JP2023091646A - 経口組成物およびその摂取方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性を適切に評価することのできる経口組成物およびこれを用いた安全性の評価方法等を提供する。【解決手段】ガレート型カテキンを含む経口組成物であって、ガレート型カテキンが1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取され、ガレート型カテキンが1日あたり1500~3000mg摂取されるように用いられることを特徴とする経口組成物。さらに、上記経口組成物の摂取方法、上記経口組成物を用いたヒト生体データの収集方法、および上記経口組成物を用いた機能性表示食品の安全性の評価方法も提供される。【選択図】図1
Description
本発明は、経口組成物に関し、特にガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性を適切に評価することのできる経口組成物に関するものである。また、本発明は、上記経口組成物の摂取方法、上記経口組成物を用いたヒト生体データの収集方法、および上記経口組成物を用いた機能性表示食品の安全性の評価方法にも関する。
カテキンは、緑茶等に豊富に含まれるポリフェノールであり、抗酸化作用、抗癌作用、血糖値低下作用、血中コレステロール低下作用、トリグリセリドの低下作用など、多様な生理機能を有することが報告されている。そのため、カテキン、とりわけ緑茶カテキンを強化した緑茶飲料や、カプセルまたはタブレット形態のサプリメント食品が世界各国で販売されている。
緑茶カテキンの中でも、エピガロカテキンガレート(EGCG)をはじめとしたガレート型カテキンの体脂肪低減効果が、複数のヒト介入試験により報告されている。日本においても、過剰な栄養摂取や運動不足により肥満者が年々増加しており、社会的な問題となっている。肥満、特に内臓脂肪の蓄積は、耐糖能異常や脂質異常症を誘発し、ひいては虚血性心疾患のリスクとなる。従って、内臓脂肪を適正に維持することは健康な生活を送るため、及び医療費削減の観点からも重要である。
茶カテキンの安全性に関する知見として、緑茶抽出物やカテキン製剤のヒトへの投与により有害事象を認めたとする報告は多数あり(非特許文献1,2)、最も頻度が高いものは消化管に関するものである(非特許文献3)。また、特にカプセルやタブレット等の固形食形態で摂取した場合において肝機能に関する有害事象が発生することが報告されており(非特許文献1~3)、EGCG量として800 mg/日以上摂取させた複数のヒト介入試験において重度の肝機能異常を認めたとする報告がある(非特許文献4~8)。Huらは、これらの知見を踏まえ、無毒性量(NOAEL)をEGCG量として676 mg/日、安全摂取量をその半分の338 mg/日と結論付けている(非特許文献3)。同様に、Dekantらは、無毒性量(NOAEL)をEGCG量として600 mg/日、許容上限摂取量(UL)をその半分の300 mg/日と設定している(非特許文献1,2)。また、欧州食品安全機関(EFSA)のパネルは、サプリメント形態で800 mg/日以上のEGCGを摂取すると、対照群と比較して血清トランスアミナーゼの統計的に有意な増加が誘発されることを示す根拠があると結論付けている(非特許文献9)。
A. A. Yates et al, Regul. Toxicol. Pharmacol., 2017, 84, 94-101.
W. Dekant et al, Toxicol. Lett., 2017, 277, 104-108.
J. Hu et al, Regul. Toxicol. Pharmacol., 2018, 95, 412-433.
F. A. R. Garcia et al, Gynecol. Oncol., 2014, 132, 377-382.
J. Lovera et al, J. Neurol. Sci., 2015, 358, 46-52.
A. M. Dostal et al, Food Chem. Toxicol. 2015, 83, 26-35.
K. D. Crew et al, Cancer Prev. Res. (Phila)., 2012, 5, 1144-1154.
T. D. Shanafelt et al, Cancer, 2013, 119, 363-370.
EFSA Panel on Food Additives and Nutrient Sources added to Food (ANS), FSA J., 2018, 16, e05239.
ガレート型カテキンの1日摂取量を高めた、食品組成物等の経口組成物を提供することは、上述した社会的背景の観点から重要である。
ここで、日本の機能性表示食品制度においては、特にサプリメント形態の場合、一日摂取目安量の5倍量を摂取した場合の安全性を確認することが求められている。しかし、前述したガレート型カテキンに関する有害事象等が報告されているため、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品を提供しようとする場合に、従来の方法では安全性を適切に評価することが難しいという問題があった。
ここで、日本の機能性表示食品制度においては、特にサプリメント形態の場合、一日摂取目安量の5倍量を摂取した場合の安全性を確認することが求められている。しかし、前述したガレート型カテキンに関する有害事象等が報告されているため、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品を提供しようとする場合に、従来の方法では安全性を適切に評価することが難しいという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性を適切に評価することのできる経口組成物およびこれを用いた安全性の評価方法等を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく本発明者等が鋭意検討したところ、ガレート型カテキンを含む経口組成物であって、前記ガレート型カテキンが1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取され、前記ガレート型カテキンが1日あたり1500~3000mg摂取されるように用いられる経口組成物が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のとおりである。
〔1〕 ガレート型カテキンを含む経口組成物であって、
前記ガレート型カテキンが1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取され、
前記ガレート型カテキンが1日あたり1500~3000mg摂取される
ように用いられることを特徴とする経口組成物。
〔2〕 摂取対象者が日本人である、〔1〕に記載の経口組成物。
〔3〕 1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品の安全性評価に用いられる、〔1〕または〔2〕に記載の経口組成物。
〔4〕 前記経口組成物が食品組成物である、〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の経口組成物。
〔5〕 食品組成物の摂取方法であって、
〔4〕に記載の食品組成物を用い、
前記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、
前記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させる
ことを特徴とする食品組成物の摂取方法。
〔6〕 ヒトから得られる生体データの収集方法であって、
前記生体データは、
〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の経口組成物を用い、
前記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、
前記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させた
ヒトから得られる生体データである、ヒト生体データの収集方法。
〔7〕 前記生体データは、肝機能関連検査値を含む、〔6〕に記載のヒト生体データの収集方法。
〔8〕 1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品の安全性の評価方法であって、
〔4〕に記載の食品組成物を用い、
前記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、
前記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させる
ことを特徴とする、機能性表示食品の安全性の評価方法。
前記ガレート型カテキンが1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取され、
前記ガレート型カテキンが1日あたり1500~3000mg摂取される
ように用いられることを特徴とする経口組成物。
〔2〕 摂取対象者が日本人である、〔1〕に記載の経口組成物。
〔3〕 1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品の安全性評価に用いられる、〔1〕または〔2〕に記載の経口組成物。
〔4〕 前記経口組成物が食品組成物である、〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の経口組成物。
〔5〕 食品組成物の摂取方法であって、
〔4〕に記載の食品組成物を用い、
前記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、
前記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させる
ことを特徴とする食品組成物の摂取方法。
〔6〕 ヒトから得られる生体データの収集方法であって、
前記生体データは、
〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の経口組成物を用い、
前記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、
前記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させた
ヒトから得られる生体データである、ヒト生体データの収集方法。
〔7〕 前記生体データは、肝機能関連検査値を含む、〔6〕に記載のヒト生体データの収集方法。
〔8〕 1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品の安全性の評価方法であって、
〔4〕に記載の食品組成物を用い、
前記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、
前記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させる
ことを特徴とする、機能性表示食品の安全性の評価方法。
本発明の経口組成物は、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性を適切に評価するための経口組成物として好適である。また、本発明の安全性の評価方法は、上記経口組成物を用いることで、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性を適切に評価することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔経口組成物,摂取方法〕
本発明の一実施形態に係る経口組成物は、ガレート型カテキンを含み、ガレート型カテキンが1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取され、ガレート型カテキンが1日あたり1500~3000mg摂取されるように用いられるものである。
〔経口組成物,摂取方法〕
本発明の一実施形態に係る経口組成物は、ガレート型カテキンを含み、ガレート型カテキンが1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取され、ガレート型カテキンが1日あたり1500~3000mg摂取されるように用いられるものである。
ここで、経口組成物とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品等の区分に制限されるものではない。したがって、本実施形態における「経口組成物」は、経口的に摂取される一般食品、健康食品、保健機能食品(特定保健用食品,栄養機能食品,機能性表示飲食品)、医薬部外品、医薬品等を幅広く含むものである。
本実施形態の好ましい一態様においては、経口組成物は食品組成物(すなわち、一般食品、健康食品、保健機能食品等)とすることができる。
本実施形態の好ましい一態様においては、経口組成物は食品組成物(すなわち、一般食品、健康食品、保健機能食品等)とすることができる。
(ガレート型カテキン,カテキン類)
本明細書において「ガレート型カテキン」とは、カテキンガレート(Cg)、ガロカテキンガレート(GCg)、エピカテキンガレート(ECg)、エピガロカテキンガレート(EGCg)の4種をいうものとする。また、本明細書において「カテキン類」とは、上記4種のガレート型カテキンに、カテキン(C)、ガロカテキン(GC)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)の4種を加えた計8種をいうものとする。
本明細書において「ガレート型カテキン」とは、カテキンガレート(Cg)、ガロカテキンガレート(GCg)、エピカテキンガレート(ECg)、エピガロカテキンガレート(EGCg)の4種をいうものとする。また、本明細書において「カテキン類」とは、上記4種のガレート型カテキンに、カテキン(C)、ガロカテキン(GC)、エピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)の4種を加えた計8種をいうものとする。
上記ガレート型カテキンまたは上記カテキン類は、それらを含有する植物から抽出することにより得ることができる。カテキンを含有する植物としては、例えば、ツバキ科ツバキ属の常緑樹であるチャノキ(茶の木、学名:Camellia sinensis)が挙げられる。
本実施形態において、ガレート型カテキンの摂取量等(摂取量,経口組成物における含有量)は、上記4種のガレート型カテキンの摂取量等の総和を意味する。同様に、カテキン類の摂取量等は、上記8種のカテキン類の摂取量等の総和を意味する。ガレート型カテキンおよびカテキン類の摂取量は、経口組成物におけるガレート型カテキンおよびカテキン類の含有量、ならびに経口組成物の摂取量等によって調節される。
経口組成物における上記8種類のカテキン類のそれぞれの含有量は、紫外部波長で検出する高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた方法によって測定・定量される。HPLC条件の一例を以下に示す。
装置名:Waters Alliance 2695セパレーションモジュール
カラム : Wakosil-II 3C18HG φ3.0×250mm(和光純薬工業社製)
カラム温度:40℃
移動相A:1% ギ酸水溶液
移動相B:メタノール
流速:0.5mL/min
