JP2023088766A - サーボ型振動検出器及び振動制御装置 - Google Patents

サーボ型振動検出器及び振動制御装置 Download PDF

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照雄 丸山
Teruo Maruyama
敏喜 山口
Toshiki Yamaguchi
寛 滝本
Hiroshi Takimoto
琢巳 岡田
Takumi Okada
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Abstract

【課題】コイルと永久磁石と変位検出器から構成される従来サーボ型振動検出器は、コイルの極細線処理の複雑さと、構造の複雑さゆえにコスト高となり、量産時に高い歩留まりが得られないという課題があった。【解決手段】軸方向に着磁された永久磁石を挟み、フロント側とリアー側にポールピース部を装着して、それぞれの前記ポールピース部と対向する固定側にコイルを配置することで、ムービング・マグネット式加速度センサの駆動手段を構成したものである。上記構成により、コイルの複雑な配線処理が不要となり、量産性を大幅に向上できる。【選択図】図1

Description

本発明は、基礎に対して支持され、外乱を受けて振動する制御対象物の加速度、あるいは、慣性空間に対する絶対速度、又は、絶対変位を、広い周波数帯域で信号検出する振動センサ、もしくは除振制御装置に関するものである。
1.世の中のトレンド
半導体製造プロセス、液晶製造プロセス、精密機械加工などの様々な分野で、微細な振動を遮断・抑制するための振動制御の利用が広がっている。これらのプロセスで用いられる走査型電子顕微鏡、半導体露光装置(ステッパ)などの微細加工・検査装置は、装置の性能を保障するための厳しい振動許容条件が要求される。今後、製品のさらなる高集積化・微細化と共に、加工プロセスの高速化と装置の大型化が進み、振動許容条件はますます厳しくなる傾向にある。
2.除振装置が除去すべき外乱
近年、振動制御対象の構造物(たとえば、精密除振台)の複数箇所に配置された振動センサからの変位・速度・加速度情報に基づいて制御信号を作り、制御装置を制御するアクティブ振動制御技術が普及している。
図9に、従来のアクティブ除振台のモデル図を示す。このアクティブ除振台は、特許文献1、特許文献2にも記載されているように公知のものである。床面500には、定盤501を支持するための複数組の空気圧アクチュエータ(502a、502b)が配置されている。この定盤501の上に精密装置(図示せず)が搭載される。503は、定盤501の垂直・水平方向の加速度を検出するための加速度センサ、504は、床面500の加速度(基礎の振動状態)を検出する加速度センサである。505a、505bは、床面500に対する定盤501の垂直・水平方向相対変位をそれぞれ検出するための変位センサである。これら各センサからの出力信号がそれぞれコントローラ506に入力される。空気圧アクチュエータ502aには、配管507を介して、コントローラ506により制御されるサーボ弁508が接続されている。このサーボ弁508により、空気圧アクチュエータ502aへ供給・排気される圧縮空気の流量を調整することで、アクチュエータ502aの内圧が制御されて、空気圧アクチュエータを駆動する。
除振装置において除去すべき外乱は、設置床の振動に起因する地動外乱と、除振台上から入力される直動外乱に大別される。
地動外乱となる振動の発生源として、歩行振動と呼ばれる人の移動によるものは1~3Hz、エアコンなどのモータによるものは6~35Hz、床や壁の共振点は10~100Hz程度である。超高層・免振ビルでは0.2~0.3Hz近傍に固有振動数を有する。また風揺れによって、建築物は0.1~1.0Hzの微振動が発生する。したがって、除振台には、高周波の振動抑制だけではなく、低い周波数の振動を取り除くことも要求される。
直動外乱による高周波振動の発生源として、除振台にたとえば位置決めステージ509が搭載されている場合、ステージの加減速運転によって、除振台を含めた構造物は打撃を受け、かつ駆動反力によって揺動する。この打撃による振動および駆動反力に起因した揺れを抑制しなければステージの性能を維持できない。要約すれば、除振装置は地動外乱による「除振」に加えて、直動外乱による「制振」の両方を併せ持つ機能が要求される。
3.振動センサのアクティブ除振装置における役割
アクティブ振動制御では、状態フィードバックによる制御方法が採られている。これは、振動制御対象の構造物の複数個所に配置された振動センサからの加速度・速度・変位情報に基づいて、制御装置を制御する方法である。広い周波数領域で除振性能を得るために、たとえば、加速度信号は主に10Hz以上の状態量を制御し、速度信号は1~10Hz、変位信号は1Hz以下の状態量を制御するのに用いられる。たとえば、
(i)定盤501上に配置された加速度センサ(図9の503)からの信号を用いて、加速度フィードバックを施せば、質量Mの増加と等価となり、固有振動数を低下させ、共振ピークを低減させるなどの効果が得られる。
(ii)上記加速度センサ(図9の503)からの信号を絶対速度あるいは絶対変位信号に変換し、フィードバックあるいはフィードフォワードを施せば、広い周波数領域で大幅な除振性能の改善ができる。
(iii)定盤501直下に配置された加速度センサ(図9の504)からの信号を用いて、その信号を絶対速度あるいは絶対変位信号に変換し、同様にフィードフォワードを施せば、広い周波数領域で除振性能の改善ができる。
上記(ii)(iii)の制御を行うためには、慣性空間に対する速度、位置情報が必要である。加速度センサは慣性空間に対する加速度を計測することができるため、加速度センサを制御対象に取り付けることで、制御対象に加わる加速度が検出できる。したがって、従来のアクティブ除振装置では、加速度センサの出力を1回積分することで速度信号を求め、さらに2回積分することで変位信号を求める方法が採用されている。
4.加速度センサの基本構成と検出原理
図10は、静電容量型加速度センサの基本構成と検出原理を示すモデル図である。301はセンサの各部材を収納する本体部、302は質量体、303は振動測定面Aに対して質量体302を機械的に支持するバネ、304は減衰器である。質量体302は静電容量型センサの可動側電極も兼ねている。305は可動側電極(質量体302)の対抗面側に配置された固定側電極、306は前記2つの電極間の空隙部である。
307は振動測定面Aに対して、質量体302を垂直方向に駆動する電磁アクチュータである。空隙部306の間隙の大きさで静電容量Cが決まるため、この静電容量Cを計測することにより、地動絶対変位Uと質量体の絶対変位Xの差である相対変位U-Xを検出できる。サーボ回路310(2点鎖線で示す)は、記相対変位信号U-Xを利得KPで増幅する変位増幅器311から構成される。
