JP2023094900A - 鉄筋組立システム及び組立方法 - Google Patents

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勇 竹之井
Isamu Takenoi
篤 伊藤
Atsushi Ito
武利 水田
Taketoshi Mizuta
菜里 岡本
Sairi Okamoto
剛 山下
Takeshi Yamashita
宣芳 中村
Nobuyoshi Nakamura
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Abstract

【課題】上下2段に配置される鉄筋を組み立てることのできる鉄筋組立システム及び組立方法を提供する。【解決手段】鉄筋組立システムは、ループ筋19を配置し、ループ筋19の下段部23に交差する第2鉄筋21を配置し、ガイド部29を配置し、ガイド部29に第3鉄筋22配置する。鉄筋組立システムは、ガイド部29を上方に移動させて、第3鉄筋22をループ筋19の上段部25に当接させる。鉄筋組立システムは、第1鉄筋20を第3鉄筋22上に配置する。【選択図】図7

Description

特許法第30条第2項適用申請有り (1)掲載日:令和3年9月3日、掲載アドレス:https://www.smcon.co.jp/topics/2021/09031300/ (2)集会名:2021年度新居浜一水会 若手技術者との交流会、開催日:2021年11月16日 (3)展示会名:ハイウェイテクノフェア2021、開催日:2021年10月6日及び7日 (4)展示会名:建設技術展2021近畿、開催日:2021年10月27日及び28日 (5)展示会名:建設技術展2021関東、開催日:2021年11月25日及び26日 (6)展示会名:建設技術フェア2021in中部、開催日:2021年12月14日及び15日 (7)実施日:2021年8月4日、同年9月14日、同年10月20日、同年12月6日、実施場所:三井住友建設(株) 能登川工場 (8)発行者名:株式会社オフィス・スペース、刊行物名:総合土木技術誌土木施工,Vol.63,No.1、発行日:2021年12月22日
本発明は、上下2段に配置される鉄筋を含む鉄筋構造を組み立てるための鉄筋組立システム及び組立方法に関する。
従来、鉄筋を所定の位置に配置して結束する鉄筋の組立作業は、作業員による手作業で行われてきた。このような鉄筋の組立作業の効率を改善するための様々な手段が提案されている。
例えば、特許文献1には、ロボットアーム等によって、鉄筋の供給、配筋及び結束を自動で行う鉄筋組立システムが開示されている。
特開2021-049567号公報
特許文献1に記載の鉄筋組立システムでは、自動で組み立てられるのは1段(1層)の鉄筋のみである。このため、上下2段に配置される鉄筋を組み立てるには、1層の鉄筋を自動で組み立てた後、補助作業エリアに運搬し、作業員が手動で補助鉄筋等を入れて、再度、自動組立エリアに移動させ、2層目を自動で組み立てる必要があった。
従来の上下2段に配置される鉄筋を含むプレキャストコンクリート部材は、他のプレキャストコンクリート部材の鉄筋と継手を形成するために、コンクリート部分から露出するループ筋を含むことがある。ループ筋は、J字形状の2つの鉄筋を組み合わせて環状にすることにより形成される。このようなループ筋を含む鉄筋の組立は、下方に配置されるJ字形状の鉄筋を配置後、これに直交する鉄筋を配置し、上方に配置されるJ字形状の鉄筋をその延在方向から挿入することによって行われる。しかし、自動的に鉄筋を組み立てるシステムにおいて、鉄筋を側方から挿入することは困難であった。
