JP2023087762A - 分光撮影方法、分光撮影装置、及びコンピュータープログラム - Google Patents

分光撮影方法、分光撮影装置、及びコンピュータープログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡便な分光撮影が可能な分光撮影方法、分光撮影装置、及びコンピュータープログラムを提供する。【解決手段】対象物の分光撮影を行う波長を設定する工程と、対象物を撮影する撮影領域内に、対象物及び白色基準を設置する工程と、白色基準の位置を特定し、基準エリアとして設定する工程と、基準エリアを所定の露光時間で複数の波長毎に予備撮影し、波長毎の強度値を取得する工程と、予備撮影して得られた最大強度値と、本番撮影での狙い強度値と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出する工程と、本番撮影での露光時間により、対象物の本番撮影を行う工程と、基準エリアの強度スペクトルに対する、対象物の撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成する工程と、処理画像を表示する工程と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、分光撮影方法、分光撮影装置、及びコンピュータープログラムに関する。
特許文献1には、波長可変光フィルターを備えた、分光撮影装置として機能する分光カメラの構成が開示されている。分光撮影装置を用いた分光撮影方法は、例えば、白タイルを用いてキャリブレーションを行った後、所定の露光時間において全波長を撮影することにより分光スペクトルを得ることができる。
特開2019-45599号公報
しかしながら、比較的広い視野で撮影する場合、対象物と同じ位置に広い視野に渡って白タイルを置くことが難しいという問題がある。更に、最適な分光スペクトル、即ち、撮影画像を取得するために、露光時間を変えながらトライ&エラーを繰り返したり、一定の露光時間で全波長を撮影したりするため、画像品質が悪かったり撮影に時間がかかったりするなどの問題もある。即ち、短時間で簡便な分光撮影方法が求められている。
分光撮影方法は、対象物の分光撮影を行う波長を設定する工程と、前記対象物を撮影する撮影領域内に、前記対象物及び白色基準を設置する工程と、前記白色基準の位置を特定し、基準エリアとして設定する工程と、前記基準エリアを所定の露光時間で複数の波長毎に予備撮影し、波長毎の強度値を取得する工程と、前記予備撮影して得られた最大強度値と、本番撮影での狙い強度値と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出する工程と、前記本番撮影での露光時間により、前記対象物の本番撮影を行う工程と、前記基準エリアの強度スペクトルに対する、前記対象物の撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成する工程と、前記処理画像を表示する工程と、を有する。
分光撮影装置は、分光フィルターと、前記分光フィルターを透過した光を受光する光センサーと、前記分光フィルターの透過波長を制御する制御部と、を備えた分光撮影装置であって、前記制御部は、対象物の分光撮影を行う波長を設定することと、前記対象物を撮影する撮影領域内に、前記対象物及び白色基準を設置することと、前記白色基準の位置を特定し、基準エリアとして設定することと、前記基準エリアを所定の露光時間で複数の波長毎に予備撮影し、波長毎の強度値を取得することと、前記予備撮影して得られた最大強度値と、本番撮影での狙い強度値と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出することと、前記本番撮影での露光時間により、前記対象物の本番撮影を行うことと、前記基準エリアの強度スペクトルに対する、前記対象物の撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成することと、前記処理画像を表示することと、を含む処理を行う。
コンピュータープログラムは、処理画像を生成するコンピュータープログラムであって、対象物の分光撮影を行う波長を設定することと、前記対象物を撮影する撮影領域内に、前記対象物及び白色基準を設置することと、前記白色基準の位置を特定し、基準エリアとして設定することと、前記基準エリアを所定の露光時間で複数の波長毎に予備撮影し、波長毎の強度値を取得することと、前記予備撮影して得られた最大強度値と、本番撮影での狙い強度値と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出することと、前記本番撮影での露光時間により、前記対象物の本番撮影を行うことと、前記基準エリアの強度スペクトルに対する、前記対象物の撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成することと、前記処理画像を表示することと、前記処理画像を記憶部に格納することと、を含む。
