JP2023095247A - 液封入式防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負圧リリーフバルブをコンパクト化できる液封入式防振装置を提供すること。【解決手段】第2仕切板26から突出した突出部27が可動板30の連通孔32を塞ぐ。第1液室17の負圧化に伴い可動板30が第1仕切板23側へ変位(変形)し、突出部27と可動板30との間が離れると、連通孔32を介して第2液室18から第1液室17へ液体が流入する。このように、突出部27及び可動板30を用いた負圧リリーフバルブが形成される。突出部27の外周面に、可動板30の規制部(傾斜内面34、第2側凸部36)を接触させることで、突出部27に対する可動板30の径方向の移動を規制できる。可動板30の位置決めのために、可動板30の外周部を第1仕切板23と第2仕切板26とで挟持する必要が無いので、負圧リリーフバルブをコンパクト化できる。【選択図】図2

Description

本発明は液封入式防振装置に関し、特に負圧リリーフバルブをコンパクト化できる液封入式防振装置に関するものである。
エンジン等の振動源を車体(支持側)に支持する防振装置として、例えば特許文献1に開示される液封入式防振装置が知られている。特許文献1に開示される液封入式防振装置は、内部に形成された液室が仕切体により第1液室と第2液室とに仕切られる。仕切体は、第1液室に面する第1仕切板と、第2液室に面する第2仕切板と、第1仕切板と第2仕切板とで外周部を挟持した弾性体製の可動板と、を備える。
更に、特許文献1には、可動板に貫通形成した連通孔を含む短絡路の連通状態と遮断状態とが負圧リリーフバルブによって切り換えられることが記載されている。負圧リリーフバルブは、第1液室が所定の負圧状態となった場合に可動板の一部を第1仕切板側へ変位(変形)させて短絡路を連通状態とし、その他の場合は基本的に可動板を第2仕切板に押し付けて短絡路を遮断状態とする。
特開2012-215214号公報
しかしながら、従来の技術において、負圧リリーフバルブの連通状態と遮断状態とを切り換えるために変位可能とした可動板の位置決めは、第1仕切板と第2仕切板とで可動板の外周部を挟持することで実現している。この挟持部分によって負圧リリーフバルブをコンパクト化することが難しいという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、負圧リリーフバルブをコンパクト化できる液封入式防振装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明の液封入式防振装置は、第1部材および筒状の第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを連結する弾性体製の防振基体と、前記第2部材に取り付けられて前記防振基体との間に液体が封入された液室を形成する弾性体製のダイヤフラムと、前記液室を第1液室と第2液室とに仕切る仕切体と、前記第1液室と前記第2液室とを連通するオリフィスと、を備え、前記仕切体は、第1貫通孔が板厚方向に貫通形成されて前記第1液室に面する第1仕切板と、第2貫通孔が板厚方向に貫通形成されて前記第2液室に面する第2仕切板と、前記第1仕切板と前記第2仕切板との間に配置されて径方向中央に連通孔が貫通形成された弾性体製の可動板と、を備え、前記第1仕切板は、前記連通孔と前記第1貫通孔とを連通可能に前記可動板と接触し、前記第2仕切板は、前記第1仕切板側へ突出し、振動の未入力時に前記第1仕切板との間で前記可動板を挟んで前記連通孔を塞ぐ突出部を備え、前記可動板は、前記突出部の外周面に接触して前記突出部に対する前記可動板の径方向の移動を規制する規制部を備える。
請求項1記載の液封入式防振装置によれば、連通孔と第1貫通孔とを連通可能に第1仕切板と可動板とが接触し、第2仕切板から第1仕切板側へ突出した突出部が振動の未入力時に第1仕切板との間で可動板を挟んで連通孔を塞ぐ。振動の入力による第1液室の負圧化に伴い可動板が第1仕切板側へ変位(変形)し、突出部と可動板との間が離れると、連通孔を介して第2液室から第1液室へ液体が流入する。このように、突出部および可動板を用いた負圧リリーフバルブが形成される。
負圧リリーフバルブを形成するために第2仕切板から突出させた突出部の外周面に、可動板の規制部を接触させることで、第2仕切板の突出部に対する可動板の径方向の移動を規制できる。可動板の位置決めのために、可動板の外周部を第1仕切板と第2仕切板とで挟持する必要が無いので、負圧リリーフバルブをコンパクト化できる。
請求項2記載の液封入式防振装置によれば、請求項1記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。突出部の外周面は、第1仕切板へ向かうにつれて径方向内側へ傾斜する傾斜外面を備え、連通孔の内周面は、第1仕切板へ向かうにつれて径方向内側へ傾斜する傾斜内面を備える。傾斜内面は、傾斜外面と全周に亘り接触することで規制部を構成すると共に、これらの接触によって連通孔が塞がれる。このように、連通孔を塞ぐための傾斜外面と傾斜内面とが互いに同様に傾斜しているので、突出部に対して可動板を径方向に位置決めし易くできる。
