JP2023089377A - 中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造及び組立方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速道路で長距離渋滞が発生した際に緊急で反対車線から接近するための、分解して管理隊緊急車両に積載運搬できる中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段を提供する。【解決手段】中央分離帯防護柵の乗り越え階段3は、軽量なアルミニュウム製の通路部4、階段部5及び手摺部6で構成され、通路部の両端部に階段部が取付けられ、通路部、階段部及び手摺部に分解して管理隊緊急車両に積載運搬できる。防護柵2直上に固定される通路部は、通路部の両側部の各一対のベルト荷締め具取付け部43と防護柵の一対の波形ビーム21を、ラチェット式ベルト荷締め具7にて緊張固定し、階段部を取付け、手摺部を所定箇所に差し込むことで、組立てが完了する簡単な構造及び組立方法であり、手摺付きで利用者の転落防止を図り、かつ通路部の転倒の危険性がない、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造及び組立方法となっている。【選択図】図1
Description
豪雪等により高速道路で長距離渋滞が発生した場合、救護者は緊急で反対車線から接近する必要を生じる。その際、救護者は中央分離帯の防護柵(ガードレール)を乗り越えて反対車線に接近する必要があり、中央分離帯の防護柵を乗り越えるための仮設階段を緊急車両に装備する必要がある。本発明は高速道路の中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造及び組立方法に関するものである。
豪雪等により高速道路で長距離渋滞が発生した場合、救護者は緊急で反対車線から接近する必要を生じる。その際、救護者は中央分離帯の防護柵(ガードレール)を乗り越えて反対車線に接近する必要があるが、通常は中央分離帯の防護柵に乗り越え階段は設置されていない。また、乗り越え箇所の限定もできないため、救護者は中央分離帯の防護柵を乗り越えるための仮設階段を緊急車両に装備して、当該乗り越え箇所に短時間で設置する必要がある。また、豪雪等の場合は重量がありかつ大きな形状の仮設階段を設置するのには大きな労力と時間がかかり、さらに緊急車両に装備するのにも場所等の確保が必要となる問題がある。さらに仮設階段を利用して待避及び避難する人の安全のため、手摺(転落防止柵)の設置も必要である。
特許文献1の高速道路の緊急避難場所退避はしごは、高速道路で事故等が発生した場合に、間近の緊急避難場所に素早く避難して安全に待機するための、高速道路の緊急避難場所退避はしごであり、間近の緊急避難場所に設置されている退避はしごの縦枠上部の手すり部を握り、ステップを登って踏み板に乗ることでガードレールまたはガードケーブルを越え、外側の緊急避難場所に下りることで、素早い避難が可能となり、そこで安全に待機することができる。緊急避難場所退避はしごは、ガードレール支柱またはガードケーブル支柱と固定されたものである。特許文献2は、軽量なアルミ材からなる床面1、脚柱2、階段3、継ぎ材4を用いて組立てられる手摺付き仮設用階段付き踊り場Dであり、脚柱2で支持された床面1の両側には階段3が設置されている。仮設用階段付き踊り場Dは、組立、解体が比較的短時間で行い得るとともに、保管、搬送等を容易にするため組立部材をコンパクトに且つばら部材を少なくした構成となっている。特許文献3(段落0026、図4)には、足場板20を、基礎型枠10を構成する型枠パネル5,5の上端フランジ5a,5a間に掛け渡し、フック付きゴムバンド21を、該上端フランジ5a,5aに引っ掛け係止することにより組付け固定することが、記載されている。特許文献4には、第一ベルト5の一端は第一フック2、他端はベルト締結ユニット4に連結され、第二ベルト6の一端は第二フック3、他端はベルト締結ユニット4にセットされ、鋼製足場板30の左右両側から突出している支持用鋼管Pに第一フック2と第二フック3を係合させて、ベルト締結ユニット4により第一ベルト5と第二ベルト6を緊張させて、鋼製足場板30を支持用鋼管Pに対して固定することが、記載されている。特許文献5(段落従来技術、段落0002)には、ラチェット機構を利用したベルト荷締め機は、ベルトの一端を固定した荷締め器本体に対して、レバーを前後に回動することで、ベルトの他端を保持する巻取り軸を回転させるラチェット機構を構成し、巻取り軸を回転しベルトを巻取り締め付けていくものであることが記載され、ベルト荷締め機(ラチェット式)が公知であることが開示されている。
豪雪等により高速道路で長距離渋滞が発生した場合、救護者は緊急で反対車線から接近する必要を生じる。その際、救護者は中央分離帯の防護柵(ガードレール)を乗り越えて反対車線に接近する必要があるが、通常は中央分離帯の防護柵に乗り越え階段は設置されていない。特許文献1のように中央分離帯の防護柵に永久構造物として、所定間隔で設置した場合、設置個数も多くなり多額の費用となる。また、高速道路のどの箇所で乗り越え箇所が必要となるかの設定も困難が伴うものである。また、中央分離帯の防護柵を乗り越えるための仮設階段を緊急車両に装備して、当該乗り越え箇所に運搬設置するには、例えば豪雪等の場合には、重量がありかつ大きな形状の仮設階段を設置するのには大きな労力と時間がかかる。さらに緊急車両に装備するのにも場所等の確保が必要となる問題がある。このため、軽量で組立てが迅速容易にでき、かつ緊急車両に搭載可能な、コンパクトな手摺付き仮設階段が望まれている。
