JP2023095562A - 医用画像処理方法及びx線ctスキャンの制御方法 - Google Patents

医用画像処理方法及びx線ctスキャンの制御方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023095562000001
【課題】医用画像診断装置を用いた画像診断のスループットを向上すること。
【解決手段】実施形態に係る医用画像処理方法は、被検体の第1,第2のCTスキャンにより得られた第1,第2の被検体データを取得する。医用画像処理方法は、第1,第2の被検体データについての画像再構成の範囲である第1,第2の再構成範囲を連動させるか否かを示す再構成範囲の連動設定を読み込む。医用画像処理方法は、第1の再構成範囲の変更指示があった場合に、連動設定で再構成範囲を連動させる設定となっているか否かに応じて、第1の再構成範囲とともに第2の再構成範囲を変更するか否かの制御を行う。医用画像処理方法は、制御に応じた画像再構成の範囲で、第1,第2の被検体データから第1,第2の画像を再構成する。
【選択図】図6

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像処理方法及びX線CTスキャンの制御方法に関する。
従来、医用画像診断装置においては、予め作成された撮影プロトコルを含むリストから、検査の撮影プロトコルを選択する場合がある。リスト内の各撮影プロトコルは、例えば病院内での規定や線量ガイドラインなどに基づいて、特定の検査に対する汎用的な撮影プロトコルとして予め作成されている。
しかしながら、1の撮影プロトコルに含まれる複数のスキャンに関して再構成処理の条件を変更する場合には、当該複数のスキャンのそれぞれに対して再構成処理の条件を設定する必要があった。このため、再構成処理の条件を変更する場合には、各スキャンの条件設定に手間を要し、医用画像診断装置を用いた画像診断のスループットが低下する場合があった。
国際公開第2020/090013号
本明細書等に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、医用画像診断装置を用いた画像診断のスループットを向上することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る医用画像処理方法は、被検体の第1のCTスキャンにより得られた第1の被検体データと、前記被検体の第2のCTスキャンにより得られた第2の被検体データとを取得する。前記医用画像処理方法は、前記第1の被検体データについての画像再構成の範囲である第1の再構成範囲と、前記第2の被検体データについての画像再構成の範囲である第2の再構成範囲とを連動させるか否かを示す再構成範囲の連動設定を読み込む。前記医用画像処理方法は、前記第1の再構成範囲の変更指示があった場合に、前記連動設定で再構成範囲を連動させる設定となっているか否かに応じて、前記第1の再構成範囲とともに前記第2の再構成範囲を変更するか否かの制御を行う。前記医用画像処理方法は、前記制御に応じた画像再構成の範囲で、前記第1の被検体データから第1の画像を再構成するとともに前記第2の被検体データから第2の画像を再構成する。
図1は、実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影(CT:Computed Tomography)装置の構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係るディスプレイにおいて表示される、プロトコル作成画面の一例(1)を示す図である。 図3は、実施形態に係るディスプレイにおいて表示される、プロトコル作成画面の一例(2)を示す図である。 図4は、実施形態に係るディスプレイにおいて表示される、プロトコル作成画面の一例(3)を示す図である。 図5は、実施形態に係るディスプレイにおいて表示される、プロトコル作成画面の一例(4)を示す図である。 図6は、実施形態に係るディスプレイにおいて表示される、プロトコル作成画面の一例(5)を示す図である。 図7は、実施形態に係るディスプレイにおいて表示される、スキャン実行画面の一例(1)を示す図である。 図8は、実施形態に係るディスプレイにおいて表示される、スキャン実行画面の一例(2)を示す図である。
以下、図面を参照しながら各実施形態に係る医用画像処理方法及びX線CTスキャンの制御方法を説明する。なお、以下の説明において、既出の図に関して前述したものと同一又は略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ重複説明する。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表されている場合もある。また、既出の図に関して前述したものと同一又は略同一の機能を有する構成要素について、末尾に「a」、[b]、[c]又は「d」を付して区別している場合もある。また、例えば図面の視認性を確保する観点から、各図面の説明において主要な構成要素だけに参照符号を付し、既出の図において前述したものと同一又は略同一の機能を有する構成要素であっても参照符号を付していない場合もある。
本実施形態は、医用画像処理方法を実現する医用画像診断装置としての、あるいは実施形態に係るX線CTスキャンの制御方法を実現するX線コンピュータ断層撮影(CT:Computed Tomography)装置を例示する。図1は、実施形態に係るX線CT装置1の構成の一例を示す図である。X線CT装置1は、X線管11から被検体Pに対してX線を照射し、照射されたX線をX線検出器12で検出する。X線CT装置1は、X線検出器12からの出力に基づいて被検体Pに関するCT画像(医用画像)データを生成する。
図1に示すように、X線CT装置1は、架台10、寝台30及びコンソール40を有する。なお、図1では説明の都合上、架台10が複数描画されている。架台10は、被検体PをX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。寝台30は、X線CT撮影の対象となる被検体Pを載置し、被検体Pを位置決めするための搬送装置である。コンソール40は、架台10を制御するコンピュータである。例えば、架台10及び寝台30はCT検査室に設置され、コンソール40はCT検査室に隣接する制御室に設置される。架台10、寝台30及びコンソール40は、互いに通信可能に有線又は無線で接続されている。ここで、架台10及び寝台30は、撮像部の一例である。
なお、コンソール40は、必ずしも制御室に設置されなくてもよい。例えば、コンソール40は、架台10及び寝台30とともに同一の部屋に設置されてもよい。また、コンソール40が架台10に組み込まれてもよい。
なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し床面に対し水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し床面に対し垂直である軸方向をY軸方向と定義する。
ここで、X線CT装置1は、例えば、病院内に設置された院内LAN(Local Area Network)によって他の装置と接続され、直接的又は間接的に相互に通信可能な状態となっている。例えば、X線CT装置1は、医用画像を記憶したり、医用画像を加工したりするPACS(Picture Archiving and Communication System)サーバや、その他の医用画像診断装置、担当医師が画像を参照するための端末装置などと接続されている。各装置は、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に則って、医用画像などを相互に送受信する。
また、上述した各装置を有するシステムにおいては、HIS(Hospital Information System)やRIS(Radiology Information System)などが導入され、各種情報が管理される。例えば、上記したシステムにより端末装置によって作成された検査オーダが各医用画像診断装置などに送信される。各医用画像診断装置は、端末装置から直接受信した検査オーダ、あるいは検査オーダを受信したPACSサーバによって作成されたモダリティごとの患者リスト(モダリティワークリスト)から患者情報を取得する。
図1に示すように、架台10は、X線管11、X線検出器12、回転フレーム13、X線高電圧装置14、制御装置15、ウェッジ16、コリメータ17及びデータ収集回路(Data Acquisition System:DAS)18を有する。
X線管11は、熱電子を発生する陰極(フィラメント)と、熱電子の衝突を受けてX線を発生する陽極(ターゲット)とを有する真空管である。X線管11は、X線高電圧装置14から供給される高電圧を用いて、陰極から陽極に向けて熱電子を照射することにより、被検体Pに対してX線を照射する。ここで、X線管11は、X線発生部の一例である。X線高電圧装置14が供給する電圧をX線の照射中に所定数ビュー毎に切り替えることにより、いわゆるデュアルエナジーCT撮影を実現することができる。なお、実施形態においては、必ずしもデュアルエナジーCT撮影が実現できるX線CT装置1である必要はなく、通常のシングルエナジーCT撮影のみ実現できるX線CT装置1であってもよい。また、デュアルエナジーCT撮影に限らず、3種類以上のエネルギーのデータ処理を行うマルチエナジーCT撮影を実現できるX線CT装置1であっても構わない。
X線検出器12は、X線管11から照射され被検体Pを通過したX線を検出し、検出されたX線の線量に対応した電気信号をDAS18に出力する。X線検出器12は、例えば、X線管11の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子がスライス方向(列方向,row方向)に複数配列された構造を有する。ここで、X線検出器12は、X線検出部の一例である。
また、X線検出器12は、例えば、グリッド、シンチレータアレイ及び光センサアレイを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。シンチレータは、入射X線量に応じた光量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射面側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドは、コリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、シンチレータからの光の光量に応じた電気信号に変換する機能を有する。光センサとしては、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプアイヤー:PMT)等が用いられる。
なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。回転フレーム13の開口部19には、画像視野(FOV)が設定される。例えば、回転フレーム13は、アルミニウムを材料とした鋳物である。なお、回転フレーム13は、X線管11及びX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やウェッジ16、コリメータ17及びDAS18等をさらに支持することもできる。また、回転フレーム13は、図1において図示しない種々の構成をさらに支持することもできる。ここで、回転フレーム13は、回転部の一例である。
