JP2023092705A - コイル部品、回路基板、電子機器およびコイル部品の製造方法 - Google Patents

コイル部品、回路基板、電子機器およびコイル部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023092705000001
【課題】外部電極に掛かる応力集中を低減させるコイル部品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】コイル部品は、基体11と、基体11の内部及び表面の少なくとも一方に設けられる導体と、基体11が有する互いに隣り合った第1面及び第2面のうち第1面に設けられる第1下地電極層121aと、第2面に設けられ、第1下地電極層121aとは少なくとも一部が離間する第2下地電極層121bと、第1下地電極層121a及び第2下地電極層121bを覆う連続した金属層(ニッケル層122及びスズ層123からなる)とから形成され、導体と電気的に接続される外部電極12と、を備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、コイル部品、回路基板、電子機器およびコイル部品の製造方法に関する。
通信機器や車載電装機器などの電子機器は、高性能化が進み、これに合わせて電子部品は高い性能と共に小型化が求められている。また、電子部品の使われる用途は広がる一方であり、用途の広がりに伴って、電子部品にはより多くのことが求められている。特に、使用環境に対する要求が高まっており、温度、湿度の厳しい環境に対応できる電子部品が必要となっている。
電子部品の小型化と使用環境への対応の検討は従来も行われており、多くの場合は電子部品を作る材料の見直しや材料の組み合わせを変えることが検討されている。つまり、電子部品の中で弱い部分があれば、強い材料に置き換えることが検討される。また、2つの材料が組み合わされる部分では2つの材料の性質を近づけることが検討される。しかし、全く異なる材料の組み合わせの場合、2つの材料の性質を近づけることは難しい。
例えば電子部品の積層体と外部電極の性質が大きく異なると製造過程や使用時に2つの材料の間に応力が生じる。このため特許文献1では、積層体と外部電極との寸法調整による残留応力の低減が提案されている。
また、多くの電子部品において、外部電極は2つ以上の材料で作られることが多く、外部電極に応力が生じる。コイル部品も2つ以上の材料で作られることが多い。より詳しくは、多くのコイル部品は、基体の表面に外部電極を接続させるための下地電極層と、基板に外部電極を実装するためのめっき層とを有する。異なる層を重ねた構造を有する外部電極においては、それぞれの層における性質の違いなどにより外部電極内で応力が発生している。この応力は、各層を作る金属が多いほど大きく成り易く、また各金属層の間での密度の差が大きいほど、金属層間で応力が発生し易くなる。
コイル部品においては、実装時の安定性や機械的強度を高めるためだけでなく、外部電極の抵抗を低く抑えるため、金属層の密度を高くし、また厚みを大きくすることが望まれる。このように金属層(外部電極)の密度を高めることは、外部電極内での応力を更に高める原因となる。
また、例えば特許文献2には、コイル部品の小型化に伴う外部電極の面積縮小に対し、固着力の低下抑制を図る技術が提案されている。
特開2015-053495号公報 特開2018-142671号公報
しかし、外部電極に掛かる応力としては、基板にコイル部品が実装された時の基板やはんだなどからの応力がある。特許文献2の場合には、基体と外部電極との接触面積が小さいため、基板への接続が強固になることで、逆にはんだから受ける応力が外部電極の一点に集中してしまう。即ち、基板からの引っ張り応力が基板に垂直な方向の力として端面部電極に掛かり、特に高さの高い中央部に集中することになる。また、基板からの応力は、基板とコイル部品の線熱膨張係数の違いによって基板に平行な方向にも生じており、垂直方向と平行方向の応力は複合的に大きな応力となってしまう。
そこで、本発明は、外部電極に掛かる応力集中の低減を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るコイル部品は、基体と、上記基体の内部および表面の少なくとも一方に設けられる導体と、上記基体が有する互いに隣り合った第1面および第2面のうち当該第1面に設けられる第1下地電極層と、当該第2面に設けられ、当該第1下地電極層とは少なくとも一部が離間する第2下地電極層と、当該第1下地電極層および当該第2下地電極層を覆う連続した金属層とから形成され、前記導体と電気的に接続される外部電極とを備える。