特許文献1に記載の高速道路の緊急避難場所退避はしごは、道路の側部に設置されたガードレール支柱またはガードケーブル支柱に固定された永久構造物であり、かつ中央分離帯の防護柵に設置されているものではない。さらに当該退避はしごは、緊急車両に装備して必要とする乗り越え箇所に運搬設置できる構成ではない。特許文献2に記載の仮設用階段付き踊り場Dは、仮設ハウスまたは展示場等に使用する比較的大規模な階段を備えたもので、床面1、脚柱2、階段3、継ぎ材4に分割して組立て及び解体が容易ではあるが、多くのボルトやナット類により組み立てるものである。このため、緊急車両に装備するには寸法及び重量は大きく、さらに中央分離帯の防護柵に運搬して、迅速に組み立てるのに容易な構成となっていない。特許文献3に記載の作業用足場22は、基礎型枠10の上端部間に足場板20を掛け渡し、フック付きゴムバンド21で足場板20上面を横断して組付け固定するもので、基礎型枠10をまたいで基礎の地盤8に降りることを目的とする足場ではなく、階段の設置の記載はない。特許文献4には、ベルト締結ユニット4のフック付きベルトを使用して、鋼製足場板30を支持用鋼管Pに対して固定する構成が記載されている。フック付きベルトは鋼製足場板30の上面を横断して使用され、また鋼製足場板30から降りる階段についての記載はない。特許文献5には、ベルト荷締め機(ラチェット式)が公知であることが開示されている。
このような先行技術等の問題点に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、
(a)乗り越える中央分離帯防護柵はブロックアウトタイプを対象とし、乗り越え階段を分解して管理隊緊急車両に積載運搬できる、
(b)ブロックアウトタイプのガードレールを、容易に乗り越えることができる階段の構成であり、
(c)中央分離帯防護柵への運搬設置が容易で、かつ簡単に組み立てが完了する、
(d)乗り越え階段を構成する各部は軽量であり、
(e)乗り越え階段は両側手摺付きで利用者の転落防止を図り、かつ乗り越え階段の転倒の危険性がない、
中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造及び組立方法を提供することにある。
(a)乗り越える中央分離帯防護柵はブロックアウトタイプを対象とし、乗り越え階段を分解して管理隊緊急車両に積載運搬できる、
(b)ブロックアウトタイプのガードレールを、容易に乗り越えることができる階段の構成であり、
(c)中央分離帯防護柵への運搬設置が容易で、かつ簡単に組み立てが完了する、
(d)乗り越え階段を構成する各部は軽量であり、
(e)乗り越え階段は両側手摺付きで利用者の転落防止を図り、かつ乗り越え階段の転倒の危険性がない、
中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造及び組立方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明(請求項1)は、「高速道路で緊急事態等が発生した際、運転者等が降車して一時避難するために使用され、管理隊緊急車両にて積載運搬される、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造であって、前記乗り越え階段は、通路部と該通路部の両端部に設けられた階段部で構成され、避難通路としての必要幅員を確保して両側部には手摺部を備え、各部は軽量なアルミニュウムで形成された、前記各部を組み立てて構成する前記乗り越え階段であり、前記通路部は、通路足場部材から構成され、前記通路足場部材の両端部には階段鉤部嵌合部を有し、前記通路足場部材の両側部には、それぞれ一対のベルト荷締め具取付け部及び一対の手摺取付け部を有し、前記通路足場部材は、前記中央分離帯防護柵と直角に交差して前記防護柵直上に配置し緊張固定される際、前記一対のベルト荷締め具取付け部には、ベルト荷締め具がそれぞれ配置されており、前記ベルト荷締め具取付け部と前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの波形ビームと、を前記ベルト荷締め具で連結することにより緊張固定されており、前記階段部は、上端部の階段鉤部により前記足場部材端部の前記階段鉤部嵌合部に嵌合され、下端部には高さ調整治具を有し、両側部にはそれぞれ一対の手摺取付け部を有しており、前記手摺部は、一対の支柱と横材とから構成され、前記通路足場部材の両側部の前記一対の手摺取付け部及び前記階段部の両側部の前記一対の手摺取付け部に、それぞれ前記一対の支柱が嵌合されて前記手摺部が形成されていることを特徴とする、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造。」を特徴としている。
乗り越え階段は通路部、階段部及び手摺部の各部を組み立て形成する乗り越え階段構造であり、通路部、階段部及び手摺部の各部に分解して管理隊緊急車両に積載運搬でき、運搬設置が容易な可搬式乗り越え階段構造である。防護柵直上に配置固定される通路部の通路足場部材は、通路足場部材の両側部のそれぞれの一対のベルト締め具取付け金具と中央分離帯防護柵の一対の波形ビームを、ベルト荷締め具にて緊張固定される構造により、通路部をブロックアウトタイプの防護柵に緊張固定し、階段部を取付け、手摺部を所定箇所に差し込むことで、組立てが完了する簡単な取付け構造で、ブロックアウトタイプのガードレールを、容易に乗り越えることができる。組立式構造の各部は軽量なアルミニュウムで形成され、軽量なものとなっている。上記構造により、乗り越え階段は両側手摺付きで利用者の転落防止を図り、かつ通路部は防護柵に緊張固定することにより、乗り越え階段の転倒の危険性がない中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造となっている。本発明に係るベルト荷締め具とは、一のベルトの一端は荷に他端はベルト荷締め具の本体に固定され、他のベルトの一端は荷に他端をベルト荷締め具の荷締め具に連結して、一と他のベルトにて荷締めする装置であり、公知である。
