JP2023087769A - 電気接続箱、及び、ワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】平面スペースに対する占有率を低減すると共に汎用性を向上する。【解決手段】電気接続箱1は、筐体1Aと、バスバー4が設けられ筐体の内部に上下方向Xに沿って組み付けられるブロック2と、ブロックに設けられ導電性を有する配索材Wの端末に設けられた配索材端子Waとバスバーとの間に介在するヒュージブルリンク3と、を備え、ブロックは、側面に上下方向に沿って延在して形成されヒュージブルリンクを収容するキャビティ2Bを有し、ヒュージブルリンクは、可溶体3Aaを有する本体部3Aと、本体部から上下方向の上側に延びる第1締結端子3Bと、本体部から上下方向の下側に延びる第2締結端子3Cと、を有し、第1締結端子とバスバーとをボルト52Aによって締結した第1締結部53Aと、本体部と、第2締結端子と配索材端子とをボルト52Bによって締結した第2締結部53Bとがキャビティ内に上下方向に沿って並んで収容されている。【選択図】図6
Description
本発明は、電気接続箱、及び、ワイヤハーネスに関する。
電気接続箱としてのリレーボックスは、ヒュージブルリンク(FL)が搭載される。リレーボックスでは、BTタイプ(以下、BTFLという)と呼ばれるヒュージブルリンクが用いられる場合がある。BTFLは、可溶体を有する矩形状の本体部の底面に一対のネジ締め端子が設けられる。各ネジ締め端子は、本体部の底面から延びて板状に形成されて相互が板面を対向して配置される。各ネジ締め端子は、ボルトを通すボルト孔が対向方向に貫通して形成される。
また、従来、例えば、特許文献1には、ヒューズブロック装置が開示されている。このヒューズブロック装置は、バスバーと、ヒューズブロックと、電線付きヒュージブルリンクを備える。電線付きヒュージブルリンクは、可溶体を収容した露出部の一端にバスバーへボルトでネジ締めされるネジ締め端子が設けられ、露出部の他端に電線と圧着かしめによって接続された電線接続部が設けられる。
ところで、複数のBTFLを電気接続箱のフレームに装着する場合、それぞれの本体部の底面のネジ締め端子を同方向に向けて平面状に横置き配置し、当該ネジ締め端子を電気的に接続する。このため、複数のBTFLを用いる電気接続箱では、搭載可能平面スペースに対する占有率が高くなってしまう。
一方、特許文献1に記載された電線付きヒュージブルリンクは、縦置きが可能であり、搭載可能平面スペースに対する占有率を低減することが可能と考えられる。しかし、この電線付きヒュージブルリンクは、電線接続部が電線と圧着かしめによって接続されるため、例えば、設計変更によって容量の異なるヒュージブルリンクに置き換えるには、電線を伴って置き換える必要があり、汎用性が低い。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、平面スペースに対する占有率を低減すると共に汎用性を向上することができる電気接続箱、及び、ワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、電子部品を収容する筐体と、バスバーが設けられ、前記筐体の内部に第1方向に沿って組み付けられるブロックと、前記ブロックに設けられ、導電性を有する配索材の端末に設けられた配索材端子と前記バスバーとの間に介在するヒュージブルリンクと、を備え、前記ブロックは、側面に前記第1方向に沿って延在して形成され、前記ヒュージブルリンクを収容するキャビティを有し、前記ヒュージブルリンクは、可溶体を有する本体部と、前記本体部から前記第1方向に沿って一方側に延びる第1締結端子と、前記本体部から前記第1方向に沿って他方側に延びる第2締結端子と、を有し、前記第1締結端子と前記バスバーとをボルトによって締結した第1締結部と、前記本体部と、前記第2締結端子と前記配索材端子とをボルトによって締結した第2締結部と、が前記キャビティ内に前記第1方向に沿って並んで収容されている。