JP2023092935A - 印刷装置、調光制御方法及びプログラム - Google Patents

印刷装置、調光制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】装置外からの視認性を確保しつつ、高精度の形状認識を可能とする印刷装置、調光制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】印刷装置1が、装置内に配置された対象である爪Tを撮影する撮影部5と、対象である爪Tを装置外から視認できる状態又は、爪Tを装置外から視認できない状態を取りうるように可視光の波長域の透過率を調整可能な調光部23と、を備えている。を備える【選択図】図2

Description

本発明は、印刷装置、調光制御方法及びプログラムに関するものである。
従来、装置内に配置された指の爪等に印刷を施してネイルプリントを楽しむことができる印刷装置が知られている。
装置内に指をセットするユーザとしては、どこまで指を挿入すればよいのか、装置内での指の配置を目視にて確認したいという要望がある。また、様子の分からない装置内に指を入れることへの不安感もある。
この点、例えば特許文献1には、筐体に窓部(特許文献1において「覗き窓」)を設け、この覗き窓を通して筐体の外部から指配置部(特許文献1において「フィンガーホルダ」)を覗き込むことにより、ユーザは、指の爪を指配置部上で位置合わせすることができる構成が記載されている。
特開2021-035745号公報
しかしながら、爪等に印刷を行う印刷装置では、印刷対象となる爪等の輪郭形状を正確に認識し、この輪郭形状に合った印刷用のデータを生成することが必要となる。
このため、装置内にカメラ等を備えて爪を含む指の画像を取得させ、この画像から爪の形状認識等を行う。
この点、特許文献1に記載の装置のように、窓部(覗き窓)が設けられている場合、窓部からは、太陽光や蛍光灯の光等、外部の光が装置内に差し込む。しかし、爪等、対象物の形状認識は予め定められた光量で撮影された画像で行うことが予定されている。このため、窓部から差し込む光が外乱光となり爪等の認識精度が低下してしまうとの問題がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、装置外からの視認性を確保しつつ、高精度の形状認識を可能とする印刷装置、調光制御方法及びプログラムを提供することを利点とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、
装置内に配置された対象を撮影する撮影部と、
前記対象を装置外から視認できる状態又は、前記対象を前記装置外から視認できない状態を取りうるように可視光の波長域の透過率を調整可能な調光部と、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、装置外からの視認性を確保しつつ、高精度の形状認識を可能とすることができるとの効果を奏する。
本実施形態における印刷装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す印刷装置内に手を入れた状態を装置の正面側上方から見た斜視図である。 本実施形態における機能的構成を示す要部ブロック図である。 本実施形態の処理を示すフローチャートである。 本実施形態の一変形例に係る印刷装置の外観を示す斜視図である。
図1から図4を参照しつつ、本発明に係る印刷装置の一実施形態について説明する。
なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
例えば、以下の実施形態では、印刷装置が手の指の爪を対象(印刷対象)としてこれに印刷するネイルプリント装置である場合を例に説明するが、本発明における印刷装置はこれに限定されない。例えば印刷装置は、装置内に配置された対象の輪郭形状を認識する機能を有する装置であればよい。印刷装置の印刷対象は手の指の爪に限るものではなく、例えば足の指の爪等を印刷対象としてもよい。また、ネイルチップや各種アクセサリの表面、試刷用の用紙等、爪以外のものを印刷対象としてもよい。
図1は、本実施形態における印刷装置の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す印刷装置内に手を入れた状態を装置正面側の上方から見た斜視図である。また図3は、本実施形態における機能的構成を示す要部ブロック図である。
なお、以下の実施形態において、上下、左右及び前後は、図1に示した向きをいうものとする。また、X方向、Y方向、Z方向は、各図に示した方向をいうものとする。
図1に示すように、印刷装置1は、ほぼ箱形に形成された筐体2を有している。
筐体2は、高さ方向におけるほぼ上半分である上部筐体21とほぼ下半分である下部筐体22とを備えている。
上部筐体21は、下部筐体22から取り外せるようになっていてもよい。また、上部筐体21は、その前面側が、図示しないヒンジ機構等を介して回動し、開披可能に構成されていてもよい。
上部筐体21における装置幅方向(印刷装置1の左右方向、図1及び図2におけるX方向)のほぼ中央部には、調光部23が設けられている。
調光部23は、対象である爪Tを装置外から視認できる状態、又は爪Tを装置外から視認できない状態を取りうるように可視光の波長域の透過率を調整可能なものである。
本実施形態では、調光部23は、調光部は、少なくとも装置内に配置された対象である爪Tが視認できる位置に設けられた窓部である。
