JP2023094876A - 経路形成部材、媒体搬送ユニット、記録装置 - Google Patents

経路形成部材、媒体搬送ユニット、記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023094876A
JP2023094876A JP2021210445A JP2021210445A JP2023094876A JP 2023094876 A JP2023094876 A JP 2023094876A JP 2021210445 A JP2021210445 A JP 2021210445A JP 2021210445 A JP2021210445 A JP 2021210445A JP 2023094876 A JP2023094876 A JP 2023094876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming member
path forming
path
medium
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021210445A
Other languages
English (en)
Inventor
守彦 山田
Morihiko Yamada
雄太 大木
Yuta Oki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2021210445A priority Critical patent/JP2023094876A/ja
Publication of JP2023094876A publication Critical patent/JP2023094876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

【課題】反りを低減できる経路形成部材、媒体搬送ユニット、記録装置を提供する。【解決手段】媒体20を搬送する第1搬送経路21fを形成する第1経路形成部材31であって、第1搬送経路21fに面する搬送面37と、第1搬送経路21fとは反対の裏面55と、裏面55に設けられる梁部56と、搬送面37に対して凹む凹部46と、を有し、梁部56は、第1経路形成部材31の長手方向LDに延び、凹部46は、媒体20の第1搬送方向SD1に延びる。【選択図】図6

Description

本発明は、経路形成部材、媒体搬送ユニット、記録装置に関する。
例えば特許文献1のように、媒体の一例である用紙に画像形成を行う記録装置の一例である画像形成装置がある。画像形成装置は、用紙の搬送経路を構成する経路形成部材の一例であるガイド板と、用紙を搬送するローラーと、をそれぞれ一対備える。各ガイド板には、ローラーを配置させる貫通孔が形成されている。一対のローラーは、一対のガイド板の間で挟んだ用紙を、一対のガイド板の間の隙間を通すように搬送する。
特開2016-216195号公報
経路形成部材は、一般に樹脂材料で形成される。しかし、樹脂材料は、冷却されるにしたがって反りが生じることがある。特に、経路形成部材のように薄く、且つ長さのある部材では、反りが生じやすい。
上記課題を解決する経路形成部材は、媒体を搬送する搬送経路を形成する経路形成部材であって、前記搬送経路に面する搬送面と、前記搬送経路とは反対の裏面と、前記裏面に設けられる梁部と、前記搬送面に対して凹む凹部と、を有し、前記梁部は、前記経路形成部材の長手方向に延び、前記凹部は、前記媒体の搬送方向に延びる。
上記課題を解決する媒体搬送ユニットは、上記構成の経路形成部材を第1経路形成部材とし、該第1経路形成部材が形成する前記搬送経路を第1搬送経路としたとき、前記第1経路形成部材と、前記第1経路形成部材に固定される第2経路形成部材と、を備え、前記第2経路形成部材は、搬送方向に延びるリブを有して媒体を搬送する第2搬送経路を形成し、前記第1経路形成部材が有する前記凹部及び前記梁部を、前記第2経路形成部材は有さない。
上記課題を解決する記録装置は、上記構成の経路形成部材と、媒体に記録を行う記録部と、を備える。
上記課題を解決する記録装置は、上記構成の媒体搬送ユニットと、媒体に記録を行う記録部と、を備え、前記第1搬送経路は、前記記録部によって記録された前記媒体をスイッチバック搬送し、前記第2搬送経路は、前記記録部によって記録されて排出部に送られる前記媒体を搬送する。
記録装置の一実施形態の模式図である。 第1経路形成部材の斜視図である。 図2における一点鎖線部分の拡大図である。 図3における4-4線矢視断面図である。 第1経路形成部材が備える平坦部材の搬送面側の側面図である。 図5における6-6線矢視断面図である。 第1経路形成部材が備える平坦部材の裏面側の斜視図である。 第1比較部材の模式図である。 第2比較部材の模式図である。 第1経路形成部材が有する凹部の模式断面図である。
[実施形態]
以下、経路形成部材、媒体搬送ユニット、記録装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の記録装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを吐出して印刷するインクジェット式のプリンターである。
図面では、記録装置11が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。以下の説明では、Z軸と平行な方向を鉛直方向Zともいう。
<記録装置>
図1に示すように、記録装置11は、筐体12と、媒体収容部13と、給送部14と、を備えてもよい。記録装置11は、複数の媒体収容部13と、媒体収容部13と同数の給送部14と、を備えてもよい。記録装置11は、搬送部15と、排出部16と、スタッカー17と、を備えてもよい。記録装置11は、記録部18と、搬送ユニット19と、を備える。
図1では、媒体20が搬送される経路を一点鎖線で示す。記録装置11は、媒体20が搬送される経路として、給送経路21d、記録経路21p、第2搬送経路21s、分岐経路21b、搬送経路の一例である第1搬送経路21f、及び返還経路21rを有してもよい。
媒体収容部13は、複数の媒体20を積層状態で収容可能であってもよい。