本発明(請求項2)は、「前記ベルト荷締め具はラチェット式ベルト荷締め具であり、一方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部はラチェット式のベルト荷締め手段を有し、他方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部は自由端で構成され、前記ラチェット式ベルト荷締め具は、前記通路足場部材の両側部の前記一対のベルト荷締め具取付け部にそれぞれ配置されており、前記通路足場部材の片側の側部において、前記一方のベルト部材の前記一端部の固定フック部は、一の前記ベルト荷締め具取付け部を介して、前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの一方の前記波形ビームの下端部に取付けられ、前記他方のベルト部材の前記一端部の固定フック部は、他の前記ベルト荷締め具取付け部を介して前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの他方の前記波形ビームの下端部に取付けられ、前記一方のベルト部材の他端部の前記ラチェット式のベルト荷締め手段に、前記他方のベルト部材の他端部の自由端が通され、前記ラチェット式のベルト荷締め手段の操作により、前記一方のベルト部材及び前記他方のベルト部材は緊張されており、前記通路足場部材の残り片側の側部においても、同様に配置されており、前記ラチェット式のベルト荷締め手段の操作により、前記一方のベルト部材及び前記他方のベルト部材は緊張されており、前記通路足場部材は前記防護柵に緊張固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造。」を特徴としている。
ラチェット式ベルト荷締め具の、一方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部はラチェット式のベルト荷締め手段を有し、他方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部は自由端で構成さることは、公知である。当該公知のラチェット式ベルト荷締め具を、通路足場部材の両側部の一対のベルト荷締め具取付け部にそれぞれ配置し、各ベルト部材の固定フック部を、中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの波形ビームの下端部に取付け、ラチェット式のベルト荷締め手段にベルト部材の自由端を通し、ラチェット式のベルト荷締め手段の操作によりベルト部材が緊張されことで、組立てが完了する簡単な取付け構造となっており、かつ通路部は防護柵に緊張固定することにより、乗り越え階段の転倒の危険性がない可搬式乗り越え階段構造となっている。
本発明(請求項3)は、「高速道路で緊急事態等が発生した際、運転者等が降車して一時避難するために使用され、管理隊緊急車両に積載運搬される、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の組立方法であって、前記乗り越え階段は、通路部と該通路部の両端部に設けられた階段部で構成され、避難通路としての必要幅員を確保して両側部には手摺部を備え、各部は軽量なアルミニュウムで形成された、前記各部を組み立てて構成する前記乗り越え階段であり、前記通路部は、通路足場部材から構成され、前記通路足場部材の両端部には階段鉤部嵌合部を有し、前記通路足場部材の両側部には、それぞれ一対のベルト荷締め具取付け部及び一対の手摺取付け部を有し、始めに、前記通路部を構成する前記通路足場部材を、前記中央分離帯防護柵と直角に交差して前記防護柵直上に配置し、次に、前記通路足場部材の両側部の前記一対のベルト荷締め具取付け部に、ベルト荷締め具をそれぞれ配置し、前記ベルト荷締め具取付け部と前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの波形ビームと、を前記ベルト荷締め具で連結して、前記通路足場部材を緊張固定し、次に、緊張固定された前記通路足場部材の両端部の前記階段鉤部嵌合部に、前記階段部の上端部の階段鉤部を嵌合して、前記通路足場部材の両端部に前記階段部を形成し、前記階段部の下端部の高さ調整治具により下端部高さを調整し、最後に、一対の支柱と横材から構成された前記手摺部を、前記通路足場部材の両側部の前記一対の手摺取付け部及び前記階段部の両側部の一対の手摺取付け部に、それぞれ前記一対の支柱を嵌合して前記手摺部を形成することを特徴とする、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の組立方法。」を特徴としている。
通路部、階段部及び手摺部の各部を組み立てて形成される乗り越え階段の組立方法であり、通路部、階段部及び手摺部の各部に分解して管理隊緊急車両に積載運搬できる、運搬設置が容易な可搬式乗り越え階段の組立方法である。始めに、通路部を構成する通路足場部材を、中央分離帯防護柵と直角に交差して防護柵直上に配置し、次に、通路足場部材の両側部のそれぞれに配置した一対のベルト荷締め具取付け部と中央分離帯防護柵の一対の波形ビームを、ベルト荷締め具にて緊張することにより、通路部をブロックアウトタイプの防護柵に緊張固定し、次に、階段部を取付け、手摺部を所定箇所に差し込むことで、組立てが完了する簡単な組立方法で、ブロックアウトタイプのガードレールを容易に乗り越えることができる。さらに各部は軽量なアルミニュウムで形成され、軽量なものとなっている。上記組立方法により、乗り越え階段は両側手摺付きで利用者の転落防止を図り、かつ通路部は防護柵に固定することにより、乗り越え階段の転倒の危険性がない中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の組立方法となっている。本発明に係るベルト荷締め具とは、一のベルトの一端は荷に他端はベルト荷締め具の本体に固定され、他のベルトの一端は荷に他端をベルト荷締め具の荷締め具に連結して、一と他のベルトにて荷締めする装置であり、公知である。