本発明は、以上の背景に鑑み、上下2段に配置される鉄筋を組み立てることのできる鉄筋組立システム及び組立方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明のある態様は、上下2段に配置される鉄筋(3)を組み立てるための鉄筋組立システム(1)であって、前記鉄筋(3)を支持するべき鉄筋架台(11)と、上段に配置された前記鉄筋(3)を結束する上筋結束装置(13)と、下段に配置された前記鉄筋(3)を結束する下筋結束装置(15)とを備え、前記鉄筋架台(11)は、下段に配置されるべき部分を含む前記鉄筋(3)を支持するように構成された基部(28)と、上段に配置されるべき前記鉄筋(3)を支持するように前記基部(28)よりも上方の載置位置に配置可能であり、かつ前記載置位置から上方に変位可能に構成されたガイド部(29)とを含む。
この態様によれば、ガイド部に鉄筋を載置した後、ガイド部を上方に変位させることにより、その上方に配置された鉄筋とガイド部に載置された鉄筋とを結束できるように互いに当接させることができる。このため、2段に配置される鉄筋を組み立てることができる。
上記の態様において、前記上筋結束装置(13)を取り付け可能なロボットアーム本体(14)を更に備え、前記上筋結束装置(13)は、結束する前記鉄筋(3)の交点を撮影可能に構成された3次元カメラ(35)を含み、前記ロボットアーム本体(14)は、設計上の前記鉄筋(3)を結束するべき位置に前記上筋結束装置(13)を移動させるとともに、前記3次元カメラ(35)に撮影された前記鉄筋(3)の画像に基づき、前記鉄筋(3)を結束するために前記上筋結束装置(13)を配置するべき位置を修正するように構成されても良い。
この態様によれば、3次元カメラによる撮影画像に基づいて、実際の鉄筋の位置の設計上の鉄筋の位置に対するずれを把握でき、このずれに対応するように上筋結束装置を移動させて、鉄筋を結束することができる。
本発明のある態様は、上下2段に配置される鉄筋(3)の組立方法であって、ロボットアーム本体(14)によって鉄筋架台(11)の上方を移動可能な把持装置(12)によって、前記鉄筋架台(11)上に前記鉄筋(3)を配置する配筋ステップと、前記鉄筋架台(11)上に配置された前記鉄筋(3)の下方を移動可能な下筋結束装置(15)によって、下段に位置する前記鉄筋(3)を結束する下段結束ステップと、前記ロボットアーム本体(14)によって前記鉄筋架台(11)の上方を移動可能な上筋結束装置(13)によって上段に位置する前記鉄筋(3)を結束する上段結束ステップとを備え、前記鉄筋(3)は、下段部(23)、前記下段部(23)の両端部からその延在方向の外方に膨らむように上方に向かって半円状に延出する湾曲部(24)、及び先端部が互いに近づくように前記湾曲部(24)の上端部から延出し、かつ前記先端部間に開口(26)を画定する1対の上段部(25)を有するループ筋(19)と、前記ループ筋(19)の前記開口を塞ぐように1対の前記上段部(25)に重ねて配置される第1鉄筋(20)と、前記ループ筋(19)の前記下段部(23)に交差して結束される第2鉄筋(21)と、前記ループ筋(19)の前記上段部(25)及び/又は前記第1鉄筋(20)に交差して結束される第3鉄筋(22)とを含み、前記鉄筋架台(11)は、前記ループ筋(19)の前記下段部(23)を支持するように構成された基部(28)と、前記第3鉄筋(22)を支持するように構成されたガイド部(29)とを含み、前記配筋ステップは、前記鉄筋架台(11)の前記基部(28)に前記ループ筋(19)を載置するステップと、前記ループ筋(19)の前記下段部(23)に前記第2鉄筋(21)を載置するステップと、前記ループ筋(19)の前記下段部(23)よりも上方かつ前記上段部(25)よりも下方に前記ガイド部(29)を配置するステップと、前記ガイド部(29)に前記第3鉄筋(22)を載置するステップと、前記第3鉄筋(22)を前記ループ筋(19)の前記上段部(25)に押し付けるように、前記ガイド部(29)を上方に移動させるステップと、前記第1鉄筋(20)の両端部が前記ループ筋(19)の1対の前記上段部(25)に重なるように、前記第3鉄筋(22)に前記第1鉄筋(20)を載置するステップとを含む。