また、本発明の一態様に係るコイル部品によれば、上記外部電極は、上記第1下地電極層と上記記第2下地電極層との間に、上記第1下地電極層および上記第2下地電極層とは少なくとも一部が離間する複数の第3下地電極層を有する。
また、本発明の一態様に係るコイル部品によれば、上記第2面は、上記コイル部品の実装時に基板に対向する底面であり、上記第1面は端面であり、上記金属層の、上記底面から上記端面に至る延伸方向における長さは、当該端面側の方が当該底面側よりも短い。
また、本発明の一態様に係るコイル部品によれば、上記金属層は、上記下地電極層よりも金属充填率が高い。
また、本発明の一態様に係るコイル部品によれば、上記金属層は、上記第1下地電極層および上記2下地電極層を覆う連続したニッケル層と、上記ニッケル層を覆い、当該ニッケル層よりも薄いスズ層と、を有する。
また、本発明の一態様に係るコイル部品によれば、上記外部電極は、上記第1下地電極層および上記第2下地電極層の少なくとも一方と上記金属層との間に導電性樹脂層を有する。
また、本発明の一態様に係る回路基板は、いずれかの上記コイル部品と、上記コイル部品が上記外部電極を介するはんだ接合で実装された基板と、を備える。
また、本発明の一態様に係る電子機器は、上記回路基板を備える。
また、本発明の一態様に係るコイル部品の製造方法は、いずれかの上記コイル部品を製造する製造方法であって、上記基体の、上記第1面と上記第2面との境界部分に凹凸を形成する工程と、上記凹凸が形成された上記基体に対し、下地電極層の材料を上記第1面から上記第2面まで付与する工程と、上記材料の付与と同時あるいは付与の後に、少なくとも一部が互いに離間した上記第1下地電極層および上記第2下地電極層を形成する工程と、
を有する。
また、本発明の一態様に係るコイル部品の製造方法は、いずれかの上記コイル部品を製造する製造方法であって、上記基体に対し、下地電極層の材料を上記第1面から上記第2面まで付与する工程と、上記第1面と上記第2面との境界部分について付与された上記材料を減らすことで、少なくとも一部が互いに離間した前記第1下地電極層および前記第2下地電極層を形成する工程と、
を有する。
本発明によれば、外部電極に掛かる応力を低減させることができる。
本発明の一実施形態に係るコイル部品を示す斜視図である。 基体を示す斜視図である。 導体を示す上面図である。 コイル部品の変形例を示す斜視図である。 コイル部品の変形例における基体の形状を示す斜視図である。 コイル部品の他の変形例を示す斜視図である。 コイル部品の他の変形例における基体の形状を示す斜視図である。 図1~図3に示すコイル部品1が実装された回路基板を示す図である。 回路基板の一部拡大図である。 外部電極の層構造を示す図である。 第2実施形態における外部電極の層構造を示す図である。 第3実施形態における外部電極の層構造を示す図である。 第4実施形態における外部電極の層構造を示す図である。 外部電極の層構造を形成する第1の形成方法を示す図である。 外部電極の層構造を形成する第2の形成方法を示す図である。 外部電極の層構造を形成する第3の形成方法を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の構成に必須のものとは限らない。実施形態の構成は、本発明が適用される装置の仕様や各種条件(使用条件、使用環境等)によって適宜修正または変更され得る。
本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって画定され、以下の個別の実施形態によって限定されない。以下の説明に用いる図面は、各構成を分かり易くするため、実際の構造と縮尺および形状などを異ならせることがある。先に説明した図面に示された構成要素については、後の図面の説明で適宜に参照する場合がある。
<コイル部品の外観>
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル部品を示す斜視図である。
コイル部品1は、インダクタ、トランス、フィルタ、リアクトルこれら以外の様々なコイル部品であってもよい。コイル部品1は、カップルドインダクタ、チョークコイルおよびこれら以外の様々な磁気結合型コイル部品であってもよい。コイル部品1は、例えば、DC/DCコンバータに用いられるインダクタであってもよい。コイル部品1の用途は、本明細書で明示されるものには限定されない。
本明細書においては、文脈上別に解される場合を除き、方向の説明は、図1の「L軸」方向、「W軸」方向および「H軸」方向を基準に用い、それぞれ、「長さ」方向、「幅」方向および「高さ」方向と称する。「高さ」方向については「厚さ」方向と呼ぶ場合もある。
