JP2023092279A - 車両 - Google Patents

Abstract

【課題】駆動モータの組立およびメンテナンス作業が容易であり、駆動モータを保護でき、マスの集中化に優れた、車両を提供する。
【解決手段】車両１０は、上フレーム１４ａ，１４ｂと、下フレーム１６ａ，１６ｂと、前フレーム１８と、後フレーム２０と、前輪２２ａ，２２ｂと、後輪２４ａ，２４ｂと、前輪２２ａ，２２ｂを操舵するバーハンドル５０と、後輪２４ａ，２４ｂを駆動する駆動モータ５４と、駆動モータ５４へ電力を供給するバッテリ５６と、駆動モータ５４より上方に設けられる鞍乗りシート６２とを備える。側面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６は、上フレーム１４ａ，１４ｂ、下フレーム１６ａ，１６ｂ、前フレーム１８および後フレーム２０に囲まれた領域に配置される。
【選択図】図５

Description

この発明は車両に関し、より特定的には電動ＡＴＶ（All Terrain Vehicle）などの車両に関する。

この種の従来技術の一例として、特許文献１において電動式不整地走行車が開示されている。この車両は、車両フレームの前部に回動可能に支持されるステアリングシャフトと、ステアリングシャフトによって操舵される左右一対の前輪と、左右一対の後輪と、左右の前輪の間に配置され左右の前輪をそれぞれ駆動する左右一対の電動モータと、左右の後輪の間に配置され左右の後輪をそれぞれ駆動する左右一対の電動モータと、前輪と後輪との間に配置されるバッテリとを備える。

また、特許文献２において電動式不整地走行四輪車が開示されている。この車両は、車体フレームの後方寄りにかつ車体フレームから下方にはみ出すように配置される電動モータと、車体フレームの略中央部分に前後方向に並設される複数のバッテリと、これらのバッテリの前方に配置されるコントローラとを備える。

特許第５５０９８１１号公報 特許第４２１４７５９号公報

特許文献１では、後輪用の電動モータは左右の後輪の間に設けられ、特許文献２では、電動モータは側面視において車体フレームと重なるように設けられるので、特許文献１および２ではいずれも、電動モータを車両側方から着脱することができない。また、電動ＡＴＶは、ロックセクション等の悪路を走行し、走行時に飛び石を受けることが想定される。さらに、特許文献１および２では、重量物である電動モータとバッテリとは離れて設けられている。

この発明の主たる目的は、駆動モータの組立およびメンテナンス作業が容易であり、駆動モータを保護でき、マスの集中化に優れた、車両を提供することである。

上述の目的を達成するために、左右に間隔をあけて設けられる一対の上フレームと、左右に間隔をあけて設けられる一対の下フレームと、一対の上フレームの前部および一対の下フレームを連結する前フレームと、一対の上フレームの後部および一対の下フレームの後部を連結する後フレームと、一対の前輪と、一対の後輪と、一対の前輪を操舵するバーハンドルと、一対の後輪を駆動する駆動モータと、駆動モータへ電力を供給するバッテリとを備え、側面視において駆動モータおよびバッテリは、上フレーム、下フレーム、前フレームおよび後フレームに囲まれた領域に配置される、車両が提供される。

この発明では、側面視において駆動モータおよびバッテリは、上フレーム、下フレーム、前フレームおよび後フレームに囲まれた領域に位置する。ここで、上フレーム、下フレーム、前フレームおよび後フレームによって形成された開口部分は、側方から駆動モータおよびバッテリのそれぞれを取り付け可能な形状および大きさを有する。したがって、駆動モータは、車両側方と上記領域との間で組付け/取り外し可能となり、組立およびメンテナンス作業が容易になる。また、車両が、ロックセクション等の悪路を走行し、走行時に飛び石を受けても、駆動モータを保護することができる。さらに、駆動モータおよびバッテリを上記領域に配置することで、重量物を車両の重心付近に集中させることができ、マスを集中化できる。

好ましくは、側面視において駆動モータおよびバッテリは下フレームから下方にはみ出さない。この場合、より一層、駆動モータの組立およびメンテナンス作業が容易となり、駆動モータを保護でき、マスを集中化できる。