具体的には、調光部23は、例えば上部筐体21の一部を切り欠いた部分に、透明又は透明に近いガラス板やアクリル板等を嵌装して構成されている。調光部23は、図1及び図2に示すように、装置内に配置された爪Tを含む指Uの様子を確認するのに足りる大きさを有している。具体的には、窓部である調光部23は、少なくとも装置内に配置された対象(指配置部3に配置された爪T)が見える位置に設けられており、その大きさは、後述する指配置部3及びその周辺を見ることができる程度の大きさであることが好ましい。
印刷装置1内の対象(爪T等)を装置外から視認できる状態と爪Tを装置外から視認できない状態とを取りうるように、可視光の波長域の透過率を調整可能とする調光部23の具体的な構成は特に限定されない。本実施形態では、調光部23が、例えば上部筐体21の切り欠き部分に嵌装されたガラス板等に貼着され、透光状態(可視光の波長域の光の透過率が高い状態)と遮光状態(可視光の波長域の光の透過率が低い状態)とを切り替えることのできる調光フィルム231を含んでいる場合を例示する。
具体的には、調光フィルム231は、例えば透明な樹脂フィルム等の間に液晶層を挟み込んだ構成を有するフィルム状の液晶シートである。液晶シートは外部から印加される電圧に応じて可視光の波長域の一部の透過率が変化するものであり、本実施形態では、後述の状態制御部としての制御部11(図3参照)によって調光部23(調光フィルム231)に印加される電圧(駆動電圧)が調整される。
例えば、調光部23(調光フィルム231)に印加される駆動電圧のON/OFF等を制御することで、液晶の分子配列・配向(ねじれ構造/直列構造)が制御され、出射側の偏光子における光の透過率を切り替えることができるように構成される。
なお、調光フィルム231の構成はここに例示したものに限定されない。
下部筐体22の前面側(印刷装置1の正面側、図1等において前側)には、装置幅方向(X方向)のほぼ全面に亘って開口部25が形成されている。
また、下部筐体22の側部等には、操作部26(図3参照)が設けられている。操作部26は、例えば印刷装置1の電源をON/OFFする操作ボタン(電源スイッチボタン)等である。操作部26が操作されると、操作信号が制御装置7に出力され、制御装置7が操作信号に従った制御を行い、印刷装置1の各部を動作させる。例えば操作部26が電源スイッチボタンである場合、ボタン操作に応じて印刷装置1の電源がON/OFFされる。
なお、操作部26に代えて、後述する端末装置8の操作部83から入力された操作信号に従って印刷装置1の各部が動作するようにしてもよい。
また、筐体2各部の形状や配置等は、図示例に限定されず、例えば表示部やランプ、インジケータ等が設けられていてもよい。
図1等に示すように、筐体2内には、装置本体15が収容されている。装置本体15は、各種構造物が組み付けられたほぼ平板状の基台16を備えている。
基台16のうち、装置前側(手前側)部分であって装置幅方向(印刷装置1の左右方向、図1及び図2におけるX方向)のほぼ中央部には、指配置部3が設けられている。
指配置部3は装置前面側に開口する開口部31を有する箱状の部材であり、図2に示すように、開口部31から指Uを挿入できるようになっている。
また、指配置部3内部には挿入された指Uを下側から保持する指保持部材32が配置されている。本実施形態の指保持部材32は、幅方向(左右方向)のほぼ中央部が窪んだ形状となっている。これにより、指Uを指保持部材32上に載置した際に、指Uの腹部分を指保持部材32が受けて、左右方向に指Uがガタつくのを防止することができる。
指配置部3の天面奥側(Y方向後側)は上側に開口しており、図2に示すように、指配置部3内に挿入された指Uの爪T(本実施形態における印刷の「対象」)が開口部分から露出する。
本実施形態では、この開口部分周辺が印刷ヘッド41による印刷が行われる印刷動作領域となっている。
また、指配置部3の天面手前側(Y方向前側)は指Uの浮き上がりを防止して指Uの上方向(高さ方向)の位置を規制する指押え33(図2参照)となっている。
指Uが下側から指保持部材32によって支持され、指Uの上側が指押え33によって押さえられることで、指Uの爪Tの表面(印刷対象面)の高さ方向の位置が印刷機構4による印刷を行うのに適した位置に位置決めされる。
図2に示すように、本実施形態では、片手全体を装置内に挿入しつつ、印刷対象となる爪Tに対応する指Uをこの指配置部3に配置するようになっており、筐体2の開口部25は、片手全体を入れることができる程度の幅を有している。
また図3に示すように、印刷装置1は、印刷機構4、撮影部5等を備えている。印刷機構4や撮影部5は、装置本体15等に組み付けられている。
印刷機構4は、印刷対象である爪Tに印刷を施すものであり、印刷ヘッド41と印刷ヘッド41を移動させる移動機構等とを備えている。
本実施形態において印刷ヘッド41は、図示しないインク貯留部を内蔵するとともに、インクを微細な液滴としてインク吐出面(図示せず)から吐出させ印刷対象に印刷を施すインクジェット方式の吐出機構を備えるヘッド一体型のインクカートリッジである。
インク貯留部は、例えば、シアン(C;CYAN)、マゼンタ(M;MAGENTA)、イエロー(Y;YELLOW)のインクに対応して設けられている。なお、印刷ヘッド41が吐出可能なインクはここに示した例に限定されず、他の色のインクを貯留するインク貯留部が設けられていてもよい。また、下地用の液剤やオーバーコート用の液剤等を吐出できるように構成してもよい。なお印刷ヘッド41の構成はこれに限定されず、インクジェット方式以外の構成で印刷を行う各種印刷ヘッド(印刷手段)を適用可能である。
