 ディスプレイ
321 車両停止ボタン
350 記憶部
901 駐車枠
S1 駐車場管理システム

Claims (7)

  1. 運転者の手動運転により教師走行をする車両を撮影した第1の画像データと、自動運転により走行する前記車両を撮影した第2の画像データとを取得する画像データ取得部と、
    前記第1の画像データに描出された前記車両の第1の走行経路と、前記第2の画像データに描出された前記車両の第2の走行経路との差異の大きさが規定の基準以上である場合に、当該差異についての情報を出力する出力部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記第1の走行経路と前記第2の走行経路との前記差異の大きさが前記規定の基準以上であるか否かを判定する判定部、をさらに備える、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報は、前記車両の停止信号であり、
    前記出力部は、前記車両に搭載された車載装置に前記停止信号を送信する、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報は、前記車両の運転者に対する通知であり、
    前記出力部は、前記車両に搭載された車載装置に前記通知を送信する、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  5. 前記情報は、前記車両が駐車する駐車場の監視装置に対する通知であり、
    前記出力部は、前記監視装置に前記通知を送信する、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の画像データに描出された前記第1の走行経路と前記車両を特定可能な識別情報とを対応付けて記録する記録処理部と、
    前記第2の画像データに描出された前記車両のナンバープレートから前記車両の車両番号を前記識別情報として読み取る認識部と、をさらに備え、
    前記判定部は、前記車両番号に対応付けられた前記第1の走行経路と、前記車両番号を読み取った前記第2の画像データに描出された前記第2の走行経路とを比較することにより、前記差異の大きさを判定する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  7. 運転者の手動運転による教師走行に基づく車両の第1の走行経路を記録する記録処理部と、
    前記第1の走行経路に基づいて、前記車両を駐車位置へ自動走行させる走行制御部と、
    外部から停止信号を受信する受信部と、を備え、
    前記走行制御部は、前記自動走行中に、前記停止信号が受信された場合に前記車両を停止させる、
    車載装置。
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