分光撮影装置の構成を示す概略図。 分光撮影方法を示すフローチャート。 表示部の構成を示す概略図。 分光撮影方法の一部を説明するグラフ。 分光撮影方法の一部を説明する図。 分光撮影方法の一部を説明する図。 分光撮影方法の一部を説明する図。 分光撮影方法の一部を説明する図。 分光撮影方法の一部を説明する図。
図1を参照しながら、分光撮影装置100の構成を説明する。
図1に示すように、分光撮影装置100は、例えば、波長ごとに対象物Pを撮影し、撮影された画像から分光スペクトルを得ることが可能となっている。分光撮影装置100は、例えば、撮影部10と、処理部20と、表示部30と、を備えている。
撮影部10は、対象物Pからの光が入射される入射光学系40と、バンドパスフィルター(BPF)50と、入射光を分光する分光フィルター60と、分光フィルター60により分光された光を撮影する光センサー70と、を備えている。
入射光学系40は、例えば、オートフォーカス機構を備えている。また、入射光学系40は、例えば、テレセントリック光学系等により構成され、光軸と主光線とが平行又は略平行となるように、第1波長数の光41を分光フィルター60に導く。
分光フィルター60は、例えば、波長選択フィルターであり、透過波長帯域を変更可能なファブリペロー型のフィルターが用いられている。
また、分光フィルター60は、一対の基板61,62と、互いに対向する一対の反射膜63,64と、これらの反射膜63,64のギャップ寸法を変更可能なギャップ変更部65とを備える、波長可変干渉フィルターが使用される。ギャップ変更部65は、例えば、静電アクチュエーターにより構成される。波長可変干渉フィルターは、エタロンとも呼ばれる。この分光フィルター60は、光センサー70へ入射される光の光路上に配置される。
分光フィルター60は、処理部20を構成する制御部21の制御によりギャップ変更部65に印加される電圧を変更することで、反射膜63,64のギャップ寸法を変更し、反射膜63,64を透過する光の波長である出力波長λi(i=1,2,・・,N)を変更する。
光センサー70は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)であり、分光フィルター60を透過した第2波長数の光42を光電変換して対象物Pを表す電気信号を得る撮影デバイスである。
分光撮影装置100は、制御部21から複数の測定帯域(マルチバンド)の指示を分光フィルター60において順に受けることで、分光フィルター60の透過波長域が順に変更される。こうして、分光撮影装置100は、複数の波長帯域の感度で対象物Pの撮影を行う。
処理部20は、制御部21と、記憶部22と、演算処理部23と、撮影波長設定部24と、基準エリア設定部25と、露光時間設定部26と、撮影枚数設定部27と、画像生成部28と、を有する。また、処理部20は、コンピュータープログラムとしての制御プログラムを実行することにより、種々の処理を行う。
制御部21は、1つ又は複数のプロセッサーを備えて構成され、例えば、記憶部22に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、分光撮影装置100の動作を統括制御する。
記憶部22は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等のメモリーを備えて構成される。RAMは、各種データ等の一時記憶に用いられ、ROMは、分光撮影装置100の動作を制御するための制御プログラムや制御データ等を記憶する。また、記憶部22は、透過波長毎に光センサー70で撮影した撮影画像や、処理画像を記憶する。
演算処理部23は、記憶部22に保存されたデータやパラメータを用いて各処理を実行する。また、演算処理部23は、撮影画像の情報を基に各種演算処理を行う。
撮影波長設定部24は、ユーザーが選択した対象物Pに基づき、最適な撮影画像を取得することが可能な撮影波長を設定する。具体的には、例えば、NDVI(Normalized Difference Vegetation Index:植生の分布状況や活性度を示す指標)について撮影する場合であれば、680nm及び800nmの波長を設定する。また、例えば、水分を撮影する場合であれば、970nm前後の波長を設定する。このように、撮影波長設定部24は、記憶部22から撮影する対象物Pに応じて最適な波長を読み出して設定する。また、撮影波長設定部24は、全波長域を撮影する場合であれば、例えば、620nm~1100nmの波長を設定する。
