JP2023092231A - 浮体及び浮体の不活性ガス排出方法 - Google Patents

浮体及び浮体の不活性ガス排出方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023092231000001
【課題】不活性ガスを容易に排出可能な浮体及び浮体の不活性ガス排出方法を提供する。
【解決手段】本開示に係る浮体は、水上に浮かぶ浮体本体と、不活性ガスとともにアンモニアが貯留されたタンクと、前記不活性ガスと前記アンモニアとの混合ガスが導入される混合ガス導入部と、前記混合ガスのうち前記アンモニアのみを凝縮可能な温度で前記混合ガス導入部内の前記混合ガスを冷却する冷却部と、前記混合ガス導入部内の前記不活性ガスを大気開放可能な大気開放ラインと、前記不活性ガスを大気開放する際の前記混合ガス導入部内の圧力を、前記アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整する圧力調整弁と、を備える。
【選択図】図2

Description

本開示は、浮体及び浮体の不活性ガス排出方法に関する。
特許文献1には、加圧した状態で窒素と水素との混合ガスを反応させて得られた生成ガスからアンモニアガスを液化して分離する技術が開示されている。しかしながら、アンモニアガスを液化して分離する場合、多大なエネルギーを消費するため、上記特許文献1では、電気分解法によりアンモニアを合成し、アンモニア分離膜を用いてアンモニアを分離回収することを提案している。
国際公開第2017/149718号
ところで、船舶等の浮体にあっては、脱炭素燃料であるアンモニアを主機等の燃焼装置の燃料として導入することが検討されている。アンモニアを燃焼装置の燃料とした場合、アンモニアを貯蔵するタンク内でもBOG(Boil Off Gas)が発生するため、BOGの処理が必要となる。さらに、上記のようにアンモニアを燃料とした場合、ポンプ等の装置に用いられるシールガスや、配管内雰囲気の置換に用いられるパージガス等の不活性ガスがBOGに混入する場合がある。このようなBOGへの不活性ガスの混入は、BOGの再液化効率の低下や、BOGを燃料とした場合の熱量低下を引き起こしてしまう。そして、BOGへの不活性ガスの混入量は徐々に増加するため、不活性ガスを取り除く必要がある。しかしながら、できるだけアンモニアガスを混入させずに不活性ガスを取り除くには、作業員の熟練または、アンモニアガスを水に吸収させてストリッピング等を要するという課題がある。
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、不活性ガスを容易に排出可能な浮体及び浮体の不活性ガス排出方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
本開示の一態様の浮体によれば、水上に浮かぶ浮体本体と、不活性ガスとともにアンモニアが貯留されたタンクと、前記不活性ガスと前記アンモニアとの混合ガスが導入される混合ガス導入部と、前記混合ガスのうち前記アンモニアのみを凝縮可能な温度で前記混合ガス導入部内の前記混合ガスを冷却する冷却部と、前記混合ガス導入部内の前記不活性ガスを大気開放可能な大気開放ラインと、前記不活性ガスを大気開放する際の前記混合ガス導入部内の圧力を、前記アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整する圧力調整弁と、を備える。
本開示の一態様の浮体の不活性ガス排出方法によれば、不活性ガスと共にアンモニアが貯留される浮体の不活性ガス排出方法であって、前記不活性ガスと前記アンモニアとの混合ガスが導入される混合ガス導入部の内部で、前記混合ガスを冷却して前記アンモニアのみを凝縮させ、前記不活性ガスを大気中に放出すると共に、前記不活性ガスを大気中に放出する際に、前記混合ガス導入部の内部の圧力を、前記凝縮させた前記アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整する。
本開示に係る浮体及び浮体の不活性ガス排出方法によれば、不活性ガスを容易に排出することができる。
本開示の実施形態における浮体の概略構成を示す図である。 本開示の第一実施形態における燃料供給系統、パージ系統及びBOG処理系統の概略構成を示す図である。 縦軸を圧力、横軸を比エンタルピーとしたアンモニアのモリエル線図である。 本開示の第一実施形態の変形例におけるBOG処理系統の構成を示す図である。 本開示の第二実施形態におけるBOG処理系統の構成を示す図である。 本開示の第二実施形態の第一変形例における不活性ガス分離器及び冷却装置を示す図である。 本開示の第二実施形態の第二変形例におけるBOG処理系統の構成を示す図である。 本開示の第三実施形態におけるBOG処理系統の構成を示す図である。 本開示の第四実施形態における図8に相当する図である。 本開示の第五実施形態における図9に相当する図である。 本開示の第五実施形態の変形例における図10に相当する図である。
次に、本開示の実施形態における浮体及び浮体の不活性ガス排出方法を図面に基づき説明する。
《第一実施形態》
(浮体の構成)
図1、図2に示すように、第一実施形態の浮体1は、浮体本体2と、上部構造4と、燃焼装置8と、アンモニアタンク10と、燃料供給系統20と、ガス供給系統30と、パージ系統40と、アンモニア回収系統50と、BOG処理系統60と、を備えている。本実施形態における浮体1として、アンモニアを燃料とする船舶を一例にして説明する。この浮体1の船種は、特定のものに限られない。浮体1の船種としては、液化ガス運搬船、フェリー、RO-RO船、自動車運搬船、客船等を例示できる。
浮体本体2は、その外殻をなす一対の舷側5A,5Bと船底6とを有している。舷側5A,5Bは、左右舷側をそれぞれ形成する一対の舷側外板を備える。船底6は、これら舷側5A,5Bを接続する船底外板を備える。これら一対の舷側5A,5B及び船底6により、浮体本体2の外殻は、船首尾方向FAに直交する断面においてU字状を成している。
浮体本体2は、最も上層に配置される全通甲板である上甲板7を更に備えている。上部構造4は、この上甲板7上に形成されている。上部構造4内には、居住区等が設けられている。本実施形態の浮体1では、例えば、上部構造4よりも船首尾方向FAの船首3a側に、貨物を搭載するカーゴスペース(図示無し)が設けられている。
燃焼装置8は、燃料を燃焼させることで熱エネルギーを発生させる装置であり、上記の浮体本体2内に設けられている。燃焼装置8としては、浮体1を推進させるための主機に用いられる内燃機関、船内に電気を供給する発電設備に用いられる内燃機関、作動流体としての蒸気を発生させるボイラー等を例示できる。本実施形態の燃焼装置8は、燃料としてアンモニアと、アンモニアとは異なる軽油などの他の燃料と、を切り替えて用いることが可能となっている。
アンモニアタンク10は、液体のアンモニア(言い換えれば、液化アンモニア)を貯留するタンクである。このアンモニアタンク10は、上部構造4よりも船尾3b側の上甲板7上に設置されている。なお、上記アンモニアタンク10の配置は一例であって、上部構造4よりも船尾3b側の上甲板7上に限られない。本実施形態のアンモニアタンク10は、燃焼装置8の燃料としての液化アンモニアを貯留している。
(燃料供給系統)
燃料供給系統20は、燃焼装置8とアンモニアタンク10とを接続し、少なくともアンモニアタンク10に貯留されたアンモニアを燃焼装置8へ供給可能に構成されている。
図2に示すように、燃料供給系統20は、供給ライン21と、リターンライン22と、を備えている。
供給ライン21は、アンモニアタンク10と燃焼装置8とを接続している配管である。供給ライン21には、燃料としてのアンモニアがアンモニアタンク10から燃焼装置8に向かって流れる。つまり、アンモニアタンク10に貯留されたアンモニアは、供給ライン21を介して燃焼装置8に導入される。なお、供給ライン21には、アンモニアタンク10から燃焼装置8へアンモニアを圧送するためのポンプ(図示省略)と、このポンプによって燃焼装置8へ導かれる供給ライン21内のアンモニアを適温に調整する熱交換器(図示省略)等が設けられている。
リターンライン22は、燃焼装置8とアンモニアタンク10とを接続している配管である。リターンライン22の一端は燃焼装置8に接続されており、他端はアンモニアタンク10に接続されている。リターンライン22は、燃焼装置8内で燃焼されずに残った余剰のアンモニアをアンモニアタンク10に戻している。
(ガス供給系統)
ガス供給系統30は、燃焼装置8の燃料としてのアンモニアが流通する流通経路Rのアンモニアを窒素等の不活性ガス(パージガス)に置き換える、いわゆるパージを行うための不活性ガスを供給する系統である。ガス供給系統30は、不活性ガス供給部34と、不活性ガス供給管35と、不活性ガス供給弁36と、を備えている。不活性ガスとしては、例えば、不活性ガス生成装置(図示せず)により浮体本体2の内部で生成した不活性ガスや、浮体本体2に設けられた不活性ガスタンク(図示せず)に予め貯留した不活性ガスを用いることができる。なお、不活性ガスは、アンモニアに接触した際に化学反応しない気体であればよく、本実施形態では不活性ガスとして窒素を用いている。