コイル部品1は、直方体形状の外形を有する。即ちコイル部品1は、長さ方向の両端に第1の端面1aおよび第2の端面1bを有し、高さ方向の両端に第1の主面1c(上面1c)および第2の主面1d(底面1d)を有し、幅方向の両端に前面1eおよび後面1fを有する。図1には、コイル部品1の底面1d側が上向きで上面1c側が下向きとなった姿勢でコイル部品1が示されている。
コイル部品1の第1の端面1a、第2の端面1b、第1の主面1c、第2の主面1d、前面1eおよび後面1fはいずれも、平坦な平面であってもよいし湾曲した湾曲面であってもよい。また、コイル部品1の8つの角部および12の稜線部は、丸みを有していてもよい。
本明細書においては、コイル部品1の第1の端面1a、第2の端面1b、第1の主面1c、第2の主面1d、前面1eおよび後面1fの一部が湾曲している場合や、コイル部品1の角部や稜線部が丸みを有している場合にも、かかる形状を「直方体形状」と称することがある。つまり、本明細書において「直方体」又は「直方体形状」という場合には、数学的に厳密な意味での「直方体」を意味するものではない。
<コイル部品の構造>
本発明の一実施形態におけるコイル部品1は、基体11と外部電極12と外装部13とを有し、内部に導体を有する。ここで基体11としては、ドラムコアと称される、基体11の表面に導体が巻き付けられるものであってもよく、基体11の内部に導体が配置されるものであってもよい。
図2は、基体11を示す斜視図であり、図3は、導体14を示す上面図である。以下、図1~図3を参照して説明する。
基体11は、磁性材料又は非磁性材料から成る。基体11用の磁性材料としては、例えば、フェライトおよび軟磁性合金材を用いることができる。基体11用の非磁性材料としては、アルミナやガラスを用いることができる。基体11用の磁性材料は、各種の結晶質もしくは非晶質の合金磁性材料、または結晶質の材料と非晶質の材料とを組合せた材料であってもよい。
基体11用の磁性材料として用いられ得る結晶質の合金磁性材料は、例えば、Fe(鉄)を主成分として50wt%以上、または85wt%以上含み、Si(シリコン)、Al(アルミニウム)、Cr(クロム)、Ni(ニッケル)、Ti(チタン)、およびZr(ジルコニウム)から成る群より選択される1以上の元素を含む結晶質の合金材料である。基体10用の磁性材料として用いられ得る非晶質の合金磁性材料は、例えば、Si(シリコン)、Al(アルミニウム)、Cr(クロム)、Ni(ニッケル)、Ti(チタン)、Zr(ジルコニウム)のいずれかに加えてB(ホウ素)又はC(炭素)のいずれか一方を含む非晶質の合金材料である。
基体11用の磁性材料としては、Fe(鉄)および不可避不純物から成る純鉄を用いることができる。基体11用の磁性材料としては、Fe(鉄)および不可避不純物から成る純鉄と各種の結晶質もしくは非晶質の合金磁性材料とを組み合わせた材料を用いることもできる。基体11の材料は、本明細書で明示されるものに限られず、基体の材料として公知の任意の材料を用いることができる。
基体11は、例えば、上述した磁性材料又は非磁性材料の粉末を潤滑剤と混合し、この混合材料を成形用の金型のキャビティに充填してプレス成形することにより圧粉体を作製し、この圧粉体を熱処理することにより作製される。また、基体11は、上述した磁性材料又は非磁性材料の粉末を樹脂、ガラス、又は絶縁性酸化物(例えば、Ni-Znフェライトやシリカ)と混合し、この混合材料を成形して熱処理することによっても作製できる。熱処理は、用いる原材料により200℃以下の温度で熱硬化させても、600℃以上あるいは1000℃以上の温度で焼結させてもよい。
導体14は、導電性に優れた金属材料から成る。導体14用の金属材料としては、例えば、Cu(銅)、Al(アルミニウム)、Ni(ニッケル)、もしくはAg(銀)のうちの1以上の金属、又はこれらの金属のいずれかを含む合金が用いられ得る。導体14の表面には絶縁被膜が設けられていてもよい。導体14は、基体11の表面または内部に設けられる。導体14は、図3に示すように1つの基体11に対して1つ設けられてもよいし、あるいは導体14は、1つの基体11に対して複数設けられてもよい。
本発明の一実施形態における基体11はドラムコアと称されるものであり、フランジ11aと巻芯11bを有する。
本発明の一実施形態において、巻芯11bは、長さ方向に延びた略四角柱形状をなしている。巻芯11bは、図示された形状以外にも、導体14が周回するために適した任意の形状をとることができる。例えば、巻芯11bは、三角柱形状、五角柱形状、もしくは六角柱形状等の多角柱形状であってもよく、あるいは、巻芯11bは、円柱形状、楕円柱形状、もしくは截頭円錐形状であってもよい。
