JP2023095275A - レーザ媒質ユニット、レーザ増幅装置及びレーザ発振装置 - Google Patents

レーザ媒質ユニット、レーザ増幅装置及びレーザ発振装置 Download PDF

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琢斗 井口
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Abstract

【課題】熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができるレーザ媒質ユニット、レーザ増幅装置及びレーザ発振装置を提供する。【解決手段】レーザ媒質ユニット2は、板状に形成されて第1表面10aと第1表面10aとは反対側の第2表面10bとを有し、第1表面10aからの励起光L1の照射により放出光を発生させるレーザ利得媒質10と、第1表面10aに接続され、励起光L1を第1表面10aに向けて導光すると共にレーザ利得媒質10を冷却する導光冷却部材20と、を備える。第1表面10aは、導光冷却部材20が熱的に接続された第1領域R1と、第1領域R1以外の第2領域R2と、からなる。第2領域R2の全体は、導光冷却部材20から熱的に遮断されている。【選択図】図4

Description

本発明は、レーザ媒質ユニット、レーザ増幅装置及びレーザ発振装置に関する。
特許文献1には、レーザ媒質ユニットが記載されている。このレーザ媒質ユニットは、第1表面からの励起光の照射により放出光を発生させる板状のレーザ利得媒質と、レーザ利得媒質における第1表面とは反対側の第2表面に熱的に接続された冷却部材と、を備えている。このレーザ媒質ユニットでは、冷却部材により第2表面上に形成される冷却エリアをレーザ利得媒質における励起光の照射領域と同等以下の範囲とすることにより、温度勾配に起因する熱レンズ効果の低減が図られている。
特開2018-129391号公報
上述したようなレーザ媒質ユニットでは、冷却部材による冷却エリアが励起光の照射領域と同等以下の範囲となるように冷却部材をレーザ利得媒質に接続する必要があり、例えばレーザ利得媒質が小型化された場合等には、冷却部材とレーザ利得媒質との組み付けに高い精度が要求される。
本発明は、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができるレーザ媒質ユニット、レーザ増幅装置及びレーザ発振装置を提供することを目的とする。
本発明のレーザ媒質ユニットは、板状に形成されて第1表面と第1表面とは反対側の第2表面とを有し、第1表面からの励起光の照射により放出光を発生させるレーザ利得媒質と、第1表面に接続され、励起光を第1表面に向けて導光すると共にレーザ利得媒質を冷却する導光冷却部材と、を備え、第1表面は、導光冷却部材が熱的に接続された第1領域と、第1領域以外の第2領域と、からなり、第2領域の全体は、導光冷却部材から熱的に遮断されている。
このレーザ媒質ユニットでは、レーザ利得媒質の第1表面に導光冷却部材が接続されており、導光冷却部材により励起光が第1表面に向けて導光されると共にレーザ利得媒質が冷却される。これにより、第1表面において励起光の照射領域と冷却領域とを確実に一致させることができ、熱レンズ効果を確実に低減することができる。また、導光冷却部材をレーザ利得媒質に接続しさえすれば照射領域と冷却領域とを一致させることができるため、例えば予め設定された照射領域内に冷却領域が位置するように冷却部材をレーザ利得媒質に接続する場合と比べて、組み付け性を向上することができる。更に、このレーザ媒質ユニットでは、レーザ利得媒質の第1表面が、導光冷却部材が熱的に接続された第1領域と、第1領域以外の第2領域と、からなり、第2領域の全体が導光冷却部材から熱的に遮断されている。これにより、第1表面に平行な方向における第2領域の温度分布が不均一になることを抑制することができ、第2領域の温度分布が不均一になることに起因して熱レンズ効果が発生することを抑制することができる。よって、このレーザ媒質ユニットによれば、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。また、このレーザ媒質ユニットでは、第1表面に接続された導光冷却部材により励起光を第1表面に向けて導光すると共にレーザ利得媒質を冷却することができるため、第2表面側の構成を簡易化することができ、部材の配置に関する自由度を高めることができる。
第2領域は、第1領域を囲んでいてもよい。この場合、第1表面に平行な方向における第2領域の温度分布が不均一になることを抑制することができ、熱レンズ効果を一層低減することができる。
第1領域は、第1表面に垂直な方向から見た場合に、第1表面の中心を通る直線に関して線対称で且つ中心に関して点対称な形状を有してもよい。この場合、第1表面に平行な方向における第1領域の温度分布を均一化することができ、熱レンズ効果を一層低減することができる。
導光冷却部材は、第1表面に接続された導光部と、導光部の側面に接触した冷却部と、を有していてもよい。この場合、導光部により励起光を第1表面に向けて導光することができると共に、冷却部により導光部を介してレーザ利得媒質を効果的に冷却することができる。
導光冷却部材は、第1表面に接続された導光部を有し、導光部は、励起光が導光部により導光された場合に、第1表面に平行な方向における励起光の強度分布が均一化されるように構成されていてもよい。この場合、第1表面に平行な方向における強度分布が均一化された励起光を第1表面に照射することができ、熱レンズ効果を一層低減することができる。また、導光冷却部材により励起光の強度分布を均一化することができるため、例えば励起光の強度分布を均一化するための部材を別途設ける場合と比べて、構成を簡易化することができる。
導光冷却部材は、第1表面に接続された導光部を有し、第1表面に垂直な方向における導光部の長さは、第1表面に平行な方向における導光部の長さよりも長くてもよい。この場合、導光部により励起光の強度分布を効果的に均一化することができる。
本発明のレーザ媒質ユニットは、励起光を出力する光源を更に備え、光源は、複数の発光領域を有する半導体レーザであってもよい。この場合、励起光の強度を高めることができる。
第1表面には、励起光を透過させる一方で放出光を反射させる層が形成されていてもよい。この場合、励起光がレーザ利得媒質に第1表面側から入射することを許容しつつ、放出光を第2表面側に向けて反射させることができる。
導光冷却部材における励起光の入射面には、励起光を透過させる一方で放出光を反射させる層が形成されていてもよい。この場合、励起光がレーザ利得媒質に第1表面側から入射することを許容しつつ、放出光を第2表面側に向けて反射させることができる。
第2表面には、励起光を反射させる一方で放出光を透過させる層が形成されていてもよい。この場合、励起光が第2表面を透過してしまうことを防止しつつ、放出光を第2表面から出射させることができる。
