JP2023095544A - エアコンプレッサ - Google Patents
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Abstract
【課題】エアコンプレッサが非設置の場合に空圧工具の使用を確実に停止させることができるエアコンプレッサを提供する。【解決手段】カプラ6に接続された外部の空圧工具に圧縮空気を供給可能なエアコンプレッサ1であって、エアコンプレッサ1のコンプレッサ本体(2,10,20)の非設置状態を検知する検知手段4と、検知手段4が非設置状態を検知した場合に、カプラ6からの圧縮空気の供給を阻止する供給阻止手段と、を備えている。【選択図】図3
Description
本発明は、エアコンプレッサに関する。
建築現場等の作業現場においては、切削、釘打ち、ネジ打ちなどの作業を行うために、圧縮空気を駆動エネルギーとした空圧工具が広く用いられている。空圧工具として、エアドライバや、ステープル、ピン、ビス、釘などのファスナを打ち込むネイラが知られている。このような空圧工具に圧縮空気を供給するのが、エアコンプレッサである。
一般に、エアコンプレッサは、モータの回転運動が、クランク軸を介してシリンダ内のピストンの往復運動に変換され、ピストンの往復運動によってシリンダの吸気弁から吸い込んだ空気を圧縮するように構成されている。シリンダ内で圧縮された圧縮空気はシリンダの排気弁からパイプを通してタンクに吐出され、タンク内に貯留される。そして、タンク内に貯留された圧縮空気は、ユーザが調圧ダイヤルを操作することによって昇圧や減圧の微調整を行うことが可能である。このように微調整を行うことにより所望の圧力となった圧縮空気は、圧縮空気の供給口から外部の空圧工具に供給される。
このようなエアコンプレッサについて、例えば運搬中の安全等を考慮して、エアコンプレッサの各種の機能を停止させる機構が提案されている。例えば、特許文献1には、設置面に対するエアコンプレッサの設置状態又は非設置状態を検知する設置検知手段を備えたエアコンプレッサが開示されている。当該エアコンプレッサは、スイッチが非設置状態を検知している場合に、エアコンプレッサとしての機能を停止する。
しかしながら、上記特許文献に記載のエアコンプレッサでは、エアコンプレッサが持ち上げられて非設置状態になったことを検知してから機能停止しているため、コンプレッサ本体を持上げられる前に事前に機能を停止して空圧工具への圧縮空気の供給を阻止することができない。エアコンプレッサが持ち上げられた後では安全上の面で遅いことがあるため、持ち上げる前に機能を停止させたいという課題があった。
そこで、本発明は、エアコンプレッサが非設置の場合に空圧工具の使用を確実に停止させることができるエアコンプレッサを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るエアコンプレッサは、カプラに接続された外部の空圧工具に圧縮空気を供給可能なエアコンプレッサであって、エアコンプレッサの非設置状態を検知する検知手段と、検知手段が非設置状態を検知した場合に、カプラからの圧縮空気の供給を阻止する供給阻止手段と、を備えている。
この態様によれば、エアコンプレッサが非設置の場合に空圧工具の使用を確実に停止させることができるエアコンプレッサを提供することができ、ユーザに対する安全性が向上する。
上記態様において、エアコンプレッサのコンプレッサ本体に取り付けられ、第1位置を含む可動範囲を移動可能なハンドルを更に備え、検知手段は、ハンドルが第1位置にあるとき、コンプレッサ本体が設置されていると検知し、ハンドルが第1位置とは異なる第2位置にあるとき、コンプレッサ本体の非設置状態を検知し、供給阻止手段は、ハンドルが第2位置にあるときカプラへの空圧工具の接続を防止してもよい。
この態様によれば、エアコンプレッサを運搬しようとしてハンドルを動かすと、検知手段が非設置状態を検知でき、さらに供給阻止手段がカプラへの空圧工具の接続を防止できる。
上記態様において、ハンドルが第2位置にあるとき、ハンドルの一部がカプラへの接続を防止してもよい。ハンドルに連動して移動する従動部材を更に備え、ハンドルが第2位置にあるとき、従動部材がカプラへの空圧工具の接続を防止してもよい。
この態様によれば、カプラをハンドルや従動部材で塞いでより確実にエアコンプレッサとしての機能を停止することができる。エアコンプレッサとしての機能の停止を簡易且つ確実に行うことが可能となる。
上記態様において、ハンドルが第1位置にあるとき、前記コンプレッサ本体と前記ハンドルとの隙間が所定値以下になってもよい。