フランジ11aは、長さ方向に延びた巻芯11bの両端に設けられている。フランジ11aは巻芯11bに対して垂直な方向に延伸している。本明細書において、「垂直」、「直交」、および「平行」という用語を使用するときには、数学的に厳密な意味で使用するものではない。例えば、フランジ11aが巻芯11bと垂直な方向に延伸するという場合、フランジ11aと巻芯11bとが為す角度は、90°であってもよいが概ね90°であればよい。概ね90°の角度の範囲には、70°~110°、75°~105°、80°~100°、又は85°~95°の範囲内の任意の角度が含まれうる。「平行」、「直交」およびこれら以外の本明細書に含まれる数学的に厳密に解釈し得る用語についても、同様に、本発明の趣旨、文脈、および技術常識を考慮して、厳密な数学の意味よりも幅を持った解釈を取り得る。
本発明の一実施形態において、導体14は、基体11の巻芯11bの外周に導線が巻き付けられて形成される。導線は、例えば0.2mm以下、または0.1mm以下、更には0.02mm以下の太さを有する。導体14を形成する導線の両端はフランジ11a上で外部電極12と接合される。
外部電極12は、導電性に優れた金属材料から成る。外部電極12の金属材料としては、例えばCu(銅)、Ag(銀)が用いられ、更にNi(ニッケル)、Pd(パラジウム)、Sn(スズ)が用いられる。外部電極12は、上記金属材料を主成分とする層、または一部で合金化した層が重なり、層状に形成される。外部電極12は、例えば、ディップ(浸漬)による金属材料の塗布、スパッタリング法、あるいは蒸着法により形成される。
コイル部品1には外装部13が設けられてもよい。外装部13が設けられる場合、外装部13は、2つのフランジ11aの間に収まるように導体14を覆う。外装部13は、外装部13を設けることでコイル部品1の外形寸法に影響しないように設けられる。外装部13が設けられる場合であっても、外装部13は導体14の全周を覆う必要はなく、少なくともコイル部品1の上面1cを形成するように設けられる。例えば、外装部13は、周回部21のうち上面1c側のみを覆うことができ、あるいは、外装部13は、コイル部品の上面1c側から下面1d側に向かって半分程度の範囲に設けられる。これにより実装時の吸着性を確保もしくは向上させることができる。
外装部13は、例えば、2つのフランジ11aの間に樹脂を充填することにより形成される。外装部13は、樹脂又はフィラーを含有する樹脂から構成される。外装部13の材料としては、巻線タイプのコイル部品において巻線を被覆するために用いられる任意の樹脂材料が用いられ得る。フィラーとしては、磁性材料又は非磁性材料が用いられ得る。外装部13は、樹脂、フィラーなどを含む複合材料をディスペンサーなどにより導体14の外側を覆うように塗布し、樹脂成分を硬化することで形成される。
外装部13は、樹脂以外の材料から形成されてもよい。樹脂以外の外装部13の素材は、金属、セラミックス又はそれ以外の素材である。外装部13は、例えば、金属、セラミックス又はそれ以外の素材から成る箔、板、又はこれらの複合部材を2つのフランジ11aの間に設けることで形成される。
<変形例>
基体11などの構造は図1~図3に示された構造に限定されない。
図4は、コイル部品1の変形例を示す斜視図であり、図5は、コイル部品1の変形例における基体11の形状を示す斜視図である。
図4、図5に示す変形例のコイル部品1も、基体11と外部電極12と外装部13とを有し、内部に導体を有する。変形例の場合、基体11は高さ方向に延びる巻芯11bを有し、フランジ11aは、長さ方向に延びた巻芯11bの両端に設けられている。このため、外部電極12は、巻芯11bの一端側のフランジ11aに対して2つ設けられている。
図6は、コイル部品1の他の変形例を示す斜視図であり、図7は、コイル部品1の他の変形例における基体11の形状を示す斜視図である。
図6、図7に示す変形例のコイル部品1の場合、基体11はドラムコアではなく、直方体形状の外形を有する。図6、図7に示す変形例では、導体が基体11内部に設けられる。図6、図7に示す変形例の場合、コイル部品1は、例えば、積層により基体11と内部導体が一体で形成される。
積層による形成では、上述した複合磁性材料からなる磁性シートが複数用意され、磁性シートの表面に、導体を形成するための平面状の導体パターンが例えば印刷などで作成される。導体パターンの形成には、めっきや、蒸着、ペーストの転写など印刷以外の手法が用いられてもよい。