また好ましくは、駆動モータはバッテリの後方に配置され、駆動モータは出力軸を有し、車両は、後輪を駆動するために出力軸からの動力を後輪へ伝達する動力伝達部材をさらに含む。この場合、駆動モータと後輪との間にバッテリは位置しないので、駆動モータと後輪とを連結するための動力伝達部材のレイアウトが容易になるとともに、駆動モータの前方の空間をバッテリ用に有効利用できる。

さらに好ましくは、動力伝達部材は、チェーンまたはドライブシャフトを含む。この場合、動力伝達部材を簡単に構成できる。

好ましくは、平面視においてバッテリは一対の下フレームと重なる。この場合、さらにマスを集中化できる。

また好ましくは、平面視において駆動モータの幅方向の長さは、後フレームの幅方向の寸法より短い。この場合、ニーグリップをし易くなる。

さらに好ましくは、車両幅方向に延びるように後フレームに取り付けられるピボット軸をさらに含み、平面視において駆動モータおよびバッテリのそれぞれの幅方向の長さは、ピボット軸の両端長さより短い。この場合、駆動モータおよびバッテリの車両幅方向の寸法を抑制でき、駆動モータおよびバッテリの側方の空間を有効利用できる。

好ましくは、後フレームまたは一対の下フレームに取り付けられる一対のステップをさらに含み、平面視において駆動モータおよびバッテリのそれぞれの幅方向の長さは、一対のステップ間距離より短い。この場合、ステップに足を載せた際、駆動モータおよびバッテリが邪魔にならず、快適に乗車できる。

また好ましくは、駆動モータを制御するためにバッテリの上方に設けられるモータコントロールユニットをさらに含む。この場合、モータコントロールユニットからバッテリへの配策が容易になる。

さらに好ましくは、駆動モータを制御するために駆動モータの上方かつバッテリの後方に設けられるモータコントロールユニットをさらに含む。この場合、モータコントロールユニットから駆動モータおよびバッテリへの配策が容易になる。

好ましくは、平面視においてモータコントロールユニットは一対の下フレームの間に位置する。この場合、モータコントロールユニットの車両幅方向の寸法を抑制でき、モータコントロールユニットの側方の空間を有効利用できる。

また好ましくは、バッテリの上方に設けられるコンソールボックスをさらに含む。この場合、バッテリの上方の空間を収容スペースとして有効利用できる。

さらに好ましくは、駆動モータより上方に設けられる鞍乗りシートをさらに含み、バーハンドルは、鞍乗りシートより上方に設けられる。この発明は、このような構成を有するＡＴＶに好適に用いられる。

なお、この発明において「側面視において駆動モータおよびバッテリは、上フレーム、下フレーム、前フレームおよび後フレームに囲まれた領域に位置する」とは、駆動モータおよびバッテリの隅等の細部が当該領域からはみ出す場合を除外するものではなく、駆動モータおよびバッテリが当該領域から実質的にはみ出さなければよい。

この発明によれば、駆動モータの組立およびメンテナンス作業が容易であり、駆動モータを保護でき、マスの集中化に優れた、車両が得られる。

この発明の一実施形態に係る車両を示す側面図である。 図１の車両を示す平面図である。 外装部品を外した状態の車両を示す斜視図である。 図３の車両を示す正面図である。 図３の車両を左方から見た側面図である。 図３の車両を右方から見た側面図である。 図３の車両を示す平面図である。 図３の車両を示す底面図である。 Ａ－Ａ断面図解図である。 駆動モータの上部近傍を示す拡大平面図である。 モータコントロールユニットが一対の下フレームの間に位置する場合を示す図解図である。 モータコントロールユニットが駆動モータの上方かつバッテリの後方に設けられる場合を示す図解図である。

以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。なお、この発明の実施形態における前後、左右、上下とは、車両１０の鞍乗りシート６２（後述）に運転者がバーハンドル５０（後述）に向かって着座した状態を基準とする前後、左右、上下を意味する。図中において、「Ｆｒ」は前方を示し、「Ｒｒ」は後方を示し、「Ｒ」は右方を示し、「Ｌ」は左方を示し、「Ｕ」は上方を示し、「Ｌｏ」は下方を示す。

図１および図２を参照して、この発明の一実施形態に係る車両１０は、１人乗りの電動ＡＴＶである。

図３～図８を参照して、車両１０は、車体フレーム１２を含む。車体フレーム１２は、一対の上フレーム１４ａ，１４ｂと、一対の下フレーム１６ａ，１６ｂと、前フレーム１８と、後フレーム２０とを含む。