給送部14は、対応する媒体収容部13から、収容された媒体20を給送する。給送部14は、給送ローラー22と、分離部23と、を備えてもよい。給送ローラー22は、媒体収容部13に収容される媒体20を送り出す。分離部23は、媒体20を1枚ずつ分離する。給送部14は、媒体収容部13に収容される媒体20を1枚ずつ給送経路21dに送り出す。
搬送部15は、給送経路21d、第2搬送経路21s、分岐経路21b、第1搬送経路21f、及び返還経路21rの各経路に沿って媒体20を搬送方向SDに搬送する。搬送方向SDは、各経路に沿う方向である。
搬送部15は、搬送ローラー24と、フラップ25と、無端状の搬送ベルト26と、一対のプーリー27と、を備えてもよい。搬送部15は、複数の搬送ローラー24を備えてもよい。搬送ローラー24は、媒体20を挟んだ状態で回転することで、媒体20を搬送する。フラップ25は、媒体20が搬送される経路を切り替える。
搬送ベルト26は、一対のプーリー27に掛け渡される。搬送ベルト26は、記録経路21pを形成する。記録経路21pは、水平面に対して傾いていてもよい。搬送ベルト26は、例えば静電吸着によって媒体20を支持する。搬送ベルト26は、媒体20を支持した状態で周回することにより、媒体20を搬送する。
給送経路21dは、媒体収容部13と記録経路21pと、の間の経路である。給送経路21dは、給送部14により給送された媒体20を搬送して記録経路21pに送る。給送経路21dに沿う搬送方向SDは、媒体収容部13から記録経路21pに向かう方向である。
第2搬送経路21sは、記録経路21pと、排出部16と、の間の経路である。本実施形態の第2搬送経路21sは、記録部18によって記録されて排出部16に送られる媒体20を搬送する。媒体20の片面に記録する場合、第2搬送経路21sは、片面に記録された媒体20を搬送する。第2搬送経路21sに沿う搬送方向SDは、記録経路21pから排出部16に向かう方向である。
分岐経路21bは、第2搬送経路21sから分岐する。分岐経路21bは、第2搬送経路21sと、第1搬送経路21fと、を結ぶ。分岐経路21bは、媒体20の両面に記録する場合に、片面に記録された媒体20を第1搬送経路21fに送る。
第1搬送経路21fは、略平面状の平坦な経路と、曲面状の湾曲した経路と、を含んでもよい。第1搬送経路21fは、記録部18によって記録された媒体20をスイッチバック搬送してもよい。すなわち、第1搬送経路21fは、第1搬送方向SD1と、第1搬送方向SD1とは反対の第2搬送方向SD2と、に媒体20を搬送してもよい。第1搬送方向SD1と第2搬送方向SD2は、それぞれ搬送方向の一例である。第1搬送方向SD1及び第2搬送方向SD2は、共に第1搬送経路21fに沿う。第1搬送方向SD1は、分岐経路21bと返還経路21rとの合流点から第1搬送経路21fの反対の端に向かう方向である。分岐経路21bから送られた媒体20は、第1搬送方向SD1に搬送された後、第2搬送方向SD2に搬送されることにより、返還経路21rに送られる。
返還経路21rは、第1搬送経路21fと、給送経路21dと、を結ぶ。返還経路21rは、第1搬送経路21fから給送経路21dに媒体20を戻す経路である。給送経路21dに戻された媒体20は、記録経路21pにおいて記録済みの面とは反対の面に記録された後、第2搬送経路21sに送られる。
排出部16は、第2搬送経路21sを搬送された媒体20を排出する。
スタッカー17は、排出部16から排出された媒体20を受ける。
記録部18は、ノズル28が開口するノズル面29を有してもよい。記録部18は、ノズル28から液体を吐出することにより、媒体20に記録を行ってもよい。記録部18は、搬送ベルト26に支持された媒体20に記録を行う。記録部18は、記録経路21pの媒体20に記録を行う。記録部18は、ノズル面29が水平面に対して傾いて設けられてもよい。記録部18は、ノズル面29が記録経路21pに平行になるように設けられてもよい。記録部18は、搬送される媒体20に対して、停止した状態で液体を吐出して記録を行うラインタイプであってもよい。記録部18は、停止した媒体20に対して、移動しながら液体を吐出して記録を行うシリアルタイプであってもよい。
<搬送ユニット>
図1に示すように、搬送ユニット19は、経路形成部材の一例である第1経路形成部材31を備える。搬送ユニット19は、第2経路形成部材32と、案内部材33と、を備えてもよい。
第1経路形成部材31は、媒体20を搬送する第1搬送経路21fを形成する。
第2経路形成部材32は、媒体20を搬送する第2搬送経路21sを形成する。第2経路形成部材32は、第1経路形成部材31に固定されてもよい。第2経路形成部材32は、搬送方向SDに延びるリブの一例である第2リブ35を有してもよい。第2経路形成部材32は、複数の第2リブ35を有してもよい。複数の第2リブ35は、互いに間隔を有して平行に設けられてもよい。第2搬送経路21sは、第2経路形成部材32が有する複数の第2リブ35の先端面を含む仮想面である。
案内部材33は、第1搬送経路21fを挟んで第1経路形成部材31と対向する。案内部材33は、媒体20が第1搬送経路21fに沿って搬送されるように、媒体20を案内する。案内部材33は、第1搬送経路21fを露出させる位置に移動可能であってもよい。搬送ユニット19は、媒体20が第2搬送経路21sに沿って搬送されるように、媒体20を案内する図示しない案内部材を備えてもよい。
<第1経路形成部材>
図2に示すように、第1経路形成部材31は、搬送面37を有する。搬送面37は、図1に示す第1搬送経路21fに面する。搬送面37は、第1搬送経路21fを搬送される媒体20と対向する。
第1経路形成部材31は、リブの一例である第1リブ38を有してもよい。第1リブ38は、搬送面37に対して突出する。第1リブ38は、第1搬送方向SD1に延びる。第1経路形成部材31は、互いに間隔を有して並ぶ複数の第1リブ38を有してもよい。第1搬送経路21fは、第1経路形成部材31が有する複数の第1リブ38の先端面を含む仮想面である。すなわち、第1リブ38は、搬送面37から第1搬送経路21f側に突出する。
