JP2023092894A - エレベータ運転制御装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 かご上やピット内を始めとする任意位置での作業について、より安全かつ効率化を図るようにしたエレベータ運転制御装置を提供する。【解決手段】 コントローラがエレベータの運転を制御するエレベータ運転制御装置であって、コントローラは、エレベータを通常運転する第1のモードと、エレベータを保守運転する第2のモードと、を備え、第2のモードでは、エレベータのかごを特定位置まで移動させ、そして、かごを特定位置に保持し、かごの移動の履歴をメモリに順次記憶し、メモリに記録されている履歴を参照して、特定位置の情報を読み込み、特定位置に対して所定距離以内にかごが近接すると、第2のモードで運転されているかごの移動速度を、第1のモードで運転される移動速度以下に制御する。コントローラは、停止時間と、特定位置と、をメモリに記憶し、読み出された特定位置を停止位置の候補にする。【選択図】 図2

Description

本発明は、エレベータ運転制御装置及びその方法に関する。
エレベータの保守点検作業として、かご上作業が知られる。かご上で作業する保守要員がいる状態では、事故防止のため自動運転が禁止される。その点も配慮して、エレベータには、自動運転を手動操作に切り替えて保守用に任意操作できるようにした操作手段がある。保守要員は、それを手動操作に切り替えて、通常よりも遅い速度でかごの高さを上下に微調整した後、相当の安全を確保しながら、規定の保守点検作業を概ね予定通りの所要時間で完了し、自動運転に戻す、という手順である。この一連の保守作業の手順の所要時間は、予想外の故障が無い限り大差ない。
また、保守とは違ってエレベータ据え付け時の初期設定作業の一つに、最上階から最下階までかごを走行させ、各階の停止位置を測定し、記憶させる作業がある。この作業は、速いか遅いかの2速度を使い分けて効率良く実施される。しかし、その作業中、初期設定が未完成なこともあって、速いか遅いかの2速度のうち、高速運転中のかごを終端階である最上階又は最下階の手前で急停止せざるを得ない不具合も生じることがある。このような不具合を避けるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1)。
さらに、上記初期設定作業とは違って、エレベータを高速化するために、新設でなく更新した後の保守作業において、急停止せざるを得ない不具合もある。このような不具合を避けるようにした技術として、この種の更新した後の保守時には、終端階に設けたスイッチの操作によって規定される動作により安全確保する技術がある。それは、高速からいったん中速にしてから低速に落とすという2段階を経た緩衝減速を可能とし、更新前のような低速で手動運転することで安全にブレーキ停止制御できるようにした技術である(例えば、特許文献2)。
特開2003-335473号公報 特開2006-44931号公報
特許文献1に記載の技術は、エレベータを高層ビル等に据え付けるときに、各階床毎に必要な停止位置決め用のパルス値設定作業を効率化するための技術であり、保守作業としてのかご上作業の安全を保証するための最適な技術ではなかった。
また、特許文献2に記載の技術は、かご上作業又はピット内作業の安全を保証することを目的とするものの、より安全かつ効率化を図るために、さらなる改善の余地があった。本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、かご上やピット内を始めとする任意位置での作業について、より安全かつ効率化を図るようにしたエレベータ運転制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する本発明は、コントローラがエレベータの運転を制御するエレベータ運転制御装置であって、コントローラは、エレベータを通常運転する第1のモードと、エレベータを保守運転する第2のモードと、を備え、第2のモードでは、エレベータのかごを特定位置まで移動させ、そして、かごを特定位置に保持し、かごの移動の履歴をメモリに順次記憶し、メモリに記録されている履歴を参照して、特定位置の情報を読み込み、特定位置に対して所定距離以内にかごが近接すると、第2のモードで運転されているかごの移動速度を、第1のモードで運転される移動速度以下に制御する。