以下、加速度センサの検出原理について、数式を用いて説明する。質量体302の質量をm、前記質量体を支持する機械ばね303のばね定数をk、減衰器304の減衰係数をc、アクチュエータ307の駆動力をF=Afi0とすれば、次の運動方程式が成り立つ。
Figure 2023088766000002
相対変位u-xが零になるように、比例ゲイン定数KPの増幅器により、アクチュエータ
の電流i0が制御される。
Figure 2023088766000003
Figure 2023088766000004
比例ゲイン定数KPが十分に大きく、式(3)の右辺における第3項と比べて、第1項第
2項が無視できるとすれば、
Figure 2023088766000005
式(2)、式(4)からアクチュエータに流す電流i0を検出すれば、質量体302の加速度を
近似的に求めることができる。
5.従来のサーボ型加速度センサの具体構造
サーボ型加速度計の具体的構造は、大きく分けて、(1)質量部が直線運動するタイプ、(2)質量部が揺動運動するタイプ、の2種類が用いられている。以下、この2種類の従来センサの実施例について説明する。
[5-1]・・・直線運動式加速度センサの従来例
図11は、従来の直線運動式加速度センサの具体構造例を示す正面断面図である。直線運動式の基本原理は特許文献1に開示されている。図10で示した基本構成と検出原理により構成されている。11は永久磁石、12はポールピース部、13はポールピース凸部、14は永久磁石側ヨーク材、15はコイル側ヨーク材、16aはフォースコイル、16bは検定コイル、17はコイルボビン、18,19は非磁性でかつ非導電性材料によるコイルボビン支持部材、20はフロント側ディスク状ばね、21はリアー側ディスク状ばね、22はフロント側ディスク状ばね20とコイル側ヨーク材15のフロント側連結部材、23はリアー側ディスク状ばね21とコイル側ヨーク材15のリアー側連結部材である。24は可動側電極、25は固定側電極、26はフロント側パネル、27は中央プレート、28は固定側電極25とフロント側パネル26の締結部材である。
ポールピース部12の外周部とコイル側ヨーク材15の内周部間は半径方向の磁気空隙部29が形成されている。29aは永久磁石側空隙部、29bはヨーク材側空隙部である。「永久磁石11→ポールピース部12→磁気空隙部29→コイル側ヨーク材15→永久磁石側ヨーク材14」により、閉ループ磁気回路を形成している。磁気空隙部29の空間に配置されたフォースコイル16aに電流が流れると、可動側電極24を軸方向に移動させるローレンツ力が発生する。30は、可動側電極24と固定側電極25で形成される空隙部である。空隙部30の間隙の大きさで静電容量Cが決まるため、静電容量Cを計測することにより、地動絶対変位Uと質量体の絶対変位Xの差である相対変位U-Xを検出できる。サーボ回路は、変位検出器31、増幅器32、ドライバー33から構成される。増幅器32、ドライバー33は、相対変位信号U-Xを利得KPで増幅する変位増幅器である。相対変位u-xが零になるように、比例ゲイン定数KPの増幅器により、アクチュエータの電流i0が制御される。フォースコイル16aに流す電流i0を検出すれば、前述したように、可動部に作用する加速度を求めることができる。
[5-2]・・・揺動運動式加速度センサの従来例
(1)センサの全体構成 図13は、特許文献2に開示された揺動運動式の一例を示す正面断面図で、590aは振子で円板状の枠体590の枠内に位置する。振子590aは、その周の一部が切り欠かれた舌片形状で形成され、ヒンジ590bを介して枠体590によって支持されている。これら枠体590、振子590a、ヒンジ590bは、例えば石英ガラスで一体に形成される。ヒンジ590bは肉薄とされ弾性変形可能であり、入力加速度により振子590aが同図の上下方向に変位可能とされている。
591、592は一対の磁気ヨークである。これらの磁気ヨークは低熱膨張材料であるインバー合金が用いられている。インバー合金は鉄に36%のニッケルと0.7%のマンガンを加えた難加工性材料である。593はポールピースボトム、594は永久磁石、595はピーストップである。 永久磁石594は、その板厚方向に着磁され、磁気ヨーク591,592の開放端内周面とポールピーストップ598の外周面との間に環状磁気空隙596がそれぞれ形成される。これら環状磁気空隙596内にそれぞれ位置するようにトルカコイル597が巻回されたコイルボビン598が、振子590aの両板面にそれぞれ取り付けられている。
振子590aの両板面には、その舌片形状の先端側外周に沿って静電容量電極590cが円弧状にそれぞれ形成されている。591e,592eは、静電容量電極590cと所定の間隔を空けて対向する電極面である。
このような構成を有するサーボ型加速度計においては、加速度入力による振子590aの変位が静電容量電極590cと電極面591e,592e間の静電容量の変化として検出される。電極面591e,592eは共通電位とされ、振子590aの両板面の静電容量電極590cの検出信号が図示しないサーボアンプにより差動増幅され、一対のトルカコイル597に静電容量差に基づいたトルカ電流が流される。このトルカ電流と永久磁石594による磁界との相互作用により、変位した振子590aは元に戻り、中立点で平衡する。この時のトルカ電流は振子590aに加わった加速度に比例するので、この電流から入力加速度が求められる。トルカコイル597のコイル端末597a,597bが振子590a上の図示しない金属導体に接着されて電気的に接合される。
(2)振子の構造
図14に、振子590aの平面図を示す。図14(a)は一方の面、図14(b)は他方の面である。枠体590、振子590a、ヒンジ590b1,590b2は、例えば一枚の石英ガラスの円板からエッチングによって形成される。 振子導体Aが、一方の面の枠体590上に、枠体590の幅の略半分の幅で円弧状に形成され、円弧状の金属導体の一端が一方のヒンジ590b1上をその延長方向に向けて延伸され、振子590aの中心部を超えた後にその中心部に向けて鈎状に折り返された形状で形成されている。円弧状の振子導体Aは、トルカ電流の一方の入出力端部を構成する。
振子導体Bが、一方の面上で、振子590aの中央部に位置する振子導体Aの端部から振子590aの中心を挟んで、後述するボビン導体同士の間隔と略等しい間隔を空けた位置から振子10aの外縁部に向けて振子導体Aと同じ幅で形成されている。更に振子導体Bは、一対のヒンジ590b1,590b2の間の位置で振子590aの外縁部の側面を伝わって他方の面まで連続して形成されている。他方の面上の振子導体Bの形状は上記した一方の面上の形状と同じである。振子導体Bは、左右2つのトルカコイル597を直列に接続する。