また移動機構は、印刷ヘッド41を保持する図示しないホルダを、装置左右方向であるX方向及び装置前後方向であるY方向(図1等にいうX方向、Y方向参照)に移動させるものである。
移動機構は、X方向への移動の際に駆動するX方向移動モータ45、Y方向への移動の際に駆動するY方向移動モータ47を備えている。X方向移動モータ45、Y方向移動モータ47は、例えばステッピングモータである。
さらに移動機構は、位置センサ48を備えている。位置センサ48は、例えば印刷ヘッド41のX方向の原点位置やY方向の原点位置を取得する原点センサ、印刷ヘッド41の現在位置等を把握するエンコーダセンサ等である光学センサ等により構成された位置検出センサ等である。
本実施形態では、印刷ヘッド41がX方向及びY方向に移動可能となっており、移動機構は、X方向移動モータ45やX方向移動モータ45によって動作する各種歯車やベルト等を備えて、印刷ヘッド41をX方向に移動させるX方向移動機構、Y方向移動モータ47やY方向移動モータ47によって動作する各種歯車やベルト等を備えて、印刷ヘッド41をY方向に移動させるY方向移動機構を含んでいる。
また撮影部5は、カメラ51と、光源52とを備えている。
図2に示すように、基台16上に立設された図示しない支持部材等に取り付けられている。なお、撮影部5の配置や具体的な構成等は特に限定されない。
カメラ51は、例えば、200万画素以上の画素を有するCCD(Charge Coupled Device)型やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型等の固体撮影素子とレンズ等を備えて構成された小型カメラである。
本実施形態では、指配置部3に配置された指U及びその爪Tを撮影部5のカメラ51により撮影して爪Tを含む指Uの画像(「爪画像」という)を取得する。そして後述するように、この「爪画像」から印刷対象である爪Tの輪郭形状(「爪輪郭」ともいう。)を検出(取得)するようになっている。
光源52は、例えばカメラ51の左右等に配置され、カメラ51の撮影対象(印刷対象である爪Tの表面やこれを含む指U)を照明する。
光源52の具体的な構成や配置は特に限定されないが、例えば複数のLEDを備える照明ユニットである。なお光源52は、カメラ51の撮影対象を照明可能であれば、LEDに限定されない。
なお、カメラ51による撮影は、静止画撮影、動画撮影のいずれであってもよい。撮影部5は、後述する制御装置10の制御部11によって動作を制御されるようになっており、カメラ51による撮影が動画撮影である場合には、例えば撮影された動画像の中から制御部11が適宜フレームを抜き出し静止画像(爪画像)として取得する。
また、カメラ51が動画撮影を行うことができる場合には、例えば爪Tへの印刷中にも撮影部5による撮影を行い、撮影部5によって撮影された爪Tの画像(爪Tにデザインが印刷されていく様子等)を外部の端末装置8の表示部84等においてライブビュー表示させてもよい。
撮影部5によって取得された画像データは後述する記憶部12等に記憶される。なお、画像データは、適宜後述する端末装置8に送信されてもよい。
また印刷装置1は、通信部27を備えている(図3参照)。
通信部27は、例えば印刷装置1が端末装置8等の各種外部装置との間で通信するためのものである。
通信部27を介する通信は、インターネット等のネットワーク回線を使うものであってもよいし、例えばBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の近距離無線通信規格に基づく無線通信を行うものであってもよい。ネットワークを介して通信を行う場合、通信に用いるネットワークはどのような回線を利用するものでもよい。また、印刷装置1と端末装置8等との間の通信は無線に限定されず、有線接続により両者間で各種データの送受信が可能な構成としてもよい。
通信部27は、通信相手となる端末装置8の通信部84等との間で通信可能な無線通信モジュール等を備えており、制御部71によって動作が制御される。通信部27は端末装置8等との間で通信を行うことのできるものであればよく、端末装置8等の通信部の通信規格と合致するものが適用される。
さらに印刷装置1は、制御装置10を備えている。
印刷装置1に搭載される制御装置10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより構成される制御部11(図3参照)と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等(いずれも図示せず)で構成される記憶部12(図3参照)とを備えるコンピュータである。
制御装置10は、例えば筐体2の上面(天板)の内側(下面側)等に配置された図示しない基板等に搭載されている。
記憶部12は、印刷装置1を動作させるための各種プログラムやデータ等を記憶している。
具体的には、記憶部12には、印刷処理を行うための印刷制御プログラム、例えば調光制御処理を行うための調光制御プログラム等の各種プログラムが格納されており、制御部11がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して、プログラムが制御部11において実行されることによって、印刷装置1の各部が統括制御されるようになっている。