本発明によれば、かご上やピット内を始めとする任意位置での作業について、より安全かつ効率化を図るようにしたエレベータ運転制御装置を提供できる。
本発明の実施形態に係るエレベータ運転制御装置(以下、「本装置」ともいう)の適用対象であるエレベータの要部外観を示す側面説明図である。 図1の本装置の概略を示す機能ブロック図である。
以下、本装置について説明するために、つぎの状況を例示する。機械室のないエレベータの保守点検作業において、かご上作業による巻上機の保守点検のため、保守要員が、かご上作業に従事する。保守要員が、かご上に移乗する前に、かご固定手段(ストッパ)により、かごは簡素かつ確実に固定される。ここで、保守要員は、ストッパによって、かご位置をロックするとき、かごの位置合わせに注意力を要していたので、その点を本装置で改善する。
なお、本装置の主要部を構成するコンピュータは、ワンチップマイコン等で良く、他のコンピュータの一部を兼用利用しても構わない。また、コントローラの各機能構成部は、コンピュータにおいて、メモリに記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)を実行することによって形成されるので、ハードウェアデバイスのように可視的に識別できるものは少なく、それらの所属や配置、及び呼称も自由である。
図1は本装置の適用対象であるエレベータの要部外観を示す側面説明図である。図1に示すように、エレベータは、主ロープ3の両端につながれたかご1とカウンタウェイト2が、ガイドレール4に案内されて昇降自在のつるべ構造を形成している。
つるべの頂上に配設された巻上機5は、それに掛けられた主ロープ3を介してかご1を昇降動作させる。ブレーキ6は、巻上機5の回転を制動することにより、かご1を適宜に停止させる。
ガバナロープ7は、プーリ掛けにより上下動作を自在に構成され、その一部がかご1に連結され、そのかご1に全体が追従動作する。ガバナ8は、ガバナロープ7をプーリ掛けの頂上側で支持し、それを動かすかご1が規定速度を超えたときに、機械動作のみで不図示の緊急ブレーキ装置を作動させて、かご1の落下事故を防止する。
制御コントローラ(以下、「コントローラ」という)9は、インバータ10の出力を制御して巻上機5を駆動するとともに、ブレーキ6も適切に作動させる。テールコード11は、かご1内の配設された押し釦等の制御盤、及び非常電話用の通信線と、照明やエアコン等の電力供給ケーブルと、より形成される。
モータエンコーダ12と、ガバナエンコーダ13とは、巻上機5と、ガバナ8と、それぞれの回転角度や回転速度を検出してコントローラ9に入力する。保守運転装置14Xは、かご上に配設され、かご上作業時に保守要員が自動運転を手動操作に切り替えて保守用に任意操作できるようにした操作手段である。
なお、かご1の上下移動距離、及び絶対位置は、特定位置で停止した履歴に基づいて、ガバナエンコーダ13の回転検出信号を取得したかご位置検出部25(図2)で検出する。モータエンコーダ12の回転検出信号からも類似の処理ができるものの、かご1の荷重負担で伸縮する主ロープ3よりも、その誤差の少ないガバナエンコーダ13の方が位置検出用に好適である。
ストッパ挿入用ブラケット(以下、「カンヌキ受」ともいう)15は、棒状のストッパ(以下、「カンヌキ」ともいう)16を挿抜自在に受け入れる。カンヌキ(ストッパ)16は、かご1側に配設されて、水平な長さ方向に進退自在で、かご1の移動(鉛直)方向には、カンヌキ受15に嵌着された状態でかご重量を支持する程度に堅牢である。
カンヌキ受15は、ガイドレール4に沿って適宜高さ配設され、その穴にカンヌキ(ストッパ)16が嵌入されると、かご1は固定されて上下動作がロックされる。これらの機構については、ストッパ15,16というが、状態については、ストッパ16によりロックされた(図2)ともいう。