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性を有する配索材と、前記配索材と電気的に接続される電気接続箱と、を備え、前記電気接続箱は、電子部品を収容する筐体と、バスバーが設けられ、前記筐体の内部に第1方向に沿って組み付けられるブロックと、前記ブロックに設けられ、導電性を有する配索材の端末に設けられた配索材端子と前記バスバーとの間に介在するヒュージブルリンクと、を備え、前記ブロックは、側面に前記第1方向に沿って延在して形成され、前記ヒュージブルリンクを収容するキャビティを有し、前記ヒュージブルリンクは、可溶体を有する本体部と、前記本体部から前記第1方向に沿って一方側に延びる第1締結端子と、前記本体部から前記第1方向に沿って他方側に延びる第2締結端子と、を有し、前記第1締結端子と前記バスバーとをボルトによって締結した第1締結部と、前記本体部と、前記第2締結端子と前記配索材端子とをボルトによって締結した第2締結部と、が前記キャビティ内に前記第1方向に沿って並んで収容されている。
本発明に係る電気接続箱、及び、ワイヤハーネスは、平面スペースに対する占有率を低減すると共に汎用性を向上することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下の説明では、互いに交差する3つの方向を便宜的に「上下方向(第1方向)X」、「第1幅方向Y」、「第2幅方向Z」という。ここでは、上下方向Xと第1幅方向Yと第2幅方向Zとは、互いに直交する。典型的に、上下方向Xは、鉛直方向に相当し、鉛直上方を上部や上側と言い、鉛直下方を下部や下側という。また、典型的に、第1幅方向Y、及び、第2幅方向Zは、水平方向(平面方向ともいう)に相当する。また、典型的に、第1幅方向Yは、電気接続箱1における長辺方向に相当し、第2幅方向Zは、電気接続箱1における短辺方向に相当する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、電気接続箱1が車両に搭載された状態での方向として説明する。
実施形態の電気接続箱1は、自動車等の車両に搭載され、図1に示すように、ワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを、コネクタ等で各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wに電気的に接続される電気接続箱1と、を備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性の棒状部材の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、プロテクタ、固定具等を含んで構成されてもよい。
電気接続箱1は、コネクタ、ヒューズ(ヒュージブルリンク3)、リレー、コンデンサ、分岐部、電子制御ユニットや、これらをユニット化した電子部品ユニット等の電子部品を集約して内部に収容するものである。電気接続箱1は、例えば、車両のエンジンルームや車両室内に設置される。電気接続箱1は、配索材W等を介して、バッテリ等の電源と、車両内に搭載される各種電子機器との間に接続される。電気接続箱1は、電源から供給された電力を車両内の各種電子機器に分配する。電気接続箱1は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して電気接続箱と呼ぶ。
実施形態の電気接続箱1は、図1、及び、図2に示すように、筐体1Aと、筐体1Aに組み付けられるブロック2と、ブロック2に設けられるヒュージブルリンク3と、を備える。
筐体1Aは、電気接続箱1の本体を構成するもので、フレームとも言う。筐体1Aは、上側に図示しない上部カバーが組み合わされ、且つ、下側に図示しない下部カバーが組み合わされて、全体として中空箱状に形成され、内部に収容空間部を形成する。筐体1A、上部カバー、及び、下部カバーは、絶縁性の合成樹脂によって形成される。
筐体1Aは、上下方向Xの上側、及び、下側が開口し、第1幅方向Y、及び、第2幅方向Zを含む全周が側壁1Aaで囲まれて、多角形筒状に形成される。筐体1Aは、本実施形態では、略矩形筒状に形成される。筐体1Aは、側壁1Aaがなす筒状の内部が、第1幅方向Yや第2幅方向Zに沿う複数の仕切り壁部1Abによって区画されて上下方向Xに貫通する枠部1Acが設けられる。枠部1Acを構成する仕切り壁部1Abは、筐体1Aと一体または別体で筐体1Aと同様に絶縁性の合成樹脂によって形成される。枠部1Acは、その内側を構成する仕切り壁部1Abの内面に、係止部1Adが複数形成される。係止部1Adは、仕切り壁部1Abの内面に沿って上下方向Xに延びる一対のレール1Ad1と、各レール1Ad1の間に設けられる係止爪1Ad2と、を有する。