振子導体Cが、上記した振子導体Aと略同じ形状で他方の面上に形成される。振子導体Cの端部が、一方の面の枠体590上に枠体590と略等しい幅で円弧状に形成される。一方の面の振子導体Cの端部と他方の面の振子導体Cとは、枠体590の内径側の側面を伝わって連続して形成される。円弧状の振子導体Cは、トルカ電流の他方の入出力端を構成する。静電容量検出電極Dが、振子590aの一方の面上で振子590aの外縁に沿って円弧状に形成され、更にヒンジ590b2上を伝わって、枠体590上に枠体590の外周部に沿って枠体590の幅の略半分の幅で円弧状に端部が形成されている。
また、静電容量検出電極Eが、振子590aの他方の面上で、静電容量検出電極Dと同様に形成されている。更に静電容量検出電極Eは、枠体590の内径側の側面を伝わって枠体590の一方の面上まで連続し、枠体590の一方の面上に枠体10と略等しい幅で円弧状に端部が形成されている。枠体590の一方の面上の静電容量検出電極D,Eのそれぞれの端部は図示しないサーボアンプに接続される。
以上述べた各振子導体は、石英ガラスから成る枠体590、振子590a、ヒンジ590b1,590b2の表面に金(Au)がスパッタリング若しくは真空蒸着された薄膜で形成される。前述した直線運動式加速度センサと揺動運動式加速度センサにおいて、両者の基本構造の違いを可動部の弾性支持方法で分類できる。直線運動式は可動部の移動方向を軸芯として、この軸芯の円周方向にばねが配置される。揺動運動式は一端を固定端として、もう一方を自由端とする片持ちはりによって可動部が支持される構造である。
特開2006-283966号公報 特開2007-155038号公報 特開2004-205284号公報 特開2010-96509号公報
特許文献1に開示された直線運動式加速度センサの場合、基本動作原理・構造に起因する生産技術面での大きな課題があった。図12(a)はフロント側ディスク状ばねの形状を示す正面図、図12(b)は前述したセンサ全体図(図11)からフロント側パネル26、固定側電極25などを取り外した正面断面図である。図12(c)は図12(b)のA部拡大図で、可動側電極24が軸方向に変形した状態を示す図である。
フォースコイル16a、及び、検定コイル16bの各端子と外部に設置された制御回路を繋ぐためには、4本の導通路を必要とする。さらに可動側電極24と変位検出器31(図11)を繋ぐ導通路を含めると、総計5本の独立した導通路が必要である。前記2つのコイルと前記可動側電極は軸方向に移動するため、5本の端子と外部固定部の間をリード線で連結することはできない。そのため、図12(a)、図12(c)に示すように、5本の導通路はフロント側ディスク状ばね20、及び、リアー側ディスク状ばね21を利用して形成する。すなわち、2つのディスク状ばね20、21は可動部(コイルボビン17、可動側電極24等)の弾性支持と、前記5本の独立した導通路を兼ねて形成される。
図12(a)において、34a、34b、34cはフロント側ディスク状ばね20の外周側固定部である。この3つの外周側固定部は鎖線円AAで示すように、電気的絶縁を図るために、円周方向の3箇所で切断されている。35a、35b、35cは前記フロント側ディスク状ばねの内周側ばね部である。この3つの内周側ばね部は鎖線円BBで示すように、電気的絶縁を図るために、円周方向の3箇所で切断されている。36a、36b、36cは各コイル端子と前記内周側ばね部を導通させるための半田付け部である。図12(c)には、検定コイル16bの端子と内周側ばね部35cを半田付け部36cで導通させた状態を示している。ちなみに、サーボ型加速度センサに用いられるコイル線径は、たとえば、30μm程度の極細線である。
すなわち、従来サーボ型加速度センサは、基本動作原理・構造に起因する生産技術面での課題として、ディスク状ばねとコイル間の「切断・絶縁・半田付け」の工程を必要とする。この複雑な工程が、量産時における歩留まりを低下させ、信頼性を低下させる主要因となっていた。長期信頼性を考慮したとき、直線運動式加速度センサに適用される小径のディスク状ばねは、金属材料でなければならない。その理由として、センサの性能面から可動部の慣性質量とばね剛性で決まる機械的共振周波数は充分に低く、ばね剛性の値は小さく設定する必要がある。小径のディスク状ばねは、小さな外力で大きく変形する。そのため、揺動運動式加速度センサで用いられているような非金属材料(たとえば、石英ガラス)と導電性薄膜(導通路)を組み合わせた構造の採用は困難である。
特許文献4に開示された従来揺動運動式加速度センサが、スパッタリング、真空蒸着などの高額な加工設備を必要とする薄膜工法を用いる理由は、(i)揺動運動する一対のトルカコイルと外部制御回路を繋ぐ導通路、(ii)揺動運動する振子590aの表面に形成された静電容量電極と外部制御回路を繋ぐ導通路、上記(i)(ii)を必要とするからである。上記複数の独立した導通路は弾性変形する肉薄のヒンジ590b1,590b2を利用して、その表面に薄膜形成されていた。図15に振子590aが揺動運動する状態を拡大して示す。
この方法以外に、たとえば、細い複数の導線(ワイヤー)を、運動部材側と固定部材側に半田付け、あるいは導電性接着剤などで連結する方法を想定する。この場合、ワイヤーの変形に伴うばね負荷が、前記ヒンジ部のばね剛性に並列に加わることになり、機械的共振周波数に影響を与える。またワイヤーに加わる繰り返し応力による疲労破壊など、信頼性の低下は回避できない。
したがって、直線運動式、あるいは揺動運動式のいずれのサーボ型加速度センサにおいても、可動部材側と固定側を繋ぐ複数信号を流す導通路は、両者を連結する弾性部材を利用して形成せざるを得ない。その結果、複雑な構造と生産工法を必要とするため、コスト高となり、量産時における歩留まり・信頼性を低下させる大きな要因となっていた。
アクティブ除振台を構成する一例として、4点支持アクティブ制御を想定する。この場合、アクチュータは四隅に配置され、アクチュータの設置向きは、水平X方向に2点、Y方向に2点が対角に配置される。また各アクチュータはZ方向の荷重を支持するアクチュータも組み込まれる。さらに、したがって、総計8個のアクチュータが配置され、各アクチュータの制御するための8個の加速度センサが必要である。さらに床面の加速度を検出するセンサを含めると、総計9個の高価な加速度センサが必要である。したがって、多軸制御のアクティブ除振台の場合、必要とされる加速度センサ個数の多さゆえに、全体に占めるコスト比率が高いという深刻な課題があった。
前述したように、歩留まり低下の主要因である配線処理の難しさは、可動部のコイルが動くことに起因するムービング・コイル式(MC式)の不可避の課題である。本発明は、この課題をもたらす原点に立ち戻り、サーボ型加速度センサのアクチュエータ部は、3つの要素、すなわち、「永久磁石」、「コイル」、「ヨーク材」で閉ループ磁気回路を形成することに注目した。この3つの要素のひとつである「コイル」が固定されるならば、ムービング・コイル式(MC式)の宿命的課題、すなわち、歩留まり低下の主要因である配線処理の難しさは一挙に解決される。