また、記憶部12は、制御部11によって取得された爪輪郭や爪形状に関する各種データ等が記憶される。
なお、記憶部12には、撮影部5によって取得された爪画像等のデータが記憶されてもよいし、その他各種データが記憶されてもよい。
制御部11は、機能的に見た場合、通信制御部、撮影制御部、状態制御部、情報取得部、印刷データ生成部、印刷制御部等として機能する。なお、制御部11の機能はここに例示したものに限定されない。通信制御部、撮影制御部、状態制御部、情報取得部、印刷データ生成部、印刷制御部等としての機能は、制御部11と記憶部12に記憶されたプログラムとの協働によって実現される。
通信制御部としての制御部11は、通信部27の動作を制御して、後述の端末装置8等の外部装置との間で通信を行わせる。
撮影制御部としての制御部11は、撮影部5のカメラ51や光源52を制御して撮影を行わせる。本実施形態では、指配置部32に載置された爪T(爪Tを含む指U)を撮影させ、爪画像を取得させる。
本実施形態では、爪画像から爪Tの輪郭形状(爪輪郭)の認識を行うため、爪画像を取得する場合には、撮影の対象(爪T)を一定の方向からの一定の明るさ(光量)の下で撮影する等、一定の条件下で撮影することが好ましい。それゆえ、例えば対象(爪T)を光源52により照明した状態等が撮影条件となり、光源52からの光の他に、調光部23から差し込む光(特に可視光の波長域の光)等があると、外乱光となって、適切な爪画像を得ることができない。
このため、爪画像を取得するための撮影を行う場合には、調光部23を、遮光された状態(可視光の波長域の光の透過率が低い状態)とすることが好ましい。
状態制御部としての制御部11は、窓部である調光部23(調光フィルム231)に印加される電圧を調整可能となっている。状態制御部としての制御部11によって調整された電圧が調光部23(調光フィルム231)に印加されることによって、当該印加電圧に応じて調光部23(調光部23に含まれる調光フィルム231)において、可視光の波長域の光の一部の透過率が変化する。
これにより、調光部23が透光状態(可視光の波長域の光の透過率が高い状態)又は遮光状態(可視光の波長域の光の透過率が低い状態)を取り得るように、調光部23(調光部23に含まれる調光フィルム231)の状態が切り替えられる。
前述のように、本実施形態の調光フィルム231は、駆動電圧をON/OFF制御することで透光/遮光を切り替えることができる構成の液晶シートである。例えば駆動電圧が印加(ON)されると液晶の分子配列・配向が一定方向に揃って光を透過させる透光状態となり、電圧の印加が停止されると、液晶の分子配列・配向が乱れて光が透過しない遮光状態となる。状態制御部としての制御部11は、に印加する駆動電圧のON/OFF等を制御する。
なお、調光部23(調光部23に含まれる調光フィルム231)の透光状態、遮光状態を切り替える具体的なタイミングの例については後述する。
情報取得部としての制御部11は、撮影部5によって撮影された画像(爪画像)に基づいて、対象である爪Tの輪郭形状を含む爪Tに関する情報(これを「爪情報」という。)を取得するものである。
具体的には、撮影部5に撮影させて取得した爪画像を解析(各種の画像解析)することにより爪Tに関する情報を取得する。
情報取得部としての制御部11によって取得される爪情報は、例えば、爪Tとそれ以外の部分(指の皮膚部分等)とを分けて爪Tの領域(爪領域)を画する爪輪郭である。
なお、情報取得部としての制御部11によって検出される爪情報は爪輪郭に限定されない。例えば、爪Tの表面の、XY平面に対する傾斜角度(爪の傾斜角度、爪曲率)等を含んでいてもよい。また、カメラ51によって撮影された爪画像等から爪Tの高さ(爪Tの垂直方向の位置)を取得できる場合には、爪Tの高さも爪情報に含まれてよい。
印刷データ生成部としての制御部11は、情報取得部としての制御部11によって検出された爪情報としての爪輪郭に所望のデザインを合わせ込む等により印刷データを生成する。
具体的には、制御部11は、ユーザによって選択されたネイルデザイン(デザイン)の画像データを切り出し、適宜拡大縮小、配置の調整等を行うとともに、爪Tの画像から検出された爪輪郭内にフィッティングする。
なお、情報取得部として爪Tの曲率等を取得した場合には、制御部11は、この爪の曲率等に基づいて、印刷データに適宜曲面補正を行ってもよい。曲面補正を行った場合には、より爪Tの形状に合った印刷データを生成することができる。
印刷制御部としての制御部11は、生成された印刷データにしたがって爪Tに印刷を施すように印刷機構4の各部を制御する。
具体的には、制御部11は、印刷データに基づいて印刷機構4に制御信号を出力し、位置センサ48から適宜位置情報を受け取りつつ、爪Tに対してこの印刷データにしたがった印刷を施すように印刷機構4のX方向移動モータ46、Y方向移動モータ47、及び印刷ヘッド41等を制御する。
また、制御部71は、爪Tへの印刷中にも撮影部5(撮影部5の撮影装置51)を動作させ、爪Tの画像を撮影させてもよい。印刷中に爪Tの画像を取得したときは、制御部71は撮影装置51によって撮影された爪Tの画像(画像データ)を端末装置8等に出力する画像出力部として機能してもよい。
なお、画像出力部としての制御部71が画像を出力する先は端末装置8等の外部装置に限定されない。例えば印刷装置1自体が表示部を備えているような場合には、表示部を画像の出力先としてもよい。