また、各導体パターンを接続する引き出し導体が形成される。引き出し導体は、例えば印刷、充填によって作られる。引き出し導体の印刷は導体パターンの印刷と同時に行われてもよく個別に行われてもよい。引き出し導体の形成にも、めっきや、蒸着、ペーストの転写など印刷以外の手法が用いられてもよい。
その後、磁性シートと、導体パターンや引き出し導体が施された磁性シートとが重ねられ、圧着されて積層体が得られる。そして、得られた積層体が個片化され、熱処理が行われて、導体を内蔵した基体11が得られる。積層体の熱処理では、600~850℃の熱処理で樹脂を熱分解で除去するとともに磁性材料を焼結させてもよい。
<外部電極の構造>
図8は、図1~図3に示すコイル部品1が実装された回路基板を示す図であり、図9は、回路基板の一部拡大図である。
コイル部品1は、基板2aに実装される。基板2aには、例えば2つのランド部3が設けられている。コイル部品1は、2つの外部電極12のそれぞれと基板2aの対応するランド部3とがはんだ4で接合されることで基板2aに実装される。本発明の一実施形態による回路基板2は、コイル部品1と、このコイル部品1が実装された基板2aと、を備える。回路基板2は、様々な電子機器に備えられる。回路基板2を備えた電子機器としては、スマートフォン、タブレット、ゲームコンソール、自動車の電装品、サーバ、ボードコンピュータおよびこれら以外の様々な電子機器が想定される。
外部電極12は、端面1a、1b側に延びた端面部分12aと、底面1d側に延びた底面部分12bとを有し、底面1dから端面1a、1bに至る延伸方向に、2つの面に亘って延びている。即ち、端面部分12aでは延伸方向がコイル部品1の高さ方向となり、底面部分12bでは延伸方向がコイル部品1の長さ方向となる。外部電極12は、更に、前面1eおよび後面1fに至る部分を有してもよい。
外部電極12に掛かる応力について本発明の発明者らが検討を行った結果、外部電極12の一部を構成する後述するめっき層に主に起因した、外部電極12自体で生じるものと、基板2aに実装した時のはんだ4から受けるものが大きく影響することがわかってきた。
上述したように、外部電極12は層構造を有している。
図10は、外部電極12の層構造を示す図である。図10には、図8、図9に示す領域Rに相当する箇所が拡大して示されている。
本発明の一実施形態において、外部電極12は、基体11の表面に例えばCu(銅)、Ag(銀)が用いられて形成された下地電極層121と、Ni(ニッケル)が用いられて例えばめっきで形成されたニッケル層122と、Sn(スズ)が用いられて例えばめっきで形成されたスズ層123とを有する。ニッケル層122とスズ層123とは、一体の金属層としての役割を有する。
下地電極層121は、スパッタリング、金属材料を含むペーストの塗布、焼結などにより基体11の表面に直接形成される。ニッケル層122およびスズ層123は、めっき以外のスパッタリング法や蒸着法などで形成されてもよい。
下地電極層121は、端面1a、1b側に位置する端面部分121aと、底面1d側に位置する底面部分121bとに分かれている。そのため、基体11の表面には、下地電極層121が存在しない不連続領域11cが存在し、端面部分121aと底面部分121bとの間は不連続となっており、端面部分121aと底面部分121bとは少なくとも一部で離間している。不連続領域11cは、端面1a、1bと底面1dとの境界部分に存在し、図10の奥行方向(即ち、コイル部品1の幅方向)に延びている。
不連続領域11cの存在については、基体11の稜線部における断面をSEM等により観察することで確認することができる。例えば、SEMによる観察を行うことで、ニッケル層122およびスズ層123からなる金属層が基体11と接している接触部分か、または酸素原子の存在による空隙部分か、のいずれかとして不連続領域11cを確認することができる。
外部電極12の中で生じる応力としては、外部電極12自体で生じる応力と、外部電極12と基体11との間で生じる応力とが存在する。外部電極12自体で生じる応力は、下地電極層121と金属層との性質の差によって生じる応力であり、外部電極12と基体11との間で生じる応力は、基体11と下地電極層121との性質の差によって生じる応力である。また、外部電極12の中で生じる応力は、外部電極12の端面1a、1b側で生じるとともに、外部電極12の底面1d側でも生じる。
外部電極12の中で生じる応力は、下地電極層121の端面部分121aと底面部分121bとの間に不連続領域11cが存在して離間していることにより、外部電極12の端面1a、1b側で生じる応力と、外部電極12の底面1d側で生じる応力とが分離され、外部電極12全体としての応力が分散され、応力の集中が緩和される。