不活性ガス供給部34は、不活性ガスを不活性ガス供給管35へ供給する。
不活性ガス供給管35は、不活性ガス供給部34と、流通経路Rとを接続している。より具体的には、不活性ガス供給管35は、不活性ガス供給部34と、燃料としてのアンモニアが流通する流通経路Rのパージ対象領域とを接続している。本実施形態で例示するパージ対象領域は、供給ライン21、リターンライン22、及び、燃焼装置8内に形成される流通経路Rである。本実施形態で例示する不活性ガス供給管35は、パージ対象領域のうち供給ライン21のパージ対象領域に接続されている。
不活性ガス供給弁36は、不活性ガス供給管35に設けられている。不活性ガス供給弁36は、通常時に閉塞状態とされ、不活性ガス供給部34からパージ対象領域への不活性ガスの供給を遮断している。ここで、通常時とは、燃焼装置8を稼働しているとき等、アンモニアを燃焼装置8に供給可能にしているときである。この通常時において、アンモニアタンク10から供給ライン21を通して燃焼装置8にアンモニアが供給可能にされ、余剰のアンモニアが燃焼装置8からリターンライン22を介してアンモニアタンク10に戻される。
不活性ガス供給弁36は、燃焼装置8の緊急停止時や長期停止時等に、閉塞状態から開放状態にされる。言い換えれば、パージ対象領域に残留するアンモニアをパージする際に閉塞状態から開放状態に操作される。この際、アンモニアタンク10から燃焼装置8へのアンモニアの供給は停止状態とされる。次いで、不活性ガス供給弁36が閉塞状態から開放状態にされると、不活性ガス供給部34からパージ対象領域に不活性ガスが供給可能な状態になる。
(パージ系統)
パージ系統40は、供給ライン21、燃焼装置8、及びリターンライン22の流通経路Rに残留するアンモニアをアンモニアタンク10に導く系統である。本実施形態におけるパージ系統40は、パージライン37と、パージ弁38と、を含んでいる。
本実施形態では、パージライン37として、供給ライン21に接続された第一パージライン37aと、リターンライン22に接続された第二パージライン37bとを備えている。これらパージライン37は、供給ライン21及びリターンライン22からパージにより排出された流体を、アンモニア回収系統50へ導く。本実施形態では、パージライン37により排出された流体は、アンモニア回収系統50の一時貯留部51へ導入される。
パージ弁38は、パージライン37にそれぞれ一つずつ設けられている。パージ弁38は、通常時は閉塞状態とされている。パージ弁38は、ガス供給系統30による不活性ガス供給開始のタイミング又は、ガス供給系統30による不活性ガス供給開始後の所定のタイミングで開放される。パージ弁38が開放状態になると、不活性ガスとアンモニアとの混合流体がパージライン37を介して一時貯留部51へ導入される。そして、供給ライン21、燃焼装置8、及びリターンライン22の流通経路Rに残留しているアンモニアは、不活性ガスに置換される。
アンモニア回収系統50は、燃料供給系統20からパージ系統40を介して不活性ガスと共に排出されたアンモニアをアンモニアタンク10に戻す系統である。アンモニア回収系統50は、一時貯留部51と、回収ライン52と、を備えている。
一時貯留部51は、パージ系統40によって燃料供給系統20から排出された流体を一時的に貯留する容器である。この一時貯留部51に貯留された液体のアンモニアは、気化させるようにしてもよい。
回収ライン52は、アンモニアを含む混合流体を一時貯留部51からアンモニアタンク10へ導くための配管である。回収ライン52は、一時貯留部51の内部空間と、アンモニアタンク10の気相とを連通させている。一時貯留部51に貯留された不活性ガスとアンモニアとの混合流体は、パージ系統40によって排出される流体の圧力や、アンモニアタンク10と一時貯留部51との差圧等を利用して回収ライン52からアンモニアタンク10へ導入される。なお、混合流体は、ポンプやブロア等を用いてアンモニアタンク10に導入するようにしてもよい。さらに、アンモニア回収系統50は、一時貯留部51内に貯留されたオイルを一時貯留部51の外部へ取り出して回収するオイルキャッチタンクや、回収ライン52内をアンモニア及び他のガスとともに同伴して流れるミスト状のオイルを上記オイルキャッチタンクに回収するためのオイルミストセパレータを含んでいてもよい。
(BOG処理系統)
BOG処理系統60は、不活性ガスとアンモニアとの混合ガスを処理する系統である。本実施形態における混合ガスは、アンモニアタンク10の気相に存在する気体であって、主に、アンモニアタンク10内の液化アンモニアが気化することによって生じるBOG(Boil Off Gas)と、アンモニア回収系統50から流入する混合流体の気体とを含んでいる。以下、アンモニアタンク10の気相に存在するアンモニアガスと不活性ガスとが混合された気体を単に混合ガスと称する。
BOG処理系統60は、第一処理ライン61と、ミストセパレータ62と、第二処理ライン63と、圧縮機64と、第三処理ライン65と、凝縮器66と、再液化ライン67と、膨張弁68と、大気開放ライン69と、圧力調整弁70と、遮断弁71と、圧力検出部72と、アンモニア検出部73と、を備えている。
第一処理ライン61は、アンモニアタンク10内の混合ガスをミストセパレータ62へ導く配管である。
ミストセパレータ62は、第一処理ライン61に導入された混合ガスから液滴を除去する。ミストセパレータ62によって液滴を除去された混合ガスは、実質的に気体のみとなっている。ミストセパレータ62により除去された液滴は、図示しない配管を介して、液化アンモニアが貯留されているアンモニアタンク10等のタンクに戻される。なお、第一処理ライン61を流れる混合ガスに液滴が含まれない場合など、ミストセパレータ62を必要としない場合には、ミストセパレータ62を省略してもよい。
第二処理ライン63は、ミストセパレータ62によって液滴を除去された混合ガスを圧縮機64へ導く配管である。
圧縮機64は、第二処理ライン63により導入された混合ガスを圧縮する。この圧縮機64により圧縮された混合ガスは、温度上昇して高温高圧の混合ガスとなる。本実施形態の圧縮機64としては、燃焼装置8(主機)とは異なるエンジン等に用いられる圧縮機又は再液化装置のガス圧縮機を例示できる。
第三処理ライン65は、圧縮機64によって圧縮された混合ガスを凝縮器66へ導く配管である。
凝縮器66は、圧縮機64によって圧縮された高圧の混合ガスを冷却してアンモニアのみを凝縮させる。言い換えれば、混合ガスのうち不活性ガスを凝縮させずにアンモニアガスのみを凝縮(液化)させる。凝縮器66は、ケーシング(混合ガス導入部)75と、熱交換部(冷却部)76と、を備えている。ケーシング75は、第一処理ライン61から導入された混合ガスを冷却する冷却空間77を区画している。ケーシング75には、再液化ライン67が接続されている。
熱交換部76は、ケーシング75の冷却空間77に設置され、冷却空間77に導入された混合ガスと、凝縮器66の外部から供給される冷媒とを熱交換することで、混合ガスを冷却する。熱交換部76は、混合ガスのうちアンモニアのみを凝縮可能な温度でケーシング75内の混合ガスを冷却する。より具体的には、熱交換部76は、ケーシング75の冷却空間77に導入された混合ガスの圧力下においてアンモニアのみを凝縮可能な温度で混合ガスを冷却する。本実施形態の熱交換部76へ供給される冷媒としては、浮体1の浮かぶ周囲の水(例えば、海水)や、浮体1内の清水タンクに貯留された清水等を例示できる。
一方で、ケーシング75の上部には、大気開放ライン69が接続されている。大気開放ライン69は、ケーシング75内の気体を大気開放可能とされている。より具体的には、ケーシング75内に形成された冷却空間77のうち、凝縮されなかった気体の溜まる箇所である最も上方の位置に大気開放ライン69の一端は接続されている。また、大気開放ライン69の他端は、例えば、ベントポスト(図示せず)等に接続することができる。
この実施形態のケーシング75は、熱交換部76を覆うケーシング本体部78と、ケーシング本体部78から上方に突出して内部に冷却空間77の一部をなすタワー空間(貯め空間)79を形成する凝縮器タワー部80を備えている。本実施形態のケーシング75は、この凝縮器タワー部80によって、熱交換部76によって冷却されても凝縮されなかった気体(実質的に不活性ガスのみからなる気体)の溜まる箇所を意図的に設けている。これにより、ケーシング75内で凝縮されずに残留している不活性ガスを、大気開放ライン69を介して大気中に放出することが可能となっている。本実施形態の凝縮器タワー部80は、大気開放ライン69よりも大径に形成されている。凝縮器タワー部80の高さは、タワー空間79の上端の位置をケーシング75内の空間の最上部よりも上方にできる高さであれば如何なる高さであってもよい。