この態様によれば、ループ筋を設置した後に、第2鉄筋及び第3鉄筋を上方から下方に向けて移動させることにより、所定の位置に配置することができ、上下2段の鉄筋を組み立てることができる。
上記の態様において、前記上段結束ステップは、前記上筋結束装置(13)を、設計上の結束位置の近傍に移動させるステップと、3次元カメラ(35)で結束するべき前記鉄筋(3)を撮影するステップと、撮影された画像に基づいて、結束されるべき前記鉄筋(3)の実際の位置の設計上の位置に対するずれを算出し、前記ずれが許容範囲を超えている場合には、前記上筋結束装置(35)を結束されるべき前記鉄筋(3)を結束できる位置に移動させるステップとを含んでも良い。
湾曲部を有するループ筋は、その形状にバラつきが生じやすいため、下段部に対する上段部の位置が設計とはずれている可能性がある。この態様によれば、3次元カメラで設計上の鉄筋の位置に対する実際の鉄筋の位置のずれを把握することができ、そのずれに応じて上筋結束装置を移動させることにより、上段に配置された鉄筋を確実に結束することができる。
以上の態様によれば、上下2段に配置される鉄筋を組み立てることのできる鉄筋組立システム及び組立方法を提供することができる。
実施形態に係る鉄筋組立システムが設置された工場を示す模式的斜視図 実施形態に係る鉄筋組立システムを示す斜視図 実施形態に係る鉄筋組立システムによって組み立てられた鉄筋を含む鉄筋コンクリート部材の斜視図 実施形態に係る鉄筋組立システムによって組み立てられた鉄筋を含む鉄筋コンクリート部材の配筋図 実施形態に係る鉄筋組立システムの把持装置を示す正面図 実施形態に係る鉄筋組立システムの上筋結束機を示す正面図 実施形態に係る鉄筋組立システムによる鉄筋の配筋手順を示す説明図
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、鉄筋組立システム1が配置された工場2を示す模式的な斜視図である。工場2には、鉄筋3等の資材を仮置きする資材仮置きエリア4と、鉄筋3を組み立てる鉄筋組立エリア5と、組立済みの鉄筋3を仮置きする組立鉄筋仮置きエリア6とが設けられている。資材仮置きエリア4から鉄筋組立エリア5、及び鉄筋組立エリア5から組立鉄筋仮置きエリア6への資材等の運搬は、門型クレーン7によってなされる。
図2は、鉄筋組立エリア5に配置された鉄筋組立システム1を示す斜視図である。鉄筋組立システム1は、組立て前の鉄筋3を貯蔵して供給する複数の鉄筋供給機8と、鉄筋供給機8から供給された鉄筋3を運搬する個別鉄筋用コンベア9と、組立鉄筋用コンベア10と、組立鉄筋用コンベア10に支持された鉄筋架台11と、鉄筋3を把持可能な把持装置12と、上段に配置された鉄筋3を結束する上筋結束装置13(図6参照)と、基端側が不動であり、遊端側に把持装置12及び上筋結束装置13を選択的に取り付け可能なロボットアーム本体14と、下段に配置された鉄筋3を結束する下筋結束装置15とを備える(図2の左方の鉄筋供給機8及び個別鉄筋用コンベア9は図示を省略している)。ロボットアーム本体14に、把持装置12又は上筋結束装置13を取り付けることによってロボットアーム16が構成される。ロボットアーム16は、把持装置12が取り付けられた状態において、個別鉄筋用コンベア9によって運搬されてきた鉄筋3を把持して、組立鉄筋用コンベア10上の鉄筋架台11に載置し、上筋結束装置13が取り付けられた状態において、上段に配置された鉄筋3の互いに交差する部分や、重ね継手を構成する部分を結束する。
図3は、鉄筋組立システム1(図2参照)によって組み立てられた鉄筋3を含むプレキャストコンクリート部材17を示し、図4は、その配筋図を示す。プレキャストコンクリート部材17は、同一構造のものが多数製造される部材であって、例えば、コンクリート床版等を構成する部材である。プレキャストコンクリート部材17のコンクリート部分18は、平面視で概ね矩形の外輪郭を有する。鉄筋3は上下2段に配置され、上段に配置される鉄筋3と下段に配置される鉄筋3とは、継手の配置を除いて、上下方向から見て略重なるように配置される。プレキャストコンクリート部材17の短手方向に延在するループ筋19の両側部は、コンクリート部分18から露出している。プレキャストコンクリート部材17は、プレストレストコンクリート構造であっても良い。