この態様によれば、コンプレッサ本体とハンドルとの隙間を例えばユーザの手指以下のサイズにすることで、ハンドルが第1位置にあるときはユーザがハンドルを把持できず、コンプレッサを持上げるには必ずハンドルが第2位置に移動して、供給阻止手段がカプラへの空圧工具の接続を防止するので安全性が向上する。
上記態様において、カプラに空圧工具が接続された状態ではハンドルが第1位置から移動できないように構成されていてもよい。
この態様によれば、カプラに空圧工具を取り付けたままではハンドルを動かしてエアコンプレッサを運搬できないため、運搬時には必ず空圧工具を取り外してハンドルを動かすので、コンプレッサ本体が非設置の場合に空圧工具の使用を確実に停止させることができる。そのため、空圧工具や空圧工具と連結するホースがコンプレッサに接続されていないので、運搬中にコンプレッサから空圧工具や空圧工具と連結するホースの脱落や壁などへの接触による破損を防ぐことができる。
上記態様において、エアコンプレッサのコンプレッサ本体に取り付けられ、第1位置を含む可動範囲を移動可能なハンドルを更に備え、検知手段は、ハンドルが第1位置にあるとき、コンプレッサ本体が設置されていると検知し、ハンドルが第1位置とは異なる第2位置にあるとき、コンプレッサ本体の非設置状態を検知し、供給阻止手段は、ハンドルが第1位置から第2位置に移動したとき、カプラと空圧工具との接続を解除して圧縮空気の供給を停止してもよい。
この態様によれば、ハンドルの第1位置から第2位置への移動に連動して、カプラから空圧工具のプラグを取り外すため、空圧工具の使用を確実に停止させることができる。
本発明によれば、コンプレッサ本体が非設置の場合に空圧工具の使用を確実に停止させることができるエアコンプレッサを提供することができる。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。本発明の各実施形態に係るエアコンプレッサ1は、バッテリ3で駆動できる携行可能なエアコンプレッサであり(図2参照)、コンプレッサ本体を運搬するとき、ハンドル4等の可動部材が第1位置P1から第2位置P2に移動する(図1及び図3参照)。エアコンプレッサ1は、可動部材(例えば、ハンドル4)が第2位置P2に移動した状態では、外部の空圧工具との接続部であるカプラ6が使用できないように構成されていることが特徴の一つである。
可動部材は、エアコンプレッサ1を持ち上げ可能な非設置状態を検知する検知手段として機能する。さらに、可動部材は、カプラ6からの圧縮空気の供給を阻止してカプラ6を使用できないようにする供給阻止手段としても機能する。検知手段として機能する可動部材と、供給阻止手段として機能する可動部材とは、同一の可動部材であってもよいし、別々の可動部材であってもよい。
供給阻止手段は、検知手段が筐体2の非設置状態を検知した場合に、カプラ6への空圧工具の接続を防止する防止手段であってもよい(図3乃至図5参照)。あるいは、検知手段が筐体2の非設置状態を検知した場合に、カプラ6からの圧縮空気の供給を停止する停止手段であってもよい(図6乃至図9参照)。以下、図1から図9を参照して各構成について詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係るエアコンプレッサ1の外観構成の一例を示す斜視図である。図1に示すように、エアコンプレッサ1は、筐体2と、筐体2の外面に配置されたバッテリ3、ハンドル4、タンク5、カプラ6、調圧ダイヤル7、圧力計8、電源スイッチ9等と、を備えている。図示しないが、バッテリ3を筐体2に内蔵してもよい。
エアコンプレッサ1の主要部分を構成するコンプレッサ本体(2,10,20)は、筐体2及びタンク5に加え、後述する制御部10(図2に示す)、圧縮機構20(図2に示す)等を含んでいる。図示した例では、筐体2が略直方体のスーツケース状に形成されている。ハンドル4を後述する第2位置P2(図3に示す)に引き出して、グリップ41を把持して筐体2を持ち上げると、筐体2を片手で運搬することができる。
図示した例では、筐体2に対して着脱可能なバッテリ3が二つ取り付けられている。バッテリ3の数は図示した例に限定されず、1つであってもよいし、三つ以上であってもよい。バッテリ3は必ずしも着脱可能である必要はなく、筐体2に内蔵されている電子基板にはんだ付け等で接続してもよい。
タンク5は、圧縮機構20によって生成された圧縮空気を貯留する。カプラ6は、高圧の圧縮空気の供給口であり、外部の空圧工具が接続される。図示した例では、カプラ6が二つ設けられている。カプラ6の数は図示した例に限定されず、1つであってもよいし、三つ以上であってもよい。