検出器:Waters 2487 デュアル波長吸光度検出器 または Waters 2996 PDA検出器
検出波長:230nm
グラジエントプログラム:
[送液開始 条件I(A相:B相=85:15)]→
[0分~12分 条件Iから条件IIへ直線的に変化]→
[12分 条件II(A相:B相=65:35)]→
[12分~15分 条件IIから条件IIIへ直線的に変化]→
[15分 条件III(A相:B相=20:80)]→
[15分~15.5分 条件IIIから条件IVへ直線的に変化]→
[15.5分~25分 条件IV(A相:B相=85:15)を維持]
装置名:Waters Alliance 2695セパレーションモジュール
カラム : Wakosil-II 3C18HG φ3.0×250mm(和光純薬工業社製)
カラム温度:40℃
移動相A:1% ギ酸水溶液
移動相B:メタノール
流速:0.5mL/min
検出器:Waters 2487 デュアル波長吸光度検出器 または Waters 2996 PDA検出器
検出波長:230nm
グラジエントプログラム:
[送液開始 条件I(A相:B相=85:15)]→
[0分~12分 条件Iから条件IIへ直線的に変化]→
[12分 条件II(A相:B相=65:35)]→
[12分~15分 条件IIから条件IIIへ直線的に変化]→
[15分 条件III(A相:B相=20:80)]→
[15分~15.5分 条件IIIから条件IVへ直線的に変化]→
[15.5分~25分 条件IV(A相:B相=85:15)を維持]
本実施形態の経口組成物において、カテキン類の含有量に対するガレート型カテキンの含有量の比(ガレート型カテキン/カテキン類)は特に制限されないが、0.3~1.0、好ましくは0.5~1.0、より好ましくは0.7~0.99とすることができる。このような比率とすることで、ガレート型カテキンの摂取量についての安全性の評価をより適切に行うことができる。
(ガレート型カテキンの摂取量等)
本実施形態に係る経口組成物は、上記ガレート型カテキンが1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取されるように用いられる。
ガレート型カテキンの1回あたりの摂取量は、500~1200mg、好ましくは600~1100mg、より好ましくは700~1000mgとすることができる。
上記経口組成物が摂取される時間は、食中または食後である。ここで、本明細書において「食中」とは、経口組成物の摂取時間が食事中であることを意味する。また、「食後」とは、経口組成物の摂取時間が食事の後であることを意味し、好ましくは、食事後60分以内、より好ましくは食事後30分以内を意味する。
1日あたりの摂取回数は、2回以上であればよく、上限は、例えば5回以下とすることができるが、3回以下とすると、食中または食後との摂取時間を、朝昼夕の一般的な食生活に合わせることができるため、好ましい。
本実施形態に係る経口組成物は、上記ガレート型カテキンが1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取されるように用いられる。
ガレート型カテキンの1回あたりの摂取量は、500~1200mg、好ましくは600~1100mg、より好ましくは700~1000mgとすることができる。
上記経口組成物が摂取される時間は、食中または食後である。ここで、本明細書において「食中」とは、経口組成物の摂取時間が食事中であることを意味する。また、「食後」とは、経口組成物の摂取時間が食事の後であることを意味し、好ましくは、食事後60分以内、より好ましくは食事後30分以内を意味する。
1日あたりの摂取回数は、2回以上であればよく、上限は、例えば5回以下とすることができるが、3回以下とすると、食中または食後との摂取時間を、朝昼夕の一般的な食生活に合わせることができるため、好ましい。
本実施形態に係る経口組成物は、上記のように摂取されることで、ガレート型カテキンの1日あたりの摂取量を、1500~3000mg、好ましくは1700~2950mg、より好ましくは1900~2900mgとすることができる。
このような経口組成物は、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品(例えば、1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品)の安全性評価試験に用いたときに、カテキンに起因した有害事象等を認めず、安全性を適切に評価することができる。
このような経口組成物は、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品(例えば、1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品)の安全性評価試験に用いたときに、カテキンに起因した有害事象等を認めず、安全性を適切に評価することができる。
本実施形態の好ましい態様においては、上記のように経口組成物を摂取させることで、EGCGの1回あたりの摂取量を、好ましくは340~820mg、より好ましくは410~750mg、特に好ましくは480~680mgとすることができる。
また、EGCGの1日あたりの摂取量を、好ましくは1025~2050mg、より好ましくは1160~2010mg、特に好ましくは1300~1980mgとすることができる。
また、EGCGの1日あたりの摂取量を、好ましくは1025~2050mg、より好ましくは1160~2010mg、特に好ましくは1300~1980mgとすることができる。
(摂取期間)
本実施形態に係る経口組成物は、1週間以上摂取されることが好ましく、2週間以上摂取されることがより好ましい。摂取期間の上限は特に限定されないが、例えば、6カ月以下、3カ月以下、2カ月以下、4週間以下とすることができる。かかる摂取期間とすることで、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性評価試験を適切に実施することができる。
本実施形態に係る経口組成物は、1週間以上摂取されることが好ましく、2週間以上摂取されることがより好ましい。摂取期間の上限は特に限定されないが、例えば、6カ月以下、3カ月以下、2カ月以下、4週間以下とすることができる。かかる摂取期間とすることで、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性評価試験を適切に実施することができる。
(摂取対象)
本実施形態に係る経口組成物の摂取対象者は、ヒト成人であり、日本人であることが好ましい。日本人は、緑茶等の茶飲料を日常的に飲用しカテキンを摂取していることから、EGCGをはじめとしたガレート型カテキンに対する忍容性が高いものと認められ、摂取対象者として好ましい。
本実施形態に係る経口組成物の摂取対象者は、ヒト成人であり、日本人であることが好ましい。日本人は、緑茶等の茶飲料を日常的に飲用しカテキンを摂取していることから、EGCGをはじめとしたガレート型カテキンに対する忍容性が高いものと認められ、摂取対象者として好ましい。
(評価対象となる機能性食品)
本実施形態に係る経口組成物は、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性評価に好適に用いることができる。ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品とは、例えば、1日あたりのガレート型カテキン摂取量が50~1200mg、好ましくは200~800mg、より好ましくは300~600mgである機能性表示食品を例示することができる。