X線高電圧装置14は、高電圧発生装置及びX線制御装置を有する。高電圧発生装置は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧及びX線管11に供給するフィラメント電流を発生する。X線制御装置は、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行う。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。X線高電圧装置14は、架台10内の回転フレーム13に設けられてもよいし、架台10内の固定フレーム(図示しない)に設けられても構わない。なお、固定フレームは、回転フレーム13を回転可能に支持するフレームである。ここで、X線高電圧装置14は、X線高電圧部の一例である。
制御装置15は、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構と、この駆動機構を制御するプロセッサ及びメモリ等を有する処理回路とを含む。制御装置15は、入力インターフェース43や架台10に設けられた入力インターフェース等からの入力信号を受けて、架台10及び寝台30の動作制御を行う。例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や架台10をチルトさせる制御、寝台30を動作させる制御を行う。
なお、架台10をチルトさせる制御は、架台10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。なお、制御装置15は架台10に設けられてもよいし、コンソール40に設けられてもよい。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16は、ウェッジフィルタ(wedge filter)やボウタイフィルタ(bow-tie filter)であり、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウム等を加工して構成される。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を限定する。コリメータ17は、X線を遮蔽する複数の鉛板をスライド可能に支持し、複数の鉛板により形成されるスリットの形態を調節する。なお、コリメータ17は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
DAS18は、X線検出器12により検出されたX線の線量に応じた電気信号をX線検出器12から読み出す。DAS18は、読み出した電気信号を増幅し、ビュー期間に亘り電気信号を積分(加算)することにより当該ビュー期間に亘るX線の線量に応じたデジタル値を有する検出データを収集する。検出データは、投影データと呼ばれる。DAS18は、例えば、投影データを生成可能な回路素子を搭載した特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)により実現される。投影データは、非接触データ伝送装置等を介してコンソール40に伝送される。ここで、DAS18は、データ収集部の一例である。
なお、DAS18が生成した検出データは、回転フレーム13に設けられた発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)を有する送信機から光通信によって架台10の非回転部分(例えば固定フレーム。図1での図示は省略している。)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール40へと転送される。なお、回転フレーム13から架台10の非回転部分へのデータの送信方法は、光通信に限らず、非接触型の如何なるデータ伝送方式を採用してもよく、接触型のデータ伝送方式を採用しても構わない。
寝台30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを有する。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、天板33を、天板33の長手方向(Z軸方向)に移動する駆動機構であり、モータ及びアクチュエータなどを含む。天板33は、被検体Pが載置される板である。天板33は、支持フレーム34の上面に設けられる。天板33は、被検体Pの全身が撮影可能となるように、寝台30から架台10側へ突出することが可能である。天板33は、例えば、X線の透過性と、剛性及び強度等の物理特性とが良好な炭素繊維強化樹脂(Carbon Fiber Reinforced Plastic;CFRP)により形成される。また、例えば、天板33の内部は、空洞である。支持フレーム34は、天板33を、天板33の長手方向に移動可能に支持する。ここで、寝台30は、医用寝台装置の一例である。
コンソール40は、メモリ41、ディスプレイ42、入力インターフェース43及び処理回路44を有する。メモリ41とディスプレイ42と入力インターフェース43と処理回路44との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。なお、コンソール40は架台10とは別体として説明するが、架台10にコンソール40又はコンソール40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。例えば、メモリ41は、投影データや再構成画像データを記憶する。また、メモリ41は、例えば、検査の部位や目的に応じた撮影プロトコルを記憶する。また、例えば、メモリ41は、各種のプログラムを記憶する。なお、メモリ41の保存領域は、X線CT装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。ここで、メモリ41は、記憶部の一例である。
ここで、撮影プロトコルとは、ある目的のもとに定義された、少なくとも1以上のスキャンを含む一連のCT撮影のスキャン順序や各種条件を定義するものである。以下の説明では、撮影プロトコルを指して、スキャンプランと記載する場合もある。また、撮影プロトコルを、単にプロトコルと記載する場合もある。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。ディスプレイ42は、例えば、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。操作者からの各種操作を受け付けるためのGUIは、撮影プロトコルに含まれる複数のスキャンに関する再構成条件の設定に係る各種の操作画面を含む。以下の説明では、撮影プロトコルの編集を指して、プロトコル編集と記載する場合もある。ディスプレイ42としては、種々の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。例えばディスプレイ42として、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)、Cathode Ray Tube(CRT)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(Organic Electro Luminescence Display:OELD)又はプラズマディスプレイが使用可能である。ここで、ディスプレイ42は、表示部の一例である。
なお、ディスプレイ42は、制御室の如何なる場所に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、架台10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール40の本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。また、ディスプレイ42として、1又は2以上のプロジェクタが用いられてもよい。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。入力インターフェース43は、例えば、投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。入力インターフェース43は、例えば、再構成条件の設定に係る各種の操作画面に対する操作者からの各種の入力操作を受け付ける。ここで、入力インターフェース43は、入力部の一例である。
入力インターフェース43としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。なお、本実施形態において、入力インターフェース43は、これらの物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース43の例に含まれる。また、入力インターフェース43は、架台10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
処理回路44は、X線CT装置1全体の動作を制御する。処理回路44は、ハードウェア資源として、プロセッサと、ROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路44は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能45、画像生成機能46、画像処理機能47及び表示制御機能48などを実行する。ここで、処理回路44は、処理部の一例である。
システム制御機能45において処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各種機能を制御する。
例えば、処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、プリセットされる撮影プロトコルや検査用の撮影プロトコルの作成、編集、削除などを制御する。例えば、処理回路44は、スキャン実行画面(例えば図7参照)のプロトコル表示領域に表示された選択プロトコルに応じて被検体Pの撮像を制御する。
画像生成機能46において処理回路44は、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。処理回路44は、生成されたデータをメモリ41に格納する。なお、前処理前のデータ(検出データ)及び前処理後のデータを総称して投影データと称する場合もある。処理回路44は、生成された投影データ(前処理後の投影データ)に対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法、機械学習等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。処理回路44は、生成されたCT画像データをメモリ41に格納する。