請求項3記載の液封入式防振装置によれば、請求項1又は2に記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。可動板は、連通孔の周囲から第2仕切板側へ突出する複数の第2側凸部を備える。複数の第2側凸部が突出部の外周面に接触することで規制部を構成し、突出部に対して可動板を径方向に位置決めし易くできる。複数の第2側凸部が周方向に間隔を空けて並ぶので、主液室の負圧時に可動板と突出部との間に形成される流路を第2側凸部で塞ぎ難くできる。その結果、第2側凸部を設けても、主液室の負圧時に負圧リリーフバルブによって連通状態となる流路の液流動をスムーズにできる。
請求項4記載の液封入式防振装置によれば、請求項3記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。可動板は、周方向に間隔を空けて突出する複数の第1側凸部を備える。周方向に並んだ第1側凸部の径方向外側に第1貫通孔が位置するので、複数の第1側凸部が第1仕切板に接触したときでも、第1仕切板と可動板との間が周方向の一部で離れ、連通孔と第1貫通孔とを容易に連通させることができる。
更に、可動板のうち複数の第2側凸部が周方向に並んだ部分の反対側から複数の第1側凸部が突出しているので、可動板の表裏を逆にしても、元々の第2側凸部が第1側凸部として機能し、元々の第1側凸部が第2側凸部として機能する。よって、第1仕切板と第2仕切板との間に可動板を挟むときに、可動板の表裏の確認を不要にできる。
請求項5記載の液封入式防振装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の液封入式防振装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。連通孔のまわりに設けられた可動板の環状の平坦面に、突出部が全周に亘って接触することで連通孔が塞がれる。この平坦面は、突出部の軸心と垂直に形成されているので、突出部に対し軸心方向に可動板の位置を規定し易くできる。
第1実施形態における液封入式防振装置の断面図である。 図1のII部分を拡大した液封入式防振装置の部分拡大断面図である。 第1液室が過度に負圧化された液封入式防振装置の部分拡大断面図である。 第2実施形態における液封入式防振装置の部分拡大断面図である。 第3実施形態における液封入式防振装置の部分拡大断面図である。
以下、好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態における液封入式防振装置10の断面図である。図2は図1のII部分を拡大した液封入式防振装置10の部分拡大断面図である。なお、図1には、液封入式防振装置10に振動(荷重)が入力されていない未入力時の状態を示している。特に指定が無い限り、液封入式防振装置10の各部について未入力時の状態を説明する。また、以下の説明では、図1の紙面上側を液封入式防振装置10の上側などとして説明するが、この液封入式防振装置10の上下と、液封入式防振装置10が取り付けられる車両の上下とは必ずしも一致しない。
液封入式防振装置10は、自動車のエンジンを弾性支持するエンジンマウントである。液封入式防振装置10は、振動源であるエンジン側に取り付けられる第1部材11と、支持側の車体に取り付けられる筒状の第2部材12と、第1部材11と第2部材12とを連結する弾性体から構成される防振基体13と、を主に備える。なお、図1の液封入式防振装置10の断面図は、筒状の第2部材12の軸心Cを含む軸方向断面図である。
第1部材11は、第2部材12の上方に位置するように軸心C上に配置されたボス金具であり、鉄鋼やアルミニウム合金などの金属により形成される。第1部材11の上端面にはボルト孔が形成されている。第1部材11は、ボルト孔に取り付けられるボルトを介してエンジン側に取り付けられる。
第2部材12は、軸心Cを中心とした円筒状の部材であり、主に鉄鋼などの金属により形成される。第2部材12は、上端側の大径部12aと、大径部12aの下端に連なり下方へ向かって徐々に内外径が小さくなる縮径部12bと、縮径部12bの下端に連なり大径部12aよりも内外径が小さい小径部12cと、を備える。例えば、車体側に設けた筒状のブラケットに第2部材12が挿入されることで、第2部材12が車体側に取り付けられる。
防振基体13は、略傘状に形成されるゴムや熱可塑性エラストマ等の弾性体製の部材である。防振基体13は、第1部材11の下部と、大径部12a及び縮径部12bの内周面とにそれぞれ加硫接着され、これらを連結する。防振基体13の下端部には、小径部12cの内周面を覆うゴム膜状の膜部14が連なる。この膜部14は第2部材12の一部である。
第2部材12には、小径部12cの下端開口部を塞ぐようにダイヤフラム15が取付部16を介して取り付けられる。ダイヤフラム15は、ゴム等の弾性体製の膜である。取付部16は、鉄鋼などの金属製の環状部材である。取付部16の内周部に全周に亘ってダイヤフラム15の外周部が加硫接着される。