圧力検出部72は、ケーシング75内の圧力を検出する。本実施形態の圧力検出部72は、タワー空間79の内部圧力、言い換えれば、タワー空間79の気相の圧力を検出している。本実施形態の圧力検出部72は、検出結果を圧力調整弁70に出力している。
圧力調整弁70は、大気開放ライン69に設けられており、不活性ガスを大気開放する際のケーシング75内の圧力を、アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整可能とされている。本実施形態の圧力調整弁70は、圧力検出部72の検出結果に基づいて、ケーシング75の内部の圧力がアンモニアを液相に維持可能な圧力範囲となるように自動的に弁開度を調整している。すなわち、圧力調整弁70により、ケーシング75内の圧力が低下し過ぎて凝縮したアンモニアが再度気化しないように冷却空間77及びタワー空間79の圧力が調整されている。
図3は、縦軸を圧力、横軸を比エンタルピーとしたアンモニアのモリエル線図である。
本実施形態の凝縮器66は、一例として、ケーシング75内の圧力を23bar(以下、単に高圧時と称する)とした状態で混合ガスを冷却してアンモニアを凝縮させている。そして、圧力調整弁70は、一例として、大気開放ライン69を介して不活性ガスを大気へ放出する際に、ケーシング75内の圧力が21bar(以下、単に低圧時と称する)よりも下がらないように弁開度を調整している。これにより、不活性ガスを大気開放する際には、高圧時の比エンタルピーを低下させる幅(図3中、過冷却の幅)を最小限にすることができ、低圧時には、液化されたアンモニアが再度気化されないため、不活性ガスのみを大気開放することが可能となる。
アンモニア検出部73は、ケーシング75の内部の気相のアンモニア濃度を検出可能とされている。本実施形態のアンモニア検出部73は、タワー空間79における気相のアンモニア濃度を検出している。本実施形態のアンモニア検出部73は、検出結果を遮断弁71に出力している。ここで、アンモニア検出部73は、アンモニア濃度を検出するものに限られず、例えば、アンモニアの密度を計測可能な密度計を用いてもよい。
遮断弁71は、ケーシング75の内部の気相のアンモニア濃度が所定の上限値よりも高い場合に大気開放ライン69を遮断する。その一方で、遮断弁71は、ケーシング75の内部の気相のアンモニア濃度が所定の下限閾値よりも低い場合に大気開放ライン69を開放する。本実施形態の遮断弁71は、アンモニア検出部73の検出結果に基づいて、アンモニア濃度が所定の上限値よりも高い場合に大気開放ライン69を自動的に遮断する一方で、アンモニア濃度が所定の下限閾値よりも低い場合に大気開放ライン69を自動的に開放する。つまり、遮断弁71は、ケーシング75の内部の気相に、凝縮されていないアンモニアガスが残っている場合に、このアンモニアガスが不活性ガスと共に大気中へ放出されることを抑制している。
再液化ライン67は、凝縮器66により凝縮されたアンモニア(液体)を、膨張弁68を介してアンモニアタンク10に戻す配管である。
膨張弁68は、凝縮器66により凝縮されたアンモニアを減圧することで、当該アンモニアを断熱膨張させて温度低下させる。この温度低下された液体のアンモニアは、再液化ライン67を介してアンモニアタンク10内に戻される。なお、上述した圧縮機64、凝縮器66、膨張弁68により、BOGを再液化させる再液化装置が構成されている。
(作用効果)
上記の第一実施形態によれば、不活性ガスとアンモニアとの混合ガスが導入される凝縮器66と、混合ガスのうちアンモニアのみを凝縮可能な温度で凝縮器66のケーシング75の混合ガスを冷却する熱交換部76と、凝縮器66のケーシング75内の不活性ガスを大気開放可能な大気開放ライン69と、不活性ガスを大気開放する際のケーシング75内の圧力を、アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整する圧力調整弁70と、を備えている。
このように構成することで、凝縮器66のケーシング75内の気相に存在するアンモニアのみを液化させて不活性ガスのみをケーシング75内の気相に残存させることができる。そして、この気相に残存させた不活性ガスを、大気開放ライン69を介して大気中へ放出することができるため、アンモニアタンク10の気相に含まれる不活性ガスのみを除去することができる。
したがって、作業員の熟練を要することなく、アンモニアタンク10の気相に存在する不活性ガスを容易に排出することが可能になる。そして、不活性ガスを排出することで、BOGの再液化効率や、BOGを燃料とした場合の熱量低下を抑制することができる。
上記の第一実施形態によれば、更に、ケーシング75は、ケーシング本体部78と、ケーシング本体部78の上部から上方に突出して不活性ガスを貯留可能なタワー空間79を形成する凝縮器タワー部80と、を備えている。そして、大気開放ライン69は、凝縮器タワー部80に接続されている。
これにより、ケーシング75内の空間のうち、より上方に配置されるタワー空間79から不活性ガスを排出することが可能となる。
したがって、大気開放ライン69を介して排出される気体に、凝縮されたアンモニアが混入することを抑制できる。
上記第一実施形態によれば、更に、タワー空間79の圧力を検出する圧力検出部72を備え、圧力調整弁70は、圧力検出部72の検出結果に基づいてケーシング75の内部圧力がアンモニアを液相に維持可能な圧力範囲となるように弁開度を調整している。
これにより、大気開放ライン69を介して不活性ガスを大気中へ放出する場合に、ケーシング75の内部圧力が低下して、凝縮したアンモニアが気化したり、アンモニアが冷却されても凝縮しなかったりすることを抑制できる。
上記第一実施形態によれば、更に、タワー空間79のアンモニア濃度を検出可能なアンモニア検出部73と、大気開放ライン69を開閉可能な遮断弁71とを備えている。そして、遮断弁71は、アンモニア検出部73の検出結果に基づいて、アンモニア濃度が所定の上限値よりも高い場合に大気開放ライン69を遮断し、アンモニア濃度が所定の下限閾値よりも低い場合には大気開放ライン69を開放している。
これにより、タワー空間79のアンモニア濃度が高い場合に、大気開放ライン69を介して大気中へアンモニアを含む気体が放出されることを抑制できる。また、アンモニア濃度が十分に低い場合には、大気開放ライン69を介して不活性ガスを大気中へ放出することで、ケーシング75の内部の気相に含まれる不活性ガスを除去することができる。
上記第一実施形態の浮体1の不活性ガス排出方法によれば、不活性ガスとアンモニアとの混合ガスが導入される凝縮器66のケーシング75の内部で、混合ガスを冷却してアンモニアのみを凝縮させ、不活性ガスを大気中に放出すると共に、不活性ガスを大気中に放出する際に、凝縮器66のケーシング75の内部の圧力を、凝縮させたアンモニアを液相に維持可能な圧力に調整している。
これにより、凝縮器66のケーシング75内の気相に存在するアンモニアのみを液化させて不活性ガスのみをケーシング75内の気相に残存させることができる。そして、この気相に残存させた不活性ガスを、大気中へ放出することができるため、混合ガスに含まれる不活性ガスのみを除去することができる。
したがって、作業員の熟練を要することなく、混合ガスから不活性ガスを分離して、不活性ガスを大気中に容易に排出することが可能になる。
(第一実施形態の変形例)
図4は、本開示の第一実施形態の変形例におけるBOG処理系統の構成を示す図である。
上述した第一実施形態では、ケーシング本体部78の内部に設けられた熱交換部76によって気相の混合ガスを冷却してアンモニアを凝縮させる場合について説明した。しかし、この構成に限られない。図4に示す第一実施形態の変形例のように、例えば、タワー空間79の気体を冷却する冷却装置81を、熱交換部76とは別に設けるようにしてもよい。
この第一実施形態の変形例のように構成することで、アンモニアタンク10内の液相から上方に離れたタワー空間79に存在する混合ガスを冷却して、当該気体に含まれているアンモニアガスを凝縮させて自重によりタワー空間79よりも下方へ移動させることができる。
したがって、大気開放ライン69から大気中に放出される気体に含まれるアンモニアを、より一層低減することができる。
(第二実施形態)
次に、本開示の第二実施形態の浮体を図面に基づき説明する。この第二実施形態の浮体は、凝縮器の上方の離れた位置に不活性ガス分離器を備えている点でのみ相違する。そのため、図1を援用し、上述した第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明すると共に、重複する説明を省略する。
図1、図5に示すように、第二実施形態の浮体は、浮体本体2と、上部構造4と、燃焼装置8と、アンモニアタンク10と、燃料供給系統20と、ガス供給系統30と、パージ系統40と、アンモニア回収系統50と、BOG処理系統260と、を備えている。
図5は、本開示の第二実施形態におけるBOG処理系統の構成を示す図である。