本実施形態に係る経口組成物は、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性評価に好適に用いることができる。ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品とは、例えば、1日あたりのガレート型カテキン摂取量が50~1200mg、好ましくは200~800mg、より好ましくは300~600mgである機能性表示食品を例示することができる。
(経口組成物の形態等)
本実施形態に係る経口組成物は、ガレート型カテキンをその活性を妨げないような任意の経口組成物に配合したものであってもよいし、ガレート型カテキンを成分とする栄養補助食品であってもよい。
本実施形態に係る経口組成物は、ガレート型カテキンをその活性を妨げないような任意の経口組成物に配合したものであってもよいし、ガレート型カテキンを成分とする栄養補助食品であってもよい。
本実施形態の経口組成物を製造する際には、その他の成分、例えば、賦形剤、増粘剤、乳化剤等を混合して、所望の形態の経口組成物とすることができる。その他の成分としては、さらに、甘味料、着色料、保存料、安定剤、ゲル化剤、糊剤、酸化防止剤、発色剤、香料、酸味料、調味料、pH調整剤、栄養強化剤、ガムベース等を用いてもよい。
本実施形態の経口組成物の形態については特に制限はなく、例えば、ソフトカプセル、ハードカプセル、液剤、ゼリー、グミ、錠剤、散剤、ゲル状剤等のサプリメントタイプの形態;清涼飲料、炭酸飲料、乳飲料、アルコール飲料、果汁飲料、茶類、栄養飲料等の飲料;粉末ジュース、粉末スープ等の粉末飲料;ガム、タブレット、キャンディー、クッキー、グミ、せんべい、ビスケット、ゼリー等の菓子類;パン、麺類、シリアル、ジャム、調味料等の形態とすることができる。
本実施形態に係る経口組成物は、ガレート型カテキンの1回あたりの摂取量、1日当たりの摂取回数および摂取時間、ならびにガレート型カテキンの1日あたりの摂取量を上記のように調整することで、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性評価試験に用いたときに、ガレート型カテキンに起因した有害事象等を認めず、安全性を適切に評価することができる。
また、前述したように経口組成物を摂取する方法は、経口組成物が食品組成物である場合に特に好適である(本発明の一実施形態に係る食品組成物の摂取方法に該当)。
また、前述したように経口組成物を摂取する方法は、経口組成物が食品組成物である場合に特に好適である(本発明の一実施形態に係る食品組成物の摂取方法に該当)。
〔ヒト生体データの収集方法,機能性表示食品の安全性の評価方法〕
本発明の一実施形態に係るヒト生体データの収集方法は、前述した実施形態に係る経口組成物を用い、上記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、上記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させたヒトから生体データを得るものである。
本発明の一実施形態に係るヒト生体データの収集方法は、前述した実施形態に係る経口組成物を用い、上記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、上記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させたヒトから生体データを得るものである。
本実施形態に係る生体データの収集方法によれば、ガレート型カテキンに起因した有害事象が認められないものとなる。本実施形態で得られた生体データは、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性を評価するのに有用なものとなる。
ここで、ガレート型カテキンの1回あたりの摂取量、1日当たりの摂取回数および摂取時間、ならびにガレート型カテキンの1日あたりの摂取量等は、前述した経口組成物において説明したとおりである。
収集される生体データは、機能性食品の安全性評価に要求される検査項目であれば特に限定されないが、例えば、以下に例示する1種以上の検査項目の生体データが挙げられる。なお、これらの生体データを収集するために生体試料(血液,尿,便等)を採取する場合には、生体データの収集後に当該生体試料は廃棄される。
・理学的検査:体重,ボディマス指数(BMI),血圧(収縮期,拡張期),脈拍数等
・血液学的検査:白血球数,赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリット,MCV(平均赤血球容積),MCH(平均赤血球血色素量),MCHC(平均赤血球血色素濃度),血小板数,白血球像等
・血液生化学的検査
脂質・血糖関連検査:総コレステロール,LDL-コレステロール,HDL-コレステロール,TG(中性脂肪),空腹時血糖,ヘモグロビンA1c(HbA1c)等
肝機能関連検査:アスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST(GOT)),アラニントランスアミナーゼ(ALT(GPT)),乳酸脱水素酵素(LD(LDH)),総ビリルビンアルカリホスファターゼ(ALP),γ-グルタミルトランスペプチターゼ(γ-GT(γ-GTP)),総蛋白,アルブミン
腎機能関連検査:尿素窒素(UN),尿酸(UA),クレアチニン等
電解質・金属関連検査:ナトリウム(Na),クロール(Cl),カリウム(K),カルシウム(Ca),無機リン,マグネシウム(Mg),血清鉄等
心筋・骨格筋関連検査:クレアチンキナーゼ(CK(CPK))
消化管関連検査:ペプシノゲン等
・尿検査:尿蛋白,尿糖,ウロビリノーゲン,尿ビリルビン,尿ケトン体,尿潜血,尿pH,尿比重等
・便検査:便潜血,便性状(アンケート等)等
・理学的検査:体重,ボディマス指数(BMI),血圧(収縮期,拡張期),脈拍数等
・血液学的検査:白血球数,赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリット,MCV(平均赤血球容積),MCH(平均赤血球血色素量),MCHC(平均赤血球血色素濃度),血小板数,白血球像等
・血液生化学的検査
脂質・血糖関連検査:総コレステロール,LDL-コレステロール,HDL-コレステロール,TG(中性脂肪),空腹時血糖,ヘモグロビンA1c(HbA1c)等
肝機能関連検査:アスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST(GOT)),アラニントランスアミナーゼ(ALT(GPT)),乳酸脱水素酵素(LD(LDH)),総ビリルビンアルカリホスファターゼ(ALP),γ-グルタミルトランスペプチターゼ(γ-GT(γ-GTP)),総蛋白,アルブミン
腎機能関連検査:尿素窒素(UN),尿酸(UA),クレアチニン等
電解質・金属関連検査:ナトリウム(Na),クロール(Cl),カリウム(K),カルシウム(Ca),無機リン,マグネシウム(Mg),血清鉄等
心筋・骨格筋関連検査:クレアチンキナーゼ(CK(CPK))
消化管関連検査:ペプシノゲン等
・尿検査:尿蛋白,尿糖,ウロビリノーゲン,尿ビリルビン,尿ケトン体,尿潜血,尿pH,尿比重等
・便検査:便潜血,便性状(アンケート等)等
これらの中でも、肝機能関連検査値を含むことが好ましい。従来、ガレート型カテキン等の茶カテキンを含むカプセルやタブレット等の固形食形態で摂取した場合において、肝機能異常等の発生が報告されていた。しかし、上記経口組成物を用いた本実施形態の方法によれば、ガレート型カテキンに起因した肝機能異常等の有害事象が認められないものとなるため、本実施形態で得られる生体データに肝機能関連検査値を含めることで、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品の安全性を評価するのに特に有用なものとなる。