ブロック2は、上下方向Xに貫通する枠部1Acの内部に着脱自在に組み付けられる。ブロック2は、筐体1Aと同様に絶縁性の合成樹脂によって形成される。ブロック2は、その周面に係止部2Aaが複数形成される。係止部2Aaは、ブロック2の周面に沿って上下方向Xに延びる一対のレール2Aa1と、各レール2Aa1の間に設けられる係止爪2Aa2と、を有する。係止部2Aaは、筐体1Aの係止部1Adと互いに係止する。具体的に、係止部2Aaは、各レール2Aa1が係止部1Adの各レール1Ad1と上下方向Xに摺動可能に組み付けられる。また、係止部2Aaは、係止爪2Aa2が係止部1Adの係止爪1Ad2と係合する。従って、筐体1Aとブロック2とは、互いのレール1Ad1,2Aa1によって上下方向Xに摺動し、互いの係止爪1Ad2,2Aa2の係合によって上下方向Xへの摺動が規制されて組み付けられる。実施形態のブロック2は、図1に示すように、筐体1Aの枠部1Acに下側から挿入され、レール1Ad1,2Aa1によって上方に摺動可能に支持される。さらに、ブロック2は、係止爪1Ad2,2Aa2よって図2に示すように筐体1Aの枠部1Acに対して上下方向Xの所定位置で支持される。このように筐体1Aの枠部1Acに組み付けられたブロック2は、筐体1Aの上側、及び、下側に貫通して設けられる。
ブロック2は、図3に示すように、各種電子部品の形状に合わせたキャビティ2Bが設けられる。キャビティ2Bは、第2幅方向Zの一方側の側面に設けられた凹部であって、上下方向Xに沿って延在して形成される。キャビティ2Bは、電子部品としてのヒュージブルリンク3を収容する。実施形態では、キャビティ2Bは、第1幅方向Yに2つ並んで設けられ、2つのヒュージブルリンク3を第1幅方向Yに並んで収容するように構成される。
ブロック2は、図4から図6に示すように、バスバー4が設けられる。バスバー4は、導電性の金属材料によって構成される。バスバー4は、ブロック2に内蔵され、キャビティ2Bの内部において上下方向Xの一方側(上側)に一部が露出して配置される。バスバー4は、キャビティ2Bの内部でヒュージブルリンク3と電気的に接続されて電気回路の一部を構成する。バスバー4は、例えば、バッテリ等の電源側に電気的に接続されている。バスバー4は、第1幅方向Yに延びて上下方向Xに幅を有する板状に形成され、第2幅方向Zに貫通する複数の貫通孔4aが形成される。なお、貫通孔4aは、締結するヒュージブルリンク3の数に応じて形成され、実施形態では2つ形成される。
ヒュージブルリンク3は、図1から図3、及び、図6に示すように、ブロック2に設けられたキャビティ2Bに収容される。ヒュージブルリンク3は、本体部3Aと、第1締結端子3Bと、第2締結端子3Cと、を有する。本体部3Aは、透光可能なケースを構成し、当該ケースの内部に可溶体3Aa(図6参照)が配置される。従って、本体部3Aは、その外部から可溶体3Aaを目視することができる。第1締結端子3B、及び、第2締結端子3Cは、本体部3Aの内部の可溶体3Aaに接続された導電性の金属材料からなる。第1締結端子3Bは、本体部3Aから上下方向Xに沿って一方側(上側)に延びて設けられる。第2締結端子3Cは、本体部3Aから上下方向Xに沿って他方側(下側)に延びて設けられる。第1締結端子3B、及び、第2締結端子3Cは、第1幅方向Yに幅を有する板状に形成され、第2幅方向Zに貫通する貫通孔3Ba,3Caが形成される。このように構成されたヒュージブルリンク3をC1タイプのヒュージブルリンクという。
ヒュージブルリンク3は、キャビティ2Bに収容された状態で、締結部位5Aで第1締結端子3Bがバスバー4に電気的に接続され、他の締結部位5Bで第2締結端子3Cが配索材Wに電気的に接続される。配索材Wは、例えば、電源を供給する給電対象(補機等)側に電気的に接続されている。ここで、配索材Wは、図5、及び、図6に示すように、その端末に配索材端子Waが設けられる。配索材端子Waは、配索材Wにかしめ圧着や、溶接などによって電気的に接続され、板状に形成されて第2幅方向Zに貫通する貫通孔Waaが形成される。