図5に示すように、BOG処理系統260は、第一処理ライン(混合ガス送出ライン)61と、ミストセパレータ62と、第二処理ライン63と、圧縮機64と、第三処理ライン65と、凝縮器266と、再液化ライン67と、膨張弁68と、不活性ガス分離器(混合ガス導入部)280と、凝縮器連通ライン82と、大気開放ライン69と、圧力調整弁70と、遮断弁71と、圧力検出部72と、アンモニア検出部73と、を備えている。
不活性ガス分離器280は、凝縮器266の上方に配置されて混合ガスを貯留可能な貯め空間279を形成している。本実施形態の不活性ガス分離器280は、上下に長い形状とされている。不活性ガス分離器280内の貯め空間279の容積は、ケーシング75内の気相の容積よりも小さい。また、本実施形態の不活性ガス分離器280は、筒状の分離器本体部83と、分離器本体部83の上縁及び下縁を塞ぐ鏡板部84を有している。本実施形態の大気開放ライン69は、不活性ガス分離器280の上部の鏡板部84に接続されている。
凝縮器連通ライン82は、凝縮器266のケーシング75内の気相と不活性ガス分離器280の貯め空間279とを連通する配管である。本実施形態の凝縮器連通ライン82の一端は、ケーシング75の上壁に接続されており、凝縮器連通ライン82の他端は、不活性ガス分離器280の下部の鏡板部84に接続されている。本実施形態の凝縮器連通ライン82は、不活性ガス分離器280の分離器本体部83の水平断面における外形よりも小さい直径を有している。なお、凝縮器連通ライン82は、複数を並行して設けるようにしてもよい。
圧力検出部72は、不活性ガス分離器280内の圧力を検出する。本実施形態の圧力検出部72は、不活性ガス分離器280の貯め空間279の圧力を検出している。圧力検出部72は、第一実施形態の圧力検出部72と同様に、その検出結果を圧力調整弁70に出力している。
圧力調整弁70は、大気開放ライン69に設けられており、不活性ガスを大気開放する際の不活性ガス分離器280内の圧力を、アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整可能とされている。本実施形態の圧力調整弁70は、圧力検出部72の検出結果に基づいて、貯め空間279の圧力がアンモニアを液相に維持可能な圧力範囲となるように自動的に弁開度を調整している。すなわち、圧力調整弁70によって、ケーシング75内の圧力が低下し過ぎて、凝縮したアンモニアが再度気化しないようになっている。
アンモニア検出部73は、不活性ガス分離器280の内部の気相のアンモニア濃度を検出可能とされている。本実施形態のアンモニア検出部73は、貯め空間279における気相のアンモニア濃度を検出している。アンモニア検出部73は、第一実施形態のアンモニア検出部73と同様に、その検出結果を遮断弁71に出力している。なお、アンモニア検出部73は、アンモニア濃度を検出するものに限られず、例えば、アンモニアの密度を計測可能な密度計を用いてもよい。
遮断弁71は、不活性ガス分離器280の内部の気相のアンモニア濃度が所定の上限値よりも高い場合に大気開放ライン69を遮断する。その一方で、遮断弁71は、不活性ガス分離器280の内部の気相のアンモニア濃度が所定の下限閾値よりも低い場合に大気開放ライン69を開放する。本実施形態の遮断弁71は、アンモニア検出部73の検出結果に基づいて、アンモニア濃度が所定の上限値よりも高い場合に大気開放ライン69を遮断する一方で、アンモニア濃度が所定の下限閾値よりも低い場合に大気開放ライン69を開放する。つまり、遮断弁71は、不活性ガス分離器280の内部の気相に、凝縮されていないアンモニアガスが残っている場合に、このアンモニアガスが不活性ガスと共に大気開放されることを抑制している。
(作用効果)
第二実施形態によれば、凝縮器266の上方の離れた位置に不活性ガス分離器280を備え、凝縮器266のケーシング75内の気相と不活性ガス分離器280の貯め空間279とを凝縮器連通ライン82により連通させている。
これにより、凝縮器266のケーシング75内の気相で凝縮されなかった不活性ガスを、凝縮器連通ライン82を介して不活性ガス分離器280の貯め空間279へ導き、この不活性ガス分離器280の貯め空間279から大気開放ライン69を介して大気中へ放出することが可能となる。また、凝縮されていないアンモニアが不活性ガスと共に不活性ガス分離器280の貯め空間279に流入した場合であっても、凝縮器266で冷却された不活性ガスにより不活性ガス分離器280の貯め空間279でもアンモニアを凝縮させることができる。そして、貯め空間279で凝縮したアンモニアは、凝縮器連通ライン82を介して凝縮器266のケーシング75内に自重により移動させることができる。
したがって、凝縮器266と大気開放ライン69とを離間させて、大気開放ライン69を介してアンモニアが排出されることをより一層抑制できるため、アンモニアタンク10の気相に残存する不活性ガスを効率よく除去することができる。
また、ケーシング75に対して凝縮器連通ライン82を介して不活性ガス分離器280を接続するだけでよいため、既存の凝縮器のケーシング75に対しても容易に貯め空間279を増設することが可能となる。
上記第二実施形態の浮体1の不活性ガス排出方法によれば、不活性ガスとアンモニアとの混合ガスが導入される不活性ガス分離器280の内部で、混合ガスを冷却してアンモニアのみを凝縮させ、不活性ガスを大気中に放出すると共に、不活性ガスを大気中に放出する際に、不活性ガス分離器280の内部の圧力を、凝縮させたアンモニアを液相に維持可能な圧力に調整している。
これにより、不活性ガス分離器280内の気相に存在するアンモニアのみを液化させて不活性ガスのみを不活性ガス分離器280内の気相に残存させることができる。そして、この気相に残存させた不活性ガスを、大気中へ放出することができるため、混合ガスに含まれる不活性ガスのみを除去することができる。
したがって、作業員の熟練を要することなく、混合ガスから不活性ガスを分離して、不活性ガスを大気中に容易に排出することが可能になる。
(第二実施形態の第一変形例)
図6は、本開示の第二実施形態の第一変形例における不活性ガス分離器及び冷却装置を示す図である。
上述した第二実施形態では、ケーシング75の冷却空間77に設けられた熱交換部76によって混合ガスを冷却してアンモニアを凝縮させる場合について説明したが、この構成に限られない。図6に示す第二実施形態の第一変形例のように、例えば、不活性ガス分離器280の貯め空間279の混合ガスを冷却する冷却装置281を、凝縮器266の熱交換部76とは別に設けるようにしてもよい。この冷却装置281は、凝縮器266の熱交換部76と同等の温度で混合ガスを冷却する。
この第二実施形態の第一変形例のように構成することで、不活性ガス分離器280の貯め空間279に存在する気体を積極的に冷却して、当該気体に含まれているアンモニアガスを凝縮させて自重により凝縮器連通ライン82を介して凝縮器266のケーシング75内へ移動させることができる。
したがって、大気開放ライン69から大気中に放出される気体に含まれるアンモニアを、より一層低減することができる。
(第二実施形態の第二変形例)
図7は、本開示の第二実施形態の第二変形例におけるBOG処理系統の構成を示す図である。
上述した第二実施形態では、不活性ガス分離器280の貯め空間279で凝縮したアンモニアが凝縮器連通ライン82を介して凝縮器266のケーシング75内へ移動する場合について説明した。しかし、この構成に限られるものではない。例えば、図7に示す第二実施形態の第二変形例のように、凝縮器連通ライン82とは別に、不活性ガス分離器280の貯め空間279で凝縮したアンモニアを、再液化ライン67に合流させる液化ガス合流ライン85を設けるようにしてもよい。この第二実施形態の第二変形例では、凝縮器連通ライン82の両端部のうち、不活性ガス分離器280に接続される端部は、不活性ガス分離器280の分離器本体部83の下部に接続されている。さらに、液化ガス合流ラインの上端は、不活性ガス分離器280の下部の鏡板部84に接続されており、液化ガス合流ライン85の下端は、再液化ライン67に合流接続されている。なお、この第二変形例においても第一変形例と同様に冷却装置281を備えていてもよい。
この第二実施形態の第二変形例のように構成することで、凝縮器266の気相から凝縮器連通ライン82を介して不活性ガス分離器280の貯め空間279に円滑に混合ガスを導入することができると共に、不活性ガス分離器280の貯め空間279で凝縮されたアンモニアを、その自重により液化ガス合流ライン85を介して円滑に再液化ライン67に合流させて、アンモニアタンク10へ貯留させることができる。
(第三実施形態)
次に、本開示の第三実施形態を図面に基づき説明する。この第三実施形態の浮体は、上述した第一実施形態の変形例の凝縮器66に設けていた凝縮器タワー部80と同様の構成をアンモニアタンク10に設けたものである。そのため、この第三実施形態では、図1を援用し、上述した第一実施形態の変形例と同一部分に同一符号を付して説明すると共に、重複する説明を省略する。