本発明(請求項4)は、「前記ベルト荷締め具はラチェット式ベルト荷締め具であり、一方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部はラチェット式のベルト荷締め手段を有し、他方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部は自由端で構成され、始めに、前記ラチェット式ベルト荷締め具を、前記通路足場部材の両側部の前記一対のベルト荷締め具取付け部にそれぞれ配置し、次に、前記通路足場部材の片側において、前記一方のベルト部材の前記一端部の固定フック部を、一の前記ベルト荷締め具取付け部を介して、前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの一方の前記波形ビームの下端部に取付け、前記他方のベルト部材の前記一端部の固定フック部を、他の前記ベルト荷締め具取付け部を介して、前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの他方の前記波形ビームの下端部に取付け、次に、前記一方のベルト部材の他端部の前記ラチェット式のベルト荷締め手段に、前記他方のベルト部材の他端部の自由端を通し、前記ラチェット式のベルト荷締め手段を操作し、前記一方のベルト部材及び前記他方のベルト部材を仮締めし、前記通路足場材の残り片側においても、同様に前記ラチェット式のベルト荷締め手段を操作し、前記一方のベルト部材及び前記他方のベルト部材を仮締めし、最後に、前記通路足場材の両側部にそれぞれ配置された2つの前記ラチェット式ベルト荷締め具を均等に緊張し、前記通路部の前記通路足場部材を、前記防護柵に緊張固定することを特徴とする、請求項3に記載の中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の組立方法。」を特徴としている。
ラチェット式ベルト荷締め具の、一方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部はラチェット式のベルト荷締め手段を有し、他方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部は自由端で構成さることは、公知である。当該公知のラチェット式ベルト荷締め具を、通路足場部材の両側部の一対のベルト荷締め具取付け部にそれぞれ配置し、各ベルト部材の固定フック部を、中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの波形ビームの下端部に取付け、ラチェット式のベルト荷締め手段にベルト部材の自由端を通し、ラチェット式のベルト荷締め手段を操作してベルト部材を緊張させて、組立てを完了する簡単な組立方法となっており、かつ通路部は防護柵に緊張固定することにより、乗り越え階段の転倒の危険性がない可搬式乗り越え階段の組立方法となっている。
乗り越え階段は通路部と階段部で構成され、通路部の両端部にはそれぞれ階段部が取付けられ、通路部の両側部及び階段部の両側部にそれぞれ手摺部の支柱が嵌合される構造により、通路部、階段部及び手摺部に分解して管理隊緊急車両に積載運搬できる、運搬設置が容易な可搬式乗り越え階段構造及び組立方法である。防護柵直上に配置固定される通路部は、通路部の両側部の各一対のベルト荷締め具取付け部と中央分離帯防護柵の一対の波形ビームとを、ラチェット式ベルト荷締め具にて緊張固定し、階段部を取付け、手摺部を所定箇所に差し込むことにより、組立てが完了する簡単な取付け構造及び組立方法となっており、ブロックアウトタイプのガードレールを容易に乗り越えることができる。さらに組立式構造の各部は軽量なアルミニュウムで形成され、軽量なものとなっている。上記構成により、乗り越え階段は両側手摺付きで利用者の転落防止を図り、かつ通路部は防護柵に緊張固定することにより、乗り越え階段の転倒の危険性がない中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造及び組立方法なっている。
以下、本発明の実施形態につき図面等を参照する等して説明する。豪雪等により高速道路で長距離渋滞が発生し、救護者は緊急で反対車線から接近する必要を生じた際、中央分離帯の防護柵を乗り越えて反対車線に接近するための、高速道路の中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造及び組立方法に関するものである。
図1は、高速道路の中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の正面図であり、図2は、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の平面図であり、図3は、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の側面図であり、図4は、(a)通路部と階段部の嵌合構造詳細図、(b)手摺取付け部詳細図であり、図5は、ラチェット式ベルト荷締め具による荷締め手順図であり、図6は、可搬式乗り越え階段の組立て手順図である。
高速道路の中央分離帯1の乗り越え階段3は、中央分離帯1に直角方向(道路横断方向)に設けられる。そして、通路部4の通路足場部材41も中央分離帯1に直角方向(道路横断方向)に設けられ、通路足場部材41の両端部とは、通路足場部材41の通路の始点及び終点の両辺を意味し、防護柵2に平行な両側の端部であり、通路足場部材41の両側部とは両側の側部で、通路足場部材41の通路方向の両辺を意味し、防護柵2に直角な両側部である。階段部5の上端部とは、通路足場部材41の両端部に接続される端部で、階段部5の下端部とは、中央分離帯1の地面に設置される端部であり、階段部5の両側部とは、両側の側部で階段部5の通路である階段ステップ52方向の両辺を意味している。
本発明の実施形態として、初めに中央分離帯1の防護柵2の可搬式乗り越え階段3の構造について説明する。図1に示すように、中央分離帯1の防護柵2の可搬式乗り越え階段3の主要部は、通路部4、階段部5、手摺部6及びベルト荷締め具7(ラチェット式)から構成されている。通路部4は、高速道路中央分離帯1のブロックアウトタイプの防護柵2(ガードレール)の上部に該防護柵2と直角に交差して配置してベルト荷締め具7(ラチェット式)で緊張固定され、該通路部4の両端部に階段部5が設けられ、避難通路としての必要幅員を確保して両側部には手摺部6を備え、各部は軽量なアルミニュウムで形成されている。
<通路部>