ストッパ15,16は、かご上作業時に保守要員を載せた状態でブレーキ6が緩んでかご1を天井に激突させる重大事故を想定し、かご1側のカンヌキ16をレール4側のカンヌキ受15に挿通させて、かご1を確実に固定するかご固定手段である。
ストッパ15,16は、かご上作業の最適高さ位置、すなわち特定位置にかご1を固定し、その固定された状態を認識させる信号と、その高さ位置情報と、をコントローラ9へ入力する。
一方、不図示のピット作業において、保守要員がピットに潜った状態でブレーキ6が緩んでかご1をピット床に激突させる重大事故を想定し、ピット作業の最適高さ位置にかご1を固定する確実なかご固定手段として同等の機能も必要である。そのため、かご上の場合と同等構造のストッパ15,16が採用される。
また、ストッパ16のほか、かご上には、かご上装置として、自動運転を手動操作に切り替えて保守用に任意操作できる操作盤がある。この操作盤は、自動/手動切替ボタン、手動による任意階への移動ボタン、及び低速上下移動ボタンを備える。
このとき、1人の保守要員が、かご上装置のみを手動操作することでも、かご1を特定位置まで移動させて固定するまでの工程を達成できる。ただし、安全管理上、かご1が固定される以前に最上階近傍を移動中のかご上に人が乗ることは避けたい。
したがって、従来の規定どおりに、保守要員が複数であれば、かご1の内部にある施錠管理された保守運転装置14Yを操作することにより、通常よりも遅い速度でかご1の高さを上下に微調整した後、かご固定手段(ストッパ)16によりかご1を上下動作しないように固定する。しかし、かご1の内部からかご上のストッパ16を直視できないので、そのための位置合わせが容易でなかった。
したがって、保守要員は、かご1の内部にある施錠管理された保守運転装置14Yと、かご上装置としての保守運転装置14Xと、の少なくとも何れかを操作する。さらに、かご1の移動を低速化するスイッチが、終端階である最上階又は最下階それぞれの乗り場等に装備されている場合は、それを併用すると良い。
また、簡素なストッパ16は、かご上作業と、ピット作業と、それぞれの特定位置に、かご1を確実に固定する。すなわち、かご上作業やピット作業において、簡素かつ確実にロックできるかご固定手段16により、かご1が固定されるので、たとえ、ブレーキ6を交換する作業等により主ブレーキ6が解除されても、かご1は固定されているので、保守要員の安全は保証できる。
なお、このようなことは法定事項でもある。このようにしてかご1を特定位置に固定した後、安全保証しながら、規定の保守点検作業を概ね所定時間で完了し、自動運転に戻す、という手順により、かご上作業は完了した。
図2は、図1の本装置の概略を示す機能ブロック図である。図2に示す本装置は、図1を用いて説明したように、保守要員が保守運転装置14Xを操作による指令信号を受けて保守モードの動作を指令するコントローラ9と、その指令信号を受けて動作するインバータ10と、それにより駆動される巻上機5と、その回転角等を検出するモータエンコーダ12と、それより高信頼性のかご位置検出信号をコントローラ9へ入力するガバナエンコーダ13と、保守要員の安全を保証するストッパ15,16と、を備えて構成される。
図2では、ストッパ15,16をまとめて簡略にストッパ16と表記する。図1でも説明したように、ストッパ16は、カンヌキ(ストッパ)16をカンヌキ受15に挿入してかご1が確実に固定されたか否かを認識させる信号をコントローラ9へ入力する。かご上、又はピットのどちらであっても、ストッパ16を作動させた場合は、かご1が安全保証できるレベルで確実に固定された状態である旨の信号をコントローラ9へ入力する。
コントローラ9は、運転モード判定部21、運転制御部22、巻上機制御部23、保守運転走行速度決定部24、かご位置検出部25、長時間停止検出部26、特定位置判定部27、特定位置記憶部28、装置操作検出部29を備える。
保守要員は、かご1内で施錠管理された保守運転装置14Y(不図示)又は、かご上の保守運転装置14Xを操作して、運転モード判定部21に保守モードである旨を判定させるとともに、かご上作業に最適な特定位置にかご1を移動させる。なお、かご1内と、かご上と、区別する必要もなければ、両方まとめて保守運転装置14とする。