図1、図8に示すように、第三実施形態における浮体1は、浮体本体2と、上部構造4と、燃焼装置8と、アンモニアタンク310と、燃料供給系統20と、ガス供給系統30と、パージ系統40と、アンモニア回収系統50と、BOG処理系統360と、を備えている。すなわち、この第三実施形態のアンモニアタンク310の気相には、第一実施形態と同様に、不活性ガスが流入する構成となっている。
(BOG処理系統)
図8は、本開示の第三実施形態におけるBOG処理系統の構成を示す図である。
図8に示すように、BOG処理系統360は、タンクタワー部(混合ガス導入部)90と、冷却部95と、大気開放ライン69と、圧力調整弁70と、遮断弁71と、圧力検出部72と、アンモニア検出部73と、を備えている。
タンクタワー部90は、アンモニアタンク310の上壁91から上方に突出するように形成されている。タンクタワー部90は、アンモニアタンク310の内部の気相と連通されたタワー空間(貯め空間)92を形成している。つまり、タンクタワー部90のタワー空間92には、アンモニアタンク310の気相に存在する混合気体を貯留可能になっている。この第三実施形態で例示するタンクタワー部90は、アンモニアタンク310の上壁から上方に向かって筒状に延びるタワー本体部93と、タワー本体部93の上縁を塞ぐ鏡板部94と、を備えている。また、本実施形態のタワー本体部93は、大気開放ライン69よりも大径に形成されている。タンクタワー部90の高さは、タワー空間92の上端の位置をアンモニアタンク310の気相の最上部よりも上方にできる高さであれば如何なる高さであってもよい。なお、この第三実施形態では、タンクタワー部90がアンモニアタンク310の上壁91の中央部に配置されている場合を例示しているが、タンクタワー部90の配置は、上壁91の中央部に限られない。
冷却部95は、タンクタワー部90内のタワー空間92の混合ガスを冷却して混合ガスに含まれるアンモニアを液化させる。タンクタワー部90内のタワー空間92の圧力は、第一実施形態の凝縮器66のケーシング75内の圧力よりも低い圧力(例えば、大気圧よりも僅かに高い圧力)となっている。そのため、第三実施形態の冷却部95は、上述した第一実施形態の変形例や、第二実施形態の第一変形例の各冷却装置81よりも高い冷却性能を有している。言い換えれば、冷却部95は、アンモニアタンク310の気相の圧力下で混合ガスに含まれるアンモニアを凝縮可能な温度にまで混合ガスを冷却可能な冷却性能を有している。第三実施形態の冷却部95としては、吸収式冷凍機や蒸気圧縮冷凍機等を例示できる。
大気開放ライン69は、タワー空間92の気体を大気開放可能とされている。本実施形態の大気開放ライン69は、タワー空間92内に形成された冷却空間77のうち、最も上方の位置に接続されている。これにより、タワー空間92で凝縮されなかった気体(実質的に不活性ガスのみからなる)を、タワー空間92の最上部から大気開放ライン69を介して大気中に放出することが可能となっている。
圧力検出部72は、タンクタワー部90内の圧力を検出する。本実施形態の圧力検出部72は、タワー空間92の内部圧力を検出している。本実施形態におけるタワー空間92の内部圧力は、実質的に、アンモニアタンク310の気相の圧力と同一である。本実施形態の圧力検出部72は、検出結果を圧力調整弁70に出力している。
圧力調整弁70は、大気開放ライン69に設けられ、不活性ガスを大気中へ放出する際のタンクタワー部90内の圧力を、アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整可能とされている。本実施形態の圧力調整弁70は、圧力検出部72の検出結果に基づいて、タワー空間92の圧力がアンモニアを液相に維持可能な圧力範囲となるように自動的に弁開度を調整している。すなわち、圧力調整弁70によって、タワー空間92の圧力が低下し過ぎて冷却部95によって凝縮させたアンモニアが再度タワー空間92で気化しないようになっている。
(作用効果)
第三実施形態の浮体によれば、アンモニアタンク310の内部の気相の混合ガスをタンクタワー部90のタワー空間92に導入させて、タワー空間92の混合ガスを冷却部95で冷却することができる。そのため、混合ガスに含まれるアンモニアのみをタワー空間92で凝縮させて、この凝縮させたアンモニアを、自重によりアンモニアタンク310へ移動させることができる。また、タワー空間92には、不活性ガスのみを残存させることができるため、このタワー空間92に残存している不活性ガスを、大気開放ライン69を介して大気中へ放出することができる。
したがって、作業員の熟練を要することなく、アンモニアタンク310の気相に存在する不活性ガスを容易に排出することが可能になる。そして、アンモニアタンク310の気相から不活性ガスを排出することで、BOGの再液化効率や、BOGを燃料とした場合の熱量低下を抑制することができる。
上記第三実施形態によれば、更に、大気開放ライン69がタンクタワー部90に接続されていることで、より上方から不活性ガスを排出することができる。したがって、大気開放ライン69を介して排出される気体に、アンモニアタンク310の液相から発生するBOGが混入することを抑制できる。
上記第三実施形態によれば、更に、タワー空間92の圧力を検出する圧力検出部72を備え、圧力調整弁70は、圧力検出部72の検出結果に基づいてタワー空間92の圧力がアンモニアを液相に維持可能な圧力範囲となるように弁開度を調整している。
これにより、大気開放ライン69を介して不活性ガスを大気中へ放出する場合に、タワー空間92の圧力が低下して、凝縮したアンモニアが気化したり、アンモニアが冷却されても凝縮しなかったりすることを抑制できる。
上記第三実施形態によれば、更に、タワー空間92のアンモニア濃度を検出可能なアンモニア検出部73と、大気開放ライン69を開閉可能な遮断弁71とを備えている。そして、遮断弁71は、アンモニア検出部73の検出結果に基づいて、アンモニア濃度が所定の上限値よりも高い場合に大気開放ライン69を遮断し、アンモニア濃度が所定の下限閾値よりも低い場合には大気開放ライン69を開放している。
これにより、タワー空間92のアンモニア濃度が高い場合に、大気開放ライン69を介して大気中へアンモニアを含む気体が放出されることを抑制できる。また、アンモニア濃度が十分に低い場合には、大気開放ライン69を介して不活性ガスを大気中へ放出することで、ケーシング75の内部の気相に含まれる不活性ガスを除去することができる。
上記第三実施形態の浮体1の不活性ガス排出方法によれば、不活性ガスとアンモニアとの混合ガスが導入されるタンクタワー部90の内部で、混合ガスを冷却してアンモニアのみを凝縮させ、不活性ガスを大気中に放出すると共に、不活性ガスを大気中に放出する際に、タンクタワー部90の内部の圧力を、凝縮させたアンモニアを液相に維持可能な圧力に調整している。
これにより、タンクタワー部90内の気相に存在するアンモニアのみを液化させて不活性ガスのみをタンクタワー部90内の気相に残存させることができる。そして、この気相に残存させた不活性ガスを、大気中へ放出することができるため、混合ガスに含まれる不活性ガスのみを除去することができる。
したがって、作業員の熟練を要することなく、混合ガスから不活性ガスを分離して、不活性ガスを大気中に容易に排出することが可能になる。
(第四実施形態)
次に、本開示の第四実施形態の浮体を図面に基づき説明する。この第四実施形態の浮体は、第三実施形態のタンクタワー部に代えてアンモニアタンクの上方の離れた位置に不活性ガス分離器を備えている点でのみ相違する。そのため、上述した第三実施形態と同一部分に同一符号を付して説明すると共に、重複する説明を省略する。
図9は、本開示の第四実施形態における図8に相当する図である。
図9に示すように、BOG処理系統460は、タンク連通ライン97と、不活性ガス分離器(混合ガス導入部)490と、冷却部95と、大気開放ライン69と、圧力調整弁70と、遮断弁71と、圧力検出部72と、アンモニア検出部73と、を備えている。
不活性ガス分離器490は、アンモニアタンク10の上方に配置されて混合ガスを貯留可能な貯め空間を形成している。本実施形態の不活性ガス分離器490も、第二実施形態の不活性ガス分離器280と同様に、上下に長い形状とされている。不活性ガス分離器490内の貯め空間492の容積は、アンモニアタンク10の気相の容積よりも小さい。また、本実施形態の不活性ガス分離器490は、筒状の分離器本体部493と、分離器本体部493の上縁及び下縁を塞ぐ鏡板部494を有している。本実施形態の大気開放ライン69は、不活性ガス分離器490の上部の鏡板部494に接続されている。
タンク連通ライン97は、アンモニアタンク310の気相と不活性ガス分離器490の貯め空間492とを連通する配管である。本実施形態のタンク連通ライン97の一端は、アンモニアタンク310の上壁91に接続されており、タンク連通ライン97の他端は、不活性ガス分離器490の下部の鏡板部494に接続されている。本実施形態のタンク連通ライン97は、不活性ガス分離器490の分離器本体部493の水平断面における外形よりも小さい直径を有している。なお、大気開放ライン69と、圧力調整弁70と、遮断弁71と、圧力検出部72と、アンモニア検出部73と、については、上述した第二実施形態と同様の構成であるため、詳細説明を省略する。