防振基体13、第2部材12及びダイヤフラム15により区画される密閉空間によって液室が形成される。液室には、エチレングリコール等の不凍性の液体(図示せず)が封入される。液室は、仕切体20により、防振基体13が室壁の一部を構成する第1液室17と、ダイヤフラム15が室壁の一部を構成する第2液室18とに仕切られる。
なお、ダイヤフラム15及び仕切体20を第2部材12に取り付けるには、まず、膜部14の上端から径方向内側へ段差状に張り出す防振基体13の段差13aに当たるまで、第2部材12の小径部12cに仕切体20を挿入する。次いで、ダイヤフラム15が一体化された取付部16を小径部12cに挿入した後、小径部12c(第2部材12)を絞り加工により縮径させて、仕切体20及び取付部16の外周部を膜部14で保持する。これにより、ダイヤフラム15及び仕切体20が第2部材12に取り付けられる。
仕切体20は、膜部14の内側に保持される筒部材21と、筒部材21の内周側を上下に仕切る平板状の第1仕切板23及び第2仕切板26と、第1仕切板23と第2仕切板26との間に配置される可動板30と、を備える。第1液室17に面する第1仕切板23と、第2液室18に面する第2仕切板26とは、互いに上下に重ねられて溶着や接着、圧入により接合される。
筒部材21は、金属や合成樹脂製の円筒状の部位である。筒部材21の外周面は、全周に亘り膜部14を介して第2部材12の小径部12cに押し付けられる。筒部材21の外周面には略2周の長さの外周溝22が形成される。この外周溝22と膜部14との間によって第1オリフィス19が形成される。
外周溝22の一端が、段差13aよりも径方向内側で筒部材21の上端に開口することで、第1オリフィス19が第1液室17に連通する。外周溝22の他端が、ダイヤフラム15との接触位置よりも径方向内側で筒部材21の下端に開口することで、第1オリフィス19が第2液室18に連通する。
このように、第1オリフィス19は、第1液室17と第2液室18とを連通する流路である。第1オリフィス19は、例えば車両走行時のシェイク振動を減衰するため、大振幅のシェイク振動の入力時にシェイク振動に対応した周波数帯(例えば5~15Hz程度)で減衰係数が大きくなるよう、第1オリフィス19の流路断面積、長さ、断面周長などが設定される。
第1仕切板23は、金属や合成樹脂製の部位であり、軸心Cと垂直な円板状に形成される。第1仕切板23の径方向中央から、軸心Cを中心とした円柱状の台部24が下方(第2仕切板26側)へ突出する。第1仕切板23には、台部24よりも径方向外側で複数の第1貫通孔25が板厚方向に貫通形成されている。
第1仕切板23の外周縁から上方へ円筒部23aが延び、円筒部23aの上端縁から径方向外側へフランジ23bが延びる。フランジ23bが筒部材21の上端に接触するまで、円筒部23aを筒部材21の内周側に嵌めることで、第1仕切板23が筒部材21に取り付けられる。筒部材21の上端に接触したフランジ23bが防振基体13の段差13aに接触する。また、円筒部23a及びフランジ23bは、外周溝22の第1液室17側の開口を塞がないように、周方向の一部が省略されている。
第2仕切板26は、筒部材21と一体成形される部位であり、軸心Cと垂直な円板状に形成される。第2仕切板26の外周縁が全周に亘って筒部材21の内周面に接続され、筒部材21に取り付けられた第1仕切板23と第2仕切板26との間に収容空間29を形成する。
第2仕切板26の径方向中央であって台部24と対向する位置から、軸心Cを中心とした略円柱状の突出部27が上方(第1仕切板23側)へ突出する。突出部27の外周面は、軸心Cを中心とした外径が一定の円柱面27aと、円柱面27aの上端と突出部27の先端とを連結して先端(第1仕切板23側)へ向かうにつれて径方向内側へ傾斜する傾斜外面27bと、を備える。円柱面27aの外径は、台部24の外径よりも小さい。傾斜外面27bは、突出部27の先端へ向かうにつれて縮径する円錐面であり、軸心Cを含む断面が直線状である。
第2仕切板26には、突出部27よりも径方向外側で複数の第2貫通孔28が板厚方向に貫通形成されている。第2貫通孔28は、基本的に、第1仕切板23の第1貫通孔25と対称(鏡映)に形状、寸法および位置が設定されている。
可動板30は、ゴムや熱可塑性エラストマ等の弾性体から構成される部材であり、軸心Cと垂直な円板状に形成される。可動板30は、第1仕切板23と第2仕切板26との間の収容空間29に配置される。
第1仕切板23及び第2仕切板26にそれぞれ形成された第1貫通孔25及び第2貫通孔28を介して、第1液室17及び第2液室18の液圧が収容空間29内の可動板30に付与される。この液圧によって可動板30が変形または変位することにより、液封入式防振装置10に入力された振動エネルギーが消費され、液封入式防振装置10によって振動を減衰できる。
なお、この変形または変位した可動板30が第1仕切板23や第2仕切板26に接触したときの異音を抑制するために、可動板30の上下両面から複数の突起31を突出させている。