基準エリア設定部25は、ユーザーによって特定された白タイルなどの白色基準32(図3参照)の全部又は一部の領域を、基準エリア33として設定する。具体的には、撮影する撮影領域31(図3参照)の中に、例えば、20cm×20cm程度の白タイルを配置し、白タイルの部分や領域を決定することにより、その部分を白色基準32や基準エリア33として設定する。
露光時間設定部26は、対象物Pに応じて撮影する波長毎の露光時間を設定する。具体的には、演算処理部23において、予備撮影で得られた最大強度値と、本番撮影での狙い強度値と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出し、露光時間設定部26において、算出した値を露光時間として設定する。
撮影枚数設定部27は、本番撮影において、撮影する波長毎に撮影する撮影フレーム数、つまり、撮影枚数を設定する。具体的には、撮影枚数設定部27は、各波長の露光時間を固定し、各波長の撮影フレーム数を増加させて、最適フレーム数テーブルを生成する。
画像生成部28は、上記条件によって撮影した撮影画像から、処理画像を生成する。具体的には、基準エリア33の強度スペクトルに対する、対象物Pの撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成する。
表示部30は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどであり、表示機能と入力機能との双方の機能を備えている。表示部30は、撮影する対象物Pや白タイルなどの画像、また処理画像などを表示する。
入力機能は、例えば、表示部30の表面に設けられたタッチパネルで構成される。なお、タッチパネルに限定されず、マウスを用いて入力したり、方向キーや数値キーなどを用いて入力したりしてもよい。
次に、図2~図9を参照しながら、本実施形態の分光撮影装置100を用いた分光撮影方法について説明する。なお、ステップS11~ステップS14は、予備撮影を行う準備工程であり、ステップS15~ステップS17は、本番撮影を行う本番工程である。
図2に示すように、ステップS11では、撮影波長設定部24は、対象物Pの撮影波長を設定する。具体的には、図3に示すように、表示部30において、ユーザーが対象物Pの種類を選択する。ここでは、予め登録された検出アイテムとして、水分(970nm)を選択する。アイテムを選択することで、撮影する波長が自動的に設定される。
本実施形態では、アイテムを選択することにより、予備撮影から本番撮影まで自動で実行することができる。なお、図3に示すように、ユーザーが、撮影したい波長を入力するようにしてもよいし、撮影する露光時間を入力するようにしてもよい。また、全波長域を撮影したい場合、620nm~1100nmを選択してもよい。
ステップS12では、基準エリア設定部25は、基準エリア33を設定する。まず、図3に示すように、ユーザーは、撮影する撮影領域31内に、撮影する対象物P及び白色基準32を設置する。次に、例えば、ユーザーは、タッチパネルに表示された白色基準32をタッチして、白色基準32を特定する。なお、白色基準32をマウス操作により特定してもよいし、基準エリア33をマウス操作により囲むようにしてもよい。
ステップS13では、撮影部10は、予備撮影を行う。具体的には、ユーザーが表示部30の撮影開始ボタン34をタッチすると、撮影部10は、強度飽和が起こらないような具体的には、明るすぎて白飛びなどしないような、短い固定の露光時間で設定された波長の予備撮影を行い、基準エリア33の強度を取得する。
ステップS14では、露光時間設定部26は、予備撮影において取得した最大強度となる波長において、狙った強度値になるように、本番撮影での露光時間を設定する。具体的には、図4に示すように、露光時間設定部26は、演算処理部23に、予備撮影で得られた最大強度値(S0max)と、本番撮影での狙い強度値(S1)とに基づいて、本番撮影での露光時間を算出させる。つまり、基本的には全波長とも明るい画像になるように設定する。
例えば、露光時間は一定であり、各波長の撮影枚数を変える場合、露光時間及び撮影枚数は、以下の式(1)(2)によって求めることができる。なお、本番撮影の露光時間を、exp1とする。予備撮影での露光時間を、exp0とする。狙い強度値を、S1とする。予備撮影での最大強度値を、S0maxとする。また、本番撮影の撮影枚数を、n(λ)とする。予備撮影での波長毎の強度値を、S0(λ)とする。
Figure 2023087762000002
Figure 2023087762000003
つまり、本番撮影での露光時間を算出する方法は、基準エリア33の予備撮影において、強度値が最大となる波長について、狙った強度値になるように、(予備撮影の露光時間)×(本番撮影での狙い強度値/予備撮影での最大強度値)に基づいて設定する。
その他の波長については、同じ露光時間では強度値が小さくなるため、本番撮影での露光時間を前提として、波長毎撮影枚数(取得フレーム数)を増やした最適フレーム数テーブルを自動的に生成する。