画像処理機能47において処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、画像生成機能46によって生成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層像データや3次元画像データに変換する。例えば、処理回路44は、当該CT画像データにボリュームレンダリングや、サーフェスレンダリング、画像値投影処理、MPR(Multi-Planar Reconstruction)処理、CPR(Curved MPR)処理等の3次元画像処理を施して、任意視点方向のレンダリング画像データを生成する。なお、任意視点方向のレンダリング画像データ等の3次元画像データの生成は、画像生成機能46が直接行っても構わない。処理回路44は、断層像データや3次元画像データをメモリ41に格納する。
また、画像処理機能47において処理回路44は、撮影プロトコルに含まれる複数のスキャンに関する再構成条件の設定に係る各種の表示画面を表示するための画像データを生成する。以下の説明では、撮影プロトコルに含まれる複数のスキャンに関する再構成条件の設定を指して、条件設定と記載する場合もある。
表示制御機能48において処理回路44は、画像処理機能47により生成された各種画像データに基づいて、画像をディスプレイ42に表示させる。ディスプレイ42に表示させる画像は、CT画像データに基づくCT画像、任意断面の断面画像データに基づく断面画像、任意視点方向のレンダリング画像データに基づく任意視点方向のレンダリング画像等を含む。ディスプレイ42に表示させる画像は、操作画面を表示するための画像や操作者への通知及び警告を表示するための画像を含む。操作画面は、プロトコル選択や再構成条件の設定に係る各種の表示画面を含む。ここで、表示制御機能48を実現する処理回路44は、表示制御部の一例である。
なお、各機能45~48は、単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路44を構成し、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各機能45~48を実現するものとしても構わない。ここで、各機能45~48は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
なお、コンソール40は、単一のコンソールにて複数の機能を実行するものとして説明したが、複数の機能を別々のコンソールが実行することにしても構わない。例えば、画像生成機能46や画像処理機能47などの処理回路44の機能を分散して有しても構わない。
なお、処理回路44は、コンソール40に含まれる場合に限らず、複数の医用画像診断装置にて取得された検出データに対する処理を一括して行う統合サーバに含まれてもよい。
なお、後処理は、コンソール40又は外部のワークステーションのどちらで実施することにしても構わない。また、コンソール40とワークステーションの両方で同時に処理することにしても構わない。ワークステーションとしては、例えば画像生成機能46や画像処理機能47を実現するプロセッサと、ROMやRAM等のメモリとをハードウェア資源として有するコンピュータ等が適宜利用可能である。
図1には図示されていないが、X線CT装置1において造影剤を注入しながら撮影を行う場合には、造影剤の注入装置と処理回路44とが通信可能に接続され、注入装置による造影剤の注入タイミングとX線CT装置1による撮影のタイミングとを連動させて撮影を行う。
なお、X線CT画像データの再構成においては、フルスキャン再構成方式及びハーフスキャン再構成方式のいずれの再構成方式が適用されてもよい。例えば、再構成処理機能444において処理回路44は、フルスキャン再構成方式では、被検体Pの周囲一周、360度分の投影データを用いる。また、処理回路44は、ハーフスキャン再構成方式では、180度+ファン角度分の投影データを用いる。本実施形態では、説明の簡単のため、処理回路44は、被検体Pの周囲一周、360度分の投影データを用いて再構成するフルスキャン再構成方式を用いるものとする。
なお、本実施形態に係る技術は、第3世代CT、第4世代CTなど様々なタイプのX線CT装置1でも適用可能である。ここで、第3世代CTは、X線管と検出器とが一体として被検体の周囲を回転するRotate/Rotate-Typeである。第4世代CTは、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管のみが被検体の周囲を回転するStationary/Rotate-Typeである。
なお、本実施形態に係る技術は、一管球型のX線コンピュータ断層撮影装置にも、X線管と検出器との複数のペアを回転リングに搭載した、いわゆる多管球型のX線コンピュータ断層撮影装置にも適用可能である。
なお、本実施形態では、積分型のX線検出器12が搭載されたX線CT装置1を例として説明するが、本実施形態に係る技術は、光子計数型のX線検出器が搭載されたX線CT装置1として実現することもできる。
なお、本実施形態に係るX線CT装置1は、立位CTとして構成されていても構わない。この場合、天板33の移動に代えて、立位の被検体Pを支持し、架台10の回転部の回転軸に沿って移動可能に構成された支持部が設けられていてもよく、あるいは天板33あるいは寝台30は設けられていなくともよい。また、本実施形態に係るX線CT装置1は、架台10及び寝台30が移動可能な移動型CTや歯科用CTとして構成されていても構わない。
なお、本実施形態は、医用画像診断装置としてX線CT装置1を用いる場合について説明するが、これに限らない。実施形態に係る技術は、MRI装置やPET装置、SPECT装置、X線診断装置、超音波診断装置などの他の医用画像診断装置に適用可能である。この場合、各医用画像診断装置の制御回路が、本実施形態に係る処理回路44と同様の機能を実現する。
また、本実施形態に係る条件設定に係る各種制御は、X線CT装置1のコンソール40で実現される場合に限らず、外部のワークステーションやPACSビューア、あるいはこれらの組合せにより実現されても構わない。あるいは、X線CT装置1には架台10と寝台30が設けられ、X線CT装置1を含む院内の複数の医用画像診断装置について共通の制御装置が上述のコンソール40の一部の機能を実現する形態もありうる。この場合例えば、コンソール40は入力インターフェース43と当該制御装置からの画面表示あるいはGUI画像を表示するディスプレイ42を有する。入力インターフェース43からの入力はコンソール40が有する不図示の通信回路により通信ネットワークを介して制御装置に送られ、制御装置で入力が処理され、当該入力に応じて再構成条件が設定され、また、当該入力に応じて更新されたGUI画像が制御装置の通信回路により出力され、コンソール40の通信回路により受信される。この場合、後述のGUIは当該制御装置により一部実現されることとなる。コンソール40と制御装置の機能分担はこれに限らず、入力に応じたGUI画像の更新はコンソール40で行われ、当該入力あるいはGUI画像の更新に応じた撮影条件、スキャンプランやプロトコル情報の変更・更新は制御装置で行われることとしてもよい。これらの本実施形態に係る再構成条件の設定を含む撮影プロトコルの編集に係る表示制御を実現する装置は、医用情報表示制御装置の一例である。
以下、実施形態に係るX線CT装置1などの医用画像診断装置を用いた画像診断における検査の撮影プロトコルに関する再構成条件の設定について、図面を参照してより詳細に説明する。
X線CT装置1などの医用画像診断装置を用いた画像診断においては、医用画像診断装置を操作する操作者(例えば、担当技師や、放射線科医など)が、担当医師から送られた検査オーダに基づいて検査内容を決定して、検査を実施する。このとき、操作者は、予め作成された撮影プロトコルを含むリストから、検査の撮影プロトコルを選択する場合がある。リスト内の各撮影プロトコルは、例えば病院内での規定や線量ガイドラインなどに基づいて、特定の検査に対する汎用的な撮影プロトコルとして予め作成されている。ここで、撮影プロトコルには、例えば、位置決め用のスキャンや、部位ごとの非造影スキャン、あるいは部位ごとの造影スキャンなどが含まれる。すなわち、1つの撮影プロトコルに基づいてX線CT画像データが収集される場合、複数回のスキャンが実行されて各スキャンに対応するX線CT画像データが収集される。
撮影プロトコルを作成する際、当該撮影プロトコルに含まれる複数のスキャンに関して、再構成条件の設定を行う場合がある。この場合、各スキャンそれぞれについて再構成条件を手作業で設定しており、手間がかかっていた。このため、再構成条件の設定に係る操作者による操作ステップの簡略化が求められる。
また、検査オーダや患者の状態に応じた最適な撮影プロトコルがリストに無い場合、操作者は、リストからベースとなる撮影プロトコルを読み込んだ後に、例えばスキャンを追加したり、各条件を編集したりするなどの操作を行うことで撮影プロトコルの最適化を行うことがある。しかしながら、撮影プロトコルの最適化を行うためには、撮影プロトコルの読み込み後、スキャンの追加や各スキャンの条件編集の操作を行う必要がある。つまり、操作者は、追加したスキャンや既存のスキャンに対して適した条件設定を行うために撮影条件を編集する。しかしながら、撮影条件が変更された場合、再構成条件も同様に最適化する必要があるため、撮影プロトコルの最適化を行う場合、操作者の撮影プロトコルの編集に係る操作が増加してしまう。
例えば、別の撮影プロトコルの条件や過去に使用したスキャンを参照することにより検査に適した撮影プロトコルを選択できる場合もある。しかしながら、別の撮影プロトコルの条件や過去に使用したスキャンを参照する場合には、その条件を参照しつつ、1つ1つの条件を設定していく手順は必要であり、操作者の撮影プロトコルの編集に係る操作ステップの簡略化が求められる。
また、スキャン実行時に、撮影プロトコルの変更を行う場合もある。この場合も、上述したように、変更されたスキャンに関して、あるいは変更されたスキャンと他のスキャンとの間において、適切な再構成条件を設定する必要があるため、操作者の撮影プロトコルの編集に係る操作が増加してしまう。
このように、撮影プロトコルの作成や編集に手間がかかると、医用画像診断装置を用いた画像診断のスループットが低下してしまう。本実施形態では、以下に説明するように、撮影プロトコルの作成における、再構成条件の設定に係る操作者の操作ステップを低減することができるX線CT装置1などの医用画像診断装置を開示する。つまり、本実施形態では、画像診断のスループットを向上することができるX線CT装置1などの医用画像診断装置を開示する。
以下、処理回路44によりディスプレイに表示される表示画面について図2~図8を用いて説明する。かかる表示画面は例えばユーザが検査の条件等々を設定するための画面であり、入力インターフェース43からの入力に応じて操作され得る。画面での表示内容と検査の情報は対応しており、ユーザの操作入力に応じて画面での表示内容が変更され、当該変更と対応する形で検査の情報につき適宜入力、変更、追加、削除等々の設定が行われる。
図2~図6は、それぞれ、実施形態に係るディスプレイ42において表示される、プロトコル作成画面170の一例(1)~(5)を示す図である。
プロトコル作成画面170は、撮影プロトコルをプリセットするための操作画面である。より具体的には、プロトコル作成画面170は、被検体Pの情報(患者情報)を登録した後のプロトコル作成画面110において、その被検体Pに対して実行する選択プロトコルとして選択される対象の撮影プロトコルを作成または修正するための操作画面である。