一方の締結部位5Aは、図4から図6に示すように、第1締結端子3Bと、バスバー4と、第1ナット51Aと、ボルト52Aと、で構成される。また、他方の締結部位5Bは、第2締結端子3Cと、配索材端子Waと、第2ナット51Bと、ボルト52Bと、で構成される。第1ナット51Aは、ブロック2のキャビティ2Bの内部において嵌合部2Cに嵌合されて上下方向Xの一方側(上側)に設けられる。第1ナット51Aは、第2幅方向Zに沿って延びる雌ネジ部51Aaが形成される。雌ネジ部51Aaは、ブロック2のキャビティ2Bの内部で露出し、ヒュージブルリンク3の第1締結端子3Bの貫通孔3Ba、及び、バスバー4の貫通孔4aと一致する。雌ネジ部51Aaは、ヒュージブルリンク3の第1締結端子3Bの貫通孔3Ba、及び、バスバー4の貫通孔4aに挿入されたボルト52Aの雄ネジ部52Aaが螺合され、ヒュージブルリンク3の第1締結端子3Bとバスバー4とを締結し電気的に接続する。このように、第1締結端子3Bとバスバー4とをボルト52A、及び、ナット51Aによって締結した部分を第1締結部53Aという。第2ナット51Bは、ブロック2のキャビティ2Bの内部において嵌合部2Cに嵌合されて上下方向Xの他方側(下側)に設けられる。従って、第1ナット51Aと第2ナット51Bとは、キャビティ2Bの上下方向Xに沿って並んで収容される。第2ナット51Bは、第2幅方向Zに沿って延びる雌ネジ部51Baが形成される。雌ネジ部51Baは、ブロック2のキャビティ2Bの内部で露出し、ヒュージブルリンク3の第2締結端子3Cの貫通孔3Ca、及び、配索材Wの配索材端子Waの貫通孔Waaに一致する。雌ネジ部51Baは、ヒュージブルリンク3の第2締結端子3Cの貫通孔3Ca、及び、配索材Wの配索材端子Waの貫通孔Waaに挿入されたボルト52Bの雄ネジ部52Baが螺合され、ヒュージブルリンク3の第2締結端子3Cと配索材Wの配索材端子Waとを締結し電気的に接続する。このように、第2締結端子3Cと配索材端子Waとをボルト52B、及び、ナット51Bによって締結した部分を第2締結部53Bという。即ち、実施形態の電気接続箱1及び、ワイヤハーネスWHは、第1締結端子3Bとバスバー4とをボルト52Aによって締結した第1締結部53Aと、本体部3Aと、第2締結端子3Cと配索材端子Waとをボルト52Bによって締結した第2締結部53Bと、がキャビティ2Bの内部に上下方向Xに沿って並んで収容される。
なお、第1ナット51A、及び、第2ナット51Bは、同じ大きさ、同じ形状に形成される。従って、キャビティ2Bの内部にヒュージブルリンク3を配置しない場合、第1ナット51Aは、雌ネジ部51Aaに、配索材Wの配索材端子Waの貫通孔Waa、及び、バスバー4の貫通孔4aに挿入されたボルト52Aの雄ネジ部52Aaが螺合される。従って、締結部位5Aの第1ナット51A、及び、ボルト52Aは、配索材Wの配索材端子Waとバスバー4とを締結し電気的に接続することもできる。
実施形態の電気接続箱1、及び、ワイヤハーネスWHでは、ヒュージブルリンク3がキャビティ2Bに収容され、ブロック2が筐体1Aの内部に組み付けられた状態で、ヒュージブルリンク3の本体部3Aの可溶体3Aaを目視可能とするため、可溶体目視構造6Aを備える。
可溶体目視構造6Aは、図2に示すように、ヒュージブルリンク3の本体部3Aがあらわれる位置でブロック2を筐体1Aに支持する構造である。具体的に、可溶体目視構造6Aは、図1に示す筐体1Aの係止部1Adと、ブロック2の係止部2Aaと、で構成される。上述したように係止部1Ad、及び、係止部2Aaは、相互のレール1Ad1,2Aa1によって、筐体1Aに対してブロック2を上方に摺動可能に支持する。また、係止部1Ad、及び、係止部2Aaは、相互の係止爪1Ad2,2Aa2よって、筐体1Aに対してブロック2を上下方向Xの所定位置で支持する。そして、筐体1Aに対して上下方向Xの所定位置で支持されたブロック2において、ヒュージブルリンク3の本体部3Aは、図2に示すように、筐体1Aの仕切り壁部1Abの上端よりも上方に配置される。従って、ヒュージブルリンク3は、本体部3Aが筐体1Aの上方から目視可能に配置される。このため、電気接続箱1は、上部カバーを外した状態で筐体1Aの上方からヒュージブルリンク3の本体部3Aの可溶体3Aaを目視できる。
また、図7に示すように、他の実施形態の電気接続箱11では、ヒュージブルリンク3がキャビティ2Bに収容され、ブロック2が筐体1Aの内部に組み付けられた状態で、ヒュージブルリンク3の本体部3Aの可溶体3Aaを目視可能とするため、可溶体目視構造6Bを備える。なお、電気接続箱11は、可溶体目視構造6Bが上述した電気接続箱1の可溶体目視構造6Aと異なるが、その他は主に電気接続箱1と同様の構成である。従って、電気接続箱11の説明において、電気接続箱1と同様部分には同一の符号を付して説明を省略する。