図4及び図7に示すように、鉄筋3は、短手方向に延在するように配置された複数のループ筋19と、短手方向に延在して上段に配置される複数の第1鉄筋20と、プレキャストコンクリート部材17の長手方向に延在するように下段に配置される複数の第2鉄筋21と、長手方向に延在するように上段に配置される複数の第3鉄筋22とを含む。
ループ筋19は、短手方向に延在する下段部23と、下段部23の両端部から短手方向の外方に膨らむように上方に向かって半円状に延出する湾曲部24と、先端部が互いに近づくように湾曲部24の上端部から短手方向に延出する1対の上段部25とを有する。1対の上段部25の先端部間に開口26が画定される。換言すると、ループ筋19は、陸上競技のトラック型の環形状から上部の直線状部分の一部を切り欠いて開口26を設けた形状をなす。第1鉄筋20は、ループ筋19の開口26を塞ぎ、その両端部が1対の上段部25と重ね継手を形成するように配置される。第2鉄筋21及び第3鉄筋22は、ループ筋19及び第1鉄筋20によって形成される環形状の内側に配置される。ループ筋19及び第1鉄筋20の各々は、1本の鋼棒部材によって構成されることが好ましい。第2鉄筋21及び第3鉄筋22の各々は、1本の鋼棒部材によって構成されても良く、複数の鋼棒部材が重ね継手によって連結されて構成されても良い。第2鉄筋21及び第3鉄筋22の一方は、両端部において、第2鉄筋21及び第3鉄筋22の他方に向かって90°曲がったフック形状になっていることが好ましい。
図2を参照する。鉄筋供給機8は、複数設けられており、鉄筋3は、その形状(長さ)毎に互いに異なる鉄筋供給機8に貯蔵されている。鉄筋供給機8は、鉄筋3を貯蔵する貯蔵部27と、貯蔵部27から鉄筋3を取り出して個別鉄筋用コンベア9に移動させる供給用鉄筋把持装置(図示せず)とを備える。図示しない供給用鉄筋把持装置は、把持装置12と同様の構造を有し、貯蔵部27の上方と個別鉄筋用コンベア9の上方との間を移動可能である。
個別鉄筋用コンベア9及び組立鉄筋用コンベア10は、例えば、ローラーコンベアであり、載置物をその延在方向に移動させる。個別鉄筋用コンベア9及び組立鉄筋用コンベア10の延在方向及び幅方向は、組み立てられる鉄筋3の長手方向及び短手方向に一致する。以下、個別鉄筋用コンベア9及び組立鉄筋用コンベア10の延在方向及び幅方向を長手方向及び短手方向と記す。個別鉄筋用コンベア9は、鉄筋供給機8から供給された鉄筋3を、把持装置12を取り付けた状態のロボットアーム16が把持できる位置まで運搬する。組立鉄筋用コンベア10は、鉄筋3の組み立て中にロボットアーム16に連動する。個別鉄筋用コンベア9上に、個々の鉄筋3が載置される個別鉄筋用架台47が載置される。
図2及び図7に示すように、鉄筋架台11は、組立鉄筋用コンベア10に支持された基部28と、ガイド部29と、ガイド部29を上下に変位させるアクチュエーター30とを含む。基部28は、平面視で矩形の枠形状をなし、その上縁でループ筋19と第2鉄筋21とを支持する。長手方向に配置された第2鉄筋21の各々が複数の鋼棒部材を重ね継手することにより構成されている場合は、各々の鋼棒部材が2か所以上で支持されるように、基部28は、枠形状の長手方向に延在する2つの側縁部28aの中間部分に連結して短手方向に延在する部分(図示せず)を有する。ガイド部29は、互いに長手方向に離間して配置された、短手方向に延在する複数の棒状又は板状の部材からなり、第3鉄筋22を支持する。基部28及びガイド部29の上縁には、支持する鉄筋3を受容する溝31が設けられている。アクチュエーター30は、連結部材48によって基部28に連結され、例えば電動シリンダー等を含む。連結部材48の上縁には、第1鉄筋20の長手方向への移動を規制するため、溝31よりも短手方向の外方にて上方に突出する突起49が設けられている。なお、第2鉄筋21は、ループ筋19の下段部23を介して基部28に支持されても良く、この場合、第2鉄筋21は、溝31の底部には当接せず、溝31の側縁によって短手方向への移動を規制される。