本実施形態は、永久磁石が動き、コイルが固定されるがゆえに極細線処理が不要なムービング・マグネット式(MM式)に着目した。従来サーボ型加速度センサはコイルが軸方向に直線移動する、あるいは揺動運動式するムービング・コイル式(MC式)であるのに対して、本実施形態ではコイルは固定されて永久磁石が軸方向に移動する。しかして、MM式のサーボ型加速度センサは過去に前例を見ない。その理由として、 「MM式は可動部の慣性質量が増大するために、 高周波域の伝達特性・高速応答性が不利になる」 という暗黙の前提とも言うべき固定観念(盲点)があった、と思われる。本発明は、以下示す工夫によりこの「盲点」を突いたものである。すなわち、本実施形態では、 (i)可動部の軽量化が図れる磁気回路の構成 (ii)漏れ磁束の影響を低減する磁極形状 (iii)コイル収納容積増大を利用して、発生力UPと発熱抑制を両立するコイル仕様 などの工夫により、MM式の弱点を解消すると共に、MC式を凌駕するセンサ性能を実現することができた。
しかして、本願第1の発明のサーボ型振動検出器は、固定部材と、この固定部材に対して所定方向に移動可能に設けられた可動部材と、前記固定部材に対して前記可動部材が空隙部を介して配置されるように支持する弾性支持部材と、前記可動部材の所定方向の変位を検出する変位検出部と、前記変位検出部で前記可動部材の原点位置からの相対変位が検出された場合に、前記可動部材を原点位置に戻す発生力が生じるようにサーボアンプにより駆動される駆動手段と、前記可動部材に設けられた可動側電極と、前記可動側電極と対向して前記固定部材側に設けられた固定側電極と、を備え、前記変位検出部が、前記可動側電極と前記固定側電極間の空隙部で形成される静電容量を検出するように構成されており、前記可動部材が、軸方向に着磁された永久磁石と、前記永久磁石を軸方向に挟んで磁束が流れるようにそれぞれ配置されたフロント側ポールピース、及び、リアー側ポールピース部を含むボールピースと、を具備し、前記フロント側ポールピース部の外周側と前記固定部材の内周側の空隙部内で前記固定部材側に固定されたフロント側コイルと、前記リアー側ポールピース部の外周側と前記固定部材の内周側の空隙部内で前記固定部材側に固定されたリアー側コイルと、をさらに備え、前記駆動手段が、前記永久磁石、前記フロント側ポールピース部、前記固定部材、前記リアー側ポールピース部、及び、前記永久磁石で閉ループ磁気回路を形成することで、前記可動部材を軸方向に移動させる電磁気力を発生させるように構成されていることを特徴とするものである。
すなわち、本発明は軸方向に着磁された永久磁石を挟み、フロント側とリアー側にポールピース部を装着して、それぞれの前記ポールピース部と対向する固定側にコイルを配置することで、MM式加速度センサの駆動手段(アクチュエータ)を構成したものである。
性能面で、たとえば、アクチュエータの発生力を評価すれば、外径を大きく設定できるポールピース部の外周部に、MC式の2個分のコイルボビンを設置できるために、コイル収納容積を大きくとれる。そのため、太い線径コイルを用いて、発熱を伴う電気抵抗を増加させないで、多くのコイル巻数を設定できる。発生力はコイル巻数に比例するために、慣性質量増加分を補う発生力を必要とするMM式の弱点が解消されるのである。
生産性の観点から評価すれば、軸方向着磁の永久磁石を用いた可動部の構造は、半径方向着磁の磁石を用いた構造と比べて、量産時の組立が容易である。また、ポールピース部外径を大きくできるために、可動部を両端で支持するディスク(前記弾性支持部材)を安定に設置できる。そのため、センサ本体の軸芯に対するディスク面と可動電極面の垂直度が高い精度で得られる。
本願第2の発明のサーボ型振動検出器は、前記可動部材の軸心をZ軸として、前記永久磁石の軸方向中心部で前記Z軸と直交するX軸を設定した場合に、前記フロント側ポールピース部と前記リアー側ポールピース部、及び、前記フロント側コイルと前記リアー側コイル、及び、前記固定部材の前記フロント側と前記リアー側は前記Z軸に対して概略軸対称で構成され、かつ、前記X軸に対して概略鏡面対称で構成されていることを特徴とするものである。
すなわち、本発明は、永久磁石を中心部に設置して、アクチュエータ部を「軸対称・鏡面対称」に構成したものである。前記フロント側ポールピース部と前記リアー側ポールピース部の外径、軸方向長さも対称に構成する。フロント側とリアー側の前記コイル、前記固定部材も同様に対称に構成する。品質面で、たとえば、熱膨張が部材の熱変形に与える影響を評価したとき、発熱源であるコイルの軸対称・鏡面対称構造は、熱膨張対策に極めて有効である。従来センサである揺動式の場合は、一端を固定端とする振り子構造であり、非鏡面対称構造であるがゆえに、熱膨張による各部材の変形がセンサ特性に与える影響は回避できない。
本願第3の発明のサーボ型振動検出器は、前記フロント側コイルと前記リアー側コイルに働く電磁気力によって、前記可動部材に働く力が同一方向になるように前記フロント側コイルと前記リアー側コイルのそれぞれのコイルの巻線方向が設定されていることを特徴とするものである。
すなわち、本発明は永久磁石を挟んで装着されたフロント側とリアー側にポールピース部と対向する固定側に、独立したコイルを配置している。閉ループ磁気回路BMは、「永久磁石→フロント側ポールピース部→フロント側磁気空隙部→コイル側ヨーク材→リアー側磁気空隙部→永久磁石」の順路で形成される。フロント側コイルはフロント側磁気空隙部に配置され、リアー側コイルはリアー側磁気空隙部に配置されている。そのため、各コイルを貫く磁束の方向は逆である。各コイルに働く電磁気力によって、前記可動部材に働く力が同一方向になるように各コイルの巻線方向(時計回りと反時計回り)を設定すれば、発生力は2つの電磁気力の総和となる。
本願第4の発明のサーボ型振動検出器は、前記フロント側ポールピース部、及び、前記リアー側ポールピース部は中空部材で構成されていることを特徴とするものである。
すなわち、本発明は磁束が流れる磁路を構成するポールピース部は、磁気飽和現象が生じない断面積を有する中空形状で構成したものである。閉ループ磁気回路を流れる磁束Φは一定であり、磁路の断面積をSとすれば磁束密度B(=Φ/S)である。磁気飽和現象が生じない断面積Sとなるように、中空部の内径を設定することで、同一の発生力を維持したままで可動部の軽量化が図れる。
本願第5の発明のサーボ型振動検出器は、前記可動側電極が、前記フロント側ポールピース部、あるいは、前記リアー側ポールピース部の一方、又は両方の端部に非導電性材料を介して固定されており、前記可動側電極の対向面に前記固定側電極が配置されていることを特徴とするものである。