図1、2に示すように、通路部4は、通路足場部材41から構成され、中央分離帯1の防護柵2と直角に交差して防護柵2の直上に配置固定され、通路足場部材41の両端部には階段鉤部嵌合部42を有し、通路足場部材41の両側部のそれぞれに、一対のベルト荷締め具取付け部43A・43B及び一対の手摺取付け部44・44を有している。通路足場部材41は、一例として図2に図示するように、アルミニュウム製で路面はノンスリップ加工した有孔版で軽量に製作され、一例としての寸法は、幅750mm、長さ1000mmである。また、通路足場部材41の下面には、ゴム板45が配置されている。手摺取付け具44の詳細は、図4(a)(b)を参照のこと。
図1、2に示すように、通路部4は、通路足場部材41から構成され、中央分離帯1の防護柵2と直角に交差して防護柵2の直上に配置固定され、通路足場部材41の両端部には階段鉤部嵌合部42を有し、通路足場部材41の両側部のそれぞれに、一対のベルト荷締め具取付け部43A・43B及び一対の手摺取付け部44・44を有している。通路足場部材41は、一例として図2に図示するように、アルミニュウム製で路面はノンスリップ加工した有孔版で軽量に製作され、一例としての寸法は、幅750mm、長さ1000mmである。また、通路足場部材41の下面には、ゴム板45が配置されている。手摺取付け具44の詳細は、図4(a)(b)を参照のこと。
<階段部>
図1、2に示すように、階段部5は、一例としての寸法諸元は、幅750mm、高低差1000mm、傾斜角は略45度であり、前記高低差を4つの階段ステップ52で上り下りするもので、階段の幅、けあげ、踏面等は所定の基準を遵守するものである。図4(a)に示すように、階段部5の上端部には階段鉤部51を有し、通路足場部材41端部の階段鉤部嵌合部42に嵌合される。図4(a)では、一例としてフック状の階段鉤部51が、棒状部材で形成された階段鉤部嵌合部42に嵌合している。また、図1に示すように、階段部5の下端部には高さ調整治具53を有し、両側部にはそれぞれ一対の手摺取付け具54・54を有している。手摺取付け具54の詳細は、図4(a)(b)を参照のこと。
図1、2に示すように、階段部5は、一例としての寸法諸元は、幅750mm、高低差1000mm、傾斜角は略45度であり、前記高低差を4つの階段ステップ52で上り下りするもので、階段の幅、けあげ、踏面等は所定の基準を遵守するものである。図4(a)に示すように、階段部5の上端部には階段鉤部51を有し、通路足場部材41端部の階段鉤部嵌合部42に嵌合される。図4(a)では、一例としてフック状の階段鉤部51が、棒状部材で形成された階段鉤部嵌合部42に嵌合している。また、図1に示すように、階段部5の下端部には高さ調整治具53を有し、両側部にはそれぞれ一対の手摺取付け具54・54を有している。手摺取付け具54の詳細は、図4(a)(b)を参照のこと。
<手摺部>
図1に示すように、手摺部6は、一本のアルミパイプを曲げ加工により一対の支柱Aと横材Bから構成している。通路足場部材41の手摺部61は、支柱61Aと横材61Bの曲げ加工は直角とし、階段部5の手摺部62は、支柱62Aと横材62Bの曲げ加工は階段部6の傾斜角で形成されている。図4(a)に示すように、通路足場部材41の両側部の一対の手摺取付け具44・44及び階段部5の両側部の一対の手摺取付け具54・54に、それぞれ手摺部61・62の支柱61A・62Aが嵌合されて手摺部6を形成される。図4(b)では、一例として手摺取付け具44・54と支柱61A・62Aの嵌合固定は、ノブの締付けで実施している。
図1に示すように、手摺部6は、一本のアルミパイプを曲げ加工により一対の支柱Aと横材Bから構成している。通路足場部材41の手摺部61は、支柱61Aと横材61Bの曲げ加工は直角とし、階段部5の手摺部62は、支柱62Aと横材62Bの曲げ加工は階段部6の傾斜角で形成されている。図4(a)に示すように、通路足場部材41の両側部の一対の手摺取付け具44・44及び階段部5の両側部の一対の手摺取付け具54・54に、それぞれ手摺部61・62の支柱61A・62Aが嵌合されて手摺部6を形成される。図4(b)では、一例として手摺取付け具44・54と支柱61A・62Aの嵌合固定は、ノブの締付けで実施している。
<ベルト荷締め具(ラチェット式)>
防護柵2直上に配置固定される通路足場部材41の両側部の一対のベルト荷締め具取付け部43A・43Bには、ベルト荷締め具(ラチェット式)7が両側部のそれぞれに配置され、ベルト荷締め具取付け部43A・43Bと中央分離帯防護柵2のブロックアウトタイプの波形ビーム21・21と、をベルト荷締め具(ラチェット式)7で連結して緊張固定される。図1及び5を参照。本発明に係るベルト荷締め具とは、一のベルトの一端は荷に他端はベルト荷締め具の本体に固定され、他のベルトの一端は荷に他端をベルト荷締め具の荷締め具に連結して、一と他のベルトにて荷締めする装置であり、公知である。荷締め具には、ラチェット式、バックル式等多数の公知の形式がある。
防護柵2直上に配置固定される通路足場部材41の両側部の一対のベルト荷締め具取付け部43A・43Bには、ベルト荷締め具(ラチェット式)7が両側部のそれぞれに配置され、ベルト荷締め具取付け部43A・43Bと中央分離帯防護柵2のブロックアウトタイプの波形ビーム21・21と、をベルト荷締め具(ラチェット式)7で連結して緊張固定される。図1及び5を参照。本発明に係るベルト荷締め具とは、一のベルトの一端は荷に他端はベルト荷締め具の本体に固定され、他のベルトの一端は荷に他端をベルト荷締め具の荷締め具に連結して、一と他のベルトにて荷締めする装置であり、公知である。荷締め具には、ラチェット式、バックル式等多数の公知の形式がある。
ラチェット式ベルト荷締め具7は、公知の荷締め具であり、一方のベルト部材71Aの一端部は固定フック部72であり、他端部はラチェット式のベルト荷締め手段73に連結固定されており、他方のベルト部材71Bの一端部は固定フック部72であり、他端部は自由端73となっている。図5(a)を参照。