画像が出力されると表示部85等では、当該画像に基づいて、爪Tに印刷が施されていく様子をライブビュー表示等させる。
また本実施形態の印刷装置1は、端末装置8等の外部装置と連携し、端末装置8等から入力された指示に従って動作する。
端末装置8としては、例えばスマートフォンやタブレット等の携帯端末装置が想定されるが、これに限定されない。端末装置8は、印刷装置1と通信可能なものであれば特に限定されず、例えばノート型又は定置型のパソコンや、ゲーム用の端末装置等であってもよい。
具体的に、端末装置8は、操作部83、通信部84、表示部85、制御装置80等を備えている。
操作部83は、ユーザの操作に応じて各種の入力・設定等を行うことができるようになっており、操作部83が操作されると、当該操作に対応する入力信号が制御装置80に送信される。例えば本実施形態では、ユーザが操作部83を操作することで、爪Tに印刷するネイルデザインを選択すること等ができるようになっている。なお、本実施形態では表示部85の表面にタッチパネルが一体的に設けられており、ユーザはタッチパネルへのタッチ操作によっても各種の入力・設定等の操作を行うことができるようになっている。
なお、各種の入力・設定等の操作を行う操作部83はタッチパネルである場合に限定されない。例えば各種の操作ボタンやキーボード、ポインティングデバイス等が操作部83として設けられていてもよい。
操作部83を操作することで、印刷装置1において各種の入力・設定等が行われてもよい。
通信部84は、印刷装置1の通信部74との間で通信を行う。例えば、印刷装置1から爪画像等のデータが送信されたときには、これを受信する。通信部84は、印刷装置1の通信部74との間で通信可能な無線通信モジュール等を備えている。
なお、通信部84は、印刷装置1との間で通信を行うことのできるものであればよく、印刷装置1の通信部74の通信規格と合致するものが適用される。
表示部85は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイその他のフラットディスプレイ等で構成されている。
なお、前述のように、表示部85の表面に各種の入力を行うためのタッチパネルが一体的に構成されていてもよい。この場合にはタッチパネルが操作部12等としても機能する。
本実施形態では、表示部85には、ユーザが操作部83から入力・選択したネイルデザインや、印刷装置1から送信された画像等が表示可能となっている。
また表示部85は、制御部81の制御にしたがって各種の案内画面、警告表示画面等を表示可能となっている。
さらに、印刷装置1のカメラ51がライブビュー表示可能な動画像を撮影可能なものである場合には、表示部85は、カメラ51によって撮影される動画像を随時ライブビュー表示してもよい。
制御装置80は、図示しないCPU(Central Processing Unit)等により構成される制御部81と、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成される記憶部82とを備えるコンピュータである。
記憶部82には、端末装置8の各部を動作させるための各種プログラムや各種データ等が格納されている。
具体的には、本実施形態のROM等には、端末装置8の各部を統括制御するための動作プログラムの他、印刷装置1を用いたネイルプリントを行うためのネイルプリントアプリケーションプログラム等の各種プログラム(いずれも図示せず)が格納されており、制御装置80がこれらのプログラムを例えばRAMの作業領域に展開して実行することによって、端末装置8が制御されるようになっている。
また、本実施形態の記憶部82には、例えばネイルデザインのデータや、爪Tの画像データ等が格納されるようになっている。
制御部81は、端末装置8の各部の動作を統合的に制御する。制御部81は、記憶部82に記憶されたプログラムとの協働により、印刷装置1を用いて爪への印刷を行うための各種機能を実現する。
以下、図4を参照しつつ、本実施形態における調光制御処理を含む、印刷装置1の作用について説明する。
印刷装置1を用いて印刷を行う場合には、操作部12を操作して電源をONとし、印刷装置1を起動させる。また本実施形態では端末装置8についてもネイルプリントアプリケーションプログラムを立ち上げて、印刷装置1と連動するモードを起動させる。
印刷装置1が起動すると、状態制御部としての制御部11が調光部23(調光フィルム231)に印加する駆動電圧を調整し、調整された電圧を調光部23(調光フィルム231)に印加して透光状態とする(ステップS1;調光工程)。
例えば、印刷装置1に電源が入っていない状態(調光部23(調光フィルム231)に電圧が印加されていない状態)では、図1に示すように、調光部23(調光フィルム231)が透光状態とならず、調光部23が遮光状態となっている。制御部11が調光部23(調光フィルム231)に駆動電圧を印加すると、調光部23(調光フィルム231)が透光状態に切り替わり、図2に示すように、調光部23を介して外部から装置内部を目視できるようになる。
端末装置8において印刷装置1と連動するモードが起動すると、端末装置8の表示部85に、指Uを印刷装置1の指配置部3に配置するように促すメッセージが表示される(ステップS2)。