また、上記経口組成物、特に食品組成物を用い、ガレート型カテキンの1回あたりの摂取量、1日当たりの摂取回数および摂取時間、ならびにガレート型カテキンの1日あたりの摂取量を上記のように調整することで、ガレート型カテキンに起因した有害事象の有無を評価することのできる生体データが得られるため、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品(特に、1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品)の安全性を適切に評価することができる(本発明の一実施形態に係る機能性表示食品の安全性の評価方法に該当)。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以下、試験例等を示すことにより本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の試験例等に何ら限定されるものではない。
〔対象と方法〕
(1)対象
本試験は、「ヘルシンキ宣言(2013年10月WMAフォルタレザ総会(ブラジル)修正)」及び「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(平成26年12月22日,平成29年2月28日一部改正)」の精神に則り、常に被験者の人権保護に配慮し、医療法人財団健康睡眠会日本橋循環器科クリニック試験審査委員会の承認のもとで行われ、医師の管理のもとで実施された。また被験者に対しては、研究内容について医師より十分な説明を行い、すべての被験者から書面による試験参加への同意を取得した。なお、本試験は、「食品のヒト試験に関する自主ガイドライン(一般社団法人 機能性食品開発協会)」を遵守し、倫理的及び科学的観点から適切に行い、ヒト試験の透明性と信頼性を確保した。
(1)対象
本試験は、「ヘルシンキ宣言(2013年10月WMAフォルタレザ総会(ブラジル)修正)」及び「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(平成26年12月22日,平成29年2月28日一部改正)」の精神に則り、常に被験者の人権保護に配慮し、医療法人財団健康睡眠会日本橋循環器科クリニック試験審査委員会の承認のもとで行われ、医師の管理のもとで実施された。また被験者に対しては、研究内容について医師より十分な説明を行い、すべての被験者から書面による試験参加への同意を取得した。なお、本試験は、「食品のヒト試験に関する自主ガイドライン(一般社団法人 機能性食品開発協会)」を遵守し、倫理的及び科学的観点から適切に行い、ヒト試験の透明性と信頼性を確保した。
試験対象者は、以下の選択基準を満たし、除外基準に該当しない健常男女60名とした。選択基準は、1) 同意取得時の年齢が20歳以上65歳未満の者、2) LDL-コレステロール159 mg/dL以下でBMI 30未満の者、3) 試験の目的・内容について十分な説明を受け、同意能力があり、よく理解した上で自発的に参加を志願し、書面で試験参加に同意した者とした。除外基準は、1) 重篤な疾患を有する者、緊急に治療を要する疾病に罹患している者、2) 慢性疾患を有し、薬剤を常用している者、3) 消化吸収に影響を与える消化器疾患及び消化器の手術歴がある者、4) 薬物依存、アルコール依存の既往歴あるいは現病歴がある者、5) 試験食品に関してアレルギー発症の恐れがある者、6) 試験期間中に脂質代謝に関わる健康食品(サプリメント・特定保健用食品・機能性表示食品)、医薬部外品の摂取をやめることができない者、7) 妊娠している者、試験期間中に妊娠の意思がある者、授乳中の者、8) 家族性高脂血症と診断されたことがある者、9) 他の食品の摂取や医薬品を使用する試験、化粧品及び薬剤等を塗布する試験に参加中の者、参加の意思がある者、10) その他、試験責任医師が被験者として適当でないと判断した者とした。
(2)試験食品と摂取方法
本試験では、被験食品としてガレート型カテキンを含有させたタブレット形態の食品を用いた。1日に30粒(総カテキン量として2883 mg,ガレート型カテキン量として2837 mg,EGCG量として1939 mg)を摂取させた。また、対照食品にはガレート型カテキンを含有しない同形状のサプリメント(30粒)を用いた。両試験食品は、味や外観に違いが生じないように作製された。試験食品の栄養成分量を表1に示した。
本試験では、被験食品としてガレート型カテキンを含有させたタブレット形態の食品を用いた。1日に30粒(総カテキン量として2883 mg,ガレート型カテキン量として2837 mg,EGCG量として1939 mg)を摂取させた。また、対照食品にはガレート型カテキンを含有しない同形状のサプリメント(30粒)を用いた。両試験食品は、味や外観に違いが生じないように作製された。試験食品の栄養成分量を表1に示した。
被験者には、被験食品または対照食品を1日30粒、摂取期間中の朝食後、昼食後、夕食後に10粒を目安に噛まずに水またはぬるま湯とともに摂取させた。空腹時の摂取は行わないようにし、食事を摂れない場合は2回に分けて15粒ずつ摂取させた。試験を完了した被験者60名の試験食品摂取率は100.0%の被験者が51名、96.4%が2名、99.9%、98.8%、98.2%、97.6%、92.9%、89.3%、78.6%が各1名であり、問題となる被験者は認められず、試験食品が確実に摂取されていることが確認された。
(3)試験スケジュール
本試験は、ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験として実施した。摂取開始2週間前に適格な被験者をスクリーニングし、60名を被験食品摂取群または対照食品摂取群に性別、年齢、BMI、LDL-コレステロール値が均一になるようにランダムに割り付けた。試験食品の摂取期間を4週間とし、被験者は摂取開始日(0週)、摂取2週後、摂取4週後、事後観察(摂取6週後)に試験実施施設に来院し、各種検査を受診した。尚、試験期間中は、試験参加以前と同様の生活を維持するように被験者に指導した。また、各来院日2日前からは禁酒とし、来院日前日の21時以降から当日の全検査終了まで水以外の飲食を禁止し、来院日当日は起床時から当日の検査終了まで禁煙とした。試験のデザインを図1に示した。
本試験は、ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験として実施した。摂取開始2週間前に適格な被験者をスクリーニングし、60名を被験食品摂取群または対照食品摂取群に性別、年齢、BMI、LDL-コレステロール値が均一になるようにランダムに割り付けた。試験食品の摂取期間を4週間とし、被験者は摂取開始日(0週)、摂取2週後、摂取4週後、事後観察(摂取6週後)に試験実施施設に来院し、各種検査を受診した。尚、試験期間中は、試験参加以前と同様の生活を維持するように被験者に指導した。また、各来院日2日前からは禁酒とし、来院日前日の21時以降から当日の全検査終了まで水以外の飲食を禁止し、来院日当日は起床時から当日の検査終了まで禁煙とした。試験のデザインを図1に示した。
(4)検査項目
本試験では安全性評価項目として、1) 体重・BMI、2) バイタルサイン(収縮期血圧,拡張期血圧,脈拍数)、3) 血液学的検査(白血球数,赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリット,MCV,MCH,MCHC,血小板数,白血球像)、4) 血液生化学的検査(総蛋白,アルブミン,AST(GOT),ALT(GPT),LD(LDH),総ビリルビン,ALP,γ-GT(γ-GTP),CK(CPK),尿素窒素(UN),クレアチニン,尿酸(UA),ナトリウム(Na),クロール(Cl),カリウム(K),カルシウム(Ca),総コレステロール,LDL-コレステロール,HDL-コレステロール,TG(中性脂肪),無機リン,マグネシウム(Mg),血清鉄,空腹時血糖,HbA1c)、5) 尿検査(蛋白定性,糖定性,ビリルビン定性,ケトン体,ウロビリノーゲン定性,尿潜血,pH,比重)について測定した。また、これらの生体データの収集のほか、6) 問診、7) 有害事象について調査した。さらに、スクリーニング時は、安全性の評価項目に加え、身長測定、被験者背景調査を実施した。なお、安全性評価項目のBMIは、スクリーニング時の身長の測定値を用いて算出した。
