JP2023092264A - 虚像表示装置 - Google Patents

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雄一郎 早川
Yuichiro Hayakawa
誠 坂井
Makoto Sakai
智史 小堀
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Abstract

Figure 2023092264000001
【課題】ウインドシールドの縦方向と横方向の曲率が異なる場合であっても、表示部の表示領域を有効に活用し、虚像の表示品位の向上を可能とする虚像表示装置を提供する。
【解決手段】虚像表示装置において、アイボックスEBに対して、水平方向結像距離Dh、および垂直方向結像距離Dvは、5m未満であり、虚像の中心点の水平方向角度変化量dVihと、虚像の中心点の垂直方向角度変化量dVivと、において、水平方向角度変化量/垂直方向角度変化量<0.9、または、1.1<水平方向角度変化量/垂直方向角度変化量、であり、水平方向結像距離と、垂直方向結像距離とが異なるように設定されている。
【選択図】図1

Description

本開示は、虚像表示装置に関するものである。
虚像表示装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の虚像表示装置(車両用表示装置)では、液晶表示パネルによって形成される画像の表示光を出射して、ミラーで反射させて、ウインドシールドに導くようになっている。そして、ウインドシールドの表面で反射した表示光が視認者に至り、表示像として視認される。視認者にとっては、表示像は、ウインドシールド前方における虚像として視認されることになる。
ウインドシールドで反射する表示光(画像)においては、ウインドシールドの曲率、およびミラーの傾斜角度(視認者の目の高さ位置)に応じて、歪みが発生する。よって、歪み補正のために、液晶表示パネルに形成される画像に、予め、逆歪みをかけた補正画像にして、ウインドシールドに出射するようになっている。歪み補正のための補正係数(パラメータ)は、目の高さ位置、およびウインドシールドの歪み(製造時の曲率のばらつき)に応じて、予め設定されており、表示制御部によって自動的に選択されるようになっている。
これにより、画像の表示光は、ウインドシールドで反射する際に発生する歪によって、補正用の逆歪みが相殺されて、歪みのない表示像が視認されるようになっている。
特許第6278769号公報
しかしながら、ウインドシールドにおいて、縦方向と横方向とで曲率が異なる場合に、任意の表示距離に虚像を表示するための倍率が、縦方向と横方向とで異なってしまう。つまり、このような場合、任意の表示サイズを達成するための歪補正を行った表示器での表示使用領域のアスペクト比と、虚像のアスペクト比が異なってしまう。このような状況では、表示部の表示領域が有効に活用できなくなり、また、元画像が縦横どちらかが無理に引き延ばされたり圧縮されたりするため、表示品位が低下する。
本開示の目的は、上記問題に鑑み、ウインドシールドの縦方向と横方向の曲率が異なる場合であっても、表示部の表示領域を有効に活用し、虚像の表示品位の向上を可能とする虚像表示装置を提供することにある。
本開示は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
本開示では、画像の表示光を出射する表示部(121)と、
表示光を反射させる反射部(131、132)と、を備え、
反射部で反射された表示光を、視認者の前方に位置するウインドシールド(10)の前方に虚像(20)として、視認者に視認させる虚像表示装置であって、
アイボックス(EB)に対して、視点の水平方向における虚像までの距離として定義される水平方向結像距離(Dh)、および視点の垂直方向における虚像までの距離として定義される垂直方向結像距離(Dv)は、5m未満であり、
アイボックスにおける視点の水平方向への所定移動量に対する虚像の中心点の水平方向角度変化量(dVih)と、
アイボックスにおける視点の垂直方向への所定移動量に対する虚像の中心点の垂直方向角度変化量(dViv)と、において、
水平方向角度変化量/垂直方向角度変化量<0.9、または、
1.1<水平方向角度変化量/垂直方向角度変化量、であり、
水平方向結像距離と、垂直方向結像距離とが異なるように設定されている。