複数の突起31は、全周に亘って連続した円環状の部位であり、軸心Cを中心とした同心円上に配置されている。最も径方向内側の突起31よりも径方向内側に、台部24及び突出部27が位置し、複数の第1貫通孔25及び第2貫通孔28の最内縁(複数の第1貫通孔25や第2貫通孔28の縁のうち最も径方向内側の縁)が位置する。
複数の突起31は、上下両面で互い違いに配置されている。これにより、突起31を上下両面で同じ位置に配置した場合と比べ、可動板30の厚い部分と薄い部分との剛性の差を小さくできる。その結果、可動板30の薄い部分を起点に亀裂が生じ易くなることを抑制でき、可動板30の耐久性を向上できる。
また、複数の突起31の高さはいずれも同一であり、可動板30の全体の厚さ(上下両側の突起31の先端間の軸心C方向の距離)よりも収容空間29の軸心C方向の寸法が大きい。更に、可動板30の外径よりも収容空間29の内径が大きい。よって、収容空間29の中央に可動板30が位置する場合には、収容空間29の壁面と可動板30との隙間、第1貫通孔25及び第2貫通孔28によって、第1液室17と第2液室18とを連通する第2オリフィスが形成される。
この第2オリフィスは、例えばアイドル時(車両停止時)のアイドル振動を低減するため、小振幅のアイドル振動の入力時にアイドル振動に対応した周波数帯(例えば15~50Hz程度)で減衰係数が大きくなるよう、第2オリフィスの流路断面積、長さ、断面周長などが設定される。
可動板30の径方向中央であって複数の突起31の内側には、平面視において軸心Cを中心とした円形状の連通孔32が板厚方向に貫通形成されている。この連通孔32によって、第2オリフィスを短絡させる短絡路が形成される。
連通孔32の内周面は、板厚方向の中央へ向かうにつれて径方向内側へ傾斜する傾斜内面33,34を備える。傾斜内面33は、下方へ向かうにつれて縮径する円錐面であり、連通孔32の上側に位置する。傾斜内面34は、上方へ向かうにつれて縮径する円錐面であり、連通孔32の下側に位置する。
傾斜内面34は、突出部27の傾斜外面27bと全周に亘って面接触する。この面接触が維持されている間は、連通孔32が突出部27によって塞がれ、短絡路が遮断状態となる。
傾斜内面33,34は、互いの境界面で対称に形成されているので、可動板30の表裏を逆にした場合でも、傾斜内面33が突出部27の傾斜外面27bと全周に亘って面接触する。よって、可動板30を第1仕切板23と第2仕切板26との間に配置するとき、可動板30の表裏の確認を不要にできる。
可動板30の上面のうち複数の突起31の内側であって連通孔32の周囲から複数の第1側凸部35が第1仕切板23側へ突出する。更に、可動板30の下面のうち複数の突起31の内側であって連通孔32の周囲から複数の第2側凸部36が第2仕切板26側へ突出する。
複数の第1側凸部35及び第2側凸部36は、連通孔32の縁に沿って周方向に間隔を空けて並ぶ。本実施形態では、第1側凸部35及び第2側凸部36は、4つずつ等間隔に並んで連通孔32の四方に配置される。複数の第1側凸部35及び第2側凸部36の高さは、いずれも同一であり、突起31の高さよりも低い。
複数の第1側凸部35は、連通孔32の傾斜内面34と突出部27の傾斜外面27bとが面接触した状態で第1仕切板23の台部24の先端面に接触する。この接触した状態であって振動の未入力時に、第1側凸部35が若干(例えば0.2mm程度)予圧縮される。周方向に間隔を空けて並んだ複数の第1側凸部35が台部24に接触しているので、台部24と可動板30との間が周方向の一部で離れ、連通孔32と台部24の周囲の第1貫通孔25とを容易に連通させることができる。
また、第1側凸部35の予圧縮が解除されない程度の振動が液封入式防振装置10に入力された場合や振動が未入力の場合には、第1側凸部35によって、傾斜内面34と傾斜外面27bとの面接触が維持される。即ち、台部24と突出部27の傾斜外面27bとの間に可動板30が挟まれ、連通孔32を突出部27で塞いだ状態を維持できる。更に、第1側凸部35による面接触の維持により、突出部27に対し可動板30を軸心C方向に位置決めし易くでき、収容空間29内で可動板30を軸心C方向の中央に位置決めできる。
また、面接触する傾斜内面34及び傾斜外面27bがいずれも軸心Cを中心とした円錐面であって互いに同様に傾斜しているので、突出部27に対し可動板30を径方向に位置決めし易くでき、収容空間29内で可動板30を径方向の中央に位置決めできる。
これらの位置決めにより、振動源から第1部材11を介して液封入式防振装置10に入力される振動(荷重)が小さい場合には、収容空間29の壁面と可動板30との隙間、第1貫通孔25及び第2貫通孔28による第2オリフィスの連通状態を維持できる。一方、液封入式防振装置10に入力される振動が大きくなって、可動板30が第1仕切板23や第2仕切板26に接触すると、第2オリフィスが遮断状態となり、第1オリフィス19による減衰特性が主に発揮される。