そして、撮影制御部としての制御部11が撮影部5を制御し、指配置部3及びその周辺をカメラ51で撮影させて画像を取得する(ステップS3)。さらに制御部11は、指Uや爪Tを認識することができたか否かを判断する(ステップS4)。なお、ここで取得される画像はプレビュー用の画像であり、画像の精緻な解析は予定されていない。装置内の様子は、透過状態の調光部23からユーザが目視で確認することができる。これにより、ユーザは、指Uを配置する場所や、爪Tの位置等を、自分で確認しながら指をセットすることができる。なお、ステップS3で取得された画像は端末装置8に送られて表示部85等に随時表示されてもよい。
画像から、指配置部3に指や爪がセットされていないと判断される場合(ステップS4;NO)には、ステップS2に戻って処理を繰り返す。他方、制御部11は、画像から、指配置部3に指や爪がセットされていると判断すると(ステップS4;YES)、さらに、印刷開始指示が入力されたか否かを判断する(ステップS5)。例えばユーザが印刷装置1の操作部26や端末装置8の操作部83等から印刷を開始する指示を入力すると、指示信号が(直接又は制御部81を介して)制御部11に取得され、印刷開始指示の入力があったと判断される(ステップS5;YES)。なお、印刷開始指示の入力がない場合(ステップS5;NO)には、ステップS5の判断を繰り返して、指示が入力されるのを待つ。
印刷開始指示が入力された場合には、制御部11は状態制御部として、調光部23(調光フィルム231)への駆動電圧の印加をOFFして、調光部23を遮光状態とする(ステップS6;調光工程)。そして、制御部11が撮影部5を制御し、指配置部3に配置された指U及びその爪Tをカメラ51で撮影させて爪画像を取得する(ステップS7)。
爪画像が取得されると制御部11は、画像解析等を行うことで爪画像から爪Tの輪郭形状等の爪情報を検出し、印刷対象領域となる爪領域(爪Tの輪郭の内側領域)を認識する(ステップS8)。そして、認識された爪領域に応じて印刷データを生成する(ステップS9)。
続いて制御部11は、状態制御部として調光部23(調光フィルム231)に駆動電圧を印加し、調光部23を透光状態に切り替え(ステップS10;調光工程)、再び図2に示すように、調光部23が透光状態となって、外部から装置内部を目視できるようにし、生成された印刷データを印刷機構4に出力して印刷動作を開始させる(ステップS11)。
制御部11は、印刷予定の全ての指Uの爪Tに対して印刷が完了したか否かを判断し(ステップS12)、まだ印刷していない爪Tが残っている場合(ステップS12;NO)には、ステップS2に戻り、まだ印刷を終えていない爪Tに対応する指Uを指配置部3に配置させ、以降の処理を繰り返す。
他方、全ての爪Tへの印刷が完了している場合(ステップS12;YES)には、一連の処理を終了する。
なお、調光部23(調光フィルム231)を遮光状態とするタイミング、調光部23(調光フィルム231)を透光状態とするタイミングは、図4に例示したものに限定されない。
調光部23(調光フィルム231)は、少なくとも爪領域を認識するための爪画像を取得する撮影の間だけ遮光状態であればよく、爪画像の取得が完了したタイミング(図4においてステップS7)の後は、どのタイミングで調光部23(調光フィルム231)を透光状態に切り替えてもよい。例えばユーザが印刷中等における装置内部の動きを観察したい場合等には、できるだけ調光部23(調光フィルム231)が透光状態となるように、調光部23(調光フィルム231)に電圧を印加しておくように制御してもよい。この場合には、例えばステップS7の直後のタイミングで遮光状態から透光状態に切り替えてもよい。
他方で、ユーザが印刷装置1内部の機構に興味がない場合等には、装置電源がONとなっても、制御部11が調光部23(調光フィルム231)に電圧を印加せず遮光状態のまま印刷処理を行ってもよい。例えば、電圧を印加したときだけ調光部23(調光フィルム231)が透光状態となる場合、消費電力を抑えるために敢えて遮光状態のまま印刷処理を行うことをユーザが選択できてもよい。
また、印刷装置1が内部バッテリ等で駆動する場合、バッテリ残量が一定値以下になると、自動的に調光部23(調光フィルム231)に電圧が印加されない遮光モードとなってもよい。
調光部23が遮光状態のままでも、例えば端末装置8の表示部85に指配置部3周辺の様子を撮影した画像を表示させるようにすれば、ユーザは表示画面を通して印刷装置1内の指の様子を確認することができる。
これにより、外乱光が抑えられた適切な条件下で爪画像を取得することができるため、爪画像から爪領域を高精度で認識することができ、他方で爪画像を撮影するとき以外は大きな調光部23から装置内部を見ることができるため、目視にて装置内を確認したいとのユーザの要望にも応えることができる。
このように、装置内を目視したいというユーザの要望と、撮影時の外乱光を排除して、爪輪郭の誤認識を生じない、できるだけ高精度の爪認識を可能とする爪画像を得たいという要望と、を両立させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、印刷装置1は、装置内に配置された対象である爪Tを撮影する撮影部5と、対象である爪Tを装置外から視認できる状態又は、爪Tを装置外から視認できない状態を取りうるように可視光の波長域の透過率を調整可能な調光部23と、を備えている。