レーザ利得媒質及び導光冷却部材の各々は、複数備えられており、複数のレーザ利得媒質と複数の導光冷却部材とは、互い違いに接続されていてもよい。この場合、複数のレーザ利得媒質に励起光を吸収させることができ、励起光の吸収効率を高めることができる。また、レーザ利得媒質の両側(第1表面側及び第2表面側)に導光冷却部材が接続されている場合、レーザ利得媒質を両側から励起及び冷却することができる。
本発明のレーザ媒質ユニットは、各々が励起光を出力する複数の光源を更に備え、複数の光源の各々からの励起光が導光冷却部材に入射してもよい。この場合、励起光の強度を高めることができる。
導光冷却部材は、第1表面に接続された導光部を有し、導光部の外周面は、第1表面に垂直な方向に対して傾斜したテーパ形状に形成されていてもよい。この場合、励起光を導光部の内面で繰り返し反射させやすく、導光部によって励起光の強度分布を効果的に均一化することができる。
本発明のレーザ媒質ユニットは、真空の内部空間を有する筐体を更に備え、レーザ利得媒質及び導光冷却部材は、当該内部空間に配置されていてもよい。この場合、レーザ利得媒質を例えば0℃以下の低温に冷却する場合に、レーザ利得媒質等に結露が発生することを抑制することができる。
導光冷却部材は、第1表面に接続された導光部を有し、導光部は、筒状に形成されており、冷媒を流すための流路を内部に画定していてもよい。この場合、当該流路に冷媒を流すことによりレーザ利得媒質を効果的に冷却することができる。
本発明のレーザ増幅装置は、上記レーザ媒質ユニットを備え、第1表面又は第2表面にレーザ光が入射し、レーザ利得媒質において放出光により増幅されたレーザ光が出力される。このレーザ増幅装置によれば、上述した理由により、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。
第2表面にレーザ光が入射し、増幅されたレーザ光が第2表面から出力されてもよい。この場合、レーザ光がレーザ利得媒質内を往復するため、レーザ光の増幅に寄与する作用長を増加させることができ、光エネルギーの抽出効率を向上することができる。
本発明のレーザ増幅装置は、上記レーザ媒質ユニットを複数備え、複数のレーザ媒質ユニットの各々において、第2表面にレーザ光が入射し、レーザ利得媒質において放出光により増幅されたレーザ光が第2表面から出射し、複数のレーザ媒質ユニットは、第1レーザ媒質ユニットと第2レーザ媒質ユニットを含み、第1レーザ媒質ユニットから出射したレーザ光が、第2レーザ媒質ユニットにおいて増幅されてもよい。この場合、複数のレーザ媒質ユニットによりレーザ光を効果的に増幅することができる。
本発明のレーザ発振装置は、上記レーザ媒質ユニットと、レーザ利得媒質から出力される放出光の光路上に配置され、放出光をレーザ発振させる部分反射部と、を備える。このレーザ発振装置によれば、上述した理由により、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。
本発明によれば、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができるレーザ媒質ユニット、レーザ増幅装置及びレーザ発振装置を提供することが可能となる。
実施形態に係るレーザ増幅装置の斜視図である。 レーザ増幅装置の平面図である。 レーザ媒質ユニットの斜視図である。 レーザ媒質ユニットの平面図である。 レーザ媒質ユニットの別の平面図である。 レーザ利得媒質の第1表面を示す図である。 (a)は、フラットトップ形状の強度分布を示す図であり、(b)は、ガウス形状の強度分布を示す図である。 第1変形例に係るレーザ媒質ユニットの平面図である。 第2変形例に係るレーザ媒質ユニットの平面図である。 第3変形例に係るレーザ媒質ユニットの平面図である。 第4変形例に係るレーザ媒質ユニットの平面図である。 第5変形例に係るレーザ媒質ユニットの平面図である。 第6変形例に係るレーザ発振装置の平面図である。 第7変形例に係るレーザ増幅装置を示す斜視図である。 第7変形例に係るレーザ増幅装置を示す平面図である。 (a)及び(b)は、第1領域及び第2領域の他の配置例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
[レーザ増幅装置]
図1及び図2に示されるように、レーザ増幅装置1は、複数のレーザ媒質ユニット2と、光透過部材3と、を備えるアクティブミラー型のレーザ装置である。複数のレーザ媒質ユニット2は、この例では3つのレーザ媒質ユニット2A,2B,2Cを含んでいる。レーザ媒質ユニット2A,2B,2Cの各々は、レーザ利得媒質10を備えており、レーザ利得媒質10において光透過部材3に接続されている。
光透過部材3は、後述する励起光L1及びレーザ光L2を透過可能な材料により形成されている。光透過部材3は、例えばイットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)により形成されている。光透過部材3には、例えばNd(ネオジム)等の活性元素が添加されてない。
レーザ増幅装置1では、図2に示されるように、光透過部材3内にシード光として導入されたレーザ光L2がレーザ媒質ユニット2A,2B,2Cのレーザ利得媒質10において順次に増幅され、増幅されたレーザ光L2が光透過部材3から出力光として出射される。以下ではまず、1つのレーザ媒質ユニット2の構成を説明するが、レーザ媒質ユニット2A,2B,2Cは、互いに同一の構成を有している。
[レーザ媒質ユニット]
図3、図4及び図5に示されるように、レーザ媒質ユニット2(レーザヘッド)は、レーザ利得媒質10と、導光冷却部材20と、光源30と、集光レンズ40と、を備えている。レーザ利得媒質10は、例えば、活性元素としてNd(ネオジム)がドープされたYAGにより形成されている。すなわち、レーザ利得媒質10には、活性元素が添加されている。YAGに添加される活性元素は、Yb(イッテルビウム)であってもよい。レーザ利得媒質10は、励起光L1により励起されて放出光を発生させる。放出光の一例は、誘導放出光である。この誘導放出光が、レーザ光L2の光増幅に寄与する。
レーザ利得媒質10は、例えば円板状に形成されており、第1表面10aと、第1表面10aとは反対側の第2表面10bとを有している。第1表面10a及び第2表面10bは、板状に形成されたレーザ利得媒質10の主面であり、互いに平行な平坦面である。一例として、レーザ利得媒質10の直径は25mm程度であり、厚さは5mm程度である。なお、第1表面10a及び第2表面10bは互いに平行に延在していなくてもよく、例えば第2表面10bが第1表面10aに対して約1度程度傾斜していてもよい。
図4に示されるように、第1表面10a上には、第1層11が形成されている。この例では、第1層11は、第1表面10aの全面に形成されている。第1層11は、励起光L1を透過させる一方でレーザ光L2(放出光)を反射させる第1光選択部として機能する。第1層11は、例えば、励起光L1に対する反射防止(Anti-Reflection)コーティングとレーザ光L2に対する高反射(High Reflection)コーティングとが第1表面10aに施されることにより形成されている。