第1リブ38は、搬送面37から媒体20を浮かすことで、媒体20が引っ掛かる虞を低減させることができる共に、媒体20の搬送負荷を低減させることができる。これらの効果は、第1リブ38を幅方向WDに一定間隔で設けることで高めることができる。
第1リブ38が媒体20の幅方向WDの端に近い位置にあると、媒体20の端が第1リブ38の壁面に干渉してしまい、媒体20に傷が付く虞がある。第1リブ38は、何種類かある主要サイズの媒体20の幅方向WDの端を避けて配置されてもよい。一定間隔で第1リブ38を設ける場合、第1経路形成部材31は、媒体20の端に位置する一部の第1リブ38を設けない構成としてもよい。
第1経路形成部材31は、湾曲部材40と、平坦部材41と、を備えてもよい。湾曲部材40と平坦部材41は、それぞれ樹脂により形成してもよい。第1リブ38は、湾曲部材40と平坦部材41とに亘って形成されてもよい。
第1経路形成部材31は、平坦部材41が湾曲部材40より鉛直方向Zの下方に位置するように記録装置11に取り付けられてもよい。湾曲部材40は、第1搬送方向SD1において、平坦部材41の下流に取り付けられてもよい。湾曲部材40は、第1搬送経路21fのうち、湾曲した経路を形成する。平坦部材41は、第1搬送経路21fのうち、平坦な経路を形成する。
媒体20の幅方向WD、第1経路形成部材31の長手方向LD、第1搬送方向SD1、及び第2搬送方向SD2は、図1に示す第1搬送経路21fに沿う。幅方向WDは、第1搬送方向SD1及び第2搬送方向SD2とは異なる方向である。本実施形態の幅方向WDは、第1搬送経路21fにおいて第1搬送方向SD1及び第2搬送方向SD2と直交する方向である。本実施形態の幅方向WDは、Y軸に平行である。第1経路形成部材31の厚み方向TDは、搬送面37及び第1搬送経路21fに垂直な方向である。平坦部材41の厚み方向TDは、X軸に略平行である。
幅方向WDにおいて、平坦部材41と湾曲部材40は、略同じ大きさである。第1搬送方向SD1において、平坦部材41は、湾曲部材40より大きい。本実施形態では、第1経路形成部材31を構成する部材のうち、最も大きい部材が平坦部材41である。
長手方向LDは、第1経路形成部材31を構成する部材のうち、最も大きい部材の長手に沿う方向であってもよい。実施形態の長手方向LDは、平坦部材41の長手に沿う方向である。本実施形態の平坦部材41は、第1搬送方向SD1の下流端から上流端までの第1寸法より、幅方向WDの一端から他端までの第2寸法が大きい。長手方向LDは、第1寸法と第2寸法のうち、大きい寸法の方向である。すなわち、本実施形態の長手方向LDは、第1搬送方向SD1とは異なる方向であって、幅方向WDと同じ方向である。ただし、長手方向LDは、幅方向WDと異なる方向であって、第1搬送方向SD1と同じ方向であっても良い。
図3に示すように、第1経路形成部材31は、貫通孔43と、ローラー44と、壁部45と、を有してもよい。第1経路形成部材31は、凹部46を有する。第1経路形成部材31は、貫通孔43、ローラー44、壁部45、及び凹部46をそれぞれ複数有してもよい。
貫通孔43は、第1経路形成部材31を厚み方向TDに貫通してもよい。ローラー44は、一部が貫通孔43内に位置するように設けられてもよい。ローラー44は、媒体20を搬送する。ローラー44は、歯付きローラーであってもよい。歯付きローラーとは、径方向の外側に突出する複数の歯が、周方向に一定のピッチで形成されたローラーである。
ローラー44は、第1搬送方向SD1に複数設けられる凹部46の間に設けられてもよい。複数のローラー44は、第1搬送方向SD1に並んで設けられてもよい。ローラー44と凹部46は、第1搬送方向SD1に交互に設けられてもよい。本実施形態の第1経路形成部材31では、幅方向WDに並ぶローラー44の列が、第1搬送方向SD1に複数設けられる。
凹部46は、第1搬送方向SD1に複数設けられてもよい。凹部46は、幅方向WDに複数設けられてもよい。すなわち、凹部46は、長手方向LDに複数設けられてもよい。第1経路形成部材31には、幅方向WDに並ぶ凹部46の列が第1搬送方向SD1に複数設けられてもよい。第1搬送方向SD1に見て凹部46は、第1リブ38と重ならない位置に設けられてもよい。凹部46は、幅方向WDにおいて第1リブ38とは異なる位置に設けられてもよい。凹部46と第1リブ38は、幅方向WDに並んで設けられてもよい。
凹部46は、媒体20の第1搬送方向SD1に延びる。すなわち、凹部46は、媒体20の第2搬送方向SD2に延びるともいえる。凹部46は、厚み方向TDに見て矩形状であってもよい。凹部46は、第1搬送方向SD1の寸法が、幅方向WDの寸法より大きい。複数の凹部46が占める面積は、搬送面37の面積以上であってもよい。
凹部46は、搬送面37に対して凹む。凹部46は、底面48と、傾斜面49と、を有してもよい。凹部46は、底面48の面積が、開口の面積より小さい。傾斜面49は、第1斜面51と、第2斜面52と、第3斜面53と、を有してもよい。傾斜面49は、搬送面37と鈍角をなしてもよい。
図4に示すように、第1斜面51と搬送面37とがなす第1角θ1は、鈍角をなしてもよい。第2斜面52と搬送面37とがなす図6に示す第2角θ2は、鈍角をなしてもよい。第3斜面53と搬送面37とがなす第3角θ3は、鈍角をなしてもよい。
図3に示すように、第1斜面51は、底面48より第1搬送方向SD1の下流に位置する。第2斜面52は、幅方向WDにおいて凹部46の底面48と並ぶ。第3斜面53は、底面48より第2搬送方向SD2の下流に位置する。すなわち、第3斜面53は、媒体20が搬送方向の一例である第2搬送方向SD2に搬送されるとき、底面48より第2搬送方向SD2の下流に位置する第1斜面として機能する。
第1斜面51を設けることにより、第1搬送方向SD1に搬送される媒体20が凹部46に引っ掛かる虞を低減できる。第3斜面53を設けることにより、スイッチバックされて第2搬送方向SD2に搬送される媒体20が凹部46に引っ掛かる虞を低減できる。
図5に示すように、凹部46が媒体20の幅方向WDの端に近い位置にあると、媒体20の端が凹部46に落ち込んでしまう虞がある。凹部46は、何種類かある主要サイズの媒体20の幅方向WDの端を避けて配置されてもよい。避けることができない場合、媒体20の端に位置する凹部46には、第2斜面52を設けてもよい。