また、外部電極は、端面部分121aと底面部分121bとこの2つの間とに存在し、底面部分121bと対向する部分には設けないようにすることでも、更に応力を抑えることができる。また、応力を生じる面の数は、4面、または3面、更には2面と数が少ないことで応力の集中が緩和される。
不連続領域11cが存在することによる応力の分散は、外部電極12自体で生じる応力と、外部電極12と基体11との間で生じる応力との双方について作用する。即ち、いずれの応力も下地電極層121の表裏面で生じているので、端面部分121aと底面部分121bとの間の不連続領域11cで伝達が途切れ、外部電極12全体としての応力が緩和される。
また、図8に示すように、底面1dから端面1a、1bに至る延伸方向における端面部分12aと底面部分12bの長さL1、L2は、端面部分12aの長さL1の方が、底面部分12bの長さL2よりも短い。これにより、端面1a、1b側で外部電極12に掛かる応力の集中が緩和される。
特に、基板2aに実装した時のはんだ4から受ける応力は端面1a、1bの方向に大きく掛かり、更には基板2aの撓みによる応力はほぼ端面1a、1bの方向のみ掛かることから、端面部分121aと底面部分121bとの間以外の部分に不連続領域11cを設けても、この端面1a、1bの方向に掛かる応力の集中を緩和する効果は得られない。
ニッケル層122およびスズ層123からなる金属層の金属充填率は、めっきによる形成の場合は97~99[vol%]であり、スパッタリングによる形成の場合には97~99.5[vol%]である。これに対して下地電極層121の金属充填率は、78~95[vol%]である。従って、金属層の金属充填率は下地電極層121の金属充填率よりも高い。
ここで、金属充填率は、断面をSEMで5,0000倍に拡大して観察し、画像処理により断面に存在する金属の部分と金属以外の部分とのそれぞれについて面積を求め、断面の全面積に対する金属部分の面積を算出することで得た値である。金属以外の部分としては、空隙、樹脂成分、あるいは不純物の混入などが存在する。
本発明の一実施形態によれば、外部電極の応力の集中を緩和できることになり、金属層の金属充填率を高めることができる。これにより、下地電極層121の金属充填率よりも高い金属充填率の金属層が下地電極層121を覆っていることにより、欠陥の少ない金属層で下地電極層121が覆われることになるので、コイル部品1の実装性が向上する。また、外部電極12における経時劣化が抑制される。更に、ニッケル層122が存在することにより、外部電極全体の劣化が抑制される。
外部電極12は、下地電極層121とめっき層から形成される場合に、厚いニッケル層122が設けられてもよい。例えば、スズ層123よりも厚いニッケル層122が設けられてもよい。厚いニッケル層122が設けられることで、更に経時劣化が抑制され、また外部電極12としての抵抗値が低減されてコイル部品1としての特性が向上する。
また、外部電極12は、下地電極層121とスパッタリング層から形成される場合、ニッケル層122における金属充填率が高いため、薄いニッケル層122が設けられてもよい。外部電極12としては、スパッタリング層のニッケル層122とめっき層のスズ層123とが組み合わされてもよい。金属充填率が高いスパッタリング層のニッケル層122を有する外部電極12は、外部電極12の全体として層厚を薄くすることができ、例えばスズ層123よりニッケル層122の方が薄くてもよい。
以下、外部電極12における層構造が異なる他の実施形態について説明する。層構造以外の部分に関する重複説明は省略する。
<第2実施形態>
図11は、第2実施形態における外部電極12の層構造を示す図である。
第2実施形態における外部電極12では、下地電極層121の端面部分121aと底面部分121bとの間に、下地電極層121の一部として、端面部分121aおよび底面部分121bとは不連続な複数の点在部分121cが設けられている。点在部分121cは例えば基体11の表面が内部側に凹んだ凹部に設けられる。
点在部分121cの存在により、ニッケル層122およびスズ層123からなる金属層と基体11との接合性が向上する。このため、下地電極層121の端面部分121aと底面部分121bとの距離を広げて応力のさらなる緩和を実現することができる。点在部分121cについても、SEM等の分析により、存在を確認することができる。
点在部分121c同士の間隔dは、ニッケル層122およびスズ層123の合計の層厚に対し、5倍以下であることが望ましい。この範囲内の間隔dであると、ニッケル層122およびスズ層123がめっきにより端面部分121aから底面部分121bまで連続に形成される。