本試験では安全性評価項目として、1) 体重・BMI、2) バイタルサイン(収縮期血圧,拡張期血圧,脈拍数)、3) 血液学的検査(白血球数,赤血球数,ヘモグロビン,ヘマトクリット,MCV,MCH,MCHC,血小板数,白血球像)、4) 血液生化学的検査(総蛋白,アルブミン,AST(GOT),ALT(GPT),LD(LDH),総ビリルビン,ALP,γ-GT(γ-GTP),CK(CPK),尿素窒素(UN),クレアチニン,尿酸(UA),ナトリウム(Na),クロール(Cl),カリウム(K),カルシウム(Ca),総コレステロール,LDL-コレステロール,HDL-コレステロール,TG(中性脂肪),無機リン,マグネシウム(Mg),血清鉄,空腹時血糖,HbA1c)、5) 尿検査(蛋白定性,糖定性,ビリルビン定性,ケトン体,ウロビリノーゲン定性,尿潜血,pH,比重)について測定した。また、これらの生体データの収集のほか、6) 問診、7) 有害事象について調査した。さらに、スクリーニング時は、安全性の評価項目に加え、身長測定、被験者背景調査を実施した。なお、安全性評価項目のBMIは、スクリーニング時の身長の測定値を用いて算出した。
(5)統計解析
安全性評価項目のうち、体重、バイタルサイン、血液学的検査、血液生化学的検査、尿検査(pH,比重)について、群ごとに基本統計量(平均値,標準偏差)を算出した後、各測定ポイントにおける群間比較を対応のないt検定(両側検定)により、摂取開始時との比較をDunnettの多重比較検定法(両側検定)により評価した。尿定性項目(尿蛋白,尿糖,尿ビリルビン,尿中ケトン体,ウロビリノーゲン,潜血反応)については、集計表を作表した。尚、いずれの統計解析についてもSPSS Statistics Ver.24(IBM社製)を用いて実施し、有意水準は5%とした。
安全性評価項目のうち、体重、バイタルサイン、血液学的検査、血液生化学的検査、尿検査(pH,比重)について、群ごとに基本統計量(平均値,標準偏差)を算出した後、各測定ポイントにおける群間比較を対応のないt検定(両側検定)により、摂取開始時との比較をDunnettの多重比較検定法(両側検定)により評価した。尿定性項目(尿蛋白,尿糖,尿ビリルビン,尿中ケトン体,ウロビリノーゲン,潜血反応)については、集計表を作表した。尚、いずれの統計解析についてもSPSS Statistics Ver.24(IBM社製)を用いて実施し、有意水準は5%とした。
〔結果〕
(1)被験者
スクリーニング試験参加者184名の中から、選択基準を満たし、かつ除外基準に該当しなかった60名を試験対象者とし、本試験に組み入れた。除外対象となったスクリーニング試験参加者124名の内訳は、選択基準に含まれない者が23名、他の理由が98名、試験への参加辞退者が3名であった。
(1)被験者
スクリーニング試験参加者184名の中から、選択基準を満たし、かつ除外基準に該当しなかった60名を試験対象者とし、本試験に組み入れた。除外対象となったスクリーニング試験参加者124名の内訳は、選択基準に含まれない者が23名、他の理由が98名、試験への参加辞退者が3名であった。
試験対象者60名(被験食品摂取群30名,対照食品摂取群30名)は、統計解析責任者によって、群間の性別、年齢、BMI、LDL-コレステロールに有意差を生じないように2群にランダム化された。本試験では、エントリーした試験対象者すべてが試験を完了した。試験参加者のフローを図2に示した。被験者背景を表2に示した。
(2)理学的検査
試験期間中の理学的検査値の推移を表3に示した。全ての項目において、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった。
収縮期血圧、拡張期血圧について、摂取開始時との比較で、被験食品群の事後観察で有意な低下が認められたが(収縮期血圧:p<0.01,拡張期血圧:p<0.05)、両群間の比較では有意差は認められなかった。その他の項目については、試験期間を通して有意な変化は認められず、両群間の比較でも有意差は認められなかった。
試験期間中の理学的検査値の推移を表3に示した。全ての項目において、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった。
収縮期血圧、拡張期血圧について、摂取開始時との比較で、被験食品群の事後観察で有意な低下が認められたが(収縮期血圧:p<0.01,拡張期血圧:p<0.05)、両群間の比較では有意差は認められなかった。その他の項目については、試験期間を通して有意な変化は認められず、両群間の比較でも有意差は認められなかった。
(3)血液学的検査
試験期間中の血液学的検査値の推移を表4に示した。全ての項目において、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった。
摂取開始時との比較では、被験食品群において、男女全体及び女性の赤血球数の摂取4週後(男女全体:p<0.01,女性:p<0.05)、事後観察(男女全体:p<0.001,女性:p<0.01)、ヘモグロビンの摂取4週後(男女全体:p<0.001,男性:p<0.05,女性:p<0.001)、事後観察(男女全体:p<0.001,男性:p<0.05,女性:p<0.05)、男女全体及び女性のヘマトクリットの摂取4週後(男女全体:p<0.001,女性:p<0.01)、事後観察(男女全体:p<0.001,女性:p<0.001)、男性のヘマトクリットの事後観察(p<0.01)、MCVの摂取4週後(p<0.01)、事後観察(p<0.001)、MCHの摂取4週後(p<0.001)で有意な低下が認められた。また、MCHCの事後観察(p<0.001)、血小板数の摂取2週後(p<0.01)、好酸球/白血球像の摂取4週後(p<0.05)で有意な上昇が認められた。
試験期間中の血液学的検査値の推移を表4に示した。全ての項目において、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった。
摂取開始時との比較では、被験食品群において、男女全体及び女性の赤血球数の摂取4週後(男女全体:p<0.01,女性:p<0.05)、事後観察(男女全体:p<0.001,女性:p<0.01)、ヘモグロビンの摂取4週後(男女全体:p<0.001,男性:p<0.05,女性:p<0.001)、事後観察(男女全体:p<0.001,男性:p<0.05,女性:p<0.05)、男女全体及び女性のヘマトクリットの摂取4週後(男女全体:p<0.001,女性:p<0.01)、事後観察(男女全体:p<0.001,女性:p<0.001)、男性のヘマトクリットの事後観察(p<0.01)、MCVの摂取4週後(p<0.01)、事後観察(p<0.001)、MCHの摂取4週後(p<0.001)で有意な低下が認められた。また、MCHCの事後観察(p<0.001)、血小板数の摂取2週後(p<0.01)、好酸球/白血球像の摂取4週後(p<0.05)で有意な上昇が認められた。
一方、対照食品群では、ヘマトクリットの事後観察(男女全体:p<0.001,男性:p<0.05,女性:p<0.05)、MCVの摂取4週後(p<0.001)、事後観察(p<0.001)、MCHの摂取4週後(p<0.001)で有意な低下が認められた。また、ヘモグロビンの摂取2週後(p<0.05)、MCHの摂取2週後(p<0.001)、MCHCの摂取2週後(p<0.01)、事後観察(p<0.001)で有意な上昇が認められた。