第2斜面52は、第1経路形成部材31が搬送し得る媒体20のサイズに応じて、媒体20の幅方向WDの端に合わせた位置に設けられてもよい。すなわち、複数の凹部46のうち媒体20の幅方向WDの端と対向する凹部46は、第2斜面52を有してもよい。第2斜面52を有する凹部46は、第1搬送方向SD1に並んでもよい。
本実施形態の第2斜面52は、媒体20の1つのサイズに合わせて、幅方向WDの2カ所に設けられる。一対の第2斜面52は、互いに幅方向WDの中央を向く。すなわち、第2斜面52は、幅方向WDにおいて第1経路形成部材31の中央側の端が、第1経路形成部材31の端側の端よりも、厚み方向TDにおいて底面48に近い位置に位置する。第2斜面52は、媒体20の複数のサイズに合わせて幅方向WDの3カ所以上に設けられてもよい。
図6に示すように、壁部45は、複数の凹部46のうち長手方向LDに並ぶ2つの凹部46の間に設けられてもよい。底面48に対する壁部45の高さは、底面48に対する第1リブ38の高さより低くてもよい。壁部45は、第1リブ38と平行に設けられてもよい。壁部45は、第1搬送方向SD1に延びてもよい。壁部45は、搬送面37に対して第1搬送経路21f側に突出してもよい。壁部45は、幅方向WDにおける凹部46の端に位置する。
第1経路形成部材31は、裏面55と、梁部56と、を有する。裏面55は、第1搬送経路21fとは反対の面である。梁部56は、裏面55に設けられる。梁部56は、長手方向LDに延びる。梁部56は、複数の凸部57と、接続部58と、を有してもよい。梁部56は、複数の接続部58を有してもよい。凸部57は、裏面55に対して突出する。接続部58は、凸部57同士を接続してもよい。凸部57は、対応する凹部46と厚み方向TDに並んでもよい。凸部57は、複数の凹部46に対して1つ設けられてもよい。
例えば、厚み方向TDにおいて、底面48から凸部57の表面までの厚みを、搬送面37から裏面55までの厚みに揃える場合、凸部57は、裏面55から突出する。梁部56は、裏面55から突出する凸部57を用いて形成されてもよい。梁部56は、長手方向LDに並ぶ凸部57同士を接続部58で繋ぐことで形成されてもよい。接続部58は、長手方向LDに隣り合う凸部57同士を接続してもよいし、長手方向LDに並ぶ複数の凸部57をまとめて接続してもよい。
図7に示すように、第1経路形成部材31は、裏面55から厚み方向TDに張り出す張出部60を有してもよい。張出部60は、第1経路形成部材31における長手方向LDの両端に、第1搬送方向SD1に延びるように設けられてもよい。梁部56は、一方の張出部60から他方の張出部60に亘って設けられてもよい。
第1搬送方向SD1において、接続部58の寸法は、凸部57の寸法より小さくてもよい。厚み方向TDにおいて、裏面55に対する接続部58の高さは、裏面55に対する凸部57の高さと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
梁部56は、長手方向LDの寸法が、第1搬送方向SD1の寸法より大きい。第1経路形成部材31は、第1搬送方向SD1に互いに間隔を有して設けられる複数の梁部56を備えてもよい。1つの梁部56を構成する複数の凸部57は、長手方向LDに並ぶ。長手方向LDに並ぶ凸部57は、第1搬送方向SD1における寸法がそれぞれ同じであってもよい。
<実施形態の作用>
本実施形態の作用について説明する。
図8に示すように、第1比較部材31Aは、凹部46及び梁部56を有さない。成形後の第1比較部材31Aは、図8に白抜き矢印で示すように、搬送面37において長手方向LDに収縮が大きく作用する。収縮に伴って第1比較部材31Aは、張出部60同士が互いに離れるように変形する。すなわち、第1比較部材31Aは、長手方向LDにおける中央部が-X方向に力を受けると共に、長手方向LDにおける両端部がX方向に力を受ける。これにより、第1比較部材31Aは、図8に二点鎖線で示すような反りが発生する。
図9に示すように、第2比較部材31Bは、凹部46を有さない。第2比較部材31Bは、裏面55に設けられる梁部56を有する。梁部56は、長手方向LDに延びるように、長手方向LDに亘って設けられる。梁部56により第2比較部材31Bの反りは、第1比較部材31Aに比べて低減される。
図10に示すように、本実施形態の第1経路形成部材31は、凹部46及び梁部56を有する。凹部46の底面48は、長手方向LDの両端が側壁46aに支持される。底面48は、第1経路形成部材31の収縮に伴って長手方向LDにおける中央部がX方向に力を受けると共に、長手方向LDにおける両端部が-X方向に力を受ける。底面48の反る向きは、図10に二点鎖線で示す向きである。すなわち、底面48が反る向きは、搬送面37が反る向きと逆である。したがって、図8に示す第1比較例31Aのような反りは、底面48の反りにより低減される。
複数の凹部46は、並べてハニカム状に形成すると共に、接続部58は、凹部46と対になる凸部57同士を繋いでも良い。これにより、第1経路形成部材31は、厚みのある構造体になり、平板状の部材に比べて強度が高まる。
<実施形態の効果>
本実施形態の効果について説明する。
(1)凹部46は、搬送面37に対して凹む。梁部56は、裏面55に設けられる。そのため、凹部46及び梁部56は、第1搬送経路21fを搬送される媒体20に干渉しにくい。凹部46は、第1搬送方向SD1に延びるため、凹部46により第1経路形成部材31の反りを低減できる。梁部56は、長手方向LDに延びるため、梁部56により第1経路形成部材31の反りを低減できる。したがって、第1経路形成部材31の反りを低減できる。
(2)梁部56が延びる長手方向LDと、凹部46が延びる第1搬送方向SD1と、は互いに異なる方向である。そのため、長手方向LDと第1搬送方向SD1とが同じ方向である場合に比べて第1経路形成部材31の強度を高めることができる。
(3)凹部46が備える傾斜面49は、搬送面37と鈍角をなす。そのため、媒体20が凹部46に落ち込んだ場合でも、傾斜面49によって媒体20を凹部46の外に案内することができる。したがって、媒体20が凹部46に引っ掛かる虞を低減できる。