すなわち、本発明は、可動側電極は非導電性材料を介してポールピース部端部と固定したものである。渦電流が流れるポールピース部と完全な電気的な絶縁を図ることで、電極間の微小な静電容量信号を処理することができる。
本願第6の発明のサーボ型振動検出器は、前記弾性支持部材は前記可動側電極の静電容量信号を伝達する導通路を兼ねており、その外周部で非導電性材料を介して前記固定部材に固定されていることを特徴とするものである。
すなわち、本発明は、可動部材を支持する前記弾性支持部材(ディスク)は微小な静電容量信号を伝達する導通路を兼ねている。前記固定部材には渦電流が流れるために、前記弾性支持部材の外周部は、非導電性材料を介して前記固定部材に固定したものである。
本願第7の発明のサーボ型振動検出器は、前記可動側電極が、前記フロント側ポールピース部の端部に非導電性材料を介して固定されたフロント側可動側電極と、前記リアー側ポールピース部の端部に非導電性材料を介して固定されたリアー側可動側電極と、を具備し、前記固定側電極が、前記フロント側可動側電極と対向して前記固定部材側に設けられたフロント側固定側電極と、前記リアー側可動側電極と対向して前記固定部材側に設けられたリアー側固定側電極と、を具備し、前記フロント側可動側電極と前記フロント側固定側電極との間と、前記リアー側可動側電極と前記リアー側固定側電極との間のそれぞれの電極間で形成される2つの静電容量差を検出することで、差動式センサを構成したことを特徴とするものである。
この構成により、前記弾性支持部材は前記可動側電極と電気的な導通を図ることができる。また、前記弾性支持部材と前記可動側電極は、共に前記ポールピース部と電気的絶縁を図ることができる。
本願第8の発明のサーボ型振動検出器は、前記フロント側コイルと前記リアー側コイルの引き出し線を収納される複数個の溝部が前記固定部材の内周面に形成されており、前記複数個の溝部の円周方向位置は軸対称であることを特徴とする。
本発明であれば、太い線径コイルを用いて、発熱を伴う電気抵抗を増加させないで、多くのコイル巻数を設定できるとともに、半径方向着磁の磁石を用いた構造と比べて、量産時の組立が容易なサーボ型振動検出器を提供できる。
本発明の実施形態1に係るサーボ型加速度センサの正面断面図。 スパイラル形状で構成されたリアー側ディスクと支持部材を示す外観図。 本実施形態センサの部品構成を示す解体図。 MM式センサのアクチュエータ部のモデル図。 MM式センサの数値解析結果。 従来MC式センサのアクチュエータ部のモデル図。 従来MC式センサの数値解析結果。 本発明の第2実施形態に係る差動式サーボ型加速度センサであり、図8(a)は正面断面図、図8(b)は図8(a)のAA矢視図。 従来のアクティブ除振台のモデル図。 従来静電容量型加速度センサの基本構成と検出原理を示すモデル図。 従来の直動運動式加速度センサの具体構造例を示す正面断面図。 従来の直動運動式加速度センサにおいて、図12(a)はフロント側ディスク状ばねの形状を示す正面図、図12(b)は図11からフロント側パネル26、固定側電極25などを取り外した正面断面図、図12(c)は図12(b)のA部拡大図。 従来の揺動運動式加速度センサの一例を示す正面断面図。 揺動運動式加速度センサの振子の平面図を示し、図14(a)は振子の一方の面、図14(b)は他方の面を示す図。 揺動運動式加速度センサの振子が揺動運動する状態を拡大して示す図。
[第1実施形態] 軸方向着磁の永久磁石
図1は、本発明の実施形態1に係るサーボ型加速度センサの正面断面図である。図2はスパイラル形状で構成されたリアー側ディスクと支持部材を示す外観図、図3は本実施形態センサの部品構成を示す解体図である。図1における鎖線AA部は可動部を軸方向に駆動するムービング・マグネット型(MM型)のアクチュータ部である。鎖線BB部は静電容量を検出する変位検出部を示す。MM式サーボ型加速度センサは本発明者らによって既に出願中である。本実施形態は既出願には開示しなかった新たなMM式センサ構造を提案するものである。以下、その具体構造を、アクチュエータ部、変位検出部に分けて説明する。
[1] 本実施形態のセンサ構造
[1-1] アクチュータ部
801は軸方向に着磁された永久磁石、802aはフロント側ポールピース部、802bはリアー側ポールピース部、803はコイル側ヨーク材(固定部材)、804はコイルボビン、805はこのコイルボビンと前記コイル側ヨーク材の締結ボルト、806aはフロント側コイル、806bはリアー側コイルである。前記フロント側コイルと前記リアー側コイルに働くローレンツ力が同一方向になるように、各コイルの巻線方向が設定されている。807aと807bは、フロント側とリアー側ポールピース部802a、802bの中心部に形成された空隙部である。
前記フロント側ポールピース部と前記リアー側ポールピース部は、可動部の軽量化を図るために、段差付き中空形状で構成している。閉ループ磁気回路を流れる磁束Φは一定であり、磁路の断面積をSとすれば磁束密度B(=Φ/S)である。永久磁石から離れる程、磁束Φは小さく、磁束密度も小さくなるために、ポールピース部の開口端近傍のスリーブの厚みは、磁気飽和現象が生じない断面積の範囲で薄くしている。
808aはフロント側磁気空隙部、808bはリアー側磁気空隙部であり、それぞれ前記2つのポールピース部と前記コイル側ヨーク材間の半径方向の空隙を示す。「永久磁石801→フロント側ポールピース部802a→フロント側磁気空隙部808a→コイル側ヨーク材(固定部材)803→リアー側磁気空隙部808b→永久磁石801」により閉ループ磁気回路BMを形成している。809aは前記ポールピース部のフロント側内周支持部材、809bはリアー側内周支持部材である。このフロント側とリアー側内周支持部材は非導電性材料で構成される。前記フロント側内周支持部材と前記リアー側内周支持部材は前記ポールピース部802a、802bに予め接着固定されている。810aはフロント側ディスク、810bはリアー側ディスク、811は可動側電極である。812はフロント側内周支持部材809aの内周側と可動側電極811の間に形成されたねじ締結部である。フロント側ディスク810aの内周側は、フロント側内周支持部材809aと可動側電極811の間でねじ締結によって挟持される。813はリアー側留め具、814はリアー側内周支持部材809bの内周側と前記リアー側留め具の間に形成されたねじ締結部である。リアー側ディスク810bの内周側は、フロント側同様に、前記リアー側内周支持部材と前記リアー側留め具の間でねじ締結によって挟持される。
図3のAA部に示すように、フロント側ディスク810aの外周側は、絶縁シート815a、絶縁シート815bを表裏に挟み、ワッシャー816を介在して、ボルト817によりコイル側ヨーク材803に締結される。リアー側ディスク810bの外周側は、ワッシャー818a、ワッシャー818bを表裏に挟み、ボルト819によりコイル側ヨーク材803に締結される。後述する差動式への変換を考慮するならば、センサ本体の互換性を持たせるために、リアー側ディスク810bの外周側固定は、フロント側同様に前記絶縁シートを適用すればよい(図示せず)。