また、点在部分121c同士の間隔dは、上記層厚に対して2倍以下であることが更に望ましい。この範囲内の間隔dであると、端面部分121aと底面部分121bとの間においてニッケル層122およびスズ層123の厚みが揃い、結果として上記層厚の低減につながる。そして、端面部分121aと底面部分121bとの間における層厚の低減は、上述した応力分散の作用を増し、外部電極12全体として一層の応力緩和が実現される。
<第3実施形態>
図12は、第3実施形態における外部電極12の層構造を示す図である。
第3実施形態における外部電極12も下地電極層121に点在部分121cを有する。第3実施形態では、基体11の表面に凹部が無く、点在部分121cは基体11の表面から突出するように設けられている。
このように基体11の表面から突出した点在部分121cであっても、第2実施径他と同様に、ニッケル層122およびスズ層123からなる金属層と基体11との接合性を向上させることができる。従って、第3実施形態の場合も、下地電極層121の端面部分121aと底面部分121bとの距離を広げて応力のさらなる緩和を実現することができる。
<第4実施形態>
図13は、第4実施形態における外部電極12の層構造を示す図である。
第4実施形態における外部電極12は、ニッケル層122およびスズ層123からなる金属層と下地電極層121との間に導線性樹脂層124を有する。導電性樹脂層124は、下地電極層121に対して部分的に設けられてもよく、図13の例では下地電極層121の端面部分121aに対して設けられている。
導電性樹脂層124の金属充填率は30~60[vol%]であり、下地電極層121よりもさらに低い金属充填率を有するため、金属層と下地電極層121との間で生じる応力が更に緩和される。特に、端面部分121aに導電性樹脂層124が設けられると、導電性樹脂層124の存在する部分では応力が緩和され、導電性樹脂層124の存在しない部分では、外部電極としての機械的強度の向上や、この部分の薄層化などの異なる効果を得ることができる。また、図示しないが、端面部分121aと不連続領域11cとに亘って導電性樹脂層124が設けられた場合や、また底面部分121bに導電性樹脂層124が設けられた場合も同様の効果を得ることができる。
<製造方法>
図14は、外部電極12の層構造を形成する第1の形成方法を示す図である。
図14に示す形成方法によれば、例えば図10に示す外部電極12の層構造が得られる。
図14に示す形成方法では、第1工程(図14(A))で、基体11の表面に底面側から端面側に至る連続した下地電極層121が形成される。
第2工程(図14(B))では、基体11の稜線部に対してブラスト加工などの表面加工処理が施され、下地電極層121が端面部分121aと底面部分121bとに分離される。端面部分121aと底面部分121bと間には、基体11の露出した不連続領域11cが形成される。
第3工程(図14(C))では、底面側から端面側に至る連続したニッケル層122およびスズ層123が形成され、外部電極12の層構造が形成される。
図15は、外部電極12の層構造を形成する第2の形成方法を示す図である。
図15に示す形成方法によれば、例えば図11に示す外部電極12の層構造が得られる。
図15に示す形成方法では、第1工程(図15(A))で、稜線部に凹凸形状11dを有した基体11が準備される。
第2工程(図15(B))では、基体11の表面に下地電極層121の材料が付与される。稜線部の凹凸形状11dにより、稜線部では下地電極層121が自ずと不連続となり、端面部分121aと底面部分121bが形成されるとともに、凹凸形状11dの凹部には点在部分121cが形成される。
第3工程(図15(C))では、稜線部に対して表面加工処理が施されてもよい。表面加工処理により、凹凸形状11dの凸部が削られて凹部が残るため、下地電極層121は、端面部分121aと底面部分121bと点在部分121cが確実に不連続となる。
第4工程(図15(D))では、底面側から端面側に至る連続したニッケル層122およびスズ層123が形成され、外部電極12の層構造が形成される。
図16は、外部電極12の層構造を形成する第3の形成方法を示す図である。
図16に示す形成方法によれば、例えば図12に示す外部電極12の層構造が得られる。
図16に示す形成方法では、第1工程(図16(A))で、基体11の表面に底面側から端面側まで下地電極層121の材料が付与される。但し、基体11の稜線部では下地電極層121の材料が薄く付与される。