第2表面10b上には、第2層12が形成されている。この例では、第2層12は、第2表面10bの全面に形成されている。第2層12は、励起光L1を反射させる一方でレーザ光L2(放出光)を透過させる第2光選択部として機能する。第2層12は、例えば、励起光L1に対する高反射コーティングとレーザ光L2に対する反射防止コーティングとが第2表面10bに施されることにより形成されている。
導光冷却部材20は、導光部21と、冷却部22と、を有している。導光部21は、例えば、サファイア、石英、又はノンドープのYAG等により円柱状に形成されている。この例では、導光部21は、第1表面10aに垂直な第1方向D1に沿って延在しており、第1方向D1における一方の端面21aにおいて第1表面10aに接続されている。より具体的には、上述したとおり第1表面10a上には第1層11が形成されており、導光部21は第1層11を介して第1表面10aに接続されている。このように、本明細書において、部材Aが部材Bに接続されていることには、部材Aが他の要素を介して部材Bに接続されていることが含まれる。
導光部21には、端面21aとは反対側の端面21bから励起光L1が導入される。導光部21は、導入された励起光L1を端面21a(第1表面10a)に向けて導光する。導光部21は、励起光L1が導光部21により導光された場合に、第1表面10aに平行な方向における励起光L1の強度分布が均一化されるように構成されている。すなわち、励起光L1が導光部21により導光された場合、端面21a(第1表面10a)における励起光L1の強度分布は、端面21bにおける励起光L1の強度分布と比べて均一化される。この例では、導光部21に入射した励起光L1は、導光部21の側面21cで繰り返し反射されながら導光されることでミキシングされ、均一化(ホモジナイズ)された強度分布を有する光として第1表面10aに入射する。導光部21に入射する励起光L1の横モード(第1表面10aに平行な方向における強度分布)がシングルモードである場合、励起光L1が導光部21により導光されることにより、励起光L1の横モードがマルチモードに変換され得る。
励起光L1の強度分布の均一化のためには、導光部21のアスペクト比(第1表面10aに平行な方向における長さT2に対する第1方向D1における長さT1の比)が大きいほうが有利である。そのため、この例では、第1方向D1における導光部21の長さT1は、第1表面10aに平行な方向における導光部21の長さT2(最大長さ。この例では導光部21の直径)よりも長くなっている。すなわち、導光部21のアスペクト比は、1よりも大きくなっている。一例として、長さT1は100mm程度であり、長さT2は6mm程度である。このように、導光部21のアスペクト比は、6以上であってもよいし、10以上であってもよい。長さT1は、導光部21の形状に関わらず、第1表面10aとの接触面(端面21a)における導光部21の長さ(最大長さ)である。
冷却部22は、例えば、銅又はステンレス鋼等の金属材料により形成された冷却ブロックであり、導光部21の側面21cに接触している。この例では、冷却部22は、第1方向D1に沿って延在する貫通孔を有するように形成されており、当該貫通孔の内周面において導光部21の側面21cに全周にわたって接触している。冷却部22は、第1方向D1から見た場合に、例えば矩形の外形状を有している。冷却部22は、第1方向D1においてレーザ利得媒質10の第1表面10aと向かい合っている。この例では、冷却部22は、導光部21の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有する材料により形成されており、導光部21からの熱を外部(空気)へ放熱することにより導光部21を冷却する(伝導冷却)。導光部21が冷却されることにより、導光部21が接続されているレーザ利得媒質10も冷却される。すなわち、冷却部22は、導光部21を介してレーザ利得媒質10を冷却する。
このように、導光冷却部材20は、導光部21により励起光L1をレーザ利得媒質10の第1表面10aに向けて導光すると共に、冷却部22により導光部21を介してレーザ利得媒質10を冷却する。図6は、第1表面10aを第1方向D1から見た図である。図6では、導光部21が接続された第1領域R1がハッチングで示されている。図6に示されるように、第1表面10aは、第1領域R1、及び第1領域R1以外の領域である第2領域R2の2つの領域からなる。第1領域R1は導光部21が接続された接続領域であり、第2領域R2は導光部21が接続されていない非接続領域である。
第1領域R1には、導光冷却部材20が熱的に接続されている。一方、第2領域R2の全体は、導光冷却部材20から熱的に遮断されている。「第1領域R1に導光冷却部材20が熱的に接続されている」とは、第1領域R1と導光冷却部材20との間での熱の移動が可能となっていることをいう。「第2領域R2が導光冷却部材20から熱的に遮断されている」とは、第2領域R2と導光冷却部材20との間で熱が移動しないようになっていることをいう(第1領域R1を介しての熱の移動を除く)。この例では、第1領域R1には、導光部21が第1層11を介して熱的に接続されている。第2領域R2には導光冷却部材20が接触しておらず、第2領域R2と冷却部22との間は空間となっており、当該空間には空気が存在している。これにより、第2領域R2の全体と導光冷却部材20との間が熱的に遮断されている。また、第1領域R1には、導光部21が第1層11を介して光学的に(第1領域R1と導光部21との間を光が進行可能となるように)接続されている。第1領域R1は、第1表面10aに励起光L1が照射される照射領域、及び導光冷却部材20によりレーザ利得媒質10が冷却される冷却領域として機能する。第2領域R2は、第1表面10aに励起光L1が照射されない非照射領域であり、且つ、導光冷却部材20によりレーザ利得媒質10が冷却されない非冷却領域でもある。
なお、第2領域R2と冷却部22(導光冷却部材20)との間には、断熱性を有する部材が介在していてもよい。この場合にも、第2領域R2は冷却部22から熱的に遮断される。当該部材の熱伝導率は、例えば1.0W/m・k以下であってよい。すなわち、第2領域R2と冷却部22との間には1.0W/m・k以下の熱伝導率を有する部材が介在していてもよい。なお、この例では、レーザ利得媒質10は、第1表面10aにおいて導光部21に接続されると共に第2表面10bにおいて上述した光透過部材3に接続されることにより、固定されており、レーザ利得媒質10には導光部21及び光透過部材3以外の部材は接触していないが、レーザ利得媒質10は、1.0W/m・k以下の熱伝導率を有する部材により支持されていてもよい。