図2は、プロトコル作成画面170の初期状態を例示する。図3及び図4は、プロトコル作成画面170のプロトコル表示中の状態を例示する。図2~図4のプロトコル作成画面170において、処理回路44は、プロトコル選択領域300及びプロトコル表示領域500を表示する。
プロトコル選択領域300において、処理回路44は、例えば、図2に示すように、「Adult」や「Child」などの患者属性を設定するための属性選択部310を表示する。また、処理回路44は、例えば、図2に示すように、「Whole」、「Head」、「Neck」、「Chest」、「Abdomen」、「Pelvis」、「Leg」、「Arm」などの検査部位を設定するための部位選択部330を表示する。ここで、処理回路44は、選択された患者属性や検査部位を強調して表示する。
プロトコル選択領域300において、処理回路44は、例えば、図2に示すように、部位選択部330において選択された部位に適用可能な、プリセットされた複数の撮影プロトコルのリストをリスト表示領域350に表示させる。以下の説明では、撮影プロトコルのリストを、単にプロトコルリストと記載する場合もある。リスト表示領域350において、処理回路44は、例えば、図2に示すように、設定された患者属性及び検査部位に対して有効な少なくとも1つのプリセットされた撮影プロトコルのそれぞれに対応するアイコン351を表示する。「Helical」は、通常のヘリカルCTスキャンを行うプロトコルを示すアイコン351である。「Subtraction」は、造影剤の注入前後で行われた2スキャンで得た画像の差分画像を得るプロトコルを示すアイコン351である。なお、説明の簡単のために、表示されているアイコン351としての撮影プロトコルの表示を指して、単に「撮影プロトコル」として以下説明することがある。また、アイコン351に対応する撮影情報としての撮影プロトコルを、アイコン351として説明することがある。
また、プロトコル選択領域300において、処理回路44は、例えば、図2に示すように、リスト表示領域350において新規プロトコルを示すアイコン355を表示する。操作者は、例えば新規プロトコルを示すアイコン355を選択してプロトコル作成を開始する。このとき、処理回路44は、操作者による新規プロトコルを示すアイコン355の選択に応じて、例えば以降の処理により撮影プロトコルが作成された後、作成された撮影プロトコルのアイコン351の表示位置として特定する。
一例として、操作者は、プロトコル作成画面170において、リスト表示領域350に表示されている新規プロトコルを示すアイコン355を選択した後、プリセットされた複数の撮影プロトコルのアイコン351のうちの選択したい撮影プロトコルを示す撮影プロトコルのアイコン351を、プロトコル表示領域500へドラッグ&ドロップ操作により表示することができる。ドラッグ&ドロップ操作は、マウスを用いた操作により実現されてもよいし、タッチパネルを用いた操作により実現されてもよい。
このとき、処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、プロトコル選択領域300のうちの選択された撮影プロトコルのアイコン351を、アクティブ状態を示す表示として、他の部分と比較して強調するように表示する。また、処理回路44は、プロトコル表示領域500において、選択されたアイコン351の示す撮影プロトコルを選択プロトコルのアイコン510a(アイコン510)として表示する。
なお、プロトコル選択領域300から任意の撮影プロトコルのアイコン351を選択してプロトコル表示領域500へ表示させるための操作者による操作は、ドラッグ&ドロップ操作に限らず、他の操作方法により実現されてもよい。一例として、操作者は、プロトコル作成画面170において、プロトコル選択領域300に表示されているリスト表示領域350のうちの選択したい撮影プロトコルのアイコン351をシングルクリックする。そして、操作者は、選択したい撮影プロトコルのアイコン351が強調表示されている状態で、プロトコル表示領域500をシングルクリックする。このとき、処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、プロトコル選択領域300のうちのシングルクリックされた撮影プロトコルのアイコン351を、アクティブ状態の表示にする。また、プロトコル表示領域500がクリックされたとき、アクティブ状態の撮影プロトコルのアイコン351の詳細情報、すなわち選択プロトコルのアイコン510をクリックされたプロトコル表示領域500に表示する。
プロトコル表示領域500において、処理回路44は、例えば、図3に示すように、選択された撮影プロトコルの詳細情報を示すアイコン510(アイコン510a)を表示する。以下の説明では、選択された撮影プロトコルを、単に選択プロトコルと記載する場合もある。処理回路44は、選択プロトコルの詳細情報を示すアイコン510として、選択プロトコルに含まれる操作者による操作やスキャンなどの撮影プロトコルを構成する要素を示す情報を時系列(実行順)、例えば図3のように画面左から右へと並べて表示する。
処理回路44は、例えば、図3に示すように、「Subtraction」のアイコン351が示す撮影プロトコルに関して、曝射スイッチのON操作を示す曝射アイコン511と、造影剤の注入を示すアイコン515とを、操作者による操作を示す情報として表示する。曝射アイコン511の下方には、開始モードを設定する開始モードアイコン512が表示される。開始モードの設定とは、どこから曝射スイッチを押してスキャン開始できるかを設定することであり、曝射スイッチを押す箇所として、例えば「制御パッド」や「架台」、「ハンドスイッチ」を選択するものである。
また、処理回路44は、例えば、図3に示すように、「Subtraction」のアイコン351が示す撮影プロトコルに含まれる「S-Helical」、「Non CE」、「Real Prep(造影剤をモニタリングするCT透視撮影)」、「Arterial(動脈相での撮影)」の各撮影を示すスキャンアイコン513を選択プロトコルに含まれるスキャンを示す情報として表示する。このように、各撮影プロトコルは、少なくとも1つのスキャンを含む。
各スキャンアイコン513には、当該スキャンに関する情報が一定の形式で文字又は画像情報で表示される。例えば図3では、略矩形の枠531内において、その上方の領域532にスキャンの名称が表示され、その下側である中央付近の領域533にスキャンの種類が文字とアイコンとで表示される。図3には、領域5133において文字とアイコンとで表示されるスキャンの種類として、「S-Helical(位置決め撮影あるいはスキャノグラム撮影用のヘリカル撮影)」、「Sub-Helical(サブトラクション用のヘリカル撮影)」、「Reap-Prep」などを例示している。その下側の領域534にはスキャン間の条件を同期させる設定であることを示す「Link」の文字と、同期させる条件の種類を示すアイコンとが表示される。例えば「Non-CE」の各スキャンアイコン513には、スキャン範囲又は再構成範囲においてZ方向の範囲を連動させることを示すアイコン5341と、スキャン範囲又は再構成範囲においてサイズ(FOV:Field Of View)を連動させることを示すアイコン5342とが表示されている。「S-Helical」はスキャノグラムであり、「Link」表示はされず、撮影条件の連動はされない設定となっている。「Arterial」スキャンの枠内には「Link」表示有即ち撮影条件の連動設定がされ、かつZ方向の撮影範囲が連動対象であることを示すアイコン5341が表示されている。「Real Prep」スキャンには、「Link」表示の隣に、後続のスキャン(ここでは「Arterial」スキャン)をPrepののちにできるだけ早く開始できるような特定の条件で実行するモードを示すアイコン5343が表示されている。
またさらに一番下段の領域535には当該スキャンに要する時間が表示される。
略矩形の枠531の左辺と右辺には△状の突起部536があり、当該位置にスピーカーのアイコン5361が表示され、スキャン開始時(左辺)とスキャン終了時(右辺)にアナウンス音声の有無がアイコン5361の種類により表示される。
また、処理回路44は、例えば、図3に示すように、選択プロトコルのアイコン510に含まれる要素のうち、連続して実行される要素の間に連結アイコン517を表示する。また、処理回路44は、当該選択プロトコルの範囲を示すアイコン519を表示する。図3は、アイコン519として矩形の枠を例示する。なお、選択プロトコルの範囲を示すアイコン519は、表示されなくても構わない。
上述のスキャンアイコン513、曝射アイコン511、開始モードアイコン512、連結アイコン517や、スキャンアイコン513の枠内に表示されている各種アイコンは当該アイコンに対するユーザの操作入力に応じて変更され得、当該操作入力に応じてプロトコルに関する各種条件が変更される。例えば「Real-Prep」の連結アイコン517をクリックすることに応じて、当該「Real-Prep」スキャンと「Non-CE」スキャンとを連結させた表示(「Real-Prep」と「Arterial」との間の連結表示と同様の表示)とし、Non-CEの開始時の曝射スイッチの押下に応じて、当該連結されたスキャンは自動的に適宜実行され得る。連結されたスキャンのうち後続するスキャンの開始タイミングは、先行するイベントからの経過時間として設定することができる。例えば照射スイッチの押下、「Non-CE」スキャンの開始、終了等々のタイミングからの経過時間を設定して、後続するスキャンの開始タイミングが設定されることとなる。かかる設定もプロトコル表示領域500に対するユーザの操作入力に応じて設定され得る。
なお、図2及び図3を参照して、ドラッグ&ドロップ操作などにより選択プロトコルを示すアイコン510を表示することにより、プロトコル作成画面170において撮影プロトコルの中身を確認できる場合を説明したが、これに限らない。以下のような表示により、アイコン351の示す撮影プロトコルの中身が表示される態様もあり得る。
プロトコル選択領域300において、処理回路44は、図4に示すように、スキャンリスト353を表示する。スキャンリスト353は、操作者によりリスト表示領域350から選択された撮影プロトコルに含まれるスキャンを示す。処理回路44は、例えば、図4に示すように、「Contrast 3Phase」のアイコン351が示す撮影プロトコルに含まれる各スキャンを示すアイコンをスキャンリスト353として表示する。図2の例では、スキャンリスト353は、「S-Helical」、「Real Prep」、「Helical」、「Helical」、「Helical」の各スキャンを示すアイコンを含む。
一例として、操作者は、選択したい撮影プロトコルのアイコン351が強調表示されている状態で、強調表示された撮影プロトコルのアイコン351を再びシングルクリックする。このとき、処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、クリックされたアクティブ状態のアイコン351が示す撮影プロトコルのスキャンリスト353をポップアウト表示する。また、操作者は、リスト表示領域350内のアイコン351に対する操作と同様にして、アイコン351の示す撮影プロトコルに含まれるスキャン、すなわちスキャンリスト353内のスキャンを選択することができる。なお、処理回路44の処理についても同様である。