一対の上フレーム１４ａ，１４ｂは、左右に間隔をあけて前後方向に延び、かつその中央部が上方にやや突出するように側面視で略Ｖ字状に形成される。一対の上フレーム１４ａ，１４ｂの略中央部を連結するように、ステアリングシャフト４８（後述）を支持するための支持フレーム１４ｃが設けられる。支持フレーム１４ｃは、略Ｖ字状に形成され、側面視で前方かつ斜め上方に延びるように一対の上フレーム１４ａ，１４ｂに設けられる。

一対の下フレーム１６ａ，１６ｂは、一対の上フレーム１４ａ，１４ｂの下方において左右に間隔をあけて前後方向に延び、相互の間隔が前部より後部の方が大きくなるように形成される。

前フレーム１８は、一対の上フレーム１４ａ，１４ｂの前部および一対の下フレーム１６ａ，１６ｂを連結する。より具体的には、前フレーム１８は、一対の上フレーム１４ａ，１４ｂの前部および一対の下フレーム１６ａ，１６ｂの前部を連結する一対の第１フレーム１８ａ，１８ｂと、一対の上フレーム１４ａ，１４ｂの前部および一対の下フレーム１６ａ，１６ｂの略中央部を連結する一対の第２フレーム１８ｃ，１８ｄとを含む。一対の第２フレーム１８ｃ，１８ｄは、補強部材として機能する。

後フレーム２０は、一対の上フレーム１４ａ，１４ｂの後部および一対の下フレーム１６ａ，１６ｂの後部を連結する。より具体的には、後フレーム２０は、一対の上フレーム１４ａ，１４ｂの後部および一対の下フレーム１６ａ，１６ｂの後部を連結する背面視で略Ｕ字状かつ側面視で略Ｖ字状の第３フレーム２０ａと、第３フレーム２０ａの両端部を連結するクロスメンバ２０ｂと、第３フレーム２０ａの両側の上部から後方かつやや斜め上方に延びる一対の第４フレーム２０ｃ，２０ｄと、第３フレーム２０ａの両側の略中央部から後方かつ斜め上方に延びる一対の第５フレーム２０ｅ，２０ｆと、略Ｕ字状の第６フレーム２０ｇとを含む。第６フレーム２０ｇは、その一端部が第４フレーム２０ｃの後端部と第５フレーム２０ｅの後端部とによって挟まれ、かつその他端部が第４フレーム２０ｄの後端部と第５フレーム２０ｆの後端部とによって挟まれるように設けられる。

車体フレーム１２の前部近傍に一対の前輪２２ａ，２２ｂが設けられ、車体フレーム１２の後部近傍に一対の後輪２４ａ，２４ｂが設けられる（図１および図２参照）。前輪２２ａ，２２ｂはそれぞれ、ホイール２６ａ，２６ｂと、ホイール２６ａ，２６ｂに装着されるタイヤ２８ａ，２８ｂとを含む。同様に、後輪２４ａ，２４ｂはそれぞれ、ホイール３０ａ，３０ｂと、ホイール３０ａ，３０ｂに装着されるタイヤ３２ａ，３２ｂとを含む。

一対の前輪２２ａ，２２ｂはそれぞれ、サスペンション３４ａ，３４ｂを介して車体フレーム１２に接続される。

一対の後輪２４ａ，２４ｂは、サスペンション３６、スイングアーム３８ａ，３８ｂ等を介して車体フレーム１２に接続される。すなわち、後フレーム２０の第３フレーム２０ａの両側部は、車幅方向に延びるピボット軸４０を介して連結される。後輪２４ａ，２４ｂは、車幅方向に延びる車軸４２によって連結される。車軸４２の中央部には、車軸４２に対して回転自在にアーム支持部４４が取り付けられる。ピボット軸４０とアーム支持部４４とは、左右に間隔をあけて前後方向に延びるスイングアーム３８ａ，３８ｂによって連結される。スイングアーム３８ａ，３８ｂの後部は連結部４６によって連結される。サスペンション３６は、車幅方向中央部に設けられ、第３フレーム２０ａと連結部４６とを連結する。