本開示によれば、水平方向結像距離と、垂直方向結像距離とを異なるように設定することで、それぞれの距離における虚像の横方向および縦方向の倍率を、自由に設定することが可能となる。よって、「課題」の項で説明したような、表示画像と、虚像とにおいて、縦方向と横方向の倍率(アスペクト比)が異なってしまうことを抑制できるので、表示部の表示領域を有効に活用し、虚像の表示品位を向上させることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
ヘッドアップディスプレイ装置の全体構成を示す説明図である。 ウインドシールドにおける水平方向の曲線の曲率、および垂直方向の曲線の曲率を示す説明図である。 水平方向結像距離、および垂直方向結像距離を示す説明図である。 水平方向角度変化量を示す説明図である。 垂直方向角度変化量を示す説明図である。 垂直方向角度変化量に対する水平方向角度変化量の比の設定領域を示す説明図である。 左右の目の高さが異なるときに発生する縦視差を示す説明図である。 結像距離、および両眼間隔を示す説明図である。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の虚像表示装置を図1~図8に基づいて説明する。図1、図2に示すように、虚像表示装置は、車両の運転者(視認者)前方の投影部材(ここではウインドシールド10)に、表示装置120(液晶ディスプレイ121)の画像を投影する装置である。
つまり、虚像表示装置は、表示装置120から出射される画像を表す表示光(図1中の実線矢印)を、車両のウインドシールド10の投射位置10aに投影させる。そして、虚像表示装置は、運転者と投射位置10aとを結ぶ線の車両前方延長線上(ウインドシールド10の前方=前景)に、虚像20として重畳表示して、運転者に視認させるものとなっている。このような虚像表示装置を、ヘッドアップディスプレイ(Head‐Up Display)装置100と呼び、以下、「HUD装置100」と表記する。
ウインドシールド10は、車両のフロント側のシールドであり、例えば2枚のガラスと、その中間に設けられる中間膜とから形成された合わせガラスが使用されている。ウインドシールド10は、車両の上方から見た場合、および車両の側方から見た場合に、車両の室内側が凹面となる曲率を有しており、凹面鏡と同一の効果により、表示像を拡大して、より遠方に表示できるようになっている。
図2に示すように、ウインドシールド10の虚像20が視認される領域の凹面(曲面)上において、水平方向の仮想曲線の曲率は、水平方向曲率Ph(第1曲率)であり、垂直方向の仮想曲線の曲率は、垂直方向曲率Pv(第2曲率)である。本開示では、水平方向曲率Phと、垂直方向曲率Pvは、異なる設定となっている。尚、図2におけるx軸は、車両左右方向の軸であり、y軸は、車両前後方向の軸であり、z軸は、車両上下方向の軸である。
HUD装置100は、筐体110、表示装置120、平面鏡131、凹面鏡132、および制御部140等を備えている。
筐体110は、表示装置120、平面鏡131、凹面鏡132、および制御部140等を内部に収容するケース部材であり、例えば、直方体を成している。筐体110の上側(ウインドシールド10側)には、表示装置120からの表示光が出射(通過)できるように、開口部111が形成されている。開口部111には、筐体110内への塵、埃等の侵入を防止する透光性の防塵シートが設けられている。筐体110は、車両のインストルメントパネル内に配置されている。尚、インストルメントパネルの上面にも表示光が通過するためのインパネ開口部が形成されている。
表示装置120は、液晶ディスプレイ121、およびバックライト122等を有している。
液晶ディスプレイ121は、バックライト122からの光によって透過照明されて、表示面121aに所定の画像を表示するもの(Liquid Crystal Display=LCD)であり、制御部140の駆動回路によって駆動制御(画像処理)されるようになっている。液晶ディスプレイ121は、例えば、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor=TFT)が用いられたTFT液晶ディスプレイが使用されている。液晶ディスプレイ121は、本開示の表示部に対応する。
バックライト122は、液晶ディスプレイ121の背面側(表示面121aの反対側)に配置されて、通電(電力供給)されることで発光して、液晶ディスプレイ121に対して画像表示のための光を照射する光源部となっている。バックライト122は、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode=LED)が使用されている。発光ダイオードは、複数設けられて、格子状に配置されている。バックライト122は、制御部140によって、発光状態が制御されて、液晶ディスプレイ121に対する光軸に沿うように、光を照射する。