なお、スキャンリスト353のポップアップ表示においては、図4に例示するようにスキャン名だけの表示でもよいし、図2及び図3のプロトコル表示領域500に表示する形式と同様の形式の表示であっても構わない。
このように、操作者は、リスト表示領域350から確認したい撮影プロトコルのアイコン351を2回シングルクリックすることでスキャンリスト353をポップアップ表示させ、このポップアップ表示により簡易確認を行うこともできる。
また、スキャンリスト353によるプロトコルの詳細情報の表示状態中には、さらに別の撮影プロトコルの追加や挿入、置換、削除といった操作も可能である。ここでは、図4を参照して、図3のプロトコル作成画面110において、「Contrast 3Phase」の撮影プロトコルのアイコン351がさらに選択される場合を例に説明する。
一例として、操作者は、選択したい「Contrast 3Phase」の撮影プロトコルのアイコン351を、プロトコル表示領域500へドラッグ&ドロップ操作する。処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいてアイコン351に関するドラッグ&ドロップ操作の開始を検知したとき、プロトコル表示領域500において、撮影プロトコルの詳細情報を示すアイコン510を挿入可能な位置を示すアイコン521(521a~521d)を表示する。図4は、アイコン521として実線を例示する。これにより、操作者は、ドラッグ&ドロップ操作を開始したとき、「Contrast 3Phase」の撮影プロトコルに対応するアイコン510を挿入できる位置を容易に把握することができる。
例えば、操作者は、プロトコル表示領域500の後部のエリア(図4ではアイコン521d及びその右側の位置)に「Contrast 3Phase」の撮影プロトコルのアイコン351をドロップする。このとき、処理回路44は、図4に示すように、「Subtraction」のアイコン510aの後ろ(末尾)に、「Contrast 3Phase」のアイコン510bを追加して表示する。
なお、操作者は、プロトコル表示領域500の上部のスペース523に「Contrast 3Phase」のアイコン351をドロップすることもできる。このとき、処理回路44は、表示中の「Subtraction」のアイコン510aを、「Contrast 3Phase」のアイコン510bにより置換する。
また、操作者は、プロトコル表示領域500に表示中の「Subtraction」のアイコン510aを、プロトコル作成画面170の端部やリスト表示領域350上にドロップすることもできる。このとき、処理回路44は、表示中の「Subtraction」のアイコン510aをプロトコル表示領域500から削除する。なお、処理回路44は、プロトコル表示領域500から選択プロトコルのアイコン510を削除するためのドロップ先を示すアイコンを、プロトコル作成画面170において別途表示することもできる。
また、操作者は、複数の撮影プロトコルを組み合わせた場合、プロトコル表示領域500において、表示中の選択プロトコルのアイコン510(図4ではアイコン510a,510b)を、例えばドラッグ&ドロップ操作により、プロトコル単位で並び替えることもできる。このとき、処理回路44は、上述したように、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、プロトコル表示領域500のアイコン510に関するドラッグ&ドロップ操作の開始を検知したとき、プロトコル表示領域500において、撮影プロトコルに対応するアイコン510を挿入可能な位置を示すアイコン521(521a~521d)を表示する。
なお、図4を参照して、プロトコル表示領域500への撮影プロトコルの追加や挿入、表示中の選択プロトコルの置換や移動(並び替え)、削除など、プロトコル単位でのプロトコル編集を例示したが、これに限らない。例えば、プロトコル表示領域500には、ドラッグ&ドロップなどの操作により、撮影プロトコルに含まれるスキャンについて、スキャン単位で追加や挿入を行うことができる。同様に、プロトコル表示領域500に表示中のアイコン510(510a,510b)に含まれる各スキャンのアイコンについて、スキャン単位で置換や移動(並び替え)、削除を行うこともできる。
なお、処理回路44は、操作者の操作入力に応じて、スキャンアイコン513の間のうち、例えば図3に連結アイコン517で示すように、連続して実行されるように設定されているスキャン間の連結を解除してもよい。この場合、操作者は、プロトコル単位及びスキャン単位のいずれであっても、連結アイコン517の位置にも挿入することができる。
図3及び図4のプロトコル作成画面170において、操作者により「Edit」ボタン225が選択されたとき、表示画面は、図5のプロトコル作成画面170に遷移する。
図5は、プロトコル作成画面170のプロトコル読み込み後の状態を例示する。図5のプロトコル作成画面170において、処理回路44は、プロトコル表示領域500及びスキャン情報表示領域700を表示する。
処理回路44は、プロトコル表示領域500に選択プロトコルのアイコン510が表示された状態で操作者により「Edit」ボタン225が選択されたことに応じて、図5に示すように、プロトコル表示領域500に表示中のアイコン510が示す選択プロトコルを読み込む。
操作者は、図5のプロトコル作成画面170において、撮影プロトコルのアイコン351の追加や挿入、置換、削除といったプロトコル編集の操作を行うことができる。なお、処理回路44は、スキャンアイコン513を挿入可能な位置を示すアイコン522を表示してもよい。なお、アイコン522に代えて、アイコン521が表示されてもよい。また、図3及び図4のプロトコル作成画面170において、アイコン522が表示されても構わない。
撮影情報表示領域750において、処理回路44は、例えば、図5に示すように、人体モデルあるいは被検者画像等の人体画像790上にスキャン範囲791(791a,791b)を示した情報や、スキャン方向の情報792、体位の情報793を表示させる。また、処理回路44は、スキャン情報表示領域700には、スキャノグラム撮影(位置決め撮影)で得た画像などを表示させ、スキャン範囲の設定が行え、またスキャン中またはスキャン後の後述のスキャン実行画面130においてはスキャンにより得られる画像を表示させ、ユーザが確認できるようにする。
また、処理回路44は、例えば、図5に示すように、撮影情報表示領域750の詳細条件表示領域775にスキャン条件の情報776、再構成条件の情報777などの各種のスキャンに係る情報を表示する。図5の例では、スキャン条件の情報776は、スキャン範囲「0.5mm×80」、スキャン速度「Fast」、管電圧[kV]「120」、管電流[mA]「80」、回転速度「0.5s/r」の各条件を示すタブを含む。また、図5の例では、スキャン条件の情報776は、線量指標「CTDI(Computed Tomography Dose Index)vol 0.7mGy」及び「DLP(Dose Length Product) 3.71 mGy.cm」の表示を含む。また、図5の例では、再構成条件の情報777は、「Body」の条件を示すアイコンを含む。
ここで、スキャン範囲の連動設定について説明する。処理回路44は、例えば図3~図5のプロトコル作成画面170において、各スキャンアイコンの領域534に対する操作者による操作入力に応じて、スキャン間の条件を同期させる設定であることを示す「Link」の文字の表示/非表示を制御する。換言すれば、処理回路44は、操作者による操作入力に応じて、CTスキャンの間でスキャン範囲を連動させるか否かを示すスキャン範囲の連動設定(第1の連動設定)を行う。
一例として、操作者は、少なくとも1つのスキャンアイコン513を選択した状態で、スキャンアイコン513の領域534にZ方向の範囲を連動させることを示すアイコン5341を表示させるための操作入力を行う。例えば、処理回路44は、操作者により選択された1つのスキャンアイコン513の示すスキャンのスキャン条件のうちのスキャン範囲におけるZ方向の範囲を、アイコン510に含まれる他のスキャンに連動させる連動設定(第1の連動設定)を行う。このとき、処理回路44は、アイコン510に含まれる他のスキャンのスキャン範囲が変更されたとき、変更されたスキャン範囲を連動設定されたスキャンに適用する。例えば、処理回路44は、操作者により選択された少なくとも2つのスキャンの間において、スキャン条件のうちのスキャン範囲におけるZ方向の範囲を連動させる連動設定(第1の連動設定)を行う。このとき、処理回路44は、連動設定された1つのスキャンに関してスキャン範囲が変更されたとき、変更されたスキャン範囲を連動設定された他のスキャンに適用する。
一例として、操作者は、少なくとも1つのスキャンアイコン513を選択した状態で、スキャンアイコン513の領域534にサイズ(FOV)を連動させることを示すアイコン5342を表示させるための操作入力を行う。例えば、処理回路44は、操作者により選択された1つのスキャンアイコン513の示すスキャンのスキャン条件のうちのスキャン範囲のサイズ(FOV)を、アイコン510に含まれる他のスキャンに連動させる連動設定(第1の連動設定)を行う。このとき、処理回路44は、アイコン510に含まれる他のスキャンのスキャン範囲が変更されたとき、変更されたスキャン範囲を連動設定されたスキャンに適用する。例えば、処理回路44は、操作者により選択された少なくとも2つのスキャンの間において、スキャン条件のうちのスキャン範囲のサイズ(FOV)を連動させる連動設定(第1の連動設定)を行う。このとき、処理回路44は、連動設定された1つのスキャンに関してスキャン範囲が変更されたとき、変更されたスキャン範囲を連動設定された他のスキャンに適用する。
このように、実施形態に係るCTスキャンの制御方法は、少なくとも2つのスキャンの間でスキャン範囲を連動させるか否かを示すスキャン範囲の連動設定(第1の連動設定)を含む。実施形態に係るCTスキャンの制御方法において、処理回路44は、スキャン範囲を連動させる設定となっている場合には、連動設定された少なくとも2つのCTスキャンのうちのいずれかについて設定されたスキャン範囲に応じて、連動設定された他のCTスキャンのスキャン範囲を設定する。一方で、処理回路44は、スキャン範囲を連動させる設定となっていない場合には、撮影プロトコルに含まれる複数のスキャンの間で、スキャン範囲を独立に設定する。
ここで、実施形態の1つにかかる、スキャン範囲791の調整機能について、図5を参照しつつ説明する。例えば入力インターフェース43にマウスを含む場合に、当該マウスを用いたスキャン範囲の調整を行う状況を想定する。なお、正面画像790a及び側面画像790bを含む人体画像790は、スキャノグラム撮影前は人体モデルが、スキャノグラム撮影後は当該スキャノグラムにより得られた被検者画像を用いることとしてもよい。スキャノグラムとしてヘリカル撮影あるいは寝台30の移動を伴わないコンベンショナルスキャン(ボリュームスキャン)を行う場合には、当該スキャンにより得られる3次元画像から処理回路44が正面画像データ及び側面画像データを生成して正面画像790a及び側面画像790bをディスプレイ42に表示させてもよい。