一対の上フレーム１４ａ，１４ｂの間を通るように、ステアリングシャフト４８が設けられる。ステアリングシャフト４８の下端部は、前フレーム１８の一対の第１フレーム１８ａ，１８ｂに連結され、ステアリングシャフト４８の中央部よりやや上方寄りの箇所は、支持フレーム１４ｃによって支持され、ステアリングシャフト４８の上端部には、一対の前輪２２ａ，２２ｂを操舵するバーハンドル５０が取り付けられる。バーハンドル５０は、鞍乗りシート６２より上方に設けられる。バーハンドル５０を操作することによって、ステアリングシャフト４８が回動し、それに伴って図示しない一対のタイロッドを介して前輪２２ａ，２２ｂが操舵される。

後フレーム２０の第３フレーム２０ａの両端部には、車両外方に延びるように一対のステップ５２ａ，５２ｂが取り付けられる。

車体フレーム１２によって、一対の後輪２６ａ，２６ｂを駆動する駆動モータ５４、および駆動モータ５４へ電力を供給するバッテリ５６が支持される。駆動モータ５４およびバッテリ５６は、一対の下フレーム１６ａ，１６ｂ上に配置される。駆動モータ５４はバッテリ５６の後方に配置される。好ましくは、バッテリ５６は、交換可能な充電式バッテリである。

図５、図６および図９を参照して、側面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６は、上フレーム１４ａ，１４ｂ、下フレーム１６ａ，１６ｂ、前フレーム１８の一対の第２フレーム１８ｃ，１８ｄ、および後フレーム２０の第３フレーム２０ａに囲まれた領域に位置する。ここで、上フレーム１４ａ，１４ｂ、下フレーム１６ａ，１６ｂ、前フレーム１８および後フレーム２０によって形成された開口部分は、側方から駆動モータ５４およびバッテリ５６のそれぞれを取り付け可能な形状および大きさを有する。この実施形態では、側面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６は、上フレーム１４ａ，１４ｂ、下フレーム１６ａ，１６ｂ、前フレーム１８の第２フレーム１８ｃ，１８ｄ、および後フレーム２０の第３フレーム２０ａに囲まれた領域の内側に配置され、これらのフレームとは重ならない。側面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６は、一対の下フレーム１６ａ，１６ｂから下方にはみ出さない。

図７および図８を参照して、平面視においてバッテリ５６は一対の下フレーム１６ａ，１６ｂと重なる。さらに図１０を参照して、平面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６のそれぞれの幅方向の長さＷ１，Ｗ２は、後フレーム２０の幅方向の寸法Ｗ３より短い。平面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６のそれぞれの幅方向の長さＷ１，Ｗ２は、ピボット軸４０の両端長さＬより短い。平面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６のそれぞれの幅方向の長さＷ１，Ｗ２は、一対のステップ５２ａ，５２ｂ間距離Ｄより短い。

図５～図７を参照して、駆動モータ５４を制御するためにバッテリ５６の上方に、モータコントロールユニット（ＭＣＵ）５８が設けられる。モータコントロールユニット５８は、図示しないブラケットを介して一対の上フレーム１４ａ，１４ｂに支持される。

駆動モータ５４は、出力軸５４ａを有する。

出力軸５４ａからの動力は、動力伝達部材６０を介して一対の後輪２４ａ，２４ｂへ伝達され、一対の後輪２４ａ，２４ｂが駆動される。動力伝達部材６０は、出力軸５４ａに取り付けられるスプロケット６０ａと、車軸４２に取り付けられるスプロケット（図示せず）と、スプロケット６０ａと車軸側スプロケットとを連結するチェーン６０ｂとを含む。したがって、出力軸５４ａからの動力は、スプロケット６０ａと、チェーン６０ｂと、車軸側スプロケットとを介して車軸４２に伝達され、さらに一対の後輪２４ａ，２４ｂへ伝達される。

図１および図２を参照して、車体フレーム１２には、鞍乗りシート６２および外装部品６４が取り付けられる。

鞍乗りシート６２は、駆動モータ５４より上方に設けられ、後フレーム２０の一対の第４フレーム２０ｃ，２０ｄによって支持される。

外装部品６４は、鞍乗りシート６２の前方に位置するトップカバー６４ａと、トップカバー６４ａの前方に位置するフロントフェンダ６４ｂと、トップカバー６４ａの後方かつ鞍乗りシート６２の周囲に設けられるリアフェンダ６４ｃとを含む。トップカバー６４ａにはコンソールボックス６４ｄが設けられる。コンソールボックス６４ｄは、バッテリ５６の上方に設けられる。