複数の第2側凸部36は、傾斜内面34と傾斜外面27bとが面接触した状態で突出部27の円柱面27aに接触する。これにより、傾斜内面34と傾斜外面27bとの面接触だけでなく、複数の第2側凸部36と突出部27との接触によっても、突出部27に対する可動板30の径方向の移動が規制され、突出部27に対し可動板30を径方向に位置決めできる。
複数の第1側凸部35は、複数の第2側凸部36が周方向に並んだ部分の反対側に位置する。本実施形態では、各々の第1側凸部35の反対側に第2側凸部36が位置する。これにより、可動板30の表裏を逆にして、第1側凸部35を第2側凸部とし、第2側凸部36を第1側凸部としても、それぞれの凸部の機能を発揮できる。よって、可動板30を第1仕切板23と第2仕切板26との間に配置するとき、可動板30の表裏の確認を不要にできる。
図3は、第1液室17が過度に負圧化された液封入式防振装置10の部分拡大断面図である。液封入式防振装置10に大荷重(大振幅の振動)が入力され、第1液室17が過度に負圧化された場合には、可動板30が第1仕切板23側へ変位し、突起31及び第1側凸部35が潰れ、突出部27の傾斜外面27bと連通孔32の傾斜内面34との間が離れる。
これにより、連通孔32は、第1貫通孔25だけでなく、突出部27の周囲の第2貫通孔28と連通する。その結果、短絡路が連通状態となり、第2液室18から第1液室17へ液体を素早く流入させることができるので、第1液室17の負圧化に伴うキャビテーションを生じ難くできる。
なお、第1液室17の正圧時には、図2に示す荷重の未入力時と同様に、傾斜内面34が傾斜外面27bに押し付けられるので、短絡路が遮断状態に維持される。また、負圧となった第1液室17の液圧が低い場合には、第1側凸部35の予圧縮量に応じて傾斜内面34が傾斜外面27bに押し付けられ、短絡路が遮断状態に維持される。言い換えれば、第1側凸部35の予圧縮量の調整によって、短絡路を連通状態とする液圧の高さを調整できる。
このように、第1液室17の過度な負圧時に短絡路を連通状態としつつ、その他の場合は基本的に短絡路を遮断状態とする機構を負圧リリーフバルブという。本実施形態では、主に可動板30及び突出部27によって負圧リリーフバルブが形成されている。
この突出部27に対する可動板30の径方向および軸心C方向の移動を、上述した通りに、傾斜外面27bと傾斜内面34との接触や、台部24と第1側凸部35との接触、円柱面27aと第2側凸部36との接触によって規制できる。よって、突出部27に対する可動板30の位置決めのために、可動板30の外周部を第1仕切板23と第2仕切板26との間で挟持する必要が無いので、その挟持する部分が有るものと比べて負圧リリーフバルブをコンパクト化できる。
また、可動板30は、上下両面で互い違いに配置された環状の突起31と連通孔32との間に点状の第1側凸部35及び第2側凸部36が配置される。そのため、可動板30は、突起31が配置された範囲に対し、第1側凸部35及び第2側凸部36が配置された連通孔32の近傍が変形し易い。よって、負圧リリーフバルブが開いて短絡路を連通状態とするとき、可動板30の連通孔32近傍が第2仕切板26側へ撓むように変形し易い。
これにより、傾斜外面27bと傾斜内面34との間の第2液室18側の短絡路の入口を大きく開けることができる。よって、第2液室18内の液体を短絡路へ流入させ易くでき、第1液室17の負圧を早期に解消し易くできる。
また、可動板30の位置決めや可動板30の表裏の確認を不要にするために、連通孔32の周囲であって短絡路の第2液室18側の入口の周囲に第2側凸部36が配置されている。しかし、この第2側凸部36は周方向に間隔を空けて並ぶので、短絡路の第2液室18側の入口を第2側凸部36で塞ぎ難くできる。よって、第2側凸部36を設けても、負圧リリーフバルブにより連通状態となる短絡路の液流動をスムーズにできるので、第1液室17の負圧を早期に解消し易くできる。
軸心Cを含む断面において、傾斜外面27b及び傾斜内面34が直線状に形成されているので、負圧リリーフバルブが開いたとき、それらの間の短絡路を直線状にできる。これにより、負圧リリーフバルブにより連通状態となる短絡路の液流動をスムーズにできるので、第1液室17の負圧を早期に解消し易くできる。
次に図4を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態では、突出部45の先端に設けた小径突出部46を連通孔49に挿入することで、突出部45に対して可動板48を径方向に位置決めする場合について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図4は、第2実施形態における液封入式防振装置40の部分拡大断面図である。液封入式防振装置40の仕切体41は、筒部材21(図1参照)と、筒部材21の内周側を上下に仕切る平板状の第1仕切板42及び第2仕切板44と、第1仕切板42と第2仕切板44との間に配置される可動板48と、を備える。