図5においてスキャン範囲791a,791bのサイズ調整は、正面画像790aにおいてはZ方向及びX方向への調整が、側面画像790bにおいては、Z方向及びY方向への調整が主である。一方で撮影領域の位置を調整する場合には、撮影領域を示す枠を任意の方向に移動可能とすることが便宜である。撮影領域を示す枠を選択状態とした状態において、マウスの第1のボタン操作(例えば右クリック)をしている最中は、処理回路44はマウスの移動方向に応じて任意の方向に当該枠を移動させる。一方で、マウスの第2のボタン操作(例えば左クリック)をしている最中には、処理回路44は当該枠を画面の上下のみ、または左右のみに移動させる表示制御を行う。かかる制御は、マウスの移動方向から上下方向の成分または左右方向の成分を取り出し、当該成分に応じて移動させることにより行う。
上下方向と左右方向の選択は、例えば第2のボタン操作の開始後、最初に所定量以上の移動があった方向を選択することとする。例えば、第2のボタン操作に応じて、当該ボタン操作の最中に上下方向の変位と左右方向の変位を別々に累積し、累積量が先に所定の閾値を上回った方向を移動方向として選択する。上下方向が選択された場合、当該累積期間はマウスに応じた枠の移動を制限する(例えば移動させない)こととしてもよい。第1の移動方向(例えば上下方向)が選択された場合には、処理回路44は当該枠の第2の移動方向(左右方向)への移動を制限しつつマウスの操作方向に応じて第1の移動方向へ移動させる。第2の移動方向が選択された場合には、処理回路44は当該枠の第1の移動方向への移動を制限しつつ、マウスの操作方向に応じて当該枠を第2の移動方向へ移動させる。第2のボタン操作が終了することに応じて、処理回路44は当該移動方向の制限を解除する。かかる制御により、スキャン範囲791a,791bの調整をより効率よく行うことができる。
また、処理回路44は、例えば、図5に示すように、スキャン条件の情報776の表示において、スキャン条件の拡大表示を示すアイコン7761を表示する。同様に、処理回路44は、例えば、図5に示すように、再構成条件の情報777の表示において、再構成条件の拡大表示を示すアイコン7771を表示する。
図5のプロトコル作成画面170において、操作者により再構成条件の拡大表示を示すアイコン7771が選択されたとき、表示画面は、図6のプロトコル作成画面170に遷移する。
図6は、プロトコル作成画面170の詳細条件表示領域775を拡大表示した状態を例示する。図6のプロトコル作成画面170において、処理回路44は、プロトコル表示領域500及びスキャン情報表示領域700を表示するとともに、詳細条件表示領域775を拡大表示する。
なお、図6のプロトコル作成画面170は、図5のプロトコル作成画面170において、「S-Helical」ではなく、「Arterial」のスキャンを示すスキャンアイコン513が選択されてアクティブとなった状態で、操作者により再構成条件の拡大表示を示すアイコン7771が選択された状態を例示する。
処理回路44は、操作者により再構成条件の拡大表示を示すアイコン7771が選択されたことに応じて、再構成条件の情報777を表示するタブを詳細条件表示領域775に展開する。
なお、図5のプロトコル作成画面170において操作者によりスキャン条件の拡大表示を示すアイコン7761が選択されたとき、あるいは、図6のプロトコル作成画面170の詳細条件表示領域775に再構成条件の情報777を表示するタブが展開された状態で操作者によりスキャン条件の拡大表示を示すアイコン7761が選択されたとき、図6のプロトコル作成画面170の詳細条件表示領域775には、スキャン条件の情報776を表示するタブが展開される。なお、図5を参照して上述したスキャン範囲の連動設定及びスキャン範囲の調整は、図6のプロトコル作成画面170において、スキャン条件の情報776を表示するタブが詳細条件表示領域775に展開された状態においても実施することができる。
スキャン条件の情報776を表示するタブにおいて、処理回路44は、例えば、図6に示すように、選択された「Arterial」のスキャンに関する再構成条件の詳細をディスプレイ42に表示させる。具体的には、再構成条件の情報777を表示するタブは、再構成アイコン7763,7764と、再構成条件追加アイコン7765とを表示する。
再構成アイコン7763,7764は、それぞれ選択された「Arterial」のスキャンに関してプリセットされている再構成条件を示す表示である。図6に示す例では、「CTA Body(CT Angiography(撮影方法), Body(腹部)) Enhance(画像処理名)」と書かれた再構成アイコン7764(再構成条件)が選択状態となっている。つまり、図6のスキャン条件の情報776を表示するタブにおいては、条件7773や強度(レベル)7775、詳細条件778などの再構成アイコン7764の示す再構成条件の詳細を示す情報が表示されている。
なお、処理回路44は、再構成条件の情報777を表示するタブのスクロールアイコン780に対する操作者の操作入力に応じて、条件7773や強度(レベル)7775、詳細条件778の他の再構成条件の詳細を示す情報が表示され得る。
再構成条件追加アイコン7765は、新たな再構成条件を示す再構成アイコンを追加するためのアイコンである。例えば処理回路44は、操作者による再構成条件追加アイコン7765に対するシングルクリックなどの操作入力に応じて、再構成アイコン(再構成条件)の追加に係る処理を開始する。このとき、処理回路44は、条件7773や強度(レベル)7775、詳細条件778に対する操作者の操作入力に応じて、再構成アイコン(再構成条件)を設定し、プリセットとして追加する。あるいは、処理回路44は、再構成アイコン7763,7764を再構成条件追加アイコン7765へドラッグ&ドロップする操作入力に応じてドラッグ&ドロップされた再構成アイコン7763,7764の示す再構成条件の詳細を表示し、条件7773や強度(レベル)7775、詳細条件778に対する操作入力に応じて再構成条件を調整し、調整後の再構成条件を示す再構成アイコン(再構成条件)を設定し、プリセットとして追加する。
ここで、再構成範囲の連動設定について説明する。処理回路44は、図6のプロトコル作成画面170において、例えば各スキャンアイコンの領域534に対する操作者による操作入力に応じて、スキャン間の条件を同期させる設定であることを示す「Link」の文字の表示/非表示を制御する。換言すれば、処理回路44は、操作者による操作入力に応じて、被検体Pに対する撮影により得られたスキャンデータについての画像再構成の範囲である再構成範囲をCTスキャンの間で連動させるか否かを示す再構成囲の連動設定(第2の連動設定)を行う。
なお、再構成範囲の連動設定に係る操作及び当該操作に対応する処理については、上述のスキャン範囲の連動設定と同様であるため、詳細な説明は省略する。なお、再構成範囲の連動設定においては、スキャン範囲の連動設定とは異なり、後続のスキャン(図3~図5の例では「Arterial」スキャン)をPrepののちにできるだけ早く開始できるような特定の条件で実行するモードを示すアイコン5343については、表示されない。また、再構成範囲の調整に係る操作及び当該操作に対応する処理についても、上述のスキャン範囲の連動設定と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このように、実施形態に係るCTスキャンの制御方法は、少なくとも2つのスキャンの間で再構成範囲を連動させるか否かを示す再構成範囲の連動設定(第2の連動設定)を含む。実施形態に係るCTスキャンの制御方法において、処理回路44は、再構成範囲を連動させる設定となっている場合には、連動設定された少なくとも2つのCTスキャンのうちのいずれかについて設定された再構成範囲に応じて、連動設定された他のCTスキャンの再構成範囲を設定する。一方で、処理回路44は、再構成範囲を連動させる設定となっていない場合には、撮影プロトコルに含まれる複数のスキャンの間で、再構成範囲を独立に設定する。
操作者は、図5又は図6のプロトコル作成画面170のプロトコル表示領域500に表示中のアイコン510の示す一連の選択プロトコルを撮影プロトコルのプリセットとして登録する場合には「保存」ボタン227を選択する。このとき、処理回路44は、「保存」ボタン227が選択されたことに応じて、プロトコル表示領域500に表示中のアイコン510の示す一連の選択プロトコルをアイコン351として表示する撮影プロトコルのプリセットとして登録する。また、操作者は、プロトコル作成を終了する場合には、「閉じる」ボタン229を選択する。このとき、処理回路44は、「閉じる」ボタン229が選択されたことに応じて、プロトコル作成画面170の表示を終了する。
なお、撮影プロトコルをプリセットするプロトコル作成画面170においてスキャン範囲及び再構成範囲をそれぞれ独立に設定する場合を例示したが、これに限らない。検査に用いるプロトコルを選択、編集、調整するための操作画面であるプロトコル編集画面において、同様にして、スキャン範囲及び再構成範囲をそれぞれ独立に設定することもできる。
なお、プロトコル編集画面には、上述のプロトコル表示領域500が含まれる。プロトコル編集画面のプロトコル表示領域500には、先述のプロトコル作成画面170や後述するスキャン実行画面130において表示されるものと同じ態様でプロトコルの内容が表示される。なお、プロトコル編集画面は、プロトコル調整画面と表現されても構わない。
なお、撮影プロトコルに含まれる各スキャンの詳細条件がプロトコル編集(プロトコル調整)の次のフェーズ、すなわちスキャン実行画面130(図7及び図8参照)で主に調整されるのに対し、プロトコル編集画面は、スキャン間の関係や、照射スイッチ押下のタイミング、造影剤の注入タイミングなど、プロトコル全体の流れを設定するために主に用いられる。また、各スキャンの前後の音声ガイダンスの有無や内容など、スキャンの進行に関する設定や、体位としてヘッドファーストかフットファーストなど、プロトコル全体を通して変更される可能性が小さい設定についても当該画面で設定される。ここで、体位としてヘッドファーストであるとは、頭側から架台10に進入する体位であることを言う。また、体位としてフットファーストであるとは、足側から架台10に進入する体位であることを言う。また、撮影プロトコルは主に部位に関連付けられるため、撮影部位の選択についても当該画面で行われる。
図7及び図8は、それぞれ、実施形態に係るディスプレイ42において表示される、スキャン実行画面130の一例(1)及び(2)を示す図である。
一例として、操作者は、上述のプロトコル編集画面において「Next」ボタンなどを操作することにより、プロトコル表示領域500の表示を維持したまま、スキャン実行画面130に画面を遷移させることができる。このとき、処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた操作入力に基づいて、スキャン条件などのスキャン情報表示領域700に表示する情報を読み込む。その後、処理回路44は、スキャン実行画面130を表示し、プロトコル編集画面から画面を遷移させる。