図5は、把持装置12を示す正面図である。把持装置12は、ロボットアーム本体14に取り付けられる取付部32と、鉄筋3を把持するクランプ33と、取付部32及びクランプ33を互いに接続する連結部34とを備える。
図2を参照する。ロボットアーム16は、互いに長手方向にずれた位置に2台設置される。把持装置12及び上筋結束装置13(図6参照)は、それぞれ、2台ずつ用意される。工場2の床には、フレーム36(図1参照)が立設されており、フレーム36の天井は、組立鉄筋用コンベア10の上方を部分的に覆っている。フレーム36の天井に、ロボットアーム本体14の基端部が固定されている。また、ロボットアーム本体14は、把持装置12が把持した鉄筋3を移動できるように複数の関節を備えるとともに、遊端部分において所定の軸回りに回転可能である。
図2に示すように、把持装置12が取り付けられた状態のロボットアーム16は、個別鉄筋用コンベア9によって運搬されてきた鉄筋3を、自動で把持して組立鉄筋用コンベア10上に支持された鉄筋架台11に載置するように制御される。この時、ロボットアーム16の移動範囲を小さくするため、組立鉄筋用コンベア10がロボットアーム16に連動する。
図6は、上筋結束装置13を示す正面図である。図6に示すように、上筋結束装置13は、ロボットアーム本体14に取り付けられる取付部37と、結束機本体38と、取付部37に結束機本体38を固定する固定部39と、3次元カメラ35とを備える。結束機本体38として、作業員が携帯して使用する市販の鉄筋結束機を使用できる。結束機本体38は、固定部39に固定されるグリップ40と、トリガー41と、トリガー41を引くようにレバー42を動かす、またはトリガー信号を電気的に結束機本体38に入力することでワイヤーを鉄筋3に巻き付けてねじる先端結束部43とを備える。
上筋結束装置13が取り付けられた状態のロボットアーム16は、組立鉄筋用コンベア10上で上段に配置された鉄筋3における結束させるべき部分を自動で結束するように制御される。すなわち、鉄筋3の結束させるべき部分に結束機本体38の先端結束部43を上方から挿し入れた後、トリガー41を引く、またはトリガーON信号を入力する制御が繰り返し行われる。ロボットアーム16による配筋及び上段に配置された鉄筋3の結束中は、ロボットアーム16の移動範囲を小さくするため、鉄筋架台11を載せた組立鉄筋用コンベア10がロボットアーム16に連動する。
図2を参照する。鉄筋組立システム1は、工場2の床に固定されて短手方向に延在する第1レール44と、短手方向に移動可能に第1レール44に支持されて長手方向に延在する第2レール45とを備える。第1レール44及び第2レール45は、鉄筋架台11よりも下方に位置する。下筋結束装置15は、長手方向に移動可能に第2レール45に支持された下部46と、上下方向軸線回りに回転可能かつ上下方向に移動可能に下部46に支持された結束機本体38(図6参照)とを含む。結束機本体38は、下段に配置された鉄筋3における結束させるべき部分に先端結束部43(図6参照)を下方から差し入れ、その部分を結束させるように制御される。長手方向に延在する第2レール45の長さは、組立鉄筋用コンベア10によって鉄筋3が長手方向に移動可能であるため、鉄筋3の長手方向の長さに比べて短くとも良い。第1レール44及び/又は第2レール45に代えて、下部46を関節部を有するアーム構造とし、下部46によって結束機本体38を短手方向に動かしても良い。
鉄筋組立システム1の外周には、安全柵(図示せず)を設置し、安全柵に設けられたドアに人の出入りを感知するセンサーを配置することが好ましい。鉄筋供給機8、個別鉄筋用コンベア9,組立鉄筋用コンベア10、下筋結束装置15、ロボットアーム16、並びに、鉄筋架台11のガイド部29及びアクチュエーター30の動きは、制御装置(図示せず)によって制御される。