このとき、運転モード判定部21から運転制御部22、巻上機制御部23、インバータ10、巻上機5へ指令及び駆動電流が届けられて、保守要員の操作意図が実現される。すなわち、かご1は、最上階へ移動した後、特定位置まで低速度で微調整移動する。
従来装置であれば、任意の階の乗り場からかご1の内部に乗りこんだ保守要員が、最上階へ移動させたかご1に対し、ストッパ15,16を目視可能な人からの誘導により特定位置まで低速度で微調整移動させてから、ストッパ16で固定する。
その後、この特定位置では、別の保守要員が最上階の乗り場からかご上に移動してかご上作業を開始する。従来装置における改善を要する点は、かご1を最上階へ移動した後、特定位置まで低速度で微調整移動する際に、目視誘導に手間を要した点である。この改善を要する点に対し、本装置のコントローラ9は、初回保守時の操作に応じて移動したかご1が特定位置で停止した特定位置の履歴を特定位置記憶部28に記憶して、次回以降に役立てるようにした。
すなわち、コントローラ9は、利用する履歴として、長時間停止検出部26が検出する、保守モードでかごを停止していた停止時間と、特定位置判定部27が、停止時間が所定値以上に及んでかごが滞在したと判定した位置情報が示す特定位置と、をメモリに記憶し、保守モードで読み出された特定位置を停止位置の候補にする。
なお、長時間停止検出部26は、かご位置が所定時間以上変わっていないことを検出する。また、特定位置判定部27は、長時間停止検出部26が検出したときのかご位置と装置操作検出部29が検出したときのかご位置を特定位置記憶部28に記憶する。
また、コントローラ9は、装置操作検出部29がストッパ16でかご1を固定したことを検出したとき、かご位置検出部25が検出した位置情報も、特定位置記憶部28に記憶して停止位置の候補にする。この特定位置記憶部28は、コンピュータが備えるメモリの一部に形成されるほか、書き込み、書き換え更新、読み出し自在で、電源オフしても記憶が保持された消失しない既存の不揮発性メモリの余裕分を有効利用しても良い。なお、装置操作検出部29は、特定の装置が操作されたことを検出する。
本装置は、2回目以降の保守時において、履歴に基づいて、特定位置を示す情報を生成し、特定位置まで所定距離以内にかご1が近づいたならば、かごの移動速度を通常運転よりも小さくする。なお、かご上、又は、かご1内には、保守運転装置14がある。
この保守運転装置14を手動操作に切り替えて、通常よりも遅い速度でかご1の高さを上下に微調整した後、安全保証のためストッパ16でかご1を固定してから、規定の保守点検作業を概ね予定通りの所要時間で完了し、自動運転に戻す、という手順である。このとき、予想外の故障が無い限り、所要時間に大差ない。
したがって、所定時間以上に及んで停止した履歴があれば、特定位置判定部27がそのときの位置情報の特定位置と判定し、特定位置記憶部28に登録しておくことにより、次回以降の保守時にコントローラ9が参照できる。
このような本装置は、コントローラ9は、特定位置に近づいたと判定したら、保守運転走行速度決定部24が低速度運行の指令を巻上制御部5に発令する。なお、保守運転走行速度決定部24は、特定位置記憶部28に記憶した位置付近(例えば、10mm以内)にかご位置があるときに、保守運転の走行速度を通常より小さくする。
その結果、かご上やピット内を始めとする任意位置での作業について、保守要員がかご1をストッパ16でロックするまでの位置決め工程に傾注する注意力が軽減されるので効率的であり、本来の保守点検作業における安全性が高められる。
本装置は、構成、作用、及び効果について、以下のように総括できる。
[1]本装置は、コントローラ9がエレベータの運転を制御するエレベータ運転制御装置である。コントローラ9は、エレベータを通常運転する第1のモードと、エレベータを保守運転する第2のモードと、を備える。コントローラ9は、第2のモード(保守モード)で、つぎの手順を実行する。
まず、コントローラ9は、エレベータのかご1を特定位置まで移動させる。そして、コントローラ9は、かご1を特定位置に保持する。つぎに、コントローラ9は、かご1の移動の履歴をメモリに順次記憶する。