そして、液晶ディスプレイ121は、バックライト122から照射される光によって、画像を表わす表示光を、バックライト122とは反対側となる平面鏡131に向けて出射するようになっている。
液晶ディスプレイ121によって形成される画像(所定の画像)は、例えば、走行時における車両情報としての車速、車両用ナビゲーションシステムにおける目的地への案内情報としての右左折指示(ターンバイターン)、道路上における歩行者検出表示(歩行者を囲う楕円形マーク、あるいは歩行者マーク)、および衝突防止用の緊急的な安全警告(ブレーキ要請)等とすることができる。
液晶ディスプレイ121は、上記のような複数種類の表示画像を、1つずつ、あるいは、複数組み合わせて、表示面121aに形成することができるようになっている。運転者は表示切替えスイッチにより、表示画像をいずれにするか、選択できるようになっている。
尚、表示部としては、上記のような液晶ディスプレイ121に限定されることなく、例えば、有機ELディスプレイ(Organic Light Emitting Diode=OLED)、LEDディスプレイ、スクリーンを用いた投影機等としてもよい。
平面鏡131は、反射面が平面を成す鏡であり、平面鏡131の反射面は、液晶ディスプレイ121および凹面鏡132に向き合うように配置されている。平面鏡131は、液晶ディスプレイ121からの表示光を、凹面鏡132に反射させるようになっている。平面鏡131は、本開示の反射部に対応する。
凹面鏡132は、反射面が凹面状を成して、平面鏡131からの反射像を拡大する鏡であり、凹面鏡132の反射面は、平面鏡131およびウインドシールド10の投射位置10aに向き合うように配置されている。凹面鏡132は、液晶ディスプレイ121から出射されて、平面鏡131で反射された表示光を、筐体110の開口部111を通して、ウインドシールド10の投射位置10aに反射させるようになっている。凹面鏡132は、平面鏡131と同様に、本開示の反射部に対応する。
尚、凹面鏡132は、水平方向の軸部(x軸)によって回動可能に支持されており、駆動部と接続されている。そして、運転者の入力操作、あるいは制御部140によって、駆動部が作動されて、図1に示す凹面鏡132の傾斜方向が調整されるようになっている。凹面鏡132の傾斜角度が調整されることで、体格の異なる運転者に対して、個々に、投射位置10aをずらして、好適な位置で虚像20が視認できるようになっている。つまり、図3に示すアイボックスEB(運転者にとって虚像20が視認される範囲)の設定位置が、調整される。
制御部140は、投影用の画像形成のためのバックライト122の発光状態の制御、液晶ディスプレイ121の画像処理、および凹面鏡132における駆動部による凹面鏡132の傾斜角度の制御等を行う。
具体的には、制御部140は、表示切替えスイッチによる運転者の指示に基づいて表示すべき画像を決定すると共に、バックライト122の発光状態を制御し、駆動回路を介して液晶ディスプレイ121に画像を形成させる(画像処理する)。
すると、図1に示すように、液晶ディスプレイ121は、バックライト122から出射される光によって、画像の表示光を、平面鏡131に出射させる。平面鏡131は、液晶ディスプレイ121から出射された表示光を反射させて、凹面鏡132に出射させる。更に、凹面鏡132は、表示光を、開口部111を通して、ウインドシールド10の投射位置10aに反射させる。投射位置10aに反射された表示光(画像)は、運転者と投射位置10aとを結ぶ線の車両の前方延長線上(運転者の視野前方)に虚像20として表示(結像)されて、運転者に視認されることになる。
画像の表示光に対する虚像20の倍率(縦横比)は、ウインドシールド10とアイボックスEBとの距離、液晶ディスプレイ121、平面鏡131および凹面鏡132等の設定位置、ウインドシールド10および凹面鏡132の曲率等によって決定される。
また、運転者によって虚像20の上下方向位置(アイボックスEBの上下方向位置)を変更するための要求信号が生成されると、制御部140は、凹面鏡132の駆動部を作動させて、凹面鏡132を要求方向に回転させて運転者の設定位置に調整する。
ここで、本開示のHUD装置100においては、図3~図5に示すように、水平方向結像距離Dh、および垂直方向結像距離Dvの設定内容に特徴を持たせている。