本実施例の可動部は、主に永久磁石801、ポールピース部802a、802b、及び、可動側電極811、リアー側留め具813から構成される。固定部は各コイルが収納されたコイルボビン804、コイル側ヨーク材803から構成される。本実施形態の加速度センサでは、上記可動部の駆動手段は、既提案中のムービング・マグネット式を改良した構造を用いている。良く知られているように、磁界中に置かれた導体に電流が流れると、電磁力であるLorentz力が発生する。あらゆるアクチュータは、その駆動原理の種類に関わらず、固定側と移動側の力関係は相対的である。すなわち、固定側と移動側のいずれか一方を固定すれば、もう一方が移動する。本実施例では、コイルボビン804に収納されたフォースコイル806a、806bに電流が流れると、可動部を軸方向に移動させるLorentz力の反力が発生する。
図2に、本実施形態で適用したスパイラル形状で構成されたリアー側ディスクと支持部材を示す外観図を示す。フロント側ディスクも同様である。
[1-2] 変位検出部
図1における変位検出部(鎖線BB部)において、820は固定側電極、821は絶縁リング、822は固定リング、823は前記固定側電極の中心部に形成された中心貫通穴である。固定側電極820は前記絶縁リングを介在して、前記固定リングに対して挟持される。824は固定側電極の位置決めボルト、825はコイル側ヨーク材803と前記固定リングの境界部に形成されたテーパ部(後述)である。固定側電極820と可動側電極811の電極間隙間を設定後、位置決めボルト824により、コイル側ヨーク材803に対して、固定リング822は固定される。
[2] センサ本体の組立
[2-1] ユニットの構成
図3は本実施形態センサの部品構成を示す図である。本実施形態の加速度センサは、複数部品で構成される下記ユニットを基本として、これらのユニットに単体部品をボルト締結して構成される。
(i)固定電極側ユニット851・・・固定側電極820、絶縁リング821、固定リング822から構成
(ii)可動部材ユニット852・・・フロント側ポールピース部802a、フロント側内周支持部材809a、永久磁石801、リアー側ポールピース部802b、リアー側内周支持部材809bから構成
(iii)コイルユニット853・・・コイルボビン804、フロント側フォースコイル806a、リアー側フォースコイル806bから構成。
固定電極側ユニット851と可動部材ユニット852は、予め複数部品を接着剤で固定して構成されている。
[2-2] ユニットと各単体部品のボルト締結
各ユニットが構成できた段階で、各ユニットと単体部品間のボルト締結作業となる。コイルユニット853はコイル側ヨーク材(固定部材)803の中心部に挿入した状態で、締結ボルト805により、円周方向の複数箇所で固定される。
可動部材ユニット852の左端部は、フロント側ディスク810aを挟持した状態で、可動側電極811がフロント側内周支持部材809aに対してねじ固定される。フロント側ディスク810aの外周部は、コイル側ヨーク材803と前記ディスク間の電気的絶縁を図るために、前記絶縁シート815a、815bを表裏に挟んで、コイル側ヨーク材803にねじ締結される。可動側電極811と可動部材ユニット852をネジ締結にすることにより、厚みが不均一になり易い従来MC式の接着工法と比べて、前記可動部材ユニットの軸芯に対する可動側電極811の電極面の直角度、及び、フロント側ディスク810aの直角度を高い精度で確保できる。
同様に可動電極側ユニット852の右端部は、リアー側ディスク810bを挟持した状態で、リアー側留め具813によりねじ締結される。リアー側ディスク810bの外周部は、コイル側ヨーク材803と前記ディスク間の電気的絶縁を図る必要が無いために、前記金属製ワッシャー818a、818bを表裏に挟んで、コイル側ヨーク材803に固定される。但し、後述する差動式(第2実施形態)と互換性を持たせるために、金属製ワッシャー818の代わりに前記絶縁シート815a、815bを用いてもよい。
[2-3] 固定側電極をネジ固定
上記[2-2]の工程により、アクチュータ部の組み立てが終了後、変位検出部の電極間隙間設定を行う。電極間隙間の絶対値、及び、隙間の傾斜角は、高倍率カメラなどの光学的手段で、2つの電極の外表面から電極間のスリット(隙間)を計測する。固定電極側ユニット851を把持した状態で、固定電極820の軸方向位置、角度を微調整できる治具を用いて、所定の電極間隙間となるように、固定リング822を位置決めボルト824によりネジ固定する。
上記方法の代わりに、本発明者らはMM式の構造上の特徴を利用した下記のような電極間隙間調整方法を別出願により提案している。すなわち、MM式の軸両端開放構造を利用して、可動部材ユニット852を両端から治具を用いて固定する。この状態で、電極間隙間に隙間調整シートを挿入する。かつ、固定側電極820を可動側電極811に押圧した状態を保ちながら、固定側電極を位置決めボルト824によりネジ固定する(上記工法は図示せず)。いずれの方法でも、本発明のセンサ構造により、接着剤を用いない電極間隙間調整、及び、センサ本体のボルト締結による組立が実現できる。
[3] センサ本体の品質評価
上記工程を終えて、生産品は基本性能評価、あるいは、信頼性評価などを実施できる段階となる。上記評価段階で生産品に不具合が見出された場合は、「センサ本体の解体→要因究明→対策→再組立→再評価」の基本サイクルを廻せばよい。
図3の本実施形態センサの解体図に示すように、本実施形態センサが解体可能な箇所は固定電極側ユニット851だけではない。複数部品で構成される上記ユニット単位、及び、個々の単品部品までセンサ本体を解体できる。生産品の品質不具合は、解体後の各ユニット、及び、単品部品の下記内容について、検査すればよい。
たとえば、電極間の狭い隙間に浮遊する塵挨、部品加工精度、各部品の基本仕様(前記フロント側とリアー側ディスクの剛性、前記永久磁石の磁化特性)、組立精度(磁気回路の空隙部 etc.)、電気的絶縁特性(前記フロント側ディスクの絶縁材料による支持部材815、816etc.)などを詳細に検査すればよい。その結果、不具合要因を迅速に究明できて、各部品の再加工・再利用も可能となる。従来サーボ型加速度センサの場合、電極間隙間調整工程のみならず、不具合発生時の要因究明は容易ではない。多くの場合、生産品本体を廃棄せざるを得ない場合が多い。
本発明の加速度センサでは、品質の評価後、量産仕様が確実に満足できることを確認できれば、さらなる長期信頼性を確立するために、各ネジ締結箇所における締結ボルトの緩み止め防止に、接着剤を用いてもよい。たとえば、所定の電極間隙間となるようにボルト締結されている固定リング822とコイル側ヨーク材803の接合部において、両部材に接着剤塗布するテーパ部825(図1の鎖線円)を別途設けてもよい。この場合は、最終段階で締結ボルト824を離脱させてもよい。