上記ラチェット式ベルト荷締め具7は、通路足場部材41の両側部の一対のベルト荷締め具取付け部43A・43Bにそれぞれ1つずつ配置される。図5(a)を参照。通路足場部材41の片側の側部において、一方のベルト部材71Aの一端部の固定フック部72は、一のベルト荷締め具取付け部43Aを介して、中央分離帯防護柵2のブロックアウトタイプの一方の波形ビーム21の下端部に取付けられる。また、他方のベルト部材71Bの一端部の固定フック部72は、他のベルト荷締め具取付け部43Bを介して中央分離帯防護柵2のブロックアウトタイプの他方の波形ビーム21の下端部に取付けられる。図5(b)を参照。そして、一方のベルト部材71Aの他端部のラチェット式のベルト荷締め手段74に、他方のベルト部材71Bの他端部の自由端73が通され、ラチェット式のベルト荷締め手段74の操作により、一方のベルト部材71A及び他方のベルト部材71Bが緊張される。図5(c)を参照。さらに、通路足場部材41の残り片側の側部においても、同様に配置され、ラチェット式のベルト荷締め手段74の操作により、一方のベルト部材71A及び他方のベルト部材71Bが緊張される。この結果、通路部は、通路足場部材41の両側部を介して、中央分離帯防護柵の防護柵2に堅固に緊張固定され、転倒の危険性はない。
次に、本発明の実施形態として、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の組立方法において、使用する可搬式乗り越え階段3の主要部は、上記可搬式乗り越え階段構造において使用した、通路部4、階段部5、手摺部6及びベルト荷締め具(ラチェット式)7の各部と同じものである。
中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段3の組立て手順は、
(a)可搬式乗り越え階段3を設ける中央分離帯防護柵2の箇所を決定する。図6(a)を参照。
(b)通路部4を防護柵2と直角に交差して該防護柵2の直上に配置し、緊張固定する。図6(b)を参照。
(c)階段部5を通路部4の両端部に取付ける。図6(c)を参照。
(d)手摺部6を通路部4及び階段部5の両側部に取付ける。図6(d)を参照。
という手順であり、図6に中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の組立て手順図を示す。以下に、各作業の詳細手順を記載する。
(a)可搬式乗り越え階段3を設ける中央分離帯防護柵2の箇所を決定する。図6(a)を参照。
(b)通路部4を防護柵2と直角に交差して該防護柵2の直上に配置し、緊張固定する。図6(b)を参照。
(c)階段部5を通路部4の両端部に取付ける。図6(c)を参照。
(d)手摺部6を通路部4及び階段部5の両側部に取付ける。図6(d)を参照。
という手順であり、図6に中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の組立て手順図を示す。以下に、各作業の詳細手順を記載する。
<可搬式乗り越え階段の設置位置決定>
図6(a)に示すように、可搬式乗り越え階段3の組立て設置に先行して、中央分離帯防護柵2に可搬式乗り越え階段3を設置する防護柵2の位置を決定する。
図6(a)に示すように、可搬式乗り越え階段3の組立て設置に先行して、中央分離帯防護柵2に可搬式乗り越え階段3を設置する防護柵2の位置を決定する。
<通路部の防護柵直上への配置>
図6(b)に示すように、通路部4を構成する通路足場部材41を、中央分離帯防護柵2と直角に交差して防護柵2の直上に、ゴム板45を介して配置する。当該通路足場部材41の両端部には階段鉤部嵌合部42を有し、また通路足場部材41の両側部には、それぞれ一対のベルト荷締め具取付け部43A・43B及び一対の手摺取付け部44・44を有している。図1、2を参照。
図6(b)に示すように、通路部4を構成する通路足場部材41を、中央分離帯防護柵2と直角に交差して防護柵2の直上に、ゴム板45を介して配置する。当該通路足場部材41の両端部には階段鉤部嵌合部42を有し、また通路足場部材41の両側部には、それぞれ一対のベルト荷締め具取付け部43A・43B及び一対の手摺取付け部44・44を有している。図1、2を参照。
<通路部の防護柵直上へのベルト荷締め具(ラチェット式)による緊張固定>
通路足場部材41の両側部の一対のベルト荷締め具取付け部43A・43Bに、ベルト荷締め具(ラチェット式)7をそれぞれ配置し(図5(a))、ベルト荷締め具取付け部43A・43Bと中央分離帯防護柵2のブロックアウトタイプの波形ビーム21・21を、ベルト荷締め具(ラチェット式)7で連結して仮緊張して(図5(b))、最終的に通路足場部材41の両側部を均等に緊張固定する(図5(c))。以下に詳細手順を記載する。
通路足場部材41の両側部の一対のベルト荷締め具取付け部43A・43Bに、ベルト荷締め具(ラチェット式)7をそれぞれ配置し(図5(a))、ベルト荷締め具取付け部43A・43Bと中央分離帯防護柵2のブロックアウトタイプの波形ビーム21・21を、ベルト荷締め具(ラチェット式)7で連結して仮緊張して(図5(b))、最終的に通路足場部材41の両側部を均等に緊張固定する(図5(c))。以下に詳細手順を記載する。
ラチェット式ベルト荷締め具7は、公知の荷締め具であり、一方のベルト部材71Aの一端部は固定フック部72であり、他端部はラチェット式のベルト荷締め手段74に連結固定されており、他方のベルト部材71Bの一端部は固定フック部72であり、他端部は自由端73となっている。図5(a)を参照。
通路足場部材41の両側部を固定するに際し、始めにラチェット式ベルト荷締め具7を、通路足場部材41の両側部の一対のベルト締め具取付け具43A・43Bにそれぞれ配置する。図5(a)を参照。
次に、通路足場部材41の片側において、一方のベルト部材71Aの一端部の固定フック部72を、一のベルト締め具取付け具43Aを介して、中央分離帯防護柵2のブロックアウトタイプの一方の波形ビーム21の下端部に取付ける。そして、他方のベルト部材71Bの一端部の固定フック部72を、他の前記ベルト締め具取付け具43Bを介して、中央分離帯防護柵2のブロックアウトタイプの他方の波形ビーム21の下端部に取付ける。さらに、一方のベルト部材71Aの他端部のラチェット式のベルト荷締め手段74に、他方のベルト部材71Bの他端部の自由端73を通し、ラチェット式のベルト荷締め手段74を操作し、一方のベルト部材71A及び他方のベルト部材71Bを仮締めする。図5(b)を参照。