スキャン実行画面130において、処理回路44は、図7に示すように、前のプロトコル選択のフェーズでの表示画面であるプロトコル編集画面でプロトコルの設定に用いたプロトコル表示領域500を表示する。つまり、スキャン実行画面130のプロトコル表示領域500に表示される複数のスキャンアイコン513は、被検体Pに対して実行する複数のスキャンを示す。
また、処理回路44は、図5のプロトコル作成画面170と同様に、撮影情報表示領域750及び詳細条件表示領域775を含むスキャン情報表示領域700を表示する。また、処理回路44は、例えば、スキャン実行画面130において、検査中のフローのスキャン実行のフェーズを示す「Scan」の部分を他の部分と比較して強調するように表示する。スキャン実行画面130では、編集済みのプロトコルが表示されると共に、プロトコルのうち指定されたスキャンの詳細条件が表示され、かつ、スキャンにより得られる画像も確認することができる。
スキャン実行画面130においても、図8に示すように、プロトコル作成画面170においてスキャン範囲及び再構成範囲をそれぞれ設定する場合と同様にして、スキャン範囲及び再構成範囲をそれぞれ設定することもできる。
また、スキャン実行画面130において、処理回路44は、上述のようにして設定されたスキャン範囲で、プロトコル表示領域500に表示される複数のスキャンアイコン513の示す複数のスキャンを実行させる制御を行う。つまり、実施形態に係るCTスキャンの制御方法において、処理回路44は、上述のようにして設定されたスキャン範囲で撮影プロトコルに含まれる複数のスキャンを実行させる制御を行う。
また、再構成条件の情報777を表示するタブにおいて、「Reconstruction」と表示されている再構成実行アイコン779が操作されたことに応じて、処理回路44は、選択されたスキャンで得られたスキャンデータに基づく画像再構成を行う。つまり、実施形態に係るCTスキャンの制御方法において、処理回路44は、上述のようにして設定された再構成範囲で、被検体Pに対する撮影プロトコルに含まれる複数のスキャンにより得られるスキャンデータ(被検体データ)のそれぞれに基づく画像を再構成する制御を行う。
このように、操作者は、プロトコル表示領域500における選択プロトコルに関して、スキャン条件のうちのスキャン範囲及び再構成範囲をそれぞれ独立に設定し、それぞれ連動させることができる。換言すれば、操作者によるプロトコル作成に係る操作ステップを低減し、全体としてワークフローやスループットを改善させることができる。
なお、実施形態に係るX線CTスキャンの制御方法においては、操作者による操作入力に応じて、スキャン範囲の連動設定(第1の連動設定)が行われる一方で、再構成範囲についての連動設定(第2の連動設定)が行われない場合もある。
なお、上述の実施形態では、連動させるスキャン条件として、スキャン範囲及び再構成範囲に関するZ方向の範囲(開始位置、終了位置)やサイズ(FOV)を例示したが、これに限らない。連動させるスキャン条件としては、再構成関数や被ばく低減後処理も同様にして設定可能である。
なお、上述の実施形態において、スキャン範囲及び再構成範囲の連動設定が行われた状態で複数のスキャンのうちの一部又は全部を行った後であっても、未実施のスキャンに関してはスキャン範囲及び再構成範囲の連動設定を行うことができる。また、実施済みのスキャンに関しては、再構成範囲の連動設定を行うことができる。例えば、連動設定された一方のスキャンで得られた生データについて再構成の範囲が変更された場合、処理回路44は、変更された再構成範囲に応じて、他方の生データについての再構成範囲を変更する。
なお、上述の実施形態では、スキャン範囲及び再構成範囲のそれぞれについて連動設定を行う場合を例示したが、これに限らない。例えば、処理回路44は、スキャン範囲を連動させる連動設定(第1の連動設定)に応じて、再構成範囲を連動させる連動設定(第2の連動設定)を行うこともできる。つまり、処理回路44は、操作者によるスキャン範囲の連動設定に係る操作入力に応じて、スキャン範囲を連動させる場合には再構成範囲も連動させ、スキャン範囲を連動させない場合には再構成範囲も連動させない連動設定を行うように構成されていてもよい。この構成によれば、より簡易にスキャン範囲及び再構成範囲の連動設定を行うことができるため、医用画像診断装置を用いた画像診断のスループットをより向上することができる。
なお、スキャン範囲の連動設定に応じて再構成範囲の連動設定を行う構成において、すなわち再構成範囲の連動設定がスキャン範囲の連動設定に連動する場合において、処理回路44は、例えば操作者の操作入力に応じて、再構成範囲のみ、連動設定を解除することもできる。このとき、スキャン範囲を連動すると設定された少なくとも2つのスキャンの間において再構成範囲を連動させたままとしつつ、スキャン範囲を連動すると設定された他の少なくとも1つのスキャンについては再構成範囲を連動させないなど、一部のスキャンについてのみ、再構成範囲の連動を解除することもできる。つまり、実施形態に係るX線CTスキャンの制御方法においては、スキャン範囲を連動させる一方で、再構成範囲を連動させない、という独立の設定が可能である。このような独立の設定は、複数種の再構成が行われる場合に有用である。一例として、例えばサブトラクション用にはスキャン範囲を連動させる連動設定を行う一方で、例えば造影画像のみを再構成する場合には、もう少し広い範囲を再構成対象とするなど、単純CTスキャン及び造影CTスキャンの間で再構成範囲を連動させない連動設定を行うことができる。
なお、スキャン範囲の連動設定に応じて再構成範囲の連動設定を行う構成においても、複数のスキャンのうちの一部又は全部を行った後に、未実施のスキャンに関してはスキャン範囲及び再構成範囲の連動設定を行うことができる。また、実施済みのスキャンに関しては、再構成範囲の連動設定を行うことができる。
一例として、スキャン範囲及び再構成範囲を連動する連動設定が行われている場合において、連動するように設定された少なくとも2つのスキャンのうちの少なくとも1つのスキャンを実施後、後続するスキャンを実施する前に、当該後続するスキャンについてのスキャン範囲を変えることができる。
例えば、スキャン範囲を広げる操作入力が行われた場合、処理回路44は、実施済みスキャンの撮影範囲を超えない範囲で再構成範囲を広げる。なお、後続スキャンのスキャン範囲を実施済みスキャンの撮影範囲よりさらに広げる操作入力が行われた場合であっても、処理回路44は、実施済みスキャンの撮影範囲を超えないように、再構成範囲を設定する。すなわち、実施形態に係るX線CTスキャンの制御方法は、再構成範囲同士を連動させる一方で、未実施スキャンのスキャン範囲と再構成範囲とについては、実施済みスキャンの撮影範囲を上限として「スキャン範囲と連動」させる。
また、例えば、スキャン範囲を狭める操作入力が行われた場合、処理回路44は、未実施スキャンのスキャン範囲に実施済みスキャンの再構成範囲を変更する。また、処理回路44は、スキャン範囲の連動を解除する。後続するスキャンのスキャン範囲は、ユーザが任意に狭めることができる。また、処理回路44は、再構成範囲についても同様に、実施済みスキャンの再構成範囲と、後続スキャンの再構成範囲とを連動して狭める。
なお、後続するスキャンについてのスキャン範囲を変える操作入力が行われた場合、処理回路44は、再構成範囲を連動させることができない旨の注意メッセージなどを操作者に提示してもよい。これによりユーザは、スキャン範囲の変更により再構成範囲の連動設定ができないことを認識することができる。
また、後続するスキャンについてのスキャン範囲を変える操作入力が行われた場合、処理回路44は、当該操作入力に応じて連動設定を解除してもよい。このとき、処理回路44は、例えば当該操作入力に応じたスキャン範囲の変更が行われる前に連動設定を解除する旨の注意メッセージなどを操作者に提示して、かつユーザが当該連動設定の解除がなされることを了承する入力を受け付けるボタンを表示させ、当該入力をもって連動設定の解除及びスキャン範囲の変更が行われるようにしてもよい。かかる処理により処理回路44による処理がユーザの意図通りに行われているかを確認しつつ、意図通りになっている場合に処理回路44が連動設定を解除することができる。
また、後続するスキャンについてのスキャン範囲を変える操作入力が行われた場合、処理回路44は、実施済みスキャンのついての再スキャンをするためのスキャンアイコンを撮影プロトコル(プロトコル表示領域500)に追加してもよい。このとき、処理回路44は、再構成範囲を連動させることができない旨の注意メッセージや再スキャンを促す旨の注意メッセージ、撮影プロトコルを変更する旨の注意メッセージなどを操作者に提示してもよい。
なお、これらの注意メッセージの操作者への提示は、例えばスキャン実行画面130における表示により行われるが、スピーカーによる音声出力により行われても構わない。
なお、被検体Pに対する撮影プロトコルに含まれる複数のスキャンのそれぞれで得られる、生データや投影データセット、サイノグラムなどの複数のスキャンデータ(被検体データ)のそれぞれに基づいて、当該被検体データについての再構成範囲の情報が取得されてもよい。例えば、複数のスキャンのそれぞれで得られる被検体データに対して、1又は複数セットの再構成条件が関連付けられており、当該1又は複数の再構成条件のそれぞれに再構成範囲の情報が含まれている場合である。
また、再構成範囲は、スキャノグラム撮影で得たスキャノ(グラム)画像の部分領域として設定されていてもよい。ここで、当該スキャノ画像は、被検体データに関連付けられているとする。例えば、上述のプロトコル作成画面170やスキャン実行画面130においてスキャノ画像上で指定された再構成範囲が、寝台30の天板33の位置情報と関連付けられる。さらに、被検体データもまた、その収集位置が寝台30の天板33の位置情報と関連付けられる。このため、スキャノ画像上で指定された再構成範囲と、被検体データとの間における位置的な対応関係を得ることができる。これにより、上述のプロトコル作成画面170やスキャン実行画面130においてスキャノ画像上で設定された再構成範囲について、被検体データを用いて再構成することができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU、GPU、ASIC、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device:PLD)等の回路を意味する。PLDは、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)を含む。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。プログラムが保存された記憶回路は、コンピュータ読取可能な非一時的記録媒体である。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。また、プログラムを実行するのではなく、論理回路の組合せにより当該プログラムに対応する機能を実現してもよい。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、医用画像診断装置を用いた画像診断のスループットを向上することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置(医用画像診断装置)