このような車両１０によれば、側面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６は、上フレーム１４ａ，１４ｂ、下フレーム１６ａ，１６ｂ、前フレーム１８および後フレーム２０に囲まれた領域に位置する。ここで、上フレーム１４ａ，１４ｂ、下フレーム１６ａ，１６ｂ、前フレーム１８および後フレーム２０によって形成された開口部分は、側方から駆動モータ５４およびバッテリ５６のそれぞれを取り付け可能な形状および大きさを有する。したがって、駆動モータ５４は、車両側方と上記領域との間で組付け/取り外し可能となり、組立およびメンテナンス作業が容易になる。また、車両１０が、ロックセクション等の悪路を走行し、走行時に飛び石を受けても、駆動モータ５４を保護することができる。さらに、駆動モータ５４およびバッテリ５６を上記領域に配置することで、重量物を車両１０の重心付近に集中させることができ、マスを集中化できる。

側面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６は下フレーム１６ａ，１６ｂから下方にはみ出さないので、より一層、駆動モータ５４の組立およびメンテナンス作業が容易となり、駆動モータ５４を保護でき、マスを集中化できる。

駆動モータ５４と後輪２４ａ，２４ｂとの間にバッテリ５６は位置しないので、駆動モータ５４と後輪２４ａ，２４ｂとを連結するための動力伝達部材６０のレイアウトが容易になるとともに、駆動モータ５４の前方の空間をバッテリ用に有効利用できる。特に、動力伝達部材６０がチェーン６０ｂを含んで構成される場合に効果的である。

動力伝達部材６０がチェーン６０ｂを含んで構成されることによって、動力伝達部材６０を簡単に構成できる。

平面視においてバッテリ５６は一対の下フレーム１６ａ，１６ｂと重なることによって、さらにマスを集中化できる。

平面視において駆動モータ５４の幅方向の長さＷ１は、後フレーム２０の幅方向の寸法Ｗ３より短いので、ニーグリップをし易くなる。また、チェーン６０ｂを含む動力伝達部材６０を後フレーム２０の内側にレイアウトできる。

平面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６のそれぞれの幅方向の長さＷ１，Ｗ２は、ピボット軸４０の両端長さＬより短いので、駆動モータ５４およびバッテリ５６の車両幅方向の寸法を抑制でき、駆動モータ５４およびバッテリ５６の側方の空間を有効利用できる。

平面視において駆動モータ５４およびバッテリ５６のそれぞれの幅方向の長さＷ１，Ｗ２は、一対のステップ５２ａ，５２ｂ間距離Ｄより短いので、ステップ５２ａ，５２ｂに足を載せた際、駆動モータ５４およびバッテリ５６が邪魔にならず、快適に乗車できる。

モータコントロールユニット５８がバッテリ５６の上方に設けられるので、モータコントロールユニット５８からバッテリ５６への配策が容易になる。

コンソールボックス６４ｄがバッテリ５６の上方に設けられることによって、バッテリ５６の上方の空間を収容スペースとして有効利用できる。

この発明は、ＡＴＶに好適に用いられる。

なお、図５～図７に示すモータコントロールユニット５８に代えて、図１１に示すモータコントロールユニット５８ａが用いられてもよい。モータコントロールユニット５８ａの車幅方向の寸法は、モータコントロールユニット５８の車幅方向の寸法より小さい。平面視においてモータコントロールユニット５８ａは一対の下フレーム１６ａ，１６ｂの間に位置する。この場合、モータコントロールユニット５８ａの車両幅方向の寸法を抑制でき、モータコントロールユニット５８ａの側方の空間を有効利用できる。

図５～図７に示す実施形態では、モータコントロールユニット５８は、バッテリ５６の上方に設けられたが、これに限定されない。図１２に示すように、モータコントロールユニット５８は、駆動モータ５４の上方かつバッテリ５６の後方に設けられてもよい。この場合、モータコントロールユニット５８から駆動モータ５４およびバッテリ５６への配策が容易になる。また、この場合も、平面視においてモータコントロールユニット５８を一対の下フレーム１６ａ，１６ｂの間に位置させることができる。