第1液室17に面する第1仕切板42と、第2液室18に面する第2仕切板44とは、互いに上下に重ねられて溶着や接着、圧入により接合される。第1仕切板42は、複数の第1貫通孔25の他に台部24の径方向中央にも第1貫通孔43が貫通形成されると共に、台部24の外径が大きくされた点以外は、第1実施形態における第1仕切板23と同一に構成される。
第2仕切板44は、筒部材21と一体成形される部位であり、軸心Cと垂直な円板状に形成される。第2仕切板44の外周縁が全周に亘って筒部材21の内周面に接続され、筒部材21に取り付けられた第1仕切板42と第2仕切板44との間に収容空間29を形成する。
第2仕切板44の径方向中央であって台部24と対向する位置から、軸心Cを中心とした略円柱状の突出部45が上方へ突出する。第2仕切板44には、突出部45よりも径方向外側で複数の第2貫通孔28が板厚方向に貫通形成されている。
突出部45は、第1仕切板42側の先端から突出する小径突出部46を備える。小径突出部46を除いた部分の突出部45の外周面は、軸心Cを中心とした外径が一定の円柱面27aである。小径突出部46の外周面は、円柱面27aよりも外径が小さい小径面47であり、軸心Cを中心とした外径が一定に形成される。小径突出部46の先端面と小径面47との角には、後述の連通孔49に小径突出部46を挿入し易くするための面取りが施されている。
可動板48は、ゴムや熱可塑性エラストマ等の弾性体から構成される部材であり、軸心Cと垂直な円板状に形成される。可動板48の上下両面から複数の突起31が突出する。上面に設けた複数の突起31のうち少なくとも最も径方向内側の突起31は、第1貫通孔43の周囲における台部24の先端に全周に亘って接触する。なお、可動板48の表裏を逆にした場合でも、少なくとも最も径方向内側の突起31が第1貫通孔43の周囲における台部24の先端に全周に亘って接触することが好ましい。
これらの結果、台部24の径方向外側の第1貫通孔25、第2貫通孔28、収容空間29の壁面と可動板48との隙間によって、第1液室17と第2液室18とを連通する第2オリフィスが形成される。
可動板48の径方向中央であって複数の突起31の内側には、平面視において軸心Cを中心とした円形状の連通孔49が板厚方向に貫通形成されている。この連通孔49によって、第2オリフィスを短絡させる短絡路が形成される。なお、突起31が台部24の先端に全周に亘って接触していても、その突起31の径方向内側に第1貫通孔43が位置するので、第1貫通孔43と連通孔49とを容易に連通させることができる。
連通孔49の内周面は、軸心Cと平行に形成される。連通孔49の内径と小径突出部46の小径面47の外径とが略同一である。連通孔49に小径突出部46を挿入し、連通孔49の内周面(規制部)に小径面47が接触することで、突出部45に対し可動板48を径方向に位置決めし易くでき、収容空間29内で可動板48を径方向の中央に位置決めできる。
可動板48は、複数の突起31の内側に位置し連通孔49の内周面に稜線を介して連なる環状の平坦面48a,48bを備える。平坦面48aは、可動板48の上面の一部であって軸心Cと垂直に形成される。平坦面48bは、可動板48の下面の一部であって軸心Cと垂直に形成される。第1実施形態では、これら平坦面48a,48bに相当する部分に第1側凸部35や第2側凸部36が設けられているが、第2実施形態では第1側凸部35や第2側凸部36を設けていない。
連通孔49に小径突出部46を挿入し、小径突出部46よりも径方向外側の突出部45の先端が平坦面48bに全周に亘って面接触することで、連通孔49が突出部45によって塞がれ、短絡路が遮断状態となる。一方、可動板48の変位(変形)により突出部45の先端と平坦面48bとの面接触が解除され、小径突出部46が連通孔49から抜けると、短絡路が連通状態となる。このように、本実施形態でも、主に可動板48及び突出部45によって負圧リリーフバルブが形成される。
振動の未入力時であれば、突出部45と平坦面48bとが接触しつつ、台部24に接触した突起31が若干(例えば0.2mm程度)予圧縮される。これにより、突起31の予圧縮が解除されない程度の振動が液封入式防振装置40に入力された場合や振動が未入力の場合には、突起31によって、平坦面48bと突出部45の先端との面接触が維持され、連通孔49を突出部45で塞いだ状態(短絡路の遮断状態)を維持できる。
更に、突起31による面接触の維持により、突出部45に対し可動板48を軸心C方向に位置決めし易くでき、収容空間29内で可動板48を軸心C方向の中央に位置決めできる。この軸心C方向の位置決めと、連通孔49及び小径突出部46による径方向の位置決めによって、第1実施形態と同様に、可動板48の外周部を第1仕切板42と第2仕切板44との間で挟持して位置決めする必要が無いので、負圧リリーフバルブをコンパクト化できる。
なお、可動板48の表裏を逆にした場合でも、小径突出部46よりも径方向外側の突出部45の先端が平坦面48aに全周に亘って面接触し、短絡路を遮断状態にできる。よって、可動板48を第1仕切板42と第2仕切板44との間に配置するとき、可動板48の表裏の確認を不要にできる。