空圧工具は、例えば、エアドライバや、ステープル、ピン、ビス、釘などのファスナを打ち込むネイラ等であり、カプラ6に挿抜可能なプラグ100(図6及び図7に示す)とエアホースで接続されている。カプラ6及びプラグ100については、図6から図9を参照して後で詳しく説明する。
調圧ダイヤル7は、カプラ6から供給される圧縮空気を任意の圧力に調整するために用いられる。圧力計8には、調圧ダイヤル7によって調整された圧力が表示されている。電源スイッチ9は、後述する電源回路13(図2に示す)を切断して電力の供給を停止するために用いられる。エアコンプレッサ1は、筐体2の外面に設けられた図示しないコネクタ、操作パネル等を更に備えていてもよい。
図2は、本実施形態に係るエアコンプレッサ1の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、エアコンプレッサ1は、モータ21に駆動されて圧縮空気を生成する圧縮機構20、モータ21の駆動を制御する制御部10等を備えている。
圧縮機構20は、例えば、モータ21によってピストン等を往復運動させて圧縮空気を生成する。モータ21は、例えば、三相のブラシレスDCモータであり、U相、V相、W相の三相の巻線を有するステータ、永久磁石を有するロータ等で構成されている。
前述したタンク5には、タンク5の内圧を検知する圧力センサ23が付設されている。圧力センサ23は、例えば、気圧に応じて抵抗値が変動するピエゾ抵抗型、又は、気圧に応じて静電容量が変動する圧力センサである。タンク5には、カプラ6が接続されている。調圧ダイヤル7は、タンク5からカプラ6への流路に設けられたバルブを操作し、カプラ6に流入する圧縮空気の圧力を調整する。
制御部10は、例えば、MCU11、電流/電圧検出回路12、電源回路13等で構成されている。電流/電圧検出回路12は、モータ21を構成する三相の巻線等に接続されている。巻線を流れる電流は、モータ21の負荷に応じて変動するため、電流/電圧検出回路12は、モータ21の負荷状態の情報を取得することができる。MCU11は、プロセッサ及び記憶素子を備え、電流/電圧検出回路12、圧力センサ23等からの情報に基づいて電源回路13のインバータ16等を制御する。
電源回路13は、AC/DCコンバータ14、電源切替回路15、インバータ16、オンボードチャージャ17等で構成されている。AC/DCコンバータ14は、コンセント(配線用差込接続器)等の商用電源から供給された交流電源を直流電源に変換する。AC/DCコンバータ14は、例えば、交流電圧を直流電圧に変換するためのダイオードを備える整流回路、直流電圧の電圧を制御するためのスイッチング素子等を含む昇圧回路、直流電圧を平滑にするためコンデンサ等を含む平滑回路等で構成されている。オンボードチャージャ(充電器)17は、AC/DCコンバータ14から供給された電力を用いてバッテリ3を充電する。オンボードチャージャ17を省略して外部の充電器でバッテリ3を充電してもよい。
電源切替回路15は、エアコンプレッサ1がコンセント等に接続されていてAC/DCコンバータ14から電力が供給されている場合、当該電力をインバータ16に供給する。エアコンプレッサ1がコンセント等に接続されておらず、AC/DCコンバータ14から電力の供給が停止している場合、バッテリ3の電力をインバータ16に供給する。インバータ16は、電源切替回路15から供給された直流電源をスイッチングしてモータ21の三相の巻線に供給する。
インバータ16は、例えば、電源線及びグランド線間に三相ブリッジ接続されたIGBT(Insulted Gate Bipolar Transistor)又はFET(Field Effect Transistor)からなるスイッチング素子で構成されている。MCU11は、インバータ16のスイッチング素子を制御することにより、PWM(Pulse Width Modulation)制御を実行できる。MCU11は、エアコンプレッサ1に設定されたモータ起動圧力値及びモータ停止圧力値と、圧力センサ23からの内圧の情報とを比較し、インバータ16に信号を送信することにより、タンク5の内圧がモータ停止圧力値に到達するまでモータ21を駆動する。
図3は、図1に示されたハンドル4が回転移動してカプラ6を閉塞した状態を示す斜視図である。図1及び図3に示すように、コンプレッサ本体に取り付けられているハンドル4は、第1位置P1を含む可動範囲を移動できる。第1位置P1は、例えば、カプラ6に空圧工具のプラグ100を装着可能な位置であり、第2位置P2は、例えば、ハンドル4の可動範囲から第1位置P1を除いた残余である。