動力伝達部材は、ドライブシャフトを含んで構成されてもよい。この場合も、動力伝達部材を簡単に構成できる。

一対のステップ５２ａ，５２ｂは、一対の下フレーム１６ａ，１６ｂに取り付けられてもよい。

駆動モータ５４およびバッテリ５６へ導風する導風部材が、トップカバー６４ａやフロントフェンダ６４ｂに設けられてもよい。また、バッテリ５６に導風部材が設けられてもよい。

１０ 車両
１２ 車体フレーム
１４ａ，１４ｂ 上フレーム
１６ａ，１６ｂ 下フレーム
１８ 前フレーム
２０ 後フレーム
２２ａ，２２ｂ 前輪
２４ａ，２４ｂ 後輪
３４ａ，３４ｂ，３６ サスペンション
３８ａ，３８ｂ スイングアーム
４０ ピボット軸
４８ ステアリングシャフト
５０ バーハンドル
５２ａ，５２ｂ ステップ
５４ 駆動モータ
５４ａ 出力軸
５６ バッテリ
５８，５８ａ モータコントロールユニット
６０ 動力伝達部材
６０ａ スプロケット
６０ｂ チェーン
６２ 鞍乗りシート
６４ 外装部品
６４ｄ コンソールボックス
Ｄ 一対のステップ間距離
Ｌ ピボット軸の両端長さ
Ｗ１ 駆動モータの幅方向の長さ
Ｗ２ バッテリの幅方向の長さ
Ｗ３ 後フレームの幅方向の寸法

Claims (13)

1. 左右に間隔をあけて設けられる一対の上フレームと、
   左右に間隔をあけて設けられる一対の下フレームと、
   前記一対の上フレームの前部および前記一対の下フレームを連結する前フレームと、
   前記一対の上フレームの後部および前記一対の下フレームの後部を連結する後フレームと、
   一対の前輪と、
   一対の後輪と、
   前記一対の前輪を操舵するバーハンドルと、
   前記一対の後輪を駆動する駆動モータと、
   前記駆動モータへ電力を供給するバッテリとを備え、
   側面視において前記駆動モータおよび前記バッテリは、前記上フレーム、前記下フレーム、前記前フレームおよび前記後フレームに囲まれた領域に配置される、車両。
2. 側面視において前記駆動モータおよび前記バッテリは前記下フレームから下方にはみ出さない、請求項１に記載の車両。
3. 前記駆動モータは前記バッテリの後方に配置され、
   前記駆動モータは出力軸を有し、
   当該車両は、前記後輪を駆動するために前記出力軸からの動力を前記後輪へ伝達する動力伝達部材をさらに含む、請求項１または２に記載の車両。
4. 前記動力伝達部材は、チェーンまたはドライブシャフトを含む、請求項３に記載の車両。
5. 平面視において前記バッテリは前記一対の下フレームと重なる、請求項１から４のいずれかに記載の車両。
6. 平面視において前記駆動モータの幅方向の長さは、前記後フレームの幅方向の寸法より短い、請求項１から５のいずれかに記載の車両。
7. 車両幅方向に延びるように前記後フレームに取り付けられるピボット軸をさらに含み、
   平面視において前記駆動モータおよび前記バッテリのそれぞれの幅方向の長さは、前記ピボット軸の両端長さより短い、請求項１から６のいずれかに記載の車両。
8. 前記後フレームまたは前記一対の下フレームに取り付けられる一対のステップをさらに含み、
   平面視において前記駆動モータおよび前記バッテリのそれぞれの幅方向の長さは、前記一対のステップ間距離より短い、請求項７に記載の車両。
9. 前記駆動モータを制御するために前記バッテリの上方に設けられるモータコントロールユニットをさらに含む、請求項１から８のいずれかに記載の車両。
10. 前記駆動モータを制御するために前記駆動モータの上方かつ前記バッテリの後方に設けられるモータコントロールユニットをさらに含む、請求項１から８のいずれかに記載の車両。
11. 平面視において前記モータコントロールユニットは前記一対の下フレームの間に位置する、請求項９または１０に記載の車両。
12. 前記バッテリの上方に設けられるコンソールボックスをさらに含む、請求項１から１１のいずれかに記載の車両。
13. 前記駆動モータより上方に設けられる鞍乗りシートをさらに含み、
    前記バーハンドルは、前記鞍乗りシートより上方に設けられる、請求項１から１２のいずれかに記載の車両。

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