(4)第1斜面51は、凹部46の底面48より第1搬送方向SD1の下流に位置する。そのため、第1搬送方向SD1に搬送される媒体20の先端が凹部46に落ち込んだ場合でも、第1斜面51は、媒体20の先端を案内して、媒体20が凹部46に引っ掛かる虞を低減できる。
(5)第2斜面52は、凹部46の底面48と幅方向WDに並ぶ。そのため、媒体20の幅方向WDの端が凹部46に落ち込んだ場合でも、第2斜面52は、媒体20の幅方向WDの端を案内して、媒体20が凹部46に引っ掛かる虞を低減できる。
(6)凹部46に第2斜面52を設けると、その部分の肉厚が厚くなるため、裏面55に肉抜きが必要になる。その結果、第2斜面52を設けた凹部46は、それに隣接する凹部46と切り離されて連続して配置することが出来なくなる。そのため、第2斜面52を設けると、第1経路形成部材31の強度が低下してしまうことがある。その点、第2斜面52は、媒体20の幅方向WDの端に合わせて設けられる。すなわち、第2斜面52を設ける位置を限定することで、第1経路形成部材31の強度が不足する虞を低減できる。
(7)凹部46は、第1搬送方向SD1に複数設けられる。そのため、第1経路形成部材31が1つの凹部46を有する場合に比べて、第1経路形成部材31の反りをより低減できる。
(8)ローラー44は、媒体20を搬送する。そのため、例えば第1搬送方向SD1のサイズが第1経路形成部材31より小さな媒体20でも搬送することができる。複数の凹部46は、ローラー44を第1搬送方向SD1に挟んで設けられるため、ローラー44の片側に凹部46を設ける場合に比べて第1経路形成部材31の第1搬送方向SD1の反りを低減できる。
(9)第1リブ38は、第1搬送経路21fに面する搬送面37に対して突出する。第1リブ38を設けることで、第1搬送経路21fを搬送される媒体20が凹部46に干渉する虞をより低減できる。例えば第1リブ38が第1搬送方向SD1に見て凹部46と重なる位置に設けられる場合、第1リブ38は凹部46により第1搬送方向SD1に分断されてしまう。その点、第1リブ38は、第1搬送方向SD1に見て凹部46と重ならない位置に設けられるため、凹部46に沿って第1搬送方向SD1に延びるように設けることができ、第1リブ38に媒体20が引っ掛かる虞を低減できる。
(10)複数の凹部46が幅方向WDに設けられているため、幅方向WDの広い範囲で第1経路形成部材31の反りを低減できる。
(11)凹部46の底面48に対する壁部45の高さは、第1リブ38の高さより低い。すなわち、壁部45は、第1リブ38より第1搬送経路21fから離れた位置に位置する。そのため、壁部45に媒体20が引っ掛かる虞を低減できる。
(12)裏面55に対して突出する凸部57は、厚み方向TDにおいて凹部46と並ぶ。そのため、搬送面37に対する凹部46の深さを、搬送面37から裏面55までの厚みより大きくできる。梁部56は、複数の凸部57と、凸部57同士を接続する接続部58と、により構成することで、構成を簡素化できる。
(13)複数設けられる凹部46の占める面積を搬送面37の面積以上にするため、凹部46の面積が搬送面37の面積より小さい場合に比べて第1経路形成部材31の反りを低減できる。
(14)第2経路形成部材32は、凹部46及び梁部56を有さない。しかし、凹部46及び梁部56を有する第1経路形成部材31に固定されているため、反りは抑制される。したがって、第2経路形成部材32は、簡単な構成で反りを低減できる。
(15)記録装置11は、記録される媒体20を、反りが低減された第1経路形成部材31により精度よく搬送できる。
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1経路形成部材31は、第2経路形成部材32に対して移動可能に設けられてもよい。例えば、第1経路形成部材31は、図示しない軸を中心として回転可能に設けられてもよい。第1経路形成部材31は、凹部46と梁部56を有するため、移動に必要な強度を確保しつつ、厚み方向TDのサイズを小さくすることができる。したがって、記録装置11の小型化に貢献できる。
・凹部46と梁部56は、湾曲部材40に設けてもよい。湾曲した部材は、平坦な部材に比べて反りが生じやすい。しかし、湾曲部材40に凹部46と梁部56を設けることで、湾曲部材40の反りを抑制できる。
・第1経路形成部材31は、1つの部材により形成してもよい。平坦部材41と湾曲部材40は、一体で形成されてもよい。
・第1経路形成部材31と第2経路形成部材32は、配置が逆であってもよい。第1経路形成部材31は、記録経路21pと排出部16とを結ぶ経路を形成してもよい。第2経路形成部材32は、分岐経路21b及び返還経路21rが接続される経路を形成してもよい。
・第1経路形成部材31は、給送経路21d、第2搬送経路21s、分岐経路21b、第1搬送経路21f、及び返還経路21rのうち、少なくとも1つの経路を形成してもよい。記録装置11は、複数の第1経路形成部材31を備えてもよい。第1経路形成部材31が一方向に媒体20を搬送する経路を形成する場合、傾斜面49は、第3斜面53を有しない構成としてもよい。
・第2経路形成部材32は、第1経路形成部材31と同様の構成であってもよい。第2経路形成部材32は、第1経路形成部材31が有する凹部46及び梁部56を、有さない構成としてもよい。
・梁部56は、1つの凸部57により構成されてもよい。すなわち、接続部58の第1搬送方向SD1における寸法は、凸部57と同じであってもよい。
・複数の凹部46が占める面積は、搬送面37の面積より小さくてもよい。
・凸部57と凹部46は、第1搬送方向SD1と幅方向WDのうち少なくとも一方にずれた位置に設けられてもよい。
・厚み方向TDにおいて、底面48に対する壁部45高さは、第1リブ38の高さと同じであってもよい。すなわち、第1経路形成部材31は、壁部45に代わって第1リブ38を有してもよい。
・複数の凹部46は、第1搬送方向SD1に位置をずらして幅方向WDに並んでもよい。
・複数の凹部46は、幅方向WDに互いに位置をずらして第1搬送方向SD1に並んでもよい。
・第1経路形成部材31は、幅方向WDに並ぶ複数の凹部46の列を1つ有してもよい。
・ローラー44は、幅方向WDに複数設けられる凹部46の間に設けられてもよい。