[4]数値磁場解析
[4-1] 解析結果
以下、本実施形態のMM式センサのアクチュエータ部の磁束密度分布を求めた結果を、従来MC式と対比して示す。図4はMM式センサのアクチュエータ部のモデル図、図5はMM式センサの数値解析結果、図6は従来MC式センサのアクチュエータ部のモデル図、図7は従来MC式センサの数値解析結果である。MM式の数値解析結果から、その磁束密度分布は軸対称・鏡面対称であり、かつ磁束密度の大きさは永久磁石から離れる程、小さくなることが分かる。磁界中に配置されたコイルの巻数と電流値から、発生力(Lorentz力)が求められる。
Figure 2023088766000006
解析条件は、MM式はコイル線径Φ0.05mm、コイル巻数は2400ターン(2個分)、永久磁石はネオジムである。MM式はコイル線径Φ0.03mm、コイル巻数は1000ターン、永久磁石はサマリウムコバルトである。
[4-2] 発生力と電気抵抗
MM式の可動部質量はMC式と比較して2.29倍であるが、発生力はそれを上回り2.77倍である。すなわち、可動部質量がMC式と比べて増大するMM式の弱点が解消されることが分かる。また、MM式のコイル巻数はMC式と比べて2.4倍であるが、コイル収納容積を大きくとれる構造上の特徴を利用して、コイル電気抵抗の増大を抑制している。すなわち、MM式はMC式と比べてコイル線径を大きく、コイル断面積を2.78倍にすることで、発熱に繋がるコイル電気抵抗Rの増大を抑制している。
[5] 本実施形態の特徴
[5-1] 基本構造の概要
本実施形態は軸方向に着磁された永久磁石を挟みこむようにフロント側とリアー側にポールピース部を配置して、かつ、それぞれの前記ポールピース部と対向する固定側にコイルを設置することで、MM式加速度センサの駆動手段(アクチュエータ)を構成したものである。すなわち、永久磁石を中心部に設置した「軸対称・鏡面対称」のアクチュエータ構造である。
[5-2] 本実施形態の特徴
1.性能面の効果
たとえば、アクチュエータの発生力を評価すれば、外径を大きく設定できるポールピース部の外周部に、MC式2個分のコイルボビンを設置できるために、コイル収納容積を大きくとれる。そのため、太い線径コイルを用いて、発熱を伴う電気抵抗を増加させないで、多くのコイル巻数を設定できる。発生力はコイル巻数に比例するために、慣性質量増加分を補う発生力を必要とするMM式の弱点が解消されるのである。
ポールピース部外径は永久磁石外径と同一にできるために、径方向に着磁したアクチュエータ構造と比べて、ポールピース部外径は大きくできる。可動部の軽量化を図るために、ポールピース部を中空形状にして、その肉厚を充分に薄くしても充分な磁路面積を設定できるために磁気飽和が生じにくい。
さらに、可動部の軸方向を流れる磁束は、永久磁石から離れる程小さいため、図1に示すように、中空ポールピース部の肉厚を端部に近い程薄くすれば、磁気飽和を生じることなく、さらなる可動部の軽量化が図れる。永久磁石は貫通穴構造でもよい(図示せず)。また、ポールピース部の両端部の外径を大きくできるために、可動部材を中心部で高剛性支持できる。従来MC式のようなディスクの切断も不要であり、ディスクの半径方向の有効支持長さを大きくとれる。したがって、可動部材を動力学的に安定支持できるのである。
2.生産性向上効果
生産性の観点から評価すれば、軸方向着磁の永久磁石を用いた可動部は、半径方向着磁の磁石と比べて、量産時の組立が容易である。また、ポールピース部外径を大きくできるために、可動部を両端で支持するディスク(前記弾性支持部材)を安定に設置できる。そのため、センサ本体の軸芯に対するディスク面と可動電極面の垂直度が高い精度で得られる。
また本実施形態センサは、複数部品で構成されるユニット単位、及び、個々の単品部品まで、ボルト締結作業を基本にした接着剤レス工法が適用できる。性能評価段階で生産品に不具合が見出された場合は、「センサ本体の解体→要因究明→対策→再組立→再評価」の基本サイクルを、迅速に廻すことができる。したがって、従来MC式と比べて、生産歩留まりの大幅な向上が図れる。
3.品質面の効果
品質面で、たとえば、熱膨張が部材の熱変形に与える影響を評価したとき、発熱源であるコイルの軸対称・鏡面対称構造は、熱膨張対策に極めて有効である。図5に示す本実施形態MM式、図7に示す従来MC式の数値解析結果を比較すればわかるように、本実施形態MM式アクチュエータ部は完全な鏡面対称の磁束密度分布になる。また、本実施形態MM式の場合、左右対称に配置されたコイルも発熱源となるために、熱分布も鏡面対称分布になる。従来センサである揺動式(図13)の場合は、一端を固定端とする振り子構造であり、非鏡面対称構造であるがゆえに、熱膨張による各部材の変形がセンサ特性に与える影響は回避できない。従来MC型(図11)の場合は、軸対称構造であるが鏡面対称構造ではない。
[第2実施形態] 差動式に本発明を適用
図8は、本発明の第2実施形態に係る差動式サーボ型加速度センサであり、図8(a)は正面断面図、図8(b)は図8(a)のAA矢視図である。
[1] 差動式センサへの変換
本実施形態では、左右の出力軸がいずれも開放端になる直動型MM式の構造上の特徴に注目して、静電容量を検出する電極を左右2箇所に設けることにより、差動式の静電容量式センサを構成したものである。加速度センサを差動式にすることにより、センサ出力がノイズ、ドリフトなどの外乱信号の影響を受けにくい高分解能センサが実現できる。差動式により高分解能化が図れる理由は、180度の位相差がある2つの主信号の差をとることで、ノイズ、ドリフトなどの外乱信号がキャンセルされるからである。
図8(b)において、想像線Bで示す部分が第1実施形態センサに付加する箇所である。第1実施形態センサを差動式に変換(Version up)する作業は容易である。最初に第1実施形態センサからリアー側留め具813(図1)を離脱して、代わりに可動側電極811Rを装着する。次に電極間の隙間調整工程を経て、固定電極R側ユニット851Rを位置決めボルト824Rで固定すればよい。前記固定電極R側ユニットは、固定側電極820a、絶縁リング821R、固定リング822Rから構成される。
[2] 軸対称・鏡面対称構造