それ以降、コントローラ9は、メモリに記録されている履歴を参照して、特定位置の情報を読み込み、特定位置に対して所定距離以内にかごを近接させる。そのとき、コントローラ9は、第2のモード(保守モード)で運転されているかご1の移動速度を、第1のモード(通常モード)で運転される移動速度以下に制御する。より具体的には、つぎのとおりである。
コントローラ9は、メモリに記憶されたプログラムをコンピュータが実行することにより、各機能部が形成され、それら各機能部は、つぎのことを実行する。コントローラ9は、保守要員によるか保守運転装置14の操作に応じて、かご1を移動して特定位置で停止した履歴をメモリに記憶をメモリに記憶する。ここで記憶する履歴は、特定位置の情報として、保守作業に都合の良いかご1の高さ情報である。
また、一例として、ストッパ16の操作により、かご1を固定したときの高さ位置も特定位置の情報とする。ストッパ16でロックするかご位置は、既知であることが多いので、履歴に関連付けなくても、特定位置記憶部28に予め記憶しておくと良い。
第2のモード(保守モード)において、かご1が停止状態で保持された特定位置を示す情報を履歴に基づいて生成する。特定位置から所定距離以内にかご1が近づいたならば、保守運転走行速度決定部24が、かご1の移動速度を通常運転よりも小さくする。
このような本装置は、エレベータ施工後、又は、コントローラ9の更新後、最初の1回目の保守時には、保守要員が保守運転装置14により、自動から手動へと運転モードを切り替えてから、保守に適する位置へと、通常よりも遅い速度でかごの高さを上下に微調整する。
しかし、2回目以降の保守時において、履歴が記憶されたコントローラ9の支援により、保守要員は、楽に第2のモード(保守モード)の特定位置へとかご1を誘導できるので効率的である。さらに、特定位置から所定距離以内にかごが近づいたならば、かごの移動速度を通常運転よりも小さくするので、容易にストッパ16によるかごロックまで到達できて保守要員の安全を保証し易い。
このように、本装置によれば、かご上やピット内を始めとする任意位置での作業について、より安全かつ効率化を図ることができる。特定位置以外にも、ドアのネジ止め作業等では特定位置以外にも、かご高さを微調整した履歴をメモリ記憶しておくことが有効である。なお、本装置は、記憶すべき情報量はわずかで済むので、既存の不揮発性メモリ付のコントローラに僅かな改造するだけで、コントローラを更新することも容易である。
[2]上記[1]において、コントローラ9は、履歴として、つぎのことをメモリに記憶すると良い。記憶される履歴情報は、第1に、第2のモード(保守モード)でかごを停止していた停止時間である。第2に、停止時間が所定値以上に及んでかごが滞在した位置情報が示す特定位置である。
コントローラ9は、第2のモード(保守モード)において、特定位置記憶部28から特定位置の情報を読み出して停止位置の候補にする。このような本装置によれば、2回目以降の保守時において、保守要員は、楽に第2のモード(保守モード)の特定位置へとかごを誘導できる。また、第2のモード(保守モード)でかごを停止していた停止時間を自動的に特定位置としてメモリに登録しておくことにより、かご上やピット内に限らず任意位置についても、かご1の位置決めが容易になる。
[3]上記[1]において、コントローラ9は、ストッパ(カンヌキ)16でかご1を固定した位置情報もメモリの特定位置記憶部28に記憶して停止位置の候補にすると良い。ストッパ16は、かご上作業やピット作業において、カンヌキ(ストッパ)16をカンヌキ受け(ストッパ挿入用ブラケット)15に嵌入することにより、かご1を確実に固定するかご固定手段である。
本装置は、第2のモード(保守モード)で作業のために停止する頻度や時間が長ければ、それを特定位置として、安全保証するためのカンヌキ受け15を配設し、そのカンヌキ受け15の穴にカンヌキ(ストッパ)16を嵌入できるように設定することが好ましい。