図2及び図7を参照して鉄筋3の組み立て手順について説明する。まず、門型クレーン7によって鉄筋組立エリア5に運搬された鉄筋3は、作業員によって、その形状ごとに互いに異なる鉄筋供給機8に配置される。その後、作業員は、鉄筋組立システム1を作動させる。鉄筋供給機8は、個別鉄筋用コンベア9上の個別鉄筋用架台47に組立の対象となる鉄筋3を載置し、個別鉄筋用コンベア9は、把持装置12が取り付けられたロボットアーム16が把持できる位置に、その鉄筋3を運搬する。
2台のロボットアーム本体14には、それぞれ把持装置12が取り付けられている。2台のロボットアーム16が配筋作業を行う。把持装置12が取り付けられたロボットアーム16は、まず、ループ筋19を組立鉄筋用コンベア10上に支持された鉄筋架台11の基部28に配置する。ループ筋19は、短手方向に延在し、上段部25が下段部23の上方に位置するように配置される(図7(A))。全てのループ筋19の配置を終えた後、ロボットアーム16は、第2鉄筋21を、鉄筋架台11の基部28又はループ筋19の下段部23上に配置する(図7(B))。この時、ロボットアーム16は、長手方向に延在する第2鉄筋21を、上方からループ筋19の開口26を通るようにループ筋19の内部に差し入れ、必要に応じて短手方向に移動させ、所定の位置に配置する。
すべての第2鉄筋21の配置を終えた後、下筋結束装置15は、下段に配置されたループ筋19の下段部23と第2鉄筋21との交差部や、第2鉄筋21における重ね継手を構成している部分の結束を開始する。下筋結束装置15による下段に配置された鉄筋3の結束作業と並行して、以下の作業が行われる。
鉄筋組立システム1は、鉄筋架台11のガイド部29を、ループ筋19の下段部23及び第2鉄筋21の上方かつループ筋19の上段部25の下方の載置位置に上方向から差し入れ、アクチュエーター30に支持させる。載置位置は、ガイド部29の上縁が、ループ筋19の上段部25の下縁から、第3鉄筋22の直径よりも長い距離で離間した位置である。ロボットアーム16は、第3鉄筋22を、鉄筋架台11のガイド部29に配置する(図7(C))。この時、ロボットアーム16は、第2鉄筋21と同様に、長手方向に延在する第3鉄筋22を、上方からループ筋19の開口26を通るようにループ筋19の内部に差し入れ、必要に応じて短手方向に移動させ、所定の位置に配置する。
すべての第3鉄筋22の配置を終えた後、アクチュエーター30は、ガイド部29を、載置位置から上方に向けて移動させ、第3鉄筋22がループ筋19の上段部25に当接する当接位置に配置する。ロボットアーム16は、第1鉄筋20で、開口26を塞ぎ、その両端部がループ筋19の上段部25と重ね継手を形成するように、第3鉄筋22上に配置する(図7(D))。
次に、ロボットアーム本体14は、把持装置12を取り外し、上筋結束装置13をその遊端部に取り付ける。上筋結束装置13を有するロボットアーム16は、上段に配置されたループ筋19の上段部25及び/又は第1鉄筋20と第3鉄筋22との交差部や、第3鉄筋22における重ね継手を構成している部分を結束する。この時、鉄筋組立システム1は、上筋結束装置13を結束作業を行う設計上の位置に移動させた後、3次元カメラ35で結束すべき鉄筋3を撮影する。撮影された画像に基づいて算出した実際の鉄筋3の位置の設計上の鉄筋3の位置に対するずれが許容範囲を超えている場合、上筋結束装置13は、実際の鉄筋3の位置に合わせて、鉄筋3を結束できる位置に移動してから鉄筋3の結束を行う。
上段及び下段の双方の鉄筋3の結束が終わると、組み立てられた鉄筋3は、組立鉄筋用コンベア10及び門型クレーン7によって組立鉄筋仮置きエリア6に運搬される。必要に応じて、作業員による追加の配筋及び結束作業が行われても良い。
上記実施形態の作用効果について説明する。