図6に示されるように、第1領域R1及び第2領域R2の各々は、第1方向D1から見た場合に、第1表面10aの中心Cを通る直線LN1,LN2の各々に関して線対称で且つ中心Cに関して点対称な形状を有している。直線LN1,LN2は、互いに直交している。この例では、第1領域R1の形状は、導光部21の端面21aに対応した円形状であり、第2領域R2の形状は、第1領域R1を囲む円環状である。
光源30は、励起光L1を出力する励起光源である。光源30は、例えば、複数の発光領域を有する半導体レーザである。この例では、光源30は、矩形板状の複数のレーザダイオードが所定方向に沿ってスタックされてなるレーザダイオードモジュールによって構成されており、レーザダイオードの端面により構成された複数の発光領域を有している。
集光レンズ40は、光源30から出力された励起光L1を集光しながら導光部21の端面21bに導く。端面21bに入射した光は、導光部21によりレーザ利得媒質10の第1表面10aに向けて導光され、第1層11を透過して第1表面10aに入射する。図4に示されるように、第1表面10aに入射した励起光L1は、第1表面10aに平行な方向に広がりながらレーザ利得媒質10内を第2表面10bに向けて進行する。レーザ利得媒質10は、第1表面10aからの励起光L1の照射により放出光を発生させる。なお、第2表面10bに到達した励起光L1は、第2表面10b上の第2層12により反射させられる。第1表面10aから第2表面10bに向けて進行する際に励起光L1が広がる発散角度は、導光部21のサイズやレーザ利得媒質10の厚さに応じて変化する。
再び図1及び図2を参照しつつ、レーザ増幅装置1について説明する。この例では、レーザ媒質ユニット2A,2Cが光透過部材3の表面3aに接続されており、レーザ媒質ユニット2Bが光透過部材3の表面3bに接続されている。表面3bは、表面3aとは反対側の表面である。各レーザ媒質ユニット2A,2B,2Cは、レーザ利得媒質10の第2表面10bにおいて光透過部材3に接続されている。レーザ媒質ユニット2A,2B,2Cは、レーザ媒質ユニット2Aから出射されたレーザ光L2が光透過部材3内を進行してレーザ媒質ユニット2Bに入射すると共に、レーザ媒質ユニット2Bから出射されたレーザ光L2が光透過部材3内を進行してレーザ媒質ユニット2Cに入射するように、配置されている。この例では、レーザ媒質ユニット2A,2Cが第1方向D1に垂直な第2方向D2に沿って並んでおり、第1方向D1から見た場合にレーザ媒質ユニット2Bがレーザ媒質ユニット2A,2Cの間に位置している。
レーザ増幅装置1は、レーザ光L2を光透過部材3に向けて出力又は導光して供給するレーザ光源部(図示省略)を備えている。光透過部材3に入射したレーザ光L2は、まず、レーザ媒質ユニット2Aのレーザ利得媒質10の第2表面10bに向かって進行し、第2層12を透過して第2表面10bに入射する。励起光L1により励起されたレーザ利得媒質10にレーザ光L2が入射すると、誘導放出現象による放出光によってレーザ光L2が増幅される。増幅されたレーザ光L2は、レーザ媒質ユニット2Aのレーザ利得媒質10の第2表面10bから出射する。レーザ媒質ユニット2Aのレーザ利得媒質10の第2表面10bから出射したレーザ光L2は、レーザ媒質ユニット2Bのレーザ利得媒質10の第2表面10bに入射し、当該レーザ利得媒質10において増幅されて第2表面10bから出射する。このように、レーザ増幅装置1では、レーザ媒質ユニット2A(第1レーザ媒質ユニット)から出射したレーザ光L2が、レーザ媒質ユニット2B(第2レーザ媒質ユニット)において増幅される。
レーザ媒質ユニット2Bのレーザ利得媒質10の第2表面10bから出射したレーザ光L2は、レーザ媒質ユニット2Cのレーザ利得媒質10の第2表面10bに入射し、当該レーザ利得媒質10において増幅されて第2表面10bから出射する。レーザ媒質ユニット2Cから出射したレーザ光L2は、光透過部材3から出射し、レーザ増幅装置1の出力光として外部に取り出される。なお、各レーザ媒質ユニット2のレーザ利得媒質10において第2表面10bから入射して第1表面10aに到達したレーザ光L2は、第1表面10a上の第1層11により反射させられる。
[作用及び効果]
レーザ媒質ユニット2では、レーザ利得媒質10の第1表面10aに導光冷却部材20が接続されており、導光冷却部材20により励起光L1が第1表面10aに向けて導光されると共にレーザ利得媒質10が冷却される。これにより、第1表面10aにおいて励起光L1の照射領域と冷却領域とを確実に一致させることができ、熱レンズ効果を確実に低減することができる。すなわち、照射領域と非冷却領域との間の境界部分における位相シフト量の差に起因して発生する熱レンズ効果を低減することができる(温度勾配を軽減することができる)(上記特許文献1参照)。また、導光冷却部材20をレーザ利得媒質10に接続しさえすれば照射領域と冷却領域とを一致させることができるため、例えば予め設定された照射領域内に冷却領域が位置するように冷却部材をレーザ利得媒質に接続する場合と比べて、組み付け性を向上することができる。更に、レーザ媒質ユニット2では、レーザ利得媒質10の第1表面10aが、導光冷却部材20が熱的に接続された第1領域R1と、第1領域R1以外の第2領域R2と、からなり、第2領域R2の全体が導光冷却部材20から熱的に遮断されている。これにより、第1表面10aに平行な方向における第2領域R2の温度分布が不均一になることを抑制することができ、第2領域R2の温度分布が不均一になることに起因して熱レンズ効果が発生することを抑制することができる。よって、レーザ媒質ユニット2によれば、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。また、レーザ媒質ユニット2では、第1表面10aに接続された導光冷却部材20により励起光L1を第1表面10aに向けて導光すると共にレーザ利得媒質10を冷却することができるため、第2表面10b側の構成を簡易化することができ、部材の配置に関する自由度を高めることができる。
第2領域R2が、第1領域R1を囲んでいる。これにより、第1表面10aに平行な方向における第2領域R2の温度分布が不均一になることを抑制することができ、熱レンズ効果を一層低減することができる。
第1領域R1が、第1表面10aに垂直な第1方向D1から見た場合に、第1表面10aの中心Cを通る直線LN1,LN2に関して線対称で且つ中心Cに関して点対称な形状を有している。これにより、第1表面10aに平行な方向における第1領域R1の温度分布を均一化することができ、熱レンズ効果を一層低減することができる。
導光冷却部材20が、レーザ利得媒質10の第1表面10aに接続された導光部21と、導光部21の側面21cに接触した冷却部22と、を有している。これにより、導光部21により励起光L1を第1表面10aに向けて導光することができると共に、冷却部22により導光部21を介してレーザ利得媒質10を効果的に冷却することができる。