両群間の比較では、対照食品群と比較し被験食品群において、女性のヘモグロビンが摂取4週後で有意に低値を示し(p<0.05)、好酸球/白血球像が摂取4週後(p<0.01)、事後観察(p<0.05)で有意に高値を示した。
これらの変化は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
これらの変化は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
(4)脂質・血糖関連検査
脂質・血糖関連検査について、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった(表5)。
摂取開始時との比較では、被験食品群において、総コレステロールの摂取2週後(p<0.001)、摂取4週後(p<0.001)、事後観察(p<0.001)、LDL-コレステロールの摂取2週後(p<0.001)、摂取4週後(p<0.001)、男女全体及び女性のHDL-コレステロールの摂取4週後(男女全体:p<0.01,女性:p<0.05)、事後観察(男女全体:p<0.05,女性:p<0.05)、空腹時血糖の摂取4週後(p<0.05)、HbA1cの事後観察(p<0.01)で有意な低下が認められた。
一方、対照食品群では、HbA1cの摂取4週後(p<0.001)で有意な増加が認められた。
脂質・血糖関連検査について、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった(表5)。
摂取開始時との比較では、被験食品群において、総コレステロールの摂取2週後(p<0.001)、摂取4週後(p<0.001)、事後観察(p<0.001)、LDL-コレステロールの摂取2週後(p<0.001)、摂取4週後(p<0.001)、男女全体及び女性のHDL-コレステロールの摂取4週後(男女全体:p<0.01,女性:p<0.05)、事後観察(男女全体:p<0.05,女性:p<0.05)、空腹時血糖の摂取4週後(p<0.05)、HbA1cの事後観察(p<0.01)で有意な低下が認められた。
一方、対照食品群では、HbA1cの摂取4週後(p<0.001)で有意な増加が認められた。
両群間の比較では、対照食品群と比較し被験食品群において、総コレステロールが摂取4週後(p<0.05)で、LDL-コレステロールが摂取2週後(p<0.05)、摂取4週後(p<0.05)で有意に低くなった。
これらの変化は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
これらの変化は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
(5)肝機能関連検査
肝機能関連検査項目について、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった(表5)。
摂取開始時との比較では、被験食品群において、摂取2週後でAST(GOT)(p<0.001)とALT(GPT)(p<0.001)が有意に上昇したが、摂取4週目以降では上昇がみられなかった。また、LD(LDH)が摂取4週後(p<0.01)に有意に低下した。総蛋白とアルブミンが事後観察で有意に低下した(総蛋白:p<0.001,アルブミン:p<0.001)。一方、対照食品群では、AST(GOT)が、摂取4週後(p<0.001)に有意に低下した。総蛋白が事後観察で有意に低下した(p<0.01)。
また、肝機能関連検査項目において、両群間の比較では群間有意差は認められなかった。
これらの変化は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
肝機能関連検査項目について、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった(表5)。
摂取開始時との比較では、被験食品群において、摂取2週後でAST(GOT)(p<0.001)とALT(GPT)(p<0.001)が有意に上昇したが、摂取4週目以降では上昇がみられなかった。また、LD(LDH)が摂取4週後(p<0.01)に有意に低下した。総蛋白とアルブミンが事後観察で有意に低下した(総蛋白:p<0.001,アルブミン:p<0.001)。一方、対照食品群では、AST(GOT)が、摂取4週後(p<0.001)に有意に低下した。総蛋白が事後観察で有意に低下した(p<0.01)。
また、肝機能関連検査項目において、両群間の比較では群間有意差は認められなかった。
これらの変化は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
(6)腎機能関連検査
腎機能関連検査項目について、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった(表5)。
摂取開始時との比較では、被験食品群において、クレアチニンが、男女全体及び女性で摂取4週後に有意に低下し(男女全体:p<0.001,女性:p<0.001)、男女全体、男性及び女性の事後観察で有意に上昇した(男女全体:p<0.001,男性:p<0.001,女性:p<0.01)。
一方、対照食品群では、男女全体、男性及び女性のクレアチニンが事後観察で有意に上昇した(男女全体:p<0.001,男性:p<0.05,女性:p<0.001)。
腎機能関連検査項目について、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった(表5)。
摂取開始時との比較では、被験食品群において、クレアチニンが、男女全体及び女性で摂取4週後に有意に低下し(男女全体:p<0.001,女性:p<0.001)、男女全体、男性及び女性の事後観察で有意に上昇した(男女全体:p<0.001,男性:p<0.001,女性:p<0.01)。
一方、対照食品群では、男女全体、男性及び女性のクレアチニンが事後観察で有意に上昇した(男女全体:p<0.001,男性:p<0.05,女性:p<0.001)。
両群間の比較では、対照食品群と比較し被験食品群において、尿素窒素(UN)が摂取2週後(p<0.05)、事後観察(p<0.05)で有意に低くなり、男性の尿酸(UA)が事後観察(p<0.05)で有意に高くなった。
これらの変化は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
これらの変化は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
(7)心筋・骨格筋関連検査
心筋・骨格筋関連検査項目について、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった(表5)。
摂取開始時との比較では、被験食品群および対照食品群のいずれにおいても、有意な変動は認められなかった。
両群間の比較では、群間有意差は認められなかった。
心筋・骨格筋関連検査項目について、摂取前の測定値に群間有意差は認められなかった(表5)。
摂取開始時との比較では、被験食品群および対照食品群のいずれにおいても、有意な変動は認められなかった。
両群間の比較では、群間有意差は認められなかった。
(8)電解質・金属関連検査
摂取開始時との比較では、被験食品群において、ナトリウムが摂取2週後(p<0.001)、4週後(p<0.001)で有意に上昇し、カルシウムが摂取2週後(p<0.05)、4週後(p<0.001)、事後観察(p<0.001)で有意に低下し、マグネシウムが摂取4週後(p<0.001)で有意に低下した(表5)。