本発明センサを差動式にすることで、アクチュエータ部、変位検出部を含むセンサ全体を軸対称・鏡面対称構造にできる。本実施形態では、固定部材に形成する溝部、締結ボルトなども円周方向で等分割に形成・配置することで、完璧な軸対称構造を実現している。センサ本体を構成する各部品は、熱膨張率の異なる材料で構成される。たとえば、加速度センサが常温よりも高い環境温度に設置された場合、センサ本体は構成部品の熱膨張率の違いによって3次元的に熱変形する。本実施形態センサでは、電極間隙間が熱変形によって変化しても、軸対称・鏡面対称構造ゆえに、左右の電極間隙間が変化する分布も同一となる。したがって、センサ出力は部材の熱変形の影響を回避できるのである。前述したように、従来の揺動式加速度センサ(図13)の筐体部には、低熱膨張材料であるインバー合金が用いられている。しかし、インバー合金は難加工性材料であり、生産性とコスト面での課題は大きい。本発明センサは、熱膨張の影響をMM式の特徴を活かし、センサ構造面の工夫で回避しているため、磁性材料の種類に大きな制約は無く、おおいにコストダウンが図れる。
図8(b)は図8(a)のAA矢視図であり、805a、805b、805cはコイルボビン804をコイル側ヨーク材(固定部材)803に固定する締結ボルトである。826a、826b、826cはコイル側ヨーク材803の内周面で軸方向に形成された溝部である。827a、827b、827cは前記コイル側ヨーク材に形成されて、前記溝部に開口部を有する半径方向貫通穴である。図8(b)において、828はフロント側フォースコイル806aとリアー側フォースコイル806bの引き出し線である。引き出し線828は、溝部826aに沿って軸方向に配置され、半径方向貫通穴827aを経て外部に導かれる。
本実施形態では、コイル側ヨーク材(固定部材)803の内面に形成された前記3個の溝部と前記貫通穴は、円周方向で120度の間隔で3等分して形成されている。またコイルボビンを固定する前記締結ボルトも同様である。これらを円周方向で3等分した理由は、軸対称構造を維持するためである。フォースコイル(検定コイルも含む)の引き出し線として利用するのは、溝部826aと貫通穴827aの各1箇所でよい。電極間の静電容量を検出するための、可動側電極からの信号線は他の溝部を利用してもよい(図示せず)。コイルの引き出し線と電極の信号線の有無は、熱膨張による部材の変形に影響を与えない。前記溝部と前記貫通穴の個数には制約がなく、未使用であっても軸対称に配置されていればよい。溝部と貫通穴を軸対称に形成する本発明の効果は、差動式に限定されない。また鏡面対称構造でなくてもよく、軸対称構造センサならば、熱膨張による部材の変形に影響を低減できる。
801 永久磁石
802a フロント側ピース部
802b リアー側ピース部
803 固定部材
806a フロント側コイル
806b リアー側コイル
810a、810b 弾性支持部材
811 可動側電極
820 固定側電極

Claims (8)

  1. 固定部材と、
    この固定部材に対して所定方向に移動可能に設けられた可動部材と、
    前記固定部材に対して前記可動部材が空隙部を介して配置されるように支持する弾性支持部材と、
    前記可動部材の所定方向の変位を検出する変位検出部と、
    前記変位検出部で前記可動部材の原点位置からの相対変位が検出された場合に、
    前記可動部材を原点位置に戻す発生力が生じるようにサーボアンプにより駆動される駆動手段と、
    前記可動部材に設けられた可動側電極と、
    前記可動側電極と対向して前記固定部材側に設けられた固定側電極と、を備え、
    前記変位検出部が、前記可動側電極と前記固定側電極間の空隙部で形成される静電容量を検出するように構成されており、
    前記可動部材が、
    軸方向に着磁された永久磁石と、
    前記永久磁石を軸方向に挟んで磁束が流れるようにそれぞれ配置されたフロント側ポールピース、及び、リアー側ポールピース部を含むボールピースと、を具備し、
    前記フロント側ポールピース部の外周側と前記固定部材の内周側の空隙部内で前記固定部材側に固定されたフロント側コイルと、
    前記リアー側ポールピース部の外周側と前記固定部材の内周側の空隙部内で前記固定部材側に固定されたリアー側コイルと、をさらに備え、
    前記駆動手段が、前記永久磁石、前記フロント側ポールピース部、前記固定部材、前記リアー側ポールピース部、及び、前記永久磁石で閉ループ磁気回路を形成することで、前記可動部材を軸方向に移動させる電磁気力を発生させるように構成されていることを特徴とするサーボ型振動検出器。
  2. 前記可動部材の軸心をZ軸として、前記永久磁石の軸方向中心部で前記Z軸と直交するX軸を設定した場合に、
    前記フロント側ポールピース部と前記リアー側ポールピース部、及び、前記フロント側コイルと前記リアー側コイル、及び、前記固定部材の前記フロント側と前記リアー側は前記Z軸に対して概略軸対称で構成され、かつ、前記X軸に対して概略鏡面対称で構成されていることを特徴とする請求項1記載のサーボ型振動検出器。
  3. 前記フロント側コイルと前記リアー側コイルに働く電磁気力によって、前記可動部材に働く力が同一方向になるように前記フロント側コイルと前記リアー側コイルのそれぞれのコイルの巻線方向が設定されていることを特徴とする請求項1記載のサーボ型振動検出器。
  4. 前記フロント側ポールピース部、及び、前記リアー側ポールピース部は中空部材で構成されていることを特徴とする請求項1記載のサーボ型振動検出器。
  5. 前記可動側電極が、前記フロント側ポールピース部、あるいは、前記リアー側ポールピース部の一方、又は両方の端部に非導電性材料を介して固定されており、
    前記可動側電極の対向面に前記固定側電極が配置されていることを特徴とする請求項1記載のサーボ型振動検出器。
  6. 前記弾性支持部材は前記可動側電極の静電容量信号を伝達する導通路を兼ねており、その外周部で非導電性材料を介して前記固定部材に固定されていることを特徴とする請求項1記載のサーボ型振動検出器。
  7. 前記可動側電極が、
    前記フロント側ポールピース部の端部に非導電性材料を介して固定されたフロント側可動側電極と、
    前記リアー側ポールピース部の端部に非導電性材料を介して固定されたリアー側可動側電極と、を具備し、
    前記固定側電極が、
    前記フロント側可動側電極と対向して前記固定部材側に設けられたフロント側固定側電極と、
    前記リアー側可動側電極と対向して前記固定部材側に設けられたリアー側固定側電極と、を具備し、
    前記フロント側可動側電極と前記フロント側固定側電極との間と、前記リアー側可動側電極と前記リアー側固定側電極との間のそれぞれの電極間で形成される2つの静電容量差を検出することで、差動式センサを構成したことを特徴とする請求項1記載のサーボ型振動検出器。
  8. 前記フロント側コイルと前記リアー側コイルの引き出し線を収納される複数個の溝部が前記固定部材の内周面に形成されており、前記複数個の溝部の円周方向位置は軸対称であることを特徴とする請求項1記載のサーボ型振動検出器。
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