また、例えば、撮影枚数は1枚ずつであり、各波長の露光時間を変える場合、露光時間及び撮影枚数は、以下の式(3)(4)によって求めることができる。なお、本番撮影での露光時間を、exp1(λ)とする。
Figure 2023087762000004
Figure 2023087762000005
つまり、本番撮影での露光時間を算出する方法は、予備撮影した波長の各々について、狙った強度値になるように、(予備撮影の露光時間)×(本番撮影での狙い強度値/予備撮影での最大強度値)に基づいて設定する。
このように、露光時間設定部26は、図4に示すようなスペクトルデータから、本番撮影では、どの位の露光時間で撮影すればいいか、この波長λでは暗いので撮影枚数を増やして平均化するかなど、を設定する。また、露光時間設定部26は、基準エリア33の強度が飽和しないように、本番撮影での露光時間を設定する。このように、ステップS14までに予備撮影が終了したら、ステップS15から本番撮影に移行する。
ステップS15では、撮影部10は、本番撮影を行う。具体的には、制御部21は、光センサー70に、上記工程で設定した露光時間によって、波長ごと対象物Pを撮影させる。これにより、処理部20は、各画素の反射スペクトルを得ることができる。
ステップS16では、画像生成部28は、演算処理部23に画像を生成させる。具体的には、基準エリア33の強度スペクトルに対する、対象物Pの撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成する。
ステップS17では、処理画像を表示する。ここで、例えば、図5~図9に示すようにして、ししとう等の対象物201に含まれる水分202を二次微分によって画像処理を行う例を説明する。図5は、撮影する撮影領域31に表示されたサンプル画像である。二次微分は、物質による光の吸収ピーク波長を検出しやすくするために一般的に行われる処理である。二次微分の場合は、最低3波長の撮影を行う(図6、図7、図8参照)。
上記したように、設定された露光時間、フレームテーブルに基づいて本番撮影を行い、撮影画像から複数フレームの平均化、それを使って二次微分画像の生成、表示を行う。3波長を小さい順にλ0,λ1,λ2とした場合、λ1における二次微分画像は、λ0(920nm)画像+λ2(1020nm)画像-2×λ1(970nm)画像で求めることができる。
なお、NDVI画像は、(800nm画像-680nm画像)/(800nm画像+680nm画像)で求めることができる。
この結果、対象物201に含まれる水分202を検出し、水分202を表現した処理画像、即ち、物質に対応した特徴部分を表示部30に表示することができる。
以上述べたように、本実施形態の分光撮影方法は、対象物Pの分光撮影を行う波長を設定する工程と、対象物Pを撮影する撮影領域31内に、対象物P及び白色基準32を設置する工程と、白色基準32の位置を特定し、基準エリア33として設定する工程と、基準エリア33を所定の露光時間で複数の波長毎に予備撮影し、波長毎の強度値を取得する工程と、予備撮影して得られた最大強度値S0maxと、本番撮影での狙い強度値S1と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出する工程と、本番撮影での露光時間により、対象物Pの本番撮影を行う工程と、基準エリア33の強度スペクトルに対する、対象物Pの撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成する工程と、処理画像を表示する工程と、を有する。
この方法によれば、本番撮影の前に、白色基準32を特定して基準エリア33を設定することにより、広い視野で撮影する場合のような、白色基準32が認識しにくい場合でもキャリブレーションすることができる。更に、本番撮影のときの露光時間を予備撮影に基づいて算出するので、本番撮影において、対象物Pを最適な撮影条件(例えば、撮影波長や、波長毎の露光時間など)で撮影することができる。よって、トライ&エラーを繰り返したり、一定の露光時間で全波長を撮影したりする場合と比較して、短時間で簡便に撮影することができる。加えて、品質の高い処理画像を得ることができる。
また、本実施形態の分光撮影方法において、本番撮影での露光時間を算出する工程は、基準エリア33の予備撮影において、強度値が最大となる波長について、狙った強度値になるように、(予備撮影の露光時間)×(本番撮影での狙い強度値/予備撮影での最大強度値)に基づいて設定し、その他の波長については、本番撮影での露光時間を前提として、波長毎に撮影フレーム数を増加した最適フレーム数テーブルを生成することが好ましい。この方法によれば、本番撮影のときの露光時間を、予備撮影から上記の計算式に基づいて算出するので、本番撮影において、対象物Pを最適な撮影条件で撮影することができる。具体的には、各波長の露光時間を固定し、各波長の撮影フレーム数を変更する。