・ローラー44は、モーターなどの駆動源によって回転される駆動ローラーであってもよい。ローラー44は、案内部材33に設けられてもよい。ローラー44は、第1搬送経路21fを搬送される媒体20に対して従動回転する従動ローラーであってもよい。ローラー44は、歯を有さない円柱形状であってもよい。
・第2斜面52は、少なくとも1つの凹部46に設けられてもよい。第2斜面52は、全ての凹部46に設けられてもよい。第1経路形成部材31は、第2斜面52を有さない構成としてもよい。
・凹部46の開口及び底面48は、厚み方向TDに見て任意の形状であってもよい。例えば、凹部46の開口及び底面48は、五角形、六角形などの多角形状であってもよいし、楕円状であってもよい。凹部46の開口及び底面48は、互いに異なる形状であってもよい。複数の凹部46は、互いに異なる形状であってもよい。
・凹部46の開口縁は、面取りしてもよい。
・凹部46は、傾斜面49を有しない構成としてもよい。凹部46の側面は、搬送面37と垂直であってもよい。
・第1経路形成部材31は、第1リブ38を有しない構成としてもよい。
・第1リブ38は、凹部46の上に形成してもよい。第1リブ38は、棒状の部材が搬送面37に例えば貼り付けられることで形成されてもよい。
・長手方向LDは、第1搬送方向SD1もしくは第2搬送方向SD2と同じ方向であってもよい。
・第1経路形成部材31は、記録装置11に限らず、媒体20を搬送する経路を有する装置に設けられてもよい。第1経路形成部材31は、媒体20の画像を読み取るスキャナーに設けられてもよい。第1経路形成部材31は、記録された媒体20に対して処理を行う処理装置に設けられてもよい。処理装置は、例えば媒体20に穴をあけるパンチ処理、複数の媒体20をステープルなどで綴じる綴じ処理、媒体20を折る折り処理を行う装置であってもよい。処理装置は、媒体20を別の装置に渡す引渡し処理、記録された媒体20を原料として新たな媒体20を製造する製紙処理などを行う装置であってもよい。
・記録装置11は、インクジェット式のプリンターに限らず、レーザープリンター、サーマルプリンター、ドットインパクトプリンター、デジタル印刷機などでもよい。
・記録装置11は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりして記録を行う液体噴射装置であってもよい。液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する装置がある。液体噴射装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。液体噴射装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する装置であってもよい。液体噴射装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する装置であってもよい。
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)経路形成部材は、媒体を搬送する搬送経路を形成する経路形成部材であって、前記搬送経路に面する搬送面と、前記搬送経路とは反対の裏面と、前記裏面に設けられる梁部と、前記搬送面に対して凹む凹部と、を有し、前記梁部は、前記経路形成部材の長手方向に延び、前記凹部は、前記媒体の搬送方向に延びる。
この構成によれば、凹部は、搬送面に対して凹む。梁部は、裏面に設けられる。そのため、凹部及び梁部は、搬送経路を搬送される媒体に干渉しにくい。凹部は、搬送方向に延びるため、凹部により経路形成部材の反りを低減できる。梁部は、長手方向に延びるため、梁部により経路形成部材の反りを低減できる。したがって、経路形成部材の反りを低減できる。
(B)経路形成部材において、前記長手方向は、前記搬送方向とは異なる方向であってもよい。
この構成によれば、梁部が延びる長手方向と、凹部が延びる搬送方向と、は互いに異なる方向である。そのため、長手方向と搬送方向とが同じ方向である場合に比べて経路形成部材の強度を高めることができる。
(C)経路形成部材において、前記凹部は、前記搬送面と鈍角をなす傾斜面を有してもよい。
この構成によれば、凹部が備える傾斜面は、搬送面と鈍角をなす。そのため、媒体が凹部に落ち込んだ場合でも、傾斜面によって媒体を凹部の外に案内することができる。したがって、媒体が凹部に引っ掛かる虞を低減できる。
(D)経路形成部材において、前記傾斜面は、前記凹部の底面より前記搬送方向の下流に位置する第1斜面を有してもよい。
この構成によれば、第1斜面は、凹部の底面より搬送方向の下流に位置する。そのため、搬送方向に搬送される媒体の先端が凹部に落ち込んだ場合でも、第1斜面は、媒体の先端を案内して、媒体が凹部に引っ掛かる虞を低減できる。
(E)経路形成部材において、前記傾斜面は、前記搬送方向とは異なる幅方向において前記凹部の底面と並ぶ第2斜面を有してもよい。
この構成によれば、第2斜面は、凹部の底面と幅方向に並ぶ。そのため、媒体の幅方向の端が凹部に落ち込んだ場合でも、第2斜面は、媒体の幅方向の端を案内して、媒体が凹部に引っ掛かる虞を低減できる。
(F)経路形成部材において、前記第2斜面は、前記経路形成部材が搬送し得る前記媒体のサイズに応じて、該媒体の前記幅方向の端に合わせた位置に設けられてもよい。
凹部に第2斜面を設けると、その部分の肉厚が厚くなるため、裏面に肉抜きが必要になる。その結果、第2斜面を設けた凹部は、それに隣接する凹部と切り離されて連続して配置することが出来なくなる。そのため、第2斜面を設けると、経路形成部材の強度が低下してしまうことがある。その点、この構成によれば、第2斜面は、媒体の幅方向の端に合わせて設けられる。すなわち、第2斜面を設ける位置を限定することで、経路形成部材の強度が不足する虞を低減できる。
(G)経路形成部材において、前記凹部は、前記搬送方向に複数設けられてもよい。
この構成によれば、凹部は、搬送方向に複数設けられる。そのため、経路形成部材が1つの凹部を有する場合に比べて、経路形成部材の反りをより低減できる。
(H)経路形成部材は、前記媒体を搬送するローラーをさらに有し、前記ローラーは、前記搬送方向に複数設けられる前記凹部の間に設けられてもよい。