ハンドル4が第1位置P1にあるとき、コンプレッサ本体とグリップ41との隙間Q1は、ユーザが手指を隙間Q1に挿入してグリップ41を握ることができないような所定値以下になる。そのため、コンプレッサ本体を運搬するにはハンドル4を引き出してコンプレッサ本体とグリップ41との隙間を図1に示されたQ1から図3に示されたQ2へと広げる必要がある。エアコンプレッサ1は、図1に示されたカプラ6に空圧工具が接続された状態ではハンドル4が空圧工具のプラグ100と干渉して第1位置P1からハンドル4が移動できないように構成されている。
本実施形態のエアコンプレッサ1は、コンプレッサ本体の非設置状態を検知する検知手段を備えている。ハンドル4は、検知手段の一例であり、ハンドルが図1に示された第1位置P1にあるとき、コンプレッサ本体が床面等の設置面に設置されている状態(以下、「設置状態」と呼ぶことがある)であると検知する。一方、ハンドルが第1位置とは異なる第2位置にあるとき、コンプレッサ本体が運搬される非設置の状態(以下、「非設置状態」と呼ぶことがある)であると検知する。検知手段を構成する可動部材は、ハンドル4に限定されず、例えば、コンプレッサ本体の底面から突出したボタンであってもよい。
前述したように、本実施形態のエアコンプレッサ1は、検知手段が非設置状態を検知した場合に、カプラ6を使用できないようにすることで空圧工具も使用できないようにする供給阻止手段を備えている。供給阻止手段は、防止手段及び停止手段の少なくとも一方を含んでいる。
防止手段は、例えば、カプラ6をカプラカバー42等で閉塞してカプラ6への空圧工具の接続を防止する。停止手段は、例えば、カプラから空圧工具のプラグ100を抜去して圧縮空気の供給を停止する。停止手段については図6乃至図9を参照して後で詳しく説明する。
防止手段は、ハンドル4が第2位置P2にあるときカプラへの接続を防止する。図示した例では、ハンドルの一部であるカプラカバー42が閉塞する。カプラカバー42は、防止手段の一例である。図示した例では、カプラカバー42が、ハンドル4の回転中心40とグリップ41との間に設けられている。ハンドル4は、供給阻止手段(防止手段)を構成する可動部材の一例である。
図4は、直線移動してカプラを閉塞可能なハンドル4の一例を概略的に示す側面図である。図4の上半分は、ハンドル4が第1位置P1にある状態を示し、図4の下半分は、ハンドル4が第2位置P2にある状態を示している。図4に示すように、グリップ41を握るために隙間をQ1からQ2へと広げようとしてハンドル4を第1位置P1から第2位置P2に移動させると、上下にスライドするカプラカバー42がカプラ6を閉塞するように構成されている。
図5は、ハンドル4に従動してカプラ6を閉塞可能な従動部材43の一例を概略的に示す側面図である。図5の上半分は、ハンドル4が第1位置P1にある状態を示し、図5の下半分は、ハンドル4が第2位置P2にある状態を示している。図5に示すように、ハンドル4が第1位置P1から第2位置P2に移動すると、ハンドル4の一部ではなく、図示したような従動部材43がカプラ6を閉塞するように構成してもよい。従動部材43は、供給阻止手段(防止手段)を構成する可動部材の他の一例である。
図示した例では、従動部材43が、ハンドル4の回転中心40及びその近傍を含む部分である基端部に押圧されて水平にスライドするスライダで構成されている。ハンドル4に連動して移動する従動部材43は、図示した例に限定されず、リンクやレバーであってもよい。
図6は、カプラ6に空圧工具から延びたエアホースのプラグ100が接続された状態を示す平面図である。図7は、可動式のスリーブ61がスライドしてカプラ6とプラグ100との接続が解除された状態を示す平面図である。図6及び図7に示すように、カプラ6は、バルブ等を内蔵したカプラ本体(内筒部)60、カプラ本体60に対してスライド可能なスリーブ(外筒部)61等で構成されている。図7に示すように、スリーブ61を圧縮空気の上流側に押し戻すと、プラグ100を抜去できる。
図8は、接続解除機構を備えたハンドル4の一例を示す斜視図である。図9は、図8に示されたハンドル4が第1位置P1から第2位置P2に移動した状態を示す斜視図である。図示した例では、ハンドル4が図8に示された第1位置P1から図9に示された第2位置P2に移動したとき、カプラ6と空圧工具のプラグ100との接続が解除されるように構成されている。カプラ6は、プラグ100が抜去されるとカプラ本体60に内蔵されているバルブが閉じて圧縮空気の供給を停止する。プラグ100をカプラ6から抜去する接続解除機構は、停止手段の一例である。