導光部21が、励起光L1が導光部21により導光された場合に、第1表面10aに平行な方向における励起光L1の強度分布が均一化されるように構成されている。これにより、第1表面10aに平行な方向における強度分布が均一化された励起光L1を第1表面10aに照射することができ、熱レンズ効果を一層低減することができる。また、導光冷却部材20により励起光L1の強度分布を均一化することができるため、例えば励起光L1の強度分布を均一化するための部材(例えばフライアイレンズ、回折光学素子、導光路などのホモジナイザ)を別途設ける場合と比べて、構成を簡易化することができる。その結果、部品点数の削減、光学系が複雑化することの抑制、励起光にロスが発生することの抑制を図ることができる。
この点について図7を参照しつつ更に説明する。実施形態のレーザ媒質ユニット2のようなディスク型のレーザヘッドでは、板状のレーザ利得媒質10が用いられる。ディスク型のレーザヘッドでは、例えば長尺のレーザ利得媒質10が用いられるロッド型のレーザヘッドと比べて、熱破壊に強く且つ熱効果が小さく、熱的に有利となり得る。ただし、ディスク型のレーザヘッドが熱的に有利となるのは、励起光の強度分布が図7(a)に示されるように均一化されたフラットトップ形状である場合であり、励起光の強度分布が図7(b)に示されるようにガウス形状である場合には、ロッド型のレーザヘッドと同様の熱特性となり得る。この点、上述したとおり、実施形態のレーザ媒質ユニット2では、導光部21により励起光L1の強度分布を均一化することができ、熱レンズ効果を確実に低減することができる。また、導光冷却部材20により励起光L1の強度分布を均一化することができるため、例えば励起光L1の強度分布を均一化するための部材を別途設ける場合と比べて、構成を簡易化することができる。
第1表面10aに垂直な第1方向D1における導光部21の長さT1が、第1表面10aに平行な方向における導光部21の長さT2よりも長くなっている。これにより、導光部21によって励起光L1の強度分布を効果的に均一化することができる。
光源30が、複数の発光領域を有する半導体レーザである。これにより、励起光L1の強度を高めることができる。一方、そのような半導体レーザからの光を集光した場合、発光領域ごとの光のパターンが残り、励起光L1の強度分布がガウス形状となりやすい。この点、実施形態のレーザ媒質ユニット2では、導光部21により励起光L1の強度分布を均一化することができるため、そのような半導体レーザを光源30として用いた場合でも、均一化された励起光L1を第1表面10aに照射することができる。
第1表面10a上に、励起光L1を透過させる一方でレーザ光L2(放出光)を反射させる第1層11が形成されている。これにより、励起光L1がレーザ利得媒質10に第1表面10a側から入射することを許容しつつ、放出光を第2表面10b側に向けて反射させることができる。また、レーザ光L2を第2表面10b側から入射させる場合に、例えばレーザ光L2を導光部21の端面21bまで到達させる必要がないため、レーザ光L2の第2表面10bに対する入射角度を小さくする必要がなく、その結果、レーザ光L2の第2表面10bに対する入射角度の許容範囲を広くすることができる。
第2表面10b上に、励起光L1を反射させる一方でレーザ光L2(放出光)を透過させる第2層12が形成されている。これにより、励起光L1が第2表面10bを透過してしまうことを防止しつつ、レーザ光L2を第2表面10bから出射させることができる。
レーザ増幅装置1では、第2表面10bにレーザ光L2が入射し、レーザ利得媒質10において放出光により増幅されたレーザ光L2が第2表面10bから出力される。この場合、レーザ光L2がレーザ利得媒質10内を往復するため、レーザ光L2の増幅に寄与する作用長を増加させることができ、光エネルギーの抽出効率を向上することができる。
レーザ増幅装置1では、複数のレーザ媒質ユニット2は、レーザ媒質ユニット2A(第1レーザ媒質ユニット)とレーザ媒質ユニット2B(第2レーザ媒質ユニット)を含み、レーザ媒質ユニット2Aから出射したレーザ光L2が、レーザ媒質ユニット2Bにおいて増幅される。これにより、複数のレーザ媒質ユニット2によりレーザ光L2を効果的に増幅することができる。
[変形例]
図8に示される第1変形例のレーザ媒質ユニット2Aでは、レーザ利得媒質10の第1表面10a上には第1層11が形成されておらず、導光部21の端面21b(導光冷却部材20における励起光L1の入射面)上に第1層11が形成されている。第1層11は、例えば端面21bの全面に形成されている。レーザ利得媒質10の第2表面10bに入射したレーザ光L2は、端面21b上の第1層11により反射させられる。第1変形例では、レーザ利得媒質10と導光部21とは互いに屈折率が近い異種類の材料により形成されている。例えば、レーザ利得媒質10はNdがドープされたYAGにより形成されており、導光部21はノンドープのYAGにより形成されている。第1変形例のレーザ媒質ユニット2Aによっても、上記実施形態と同様に、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。また、導光冷却部材20における励起光L1の入射面上に、励起光L1を透過させる一方でレーザ光L2(放出光)を反射させる第1層11が形成されているため、励起光L1がレーザ利得媒質10に第1表面10a側から入射することを許容しつつ、放出光を第2表面10b側に向けて反射させることができる。また、第1表面10a上に第1層11が形成されていないため、レーザ利得媒質10と導光冷却部材20との接合を容易化することができる。なお、レーザ利得媒質10及び導光部21が互いに屈折率が大きく異なる異種類の材料により形成されている場合、レーザ利得媒質10と導光部21との間の境界部での反射によるロスの発生を抑制するために、第1表面10aに反射防止層が形成されていてもよい。換言すれば、第1変形例では、レーザ利得媒質10と導光部21とが互いに屈折率が近い異種類の材料により形成されているため、レーザ利得媒質10と導光部21との間の境界部での反射によるロスの発生を抑制することができる。
図9は、第2変形例に係るレーザ媒質ユニット2の平面図である。図9では、導光冷却部材20が断面化して示されている。第2変形例のレーザ媒質ユニット2Bでは、導光冷却部材20が、鏡筒として構成された導光部21を有しており、冷却部22を有していない。導光部21の内部は中空となっており、導光部21の内面には鏡面磨き処理、金属メッキ処理、又は反射コーティング処理(誘電体多層膜又は金属蒸着膜によるコーティング)が施されている。導光部21に入射した励起光L1は、導光部21の内面で繰り返し反射しながら導光されることでミキシングされる。すなわち、第2変形例においても、導光部21は、励起光L1が導光部21により導光された場合に、第1表面10aに平行な方向における励起光L1の強度分布が均一化されるように構成されている。