このように装置内を視認可能とする調光部23を備えるため、爪画像撮影時以外のときには調光部23を透光状態とすることで、調光部23から装置内部を見ることができる。このため、装置内を直接目視にて確認したいとのユーザの要望に応えることができる。また、この調光部23を遮光状態とすることができるため、装置内部を見やすいように調光部23を大きく設けた場合でも、爪画像撮影時には遮光状態として外乱光が抑えられた適切な条件下で撮影を行うことができる。このため、爪画像から爪領域を高精度に認識することができ、ユーザの爪Tの形状に合った印刷データを生成することができる。
また、本実施形態では、調光部23の状態を制御する状態制御部としての制御部11を備えている。
これにより、調光部23が透光状態又は遮光状態を取り得るようにするための切り替えが制御部11によって行われる。このため、ユーザの手を煩わせることなく、透光状態と遮光状態との切り替えを行うことができる。
また、状態制御部としての制御部11は調光部23(調光フィルム231)に印加される電圧を調整可能となっており、調光部23は、状態制御部としての制御部11によって調整された電圧に応じて可視光の波長域の一部の透過率が変化する液晶シートとしての調光フィルム231を含んでいる。
液晶シートとしての調光フィルム231は、印加される電圧に応じて、比較的早いタイミングで透光状態、遮光状態を切り替えることができる。このため、例えばカメラ51による撮影の前に適切に装置内に入射する外乱光を素早く遮断することができる。
また本実施形態の調光部23は、少なくとも装置内に配置された対象である爪Tが見える位置に設けられる。
これにより、調光部23が透光状態のときには、ユーザは外部から目視にて爪Tの位置等を確認することができる。このため、不安なくネイルプリントを行うことができる。
また本実施形態の対象は印刷対象となる爪Tである。
これにより、装置内での指や爪Tの様子を目視で確認したいというネイルプリントを行うユーザの要望にも応えつつ、高精度の爪認識を可能とし、高い印刷品質を実現することができる。
また本実施形態では、撮影部5によって撮影された画像に基づいて対象である爪Tの輪郭形状を含む爪Tに関する情報を取得する情報取得部を備えている。
これにより、爪画像から認識された爪領域等に基づく印刷データによってネイルプリントを行うことができる。この場合に、本実施形態では外乱光による影響を抑えた爪Tの撮影を行うことができるため、爪認識に適した爪画像を取得することができ、高精度の爪認識を実現することができる。
また本実施形態では、爪Tに関する情報に基づいて設定された印刷範囲に印刷を施すように印刷動作を制御する印刷制御部を備えている。
外乱光による影響を抑えた撮影で得られた爪画像に基づいて爪認識を行うため、高精度の爪認識を可能とし、高い印刷品質を実現することができる。
また本実施形態の調光工程では、少なくとも装置内に配置された対象である爪Tを撮影部5により撮影する際には調光部23を遮光状態とするように調光部23に含まれる調光フィルム231の状態を切り替える。
これにより、外乱光による影響を抑えた状態で撮影された爪画像に基づいて爪認識を行うことができる。このため、高精度の爪認識を可能とし、高い印刷品質を実現することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、調光部23が、上部筐体21の一部に設けられた窓部である場合を例示したが、調光部23はこれに限定されない。
例えば図5に示すように、印刷装置1aの上部筐体21a全体が光を透過させるガラスや樹脂等で形成され、この上部筐体21a全体が調光部23となっていてもよい。
このようにすれば、指配置部3の周辺だけでなく、印刷機構4の構成部等も外部から視認することができ、指Uや爪Tの配置状況だけでなく、印刷ヘッド41等のメカ的な構成や動作もユーザが直接見ることができる。
この場合でも、調光部23全体にフィルム状の液晶シート等の調光フィルム231を設けることで、外乱光による影響を抑えた条件下で爪画像を撮影することができ、このような撮影で得られた爪画像に基づいて爪認識を行うため、高精度の爪認識を可能とし、高い印刷品質を実現することができる。
また、調光部23は、液晶シート等の調光フィルム231を備える場合に限定されない。
例えば、調光部23自体を、ガラス等の間に液晶層を挟み込んだ構造とし、液晶シート等の調光フィルム231と同様の調光機能を持たせてもよい。この場合も、透光状態と遮光状態とを取り得る構成となり、また透明なガラス等にフィルム(液晶シート等の調光フィルム231)を貼着する手間がなく、製造が容易となる。
さらに、調光部23は、透光状態又は遮光状態を取り得るように、調光制御手段(本実施形態では印刷装置1の制御部11)によって状態を切り替えることのできるものであればよく、本実施形態において例示した液晶シート(調光フィルム231等)を用いた電子式のものに限られない。例えば、ブラインド、シャッタ、遮光カーテン等をモータ等で駆動させるメカ式のものであってもよい。
また、上記各実施形態では、印刷装置1が端末装置8と連携し、各種指示の入力や、画像やメッセージの表示等を端末装置8側で行う場合を例示したが、印刷装置1の構成はこれに限定されない。
例えば印刷装置に表示部等を備えて、端末装置と連携することなく、印刷装置が単体で印刷動作を完結できるように構成してもよい。
また、上記各実施形態では、印刷装置の制御部11が、カメラ51によって取得された爪画像から爪Tの輪郭形状の認識等を行い、印刷データを生成する場合を例示したが、制御部11の構成はこれに限定されない。