図示した例では、回転中心40の近傍に接続解除機構として機能する傾斜面44が形成されている。傾斜面44は、第2位置P2に向かうに従ってスリーブ61を筐体2側に向かって押圧するように傾斜している。接続解除機構は、図示した例に限定されない。例えば、ハンドル4が第1位置P1から第2位置P2に移動したとき、レバーやリンク等でスリーブ61を押し戻すように構成してもよい。
以上のように構成された本発明の各実施形態のエアコンプレッサ1によれば、コンプレッサ本体が非設置の場合にカプラ6にプラグ100を接続できないため、空圧工具の使用を確実に停止させることができる。以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
例えば、検知手段、供給阻止手段等に用いられる可動部材はハンドルに限定されない。例えば、設置面から持ち上げるとコンプレッサ本体の底面よりも下側までずり下がる外装部材をコンプレッサ本体に取り付けてハンドルに代替してもよい。検知手段は、コンプレッサ本体と外装部材との相対位置から非設置状態を検知してもよい。防止手段は、エアコンプレッサを運搬するためにコンプレッサ本体を持ち上げると、外装部材が移動してカプラを塞ぐように構成してもよい。外装部材を移動させる機構は特に限定されない。重力で外装部材を滑落させてもよいし、ばねの付勢力で外装部材を移動させてもよい。
例えば、停止手段は、ハンドルが第1位置から第2位置に移動したとき、制御部が電動モータを停止させることにより圧縮空気の供給を停止するように構成してもよい。例えば、停止手段は、制御部を介さずに機械的に開閉弁を作動させることができる機構を含み、ハンドルが第2位置に移動したとき連動して開閉弁を閉止させるように構成してもよい。あるいは、停止手段は、カプラへの圧縮空気の流入を遮断可能な電磁弁を更に備え、停止手段は、ハンドルが第1位置から第2位置に移動したとき、制御部が電磁弁を閉止させることにより空圧工具への圧縮空気の供給を停止するように構成してもよい。
1…エアコンプレッサ、2…筐体、3…バッテリ、4…ハンドル(検知手段を構成する可動部材の一例、供給阻止手段を構成する可動部材の一例)、5…タンク、6…カプラ、7…調圧ダイヤル、8…圧力計、9…電源スイッチ、10…制御部、11…MCU、12…電流/電圧検出回路、13…電源回路、14…AC/DCコンバータ、15…電源切替回路、16…インバータ、17…オンボードチャージャ、20…圧縮機構、21…モータ、23…圧力センサ、40…回転中心、41…グリップ、42…カプラカバー、43…従動部材(供給阻止手段を構成する可動部材の一例)、44…傾斜面(接続解除機構の一例)、60…カプラ本体、61…スリーブ、100…プラグ、P1…第1位置、P2…第2位置、Q1,Q2…隙間。
Claims (9)
- カプラに接続された外部の空圧工具に圧縮空気を供給可能なエアコンプレッサであって、
前記エアコンプレッサの非設置状態を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記非設置状態を検知した場合に、前記カプラからの前記圧縮空気の供給を阻止する供給阻止手段と
を備えた
エアコンプレッサ。 - コンプレッサ本体と、
前記コンプレッサ本体に取り付けられたハンドルと
を備え、
前記ハンドルは、第1位置と第2位置との間で移動可能に構成され、
前記検知手段は、前記ハンドルが前記第2位置にあるとき、前記コンプレッサ本体が前記非設置状態と検知する
請求項1に記載のエアコンプレッサ。 - 前記供給阻止手段は、前記カプラへの前記空圧工具の接続を防止する
請求項2に記載のエアコンプレッサ。 - 前記供給阻止手段は、前記カプラからの前記圧縮空気の供給を停止する
請求項2に記載のエアコンプレッサ。 - 前記供給阻止手段は、前記カプラと前記空圧工具との接続を解除する
請求項2に記載のエアコンプレッサ。 - 前記供給阻止手段は、前記ハンドルが前記第2位置にあるとき、前記ハンドルの一部が前記カプラの少なくとも一部を塞ぐことで、前記カプラへの前記空圧工具の接続を防止する
請求項3に記載のエアコンプレッサ。 - 前記供給阻止手段は、前記ハンドルに連動して移動する従動部材を有し、前記ハンドルが前記第2位置にあるとき、前記従動部材が前記カプラの少なくとも一部を塞ぐことで、前記カプラへの接続を防止する
請求項3に記載のエアコンプレッサ。 - 前記ハンドルが前記第1位置にあるとき、前記コンプレッサ本体と前記ハンドルとの隙間が所定値以下になる
請求項2から7のいずれか一項に記載のエアコンプレッサ。 - 前記ハンドルは、前記カプラに前記空圧工具が接続されている状態では前記第1位置から前記第2位置に移動できないように構成される
請求項3に記載のエアコンプレッサ。
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