導光部21は、冷媒25を流すための流路Pを内部に画定している。導光部21には流入管23及び排出管24が接続されており、流入管23から冷媒25が導入されて流路P内を流れ、排出管24から外部に排出される。冷媒25は、例えば溶液又はガスである。冷媒25としては、励起光L1を吸収しないものが用いられる。流路P内を冷媒25が流れることによりレーザ利得媒質10の第1表面10aが冷却される。導光部21と第1表面10aとの間には、例えばOリングである断熱部材26が配置されている。導光部21における第1表面10aとは反対側の端部は、蓋部材27により塞がれている。第2変形例のレーザ媒質ユニット2Bによっても、上記実施形態と同様に、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。また、流路Pに冷媒25を流すことによりレーザ利得媒質10を効果的に冷却することができる。
図10に示される第3変形例のレーザ媒質ユニット2Cは、複数の光源30を備えている。第3変形例では、導光部21の外周面が、第1方向D1に対して傾斜したテーパ形状に形成されている。この例では、導光部21の外周面は、第1表面10aに近づくほど直径が小さくなるように傾斜したテーパ形状に形成されている。第3変形例のレーザ媒質ユニット2Cによっても、上記実施形態と同様に、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。また、複数の光源30を用いることにより、励起光L1の強度を高めることができる。また、導光部21の外周面が、第1表面10aに近づくほど直径が小さくなるように傾斜したテーパ形状に形成されているため、複数の光源30を用いる場合でも、励起光L1を導光部21に入射させやすくなっている。また、導光部21の外周面が第1方向D1に対して傾斜したテーパ形状に形成されているため、励起光L1を導光部21の内面で繰り返し反射させやすく、導光部21によって励起光L1の強度分布を効果的に均一化することができる。
図11に示される第4変形例のレーザ媒質ユニット2Dは、複数(この例では3つ)のレーザ利得媒質10及び複数(この例では3つ)の導光冷却部材20を備えている。第4変形例では、それらのレーザ利得媒質10及び導光冷却部材20が、互い違いに接続されている。
3つのレーザ利得媒質10をそれぞれレーザ利得媒質10A,10B,10Cとし、3つの導光冷却部材20をそれぞれ導光冷却部材20A,20B,20Cとし、導光冷却部材20A,20B,20Cの導光部21をそれぞれ導光部21A,21B,21Cとすると、レーザ利得媒質10Aの第1表面10aに導光部21Aの端面21aが接続されている。レーザ利得媒質10Aの第2表面10bに導光部21Bの端面21bが接続されている。レーザ利得媒質10Bの第1表面10aに導光部21Bの端面21aが接続されている。レーザ利得媒質10Bの第2表面10bに導光部21Cの端面21bが接続されている。レーザ利得媒質10Cの第1表面10aに導光部21Cの端面21aが接続されている。レーザ利得媒質10Cの第2表面10bは、例えば光透過部材3に接続されており、レーザ光L2の入出射面となっている。
レーザ利得媒質10Aの第1表面10a上には、励起光L1を透過させる一方でレーザ光L2を反射させる第1層11が形成されている。レーザ利得媒質10A,10Bの第2表面10b、及びレーザ利得媒質10B,10Cの第1表面10a上には、励起光L1及びレーザ光L2を透過させる層13が形成されている。レーザ利得媒質10Cの第2表面10b上には、励起光L1を反射させる一方でレーザ光L2を透過させる第2層12が形成されている。
励起光L1は、導光部21Aの端面21bに入射し、レーザ利得媒質10A,10B,10Cにより順次に吸収される。レーザ利得媒質10Cの第2表面10bに入射したレーザ光L2は、レーザ利得媒質10C,10B,10Aにより順次に増幅された後にレーザ利得媒質10Aの第1表面10a上の第1層11により反射させられ、レーザ利得媒質10A,10B,10Cにより順次に増幅されつつレーザ利得媒質10Cの第2表面10bに向かって進行し、レーザ利得媒質10Cの第2表面10bから出射する。
第4変形例のレーザ媒質ユニット2Dによっても、上記実施形態と同様に、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。また、複数のレーザ利得媒質10と複数の導光冷却部材20とが互い違いに接続されているため、複数のレーザ利得媒質10に励起光L1を吸収させることができ、励起光L1の吸収効率を高めることができる。また、レーザ利得媒質10Aの両側(第1表面10a側及び第2表面10b側)に導光冷却部材20A,20Bが接続されているため、レーザ利得媒質10Aを両側から励起及び冷却することができる。同様に、レーザ利得媒質10Bの両側に導光冷却部材20B,20Cが接続されているため、レーザ利得媒質10Bを両側から励起及び冷却することができる。
図12に示される第5変形例のレーザ媒質ユニット2Eは、複数(この例では2つ)の導光冷却部材20を備えている。2つの導光冷却部材20をそれぞれ導光冷却部材20D,20Eとし、導光冷却部材20D,20Eの導光部21をそれぞれ導光部21D,21Eとすると、レーザ利得媒質10の第1表面10aに導光部21Dの端面21aが接続されており、レーザ利得媒質10の第2表面10bに導光部21Bの端面21bが接続されている。レーザ利得媒質10の第1表面10a上には、励起光L1及びレーザ光L2を透過させる層13が形成されている。レーザ利得媒質10の第2表面10b上には、励起光L1を透過させる一方でレーザ光L2を反射させる第1層11が形成されている。
第5変形例のレーザ媒質ユニット2Eは、複数(この例では2つ)の光源30及び複数(この例では2つ)の集光レンズ40を備えている。第1の光源30から出力された励起光L1は第1の集光レンズ40により集光されて導光部21Dの端面21bに入射し、導光部21Dにより導光されてレーザ利得媒質10の第1表面10aに照射される。第2の光源30から出力された励起光L1は第2の集光レンズ40により集光されて導光部21Eの端面21aに入射し、導光部21Eにより導光されてレーザ利得媒質10の第2表面10bに照射される。このように、この例では、第1表面10a及び第2表面10bの両方から励起光L1が照射される。
第5変形例のレーザ媒質ユニット2Eは、第1の集光レンズ40と導光部21Dとの間に配置されたダイクロイックミラー5を備えている。ダイクロイックミラー5は、励起光L1を透過させる一方でレーザ光L2を反射させる。第1の光源30から出力された励起光L1は、ダイクロイックミラー5を透過して導光部21Dの端面21bに入射する。この例では、ダイクロイックミラー5に向けてレーザ光L2が供給される。レーザ光L2は、ダイクロイックミラー5により導光部21Dの端面21bに向けて反射され、導光部21Dの端面21bに入射し、導光部21Dにより導光されてレーザ利得媒質10の第1表面10aに入射する。このように、この例では、レーザ利得媒質10の一方側から励起光L1及びレーザ光L2が導入される。