(作用効果)
上記第四実施形態によれば、アンモニアタンク310の上方の離れた位置に不活性ガス分離器490を備え、アンモニアタンク310の気相と不活性ガス分離器490の貯め空間492とをタンク連通ライン97により連通させている。
これにより、アンモニアタンク310の気相に存在する混合ガスを、タンク連通ライン97を介して不活性ガス分離器490の貯め空間492へ導き、この不活性ガス分離器490の貯め空間492で、混合ガスに含まれるアンモニアを冷却部95によって凝縮させることができる。そのため、不活性ガス分離器490の貯め空間492に凝縮せずに残った不活性ガスのみを大気開放ライン69を介して排出することが可能となる。また、貯め空間492で凝縮したアンモニアは、タンク連通ライン97を介してアンモニアタンク310に自重により移動させることができる。
したがって、大気開放ライン69を介してアンモニアが排出されることをより一層抑制できるため、アンモニアタンク310の気相に残存する不活性ガスを効率よく除去することができる。
また、アンモニアタンク310に対してタンク連通ライン97を介して不活性ガス分離器490を接続するだけでよいため、既存のアンモニアタンクに対しても容易に貯め空間492を増設することが可能となる。
上記第四実施形態の浮体1の不活性ガス排出方法によれば、不活性ガスとアンモニアとの混合ガスが導入される不活性ガス分離器490の内部で、混合ガスを冷却してアンモニアのみを凝縮させ、不活性ガスを大気中に放出すると共に、不活性ガスを大気中に放出する際に、不活性ガス分離器490の内部の圧力を、凝縮させたアンモニアを液相に維持可能な圧力に調整している。
これにより、不活性ガス分離器490内の気相に存在するアンモニアのみを液化させて不活性ガスのみを不活性ガス分離器490内の気相に残存させることができる。そして、この気相に残存させた不活性ガスを、大気中へ放出することができるため、混合ガスに含まれる不活性ガスのみを除去することができる。
したがって、作業員の熟練を要することなく、混合ガスから不活性ガスを分離して、不活性ガスを大気中に容易に排出することが可能になる。
(第五実施形態)
次に、本開示の第五実施形態の浮体を図面に基づき説明する。この第五実施形態の浮体では、上述した第三実施形態のアンモニアタンクを圧力タンクとし、更に、他のアンモニアタンクであるストレージタンクに貯留されている液化アンモニアを、冷却部95の冷媒として用いる点でのみ第三実施形態の浮体と相違している。そのため、図1を援用し、上述した第三実施形態と同一部分に同一符号を付して説明すると共に、重複する説明を省略する。
(浮体の構成)
図10は、本開示の第五実施形態における図9に相当する図である。
図1、図10に示すように、第五実施形態の浮体1は、浮体本体2と、上部構造4と、燃焼装置8と、アンモニアタンク510と、ストレージタンク101と、燃料供給系統20と、ガス供給系統30と、パージ系統40と、アンモニア回収系統50と、BOG処理系統560と、を備えている。この第五実施形態では、アンモニアを貯留するタンクとして、大気圧よりも高い圧力で貯留するアンモニアタンク(高圧タンク)510と、アンモニアタンク510よりも低温低圧でアンモニアを貯留するストレージタンク(低圧タンク)101と、を備えている。
アンモニアタンク510は、大気圧よりも高い圧力で且つストレージタンク101よりも高温(例えば、常温)の状態で液化アンモニアを貯留可能な、いわゆる圧力タンクである。アンモニアタンク510の例としては、サービスタンクやミキシングチャンバーなどを挙げることができる。この第五実施形態において、少なくともアンモニアタンク510には、上述した第一実施形態のパージ系統40によって排出された不活性ガスとアンモニアとの混合流体が、回収ライン52を介して流入する構成となっている。
ストレージタンク101は、例えば、カーゴタンク等であり、大気圧に近い所定の圧力範囲で液化アンモニアを貯留するタンクを例示できる。このようなストレージタンク101は、一般に、外部からの入熱を抑制する防熱材により覆われており、ストレージタンク101に貯留されるアンモニアは、上記所定の圧力で液相に維持可能な温度(低温)に保持される。なお、第一実施形態のBOG処理系統60によりBOGを再液化可能なアンモニアタンク10をストレージタンク101として用いてもよい。
(BOG処理系統)
第五実施形態のBOG処理系統560は、タンクタワー部(混合ガス導入部)90と、冷却部595と、大気開放ライン69と、圧力調整弁70と、遮断弁71と、圧力検出部72と、アンモニア検出部73と、を備えている。なお、大気開放ライン69と、圧力調整弁70と、遮断弁71と、圧力検出部72と、アンモニア検出部73とは、第三実施形態と同様の構成であるため、詳細説明を省略する。
タンクタワー部90は、アンモニアタンク510の上壁591から上方に突出している。タンクタワー部90は、アンモニアタンク10の内部の気相と連通されたタワー空間(貯め空間)92を形成している。つまり、タンクタワー部90のタワー空間92には、アンモニアタンク510の気相に存在する混合ガスを貯留可能になっている。この第五実施形態で例示するタンクタワー部90は、第三実施形態のタンクタワー部90と同様の構成であり、アンモニアタンク510から上方に向かって筒状に延びるタワー本体部93と、タワー本体部93の上縁を塞ぐ鏡板部94と、を備えている。
冷却部595は、混合ガスのうちのアンモニアのみを凝縮可能な温度でタンクタワー部90内の混合ガスを冷却する。冷却部595は、冷媒ポンプ102と、冷媒供給ライン103と、冷却部本体104と、冷媒導入ライン105と、を備えている。
冷媒ポンプ102は、ストレージタンク101に貯留された低温のアンモニアを冷却部本体104に向けて圧送する。
冷媒供給ライン103は、冷媒ポンプ102から吐出された低温のアンモニアを導く配管である。冷媒供給ライン103は、冷媒ポンプ102から吐出された低温のアンモニアを、冷却部本体104へ供給する。
冷却部本体104は、いわゆる熱交換器であって、タワー空間92に配置されている。冷却部本体104は、冷媒供給ライン103を介して供給された低温のアンモニアと、タワー空間92の混合ガスとを熱交換する。これにより、タワー空間92の混合ガスに含まれるアンモニアのみが凝縮される。
冷媒導入ライン105は、冷却部本体104により混合ガスと熱交換した冷媒としてのアンモニアを、アンモニアタンク510内に供給する。
(作用効果)
上記第五実施形態によれば、ストレージタンク101に貯留された低温のアンモニアを冷媒としてタンクタワー部90のタワー空間92の混合ガスを冷却してアンモニアのみを凝縮させることができる。また、冷媒として使用したアンモニアを、アンモニアタンク510の液相に貯留することができるため、アンモニアタンク510の液相の温度上昇を抑制することもできる。
したがって、第三実施形態のように冷凍サイクルを有した冷却部95等を用いる場合と比較して、省エネルギー化を図ることができる。
(第五実施形態の変形例)
図11は、本開示の第五実施形態の変形例における図10に相当する図である。
上述した第五実施形態では、BOG処理系統560が、アンモニアタンク510の気相と連通するタワー空間92を有したタンクタワー部90を備え、冷却部本体104がタワー空間92に配置される場合を一例にして説明した。しかし、第五実施形態の冷却部595は、第四実施形態のように不活性ガス分離器490を備えた構成にも適用可能である。具体的には、図11に示す第五実施形態の変形例のBOG処理系統660のように、アンモニアタンク510の上方の離れた位置に設けられた不活性ガス分離器490の貯め空間492に冷却部595の冷却部本体104を設置すればよい。
この第五実施形態の変形例のように構成することで、タンクタワー部90に代えてアンモニアタンク510の上方の離れた位置に不活性ガス分離器490を備える場合であっても、第五実施形態と同様に、省エネルギー化を図ることが可能となる。
(他の実施形態)
本開示は上述した各実施形態及び各変形例の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
例えば、凝縮器タワー部80、タンクタワー部90、不活性ガス分離器280,490の形状は、タワー空間79,92、貯め空間279,492をそれぞれ形成可能な形状であれば良く上述した各実施形態及び各変形例の形状に限られない。
上述した第一実施形態では、ケーシング75が凝縮器タワー部80を有する場合について説明した。しかし、例えば、ケーシング75内の冷却空間77の上部に不活性ガスを貯留可能な空間が形成されている場合には、当該空間をタワー空間79として用いて、凝縮器タワー部80を省略してもよい。