図3に示すように、水平方向結像距離Dhは、アイボックスEBに対して、視点の水平方向における虚像20までの距離である。また、垂直方向結像距離Dvは、アイボックスEBに対して、視点の垂直方向における虚像20までの距離である。
水平方向結像距離Dh、および垂直方向結像距離Dvは、共に、5m未満に設定されている。
また、水平方向結像距離Dh、および垂直方向結像距離Dvは、異なるように設定されている。
水平方向結像距離Dh、および垂直方向結像距離Dvが異なる場合であっても、人の目には、両結像距離Dh、Dvの虚像20は視認される。しかしながら、人の目は左右方向に並ぶように配置されており、左右の両眼指差によって、対象物に対する奥行き方向の距離(遠近感)が把握されるようになっている。よって、上記のように両結像距離Dh、Dvが異なる場合、人は、主に(実質的に)、水平方向結像距離Dhにおける虚像20を安定して視認する。
垂直方向結像距離Dvは、水平方向結像距離Dhよりも短く設定される場合(図3の中段)では、垂直方向結像距離Dv1であり、水平方向結像距離Dhよりも長く設定される場合(図3の下段)では、垂直方向結像距離Dv2である。
図4に示すように、アイボックスEBにおける運転者の視点の水平方向への所定移動量Lh(例えば、10mm)に対する虚像20の中心点の角度変化量を、水平方向角度変化量dVihとすると、
tan(dVih/2)=(Lh/2)/Dh、であり、
Dh=(Lh/2)/{tan(dVih/2)}、である。
よって、水平方向結像距離Dhは、水平方向角度変化量dVihに相関する。尚、図4におけるx軸は、車両左右方向の軸であり、y軸は、車両前後方向の軸であり、z軸は、車両上下方向の軸である。
図5に示すように、アイボックスEBにおける運転者の視点の垂直方向への所定移動量Lv(例えば、10mm)に対する虚像20の中心点の角度変化量を、垂直方向角度変化量dVivとすると、
tan(dViv/2)=(Lv/2)/Dv、であり、
Dv=(Lv/2)/{tan(dViv/2)}、である。
よって、垂直方向結像距離Dvは、垂直方向角度変化量dVivに相関する。尚、図5におけるx軸は、車両左右方向の軸であり、y軸は、車両前後方向の軸であり、z軸は、車両上下方向の軸である。
以下、水平方向結像距離Dhを、水平方向角度変化量dVihとして捉え、また、垂直方向結像距離Dvを、垂直方向角度変化量dVivとして捉えることにする。
尚、図4、図5において、水平方向角度変化量dVih、および垂直方向角度変化量dVivは、例えば、運転者に代えて設置したカメラを車両の水平方向、あるいは垂直方向に併進させつつ、アイボックスEB内で虚像20の中心点を撮影することで確認することができる。
本実施形態では、水平方向結像距離Dhと、垂直方向結像距離Dvとが異なるようにするために、水平方向角度変化量dVihと、垂直方向角度変化量dVivとにおいて、以下の数式1、または数式2の関係となっている。
(数1)
dVih/dViv<0.9 。
(数2)
1.1<dVih/dViv 。
上記の数式1、および数式2に示される領域は、図6において、dVih/dViv=0.9となる直線よりも下側の領域、および、dVih/dViv=1.1となる直線よりも上側の領域である。これは、dVihとdVivとが同等となる直線(dVih/dViv=1.0)の近傍領域ではないことを意味している。
上記のdVih/dVivの領域を設定するにあたっては、更に、縦視差vdを考慮した条件を採用している。以下、図7、図8を用いて説明する。
図7に示すように、左右の目の高さ位置が異なる場合(首を傾けたとき)、左目像21と右目像22との位置が変化し(図7中の左)、左右の目の軸に合わせると、融像不可能な縦視差vdが生じる(図7中の右)。
本実施形態では、図8の上側に示すように、運転者の目に対して水平方向における虚像20までの距離(水平方向結像距離Dh)と、図8の下側に示すように、運転者の目に対して垂直方向における虚像20までの距離(垂直方向結像距離Dv)と、が異なるように設定されている。
更に、両眼間隔をIPD(図8)、頭部回転角をrh(図7)としたときに、縦視差vdは、以下の数式3のように表すことができる。
(数3)
vd={atan(IPD/2Dv)-atan(IPD/2Dh)}×sin(2rh) 。
一般的に、
両眼間隔IPD=65mmであり、
また、HUD装置100の視認時の頭部回転角rh=10degであり、
縦視差vdの許容値=1mrad(ミリラジアン)とすると、
-1mrad<vd<1mradであり、以下のように関係付けすることが可能となる。
即ち、
1mrad>{atan(65/2Dv)-atan(65/2Dh)}×sin(20)、