電気接続箱11は、図7に示すように、電気接続箱1に対し、筐体1Aの係止部1Ad、及び、ブロック2の係止部2Aaによって、筐体1Aに対してブロック2を支持する上下方向Xの所定位置が異なる。具体的に、電気接続箱11は、筐体1Aに対して上下方向Xの所定位置で支持されたブロック2において、キャビティ2Bは、図7に示すように、筐体1Aの仕切り壁部1Abの上端よりも下方に配置される。即ち、電気接続箱11は、ブロック2が筐体1Aの内部に組み付けられた状態で、キャビティ2Bが筐体1Aの仕切り壁部1Abで覆われる。従って、キャビティ2Bに収容されたヒュージブルリンク3の本体部3Aも、筐体1Aの仕切り壁部1Abで覆われる。
この電気接続箱11において、可溶体目視構造6Bは、図7に示すように、仕切り壁部1Abに形成された窓部1Aeを含んで構成される。窓部1Aeは、ブロック2が筐体1Aの内部に組み付けられた状態で、ヒュージブルリンク3の本体部3Aの位置が開放するように形成される。従って、ヒュージブルリンク3は、本体部3Aが筐体1Aの上方から窓部1Aeを介して目視可能に配置される。このため、電気接続箱11は、上部カバーを外した状態で筐体1Aの上方からヒュージブルリンク3の本体部3Aの可溶体3Aaを目視できる。
なお、電気接続箱11において、窓部1Aeは、ブロック2が筐体1Aの内部に組み付けられた状態で、ヒュージブルリンク3の本体部3Aの位置のみが開放するように形成されることが好ましい。また、窓部1Aeは、活電部位に意図せず触れてしまわないように、指が入らない程度の大きなに形成されることがより好ましい。電気接続箱11において、仕切り壁部1Abは、絶縁性の合成樹脂によって形成される。また、電気接続箱11において、仕切り壁部1Abは、ヒュージブルリンク3の第1締結端子3Bとバスバー4とを締結し電気的に接続するボルト52Aや、ヒュージブルリンク3の第2締結端子3Cと配索材Wの配索材端子Waとを締結し電気的に接続するボルト52Bを覆う。従って、電気接続箱11は、各締結部53A,53Bを仕切り壁部1Abで覆って絶縁しつつ、可溶体3Aaを目視できる。
また、図8から図10に示すように、他の実施形態の電気接続箱12では、ヒュージブルリンク3がキャビティ2Bに収容され、ブロック2が筐体1Aの内部に組み付けられた状態で、ヒュージブルリンク3の本体部3Aの可溶体3Aaを目視可能とするため、可溶体目視構造6Cを備える。なお、電気接続箱12は、可溶体目視構造6Cが上述した電気接続箱1の可溶体目視構造6Aと異なるが、その他は主に電気接続箱1と同様の構成である。従って、電気接続箱12の説明において、電気接続箱1と同様部分には同一の符号を付して説明を省略する。
電気接続箱12は、電気接続箱1に対し、筐体1Aの係止部1Ad、及び、ブロック2の係止部2Aaによって、筐体1Aに対してブロック2を支持する上下方向Xの所定位置が同様である。即ち、電気接続箱12は、筐体1Aに対して上下方向Xの所定位置で支持されたブロック2において、ヒュージブルリンク3の本体部3Aが筐体1Aの仕切り壁部1Abの上端よりも上方に配置される。
この電気接続箱12において、可溶体目視構造6Cは、図8から図10に示すように、カバー部材1Afと、当該カバー部材1Afに形成された窓部1Agと、を含んで構成される。カバー部材1Afは、絶縁性の合成樹脂によって形成される。カバー部材1Afは、上下方向X、及び、第1幅方向Yに沿う仕切り壁部1Abに組み付けられる。この仕切り壁部1Abは、筐体1Aに対して上下方向Xの所定位置で支持されたブロック2において、ヒュージブルリンク3の本体部3Aが上方に配置されるものである。カバー部材1Afは、仕切り壁部1Abに沿って矩形状に形成されたカバー板1Afaを有する。カバー板1Afaは、筐体1Aに対して上下方向Xの所定位置で支持されたブロック2に向けて延びるように、上片1Afbと、第1幅方向Yの両側の各側片1Afcと、下片1Afdと、が矩形状に沿って設けられる。カバー部材1Afは、各側片1Afcの外側に突起1Afeが設けられる。また、カバー部材1Afは、カバー板1Afaに第2幅方向Zに貫通する窓部1Agが設けられる。
一方、仕切り壁部1Abは、カバー板1Afaが沿う側において、各突起1Afeが挿入されて上下方向Xに向かって延びる溝1Abaが設けられる。溝1Abaの上端は、規制部1Abbで閉塞される。また、仕切り壁部1Abは、溝1Abaの下端を閉塞しつつ下片1Afdが沿う底片1Abcが設けられる。