上述した各実施形態及び各変形例では、アンモニア濃度が下限閾値以下に低下した場合に、閉塞されていた遮断弁71を開放する場合について説明したが、遮断弁71は、徐々に開放するようにしてもよい。
さらに、各実施形態及び各変形例の大気開放ライン69には、遮断弁71の下流側に不活性ガスの流れを検知するセンサーを設けるようにしてもよい。
また、上述した各実施形態及び各変形例では、浮体1が主機等により航行可能な船舶である場合について説明したが、アンモニアを貯蔵可能な浮体であれば船舶に限られない。
さらに、上記各実施形態及び各変形例においては、燃料パージによりアンモニアタンクの気相に混入した不活性ガスを除去する場合について説明したが、アンモニアタンクの気相に混入する不活性ガスは、燃料パージによるものに限られない。例えば、圧縮機のシールガス等であってもよい。
また、上記各実施形態及び各変形例においては、大気開放ライン69に設けられた圧力調整弁70と、遮断弁71とを、圧力検出部72、アンモニア検出部73の検出結果に基づいて自動制御する場合について説明したが、例えば、圧力検出部72、アンモニア検出部73の検出結果に基づいて、圧力調整弁70と、遮断弁71とを、それぞれ作業員が手動で操作するようにしてもよい。
さらに、上述した各実施形態及び各変形例においては、大気開放ライン69を介して不活性ガスを大気中に放出する場合について説明したが、アンモニアを除害可能な除害装置(図示せず)を介して大気中に放出するようにしてもよい。
<付記>
実施形態に記載の浮体は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様によれば浮体1は、水上に浮かぶ浮体本体2と、不活性ガスとともにアンモニアが貯留されたタンク10,310,510と、前記不活性ガスと前記アンモニアとの混合ガスが前記タンク10,310,510から導入される混合ガス導入部75,80,90,280,490と、前記混合ガスのうち前記アンモニアのみを凝縮可能な温度で前記混合ガス導入部75,80,90,280,490内の前記混合ガスを冷却する冷却部76,95と、前記混合ガス導入部75,80,90,280,490内の前記不活性ガスを大気開放可能な大気開放ライン69と、前記不活性ガスを大気開放する際の前記混合ガス導入部75,80,90,280,490内の圧力を、前記アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整する圧力調整弁70と、を備える。
浮体1の例としては、船舶が挙げられる。浮体本体2の例としては、船体が挙げられる。不活性ガスの例としては、窒素ガスが挙げられる。
これにより、混合ガス導入部75,80,90,280,490に導入された混合ガスのうちアンモニアのみを凝縮させて不活性ガスのみを気相に残存させ、この気相に残存させた不活性ガスを、大気開放ライン69を介して大気へ放出することができる。
(2)第2の態様によれば浮体1は、(1)の浮体1であって、前記タンク内から前記混合ガス導入部へ前記混合ガスを導く混合ガス送出ライン61,63,65と、前記混合ガス送出ライン61,63,65により導かれた前記混合ガスを圧縮する圧縮機64と、前記圧縮機64で圧縮された前記混合ガスに含まれているアンモニアガスを凝縮する前記混合ガス導入部としての凝縮器66,266と、前記凝縮器66,266で凝縮された液化アンモニアを前記タンク10に戻す再液化ライン67と、を備え、前記大気開放ライン69は、前記凝縮器66,266のケーシング75の内部の気相と連通されている。
これにより、混合ガス送出ライン61と、圧縮機64と、凝縮器66と、再液化ライン67とを具備したいわゆる再液化装置を備えた浮体1において、凝縮器66によりアンモニアのみを凝縮させて不活性ガスをケーシング75内の気相に残存させて、大気開放ライン69を介して不活性ガスを大気へ放出することができる。
(3)第3の態様によれば浮体1は、(2)の浮体1であって、前記ケーシング75は、ケーシング本体部78と、前記ケーシング本体部78の上部から上方に突出して前記不活性ガスを貯留可能な貯め空間79を形成する凝縮器タワー部80と、を備え、前記大気開放ライン69は、前記凝縮器タワー部80に接続されている。
これにより、ケーシング75内の空間のうち、より上方に配置される貯め空間79から不活性ガスを排出することが可能となる。
(4)第4の態様によれば浮体1は、(1)の浮体1であって、前記タンク10内から前記混合ガス導入部66,266へ前記混合ガスを導く混合ガス送出ライン61,63,65と、前記混合ガス送出ライン61,63,65により導かれた前記混合ガスを圧縮する圧縮機64と、前記圧縮機64で圧縮された前記混合ガスに含まれているアンモニアガスを凝縮する凝縮器266と、前記凝縮器266で凝縮された液化アンモニアを前記タンク10に戻す再液化ライン67と、前記凝縮器266の上方に配置されて前記不活性ガスを貯留可能な貯め空間279を形成する前記混合ガス導入部としての不活性ガス分離器280と、前記凝縮器266のケーシング75内の気相と前記貯め空間279とを連通する凝縮器連通ライン82と、を備える。
これにより、凝縮器66のケーシング75内の気相で凝縮されずに残存する不活性ガスを、凝縮器連通ライン82を介して不活性ガス分離器280の貯め空間279へ導き、不活性ガス分離器280の貯め空間279から大気開放ライン69を介して不活性ガスを排出することが可能となる。
(5)第5の態様によれば浮体1は、(4)の浮体1であって、前記不活性ガス分離器280で液化された前記アンモニアを、前記再液化ライン67へ合流させる液化ガス合流ライン85を備える。
これにより、不活性ガス分離器280の貯め空間279で凝縮されたアンモニアを、液化ガス合流ライン85を介して円滑に再液化ライン67に合流させることができる。
(6)第6の態様によれば浮体1は、(3)から(5)の浮体1であって、前記貯め空間79,279の前記混合ガスを冷却して前記混合ガスに含まれる前記アンモニアを液化させる冷却装置81,281を備える。
これにより、液相から離れた位置の貯め空間79,279に存在する混合ガスを冷却して、当該混合ガスに含まれているアンモニアガスを凝縮させることができる。
(7)第7の態様によれば浮体1は、(1)の浮体1であって、前記タンク310は、前記タンク310の上壁91,591から上方に突出し、前記タンク310の内部の気相と連通された前記不活性ガスを貯留可能な貯め空間92を形成する前記混合ガス導入部としてのタンクタワー部90を備え、前記冷却部95,595は、前記貯め空間92の前記混合ガスを冷却し、前記大気開放ライン69は、前記タンクタワー部90に接続されている。
これにより、混合ガスに含まれるアンモニアのみをタワー空間92で凝縮させて、この凝縮させたアンモニアを、自重によりアンモニアタンク310へ移動させることができる。また、タワー空間92には、不活性ガスのみを残存させることができるため、このタワー空間92に残存している不活性ガスを、大気開放ライン69を介して大気へ放出することができる。
(8)第8の態様によれば浮体1は、(1)の浮体1であって、前記タンク310の上方に配置されて前記不活性ガスを貯留可能な貯め空間492を形成する前記混合ガス導入部としての不活性ガス分離器490と、前記タンク310の内部の気相と前記貯め空間492とを連通するタンク連通ライン97と、を備え、前記冷却部95,595は、前記貯め空間492の前記混合ガスを冷却し、前記大気開放ライン69は、前記不活性ガス分離器490に接続されている。
これにより、アンモニアタンクの気相に存在する混合ガスを、タンク連通ライン97を介して不活性ガス分離器490の貯め空間492へ導き、この不活性ガス分離器490の貯め空間492で、混合ガスに含まれるアンモニアを冷却部95,595によって凝縮させることができる。そのため、不活性ガス分離器490の貯め空間492に凝縮せずに残った不活性ガスのみを大気開放ライン69を介して排出することが可能となる。さらに、貯め空間492で凝縮したアンモニアは、タンク連通ライン97を介してタンク310に自重により移動させることができる。
(9)第9の態様によれば浮体1は、(7)又は(8)の浮体1であって、前記タンクは、大気圧よりも高い圧力で前記アンモニアを貯留する高圧タンク510であって、前記高圧タンク510よりも低温低圧で前記アンモニアを貯留する低圧タンク101をさらに備え、前記冷却部95は、前記低圧タンク101に貯留された前記アンモニアを冷媒として前記混合ガスを冷却するとともに、前記混合ガスを冷却した前記アンモニアを前記高圧タンク510に導入する。
これにより、低圧タンク101に貯留された低温のアンモニアを冷媒としてタンクタワー部90の貯め空間92の混合ガスを冷却してアンモニアのみを凝縮させることができる。また、冷媒として使用したアンモニアを、高圧タンク510の液相に貯留することができるため、高圧タンク510の液相の温度上昇を抑制することができる。