また、
-1mrad<{atan(65/2Dv)-atan(65/2Dh)}×sin(20)、である。
よって、
1mrad>{atan(32.5/Dv)-atan(32.5/Dh)}×0.342、
また、
-1mrad<{atan(32.5/Dv)-atan(32.5/Dh)}×0.342、である。よって、以下の数式4、および数式5となる。
(数4)
2.924mrad>{atan(32.5/Dv)-atan(32.5/Dh)}。
(数5)
-2.924mrad<{atan(32.5/Dv)-atan(32.5/Dh)}。
尚、{atan(32.5/Dv)}は、垂直方向角度変化量dVivに相関する値であり、{atan(32.5/Dh)}は、水平方向角度変化量dVihに相関する値である。
図6において、上記の数式4より、縦視差vdに基づく上限ラインが得られ、また上記の数式5より、縦視差vdに基づく下限ラインが得られる。よって、数式1、2、および数式4、5から、dVih/dVivの設定領域として、図6中において斜線ハッチングを施した領域を採用している。
本実施形態では、更に、好適な領域として、
水平方向結像距離Dhが、2mから3m未満では、
0.8<dVih/dViv<0.9、または、1.1<dVih/dViv<1.3、
水平方向結像距離Dhが、3mから4m未満では、
0.75<dVih/dViv<0.9、または、1.1<dVih/dViv<1.5、
水平方向結像距離Dhが、4mから5m未満では、
0.7<dVih/dViv<0.9、または、1.1<dVih/dViv<1.8、と設定している。
また、本実施形態では、液晶ディスプレイ121における画像のアスペクト比AR1と、虚像20のアスペクト比AR2と、において、以下の数式6の関係となっている。
(数6)
0.9<AR1/AR2<1.1 。
各アスペクト比AR1、AR2は、いわゆる像の縦横比であり、ここでは、各アスペクト比AR1、AR2は、横寸法/縦寸法として計算した値を用いて、アスペクト比同士の比率(AR1/AR2)を算出するようにしている。尚、上記のように、0.9<AR1/AR2<1.1、であるということは、液晶ディスプレイ121における画像のアスペクト比AR1と、虚像20のアスペクト比AR2とが、ほぼ同等であることを意味する。
また、本実施形態では、ウインドシールド10の、水平方向曲率Phと、垂直方向曲率Pvとにおいて、図6に示すように、
Ph>Pvのとき、
dVih/dViv<0.9、であり、
Ph<Pvのとき、
1.1<dVih/dViv、である。
即ち、図6において、Ph>Pvのときは、縦視差vdの影響も加味して、dVih/dVivは、vdの下限ラインと0.9の間の領域になるようにしており、また、Ph<Pvのときは、縦視差vdの影響も加味して、dVih/dVivは、1.1とvdの上限ラインの間の領域になるようにしている。
以上のように、本実施形態では、dVih/dViv<0.9、または、1.1<dVih/dViv、として、水平方向結像距離Dhと、垂直方向結像距離Dvとが異なるようにしている。
これにより、それぞれの結像距離Dh、Dvにおける虚像20の横方向および縦方向の倍率を、自由に設定することが可能となる。よって、「課題」の項で説明したような、液晶ディスプレイ121における表示画像と、虚像20とにおいて、縦方向と横方向の倍率(アスペクト比AR1、AR2)が異なってしまうことを抑制できるので、表示部の表示領域を有効に活用し、虚像20の表示品位を向上させることができる。
つまり、液晶ディスプレイ121における表示画像のアスペクト比AR1と、虚像20のアスペクト比AR2と、において、
0.9<AR1/AR2<1.1、にして、両アスペクト比を同等にすることができる。
また、水平方向結像距離Dhが、2mから3m未満では、
0.8<dVih/dViv<0.9、または、1.1<dVih/dViv<1.3、であり、
水平方向結像距離Dhが、3mから4m未満では、
0.75<dVih/dViv<0.9、または、1.1<dVih/dViv<1.5、であり、
水平方向結像距離Dhが、4mから5m未満では、
0.7<dVih/dViv<0.9、または、1.1<dVih/dViv<1.8、である。
これにより、縦視差vdによる影響を許容量(1mrad)以下に抑えることができ、視認性を向上させることができる。
また、ウインドシールド10の曲面上の、水平方向曲率Phと、垂直方向曲率Pvと、において、