互いに接触する平坦面48b(平坦面48a)及び突出部45の先端は、軸心Cと垂直に形成されているので、突出部45に対し軸心C方向に可動板48の位置を規定し易くできる。よって、可動板48の軸心C方向の位置ずれに伴う防振特性の変動を抑制できる。
次に図5を参照して第3実施形態について説明する。第3実施形態では、突出部64の先端を連通孔49の周囲の平坦面48bに接触させて連通孔49を塞ぎ、突出部64の外周面に第2側凸部36を接触させて可動板66を位置決めする場合について説明する。なお、第1,2実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。
図5は、第3実施形態における液封入式防振装置60の部分拡大断面図である。液封入式防振装置60の仕切体61は、筒部材21(図1参照)と、筒部材21の内周側を上下に仕切る平板状の第1仕切板23及び第2仕切板63と、第1仕切板23と第2仕切板63との間に配置される可動板66と、を備える。
第2仕切板63は、筒部材21と一体成形される部位であり、軸心Cと垂直な円板状に形成され、第2液室18に面する。第2仕切板63の外周縁が全周に亘って筒部材21の内周面に接続され、筒部材21に取り付けられた第1仕切板23と第2仕切板63との間に収容空間29を形成する。
第2仕切板63の径方向中央であって台部24と対向する位置から、軸心Cを中心とした略円柱状の突出部64が上方へ突出する。突出部64の外周面は、軸心Cを中心とした外径が一定の円柱面27aである。第2仕切板63には、突出部64よりも径方向外側で複数の第2貫通孔28が板厚方向に貫通形成されている。
可動板66は、ゴムや熱可塑性エラストマ等の弾性体から構成される部材であり、軸心Cと垂直な円板状に形成される。可動板66は、上下両面からそれぞれ突出する複数の突起31と、突起31の径方向内側に貫通形成される連通孔49と、連通孔49の周囲の平坦面48a,48bと、平坦面48a,48bの周囲の上下両面からそれぞれ突出する複数の第1側凸部35及び第2側凸部36と、を備える。
振動の未入力時には、突出部64の先端と平坦面48bとの接触により連通孔49が塞がれ、連通孔49を含む短絡路が遮断状態となる。一方、可動板66の変位(変形)により突出部64の先端と平坦面48bとの面接触が解除されると、短絡路が連通状態となる。このように、本実施形態でも、主に可動板66及び突出部64によって負圧リリーフバルブが形成される。
台部24と複数の第1側凸部35との接触、突出部64の先端と平坦面48bとの接触により突出部64に対し可動板66を軸心C方向に位置決めし易くでき、収容空間29内で可動板66を軸心C方向の中央に位置決めできる。また、突出部64の円柱面27aと複数の第2側凸部36との接触により突出部64に対し可動板66を径方向に位置決めし易くでき、収容空間29内で可動板66を径方向の中央に位置決めできる。よって、第1,2実施形態と同様に、可動板66の外周部を第1仕切板23と第2仕切板63との間で挟持して位置決めする必要が無いので、負圧リリーフバルブをコンパクト化できる。
第2側凸部36の先端部は、ドーム状に湾曲している。これにより、複数の第2側凸部36の径方向内側へ突出部64が挿入されるとき、第2側凸部36の先端部の湾曲によって径方向内側へ突出部64を案内できる。これにより、負圧リリーフバルブが開いた後、第1液室17の内圧が下がった時に、第2側凸部36の先端部に突出部64の先端が当たって短絡路が連通状態のままで維持されることを抑制でき、負圧リリーフバルブを閉じ易くできる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、軸心Cから径方向へオフセットした位置に第1部材11を配置しても良い。可動板30,48,66を変形し易くするために、突起31を周方向に分断する複数のスリットを設けても良い。
また、第1オリフィス19の形成位置や長さ等を適宜変更しても良い。また、第1液室17及び第2液室18とは別の液室を仕切体20,41,61内などに形成しても良い。第1オリフィス19とは別のオリフィスで2液室間を連通しても良い。
また、ダイヤフラム15の下部(第1液室17及び第2液室18とは反対側)にカップ形状のキャップ金具を設け、そのキャップ金具の内面とダイヤフラム15とによって空気室を形成しても良い。この空気室を密閉空間としてエアスプリング効果を持たせても良い。キャップ金具の一部に貫通孔を設けて空気室を大気開放し、貫通孔を通る空気による減衰効果を付加しても良い。
上記形態では、液封入式防振装置10,40,60の適用対象として、エンジンマウントを例示したが、その適用対象は任意である。他の適用対象としては、例えばモーターマウント、メンバーマウント、デフマウントが例示される。また、エンジンなどの振動源側に第1部材11を取り付け、車体などの振動受側に第2部材12を取り付ける場合に限らず、振動源側に第2部材12を取り付けて振動受側に第1部材11を取り付けても良い。