(10)第10の態様によれば浮体1は、(1)から(9)の何れか一つの浮体1であって、前記混合ガス導入部75,80,90,280,490の内部の圧力を検出する圧力検出部72を備え、前記圧力調整弁70は、前記圧力検出部72の検出結果に基づいて、前記混合ガス導入部75,80,90,280,490の内部の圧力が前記アンモニアを液相に維持可能な圧力範囲となるように弁開度を調整する。
これにより、大気開放ライン69を介して不活性ガスを大気中へ放出する場合に、混合ガス導入部75,80,90,280,490の内部圧力が低下することを抑制できる。
(11)第11の態様によれば浮体1は、(1)から(10)の何れか一つの浮体1であって、前記混合ガス導入部75,80,90,280,490の内部の気相のアンモニア濃度を検出可能なアンモニア検出部73と、前記アンモニア検出部73の検出結果に基づいて、前記アンモニア濃度が所定の上限値よりも高い場合に前記大気開放ライン69を遮断する一方で、前記アンモニア濃度が所定の下限閾値よりも低い場合に前記大気開放ライン69を開放する遮断弁71と、を備える。
これにより、混合ガス導入部75,80,90,280,490内のアンモニア濃度が高い場合に、大気開放ライン69を介して大気中へアンモニアを含む気体が放出されることを抑制できる。
(12)第12の態様によれば、不活性ガスと共にアンモニアが貯留される浮体1の不活性ガス排出方法であって、前記不活性ガスと前記アンモニアとの混合ガスが導入される混合ガス導入部75,80,90,280,490の内部で、前記混合ガスを冷却して前記アンモニアのみを凝縮させ、前記不活性ガスを大気中に放出すると共に、前記不活性ガスを大気中に放出する際に、前記混合ガス導入部の内部の圧力を、前記凝縮させた前記アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整する。
浮体1の例としては、船舶が挙げられる。不活性ガスの例としては、窒素ガスが挙げられる。
これにより、混合ガス導入部75,80,90,280,490に導入された混合ガスのうちアンモニアのみを凝縮させて不活性ガスのみを気相に残存させ、この気相に残存させた不活性ガスを、大気開放ライン69を介して大気へ放出することができる。
1…浮体 2…浮体本体 3a…船首 3b…船尾 4…上部構造 6…船底 7…上甲板 8…燃焼装置 10,310,510…アンモニアタンク 20…燃料供給系統 21…供給ライン 22…リターンライン 30…ガス供給系統 34…不活性ガス供給部 35…不活性ガス供給管 36…不活性ガス供給弁 40…パージ系統 50…アンモニア回収系統 51…一時貯留部 52…回収ライン 60,260,360,460,560,660…BOG処理系統 61…第一処理ライン 62…ミストセパレータ 63…第二処理ライン 64…圧縮機 65…第三処理ライン 66,266…凝縮器 67…再液化ライン 68…膨張弁 69…大気開放ライン 70…圧力調整弁 71…遮断弁 72…圧力検出部 73…アンモニア検出部 75…ケーシング 76…熱交換部 77…冷却空間 78…ケーシング本体部 79…タワー空間 80…凝縮器タワー部 81,281…冷却装置 82…凝縮器連通ライン 83…分離器本体部 84…鏡板部 85…液化ガス合流ライン 90…タンクタワー部 91…上壁 92…タワー空間 93…タワー本体部 94,494…鏡板部 95…冷却部 97…タンク連通ライン 101…ストレージタンク 102…冷媒ポンプ 279,492…貯め空間 280,490…不活性ガス分離器 493…分離器本体部 R…流通経路

Claims (12)

  1. 水上に浮かぶ浮体本体と、
    不活性ガスとともにアンモニアが貯留されたタンクと、
    前記不活性ガスと前記アンモニアとの混合ガスが導入される混合ガス導入部と、
    前記混合ガスのうち前記アンモニアのみを凝縮可能な温度で前記混合ガス導入部内の前記混合ガスを冷却する冷却部と、
    前記混合ガス導入部内の前記不活性ガスを大気開放可能な大気開放ラインと、
    前記不活性ガスを大気開放する際の前記混合ガス導入部内の圧力を、前記アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整する圧力調整弁と、
    を備える浮体。
  2. 前記タンク内から前記混合ガス導入部へ前記混合ガスを導く混合ガス送出ラインと、
    前記混合ガス送出ラインにより導かれた前記混合ガスを圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された前記混合ガスに含まれているアンモニアガスを凝縮する前記混合ガス導入部としての凝縮器と、
    前記凝縮器で凝縮された液化アンモニアを前記タンクに戻す再液化ラインと、
    を備え、
    前記大気開放ラインは、前記凝縮器のケーシングの内部の気相と連通されている
    請求項1に記載の浮体。
  3. 前記ケーシングは、
    ケーシング本体部と、前記ケーシング本体部の上部から上方に突出して前記不活性ガスを貯留可能な貯め空間を形成する凝縮器タワー部と、を備え、
    前記大気開放ラインは、前記凝縮器タワー部に接続されている
    請求項2に記載の浮体。
  4. 前記タンク内から前記混合ガス導入部へ前記混合ガスを導く混合ガス送出ラインと、
    前記混合ガス送出ラインにより導かれた前記混合ガスを圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮された前記混合ガスに含まれているアンモニアガスを凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器で凝縮された液化アンモニアを前記タンクに戻す再液化ラインと、
    前記凝縮器の上方に配置されて前記不活性ガスを貯留可能な貯め空間を形成する前記混合ガス導入部としての不活性ガス分離器と、
    前記凝縮器のケーシング内の気相と前記貯め空間とを連通する凝縮器連通ラインと、
    を備える
    請求項1に記載の浮体。
  5. 前記不活性ガス分離器で液化された前記アンモニアを、前記再液化ラインへ合流させる液化ガス合流ラインを備える
    請求項4に記載の浮体。
  6. 前記貯め空間の前記混合ガスを冷却して前記混合ガスに含まれる前記アンモニアを液化させる冷却装置を備える
    請求項3から5の何れか一項に記載の浮体。
  7. 前記タンクは、前記タンクの上壁から上方に突出し、前記タンクの内部の気相と連通された前記不活性ガスを貯留可能な貯め空間を形成する前記混合ガス導入部としてのタンクタワー部を備え、
    前記冷却部は、前記貯め空間の前記混合ガスを冷却し、
    前記大気開放ラインは、前記タンクタワー部に接続されている
    請求項1に記載の浮体。
  8. 前記タンクの上方に配置されて前記不活性ガスを貯留可能な貯め空間を形成する前記混合ガス導入部としての不活性ガス分離器と、
    前記タンクの内部の気相と前記貯め空間とを連通するタンク連通ラインと、
    を備え、
    前記冷却部は、前記貯め空間の前記混合ガスを冷却し、
    前記大気開放ラインは、前記不活性ガス分離器に接続されている
    請求項1に記載の浮体。
  9. 前記タンクは、大気圧よりも高い圧力で前記アンモニアを貯留する高圧タンクであって、
    前記高圧タンクよりも低温低圧で前記アンモニアを貯留する低圧タンクをさらに備え、
    前記冷却部は、
    前記低圧タンクに貯留された前記アンモニアを冷媒として前記混合ガスを冷却するとともに、前記混合ガスを冷却した前記アンモニアを前記高圧タンクに導入する
    請求項7又は8に記載の浮体。
  10. 前記混合ガス導入部の内部の圧力を検出する圧力検出部を備え、
    前記圧力調整弁は、前記圧力検出部の検出結果に基づいて、前記混合ガス導入部の内部の圧力が前記アンモニアを液相に維持可能な圧力範囲となるように弁開度を調整する
    請求項1から9の何れか一項に記載の浮体。
  11. 前記混合ガス導入部の内部の気相のアンモニア濃度を検出可能なアンモニア検出部と、
    前記アンモニア検出部の検出結果に基づいて、前記アンモニア濃度が所定の上限値よりも高い場合に前記大気開放ラインを遮断する一方で、前記アンモニア濃度が所定の下限閾値よりも低い場合に前記大気開放ラインを開放する遮断弁と、
    を備える
    請求項1から10の何れか一項に記載の浮体。
  12. 不活性ガスと共にアンモニアが貯留される浮体の不活性ガス排出方法であって、
    前記不活性ガスと前記アンモニアとの混合ガスが導入される混合ガス導入部の内部で、前記混合ガスを冷却して前記アンモニアのみを凝縮させ、前記不活性ガスを大気中に放出すると共に、
    前記不活性ガスを大気中に放出する際に、前記混合ガス導入部の内部の圧力を、前記凝縮させた前記アンモニアを液相に維持可能な圧力に調整する浮体の不活性ガス排出方法。
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