Ph>Pvのとき、垂直方向に虚像20の倍率が小さくなるところ、dVih/dViv<0.9、とすることで、垂直方向角度変化量dViv(垂直方向結像距離Dv)大きくして、垂直方向の倍率を大きくすることができ、虚像20のアスペクト比AR2を表示画像のアスペクト比AR1と同等にすることができる。
また、Ph<Pvのとき、垂直方向に虚像20の倍率が大きくなるところ、1.1<dVih/dViv、とすることで、垂直方向角度変化量dViv(垂直方向結像距離Dv)小さくして、垂直方向の倍率を小さくすることができ、虚像20のアスペクト比AR2を表示画像のアスペクト比AR1と同等にすることができる。
(その他の実施形態)
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、1つの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、更に請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
また、上記各実施形態では、反射部として、平面鏡131と、凹面鏡132とを有するものとしたが、例えば、凹面鏡132のみを用いたものとしてもよい。
10 ウインドシールド
20 虚像
100 ヘッドアップディスプレイ装置(虚像表示装置)
121 液晶ディスプレイ(表示部)
131 平面鏡(反射部)
132 凹面鏡(反射部)
Dh 水平方向結像距離
Dv 垂直方向結像距離
dVih 水平方向角度変化量
dViv 垂直方向角度変化量
AR1 画像のアスペクト比
AR2 虚像のアスペクト比
EB アイボックス
Ph 水平方向曲率(第1曲率)
Pv 垂直方向曲率(第2曲率)

Claims (4)

  1. 画像の表示光を出射する表示部(121)と、
    前記表示光を反射させる反射部(131、132)と、を備え、
    前記反射部で反射された前記表示光を、視認者の前方に位置するウインドシールド(10)の前方に虚像(20)として、前記視認者に視認させる虚像表示装置であって、
    アイボックス(EB)に対して、視点の水平方向における前記虚像までの距離として定義される水平方向結像距離(Dh)、および視点の垂直方向における前記虚像までの距離として定義される垂直方向結像距離(Dv)は、5m未満であり、
    前記アイボックスにおける視点の水平方向への所定移動量に対する前記虚像の中心点の水平方向角度変化量(dVih)と、
    前記アイボックスにおける視点の垂直方向への前記所定移動量に対する前記虚像の前記中心点の垂直方向角度変化量(dViv)と、において、
    前記水平方向角度変化量/前記垂直方向角度変化量<0.9、または、
    1.1<前記水平方向角度変化量/前記垂直方向角度変化量、であり、
    前記水平方向結像距離と、前記垂直方向結像距離とが異なるように設定された虚像表示装置。
  2. 前記水平方向結像距離が、2mから3m未満では、
    0.8<前記水平方向角度変化量/前記垂直方向角度変化量<0.9、または、1.1<前記水平方向角度変化量/前記垂直方向角度変化量<1.3、であり、
    前記水平方向結像距離が、3mから4m未満では、
    0.75<前記水平方向角度変化量/前記垂直方向角度変化量<0.9、または、1.1<前記水平方向角度変化量/前記垂直方向角度変化量<1.5、であり、
    前記水平方向結像距離が、4mから5m未満では、
    0.7<前記水平方向角度変化量/前記垂直方向角度変化量<0.9、または、1.1<前記水平方向角度変化量/前記垂直方向角度変化量<1.8、である請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記画像のアスペクト比(AR1)と、前記虚像のアスペクト比(AR2)と、において、
    0.9<前記画像のアスペクト比/前記虚像のアスペクト比<1.1、である請求項1または請求項2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記ウインドシールドの曲面上の、水平方向の曲線の第1曲率(Ph)と、垂直方向の曲線の第2曲率(Pv)と、において、
    前記第1曲率>前記第2曲率のとき、前記水平方向角度変化量/前記垂直方向角度変化量<0.9、であり、
    前記第1曲率<前記第2曲率のとき、1.1<前記水平方向角度変化量/前記垂直方向角度変化量、である請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の虚像表示装置。
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