第5変形例のレーザ媒質ユニット2Eによっても、上記実施形態と同様に、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。また、レーザ利得媒質10の両側に導光冷却部材20D,20Eが接続されているため、レーザ利得媒質10を両側から励起及び冷却することができ、レーザ利得媒質10の冷却及びレーザ利得媒質10へのエネルギーの蓄積を効率的に行うことができる。なお、第5変形例において導光冷却部材20E、第2の光源30及び第2の集光レンズ40が省略されてもよい。
図13に示される第6変形例のように、レーザ媒質ユニット2はレーザ発振装置100を構成していてもよい。レーザ発振装置100は、レーザ媒質ユニット2と、部分反射ミラー(部分反射部)110と、光学部材120と、を備えている。部分反射ミラー110は、入射した光の一部を透過させて残りを反射させるミラーである。部分反射ミラー110は、平坦面を有するミラーであってもよいし、曲率を持った表面を有するミラーであってもよい。部分反射ミラー110は、レーザ利得媒質10から出力される放出光の光路上に配置され、放出光をレーザ発振させる。
光学部材120は、例えば過飽和吸収体、ポッケルスセル等により構成されたQスイッチとして機能する部材である。光学部材120は、レーザ利得媒質10と部分反射ミラー110との間に配置されている。レーザ発振装置100では、レーザ利得媒質10において発生した放出光がレーザ利得媒質10の第1表面10a(第1層11)と部分反射ミラー110との間を増幅されつつ往復してレーザ発振し、レーザ光L2が部分反射ミラー110を透過して出力光として外部に取り出される。第6変形例のレーザ発振装置100によっても、上述した理由により、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。なお、第6変形例において、部分反射ミラー110に代えて、レーザ利得媒質10の第2表面10bに部分反射層(部分反射部)が形成されてもよい。この場合、光学部材120は省略される。或いは、第6変形例において、部分反射ミラー110に代えて、光学部材120におけるレーザ利得媒質10とは反対側(図13中の右側)の表面に部分反射層(部分反射部)が形成されてもよい。
図14及び図15に示される第7変形例では、レーザ増幅装置1が筐体7を備えている。この例では、筐体7は、真空チャンバであり、筐体7の内部は真空状態とされている。すなわち、筐体7は、真空の内部空間Sを有している。レーザ媒質ユニット2及び光透過部材3は、内部空間Sに配置されて筐体7内に収容されている。このような構成は、レーザ利得媒質10を例えば0℃以下の低温に冷却する場合に、レーザ利得媒質10等に結露が発生することを抑制するために有効である。筐体7の壁部には、レーザ光L2が入射する入射窓部7a、及びレーザ光L2が出射する出射窓部7bが設けられている。この例では、筐体7の壁部に集光レンズ40が窓部として取り付けられており、光源30は筐体7の外側に配置されている。或いは、集光レンズ40は筐体7の外側に配置されてもよい。この場合、筐体7の壁部には集光レンズ40からの励起光L1を透過させる窓部が設けられてもよい。光透過部材3及び各レーザ利得媒質10は、断熱部材を介して筐体7に固定されていてもよい。この場合、熱レンズ効果の発生を抑制しつつ、複数のレーザ媒質ユニット2の間での位置ずれを抑制することができ、レーザ増幅装置1の安定的な駆動を実現することができる。断熱部材としては、例えば熱伝導率の低い樹脂部材、セラミックボール、又は針等が用いられ得る。セラミックボールや針を用いる場合、点接触により各部材を支持することで熱流路を小さくすることができ、筐体7からの十分な断熱を図ることができる。第7変形例のレーザ増幅装置1によっても、上述した理由により、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。なお、筐体7はレーザ媒質ユニット2の一部であるとみなすこともできる。
図16(a)及び図16(b)に示される配置例のようにレーザ利得媒質10の第1表面10a上に第1領域R1及び第2領域R2が配置されていてもよい。図16(a)の例では、第1領域R1の中心が第1表面10aの中心Cからずれている。図16(b)の例では、第1領域R1は矩形状に形成されており、第2領域R2により囲まれていない。このように第1領域R1及び第2領域R2が配置されたレーザ媒質ユニット2によっても、上記実施形態と同様に、熱レンズ効果を低減しつつ、組み付け性を向上することができる。
本発明は、上記実施形態及び変形例に限られない。各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。例えば、第1方向D1から見た場合におけるレーザ利得媒質10の形状は円形状に限られず、例えば矩形状等の任意の形状であってよい。冷却部22の材料は金属材料に限られず、例えばサファイア等であってもよい。
上記実施形態において光透過部材3は省略されてもよい。例えば、光透過部材3は空間に置き換えられてもよい。この場合にも、例えばレーザ媒質ユニット2A,2B,2Cを上記実施形態と同一の位置関係に配置することで、レーザ増幅装置1を上記実施形態と同様に動作させることができる。上記実施形態においてレーザ増幅装置1はレーザ媒質ユニット2を1つのみ備えていてもよい。
導光部21の形状は任意の形状であってよく、例えば六角柱状であってもよい。上記実施形態において冷却部22が省略されてもよい。この場合、例えば、導光部21を熱伝導率の高い材料(例えばサファイア)により形成することで、自然放熱によってレーザ利得媒質10を冷却することができる。冷却部22は、空冷又は水冷により導光部21を冷却するものであってもよい。例えば、上記実施形態において冷却部22を構成する冷却ブロックにペルチェ素子が接続されてもよい。或いは、冷却ブロック内に貫通孔が形成され、当該貫通孔内に冷却用の液体やガスが流されてもよい。このような冷却方法は、第7変形例のようにレーザ利得媒質10及び導光冷却部材20が真空状態に配置され、自然放熱が起こりにくい場合に特に有効となる。
第1層11は、第1表面10aの全面に形成されていなくてもよい。例えば、第1層11は、第1表面10aにおいて導光部21が接続される領域上のみに形成されていてもよい。ただし、第1層11が第1表面10aの全面に形成されている場合、導光部21を第1層11上に配置されるように第1表面10aに接続する作業を容易化することができる。
上記実施形態において、導光部21の側面21cの全面に励起光L1を反射させる反射層が形成されていてもよい。反射層は、例えば、メッキ、蒸着等により形成される金属層、又は反射コーティング層であってよい。反射層が形成されている場合、導光部21の側面21cにおいて励起光L1を確実に反射させることができる。また、反射層が金属メッキ層である場合、導光冷却部材20の冷却性能を向上することができる。