組立中の鉄筋3に対して、上方に上筋結束装置13を取り付け可能なロボットアーム本体14を配置し、下方に下筋結束装置15を配置したため、上段及び下段に配置された鉄筋3の結束作業を並行して行うことができる。このため、作業効率が向上するとともに、鉄筋3の組立の自動化率が向上する(特許文献1に記載の鉄筋組立システム1による自動化率が約75%、作業員数が6人であるのに対して、本実施形態に係る鉄筋組立システム1による自動化率は約85%、作業員数は2人である)。
下筋結束装置15による下段に配置された鉄筋3の結束作業は、第3鉄筋22及び第1鉄筋20の配筋前に作業を開始できるが、上筋結束装置13による上段に配置された鉄筋3の結束作業は、第3鉄筋22及び第1鉄筋20の配筋後に行う必要がある。先に開始できる作業を行う下筋結束装置15を1台とし、後から開始される作業を行う上筋結束装置13と上筋結束装置13を動かすためのロボットアーム本体14を2台とすることにより、設備コストの増加を抑制しつつ、上筋結束装置13及びロボットアーム本体14、並びに下筋結束装置15の待機時間を低減でき、効率的に鉄筋3を組み立てることができる。なお、上筋結束装置13及びロボットアーム本体14の台数をそれぞれ3台以上とし、下筋結束装置15の台数を2台以上かつ上筋結束装置13及びロボットアーム本体14の台数より少なくしても良い。この場合も、上記と同様の効果を得られる。
下筋結束装置15が、レール45に支持されるため、下筋結束装置15を車輪等で工場2の床を移動させる場合に比べて、下筋結束装置15の座標を明確に把握することができる。
湾曲部24を有するループ筋19は、直線状に延在する鋼棒を湾曲させることによって形成されるが、この時、湾曲部24の形状に誤差が生じやすく、上段部25の下段部23に対する位置にバラつきが生じる。ガイド部29を用いることにより、上段部25の位置にバラつきがあっても、第3鉄筋22をループ筋19の上段部25に当接させて、両者の交差部を結束させることができる。
3次元カメラ35が結束させるべき鉄筋3を撮影することにより、鉄筋組立システム1は、実際の鉄筋3の位置の設計上の鉄筋3の位置に対するずれを把握でき、そのずれに応じて上筋結束装置13を移動させることができる。
このように構成された鉄筋組立システム1は、ロボットアーム16の基端側が固定されて工場2に対して不動であるため、ロボットアーム本体14に取り付けられた把持装置12及び上筋結束装置13の座標を明確に把握することができる。このため、鉄筋組立システム1は、組み立てるべき鉄筋3の配置及び結束を正確に行うことができる。また、鉄筋架台11の溝31に鉄筋3を配置することによって、配置される鉄筋3の位置の正確性が向上する。
組立鉄筋用コンベア10がロボットアーム16に連動するため、ロボットアーム16の動作範囲外となる鉄筋3についても、配置又は結束することができる。
鉄筋供給機8によって、鉄筋3が自動で供給されるため、作業効率が上がる。また、鉄筋3の形状や長さ毎に互いに異なる鉄筋供給機8を使用しても、個別鉄筋用コンベア9によって、鉄筋供給機8によって供給された鉄筋3が運搬され、ロボットアーム16の可動範囲を大きくしなくても把持装置12が鉄筋3を把持できる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。本発明は、現場打ちコンクリートの鉄筋の組立にも適用できる。なお、第2鉄筋及び第3鉄筋が、平面視でループ筋及び第1鉄筋と交差する角度は90°以外の角度であっても良い。また、第2鉄筋及び第3鉄筋が短手方向に延在し、ループ筋及び第1鉄筋が長手方向に延在しても良い。ガイド部の使用中に組立鉄筋用コンベア10を動かさない場合は、ガイド部を変位させるアクチュエーターは、鉄筋架台の基部に代えて工場の床等に支持されても良い。レールの延在方向は、直交以外の角度で長手方向に交差していても良い。
1:鉄筋組立システム
3:鉄筋
10:組立鉄筋用コンベア
11:鉄筋架台
12:把持装置
13:上筋結束装置