従って、カバー部材1Afは、溝1Abaに突起1Afeが案内されて上下方向Xに移動可能に設けられる。そして、カバー部材1Afは、図9に示すように、上下方向Xの下側に移動した場合、下片1Afdが底片1Abcに当接した位置で支持される。また、カバー部材1Afは、図10に示すように、上下方向Xの上側に移動した場合、突起1Afeが規制部1Abbに当接して移動を規制される。
このカバー部材1Afは、上片1Afbがブロック2に当接して引っ掛かる。即ち、カバー部材1Afは、上下方向Xの下側から筐体1Aの枠部1Acに挿入されたカバー部材1Afと共に上側に移動することとなる。そして、カバー部材1Afは、上片1Afbがブロック2に引っ掛かった状態で、窓部1Agがキャビティ2Bに収容されたヒュージブルリンク3の本体部3Aの位置に配置される。また、カバー部材1Afは、上片1Afbがブロック2に引っ掛かった状態で、カバー板1Afaの窓部1Agを有さない部分がブロック2のキャビティ2Bを覆う。
このように、電気接続箱12の可溶体目視構造6Cは、図8に示すように、ヒュージブルリンク3の本体部3Aが仕切り壁部1Abの上端よりも上方に配置されたブロック2に対し、窓部1Agがキャビティ2Bに収容されたヒュージブルリンク3の本体部3Aの位置に配置される。従って、ヒュージブルリンク3は、本体部3Aが筐体1Aの上方から目視可能に配置される。このため、電気接続箱12は、上部カバーを外した状態で筐体1Aの上方からヒュージブルリンク3の本体部3Aの可溶体3Aaを目視できる。
しかも、可溶体目視構造6Cは、ヒュージブルリンク3の本体部3Aが仕切り壁部1Abの上端よりも上方に配置されたブロック2に対し、カバー部材1Afのカバー板1Afaがキャビティ2Bを覆う。電気接続箱12において、カバー部材1Afは、絶縁性の合成樹脂によって形成される。また、電気接続箱12において、カバー部材1Afは、ヒュージブルリンク3の第1締結端子3Bとバスバー4とを締結し電気的に接続するボルト52Aや、ヒュージブルリンク3の第2締結端子3Cと配索材Wの配索材端子Waとを締結し電気的に接続するボルト52Bを覆う。従って、電気接続箱12は、各締結部53A,53Bをカバー部材1Afで覆って絶縁する。
このように上述した実施形態の電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHは、電子部品を収容する筐体1Aと、バスバー4が設けられ、筐体1Aの内部に上下方向(第1方向)Xに沿って組み付けられるブロック2と、ブロック2に設けられ、導電性を有する配索材Wの端末に設けられた配索材端子Waとバスバー4との間に介在するヒュージブルリンク3と、を備える。そして、この電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHでは、ブロック2は、側面に上下方向Xに沿って延在して形成され、ヒュージブルリンク3を収容するキャビティ2Bを有する。また、この電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHでは、ヒュージブルリンク3は、可溶体3Aaを有する本体部3Aと、本体部3Aから上下方向Xに沿って上側(一方側)に延びる第1締結端子3Bと、本体部3Aから上下方向Xに沿って下側(他方側)に延びる第2締結端子3Cと、を有する。さらに、この電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHでは、第1締結端子3Bとバスバー4とをボルト52Aによって締結した第1締結部53Aと、本体部3Aと、第2締結端子3Cと配索材端子Waとをボルト52Bによって締結した第2締結部53Bと、がキャビティ2B内に上下方向Xに沿って並んで収容されている。