上記実施形態において、第3変形例と同様に、導光部21が、レーザ利得媒質10の第1表面10aに近づくほど直径が小さくなるように傾斜したテーパ形状に形成されていてもよい。或いは、それとは逆に、導光部21が、レーザ利得媒質10の第1表面10aに近づくほど直径が大きくなるように傾斜したテーパ形状に形成されていてもよい。上記実施形態において、レーザ利得媒質10の第2表面10bに冷却用の部材が接続されていてもよい。この場合、レーザ利得媒質10を両側から冷却することができ、レーザ利得媒質10を効率的に冷却することができる。この冷却用の部材は、例えば導光冷却部材20であってもよい。上記実施形態において、レーザ利得媒質10の側面が加熱されてもよい。この場合、熱レンズ効果を一層低減することができる。
1…レーザ増幅装置、2,2A,2B,2C,2D,2E…レーザ媒質ユニット、10,10A,10B,10C…レーザ利得媒質、10a…第1表面、10b…第2表面、11…第1層、12…第2層、20,20A,20B,20C,20D,20E…導光冷却部材、21,21A,21B,21C,21D,21E…導光部、21c…側面、22…冷却部、30…光源、100…レーザ発振装置、110…部分反射ミラー(部分反射部)、L1…励起光、L2…レーザ光、R1…第1領域、R2…第2領域。

Claims (19)

  1. 板状に形成されて第1表面と前記第1表面とは反対側の第2表面とを有し、前記第1表面からの励起光の照射により放出光を発生させるレーザ利得媒質と、
    前記第1表面に接続され、前記励起光を前記第1表面に向けて導光すると共に前記レーザ利得媒質を冷却する導光冷却部材と、を備え、
    前記第1表面は、前記導光冷却部材が熱的に接続された第1領域と、前記第1領域以外の第2領域と、からなり、
    前記第2領域の全体は、前記導光冷却部材から熱的に遮断されている、レーザ媒質ユニット。
  2. 前記第2領域は、前記第1領域を囲んでいる、請求項1に記載のレーザ媒質ユニット。
  3. 前記第1領域は、前記第1表面に垂直な方向から見た場合に、前記第1表面の中心を通る直線に関して線対称で且つ前記中心に関して点対称な形状を有する、請求項1又は2に記載のレーザ媒質ユニット。
  4. 前記導光冷却部材は、前記第1表面に接続された導光部と、前記導光部の側面に接触した冷却部と、を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  5. 前記導光冷却部材は、前記第1表面に接続された導光部を有し、
    前記導光部は、前記励起光が前記導光部により導光された場合に、前記第1表面に平行な方向における前記励起光の強度分布が均一化されるように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  6. 前記導光冷却部材は、前記第1表面に接続された導光部を有し、
    前記第1表面に垂直な方向における前記導光部の長さは、前記第1表面に平行な方向における前記導光部の長さよりも長い、請求項1~5のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  7. 前記励起光を出力する光源を更に備え、
    前記光源は、複数の発光領域を有する半導体レーザである、請求項1~6のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  8. 前記第1表面には、前記励起光を透過させる一方で前記放出光を反射させる層が形成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  9. 前記導光冷却部材における前記励起光の入射面には、前記励起光を透過させる一方で前記放出光を反射させる層が形成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  10. 前記第2表面には、前記励起光を反射させる一方で前記放出光を透過させる層が形成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  11. 前記レーザ利得媒質及び前記導光冷却部材の各々は、複数備えられており、
    前記複数のレーザ利得媒質と前記複数の導光冷却部材とは、互い違いに接続されている、請求項1~10のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  12. 各々が前記励起光を出力する複数の光源を更に備え、
    前記複数の光源の各々からの前記励起光が前記導光冷却部材に入射する、請求項1~11のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  13. 前記導光冷却部材は、前記第1表面に接続された導光部を有し、
    前記導光部の外周面は、前記第1表面に垂直な方向に対して傾斜したテーパ形状に形成されている、請求項1~12のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  14. 真空の内部空間を有する筐体を更に備え、
    前記レーザ利得媒質及び前記導光冷却部材は、前記内部空間に配置されている、請求項1~13のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  15. 前記導光冷却部材は、前記第1表面に接続された導光部を有し、
    前記導光部は、筒状に形成されており、冷媒を流すための流路を内部に画定している、請求項1~14のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニット。
  16. 請求項1~15のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニットを備え、
    前記第1表面又は前記第2表面にレーザ光が入射し、前記レーザ利得媒質において前記放出光により増幅された前記レーザ光が出力される、レーザ増幅装置。
  17. 前記第2表面に前記レーザ光が入射し、増幅された前記レーザ光が前記第2表面から出力される、請求項16に記載のレーザ増幅装置。
  18. 請求項1~15のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニットを複数備え、
    前記複数のレーザ媒質ユニットの各々において、前記第2表面にレーザ光が入射し、前記レーザ利得媒質において前記放出光により増幅された前記レーザ光が前記第2表面から出射し、
    前記複数のレーザ媒質ユニットは、第1レーザ媒質ユニットと第2レーザ媒質ユニットを含み、
    前記第1レーザ媒質ユニットから出射した前記レーザ光が、前記第2レーザ媒質ユニットにおいて増幅される、レーザ増幅装置。
  19. 請求項1~15のいずれか一項に記載のレーザ媒質ユニットと、
    前記レーザ利得媒質から出力される前記放出光の光路上に配置され、前記放出光をレーザ発振させる部分反射部と、を備える、レーザ発振装置。
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