一方、対照食品群では、ナトリウムが摂取2週後(p<0.001)、4週後(p<0.001)で有意に上昇し、カルシウムが摂取2週後(p<0.01)、4週後(p<0.001)、事後観察(p<0.001)で有意に低下し、マグネシウムが摂取4週後(p<0.001)で有意に低下し、男性の血清鉄が摂取4週後(p<0.01)で有意に上昇した。
摂取開始時との比較では、被験食品群において、ナトリウムが摂取2週後(p<0.001)、4週後(p<0.001)で有意に上昇し、カルシウムが摂取2週後(p<0.05)、4週後(p<0.001)、事後観察(p<0.001)で有意に低下し、マグネシウムが摂取4週後(p<0.001)で有意に低下した(表5)。
一方、対照食品群では、ナトリウムが摂取2週後(p<0.001)、4週後(p<0.001)で有意に上昇し、カルシウムが摂取2週後(p<0.01)、4週後(p<0.001)、事後観察(p<0.001)で有意に低下し、マグネシウムが摂取4週後(p<0.001)で有意に低下し、男性の血清鉄が摂取4週後(p<0.01)で有意に上昇した。
両群間の比較では、対照食品群と比較し被験食品群において、男性の血清鉄が摂取前、摂取2週後(いずれもp<0.05)で有意に高くなり、カルシウムが摂取4週後で有意に低くなった(p<0.05)。
これらの変化は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
これらの変化は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
(9)尿検査
試験期間中の尿検査項目の推移を表6に示した。
定性検査では問題となる症例は認められなかった。摂取開始時との比較で、被験食品群において、尿比重の事後観察(p<0.01)で有意な上昇が認められた。一方、対照食品群では有意な変動は認められなかった。
試験期間中の尿検査項目の推移を表6に示した。
定性検査では問題となる症例は認められなかった。摂取開始時との比較で、被験食品群において、尿比重の事後観察(p<0.01)で有意な上昇が認められた。一方、対照食品群では有意な変動は認められなかった。
両群間の比較では、全ての項目について群間有意差は認められなかった。
尿検査の変動は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
尿検査の変動は、いずれも基準値内の軽微な変動であり、臨床上問題となる異常な変動は認められなかった。
(9)有害事象
試験期間中の問診、自覚症状、他覚症状において21件の有害事象が認められた。内訳は、風邪(被験食品群;2件,対照食品群;2件)、下痢(対照食品群;2件)、不正出血(被験食品群;1件)、便秘(被験食品群;1件)、胃炎(被験食品群;1件)、倦怠感(被験食品群;1件)、白血球数(対照食品群;1件)、腹部膨満感・排便困難(対照食品群;1件)、左腕火傷(対照食品群;1件)、空咳(被験食品群;1件)、背中痛(被験食品群;1件)、尿潜血(被験食品群;1件)、食欲不振(被験食品群;1件)、胃もたれ(被験食品群;1件)、両肩・右手首痛(対照食品群;1件)、胃部不快感(被験食品群;1件)、知覚過敏(被験食品群;1件)であった。
試験期間中の問診、自覚症状、他覚症状において21件の有害事象が認められた。内訳は、風邪(被験食品群;2件,対照食品群;2件)、下痢(対照食品群;2件)、不正出血(被験食品群;1件)、便秘(被験食品群;1件)、胃炎(被験食品群;1件)、倦怠感(被験食品群;1件)、白血球数(対照食品群;1件)、腹部膨満感・排便困難(対照食品群;1件)、左腕火傷(対照食品群;1件)、空咳(被験食品群;1件)、背中痛(被験食品群;1件)、尿潜血(被験食品群;1件)、食欲不振(被験食品群;1件)、胃もたれ(被験食品群;1件)、両肩・右手首痛(対照食品群;1件)、胃部不快感(被験食品群;1件)、知覚過敏(被験食品群;1件)であった。
これらの全ての事象は、試験責任医師により試験食品との因果関係は“関連なし“または“多分関連なし“と判定された。従って、被験食品に起因する有害事象の発生はなかった。
〔考察〕
以上のとおり、本発明に係る経口組成物を4週間摂取した場合において、各種生体データ(理学的検査,血液学的検査,血液生化学的検査,尿検査,自覚症状,医師診察)を収集したところ、臨床上問題となる事象は認められなかった。これらの結果から、本発明の経口組成物(上記試験例では、1日あたりガレート型カテキン量2837 mg,EGCG量1939 mg)および摂取方法によれば、4週間連続摂取しても安全性に問題がないことが確認された。
したがって、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品(例えば、1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品)であっても、適切な摂取方法で摂取する限りにおいては、安全性に問題がないことが明らかとなった。
以上のとおり、本発明に係る経口組成物を4週間摂取した場合において、各種生体データ(理学的検査,血液学的検査,血液生化学的検査,尿検査,自覚症状,医師診察)を収集したところ、臨床上問題となる事象は認められなかった。これらの結果から、本発明の経口組成物(上記試験例では、1日あたりガレート型カテキン量2837 mg,EGCG量1939 mg)および摂取方法によれば、4週間連続摂取しても安全性に問題がないことが確認された。
したがって、ガレート型カテキンの摂取量を高めた機能性食品(例えば、1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品)であっても、適切な摂取方法で摂取する限りにおいては、安全性に問題がないことが明らかとなった。
Claims (8)
- ガレート型カテキンを含む経口組成物であって、
前記ガレート型カテキンが1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取され、
前記ガレート型カテキンが1日あたり1500~3000mg摂取される
ように用いられることを特徴とする経口組成物。 - 摂取対象者が日本人である、請求項1に記載の経口組成物。
- 1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品の安全性評価に用いられる、請求項1または2に記載の経口組成物。
- 前記経口組成物が食品組成物である、請求項1~3のいずれか一項に記載の経口組成物。
- 食品組成物の摂取方法であって、
請求項4に記載の食品組成物を用い、
前記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、
前記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させる
ことを特徴とする食品組成物の摂取方法。 - ヒトから得られる生体データの収集方法であって、
前記生体データは、
請求項1~4のいずれか一項に記載の経口組成物を用い、
前記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、
前記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させた
ヒトから得られる生体データである、ヒト生体データの収集方法。 - 前記生体データは、肝機能関連検査値を含む、請求項6に記載のヒト生体データの収集方法。
- 1日あたりガレート型カテキンが50~1200mg摂取される機能性表示食品の安全性の評価方法であって、
請求項4に記載の食品組成物を用い、
前記ガレート型カテキンを1回あたり500~1200mg、1日2回以上に分割して食中または食後に摂取させ、
前記ガレート型カテキンを1日あたり1500~3000mg摂取させる
ことを特徴とする、機能性表示食品の安全性の評価方法。
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