また、本実施形態の分光撮影方法において、本番撮影での露光時間を算出する工程は、予備撮影した波長の各々について、狙った強度値になるように、(予備撮影の露光時間)×(本番撮影での狙い強度値/予備撮影での最大強度値)に基づいて設定することが好ましい。この方法によれば、本番撮影のときの露光時間を、予備撮影から上記の計算式に基づいて算出するので、本番撮影において、対象物Pを最適な撮影条件で撮影することができる。具体的には、各波長の撮影フレーム数は1枚であり、各波長の露光時間を変える。
また、本実施形態の分光撮影装置100は、分光フィルター60と、分光フィルター60を透過した光を受光する光センサー70と、分光フィルター60の透過波長を制御する制御部21と、を備えた分光撮影装置100であって、制御部21は、対象物Pの分光撮影を行う波長を設定することと、対象物Pを撮影する撮影領域31内に、対象物P及び白色基準32を設置することと、白色基準32の位置を特定し、基準エリア33として設定することと、基準エリア33を所定の露光時間で複数の波長毎に予備撮影し、波長毎の強度値を取得することと、予備撮影して得られた最大強度値と、本番撮影での狙い強度値と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出することと、本番撮影での露光時間により、対象物Pの本番撮影を行うことと、基準エリア33の強度スペクトルに対する、対象物Pの撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成することと、処理画像を表示することと、を含む処理を行う。
この構成によれば、本番撮影の前に、白色基準32を特定して基準エリア33を設定することにより、広い視野で撮影する場合のような、対象物と同じ位置に広い視野に渡って白タイルを置くことが難しい場合でもキャリブレーションすることができる。更に、本番撮影のときの露光時間を予備撮影に基づいて算出するので、本番撮影において、対象物Pを最適な撮影条件(例えば、撮影波長や、波長毎の露光時間など)で撮影することができる。よって、トライ&エラーを繰り返したり、一定の露光時間で全波長を撮影したりする場合と比較して、短時間で簡便に撮影することができる。加えて、品質の高い処理画像を得ることができる。
また、本実施形態のコンピュータープログラムは、処理画像を生成するコンピュータープログラムであって、対象物Pの分光撮影を行う波長を設定することと、対象物Pを撮影する撮影領域31内に、対象物P及び白色基準32を設置することと、白色基準32の位置を特定し、基準エリア33として設定することと、基準エリア33を所定の露光時間で複数の波長毎に予備撮影し、波長毎の強度値を取得することと、予備撮影して得られた最大強度値と、本番撮影での狙い強度値と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出することと、本番撮影での露光時間により、対象物Pの本番撮影を行うことと、基準エリア33の強度スペクトルに対する、対象物Pの撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成することと、処理画像を表示することと、処理画像を記憶部22に格納することと、を含む。
このコンピュータープログラムによれば、本番撮影の前に、白色基準32を特定して基準エリア33を設定することにより、広い視野で撮影する場合のような、白色基準32が認識しにくい場合でもキャリブレーションすることができる。更に、本番撮影のときの露光時間を予備撮影に基づいて算出するので、本番撮影において、対象物Pを最適な撮影条件(例えば、撮影波長や、波長毎の露光時間など)で撮影することができる。よって、トライ&エラーを繰り返したり、一定の露光時間で全波長を撮影したりする場合と比較して、短時間で簡便に撮影することができる。加えて、品質の高い処理画像を得ることができる。
また、本実施形態のコンピュータープログラムにおいて、処理画像を表示することは、対象物Pに含まれる物質を選択することにより、物質に対応した特徴部分を表示することが好ましい。このコンピュータープログラムによれば、物質に対応した特徴部分を引き出して表示するので、分析結果を視認しやすい。
以下、上記した実施形態の変形例を説明する。
上記したように、分光撮影装置100は、撮影部10、処理部20、表示部30の全てを備えているが、これに限定されず、撮影部10、処理部20、表示部30のうち少なくとも一部が、ケーブルを介して分光撮影装置100と接続された形態でもよいし、無線を介して分光撮影装置100と接続された形態でもよい。