上記各実施形態の一部を他の実施形態の一部と置き換えても良く、上記各実施形態の一部を他の実施形態に追加しても良い。例えば、第2実施形態の小径突出部46の外周面を第1実施形態の傾斜外面27bに置き換えると共に、第2実施形態の連通孔49を第1実施形態の連通孔32に置き換えても良い。
上記形態の一部を省略しても良い。例えば、膜部14を省略して第2部材12の内周面に仕切体20,41,61及びダイヤフラム15を取り付けても良い。また、突起31を省略しても良い。第1実施形態の第2側凸部36を省略しても良い。第1仕切板23の径方向中央から台部24を突出させずに、第1側凸部35を第1仕切板23の径方向中央に接触させても良い。
また、第1,3実施形態の第1側凸部35を省略しても良い。この場合、連通孔32,49が第1貫通孔25と連通するように、台部24の先端側の角部に溝を形成したり、台部24に当たる突起31にスリットを設けても良く、第2実施形態のように台部24の中央に設けた第1貫通孔43を連通孔32,49に連通させても良い。なお、第2実施形態においても、第1貫通孔43の代わりに、台部24の先端側の角部に溝を形成したり、台部24に当たる突起31にスリットを設けても良い。
上記形態では、複数の突起31が同心円上に配置される場合を説明したが、複数の突起31の中心同士をオフセットしても良い。また、突起を点状や直線状、曲線状、渦巻状などに形成しても良い。複数の突起を周期的に配置しても良く、ランダムに配置しても良い。更に、複数の突起を上下両面で同じ位置に設けても良い。
上記第1実施形態では、傾斜外面27b及び傾斜内面33,34が円錐面である場合を説明したが、例えば、軸心Cを含む断面が湾曲するように傾斜外面および傾斜内面を傾斜させても良い。なお、傾斜外面27b及び傾斜内面33,34が円錐面である方が、傾斜外面27b及び傾斜内面33,34を形成し易い。
10,40,60 液封入式防振装置
11 第1部材
12 第2部材
13 防振基体
15 ダイヤフラム
17 第1液室
18 第2液室
19 第1オリフィス(オリフィス)
20,41,61 仕切体
23,42 第1仕切板
25,43 第1貫通孔
26,44,63 第2仕切板
27,45,64 突出部
27b 傾斜外面
28 第2貫通孔
30,48,66 可動板
32,49 連通孔
33,34 傾斜内面(規制部)
35 第1側凸部
36 第2側凸部(規制部)
48a,48b 平坦面
C 軸心

Claims (5)

  1. 第1部材および筒状の第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材とを連結する弾性体製の防振基体と、
    前記第2部材に取り付けられて前記防振基体との間に液体が封入された液室を形成する弾性体製のダイヤフラムと、
    前記液室を第1液室と第2液室とに仕切る仕切体と、
    前記第1液室と前記第2液室とを連通するオリフィスと、を備え、
    前記仕切体は、第1貫通孔が板厚方向に貫通形成されて前記第1液室に面する第1仕切板と、
    第2貫通孔が板厚方向に貫通形成されて前記第2液室に面する第2仕切板と、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板との間に配置されて径方向中央に連通孔が貫通形成された弾性体製の可動板と、を備え、
    前記第1仕切板は、前記連通孔と前記第1貫通孔とを連通可能に前記可動板と接触し、
    前記第2仕切板は、前記第1仕切板側へ突出し、振動の未入力時に前記第1仕切板との間で前記可動板を挟んで前記連通孔を塞ぐ突出部を備え、
    前記可動板は、前記突出部の外周面に接触して前記突出部に対する前記可動板の径方向の移動を規制する規制部を備えることを特徴とする液封入式防振装置。
  2. 前記突出部の外周面は、前記第1仕切板へ向かうにつれて径方向内側へ傾斜する傾斜外面を備え、
    前記連通孔の内周面は、前記第1仕切板へ向かうにつれて径方向内側へ傾斜し、前記傾斜外面と全周に亘り接触することで前記規制部を構成する傾斜内面を備えることを特徴とする請求項1記載の液封入式防振装置。
  3. 前記可動板は、前記連通孔の周囲で周方向に間隔を空けて並び前記第2仕切板側へ突出する複数の第2側凸部を備え、
    複数の前記第2側凸部が前記突出部の外周面に接触することで前記規制部を構成することを特徴とする請求項1又は2に記載の液封入式防振装置。
  4. 前記可動板は、複数の前記第2側凸部が周方向に並んだ部分の反対側から周方向に間隔を空けて突出する複数の第1側凸部を備え、
    前記第1貫通孔は、周方向に並んだ前記第1側凸部の径方向外側に位置することを特徴とする請求項3記載の液封入式防振装置。
  5. 前記可動板は、前記突出部の軸心と垂直に形成されて前記連通孔のまわりに設けられる環状の平坦面を備え、
    前記平坦面の全周に亘って前記突出部が接触することで前記連通孔が塞がれることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液封入式防振装置。
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