通路足場材41の残り片側においても、同様にラチェット式のベルト荷締め手段74を操作し、一方のベルト部材71A及び他方のベルト部材71Bを仮締めする。図5(b)を参照。
最後に、通路足場材41の両側部にそれぞれ配置された2つのラチェット式ベルト荷締め具7を均等に緊張し、この結果通路部は、通路足場部材41の両側部を介して、中央分離帯防護柵の防護柵2に堅固に緊張固定され、転倒の危険性はない。図5(c)を参照。
<通路部の両端部への階段部の設置>
図6(c)、図1及び図4(a)に示すように、緊張固定された通路足場部材41の両端部の階段鉤部嵌合部42に、階段部5の上端部の階段鉤部51を嵌合して、通路足場部材41の両端部に階段部5を取付ける。そして、階段部5の下端部の高さ調整治具53により下端部高さを調整する。
図6(c)、図1及び図4(a)に示すように、緊張固定された通路足場部材41の両端部の階段鉤部嵌合部42に、階段部5の上端部の階段鉤部51を嵌合して、通路足場部材41の両端部に階段部5を取付ける。そして、階段部5の下端部の高さ調整治具53により下端部高さを調整する。
<通路部及び階段部の両側部への手摺部の設置>
図6(d)、図1及び図4(a)に示すように、通路足場部材41の両側部の一対の手摺取付け部44・44及び階段部5の両側部の一対の手摺取付け部54・54に、それぞれ手摺部61・62の支柱61A・62Aを嵌合し、手摺部6が形成される。図4(b)では、一例として手摺取付け具44・54と支柱61A・62Aとを、ノブを締付けて嵌合固定している。
図6(d)、図1及び図4(a)に示すように、通路足場部材41の両側部の一対の手摺取付け部44・44及び階段部5の両側部の一対の手摺取付け部54・54に、それぞれ手摺部61・62の支柱61A・62Aを嵌合し、手摺部6が形成される。図4(b)では、一例として手摺取付け具44・54と支柱61A・62Aとを、ノブを締付けて嵌合固定している。
本発明の他の実施形態として、ベルト荷締め手段7に替えて、線状部材による荷締め手段を採用して、ベルト締め具取付け具43A・43Bと中央分離帯防護柵2のブロックアウトタイプの波形ビーム21・21を、線状部材による荷締め具で連結して緊張して、通路足場部材41の両側部を固定してもよい。
1 高速道路中央分離帯
2 ブロックアウトタイプの防護柵(ガードレール)
21 波形ビーム
22 支柱
23 ブラケット
3 中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段
4 通路部
41 通路足場部材
42 階段鉤部嵌合部
43 ベルト荷締め具取付け部
43A 一のベルト荷締め具取付け部
43B 他のベルト荷締め具取付け部
44 手摺取付け部
45 ゴム板
5 階段部
51 階段鉤部
52 階段ステップ
53 高さ調整治具
54 手摺取付け部
6 手摺部
61 通路部の手摺部
61A 支柱
61B 横材
62 階段部の手摺部
62A 支柱
62B 横材
7 ベルト荷締め具(ラチェット式)
71 ベルト部材
71A 一方のベルト部材
71B 他方のベルト部材
72 固定フック
73 自由端
74 ラチェット式のベルト荷締め手段
2 ブロックアウトタイプの防護柵(ガードレール)
21 波形ビーム
22 支柱
23 ブラケット
3 中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段
4 通路部
41 通路足場部材
42 階段鉤部嵌合部
43 ベルト荷締め具取付け部
43A 一のベルト荷締め具取付け部
43B 他のベルト荷締め具取付け部
44 手摺取付け部
45 ゴム板
5 階段部
51 階段鉤部
52 階段ステップ
53 高さ調整治具
54 手摺取付け部
6 手摺部
61 通路部の手摺部
61A 支柱
61B 横材
62 階段部の手摺部
62A 支柱
62B 横材
7 ベルト荷締め具(ラチェット式)
71 ベルト部材
71A 一方のベルト部材
71B 他方のベルト部材
72 固定フック
73 自由端
74 ラチェット式のベルト荷締め手段
Claims (4)
- 高速道路で緊急事態等が発生した際、運転者等が降車して一時避難するために使用され、管理隊緊急車両にて積載運搬される、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造であって、
前記乗り越え階段は、通路部と該通路部の両端部に設けられた階段部で構成され、避難通路としての必要幅員を確保して両側部には手摺部を備え、各部は軽量なアルミニュウムで形成された、前記各部を組み立てて構成する前記乗り越え階段であり、
前記通路部は、通路足場部材から構成され、前記通路足場部材の両端部には階段鉤部嵌合部を有し、前記通路足場部材の両側部には、それぞれ一対のベルト荷締め具取付け部及び一対の手摺取付け部を有し、
前記通路足場部材は、前記中央分離帯防護柵と直角に交差して前記防護柵直上に配置し緊張固定される際、前記一対のベルト荷締め具取付け部には、ベルト荷締め具がそれぞれ配置されており、前記ベルト荷締め具取付け部と前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの波形ビームと、を前記ベルト荷締め具で連結することにより緊張固定されており、
前記階段部は、上端部の階段鉤部により前記足場部材端部の前記階段鉤部嵌合部に嵌合され、下端部には高さ調整治具を有し、両側部にはそれぞれ一対の手摺取付け部を有しており、
前記手摺部は、一対の支柱と横材とから構成され、前記通路足場部材の両側部の前記一対の手摺取付け部及び前記階段部の両側部の前記一対の手摺取付け部に、それぞれ前記一対の支柱が嵌合されて前記手摺部が形成されていることを特徴とする、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造。 - 前記ベルト荷締め具はラチェット式ベルト荷締め具であり、一方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部はラチェット式のベルト荷締め手段を有し、他方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部は自由端で構成され、