この構成によれば、ローラーは、媒体を搬送する。そのため、例えば搬送方向のサイズが経路形成部材より小さな媒体でも搬送することができる。複数の凹部は、ローラーを搬送方向に挟んで設けられるため、ローラーの片側に凹部を設ける場合に比べて経路形成部材の搬送方向の反りを低減できる。
(I)経路形成部材は、前記搬送面に対して突出するリブをさらに有し、前記リブは、前記搬送方向に見て前記凹部と重ならない位置に設けられ、前記搬送方向に延びてもよい。
この構成によれば、リブは、搬送経路に面する搬送面に対して突出する。リブを設けることで、搬送経路を搬送される媒体が凹部に干渉する虞をより低減できる。例えばリブが搬送方向に見て凹部と重なる位置に設けられる場合、リブは凹部により搬送方向に分断されてしまう。その点、リブは、搬送方向に見て凹部と重ならない位置に設けられるため、凹部に沿って搬送方向に延びるように設けることができ、リブに媒体が引っ掛かる虞を低減できる。
(J)経路形成部材において、前記凹部は、前記長手方向に複数設けられてもよい。
この構成によれば、複数の凹部が幅方向に設けられているため、幅方向の広い範囲で経路形成部材の反りを低減できる。
(K)経路形成部材において、複数の前記凹部のうち前記長手方向に並ぶ2つの前記凹部の間に設けられる壁部をさらに有し、前記凹部の底面に対する前記壁部の高さは、該底面に対する前記リブの高さより低くてもよい。
この構成によれば、凹部の底面に対する壁部の高さは、リブの高さより低い。すなわち、壁部は、リブより搬送経路から離れた位置に位置する。そのため、壁部に媒体が引っ掛かる虞を低減できる。
(L)経路形成部材において、前記梁部は、前記裏面に対して突出する複数の凸部と、該凸部同士を接続する接続部と、を有し、前記凸部は、対応する前記凹部と厚み方向に並んでもよい。
この構成によれば、裏面に対して突出する凸部は、厚み方向において凹部と並ぶ。そのため、搬送面に対する凹部の深さを、搬送面から裏面までの厚みより大きくできる。梁部は、複数の凸部と、凸部同士を接続する接続部と、により構成することで、構成を簡素化できる。
(M)経路形成部材において、前記凹部は複数設けられ、複数の前記凹部が占める面積は、前記搬送面の面積以上であってもよい。
この構成によれば、複数設けられる凹部の占める面積を搬送面の面積以上にするため、凹部の面積が搬送面の面積より小さい場合に比べて経路形成部材の反りを低減できる。
(N)媒体搬送ユニットは、上記構成の経路形成部材を第1経路形成部材とし、該第1経路形成部材が形成する前記搬送経路を第1搬送経路としたとき、前記第1経路形成部材と、前記第1経路形成部材に固定される第2経路形成部材と、を備え、前記第2経路形成部材は、搬送方向に延びるリブを有して媒体を搬送する第2搬送経路を形成し、前記第1経路形成部材が有する前記凹部及び前記梁部を、前記第2経路形成部材は有さない。
この構成によれば、第2経路形成部材は、凹部及び梁部を有さない。しかし、凹部及び梁部を有する第1経路形成部材に固定されているため、反りは抑制される。したがって、第2経路形成部材は、簡単な構成で反りを低減できる。
(O)記録装置は、上記構成の経路形成部材と、媒体に記録を行う記録部と、を備える。
この構成によれば、記録装置は、記録される媒体を、反りが低減された経路形成部材により精度よく搬送できる。
(P)記録装置は、上記構成の媒体搬送ユニットと、媒体に記録を行う記録部と、を備え、前記第1搬送経路は、前記記録部によって記録された前記媒体をスイッチバック搬送し、前記第2搬送経路は、前記記録部によって記録されて排出部に送られる前記媒体を搬送する。
この構成によれば、上記記録装置と同様の効果を奏することができる。
11…記録装置、12…筐体、13…媒体収容部、14…給送部、15…搬送部、16…排出部、17…スタッカー、18…記録部、19…搬送ユニット、20…媒体、21b…分岐経路、21d…給送経路、21f…第1搬送経路、21p…記録経路、21r…返還経路、21s…第2搬送経路、22…給送ローラー、23…分離部、24…搬送ローラー、25…フラップ、26…搬送ベルト、27…プーリー、28…ノズル、29…ノズル面、31…第1経路形成部材、31A…第1比較部材、31B…第2比較部材、32…第2経路形成部材、33…案内部材、35…第2リブ、37…搬送面、38…第1リブ、40…湾曲部材、41…平坦部材、43…貫通孔、44…ローラー、45…壁部、46…凹部、46a…側壁、48…底面、49…傾斜面、51…第1斜面、52…第2斜面、53…第3斜面、55…裏面、56…梁部、57…凸部、58…接続部、60…張出部、LD…長手方向、SD…搬送方向、SD1…第1搬送方向、SD2…第2搬送方向、TD…厚み方向、WD…幅方向、Z…鉛直方向、θ1…第1角、θ2…第2角、θ3…第3角。

Claims (16)

  1. 媒体を搬送する搬送経路を形成する経路形成部材であって、
    前記搬送経路に面する搬送面と、
    前記搬送経路とは反対の裏面と、
    前記裏面に設けられる梁部と、
    前記搬送面に対して凹む凹部と、
    を有し、
    前記梁部は、前記経路形成部材の長手方向に延び、
    前記凹部は、前記媒体の搬送方向に延びることを特徴とする経路形成部材。
  2. 前記長手方向は、前記搬送方向とは異なる方向であることを特徴とする請求項1に記載の経路形成部材。
  3. 前記凹部は、前記搬送面と鈍角をなす傾斜面を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の経路形成部材。
  4. 前記傾斜面は、前記凹部の底面より前記搬送方向の下流に位置する第1斜面を有することを特徴とする請求項3に記載の経路形成部材。
  5. 前記傾斜面は、前記搬送方向とは異なる幅方向において前記凹部の底面と並ぶ第2斜面を有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の経路形成部材。
  6. 前記第2斜面は、前記経路形成部材が搬送し得る前記媒体のサイズに応じて、該媒体の前記幅方向の端に合わせた位置に設けられることを特徴とする請求項5に記載の経路形成部材。
  7. 前記凹部は、前記搬送方向に複数設けられることを特徴とする請求項1~請求項6のうち何れか一項に記載の経路形成部材。