従って、この電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHは、第1締結部53Aと、本体部3Aと、第2締結部53Bとがキャビティ2B内に上下方向Xに沿って並んで収容される。このため、電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHは、ヒュージブルリンク3が上下方向Xである縦方向に沿って配置される。しかも、この電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHは、第1締結部53Aが、第1締結端子3Bとバスバー4とをボルト52Aによって締結し、第2締結部53Bが、第2締結端子3Cと配索材端子Waとをボルト52Bによって締結する。このため、電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHは、ヒュージブルリンク3を容易に交換できる。この結果、電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHは、平面スペースに対する占有率を低減すると共に汎用性を向上できる。
また、実施形態の電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHでは、ヒュージブルリンク3がキャビティ2Bに収容され、ブロック2が筐体1Aの内部に組み付けられた状態で、本体部3Aの可溶体3Aaを目視可能とする可溶体目視構造6A,6B,6Cを備える。
例えば、ヒュージブルリンク3は、ブロック2の側面に上下方向Xに沿って延在して形成されたキャビティ2B内に収容された場合、外部から可溶体3Aaの状態を目視し難くなるおそれがある。これに対して、この電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHは、可溶体目視構造6A,6B,6Cを備えることで、ブロック2が筐体1Aの内部に組み付けられた状態で、キャビティ2Bに収容されたヒュージブルリンク3の本体部3Aの可溶体3Aaを目視して確認し易い構造とすることができる。
具体的には、実施形態の電気接続箱1、及び、ワイヤハーネスWHでは、可溶体目視構造6Aは、ヒュージブルリンク3の本体部3Aがあらわれる位置でブロック2を筐体1Aに支持する係止部1Ad、及び、係止部2Aaを有する構造である。
従って、実施形態の電気接続箱1、及び、ワイヤハーネスWHは、ブロック2を筐体1Aに支持する位置によって、ヒュージブルリンク3の本体部3Aの可溶体3Aaを目視して確認できる。
また、実施形態の電気接続箱11、及び、ワイヤハーネスWHでは、可溶体目視構造6Bは、筐体1Aの内部の仕切り壁部1Abに形成され、ヒュージブルリンク3の本体部3Aがあらわれる窓部1Aeを含んで構成される。
従って、実施形態の電気接続箱11、及び、ワイヤハーネスWHは、仕切り壁部1Abに形成された窓部1Aeによって、ヒュージブルリンク3の本体部3Aの可溶体3Aaを目視して確認できる。
また、実施形態の電気接続箱12、及び、ワイヤハーネスWHでは、可溶体目視構造6Cは、ボルト52A,52Bを覆うと共に、ヒュージブルリンク3の本体部3Aがあらわれる窓部1Agを有する非導電性のカバー部材1Afを含んで構成される。
従って、実施形態の電気接続箱12、及び、ワイヤハーネスWHは、カバー部材1Afの窓部1Agによって、ヒュージブルリンク3の本体部3Aの可溶体3Aaを目視して確認できる。しかも、実施形態の電気接続箱12、及び、ワイヤハーネスWHは、非導電性のカバー部材1Afによってボルト52A,52Bを覆うことで、各締結部53A,53Bを絶縁できる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。また、本実施形態に係る電気接続箱1,11,12、及び、ワイヤハーネスWHは、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1,11,12 電気接続箱
1A 筐体
1Ab 仕切り壁部
1Ae 窓部
1Af カバー部材
1Ag 窓部
2 ブロック
2B キャビティ
3 ヒュージブルリンク
3A 本体部
3Aa 可溶体
3B 第1締結端子
3C 第2締結端子
4 バスバー
52A,52B ボルト
53A 第1締結部
53B 第2締結部
6A,6B,6C 可溶体目視構造
W 配索材
Wa 配索材端子
WH ワイヤハーネス
X 上下方向(第1方向)
1A 筐体
1Ab 仕切り壁部
1Ae 窓部
1Af カバー部材
1Ag 窓部
2 ブロック
2B キャビティ
3 ヒュージブルリンク
3A 本体部
3Aa 可溶体
3B 第1締結端子
3C 第2締結端子
4 バスバー
52A,52B ボルト
53A 第1締結部
53B 第2締結部
6A,6B,6C 可溶体目視構造
W 配索材
Wa 配索材端子
WH ワイヤハーネス
X 上下方向(第1方向)
Claims (6)
- 電子部品を収容する筐体と、