14:ロボットアーム本体
15:下筋結束装置
19:ループ筋
20:第1鉄筋
21:第2鉄筋
22:第3鉄筋
23:下段部
24:湾曲部
25:上段部
26:開口
28:基部
29:ガイド部
35:3次元カメラ
44:第1レール

Claims (4)

  1. 上下2段に配置される鉄筋を組み立てるための鉄筋組立システムであって、
    前記鉄筋を支持するべき鉄筋架台と、
    上段に配置された前記鉄筋を結束する上筋結束装置と、
    下段に配置された前記鉄筋を結束する下筋結束装置と
    を備え、
    前記鉄筋架台は、下段に配置されるべき部分を含む前記鉄筋を支持するように構成された基部と、上段に配置されるべき前記鉄筋を支持するように前記基部よりも上方の載置位置に配置可能であり、かつ前記載置位置から上方に変位可能に構成されたガイド部とを含む、鉄筋組立システム。
  2. 前記上筋結束装置を取り付け可能なロボットアーム本体を更に備え、
    前記上筋結束装置は、結束する前記鉄筋の交点を撮影可能に構成された3次元カメラを含み、
    前記ロボットアーム本体は、設計上の前記鉄筋を結束するべき位置に前記上筋結束装置を移動させるとともに、前記3次元カメラに撮影された前記鉄筋の画像に基づき、前記鉄筋を結束するために前記上筋結束装置を配置するべき位置を修正するように構成された、請求項1に記載の鉄筋組立システム。
  3. 上下2段に配置される鉄筋の組立方法であって、
    ロボットアーム本体によって鉄筋架台の上方を移動可能な把持装置によって、前記鉄筋架台上に前記鉄筋を配置する配筋ステップと、
    前記鉄筋架台上に配置された前記鉄筋の下方を前記鉄筋架台に対して移動可能な下筋結束装置によって、下段に位置する前記鉄筋を結束する下段結束ステップと、
    前記ロボットアーム本体によって前記鉄筋架台の上方を移動可能な上筋結束装置によって上段に位置する前記鉄筋を結束する上段結束ステップと
    を備え、
    前記鉄筋は、下段部、前記下段部の両端部からその延在方向の外方に膨らむように上方に向かって半円状に延出する湾曲部、及び先端部が互いに近づくように前記湾曲部の上端部から延出し、かつ前記先端部間に開口を画定する1対の上段部を有するループ筋と、前記ループ筋の前記開口を塞ぐように1対の前記上段部に重ねて配置される第1鉄筋と、前記ループ筋の前記下段部に交差して結束される第2鉄筋と、前記ループ筋の前記上段部及び/又は前記第1鉄筋に交差して結束される第3鉄筋とを含み、
    前記鉄筋架台は、前記ループ筋の前記下段部を支持するように構成された基部と、前記第3鉄筋を支持するように構成されたガイド部とを含み、
    前記配筋ステップは、
    前記鉄筋架台の前記基部に前記ループ筋を載置するステップと、
    前記ループ筋の前記下段部に前記第2鉄筋を載置するステップと、
    前記ループ筋の前記下段部よりも上方かつ前記上段部よりも下方に前記ガイド部を配置するステップと、
    前記ガイド部に前記第3鉄筋を載置するステップと、
    前記第3鉄筋を前記ループ筋の前記上段部に押し付けるように、前記ガイド部を上方に移動させるステップと、
    前記第1鉄筋の両端部が前記ループ筋の1対の前記上段部に重なるように、前記第3鉄筋に前記第1鉄筋を載置するステップと
    を含む、組立方法。
  4. 前記上段結束ステップは、
    前記上筋結束装置を、設計上の結束位置の近傍に移動させるステップと、
    3次元カメラで結束するべき前記鉄筋を撮影するステップと、
    撮影された画像に基づいて、結束されるべき前記鉄筋の実際の位置の設計上の位置に対するずれを算出し、前記ずれが許容範囲を超えている場合には、前記上筋結束装置を結束されるべき前記鉄筋を結束できる位置に移動させるステップと
    を含む、請求項3に記載の組立方法。
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