10 架台
11 X線管
12 X線検出器
13 回転フレーム
14 X線高電圧装置
15 制御装置
16 ウェッジ
17 コリメータ
18 データ収集回路
19 開口部
30 寝台
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 支持フレーム
40 コンソール
41 メモリ
42 ディスプレイ
43 入力インターフェース
44 処理回路
45 システム制御機能
46 画像生成機能
47 画像処理機能
48 表示制御機能
130 スキャン実行画面
170 プロトコル作成画面
300 プロトコル選択領域
500 プロトコル表示領域
700 スキャン情報表示領域

Claims (14)

  1. 被検体の第1のCTスキャンにより得られた第1の被検体データと、前記被検体の第2のCTスキャンにより得られた第2の被検体データとを取得し、
    前記第1の被検体データについての画像再構成の範囲である第1の再構成範囲と、前記第2の被検体データについての画像再構成の範囲である第2の再構成範囲とを連動させるか否かを示す再構成範囲の連動設定を読み込み、
    前記第1の再構成範囲の変更指示があった場合に、前記連動設定で再構成範囲を連動させる設定となっているか否かに応じて、前記第1の再構成範囲とともに前記第2の再構成範囲を変更するか否かの制御を行い、
    前記制御に応じた画像再構成の範囲で、前記第1の被検体データから第1の画像を再構成するとともに前記第2の被検体データから第2の画像を再構成する、
    医用画像処理方法。
  2. 前記再構成範囲の連動設定は、前記被検体に対する前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンの間におけるスキャン範囲の連動設定とは独立に設定されている、請求項1に記載の医用画像処理方法。
  3. 前記再構成範囲の連動設定は、前記被検体に対する前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンの間におけるスキャン範囲の連動設定に応じて設定されている、請求項1に記載の医用画像処理方法。
  4. 前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンを含む、前記被検体の一連の複数のCTスキャンにより得られた複数の被検体データを取得し、
    前記複数の被検体データそれぞれについての画像再構成の範囲である複数の再構成範囲それぞれと、当該複数の再構成範囲のうちの他の再構成範囲とを連動させるか否かを示す前記再構成範囲の連動設定を読み込み、
    前記複数の再構成範囲のいずれかの変更指示があった場合に、前記連動設定で当該変更指示があった再構成範囲との間において再構成範囲を連動させる設定となっているか否かに応じて、当該変更指示があった再構成範囲とともに前記複数の再構成範囲のうちの他の再構成範囲それぞれを変更するか否かの制御を行い、
    前記制御に応じた画像再構成の範囲で、前記複数の被検体データそれぞれから複数の画像を再構成する、
    請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の医用画像処理方法。
  5. 被検体に対して第1のCTスキャン及び第2のCTスキャンを含む複数のCTスキャンを実行するよう設定し、
    前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンの間でスキャン範囲を連動させるか否かを示す第1の連動設定と、前記第1のCTスキャンで得られるデータに基づく画像再構成及び前記第2のCTスキャンで得られるデータに基づく画像再構成の間で再構成範囲を連動させるか否かを示す第2の連動設定とをそれぞれ設定し、
    前記第1の連動設定でスキャン範囲を連動させる設定となっている場合には、前記第1のCTスキャンについて設定されたスキャン範囲に応じて前記第2のCTスキャンのスキャン範囲を設定し、前記第1の連動設定でスキャン範囲を連動させる設定となっていない場合には、前記第1のCTスキャンのスキャン範囲と前記第2のCTスキャンのスキャン範囲とを独立に設定し、
    前記第2の連動設定で再構成範囲を連動させる設定となっている場合には、前記第1のCTスキャンについて設定された再構成範囲に応じて前記第2のCTスキャンについての再構成範囲を設定し、前記第2の連動設定で再構成範囲を連動させる設定となっていない場合には、前記第1のCTスキャンについての再構成範囲と前記第2のCTスキャンについての再構成範囲とを独立に設定し、
    前記設定されたスキャン範囲で前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンを実行させ、かつ、前記設定された再構成範囲で前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンにより得られる第1の被検体データ及び第2の被検体データのそれぞれに基づく画像をそれぞれ再構成する制御を行う、
    X線CTスキャンの制御方法。
  6. 一連の前記複数のCTスキャンそれぞれと前記複数のCTスキャンのうちの他のCTスキャンとの間でスキャン範囲を連動させるか否かを示す前記第1の連動設定と、前記複数のCTスキャンにより得られた複数の被検体データそれぞれについての画像再構成の範囲である複数の再構成範囲それぞれと当該複数の再構成範囲のうちの他の再構成範囲とを連動させるか否かを示す前記第2の連動設定とをそれぞれ設定し、
    前記第1の連動設定でスキャン範囲を連動させる設定となっている場合には、スキャン範囲を連動させる少なくとも2つのCTスキャンのいずれかについて設定されたスキャン範囲に応じて当該少なくとも2つのCTスキャンのうちの他のCTスキャンのスキャン範囲を設定し、前記第1の連動設定でスキャン範囲を連動させる設定となっていない場合には、前記複数のCTスキャンそれぞれのスキャン範囲を独立に設定し、
    前記第2の連動設定で再構成範囲を連動させる設定となっている場合には、再構成範囲を連動させる少なくとも2つのCTスキャンのいずれかについて設定された再構成範囲に応じて当該少なくとも2つのCTスキャンのうちの他のCTスキャンについての再構成範囲を設定し、前記第2の連動設定で再構成範囲を連動させる設定となっていない場合には、前記複数のCTスキャンそれぞれについての再構成範囲を独立に設定し、
    前記設定されたスキャン範囲で前記複数のCTスキャンを実行させ、かつ、前記設定された再構成範囲で前記複数のCTスキャンにより得られる複数の被検体データそれぞれに基づく画像をそれぞれ再構成する制御を行う、
    請求項5に記載のX線CTスキャンの制御方法。
  7. 被検体に対する第1のCTスキャン及び前記被検体に対する第2のCTスキャンの間でスキャン範囲を連動させるか否かを示すスキャン範囲の連動設定を設定し、
    前記スキャン範囲の連動設定でスキャン範囲を連動させる設定となっている場合には、前記第1のCTスキャンについて設定されたスキャン範囲に応じて前記第2のCTスキャンのスキャン範囲を設定するとともに、前記第1のCTスキャンについて設定された再構成範囲に応じて前記第2のCTスキャンについての再構成範囲を設定し、
    前記設定されたスキャン範囲で前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンを実行させ、かつ、前記設定された再構成範囲で前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンにより得られる第1の被検体データ及び第2の被検体データのそれぞれに基づく画像をそれぞれ再構成する制御を行う、
    X線CTスキャンの制御方法。
  8. 前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンを含む、前記被検体の一連の複数のCTスキャンそれぞれと前記複数のCTスキャンのうちの他のCTスキャンとの間でスキャン範囲を連動させるか否かを示すスキャン範囲の連動設定を設定し、
    前記スキャン範囲の連動設定でスキャン範囲を連動させる設定となっている場合には、スキャン範囲を連動させる少なくとも2つのCTスキャンのいずれかについて設定されたスキャン範囲に応じて当該少なくとも2つのCTスキャンのうちの他のCTスキャンのスキャン範囲を設定するとともに、スキャン範囲を連動させる少なくとも2つのCTスキャンのいずれかについて設定された再構成範囲に応じて当該少なくとも2つのCTスキャンのうちの他のCTスキャンについての再構成範囲を設定し、
    前記設定されたスキャン範囲で前記複数のCTスキャンを実行させ、かつ、前記設定された再構成範囲で前記複数のCTスキャンにより得られる複数の被検体データそれぞれに基づく画像をそれぞれ再構成する制御を行う、
    請求項7に記載のX線CTスキャンの制御方法。
  9. 前記スキャン範囲の連動設定で前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンの間でスキャン範囲を連動させる設定となっている場合に、再構成範囲の連動の解除を指示する解除指示があったとき、前記第1のCTスキャンについて設定された再構成範囲と、前記第2のCTスキャンについて設定された再構成範囲との連動を解除する、請求項7又は請求項8に記載のX線CTスキャンの制御方法。
  10. 前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンは、単純CTスキャン及び造影CTスキャンである、請求項5から請求項9のうちのいずれか一項に記載のX線CTスキャンの制御方法。
  11. 前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンの実施前に前記再構成範囲の連動設定を行う、請求項5から請求項10のうちのいずれか一項に記載のX線CTスキャンの制御方法。
  12. 前記第1のCTスキャンの実施後、かつ、前記第2のCTスキャンの実施前に前記再構成範囲の連動設定を行う、請求項5から請求項10のうちのいずれか一項に記載のX線CTスキャンの制御方法。
  13. 未実施の前記第2のCTスキャンのスキャン範囲を広げる変更が行われたとき、実施済みの前記第1のCTスキャンのスキャン範囲を上限として、前記再構成範囲を連動させる、請求項12に記載のX線CTスキャンの制御方法。
  14. 未実施の前記第2のCTスキャンのスキャン範囲を狭める変更が行われたとき、未実施の前記第2のCTスキャンについて設定された再構成範囲に連動して実施済みの前記第1のCTスキャンについての再構成範囲を変更するとともに、前記第1のCTスキャン及び前記第2のCTスキャンの間におけるスキャン範囲の連動を解除する、請求項12又は請求項13に記載のX線CTスキャンの制御方法。
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