特に、機械室無しのエレベータであれば、巻上機5の点検は、かご上作業となるので、本装置は極めて有効である。すなわち、このような本装置によれば、かご上作業やピット作業において、ストッパ15,16に対し、かご高さを微調整する際、保守要員は、コントローラ9が支援するので注意力の傾注を軽減される。
その結果、容易にかご1が固定されるので、保守要員の安全性が高められる。また、かご上やピット以外の特定位置の作業に際しても、かご1を位置決めし易くなる。
[4]本発明の実施形態に係るエレベータ運転制御方法(本方法)は、上記[1]の本装置を用いた制御方法である。本方法によれば、かご上やピット内を始めとする任意位置での作業について、より安全かつ効率化を図ることができる。
1…かご(乗りかご)、2…カウンタウェイト、3…主ロープ、4…ガイドレール、5…巻上機、6…ブレーキ、7…ガバナロープ、8…ガバナ、9…制御コントローラ(コントローラ)、10…インバータ、12…モータエンコーダ、13…ガバナエンコーダ、14…保守運転装置、15…ストッパ挿入用ブラケット(カンヌキ受け)、16…ストッパ、(カンヌキ)、21…運転モード判定部、22…運転制御部、23…巻上機制御部、24…保守運転走行速度決定部、25…かご位置検出部、26…長時間停止検出部、27…特定位置判定部、28…特定位置記憶部、29…装置操作検出部

Claims (6)

  1. コントローラがエレベータの運転を制御するエレベータ運転制御装置であって、
    前記コントローラは、
    エレベータを通常運転する第1のモードと、当該エレベータを保守運転する第2のモードと、を備え、
    当該第2のモードでは、前記エレベータのかごを特定位置まで移動させ、
    そして、当該かごを当該特定位置に保持し、
    前記かごの移動の履歴をメモリに順次記憶し、
    当該メモリに記録されている前記履歴を参照して、前記特定位置の情報を読み込み、
    該特定位置に対して所定距離以内に前記かごが近接すると、前記第2のモードで運転されているかごの移動速度を、前記第1のモードで運転される移動速度以下に制御する、
    エレベータ運転制御装置。
  2. 前記コントローラは、
    前記履歴として、
    前記第2のモードでかごを停止していた停止時間と、
    該停止時間が所定値以上に及んでかごが滞在した位置情報が示す前記特定位置と、
    を前記メモリに記憶し、
    読み出された前記特定位置を停止位置の候補にする、
    請求項1に記載のエレベータ運転制御装置。
  3. 前記コントローラは、
    ストッパでかごを固定した位置情報も前記メモリに記憶して停止位置の候補にする、
    請求項1に記載のエレベータ運転制御装置。
  4. コントローラがエレベータの運転を制御するエレベータ運転制御方法であって、
    前記コントローラは、
    エレベータを通常運転する第1のモードと、当該エレベータを保守運転する第2のモードと、を有し、
    当該第2のモードでは、前記エレベータのかごを特定位置まで移動させ、
    そして、当該かごを当該特定位置に保持し、
    前記かごの移動の履歴をメモリに順次記憶し、
    当該メモリに記録されている前記履歴を参照して、前記特定位置の情報を読み込み、
    該特定位置に対して所定距離以内に前記かごが近接すると、前記第2のモードで運転されているかごの移動速度を、前記第1のモードで運転される移動速度以下に制御する、
    エレベータ運転制御方法。
  5. 前記コントローラは、
    前記履歴として、
    前記第2のモードでかごを停止していた停止時間と、
    該停止時間が所定値以上に及んでかごが滞在した位置情報が示す前記特定位置と、
    を前記メモリに記憶し、
    読み出された前記特定位置を停止位置の候補にする、
    請求項4に記載のエレベータ運転制御方法。
  6. 前記コントローラは、
    ストッパでかごを固定した位置情報も前記メモリに記憶して停止位置の候補にする、
    請求項4に記載のエレベータ運転制御方法。
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