10…撮影部、20…処理部、21…制御部、22…記憶部、23…演算処理部、24…撮影波長設定部、25…基準エリア設定部、26…露光時間設定部、27…撮影枚数設定部、28…画像生成部、30…表示部、31…撮影領域、32…白色基準、33…基準エリア、34…撮影開始ボタン、40…入射光学系、41…第1波長数の光、42…第2波長数の光、50…バンドパスフィルター、60…分光フィルター、61,62…一対の基板、63,64…一対の反射膜、65…ギャップ変更部、70…光センサー、100…分光撮影装置、201…対象物、202…水分。

Claims (6)

  1. 対象物の分光撮影を行う波長を設定する工程と、
    前記対象物を撮影する撮影領域内に、前記対象物及び白色基準を設置する工程と、
    前記白色基準の位置を特定し、基準エリアとして設定する工程と、
    前記基準エリアを所定の露光時間で複数の波長毎に予備撮影し、波長毎の強度値を取得する工程と、
    前記予備撮影して得られた最大強度値と、本番撮影での狙い強度値と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出する工程と、
    前記本番撮影での露光時間により、前記対象物の本番撮影を行う工程と、
    前記基準エリアの強度スペクトルに対する、前記対象物の撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成する工程と、
    前記処理画像を表示する工程と、
    を有する、分光撮影方法。
  2. 請求項1に記載の分光撮影方法であって、
    前記本番撮影での露光時間を算出する工程は、
    前記基準エリアの前記予備撮影において、強度値が最大となる波長について、狙った強度値になるように、(前記予備撮影の露光時間)×(前記本番撮影での狙い強度値/前記予備撮影での最大強度値)に基づいて設定し、
    その他の波長については、前記本番撮影での露光時間を前提として、波長毎に撮影フレーム数を増加した最適フレーム数テーブルを生成する、分光撮影方法。
  3. 請求項1に記載の分光撮影方法であって、
    前記本番撮影での露光時間を算出する工程は、
    前記予備撮影した波長の各々について、狙った強度値になるように、(前記予備撮影の露光時間)×(前記本番撮影での狙い強度値/前記予備撮影での最大強度値)に基づいて設定する、分光撮影方法。
  4. 分光フィルターと、
    前記分光フィルターを透過した光を受光する光センサーと、
    前記分光フィルターの透過波長を制御する制御部と、
    を備えた分光撮影装置であって、
    前記制御部は、
    対象物の分光撮影を行う波長を設定することと、
    前記対象物を撮影する撮影領域内に、前記対象物及び白色基準を設置することと、
    前記白色基準の位置を特定し、基準エリアとして設定することと、
    前記基準エリアを所定の露光時間で複数の波長毎に予備撮影し、波長毎の強度値を取得することと、
    前記予備撮影して得られた最大強度値と、本番撮影での狙い強度値と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出することと、
    前記本番撮影での露光時間により、前記対象物の本番撮影を行うことと、
    前記基準エリアの強度スペクトルに対する、前記対象物の撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成することと、
    前記処理画像を表示することと、
    を含む処理を行う、分光撮影装置。
  5. 処理画像を生成するコンピュータープログラムであって、
    対象物の分光撮影を行う波長を設定することと、
    前記対象物を撮影する撮影領域内に、前記対象物及び白色基準を設置することと、
    前記白色基準の位置を特定し、基準エリアとして設定することと、
    前記基準エリアを所定の露光時間で複数の波長毎に予備撮影し、波長毎の強度値を取得することと、
    前記予備撮影して得られた最大強度値と、本番撮影での狙い強度値と、に基づいて、本番撮影での露光時間を算出することと、
    前記本番撮影での露光時間により、前記対象物の本番撮影を行うことと、
    前記基準エリアの強度スペクトルに対する、前記対象物の撮影画像の全画素の強度スペクトルに基づいて、処理画像を生成することと、
    前記処理画像を表示することと、
    前記処理画像を記憶部に格納することと、
    を含む、コンピュータープログラム。
  6. 請求項5に記載のコンピュータープログラムであって、
    前記処理画像を表示することは、前記対象物に含まれる物質を選択することにより、前記物質に対応した特徴部分を表示する、コンピュータープログラム。
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