バスバーが設けられ、前記筐体の内部に第1方向に沿って組み付けられるブロックと、
前記ブロックに設けられ、導電性を有する配索材の端末に設けられた配索材端子と前記バスバーとの間に介在するヒュージブルリンクと、を備え、
前記ブロックは、側面に前記第1方向に沿って延在して形成され、前記ヒュージブルリンクを収容するキャビティを有し、
前記ヒュージブルリンクは、
可溶体を有する本体部と、前記本体部から前記第1方向に沿って一方側に延びる第1締結端子と、前記本体部から前記第1方向に沿って他方側に延びる第2締結端子と、を有し、
前記第1締結端子と前記バスバーとをボルトによって締結した第1締結部と、前記本体部と、前記第2締結端子と前記配索材端子とをボルトによって締結した第2締結部と、が前記キャビティ内に前記第1方向に沿って並んで収容されている、電気接続箱。 - 前記ヒュージブルリンクが前記キャビティに収容され、前記ブロックが前記筐体の内部に組み付けられた状態で、前記本体部の前記可溶体を目視可能とする可溶体目視構造を備える、請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記可溶体目視構造は、前記ヒュージブルリンクの前記本体部があらわれる位置で前記ブロックを前記筐体に支持する構造である、請求項2に記載の電気接続箱。
- 前記可溶体目視構造は、前記筐体の内部の仕切り壁部に形成され、前記ヒュージブルリンクの前記本体部があらわれる窓部を含んで構成される、請求項2に記載の電気接続箱。
- 前記可溶体目視構造は、前記ボルトを覆うと共に、前記ヒュージブルリンクの前記本体部があらわれる窓部を有する非導電性のカバー部材を含んで構成される、請求項2に記載の電気接続箱。
- 導電性を有する配索材と、
前記配索材と電気的に接続される電気接続箱と、
を備え、
前記電気接続箱は、
電子部品を収容する筐体と、
バスバーが設けられ、前記筐体の内部に第1方向に沿って組み付けられるブロックと、
前記ブロックに設けられ、導電性を有する配索材の端末に設けられた配索材端子と前記バスバーとの間に介在するヒュージブルリンクと、を備え、
前記ブロックは、側面に前記第1方向に沿って延在して形成され、前記ヒュージブルリンクを収容するキャビティを有し、
前記ヒュージブルリンクは、
可溶体を有する本体部と、前記本体部から前記第1方向に沿って一方側に延びる第1締結端子と、前記本体部から前記第1方向に沿って他方側に延びる第2締結端子と、を有し、
前記第1締結端子と前記バスバーとをボルトによって締結した第1締結部と、前記本体部と、前記第2締結端子と前記配索材端子とをボルトによって締結した第2締結部と、が前記キャビティ内に前記第1方向に沿って並んで収容されている、ワイヤハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021202241A JP2023087769A (ja) | 2021-12-14 | 2021-12-14 | 電気接続箱、及び、ワイヤハーネス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021202241A JP2023087769A (ja) | 2021-12-14 | 2021-12-14 | 電気接続箱、及び、ワイヤハーネス |
Publications (1)
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---|---|
JP2023087769A true JP2023087769A (ja) | 2023-06-26 |
Family
ID=86899897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021202241A Pending JP2023087769A (ja) | 2021-12-14 | 2021-12-14 | 電気接続箱、及び、ワイヤハーネス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023087769A (ja) |
-
2021
- 2021-12-14 JP JP2021202241A patent/JP2023087769A/ja active Pending
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