例えば、カメラ51によって取得された爪画像が端末装置側に送られ、端末装置の制御部81が爪画像から爪Tの輪郭形状の認識等を行い、印刷データを生成してもよい。この場合には印刷装置の制御部11は、印刷データを端末装置8から受け取り、印刷機構4を動作させて印刷動作を行わせる。
これにより、印刷装置1の制御構成をより負担の少ない簡易なものとすることができる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
装置内に配置された対象を撮影する撮影部と、
前記対象を装置外から視認できる状態又は、前記対象を前記装置外から視認できない状態を取りうるように可視光の波長域の透過率を調整可能な調光部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
<請求項2>
前記調光部の状態を制御する状態制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
<請求項3>
前記状態制御部は前記調光部に印加される電圧を調整可能であり、
前記調光部は、前記状態制御部によって調整された電圧に応じて可視光の波長域の一部の透過率が変化する液晶シートを含んでいることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
<請求項4>
前記調光部は、少なくとも前記装置内に配置された前記対象が視認できる位置に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項5>
前記撮影部によって撮影された画像に基づいて前記対象である爪の輪郭形状を含む爪に関する情報を取得する情報取得部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
<請求項6>
前記爪に関する情報に基づいて設定された印刷範囲に印刷を施すように印刷動作を制御する印刷制御部を備えていることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
<請求項7>
装置内に配置された対象を装置外から視認できる状態又は、前記対象を前記装置外から視認できない状態を取りうるように可視光の波長域の透過率を調整可能ように、調光部の状態を切り替える調光工程を含んでいる、
ことを特徴とする調光制御方法。
<請求項8>
前記調光工程では、少なくとも前記装置内に配置された対象を撮影部により撮影する際には前記調光部を、前記対象が前記装置外から視認できない状態に切り替える、
ことを特徴とする請求項7に記載の調光制御方法。
<請求項9>
コンピュータに、
前記対象を装置外から視認できる状態又は、前記対象を前記装置外から視認できない状態を取りうるように、調光部の状態を切り替える調光機能を実現させる、
ことを特徴とするプログラム。
1 印刷装置
11 制御部
15 装置本体
2 筐体
23 調光部
231 調光フィルム
3 指配置部
4 印刷機構
41 印刷ヘッド
5 撮影部
51 カメラ
52 光源
T 爪
U 指

Claims (9)

  1. 装置内に配置された対象を撮影する撮影部と、
    前記対象を装置外から視認できる状態又は、前記対象を前記装置外から視認できない状態を取りうるように可視光の波長域の透過率を調整可能な調光部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記調光部の状態を制御する状態制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記状態制御部は前記調光部に印加される電圧を調整可能であり、
    前記調光部は、前記状態制御部によって調整された電圧に応じて可視光の波長域の一部の透過率が変化する液晶シートを含んでいることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記調光部は、少なくとも前記装置内に配置された前記対象が視認できる位置に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記撮影部によって撮影された画像に基づいて前記対象である爪の輪郭形状を含む爪に関する情報を取得する情報取得部を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記爪に関する情報に基づいて設定された印刷範囲に印刷を施すように印刷動作を制御する印刷制御部を備えていることを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 装置内に配置された対象を装置外から視認できる状態又は、前記対象を前記装置外から視認できない状態を取りうるように可視光の波長域の透過率を調整可能ように、調光部の状態を切り替える調光工程を含んでいる、
    ことを特徴とする調光制御方法。
  8. 前記調光工程では、少なくとも前記装置内に配置された対象を撮影部により撮影する際には前記調光部を、前記対象が前記装置外から視認できない状態に切り替える、
    ことを特徴とする請求項7に記載の調光制御方法。
  9. コンピュータに、
    前記対象を装置外から視認できる状態又は、前記対象を前記装置外から視認できない状態を取りうるように、調光部の状態を切り替える調光機能を実現させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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