前記ラチェット式ベルト荷締め具は、前記通路足場部材の両側部の前記一対のベルト荷締め具取付け部にそれぞれ配置されており、
前記通路足場部材の片側の側部において、前記一方のベルト部材の前記一端部の固定フック部は、一の前記ベルト荷締め具取付け部を介して、前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの一方の前記波形ビームの下端部に取付けられ、前記他方のベルト部材の前記一端部の固定フック部は、他の前記ベルト荷締め具取付け部を介して前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの他方の前記波形ビームの下端部に取付けられ、前記一方のベルト部材の他端部の前記ラチェット式のベルト荷締め手段に、前記他方のベルト部材の他端部の自由端が通され、前記ラチェット式のベルト荷締め手段の操作により、前記一方のベルト部材及び前記他方のベルト部材は緊張されており、
前記通路足場部材の残り片側の側部においても、同様に配置されており、前記ラチェット式のベルト荷締め手段の操作により、前記一方のベルト部材及び前記他方のベルト部材は緊張されており、
前記通路足場部材は前記防護柵に緊張固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造。 - 高速道路で緊急事態等が発生した際、運転者等が降車して一時避難するために使用され、管理隊緊急車両に積載運搬される、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の組立方法であって、
前記乗り越え階段は、通路部と該通路部の両端部に設けられた階段部で構成され、避難通路としての必要幅員を確保して両側部には手摺部を備え、各部は軽量なアルミニュウムで形成された、前記各部を組み立てて構成する前記乗り越え階段であり、
前記通路部は、通路足場部材から構成され、前記通路足場部材の両端部には階段鉤部嵌合部を有し、前記通路足場部材の両側部には、それぞれ一対のベルト荷締め具取付け部及び一対の手摺取付け部を有し、
始めに、前記通路部を構成する前記通路足場部材を、前記中央分離帯防護柵と直角に交差して前記防護柵直上に配置し、
次に、前記通路足場部材の両側部の前記一対のベルト荷締め具取付け部に、ベルト荷締め具をそれぞれ配置し、前記ベルト荷締め具取付け部と前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの波形ビームと、を前記ベルト荷締め具で連結して、前記通路足場部材を緊張固定し、
次に、緊張固定された前記通路足場部材の両端部の前記階段鉤部嵌合部に、前記階段部の上端部の階段鉤部を嵌合して、前記通路足場部材の両端部に前記階段部を形成し、前記階段部の下端部の高さ調整治具により下端部高さを調整し、
最後に、一対の支柱と横材から構成された前記手摺部を、前記通路足場部材の両側部の前記一対の手摺取付け部及び前記階段部の両側部の一対の手摺取付け部に、それぞれ前記一対の支柱を嵌合して前記手摺部を形成することを特徴とする、中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の組立方法。 - 前記ベルト荷締め具はラチェット式ベルト荷締め具であり、一方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部はラチェット式のベルト荷締め手段を有し、他方のベルト部材は、一端部は固定フック部を有し他端部は自由端で構成され、
始めに、前記ラチェット式ベルト荷締め具を、前記通路足場部材の両側部の前記一対のベルト荷締め具取付け部にそれぞれ配置し、
次に、前記通路足場部材の片側において、前記一方のベルト部材の前記一端部の固定フック部を、一の前記ベルト荷締め具取付け部を介して、前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの一方の前記波形ビームの下端部に取付け、前記他方のベルト部材の前記一端部の固定フック部を、他の前記ベルト荷締め具取付け部を介して、前記中央分離帯防護柵のブロックアウトタイプの他方の前記波形ビームの下端部に取付け、
次に、前記一方のベルト部材の他端部の前記ラチェット式のベルト荷締め手段に、前記他方のベルト部材の他端部の自由端を通し、前記ラチェット式のベルト荷締め手段を操作し、前記一方のベルト部材及び前記他方のベルト部材を仮締めし、
前記通路足場材の残り片側においても、同様に前記ラチェット式のベルト荷締め手段を操作し、前記一方のベルト部材及び前記他方のベルト部材を仮締めし、
最後に、前記通路足場材の両側部にそれぞれ配置された2つの前記ラチェット式ベルト荷締め具を均等に緊張し、前記通路部の前記通路足場部材を、前記防護柵に緊張固定することを特徴とする、請求項3に記載の中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段の組立方法。
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JP2021203841A JP2023089377A (ja) | 2021-12-16 | 2021-12-16 | 中央分離帯防護柵の可搬式乗り越え階段構造及び組立方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7421784B1 (ja) | 2023-11-13 | 2024-01-25 | 株式会社フェアデザイン | 立入り防止柵の乗越え梯子及び設置方法 |
-
2021
- 2021-12-16 JP JP2021203841A patent/JP2023089377A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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