  8. 前記媒体を搬送するローラーをさらに有し、
    前記ローラーは、前記搬送方向に複数設けられる前記凹部の間に設けられることを特徴とする請求項7に記載の経路形成部材。
  9. 前記搬送面に対して突出するリブをさらに有し、
    前記リブは、前記搬送方向に見て前記凹部と重ならない位置に設けられ、前記搬送方向に延びることを特徴とする請求項1~請求項8のうち何れか一項に記載の経路形成部材。
  10. 前記凹部は、前記長手方向に複数設けられることを特徴とする請求項9に記載の経路形成部材。
  11. 複数の前記凹部のうち前記長手方向に並ぶ2つの前記凹部の間に設けられる壁部をさらに有し、
    前記凹部の底面に対する前記壁部の高さは、該底面に対する前記リブの高さより低いことを特徴とする請求項10に記載の経路形成部材。
  12. 前記梁部は、前記裏面に対して突出する複数の凸部と、該凸部同士を接続する接続部と、を有し、
    前記凸部は、対応する前記凹部と厚み方向に並ぶことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の経路形成部材。
  13. 前記凹部は複数設けられ、
    複数の前記凹部が占める面積は、前記搬送面の面積以上であることを特徴とする請求項1~請求項12のうち何れか一項に記載の経路形成部材。
  14. 請求項1~請求項13のうち何れか一項に記載の経路形成部材を第1経路形成部材とし、該第1経路形成部材が形成する前記搬送経路を第1搬送経路としたとき、
    前記第1経路形成部材と、
    前記第1経路形成部材に固定される第2経路形成部材と、
    を備え、
    前記第2経路形成部材は、搬送方向に延びるリブを有して媒体を搬送する第2搬送経路を形成し、
    前記第1経路形成部材が有する前記凹部及び前記梁部を、前記第2経路形成部材は有さないことを特徴とする媒体搬送ユニット。
  15. 請求項1~請求項13のうち何れか一項に記載の経路形成部材と、
    媒体に記録を行う記録部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  16. 請求項14に記載の媒体搬送ユニットと、
    媒体に記録を行う記録部と、
    を備え、
    前記第1搬送経路は、前記記録部によって記録された前記媒体をスイッチバック搬送し、
    前記第2搬送経路は、前記記録部によって記録されて排出部に送られる前記媒体を搬送することを特徴とする記録装置。
JP2021210445A 2021-12-24 2021-12-24 経路形成部材、媒体搬送ユニット、記録装置 Pending JP2023094876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021210445A JP2023094876A (ja) 2021-12-24 2021-12-24 経路形成部材、媒体搬送ユニット、記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021210445A JP2023094876A (ja) 2021-12-24 2021-12-24 経路形成部材、媒体搬送ユニット、記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023094876A true JP2023094876A (ja) 2023-07-06

Family

ID=87002210

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021210445A Pending JP2023094876A (ja) 2021-12-24 2021-12-24 経路形成部材、媒体搬送ユニット、記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023094876A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8360572B2 (en) Transport apparatus having side members and recording apparatus having side members
US20110205316A1 (en) Fluid ejecting apparatus
US20110316948A1 (en) Bubble tolerant manifold design for a liquid ejecting head
US20100025922A1 (en) Feed device and recording device
JP5565232B2 (ja) 液体噴射装置
JP4941327B2 (ja) 液体吐出装置
JP2023094876A (ja) 経路形成部材、媒体搬送ユニット、記録装置
JP4013909B2 (ja) 液体噴射装置
JP4341614B2 (ja) 記録媒体搬送ベルト及びこれを備えたインクジェット記録装置
JP2006256790A (ja) インクジェット記録装置
JP2017007096A (ja) 液体吐出装置
JP2011173259A (ja) 記録装置、及び、ワイプ装置
CN107199772B (zh) 记录装置
US20110254894A1 (en) Recording apparatus
US20210300044A1 (en) Inkjet recording apparatus
JP4321592B2 (ja) 液体噴射装置
JP6010934B2 (ja) ヘッド交換治具及びヘッド交換方法
CN117657840A (zh) 搬运装置
JP5953749B2 (ja) 液体吐出装置
US20210300045A1 (en) Inkjet recording apparatus
JP5247575B2 (ja) 流体噴射装置
JP2010228300A (ja) 流体噴射装置およびクリーニング方法
JP2010069759A (ja) ヘッドキャップ
JP2009226617A (ja) 流体噴射装置
JP2017165055A (ja) 記録装置