第2工程(図16(B))では、下地電極層121の材料が焼結され、基体11の稜線部で下地電極層121の材料の一部が消失する。これにより、互いに不連続な端面部分121aと底面部分121bが形成されるとともに、稜線部には、端面部分121aおよび底面部分121bと不連続な点在部分121cが形成される。
第3工程(図16(C))では、底面側から端面側に至る連続したニッケル層122およびスズ層123が形成され、外部電極12の層構造が形成される。
なお、外部電極12の層構造を形成する形成方法としては、上述した各形成方法が組み合わされてもよい。
1 コイル部品
2 回路基板
2a 基板
3 ランド部
4 はんだ
11 基体
11c 不連続領域
12 外部電極
12a 端面部分
12b 底面部分
13 外装部
14 導体
121 下地電極層
121a 端面部分
121b 底面部分
121c 点在部分
122 ニッケル層
123 スズ層

Claims (10)

  1. 基体と、
    前記基体の内部および表面の少なくとも一方に設けられる導体と、
    前記基体が有する互いに隣り合った第1面および第2面のうち当該第1面に設けられる第1下地電極層と、当該第2面に設けられ、当該第1下地電極層とは少なくとも一部が離間する第2下地電極層と、当該第1下地電極層および当該第2下地電極層を覆う連続した金属層とから形成され、前記導体と電気的に接続される外部電極とを備えることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記外部電極は、前記第1下地電極層と前記第2下地電極層との間に、前記第1下地電極層および前記第2下地電極層とは少なくとも一部が離間する複数の第3下地電極層を有することを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記第2面は、前記コイル部品の実装時に基板に対向する底面であり、
    前記第1面は端面であり、
    前記金属層の、前記底面から前記端面に至る延伸方向における長さは、当該端面側の方が当該底面側よりも短いことを特徴とする請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記金属層は、前記下地電極層よりも金属充填率が高いことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコイル部品。
  5. 前記金属層は、
    前記第1下地電極層および前記第2下地電極層を覆う連続したニッケル層と、
    前記ニッケル層を覆い、当該ニッケル層よりも薄いスズ層と、
    を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコイル部品。
  6. 前記外部電極は、前記第1下地電極層および前記第2下地電極層の少なくとも一方と前記金属層との間に導電性樹脂層を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のコイル部品。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のコイル部品と、
    前記コイル部品が前記外部電極の端面を覆うはんだにより実装された基板と、
    を備えたことを特徴とする回路基板。
  8. 請求項7に記載の回路基板を備えることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1から6のいずれか1項に記載のコイル部品を製造する製造方法であって、
    前記基体の、前記第1面と前記第2面との境界部分に凹凸を形成する工程と、
    前記凹凸が形成された前記基体に対し、下地電極層の材料を前記第1面から前記第2面まで付与する工程と、
    前記材料の付与と同時あるいは付与の後に、少なくとも一部が互いに離間した前記第1下地電極層および前記第2下地電極層を形成する工程と、
    を有することを特徴とするコイル部品の製造方法。
  10. 請求項1から6のいずれか1項に記載のコイル部品を製造する製造方法であって、
    前記基体に対し、下地電極層の材料を前記第1面から前記第2面まで付与する工程と、
    前記第1面と前記第2面との境界部分について付与された前記材料を減らすことで、少なくとも一部が互いに離間した前記第1下地電極層および前記第2下地電極層を形成する工程と、
    を有することを特徴とするコイル部品の製造方法。
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